JP4604730B2 - 微小振動子、半導体装置及び通信装置 - Google Patents

微小振動子、半導体装置及び通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば信号フィルタ、ミキサー、共振器などの要素となる微小振動子、この微小振動子を有する半導体装置、及びこの微小振動子による帯域フィルタを用いた通信装置に関する。
マイクロマシン(MEMS:Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて作製された微小振動子が知られている。半導体プロセスを用いて作製された微小振動子は、デバイスの占有面積が小さいこと、高Q値を実現できること、他の半導体デバイスとの集積化が可能であること、という特長により、無線通信デバイスの中でも高周波フィルタとしての利用がミシガン大学を始めとする研究機関から提案されている(非特許文献1参照)。
図15に、上述の高周波フィルタを構成する微小振動子、すなわち静電駆動のビーム型振動子の概略を示す。この振動子1は、半導体基板2上に絶縁膜3を介して例えば多結晶シリコンによる入力側配線層7と出力電極4が形成され、この出力電極4に対向して空間5を挟んで振動板となる電極、所謂ビーム(梁)6が形成されて成る。ビーム6は両端のアンカー部(支持部)8(8A,8)にて支持されるようにブリッジ状に跨いで入力側配線層7に接続される。ビーム6は入力電極となる。入力側配線層7より入力端子t1が、出力電極4より出力端子t2が夫々導出される。この振動子1は、ビーム6と接地間に直流バイアス電圧(以下、DCバイアス電圧という)V1が印加された状態で、入力端子t1を通じて高周波信号S1が供給される。すなわち、入力端子t1からDCバイアス電圧V1と高周波信号S1が供給されると、長さで決まる固有振動数を有するビーム6が、出力電極4とビーム6間に生じる静電力で振動する。この振動によって、出力電極4とビーム6との間の容量の時間変化とDCバイアス電圧に応じた高周波信号が出力電極4(従って、出力端子t2)から出力される。高周波フィルタではビーム6の固有振動数(固有周波数)に対応した信号が出力される。
C.T.−Nguyen,Micromechanical componentsfor miniaturized low−power communications(invited plenary),proceedings,1999 IEEEMTT−S International Microwave SymposiumRF MEMS Worksh′op,June,18,1999,pp,48−77,
先行技術として静電駆動のビーム型振動子の他の構成を図14に示す。この振動子11は、例えば半導体基板12上に絶縁膜13を介して入力電極14及び出力電極15が形成され、この入力電極14及び出力電極15に対向して空間16を挟んで振動板となる電極、いわゆるビーム(梁)17が形成されて成る。ビーム17は、入出力電極14、15をブリッジ状に跨ぎ、入出力電極14、15の外側に配置した配線層18に接続されるように、両端をアンカー部(支持部)19(19A,19B)で一体に支持される。入力電極14から入力端子t1が導出され、入力端子t1を通じて高周波信号S1が入力される、出力電極15から出力端子t2が導出される。ビーム17には所要のDCバイアス電圧V1が印加される。
この振動子11では、入力電極14に高周波信号S1が入力されると、DCバイアス電圧V1が印加されたビーム17と入力電圧14間に生じる静電力でビーム17が共振し、出力電極15から目的周波数の高周波信号が出力される。この微小振動子11によれば、入出力電極14及び15の対向面積が小さく且つ入出力電極14及び15間の間隔を大きくとれるので、図15の振動子1に比べて入出力電極間の寄生容量Coが小さくなる。したがって、入出力電極14、15間の寄生容量C0 を直接通過する信号、つまりノイズ成分が小さくなり、出力信号のSN比が向上する。
ところで、単体の振動子ではインピーダンスが高く、実用レベルに達していないのが現状である。インピーダンスを低くするために、振動子の並列化技術が提案されている。図13に、図15に示したと同様の構成を採る振動子素子を並列化した微小振動子の一例を示す。この微小振動子21は、基板22上に形成した下部電極となる共通の出力電極23と、この出力電極23をブリッジ状に跨いで出力電極23の長手方向に沿って並列配置された複数の入力電極を兼ねるビーム(梁)24とを有して、複数の振動子素子25が電気的に並列接続されて構成される。出力電極23は、2つの出力電極231、232に分岐される。この分岐された夫々の出力電極231、232上に跨がり、配線層26(261、262、263)上のアンカー部27に支持されるようにして、図において横方向に夫々複数のビーム241、複数のビーム242が並列配置される。図において縦方向に配列されたビーム241と242同士は、それぞれ、配線層262を介して電気的に接続される。各ビーム24(241,242)は、それぞれ配線層261及び263を介して共通接続される。出力電極231、232とそれぞれ対応する各ビーム241,242とにより、複数の並列接続された振動子素子25(251A〜251F,252A〜252F)が形成される。
しかし、インピーダンスを低くするために振動子素子を並列化した場合には、各振動子素子の中心周波数のばらつきが特性に大きく影響を与えている。
また、並列化した場合には、隣接している振動子素子間の相互干渉によっても、特性に影響を与えている可能性が大きい。特に電気的な干渉を抑える技術が必要となる。
振動子素子間の相互干渉としては、機械的な振動による干渉、電気的な干渉がある。機械的な振動の干渉は、振動子群の共振が起きるとき、複数の振動源から発した弾性波が基板内で互いに伝播し合い、この基板振動が振動子素子を励振させることにより生じる。
本発明は、上述の点に鑑み、中心周波数のばらつき、隣接している振動子素子間の干渉などを抑え共振特性に優れた微小振動子、この微小振動子を備えた半導体装置、及びこの微小振動子による帯域フィルタを用いた通信装置を提供するものである。
本発明に係る微小振動子は、複数のビーム型の第1の振動子素子が並列接続され、隣合う第1の振動子素子間に非共振のビーム型の第2の振動子素子が配置されて成ることを特徴とする。
本発明の好ましい形態は、非共振の第2の振動子素子のビームにグランド電位が印加された構成とする。
本発明の好ましい形態は、非共振の第2の振動子素子のビームを電位的にフローティング状態にした構成とする。
本発明に係る微小振動子は、複数のビーム型の振動子素子が並列接続された振動子群が複数配置され、前記振動子群内の隣合う振動子素子間に非共振のビーム型の振動子素子が配置され、少なくとも印加される直流バイアス電圧が異なる振動子群を有して成ることを特徴とする。
本発明の微小振動子において、好ましい形態は、第1及び第2の振動子素子の配列方向と異なる方向に隣接する第1の振動子素子が、互いに振動の位相を逆相関係となるように配置された構成とする。
本発明の微小振動子において、好ましい形態は、各振動子群内において、非共振の振動子素子の配列方向と異なる方向に隣接する前記振動子素子が、互いに振動の位相を逆関係となるように配置された構成とする。
本発明に係る半導体装置は、上述した微小振動子を有して成ることを特徴とする。
本発明に係る通信装置は、送信信号及び/又は受信信号の帯域制限を行うフィルタを備えた通信装置において、フィルタとして、上述した微小振動子によるフィルタが用いられて成ることを特徴とする。
本発明に係る微小振動子によれば、複数のビーム型の第1の振動子素子が並列接続されることにより、微小振動子のインピーダンスが低下し、各種のデバイスの実用化が可能になる。そして、隣合う第1の振動子素子間に非共振の第2の振動子素子を配置することにより、この非共振の第2の振動子素子が機械的な振動に対するダンパー、あるいは電気的なシールドとして機能し、並列化された微小振動子内の振動子素子間の相互干渉を緩和することができる。また、中心周波数より外れた周波数域で発生するサブピークを下げることができ、中心周波数のばらつきを低減することができる。従って、優れた共振特性を有する微小振動子を提供することができる。
特に、非共振の第2の振動子素子のビームにグランド電位を印加することにより、並列化された微小振動子内の振動子素子間の干渉の一つの原因である電気的な干渉に関して、シールドとして機能し、電気的な干渉を抑制することができる。これによって、サブピークが下がり、Q値を高くすることができる。また、振動子素子間の干渉の他の原因である機械的な振動による干渉に関して、非共振の第2の振動子素子がダンパーとして機能することで干渉を緩和することができる。つまり、電気的には、ノイズ成分(外部や電源)をトラップすることでグランドレベルを下げている。機械的には、振動子を含む構成をとることで、静電力で所望の振動モード以外の振動を抑えることができる。
非共振の第2の振動子素子のビームを電位てきにフローティング状態にすることにより、非共振の第2の振動子素子がダンパーとして機能することで干渉を緩和することができる。
振動子素子が並列接続された振動子群を複数配置し、この振動子群内の各隣合う振動子素子間に非共振の振動子素子を配置し、少なくとも印加される直流バイアス電圧が異なる振動子群を有した構成とすることにより、共振特性を可変する、すなわちコントロールすることができる。例えば第1、第2の2つの振動子群を配置した場合、第1及び第2の振動子群に同じ周波数信号を入力して、第1の振動子群と第2の振動子群に異なる直流バイアス電圧を印加することにより、例えば第1の振動子群の共振特性を第2の振動子群でコントロールすることができる。非共振の振動子素子が配置されているので、各振動子群の隣接する振動子素子間の相互干渉を抑制することができる。
第1の振動子素子と非共振の第2の振動子素子の配列方向と異なる方向に隣接する第1の振動子素子を、互いに振動の位相が逆相関係となるように配置することにより、基板に及ぼす振動が相殺され、基板振動の発生を抑制することができる。
複数の振動子群と非共振の振動子素子を配置した上記微小振動子においても、各振動子群内で、非共振の振動子素子の配列方向と異なる方向に隣接する振動子素子を、互いに振動の位相が逆相関係となるように配置することにより、基板に及ぼす振動が相殺され、基板振動の発生を抑制することができる。
本発明に係る半導体装置によれば、半導体装置の構成要素となる振動子に上述の本発明の微小振動子を用いることにより、振動子素子間の相互干渉を抑制して優れた特性を有する半導体装置を提供することができる。
本発明に係る通信装置によれば、帯域フィルタに本発明の微小振動子によるいフィルタを用いることにより、振動子素子間の相互干渉を抑制し、優れたフィルタ特性が得られ、信頼性の高い通信装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1に、本発明に係る微小振動子の第1実施の形態を示す。第1実施の形態は、図15に示すと同様の構成の振動子素子を採用した。本実施の形態に係る微小振動子31は、共通の基板32上にビーム構造を有する複数の第1の振動子素子33(331A〜331C,332A〜332C)を並列的に配置し、各隣合う第1の振動子素子33間に介挿されるように複数の非共振の第2の振動子素子34(341A〜341C,342A〜342C)を並列的に配置して構成される。
すなわち、第1の振動子素子33(331A〜331C,332A〜332C)は、基板32の表面上に下部電極となる出力電極35を2つに分岐して形成し、分岐された平行する2つの出力電極351、352上に、それぞれ空間を挟んで独立した振動板となる複数のビーム36(361、362)を配置して構成される。各ビーム361、362は、配線層371、372、373上のアンカー部(支持部)38に支持されるように図において横方向に並列配置される。図において縦方向に隣接して配列されたビーム361と362同士は、それぞれ配線層372を介して電気的に接続される。各ビーム361の他端に接続されて配線層373は共通に接続され、これより入力信号及び直列バイアス電圧(以下、DCバイアス電圧という)を供給する入力端子t1が導出される。出力電極35よりは出力端子t2が導出される。これによって、各第1の振動子素子331A〜331C、332A〜332Cは、互いに並列接続された形になる。
一方、非共振の第2の振動子素子34(341A〜341C,342A〜342C)は、その振動子素子(341A,342A)、(341B,342B)、(341C,342C)の夫々が第1の振動子素子(331A,332A)、(331B,332B)、(331C,332C)と交互に配列されるようにして構成される。即ち、隣合う第1の振動子素子33間に各第2の振動子素子34が介挿されるようになされる。第2の振動子素子33(331A〜331C,332A〜332C)は、上記分岐された2つの出力電極351、352上に、それぞれ空間を挟んで独立した振動板となる複数のビーム36(363、364)を第1の振動子素子33のビーム36(361、362)と互い違いになるように配置して構成される。このビーム363、364は、第1の振動子素子33のビーム361、362と形状、大きさが異なっていてもよいが、製造等を考慮すると同一の形状、大きさが望ましい。各ビーム363、364は、第1の振動子素子33と同様に、配線層374、375、376上のアンカー部(支持部)38に支持されるように図において横方向に並列配置される。また、図において縦方向に隣接して配列されたビーム363と364同士が、それぞれ配線層375を介して電気的に接続される。ビーム342A〜342Cに接続された配線層374は、共通接続されて、端子t3が導出される。これによって、各第1の振動子素子341A〜341C、342A〜342Cは、互いに並列接続された形になる。
この微小振動子31では、第1の振動子素子33(331A〜331C,332A〜332C)が主たる振動子として駆動されるもので、端子t1からビーム363、364にDCバイアス電圧(DC1)が供給されるともに、DCバイアス電圧に重畳された入力信号(周波数信号)が入力され、出力端子t2から目的周波数信号が出力されるようになされる。一方、共振させない非共振の第2の振動子素子34では、そのビーム363、364を電位的にフローティング状態(DC2=オープン)にするか、あるいは端子t3を通じてグランド(GND)電位(DC2=GND)を印加するようになされる。
また、この微小振動子31の他の使用形態としては、第1の振動子素子33の端子t1と、第2の振動子素子34の端子t3に夫々異なるDCバイアス電圧DC1,DC2を印加するようになす。
第1実施の形態の微小振動子31によれば、主たる振動子となる第1の振動子素子33に対して、その各隣合う振動子素子(331A,332A)と(331B,332B)間、振動子素子(331B,332B)と(331C,332C)間、及び振動子素子331C,332C)の外側に、非共振の第2の振動子素子(341A,342A)、(341B,342B)、(341C,342C)が配置されているので、この第2の振動子素子34が機械的なダンパーの機能、電気的なシールドの機能をなして、第1の振動子素子33間の相互干渉を抑制することができる。
例えば非共振の第2の振動子素子34のビーム363、364を、電位的にフローティング状態(DC2=オープン)とした場合は、第1の振動子素子33(いわゆる並列共振器)内の振動子素子の相互干渉の一つである機械的な振動による干渉に関して、非振動パターンである第2の振動子素子34がダンパーとして機能し、干渉を緩和することができる。
また、非共振の第2の振動子素子34のビーム363、364にグランド電位(DC2=GND)を印加した場合には、電気的な干渉に関して第2の振動子素子34がシールドとして機能し、電気的な干渉を抑制することができる。この場合、第2の振動子素子34は機械的な振動による干渉も緩和することができる。
一方、第2の振動子素子34のビーム363、364に所要のDCバイアス電圧(DC2)を印加して第2の振動子素子34をも共振させて微小振動子31を駆動させることができる。すなわち、第2の振動子素子34に対して、第1の振動子素子33とは共振周波数の異なる共振を起こさせることができるので、後述で明らかなように、微小振動子31の共振特性におけるQ値をコントロールすることができる。
次に、図2に本発明に係る微小振動子の第2実施の形態を示す。第2実施の形態は、図14に示すと同様の構成の振動子素子を採用した。本発明実施の形態に係る微小振動子41は、共通の基板32上にビーム構造を有する複数の第1の振動子素子43(431A〜431C,432A〜432C)を並列的に配置し、各隣合う第1の振動子素子43間に介挿されるように複数の非共振の第2の振動子素子44(441A〜441C,442A〜442C)を並列的に配置して構成される。
すなわち、第1の振動子素子43(431A〜431C,432〜432C)は、基板32の同一平面上に下部電極となる入力電極45及び出力電極46を夫々2つに分岐して形成し、分岐された各対をなす入出力電極451、461、入出力電極452、462に対向してそれぞれ空間を挟んで各独立した振動板となるビーム47(471、472)を形成して構成される。この場合、分岐された夫々の入力電極451、452と出力電極461、462とは、互いに交互に配置されるように形成される。
各ビーム471、472は、配線層481、482、483上にアンカー部(支持部)49に支持されるように、図において横方向に並列配置される。図において縦方向に隣接して配列されたビーム471と472同士は、それぞれ配線層482を介して電気的に接続される。入力電極45から入力端子t4が導出され、出力電極46から出力端子t5導出される。また、ダイオード1の振動子素子43の各ビーム47に接続された配線層483が共通接続されて、これよりDCバイアス電圧を供給するための端子t6が導出される。これによって、各第1の振動子素子431A〜431C、432A〜432Cは、互いに並列接続された形になる。
一方、非共振の第2の振動子素子44(441A〜441C,442A〜442C)は、その振動子素子(441A,442A)、(441B,442B)、(441C,442C)の夫々が第1の振動子素子(431A,432A)、(431B,432B)、(431C,432C)と交互に配列されるようにして構成される。即ち、隣合う第1の振動子素子43間に各第2の振動子素子44が介挿されるようになされる。第2の振動子素子44(441A〜441、442A〜442C)は、上記分岐された対の入出力電極451、461、入出力電極452、462上に、それぞれ空間を挟んで独立した振動板となるビーム47(473、474)を第1の振動子素子43のビーム47(471、472)と互い違いになるように配置して構成される。
ビーム473、474は、第1の振動子素子43のビーム471、472と形状、大きさが異なってもよいが、製造等を考慮すると、第1の振動子素子43と同一形状、大きさが望ましい。各ビーム473、474は、第1の振動子素子43と同様に、配線層481、482、483上にアンカー部(支持部)49に支持されるように、図において横方向に並列配置される。図において縦方向に隣接して配列されたビーム473と474同士は、それぞれ配線層482を介して電気的に接続される。また、第2の振動子素子44の各ビーム47に接続された配線層483が共通接続されて、これより端子t7が導出される。これによって、各第2の振動子素子441A〜441C、442A〜442Cは、互いに並列接続された形になる。
この微小振動子41では、第1の振動子素子43(431A〜431C,432A〜432C)が主たる振動子として駆動されるもので、端子t6からビーム471、472に所要のDCバイアス電圧が印加されると共に、入力端子t4から入力信号(周波数信号)が入力され、出力端子t5から目的周波数信号が出力されるようになされる。一方、非共振の第2の振動子素子44では、そのビーム473、474を電位的にフローティング状態(DC2=オープン)にするか、あるいは端子t7を通じてグランド(GND)電位(DC2=GND)を印加するようになされる。
また、この微小振動子41の他の使用形態としては、第1の振動子素子43の端子t6と、第2の振動子素子44の端子t7に夫々異なるDCバイアス電圧DC1,DC2を印加するようになす。
第2実施の形態の微小振動子41によれば、第1実施の形態と同様に、主たる振動子となる第1の振動子素子43に対して、その各隣合う振動子素子(431A,432A)と(431B,432B)間、振動子素子(431B,432B)と(431C,432C)間、及び振動子素子431C,432C)の外側に、非共振の第2の振動子素子(441A,442A)、(441B,442B)、(441C,442C)が配置されているので、この第2の振動子素子44が機械的なダンパーの機能、電気的なシールドの機能をなして、第1の振動子素子43間の相互干渉を抑制することができる。
例えば非共振の第2の振動子素子44のビーム473、474を、電位的にフローティング状態(DC2=オープン)とした場合は、第1の振動子素子43(いわゆる並列共振器)内の振動子素子の相互干渉の一つである機械的な振動による干渉に関して、非振動パターンである第2の振動子素子44がダンパーとして機能し、干渉を緩和することができる。
また、非共振の第2の振動子素子44のビーム473、474にグランド電位(DC2=GND)を印加した場合には、電気的な干渉に関して第2の振動子素子44がシールドとして機能し、電気的な干渉を抑制することができる。この場合、第2の振動子素子44は機械的な振動による干渉も緩和することができる。
一方、第2の振動子素子44のビーム473、474に所要のDCバイアス電圧(DC2)を印加して第2の振動子素子44をも共振させて微小振動子41を駆動させることができる。すなわち、第2の振動子素子44に対して、第1の振動子素子43とは共振周波数の異なる共振を起こさせることができるので、後述で明らかなように、微小振動子41の共振特性におけるQ値をコントロールすることができる。
次に、図3に本発明に係る微小振動子の第3実施の形態を示す。第3実施の形態も、図14に示すと同様の構成の振動子素子を採用した。
本実施の形態に係る微小振動子51は、第2実施の形態と同様に、共通の基板32上にビーム構造を有する複数の第1の振動子素子43(431A〜431C,432A〜432C)を並列的に配置し、各隣合う第1の振動子素子43間に介挿されるように複数の非共振の第2の振動子素子44(441A〜441C,442A〜442C)を並列的に配置して構成される。
この第3実施の形態の構成と第2実施の形態の構成との違いはそれぞれ分岐した入力電極45及び出力電極46の配置である。すなわち、第3実施の形態においては、基板32上の同一平面上に下部電極となる入力電極45及び出力電極46を夫々2つに分岐して形成するが、夫々分岐された入力電極45、出力電極46の何れか一方、本例では分岐された出力電極461、462を内側にして、これを挟むように分岐された入力電極451、452を外側に配置して構成される。
その他の構成は、図2の第2実施の形態の微小振動子31と同様であるので、対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
この第3実施の形態に係る微小振動子51によれば、主たる振動子となる第1の振動子素子43に対して、その各隣合う振動子素子(431A,432A)と(431B,432B)間、振動子素子(431B,432B)と(431C,432C)間、及び振動子素子431C,432C)の外側に、非共振の第2の振動子素子(441A,442A)、(441B,442B)、(441C,442C)が配置されているので、この第2の振動子素子44が機械的なダンパーの機能、電気的なシールドの機能をなして、第1の振動子素子43間の相互干渉を抑制することができる。その他、第2実施の形態で説明したと同様の効果を奏する。
さらに、第3実施の形態の微小振動子51は、図において縦方向に隣接する第1の振動子素子431と432の振動の位相が逆相になることから、並列化された振動子素子43の振動に起因して生じる基板振動が相殺され、機械的振動による干渉をさらに抑制することができる。図4及び図5を用いてさらに説明する。図4の模式図に示すように、図2の第2実施の形態に係る第1の振動子素子43では、入力電極451、452と出力電極351、352とが交互に配置され、夫々の対をなす入出力電極451、461上、入出力電極452、462上に各ビーム471、472が配置された構成である。この構成では、振動子素子361、362が同時に振動したとき、ビーム471、472の2次モードの振動81、82は同相となるために、基板に生じる振動(弾性波)が強調されて起こり易くなる。これに対して、図5の模式図に示すように、図3の第3実施の形態に係る第1の振動子素子43では、入力電極451、452に挟まれるように出力電極461、462が内側に配置され、夫々の対をなす入出力電極451、461上、入出力電極452、462上に各ビーム471、472が配置された構成である。この構成では、振動子素子361、362が同時に振動したとき、ビーム471、472の2次モードの振動81、82は逆相となり、基板に生じる振動(弾性波)が相殺された形になり、基板振動が起き難くなる。これによって、振動子の機械的な干渉がさらに抑制されることになる。
次に、図6〜図8に、本実施の形態に係る微小振動子の共振特性に関する測定結果を示す。同図は、図2の微小振動子41を用いて検証した。
図6は、非共振の第2の振動子素子44のビーム47に端子t7を通じてグランド電圧(DCバイアス電圧DC2=GND)にして、第1の振動子素子43のビーム47に印加するDCバイアス電圧(DC1)を0Vから30Vまで変化させたときの、共振特性のDC1電圧依存性を示す。曲線(1),(2),(3),(4),(5),(6)は、それぞれDC1電圧が0V,10V,15V,20V,25V,30Vの共振特性である。
図6によれば、第2の振動子素子44のビーム47にグランド電位(DC2=GND)を印加することにより、隣合う第1の振動子素子43間の相互干渉が抑制されて、中心周波数近傍での不要共振がなくなり、共振ピーク(Q値)が高くなることが認められる。
図7は、非共振の第2の振動子素子44のビーム47の端子t7を開放してビーム電位を電気的にフローティング状態(DC2=オープン)にして、第1の振動子素子43のビーム47に印加するDCバイアス電圧(DC1)を0Vから30Vまで変化させたときの、共振特性のDC1電圧依存性を示す。曲線(1),(2),(3),(4),(5),(6)は、それぞれDC1電圧が0V,10V,15V,20V,25V,30Vの共振特性である。
図7によれば、第2の振動子素子44のDC2端子t7を開放すると、図7に示すDC2=GNDでの共振特性に比べて、バックグランドレベルbが上昇するが、共振ピーク(Q値)は殆ど変化しないことが認められる。このことから、バックグランドレベルをコントロールすることができる。
図8は、第2の振動子素子44のビーム47に端子t7を通じて一定の30VのDCバイアス電圧DC2を印加して(DC2=30V)、第1の振動子素子43のビーム47に印加するDCバイアス電圧(DC1)を0Vから30Vまで変化させたときの、共振特性のDC1電圧依存性を示す。曲線(1),(2),(3),(4),(5),(6)は、それぞれDC1電圧が0V,10V,15V,20V,25V,30Vの共振特性である。
図8によれば、第2の振動子素子44のビーム47に印加するDCバイアス電圧DC2を30Vに固定し、第1の振動子素子43のビーム47のDCバイアス電圧DC1を印加すると、図6との比較で10V〜15V付近で共振ピークaが最小になることが認められる。これにより、共振ピーク(Q値)をコントロールすることができる。
図9に、本発明に係る微小振動子の第4実施の形態を示す。第4実施の形態は、図14に示すと同様の構成の振動子素子を採用した。本実施の形態に係る微小振動子61は、共通の基板32上にビーム構造を有する複数の第1の振動子素子43からなる振動子群62を複数、本例では第1の振動子群621及び第2の振動子群622を並列的に配置し、各振動子群62(621、622)内の各隣合う第1の振動子素子43間に介挿されるように複数の第2の振動子素子44を並列的に配置して構成される。この場合、第2の振動子素子44は、非共振の振動子素子としてもよく、あるいはビームに所要のDCバイアス電圧を印加した振動子素子としても良い。
すなわち、第1の振動子群621は、基板32の同一平面上に下部電極となる入力電極45及び出力電極46を夫々2つに分岐して形成し、分岐された各対をなす入出力電極451、461、入出力電極452、462に対向してそれぞれ空間を挟んで各独立した振動板となるビーム47(471A,471B,472A,472B)を配置して、第1の振動子素子43(431A,431B,432A,432B)を形成して構成される。第2の振動子群622は、第1の振動子群621と並ぶように、同じ対をなす入出力電極451、461、入出力電極452、462に対向してそれぞれ空間を挟んで各独立した振動板となるビーム47(471C,471D,472C,472D)を配置して、第1の振動子素子43(431C,431D,432C,432D)を形成して構成される。
一方、第2の振動子素子44(441A,442A,441B,442B,441C,442C)は、第1及び第2の振動子群621、622が配列された状態で各隣合う第1の振動子素子43間に第2振動子素子44が介挿されるように、同じ分岐された入出力電極451、461及び入出力電極452、462上に空間を挟んで独立したビーム471E,472E,471F,472F,471G,472Gを配置して構成される。
その他の構成は、図3と同様であるので、対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
第4実施の形態に係る微小振動子61では、例えば第2の振動子素子44のビーム47(471E〜472G)に端子t7を通じてグランド電圧GNDを印加し、第1及び第2の振動子群621及び622に入力電極45(451、452)に同じ周波数信号を入力すると共に、第1の振動子群621のビーム47(471A〜472B)に端子t61を通じてDCバイアス電圧DC1を印加し、第2の振動子群622のビーム47(471C〜472G)に端子t62を通じてDC1と異なるDCバイアス電圧DC2を印加する。
第4実施の形態に係る微小振動子61によれば、一方の例えば第1の振動子群621の共振特性を、他方の例えば第2の振動子群622の共振でコントロールすることができる。異なる共振特性の振動子を組み合わせて通過帯域幅の広いフィルタを形成する場合、共振特性の波形にリップルが発生して使い難い。しかし、第4実施の形態の微小振動子61を用いることにより、リップルの発生しない且つ通過帯域の広いフィルタを形成することができる。勿論、隣合う第1の振動子素子43間に非共振の第2の振動子素子44が配置されるので、前述したように振動子群62内における第2振動子素子43間の相互干渉を抑制することができる。また、第2の振動子素子44にビーム47に所要のDCバイアス電圧を印加して、共振ピークをコントロールすることも可能である。
次に、図10〜図11を用いて上述の実施の形態の製造方法の一例を説明する。同図は図2、図3、図9に適用した第1、第2の振動子素子43、44の製造を代表して示す。
先ず、図10Aに示すように、シリコン半導体基板32にシリコン酸化膜(SiO2 )671、及びシリコン窒化膜(SiN)672を減圧CVD法により成膜し、絶縁膜67を形成する。
次に、図10Bに示すように、絶縁膜67上に例えばリン(P)を含有したポリシリコン膜を形成した後に、リソグラフィ技術とドライエッチング技術を用いて、ポリシリコン膜をパターニングし、下部電極となる入力電極45、出力電極46及び両側の配線層65を形成する。
次に、図10Cに示すように、下部電極の入力電極45、出力電極46、配線層65を含む表面に犠牲層71、例えばシリコン酸化膜(SiO2 )を減圧CVD法により形成する。その後、リソグラフィ技術及びドライエッチング技術を用いて、犠牲層71の配線層65に対応する部分にコンタクト孔72を形成する。
次に、図11Dに示すように、例えば減圧CVD法によりポリシリコン膜を形成し、リソグラフィ技術及びドライエッチング技術を用いて、ポリシリコン膜をパターニングし、ビーム47及びコンタクト孔72を通じて配線層65に接続するアンカー部39A,39Bを形成する。ビーム47のビーム長は共振周波数に応じて設定する。
次に、図11Eに示すように、DHF溶液などの犠牲層のエッチング溶液により、犠牲層71のシリコン酸化膜を選択的に除去し、ビーム47と下部電極の入力電極45及び出力電極46間に空間66を形成する。
次に、図11Fに示すように、導電性膜、例えばAl−Cu,Al−Siなどのスパッタ膜を形成した後、リソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、導電性膜をパターニングし、配線層65上に導電性の良い配線層79を形成する。また、図示しないが、必要に応じて半導体基板32の裏面に絶縁膜を介してグランド(GND)配線となる導電層73を形成する。このようにして、振動子素子43、44を得る。
本発明に係る他の実施の形態においては、上述の微小振動子31、41、51、61などを用いて、信号フィルタ、ミキサー、共振器、及びそれらが含まれるSiP(システム・イン・パッケージ)デバイスモジュール、SoC(システム・オン・チップ)デバイスモジュール等の半導体装置を構成することができる。
本実施の形態の半導体装置によれば、優れた特性を有するフィルタを備えるので、信頼性に高い半導体装置を提供することができる。
上述した実施の形態の微小振動子31、41、51、61は、高周波(RF)フィルタ、中間周波(IF)フィルタ等の帯域信号フィルタとして用いることができる。
本発明は、上述した実施の形態の微小振動子によるフィルタを用いて構成される携帯電話機、無線LAN機器、無線トランシーバ、テレビチューナ、ラジオチューナ等の、電磁波を利用して通信する通信装置を提供することができる。
次に、上述した本発明の実施の形態のフィルタを適用した通信装置の構成例を、図12を参照して説明する。
まず送信系の構成について説明すると、Iチャンネルの送信データとQチャンネルの送信データを、それぞれデジタル/アナログ変換器(DAC)201I及び201Qに供給してアナログ信号に変換する。変換された各チャンネルの信号は、バンド・パス・フィルタ202I及び202Qに供給して、送信信号の帯域以外の信号成分を除去し、バンド・パス・フィルタ202I及び202Qの出力を、変調器210に供給する。
変調器210では、各チャンネルごとにバッファアンプ211I及び211Qを介してミキサ212I及び212Qに供給して、送信用のPLL(phase-locked loop)回路203から供給される送信周波数に対応した周波数信号を混合して変調し、両混合信号を加算器214で加算して1系統の送信信号とする。この場合、ミキサ212Iに供給する周波数信号は、移相器213で信号位相を90°シフトさせてあり、Iチャンネルの信号とQチャンネルの信号とが直交変調されるようにしてある。
加算器214の出力は、バッファアンプ215を介して電力増幅器204に供給し、所定の送信電力となるように増幅する。電力増幅器204で増幅された信号は、送受信切換器205と高周波フィルタ206を介してアンテナ207に供給し、アンテナ207から無線送信させる。高周波フィルタ206は、この通信装置で送信及び受信する周波数帯域以外の信号成分を除去するバンド・パス・フィルタである。
受信系の構成としては、アンテナ207で受信した信号を、高周波フィルタ206及び送受信切換器205を介して高周波部220に供給する。高周波部220では、受信信号を低ノイズアンプ(LNA)221で増幅した後、バンド・パス・フィルタ222に供給して、受信周波数帯域以外の信号成分を除去し、除去された信号をバッファアンプ223を介してミキサ224に供給する。そして、チャンネル選択用PLL回路251から供給される周波数信号を混合して、所定の送信チャンネルの信号を中間周波信号とし、その中間周波信号をバッファアンプ225を介して中間周波回路230に供給する。
中間周波回路230では、供給される中間周波信号をバッファアンプ231を介してバンド・パス・フィルタ232に供給して、中間周波信号の帯域以外の信号成分を除去し、除去された信号を自動ゲイン調整回路(AGC回路)233に供給して、ほぼ一定のゲインの信号とする。自動ゲイン調整回路233でゲイン調整された中間周波信号は、バッファアンプ234を介して復調器240に供給する。
復調器240では、供給される中間周波信号をバッファアンプ241を介してミキサ242I及び242Qに供給して、中間周波用PLL回路252から供給される周波数信号を混合して、受信したIチャンネルの信号成分とQチャンネルの信号成分を復調する。この場合、I信号用のミキサ242Iには、移相器243で信号位相を90°シフトさせた周波数信号を供給するようにしてあり、直交変調されたIチャンネルの信号成分とQチャンネルの信号成分を復調する。
復調されたIチャンネルとQチャンネルの信号は、それぞれバッファアンプ244I及び244Qを介してバンド・パス・フィルタ253I及び253Qに供給して、Iチャンネル及びQチャンネルの信号以外の信号成分を除去し、除去された信号をアナログ/デジタル変換器(ADC)254I及び254Qに供給してサンプリングしてデジタルデータ化し、Iチャンネルの受信データ及びQチャンネルの受信データを得る。
ここまで説明した構成において、各バンド・パス・フィルタ202I,202Q,206,222,232,253I,253Qの一部又は全てとして、上述した実施の形態の構成のフィルタを適用して帯域制限することが可能である。
本発明の通信装置によれば、雑音の少ない優れた特性を有するフィルタを用いるので、信頼性の高い通信装置を提供することができる。
図12の例では、各フィルタをバンド・パス・フィルタとして構成したが、所定の周波数よりも下の周波数帯域だけを通過させるロー・パス・フィルタや、所定の周波数よりも上の周波数帯域だけを通過させるハイ・パス・フィルタとして構成して、それらのフィルタに上述した各実施の形態の構成のフィルタを適用してもよい。また、図12の例では、無線送信及び無線受信を行う通信装置としたが、有線の伝送路を介して送信及び受信を行う通信装置が備えるフィルタに適用してもよく、さらに送信処理だけを行う通信装置や受信処理だけを行う通信装置が備えるフィルタに、上述した実施の形態の構成のフィルタを適用してもよい。
本発明に係る微小振動子の第1実施の形態を示す概略構成図である。 本発明に係る微小振動子の第2実施の形態を示す概略構成図である。 本発明に係る微小振動子の第3実施の形態を示す概略構成図である。 第2実施の形態における微小振動子の振動の位相関係を示す説明図である。 第3実施の形態における微小振動子の振動の位相関係を示す説明図である。 第3実施の形態の微小振動子を例に採り、第2の振動子素子のビーム電位(DC2)をグランド電位(GND)にして、第1の振動子素子のビーム電位DC1を変化させたときのDC1電圧依存性を示す共振特性図である。 第3実施の形態の微小振動子を例に採り、第2の振動子素子のビーム電位(DC2)を開放にして、第1の振動子素子のビーム電位DC1を変化させたときのDC1電圧依存性を示す共振特性図である。 第3実施の形態の微小振動子を例に採り、第2の振動子素子のビーム電位(DC2)を30Vに固定して、第1の振動子素子のビーム電位DC1を変化させたときのDC1電圧依存性を示す共振特性図である。 本発明に係る微小振動子の第4実施の形態を示す概略構成図である。 A〜C 本実施の形態の製造方法の一例を振動子素子の製造に代表して示す製造工程図(その1)である。 D〜F 本実施の形態の製造方法の一例を振動子素子の製造に代表して示す製造工程図(その2)である。 本発明に係る通信装置の実施の形態を示す回路図である。 比較例に係る微小振動子の概略構成図である。 先行技術の静電駆動のビーム型振動子の概略図である。 従来の静電駆動のビーム型振動子の概略図である。
符号の説明
31、41、51、61・・微小振動子、33(331A〜331C,332A〜332C)・・第1の振動子素子、34(341A〜341C,342A〜342C)・・第2の振動子素子、35(351、352)・・出力電極、36(361、362、363、364)・・ビーム、37(371、372、373)・・配線層、38・・アンカー部、43(431A〜431C,432A〜432C)・・第1の振動子素子、44(441A〜441C,442A〜442C)・・第2の振動子素子、45(451、452)・・入力電極、46(461、462)・・出力電極、47(471、472、473。474)・・ビーム、48(481、482、483)・・配線層、49・・アンカー部、222、232、253,253Q、202I、202Q・・フィルタ

Claims (8)

  1. 複数のビーム型の第1の振動子素子が並列接続され、
    隣合う前記第1の振動子素子間に非共振のビーム型の第2の振動子素子が配置されて成る
    ことを特徴とする微小振動子。
  2. 前記非共振の第2の振動子素子のビームにグランド電位が印加されて成る
    ことを特徴とする請求項1記載の微小振動子。
  3. 前記非共振の第2の振動子素子のビームが電位的にフローティング状態である
    ことを特徴とする請求項1記載の微小振動子。
  4. 複数のビーム型の振動子素子が並列接続された振動子群が複数配置され、
    前記振動子群内の隣合う振動子素子間に非共振のビーム型の振動子素子が配置され、
    少なくとも印加される直流バイアス電圧が異なる振動子群を有して成る
    ことを特徴とする微小振動子。
  5. 前記第1及び第2の振動子素子の配列方向と異なる方向に隣接する前記第1の振動子素子が、互いに振動の位相を逆相関係となるように配置されて成る
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の微小振動子。
  6. 前記各振動子群内において、非共振の振動子素子の配列方向と異なる方向に隣接する前記振動子素子が、互いに振動の位相を逆関係となるように配置されて成る
    ことを特徴とする請求項4記載の微小振動子。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の微小振動子を有して成る
    ことを特徴とする半導体装置。
  8. 送信信号及び/又は受信信号の帯域制限を行うフィルタを備えた通信装置において、
    フィルタとして、請求項1から請求項6のいずれかに記載の微小振動子によるフィルタが用いられて成る
    ことを特徴とする通信装置。
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