JP4604580B2 - 積層コイルアレイ - Google Patents

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Description

本発明は、積層体の内部に複数のコイル導体が内蔵された積層コイルアレイに関する。
コンピュータなどのOA機器のノイズ除去用などの用途に用いられる電子部品として、積層体の内部に複数のコイル導体を内蔵した積層コイルアレイがある。図10は従来より知られている積層コイルアレイ50の外観斜視図および断面図であり、図11はその分解斜視図である。
積層コイルアレイ50は、図10に示すように、積層体55と、その内部に積層体55の長手方向に沿って一列に配列される複数の螺旋状のコイル導体L1〜L4と、積層体55の表面に設けられ、コイル導体L1〜L4に連結する引出し導体51〜54に接続する外部電極61〜64とから構成されている。積層体55は、図11に示すように、引出し導体51〜54あるいは内部導体41〜44とビアホール46が形成された磁性体層56と、ビアホール47が形成された磁性体層57が積層されてなる。また、螺旋状のコイル導体L1は、ビアホール46を介し、内部導体41が電気的に直列に接続されてなる。同様にコイル導体L2〜L4も、ビアホール46を介して内部導体42〜44が電気的に接続されてなる。
この種の積層コイルアレイでは、積層体55の端面側に配置されたコイル導体L1、L4と内側に配置されたコイル導体L2、L3とでは、磁路の断面積が異なるため、インダクタンスが異なることが知られている。具体的には、端面側に配置されたコイル導体L1、L4の磁路が狭くなり、内側に配置されたコイル導体L2、L3よりもインダクタンスが小さくなる。
そこで、端面側に配置されたコイル導体のインダクタンスと内側に配置されたコイル導体のインダクタンスとを等しくするために、内側に配置されたコイル導体のターン数を端面側に配置されたコイル導体のターン数よりも少なくすることが特許文献1に記載されている。
特開平11−144957号公報
ところで、特許文献1に記載の積層コイルアレイでは、内側に配置されたコイル導体のターン数が端面側に配置されたコイル導体のターン数より少ない分、内側に配置されたコイル導体のコイル軸方向の両端に位置する内部導体間の距離が端面側に配置されたコイル導体のコイル軸方向の両端に位置する内部導体間の距離より短くなっている。そのため、内側に配置されたコイル導体の浮遊容量は、端面側に配置されたコイル導体の浮遊容量と比べて大きい。そして、浮遊容量の発生量の違いから、内側に配置されたコイル導体の自己共振周波数は、端面側に配置されたコイル導体の自己共振周波数より低くなる。すなわち、自己共振周波数SRFはSRF=1/2π√(LC)によって表され、浮遊容量が異なると自己共振周波数に違いが生じてくるのである。
コンピュータなどのOA機器の使用周波数がますます高くなりつつある現在、高周波帯域での良好なノイズ減衰特性が要求されている。しかし、自己共振周波数に違いがあれば、自己共振周波数付近の高周波帯域でインピーダンスにばらつきがでてしまい、ノイズ減衰特性にばらつきが生じてしまう。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、積層体に内蔵された複数のコイル導体の自己共振周波数が略等しく、高周波帯域でのインピーダンスのばらつきが少ない積層コイルアレイを提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、本発明に係る積層コイルアレイは、(a)複数の磁性体層を積み重ねて構成した積層体と、(b)複数の内部導体を電気的に接続して構成され、かつ、前記積層体の内部に一列に三つ以上配列された螺旋状のコイル導体と、(c)前記積層体の表面に設けられ、かつ、前記コイル導体の端部に連結する引出し導体に電気的に接続された外部電極と、を備えた積層コイルアレイにおいて、(d)複数の前記コイル導体のインダクタンスが略等しく、かつ、前記コイル導体をコイル軸方向から見た面積をS、コイル導体のコイル軸方向の両端に位置する前記内部導体間の距離をdとして、複数の前記コイル導体のS/dの値が略等しく、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体のターン数が、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置しているコイル導体のターン数より少ないことにより、複数の前記コイル導体のインダクタンスが略等しく、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体は、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体よりも、少なくとも部分的にコイルピッチが大きく、かつ、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体のコイル軸方向の両端に位置する前記内部導体間の距離と、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体のコイル軸方向の両端に位置する前記内部導体間の距離とが略等しいことを特徴とする。
本発明者らが鋭意研究した結果、コイル導体に発生する浮遊容量について、近似的に以下のようにみなすことができることがわかった。
(1)コイル導体に発生する浮遊容量は、コイル導体のコイル軸方向の両端に位置する内部導体間の距離をd、ターン数をnとしたときn−1個のコンデンサを直列に接続した容量と等しい。
(2)(1)において、各コンデンサの電極面積は、コイル導体をコイル軸方向に透視して得られる図形の面積Sに等しい。
(3)(1)、(2)より、コイル導体に発生する浮遊容量はS/dに比例する。
これを図示したのが図9である。導体e1と導体e2との間の距離をd1とすると、e1とe2との間の容量C1は(A)式によって表される。
Figure 0004604580
コイル導体全体の浮遊容量CはC1からCn−1を直列に接続したものと考えられるので、Cは(B)式によって表される。そして、コイル導体のコイル軸方向の両端に位置する内部導体間の距離dについて(C)式が成り立つので、(B)および(C)より、(D)式が成り立つ。
Figure 0004604580
すなわち、(D)式より、コイル導体に発生する浮遊容量CはS/dに比例する。よって、S/dの値を等しくすると、複数のコイル導体の浮遊容量を等しくすることができるのである。
そして、複数のコイル導体のインダクタンスが等しく、かつ、浮遊容量が等しければ、自己共振周波数が等しくなる。この結果、高周波帯域でのインピーダンスのばらつきを少なくすることができるのである。
コイル導体のターン数が少なければ、インダクタンスが低下する。そこで、コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体のターン数を少なくすることにより、コイル導体の配列方向の両端部に位置してしていないコイル導体のインダクタンスと、コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体のインダクタンスとを略等しくすることができる。
そして、コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体を、コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体よりも、少なくとも部分的にコイルピッチを大きく、かつ、コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体の内部導体間の距離dと、コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体の内部導体間の距離dを略等しくすることにより、コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体のS/dの値と、コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体のS/dの値とを略等しくする。この結果、コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体の浮遊容量と、コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体の浮遊容量とが略等しくなり、自己共振周波数が略等しくなる。これにより、高周波帯域でのインピーダンスのばらつきを抑制することができるのである。
また、本発明に係る積層コイルアレイは、複数の磁性体層を積み重ねて構成した積層体と、複数の内部導体を電気的に接続して構成され、かつ、前記積層体の内部に一列に三つ以上配列された螺旋状のコイル導体と、前記積層体の表面に設けられ、かつ、前記コイル導体の端部に連結する引出し導体に電気的に接続された外部電極と、を備えた積層コイルアレイにおいて、複数の前記コイル導体のインダクタンスが略等しく、かつ、前記コイル導体をコイル軸方向から見た面積をS、コイル導体のコイル軸方向の両端に位置する前記内部導体間の距離をdとして、複数の前記コイル導体のS/dの値が略等しく、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体のコイル径が、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体のコイル径より小さいことにより、複数の前記コイル導体のインダクタンスが略等しく、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体のコイル軸方向の両端に位置する前記内部導体間の距離が、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体のコイル軸方向の両端に位置する前記内部導体間の距離より短いことを特徴とする。
コイル導体のコイル径を小さくすると、インダクタンスが低下する。そこで、コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体のコイル径を小さくすることにより、コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体のインダクタンスと、コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体のインダクタンスとを略等しくすることができる。
コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体はコイル径が小さいことから、コイル導体の配列方向の両端部に位置しているコイル導体と比べて、コイル導体のコイル軸方向から見た面積Sが小さい。そこで、コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体の内部導体間の距離dを、コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体の内部導体間の距離dより短くすることにより、コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体のS/dの値と、コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体とS/dの値とを略等しくする。この結果、コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体の浮遊容量と、コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体の浮遊容量とが略等しくなり、自己共振周波数が略等しくなる。これにより、高周波帯域でのインピーダンスのばらつきを抑制することができるのである。
また、本発明に係る積層コイルアレイは、複数の磁性体層を積み重ねて構成した積層体と、複数の内部導体を電気的に接続して構成され、かつ、前記積層体の内部に一列に三つ以上配列された螺旋状のコイル導体と、前記積層体の表面に設けられ、かつ、前記コイル導体の端部に連結する引出し導体に電気的に接続された外部電極と、を備えた積層コイルアレイにおいて、複数の前記コイル導体のインダクタンスが略等しく、かつ、前記コイル導体をコイル軸方向から見た面積をS、コイル導体のコイル軸方向の両端に位置する前記内部導体間の距離をdとして、複数の前記コイル導体のS/dの値が略等しく、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体の巻き方向が部分的に反転していることにより、複数の前記コイル導体のインダクタンスが略等しいことを特徴とする。
そして、本発明に係る積層コイルアレイは、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体のコイル軸方向の両端に位置する前記内部導体間の距離と、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体のコイル軸方向の両端に位置する前記内部導体間の距離とが略等しいことを特徴とする。
コイル導体のうち巻き方向が反転している部分では、順巻きの部分で発生する磁界を妨げる方向に磁界が発生する。そして、巻き方向が反転している部分で発生する磁界と、順巻きの部分で発生する磁界とが打ち消し合うことにより、コイル導体全体のインダクタンスが低下する。そこで、コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体の巻き方向を部分的に反転させることにより、コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体のインダクタンスと、コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体のインダクタンスとを略等しくすることができる。
そして、コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体の内部導体間の距離dと、コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体の内部導体間の距離dを略等しくすることにより、コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体のS/dの値と、コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体のS/dの値とを略等しくする。この結果、コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体の浮遊容量と、コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体の浮遊容量とが略等しくなり、自己共振周波数が略等しくなる。これにより、高周波帯域でのインピーダンスのばらつきを抑制することができるのである。
さらに、本発明に係る積層コイルアレイは、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体と、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体の直流抵抗が略等しいことを特徴とする。
具体的には、例えば前記コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体の線路長と、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体の線路長と、が略等しいことによって直流抵抗を略等しくすればよい。
コイル導体の線路長が長ければ、直流抵抗も大きくなる。そこで、コイル導体の線路長を略等しくすることにより、各コイル導体のインピーダンスのばらつきを抑制することに加え、直流抵抗のばらつきを抑制することが可能となる。
ただし、直流抵抗を等しくする方法はこれに限らず、線路長が異なっている場合でも、線路幅を異ならせるなどの方法によって直流抵抗を等しくすることができる。
以上のように本発明によれば、積層体に内蔵する複数のコイル導体のインダクタンスを略等しく、かつ、S/dの値を略等しくすることにより積層体に内蔵する複数のコイル導体の浮遊容量を略等しくすることができる。これにより、自己共振周波数が略等しく、高周波帯域でのインピーダンスのばらつきが少ない積層コイルアレイを得ることができる。
以下において、図面を参照しつつ本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1(a)は本発明の第1の実施例に係る積層コイルアレイ10の外観斜視図であり、図1(b)はそのA線断面図である。また、図2は本発明の第1の実施例に係る積層コイルアレイ10の分解斜視図である。
積層コイルアレイ10は、図1に示すように、積層体15と、その内部に積層体15の長手方向に沿って一列に配列される複数のコイル導体L1〜L4と、積層体15の表面に設けられ、コイル導体L1〜L4に連結する引出し導体11〜14に接続する外部電極21〜24とから構成されている。
積層体15は、図2に示すように、引出し導体11〜14あるいは内部導体1〜4とビアホール6が形成された磁性体層16と、ビアホール7が形成された磁性体層17が積層された後、圧着され、一体的に焼成されることにより形成される。磁性体層16、17の材料としては、Ni−Cu―Zn系フェライト等の磁性体セラミック材料が使用される。
コイル導体L1は、内部導体1がビアホール6を介して電気的に直列に接続されてなる。同様に、コイル導体L2〜L4も、内部導体2〜4がビアホール6を介して電気的に接続されてなる。ここで、コイル導体L1〜L4のコイル軸方向は、コイル導体L1〜L4の配列方向に対して直交している。また、コイル導体L1〜L4のそれぞれ端部には引出し導体11〜14が連結されている。なお、内部導体1〜4および引出し導体11〜14は、印刷やスパッタリング、蒸着などの方法により、磁性体層16の表面に設けられる。また、ビアホール6、7は、貫通孔を形成し、貫通孔に導電性ペーストを充填することにより磁性体層16、17に設けられる。内部導体1〜4、引出し導体11〜14、ビアホール16、17の材料としては、Ag,Ag−Pd,Cu,Niなどが用いられる。
外部電極21〜24は、ビアホール7によって積層体15の表面まで引き出された引出し導体11〜14に電気的に接続されている。これらの外部電極21〜24は、Ag,Ag−Pd,Cu,Ni等の導電性ペーストを塗布後、焼き付けたり、あるいは更に湿式めっきしたりすることによって形成される。
ここで、図1に示すように、本実施例に係る積層コイルアレイ10では、コイル導体L1〜L4の配列方向の両端部に位置していないコイル導体L2、L3のターン数がコイル導体L1〜L4の配列方向の両端部に位置しているコイル導体L1、L4のターン数より少なくなっている。コイル導体L1〜L4の配列方向の両端部に位置していないコイル導体L2、L3のターン数を少なくすることにより、インダクタンスが低下して、各コイル導体L1〜L4のインダクタンスを略等しくすることができる。
また、本実施例に係る積層コイルアレイ10では、ターン数の少ないコイル導体L2,L3の内部導体間の距離dをコイル導体L1,L4と略等しくするため、コイル導体L2,L3のピッチが部分的にコイル導体L1,L4のピッチp1より大きくされている。すなわち、コイル導体L2,L3の中央部分において、コイルピッチがp2(p2>p1)とされた部分が設けられている。ここで、コイル導体L2、L3とコイル導体L1、L4のコイル径および線路幅は等しい。よって、図3に示すようなコイル導体のコイル軸方向から見た面積Sも等しい。これにより、コイル導体L2、L3のS/dの値とコイル導体L1、L4のS/dの値とが略等しくなり、浮遊容量が略等しくなる。この結果、自己共振周波数が略等しくなり、高周波帯域でのインピーダンスのばらつきを抑制することができる。
以下の表1に示す条件の下、図1および図2に示した積層コイルアレイ10(サンプルA)のコイル導体L1〜L4のインダクタンスおよび自己共振周波数(SRF)のばらつきを表2に示す。表2には比較のため、図10および図11に示した従来の積層コイルアレイ50(従来例1)と、特許文献1に記載の積層コイルアレイ(従来例2)のインダクタンスおよび自己共振周波数(SRF)も併せて記載している。
表1に示すように、従来例1の積層コイルアレイでは、コイル導体L2、L3のターン数の値がコイル導体L1、L4のターン数と等しくなっている。また、従来例2の積層コイルアレイでは、コイル導体L2、L3のターン数はコイル導体L1、L4のターン数より少なくなっており、そのためにコイル導体L2、L3のS/dの値がコイル導体L1、L4のS/dの値より大きくなっている。そして、サンプルA(実施例1)の積層コイルアレイでは、コイル導体L2、L3のターン数がコイル導体L1、L4のターン数より少なく、かつ、コイル導体L2、L3のS/dの値がコイル導体L1、L4のS/dの値と等しくなっている。
Figure 0004604580
Figure 0004604580
表2に示すように、従来例1の積層コイルアレイでは、コイル導体L1〜L4をすべて同一の形状で形成しているため、インダクタンスのばらつきが大きい。また、インダクタンスのばらつきにより、自己共振周波数(SRF)もばらついている。従来例2の積層コイルアレイでは、インダクタンスのばらつきは抑制されているものの、コイル導体L2、L3のS/dの値がコイル導体L1、L4のS/dの値より大きいために浮遊容量が大きくなり、自己共振周波数(SRF)が低くなっている。そのため、コイル導体L2、L3とコイル導体L1、L4とで自己共振周波数(SRF)が異なっている。
これに対してサンプルA(実施例1)の積層コイルアレイでは、コイル導体L2、L3のターン数を少なくし、かつ、コイル導体L1〜L4のS/dの値を等しくしているので、インダクタンスのばらつきが抑制されているとともに、自己共振周波数(SRF)のばらつきも抑制されている。
図4(a)は本発明の第2の実施例に係る積層コイルアレイ20の外観斜視図であり、図4(b)はそのB線断面図である。また、図5は本発明の第2の実施例に係る積層コイルアレイ20の分解斜視図である。なお、図4においては図1と、また図5においては図2と、共通あるいは対応する部分に同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施例に係る積層コイルアレイ20では、図4に示すように、コイル導体L1〜L4の配列方向の両端部に位置していないコイル導体L2、L3のコイル径は、コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体L1、L4のコイル径より小さくなっている。コイル導体L2、L3のコイル径を小さくすることにより、インダクタンスが低下し、各コイル導体L1〜L4のインダクタンスを略等しくすることができる。
また、図4に示すように、本実施例に係る積層コイルアレイ20では、コイル導体L1〜L4の両端部に位置していないコイル導体L2、L3の内部導体間の距離d2が、コイル導体L1〜L4の両端部に位置するコイル導体L1、L4の内部導体間の距離d1より短くなっている。コイル導体L2、L3のコイル径はコイル導体L1、L4のコイル径より小さいことから、図6に示すように、コイル導体L2、L3のコイル軸方向から見た面積S2はコイル導体L1、L4のコイル軸方向から見た面積S1よりも小さい。よって、コイル導体L2、L3の内部導体間の距離d2をコイル導体L1、L4の内部導体間の距離d1よりも短くすることにより、コイル導体L2、L3のS2/d2の値と、コイル導体L1、L4のS1/d1の値が略等しくなる。そして、これにより、浮遊容量が略等しくなり、自己共振周波数が略等しくなる。この結果、高周波帯域でのインピーダンスのばらつきを抑制することができる。
図7(a)は本発明の第3の実施例に係る積層コイルアレイ30の外観斜視図であり、図7(b)はそのC線断面図である。また、図8は本発明の第3の実施例に係る積層コイルアレイ30の分解斜視図である。なお、図7においては図1と、また図8においては図2と、共通あるいは対応する部分に同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施例に係る積層コイルアレイ30では、図8に示すように、コイル導体L1〜L4の両端部に位置していないコイル導体L2、L3を構成する内部導体2b、3bの巻き方向が部分的に反転している。具体的には、積層コイルアレイ30を図の上方向から見て、内部導体1、2a、3a、4はコイル導体L1〜L4が時計回りに回転するように形成されているのに対して、内部導体2b、3bは反時計回りに回転するように形成されている。コイル導体L2、L3において巻き方向が反転している部分で発生した磁界が、順巻きの部分で発生している磁界を打ち消すように作用し、コイル導体L2、L3全体でのインダクタンスを低下させる。これにより、各コイル導体L1〜L4のインダクタンスを略等しくすることができる。
そして、本実施例に係る積層コイルアレイ30では、コイル導体L1〜L4の両端部に位置していないコイル導体L2、L3の内部導体間の距離dと、コイル導体L1〜L4の両端部に位置するコイル導体L1、L4の内部導体間の距離dとが略等しくなっている。ここで、コイル導体L2、L3とコイル導体L1、L4のコイル径および線路幅は等しい。よって、コイル導体のコイル軸方向から見た面積Sも等しい。これにより、コイル導体L2、L3のS/dの値と、コイル導体L1、L4のS/dの値とが略等しくなり、浮遊容量の発生量が略等しくなる。この結果、自己共振周波数が等しくなり、高周波帯域でのインピーダンスのばらつきを抑制することができる。
さらに、本実施例に係る積層コイルアレイ30では、図8に示すように、コイル導体L1〜L4の配列方向の両端部に位置していないコイル導体L2、L3の線路長と、コイル導体L1〜L4の配列方向の両端部に位置しているコイル導体L1、L4の線路長とが略等しくなっている。コイル導体L1〜L4の線路長を略等しくすることにより、インピーダンスのばらつきを抑制することに加え、直流抵抗のばらつきも抑制することができる。
なお、本発明に係る積層コイルアレイは、前記実施例1ないし3に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々の変更および修正が可能である。例えば、前記実施例ではコイル軸方向に垂直な面が外部電極形成主面となっているが、コイル軸方向に平行な面を外部電極形成主面としてもよい。要するに、互いに絶縁状態にあるコイル導体が積層体の内部に三つ以上配列されていれば本発明を適用することが可能である。
本発明の第1の実施例に係る積層コイルアレイを示す図であり、(a)は透視斜視図、(b)はA線断面図である。 本発明の第1の実施例に係る積層コイルアレイを示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施例に係るコイル導体をコイル軸方向から見た透視平面図である。 本発明の第2の実施例に係る積層コイルアレイを示す図であり、(a)は透視斜視図、(b)はB線断面図である。 本発明の第2の実施例に係る積層コイルアレイを示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施例に係るコイル導体をコイル軸方向から見た透視平面図である。 本発明の第3の実施例に係る積層コイルアレイを示す図であり、(a)は透視斜視図、(b)はC線断面図である。 本発明の第3の実施例に係る積層コイルアレイを示す分解斜視図である。 本発明の原理を説明するための模式図である。 従来の積層コイルアレイを示す図であり、(a)は透視斜視図、(b)はD線断面図である。 従来の積層コイルアレイを示す分解斜視図である。
符号の説明
10、20、30、50 積層コイルアレイ
1〜4、41〜44 内部導体
6、7、46、47 ビアホール
11〜14、51〜54 引出し導体
15、55 積層体
16、17、56、57 磁性体層
21〜24、61〜64 外部電極
L1〜L4 コイル導体

Claims (6)

  1. 複数の磁性体層を積み重ねて構成した積層体と、
    複数の内部導体を電気的に接続して構成され、かつ、前記積層体の内部に一列に三つ以上配列された螺旋状のコイル導体と、
    前記積層体の表面に設けられ、かつ、前記コイル導体の端部に連結する引出し導体に電気的に接続された外部電極と、を備えた積層コイルアレイにおいて、
    複数の前記コイル導体のインダクタンスが略等しく、かつ、
    前記コイル導体をコイル軸方向から見た面積をS、前記コイル導体のコイル軸方向の両端に位置する前記内部導体間の距離をdとして、複数の前記コイル導体のS/dの値が略等しく、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体のターン数が、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体のターン数より少ないことにより、複数の前記コイル導体のインダクタンスが略等しく、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体は、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体よりも、少なくとも部分的にコイルピッチが大きく、かつ、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体のコイル軸方向の両端に位置する前記内部導体間の距離と、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体のコイル軸方向の両端に位置する前記内部導体間の距離とが略等しいことを特徴とする積層コイルアレイ。
  2. 複数の磁性体層を積み重ねて構成した積層体と、
    複数の内部導体を電気的に接続して構成され、かつ、前記積層体の内部に一列に三つ以上配列された螺旋状のコイル導体と、
    前記積層体の表面に設けられ、かつ、前記コイル導体の端部に連結する引出し導体に電気的に接続された外部電極と、を備えた積層コイルアレイにおいて、
    複数の前記コイル導体のインダクタンスが略等しく、かつ、
    前記コイル導体をコイル軸方向から見た面積をS、前記コイル導体のコイル軸方向の両端に位置する前記内部導体間の距離をdとして、複数の前記コイル導体のS/dの値が略等しく、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体のコイル径が、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体のコイル径より小さいことにより、複数の前記コイル導体のインダクタンスが略等しく、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体のコイル軸方向の両端に位置する前記内部導体間の距離が、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体のコイル軸方向の両端に位置する前記内部導体間の距離より短いことを特徴とする積層コイルアレイ。
  3. 複数の磁性体層を積み重ねて構成した積層体と、
    複数の内部導体を電気的に接続して構成され、かつ、前記積層体の内部に一列に三つ以上配列された螺旋状のコイル導体と、
    前記積層体の表面に設けられ、かつ、前記コイル導体の端部に連結する引出し導体に電気的に接続された外部電極と、を備えた積層コイルアレイにおいて、
    複数の前記コイル導体のインダクタンスが略等しく、かつ、
    前記コイル導体をコイル軸方向から見た面積をS、前記コイル導体のコイル軸方向の両端に位置する前記内部導体間の距離をdとして、複数の前記コイル導体のS/dの値が略等しく、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体の巻き方向が部分的に反転していることにより、複数の前記コイル導体のインダクタンスが略等しいことを特徴とする積層コイルアレイ。
  4. 前記コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体のコイル軸方向の両端に位置する前記内部導体間の距離と、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体のコイル軸方向の両端に位置する前記内部導体間の距離とが略等しいことを特徴とする請求項記載の積層コイルアレイ。
  5. 前記コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体と、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体の直流抵抗が略等しいことを特徴とする請求項1ないし請求項のうちいずれか一項に記載の積層コイルアレイ。
  6. 前記コイル導体の配列方向の両端部に位置していないコイル導体の線路長と、前記コイル導体の配列方向の両端部に位置するコイル導体の線路長と、が略等しいことを特徴とする請求項記載の積層コイルアレイ。
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