JP4604530B2 - 燃料電池の製造方法、および燃料電池の製造装置 - Google Patents

燃料電池の製造方法、および燃料電池の製造装置 Download PDF

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本発明は、燃料電池の製造方法、および燃料電池の製造装置に関する。
周知のように、燃料電池スタックは、単セルを構成するための複数個の部品(以下、「単セル構成部品」ともいう)を多数積層して構成されている。単セル構成部品は、固体電解質膜と、流体を流通させるための流路溝が形成されるとともに固体電解質膜を挟持するための一対のセパレータと、を含んでいる。
燃料電池の製造方法として、シャフトを挿通するための貫通孔が形成された単セル構成部品を、シャフトに挿通しながら積層して燃料電池スタックとする製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載された技術では、中空パイプ状の中間アダプタをガイドとして、セパレータと固体電解質膜とを交互に積層し、単位ブロックを構成している。この単位ブロックを、中間アダプタをシャフトに挿通しながら積層し、燃料電池スタックを組み立てている。単位ブロックを構成する際には、中間アダプタの一端部の側からのみ単セル構成部品を組み付けている。また、燃料電池スタックを構成する際には、シャフトの一端部の側からのみ単位ブロックを組み付けている。
しかしながら、中間アダプタまたはシャフトの一端部の側からのみ燃料電池構成要素(単セル構成部品のそれぞれ、または単位ブロック)を積層しているため、積層作業に比較的長時間を要する結果、燃料電池の製造に比較的長時間を要するという問題がある。
特開2001−57226号公報
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、燃料電池構成要素の積層作業を迅速に行うことができ、燃料電池の製造に要する時間を短縮して、燃料電池の生産性の向上に寄与し得る、燃料電池の製造方法、および燃料電池の製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の本発明は、シャフトを挿通するための貫通孔が形成された燃料電池構成要素を、前記シャフトに挿通しながら積層する、燃料電池の製造方法において、
前記燃料電池構成要素の前記貫通孔に摺動自在に貫通させたピンを、前記シャフトの両端部のそれぞれの側において、前記シャフトと同軸上に接続し、
前記燃料電池構成要素を、前記シャフト側に向けて移動することによって、前記ピン上から前記シャフト側に引き渡してなり、
前記燃料電池構成要素の前記シャフト側への引き渡し作業を、前記シャフトの両端部のそれぞれの側において行うようにしたことを特徴とする燃料電池の製造方法である。
また、上記目的を達成するための請求項6に記載の本発明は、シャフトを挿通するための貫通孔が形成された燃料電池構成要素を、前記シャフトに挿通しながら積層する、燃料電池の製造装置において、
前記シャフトの両端部のそれぞれの側に設けられ、前記燃料電池構成要素の前記貫通孔に摺動自在に貫通させたピンを、前記シャフトと同軸上に接続する接続手段と、
前記シャフトの両端部のそれぞれの側に設けられ、前記燃料電池構成要素を、前記シャフト側に向けて移動することによって、前記ピン上から前記シャフト側に引き渡す引き渡し手段と、を含んでなり、
前記燃料電池構成要素の前記シャフト側への引き渡し作業を、前記シャフトの両端部のそれぞれの側において行うようにしたことを特徴とする燃料電池の製造装置である。
本発明によれば、燃料電池構成要素のシャフト側への引き渡し作業を、シャフトの両端部のそれぞれの側において行うため、シャフトの一端部の側からのみ燃料電池構成要素を積層する場合に比較して、積層作業を迅速に行うことができる。したがって、燃料電池の製造に要する時間が短縮され、燃料電池の生産性が向上する。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る単セル10を示す断面図である。
単セル10を構成するための複数個の部品は、固体高分子電解質膜21(固体電解質膜に相当する)と、流体を流通させるための流路溝43〜45が形成されるとともに固体高分子電解質膜21を挟持するための一対のセパレータ41、42とを含んでいる。
固体高分子電解質膜21は、水素イオンを移動させる機能を有する高分子膜である。固体高分子電解質膜21は、その両面に触媒層が形成され、電極として機能する一対のガス拡散層31、32が接合されている。固体高分子電解質膜21のハンドリング性を高めるために、固体高分子電解質膜21の外縁部が一対のフレーム22、23により挟持されている。フレーム22、23は、樹脂材料から成形され、両面テープを介して固体高分子電解質膜21に貼り付けられている。
ガス拡散層31側のセパレータ41には、燃料ガス(水素)を流通させるための流路溝43が形成されている。ガス拡散層32側のセパレータ42には、酸化剤ガス(空気)を流通させるための流路溝44と、冷却水を流通させるための流路溝45とが形成されている。流路溝43〜45の形状および配置は、ガスの拡散性、圧力損失、生成水の排出性、冷却性能等を考慮する必要があり、微細で複雑な構成を有している。セパレータ41、42は、黒鉛と樹脂とを混合した粉末状の成形材料を成形型で加圧成形することにより、流路溝43〜45をなす凹部を備えるように製造されている。金属製のセパレータもある。
単セルには、上述した構造の他にも、ガス拡散層31、32の側に触媒層を形成する形態、ガス拡散層31、32を使用しない形態、あるいはフレーム22、23を使用しない形態など種々の形態がある。本発明は、いずれの形態の単セルにも適用可能である。
本実施形態にあっては、本発明に係る燃料電池の製造方法を具現化した本発明に係る燃料電池の製造装置を、単セル10を組み立てるために用いる単セル組み立て装置100、および燃料電池スタックを組み立てるために用いるスタック組み立て装置200の両者に適用している。
単セル組み立て装置100においては、単セル構成部品のそれぞれ、具体的には、フレーム22、23が取り付けられた固体高分子電解質膜21、ガス拡散層31、32、およびセパレータ41、42が、単セル10を構成するように積層される。単セル組み立て装置100に関する以下の説明においては、単セル構成部品のそれぞれを指称する用語として、「燃料電池構成要素110」という用語を用いる。
一方、スタック組み立て装置200においては、少なくとも一組の単セル構成部品が単セル10を構成するように積層された積層体が、燃料電池スタックを構成するように積層される。スタック組み立て装置200に関する以下の説明においては、少なくとも一組の単セル構成部品が単セル10を構成するように積層された積層体を指称する用語として、「燃料電池構成要素210」という用語を用いる。
単セル組み立て装置100の構成、および作用を説明する。前述したように、ここで用いる「燃料電池構成要素110」は、単セル構成部品のそれぞれを指称している。
図2(A)(B)は、本発明を適用した単セル組み立て装置100を概略で示す平面図、および支持脚101を示す側面図、図3は、燃料電池構成要素110の貫通孔111に保持ピン112を貫通させてなる構成体120を示す斜視図である。
単セル組み立て装置100は、中間シャフト130(シャフトに相当する)を挿通するための貫通孔111が形成された燃料電池構成要素110を、中間シャフト130に挿通しながら単セル10を構成するように積層するために用いられる。貫通孔111は、後述するスタック組み立て装置200においてタイロッドボルト230(シャフトに相当する)を挿通するための貫通孔でもある。
単セル組み立て装置100は、概説すれば、燃料電池構成要素110の貫通孔111に摺動自在に貫通させた保持ピン112(ピンに相当する)を、中間シャフト130と同軸上に接続する接続手段140と、燃料電池構成要素110を、中間シャフト130側に向けて移動することによって、保持ピン112上から中間シャフト130側に引き渡す引き渡し手段150と、を含んでいる。接続手段140および引き渡し手段150は、中間シャフト130の両端部のそれぞれの側に設けられている。そして、燃料電池構成要素110の中間シャフト130側への引き渡し作業を、中間シャフト130の両端部のそれぞれの側において行うようにしている。単セル組み立て装置100はさらに、燃料電池構成要素110の貫通孔111に保持ピン112を貫通させてなる構成体120を保持ピン112と中間シャフト130とが同軸上となるセット位置に搬入する一方、構成体120における燃料電池構成要素110をシャフト側に引き渡した後の保持ピン112をセット位置から搬出する搬送手段160を含んでいる。中間シャフト130および保持ピン112が略水平方向に配置され、引き渡し手段150は、燃料電池構成要素110を水平方向に移動し、中間シャフト130側に引き渡している。接続手段140、引き渡し手段150、および搬送手段160のそれぞれの動作は、コントローラ170によって制御される。以下、詳述する。
図3を参照して、燃料電池構成要素110は、2個の貫通孔111が形成されている。貫通孔111の内径寸法は、燃料電池構成要素110の中間シャフト130側への引き渡しを円滑に行うために、中間シャフト130の外径寸法よりも僅かに大きい寸法に設定されている。燃料電池構成要素110の貫通孔111のそれぞれに保持ピン112を摺動自在に貫通させることにより、構成体120が形成されている。保持ピン112は、燃料電池構成要素110の厚さ寸法よりも十分に長い軸方向長さを有する。保持ピン112の外径寸法は、燃料電池構成要素110の中間シャフト130側への引き渡しを円滑に行うために、中間シャフト130の外径寸法と同寸法に設定されている。中間シャフト130は、単セル10の厚さ寸法よりも十分に長い軸方向長さを有する。中間シャフト130は、2個の貫通孔111の位置に対応して、略水平方向に上下2本設けられている。なお、図2(A)は平面図であるので、上側の中間シャフト130のみが現れている。
図2(A)を参照して、単セル組み立て装置100は、2本の中間シャフト130を支持する一対の支持脚101を有する。支持脚101は、図2(B)に矢印で示されるように、図示しないリフタ機構により、上下動自在および中間シャフト130から離反移動自在に設けられている。支持脚101の支持部102の上面には、中間シャフト130の外周面を保持する半円弧形状の凹部103が形成されている。リフタ機構の動作も、コントローラ170によって制御される。
前記接続手段140は、保持ピン112を押圧する移動自在なプッシュロッド141と、プッシュロッド141を中間シャフト130に対して進退駆動するアクチュエータ142と、を有している。なお、中間シャフト130と構成体120における保持ピン112との芯出しは、後述する搬送手段160において実施されている。
プッシュロッド141は、中間シャフト130と同軸上に配置され、中間シャフト130の長手方向と平行に移動する。アクチュエータ142は、例えば、流体圧シリンダやソレノイドなどから構成されている。
保持ピン112を中間シャフト130と同軸上に接続する際には、アクチュエータ142によりプッシュロッド141を中間シャフト130に向けて前進駆動する。プッシュロッド141の前進駆動に伴って、保持ピン112が中間シャフト130に向けて移動する。これにより、保持ピン112の先端部が中間シャフト130の端部に同軸上に接続される。保持ピン112は、中間シャフト130およびプッシュロッド141により挟持される。この状態からプッシュロッド141を後退駆動すると、保持ピン112と中間シャフト130との接続が解除される。
保持ピン112の先端部および中間シャフト130の両端部は、凹凸嵌合により接続する形状にすることが好ましい。燃料電池構成要素110の引き渡し作業中に、保持ピン112と中間シャフト130との接続がずれないようにするためである。接続部分をテーパ形状にすることにより、中間シャフト130と保持ピン112との芯出しも容易に行うことができる。
前記引き渡し手段150は、保持ピン112上の燃料電池構成要素110に当接する移動自在なプッシャ151と、プッシャ151を中間シャフト130に対して進退駆動するアクチュエータ152と、を有している。
プッシャ151は、プッシュロッド141を中心にして対称位置に一対設けられている。燃料電池構成要素110が偏って押さえられることを防止し、燃料電池構成要素110を保持ピン112上から中間シャフト130側に円滑に引き渡すためである。アクチュエータ152は、例えば、流体圧シリンダから構成されている。
燃料電池構成要素110を保持ピン112上から中間シャフト130側に引き渡す際には、アクチュエータ152によりプッシャ151を中間シャフト130に向けて前進駆動する。プッシャ151の前進駆動に伴って、保持ピン112上の燃料電池構成要素110が保持ピン112にガイドされながら中間シャフト130側に向けて移動する。プッシャ151がさらに前進駆動されると、燃料電池構成要素110は、保持ピン112に接続された中間シャフト130上に移動し、当該中間シャフト130にガイドされながら移動する。これにより、燃料電池構成要素110が保持ピン112上から中間シャフト130側に引き渡される。引き渡し作業が終了すると、プッシャ151が初期位置まで後退駆動される。
前記搬送手段160は、保持ピン112を把持自在なロボットハンド161を備えるロボット162と、複数個の構成体120が整列されてストックされた搬入部163と、燃料電池構成要素110を中間シャフト130側に引き渡した後の保持ピン112を返却する搬出部164と、を有している。
ロボットハンド161は、搬入部163上の一の構成体120の保持ピン112を把持し、当該構成体120を保持ピン112と中間シャフト130とが同軸上となるセット位置に搬入する。このとき、ロボットハンド161の位置が調整され、保持ピン112の軸線が中間シャフト130の軸線に一致され、中間シャフト130と保持ピン112との芯出しが実施される。中間シャフト130側への燃料電池構成要素110の引き渡しが完了するまで、ロボットハンド161は、移動する燃料電池構成要素110と干渉しない位置において待機する。引き渡しが完了すると、ロボットハンド161は、保持ピン112を把持し、当該保持ピン112をセット位置から搬出する。ロボットハンド161は、搬出した保持ピン112を搬出部164に返却した後、初期位置に復帰する。
本実施形態では、単セル10は、固体高分子電解質膜21と一方のガス拡散層32とを積層する第1の工程、他方のガス拡散層31と一方のセパレータ42とを積層する第2の工程、最後に、他方のセパレータ41を積層する第3の工程を経て組み立てられる。各工程は、別々の加工ステージで実施される。このため、加工ステージのそれぞれに、上述した単セル組み立て装置100を設置してある。第1、第2の工程が終了した組み立て途中の単セルは、ロボットにより、それぞれ、次工程の加工ステージに搬送され、支持脚101に載置される。また、第3の工程を経て組み立てが完了した単セル10は、ロボットにより、支持脚101から取り外され、後述するスタック組み立て装置200に直接搬送されたり、一時的にストックされたりする。
図4〜図6を参照しながら、単セル10の組み立て手順を説明する。
図4(A)〜(D)は、固体高分子電解質膜21と一方のガス拡散層32とを積層する第1の工程の説明に供する平面図、図5(A)〜(D)は、他方のガス拡散層31と一方のセパレータ42とを積層する第2の工程の説明に供する平面図、図6(A)〜(D)は、他方のセパレータ41を積層する第3の工程の説明に供する平面図である。なお、各図において、燃料電池構成要素110と干渉しない位置に退避した支持脚101は、破線により示されている。搬送手段160、フレーム22、23の図示も省略してある。
第1工程では、図4(A)に示すように、支持脚101に保持された中間シャフト130の図中右側においては、固体高分子電解質膜21の貫通孔111に保持ピン112を貫通させてなる構成体121(以下、「第1構成体121」ともいう)がセット位置に搬入される。中間シャフト130の図中左側においては、一方のガス拡散層32の貫通孔111に保持ピン112を貫通させてなる構成体122(以下、「第2構成体122」ともいう)がセット位置に搬入される。第1と第2の構成体121、122を搬入する際には、ロボットハンド161の位置が調整され、中間シャフト130と保持ピン112との芯出しが実施される。
次いで、図4(B)に示すように、接続手段140により、第1と第2の構成体121、122におけるそれぞれの保持ピン112を中間シャフト130と同軸上に接続する。具体的には、アクチュエータ142によりプッシュロッド141を中間シャフト130に向けて前進駆動し、保持ピン112の先端部を中間シャフト130の端部に同軸上に接続する。その後、支持脚101は、第1と第2の構成体121、122と干渉しない位置に退避する。ロボットハンド161も、第1と第2の構成体121、122と干渉しない位置に退避する。
その後、図4(C)に示すように、引き渡し手段150により、第1構成体121の固体高分子電解質膜21および第2構成体122の一方のガス拡散層32を、中間シャフト130側に向けて移動することによって、保持ピン112上から中間シャフト130側に引き渡す。具体的には、アクチュエータ152によりプッシャ151を中間シャフト130に向けて前進駆動し、固体高分子電解質膜21および一方のガス拡散層32を各保持ピン112上から中間シャフト130側に引き渡す。
引き渡し作業が終了すると、図4(D)に示すように、支持脚101により中間シャフト130を保持し、引き渡し手段150のプッシャ151が初期位置まで後退駆動される。ロボットハンド161により保持ピン112を把持した後、接続手段140のプッシュロッド141が初期位置まで後退駆動され、保持ピン112と中間シャフト130との接続が解除される。ロボットハンド161は、保持ピン112をセット位置から搬出して搬出部164に返却し、初期位置に復帰する。
以上により、第1工程での作業が終了する。第1の工程が終了した組み立て途中の単セルは、第2の工程の加工ステージに搬送され、支持脚101に載置される。
第2工程では、図5(A)に示すように、中間シャフト130の図中右側においては、他方のガス拡散層31の貫通孔111に保持ピン112を貫通させてなる構成体123(以下、「第3構成体123」ともいう)がセット位置に搬入される。中間シャフト130の図中左側においては、一方のセパレータ42の貫通孔111に保持ピン112を貫通させてなる構成体124(以下、「第4構成体124」ともいう)がセット位置に搬入される。
次いで、図5(B)に示すように、接続手段140により、第3と第4の構成体123、124におけるそれぞれの保持ピン112を中間シャフト130と同軸上に接続する。
その後、図5(C)に示すように、引き渡し手段150により、第3構成体123の他方のガス拡散層31および第4構成体124の一方のセパレータ42を、中間シャフト130側に向けて移動することによって、保持ピン112上から中間シャフト130側に引き渡す。
引き渡し作業が終了すると、図5(D)に示すように、支持脚101により中間シャフト130を保持し、引き渡し手段150および接続手段140は初期状態に復帰する。また、保持ピン112は搬出部164に返却される。
以上により、第2工程での作業が終了する。第2の工程が終了した組み立て途中の単セルは、第3の工程の加工ステージに搬送され、支持脚101に載置される。
第3工程では、図6(A)に示すように、中間シャフト130の図中右側に、他方のセパレータ41の貫通孔111に保持ピン112を貫通させてなる構成体125(以下、「第5構成体125」ともいう)がセット位置に搬入される。
次いで、図6(B)に示すように、接続手段140により、第5構成体125における保持ピン112を中間シャフト130と同軸上に接続する。このとき、図中左側の接続手段140も作動され、両側から中間シャフト130を挟持する。
その後、図6(C)に示すように、引き渡し手段150により、第5構成体125の他方のセパレータ41を、中間シャフト130側に向けて移動することによって、保持ピン112上から中間シャフト130側に引き渡す。このとき、図中左側の引き渡し手段150も作動され、両側から燃料電池構成要素110を押圧する。
引き渡し作業が終了すると、図6(D)に示すように、支持脚101により中間シャフト130を保持し、引き渡し手段150および接続手段140は初期状態に復帰する。また、保持ピン112は搬出部164に返却される。
以上により、第3工程での作業が終了する。組み立てが完了した単セル10は、支持脚101から取り外され、スタック組み立て装置200に直接搬送されたり、一時的にストックされたりする。
なお、単セル10の組み立て時には、必要に応じて、接着剤やシール材が単セル構成部品に塗布される。塗布作業は、加工ステージに構成体121〜125を搬入する前の段階、あるいは、加工ステージに構成体121〜125を搬入した段階で行うことができ、特に限定されるものではない。
次に、スタック組み立て装置200の構成、および作用を説明する。前述したように、ここで用いる「燃料電池構成要素210」は、少なくとも一組の単セル構成部品が単セル10を構成するように積層された積層体を指称している。本実施形態のスタック組み立て装置200は、上述した単セル組み立て装置100において組み立てが完了した単セル10を積層する。したがって、前記積層体は、具体的には、1個の単セル10である。また、単セル組み立て装置100において「シャフト」に相当していた中間シャフト130は、スタック組み立て装置200においては「ピン」に相当することになる。
図7は、本発明を適用したスタック組み立て装置200を概略で示す平面図である。
スタック組み立て装置200は、タイロッドボルト230(シャフトに相当する)を挿通するための貫通孔111が形成された燃料電池構成要素210を、タイロッドボルト230に挿通しながら燃料電池スタックを構成するように積層するために用いられる。
スタック組み立て装置200は、概説すれば、燃料電池構成要素210の貫通孔111に摺動自在に貫通させた前述の中間シャフト130(ピンに相当する)を、タイロッドボルト230と同軸上に接続する接続手段240と、燃料電池構成要素210を、タイロッドボルト230側に向けて移動することによって、中間シャフト130上からタイロッドボルト230側に引き渡す引き渡し手段250と、を含んでいる。接続手段240および引き渡し手段250は、タイロッドボルト230の両端部のそれぞれの側に設けられている。そして、燃料電池構成要素210のタイロッドボルト230側への引き渡し作業を、タイロッドボルト230の両端部のそれぞれの側において行うようにしている。スタック組み立て装置200はさらに、燃料電池構成要素210の貫通孔111に中間シャフト130を貫通させてなる構成体220を中間シャフト130とタイロッドボルト230とが同軸上となるセット位置に搬入する一方、構成体220における燃料電池構成要素210をタイロッドボルト230側に引き渡した後の中間シャフト130をセット位置から搬出する搬送手段260を含んでいる。タイロッドボルト230および中間シャフト130が略水平方向に配置され、引き渡し手段250は、燃料電池構成要素210を水平方向に移動し、タイロッドボルト230側に引き渡している。接続手段240、引き渡し手段250、および搬送手段260のそれぞれの動作は、コントローラ270によって制御される。以下、詳述する。
燃料電池構成要素210は、2個の貫通孔111が形成されている。貫通孔111の内径寸法は、燃料電池構成要素210のタイロッドボルト230側への引き渡しを円滑に行うために、タイロッドボルト230の外径寸法よりも僅かに大きい寸法に設定されている。燃料電池構成要素210の貫通孔111のそれぞれに中間シャフト130を摺動自在に貫通させることにより、構成体220が形成されている。構成体220は、具体的には、2本の中間シャフト130が挿通された単セル10である。中間シャフト130は、燃料電池構成要素210の厚さ寸法よりも十分に長い軸方向長さを有する。中間シャフト130の外径寸法は、燃料電池構成要素210のタイロッドボルト230側への引き渡しを円滑に行うために、タイロッドボルト230の外径寸法と同寸法に設定されている。タイロッドボルト230は、燃料電池スタックを構成するのに必要な軸方向長さを有する。タイロッドボルト230は、2個の貫通孔111の位置に対応して、略水平方向に上下2本設けられている。なお、図7は平面図であるので、上側のタイロッドボルト230のみが現れている。
スタック組み立て装置200は、2本のタイロッドボルト230を支持する一対の支持脚201を有する。支持脚201は、単セル組み立て装置100の支持脚101と同様に、図示しないリフタ機構により、上下動自在およびタイロッドボルト230から離反移動自在に設けられている。支持脚201の支持部の上面には、タイロッドボルト230の外周面を保持する半円弧形状の凹部が形成されている。リフタ機構の動作も、コントローラ270によって制御される。
前記接続手段240は、中間シャフト130を押圧する移動自在なプッシュロッド241と、プッシュロッド241をタイロッドボルト230に対して進退駆動するアクチュエータと、を有している。なお、タイロッドボルト230と構成体220における中間シャフト130との芯出しは、後述する搬送手段260において実施されている。
プッシュロッド241は、中間シャフト130と同軸上に配置され、中間シャフト130の長手方向と平行に移動する。アクチュエータは、例えば、流体圧シリンダやソレノイドなどから構成されている。
プッシュロッド241は、タイロッドボルト230と同軸上に配置され、タイロッドボルト230の長手方向と平行に移動する。アクチュエータは、例えば、流体圧シリンダやソレノイドなどから構成されている。
中間シャフト130をタイロッドボルト230と同軸上に接続する際には、アクチュエータによりプッシュロッド241をタイロッドボルト230に向けて前進駆動する。プッシュロッド241の前進駆動に伴って、中間シャフト130がタイロッドボルト230に向けて移動する。これにより、中間シャフト130の先端部がタイロッドボルト230の端部に同軸上に接続される。中間シャフト130は、タイロッドボルト230およびプッシュロッド241により挟持される。この状態からプッシュロッド241を後退駆動すると、中間シャフト130とタイロッドボルト230との接続が解除される。
中間シャフト130の先端部およびタイロッドボルト230の両端部は、凹凸嵌合により接続する形状にすることが好ましい。燃料電池構成要素210の引き渡し作業中に、中間シャフト130とタイロッドボルト230との接続がずれないようにするためである。接続部分をテーパ形状にすることにより、タイロッドボルト230と中間シャフト130との芯出しも容易に行うことができる。
前記引き渡し手段250は、中間シャフト130上の燃料電池構成要素210に当接する移動自在なプッシャ251と、プッシャ251をタイロッドボルト230に対して進退駆動するアクチュエータと、を有している。
プッシャ251は、プッシュロッド241を中心にして対称位置に一対設けられている。燃料電池構成要素210が偏って押さえられることを防止し、燃料電池構成要素210を中間シャフト130上からタイロッドボルト230側に円滑に引き渡すためである。アクチュエータは、例えば、流体圧シリンダから構成されている。
燃料電池構成要素210を中間シャフト130上からタイロッドボルト230側に引き渡す際には、アクチュエータによりプッシャ251をタイロッドボルト230に向けて前進駆動する。プッシャ251の前進駆動に伴って、中間シャフト130上の燃料電池構成要素210が中間シャフト130にガイドされながらタイロッドボルト230側に向けて移動する。プッシャ251がさらに前進駆動されると、燃料電池構成要素210は、中間シャフト130に接続されたタイロッドボルト230上に移動し、当該タイロッドボルト230にガイドされながら移動する。これにより、燃料電池構成要素210が中間シャフト130上からタイロッドボルト230側に引き渡される。引き渡し作業が終了すると、プッシャ251が初期位置まで後退駆動される。
前記搬送手段260は、構成体220と、燃料電池構成要素210をタイロッドボルト230側に引き渡した後の中間シャフト130とを搬送するための搬送部材261と、構成体220および中間シャフト130を昇降するためのリフタ262と、タイロッドボルト230と中間シャフト130との芯出しを行うための図示しない位置調整機構と、を有している。
搬送部材261は、例えばベルトコンベアから構成されている。ベルトコンベア261は、接続手段240および引き渡し手段250と、タイロッドボルト230との間を通るように設けられている。リフタ262は、中間シャフト130が載置されるアーム形状を有し、上下方向(図7において紙面に直交する方向)に昇降駆動される。位置調整機構は、リフタ262が取り付けられたスライダ、タイロッドボルト230の位置を検出するセンサ、センサによる検出信号に基づいてスライダを動かす駆動モータなどから構成されている。
構成体220は、ベルトコンベア261上に載置され、接続手段240および引き渡し手段250と、タイロッドボルト230との間に搬送されてくる。下降位置に待機したリフタ262は、上昇駆動され、中間シャフト130を保持する。リフタ262は、上昇位置において、構成体220を中間シャフト130とタイロッドボルト230とが同軸上となるセット位置に搬入する。このとき、位置調整機構によりリフタ262の上昇位置が調整され、中間シャフト130の軸線がタイロッドボルト230の軸線に一致され、タイロッドボルト230と中間シャフト130との芯出しが実施される。タイロッドボルト230側への燃料電池構成要素210の引き渡しが完了するまで、リフタ262は、移動する燃料電池構成要素210と干渉しない位置において待機する。引き渡しが完了すると、リフタ262は、上昇位置において中間シャフト130を保持し、当該中間シャフト130をセット位置から搬出する。リフタ262は、下降して、中間シャフト130をベルトコンベア261上に返却した後、下降位置に復帰する。
燃料電池スタックの組み立て手順を説明する。
図7に示すように、支持脚201に保持されたタイロッドボルト230の両端部のそれぞれの側において、搬送手段260により、単セル10の貫通孔111に中間シャフト130を貫通させてなる構成体220がセット位置に搬入される。構成体220を搬入する際には、リフタ262の位置が調整され、タイロッドボルト230と中間シャフト130との芯出しが実施される。
次いで、接続手段240により、構成体220における中間シャフト130をタイロッドボルト230と同軸上に接続する。具体的には、アクチュエータによりプッシュロッド241をタイロッドボルト230に向けて前進駆動し、中間シャフト130の先端部をタイロッドボルト230の端部に同軸上に接続する。その後、支持脚201は、構成体220と干渉しない位置に退避する。リフタ262も、構成体220と干渉しない位置に退避する。
その後、引き渡し手段250により、構成体220の単セル10を、タイロッドボルト230側に向けて移動することによって、中間シャフト130上からタイロッドボルト230側に引き渡す。具体的には、アクチュエータによりプッシャ251をタイロッドボルト230に向けて前進駆動し、単セル10を中間シャフト130上からタイロッドボルト230側に引き渡す。
引き渡し作業が終了すると、支持脚201によりタイロッドボルト230を保持し、引き渡し手段250のプッシャ251が初期位置まで後退駆動される。上昇したリフタ262により中間シャフト130を保持した後、接続手段240のプッシュロッド241が初期位置まで後退駆動され、中間シャフト130とタイロッドボルト230との接続が解除される。リフタ262は、下降して、中間シャフト130をセット位置から搬出してベルトコンベア261上に返却し、下降位置に復帰する。
上述した操作を繰り返し、必要な枚数の単セル10をタイロッドボルト230に挿通しながら積層する。最後に、タイロッドボルト230の両端部のそれぞれの側に図示しないエンドプレートを組み付け、締め付ければ、燃料電池スタックの組み立てが完了する。
以上説明したように、本実施形態では、単セル10を組み立てるに際して、燃料電池構成要素110(単セル構成部品のそれぞれ)の中間シャフト130側への引き渡し作業を、中間シャフト130の両端部のそれぞれの側において行うため、中間シャフト130の一端部の側からのみ燃料電池構成要素110を積層する場合に比較して、積層作業を迅速に行うことができる。したがって、単セル10の製造に要する時間が短縮され、もって、燃料電池の製造に要する時間を短縮して、燃料電池の生産性の向上に寄与することができる。
さらに、燃料電池スタックを組み立てるに際して、燃料電池構成要素210(単セル10)のタイロッドボルト230側への引き渡し作業を、タイロッドボルト230の両端部のそれぞれの側において行うため、タイロッドボルト230の一端部の側からのみ燃料電池構成要素210を積層する場合に比較して、積層作業を迅速に行うことができる。したがって、燃料電池スタックの製造に要する時間が短縮され、もって、燃料電池の製造に要する時間を短縮して、燃料電池の生産性の向上に寄与することができる。
燃料電池構成要素110、210(単セル構成部品のそれぞれ、または単セル10)を水平方向に積層していくため、燃料電池構成要素110、210の自重による影響、例えば、割れ、傾き、ずれなどを回避することも可能となる。
(変形例)
スタック組み立て装置200において、タイロッドボルト230の両端部のそれぞれの側から1個の単セル10を引き渡す形態について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。2組以上の単セル構成部品が単セル10を構成するように積層された積層体である「燃料電池構成要素210」を引き渡してもよい。この場合には、積層作業をより迅速に行うことができる。
シャフトに相当する中間シャフト130やタイロッドボルト230、およびピンに相当する保持ピン112や中間シャフト130を略水平方向に配置した形態について説明したが、シャフトおよびピンを略垂直方向に配置することもできる。
タイロッドボルト230は比較的長尺であるため、タイロッドボルト230に引き渡された燃料電池構成要素210をタイロッドボルト230上で移動させる手段を、プッシャ251と別個に設けてもよい。
本発明は、燃料電池を製造する用途に適用できる。
本発明の実施形態に係る単セルを示す断面図である。 図2(A)(B)は、本発明を適用した単セル組み立て装置を概略で示す平面図、および支持脚を示す側面図である。 燃料電池構成要素の貫通孔に保持ピンを貫通させてなる構成体を示す斜視図である。 図4(A)〜(D)は、固体高分子電解質膜と一方のガス拡散層とを積層する第1の工程の説明に供する平面図である。 図5(A)〜(D)は、他方のガス拡散層と一方のセパレータとを積層する第2の工程の説明に供する平面図である。 図6(A)〜(D)は、他方のセパレータを積層する第3の工程の説明に供する平面図である。 本発明を適用したスタック組み立て装置を概略で示す平面図である。
符号の説明
10 単セル、積層体、
21 固体高分子電解質膜(固体電解質膜)、
22、23 フレーム、
31 他方のガス拡散層、
32 一方のガス拡散層、
41 他方のセパレータ、
42 一方のセパレータ、
43〜45 流路溝、
100 単セル組み立て装置(燃料電池の製造装置)、
101 支持脚、
110 燃料電池構成要素(単セルを構成するためのそれぞれの部品)、
111 貫通孔、
112 保持ピン(ピン)、
120〜125 構成体、
130 中間シャフト(単セル組み立て装置においては「シャフト」、スタック組み立て装置においては「ピン」)、
140 接続手段、
141 プッシュロッド、
142 アクチュエータ、
150 引き渡し手段、
151 プッシャ、
152 アクチュエータ、
160 搬送手段、
161 ロボットハンド、
162 ロボット、
170 コントローラ、
200 スタック組み立て装置(燃料電池の製造装置)、
201 支持脚、
210 燃料電池構成要素(単セルを構成するように積層された積層体)、
220 構成体、
230 タイロッドボルト(シャフト)、
240 接続手段、
241 プッシュロッド、
250 引き渡し手段、
251 プッシャ、
260 搬送手段、
261 搬送部材、ベルトコンベア、
262 リフタ、
270 コントローラ。

Claims (11)

  1. シャフトを挿通するための貫通孔が形成された燃料電池構成要素を、前記シャフトに挿通しながら積層する、燃料電池の製造方法において、
    前記燃料電池構成要素の前記貫通孔に摺動自在に貫通させたピンを、前記シャフトの両端部のそれぞれの側において、前記シャフトと同軸上に接続し、
    前記燃料電池構成要素を、前記シャフト側に向けて移動することによって、前記ピン上から前記シャフト側に引き渡してなり、
    前記燃料電池構成要素の前記シャフト側への引き渡し作業を、前記シャフトの両端部のそれぞれの側において行うようにしたことを特徴とする燃料電池の製造方法。
  2. 前記シャフトおよび前記ピンが略水平方向に配置され、前記燃料電池構成要素を水平方向に移動して前記シャフト側に引き渡すことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の製造方法。
  3. 前記燃料電池構成要素は、単セルを構成するための複数個の部品のそれぞれであることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の製造方法。
  4. 前記燃料電池構成要素は、単セルを構成するための複数個の部品を少なくとも一組含み、前記複数個の部品が単セルを構成するように積層された積層体であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の製造方法。
  5. 前記単セルを構成するための複数個の部品は、固体電解質膜と、前記固体電解質膜を挟持するための一対のセパレータと、を含んでいることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の燃料電池の製造方法。
  6. シャフトを挿通するための貫通孔が形成された燃料電池構成要素を、前記シャフトに挿通しながら積層する、燃料電池の製造装置において、
    前記シャフトの両端部のそれぞれの側に設けられ、前記燃料電池構成要素の前記貫通孔に摺動自在に貫通させたピンを、前記シャフトと同軸上に接続する接続手段と、
    前記シャフトの両端部のそれぞれの側に設けられ、前記燃料電池構成要素を、前記シャフト側に向けて移動することによって、前記ピン上から前記シャフト側に引き渡す引き渡し手段と、を含んでなり、
    前記燃料電池構成要素の前記シャフト側への引き渡し作業を、前記シャフトの両端部のそれぞれの側において行うようにしたことを特徴とする燃料電池の製造装置。
  7. 前記燃料電池構成要素の前記貫通孔に前記ピンを貫通させてなる構成体を前記ピンと前記シャフトとが同軸上となるセット位置に搬入する一方、前記構成体における前記燃料電池構成要素を前記シャフト側に引き渡した後の前記ピンを前記セット位置から搬出する搬送手段をさらに含んでいることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池の製造装置。
  8. 前記シャフトおよび前記ピンが略水平方向に配置され、前記引き渡し手段が前記燃料電池構成要素を水平方向に移動して前記シャフト側に引き渡すことを特徴とする請求項6に記載の燃料電池の製造装置。
  9. 前記燃料電池構成要素は、単セルを構成するための複数個の部品のそれぞれであることを特徴とする請請求項6に記載の燃料電池の製造装置。
  10. 前記燃料電池構成要素は、単セルを構成するための複数個の部品を少なくとも一組含み、前記複数個の部品が単セルを構成するように積層された積層体であることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池の製造装置。
  11. 前記単セルを構成するための複数個の部品は、固体電解質膜と、前記固体電解質膜を挟持するための一対のセパレータと、を含んでいることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の燃料電池の製造装置。
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