JP2021097493A - モータ製造ラインおよびモータ製造方法 - Google Patents

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広光 岩崎
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Abstract

【課題】ステータコアの歩留まり向上を図った製造ラインを提供する。【解決手段】複数の電磁鋼板が積層されたブロックを複数積み重ねてスタックとする積載装置と、スタックを加圧溶接することでコアとする加圧溶接装置210と、を備え、加圧溶接装置は、スタックが載置されるテーブル213と、スタックを加圧する加圧部212と、スタックにレーザーを照射するレーザー照射部211aと、を備え、加圧部は、スタックに対して第1加圧値で第1加圧を行い、その後前記第1加圧を解除し、再び第2加圧値で第2加圧を行う機能を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、モータ製造ラインおよびモータ製造方法に関する。
モータのステータを製造するにあたり、従来は、複数枚のラミネーション(電磁鋼板)を積層してなるステータブロックを数ブロック積載させてステータスタックとし、このステータスタックを加圧した状態で各ステータブロックどうしを溶接することによって、ステータコアを製造していた。
特開2015-082848公報
しかしながら、ステータコアを製造した後、各ステータブロック内の内部応力によってレーザー溶接した箇所に割れが生じてしまうことがあった。溶接箇所に割れが生じるとステータコアの高さ寸法が変化して不良品となってしまうことから、溶接箇所の割れを抑えて歩留まりを向上できる技術が望まれていた。
本発明のモータ製造ラインの一つの態様は、複数の電磁鋼板が積層されたブロックを複数積み重ねてスタックとする積載装置と、前記スタックを加圧溶接することでコアとする加圧溶接装置と、を備え、前記加圧溶接装置は、前記スタックが載置されるテーブルと、前記スタックを加圧する加圧部と、前記スタックにレーザーを照射するレーザー照射部と、を備え、前記加圧部は、前記スタックに対して第1加圧値で第1加圧を行い、その後前記第1加圧を解除し、再び第2加圧値で第2加圧を行う機能を有する。
本発明のモータ製造方法の一つの態様は、請求項1から5のいずれか1項に記載のモータ製造ラインを用いてモータを製造するモータ製造方法であって、複数の電磁鋼板が積層されたブロックを複数積み重ねてスタックとする積載工程と、前記スタックを加圧する加圧工程と、 前記スタックに対して溶接を行うことでコアを製造する溶接工程と、を備え、前記加圧工程では、前記スタックを第1加圧値で加圧する第1加圧工程と、前記第1加圧値による加圧を解除する加圧解除工程と、前記スタックを第2加圧値で加圧する第2加圧工程と、をこの順に実施する。
本発明の一つの態様によれば、コアにおける溶接箇所の割れを抑えて歩留まり向上を図ることのできるモータ製造ラインおよびモータ製造方法が提供される。
図1は、実施形態のステータ製造ラインを示す図である。 図2は、一般的なモータの構成を示す断面図である。 図3は、一実施形態におけるステータコアの構成を示す斜視図である。 図4は、ステータコアを構成する複数のステータブロックのうちの2ブロックを示す図である。 図5は、一実施形態のステータ製造ラインの一部を示す図である。 図6は、一実施形態における加圧溶接装置の構成を示す斜視図である。 図7は、一実施形態における加圧溶接装置の構成を示す図であって、ステータスタックに対する加圧前の状態を示す。 図8は、一実施形態における加圧溶接装置の構成を示す図であって、ステータスタックを加圧している状態を示す。 図9は、一実施形態における加圧溶接装置の構成を示す図であって、溶接時の様子を示す。 図10は、一実施形態における加圧溶接装置を上方から見た図であって、複数のレーザー照射部の位置を示す図である。
図面には、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。X方向は、Z方向と直交する方向とする。Y方向は、X方向とZ方向との両方と直交する方向とする。
<ステータ製造ライン>
図1は、本実施形態のステータ製造ライン100を示す図である。
以下の説明において、上下方向に平行な方向をZ方向とし、第1搬送装置120によるステータブロック(ブロック)23Aの搬送方向に平行な方向をX方向とし、第2搬送装置180によるステータスタック(スタック)108の搬送方向をY方向とする。
図1に示すステータ製造ライン(モータ製造ライン)100は、モータ製造ラインの一部である。モータ製造ラインは、ステータ製造ライン100だけでなくロータ製造ラインも備えており、それぞれの製造ラインでステータ20(図2)およびロータ10(図2)を作製し、これらを組み合わせることによってモータ1(図2)を製造できる。
<モータ>
図2は、一般的なモータ1の構成を示す断面図である。図3は、一実施形態におけるステータコア(コア)23の構成を示す斜視図である。図4は、ステータコア23を構成する複数のステータブロック23Aのうちの2ブロックを示す図である。
まず、図1に示す本実施形態のステータ製造ライン100で製造されるステータ20(図2)を備えたモータ1(図2)の構成について述べる。
モータ1は、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、電気自動車(EV)等、モータを動力源とする車両に搭載され、その動力源として使用される。モータ1は、図2に示すように、ロータ10と、ロータ10を囲むステータ20と、ハウジング30と、を主として構成されている。
(ロータ)
ロータ10は、一方向に延びる中心軸J1を中心として回転する。ロータ10は、中心軸J1に沿って延びるシャフト21と、ロータコア12と、ロータマグネットとを有する。
ロータコア12は、軸方向に積み重ねられた複数のロータブロックにより構成されている。各ロータブロックは、軸方向に積層された複数のロータラミネーション(電磁鋼板)23Bを有している。ステータラミネーション23Bは、磁性を有する薄い鋼板を所定形状に打ち抜くことによって形成される。
(ステータ20)
図2に示したように、ステータ20は、ロータ10の径方向外側に配置され、ロータ10と径方向に対向する。ステータ20は、ステータコア23と、複数のインシュレータと、インシュレータに装着された巻き線24と、を有する。ステータ20は、ロータ10を環状に囲み、ハウジング30の内側に固定される。
ステータコア23は、図2および図3に示すように、外周面23aから径方向外側に突出する複数のボルト締結部23bを有している。本実施形態では、4つのボルト締結部23bがステータコア23の周方向に等間隔で配置されている。ステータコア23は、ボルト締結部23bに形成されたボルト貫通孔23cに挿入されるボルト92を介してハウジング30に固定されている。
ステータコア23は、図3および図4に示すように、軸方向に積み重ねられた複数のステータブロック23Aにより構成されている。各ステータブロック23Aは、軸方向に積層された複数のステータラミネーション23B(電磁鋼板)を有している。ステータラミネーション23Bは、磁性を有する薄板の鋼板を所定形状に打ち抜くことによって形成される。
ステータコア23は、2種類のステータブロック23A1,23B2により構成されている。ステータブロック23A1,23B2は、ステータラミネーション23Bの積層数が異なる。第1のステータブロック23A1は、例えば、35枚のステータラミネーション23Bを積層して構成したブロックである。一方、第2のステータブロック23A2は、第1のステータブロック23A1よりも少ない数(35枚未満)のステータラミネーション23Bで構成されている。
モータ1の機種ごとにステータコア23を構成するステータラミネーション23Bの積層数は異なるが、本例では例えば、第1のステータブロック23A1を14ブロック、第2のステータブロック23A2を2ブロック、全部で16ブロック積み重ねて図3に示すようなステータコア23としている。
また、図4に示したように、ステータブロック23Aの外周面側には、例えば8つの溶接部23Cが周方向に等間隔で形成されており、図3に示すステータコア23では、上下に並んだ各ステータブロック23Aの溶接部23Cどうしが直線状に溶接されている。
<ステータ製造ライン100>
次に、ステータ製造ライン100の概略構成および動作について説明する。
図5は、一実施形態のステータ製造ライン100の一部を示す図である。図6は、一実施形態における加圧溶接装置210の構成を示す斜視図である。図7は、一実施形態における加圧溶接装置210の構成を示す図であって、ステータスタック108に対する加圧前の状態を示す。図8は、一実施形態における加圧溶接装置210の構成を示す図であって、ステータスタック108を加圧している状態を示す。図9は、一実施形態における加圧溶接装置210の構成を示す図であって、溶接時の様子を示す。図10は、一実施形態における加圧溶接装置210を上方から見た図であって、複数のレーザー照射部の位置を示す図である。
図1に示すように、ステータ製造ライン100は、プレス加工機(ステータブロック製造装置)110と、第1搬送装置120と、切り離し装置130と、反転装置140と、第1移載装置150と、重量測定装置160と、転積装置(積載装置)170と、第2搬送装置(搬送装置)180と、第2移載装置(移載装置)190と、加圧溶接装置210と、排出装置230と、高さ測定装置(測定装置)220と、振り分け装置240と、を備える。
(プレス加工機)
プレス加工機110は、磁性を有する薄板の鋼板から所定形状のステータラミネーション23Bをプレス金型を用いて打ち抜いた後、プレス金型内で所定数のステータラミネーション23Bを積み重ねてカシメることによりブロックにしている。
本実施形態のプレス加工機110では、同じ種類のステータブロック23Aをそれぞれ2ブロックずつ製造する。すなわち、上述した第1のステータブロック23A1(図4)および第2のステータブロック23A2(図4)をそれぞれ2ブロックずつ製造し、種類ごとに2ブロックずつ積み重ねた状態で搬出する。具体的には、まず、第1のステータブロック23A1を7組、全14ブロック製造し、その後、第2のステータブロック23A2を1組、全2ブロック製造する。本実施形態のプレス加工機110では、この製造順を1クールとする。
(第1搬送装置)
第1搬送装置120は、図1に示すように、搬送方向上流側の一端がプレス加工機110に接続され、下流側の他端が反転装置140に接続された搬送コンベア121を備える。第1搬送装置120は、搬送コンベア121により、プレス加工機110において製造されたステータブロック23Aを種類ごとにそれぞれ2ブロックずつ搬送する。
搬送コンベア121は、ステータブロック23Aの直径よりも小さい幅を有し、搬送するステータブロック23Aの一部を外側にはみ出させた状態で搬送する。すなわち搬送コンベア121の幅方向中央位置にステータブロック23Aの中心が一致した状態で、ステータブロック23Aの搬送方向に交差する両側の端部がそれぞれ搬送コンベア121からはみ出るようになっている。
なお、本実施形態では、第1搬送装置120として搬送コンベア121を備えているが、ローラコンベア、ローダー、ハンドロボットでもよいし、これらを組み合わせた構成であってもよい。
(切り離し装置)
切り離し装置130は、プレス加工機110から上下に積み重なって排出された2つのステータブロック23Aをそれぞれ1ブロックずつに分ける機能を有する。切り離し装置130は、図1に示す搬送コンベア121の長手方向中央付近であって、プレス加工機110と後述する反転装置140との間に位置する。
(反転装置)
反転装置140は、搬送コンベア121の下流側端部に位置し、プレス加工機110に(図1)よって製造され、切り離し装置130によって分離されたステータブロック23Aの表裏面を1つずつ反転させる機能を有する。
(第1移載装置)
第1移載装置150は、反転装置140から重量測定装置160へステータブロック23Aを移載させる機能を有する。
(重量測定装置)
重量測定装置160は、反転装置140の近傍であって搬送コンベア121の幅方向一方側(+Y側)に配置されている。重量測定装置160は、各ステータブロック23Aの重量を種類ごとに測定し、各ステータブロック23Aを構成しているステータラミネーション23B(図4)の枚数を確認する。
(転積装置)
転積装置170は、図1に示すように、多関節ロボットアーム(ロボットアーム)171と、切欠き検出部172と、積み上げ部173と、仮置き台174と、排出コンベア(排出部)175と、を備える。
転積装置170は、上記重量測定装置160の測定結果に基づいて、ステータラミネーション23B(図4)の枚数が正しいと確認できたステータブロック23Aと、枚数に異常のあったステータブロック23Aとを振り分けるとともに、枚数OKのステータブロック23Aを所定数積み重ねてステータスタック108とする機能を有する。
排出コンベア175は、一端側が多関節ロボットアーム171の可動域内に位置するように設置され、重量測定装置160において既定重量外で枚数NGとなったステータブロック23Aを排出する。
仮置き台174は、重量測定装置160において枚数NGと判断されたステータブロック23Aの後から搬送されてくる他のステータブロック23Aを一時的に退避させておく台である。本例では、例えば、重量測定装置160において重量がNGと判断され排出された第1のステータブロック23A1の後から搬送されてくる第2のステータブロック23A2を一時的に退避させておくよう機能する。本例の仮置き台174では、例えば、第2のステータブロック23A2を2つまで仮置しておくことが可能である。
積み上げ部173は、図1および図5に示すように、多関節ロボットアーム171によって順次運ばれてくる複数のステータブロック23Aを載置させるためのテーブル173Aと、テーブル173A上に載置された各ステータブロック23Aの内径孔23Aa(図4)内に挿入される円柱形状のセンターガイド173Bと、テーブル173Aの幅方向両外側に配設された一対の軸回りガイド173Cと、を備えている。
積み上げ部173では、センターガイド173Bによりテーブル173A上に載置された複数のステータブロック23Aどうしの径方向への位置ずれを抑制するとともに、一対の軸回りガイド173Cにより、各ステータブロック23Aの軸回りの位置ずれを抑制しながら複数のステータスタック108を構成することができる。
一対の軸回りガイド173Cは、テーブル173A上に複数積載されたステータブロック23Aの軸回りの位置を揃える機能を有する。図4に示したように、ステータブロック23Aは、径方向外側に突出するボルト締結部23bを4つ有しており、一対の軸回りガイド173Cは、周方向に等間隔で位置する上記複数のボルト締結部23bのうち径方向で対向する2つのボルト締結部23bを、外側からそれぞれ把持する構成とされている。これにより、上下に積み重ねられたステータブロック23Aのボルト締結部23bどうしの位置を揃えることができる。
(第2搬送装置)
第2搬送装置180は、図5に示すように、搬送レール機構181と、搬送支持台182と、を備える。搬送支持台182は、積み上げ部173を下方から支持するもので、搬送レール機構181のガイドレール183に沿って一方向(+Y方向)へ往復移動する構成となっている。第2搬送装置180は、一端側が多関節ロボットアーム171の可動域内に位置するように設置され、ステータスタック108を積み上げ部173とともに第2移載装置190側へ搬送する。
(第2移載装置)
第2移載装置190は、図5に示すように、第2搬送装置180の他端側、すなわち図1に示す多関節ロボットアーム171とは反対側に配置されている。第2移載装置190は、第2搬送装置180と加圧溶接装置210との間でステータスタック108を移載するとともに、加圧溶接装置210と高さ測定装置220との間でステータコア23を移載する機能を有する。
第2移載装置190は、移載部191と搬送部192とレール部193とを備える。移載部191は、ステータスタック108を把持するエアチャック部191Aと、エアチャック部191Aの開閉動作を行うエアシリンダー191Bと、エアチャック部191Aを上下に移動させる単軸ロボットからなる昇降部191Cと、を少なくとも備えている。
エアチャック部191Aは、4つの把持部191aを有した平行開閉型のエアチャック機構である。4つの把持部191aは互いに連動し、エアシリンダー191Bの動きに伴って開閉する。エアチャック部191Aの開閉動作により、センターガイド173Bとともにステータスタック108を把持することができる。このような移載部191は、搬送部192に接続され、レール部193に沿って移動可能である。
本実施形態の第2移載装置190は、ステータスタック108を第2搬送装置180から加圧溶接装置210へと搬送する際、ステータブロック23Aの径方向への位置ずれを抑制するために、ステータスタック108の内側にセンターガイド173Bを挿入した状態のまま搬送するが、加圧溶接装置210へステータスタック108を移載する際には、センターガイド173Bをステータスタック108内から抜き出して、ステータスタック108のみを加圧溶接装置210へ移載させるように構成されている。
(加圧溶接装置)
加圧溶接装置210は、図5に示すように、第2移載装置190の近傍に配置されており、レール部193の長さ方向中央付近における幅方向一方側(+X側)で当該レール部193と隣り合うように位置している。上述したように、この加圧溶接装置210には、第2移載装置190のレール部193に沿って移動する移載部191を介してステータスタック108のみが供給される。
加圧溶接装置210は、図6〜図9に示すように、ステータスタック108が載置されるインデックステーブル(テーブル)213と、インデックステーブル213上のステータスタック108を加圧する加圧部212と、ステータスタック108にレーザーを照射するレーザー照射部211と、を備えている。さらに、加圧溶接装置210は、高さ測定センサ217と、第1在荷確認センサ214と、第2在荷確認センサ215と、浮き確認センサ216と、シャッター218と、を備えている。
本実施形態の加圧溶接装置210は、第2移載装置190によって搬入されたステータスタック108を、加圧部212にて加圧しながらレーザー照射部211により各ステータブロック23Aを互いに接合し、図3に示したステータコア23を製造するための装置である。
インデックステーブル213は、図6に示すように、平面視円形状の天板からなり、上下方向(Z軸方向)に延びる回転軸O1の軸回りに回転可能に構成されている。インデックステーブル213は、回転軸O1を介して径方向で互いに対向する位置に配置された一対の支持台213Aと、各支持台213Aにそれぞれ一対ずつ設けられた位置ずれ抑制ピン213Bと、を有する。
一対の位置ずれ抑制ピン213Bは、センターガイド173Bがない状態で移載されたステータスタック108を保持するもので、当該ステータスタック108を構成する各ステータブロック23Aの径方向への位置ずれを抑制するピンである。一対の位置ずれ抑制ピン213Bは、それぞれ上下方向(Z方向)に延在し、互いに所定の間隔をおいて配置されている。位置ずれ抑制ピン213Bは、図3に示したステータブロック23Aの4つのボルト貫通孔23cのうち、径方向で対向する2つのボルト貫通孔23c内にそれぞれ挿入される。このような構成により、加圧溶接装置210に移載されたステータスタック108のステータブロック23Aどうしの位置ずれを抑制しながら加圧溶接を実施することができる。
本実施形態のインデックステーブル213は、回転軸O1の軸回りに180度ごとに回転可能である。このため、インデックステーブル213を回転させる度に、一方の支持台213Aをステータスタック108の「搬入搬出位置」に配置させるとともに、他方の支持台213Aはステータスタック108に対する「加圧溶接位置」に配置させるよう、各支持台213Aの位置を交互に変えることができる。図7に図示する一対の支持台213Aのうち、図中左側が上記「搬入搬出位置」であり、図中右側が上記「加圧溶接位置」である。
図7中左側に示す上記「搬入搬出位置」には、透過センサからなる第2在荷確認センサ215および浮き確認センサ216が配置されている。
第2在荷確認センサ215は、支持台213A上にステータスタック108が存在するか否かを検出するセンサであって、支持台213Aの近傍に配置された照射部215aおよび受光部215bを有する。
浮き確認センサ216は、支持台213A上に載置されたステータスタック108に浮きがあるかどうかを確認するセンサであって、照射部216aおよび受光部216bを有する。浮き確認センサ216は、第2在荷確認センサ215よりも上方であるとともに、支持台213A上に載置されるステータスタック108の高さ寸法よりも若干上方となる位置に配置されている。
これにより、支持台213A上にステータスタック108が正常に載置された場合は、照射部216aから照射された光が受光部216bにおいて検出され、ステータスタック108に浮きがあった場合は、ステータスタック108の一部によって照射部216aからの光が遮断されることとなる。このようにして、ステータスタック108の浮きの有無、すなわち支持台213Aへのステータスタック108の載置状態が正常かどうかを確認できる。
なお、上述したインデックステーブル213の回転は、シャッター218を開いた状態で実施される。インデックステーブル213を回転する際は、シャッター218が治具部と干渉するのを防ぐために、シャッター218を開けておく必要がある。
シャッター218は、溶接時に発生するレーザー光が加圧溶接装置210の外部に漏れないように遮光するものである。また、シャッター218は、インデックステーブル213上にステータスタック108を供給あるいは排出する際の扉としても機能する。
一方、図7中右側に示す上記「加圧溶接位置」には、加圧部212と、複数のレーザー照射部211a(図9)と、高さ測定センサ217と、第1在荷確認センサ214と、が配置されている。
加圧部212は、図7に示すように、インデックステーブル213の支持台213A上に移載されたステータスタック108を、軸方向(-Z方向)に加圧し、積み重ねられたステータブロック23Aどうしを下方へ押圧する機能を有する。本実施形態の加圧部212は、圧力センサ212Bが内蔵されたサーボプレスユニット212Aからなり、ステータスタック108に対する加圧値を加圧動作ごとに制御することができる。圧力センサ212Bは、ステータスタック108に対する加圧値を検出する。
図7および図8に示すように、加圧部212は、サーボモータ(不図示)と、サーボモータの駆動によって上下動するクラウン212a1を有したサーボプレス212aと、サーボプレス212aによる荷重が作用することで下方へスライドするスライド212bと、スライド212bの下面側でインデックステーブル213側の一対の支持台213Aのうちの一方と上下方向で対向する位置に配置された押圧部212eと、ステータスタック108の内側へ挿入可能な位置決め軸部212cと、を主に備えている。
位置決め軸部212cは、図8に示すように、サーボプレス212aの動きに伴って上下移動する軸部であって、スライド212a2および押圧部212eを共に貫通する貫通孔212jを通じてステータスタック108の内径孔108b内へ挿入可能な構成とされている。位置決め軸部212cは、サーボプレス212aの下降と同時にステータスタック108の内径孔108b内へ挿入され、これによって、加圧溶接前のステータスタック108におけるステータブロック23Aどうしの径方向への位置ずれを抑制することができる。
第1在荷確認センサ214は、図7に示すように、押圧部212eの押圧面212e1の近傍に位置し、図8に示す押圧時にステータスタック108の上部を検出することで、「加圧溶接位置」におけるステータスタック108の有無を確認できる。
高さ測定センサ217は、接触式変位センサであって、上記サーボプレス212aおよびスライド212bを支持する脚体212gに設置されている。高さ測定センサ217は、スライド212bの下面側に配置された接触部212hに接触することで、ステータスタック108の高さ測定を行う機能を有する。
具体的に、接触部212hにおける接触面212h1と、押圧部212eにおける押圧面212e1との上下方向(Z方向)の位置は一致しており、高さ測定センサ217が、上記接触面212h1に接触することにより、上記押圧面212e1が接触するステータスタック108の上端面108aの位置を間接的に検出することができ、ステータスタック108の高さを測定することができる。
本実施形態の加圧溶接装置210は、インデックステーブル213上に搬入された溶接前のステータスタック108を上記加圧部212により所定の圧力で加圧したときの高さを測定する機能を有し、高さOKのステータスタック108に対してのみ溶接を実施する機能を有する。
さらに、本実施形態の加圧溶接装置210は、加圧部212により、ステータスタック108に対して2段階加圧を実施して溶接を行う構成とされている。具体的に、加圧部212は、ステータスタック108に対して第1加圧値で第1加圧を行い、その後、第1加圧を一旦解除し、再び第2加圧値で第2加圧を行う機能を有する。
レーザー照射部211は、図6に示すように、上下方向(Z方向)に延在する回転軸O2を介して対向する一対の照射ユニット211Aと、各照射ユニット211Aを上下方向に移動させる一対の昇降部211Bと、各照射ユニット211Aを回転軸O2の軸回りに回転させる一対の回転部211Cと、を有している。
各照射ユニット211Aは、図10に示すように、それぞれ2つずつレーザー照射部211aを備えており、これら2つのレーザー照射部211aを照射支持部211bにより支持している。各照射ユニット211Aは、単軸ロボットからなる昇降部211Bの動作によって上下に移動可能とされており、互いの動作は同期する。本実施形態では、ステータスタック108の下端側から上方へ向かって溶接を実施できる構成となっている。
レーザー照射部211は、全部で4つのレーザー照射部211aを有しており、ステータスタック108の周囲に互いに等間隔で配置されている。これら4つのレーザー照射部211aにより、ステータスタック108(各ステータブロック23A)の外周面における8箇所の溶接部23C(図10)のうち4箇所の溶接部23Cに対して同時にレーザーを照射することができる。詳しくは後述するが、本実施形態では、4箇所ずつ2回に分けて全8箇所の溶接部23Cに対してレーザーを照射することができる。
上述した照射ユニット211Aは、シリンダーからなる回転部211Cの動作によって回転軸O2の軸回りに回転可能である。少なくとも各照射ユニット211Aにおける2つのレーザー照射部211aが、互いの配置間隔を保った状態のまま軸回りに回転可能な構成であればよい。
このため、4つのレーザー照射部211aが1回目の照射を実施した後、4つのレーザー照射部211aをそれぞれ回転軸O2の軸回りに所定の角度で回転させることで、残りの4箇所の溶接部23Cに対してレーザーを照射することができる。
なお、照射ユニット211Aは、回転軸O2の軸回りに回転する構成に限られず、例えば、シリンダーの動作により、各照射ユニット211Aが射出方向に交差する水平方向に沿ってそれぞれ直線的に移動することで、他の溶接部23Cに対してレーザーを照射するような構成としてもよい。
(排出装置)
排出装置230は、加圧溶接装置210において高さNGとなった未溶接のステータスタック108を排出する装置である。排出装置230は、排出台231と、排出台231に接続された排出レール部232とを有する。排出装置230は、図1および図5に示すように、第2移載装置190の近傍に配置されており、レール部193の他端側における幅方向一方側(+X側)で当該レール部193と隣り合うように位置している。本実施形態の排出装置230は、第2移載装置190によって、加圧溶接装置210から移載された未溶接のステータスタック108を排出する。
(高さ測定装置)
高さ測定装置220は、図1に示すように、第2移載装置190を通じて移載される加圧溶接後のステータコア23の高さを測定する装置である。高さ測定装置220は、搬送方向における加圧溶接装置210よりも下流側であって、第2移載装置190のレール部193の後端側に配設され、当該レール部193の幅方向一方側(+X側)において加圧溶接装置210と隣り合うように位置している。
(振り分け装置)
振り分け装置240は、高さ測定装置220の測定結果に基づいてステータコア23を良品と不良品とに振り分ける装置である。振り分け装置240は、図5に示すように、良品のステータコア23を搬送する搬送コンベア242と、不良品のステータコア23を排出する排出コンベア243と、搬送コンベア242および排出コンベア243のいずれかにステータコア23を押し出す押し出し機構244と、を備えている。
このようにして、本実施形態のステータ製造ライン100は構成されている。
<ステータ製造方法(モータ製造方法)>
次に、上述した本実施形態のステータ製造ライン100を用いてステータコア23を製造する方法について述べる。以下の説明において、図1〜図10を適宜参照する。
(1.ステータブロック製造工程)
初めに、図1に示したステータ製造ライン100のプレス加工機110において、金型により、平板鋼板から所定形状のステータラミネーション23Bを多数型抜きし、複数枚ずつ積層したステータラミネーション23Bどうしをカシメることで、一度に2つのステータブロック23Aを作製する。
このとき、35枚ずつ積層したステータラミネーション23Bにより第1のステータブロック23A1を作製し、一度に2ブロックずつ、全14ブロックを連続して作製する。
続けて、第1のステータブロック23A1よりも少ない数(35枚未満)のステータラミネーション23Bにより第2のステータブロック23A2を、一度のカシメ加工により2ブロック作製する。このようにして、1つのステータコアを製造するのに必要なステータブロック23Aを全16ブロックずつ作製する。
プレス加工機110において作製されたステータブロック23Aを、第1搬送装置120の搬送コンベア121により、種類ごとに2ブロックずつ上下に積み重ねた状態で搬出する。
(2.切り離し工程)
次に、搬送コンベア121上に配設された切り離し装置130により、上下に積み重ねられた2ブロックのステータブロック23Aを1ブロックずつ切り離す。
(3.ステータブロック反転工程)
次に、反転装置140により各ステータブロック23Aの表裏を反転させる。
プレス加工機110において型抜きされたステータブロック23Aには、打ち抜き方向下側の裏面側にバリが生じる。バリは、後の巻き線工程においてステータコア内に部品を挿入する際に邪魔になる恐れがあるため、これを鑑みて、ステータコア製作工程の段階でステータブロック23Aのプレス抜き方向下側となる裏面23Abを上向きにしておく。
(4.ステータブロック移載工程)
次に、図1に示した第1移載装置150により、反転装置140において反転させたステータブロック23Aを、反転装置140からピックアップして重量測定装置160へ移載する。
(5.重量測定工程)
次に、重量測定装置160により個々のステータブロック23Aの重量を測定する。
各ステータブロック23Aの重量を測定し、その測定結果をブロックの種類ごとに既定の重量と比較することによって、第1のステータブロック23A1、第2のステータブロック23A2をそれぞれ構成するステータラミネーション23Bの枚数を確認する。
第1のステータブロック23A1の場合、その測定結果が、ステータラミネーション23Bの枚数が35枚の重量に相当するかどうかを確認し、第1のステータブロック23A1としてラミネーションの構成枚数が正しいかどうかを判断する。
また、第2のステータブロック23A2の場合、その測定結果が、ステータラミネーション23Bの枚数が35枚以下の既定枚数の重量に相当するうかどうかを確認し、第2のステータブロック23A2としてラミネーションの構成枚数が正しいかどうかを判断する。
本例では、まず、続けて搬送されてくる14個の第1のステータブロック23A1の重量を測定した後、2個の第2のステータブロック23A2の重量を測定する。
(6.転積工程)
次に、重量を測定することでステータラミネーション23Bの枚数が正しいことが確認できたステータブロック23Aを、図1に示す多関節ロボットアーム171により、切欠き検出部172へと移動させる。
切欠き検出部172においてステータブロック23A(図3、図4)の外周側に形成された切欠き23Adの位置を確認した後、積み上げ部173のテーブル173A上に移載させる。本例では、切欠き23Adの位置に基づいて、多関節ロボットアーム171は、各ステータブロック23Aを、90度ずつ回転させて積み上げを行う。
図5に示すテーブル173A上にステータブロック23Aを載置した後、テーブル173Aの中央に形成された貫通孔からセンターガイド173Bを上昇させ、テーブル173A上のステータブロック23Aの内径孔23Aa(図4)内に進入させる。このとき、センターガイド173Bの先端位置がステータブロック23Aの上面よりも突出しないようにすることで、次のステータブロック23Aの積み重ねを行いやすい。
本例では、テーブル173A上にステータブロック23Aを積み重ねる度に、センターガイド173Bを1段ずつ上昇させる。これにより、積み重ねるステータブロック23Aの径方向への位置ずれをなくし、下段側のステータブロック23Aとの位置を揃えながら上下方向(+Z方向)に積み重ねることができる。
このようにして、第1のステータブロック23A1を14段転載した後、第2のステータブロック23A2を2段転載し、全16段のステータブロック23Aを積み上げてステータスタック108とする。
一方で、多関節ロボットアーム171は、重量測定装置160において枚数NGと判断されたステータブロック23Aを排出コンベア175(図1)により排出させる。
本例では、重量測定装置160において重量NGと判断された第1のステータブロック23Aを排除した場合、その後から搬送されてくる第1のステータブロック23Aを順次積み重ねていく。積み重ね段数は、排出した第1のステータブロック23A1の数だけ少ない段数となる。
このとき、積み重ねた第1のステータブロック23A1の数が14段に満たないため、続けて搬送されてきた第2のステータブロック23A2を仮置き台174へ一時的に退避させておく。
本実施形態のプレス加工機110では、第1のステータブロック23A1を14個連続して作製するとともに、第2のステータブロック23A2を2個連続して作製していることから、1つでも第1のステータブロック23A1に異常が見つかって排出してしまうと、ステータスタック108を作製するために必要な第1のステータブロック23A1の数が足りなくなってしまう。
排出した第1のステータブロック23A1が1つの場合、枚数OKの第1のステータブロック23A1を13段積み上げた後、その後に続く2個の第2のステータブロック23A2を仮置き台174へと移動させておき、次のクールから、足りない数だけ第1のステータブロック23A1を補填する。
枚数OKの第1のステータブロック23A1を14段積み重ねた後、仮置き台174上に退避させておいた高さ調整用の第2のステータブロック23A2をその上にさらに2段積み重ねることで、全16段のステータブロック23Aを積み上げる。このようにして、所定の高さを満たすステータスタック108を作製する。
次に、第2移載装置190により、作製したステータスタック108をセンターガイド173Bとともに持ち上げて搬送方向(+Y方向)へ搬送し、加圧溶接装置210へ移載する。このとき、第2移載装置190は、センターガイド173Bとともにステータスタック108を搬送するが、加圧溶接装置210にはステータスタック108のみを移載させる。センターガイド173Bは、第2移載装置190により、ステータスタック108から取り除かれた後に第2搬送装置180へと戻される。
(7.加圧溶接工程)
まず、加圧溶接装置210は、図7に示すシャッター218を開いた状態で、第2在荷確認センサ215により、インデックステーブル213における一方の支持台213A、すなわち「搬入搬出位置」側の支持台213A上にステータスタック108が移載されたかどうかを確認する。支持台213A上にステータスタック108が存在することを確認した後、インデックステーブル213上を180度回転させて、ステータスタック108を「加圧溶接位置」へ移動させる。インデックステーブル213の回転を終えると、シャッター218を閉じておく。
(7−1.第1加圧工程)
その後、加圧部212のサーボプレス212aを下降させてステータスタック108を第1加圧値で加圧する。本実施形態では、1回目の加圧として、ステータスタック108を、例えば17kNで加圧する。
(7−2.加圧解除工程)
圧力センサ212Bによって、第1加圧値が17kNであることを確認した後、サーボプレス212aを上昇させてステータスタック108に対する加圧を一旦開放する。
(7−3.第2加圧工程)
その後、再びサーボプレス212aによってステータスタック108を第2加圧値で加圧する。本実施形態では、2回目の加圧として、ステータスタック108を、例えば8.6kNで加圧する。圧力センサ212Bによって、第2加圧値が8.6kNであることを確認した後、高さ測定センサ217によって加圧状態のステータスタック108の高さ寸法を測定する。
その結果、加圧時のステータスタック108の高さ寸法が既定寸法外であったとき、溶接を実施することなく排出する。具体的には、インデックステーブル213を回転させて、高さNGのステータスタック108を「搬入搬出位置」へと移動させ、第2移載装置190によって加圧溶接装置210から排出装置230へと移載する。このようにして、不良のあるステータスタック108を未溶接のまま排出する。
(7−4.第1溶接工程)
一方、高さOKのステータスタック108に対しては、加圧状態のまま溶接を実施する。レーザー照射部211は、4つのレーザー照射部211aによって、ステータスタック108の外周に設けられた8箇所の溶接部23Cのうち、まず、4つの溶接部23Cに対してレーザー光を照射する。本実施形態では、下端側から上方へ向かって直線状に溶接を実施する。
(7−5.第2溶接工程)
一度目の溶接工程を終えると、ステータスタック108の上端側に移動した4つのレーザー照射部211aを、昇降部211Bにより再び下降させるとともに、回転部211Cにより回転軸O2の軸回りに所定の角度θ(例えば、45度:図10)で回転させて位置を移動させ、残り4箇所の溶接部23Cに対してレーザー光を照射する。このときも、ステータスタック108の下端側から上端側へ向かって溶接を行う。このようにして、ステータスタック108を構成している複数のステータブロック23Aどうしを溶接し、ステータコア23を作製する。
次に、シャッター218を開けてから、インデックステーブル213を180度回転し、製造したステータコア23を「加圧溶接位置」から「搬入搬出位置」へと移動させる。
その後、サーボプレス212aを上昇させ、ステータコア23に対する加圧を開放する。
次に、第2移載装置190によって、加圧溶接装置210から高さ測定装置220へと移載する。高さ測定装置220において溶接後のステータコア23の高さを測定した後、搬送コンベア242にて後の製造工程場所へ搬送する。
以上述べたように、本実施形態のステータ製造ライン100では、加圧溶接装置210においてステータスタック108に対するレーザー溶接を行う前に、第1加圧(17kN)、加圧解除、第2加圧(8.6kN)をこの順で実施することによって、各ステータブロック23Aのかしめ不良等に起因するステータスタック108内の内部応力を減少させている。本実施形態では、ステータスタック108に対する加圧を断続的に2度実施するとともに、最初に実施した第1加圧時の加圧値よりも小さい圧力で2度目の加圧を実施することで、より効果的にステータスタック108内の内部応力を減らすことが可能となり、溶接処理後に溶接箇所に割れ等が生じるのを抑えることが可能である。
本実施形態では、第1加圧値が17kN、第2加圧値が8.6kNとなっているが、これに限定されない。少なくとも、第2加圧値が第1加圧値よりも小さければ、ステータスタック108の内部応力を低減させることができる。なお、第2加圧値を第1加圧値の約半分の値とすることで、より効果的にステータスタック108の内部応力を低減させることができる。
本実施形態の加圧溶接装置210は、圧力センサ212Bが内蔵されたサーボプレスユニット212Aを備えており、加圧値の異なる第1加圧時と第2加圧時とで圧力制御を簡単かつ正確に行うことができる。
また、本実施形態の加圧溶接装置210は、ステータスタック108に対する溶接を実施する前に、2度目の加圧時にステータスタック108の高さを測定している。第2加圧時の高さを測定し、高さNGのステータスタック108に対しては溶接を実施することなく排出することによって無駄な溶接処理を実施せずに済み、製造効率の向上および製造コストの削減を図ることができる。
上述のように加圧溶接装置210は、高さOKと判断したステータスタック108に対してのみ溶接処理を実施するが、その際、ステータスタック108の第2加圧値で加圧した状態で既定の高さを維持したまま溶接を実施する。これにより、所定の高さを有するステータコア23を作製することができ、歩留まりも向上する。
以上に、本発明の実施形態を説明したが、実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
なお、本実施形態のステータ製造ライン100は、ロータ製造ラインにも応用することができ、ロータコアを製造できる。
1…モータ、20…ステータ、23…ステータコア(コア)、23A(23A1,23A2)…ステータブロック(ブロック)、23B…ロータラミネーション(電磁鋼板)、100…ステータ製造ライン(モータ製造ライン)、108…ステータスタック(スタック)、210…加圧溶接装置、211a…レーザー照射部、212…加圧部、212B…圧力センサ、213…インデックステーブル(テーブル)、217…高さ測定センサ

Claims (9)

  1. 複数の電磁鋼板が積層されたブロックを複数積み重ねてスタックとする積載装置と、
    前記スタックを加圧溶接することでコアとする加圧溶接装置と、を備え、
    前記加圧溶接装置は、前記スタックが載置されるテーブルと、
    前記スタックを加圧する加圧部と、
    前記スタックにレーザーを照射するレーザー照射部と、を備え、
    前記加圧部は、前記スタックに対して第1加圧値で第1加圧を行い、その後前記第1加圧を解除し、再び第2加圧値で第2加圧を行う機能を有する、モータ製造ライン。
  2. 前記加圧部は、
    前記スタックに対する加圧値を検出する圧力センサと、
    加圧時の前記ステータスタックの高さを測定する高さ測定センサと、を備える、
    請求項1に記載のモータ製造ライン。
  3. 前記レーザー照射部は、前記加圧部により前記第2加圧値で加圧された前記スタックに対して溶接を行う機能を有する、
    請求項1または2に記載のモータ製造ライン。
  4. 前記第2加圧値は前記第1加圧値よりも小さい、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のモータ製造ライン。
  5. 前記第2加圧値は前記第1加圧値の半分である、
    請求項4に記載のモータ製造ライン。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のモータ製造ラインを用いてモータを製造するモータ製造方法であって、
    複数の電磁鋼板が積層されたブロックを複数積み重ねてスタックとする積載工程と、
    前記スタックを加圧する加圧工程と、
    前記スタックに対して溶接を行うことでコアを製造する溶接工程と、を備え、
    前記加圧工程では、前記スタックを第1加圧値で加圧する第1加圧工程と、前記第1加圧値による加圧を解除する加圧解除工程と、前記スタックを第2加圧値で加圧する第2加圧工程と、をこの順に実施するモータ製造方法。
  7. 前記第2加圧工程において前記スタックの高さを測定し、
    前記溶接工程では、所定の高さ条件を満たす前記スタックに対してのみ溶接を実施するとともに、前記スタックが前記第2加圧値で加圧された状態で溶接を実施する、
    請求項6に記載のモータ製造方法。
  8. 前記第2加圧値は前記第1加圧値よりも小さい、
    請求項6または7に記載のモータ製造方法。
  9. 前記第2加圧値は前記第1加圧値の半分である、
    請求項8に記載のモータ製造方法。
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