JP4603801B2 - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのディスプレイ装置、平面型テレビジョン、広告や情報などの表示に使用されるプラズマディスプレイ装置(PDP装置)に関する。
AC型カラーPDP装置には、2電極型や3電極型、表示するセルを規定する期間(アドレス期間)と表示点灯のための放電を行う表示期間(サステイン期間)とが順次シフトするアドレス・表示非分離方式とそれらを分離したアドレス・表示分離方式など各種の方式がある。PDP装置の大部分の方式では、互いに平行に設けられた複数の電極が交差する構成を少なくとも有し、各電極を独立して駆動する必要がある。本発明は、このような複数の電極を独立して駆動する構成を有するPDP装置であれば、どのような方式のPDP装置にも適用可能であるが、ここでは現在実用化されてもっとも広く使用されている3電極型のアドレス・表示分離方式のPDP装置を例として説明を行う。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、3電極型のアドレス・表示分離方式のPDP装置の基本構成を示す図である。プラズマディスプレイパネル10を構成する第1の基板に、維持(X)電極と走査(Y)電極を交互に平行に設け、誘電体層で覆う。第1の基板に対向する第2の基板にX及びY電極に垂直な方向に伸びるアドレス電極を設け、電極表面を誘電体層で覆う。第2の基板上には更に、アドレス電極の間にアドレス電極と平行に伸びるストライプ状の隔壁、又はアドレス電極の間及びXとY電極の組の間に配置される2次元格子状の隔壁を設け、隔壁の溝に蛍光体層を形成した後第1と第2基板を所定の間隔で貼り合せる。この第1と第2の基板の間に放電空間が形成され、ネオンやキセノンなどを混合した放電ガスが封入される。隣接するX電極とY電極の組とアドレス電極の交差部分に表示セルが形成される。後述するALIS方式以外の通常の方式のPDP装置では、表示セルが形成されるのは同じ組のX電極とY電極の間であり、隣接する他の組のX電極とY電極の間には表示セルは形成されない。
図1に示すように、PDP装置は、プラズマディスプレイパネル10の他に、アドレス電極を駆動するアドレスドライバ11と、Y電極を駆動するYスキャンドライバ12と、Yスキャンドライバ12にYサステイン信号を供給するYサステイン回路13と、X電極にXサステイン信号を供給するように駆動するXサステイン回路14と、各部の制御を行う制御回路15とを有する。図示のように、Xサステイン回路14は1出力を有するだけで、共通に接続されたX電極を駆動する。これに対して、Yスキャンドライバ12はY電極をそれぞれ独立して駆動し、アドレスドライバ11はアドレス電極をそれぞれ独立して駆動する。
図2は、図1のPDP装置の駆動波形を示す図である。アドレス・表示分離方式のPDP装置の基本駆動シーケンスは、全表示セルを一様な状態にするリセット期間と、点灯する表示セルを選択するアドレス期間と、選択した表示セルを発光させるサステイン期間とを有する。PDP装置では、各表示セルの点灯/非点灯が選択できるだけで、発光の強度を制御することはできない。そこで、1表示フレームを図2のような基本駆動シーケンスを有する複数のサブフレームで構成し、各サブフレームにおいて各表示セルの点灯/非点灯を選択し、各サブフレームの輝度を組み合わせて階調表示を行う。階調表示を効率よく行えるように、各サブフレームの輝度比、すなわち各サブフレームのサステイン期間において印加されるサステインパルス数を、例えば、1:2:4:8という具合に異なるようにしている。
図2に示すように、リセット期間においては、全アドレス電極に電圧Vaを印加し、共通のX電極にVwを印加し、すべてのY電極の0Vを印加する。これにより全表示セルのX電極とアドレス電極及びY電極の間で放電が発生し、全表示セルが一様な状態になる。次のアドレス期間には、共通のX電極に電圧Vxを印加し、全Y電極に−Vy1を印加した状態で、Y電極に−Vyのスキャンパルスを順次印加し、スキャンパルスの印加に同期して点灯する表示セルのアドレス電極に電圧Vaのアドレスパルスを印加する。スキャンパルスの印加されたY電極とアドレスパルスの印加されたアドレス電極の間でアドレス放電が発生し、点灯する表示セルの電極上の誘電体層の表面に壁電荷が蓄積される。スキャンパルスを全Y電極に順次印加しながらアドレスパルスを印加することにより、全面で点灯する表示セルが選択される。サステイン期間においては、アドレス電極に電圧Vaを印加した状態で、Y電極とX電極に交互に電圧Vsのサステインパルスを印加する。アドレス期間に壁電荷が形成された表示セルでは、壁電荷による電圧がサステインパルスの電圧Vsに重畳されて放電開始電圧を超えるのでサステイン放電が発生するが、アドレス期間に壁電荷が形成されなかった表示セルでは、壁電荷による電圧がないのでサステインパルスの電圧Vsだけでは放電開始電圧を超えずサステイン放電は発生しない。サステイン放電の発生した表示セルでは、サステイン放電により逆極性の壁電荷が形成されるので、次にX電極にサステインパルスを印加するとサステイン放電が発生する。以下サステインパルスの印加を繰り返すと選択された表示セルでサステイン放電が繰り返される。
図3は、図1及び図2で説明したPDP装置の各駆動回路の構成例を示す図である。アドレスドライバ11は、電圧Vaの電源とGND電源の間に直列に接続された2個のトランジスタAT1とAT2で構成されるドライバ回路16を、アドレス電極の本数分有する。トランジスタAT1とAT2の接続ノードが各アドレス電極に接続される。トランジスタAT1をオンするとアドレス電極に電圧Vaが印加され、トランジスタAT2をオンするとアドレス電極に0Vが印加される。
Yスキャンドライバ12は、電圧−Vy1の電源と電圧−Vyの電源の間に直列に接続された2個のトランジスタST1及びST2と、2個のトランジスタST1とST2の接続ノードに接続された2個のダイオードD1とD2で構成されるドライバ回路17を、Y電極の本数分有する。ダイオードD1はYサステイン回路13のトランジスタを介してGND電源に接続され、ダイオードD2はYサステイン回路13のトランジスタを介して電圧Vsの電源に接続される。アドレス期間には、Yサステイン回路13の両方のトランジスタをオフ状態にし、トランジスタST1をオン状態にして電圧−Vy1を出力した状態で、スキャンパルスを印加する時には、ST1をオフ状態にすると同時にST2をオン状態にする。サステイン期間には、ST1とST2をオフ状態にし、Yサステイン回路13の2個のトランジスタを交互にオン状態とオフ状態にする。これにより、ダイオードD1とD2を介してYサステイン回路13からVsとGNDが交互に印加される。
Xサステイン回路14は、電圧Vw、Vx、Vs及び0V(GND)に接続するスイッチとして動作する4個のトランジスタを有し、各トランジスタをオン状態にすることにより、X電極に対応する電圧を印加できる。
サステイン放電(維持放電)はX電極とY電極の間で行われるので、X電極とY電極は維持電極と呼ばれる。また、Y電極はスキャンパルス(走査パルス)が印加されるので、走査電極と呼ばれる。ここでは、Y電極を走査電極、X電極を維持電極と呼ぶ。
上記のように、Yスキャンドライバ12は、2個のトランジスタST1とST2、2個のダイオードD1とD2で構成されるドライバ回路17を、走査(Y)電極の本数分有し、各ドライバ回路17から順次スキャンパルスを出力する。そのため、Yスキャンドライバ12はシフトレジスタを更に備え、スキャンパルスの出力位置を示す信号をシフトレジスタにより順次シフトさせ、シフトレジスタの出力を複数のスキャンドライバ回路17に入力するようにしている。また、アドレスドライバ11は、トランジスタAT1とAT2で構成されるドライバ回路16を、アドレス電極の本数分有し、各ドライバ回路16からアドレスパルスを出力する。そのため、アドレスドライバ11はシフトレジスタを更に備え、アドレスデータをシフトレジスタにより順次シフトさせ、アドレスデータの長さ分のシフトが終了した時にシフトレジスタの出力を複数のドライバ回路16に入力するようにしている。
このように、複数の駆動信号を独立に出力するドライバは、出力するデータを設定するためのシフトレジスタを必要とするのが一般的である。そこで、シフトレジスタと、その出力をラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力に応じた駆動信号を出力する複数個のドライバ回路を集積した駆動ICを使用して、Yスキャンドライバ12やアドレスドライバ11を実現するのが一般的である。なお、アドレスドライバ11に使用する駆動ICにはダイオードを設ける必要はないが、Yスキャンドライバ12に使用する駆動ICにはダイオードを設ける。
駆動ICに設けられるドライバ回路の個数は、16個や64個などであり、現状では64個のドライバ回路を有する駆動ICが広く使用されており、これに対応して64ビットのシフトレジスタやラッチ回路が設けられている。例えば、図1に示したプラズマディスプレイパネルが1024×768の表示セル構成であれば、スキャンドライバ12は12個の64ビット駆動ICで構成され、それらがカスケード接続される。また、アドレスドライバ11は16個の64ビット駆動ICで構成され、16ビットの表示データの各ビットが各ICに供給され、16個の64ビット駆動ICが並列に動作される。
図4は、駆動IC21の構成を示す図である。ここでは64ビットの駆動ICとする。図示のように、駆動IC21は、クロックCLKに応じて入力データDinを順にシフトする64ビットシフトレジスタ22と、ラッチイネーブル信号LEに応じて64ビットシフトレジスタ22の出力をラッチする64ビットラッチ23と、64ビットラッチ23の64個の各出力に応じて駆動信号を出力する64個の出力ドライバ24−1〜24−64と、64個の出力ドライバ24−1〜24−64の各出力と電源端子VH及びVLの間に接続されたダイオードD1−1〜D1−64及びD2−1〜D2−64とを備える。64個の出力ドライバ24−1〜24−64は、出力制御信号OCに応じて、64ビットラッチ23の64個の各出力を選択して出力するか、出力がハイ・インピーダンス(Hi−Z)状態になる。具体的には、Yスキャンドライバとして使用する時には、サステイン期間には出力ドライバ24−1〜24−64の出力がHi−Zになり、アドレス期間には出力ドライバ24−1〜24−64から64ビットラッチ23の64個の各出力に対応した出力を行う。また、サステイン期間には、電源端子VH1〜VH64及びVL1〜VL64に交互にGNDとサステイン電圧Vsが供給され、ダイオードD1−1〜D1−64及びD2−1〜D2−64を通して走査電極にサステインパルスが印加される。
駆動ICは、製品であるPDP装置の仕様に応じて駆動能力やビット数などの仕様が設定されることが望ましいが、PDP装置の製造台数の関係からその仕様の駆動ICの製造個数が十分に大きくならず高コストになるという問題や、新しい駆動ICの製品化には長時間を要するため、PDP装置の仕様決定後に専用ICを設計して製品化したのではPDP装置の出荷が遅延し、販売の機会を逸するという問題がある。そのため、PDP装置のドライバ回路は、既に製品化されている既製の駆動ICを使用して実現する場合がある。
図1及び図2で説明したPDP装置の構成及び駆動波形は一例であり、他にも各種の構成及び駆動方法が提案されている。特開平9−160525号公報は、従来のPDP装置に比べて同じ本数のX電極及びY電極で2倍の表示ライン数が得られるALIS方式のプラズマディスプレイ装置(PDP装置)を開示している。ALIS方式のPDP装置の詳細な構成については後述するが、ALIS方式のPDP装置におけるYスキャンドライバを図4の駆動ICを使用して実現したY電極と駆動IC出力の配線を、図5に示す。ここで使用されるプラズマディスプレイパネル(PDP)10は、385本の維持電極と384本の走査電極を備え、768本の表示ラインが形成される。Yスキャンドライバは、フィルム上に装着され、PDP10のY電極端子と異方性導電膜を用いて熱圧着にて接続するが、熱圧着装置の条件及び接続性能の点から、384本のY電極を192本づつの2ブロックに集約して二束の出力端子群C1、C2として接続する。また、詳細な説明は後述するが、ALIS方式のPDP装置の場合、奇数番目の走査電極と偶数番目の走査電極を独立して駆動する必要があり、奇数番目の走査(Y)電極を駆動する奇数Yスキャンドライバと、偶数番目の走査電極を駆動する偶数Yスキャンドライバとに分ける。そのため、1ブロックの192本の走査電極は、96本の奇数電極と96本の偶数電極に分けて駆動する必要がある。
そこで、64ビットの駆動ICを8個使用することを考えた場合、各ICの出力端子と走査電極Y1−Y384は図5に示すように接続される。具体的には、奇数番目の走査電極のうちY1からY127の64本を第1の奇数IC21−O1の出力に、Y129からY191の32本を第2の奇数IC21−O2の出力に、Y193からY319の64本を第3の奇数IC21−O3の出力に、Y321からY383の32本を第4の奇数IC21−O4の出力に接続し、偶数番目の走査電極のうちY2からY128の64本を第1の偶数IC21−E1の出力に、Y130からY192の32本を第2の偶数IC21−E2の出力に、Y194からY320の64本を第3の偶数IC21−E3の出力に、Y322からY384の32本を第4の偶数IC21−E4の出力に接続する。信号OSD1はアドレス期間の前半の開始を指示する信号であり、信号ESD1はアドレス期間の後半の開始を指示する信号であり、それぞれ第1の奇数IC21−O1と第1の偶数IC21−E1にデータ入力信号Dinとして入力される。また、信号OSD2及び信号ESD2が、第3の奇数IC21−O3及び第3の偶数IC21−E3に、データ入力信号Dinとして入力される。なお、各ICにはクロック信号CLKが接続され、クロックサイクルが同期した動作を行なっているが、図5ではクロック信号CLKの接続を省略した図となっており、これは以降の図でも同じである。
アドレス期間の前半の開始時に信号OSD1が入力されると、第1の奇数IC21−O1がクロック信号CLKのサイクルに従ってシフト動作を開始して、Y1からY127の64本の奇数番目の走査電極に順次走査パルスを出力する。第1の奇数IC21−O1は、Y127に走査パルスを出力すると同時にキャリィCを出力する。第2の奇数IC21−O2は、キャリィCがデータ入力信号Dinとして入力されるとシフト動作を開始し、Y127に走査パルスが出力された次のクロックサイクルから、Y129からY191の32本の奇数番目の走査電極に順次走査パルスを出力する。なお、第2の奇数IC21−O2は、32個の走査パルス後も32個分の走査パルスを順次出力するが、これらの出力は走査電極に接続されていないのでPDP装置の動作には影響しない。
Y1からY191まで走査パルスが出力された後のタイミングで、信号OSD2が入力され、第3の奇数IC21−O3はシフト動作を開始し、Y193からY319の64本の奇数番目の走査電極に順次走査パルスを出力する。そして、第4の奇数IC21−O4も、前段ICのキャリィC出力を受けた後、Y321からY383の32本の奇数番目の走査電極に順次走査パルスを出力する。
アドレス期間の後半の開始時に信号ESD1が入力されると、同様の動作が行われ、偶数番目の走査電極に順次走査パルスが出力される。
以上のように、従来は、複数の駆動ICを使用する場合、前段の駆動ICの出力するキャリィ出力を後段の駆動ICのデータ入力Dinに入力するようにカスケード接続していた。そのため、図5のように駆動ICの出力の一部が使用されない場合、1番目と3番目の奇数及び偶数駆動ICの出力はすべて使用し、2番目と4番目の奇数及び偶数駆動ICの出力の一部を使用しないような配線を成していた。言い換えれば、駆動ICの使用されない出力が偏在していた。
特開平9−160525号公報
近年、プラズマディスプレイパネルは益々大型化され、電極本数が増加しているだけでなく、各電極の駆動容量及び放電電流も増加しており、駆動能力の高い駆動ICが必要とされるようになっている。特に、特開平9−160525号公報に記載のALIS方式のPDP装置は、通常型と同じ表示ライン数のパネルを半分の走査電極数及び維持電極数で実現できるため、製造効率が高く、高輝度の表示が行えるという利点があるが、走査電極の駆動容量及び放電電流が通常型の約2倍に増加する場合があるため、駆動能力の大幅に高い駆動ICが必要である。
特に、PDP装置に使用する駆動ICの場合、個別のドライバ回路の駆動能力だけでなく、ドライバ回路の動作による発熱が大きな問題である。例えば、Yスキャンドライバ12の場合、各ドライブ回路のトランジスタST1とST2で構成される部分は、アドレス期間中に1回だけオンする。そのため、走査電極の駆動容量が増加すればそれに応じてドライブ回路の発熱は増加するが、発熱の影響はそれほど大きくはない。これに対して、ダイオードD1とD2で構成される部分は、サステイン期間中にすべてのドライブ回路17においてオン/オフ動作を繰り返すので、たとえトランジスタに比べてオン抵抗が小さくてもIC全体での発熱は非常に大きくなる。発熱を抑えるためには、1フレームにおけるサステインパルス数を制限する必要が生じ、PDP装置の表示輝度を高くできないという問題がある。言い換えれば、駆動ICの駆動能力の制限により、それを使用するPDP装置の性能にも制限が生じてしまうという問題がある。
図5に示した従来例の場合、1番目と3番目の奇数及び偶数駆動ICは出力がすべて使用されるため発熱が大きいが、2番目と4番目の奇数及び偶数駆動ICは出力の一部だけが使用されるため発熱が小さい。そのため、走査電極の駆動条件は、条件の厳しい、1番目と3番目の奇数及び偶数駆動ICにより制限されることになる。
本発明は、プラズマディスプレイパネルを使用するPDP装置を、複数の駆動ICを利用して実現する場合の動作条件を改善することを目的とする。
上記目的を実現するため、本発明のプラズマディスプレイ装置(PDP装置)は、複数の同一駆動ICで複数の電極を駆動する構成において、駆動ICの複数の出力の一部が電極に接続されずに未使用な場合に、未使用な出力数を各駆動ICにできるだけ均等に分散させることを特徴とする。
すなわち、本発明のプラズマディスプレイ装置は、複数の電極と、該複数の電極を駆動する駆動回路とを備えるプラズマディスプレイ装置であって、前記駆動回路は、複数の駆動信号を独立して出力可能な複数の出力を有する複数の同一の駆動ICを備え、前記複数の駆動ICの複数の出力の一部は使用されず、前記複数の駆動ICのそれぞれ使用されない出力の数が略等しいことを特徴とする。
本発明によれば、駆動ICの出力の一部が未使用である場合に、未使用な出力数が各駆動ICに略均等に分散されるため、各駆動ICの発熱も均等になり、発熱が偏在した場合に比べて駆動ICの動作条件を改善できる。
本発明は、走査電極を駆動する駆動回路に適用すると効果的であるが、アドレス電極にも適用可能である。
一般に、駆動ICは、クロックに応じて入力データを順次シフトするシフトレジスタと、ラッチ信号に応じてシフトレジスタの出力をラッチして出力するラッチ回路と、ラッチ回路の各出力に応じた駆動信号を出力する複数のドライバとを備える。
本発明においては、前段駆動ICが出力するキャリィ信号を次段の駆動ICで受ける構成では、前段ICの未使用出力シフト数分の無駄な時間が生じる事となる。時間の節約のためには、前段駆動ICが途中まで走査パルスを出力した段階で次段の駆動ICの動作を開始する必要がある。そこで、各駆動IC内のシフトレジスタにおける電極接続出力数分のシフト数を外部で計数するカウンタを設ける。カウンタは、前段の駆動ICによる電極接続数分の出力が終了した後、次段の駆動ICが出力を開始するように制御するタイミング信号を発生させる。各駆動ICと各カウンタには同じクロック信号CLKを接続し、クロックサイクルが同期した動作をさせる。
特許文献1に記載されたALIS方式のPDP装置は、走査電極の駆動容量が同じサイズの通常型のPDP装置に比べて大きくなるので、本発明を適用すると効果的である。
駆動ICから電極に接続されない未使用な出力数は、PDP装置の電極数、電極とドライバを接続する出力端子群の個数や一束の出力端子群当たりの電極数、駆動ICの出力数、ALIS方式か通常方式であるかなどにより決定されるが、いずれの場合も未使用な出力数を各駆動IC間でできるだけ均等に分散させることが重要である。
本発明によれば、プラズマディスプレイパネルの電極を複数の駆動ICを使用して駆動する場合に、各駆動ICの発熱を平均化して、全体として駆動ICの動作条件を改善できる。
本発明の第1実施例のプラズマディスプレイ装置(PDP装置)は、ALIS方式のPDP装置に本発明を適用した例である。
図6は、第1実施例のプラズマディスプレイ装置(PDP装置)の構成を示す図である。ALIS方式のPDP装置については特許文献1に詳細が記載されているので、ここでは詳しい説明を省略し、本発明に直接関係する点についてのみ簡単に説明する。
ALIS方式のプラズマディスプレイパネル10は、走査(Y)電極と維持(X)電極を交互に等間隔で配置し、各走査電極の両側に隣接する維持電極との間で表示ラインを形成する。維持電極の本数は走査電極の本数Nより1本多い。第1実施例のALIS方式のプラズマディスプレイパネル10は、384本の走査電極と、385本の維持電極とを有し、768本の表示ラインが形成される。アドレス電極の本数については特に限定されないが、例えば1024本のアドレス電極が設けられ、1024×768の表示セルが形成される。
図6において、各走査電極の上側に隣接する維持電極との間に奇数番目の表示ラインが形成され、各走査電極の下側に隣接する維持電極との間に偶数番目の表示ラインが形成される。1フレームは奇数フィールドと偶数フィールドで構成され、奇数フィールドでは奇数番目の表示ラインが表示され、偶数フィールドでは偶数番目の表示ラインが表示されるインターレース表示が行われる。そのため、奇数フィールドのアドレス期間とサステイン期間には、奇数番目の表示ラインを形成する各走査電極とその上側の維持電極の間に放電する電圧を印加し、偶数番目の表示ラインを形成する各走査電極とその下側の維持電極の間には放電する電圧を印加しないようにする。同様に、偶数フィールドのアドレス期間とサステイン期間には、偶数番目の表示ラインを形成する各走査電極とその下側の維持電極の間に放電する電圧を印加し、奇数番目の表示ラインを形成する各走査電極とその上側の維持電極の間には放電する電圧を印加しないようにする。
このような電圧の印加を可能にするため、奇数番目の維持(X)電極は共通に奇数Xサステイン回路14Oに接続し、偶数番目の維持(X)電極は共通に偶数Xサステイン回路14Eに接続し、奇数番目と偶数番目の維持電極にそれぞれ独立に電圧が印加できるようにする。更に、奇数番目の走査(Y)電極はそれぞれ奇数Yスキャンドライバ12Oに接続し、偶数番目の走査(Y)電極はそれぞれ偶数Yスキャンドライバ12Eに接続する。奇数Yスキャンドライバ12Oと偶数Yスキャンドライバ12Eは、奇数Yサステイン回路13Oと偶数Yサステイン回路13Eからサステインパルスが供給される。
図7は、第1実施例のPDP装置における奇数フィールドの1サブフレームの駆動波形を示す図である。
図7に示すように、リセット期間においては、全アドレス電極に電圧Vaを印加し、奇数番目と偶数番目の維持(X)電極にVwを印加し、すべての走査(Y)電極に0Vを印加する。これにより全表示セルの維持電極とアドレス電極及びすべての走査電極の間で放電が発生し、全表示セルが一様な状態になる。次のアドレス期間は、奇数表示ラインのうちの奇数番目の表示ラインにおける点灯セルを選択する前半部と、奇数表示ラインのうちの偶数番目の表示ラインにおける点灯セルを選択する後半部とで構成される。前半部では、奇数番目の維持電極に電圧Vxを印加し、偶数番目の維持電極と走査電極に0Vを印加し、奇数番目の走査電極に−Vy1を印加した状態で、奇数番目の走査電極に−Vyのスキャンパルスを順次印加し、スキャンパルスの印加に同期して点灯する表示セルのアドレス電極に電圧Vaのアドレスパルスを印加する。スキャンパルスの印加された奇数番目の走査電極とアドレスパルスの印加されたアドレス電極の間でアドレス放電が発生し、電圧Vxの印加されている奇数番目の維持電極と奇数番目の走査電極の近傍に壁電荷が形成される。このようにして、奇数表示ラインのうちの奇数番目の表示ラインにおける点灯セルが選択される。
後半部では、偶数番目の維持電極に電圧Vxを印加し、奇数番目の維持電極と走査電極に0Vを印加し、偶数番目の走査電極に−Vy1を印加した状態で、偶数番目の走査電極に−Vyのスキャンパルスを順次印加し、スキャンパルスの印加に同期して点灯する表示セルのアドレス電極に電圧Vaのアドレスパルスを印加する。スキャンパルスの印加された偶数番目の走査電極とアドレスパルスの印加されたアドレス電極の間でアドレス放電が発生し、電圧Vxの印加されている偶数番目の維持電極と奇数番目の走査電極の近傍に壁電荷が形成される。このようにして、奇数表示ラインのうちの偶数番目の表示ラインにおける点灯セルが選択される。
サステイン期間には、アドレス電極に電圧Vaを印加した状態で、奇数番目の走査電極と偶数番目の維持電極に同相のサステインパルスを印加し、これと逆相のサステインパルスを偶数番目の走査電極と奇数番目の維持電極に印加する。従って、奇数番目の維持電極と走査電極の間及び偶数番目の維持電極と走査電極の間にサステイン電圧Vsが交互に印加されることになり、アドレス期間の前半部と後半部で選択された表示セルでサステイン放電が発生して点灯する。
偶数フィールドでは、奇数番目の維持電極に印加する電圧波形と偶数番目の維持電極に印加する電圧波形とを入れ替えることにより、偶数番目の表示ラインの表示が行われる。
以上の構成は、特許文献1に記載された従来のALIS方式のPDP装置と同じ構成であり、これ以上の説明は省略する。なお、ALIS方式にも各種の変形例があり、本発明はそれらの変形例にも適用可能である。
第1実施例のPDP装置は、図5に示した従来例のALIS方式のPDP装置に本発明を適用した例である。本装置では、奇数Yスキャンドライバ12O及び偶数Yスキャンドライバ12Eとアドレスドライバ11を図4に示した駆動ICを使用して実現するが、駆動ICの出力と走査(Y)電極の配線が従来例と異なる。他の部分は従来と同じ構成を有する。以下、第1実施例におけるYスキャンドライバの構成を説明する。
図8は、第1実施例における走査(Y)電極とIC出力の配線を示す図であり、図9はスキャンドライバの駆動波形を示す図である。第1実施例では、図5の従来例と同様に、384本の走査電極を2ブロックに集約して二束の出力端子群C1、C2に分け、8個の64ビット駆動ICに接続するが、8個の駆動ICの1番目の出力VO1から48番目の出力VO48を使用し、49番目から64番目の出力を使用しない(どこにも接続しない)点が異なる。言い換えれば、すべての駆動ICは、等しく出力の1/4が使用されない。
具体的には、図8に示すように、奇数番目の走査電極のうちY1からY95の48本を第1の奇数IC21−O1の出力に、Y97からY191の48本を第2の奇数IC21−O2の出力に、Y193からY287の48本を第3の奇数IC21−O3の出力に、Y289からY383の48本を第4の奇数IC21−O4の出力に接続し、偶数番目の走査電極のうちY2からY96の48本を第1の偶数IC21−E1の出力に、Y98からY192の48本を第2の偶数IC21−E2の出力に、Y194からY288の48本を第3の偶数IC21−E3の出力に、Y290からY384の48本を第4の偶数IC21−E4の出力に接続する。
信号SDはアドレス期間の開始を指示する信号であり、第1の奇数IC21−O1にデータ入力信号Dinとして入力されると共にカウンタ61−1に入力される。各駆動ICと各カウンタには、同じクロック信号CLKが入力されており、クロックサイクルが同期している。カウンタ61−1は、信号SDが開始を指示してから48クロックサイクル後に奇数番目の電極の49本目からの走査を開始するタイミング信号を発生する。このタイミング信号は、第2の奇数IC21−O2にデータ入力信号Din2として入力されると共に、カウンタ61−2に入力される。カウンタ61−2から61−7は、前段のカウンタがタイミング信号を出力すると、カウントを開始し、48クロックサイクルをカウントするとタイミング信号を出力する。
図9に示すように、アドレス期間の開始時に信号SDが入力されると、第1の奇数IC21−O1がシフト動作を開始して、Y1からY95の48本の奇数番目の走査電極に接続される出力1VO1から1VO48に順次走査パルスを出力する。これと同時進行で、カウンタ61−1はカウントを継続する。開始信号SD入力から48クロックサイクルが経過すると、第1の奇数IC21−O1がY95に走査パルスを出力するが、それと同時にカウンタ61−1がタイミング信号Din2を出力する。第2の奇数IC21−O2は、タイミング信号Din2が入力されるとシフト動作を開始し、Y97からY191の48本の奇数番目の走査電極に接続される出力2VO1から2VO48に順次走査パルスを出力する。
以下同様に、カウンタ61−2から61−7が順次タイミング信号Din3からDin8を発生し、それに応じて駆動IC21−O3、21−O4、21−E1、21−E2、21−E3、21−E4が順次48個ずつ走査パルスを出力する。なお、この例ではアドレス期間の前半と後半で連続的に走査パルスが出力されるとしたが、図5の従来例のように、アドレス期間の後半の開始を指示する信号を使用することも可能である。
以上説明したように、第1実施例では、複数の駆動ICの出力に電極と接続されない未使用な出力が生じるが、この未使用な出力数は各駆動ICに等しく分散されるので、各駆動ICの発熱が均一化される。従って、駆動ICの使用されない出力が偏在する場合に比べて駆動ICの動作条件を向上させることができる。
図10は、本発明の第2実施例における走査(Y)電極とIC出力の配線を示す図である。第2実施例のプラズマディスプレイパネルは、図1に示したALIS方式でない従来のプラズマディスプレイパネル(PDP)10を使用する。このPDP10は、走査(Y)電極と維持(X)電極をそれぞれ1080本有し、1080本の表示ラインが形成される。アドレス電極の本数については特に限定されない。
第2実施例でも、熱圧着装置の条件及び接続性能から1080本の走査電極を540本ずつ2ブロックに集約して二束の出力端子群C1、C2として接続する。従って、スキャンドライバは、図4の64ビット駆動ICを18個使用して、一方の出力端子群C1の540本の走査電極を9個の駆動IC21−1から21−9で駆動し、他方の出力端子群C2の540本の走査電極を9個の駆動ICで駆動する。図10では、一方の出力端子群C1の540本の走査電極と9個の駆動IC21−1から21−9の出力の接続のみを示すが、他方の出力端子群C2についても同様である。図示のように、各駆動ICの出力のうちVO1からVO60のみが使用され、VO61からVO64の4出力は使用されない。
1番目の駆動IC21−1は、アドレス期間の開始を指示する信号SDに応じて順次走査パルスの出力を開始する。カウンタ62−1は、信号SDに応じて60クロックサイクルをカウントしてタイミング信号を出力する。2番目の駆動IC21−2は、タイミング信号に応じて順次走査パルスの出力を開始する。以下同様に、カウンタから62−2から62−8は、60クロックサイクルをカウントして順次タイミング信号を出力し、駆動IC21−3から21−9はタイミング信号に応じて順次走査パルスの出力を開始する。出力端子群C2の走査電極に接続される駆動ICも同様であり、カウンタから62−8の出力するタイミング信号を受けて同様の動作を順次行うカウンタが設けられている。
第2実施例のスキャンドライバでは、使用しない駆動ICの出力を各駆動ICに均等に分散したが、各駆動ICは64ビットの出力のうち60個の出力を使用するのでまだ発熱が大きく、動作条件が制限される場合がある。その場合には、使用する駆動ICの個数を増加させて、各駆動ICで使用する出力の個数を減少させる変形例が考えられる。図11は、この第2実施例の変形例における走査(Y)電極と駆動ICの出力との配線を示す図である。
図11に示すように、この変形例では、20個の64ビット駆動ICを使用し、各駆動ICの出力のうち54個を使用し、10個を使用しない。これにより、各駆動ICの発熱は10%程度の低減効果が見込まれる。各駆動ICの更なる発熱低減を目指すのであれば、例えば、24個の駆動ICを使用するなど、使用する駆動ICの個数を増加させてもよい。
また、第2実施例では、18個の駆動ICを使用し、2番目以降の駆動ICのシフト信号の生成を制御するために17個のカウンタを使用した。しかし、17個のカウンタはすべて同じカウント数をカウントするために使用するのでその機能を共通化することが可能である。そこで、図11の変形例では、1個のカウンタ回路71を使用する。カウンタ回路71は、内部に54クロックサイクルのカウントを繰り返すカウンタと、このカウンタの出力に応じてシフト動作を行うシフトレジスタと、シフトレジスタの出力が変化する時にタイミング信号を発生させるゲート回路とを有する。
以上説明したように、第2実施例でも、複数の駆動ICの出力に電極と接続されない未使用な出力が生じるが、この未使用な出力数は各駆動ICに等しく分散されるので、各駆動ICの発熱が均一化され、未使用な出力が偏在する場合に比べて駆動ICの動作条件を向上させることができる。
図11に示した第2実施例の変形例では、各駆動ICの発熱量を低下させるため、駆動ICの個数を第2実施例の個数から更に増加させて、駆動IC一個当たりの負荷を軽減させた。もし、駆動ICの負荷を更に軽減させたい場合には、駆動ICの2出力で1本の走査電極を駆動する構成が考えられる。この場合の実施例を、次の第3実施例で説明する。
図12は、本発明の第3実施例における走査(Y)電極と駆動IC出力の配線を示す図である。第3実施例のプラズマディスプレイパネルは、図6に示したALIS方式のプラズマディスプレイパネル(PDP)10を使用する。このPDP10は、540本の走査(Y)電極と541本の維持(X)電極を有し、1080本の表示ラインが形成される。アドレス電極の本数については特に限定されない。
第3実施例でも、540本の走査電極を270本ずつ2ブロックに集約して二束の出力端子群C1、C2として接続する。スキャンドライバは、図4の64ビット駆動ICを20個使用して、各駆動ICの隣接する2つの出力が合わされて各走査(Y)電極に接続される。図示のように、各駆動ICの出力のうちVO1からVO54のみが使用され、VO55からVO64の10出力は使用されない。各走査電極は駆動ICの2出力で駆動されるので、1出力で駆動する場合より駆動能力が約2倍になる。また、各駆動ICの発熱量は、すべての出力が異なる走査電極を駆動する場合に比べて、約半分になる。また、使用しない出力数が各駆動ICに均等に分散されるので、各駆動ICの発熱量はほぼ同じである。
カウンタ72は、図11の変形例と同じように構成されたカウンタ回路である。
図13は、第3実施例における駆動ICの出力部と走査電極の接続状態の詳細を示す図である。図示のように、駆動ICの出力24−2n−1と24−2nを接続した上で、n番目の走査(Y)電極Ynに接続し、2n+1と2n+2の出力を接続した上で、n+1番目の走査(Y)電極Yn+1に接続する。
図14は、第3実施例において駆動IC21の駆動波形を示す図である。第3実施例においては駆動ICの隣接する出力を合わせて1本の走査(Y)電極を駆動するので、駆動ICの隣接する2出力が同じ動作を行ない、その位置が順に2出力ずつシフトする必要がある。そこで、駆動ICに供給するクロックCLKの周期を、アドレス期間を540で除した時間の半分、すなわち従来のALIS方式の場合のクロックの半分の周期に設定する。そして、クリアCLRを入力してシフトレジスタ22の保持している値をすべて0(「L])とした後、入力データDinを2クロックCLKの間1(「H])とする。これによりシフトレジスタ22は連続した2段の出力が1である状態が順にシフトする。そこで、2クロック毎に、シフトレジスタ22の1である出力が偶数段目に移った時にラッチ信号LEを発生する。これにより、ラッチ回路23は、隣接する奇数番目と偶数番目の出力が1であり、他の出力が0である状態を出力し、ラッチ信号LE毎に出力が1である位置を2出力ずつシフトさせる。このようにして、駆動IC21から隣接する奇数番目と偶数番目の出力が1であり、他の出力が0である状態が2出力ずつシフトする駆動信号が得られる。
以上、本発明の実施例を説明したが、使用されない駆動ICの出力数は、電極数、電極とドライバを接続する端子群の個数や一束の端子数、駆動ICの出力数、ALIS方式か通常方式かなどにより変化するので、それに応じて各種の変形例が可能である。また、上記の実施例では本発明をスキャンドライバに適用した例を説明したが、アドレス電極についても、本発明が適用可能である。
以上説明したように、本発明によれば、駆動ICの駆動条件が改善されるので、既製の駆動ICを使用して駆動容量の大きなプラズマディスプレイパネルのドライバを構成でき、ドライバのコストを低減して、製品化までの時間を短縮することが可能になる。これにより、より大型のプラズマディスプレイパネルを有するPDP装置の製品化が容易になる。
プラズマディスプレイ(PDP)装置の基本構成を示す図である。 PDP装置の駆動波形を示す図である。 従来の駆動回路の構成例を示す図である。 駆動ICの構成例を示す図である。 従来例における走査(Y)電極と駆動IC出力の配線を示す図である。 本発明の第1実施例のALIS方式のPDP装置の概略構成を示す図である。 第1実施例の駆動波形を示す図である。 第1実施例における走査(Y)電極と駆動IC出力の配線を示す図である。 第1実施例におけるスキャンドライバの駆動波形を示す図である。 本発明の第2実施例における走査(Y)電極と駆動IC出力の配線を示す図である。 第2実施例の変形例における走査(Y)電極と駆動IC出力の配線を示す図である。 本発明の第3実施例における走査(Y)電極と駆動IC出力の配線を示す図である。 第3実施例における出力部の接続状態を示す図である。 第3実施例におけるスキャンドライバの駆動波形を示す図である。
符号の説明
10…プラズマディスプレイパネル
11…アドレスドライバ
12…Yスキャンドライバ
12O…奇数Yスキャンドライバ
12E…偶数Yスキャンドライバ
13…Yサステイン回路
13O…奇数Yサステイン回路
13E…偶数Yサステイン回路
14…Xサステイン回路
14O…奇数Xサステイン回路
14E…偶数Xサステイン回路
21…駆動IC

Claims (3)

  1. 複数の維持電極、走査電極、及びアドレス電極を有するプラズマディスプレイパネルと、該複数の走査電極を駆動するスキャンドライバとを備えるプラズマディスプレイ装置であって、
    前記スキャンドライバは、スキャンパルス用高電圧電源とスキャンパルス用低電圧電源との間に直列に接続された2個のトランジスタと、前記2個のトランジスタの接続ノードにカソードが接続された第1のダイオードと前記接続ノードにアノードが接続された第2のダイオードで構成された駆動回路を複数個有する駆動ICを複数個備え、
    前記接続ノードは前記走査電極に接続されており、サステイン期間に前記第1のダイオードのアノードにサステインパルス用高電圧を供給し、前記第2のダイオードのカソードにサステインパルス用低電圧を供給して、サステインパルスの高電圧と低電圧が前記走査電極に印加されるように構成されており、
    複数の前記駆動ICの各々は、2個の前記接続ノードを接続して1本の前記走査電極を駆動するように配されると共に、複数の前記走査電極の各々を順次走査するように制御され、
    前記駆動ICの各々は、前記走査電極と接続されない複数の前記接続ノードを有し、複数の前記駆動ICの各々で接続されない前記接続ノードの数が略等しいことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 前記駆動ICの各々は、クロックに応じて入力データを順次シフトするシフトレジスタと、ラッチ信号に応じて前記シフトレジスタの出力をラッチして出力するラッチ回路と、前記ラッチ回路の各出力に応じた駆動信号を出力する複数のドライバとを備える請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
  3. 複数の前記駆動IC各々の前記シフトレジスタにおいて使用する出力数分のシフトを計数するカウンタを備え、該カウンタは、前段の駆動ICによる前記出力数分の出力が終了した後、次段の駆動ICが出力を開始するように制御する請求項2に記載のプラズマディスプレイ装置。
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