JP4601825B2 - 核燃料アセンブリに燃料棒を装荷するための設備 - Google Patents

核燃料アセンブリに燃料棒を装荷するための設備 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、スケルトン構造に燃料棒を挿入するための核燃料アセンブリを構成する装荷設備に関する。
【0002】
既存のアセンブリは、互いに非常に異なる構造のものである。加圧水炉で使用されるアセンブリは、一般に、底部ノズルを上部ノズルに接続するガイド管と、燃料棒を規則的な配列で保持するための保持グリッドで構成された、スケルトンを含む。沸騰水炉用の燃料アセンブリには様々な構造がある。しばしばこの沸騰水炉は、2つのノズルを接続する中心管と、この中心管上に長手方向にわずかに「浮動」するように取り付けられた保持グリッドを有するスケルトン構造を含む。その他の場合では、スケルトン構造が、2つのノズルを相互接続する複数の縦型構造管を含んでおり、それぞれの管は、一束の燃料棒によって占有されるほぼ正方形の仮想セクタに割り当てられている。さらに他のアセンブリは、六角形のセクションのものである。
【0003】
核燃料アセンブリを装荷するための多数の設備が既に知られており、これらの設備は、シート状に配置された平行な燃料棒受容位置を画定するスケルトン構造を有している。このような設備は、
水平位置にあるスケルトン構造を受容するための剛構造と、
装荷される棒を受容するためのマガジンであって、装荷されるアセンブリ内の棒の配置に対応する配置に置かれたマガジンと、
マガジンから受容スケルトン構造へと、一般には1シートずつ棒を引っ張りまたは押し出すためのベンチとを含む。
【0004】
文書FR−A−2 709 202に記載されているこの種類の設備によれば、棒を、加圧水炉用燃料アセンブリのスケルトン内に装荷することができる。この設備により満足のいく結果が得られるが、所与のタイプのアセンブリの装荷から異なる分布状態の棒を有するアセンブリの装荷、例えば異なるピッチでかつ/または配列内に異なる分布状態にある棒およびガイド管を有するアセンブリの装荷に切り換えることが望まれる場合には、大きく変更を加えることが必要であり、かつ相当な休止時間を要する。
【0005】
上記の欠点は、その他の現存の全て装荷設備にも言えることである。
【0006】
本発明は、特に、あるタイプのアセンブリの製造から別のタイプのアセンブリの製造にいつ切り換えようともその設備休止時間が短時間である、軽水型原子炉用連続燃料アセンブリ・バッチの構成を可能にする設備を提供しようとするものであり、したがってその用途にかなりの幅を持たせることができる。
【0007】
このため本発明は、核燃料アセンブリを構成するための設備を提供するものであり、この設備は、
水平位置にあるスケルトンを受容するための剛構造と、
アセンブリ内の棒の配置に対応する配置に装荷するために棒を受容するためのマガジンと、
棒を引っ張りまたは押し出すためのベンチであって、複数の棒を同時にマガジンからスケルトン構造の内部に滑り込ませることができる引張り要素または押出し要素のブロックを含むベンチとを含み、この引張りベンチが、複数のブロックから引張り要素または押出し要素を選択するためのブロックを受容するように設計され、各ブロックが、ある特定の組のガイド板に対応する引張り要素または押出し要素のみ活動化することを特徴とし、受容構造が、ある特定のタイプのアセンブリにそれぞれ対応する複数の組から選択された一組のクランプを、アクチュエータによって閉じられた即時連結および分離手段によって取外し可能に固定することができるベンチを含むことを特徴とする。一般に、受容マガジンは、複数の組のガイド板のいずれか1つを受容するための溝が設けられたハウジングを含み、これらの組のそれぞれは、アセンブリ用の配列を再現するある特定の配列に対応するものである。それにもかかわらず、それぞれのタイプのアセンブリに、ある特定のタイプのマガジンを提供することも可能である。
【0008】
ほんのわずかの構成要素を交換することによって、異なるピッチで棒が分布している状態にこの機械を適合させることができ、配列内の異なる数の棒にこの機械を適合させることができ、かつ/または配列内で空の状態にある位置が異なる分布状態であるものにこの機械を適合させることが可能になる。
【0009】
少なくともいくつかの棒が、酸化ウランだけではなく酸化プルトニウムも含有し、おそらくは超ウラン元素の酸化物でさえも含有する燃料アセンブリを使用することは、ますます普通のことになりつつある。このような燃料棒は、酸化ウランのみ含有する新しい棒よりも、非常に高いガンマ放射能および中性子放射能を有する。
【0010】
操作員が放射線に曝されるという危険性を低減するために、本発明は、任意選択で、支持キャリッジに支えられている受容マガジンが、このキャリッジの上面に載置されて断面がU字形の生体防護フードで覆われた設備を提案する。このアセンブリのスケルトン構造の剛性受容構造は、生体防護フードを受容するように設計することもでき、しばしば複数の部品を別個に取り外すことができるような形で実現される。その結果、必要であることがわかっているどのような介入も、少量の被爆線量を伴うだけですむ。
【0011】
操作員による介入の必要性をさらに低減させるために、操作順序全体を、中央プログラム・コンピュータおよび制御部材によって制御することができるが、これは内部にロードされる複数のプログラムを有することができるものであって、それぞれのプログラムが異なるタイプのアセンブリに対応している。別の解決策は、遠隔制御される電気式または空気式アクチュエータを提供することにある。
【0012】
どちらの場合も、この設備の近くに操作員がいる必要があるのは、あるタイプの製造から別の製造に切り換えるために必要な変更を行うときだけである。これらの操作は、設備内にいかなる核燃料も入っていないときに行うことができる。
【0013】
上記の特徴およびその他の特徴は、非限定的な例として挙げる本発明の特定の実施形態に関する以下の記述を読むことによって、より明らかにされよう。この記述では、添付の図面を参照する。
【0014】
以下に述べる設備は、参照が可能なフランス特許出願No.92/05321または対応する米国特許第5317609号に開示されているものと同等の、一般的な構造のものである。したがって、以下の記述は本質的に当初の設備の要素に関する。
【0015】
完全な設備は、例えばモノレールによって支えられているウィンチなど、取扱い手段が設けられたホール内に配置された装置によって構成することができる。この設備は、空のスケルトン構造(図示せず)を送るための手段と、装荷される棒が入っている容器を送るための手段も含む。この容器には、移送される棒が放射性であるときは、特に酸化ウランおよび酸化プルトニウムのペレットを含有するいわゆる「MOX(混合酸化物)」棒に適用されるように、生体防護が設けられている。棒は、「ウォータフォール」キャリッジから移送されて、内部の曲がりくねった通路を次々にたどって行く。このウォータフォール・キャリッジによって、装荷用アセンブリの棒の位置に対応する配置にある棒受容マガジン内に、これらの棒を運ぶことが可能になる。ウォータフォール・キャリッジに棒を送り込む順序は、アセンブリ内での棒の最終的な位置に応じて受容マガジンが様々な種類の棒を受容するように、調整することができる。
【0016】
図1は、MOX棒を受容するものであるときに生体遮蔽が取り付けられるウォータフォール・キャリッジ10の位置と、その傍にある入口テーブル12であって、このキャリッジ10からの棒が充填された受容マガジンの割出し機14から、清浄位置によって分離されている入口テーブル12の位置を示す。有利な実施形態では、このマガジンは細長いレセプタクルを含み、その内部には、対になった溝が複数組形成されている。各組は、装荷用アセンブリ内で決定された棒の配列に対応する、特定の組の穴あき板を受容するためのものである。
【0017】
方向18に沿って移動する天井クレーンは、マガジン16を、支持材20上の点鎖線で示される位置に運ぶ役目をする。
【0018】
この設備は、各スケルトン構造を順に受容するための剛構造も有しており、この構造は、この設備がMOX燃料を含有する棒を取り扱うときに生体防護24を受容するように設計された揺動可能なベンチ22によって構成されている。このベンチは定置式にすることができ、または、受容マガジン16および引出しベンチ26に位置合せすることができるようにレール上に取り付けることもできるが、この引出しベンチ26は、両端に矢じりが付いた矢印30に沿って移動することによって、破線で示される位置に移動することが可能なレール28上を、横方向に移動することができるものである。
【0019】
装荷用のスケルトン構造は、キャリッジ32を用いてスケルトン受入れ構造22上に運ぶことができる。
【0020】
最終的には追加のゾーンによって、クレーン手段が破線の矢印34で示す方向の垂直位置に移送することができる完全なアセンブリ上で、検査および清浄という通常の操作を行うことが可能になる。
【0021】
この設備に不可欠な装置について、以下に続けて記述する。
【0022】
引出しベンチ(図2〜5)
引出しベンチ26は、スケルトン構造を水平に支持しながら、棒をアセンブリのスケルトン構造内の連続シート内に挿入するためのものである。
【0023】
このベンチは、フレーム36と、このフレームに沿って移動可能なキャリッジ38と、引張り要素を選択するための取外し可能なブロック40とを含むとみなすことができる。このブロックは、アセンブリ内の棒の種々の分布に対応する複数のブロックから選択される。ベンチ26は、取外し可能な安全アーム42も有することができるが、その機能について以下に記述する。
【0024】
フレーム36は、歯車を駆動させるモータ48によってy方向に移動可能なクレードルを44を含む。したがって引出しベンチは、図1の実線で示す作動位置から破線で示す休止位置まで移動させることができる。クレードル上には、キャリッジを支えるビーム50が取り付けられている。アクチュエータ54を作動させるモータ52は、引張り要素56(棒によって構成されている)が装荷される棒の各シートと同じ高さになるように調整するために、ビーム50を垂直(z方向)に動かす役目をする。
【0025】
キャリッジ38は、これをベンチに沿って(x方向)移動させることができる軸受を介してビーム50上に取り付けられている。これらの動きは、モータによってそれ自体が駆動する打込ねじ58を回転させることによって引き起こされる。
【0026】
キャリッジによって支えられる引張り要素は、水平シート全体を占有するように分布される。本発明を実施可能にするために、引張り要素は接続手段によってキャリッジ38に接続されており、これは、
引出し方向において、すなわちキャリッジが棒をマガジンから構造に向かって引っ張ろうとするときに、機械的な接合部を介して確動接続を提供する役目をし、
押込み方向において、例えば引張り要素の凹部に係合するようにばねで片寄せられたボールを用いるなど、弾性によるロックのみ行う役目をする。
【0027】
安全のため、引張り要素と確動接続の機械的な接合部との間に力センサを取り付けて、引張り力を測定するようにすることができる。
【0028】
さらに、キャリッジには、引張り要素のエンド・クランプの開閉ができるような機構が設けられている。図4は、この伝動機構のベル・クランク60を1つだけ示しており、これは従来のものでよい。クランプは、上述の米国特許第5316609号に記載されているものと同様の機構によって開閉することができる。
【0029】
引張り要素を選択するためのブロック40(図5)には、引張り要素と同じ配置の通り穴の列がある。この選択ブロックの穴のそれぞれには伸縮自在なカバー61が設けられており、符号62などの空気式アクチュエータによって、引張り要素がこの穴に面して配置されたときに、対応する引張り要素が進まないようにする。キャリッジが、棒が入っているマガジンに向かって移動してこの棒を捕えようとするとき、カバーに位置合せされているこれらの要素は一時的にキャリッジから切り離され、その動きを止める。
【0030】
装荷されるアセンブリの全てについてその棒の分布ピッチが同じであるとき、この配置を実現することは簡単であるが、これらの棒が異なる位置にある他の要素に置き換えられたとしても、簡単に実現される。
【0031】
これに対し、非常に様々なピッチを有するアセンブリの装荷に対応させる場合、複数の異なる接続手段を適切なピッチで提供すること、またそうでない場合には引張り要素を確実に非常に柔軟なものにすることが必要になる可能性がある。
【0032】
スケルトン受入れ構造(図6および7)
スケルトン受入れ構造22は、棒を挿入する間、装荷用アセンブリのスケルトン構造を保持し、また任意選択で底部ノズルおよび上部ノズルを取り付けてそのノズル内にガイド管を固定する間もその構造を保持する。このベンチは、水平位置から垂直位置まで装荷されたアセンブリを揺動させる役目もし、それによって、天井クレーンなどの取扱い手段によって変形を生じさせることなくこのアセンブリを取り出して移送できるようにする。
【0033】
スケルトン受入れ構造22は、フレーム64および逆位置ビーム66を含むとみなすことができる。このビームは、グリッド70と、PWR(加圧水炉)アセンブリの引張り棒の仮想包絡線またはアウトライン72によって、図6に表す装荷用アセンブリのスケルトン構造68を受容するように設計されている。このビームは、挿入マガジン74と、挿入物を抜き出すためのシステム76も支えている。これらは比較的従来型の構造のものでよく、特に上述の米国特許文書第5316609号に記載されている構造のものでよく、また、例えば偏心クランプ手段を使用して固定することにより、構築されるアセンブリの性質に応じて容易に交換できるように設計されている。
【0034】
フレーム64は、典型的な場合、グラウンドにしっかりと固定されている。このフレームは、一般に、全溶接構造として組み立てられる。ビーム66は、水平軸78を中心として、フレーム64を基準に旋回する。その重量を最小限に抑えるため、ビームは、全溶接構造または一片に機械加工された要素であってその構成が応力を均等にするものにより構成されることが有利であり、これは有限要素計算技法によって設計することができる。アクチュエータ80、例えば電気式アクチュエータは、ビーム66を、図7の実線で示される水平位置から点鎖線で示される垂直位置まで動かす役目をする。アクチュエータが延びてビームが水平位置にあるとき、ビームの端部は、一般にグラウンドに固定されている支持材82上に載っている。ビームがその垂直位置にあるとき、ウィンチ(図示せず)はアセンブリの上部ノズルを捕え、応力を最小限に抑えた状態で移動させることができる。
【0035】
エンクロージャ内に一時的に入り込む必要がある操作員に生体防護を提供するために、逆位置のベンチ22に生体防護フード24を設ける。ビームの取扱いを容易にし、かつビームを逆の位置に置くのを容易にするために、フードは複数の部品で作製されており、これらの部品は、それらが並んで配置されている図8に示す位置とそれらが重なり合っている位置との間で互いに対して滑動させることが可能である。図8および9の実施形態では、フードは底部内側部品84と、上部内側部品86と、中間外側部品90とで作製されている。各内側部品は、モータ96によって垂直に移動することができるリンク機構94から吊るされたクロージャ・ハッチ92を支えている。これらの部品には、グラウンド上に配置されているレール上に載せられたホイール98を設けることができる。防護フードの構成部品には、天井クレーンによって持ち上げることが可能なリングを設けることができる。
【0036】
受容マガジン16は、ハッチ102を用いて閉じることが可能な生体防護フード100(図8)で覆うこともできる。
【0037】
挿入マガジン74(図10)は、その構造が、文書US−A−5317609に記載されているものに類似している。しかし、装荷されるそれぞれのタイプのアセンブリには、専用のタイプのマガジンが提供される。このマガジンは、装荷される棒と同じ配列に分布している通路によって穿孔された端部壁を有するレセプタクル110を含むが、これは挿入物を受容するためのものである。素早く分解できるようにするために、レセプタクル110は、ねじによって逆位置のビーム66に固定されたソケットに係合する、スタンド111を有することができる。ビームに固定された心出しピン112は、レセプタクルのハウジングに係合して正確なアセンブリを保証し、心出しピン112がこのレセプタクルを保持する。
【0038】
レセプタクル110とそれに平行な案内面(図示せず)は、通路を閉じる位置と通路を開く位置との間を空気式アクチュエータ116によって動かすことができる、閉じ込められた状態の穴あきクロージャ・プレート114を保持する。
【0039】
引張りベンチとスケルトン構造の間に介在する挿入マガジンは、挿入物をスケルトン構造のグリッド内に案内する棒に係合させる役目をする。挿入物は、引張り棒上に配置されている間、クロージャ・プレートによってマガジン内に保持される。このプレートのある位置では挿入物がロックされ、別の位置では、挿入物が取り付けられた引張り棒が、マガジン内を自由に動くことができる。
【0040】
スケルトン構造のスケルトン受入れ構造へのクランプ留め(図11および12)
あるタイプのアセンブリから別のタイプのアセンブリへの装荷を素早く切り換えることができるようにするために、逆位置のベンチは、種々のクランプ留め手段を設置して素早く除去することができるように設計されている。これらのクランプ留め手段は、スケルトン構造を精密な位置に保持する。
【0041】
図12は、例えば8個のクランプ中1つのクランプ118であって、そのグリッド上に同時にクランプ留めすることによってPWRアセンブリ・スケルトンをロックするためのクランプを示す。クランプの可動要素は、クランプが閉じたときに占める位置が実線で示されており、クランプが開いたときに占める位置が点鎖線で示されている。
【0042】
クランプはクランプ・パッド120を含むとみなすことができ、このクランプ・パッド120には、ロッキング・ビーム上にこれを素早く設置するための手段、例えばビームのソールプレートの下に係合する棒122によって構成され、かつねじを用いてクランプ止めすることができる手段が取り付けられている。このパッドの逃げ面の1つはアクチュエータ124を支え、このアクチュエータで横方向のシュー126を作動させて、パッドの別の逃げ面にグリッドを押圧する。その他の逃げ面はピン128を支え、その上では、蓋130が閉位置と開位置との間を旋回し、その領域内で蓋がパッドのアームを上方に延ばす。この位置では、スケルトンをパッド内に挿入することができる。蓋130に支えられている別のアクチュエータ134によって、グリッドをパッドの底部に対して押し下げることができ、かつグリッドを垂直方向の中央に正確に置くことができ、一方、水平方向での心出しはアクチュエータ124によって行う。
【0043】
沸騰水炉アセンブリのスケルトン構造をクランプ留めするための手段は、図11に示す構造を有するものでよい。
【0044】
各クランプを、アセンブリに適する位置に配置することができるようにするために、このクランプは、逆位置のビーム上にしっかりと取り付けられた、案内面136上に取り付けられたロック可能なスライド135上に取り付けられる。スライドは、偏心器によってロック可能である。クランプは、2つのアーム138および140が上部に蝶番式に留められているクランプ・パッドを有するとみなすことができる。複動空気式アクチュエータ142により、これら2つのアームは、スケルトン構造を閉じ込めるように保持する位置とスケルトン構造を開放する位置(図11の点鎖線で示す)との間で旋回することが可能になる。アーム138は、受容スペースの側壁の1つを構成する。アーム140は、その他の側壁および蓋を構成する。各アームは、図12に示すシュー126に類似するシューを有し、スケルトン構造を所定位置にロックする役目をする。
【0045】
各クランプの各旋回アームには、空気式アクチュエータで作動してクランプを閉位置にロックするための手段を設けることができる。センサによって、クランプが閉じているかどうかを決定することが可能になる。クランプ上には、スケルトン構造を軸方向の位置に保持するために、ピンを設けることができる。
【0046】
全てのクランプのアクチュエータは、図12に示す例では単一の気送分配器から制御することができるが、図11に示す例では、通常、各クランプごとに別個の分配器を与えることが必要である。アクチュエータに電気的かつ/または空気の作用によって動力を供給することができるようにするため、また、クランプの状態に応答してセンサから送出された信号を送信できるようにするために、一般にクランプには、終端にコネクタが接続された1本のケーブルが設けられて、ビームの下に配置された汎用送りケーブルに接続されるようになっている。フレーム36は、ケーブル用通路も有することができ、それに続いて、引張り要素または押出し要素を動かすための、電磁弁とアクチュエータとの間の電気的かつ/または空気式の接続があり、電気信号を転送するためのバス・ラインもある。
【0047】
図11および12に示す以外の別のクランプを、任意のその他の種類のアセンブリに設けることができ、特に、六角形のセクションのアセンブリに設けることができる。
【0048】
引張りベンチ26には、棒を引っ張る間にそれらが確実に余計に引っ張られないようにするために、取外し可能な安全アーム42を設けることができる。図13は、カバー・ブロック40上に取り付けられた、2つの取外し可能なアーム42を示す。これらのアームは、水平作動位置(図13の実線)に、または垂直引込み位置に配置することができる。取外し可能なアームは、挿入マガジン74とスケルトン構造との中間の位置で、引張り要素および棒の通路内に配置された、光電検出器144を支える。引張りサイクル中、アームは水平位置に配置され、引張り操作中に棒が光電検出器の部位のラインに届く場合には警報信号を供給する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 装荷設備内の装置が、燃料棒の供給からアセンブリの送出まで、どのように分布されているかを示す概略平面図である。
【図2】 図1の設備の一部を形成する、引張りベンチの概略立面図である。
【図3】 図2の引張りベンチのフレームの立面図である。
【図4】 図2の引張りベンチのキャリッジを示す立面図である。
【図5】 引張りベンチに固定するための、取外し可能なドロー・バー選択ブロックの正面図である。
【図6】 アセンブリ・スケルトン構造を受容するための剛構造を示す立面図であって、逆位置にあるベンチによって構成されている構造を示す図である。
【図7】 図2の逆位置にあるベンチのビームを示す立面図であって、その逆位置での機構を示す図である。
【図8】 スケルトン受入れ構造と共に使用することができる生体防護を示すための、切取り概略立面図である。
【図9】 図8を左から見た生体防護の図であって、図8の線IX−IXに沿った断面を部分的に示す図である。
【図10】 フル・ベンチと、棒を受容するスケルトン構造との間で逆位置のベンチ上に配置するための挿入物を有するマガジンを示す立面図である。
【図11】 図6を左から見た図であって、沸騰水型原子炉(BWR)用アセンブリの棒の配列を画定するためのグリッドと、このグリッドを所定位置にロックすることができるクランプを示す図である。
【図12】 図11と同様の図であって、加圧水炉(PWR)用アセンブリを装荷するためのグリッドおよびクランプを示す図である。
【図13】 棒が余計に引き出されていないことを確認するために使用することができる、取外し可能なアームを示す概略立面図である。

Claims (13)

  1. それぞれがスケルトン構造と燃料棒とを含む複数の核燃料アセンブリの装荷設備であって、前記スケルトン構造は複数の支持グリッドを相互に接続する管を備え、該支持グリッドは面状に分布している前記燃料棒を受入れる互いに平行な位置を画定し、
    前記装荷設備は、
    前記スケルトン構造を水平な状態で受入れる剛構造のスケルトン受入れ構造(22)と、
    前記核燃料アセンブリ内の前記燃料棒の配置に対応した配置で装荷されるように前記燃料棒を受入れる燃料棒受入れマガジン(16)と、
    複数の前記燃料棒を前記燃料棒受入れマガジンから前記スケルトン構造内に同時に滑り込ませることが可能な引張り要素または押出し要素のブロックを含む、引出しベンチまたは押出しベンチ(26)と、
    を含む、核燃料アセンブリ装荷設備において、
    前記スケルトン受入れ構造はベンチを含み、該ベンチは、それぞれが特定のタイプの前記核燃料アセンブリに対応する複数の組から選択された一組のクランプ装置を、アクチュエータによって閉じられる迅速な連結および分離手段によって、取外し可能に固定することが可能であり、
    前記引出しベンチまたは押出しベンチ(26)は、複数のブロックから選択された、前記引張り要素または押出し要素を選択するための一つのブロックを受入れるようにされ、前記複数のブロックの各々は、前記核燃料アセンブリにおける前記燃料棒の特定の分布に対応する前記引張り要素または押出し要素だけを作動させること、
    を特徴とする核燃料アセンブリの装荷設備。
  2. 前記スケルトン構造が前記支持グリッドを相互接続する前記管を備えたスケルトンによって構成されている燃料アセンブリのための設備であって、各クランプ装置は少なくとも2つの部分によって構成され、該部分の少なくとも1つが、前記核燃料アセンブリの支持グリッドが前記スケルトン構造に対してロックされるようにアクチュエータによって制御可能であり、複数の前記アクチュエータが同時に動作可能であることを特徴とする請求項1に記載の設備。
  3. 前記複数のクランプは互いに独立に動作可能であり、前記スケルトン構造の前記支持グリッドを所定位置にロックするためのシューを有していることを特徴とする請求項1に記載の設備。
  4. 前記燃料棒受入れマガジン(16)は、支持キャリッジによって移動され、該支持キャリッジの上面に支持されたU字形断面の生体防護フードによって覆われていることを特徴とする請求項1に記載の設備。
  5. 前記スケルトン受入れ構造は、複数の部品(84、86、90)を含む生体防護フードが設けられており、該複数の部品が、並んで配置されて前記スケルトン構造の全体を覆う配置と、互いに重なり合う配置との間で互いに相対的に滑動可能であることを特徴とする請求項1に記載の設備。
  6. 前記スケルトン受入れ構造は、一体型のビーム(66)であって水平位置と垂直位置の間で該ビームを転動させるための軸の位置から先細り断面となっている一体型のビーム(66)に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の設備。
  7. 各引張り要素または各押出し要素は、長手方向に変位するアクチュエータと力センサとを備えた引張り棒または押出し棒であることを特徴とする請求項1に記載の設備。
  8. 調整可能な位置にクランプ支持材を固定するための長手方向のスライドウェイが、前記スケルトン受入れ構造上に設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の設備。
  9. 各クランプ装置は、アクチュエータからの駆動により、前記スケルトン構造の前記支持グリッドを固定するシューが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の設備。
  10. 前記引出しベンチまたは押出しベンチは、引張り要素または押出し要素を選択するための複数組ある要素のうち、1組の要素を随意に受入れるようにされており、各組の要素は、
    装荷される前記核燃料アセンブリ内の面状に分布する前記燃料棒の数に等しい数のアクチュエータおよびセンサを備えた引張りブロックであって、電気接続および空気接続を形成するためのターミナル・コネクタを有するケーブルと、該アクチュエータおよび該センサに関連付けられた導体の全てを含むブロックと、
    前記ベンチ上に取り付けるための一組の管状ガイドと、
    支持構造に面した前記ベンチ上に配置され、装荷されるスケルトン構造の前記燃料棒を受入れる、前記核燃料アセンブリの意図された配列を再現する穴を有する選択ブロックと、
    を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の設備。
  11. 前記燃料棒受入れマガジン(16)は、複数あるガイド板の組のうちいずれか1つのガイド板の組を受入れるための手段を備えたハウジングを含んでおり、前記ガイド板の各々の組は、前記燃料アセンブリの配列を再現する特定の配列に対応していることを特徴とする請求項1に記載の設備。
  12. 前記引張り要素または押出し要素を選択するための前記各ブロックは、前記引張り要素または押出し要素のいくつかが滑り込むことを防止するようにされている、請求項1に記載の設備。
  13. 前記引張り要素または押出し要素を選択するための前記各ブロックは、前記引張り要素または押出し要素と同じ配置の通り穴の列を備え、各々の穴は、伸縮自在なカバーと、前記カバーを前記穴に面した位置または前記穴に対して引きこんだ位置に選択的に位置させるアクチュエータと、を備えている請求項1に記載の設備。
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