JP4601455B2 - 負荷起動集積回路 - Google Patents

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Description

本発明は、負荷の起動を制御する負荷起動集積回路に関する。
集積回路内等に設けられた負荷の起動・停止を、外部のマイコン等から出力される電圧値に応じて制御することが一般的に行われている。このように、負荷の起動を制御する集積回路のことを負荷起動集積回路という。例えば、特許文献1には、マイコンからの入力電圧に応じて負荷(FET素子)の起動を制御する負荷起動集積回路(FETドライブ回路)が開示されている。
図7は、従来の負荷起動集積回路を含んで構成される処理回路の構成を示す回路図である。処理回路30には、負荷起動集積回路31、抵抗(負荷)32、PNP型トランジスタ33、及び抵抗34が含まれている。また、負荷起動集積回路31は、マイコン等から負荷の起動または停止を指示するための入力電圧VINが印加される電圧入力端子41、抵抗42,43、及びNPN型トランジスタ44を備えている。
抵抗42の一端は電圧入力端子41と接続され、抵抗42の他端が抵抗43の一端と接続され、抵抗43の他端が接地されている。なお、抵抗42,43の温度係数は等しいものとする。NPN型トランジスタ44は、ベースが抵抗42,43の接続点に接続され、コレクタには抵抗34を介して電源電圧VCCが印加され、エミッタが接地されている。また、PNP型トランジスタ33は、ベースがNPN型トランジスタ44と抵抗34との接続点に接続され、エミッタには電源電圧VCCが印加され、コレクタは負荷である抵抗32の一端と接続されている。そして、抵抗32の他端は接地されている。
このような構成において、入力電圧VINの電圧値の上昇に伴ってNPN型トランジスタ44のベース電位Vが上昇し、ベース・エミッタ間電圧VBEが所定の電圧を超えると、NPN型トランジスタ44がオンとなる。NPN型トランジスタ44がオンになると、PNP型トランジスタ33がオンとなり、負荷32が起動される。逆に、入力電圧VINの電圧値がある値を下回ると、NPN型トランジスタ44がオフとなり、負荷32の動作は停止する。
特開平10−59261号公報
ここで、NPN型トランジスタ44がオンとなる際のVBE(=V)は温度により変化する。例えば、25℃におけるVBEを700mV、温度係数を−2mV/℃とすると、150℃ではVBEが450mVとなり、−40℃ではVBEが830mVとなる。一方、抵抗42,43の温度係数は等しいため、その抵抗値の比率は温度により変化しない。したがって、入力電圧VINを抵抗42,43の抵抗値で分割して求められるNPN型トランジスタ44のベース電位Vは温度によっては変化しない。
図8は、抵抗42の抵抗値を35KΩ、抵抗43の抵抗値を90KΩ、抵抗32,34の抵抗値を100KΩ、電源電圧VCCを3.0Vとした場合の、入力電圧VINに対する負荷32に供給される出力電圧VOUTの変化を示すグラフである。図に示すように、入力電圧VINの値を上げていくと、あるところでNPN型トランジスタ44がオンとなり、出力電圧VOUTが上昇していることがわかる。このようにNPN型トランジスタ44がオンとなる際の入力電圧VINの値は、NPN型トランジスタ44の温度特性によって変化している。つまり、NPN型トランジスタ44がオンとなる際の入力電圧VINの値は、150℃では約500mV、25℃では約950mV、−40℃では約110mVとり、−40℃〜150℃の範囲で約600mVの差が生じている。
したがって、例えば、処理回路30の動作を保証する温度の範囲を−40℃〜150℃とする場合、負荷32を起動させるための入力電圧VINは例えば1.2V以上、負荷32を停止させるための入力電圧VINは例えば400mV以下とする必要がある。つまり、負荷起動集積回路31を用いる場合、入力電圧VINを入力するマイコンは、このような範囲の入力電圧VINを出力可能でなければならない。しかし、マイコンによっては、出力可能な電圧値の範囲が限られており、このような範囲の入力電圧VINを負荷起動集積回路31に入力することができない場合がある。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、負荷を起動するために必要となる電圧値の温度による変化を抑制する負荷起動集積回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の負荷起動集積回路は、入力電圧に応じて負荷の起動を制御する負荷起動集積回路であって、前記入力電圧が印加される電圧入力端子を備え、一端が前記電圧入力端子に接続された第1及び第2の抵抗と、前記第1の抵抗の他端に制御電極及び入力電極が接続され、出力電極が基準電位に接続された第1のトランジスタと、前記第2の抵抗の他端に入力電極が接続され、制御電極が前記第1のトランジスタの制御電極に接続された第2のトランジスタと、一端が前記第2のトランジスタの出力電極に接続され、他端が基準電位に接続された第3の抵抗と、制御電極が前記第2のトランジスタの入力電極に接続され、出力電極が基準電位に接続され、入力電極の電圧に基づいて前記負荷の起動を制御する第3のトランジスタと、により構成されるバンドギャップリファレンス回路を更に備えることとする。
また、前記第2の抵抗に変えて、前記第2の抵抗よりも抵抗値の小さい第4の抵抗を備えることとしてもよい。
また、第4の抵抗を備える場合において、前記第3のトランジスタは、前記制御電極と前記出力電極との間の電位差が温度の上昇に連れて小さくなる特性を有し、前記第4の抵抗の温度係数が、前記第1及び第3の抵抗の少なくとも一方の温度係数よりも大きいこととすることもできる。
負荷を起動するために必要となる電圧値の温度による変化を抑制する負荷起動集積回路を提供することができる。
==第1の実施形態==
(1)負荷起動集積回路の構成
図1は、本発明の第1の実施形態である負荷起動集積回路1を含んで構成される処理回路10の構成を示す回路図である。処理回路10には、負荷起動集積回路1、抵抗(負荷)11、PNP型トランジスタ12、及び抵抗13,14が含まれている。負荷起動集積回路1は、マイコン等から入力される入力電圧VINに応じて負荷の起動を制御する回路であり、入力電圧VINが印加される電圧入力端子21と、抵抗22〜24、及び、NPN型トランジスタ25〜27を含んで構成されるバンドギャップリファレンス回路とを備えている。
抵抗(第1の抵抗)22、及び、抵抗(第2の抵抗)23の一端は電圧入力端子21と接続され、抵抗22の他端にNPN型トランジスタ(第1のトランジスタ)25のコレクタ(入力電極)が接続され、抵抗23の他端にNPN型トランジスタ(第2のトランジスタ)26のコレクタ(入力電極)が接続されている。NPN型トランジスタ25,26のベース(制御電極)は互いに接続され、NPN型トランジスタ25のベースとコレクタとが接続されている。そして、NPN型トランジスタ25のエミッタ(出力電極)は、基準電位となるグランドに接続され、NPN型トランジスタ26のエミッタ(出力電極)は抵抗(第3の抵抗)24の一端に接続され、抵抗24の他端は、基準電位となるグランドに接続されている。
また、NPN型トランジスタ(第3のトランジスタ)27は、ベース(制御電極)がNPN型トランジスタ26のコレクタに接続され、エミッタ(出力電極)が基準電位となるグランドに接続され、コレクタ(入力電極)が、抵抗14の一端と接続されている。そして、抵抗14の他端には、電源電圧VCCが印加されている。
PNP型トランジスタ12は、ベースがNPN型トランジスタ27のコレクタに接続され、エミッタには電源電圧VCCが印加され、コレクタは負荷である抵抗11の一端と接続されている。そして、抵抗11の他端は基準電位となるグランドに接続されている。
(2)負荷起動集積回路の動作
このような構成において、入力電圧VINの電圧値の上昇に伴ってNPN型トランジスタ27のベース電位Vが上昇し、ベース・エミッタ間電圧VBEが所定の電圧を超えると、NPN型トランジスタ27がオンとなる。NPN型トランジスタ27がオンになると、PNP型トランジスタ12がオンとなり、負荷11が起動される。逆に、入力電圧VINの電圧値がある値を下回ると、NPN型トランジスタ27がオフとなり、負荷11の動作は停止する。
なお、負荷起動集積回路1は、バンドギャップリファレンス回路であるため、NPN型トランジスタ27がオンとなる際の入力電圧VINは温度変化の影響を受けずに安定したものとなる。ここで、バンドギャップリファレンス回路について説明する。なお、以後の説明において、抵抗22の抵抗値をR、抵抗23の抵抗値をR、抵抗24の抵抗値をR、NPN型トランジスタ25をQ、NPN型トランジスタ26をQ、NPN型トランジスタ27をQとする。また、I,VBEn,AEn,Isnは、それぞれ、Q(n=1〜3)のコレクタ電流、ベース・エミッタ間電圧、エミッタ面積、逆方向飽和電流を示し、逆方向飽和電流はエミッタ面積に比例することとする。また、VRnは、抵抗Rの両端の電位差を示すものとする。
ここで、Qがオンとなる際の入力電圧VINは式(1)を満たすこととなる。
Figure 0004601455
そして、VR2は、式(2)により求めることができる。
Figure 0004601455
また、バイポーラトランジスタのベース・エミッタ間電圧VBEは、式(3)により求めることができる。ここで、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電子の素電荷、Vは熱電圧である。
Figure 0004601455
したがって、VBE1,VBE2は式(4),(5)の通りとなる。
Figure 0004601455
よって、VBE1,VBE2の電位差は、式(6)に示すものとなる。
Figure 0004601455
ここで、式(7)に示すようにNを定めると、VBE1,VBE2の電位差は、式(8)のように示すことができる。
Figure 0004601455
また、I,Iは、式(9),(10)のように求めることができる。
Figure 0004601455
また、抵抗14の抵抗値によってQ3のコレクタ電流が定まり、適切に抵抗14の抵抗値を選択することにより、VBE1とVBE3とを等しくすることができる。このとき、式(9),(10)より、式(11)の関係が導かれる。
Figure 0004601455
そして、式(2),(8),(11)より、式(12)が導かれる。
Figure 0004601455
さらに、式(1),(12)より、式(13)が導かれる。
Figure 0004601455
したがって、入力電圧VINの温度係数は、式(14)により求めることができる。
Figure 0004601455
ここで、VBE3の温度係数は負であるため、適切なR,R,R,Nを選択することにより、VINの温度係数を零とすることができる。VINの温度係数を零とすると、式(15)の関係が成り立つこととなる。
Figure 0004601455
そして、式(13),(15)より、式(16)を得ることができる。
Figure 0004601455
いま、Qがオンとなる際のベース・エミッタ間電圧VBE3を約700mV、温度係数を−1.8mV/℃、絶対温度を300K(27℃)とすると、式(16)より、入力電圧VINは、VIN=0.7+1.8×10−3×300=1.24[V]となる。つまり、負荷起動集積回路1をバンドギャップリファレンス回路とした場合、NPN型トランジスタ27(Q)がオンとなる際の入力電圧VINは、温度によらず約1.2V〜1.3Vとなる。
図2は、本実施形態の負荷起動集積回路1において、Rを41KΩ、Rを74KΩ、Rを4.1KΩ、エミッタ面積比Nを2とした場合の、入力電圧VINに対する負荷11に供給される出力電圧VOUTの変化を示す図である。なお、抵抗値は25℃におけるものであり、抵抗22〜24の温度係数は、いずれも4467ppm/℃である。
図に示すように、入力電圧VINの値を上げていくと、あるところでNPN型トランジスタ27がオンとなり、出力電圧VOUTが上昇する。NPN型トランジスタ27がオンとなる際の入力電圧VINの値は、負荷起動集積回路1がバンドギャップリファレンス回路となっているため1.2V近辺となっており、従来の負荷起動集積回路を用いる場合に比して温度による変化が抑制されている。
具体的には、NPN型トランジスタ27がオンとなる際の入力電圧VINの値は、150℃では約1.15V、25℃では約1.23V、−40℃では約1.25Vとなり、−40℃〜150℃の範囲における差は約100mVとなり、従来の約600mVよりも小さくなっている。
==第2の実施形態==
図3は、本発明の第2の実施形態である負荷起動集積回路2を含んで構成される処理回路10の構成を示す回路図である。本実施形態においては、第1の実施形態の負荷起動集積回路1における抵抗(第2の抵抗)23のかわりに抵抗(第4の抵抗)28が接続されている。ここで、抵抗28は、抵抗23よりも抵抗値が小さいものである。その他の構成については、第1の実施形態と同様である。
いま、抵抗28の抵抗値をRとすると、入力電圧VINは、式(13)のRにRを代入することにより、式(17)により求めることができる。
Figure 0004601455
この式(17)より、Rを小さくし、その他の値を変えないこととすると、入力電圧VINの値を小さくすることが可能であることがわかる。
図4は、本実施形態の負荷起動集積回路2において、Rを41KΩ、Rを40KΩ(<R=74KΩ)、Rを4.1KΩ、エミッタ面積比Nを2とした場合の、入力電圧VINに対する負荷11に供給される出力電圧VOUTの変化を示す図である。なお、抵抗値は25℃におけるものであり、抵抗22,24,28の温度係数は、いずれも4467ppm/℃である。
図に示すように、入力電圧VINの値を上げていくと、あるところでNPN型トランジスタ27がオンとなり、出力電圧VOUTが上昇する。NPN型トランジスタ27がオンとなる際の入力電圧VINの値は、R<Rであるため、第1の実施形態の場合よりも小さくなっている。
具体的には、NPN型トランジスタ27がオンとなる際の入力電圧VINの値は、150℃では約600mV、25℃では約850mV、−40℃では約950mVとなっており、第1の実施形態の場合よりも小さくなっている。また、−40℃〜150℃の範囲における差は約350mVとなり、従来の約600mVよりも小さくなっている。
==第3の実施形態==
図5は、本発明の第3の実施形態である負荷起動集積回路3を含んで構成される処理回路10の構成を示す回路図である。本実施形態の負荷起動集積回路3は、第2の実施形態の負荷起動集積回路2と同様の構成である。ただし、抵抗22の温度係数をα、抵抗24の温度係数をα、抵抗28の温度係数をα、とすると、α<α、α<αの関係となっている。
前述したように、入力電圧VINは、式(17)により求めることができる。ここで、NPN型トランジスタ27がオンする際のVBE3は、温度が上昇するに連れて小さくなる。また、ある抵抗の温度Tにおける抵抗値をR、温度係数をαとすると、温度Tにおける抵抗値Rは、R=R(1+α(T−T))となる。したがって、α<α、α<αの関係であるため、温度が上昇するに連れて、R/R、および、R/Rが大きくなる。
つまり、負荷起動集積回路3においては、温度が上昇するに連れてNPN型トランジスタ27がオンとなる際のVBE3が小さくなるが、R/R、および、R/Rが大きくなることにより、式(17)により得られる入力電圧VINの電圧値の温度による変化が抑制される。
図6は、本実施形態の負荷起動集積回路3において、Rを41KΩ、Rを40KΩ、Rを4.1KΩ、エミッタ面積比Nを2とした場合の、入力電圧VINに対する負荷11に供給される出力電圧VOUTの変化を示す図である。なお、抵抗値は25℃におけるものであり、抵抗22,24の温度係数α,αは1229ppm/℃、抵抗28の温度係数αは4467ppm/℃である。
図に示すように、入力電圧VINの値を上げていくと、あるところでNPN型トランジスタ27がオンとなり、出力電圧VOUTが上昇する。NPN型トランジスタ27がオンとなる際の入力電圧VINの値は、α<α、α<αの関係であるため、第2の実施形態の負荷起動集積回路2よりも、温度による変化が抑制されている。
具体的には、NPN型トランジスタ27がオンとなる際の入力電圧VINの値は、150℃では約780mV、25℃では約850mV、−40℃では約910mVとなり、−40℃〜150℃の範囲における差は約130mVとなり、第2の実施形態の負荷起動集積回路2の約350mVよりも更に小さくなっている。
以上、本発明の第1〜第3の実施形態について説明した。まず、第1の実施形態の負荷起動集積回路1においては、抵抗23,24の抵抗値等が適切に選択されることにより、バンドギャップリファレンス回路が構成されている。これにより、負荷11を起動するために必要となる入力電圧VINは温度によらずに1.2V程度となっている。したがって、入力電圧VINを入力するマイコン等の出力可能な電圧値が、例えば1.0V〜1.5Vに限られている場合であっても、−40℃〜150℃の範囲において当該マイコンを用いて負荷11の起動を制御することが可能となり、マイコンの適用範囲が広がることとなる。
また、第2の実施形態の負荷起動集積回路2においては、バンドギャップリファレンス回路を構成する抵抗23のかわりに、抵抗23よりも抵抗値の小さい抵抗28を用いている。これにより、負荷11を起動するために必要となる入力電圧VINの電圧値の温度による変化を抑制した上で、当該入力電圧VINを小さくしている。つまり、出力可能な電圧値が限られているマイコンを用いて負荷11の起動を制御できるため、マイコンの適用範囲が広がる。さらに、マイコンから入力される入力電圧VINが従来よりも小さいため、出力電圧の小さい低消費電力型のマイコンを用いることも可能となる。
また、第3の実施形態の負荷起動集積回路3においては、抵抗28の温度係数を、抵抗22,24の温度係数よりも大きくしている。これにより、負荷11を起動するために必要となる入力電圧VINの電圧値を小さくした上で、当該入力電圧VINの温度による変化を更に抑制している。したがって、出力電圧の小さい低消費電力型のマイコンを用いることが可能であり、かつ、出力可能な電圧値が更に限られているマイコンを用いて負荷11の起動を制御することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
例えば、本実施形態においては、負荷起動集積回路1〜3を構成するトランジスタとしてバイポーラトランジスタを用いているが、バイポーラトランジスタのかわりに、MOSFETを用いることも可能である。この場合、本実施形態におけるNPN型トランジスタ27のかわりに用いるMOSFETが、制御電極と出力電極との間の電位差が温度の上昇に連れて小さくなる特性を有していれば、本実施形態と同様の効果を得ることができる。また、処理回路10においては、入力電圧VINによって起動が制御される負荷を抵抗11としたが、負荷は抵抗に限られない。
また、第3の実施形態においては、抵抗28の温度係数は、抵抗22,24の温度係数よりも大きいこととしたが、抵抗22,24のいずれか一方のみの温度係数よりも大きいこととしてもよい。例えば、α=α、α<αとし、αとαとの差を本実施形態よりも更に大きくすることにより、式(17)におけるα/αが本実施形態よりも更に大きくなる。したがって、抵抗28と抵抗22の温度係数が等しい場合であっても、抵抗28の温度係数を抵抗24の温度係数よりも十分大きくすることにより、本実施形態と同等の効果を得ることができる。同様に、例えば、α<α、α=αとし、αとαとの差を本実施形態よりも更に大きくすることにより、式(17)におけるα/αが本実施形態よりも更に大きくなる。したがって、抵抗28と抵抗24の温度係数が等しい場合であっても、抵抗28の温度係数を抵抗22の温度係数よりも十分大きくすることにより、本実施形態と同等の効果を得ることができる。
本発明の第1の実施形態である負荷起動集積回路を含んで構成される処理回路の回路図である。 第1の実施形態の負荷起動集積回路を用いた処理回路における、入力電圧VINに対する負荷に供給される出力電圧VOUTの変化を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態である負荷起動集積回路を含んで構成される処理回路の回路図である。 第2の実施形態の負荷起動集積回路を用いた処理回路における、入力電圧VINに対する負荷に供給される出力電圧VOUTの変化を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態である負荷起動集積回路を含んで構成される処理回路の回路図である。 第3の実施形態の負荷起動集積回路を用いた処理回路における、入力電圧VINに対する負荷に供給される出力電圧VOUTの変化を示すグラフである。 従来の負荷起動集積回路を含んで構成される処理回路の回路図である。 従来の負荷起動集積回路を用いた処理回路における、入力電圧VINに対する負荷に供給される出力電圧VOUTの変化を示すグラフである。
符号の説明
1〜3 負荷起動集積回路
10 処理回路
11 抵抗(負荷)
12 PNP型トランジスタ
13,14 抵抗
21 電圧入力端子
22 抵抗(第1の抵抗)
23 抵抗(第2の抵抗)
24 抵抗(第3の抵抗)
25 NPN型トランジスタ(第1のトランジスタ)
26 NPN型トランジスタ(第2のトランジスタ)
27 NPN型トランジスタ(第3のトランジスタ)
28 抵抗(第4の抵抗)

Claims (3)

  1. 入力電圧に応じて負荷の起動を制御する負荷起動集積回路であって、
    前記入力電圧が印加される電圧入力端子を備え、
    一端が前記電圧入力端子に接続された第1及び第2の抵抗と、
    前記第1の抵抗の他端に制御電極及び入力電極が接続され、出力電極が基準電位に接続された第1のトランジスタと、
    前記第2の抵抗の他端に入力電極が接続され、制御電極が前記第1のトランジスタの制御電極に接続された第2のトランジスタと、
    一端が前記第2のトランジスタの出力電極に接続され、他端が基準電位に接続された第3の抵抗と、
    制御電極が前記第2のトランジスタの入力電極に接続され、出力電極が基準電位に接続され、入力電極の電圧に基づいて前記負荷の起動を制御する第3のトランジスタと、
    により構成されるバンドギャップリファレンス回路を更に備えること、
    を特徴とする負荷起動集積回路。
  2. 請求項1に記載の負荷起動集積回路であって、
    前記第2の抵抗に変えて、前記第2の抵抗よりも抵抗値の小さい第4の抵抗を備えることを特徴とする負荷起動集積回路。
  3. 請求項2に記載の負荷起動集積回路であって、
    前記第3のトランジスタは、前記制御電極と前記出力電極との間の電位差が温度の上昇に連れて小さくなる特性を有し、
    前記第4の抵抗の温度係数が、前記第1及び第3の抵抗の少なくとも一方の温度係数よりも大きいことを特徴とする負荷起動集積回路。

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