JP4601259B2 - 情報処理装置とその輝度調整方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、表示機能を備えた情報処理装置に関し、特に、動作状態により輝度を変更することのできる情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のノートパソコンや、液晶表示装置(LCD)では、視認性をよくするために、表示装置の背面側にバックライトが取り付けられている。
また、内部電池の駆動時間を長くさせるために、バックライトの点灯および消灯の切り替えあるいは明るさの切り替えが可能となっているものがある。
たとえば、従来のノートパソコン等では、ほとんどが内部電池とAC100Vという2種類の電源供給手段を有しているが、内部電池使用時には電源OFFと発光レベルが比較的弱い電源ONの切り替えを行い、AC100V使用時には発光レベルが比較的強い電源ONとすることにより電池寿命を延ばすようにしたバックライトシステムが提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、通常の稼動状態と異なる動作状態の場合には、デモンストレーション表示モードに移行してデモ機能の説明の表示をし、さらに、デモ時には情報提供部の表示光量を最大に調整して視認性を高くし、表示色も変化させるデモンストレーションシステムが提案されている(特許文献2参照)。
また、モード設定部によって設定された設定モードに基づいてバックライトの明度を決定し、搭載機能や動作状態に応じてバックライトの明度を調整することにより、消費電力を削減する表示部付き電子機器が提案されている(特許文献3参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平4−114127号公報
【特許文献2】
特開2000−18692号公報
【特許文献3】
特開2001−215914号公報
【0005】
一方、今日では、PDAに代表されるように、電子機器の小型化と、それに伴う電源の小型化が図られている。また表示装置の高細精度化と電子機器の高機能化により消費電流は増加している。さらに、電子機器の高度化および複雑化に伴い、ユーザに商品をアピールする手段としてのデモ機能があらかじめ搭載されることが増えてきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
AC電源アダプターが付属せず、内部電池のみで動作する電子機器では、店頭で常時デモ機能を動作させるためには、定期的(たとえば数時間ごと)、あるいは電池がなくなるごとに、電池を交換しなければならない。前記した特許文献2のように、デモ時に表示光量を高くすれば、視認性が向上し、デモの効果が上がるかもしれないが、電池寿命が短くなり電池交換の手間と費用がかかる。
【0007】
特許文献1のように、内部電池使用時に発光レベルを下げれば電池寿命を延ばすことができるが、視覚性が悪くなるという点ではデモの効果は低くなる可能性がある。
また、特許文献3のように多数の設定モードを予め用意し、手動操作で省エネモードに設定することにより、電池寿命を延ばすことができるが、操作する者が必要に応じてその都度設定モードを変えてやる必要があるので操作が面倒であり、デモ機能の効果を上げるために輝度を高くしたままでは、電池寿命はやはり短くなってしまう。
したがって、従来提案されているような技術を組み合わせるだけでは、デモ機能の効果を維持したまま、表示装置の消費電力を低減させて電池の寿命を延ばすことは難しい。
【0008】
ところで、店頭でデモ動作をさせている場面を検討すると、電源投入直後などで自動的にデモプログラムを起動させている場合は、ユーザが自らデモプログラムを起動させた場合に比べて、ユーザがそのデモを見ている可能性は少ない。すなわち、自動的にデモプログラムを起動させた場合には、視認性をそれほど高くする必要がない場合が多いと考えられる。
一方、ユーザが自らデモプログラムを起動させた場合は、そのデモを見ようとする意思があるので、デモの効果を高めるために視認性を高くしてやる方がよい。
【0009】
そこで、この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、デモプログラムの起動が自動か手動かを判別することにより、表示部の輝度を変化させて、デモ機能の効果の維持と消費電力の低減を図ることが可能な情報処理装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、入力部と、 表示部と、前記表示部に表示される画面輝度の設定値を記憶する輝度設定部と、記憶部と、制御部とを備え、前記記憶部は、デモプログラムと、前記入力部からの指示がなく前記デモプログラムが自動で起動された場合の輝度値であるデモ自動開始時の第1輝度値と、前記入力部からの指示により前記デモプログラムが手動で起動された場合の輝度値であり、前記デモ自動開始時の第1輝度値より高い輝度値であるデモ手動開始時の第2輝度値と、前記デモプログラムの実行を中止させるための輝度値の下限値とを記憶し、前記制御部は、前記輝度設定部に記憶された画面輝度の設定値に基づいて前記デモプログラムを実行させ、前記デモプログラムが手動で起動された場合、前記手動開始時の第2輝度値を前記輝度設定部に設定して、前記デモプログラムを実行し、前記デモプログラムの実行終了後、前記輝度設定部に設定された画面輝度の設定値を低い輝度値に設定して、再度前記デモプログラムを実行させる処理を繰り返し行い、前記設定された画面輝度の設定値が、前記下限値より低い値になった場合、前記デモプログラムを繰り返し実行する処理を中止することを特徴とする表示輝度変更機能を有する情報処理装置を提供するものである。
【0011】
これによれば、開始情報が入力された場合、すなわち、手動で特定の情報処理モジュールが起動された場合に、自動的に起動された場合よりも表示部に表示される画面の輝度を上昇させて情報処理モジュールの内容を目立たせるように表示できるので、いわゆるプレゼンテーション機能を十分に発揮させることができる。
また、店頭でのデモンストレーションのような場合には、見ている者が開始情報を入力した場合に表示の輝度を変更し、確実にそのデモを見ていると考えられる場合に視認性の高いデモをすることが可能となり、見ている者に対する宣伝効果を高めることができる。
さらに、開始入力がされない場合には、表示輝度を変更せずに、あらかじめ低い輝度値を初期設定しておくことで、自動起動されたような人が見ていないと考えられる場面では、装置の低消費電力化を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明において、入力部とは、通常用いられているキーボードの他、専用キーを備えてもよい。専用キーとは、たとえば、特定の情報処理モジュールを起動させるためのキー,特定の情報処理モジュールを終了させるためのキー,表示の輝度を変更させるためのキーなどがある。
表示部は、CRT,LCD,EL,PDPなど、文字,図形,画像等の情報を表示できるものを用いればよく、特に限定されない。
輝度設定部は、輝度情報を記憶しておくことのできる記憶素子を用いればよい。たとえば、レジスタ,RAMなどの書き換え可能な半導体素子の他、ハードディスクなどの記憶装置を用いてもよい。
【0013】
記憶部は、ROM,RAM,フラッシュメモリなどの各種記憶素子や、ハードディスクなどの記憶装置,ICカード,CD−ROMのような可搬型の記憶媒体を用いることができる。
ただし、変更すべきでない情報は読み出し専用のまたは不揮発性のメモリ(ROM,CD−ROMなど)に固定的に記憶され、書き替えが必要な情報や書き替えてもよい情報は書き替え可能なメモリ(RAM,HD,FD,DVD−RAM)などに記憶される。
【0014】
「特定の情報処理モジュール」とは、たとえば表示機能を実現するプログラム,文字入力やかな漢字変換機能を実現するプログラム,デモンストレーション機能を実現するプログラム,画像処理プログラムなどのアプリケーションプログラムを意味する。これらのアプリケーションプログラムは通常ROM等の読み出し専用のメモリに記憶されるが、その他、HD,CD−ROM等に記憶しておき実行時にCPUの主記憶部分に読み出すようにしてもよい。また、CD−ROMなどの記憶媒体の他、ネットワークを介して遠隔地のサーバからダウンロードすることによりこの発明の情報処理装置のHDなどに記憶するようにしてもよい。
【0015】
この発明の制御部とは、主としてCPUを意味し、さらに、ROM,RAM,タイマー,I/Oコントローラ等の周辺素子を含むマイクロコンピュータを意味する。
この制御部は、ROM等に記憶されたアプリケーションプログラムに基づいて、入力部,表示部,輝度設定部,記憶部などのハードウェア資源の動作を制御する。
【0016】
ところで、情報処理装置において、ある機能を実現するための情報処理モジュールは、情報処理装置の起動時に、自動的に起動させられるものもあれば、利用者の意思により起動入力をすることにより手動的に起動させられるものもある。
この発明において、開始情報とは、ある情報処理モジュールを手動的に起動させるためのきっかけとなる情報を意味し、たとえば、パソコン等のアプリケーションプログラムにおいて、そのプログラム名を選択入力すること、アプリケーションプログラムのアイコンをダブルクリックすること、あるいはアプリケーションプログラムと関係付けられた特定のキーを入力することなどが、開始情報の入力に相当する。
【0017】
輝度情報とは、表示部に表示される画面の明度を規定する情報であり、この情報の値を変更することにより情報処理装置の表示画面の明るさを変更することができるように構成される。
通常アプリケーションプログラムを動作している場合は、輝度情報の初期値あるいは利用者が設定した輝度情報に基づいた明るさで画面が表示されるが、この発明では、種々の条件によってプログラム的に輝度情報を変更する。特に、特定の情報処理モジュールの起動が手動か自動かを判断することにより輝度情報を異ならせるように設定する。
【0018】
また、前記開始情報が入力された場合に、制御部が、開始情報が入力されずに特定の処理モジュールが起動された場合よりも高い輝度で画面が表示部に表示されるように、輝度情報を前記輝度設定部に設定する。これによれば、手動による起動時に、表示画面の視覚性が十分確保されるので、デモ機能等による宣伝効果を上げることができる。
さらに、前記特定の情報処理モジュールが、所定のサイクルで同じ表示動作を繰り返すデモンストレーション処理である場合であって手動起動されたときに輝度を上げるようにすれば、特に宣伝効果が大きい。
【0019】
また、制御部は、前記デモンストレーション処理が繰り返されるごとに、前回よりも低い輝度情報または高い輝度情報を前記輝度設定部に設定するようにしてもよい。低い輝度を設定する場合は、低消費電力化ができ、高い輝度を設定する場合は、視認性を向上できる。
【0020】
あるいは、制御部は、前記デモンストレーション処理が繰り返されるごとに、第1の輝度下限値を下回らない範囲内で前回の輝度よりも一定レベルだけ低い輝度情報を前記輝度設定部に設定し、輝度を徐々に下げながらデモンストレーション処理を実行するようにしてもよい。これによれば、デモが見られていない可能性が高い場合の消費電力を低減できる。
また、前記輝度設定部に設定された輝度情報が、第2の輝度下限値を下回った場合には、前記制御部は、デモンストレーション処理を中止するようにしてもよい。
ここで、第1の輝度下限値とは、後述するような繰り返し時の輝度の判断基準値(3−g)を意味し、第2の輝度下限値とはデモの動作中止の輝度の判断基準値(3−h)を意味する。
【0021】
さらに、前記入力部から輝度を所定の値に変更することを意味する輝度変更情報が入力された場合に、前記制御部が、前記輝度設定部に設定された輝度情報を、入力された輝度変更情報に基づいて変更するようにしてもよい。
ここで、前記制御部は、前記輝度設定部に設定された輝度情報を、前記開始情報が入力された場合に初期設定されるべき輝度情報に変更するようにしてもよい。これによれば、輝度が下限値まで下がってしまった場合でも、利用者の意思で輝度を再設定することができる。
【0022】
また、電源電圧を測定する電源電圧監視部を備え、測定した電源電圧が所定値を下回った場合には、前記デモンストレーション処理を中止するか、または輝度設定部に設定された輝度情報について輝度を上昇させるような変更を行わないようにしてもよい。これによれば、より低消費電力化が可能となる。電源電圧監視部は、たとえば電圧検出回路のような回路により構成できる。
【0023】
また、この発明は、入力部と、表示部と、表示部に表示される画面の輝度情報を記憶した輝度設定部と、特定の情報処理モジュールを記憶した記憶部と、輝度設定部に記憶された輝度情報に基づいて前記特定の情報処理モジュールを実行させる制御部とを備え、前記制御部が、入力部から前記特定の情報処理モジュールを起動させるための開始情報が入力された場合に、前記開始情報が入力されずに特定の情報処理モジュールが起動された場合の輝度情報と異なる輝度情報を、前記輝度設定部に設定し、設定された輝度情報に基づいて表示部に画面を表示し、特定の情報処理モジュールを実行することを特徴とする表示輝度変更機能を有する情報処理装置の輝度調整方法を提供するものである。
さらに、この発明は、以上のような輝度調整方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供するものである。
【0024】
以下、図面を使用して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の実施例の記載によって、この発明が限定されるものではない。
<情報処理装置の構成例>
図1に、この発明の情報処理装置の一実施例の構成ブロック図を示す。
図1に示すように、この発明の情報処理装置は、CPU1,入力装置2,ROM型記憶装置3(以下、ROM),RAM型記憶装置4(以下、RAM),表示装置5,表示装置コントローラ6とから構成される。
【0025】
一般的なコンピュータシステムと同様に、CPU1が各構成要素を制御できるようにCPU1と各構成要素とはデータバス,アドレスバスおよび制御バスにより接続されている。
また、CPU1は、ROM型記憶装置3またはRAM型記憶装置4に記憶されるプログラムに基づいて動作することにより、入力装置2,表示装置コントローラ6等を制御し、この発明の特有の機能を実現する。
【0026】
入力装置2は、利用者がデータを入力したり、各種設定やこの発明の機能を実行するための操作をする部分である。たとえば、入力装置2は、キーボード,マウス,トラックボール,テンキー,タッチパネルなどを用いることができる。
入力装置2は、利用者がこの発明の情報処理装置に対して何らかの操作を入力するものであり、たとえば、キーボードによりキーが押された場合、そのキーを押したことに対応する所定の入力信号がCPU1に伝えられる。
【0027】
すなわち、CPU1が入力装置1からの入力信号を受け取った場合、利用者がこの情報処理装置を手動で何らかの操作をしたことを意味する。
後述するように、利用者が入力装置により手動でデモプログラムを起動させる操作をした場合には、ある目的を持った利用者がこの情報処理装置のそばにいると考えられるので、より宣伝効果を高めるために輝度を上げてデモ機能を実行させるようにする。
【0028】
ROM型記憶装置3には、本発明の情報処理装置の情報処理モジュールに相当するプログラム3−a、デモ機能動作時の表示用データ3−b、動作表示画面表示時の表示用データ3−c、表示装置の通常表示時の輝度の設定値3−d、表示装置のデモ自動開始時の輝度の設定値3−e、表示装置のデモ手動開始時の輝度の設定値3−f、デモ機能の繰り返し時の輝度の判断基準値3−g、デモ機能の動作中止の輝度の判断基準値3−h、デモ機能の輝度増加の判断時の電圧の判断基準値3−iが記憶される。本発明は表示データ(3−b,3−c)を表示する過程における表示装置の輝度の設定に関するものなので、デモ機能動作時の表示用データ3−bと動作表示画面表示時の表示用データ3−cのうち少なくとも一方を備えていればよい。
【0029】
また、表示装置の通常表示時の輝度の設定値3−d、表示装置のデモ自動開始時の輝度の設定値3−e、表示装置のデモ手動開始時の輝度の設定値3−f、デモ機能の繰り返し時の輝度の判断基準値3−g、デモ機能の動作中止の輝度の判断基準値3−h、デモ機能の輝度増加の判断時の電圧の判断基準値3−iは、表示装置の輝度を設定する際に用いるデータであり、固定値としてもよいが、利用者が変更できるようにRAM型記憶装置4に記憶してもよい。
【0030】
RAM型記憶装置4は、変更または更新される可能性のあるデータを一時格納する領域や、プログラムがその動作中に生成したデータを記憶するワークエリアとして使用される。一般に、RAM4には揮発性のSRAMやDRAMが用いられるが、不揮発性の書き換え可能なメモリを用いてもよい。
【0031】
図1に示すように、ROM3に記憶される輝度の設定値は3種類(3−d,3−e,3−f)あるが、輝度の大きさの関係は、次のように設定しておくことが好ましい。
デモ手動開始時輝度(3−f)>デモ自動開始時輝度(3−e)
デモ手動開始時輝度(3−f)≧通常動作時の輝度(3−d)
通常動作時の輝度(3−d)>デモ自動開始時の輝度(3−e)
ただし、これらの大小関係は、予め定められた初期値であって、利用者がこの大小関係をその後変更できるようにしてもよい。
デモ手動開始時の輝度を最も大きくするのは、利用者がデモを見ている可能性が高いので、視認性を高くするためである。
通常動作時とは、文書作成,ホームページ閲覧,動画の視聴、ゲームなど一般的なアプリケーションプログラムを動作させている時をいう。
【0032】
また、繰り返し時の輝度の判断基準値(3−g)とは、デモ動作時に輝度を変化させる場合の輝度の上限値または下限値をいう。
デモは通常一定時間の処理を繰り返してエンドレスに行うようにプログラミングされている場合が多いが、たとえば1サイクルのデモが終了し、次のサイクルのデモを前回の輝度よりも少し輝度を下げて順次実施する場合、輝度を下げすぎるとデモを見ることができなくなりデモを行う意味がなくなるので、デモを視認可能な範囲の下限値が存在する。また、表示装置の輝度の上限値には、物理的な限界値が必ず存在する。そこで、輝度変化させながら繰り返しデモを行わせる場合に、輝度の変化の上限値または下限値を定めたものがこの繰り返し時の輝度の判断基準値(3−g)である。
【0033】
後述する図2の実施例では、輝度を下げながらデモを繰り返し行うが、この判断基準値(3−g)として、下限値が設定される。すなわち、この下限値(3−g)よりも大きな範囲内で輝度を一定レベルずつ下げながらデモを行う。
また、デモの動作中止の輝度の判断基準値(3−h)とは、輝度を下げながらデモを繰り返し行う場合に、この判断基準値よりも下の輝度を設定しようとしたときには、デモ動作を中止することとする基準値をいう。
【0034】
この判断基準値(3−h)近くまで輝度が下がった場合、デモを始めてからある一定回数以上デモが繰り返し実行されているので、利用者に見られている可能性は少なくなっていると考えられる。そこで、この判断基準値(3−h)は、見られている可能性が少ないと考えられる場合に、無駄な電力消費をすることを防止するために設けたものである。
【0035】
また、輝度増加の判断時の電圧の判断基準値(3−i)とは、輝度を上げながらデモを繰り返し行う場合に、輝度を上げるか否かを判断するための情報処理装置の電圧値をいう。
内蔵電池を使用してデモを断続的に行っていると、電池が消耗し情報処理装置の電源電圧が降下してくる。
電源電圧が所定値よりも下がっているにもかかわらず輝度を上げると、より電池が消耗し、デモ動作が不安定になるかあるいは動作しなくなるおそれがある。
したがって、電池がある一定レベルよりも下がっている場合は、デモを安定して継続するために、輝度レベルを上げるべきでない。
そこで、現在の電圧がある一定レベルの電圧(3−i)よりも下がった場合には、輝度を上げないようにする。この判断基準値(3−i)を用いた実施例については後述する。
【0036】
表示装置5は、ここでは、表示素子5−aと、バックライト5−bとから構成されるものとする。表示素子5−aは、表示画素を構成する部材を意味し、その材質や駆動方式は従来から用いられるものを用いることができる。
また、バックライト5−bは、一般に表示素子5−aの背面に配置され、十分な視認性を確保するために表示素子の発光を補助するものである。
ただし、表示素子5−aが自ら発光するものの場合は、バックライト5−bはなくてもよい。
たとえば、表示装置5としては、液晶表示装置,EL表示装置などが用いられる。液晶表示装置の場合は、表示素子5−aとして配向された液晶が用いられ、バックライト5−bには白色光を出力するLEDが用いられる。EL表示装置の場合は、自ら発光するタイプの表示装置であるため、バックライト5−bはなくてもよい。
【0037】
表示装置コントローラ6は、主として、表示装置5を動作させるためのコントロール部6−aと、表示装置5の輝度を設定する輝度設定部6−bとから構成される。
輝度設定部6−bには、初期値として前記した3つの設定値(3−d,3−e,3−f)のいずれかの値が設定され、この設定値に基づいてコントロール部6−aが表示装置5の輝度を制御する。この設定値(6−b)は、輝度を変更する場合には書き換えられ、また、現在の輝度設定値として読み出される。
具体的には、コントロール部6−aは、表示素子5−aの点灯および消灯と、輝度設定値(6−b)に基づいてバックライト5−bの輝度を制御する。またバックライト5−bのない場合は、表示素子5−a自体の輝度を制御する。
【0038】
<実施例1>
次に、この発明の情報処理装置の表示処理についての一実施例について説明する。ここでは、特定の情報処理モジュールの例として、デモンストレーション処理を実行するものを取り上げるが、これに限るものではない。
図2に、この発明の情報処理装置の実施例1のデモ動作時のフローチャートを示す。ここでは、デモ動作の起動のきっかけが、自動か、または利用者の手動かによって、デモ動作時の表示の輝度を変更することを特徴とする。
【0039】
デモ動作の起動が手動操作によって行われた場合は、利用者がこの発明の情報処理装置の近くにおり、その利用者はデモを見ようとする意思があると考えられるので、視認性を高めるために、バックライトの輝度を比較的高く設定してデモを実行する。
一方、デモ動作の起動が自動的に行われた場合は、利用者が近くにいるかいないかは不明であるので、低消費電力化のために、バックライトの輝度を下げてデモを実行するようにする。
【0040】
デモを自動的に起動する場合とは、情報処理装置の電源が投入された直後に自動的にデモプログラムがスタートするように設定されている場合、あるいは一定時間キー入力等の入力操作がされなかった場合などがある。
デモが手動操作で起動される場合とは、利用者がデモプログラムを作動させるための操作を入力装置2でした場合をいい、入力装置2から所定の入力信号がCPU1に対して送られる場合をいう。
すなわち、デモプログラムの起動を意味する所定の入力信号があった場合は、手動でデモプログラムが起動されたと判断し、その入力信号が入力されずにプログラム的に起動処理が開始された場合は、自動でデモプログラムが起動されたと判断する。
【0041】
以下、図2を用いて、CPU1が実行するデモ動作時の輝度調整処理について説明する。
まず、ステップS101において、CPU1は、デモを実行するための起動処理、たとえばデモ動作に必要な数値の初期化を行う。
ここで、必要な数値の初期化とは、たとえば、輝度設定部6−bに、デモ動作の現在の輝度値として、デモ自動開始時の輝度の設定値(3−e)を設定することをいう。また、後述する現在のデモの回数を“1”に設定し、RAM4に記憶する。あるいは、初期値としては、通常動作時の輝度(3−d)を設定してもよい。
【0042】
次に、ステップS102において、CPU1は、入力装置2から入力信号が入力されたか否かチェックする。
ステップS103において、入力信号の有無により、手動による起動か、自動的な起動かを判断する。入力信号があった場合、手動と判断する。
手動の場合、ステップS104へ進み、ROM3からデモ手動開始時の輝度設定値(3−f)を読み出し、表示装置コントローラ6の輝度設定部(6−b)に与え、現在の輝度値として設定する。
【0043】
ここで、手動開始時は利用者が近くにいると考えられるので、視認性の向上の点からデモ手動開始時の輝度設定値(3−f)は、前記したように、デモ自動開始時の輝度設定値(3−e)よりも高い輝度値に設定される。
次に、ステップS113へ進み、デモプログラム(3−a)に基づいて、デモの表示動作を開始する。そして、ステップS114でデモの動作を1サイクル分実行した後、再度最初からデモを行うために、ステップS102へ戻る。
以後、入力装置2からの入力信号がない場合には、ステップS104,S113,S114の処理を繰り返し行うことになる。すなわち、エンドレスにデモ動作を実行する。
【0044】
以上が、手動でデモが起動された場合の処理であるが、この場合は、利用者が自らの意思でデモを起動し、デモの表示を見ていると考えられるので、比較的高い輝度設定値(3−f)を設定してデモを実行する。
これにより、利用者がデモを見ている可能性が高い場合において視認性の高いデモを実行することができ、宣伝効果を上げることができる。
【0045】
一方、ステップS103において、入力信号がない場合、自動処理による起動と判断し、ステップS105へ進む。ステップS105からS112までは、デモを自動起動した場合の処理である。
ステップS105において、デモが1回目か否か判断する。
このフローチャートには示していないが、デモが1回目か否かは、現在のデモの回数をRAM4に記憶しておき、この回数を読み出して、“1”か否かを確認すればよい。
【0046】
デモが1回目の場合は、ステップS106へ進み、デモ自動開始時の輝度の設定値(3−e)をROM3から読み出し、輝度設定部6−bに与え、この設定値(3−e)を現在の輝度値として設定する。
前記したように、デモが自動的に起動された場合は、手動の場合よりもデモが見られていない可能性が高いので、消費電力を抑えるために、輝度設定値(3−e)は、手動時の輝度設定値(3−f)よりも低い値として設定される。
【0047】
次に、ステップS113へ進み、ステップS106で設定された輝度設定値(3−e)で、デモを開始させる。
そして、前記したように、ステップS114で1サイクル分のデモを実行し、S102へ戻り、デモを繰り返す。
なお、ステップS113において、現在のデモの回数を1だけ増加させるようにする。
【0048】
ステップS105において、デモが1回目でなく、2回目以降の場合は、ステップS107へ進む。ステップS107において、輝度設定部6−bから現在の輝度値(6−b)を読み出す。
ステップS108において、現在の輝度値(6−b)と、繰り返し時の輝度の判断基準値(3−g)と比較する。ここで判断基準値(3−g)は、デモを実行するための輝度の下限値である。
【0049】
現在の輝度値(6−b)が、判断基準値(3−g)よりも大きいときは、まだ輝度を下げることが可能と判断し、現在の輝度値(6−b)を1段階下げるように設定する(ステップS110)。
たとえば、デモの2サイクル目は、人が見ている可能性が1サイクル目よりも少ないと考えられるので、消費電力を抑えるために、輝度を下げる。
【0050】
ここで輝度の下げ方は、デモの実行環境(屋内か屋外か、対象が1人か多数か)や、デモの内容(動画か静止画か、文字のみか画像を含むか)などによりその適性値が異なると考えられるので、一義的に定めることはできない。たとえば、全部で8段階の輝度値を予めRAM4に設定しておき、順次1段ずつ下げていくようにすればよい。
次に、ステップS113へ進み、一段階下げた輝度で、デモ動作を開始させる。これ以降の処理は、1回目のデモと同様であり、ステップS102へ戻る。
【0051】
また、ステップS108において、現在の輝度値(6−b)が、判断基準値(3−g)よりも小さいか等しいときは、ステップS109へ進む。
ステップS109において、情報処理装置の現在の電圧値(V0)を読み出す。ここで、現在の電圧値(V0)は、図1には図示していない電源電圧監視部を利用することにより読み出せばよい。
次にステップS111において、読み出した現在の電圧値(V0)と、予め定められた基準電圧値(Vs)とを比較する。
ここで、基準電圧値(Vs)は、予めROM3又はRAM4に設定しておく。
また、基準電圧値(Vs)としては、図1に示した判断基準値(3−i)を用いてもよい。
【0052】
現在の電圧値がある電圧値を下回ると、電池が消耗することにより、デモ動作が不安定となるおそれがあると考えられるので、そうならないような電圧の下限値を、この基準電圧値(Vs)として設定する。
ステップS111において、現在の電圧値(V0)が基準電圧値(Vs)よりも大きいとき、電池はまだ消耗していないと考えられるので、ステップS113へ進み、現在の輝度値(6−b)のままでデモを開始する。
【0053】
逆に、現在の電圧値(V0)が基準電圧値(Vs)よりも低いか同じになった場合、電池が消耗していると考えられるので、ステップS112へ進み、デモ動作を終了し、電源をOFFにする。
以上が、デモが自動的に起動された場合の処理であるが、この場合は、デモが見られている可能性が比較的少ないので、省電力のため手動で起動させられた場合よりも低い輝度レベルで1回目のデモ動作を開始し、その後、輝度を少しずつ下げながらデモを繰り返すようにする。
【0054】
このように輝度を変更することにより、デモが見られていない可能性の高い場合における無駄な電力消費を抑えることができ、内蔵電池の寿命を延ばすことができる。したがって、利用者に見られている場合にデモが停止してしまう可能性を減らすことができるので、宣伝機会の損失を回避することができる。
【0055】
以上のように、デモの起動が手動か自動かによってデモ動作の輝度レベルを変更しているので、デモが見られている可能性が高い場合の視認性を高めるとともに、デモが見られていない可能性が高い場合に電力消費を減らすことにより内蔵電池の寿命を延ばすという効果を得ることができる。
【0056】
<実施例2>
ここでは、デモを手動により起動した場合において、輝度を変化させる処理について説明する。
実施例1では、手動による起動時は、現在の輝度値(6−b)として輝度設定値(3−f)を用いて、この値を維持したままデモを繰り返し実行していたが、ここでは、現在の輝度値(6−b)を変化させる。
【0057】
利用者が手動でデモを起動させた場合、見ようとする意思があるので1回目は見ている可能性がかなり高いが、2回目,3回目と繰り返されるにつれて見ている可能性は低くなる。たとえば、利用者は1回目を見終わるとその場を立ち去る場合もあり、このようなときは2回目は誰も見ていない可能性が高い。また、3回目,4回目と回数を重ねるにつれてデモが見られていない可能性がより高くなると考えられる。そこで、低消費電力の観点から、手動でデモが起動された場合でも、デモ動作の回数を重ねるごとに輝度を下げるようにした方が好ましい。
【0058】
図3に、この発明の実施例2の輝度調整処理のフローチャートを示す。
実施例2では、図2のステップS104の処理を、図3に示すステップS121からの処理に置きかえる。
まず、図2のステップS103で手動起動と判断されたときステップS121へ進み、デモが1回目か否かチェックする。これはステップS105と同じ処理である。
手動によるデモが1回目のとき、ステップS104へ進み、図2の処理と同様に、輝度設定値(3−f)を読み出して現在の輝度値(6−b)に設定する。そして、ステップS113へ進み、以後は図2に示したものと同様の処理を行う。
【0059】
一方、ステップS121において、デモが1回目でなかったとき、すなわち2回目以降のときは、ステップS122へ進み、現在の輝度値(6−b)を読み出す。
次に、ステップS123において、現在の輝度値(6−b)と、繰り返し時の輝度の判断基準値(3−g)とを比較し、現在の輝度値(6−b)の方が小さいか同じのときは、ステップS113へ進み、以降は図2と同様の処理をする。
このとき、下限値である判断基準値(3−g)よりも現在の輝度値(6−b)が小さいので、すでにデモ実行の際の最低限の明るさになっている。したがってこれ以上輝度を下げても視覚性が悪くデモの効果を発揮できないので、現在の輝度値(6−b)を維持したまま、デモを続行する。
【0060】
ステップS123で、逆に現在の輝度値(6−b)の方が、判断基準値(3−g)よりも大きい場合、ステップS124へ進み、現在の輝度値(6−b)を1段階下げる。このように、輝度を下げるのは、前記したように、2回目以降のデモでは、手動起動の場合であっても見られている可能性は1回目よりも低くなると考えられ、消費電力を抑えるためである。
そして現在の輝度値(6−b)を下げた状態で、ステップS113へ進み、デモを続行する。
【0061】
図3に示したフローチャートでは、手動起動時において、デモの回数が増えるにしたがって現在の輝度値(6−b)を少しずつ下げてデモを実行し、判断基準値(3−g)まで下がった時点で、それ以降は輝度値を変化させずにデモを続行する。
【0062】
これによれば、手動起動時においても、1回目は、見られている状態でのデモの効果を十分発揮できるように輝度値(視認性)は高いが、回数を重ねるごとに見られている可能性は低くなると考えられるので、消費電力を低減させることができ、電池の寿命を延ばすことができる。
【0063】
<実施例3>
実施例1および2では、輝度を少しずつ下げていきながらデモを繰り返す場合において、輝度が一定の判断基準値(3−g)まで下がった場合には、もうこの輝度値以下には下げないようにして一定輝度でデモを続行していた。
この実施例3では、さらに低消費電力化を図るために、デモの動作中止の輝度の判断基準値(3−h)を用いて、現在の輝度値がこの基準値(3−h)よりも下回った場合には、デモ動作を終了するようにする。
また、この判断基準値(3−h)は、繰り返し時の輝度の判断基準値(3−g)よりも高い値とする。
【0064】
図4に、この発明の実施例3の輝度調整処理のフローチャートを示す。
図4に示した実施例3の処理は、図2の実施例1のステップS110の処理の後に追加される。また、図3の実施例2では、ステップS124の処理の後に追加される。
図4において、ステップS110またはステップS124で、現在の輝度値(6−b)を1段階下げた後、ステップS131へ進む。
ステップS131では、現在の輝度値(6−b)と、デモの動作中止の輝度の判断基準値(3−h)とを比較する。現在の輝度値(6−b)が、判断基準値(3−h)よりも大きいか等しいとき、ステップS113へ進み、デモを続行する。
【0065】
一方、現在の輝度値(6−b)が、判断基準値(3−h)よりも小さいとき、ステップS112へ進み、デモ動作を終了し、電源をOFFする。
このような処理を追加することにより、一定レベル(3−h)まで輝度が下がった場合にデモが終了されるので、利用者が電源OFF操作を行うことなく、消費電力をより低減できる。
【0066】
<実施例4>
実施例1では、入力信号の有無だけをチェックし、この信号の有無によって手動か自動かを判断していたが、ここでは、入力信号の種類をチェックすることにより、処理を分岐させる場合について説明する。
これによれば、後述するように、利用者自らの意思でデモ動作を中止したり、輝度値を変更(再設定)することができる。
【0067】
図5に、この発明の実施例4の輝度調整処理のフローチャートを示す。
前記した図2において、何らかの入力信号があった場合は、利用者の意図的な手動により単にキー入力がされたことを意味していた。しかし、実施例4では入力信号の内容を解析する。また、利用者の意図的な入力により輝度値を変更する場合は、デモが2回目以降のときであるので、図3のステップS121で「NO」と判断されたときに、この実施例4のフローチャートに入ればよい。
【0068】
ここでは、次の2種類の事象を意味するキー入力があった場合を考えるが、これに限るものではない。
(a)デモ動作を中止することを指示するキー入力
(b)現在の輝度値を初期値に戻すキー入力
これらの事象と特定の1つのキーとを予め関係づけておき、この特定キーが押されたときに、利用者がその事象を意図的に指示したものと判断する。
ただし、特定の1つのキーではなく、いくつかのキー入力からなるコマンドを入力することによりその事象が入力されたこととしてもよい。
【0069】
上記の(a)または(b)のキー入力がされた場合、CPU1は、このキー入力に対応した入力信号を入力装置2から受信するので、入力信号の内容を解析することにより、どちらの事象が入力されたかを確認する(ステップS141)。
次に、ステップS142において、入力信号の解析の結果、デモ動作の中止を意味するキー入力がされたと判断した場合、ステップS112へ進み、デモ動作を終了し、電源OFFをする。
【0070】
中止キー入力でないときは、ステップS143へ進む。ここで、現在の輝度値を初期値に戻すキー入力がされたと判断した場合、ステップS144へ進み、現在の輝度値を再設定する処理をする。
すなわち、ステップS144で、現在の輝度値(6−b)を読み出し、さらに、ステップS145において、この現在の輝度値(6−b)を再設定し直す。
再設定とは、たとえば、現在の輝度値(6−b)をデモ手動開始時の輝度の設定値(3−f)に設定する。あるいは、通常動作時の輝度の設定値(3−d)に設定してもよい。また、これらの値にいきなり戻すのではなく、現在の輝度設定値(6−b)を一定値ずつ徐々に上げるようにしてもよい。
【0071】
さらに、利用者が輝度を初期値に戻すキー入力をするときに、戻すべき輝度値も入力するようにしてもよく、この場合は、入力された輝度値をそのまま輝度設定値(6−b)に設定すればよい。
次に、現在の輝度値(6−b)を初期値に戻すか、所定値に変更した状態で、ステップS113へ進み、デモ動作を続行する。
【0072】
この実施例4では、デモが何度か繰り返されすでに輝度が下がっている場合でも、利用者が自らの意思で輝度が高い初期状態に戻し、視認性の良い状態でデモを行うことができる。あるいは、利用者がデモを中止したい場合に、所定のキー入力をすれば容易にデモを中止することができ低消費電力化することができる。
【0073】
<実施例5>
ここでは、デモ動作時において、輝度を上げる実施例について説明する。
前記したように、消費電力の低減のためには輝度を下げた方が好ましいが、店頭などでの宣伝効果を上げるためには、できるだけ輝度を上げて目立つようにした方がよい。
そこで、デモの宣伝効果を上げることを優先させる観点から、情報処理装置の電源電圧が一定値以上の場合は、輝度を上げるように制御する。
ただし、表示装置の輝度には物理的な上限値が存在するので、この上限値を上回らない範囲で輝度を一定レベルずつ上げるようにする。
【0074】
図6に、この発明の実施例5の輝度調整処理のフローチャートを示す。
ここで、図2に示した実施例1と同じ処理には、同じステップ番号を付与している。したがって、S151からS155までの処理が、実施例1と異なるものであり、以下、この部分について説明する。
まず、デモが1回目でないとき、すなわち、2回目以降のとき、CPU1は、情報処理装置の現在の電圧値(V0)を読み出す(ステップS151)。
次に、ステップS152において、現在の電圧値(V0)が、予め定められた輝度増加の判断時の電圧の判断基準値(3−i)よりも低いか等しいとき、ステップS113へ進み、輝度を変更せずにデモを続行する。
このとき、現在の電圧が判断基準値(3−i)より低いのに、輝度を上げると、情報処理装置の電源電圧が低下してデモ動作が不安定になる場合もあると考えられるからである。
【0075】
一方、ステップS152において、現在の電圧(V0)が、電圧の判断基準値(3−i)よりも大きい場合、電力にまだ余剰があると考えられるので、輝度を上げるためにステップS153へ進む。
ステップS153において、現在の輝度値(6−b)を読み出す。
次に、ステップS154において、この輝度値(6−b)と、判断基準値(3−g)とを比較し、輝度値(6−b)が、判断基準値を下回っているとき、ステップS155へ進み、現在の輝度値(6−b)を1段落上げる。ここで、判断基準値(3−g)は、この発明の表示装置が持っている輝度値の物理的な上限値を設定しておけばよい。
すなわち、現在の輝度値が、まだ物理的な上限値に達していない場合には、この上限値までの範囲内で、所定の輝度レベルずつ輝度を上げていき、デモの視認性を向上させるようにする。これにより、デモをめだたせることができ、宣伝効果を上げることができる。
【0076】
また、ステップS154において、現在の輝度値(6−b)が判断基準値(3−g)に等しいとき、これ以上輝度を上げることはできないので、現在の輝度値を維持したままステップS113へ進み、デモを続行する。
以上の処理により、情報処理装置の電源電圧に余剰がある場合に、消費電力(電源電圧)を考慮しつつ輝度を上げるようにしているので、宣伝効果を上げることができる。
なお、予めキー入力等で輝度上昇モードに設定した場合にのみ図6に示した実施例5の処理を実行するようにしてもよい。
【0077】
また、上記各実施例に示した輝度調整処理は、ROM3に記憶されたプログラム3−aに基づいて実行されるが、このプログラムは、ROMに予め記憶されて提供される場合の他、他の不揮発性半導体メモリや、ハードディスク,FD、CD−ROM,DVD−ROM,CD−R,ICカードなど種々の記録媒体に記憶された形態で提供できる。
【0078】
【発明の効果】
この発明によれば、手動で特定の情報処理モジュールが起動された場合に、自動的に起動された場合よりも輝度を高くして画面表示をすることができるので、その情報処理モジュールの内容を目だたせるように表示でき、その処理モジュールの表示が見られている可能性の高い状態で、プレゼンテーション機能を十分に発揮させることができ、店頭などにおけるデモンストレーションによる宣伝効果を高めることができる。
また、表示処理を繰り返し実行させる場合において、輝度値を自動的に低下させるようにしているので、デモが見られていない可能性が高い場合における消費電力を低減できる。
また、利用者の入力により輝度値を変更できるようにしているので、利用者の意思により輝度を高く設定すれば、すでに輝度が低い状態となっていた場合でもその意図的な設定により視認性の高いデモを容易にさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の情報処理装置の一実施例の構成図である。
【図2】この発明の情報処理装置の実施例1の輝度調整処理のフローチャートである。
【図3】この発明の情報処理装置の実施例2の輝度調整処理のフローチャートである。
【図4】この発明の情報処理装置の実施例3の輝度調整処理のフローチャートである。
【図5】この発明の情報処理装置の実施例4の輝度調整処理のフローチャートである。
【図6】この発明の情報処理装置の実施例5の輝度調整処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU
2 入力装置
3 ROM型記憶装置
4 RAM型記憶装置
5 表示装置
6 表示装置コントローラ
Claims (2)
- 入力部と、
表示部と、
前記表示部に表示される画面輝度の設定値を記憶する輝度設定部と、
記憶部と、制御部とを備え、
前記記憶部は、
デモプログラムと、前記入力部からの指示がなく前記デモプログラムが自動で起動された場合の輝度値であるデモ自動開始時の第1輝度値と、前記入力部からの指示により前記デモプログラムが手動で起動された場合の輝度値であり、前記デモ自動開始時の第1輝度値より高い輝度値であるデモ手動開始時の第2輝度値と、前記デモプログラムの実行を中止させるための輝度値の下限値とを記憶し、
前記制御部は、
前記輝度設定部に記憶された画面輝度の設定値に基づいて前記デモプログラムを実行させ、
前記デモプログラムが手動で起動された場合、
前記手動開始時の第2輝度値を前記輝度設定部に設定して、前記デモプログラムを実行し、前記デモプログラムの実行終了後、前記輝度設定部に設定された画面輝度の設定値を低い輝度値に設定して、再度前記デモプログラムを実行させる処理を繰り返し行い、
前記設定された画面輝度の設定値が、前記下限値より低い値になった場合、前記デモプログラムを繰り返し実行する処理を中止することを特徴とする表示輝度変更機能を有する情報処理装置。 - 入力部と、表示部と、前記表示部に表示される画面輝度の設定値を記憶する輝度設定部と、記憶部と、制御部とを備え、
前記記憶部が、
デモプログラムと、前記入力部からの指示がなく前記デモプログラムが自動で起動された場合の輝度値であるデモ自動開始時の第1輝度値と、前記入力部からの指示により前記デモプログラムが手動で起動された場合の輝度値であり、前記デモ自動開始時の第1輝度値より高い輝度値であるデモ手動開始時の第2輝度値と、前記デモプログラムの実行を中止させるための輝度値の下限値とを記憶する情報処理装置の輝度調整方法であって、
前記制御部は、前記輝度設定部に記憶された画面輝度の設定値に基づいて前記デモプログラムを実行させ、
前記デモプログラムが手動で起動された場合、
前記手動開始時の第2輝度値を前記輝度設定部に設定して、前記デモプログラムを実行し、
前記デモプログラムの実行終了後、前記輝度設定部に設定された画面輝度の設定値を低い輝度値に設定して、再度前記デモプログラムを実行させる処理を繰り返し行い、
前記設定された画面輝度の設定値が、前記下限値より低い値になった場合、前記デモプログラムを繰り返し実行する処理を中止することを特徴とする表示輝度変更機能を有する情報処理装置の輝度調整方法。
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