JP4601114B2 - 薄膜状電解質 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物のゲルを多孔質膜に担持させてなる薄膜状電解質に関し、詳しくは、例えば、シャットダウン機能を有する電池用セパレータとして好適に用いることができる薄膜状電解質に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気化学素子に広く用いられている固体電解質は、固体状態でイオン伝導性の高い物質であって、なかでも、高分子物質を固体として用いる高分子固体電解質は、最近、次世代リチウムイオン二次電池用電解質として、特に、注目されており、世界的に研究が推進されている。このような高分子固体電解質は、従来の電解質溶液に比べて、液漏れのおそれがなく、また、薄膜にすることができる等、その形状も、自由度が大きい。
【0003】
しかしながら、従来、知られている非水系の高分子固体電解質は、電解質溶液に比べて、電導度が著しく低いという問題がある。例えば、従来、ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコール等の鎖状ポリマーやポリフォスファゼン等の櫛型ポリマー等のポリマー材料を電解質塩と複合化してなる非水系高分子固体電解質が知られているが、従来、電導度が室温で10-3S/cmを上回るものは見出されていない。
【0004】
そこで、近年、種々の非水系ゲル状電解質の実用化が研究されており、これによれば、室温において、10-3S/cm以上の電導度を有し、電解質溶液に近いものが提案されている。このようなゲル状電解質は、ポリマー材料と非水系有機溶媒とによって形成されるゲル中に電解質塩を溶解させたものであり、ポリマー材料又はその前駆体を電解質塩と共に有機溶媒に溶解させた後、固体化(ゲル化)することによって得ることができる。
【0005】
ところで、従来の電解液を用いたリチウムイオン電池においては、安全性を確保するために、正負極間の短絡を防止するセパレータに、これが加熱されたとき、イオン透過性を喪失する所謂シャットダウン機能をもたせている。即ち、例えば、電池が外部短絡したり、導電性異物に起因して内部短絡したりしたような場合、短時間内に大電流が流れる結果、電池の内部温度が上昇するが、上述したシャットダウン機能によって、電池温度が一定値以上になったときに、セパレータにイオン透過性を喪失せしめて電流を遮断して、かくして、電池の更なる発熱を抑制するものである。
【0006】
ここに、前述した固体電解質又はゲル状電解質は、環境温度が高くなると、イオン電導度が高くなり、従って、上述したように、電池に短絡が起こって、内部温度が上昇すれば、更に、電流が流れやすくなるので、電池の発熱が抑制されないのみならず、電池の発熱が加速されて、事故を招くおそれがある。
【0007】
そこで、加熱によって溶融して、その細孔が閉塞する合成樹脂製の多孔質膜中に固体電解質を担持させた薄膜状電解質も提案されている。しかし、このような薄膜状電解質によれば、加熱されても、その細孔中を固体電解質が占めているので、樹脂が溶融した後も、流動することができないので、細孔の閉塞に至らず、シャットダウン機能が発現しない。従って、従来の薄膜状電解質によれば、内部短絡等があった場合にも、電池の熱暴走を止めることができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の固体電解質における上述したような問題を解決するためになされたものであって、加熱されたとき、溶融して、その細孔が閉塞する多孔質膜に可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物のゲルを担持させて、薄膜状電解質とすることによって、通常は、液漏れのない固体電解質として取り扱うことができ、加熱された場合には、溶融し、その細孔を閉塞し、イオン導電性を喪失して、シャットダウン機能を発揮することができる薄膜状電解質を得ることができることを見出して、本発明に至ったものである。
【0009】
更に、本発明は、シャットダウン機能を有する薄膜状電解質と、このような薄膜状電解質をセパレータとして組み込んでなる電池を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、加熱されたとき、その細孔が閉塞する樹脂からなる多孔質膜中に可逆的ゲル化剤と電解質塩とこの電解質塩のための溶媒とからなる可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物のゲルを担持させてなることを特徴とする薄膜状電解質が提供される。
【0011】
更に、本発明によれば、セパレータとこのセパレータを介して一対の電極が対向して配設されてなる電池において、上記セパレータが前記薄膜状電解質からなる電池が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明による薄膜状電解質は、加熱されたとき、その細孔が閉塞する樹脂からなる多孔質膜中に可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物のゲルを担持させてなるものである。
【0013】
本発明において、可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物は、可逆的ゲル化剤、電解質塩及びこの電解質塩のための溶媒、即ち、電解質塩を溶解する溶媒、好ましくは、非水(有機)溶媒からなる。このように、可逆的ゲル化剤は、電解質を溶媒に溶解した電解液に配合するとき、得られる組成物に可逆的なゾル−ゲル性を付与する物質である。
【0014】
即ち、本発明において、可逆的ゲル化剤とは、電解質塩を溶解させた溶媒、好ましくは、非水溶媒の溶液(即ち、非水電解液)に配合するとき、得られる組成物が、これを室温(25℃)よりも高い温度、例えば、限定されるものではないが、50℃以上、好ましくは、50〜100℃に加熱するとき、均一な溶液を形成し、この溶液を室温(25℃)に冷却するとき、可逆的にゲル状組成物を形成する物質をいい、原理的には、温度や圧力等の変動に応じて結合と解離、又は可動性と不動化を可逆的に行なうことのできる物質であり、例えば、水素結合、配位結合、ファンデルワールス力等のような分子間又は分子内の相互作用によって、上記結合と解離、又は可動性と不動化を可逆的に行なうことができる物質が有用である。
【0015】
特に、本発明によれば、室温(25℃)よりも高い温度域では溶媒に溶解するが、室温では固化して、可逆的にゲルを形成することのできるポリマーやオリゴマー、特に、分子中にエーテル基や水酸基のような極性基を有するポリマーやオリゴマーのほか、非水電解液系では、オイルゲル化剤として知られている一群の物質が可逆的ゲル化剤として好ましく用いられる。
【0016】
上記分子中にエーテル基や水酸基のような極性基を有するポリマーとしては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレンプロピレングリコール、ポリビニルアルコール等を挙げることができる。
【0017】
オイルゲル化剤は、例えば、「高分子加工」第45巻第1号第21〜26頁(1996年)に記載されているように、油類に少量添加することによって、油全体をゼリー状に固めることができる薬剤であって、既に種々のものが知られている。
【0018】
本発明においては、このように、オイルゲル化剤として知られているものであれば、特に、限定されることなく、いずれでも、可逆的ゲル化剤として用いることができるが、好ましい具体例として、例えば、12−ヒドロキシステアリン酸、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−α,γ−ビス−n−ブチルアミド、1,2,3,4−ジベンジリデン−D−ソルビトール、トリベンジリデンソルビトール、ジアルキルリン酸アルミニウム、2,3−ビス−n−ヘキサデシロキシアントラセン、トリアルキル−シス−1,3,5−シクロヘキサントリカルボキシアミド、
【0019】
【化1】
【0020】
のようなコレステロール誘導体、
【0021】
【化2】
【0022】
のようなシクロヘキサンジアミノ誘導体、
【0023】
【化3】
【0024】
のようなアロファン酸エステル誘導体等を挙げることができる。
【0025】
本発明において、電解質塩としては、水素イオン、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属のイオン、カルシウム、ストロンチウム等のアルカリ土類金属のイオン、第3級又は第4級アンモニウムイオンをカチオン成分とし、塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、テトラフルオロホウ酸、フッ化水素酸、ヘキサフルオロリン酸、過塩素酸等の無機酸や、有機カルボン酸、フッ素置換有機カルボン酸、有機スルホン酸、フッ素置換有機スルホン酸等の有機酸をアニオン成分とする塩を用いることができる。これらのなかでは、特に、アルカリ金属イオンをカチオン成分とする電解質塩が好ましく用いられる。
【0026】
このようなアルカリ金属イオンをカチオン成分とする電解質塩の具体例としては、例えば、過塩素酸リチウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウム等の過塩素酸アルカリ金属、テトラフルオロホウ酸リチウム、テトラフルオロホウ酸ナトリウム、テトラフルオロホウ酸カリウム等のテトラフルオロホウ酸アルカリ金属、ヘキサフルオロリン酸リチウム、ヘキサフルオロリン酸カリウム等のヘキサフルオロリン酸アルカリ金属、トリフルオロ酢酸リチウム等のトリフルオロ酢酸アルカリ金属、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム等のトリフルオロメタンスルホン酸アルカリ金属を挙げることができる。
【0027】
本発明において、上記電解質塩のための非水系有機溶媒としては、用いる電解質塩を溶解するものであれば、特に、制約を受けることなく、適宜に選ばれるが、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン等の環状エステル類、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等の鎖状エステル類等を挙げることができる。これらは、単独で、又は2種以上の混合物として用いることができる。
【0028】
本発明において、可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物における可逆的ゲル化剤の配合量は、それ自体のみならず、用いる電解質塩や溶媒に応じて、これらの混合物が所期の可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物を形成するように、適宜に決定されるが、通常、得られる可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物の0.1〜20重量%の範囲である。また、電解質塩の配合量も、それ自体のみならず、用いる可逆的ゲル化剤や溶媒に応じて、適宜に決定されるが、通常、得られる可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物の1〜20重量%の範囲である。
【0029】
本発明において用いる可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物は、上述した溶媒に電解質塩と可逆的ゲル化剤を加え、例えば、50℃以上の温度に加熱することによって、均一な溶液(ゾル)として得ることができ、これを室温(25℃)に冷却すれば、ゲルとすることができる。
【0030】
即ち、本発明において用いる可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物は、室温(25℃)においてゲルであり、これを50℃から100℃程度の高い温度に加熱することによって、ゾルとすることができ、このようなゾルとゲルの間の変化は可逆的である。しかも、この可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物は、ゾルの状態で成形し、これをゲル化することによって、任意の形状に形成することができる。
【0031】
従って、本発明による薄膜状電解質は、樹脂からなり、加熱されたときに溶融して、その細孔が閉塞する樹脂からなる多孔質膜中にこのような可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物をゾル状態にて含浸させ、これを室温(25℃)に冷却すれば、ゲルとして、多孔質膜中に固定することができる。
【0032】
本発明において用いる多孔質膜の有するべき物性は、得られる薄膜状電解質の用途によるが、例えば、リチウムイオン電池用固体電解質として用いるときは、膜厚は10〜200μmの範囲が好ましい。多孔質膜の膜厚が10μmよりも薄いときは、強度が十分でないので、内部短絡を起こすおそれがあり、他方、200μmよりも厚いときは、電極間距離が大きすぎて、電池の内部抵抗が大きすぎる。また、本発明によれば、前記可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物をゾル状態で多孔質膜に含浸させ、冷却して、ゲル化させて得るものであるから、細孔の平均孔径が大きくとも、電解質が多孔質膜から漏出することはないが、しかし、平均孔径が大きすぎるときは、電極材料がゲル状電解質を破壊して、内部短絡を起こすおそれがあり、他方、余りに小さいときは、多孔質膜の内部に電解質をゲル状にて十分に含浸させることができないおそれがある。従って、多孔質膜の細孔の平均孔径は、0.01〜5μmの範囲が好ましい。
【0033】
更に、多孔質膜の突き刺し強度が余りに小さいときは、電極の面圧に耐えることができず、内部短絡を引き起こすおそれがあるので、膜厚25μm当たり、300gf以上を有するものが好ましい。上限は、特に限定されるものではないが、通常、膜厚25μm当たり、1200gf程度もあれば、実用上、十分である。
【0034】
また、多孔質膜の空孔率は、30〜95%の範囲が好ましい。多孔質膜の空孔率が30%よりも小さいときは、可逆的ゾル−ゲル状電解質を多孔質膜内にゲルとして固定した後の電解質全体としての抵抗が高くなり、特に、高レート充放電や低温での作動に支障を生じることがある。他方、多孔質膜の空孔率が95%を越えるときは、得られる薄膜状電解質が強度に劣り、電極の面圧に耐えることができず、内部短絡を引き起こすおそれがある。
【0035】
本発明によれば、多孔質膜が加熱によって溶融し、その細孔が閉塞して、実質的に通気性を喪失する温度(細孔閉塞温度)は、通常、100〜160℃の範囲であり、好ましくは、110〜140℃の範囲である。この細孔閉塞温度が100℃よりも低いときは、通常の電気化学素子として用いる際にも、細孔が閉塞して、薄膜状電解質として機能しなくなるおそれがある。他方、細孔閉塞温度が160℃よりも高いときは、例えば、電池において電解質として用いた際に、異常発熱を抑制する効果が十分ではない。
【0036】
本発明によれば、多孔質膜の素材は、特に、限定されるものではなく、本発明による薄膜状電解質をリチウムイオン電池の固体電解質に用いる場合にも、上記物性を満足するものであれば、特に、制限されるものではない。しかし、耐溶媒性、耐酸化還元性等を考慮すれば、ポリオレフィン樹脂からなるものが好ましく、なかでも、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等からなるものが好ましい。上記ポリエチレン樹脂からなる多孔質膜としては、エチレンの単独重合体ほか、プロピレン、ブテン、ヘキセン等のα−オレフィン等との共重合体からなるものであってもよい。
【0037】
特に、多孔質膜が高強度を有すると共に、所定の温度でその細孔が閉塞するように、2種以上のポリオレフィン樹脂の混合物からなる多孔質膜や、また、ポリオレフィン樹脂とエラストマーとの混合物からなる多孔質膜を用いることが好ましい。また、高強度の多孔質膜と低温で細孔閉塞を起こす多孔質膜とを積層してなる複合多孔質膜も好ましく用いられる。ここに、高強度の多孔質膜としては、例えば、超高分子量ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂等からなる多孔質膜を挙げることができ、他方、低温で細孔閉塞を起こす樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレン樹脂や低密度ポリエチレン樹脂、ポリエチレンワックス、ポリブテン等を挙げることができる。また、上記エラストマーとしては、例えば、熱可塑性エラストマーが好ましく用いられる。
【0038】
本発明において、多孔質膜は、その製造方法において、何ら限定されるものではないが、例えば、ポリオレフィン樹脂からなるゲル状シートを延伸し、脱溶媒して得られる多孔質膜や、ポリオレフィン樹脂の押出シートを冷間延伸、熱間延伸等を経て得られる多孔質膜のほか、不織布シートをも含むものとする。また、ポリテトラフルオロエチレンやポリイミド等の多孔質膜とポリオレフィン樹脂多孔質膜との複合多孔質膜も、耐熱性を有する点から、好ましく用いられる。
【0039】
そこで、本発明による薄膜状電解質は、可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物を加熱してゾルとし、これを、加熱されたとき、その細孔が閉塞する樹脂からなる上述したような多孔質膜に含浸させ、冷却し、ゲル化させ、かくして、多孔質膜の細孔中にゲル状の固体電解質を充填することによって得ることができる。
【0040】
従って、このような薄膜状電解質によれば、これに含まれる電解質が固体であるので、液漏れを起こすおそれがない。
【0041】
しかも、本発明による薄膜状電解質は、多孔質膜が加熱され、溶融すれば、細孔中の可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物もゾル化し、流動するので、細孔が閉塞して、イオン透過性を喪失する。従って、本発明による薄膜状電解質は、特に、電池用セパレータとして好適に用いることができる。但し、電池にセパレータとして組み込むに際して、予め、可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物のゲルを充填したセパレータを用意し、これを電池に組み込んでもよいが、しかし、予め、可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物のゲルを充填することなく、多孔質膜のみを電池に組み込み、この後に多孔質膜に可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物のゾルを含浸させ、冷却して、ゲル化してもよい。
【0042】
従って、例えば、電池用セパレータを形成するための多孔質膜を電極と積層し、又は共に捲回する等して組合わせて、上記多孔質膜を介して一対の電極を対向して配設し、これを、例えば、電池外装体内に配置して、いわば仕掛品を組み立てた後、この外装体内に可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物のゾルを注入し、多孔質膜中に含浸させた後、冷却して、多孔質膜にゲル化した電解質を担持し、かくして、セパレータを形成すれば、このようなセパレータを介して電極が配設されてなる電池を生産性よく簡単に得ることができる。
【0043】
【発明の効果】
本発明による薄膜状電解質は、以上のように、加熱されたとき、その細孔が閉塞する樹脂からなる多孔質膜中に可逆的ゲル化剤と電解質塩とこの電解質塩のための溶媒とからなる可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物を含浸してなるものであるので、液漏れを起こさない固体電解質として、種々の電気化学素子に有用に用いることができる。
【0044】
特に、本発明による薄膜状電解質をセパレータとして組み込んでなる電池においては、電池が内部短絡や外部短絡によって発熱しても、セパレータを構成する多孔質膜が溶融すると共に、可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物もゾル化するので、多孔質膜は、その細孔を閉塞し、かくして、イオン導電性を喪失するシャットダウン機能を発揮して、電池の熱暴走を止めることができる。
【0045】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。以下において、用いた多孔質膜の物性や薄膜状電解質の特性は、次のように評価した。
【0046】
実施例1
(正極シートの作製)
コバルト酸リチウム(LiCoO2 、平均粒径15μm)、黒鉛粉末及びポリフッ化ビニリデン樹脂を重量比85:10:5にて混合し、これをN−メチル−2−ピロリドンに投入し、攪拌して、固形分濃度15重量%のスラリーを調製した。塗工機を用いて、このスラリーを厚さ20μmのアルミニウム箔(集電体)の表面に厚み200μmに塗布し、80℃で1時間乾燥し、更に、このアルミニウム箔の裏面にも、上記スラリーを厚さ20μmに塗布し、乾燥した。次いで、このように処理したアルミニウム箔を120℃2時間加熱し、乾燥した後、ロールプレスに通して、厚さ200μmの正極シートを製作した。
【0047】
(負極シートの作製)
黒鉛粉末とポリフッ化ビニリデン樹脂とを重量比95:5にて混合し、これをN−メチル−2−ピロリドンに投入し、攪拌して、固形分濃度15重量%のスラリーを調製した。塗工機を用いて、このスラリーを厚さ20μmの銅箔(集電体)の表面に厚み200μmに塗布し、80℃で1時間加熱し、乾燥し、更に、この銅箔の裏面にも、上記スラリーを厚み200μmに塗布し、80℃で1時間加熱し、乾燥した。この後、このように処理した銅箔を120℃で2時間加熱し、乾燥した後、ロールプレスに通して、厚さ200μmの負極シートを製作した。
【0048】
(可逆的ゾル−ゲル電解質組成物の調製)
エチレンカーボネート/エチルメチルカーボネート容量比1/1の混合物からなる溶媒に、電解質として過塩素酸リチウム(LiClO4 )を1mol/L濃度となるように溶解させて、電解液とし、これにゲル化剤としてトリベンジリデンソルビトール(新日本理化(株)製ゲルオールT)を10重量%加え、70℃に加熱し、溶解させて、可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物を調製した。
【0049】
(電池の製作)
上記正極シートを幅58mm、長さ550mmの寸法に裁断し、負極シートを幅59mm、長さ600mmの寸法に裁断し、それぞれの集電体にリードを取り付けた。これら電極シートと幅60mmのポリエチレン樹脂多孔質膜(超高分子量ポリエチレン樹脂/高密度ポリエチレン樹脂重量比1/2の組成物からなる多孔質膜、厚さ25μm、空孔率50%、平均孔径0.1μm、細孔閉塞温度134℃)とを交互に積層し、これを最も外側に上記多孔質膜が位置するようにコイル状に捲回して円筒とした。最も外側の多孔質膜を粘着テープにてその内側の多孔質膜上に固定して、電気化学素子の仕掛品を作製し、この仕掛品をアルミニウム製の電池缶内に挿入した。また、別に、上記仕掛品をアルミニウム蒸着したポリエチレンテレフタレートフィルム製の電池袋内に挿入した。
【0050】
上記可逆的ゾル−ゲル電解質組成物を60℃に加熱してゾルとし、これを上記電池缶と電池袋内にそれぞれ注入して、仕掛品中に十分に含浸させた後、冷却し、上記ゾルをゲル化させた。この後、電池缶の口部に蓋をし、また、電池袋の開口部をヒートシールして封じ、このようにして、それぞれリチウムイオン二次電池を缶電池及び袋電池として得た。
【0051】
実施例2
ゲル化剤として、12−ヒドロキシステアリン酸を用いた以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池を缶電池及び袋電池として得た。
【0052】
実施例3
実施例1において、ポリエチレン樹脂多孔質膜に代えて、超高分子量ポリエチレン樹脂/オレフィン系熱可塑性エラストマー(住友化学工業(株)製TPE821)重量比4/1の組成物からなる多孔質膜(厚さ25μm、空孔率60%、平均孔径0.01μm、細孔閉塞温度132℃)を用いた以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池を缶電池及び袋電池として得た。
【0053】
実施例4
実施例1において、ポリエチレン樹脂多孔質膜に代えて、超高分子量ポリエチレン樹脂からなる多孔質膜(厚さ25μm、空孔率55%、平均孔径0.01μm、細孔閉塞温度148℃)を用いた以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池を缶電池及び袋電池として得た。
【0054】
実施例5
実施例1において、ポリエチレン樹脂多孔質膜に代えて、ポリプロピレン樹脂からなる多孔質膜(厚さ25μm、空孔率42%、平均孔径0.05μm、細孔閉塞温度155℃)を用いた以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池を缶電池及び袋電池として得た。
【0055】
比較例1
エチレンカーボネート/エチルメチルカーボネート容量比1/1の混合物からなる溶媒に、電解質として過塩素酸リチウム(LiClO4 )を1mol/L濃度となるように溶解させ、これを電解液として用いた以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池を缶電池及び袋電池として得た。
【0056】
比較例2
過塩素酸リチウム(LiClO4 )をプロピレンカーボネートに1mol/L濃度に溶解して電解液とし、これにポリメチルメタクリレート(Aldrich製、平均分子量120000)を30重量%加え、100℃の温度に加熱し、電解質−ポリメチルメタクリレート溶液とした後、これをキャステイングして、厚み50μmのフィルム状電解質を得た。
【0057】
上記電解液−ポリメチルメタクリレート溶液を100℃にて減圧下に実施例1にて調製し、所定の寸法に裁断した正極シートと負極シートに十分に含浸させた後、冷却し、電極シートの空隙部にゲル状電解質を充填した。これらの電極シートと上記フィルム状電解質を正極シート/フィルム状電解質/負極シート/フィルム状電解質の順序に積層し、この積層体を最も外側にフィルム状電解質が位置するようにコイル状に捲回して円筒とした。最も外側のフィルム状電解質を粘着テープにてその内側のフィルム状電解質上に固定して、電気化学素子の仕掛品を作製し、この仕掛品をアルミニウム製の電池缶内に挿入した後、電池缶の口部に蓋をして、リチウムイオン二次電池を缶電池として得た。また、別に、上記仕掛品をアルミニウム蒸着したポリエチレンテレフタレートフィルム製の電池袋内に挿入した後、電池袋の開口部をヒートシールして封じて、リチウムイオン二次電池を袋電池として得た。
【0058】
比較例3
過塩素酸リチウム(LiClO4 )をプロピレンカーボネートに1mol/L濃度に溶解して電解液140.6gとし、これにポリエチレンプロピレングリコールジアクリレート50.0gと2,2'−アゾビスイソブチロニトリル0.50gとを溶解させて、電解質−重合性ジアクリレート溶液を調製した。
【0059】
実施例1にて調製し、所定の寸法に裁断した正極シートと負極シートに上記電解質−重合性ジアクリレート溶液を十分に含浸させた後、90℃に2時間加熱して、上記重合性アクリレートを重合させて、電極シートの空隙部にゲル状電解質を充填した。
【0060】
また、実施例1にて用いたポリエチレン樹脂製多孔質膜に上記電解質−重合性ジアクリレート溶液を含浸させた後、この多孔質膜の四辺を固定しながら、90℃に2時間加熱して、多孔質膜の細孔中にゲル状電解質を充填した薄膜状電解質を調製した。
【0061】
これらの電極と薄膜状電解質を用いて、比較例2と同様にして、リチウムイオン二次電池を缶電池及び袋電池として得た。
【0062】
比較例4
実施例1において、ポリエチレン樹脂製に代えて、ポリテトラフルオロエチレン製多孔質膜(厚さ23μm、空孔率70%、平均孔径0.8μm、細孔閉塞温度160℃以上)を用いた以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池を缶電池及び袋電池として得た。
【0063】
このようにして得たそれぞれの電池について、釘刺し試験を行なうと共に、封口部を下向きにして10日間放置し、放置前後の重量を測定して、電解液(質)の漏れの有無を調べた。結果を表1に示す。
【0064】
(釘刺し試験)
電池を0.2CmAで5回充放電を行なった後、0.2CmAで満充電した。この電池を25℃の雰囲気下、直径5mmの釘を電池の中央部に貫通させた後、電池の外壁の温度を測定した。
【0065】
(合成樹脂多孔質膜の細孔閉塞温度)
直径25mmの密閉可能な筒状の試験室を有するステンレス鋼(SUS)製のセルを準備し、このセルの下部に直径20mm、厚み1.0mmの電極を取付けると共に、上部には直径10mm、厚み1.0mmの電極を取付けた。それぞれの電極は、ばねによって内側に付勢されている。直径24mmの円板状に撃ち抜いた試料に電解液を含浸させ、上記セルの電極間に挟んで固定した。上記電解液は、プロピレンカーボネート/ジメトキシエタン容量比1/1の混合物にホウフッ化リチウムを1.0モル/L濃度に溶解させて調製した。このようなセルに熱電対温度計と抵抗計を接続した後、セルを180℃の恒温器中に入れ、平均10℃/分の割合で昇温して、セル内部の温度と多孔質膜の電気抵抗を測定し、多孔質膜の電気抵抗が100Ω・cm2 に達した温度を細孔閉塞温度とした。
【0066】
【表1】
【0067】
表1の結果から、本発明による電池においては、異常短絡時の電池の発熱を抑制することができ、また、液漏れがない。
Claims (10)
- 100〜160℃の範囲の温度に加熱されたとき、その細孔が閉塞するポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜中に、オイルゲル化剤からなる可逆的ゲル化剤と電解質塩とこの電解質塩のための非水系有機溶媒とからなる50〜100℃の温度においてゾル化する可逆的ゾル−ゲル状電解質組成物のゲルを担持させてなることを特徴とする薄膜状電解質。
- ポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜が超高分子量ポリエチレン樹脂からなる多孔質膜である請求項1に記載の薄膜状電解質。
- ポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜がポリプロピレン樹脂からなる多孔質膜である請求項1に記載の薄膜状電解質。
- ポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜が超高分子量ポリエチレン樹脂/高密度ポリエチレン樹脂組成物からなる多孔質膜である請求項1に記載の薄膜状電解質。
- ポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜が超高分子量ポリエチレン樹脂/オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物からなる多孔質膜である請求項1に記載の薄膜状電解質。
- ポリオレフィン樹脂からなる多孔質膜が膜厚10〜200μm、細孔平均孔径0.01〜5μm及び空孔率30〜95%を有するものである請求項1に記載の薄膜状電解質。
- オイルゲル化剤が12−ヒドロキシステアリン酸である請求項1に記載の薄膜状電解質。
- オイルゲル化剤がトリベンジリデンソルビトールである請求項1に記載の薄膜状電解質。
- 請求項1から8のいずれかに記載の薄膜状電解質からなる電池用セパレータ。
- セパレータとこのセパレータを介して一対の電極が対向して配設されてなる電池において、上記セパレータが請求項9に記載のセパレータである電池。
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