JP4600597B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents
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そして、油圧の供給容量負荷が大きくなるファーストフィル操作を、第3及び第4係合要素の油圧サーボについて、相互に重ならないようにすることができる。これにより、第3及び第4係合要素双方のファーストフィル操作を迅速に完了させ、待機状態への移行を早めることができる。
この制御では、当初ステップS11により変速の進行度判断のためのタイマーをスタートさせる(タイマー開始t=0)。次に、ステップS12によりサーボ油圧を一旦ライン圧より若干低い所定圧に維持する処理(PB1=PB1a)を行う。この処理は、具体的には、ソレノイド1への駆動信号電流値を制御して、図5に示すソレノイド弁41を調圧作動させ、それによるソレノイド圧でコントロール弁45により油圧サーボの油圧をPB1aとする処理を意味する(この駆動信号とサーボ圧の関係は、以下の全ての油圧制御において同様である)。この処理は各変速機ごとの個体差や経時変化による係合側のC−1クラッチ作動のばらつきによるエンジン吹き防止のためのもである。この定圧維持の時間は、次のステップS13により監視され、その判断の成立(タイマt>t_wait)まで継続される。このタイマ時間経過後に、ステップS14によりサーボ油圧を一気に所定圧まで低下させるB−1ブレーキの解放開始処理(PB1=PB1c)を行い、続けてステップS15によりサーボ油圧を徐々に低下させる処理(dPB1cの傾きでスイープダウン)を行いながら、更に次のステップS16による変速の進行を判断する指標としての進行度合(Shift R)判断を行う。この変速の進行度合(Shift R)は、入力軸回転数や油圧サーボの油圧を判断指標とすることもできるが、本形態では、入出力軸回転数を指標として、
Shift R=(変速機入力回転数−変速前ギヤ比×変速機出力回転数)×100/{変速機出力回転数×(変速後ギヤ比−変速前ギヤ比)}〔%〕
で表されるものとし、例えば70%に設定され、図1に示す変速機入力軸回転数センサ33と車速センサ34による検出値を基に算出される。当初はこの進行度合判断が不成立となるので、ステップS15に戻るループを繰り返す。こうしてステップS16による進行度合判断が成立(Shift R>S_End 2)すると、次のステップS17によりB−1ブレーキのサーボ油圧を完全に抜くための低圧処理を行う(dPB1dの傾きでスイープダウン)。この処理は、ソレノイド弁3がフル出力に達することで自ずと完了するので、特に監視判断を行わずにB−1ブレーキ解放のための6−4変速制御終了となる。
〔C−1係合制御〕
この制御は、先のB−1ブレーキ係合制御のための6−4変速制御と同時スタートとされており、先の制御と同様に、ステップS21でタイマをスタートさせる(タイマー開始t=0)。次いで、ステップS22によりサーボ起動制御サブルーチン処理を行う。この処理は、C−1クラッチの油圧サーボシリンダ内を満たすための油圧のファーストフィルと、油圧サーボピストンと係合要素の摩擦材との間の隙間を詰めるためのその後のピストンストローク圧を維持する処理であり、クラッチ係合のために通常行われる公知の処理である。次に、ステップS23により進行度合(Shift R)を判断する(Shift R>S_End 1)。この判断は、当初不成立(No)となるので、変速が進行し成立に至るまで継続する。上記判断が成立(Yes ) したところで、ステップS24によりC−1クラッチを係合開始させるための昇圧(dPC1aの傾きでスイープアップ)を開始する。そして、この昇圧を続けながら、次のステップS25で変速の進行度合(Shift R)から、変速が4速同期前、例えば90%に達した(Shift R>S_End 2)か否かを判断する。この判断も当初は不成立となるので、変速が進行して成立に至るまでステップ24に戻るループを繰り返してスイープアップを継続する。ステップS25の判断が成立すると、次に、ステップS26により、今度はC−1クラッチの係合を確実に維持するためにライン圧まで昇圧させる処理(dPC1bの傾きでスイープアップ)を行いながら、次のステップS27でサーボ油圧がライン圧に達した(PC1>PFULL)か否かの判断を繰り返す。こうして、ステップS27の判断が成立したところでC−1クラッチ係合制御のための6−4変速制御終了となる。
〔C−2解放制御〕
この処理の前提として、6−4変速がすでに終了しているときには、このC−2解放制御がそぐわないものとなるので、この場合を除外する意味で、当初のステップS31で6−4変速終了判断を行い、これが成立のときには、以後の処理を跳ばしてC−2解放制御を終了させる。この除外の下に、次のステップS32で更に第3速段へのシフト指令が成立しているか否かの判断(3rd判断)を行う。これにより、他の変速段へのシフトとの峻別を行う。こうして本制御の実行が適切であることが確認された後に、ステップS33によりC−2クラッチの解放開始のタイミングを決めるための変速の進行度合(Shift R)判断を開始する。そして、この判断が成立(Shift R>Shift R_S1)したところで、ステップS34によりC−2クラッチのサーボ油圧を一気に所定油圧まで低下させる(PC2=PC2_OS+PC2_to)低圧処理を実行する。この場合の所定油圧は、C−2クラッチへの入力トルクに見合った分の油圧(PC2_to)に、変速の進行に応じて比率を低下させる安全率分の油圧(PC2_OS)を含むものとれている。
この制御の場合も処理の前提として、6−4変速がすでに終了しているときには、このC−3係合制御がそぐわないものとなるので、この場合を除外する意味で、当初のステップS41で6−4変速終了判断を行い、これが成立のときには、以後の処理を跳ばしてC−3係合制御を終了させる。この除外の下に、次のステップS42で更に第3速段へのシフト指令が成立しているか否かの判断(3rd判断)を行う。これにより、他の変速段へのシフトとの峻別を行う。こうして本制御の実行が適切であることが確認された後に、ステップS43で6−4変速の進行度合の判断を開始する。この場合の進行度合(Shift R)判断指標としての(Shift R_S2)は、C−2クラッチの油圧サーボの当初の圧抜き 、すなわち先のステップ34の処理が成されたことに対する確認のタイミングとして設定されている。この進行度合判断が成立(Shift R>Shift R_S2)したところで、次のステップS44によりサーボ起動制御1サブルーチン処理を行う。この処理は、C−3クラッチの油圧サーボシリンダ内を満たすための油圧のファーストフィルと、油圧サーボピストンと係合要素の摩擦材との間の隙間を詰めるためのその後のピストンストローク圧を維持する処理であり、先のC−1クラッチの起動と類似するが、ピストンストローク圧の設定がC−1クラッチの起動の場合とは異なる。この油圧の設定については、後の該当するステップのところで詳記する。
TSA_43=TSA_C3−TSA_C3drum−TSA_C3cansel
として設定される。ここに、TSA_C3は、通常の4−3変速時に必要とされるピストンストローク時間、TSA_C3drumは、C−3クラッチのドラム回転数に基づき設定される補正時間、TSA_C3canselは、C−3クラッチのドラムの停止時間に基づき設定される補正時間である。C−3クラッチのドラム回転数と補正時間の間には、図11に実線で示すような相関関係が成立する。また、C−3クラッチのドラムの停止時間と補正時間の間には、図12に実線で示すような相関関係が成立する。次のステップS44−3では、C−3クラッチのサーボ圧PC3をファーストフィル用の供給圧PS1に設定する処理を行う。こうして次のステップS44−4でファーストフィル時間の経過を待つ(t>TSA_43)。そして、この判断の成立でファーストフィルの終了が確認されると、次のステップS44−5で基圧(PC3Base)の設定処理を行う。この場合の基圧(PC3Base)は、
PC3Base=PS2_C3−PC3_C3drum−PC3cansel
として設定される。ここに、PS2_C3は、通常の4−3変速時に必要とされるピストンストローク圧、PC3_C3drumは、C−3クラッチのドラム回転数に基づき設定される補正油圧、PC3canselは、C−3クラッチのドラムの停止時間に基づき設定される補正油圧である。C−3クラッチのドラム回転数と補正油圧の間には、図11に点線で示すような相関関係が成立する。また、C−3クラッチのドラムの停止時間と補正油圧の間には、図12に点線で示すような相関関係が成立する。この基圧の設定によりC3サーボ起動制御1の処理が終了する。
C−2 クラッチ(第2係合要素)
C−1 クラッチ(第3係合要素)
C−3 クラッチ(第4係合要素)
21 変速制御手段
S44 C3サーボ起動制御1ステップ(起動制御手段)
Claims (4)
- 第1の変速段から第2の変速段への変速のときに、4つの係合要素の作動を必要とし、第1の変速段が第1及び第2係合要素(B−1,C−2)の係合で達成され、過渡的変速段が第2及び第3係合要素(C−2,C−1)の係合で達成され、第2の変速段が第3及び第4係合要素(C−1,C−3)の係合で達成される自動変速機の制御装置において、前記制御装置は、第3係合要素(C−1)の油圧サーボへ油圧を供給してピストンをストロークさせるファーストフィル操作を行った後であって、前記油圧サーボの油圧を上昇させて前記第3係合要素の係合を開始させる前に、第4係合要素(C−3)の油圧サーボへ油圧を供給してピストンをストロークさせるファーストフィル操作を行う変速制御手段を有することを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
- 前記変速制御手段は、入力回転の変化を指標とする変速の進行度合(Shift R)の判断手段を有し、前記第3及び第4係合要素の係合制御は、判断手段による変速の進行度の判断に基づいて成される、請求項1記載の自動変速機の変速制御装置。
- 前記第2係合要素(C−2)は、その油圧サーボの油圧により制御され、前記変速制御手段は、第2係合要素の解放制御開始後に、第4係合要素の前記ファーストフィル操作を行う、請求項1又は2記載の自動変速機の変速制御装置。
- 前記変速制御手段は、第4係合要素の前記ファーストフィル操作を行った後、その油圧サーボの油圧を、少なくとも第3係合要素が係合を開始するまでの期間、第4係合要素の係合の開始を防ぐ基圧に保持する起動制御手段を有する、請求項1、2又は3記載の自動変速機の変速制御装置。
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