JP4599993B2 - 物理情報取得方法および物理情報取得装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物理情報取得方法および物理情報取得装置に関する。たとえば、物理量分布検知の半導体装置の一例である撮像装置を利用した撮像技術に関する。
より詳細には、たとえば光や放射線などの外部から入力される電磁波に対して感応性をする複数の単位構成要素が配列されてなり、単位構成要素によって電気信号に変換された物理量分布を電気信号として読み出す際の、信号干渉の低減技術に関する。
光や放射線などの外部から入力される電磁波あるいは圧力(接触など)などの物理量変化に対して感応性をする単位構成要素(たとえば画素)をライン状もしくはマトリクス状に複数個配列してなる物理量分布検知半導体装置が様々な分野で使われている。
たとえば、映像機器の分野では、物理量の一例である光(電磁波の一例)の変化を検知するCCD(Charge Coupled Device )型あるいはMOS(Metal Oxide Semiconductor )やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor )型の撮像素子(撮像デバイス)を用いた固体撮像装置が使われている。ここで“固体”とは半導体製であることを意味している。
たとえばCCDやCMOSイメージセンサに代表される固体撮像素子の小型化、低価格化により、これらを利用した各種映像機器、たとえば静止画を撮影するデジタルスチルカメラやカメラ付き携帯電話あるいは動画を撮影するビデオカメラなどが急激に普及しつつある。なかでもCMOSイメージセンサは、CCDに比べて低消費電力、低コストで製造可能であることから、将来CCDを置き換えるものとして注目を集めている。
また、近年、半導体技術の進歩により、固体撮像素子の高画素化が急速に進んでおり、たとえば数100万画素の固体撮像素子が開発され、高解像度が要求されるデジタルスチルカメラや映画用のビデオカメラなどに利用されている。その中でもCMOSセンサは各画素に光電変換素子と読出回路が設けられた固体撮像装置であり、各画素をランダムにアクセスすることや、高速に読み出すことができることから、将来を有望視されているセンサである。
また、コンピュータ機器の分野では、指紋に関する情報を圧力に基づく電気的特性の変化や光学的特性の変化に基づき指紋の像を検知する指紋認証装置などが使われている。これらは、単位構成要素(固体撮像装置にあっては画素)によって電気信号に変換された物理量分布を電気信号として読み出す。
一方、固体撮像装置の中には、電荷生成部で生成された信号電荷に応じた画素信号を生成する画素信号生成部に静電誘導トランジスタやMOSトランジスタなどの増幅用の駆動トランジスタを有する増幅型固体撮像素子(APS;Active Pixel Sensor /ゲインセルともいわれる)構成の画素を備えた増幅型固体撮像装置がある。たとえば、CMOS型固体撮像装置の多くはそのような構成をなしている。
このような増幅型固体撮像装置において画素信号を外部に読み出すには、複数の単位画素が配列されている画素部に対してアドレス制御をし、個々の単位画素からの信号を任意に選択して読み出すようにしている。つまり、増幅型固体撮像装置は、アドレス制御型の固体撮像装置の一例である。
たとえば、単位画素がマトリクス状に配されたX−Yアドレス型固体撮像素子の一種である増幅型固体撮像素子は、画素そのものに増幅機能を持たせるために、MOS構造などの能動素子(MOSトランジスタ)を用いて画素を構成している。すなわち、光電変換素子であるフォトダイオードに蓄積された信号電荷(光電子)を前記能動素子で増幅し、画像情報として読み出す。
この種のX−Yアドレス型固体撮像素子では、たとえば、画素トランジスタが2次元行列状に多数配列されて画素部が構成され、ライン(行)ごとあるいは画素ごとに入射光に対応する信号電荷の蓄積が開始され、その蓄積された信号電荷に基づく電流または電圧の信号がアドレス指定によって各画素から所定順に読み出される。ここで、MOS(CMOSを含む)型においては、アドレス制御の一例として、1行分を同時にアクセスして行単位で画素信号を画素部から読み出し、その後に、その1行分の画素信号を順次出力側に読み出す方式が多く用いられている。たとえばマトリクス状に配置された画素の信号出力が、行ごとに順次垂直信号線に送られ、垂直信号線からさらに水平方向に順次水平読出線に接続されて出力される(たとえば特許文献1参照)。
特開平11−164204号公報
図12は、従来の固体撮像装置の一構成例を示すブロック図である。図12に示すように、増幅型の固体撮像装置901は、図示しないフォトダイオードやフォトゲート(何れも光電変換素子の一例)などでなる電荷生成部を少なくとも1つと能動素子とを有した増幅型の光電変換画素(以下単位画素903という)が行方向および列方向に配列された撮像部(画素マトリクス)910を備える。
また、固体撮像装置901は、撮像部910やその他の機能部を駆動する制御パルスを生成する駆動信号操作部916と出力回路988とが、撮像部910と同一の半導体基板上に設けられて構成されている。
出力回路988の後段である撮像チップ外部の外部回路997には、出力回路988から出力されたアナログの撮像信号S3(個々の画素信号S1_1〜nの纏まり)をデジタルの撮像データに変換する機能部や、デジタル化された撮像データに基づいてデジタル信号処理を施す機能部が設けられる。
たとえば図12(B)に示すように、撮像チップ内部の出力回路988は、出力アンプ990と、サンプルホールド部992と、出力バッファ993とをこの順に有し、出力バッファ993と撮像チップ外部の図示しないデジタル信号処理回路の間には、外部回路997の一部をなすAD変換部999が設けられる。
サンプルホールド部992は、垂直列ごとに水平信号線986を基準レベルにリセットしてから信号レベルを読み出すべく出力アンプ990が信号転送状態とリセット状態とを交互に繰り返しながら動作するものであることに対応して設けられており、サンプルスイッチ994とホールドコンデンサ996とを備え、実際に画像として必要な信号転送状態の信号を抽出する機能を持つ。
AD変換部999は、サンプルホールド部992から出力バッファ993を介して固体撮像装置901の外部に出力されたアナログの撮像信号S3をデジタルの撮像データD3に変換して、後段の図示しないデジタル信号処理回路に渡す。
駆動信号操作部916には、水平走査部912と、垂直走査部914とが設けられている。垂直走査部914からは、読出行を選択し、その選択した単位画素3にて取得される画素信号を読出回路であるカラム処理部920に読み出すために、複数の垂直制御線915(_1,2,…)が単位画素3に供給される。
撮像部910の単位画素903から画素信号が出力される垂直信号線918は、それぞれ撮像部910内における列方向の単位画素903に共通接続され、読出回路としてのカラム処理部920内の各列に対応するカラム回路922にそれぞれ接続されている。
それぞれのカラム回路922には、一例として、結合容量923と、信号転送スイッチ924と、蓄積容量926とが設けられている。信号転送スイッチ部924QTの各制御ゲート端には、クロックφTが共通入力される。各列の結合容量923を纏めて結合容量群923Cといい、各列の信号転送スイッチ924を纏めて信号転送スイッチ部924QTといい、各列の蓄積容量926を纏めて蓄積容量群926Cという。
カラム処理部920内において、カラム出力線928には、他端が接地された蓄積容量926が接続され、各蓄積容量926は、行方向の蓄積容量群926Cを構成する。画素から出力された電気信号は、垂直信号線918を通り、各々の垂直信号線918に接続されている蓄積容量926に保持される。
カラム処理部920からの出力信号は、水平読出用のスイッチ984を備えた水平読出スイッチ部984Qhに入力される。カラム処理部920の各カラム回路922の出力は、カラム出力線928を介して、蓄積容量926に保持されている電荷を順次読み出すための各列に対応する水平読出用のスイッチ984にそれぞれ接続されている。
水平読出スイッチ部984Qhの出力端側は、行方向の信号電荷を順次転送出力する水平信号線986が共通接続される。一方、水平読出スイッチ部984Qhの各制御ゲート端は、水平シフトレジスタやデコーダなどで構成され水平方向の読出アドレスを制御する水平アドレス設定部912aおよび水平読出スイッチ部984Qhのスイッチ984を駆動する水平駆動部912bを備えた水平走査回路912に接続される。
水平駆動部912bには、図示しないゲート回路が設けられており、水平アドレス設定部912aから、読出列に対応するゲート回路には、ゲートクロックφGHが共通入力されるとともに、読出列に対応する制御出力(水平転送クロックφHk)が入力される。
垂直制御線915によって選択された行の単位画素903から出力された画素信号は、単位画素903に対して平行に配置されるカラム処理部920内の対応列のカラム回路922に入力され、蓄積容量926に信号電荷として蓄積される。この信号の蓄積動作は、1行同時に行なわれる。
たとえば、この固体撮像装置901では、まずクロックφTを各信号転送スイッチ924の制御ゲート端に入力して、信号転送スイッチ部924QTの各信号転送スイッチ924をオン状態にし、垂直信号線918から、撮像部910において選択された行の単位画素903からの信号電荷出力を、カラム出力線928を介して対応する列の蓄積容量926に蓄積する。この間、水平読出スイッチ部984Qhの各水平読出スイッチ984は、全てオフ状態に保持されている。
その後、水平走査部912により読出列のスイッチ984が選択され、蓄積容量926に蓄積された信号電荷は、その選択順に従って水平信号線928に読み出される。たとえば、クロックφTのオフによって信号転送スイッチ部924QTをオフ状態に保持し、水平アドレス設定部912aからの制御出力である水平転送クロックφHによって、それぞれの蓄積容量926に蓄積された信号電荷を順次、水平信号線986および出力回路988に渡す。出力回路988は、単位画素903の画素信号の集合である撮像信号S3を、出力端子989から外部回路997に向けて出力する。
たとえば、まず水平アドレス設定部912aは、行方向に沿って左端から順番に列を選択し、順次ハイレベルの水平転送クロックφH1〜φH8を出力する。水平駆動部912bは、水平アドレス設定部912aの制御出力φH1〜φHhとゲートクロックφGHとの論理積(φg1〜φgh)を、それぞれ水平読出スイッチ984_1〜hの制御ゲート端に出力する。この結果、水平読出しスイッチ984_1〜hが順次オン状態となり、蓄積容量926_1〜hに蓄積されていた信号電荷が順次水平信号線986に出力され、出力回路988から撮像信号S3が出力される。
つまり、水平走査部912で、列選択トランジスタであるスイッチ984を順番に選択していくことで、各単位画素3の信号が順番に読み出される。出力回路988は、水平信号線986に順次読み出された画素信号を増幅して電圧モードで撮像チップ外部に出力する。
ところで、図12に示す増幅型の固体撮像装置1では、各単位画素3で取得される画素信号が1本の水平信号線986に集められ、1個の出力回路988からアナログ信号で出力される。高性能、高画質を求められて固体撮像素子が多画素化してくると、出力回路988の動作速度が変わらなければ、全ての単位画素903の画素信号を出力するのに要する時間が伸びてしまう。
それに対して、単位画素903の画素信号の集合である撮像信号S3を最終的に処理する出力回路988の後段に設けられるデジタル処理回路部分は、通常、十分な演算速度を持っている。このため、出力回路988がシステム全体の処理速度を規定することになる。出力回路988の処理速度をアップすれば全体処理の高速化が可能であるが、実際には、アナログ回路である出力回路988を高速化するのは難しい。
この処理速度の問題を解決する一手法として、たとえば特許文献1の図12には、水平信号線986と出力回路988とを複数設け、複数列の画素信号を同時に読み出すことで、読出処理の高速化を図る仕組みが開示されている。一例として2つの処理系統(チャネル)に分ける場合、2本の水平信号線で、カラム処理部920の蓄積容量926を半分ずつ受け持つ。
このような構成にすると、それぞれの出力回路が処理しなければならない画素信号の量は、図12に示した1本の水平信号線986でカラム処理部20の全ての蓄積容量926を受け持つ構成の場合に比べて、処理系統の数に応じて減少し、たとえば2つの処理系統に分ける場合には半分に減少する。
また、各処理系統の各出力回路の速度が同一であって、それぞれが同時に動作するならば、全ての単位画素3の画素信号を出力するのに要する時間も、処理系統の数に応じて減少し、たとえば2つの処理系統に分ける場合には半減することになり、読出処理の高速化を図ることができる。
しかしながら、各処理系統の処理回路は近接して配置されるため、他方の処理系統において使用されるタイミングパルスの影響で、お互いの信号出力に影響を及ぼし合い、これによって後段の処理回路において適正な信号処理ができなくなる問題が生じる。
たとえば、出力回路として、信号転送状態とリセット状態の2つの状態を切り替えて動作する構成のものを使用した場合には信号転送状態中にタイミングパルスの変化が入ると、クロストークによる影響で信号量が変化する可能性がある。また、出力回路の後段にも処理系統ごとにサンプルホールド部を設ける場合、サンプリング期間中にタイミングパルスの変化が入ると、クロストークによる影響で信号量が変化する可能性がある。そして、これらの影響により、その後段の処理回路、たとえばAD変換部での処理結果が不正確になる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、複数の処理系統を用いて信号処理を行なう場合に、他方の処理系統において使用されるタイミングパルスが、一方の処理系統における後段の処理結果に悪影響を与えることを防止できる仕組みを提供することを目的とする。
本発明によれば、
入射光量に応じた信号を出力する複数の単位画素を有する撮像部と、前記撮像部内の第1方向の単位画素を選択する第1選択回路と、前記撮像部内の前記第1方向と異なる第2方向の単位画素を選択する複数のスイッチを有する第2選択回路と、前記複数の第2選択回路にそれぞれ接続された複数の信号線と、前記複数の信号線にそれぞれ接続された複数の出力回路と、オンまたはオフに応答して前記信号線から前記出力回路へ信号を転送する信号転送期間またはリセット期間を規定する駆動パルス、および、オンまたはオフに応答してサンプリング期間またはホールド期間を規定するタイミングパルスを出力する、制御信号出力部と、を具備し、
前記複数の出力回路の各々は、前記複数の信号線のうちの対応する信号線に接続され、前記信号転送期間において前記信号線から転送される信号を増幅する増幅回路と、
一端が当該対応する増幅回路に接続され、前記サンプリング期間またはホールド期間を規定する前記タイミングパルスのオンまたはオフに応答してオンまたはオフ動作するサンプルスイッチと、当該サンプルスイッチの他端に接続されたホールドキャパシタとを有する、サンプルホールド回路を有し、
前記制御信号出力部は、
前記複数の信号線に出力される前記単位画素の信号の信号列の出力タイミングが異なるように、前記第2選択回路内の前記複数のスイッチのオン・オフ動作を規定する制御パルスを出力し
記複数の増幅回路の信号転送期間複数の増幅回路に対応する複数のサンプルホールド回路のホールド期間とが時間的に異なるように、前記複数の増幅回路に印加する前記駆動パルスおよび前記複数のサンプルスイッチに印加する前記タイミングパルスを生成する、
固体撮像装置が提供される。
好ましくは、前記制御信号出力部は、前記信号転送期間と前記リセット期間が等しく、前記サンプル期間と前記ホールド期間が等しい、前記駆動パルスおよび前記タイミングパルスを生成する
また好ましくは、前記制御信号出力部は、前記複数のサンプル回路に印加する、1のタイミングパルスの立ち上がり期間と、他のタイミングパルスの立ち下がり期間が重複し、この重複期間において、1のタイミングパルスの立ち上がり、他のタイミングパルスの立ち下がるように、前記タイミングパルスを生成する。
好ましくは、前記出力回路の各々は、前記ホールドキャパシタに接続された、バッファ回路として機能する出力回路を有する。
好ましくは、前記第2選択回路は、前記撮像部内の前記第1方向と異なる第2方向の単位画素に接続された複数の第1信号線と、前記複数の第1信号線にそれぞれ接続された複数の信号処理回路と、前記複数の信号処理回路に接続され、前記制御信号生成回路からの駆動パルスに応答してオン・オフ動作する前記複数のスイッチを有する選択回路とを有する。
また好ましくは、前記複数の信号処理回路は各々、対応する第1信号線に接続された、結合キャパシタと、当該結合キャパシタに接続され、選択クロックに応じてオン・オフする、スイッチ素子と、当該スイッチ素子の出力側に接続され、前記対応する第1信号線の信号電荷を蓄積する、蓄積キャパシタとを有する。
好ましくは、前記複数の信号処理回路は各々、相関二重サンプリング処理回路を有する。
好ましくは、前記撮像部の入射光量に応じた信号を出力する複数の単位画素はCMOSセンサを有する。
また好ましくは、前記撮像部内の第1方向の単位画素を選択する第1選択回路と、前記撮像部内の前記第1方向と異なる第2方向の単位画素を選択する複数のスイッチを有する第2選択回路と、前記複数の第2選択回路にそれぞれ接続された複数の信号線と、前記複数の信号線にそれぞれ接続された前記複数の出力回路は、同一半導体基板に形成されている。
好ましくは、前記複数の出力回路に当該出力回路の数と同じ数、または、少ない数のアナログ/デジタル変換器が接続可能であり、前記複数の出力回路に当該出力回路の数より少ない数のアナログ/デジタル変換器が接続された場合、前記複数の出力回路と前記アナログ/デジタル変換器との間に複数の出力回路の出力信号を選択する選択回路が接続可能であり、前記選択回路および前記アナログ/デジタル変換器には、前記制御信号出力部と連動する制御回路からサンプリングクロックが印加される。
また好ましくは、前記アナログ/デジタル変換器の動作は、前記出力回路内のサンプル回路より高速である。
好ましくは、前記制御信号生成回路は、前記サンプル回路におけるリセット信号が、前記アナログ/デジタル変換器のサンプリング期間を侵さないタイミングに前記駆動パルスを生成する。
また本発明によれば、
入射光量に応じた信号を出力する複数の単位画素を有する撮像部と、前記撮像部内の第1方向の単位画素を選択する第1選択手段と、前記撮像部内の前記第1方向と異なる第2方向の単位画素を選択する複数のスイッチを有する第2選択手段と、前記複数の第2選択手段にそれぞれ接続された複数の信号線と、前記複数の信号線にそれぞれ接続された複数の出力回路と、オンまたはオフに応答して前記信号線から前記出力回路へ信号を転送する信号転送期間またはリセット期間を規定する駆動パルス、および、オンまたはオフに応答してサンプリング期間またはホールド期間を規定するタイミングパルスを出力する、制御信号出力手段と、を具備し、
前記複数の出力回路の各々は、前記複数の信号線のうちの対応する信号線に接続され、前記信号転送期間において前記信号線から転送される信号を増幅する増幅回路と、一端が当該対応する増幅回路に接続され、前記サンプリング期間またはホールド期間を規定する前記タイミングパルスのオンまたはオフに応答してオンまたはオフ動作するサンプルスイッチと、当該サンプルスイッチの他端に接続されたホールドキャパシタとを有する、サンプルホールド回路を有し、
前記制御信号出力手段は、
前記複数の信号線に出力される前記単位画素の信号の信号列の出力タイミングが異なるように、前記第2選択手段内の前記複数のスイッチのオン・オフ動作を規定する制御パルスを出力し、
前記複数の増幅回路の信号転送期間複数の増幅回路に対応する複数のサンプルホールド回路のホールド期間とが時間的に異なるように、前記複数の増幅回路に印加する前記駆動パルスおよび前記複数のサンプルスイッチに印加する前記タイミングパルスを生成する、
固体撮像装置が提供される。
さらに本発明によれば、
上記固体撮像装置の駆動制御方法であって、
前記複数の信号線に出力される前記単位画素の信号の信号列の出力タイミングが異なるように、前記第2選択手段内の前記複数のスイッチのオン・オフ動作を規定する制御パルスを出力する処理と、
前記複数の増幅回路の信号転送期間および複数の増幅回路に対応する複数のサンプルホールド回路のホールド期間が時間的に異なるように、前記複数の増幅回路に印加する前記駆動パルスおよび前記複数のサンプルスイッチに印加する前記タイミングパルスを生成する処理と
を行う、固体撮像装置の駆動制御方法が提供される。
本発明によれば、複数の単位信号生成部のそれぞれから出力される単位信号を、伝送線の配列方向に読み出す際に、複数の信号処理部を使うようにするとともに、複数の信号処理部が信号処理に使用するタイミングパルスの位相関係を、他方の信号処理部の信号出力に影響を与え難いように設定するようにした。
伝送線の配列方向に読み出す際に、複数の信号処理部を並列に使用することで、高速な読出し動作が実現できる。加えて、複数の信号処理部が信号処理に使用するタイミングパルスの位相関係を、他方の信号処理部の信号出力に影響を与え難いように設定するので、それぞれが使用するタイミングパルスが、お互いに干渉し難いように調整される。この結果、信号処理部の後段の処理回路、たとえばAD変換部での処理結果が不正確になると言うことを防止できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下においては、X−Yアドレス型の固体撮像装置の一例である、CMOS撮像素子をデバイスとして使用した場合を例に説明する。
ただしこれは一例であって、対象となるデバイスはMOS型の撮像デバイスに限らない。光や放射線などの外部から入力される電磁波に対して感応性をする単位構成要素をライン状もしくはマトリクス状に複数個配列してなる物理量分布検知用の半導体装置の全てに、後述する実施形態が同様に適用できる。
<撮像装置の概略構成>
図1は、本発明に係る物理情報取得装置の一実施形態であるCMOS固体撮像装置の概略構成図である。この固体撮像装置1は、たとえばカラー画像を撮像し得る電子スチルカメラやFA(Factory Automation)カメラとして適用されるようになっている。
固体撮像装置1は、入射光量に応じた信号を出力する図示しない検知部としての受光素子を含む単位画素が行および列の正方格子状に配列された(すなわち2次元マトリクス状の)撮像部を有し、各単位画素からの信号出力が電圧信号であって、CDS(Correlated Double Sampling ;相関2重サンプリング)処理機能部やその他の機能部が垂直列ごとに設けられたカラム型のものである。
すなわち、図1に示すように、固体撮像装置1は、複数の単位画素3(単位構成要素の一例)が行および列に(2次元行列状に)多数配列された撮像部(画素部)10いわゆるエリアセンサ部と、撮像部10の外側に設けられた駆動制御部7と、各垂直列に配されたカラム信号処理部(図ではカラム回路と記す)22を有するカラム処理部20と、水平選択スイッチ部60とを備えている。
駆動制御部7としては、たとえば水平走査部12と垂直走査部14とを備える。また、駆動制御部7の他の構成要素として、水平走査部12、垂直走査部14、あるいはカラム処理部20などの固体撮像装置1の各機能部に所定タイミングの制御パルスを供給する駆動信号操作部(読出アドレス制御装置の一例)16が設けられている。
これらの駆動制御部7の各要素は、撮像部10とともに、半導体集積回路製造技術と同様の技術を用いて単結晶シリコンなどの半導体領域に一体的に形成され、半導体システムの一例である固体撮像素子(撮像デバイス)として構成される。
図1では、簡単のため行および列の一部を省略して示しているが、現実には、撮像部10の各行や各列には、数十から数千の単位画素3が配置される。なお、図示を割愛するが、撮像部10には、各画素に所定のカラーコーディングを持つ色分離フィルタが形成される。もちろん、モノクロ撮像用など、構成によっては、色分離フィルタは必須とはならない。また図示を割愛するが、撮像部10の各単位画素3は、フォトダイオードやフォトゲートなどの光電変換素子およびトランジスタ回路によって構成されている。
単位画素3は、垂直列選択のための垂直制御線15を介して垂直走査部14と、また複数の検知部で検知され増幅素子を有する単位信号生成部で増幅された後に単位画素3から出力される画素信号S0(_1〜h;1行中の画素番号)をそれぞれ伝送する伝送線としての垂直信号線18を介してカラム処理部20と、それぞれ接続されている。
水平走査部12や垂直走査部14は、駆動信号操作部16から与えられる駆動パルスに応答してシフト動作(走査)を開始するようになっている。垂直制御線15には、単位画素3を駆動するための種々のパルス信号が含まれる。
水平走査部12は、水平方向の読出列(水平方向のアドレス)を規定する(カラム処理部20内の個々のカラム信号処理部22を選択する)水平アドレス設定部12aと、水平アドレス設定部12aにて規定された読出アドレスに従ってカラム処理部20の各信号を水平信号線86に導く水平駆動部12bとを有する。
水平アドレス設定部12aは、図示を割愛するが、シフトレジスタあるいはデコーダを有して構成されており、カラム信号処理部22からの画素情報を所定の順に選択し、その選択した画素情報を水平信号線86に出力する選択手段としての機能を持つ。
垂直走査部14は、垂直方向の読出行(垂直方向のアドレス)や水平方向の読出列(水平方向のアドレス)を規定する(撮像部10の行を選択する)垂直アドレス設定部14aと、垂直アドレス設定部14aにて規定された読出アドレス上(水平行方向)の単位画素3に対する制御線にパルスを供給して駆動する垂直駆動部14bとを有する。
垂直アドレス設定部14aは、図示を割愛するが、信号を読み出す行の基本的な制御を行なう垂直シフトレジスタあるいはデコーダの他に、電子シャッタ用の行の制御を行なうシャッタシフトレジスタも有する。
垂直シフトレジスタは、撮像部10から画素情報を読み出すに当たって各画素を行単位で選択するためのものであり、各行の垂直駆動部14bとともに信号出力行選択手段を構成する。シャッタシフトレジスタは、電子シャッタ動作を行なうに当たって各画素を行単位で選択するためのものであり、各行の垂直駆動部14bとともに電子シャッタ行選択手段を構成する。
駆動信号操作部16は、図示しないが、各部の動作に必要なクロックや所定タイミングのパルス信号を供給するタイミングジェネレータTG(読出アドレス制御装置の一例)の機能ブロックと、端子1aを介して入力クロックCLK0や動作モードなどを指令するデータを受け取り、また端子1bを介して固体撮像装置1の情報を含むデータDATAを出力する通信インタフェースの機能ブロックとを備える。また、水平アドレス信号を水平アドレス設定部12aへ、また垂直アドレス信号を垂直アドレス設定部14aへ出力し、各アドレス設定部12a,14aは、それを受けて対応する行もしくは列を選択する。
なお、駆動信号操作部16は、撮像部10や水平走査部12など、他の機能要素とは独立して、別の半導体集積回路として提供されてもよい。この場合、撮像部10や水平走査部12などから成る撮像デバイスと駆動信号操作部16とにより、半導体システムの一例である撮像装置が構築される。この撮像装置は、周辺の信号処理回路や電源回路なども組み込まれた撮像モジュールとして提供されてもよい。
カラム処理部20は、垂直列(カラム)ごとにカラム信号処理部22を有して構成されており、1行分の画素の信号を受けて、各カラム信号処理部22が対応列の画素信号S0(_1〜h;1行中の画素番号)を処理して、処理済みの画素信号S1(_1〜h;1行中の画素番号)を出力する。たとえば、カラム信号処理部22は、図示を割愛するが、図12に示したと同様に、結合容量923、信号転送スイッチ924、および蓄積容量926を持ち、垂直信号線18からの信号に基づき信号電荷を蓄積する機能を備えるようにすることができる。また、CDS(Correlated Double Sampling ;相関2重サンプリング)処理を利用したノイズ除去手段の機能を備えるようにしてもよい。
CDS処理を行なう場合、駆動信号操作部16から与えられるサンプルパルスSHPとサンプルパルスSHDといった2つのサンプルパルスに基づいて、垂直信号線18を介して入力された電圧モードの画素情報に対して、画素リセット直後の信号レベル(ノイズレベル;0レベル)と真の信号レベルとの差分をとる処理を行なうことで、画素ごとの固定ばらつきによる固定パターンノイズ(FPN;Fixed Pattern Noise )やリセットノイズといわれるノイズ信号成分を取り除く。
なお、カラム信号処理部22には、CDS処理機能部などの後段に、必要に応じて信号増幅機能を持つAGC(Auto Gain Control) 回路やその他の処理機能回路などを設けることも可能である。
カラム処理部20の後段には、図12に示したと同様に、図示しない水平読出用のスイッチ(選択スイッチ)を備えた水平選択スイッチ部60が設けられており、各垂直列のカラム信号処理部22の出力端は、カラム信号処理部22から信号を順次読み出すための各垂直列に対応する選択スイッチの入力端iにそれぞれ接続されている。
水平選択スイッチ部60の各垂直列の制御ゲート端cは、水平方向の読出アドレスを制御・駆動する水平走査部12の水平駆動部12bに接続される。一方、水平選択スイッチ部60の各垂直列の選択スイッチの出力端oは、行方向に画素信号を順次転送出力する水平信号線86が共通接続されている。水平信号線86の後端には出力回路88が設けられている。
ここで、本実施形態の特徴として、撮像部10からの画素信号の高速な読出動作が可能なように、水平信号線86と出力回路88とを、複数の処理系統に分けている。具体的には、垂直信号線18を奇数列と偶数列の2つのグループに対応するように2つの処理系統に分けており、それぞれ水平信号線86_1,2(纏めて水平信号線86ともいう)、出力回路88_1,2(纏めて出力回路88ともいう)が設けられ、カラム処理部20の蓄積容量926を半分ずつ受け持つようになっている。高速読み出しを追求すると、1つの信号処理回路に頼るよりは、複数の信号処理回路を並列に使用することが望ましいと考えられるからである。たとえば、水平信号線86_1および出力回路88_1の第1系統は奇数列を担当し、水平信号線86_2および出力回路88_2の第2系統は偶数列を担当するようにする。
水平信号線86は、単位画素3のそれぞれから垂直信号線18を介して伝送される個々の画素信号S0を、垂直信号線18の配列方向である水平方向に所定順に出力するため読出線として機能するものであり、カラム信号処理部22から、垂直列ごとに存在する図示しない選択スイッチによって選択された信号を取り出して出力回路88に渡す。
すなわち、カラム信号処理部22により処理された画素情報を表わす信号電荷に応じた各垂直列の電圧信号は、水平走査部12からの水平選択信号φH1〜φHhに応じた駆動パルスφg1〜φghにより駆動される垂直列ごとに設けられた選択スイッチにより所定のタイミングで選択され水平信号線86に読み出される。そして、水平信号線86の後端に設けられた出力回路88に入力される。
出力回路88は、信号転送状態とリセット状態の2つの状態を切り替えて動作することができるようになっている。これに対応して、信号転送状態とリセット状態の2つの状態を切り替えて動作させるパルスや信号転送状態の信号をサンプルするためのパルスなど種々の駆動パルスCN1(_1,2)が、駆動信号操作部16から供給される。出力回路88は、撮像部10から水平信号線86を通して出力される各単位画素3の画素信号S1_1〜h(h=n)を適当なゲインで増幅した後、駆動パルスCN1の制御の元で、撮像信号S3として図示しない外部回路(後述する図2参照)に出力端子88a(_1,2)を介して供給する。この出力回路88は、たとえば、バッファリングだけする場合もあるし、その前に黒レベル調整、列ばらつき補正、色関係処理などを行なうこともある。
つまり、本実施形態のカラム型の固体撮像装置1においては、単位画素3からの出力信号(電圧信号)が、垂直信号線18→カラム処理部20(カラム信号処理部22)→水平信号線86→出力回路88の順で伝送される。その駆動は、1行分の画素出力信号は垂直信号線18を介してパラレルにカラム処理部20に送り、処理後の信号は水平信号線86を介してシリアルに出力するようにする。
なお、垂直列や水平列ごとの駆動が可能である限り、それぞれのパルス信号を単位画素3に対して水平行方向および垂直列方向の何れから供給するか、すなわちパルス信号を印加するための駆動クロック線の物理的な配線方法は自由である。
このような構成の固体撮像装置1において、水平走査部12や垂直走査部14およびそれらを制御する駆動信号操作部16により、撮像部10の各画素を水平行単位で順に選択し、その選択した1つの水平行分の画素の情報を同時に読み出すタイプのCMOSイメージセンサが構成される。
出力回路88の後段に設けられる図示しない外部回路は、撮像部10や駆動制御部7などが同一の半導体領域に一体的に形成された固体撮像素子とは別の基板(プリント基板もしくは半導体基板)上に構成されており、各撮影モードに対応した回路構成が採られるようになっている。
撮像部10や駆動制御部7などからなる固体撮像素子(本発明に係る半導体装置や物理情報取得装置の一例)と外部回路とによって、固体撮像装置1が構成されている。駆動制御部7を撮像部10やカラム処理部20と別体にして、撮像部10やカラム処理部20で固体撮像素子(半導体装置の一例)を構成し、この固体撮像素子と別体の駆動制御部7とで、撮像装置(本発明に係る物理情報取得装置の一例)として構成してもよい。
なおここでは、固体撮像素子の後段の信号処理を担当する外部回路を固体撮像素子(撮像チップ)外で行なう例を示したが、外部回路の全てもしくは一部(たとえばA/D変換部やデジタルアンプ部など)の機能要素を、固体撮像素子のチップに内蔵するように構成してもよい。つまり、撮像部10や駆動制御部7などが同一の半導体領域に一体的に形成された固体撮像素子と同一の半導体基板上に外部回路を構成して、実質的に、固体撮像装置1と物理情報取得装置とが同一のものとして構成してもよい。
また、図では、水平選択スイッチ部60や駆動制御部7を撮像部10とともに備えて固体撮像装置1を構成し、実質的に、固体撮像装置1が物理情報取得装置としても機能するように構成しているが、物理情報取得装置は、必ずしもこのような構成に限定されない。水平選択スイッチ部60や駆動制御部7の全体もしくは前記一機能部分が撮像部10と同一の半導体領域に一体的に形成されたものであることは要件ではない。水平選択スイッチ部60および駆動制御部7を、撮像部10とは異なる回路基板(別の半導体基板に限らず一般的な回路基板をも意味する)、たとえば外部回路が設けられる回路基板に形成してもよい。
<出力回路と外部回路の詳細>
図2は、出力回路88と、この出力回路88の後段に設けられる外部回路97の構成例を示すブロック図である。
撮像チップ内部の出力回路88は、適度なゲインで入力信号を増幅するなどの機能を持った出力部の一例である出力アンプ90と、出力アンプ90から出力されたアナログの撮像信号S2における必要な部分を抽出するサンプルホールド部92と出力バッファ93とをこの順に有する。
また、撮像チップ外部の外部回路97は、切替スイッチ部98と、切替スイッチ部98にて選択された信号であって、サンプルホールド部92から出力されたアナログの撮像信号S3をデジタルの撮像データD3に変換する後段信号処理部の一例であるAD(Analog to Digital )変換部99とを、この順に備えている。
AD変換部99は、サンプルホールド部92から出力バッファ93を介して固体撮像装置1の外部に出力されたアナログの撮像信号S3をデジタルの撮像データD3に変換して、後段の図示しないデジタル信号処理回路に渡す。
アナログ信号(画素信号S3)をデジタルの撮像データD3に変換するAD変換部99は、アナログ信号S2を出力する出力アンプ90やアナログ信号S3を出力するサンプルホールド部92よりも、高速動作に十分対応可能であるものとする。なお、速度の面で回路動作を規定するものは、サンプルホールド部92よりも出力アンプ90の方である。
出力アンプ90は、図示しない駆動信号操作部16からの駆動パルスCN1_1,2に含まれているリセットパルスRST(_1,2)に従って、信号転送状態とリセット状態の2つの状態を切り替えて動作することができるようになっている。具体的には、出力アンプ90は、リセットパルスRST(_1,2)がアクティブ期間(後述する図5のt14〜t16)に当該回路をリセットし、インアクティブ期間(後述する図5のt10〜t14)に読出列に対応する制御出力(水平転送クロックφHk)がアクティブにされることで当該読出列の画素信号を取り出し、全体として撮像信号S2を取得する。
ここで本実施形態では、各出力アンプ90_1,2の後段に、処理系統ごとにサンプルホールド部92_1,2(纏めてサンプルホールド部92という)を設けている。サンプルホールド部92は、サンプルスイッチ94とホールドコンデンサ96とを有している。
このサンプルホールド部92は、垂直列ごとに水平信号線86を基準レベルにリセットしてから信号レベルを読み出すべく出力アンプ90が信号転送状態とリセット状態の2つの状態を持ち、これら2つの状態をリセットパルスRST(_1,2)の制御に従って切り替えて動作する、すなわち交互に繰り返しながら動作するものであることに対応して設けられている。
サンプルスイッチ94は、図示しない駆動信号操作部16からの駆動パルスCN1_1,2に含まれている、サンプリング期間とホールド期間の2つの状態を切り替えるためのタイミングパルスであるサンプルパルスSP(_1,2)が入力されるようになっており、サンプルパルスSP(_1,2)に基づいて、サンプリング期間とホールド期間を切り替えて動作するようになっている。
具体的には、サンプルスイッチ94は、サンプルパルスSP(_1,2)がアクティブ(後述する図5のt10〜t12)のときに、撮像信号S2のうちの実際に画像として必要な信号転送状態のみをサンプルして、画素信号S3を取り出す。こうすることで、後段のAD変換部99におけるAD変換時に、画素信号S2のリセット状態がAD変換のサンプリング期間を侵さないようにすることができる。
また、AD変換部99としては、サンプルホールド部92の処理系統数よりも少ない1つの処理系統を設けるようにしている。このため、2つの処理系統に対応する2つのサンプルホールド部92から出力される画素信号S3_1,2の何れかを選択してAD変換部99に供給する選択部の一例として切替スイッチ部98を、サンプルホールド部92とAD変換部99との間に設けている。
切替スイッチ部98とAD変換部99には、図示しない駆動信号操作部16(図1を参照)から、処理系統を切り替える切替クロックCLK_0が供給される。また、AD変換部99には、各処理系統の画素信号S3_1,2の所定位置(時間的な位置;タイミング)をサンプリングするために、対応するサンプリングクロックCLK_1,2が図示しない駆動信号操作部16から切替スイッチ部98を介して供給される。
切替スイッチ部98とAD変換部99とは、駆動信号操作部16と連動して動作する図示しない外部回路97用の制御部から供給される切替クロックCLK_0の制御の元で、連動して動作をする。たとえば奇数列の処理時には、切替スイッチ部98は画素信号S3_1を選択して画素信号S3とし、またサンプリングクロックCLK_1を選択してAD変換部99に供給し、AD変換部99は、サンプリングクロックCLK_1を用いて画素信号S3(_1)の所定位置をサンプルしてデジタル化する。同様に、偶数列の処理時には、切替スイッチ部98は画素信号S3_2を選択して画素信号S3とし、またサンプリングクロックCLK_2を選択してAD変換部99に供給し、AD変換部99は、サンプリングクロックCLK_2を用いて画素信号S3(_2)の所定位置をサンプルしてデジタル化する。
図示しない駆動信号操作部16(図@1参照)や外部回路97用の制御部は、駆動パルスCN1(_1,2)、サンプルパルスSP(_1,2)、およびサンプリングクロックCLK(_1,2)のオン/オフタイミング(各アクティブ期間の幅を含む)が、信号成分の取得やノイズ抑制の観点で最適状態となるように、たとえば0.5〜数nsec単位など、基準クロック周期よりも短い単位で微調整する機能を持っている。たとえば、サンプルパルスSP(_1,2)のサンプリング状態に対応するアクティブ期間の幅を0.5nsec単位で調整可能に構成する。
このような、タイミングパルスのオン/オフタイミング(各アクティブ期間の幅を含む)を基準クロック周期よりも短い単位で微調整する機能を持たせる回路構成は、図示を割愛するが、たとえばゲート回路の縦続接続を介してタイミングパルスを出力するように構成し、縦続段数を切替可能な(いわゆるタップ切替可能な)構成にするなど、公知の回路構成を任意に採用することができる。
なお図示しないが、AD変換部99の後段には、AD変換部99によりデジタル化された撮像データD3に基づいてデジタル信号処理を施すデジタル信号処理部(DSP;Digital Signal Processor)を備える。
デジタル信号処理部は、たとえば、AD変換部99から出力されるデジタル信号を適当に増幅して出力するデジタルアンプ部の機能を持つ。また、たとえば色分離処理を施してR(赤),G(緑),B(青)の各画像を表す画像データRGBを生成し、この画像データRGBに対してその他の信号処理を施してモニタ出力用の画像データD3を生成する。また、デジタル信号処理部には、記録メディアに撮像データを保存するための信号圧縮処理などを行なう機能部が備えられる。
また外部回路97は、デジタル信号処理部にてデジタル処理された画像データD3をアナログの画像信号に変換するD/A(Digital to Analog )変換部を備える。D/A変換部から出力された画像信号は、液晶モニタなどの表示デバイスに送られる。操作者は、この表示デバイスに表示されるメニューや画像を見ながら、撮像モードを切り替えるなどの各種の操作を行なうことが可能になる。
<各処理系統が取り扱う画素信号量>
図3は、図1に示した固体撮像装置1の水平信号線86_1,2や出力回路88_1,2が担当する画素信号量すなわち各処理系統が取り扱う画素信号量を説明する図である。出力回路88として、図1のように、出力回路88_1,2の2系統を使う場合、2個の出力回路88_1,2に入る水平信号線86も2本に分け、この2本でカラム処理部20の蓄積容量26を半分ずつ受け持つ。
このような構成にすると、図3(A)に示すように、出力回路88_1が処理しなければならない画素信号はS1_α(αは、1,3,5,…,n−1の奇数)、出力回路88_2が処理しなければならない画素信号はS1_β(βは、2,4,6,…,nの偶数)となる。つまり、各出力回路88_1,2が処理しなければならない画素信号量は、1系統で処理する場合(図3(B)のn個;nは偶数)の半分n/2個に減少する。
<読出処理の高速化対応>
図4は、カラム処理部20の後段に配される信号処理回路を複数系統に分けることによる読出処理の高速化対応を説明する図である。各処理系統の各出力回路の処理速度が同一であって、それぞれが同時に動作する場合、全ての単位画素3の画素信号を出力するのに要する時間は、処理系統の数に応じて減少する。たとえば2つの処理系統に分け、出力回路88_1,2から独立に出力する場合には、1系統で処理する場合の読出時間t(図4(B))に対して、図4(A)に示すように、読出時間t/2となり半減し、読出処理の高速化を図ることができる。
<出力アンプとサンプルホールド部の動作>
図5は、出力回路88の出力アンプ90とサンプルホールド部92の動作を説明する図である。各出力出力アンプ90(_1,2)は、図5(A)に示すように、リセットパルスRSTの制御に従って信号転送状態とリセット状態とを交互に繰り返しながら動作する。具体的には、出力アンプ90(_1,2)は、リセットパルスRST(_1,2)がアクティブ期間(t14〜t16)に当該回路をリセットする。この後、インアクティブ期間(t10〜t14)に、水平走査部12により読出列に対応する制御出力(水平転送クロックφHk)をアクティブにすることで、出力アンプ90は、当該読出列の画素信号を取り出し、全体として撮像信号S2を取得する。
ここで、実際に画像として必要なのは信号転送状態だけであるので、図2に示したように、各出力アンプ90_1,2の後段にサンプルホールド部92_1,2を設ける。そして、図5(B)に示すように、各サンプルホールド部92_1,2にて、サンプルパルスSPのアクティブ期間(t10〜t12)に、撮像信号S2(_1,2)における信号転送状態のみを取り出し、アナログの画素信号S3(_1,2)を得、これを出力バッファ93(_1,2)を介して外部回路97に出力する。
<出力回路以降の動作>
図6および図7は、出力回路88より後段の信号処理回路における処理タイミングを説明する図である。ここで、図6は、サンプルホールド部92から出力される画素信号S3_1,2が同相である場合を示し、図7は、サンプルホールド部92から出力される画素信号S3_1,2が異相、すなわち個々の画素信号の出力タイミングが異なる位相関係(位相ずれの状態)にある場合を示す。
図2に示した外部回路97の構成において、出力アンプ90とサンプルホールド部92がどのようなタイミングで信号を送り込むのが最も効率的なのかについて考える。
たとえば、図6(A)に示すように、奇数列を担当する出力アンプ90_1およびサンプルホールド部92_1と偶数列を担当する出力アンプ90_2およびサンプルホールド部92_2が全く同じタイミング(すなわち同相で)で動作すると、それぞれの処理系統のアナログ出力である画素信号S3_1,2が安定した時点でAD変換部99が動作するためには、図6(B)に示すAD変換のサンプリングポイントから分かるように、AD変換部99も殆ど同じタイミングで2つの画素信号S3_1,2をサンプリングする必要がある。
しかしながら、実際には、一方のサンプルホールド部92(たとえば_1)の出力である画素信号S3(_1)をサンプリングしてから、他方のサンプルホールド部92(たとえば_2)の出力である画素信号S3(_2)をサンプリングする間には殆ど時間がなく、AD変換部99が安定することも難しい。
これを回避するためには、アナログ出力である画素信号S3_1,2が安定した時点でアナログ値を一旦記憶させておいて、それをAD変換部99により、異なるタイミング関係(すなわち異相)で、交互にサンプリングすることが考えられる。
このためには、固体撮像装置1(撮像チップ)から出力される信号が位相がずれていなければ、撮像チップ内部に設けられているサンプルホールド部92の他に、撮像チップ外部のAD変換部99の前段にサンプルホールド部を別途設ける必要が生じる。仮に、より安定した A/D変換を目指して半相ずらしの場合でも、撮像チップ外部にサンプルホールド部を付けるとしても、同相より半相ずらしの方が外部サンプルホールドの動きを2系統でまったく同じにできる分、自然となる。
ここで、最終的に、サンプルホールド部92_1,2から出力バッファ93_1,2を介して出力される画素信号S3_1,2をAD変換部99で異相かつ交互にサンプリングするのであれば、図7(A)に示すように、最初から画素信号S3_1,2そのものを異相で(たとえば半相(180度)ずらして)出力することが考えられる。このとき、AD変換部99は、図7(B)に示すように、交互に2つの画素信号S3_1,2をサンプリングすればよく、自然である。
なお、画素信号S3_1,2そのものを異相で(たとえば半相(180度)ずらして)出力するには、水平転送クロックφH_1,2を異相で駆動することにより、画素信号S2_1,2も異相で(たとえば半相(180度)ずらして)出力する必要がある。
図2に示した外部回路97の構成では、外部回路97に切替スイッチ部98が設けられており、切替スイッチ部98が2つの画素信号S3_1,2およびサンプリングクロックCLK_1,2を交互に選択してAD変換部99に供給するので、AD変換部99は、対応するサンプリングクロックCLK_1,2を用いて、交互に2つの画素信号S3_1,2の所定位置をサンプリングすることが簡単に実現できる。
なお、サンプリングクロックCLK_1,2の各立上りエッジを表わす1つのサンプリングクロックCLK_3(図示せず)をサンプリングクロックCLK_1,2に代えて直接にAD変換部99に供給してもよい。この場合にも、AD変換部99は、切替クロックCLK_0に基づき、切替スイッチ部98による画素信号S3_1,2の選択と連動して、画素信号S3(_1,2)の所定位置をサンプルしてデジタル化することが簡単に実現できる。
<タイミングパルスの設定例>
図8〜図10は、タイミングパルスの好適な設定例を説明する図である。実際には、カラム処理部20から水平信号線86への接続のための選択スイッチに対する水平走査部12による駆動、そして出力回路88の駆動、あるいは、サンプルホールド部92の駆動に多くのタイミングパルス(制御信号)が用いられる。これら各タイミングパルスが、なるべくお互いの信号出力に影響を及ぼさないように慎重にタイミングを組み合わせることが望まれる。
このためには、図1における水平選択スイッチ部60の図示しない選択スイッチ、水平信号線86_1,2、出力回路88_1,2、およびサンプルホールド部92_1,2からなる各処理系統の信号処理回路に対する制御パルスの全てのスイッチング動作に関して、お互いに干渉し難いように調整するのがよい。
たとえば本実施形態の出力回路88のように、信号転送状態とリセット状態の2つの状態を切り替えて動作する構成のものを使用した場合には、図5(A)における信号転送期間(t10〜t14)中にタイミングパルスの変化が入るとクロストークによる影響で信号量が変化する可能性があり、その危険性はリセット状態(t14〜t16)より高い。
これを避けるためには、クロストークによる影響の問題を生じ得るタイミングパルスに関しては、互いに他方の出力回路88における信号転送状態の信号出力に影響を与え難いように、それらの位相関係を設定するのがよい。もちろん、この位相関係の設定は、駆動制御部7(水平走査部12や駆動信号操作部16)が行なう。
たとえば、各垂直列からの画素信号S1を順次水平信号線86に読み出す信号転送状態中には極力スイッチングせず、リセット期間中にのみスイッチングするように設定するのがよい。つまり、クロストークによる影響の問題を生じ得るタイミングパルスに関しては、そのスイッチング(変化タイミング)を、他方の出力回路88の信号転送状態を侵さないように、他方の出力回路88のリセット期間中に設定するのがよい。
このためには、クロストークによる影響の問題を生じ得る同種類のタイミングパルスである、出力回路88に供給するリセットパルスRSTおよび垂直列を選択する水平転送クロックφHの位相関係を、異相、特に略180度の位相差を持って駆動するようにする。
具体的には、図8に示すように、出力アンプ90_1の信号転送期間t10_1〜t14_1および垂直列選択期間が出力アンプ90_2のリセット期間t14_2〜t16_2(つまり次のサイクルのt10_2)の範囲内となり、出力アンプ90_2の信号転送期間t10_2〜t14_2および垂直列選択期間が出力アンプ90_1のリセット期間t14_1〜t16_1(つまり次のサイクルのt10_1)の範囲内となる、つまり、お互いの垂直列選択期間および信号転送状態が、他方のリセット状態の範囲内に収まるようにリセットパルスRSTおよび水平転送クロックφHの位相関係を設定するのがよい。
また、2つの信号処理系統の撮像信号S2_1,2をAD変換部99にてデジタルデータに変換する際にAD変換部99にて使用するサンプリングクロックCLK_1,2の変化点を、2つの信号処理系統の信号転送状態の隙間に設定するのがよい。
こうすることで、サンプリングクロックCLK_1,2が、2つの出力回路88_1,2における信号転送状態の信号出力に影響を与えないようにすることができる。これによって、信号が安定している間にAD変換することができ、タイミングパルスの変化によるクロストークでAD変換部99の処理結果が不正確になると言うことを防止できる。
なお、信号転送期間とリセット期間が等しく信号転送状態のデューティが50%である場合には、駆動パルスCN1_1,2を逆相関係に設定すればよい(図8に示す状態がその状態である)。そのときには、信号転送状態の隙間は実質的にゼロとなるので、サンプリングクロックCLK_1,2の変化点が、駆動パルスCN1_1,2の変化点の近傍となるように設定すればよい。
また、出力回路88_1,2の後段にも処理系統ごとにサンプルホールド部92_1,2を設ける場合、図5(B)におけるサンプリング期間(t10〜t12)中にタイミングパルスの変化が入ると、クロストークによる影響で信号量が変化する可能性があり、その危険性はホールド期間(t12〜t16)より高い。
これを避けるためには、クロストークによる影響の問題を生じ得るタイミングパルスに関しては、互いに他方のサンプルホールド部92におけるサンプリング期間の信号出力に影響を与え難いように、それらの位相関係を設定するのがよい。もちろん、この位相関係の設定は、駆動制御部7(特に駆動信号操作部16)が行なう。
たとえば、サンプリング期間中には極力スイッチングせず、ホールド期間中にのみスイッチングするように設定するのがよい。つまり、クロストークによる影響の問題を生じ得るタイミングパルスに関しては、そのスイッチング(変化タイミング)を、他方のサンプルホールド部92のサンプリング期間を侵さないように、他方のサンプルホールド部92のホールド期間中に設定するのがよい。
このためには、クロストークによる影響の問題を生じ得る同種類のタイミングパルスである、サンプルホールド部92_1,2に供給するサンプルパルスSP_1,2の位相関係を、お互いのサンプリング期間に隙間が生じるように設定するのがよい。換言すれば、お互いのホールド期間(≒サンプル期間の隙間)にオーバーラップ部分が存在するようにサンプルパルスSP_1,2の位相関係を設定するのがよい。
後述にても総括するが、出力回路88の出力アンプ90のリセットが解除された瞬間からサンプルホールド部92がサンプリングを終了しホールドを開始する瞬間を、他方のスイッチングに侵されないようにタイミングを決める。そうすると、必然的に出力アンプ90のリセット期間は50%以上に設定する必要がでてくる。
具体的には、図9に示すように、第1系統および第2系統のサンプルパルスSP_1,2の変化が、それぞれ他方のサンプリング期間t10_1〜t12_1,t10_2〜t12_2を避けて、それぞれのサンプリング期間の隙間t12_1〜t16_1(=次のサイクルのt10_1),t12_2〜t16_2(=次のサイクルのt10_2)で起きるように、タイミングパルスを設定するのがよい。
このことは、サンプルホールド部92_1のサンプリング期間t10_1〜t12_1がサンプルホールド部92_2のホールド期間t12_2〜t16_2(つまり次のサイクルのt10_2)の範囲内となり、サンプルホールド部92_2のサンプリング期間t10_2〜t12_2がサンプルホールド部92_1のホールド期間t12_1〜t16_1(つまり次のサイクルのt10_1)の範囲内となる、つまり、お互いのサンプリング期間が、他方のホールド期間の範囲内に収まるようにサンプルパルスSP_1,2の位相関係を設定するということと等価である。
前述の垂直列選択期間および信号転送状態も含めると、水平選択スイッチ部60、水平信号線86、出力アンプ90、およびサンプルホールド部92を備えた信号処理系統(これらを纏めてアナログ信号処理回路AFE(Analog Front Endという)を複数統(本例では2系統)設ける場合には、図10に示すように、アナログ信号処理回路AFEを駆動するためのお互いの全タイミングパルスのうち、クロストークによる影響の問題を生じ得る同種類のタイミングパルス(本例では水平転送クロックφH,リセットパルスRST、およびサンプルパルスSP)に関しては、このお互いの同種類の全タイミングパルスのスイッチングが、他方のアナログ信号処理回路AFEの信号転送期間やサンプリング期間を侵さないように、他方のアナログ信号処理回路AFEのリセット期間やホールド期間内に設定されるようにするのがよいということになる。
また、2つの信号処理系統の撮像信号S2_1,2をAD変換部99にてデジタルデータに変換する際にAD変換部99にて使用するサンプリングクロックCLK_1,2の変化点を、前述のお互いのサンプル期間の隙間のオーバーラップ期間に設定するのがよい。
こうすることで、AD変換用のサンプリングクロックCLK_1,2が、2つのサンプルホールド部92_1,2におけるサンプリング期間の信号出力に影響を与えないようにすることができる。これによって、信号が安定している間にAD変換することができ、タイミングパルスの変化によるクロストークでAD変換部99の処理結果が不正確になると言うことを防止できる。
<タイミングの微調整>
なお、実際には、線抵抗や負荷容量、その他のバラツキなどの影響を考慮して、駆動制御部7(ときに水平走査部12や駆動信号操作部16)をタイミングパルスの変化点(立上りや立下りのスイッチングポイント)を任意に調整可能な構成としておき、クロストークによる影響の問題を生じ得る同種類の各タイミングパルスのオン(立上り)/オフ(立下り)タイミング(各アクティブ期間の幅を含む)の位相関係を実際の使用状態に応じて微調整するのが好ましい。
図11は、タイミングパルスの位相関係を微調整することの効果を説明する図である。図11(A)は、水平転送クロックφH、リセットパルスRST、およびサンプルパルスSPの立上りおよび立下りタイミングを調整することによる撮像信号S3の信号レベルとノイズ(ここでは相互干渉分を含む全ランダムノイズRNとする)との関係を示している。特に、サンプルパルスSP(_1,2)のアクティブ期間の幅(すなわちサンプルホールド期間)を調整することによる影響を示している。
ここで、“QS”は出力回路88の出力である出力バッファ93の出力における信号成分(撮像信号S3)である。デフォルト(Default )値は、図11(B)に示すように、対象となる水平転送クロックφH、リセットパルスRST、およびサンプルパルスSPの立上りおよび立下りを図示のように同じにしたときのもので(もちろん各チャネルでは半相ずれにする)、信号レベルQSは1.004Vpp、ランダムノイズRNは0.809mVrms であった。
一方、図11(C)に示すように、水平転送クロックφHに対してリセットパルスRSTおよびサンプルパルスSPの各立上りおよび立下りに、差Δ(ここでは纏めてディレイ(Delay )という)としてそれぞれ1nsecを持つように位相関係をずらすと、信号レベルQSは1.072Vppとなりデフォルト値よりも68mVpp増加するが、ランダムノイズRNは0.816mVrms となり、デフォルト値とほぼ同じであった。
このような状態で、さらにサンプルパルスSPの立下りタイミング(↓)の差Δを大きくする(ディレイさせる)と、20mV程度の信号レベルQSの増加が見込めるが、半相ずらしのため逆チャネル(ch)側のスイッチングノイズが見えてくるため、ランダムノイズRNが、1.032〜1.47mVrmsとなり、悪化するようになった。
これらの結果から、水平転送クロックφHに対してのリセットパルスRSTの立上り(↑)および立下り(↓)、並びにサンプルパルスSP(↑)および立下り(↓)の最適なタイミングは、図11(C)に示すように、RST↑=1nsec、RST↓=1nsec、SP↓=1nsec、SP↑=1nsecと考えてよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、2次元状に単位画素3が配された撮像部10から1行分の画素信号を行方向(水平方向)に読み出す際に、信号処理系統(上記例では水平信号線86、出力回路88、サンプルホールド部92)を複数に分けて並列動作をさせるようにしたので、多画素の大量のデータを短い時間で出力することができ、高速な読出し動作が実現できる。また、これによって、各処理系統の信号処理回路が取り扱う画素信号量を低減でき、信号処理回路の負担を軽減することもできる。
また複数に分けた信号処理系統間で、駆動パルスのタイミング関係を異相(位相ずれの状態)に設定するようにしたので、複数の信号処理系における信号が同相で処理されないようになり、駆動パルスに起因する相互干渉による不具合を抑える、すなわち複数の信号処理回路間の相互干渉による影響によって生じ得る信号量変化を最小限に抑えることができる。複数に分けた信号処理系統の後段に設けられる、より少ない数の後段回路としてのAD変換部における処理において、処理結果が不正確になると言うことを防止できる。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記の実施形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組合せにより種々の発明を抽出できる。実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
たとえば、上記実施形態では、水平信号線86、出力回路88、およびサンプルホールド部92の信号処理系統を2つに分ける事例を説明したが、そのグループ分けは2つに限らない。信号処理系統の数が増えても、複数に分けた信号処理系統間で、駆動パルスのタイミング関係を異相に設定することで、複数の信号処理回路間の相互干渉による影響を抑えるという考え方は同じである。
また、上記実施形態では、複数に分けた信号処理系統の後段に、切替スイッチ部98を介して、信号処理系統の数よりもより少ない数(具体的には1つ)のAD変換部99を後段回路として設けていたが、AD変換部99に関しても、複数に分けた信号処理系統のそれに対応して個別に設けてもよい。切替スイッチ部98と1つのAD変換部99で構成する場合と、切替スイッチ部98を備えずに複数に分けた信号処理系統のそれに対応して個別にAD変換部99を設ける場合とで、回路面積や消費電力あるいはコスト上の観点から、有利な方を選択すればよい。
また、上記実施形態では、単位画素が正方格子状かつ2次元マトリクス状に配されたエリアセンサからの画素信号の読出しにおける適用事例について説明したが、2次元状に配置されているものである限り、正方格子状や斜行格子状など、具体的な配置形態は問わない。
また、撮像部10は、複数の単位信号生成部(撮像部10)が2次元状に配置されているものに限らず、長尺状に配置されているものであってもよい。たとえば、撮像部10をラインセンサに置き換えても、ライン方向の読出しに関わる信号処理系統を複数に分け、その複数に分けた信号処理系統間で、駆動パルスのタイミング関係を異相に設定するという上記実施形態の技術を同様に適用でき、これによって、複数の信号処理回路間の相互干渉による影響を抑えるという同様の効果を享受できる。
ラインセンサの場合、その長さにもよるが、一般的には、単位画素3の配列方向における素子数が膨大になるので、個々の単位画素3から画素信号を読み出す伝送線の配列方向に所定順に出力する時間がエリアセンサに比べて長くなる傾向にあり、読出スピードの低下の問題がより大きくなる。この点では、伝送線の配列方向への画素信号の読出しに関わる信号処理系統を複数に分ける上記実施形態の仕組みの果たす効果は高い。
なお、“長尺状に配置されている”とは、短辺と長辺とを十分に認識できるように配置されている形態を意味し、1列で長く配置した典型的なラインセンサに限らず、たとえば複数列で長く配置した形態や千鳥状に配置した形態なども含む意味である。
また、たとえば、上記実施形態では、光や放射線などの外部から入力される電磁波に対して感応性をするCMOS型の固体撮像素子を使用した撮像装置についての適用事例を示したが、物理量の変化を検知するあらゆるものに、上記実施形態で説明した仕組みを適用でき、光などに限らず、たとえば、指紋に関する情報を圧力に基づく電気的特性の変化や光学的特性の変化に基づき指紋の像を検知する指紋認証装置(特開2002−7984や特開2001−125734などを参照)など、その他の物理的な変化を検知する仕組みにも同様に適用できる。
本発明に係る物理情報取得装置の一実施形態であるCMOS固体撮像装置の概略構成図である。 出力回路の後段に設けられる外部回路の構成例を示すブロック図である。 各処理系統が取り扱う画素信号量を説明する図である。 カラム処理部の信号処理回路を複数系統に分けることによる読出処理の高速化対応を説明する図である。 出力回路とサンプルホールド部の動作を説明する図である。 出力回路より後段の信号処理回路における処理タイミングを説明する図である(画素信号S3_1,2が同相の場合)。 出力回路より後段の信号処理回路における処理タイミングを説明する図である(画素信号S3_1,2が異相の場合)。 タイミングパルスの好適な設定例を説明する図である(その1)。 タイミングパルスの好適な設定例を説明する図である(その2)。 タイミングパルスの好適な設定例を説明する図である(その3)。 タイミングパルスの位相関係を微調整することの効果を説明する図である。 従来の固体撮像装置の一構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1…固体撮像装置、3…単位画素、7…駆動制御部、10…撮像部、12…水平走査部、14…垂直走査部、15…垂直制御線、16…駆動信号操作部、18…垂直信号線、20…カラム処理部、22…カラム信号処理部(カラム回路)、60…水平選択スイッチ部、86…水平信号線、88…出力回路、90…出力アンプ、92…サンプルホールド部、93…出力バッファ、94…サンプルスイッチ、96…ホールドコンデンサ、97…外部回路、98…切替スイッチ部、99…AD変換部

Claims (14)

  1. 入射光量に応じた信号を出力する複数の単位画素を有する撮像部と、
    前記撮像部内の第1方向の単位画素を選択する第1選択回路と、
    前記撮像部内の前記第1方向と異なる第2方向の単位画素を選択する複数のスイッチを有する第2選択回路と、
    前記複数の第2選択回路にそれぞれ接続された複数の信号線と、
    前記複数の信号線にそれぞれ接続された複数の出力回路と、
    オンまたはオフに応答して前記信号線から前記出力回路へ信号を転送する信号転送期間またはリセット期間を規定する駆動パルス、および、オンまたはオフに応答してサンプリング期間またはホールド期間を規定するタイミングパルスを出力する、制御信号出力部と、
    を具備し、
    前記複数の出力回路の各々は、
    前記複数の信号線のうちの対応する信号線に接続され、前記信号転送期間において前記信号線から転送される信号を増幅する増幅回路と、
    一端が当該対応する増幅回路に接続され、前記サンプリング期間またはホールド期間を規定する前記タイミングパルスのオンまたはオフに応答してオンまたはオフ動作するサンプルスイッチと、
    当該サンプルスイッチの他端に接続されたホールドキャパシタと
    を有する、
    サンプルホールド回路を有し、
    前記制御信号出力部は、
    前記複数の信号線に出力される前記単位画素の信号の信号列の出力タイミングが異なるように、前記第2選択回路内の前記複数のスイッチのオン・オフ動作を規定する制御パルスを出力し
    記複数の増幅回路の信号転送期間複数の増幅回路に対応する複数のサンプルホールド回路のホールド期間とが時間的に異なるように、前記複数の増幅回路に印加する前記駆動パルスおよび前記複数のサンプルスイッチに印加する前記タイミングパルスを生成する、
    固体撮像装置。
  2. 前記制御信号出力部は、前記信号転送期間と前記リセット期間が等しい前記駆動パルス、および、前記サンプル期間と前記ホールド期間が等しい前記タイミングパルスを生成する、
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記制御信号出力部は、前記複数のサンプル回路に印加する、1のタイミングパルスの立ち上がり期間と、他のタイミングパルスの立ち下がり期間が重複し、この重複期間において、1のタイミングパルスの立ち上がり、他のタイミングパルスの立ち下がるように、前記タイミングパルスを生成する、
    請求項1または2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記出力回路の各々は、前記ホールドキャパシタに接続された、バッファ回路として機能する出力回路を有する、
    請求項1〜3のいずれかに記載の固体撮像装置。
  5. 前記第2選択回路は、
    前記撮像部内の前記第1方向と異なる第2方向の単位画素に接続された複数の第1信号線と、
    前記複数の第1信号線にそれぞれ接続された複数の信号処理回路と、
    前記複数の信号処理回路に接続され、前記制御信号生成回路からの駆動パルスに応答してオン・オフ動作する前記複数のスイッチを有する選択回路と
    を有する、
    請求項1〜4のいずれかに記載の固体撮像装置。
  6. 前記複数の信号処理回路は各々、
    対応する第1信号線に接続された、結合キャパシタと、
    当該結合キャパシタに接続され、選択クロックに応じてオン・オフする、スイッチ素子と、
    当該スイッチ素子の出力側に接続され、前記対応する第1信号線の信号電荷を蓄積する、蓄積キャパシタと
    を有する、
    請求項5に記載の固体撮像装置。
  7. 前記複数の信号処理回路は各々、相関二重サンプリング処理回路を有する、
    請求項6に記載の固体撮像装置。
  8. 前記撮像部の入射光量に応じた信号を出力する複数の単位画素はCMOSセンサを有する、
    請求項1〜7のいずれかに記載の固体撮像装置。
  9. 前記撮像部内の第1方向の単位画素を選択する第1選択回路と、前記撮像部内の前記第1方向と異なる第2方向の単位画素を選択する複数のスイッチを有する第2選択回路と、前記複数の第2選択回路にそれぞれ接続された複数の信号線と、前記複数の信号線にそれぞれ接続された前記複数の出力回路は、同一半導体基板に形成されている、
    請求項1〜8のいずれかに記載の固体撮像装置。
  10. 前記複数の出力回路に当該出力回路の数と同じ数、または、少ない数のアナログ/デジタル変換器が接続可能であり、
    前記複数の出力回路に当該出力回路の数より少ない数のアナログ/デジタル変換器が接続された場合、前記複数の出力回路と前記アナログ/デジタル変換器との間に複数の出力回路の出力信号を選択する選択回路が接続可能であり、
    前記選択回路および前記アナログ/デジタル変換器には、前記制御信号出力部と連動する制御回路からサンプリングクロックが印加される、
    請求項1〜9のいずれかに記載の固体撮像装置。
  11. 前記アナログ/デジタル変換器の動作は、前記出力回路内のサンプル回路より高速である、
    請求項10に記載の固体撮像装置。
  12. 前記制御信号生成回路は、前記サンプル回路におけるリセット信号が、前記アナログ/デジタル変換器のサンプリング期間を侵さないタイミングに前記駆動パルスを生成する、 請求項11に記載の固体撮像装置。
  13. 入射光量に応じた信号を出力する複数の単位画素を有する撮像部と、
    前記撮像部内の第1方向の単位画素を選択する第1選択手段と、
    前記撮像部内の前記第1方向と異なる第2方向の単位画素を選択する複数のスイッチを有する第2選択手段と、
    前記複数の第2選択手段にそれぞれ接続された複数の信号線と、
    前記複数の信号線にそれぞれ接続された複数の出力回路と、
    オンまたはオフに応答して前記信号線から前記出力回路へ信号を転送する信号転送期間またはリセット期間を規定する駆動パルス、および、オンまたはオフに応答してサンプリング期間またはホールド期間を規定するタイミングパルスを出力する、制御信号出力手段と、
    を具備し、
    前記複数の出力回路の各々は、
    前記複数の信号線のうちの対応する信号線に接続され、前記信号転送期間において前記信号線から転送される信号を増幅する増幅回路と、
    一端が当該対応する増幅回路に接続され、前記サンプリング期間またはホールド期間を規定する前記タイミングパルスのオンまたはオフに応答してオンまたはオフ動作するサンプルスイッチと、
    当該サンプルスイッチの他端に接続されたホールドキャパシタと
    を有する、サンプルホールド回路を有し、
    前記制御信号出力手段は、
    前記複数の信号線に出力される前記単位画素の信号の信号列の出力タイミングが異なるように、前記第2選択手段内の前記複数のスイッチのオン・オフ動作を規定する制御パルスを出力し、
    前記複数の増幅回路の信号転送期間複数の増幅回路に対応する複数のサンプルホールド回路のホールド期間とが時間的に異なるように、前記複数の増幅回路に印加する前記駆動パルスおよび前記複数のサンプルスイッチに印加する前記タイミングパルスを生成する、
    固体撮像装置。
  14. 固体撮像装置の駆動制御方法であって、
    当該固体撮像装置は、入射光量に応じた信号を出力する複数の単位画素を有する撮像部と、前記撮像部内の第1方向の単位画素を選択する第1選択手段と、前記撮像部内の前記第1方向と異なる第2方向の単位画素を選択する複数のスイッチを有する第2選択手段と、前記複数の第2選択手段にそれぞれ接続された複数の信号線と、前記複数の信号線にそれぞれ接続された複数の出力回路と、オンまたはオフに応答して前記信号線から前記出力回路へ信号を転送する信号転送期間またはリセット期間を規定する駆動パルス、および、オンまたはオフに応答してサンプリング期間またはホールド期間を規定するタイミングパルスを出力する、制御信号出力手段とを具備し、前記複数の出力回路の各々は、前記複数の信号線のうちの対応する信号線に接続され、前記信号転送期間において前記信号線から転送される信号を増幅する増幅回路と、一端が当該対応する増幅回路に接続され、前記サンプリング期間またはホールド期間を規定する前記タイミングパルスのオンまたはオフに応答してオンまたはオフ動作するサンプルスイッチと、当該サンプルスイッチの他端に接続されたホールドキャパシタとを有する、サンプルホールド回路を有し、前記制御信号出力手段は、前記複数の信号線に出力される前記単位画素の信号の信号列の出力タイミングが異なるように、前記第2選択手段内の前記複数のスイッチのオン・オフ動作を規定する制御パルスを出力し、前記複数の増幅回路の信号転送期間複数の増幅回路に対応する複数のサンプルホールド回路のホールド期間とが時間的に異なるように、前記複数の増幅回路に印加する前記駆動パルスおよび前記複数のサンプルスイッチに印加する前記タイミングパルスを生成する、
    固体撮像装置の駆動制御方法であって、
    前記複数の信号線に出力される前記単位画素の信号の信号列の出力タイミングが異なるように、前記第2選択手段内の前記複数のスイッチのオン・オフ動作を規定する制御パルスを出力する処理と、
    前記複数の増幅回路の信号転送期間および複数の増幅回路に対応する複数のサンプルホールド回路のホールド期間が時間的に異なるように、前記複数の増幅回路に印加する前記駆動パルスおよび前記複数のサンプルスイッチに印加する前記タイミングパルスを生成する処理と
    を行う、固体撮像装置の駆動制御方法。
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