JP4599930B2 - 太陽電池モジュールおよび太陽電池素子 - Google Patents

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Description

本発明は、直列接続された太陽電池素子から構成される太陽電池モジュールおよび当該太陽電池素子に関する。
直列接続された太陽電池素子から構成される太陽電池モジュールでは、特に単位太陽電池素子(ユニットセル)が日影等により完全に遮光された場合、発電量が大幅に低下する。このように日影が生じる場合、直列接続部分における日影が生じていない太陽電池素子の出力電圧の和の電圧(逆バイアス電圧)が日影になる太陽電池素子にかかるため、日影になる太陽電池素子が発熱して太陽電池モジュールの焼損等につながる恐れがあった。詳しくは、遮光されていない太陽電池素子が太陽電池として働き、一方、遮光された太陽電池素子が負荷として働くため、遮光された太陽電池素子に過大な逆バイアス電圧が印加されて電流導通が生じ、遮光された太陽電池素子が損傷を受けてしまうことがあった。このような場合の対策として、一般的に、太陽電池素子が逆バイアスになるとONとなるダイオード(バイパスダイオード)を太陽電池素子に並列に接続して、遮光した太陽電池素子に過大な逆バイアス電圧が印加されて電流導通が生じないようにする工夫がなされている。
上述のような太陽電池モジュールの保護のための従来技術として、以下のような技術があげられる。例えば特許文献1には、単位セルを複数個並列に接続し、その並列回路が直列に複数組接続されたソーラーセルにおいて、受光面側の行および列では、上記各並列回路に関しその並列回路を構成する個々の単位セルのうち少なくとも1つが他の単位セルとは異なる行および列に位置しているソーラーセルが示されている。この配置により、一般的な影と言える行または列方向の影がソーラーセルに対して落ちたとしても、上記各並列回路においてその並列回路を構成する単位セルのうち少なくとも1つは、当該影が落ちた行または列以外の行または列に属していることになる。従って、当該影がソーラーセルに対して落ちて、その行または列上の単位セルの発電能力が無くなったとしても、上記各並列回路においてその並列回路を構成する単位セルのうち少なくとも1つは発電能力を失わないで済む。この結果、その少なくとも1つの単位セルを含む直列回路を介して発電電流が流れることになるため、ソーラーセル全体の発電電流がリーク電流程度の微小な発電電流に激減してしまうことはなくなると記載されている。
特許文献2には、太陽電池モジュールが他の太陽電池モジュールやフレーム等の周辺部材によって太陽光線が遮られても、発電量を維持できる太陽電池モジュールについて示されている。具体的には、絶縁性基板上に、第1電極、半導体層および第2電極がこの順で積層された太陽電池素子が複数配設されるとともに、これら太陽電池素子を直列に電気的に接続した太陽電池モジュールにおいて、上記太陽電池モジュールを実装した際に、太陽光線の影になる太陽電池素子を他の太陽電池素子より幅広にするとともに、この幅広の太陽電池素子の直列抵抗を実質的に他の太陽電池素子の直列抵抗と同等もしくは低くした点が記載されている。これにより、太陽電池モジュールが他の太陽電池モジュールやフレーム等の周辺部材によって太陽光線が遮られても、影となる太陽電池素子を幅広にしたため、その全体が影となることはなく、その太陽電池素子の抵抗値がアップすることはないとされ、各太陽電池モジュールの発電量を維持できると記載されている。
特許文献3には、薄膜光電変換モジュールについて示されている。具体的には、この薄膜光電変換モジュールは、基板と、当該基板の一方の主面上に形成され且つ直列接続された複数の薄膜光電変換セルと、当該複数の薄膜光電変換セルの直列接続された各々のn個とそれぞれ並列接続された複数のバイパスダイオードとを具備し、上記個数nと各薄膜光電変換セルの逆方向耐電圧Vaと各薄膜光電変換セルの一定の条件下での開放電圧Vbとが不等式n≦Va/Vb+1に示す関係を満たすことが記載されている。これにより、いずれか1つの薄膜光電変換セルの光起電力がゼロである場合に直列アレイが短絡されたとしても、そのセルの破壊を防止することができると記載されている。
特開平8−153883号公報 特開2001−111087号公報 特開2001−68696号公報
上述の特許文献1に示された技術は、行または列方向の影がソーラーセルに落ちた場合には有効であるものと考えられる。しかし、不連続で局所的に発生する影に対しては効果が少ないため、ソーラーセル全体の発電電流が激減してしまうことになるという問題があった。
上述の特許文献2に示された技術は、他の太陽電池モジュールまたはフレーム等の周辺部材によって生じる影に対しては有効であるものと考えられる。しかし、任意の場所に発生する影、例えば立ち木、電柱、電線または建築物等により発生する影に対しては、まったく効果がなく、各太陽電池モジュールの発電量を維持することができないという問題があった。
上述の特許文献3に示された技術は、複数の薄膜光電変換セルの直列接続された各々のn個とそれぞれ並列接続された複数のバイパスダイオードとを具備し、上記個数nと各薄膜光電変換セルの逆方向耐電圧Vaと各薄膜光電変換セルの一定の条件下での開放電圧Vbとが不等式n≦Va/Vb+1に示す関係を満たすような薄膜光電変換モジュールに対しては任意の場所に発生する影に対しても有効であるものと考えられる。しかし、複数のバイパスダイオードを必要とするため、製造コストの増大を招くという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記問題を解決するためになされたものであり、太陽電池モジュール上に不連続で局所的に発生する影に対しても全体の発電電流が激減してしまうことがなく、任意の場所に発生する影、例えば立ち木、電柱、電線または建築物等により発生する影に対しても太陽電池モジュールの発電量を維持することができ、製造コストの増大を招くことがない太陽電池モジュールを提供することにある。
この発明の太陽電池モジュールは、絶縁性基板上に形成され、所定数のユニットセルが直列接続された構造を有する太陽電池素子から構成される太陽電池モジュールにおいて、該直列接続された各ユニットセル内に電気的等価回路上のシャント抵抗が複数並列接続された構造を形成し、該絶縁性基板上に形成された光電変換層はアモルファスシリコン/アモルファスシリコンゲルマニウムのタンデム構造を構成し、最適動作電圧をVop、最適動作電流をIop、逆方向電圧をVr、逆方向漏れ電流をIrとした場合、該太陽電池モジュールの逆方向の電圧−電流特性が、
0.7Iop≦Ir≦0.9Iop(Vr=10Vop印加時)、
0.4Iop≦Ir≦0.8Iop(Vr=5Vop印加時)
又は、
4.5Vop≦Vr≦15Vop(Ir=0.8Iop印加時)、
3.5Vop≦Vr≦5Vop(Ir=0.4Iop印加時)
のいずれかの関係を満たすことを特徴とする。
ここで、この発明の太陽電池モジュールにおいて、前記絶縁性基板の一面上には第1電極層、光電変換層及び第3電極層が当該順に積層され、該絶縁性基板の反対面上には第2電極層及び第4電極層が当該順に積層されており、前記絶縁性基板を貫通する第1孔により第1電極層と第2電極層とが電気的に接続され、該絶縁性基板を貫通する第2孔により第3電極層と第4電極層とが電気的に接続されたものとすることができる。
この発明の太陽電池素子は、太陽電池モジュールを構成する太陽電池素子であって、該太陽電池素子は絶縁性基板上に形成され、所定数のユニットセルが直列接続された構造を有し、該直列接続された各ユニットセル内に電気的等価回路上のシャント抵抗が複数並列接続された構造を形成し、該絶縁性基板上に形成された光電変換層はアモルファスシリコン/アモルファスシリコンゲルマニウムのタンデム構造を構成し、最適動作電圧をVop、最適動作電流をIop、逆方向電圧をVr、逆方向漏れ電流をIrとした場合、該太陽電池モジュールの逆方向の電圧−電流特性が、
0.7Iop≦Ir≦0.9Iop(Vr=10Vop印加時),
0.4Iop≦Ir≦0.8Iop(Vr=5Vop印加時)
又は、
4.5Vop≦Vr≦15Vop(Ir=0.8Iop印加時),
3.5Vop≦Vr≦5Vop(Ir=0.4Iop印加時)
のいずれかの関係を満たすことを特徴とする。
ここで、この発明の太陽電池素子において、前記絶縁性基板の一面上には第1電極層、光電変換層及び第3電極層が当該順に積層され、該絶縁性基板の反対面上には第2電極層及び第4電極層が当該順に積層されており、前記絶縁性基板を貫通する第1孔により第1電極層と第2電極層とが電気的に接続され、該絶縁性基板を貫通する第2孔により第3電極層と第4電極層とが電気的に接続されたものとすることができる。
ここで、この発明の太陽電池素子において、前記基板は可撓性絶縁性基板であるものとすることができる。
本発明の太陽電池モジュールによれば、直列接続された太陽電池モジュールにおいて、直列接続方向と直交する方向に太陽電池モジュールの5%が完全に遮光された場合に発電量が最大発電量の40〜60%を、10%が完全に遮光された場合に発電量が最大発電量の10〜35%であるように設計されている。このため、ユニットセルが完全に遮光されてもある程度の発電量を得ることができる。さらに、直列接続方向に部分的に遮光されたり、不連続で局所的に発生する影または任意の場所に発生する影等により遮光されたりすることにより有効発電面積が低下した場合または照射強度が低下した場合にも、有効発電面積または照射強度に比例して低下する以上に、発電量が低下することがない。すなわち全体の発電電流が激減してしまうことはなく、太陽電池モジュールの発電量を維持することができる。太陽電池モジュールはバイパスダイオードを用いていないため、製造コストの増大を招くこともない。加えて、ホットスポットに対しても強い特性を有するという効果がある。
以下、各実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1(A)、(B)は、本発明の実施例1における太陽電池モジュール10の構造を示す。図1(A)は太陽電池モジュール10の断面図であり、図1(B)は太陽電池モジュール10の平面図である。図1(A)、(B)において、符号11は太陽電池モジュール10の支持体であり両面に着色塗料を塗布した厚さ0.8mmの鋼板、12および14は鋼板11の上に積層された絶縁性接着樹脂、13は絶縁性接着樹脂12および14中に設置された太陽電池素子、15は絶縁性接着樹脂14の上に積層された透光性耐候樹脂である。鋼板11の外形寸法は長さ1000mm×幅250mmであり、この外形寸法が太陽電池モジュール10の外形寸法となっている。
図1(A)、(B)に示される太陽電池素子13の外形寸法は長さ816mm×幅200mmであり、68個のユニットセルが図1(A)、(B)の左右の方向(長手方向)に直列接続されている。太陽電池素子13の幅200mmのうち、有効発電領域の幅は183mmである。太陽電池素子13で発電された電力は、太陽電池素子13の受光面の反対面から出力取出し用リード線(不図示)により取出され、太陽電池モジュール10の出力端子(不図示)と接続されている。
絶縁性接着樹脂12および14には、エチレンビニルアセテート(ethylenevinyl acetate : EVA共重合体)を用いた。絶縁性接着樹脂12および14の厚さは各々500μmである。本実施例1では絶縁性接着樹脂12および14としてEVA共重合体を用いたが、その他にも例えば、ポリビニルブチラール(polyvinylbutyral : PVB)、ポリイソブチレン(polyisobutylene : PIB)またはシリコーン樹脂等を用いることもできる。透光性耐候樹脂15には、厚さ25μmのエチレン・テトラフルオロエチレン(ethylene tetrafluoroethylene : ETFE、エチレン/四フッ化エチレン共重合体)を用いた。本実施例1では透光性耐候樹脂15としてETFEを用いたが、その他にも例えば強化ガラス等の透光性耐候物を用いることもできる。本実施例1では支持体として鋼板11を用いたが、その他にも例えば一定の強度を有し支持体となり得る物であれば任意の物を用いることができる。
次に、本発明の太陽電池モジュール10の出力特性について調査した結果を説明する。出力特性は、光源:キセノンランプ、照射強度:1kW/m、スペクトル:AM(Air Mass : 空気透過量)1.5、測定環境温度:25℃のソーラーシュミレーター(Solar Simulator : 人工光源)で評価した。図3(A)は本発明の実施例1における太陽電池モジュール10の出力特性を表で示す。図3(A)の第1行(遮光幅W=0、L=0の行。遮光幅W、Lについては後述)に示すように、開放電圧Voc=112.9[V]、短絡電流Isc=0.200[A]、曲線因子FF(Fill Factor)=0.606、最大出力Pmax=13.68[W]、動作電圧Vop=84.63[V]、動作電流Iop=0.162[A]であった。
次に、本発明の太陽電池モジュール10の出力特性への影の影響について調査した結果を説明する。図2(A)、(B)は本発明の実施例1における太陽電池モジュール10の出力特性を評価する際の影の状態を示す。図2(A)はユニットセルの直列接続方向に直交して生じるものと想定した遮光幅Lの影21を示し、図2(B)はユニットセルの直列接続方向に平行して生じるものと想定した遮光幅Wの影22を示す。これらの影21および22により太陽電池モジュール10が完全に遮光された場合の出力特性を評価した。
先に述べた図3(A)は、影21により遮光された場合における太陽電池モジュール10の出力特性一覧表を示す。図3(B)は影21がない場合における発電量との比率(影21の遮光幅がLの場合の最大出力Pmax/影21がない場合の最大出力Pmax)を規格化発電量(縦軸)とし、これと影21の面積の割合(横軸。%)との関係をグラフで示す。図3(A)に示されるように、影21による遮光幅Lは0〜240mmであり、太陽電池素子13における影の面積の割合は0〜29%であり、遮光直列接続数は0.0〜20.0直列である。図3(B)に示されるように、規格化発電量は影21の面積の割合が10%までは影の面積の割合にほぼ比例して低下し、影21の面積の割合が4.9%で影がない場合の発電量の57%を、影21の面積の割合が9.8%で影がない場合の発電量の26%を、影21の面積の割合が15%で影がない場合の発電量の5%を得た。
図3(A)に示される太陽電池モジュール10では、直列接続された太陽電池の10%が完全に遮蔽(遮光)された場合に最大発電量の25%を、5%が完全に遮蔽(遮光)された場合に最大発電量の50%を得られるように設計している。以下、当該設計について説明する。太陽電池モジュール10の出力は、暗状態における電流−電圧特性(以下、「I−V特性」と言う。)と、光照射状態により生じるI−V特性との和で求められる。本実施例1の場合、例えば太陽電池素子13のN直列が完全に遮光された場合、このN直列の太陽電池素子13が負荷となり、残りの(68−N)直列の太陽電池素子13が発電素子として機能する出力特性を示す。すなわち、太陽電池素子13のN直列の方は、遮光された太陽電池素子13の暗状態におけるI−V特性が負荷I−V特性となり、この負荷I−V特性に応じた太陽電池モジュール10としてのI−V特性を示すことになる。
最適動作点では、動作電圧Vop’が遮光されたN直列の太陽電池素子13に逆バイアスVr’として印加され、この時の漏れ電流Ir’が動作電流Iop’となるような出力特性を示す。すなわち、遮光された1直列分の太陽電池素子13には逆バイアスVr=Vr’/N=Vop’/Nが印加され、漏れ電流Ir=Ir’=Iop’が流れることになる。従って、ユニットセルの逆バイアス時のI−V特性が上記条件を満たすように太陽電池セル(太陽電池モジュール10)を設計すれば、N直列の太陽電池素子13が遮光された場合に出力Vop’×Iop’を得ることができる。但し、ユニットセルには動作電流Iop以上の電流は流れないため、逆方向へ動作電流Iop相当の電流が流れるまでのI−V特性を規定すればよい。
本実施例1の場合、例えば太陽電池素子13の1直列が完全に遮光された場合(影の面積の割合=1.5%の場合)、この1直列の太陽電池素子13が負荷となり、残りの67(=68−1)直列の太陽電池素子13が発電素子として機能した出力特性を示すことになる。この場合、最適動作点では、遮光された1直列分の太陽電池素子13には逆バイアスVr=75[V]が印加され、漏れ電流Ir=0.153[A]が流れることになる
同様にして、影の面積の割合=4.9%の場合(太陽電池素子13の3.7直列が完全に遮光された場合)、遮光された3.7直列分の1個あたりの太陽電池素子13には、逆バイアスVr=14.7[V](=54.46[V]/3.7)が印加され、漏れ電流Ir=0.142[A]が流れることになる影の面積の割合=9.8%の場合(太陽電池素子13の6.7直列が完全に遮光された場合)、遮光された6.7直列分の1個あたりの太陽電池素子13には、逆バイアスVr=5.31[V](=35.60[V]/6.7)が印加され、漏れ電流Ir=0.099[A]が流れることになる
図4(A)、(B)は、以上説明した、本発明の実施例1における太陽電池モジュール10の逆バイアス時のI−V特性をグラフで示す。図4(A)、(B)において、より一般的に表すため、横軸は太陽電池モジュール10の最適動作電圧Vopで規格化した電圧Vr、縦軸は最適動作電流Iopで規格化した電流Irとしている。図4(A)の横軸(0〜60Vopの範囲)を拡大したものが、図4(B)(横軸0〜20Vop)である。図4(A)、(B)において、実線および◆印の点は、上述のように、直列接続された太陽電池の10%が完全に遮蔽(遮光)された場合に最大発電量の25%を、5%が完全に遮蔽(遮光)された場合に最大発電量の50%を得られるようなケースについて示したものである。破線および△印の点は、直列接続された太陽電池の10%が完全に遮蔽(遮光)された場合に最大発電量の35%を、5%が完全に遮蔽(遮光)された場合に最大発電量の60%を得られるようなケースについて示したものである。破線および■印の点は、直列接続された太陽電池の10%が完全に遮蔽(遮光)された場合に最大発電量の10%を、5%が完全に遮蔽(遮光)された場合に最大発電量の40%を得られるようなケースについて示したものである。
図4(A)、(B)において、横軸が約3〜4以下の範囲、すなわち、太陽電池モジュール10に印加される逆バイアス電圧Vrが動作電圧Vopの約3〜4倍以下の範囲では、太陽電池モジュール10に流れる電流は動作電流Iopに対してかなり小さく、太陽電池素子13がブレークダウンしていない状態である。一方、横軸が約5〜15の範囲、すなわち、太陽電池モジュール10に印加される逆バイアス電圧Vrが動作電圧Vopの約5〜15倍の範囲では、太陽電池モジュール10に流れる電流は動作電流Iopに近付いており、太陽電池素子13がブレークダウンしていることが分かる。太陽電池素子13の半導体接合の逆降伏電流以外のリーク電流により、動作電圧Vopの約5〜15倍の範囲の低電圧側でも電流がある程度流れている。
図4(B)に示されるように、本発明の太陽電池モジュール10は、逆バイアス電圧Vrとして動作電圧Vopの10倍の10Vopを印加した場合に、漏れ電流Irは動作電流Iopの約0.7〜0.9倍の範囲で流れる。逆バイアス電圧Vrとして動作電圧の5倍の5Vopを印加した場合に、漏れ電流Irは動作電流Iopの約0.4〜0.8倍の範囲で流れる。あるいは、漏れ電流Irで逆バイアス電圧Vrを規定すると、動作電流Iopの約0.8倍の電流を逆方向へ流した場合に、動作電圧Vopの約4.5〜15倍の範囲で逆バイアス電圧Vrが生じ、動作電流Iopの約0.4倍の電流を逆方向へ流した場合に、動作電圧Vopの約3.5〜5倍の範囲で逆バイアス電圧Vrが生じる。すなわち、本発明の太陽電池モジュール10は、以下の条件式(1)または(2)を満たしている。
0.7Iop≦Ir≦0.9Iop(Vr=10Vop印加時)、
0.4Iop≦Ir≦0.8Iop(Vr=5Vop印加時)........(1)
4.5Vop≦Vr≦15Vop(Ir=0.8Iop印加時)、
3.5Vop≦Vr≦5Vop(Ir=0.4Iop印加時) .......(2)
次に、本発明の太陽電池モジュール10のホットスポット試験結果を示す。ホットスポットは遮光により太陽電池の発電量の低下が続いた場合、遮光された部分のセルが高温となり特性が低下する現象である。ホットスポット試験は、以下のように行った。影21に相当するように太陽電池モジュール10の一部分を完全に遮光し、太陽電池モジュール10を短絡した状態で、上述のソーラーシミュレーターにより、太陽電池モジュール10を1時間光照射し、目視観察、および、出力特性の評価を行なった。これを1セットとして5回繰り返した。このホットスポット試験を太陽電池モジュール10の遮光面積が5%、10%の場合について行った。その結果、目視で確認できるようなホットスポット加熱で発生する太陽電池モジュール10の損傷は観察されなかった。出力特性は、ホットスポット試験の前後で若干低下したが、出力低下は5%以下であった。
影の面積の割合が増えた場合または日射量が低下した場合における太陽電池モジュール10の出力特性は、暗状態のI-V特性の影響を受け易い。一般的に、逆バイアス状態で漏れ電流の大きい太陽電池モジュールは、部分的に遮光されて有効発電面積が低下したり日射量が低下した場合に、その発電量は有効発電面積または日射量に比例して低下する以上に低下してしまうという問題がある。そこで、本発明の太陽電池モジュール10について、このような問題が生じないかどうかを調査するため、直列接続方向に平行な影22により太陽電池モジュール10の一部が完全に遮光された場合における出力特性の評価を行なった。
図5(A)は影22により遮光された場合の、本発明の実施例1における太陽電池モジュール10の出力特性一覧表を示し、図5(B)は影22がない場合における発電量との比率(影22の遮光幅がWの場合の最大出力Pmax/影22がない場合の最大出力Pmax)を規格化発電量(縦軸)とし、これと影22の面積の割合(横軸。%)との関係をグラフで示す。図5(A)に示されるように、影22による遮光幅Wは0〜150mmであり、太陽電池素子13における影の面積の割合は0〜82%である。太陽電池モジュール10は、直列接続された太陽電池素子の10%が完全に遮蔽(遮光)された場合に最大発電量の25%を、5%が完全に遮蔽(遮光)された場合に最大発電量の50%を得られるように設計されたものである。
図5(B)に示されるように、太陽電池モジュール10の発電量は、影22の面積の割合に比例して減少し、有効発電面積が18%まで低下した場合でも、有効発電面積に比例した発電量が得られた。同様に、直列接続された太陽電池モジュール10で、直列接続方向と直交する方向に太陽電池モジュール10の5%が完全に遮光された場合に発電量が最大発電量の40〜60%を、10%が完全に遮光された場合に発電量が最大発電量の10〜35%を得られように設計された太陽電池モジュール10では、影の面積の割合が20%まで低下した場合でも、ほぼ有効発電面積に比例した発電量が得られた。
上述のように、影の面積の割合が増えた場合または日射量が低下した場合の出力特性は、暗状態のI-V特性の影響を受け易い。一般的に、逆バイアス状態で漏れ電流の大きい太陽電池モジュールでは、部分的に遮光されて有効発電面積が低下したり日射量が低下した場合に、発電量は有効発電面積や日射量に比例して低下する以上に低下してしまう。しかしながら、本発明の太陽電池モジュール10では、影の面積の割合が大きく、有効発電面積が20%まで低下した場合でも、ほぼ有効発電面積に比例した発電量が得られた。影で太陽電池素子13を遮光する替わりに、太陽電池モジュール10全体に照射される照射強度を20〜100%の範囲で変化させた場合にも、ほぼ照射強度に比例した発電量を得ることができた。
以上より、本発明の実施例1によれば、上述の条件式(1)または(2)を満たすことにより太陽電池モジュール10を実現することができる。直列接続された太陽電池モジュール10は、直列接続方向と直交する方向に太陽電池モジュール10の5%が完全に遮光された場合に発電量が最大発電量の40〜60%を、10%が完全に遮光された場合に発電量が最大発電量の10〜35%であるように設計されている。このため、ユニットセルが完全に遮光されてもある程度の発電量を得ることができる。さらに、直列接続方向に部分的に遮光されたり、不連続で局所的に発生する影または任意の場所に発生する影等により遮光されたりして有効発電面積が低下した場合または照射強度が低下した場合にも、有効発電面積または照射強度に比例して低下する以上に、発電量が低下することがない。すなわち全体の発電電流が激減してしまうことはなく、太陽電池モジュール10の発電量を維持することができる。太陽電池モジュール10はバイパスダイオードを用いていないため、製造コストの増大を招くこともない。加えて、上述の説明で明らかなようにホットスポットに対しても強い特性を有している。
本実施例2では、実施例1に示した太陽電池モジュール10に組み込む太陽電池素子13について説明する。太陽電池素子13は、可撓性絶縁性基板上に直列接続構造を有する太陽電池である。この直列接続構造を有する太陽電池の構造については、特開平6−342924号公報、特開平10−233517号公報等に詳細に記載されている。これらの太陽電池の主に光電変換層の製造方法については、特願平11−179455号(特開2001−7367号公報)に開示されている方法により作製した。
図6(A)、(B)は、本発明の実施例2における、ユニットセルが直列接続された太陽電池素子13の構造を示す。図6(A)は太陽電池素子13の平面図であり、図6(B)は図6(A)におけるXX線に沿った断面図である。図6(B)の断面図において、太陽電池素子13が光照射されて発電している時に同じ電位となる電極層には同じハッチングを施してある。図6(A)、(B)に示されるように、基板1aの一面上に第1電極層1d、光電変換層1fおよび第3電極層1gがこの順に積層され、基板1aの反対面上に第2電極層1eおよび第4電極層1hがこの順に積層されている。基板1aを貫通する第1孔1bにより第1電極層1dと第2電極層1eとが電気的に接続され、基板1aを貫通する第2孔1cにより第3電極層1gと第4電極層1hとが電気的に接続されている。パターニングラインにより複数のユニットセルUnに分割され、これらのユニットセルUnが直列に接続されている。図6(A)、(B)に示されるように、ユニットセルUは第2孔1cのみを有するように切断部1iにより切断されており、第2孔1cにおいてのみ第3電極層1gと裏側面の第4電極層1hと接続されている。一方、第1孔1bと1つのユニットセル中の第2孔1cとを有するように切断部1jにより切断されて裏面電極Eが形成されている。第1孔1bにおいてはユニットセルUの下部電極(第1電極層1d)と裏面電極E(第4電極層1h)とが接続されている。従って、任意のユニットセルUnに隣接し合う裏面電極En−1、nと裏面電極En、n+1とは、裏面電極En−1、n−ユニットセルUn−裏面電極En、n+1という直列接続をなし、所定の多段直列接続された太陽電池となっている。
本実施例2では、上述の各構成要素を以下の材料を使用して太陽電池素子13を作製した。基板1aは、可撓性絶縁性基板で耐熱性に優れるポリイミド基板(厚さ50μm)を使用した。第1孔1bは基板1aに機械的に開けた孔であって、直径は1.5mmであり、単位セルあたり2個形成した。第1電極層1dは、Agを主体とした金属薄膜層であり、スパッタリング法により厚さ200nmに形成した。第2電極層1eも第1電極層1dと同様にAgを主体とした金属薄膜層であり、スパッタリング法により厚さ200nmに形成した。第2孔1cも第1孔1bと同様に基板1aに機械的に開けた孔であって、直径は1.5mmであり、1cm当り1.6個形成した。薄膜半導体層(光電変換層)1fは、複数のアモルファスシリコン(非晶質シリコン)半導体層、アモルファスシリコンゲルマニウム(非晶質シリコンゲルマニウム)半導体層、微結晶シリコン半導体層およびアモルファスシリコンオキサイド層からなっている。薄膜半導体層(光電変換層)1fは、pin接合のアモルファスシリコン/アモルファスシリコンゲルマニウムのタンデム構造太陽電池(以下、a-Si/a-SiGeタンデムセル)を構成している。いずれの層もプラズマCVD法により形成した。
図6(B)に示される第3電極層1gは透明電極層であり、スパッタリング法で形成したITO(Indium Tin Oxide)膜(厚さ70nm)である。第4電極層1hは、Agを主体とした金属薄膜層であり、スパッタリング法により厚さ100nmに形成した。切断部1iは、レーザーを用いて熱的に除去し、切断部1iの幅は200μmである。切断部1jは、切断部1iと同様にレーザーを用いて熱的に除去し、切断部1jの幅は200μmである。
図7は、本発明の実施例2における太陽電池素子13の電気的等価回路を示す。図7に示されるように、切断部1iおよび切断部1jでは、第1電極層1d、第3電極層1g、第2電極層1eおよび第4電極層1h等との間にシャント抵抗R1を有している。第1電極層1d、第2電極層1e、第3電極層1g、第4電極層1hは各々シート抵抗R2、R3、R4、R3を有している。第1孔1bは、第1電極層1dと第2電極層1eおよび第4電極層1hとの接続抵抗R5を有している。第2孔1cは、第3電極層1gと第2電極層1eおよび第4電極層1hとの接続抵抗R6を有しており、なお且つ第3電極層1gと第2電極層1eおよび第4電極層1hとシャント抵抗R7を有している。薄膜半導体層1fは、光起電力を有し、なお且つ第1電極層1dと第3電極層1gとの間にピンホールシャント抵抗R8を有している。
一般的に、太陽電池素子の暗状態での逆バイアス電圧印加時のI−V特性は、発電層のI−V特性が一定の場合、各種シャント抵抗が変化することにより変化する。本実施例2の太陽電池素子13では、特に第2孔1cによるシャント抵抗の変化により、逆バイアス電圧印加時のI−V特性が変化する。第2孔1cによるシャント抵抗は、単位セル当りの第2孔1cの数に依存する。すなわち、単位セル当りの第2孔1cの数を減らすことによりシャント抵抗は増加するため、逆バイアス電圧印加時の逆方向漏れ電流を小さくすることができる。逆に、単位セル当りの第2孔1cの数を増やすことによりシャント抵抗は減少するため、逆バイアス電圧印加時の逆方向漏れ電流を大きくすることができる。
本実施例2の太陽電池素子13において、第2孔1cを1cm当り1.6個形成することにより、実施例1に示した太陽電池モジュール10が、直列接続された太陽電池の10%が完全に遮光された場合に最大発電量が25%を、5%が遮光された場合に最大発電量が50%を得ることができるように設計することができた。本実施例2の太陽電池素子13において、第2孔1cを1cm当り0.7個形成することにより、実施例1に示した太陽電池モジュール10が、直列接続された太陽電池の10%が完全に遮光された場合に最大発電量が10%を、5%が遮光された場合に最大発電量が40%を得ることができるように設計することができた。さらに、本実施例2の太陽電池素子13において、第2孔1cを1cm当り3.0個形成することにより、実施例1に示した太陽電池モジュール10が、直列接続された太陽電池の10%が完全に遮光された場合に最大発電量が35%を、5%が遮光された場合に最大発電量が60%を得ることができるように設計することができた。
一方、本実施例2の太陽電池素子13において、第2孔1cを1cm当り0.5個形成した場合、実施例1に示した太陽電池モジュール10について、直列接続された太陽電池の10%が完全に遮光された場合の最大発電量は5%であり、5%が遮光された場合の最大発電量は37%であった。このため、直列接続された太陽電池の10%が完全に遮光された場合に最大発電量が10〜35%の範囲を、5%が遮光された場合に最大発電量が40〜60%の範囲を得ることができるように設計することはできなかった。本実施例2の太陽電池素子13において、第2孔1cを1cm当り3.5個形成した場合、実施例1に示した太陽電池モジュール10について、直列接続された太陽電池の10%が完全に遮光された場合の最大発電量は38%であり、5%が遮光された場合の最大発電量は63%であった。このため、直列接続された太陽電池の10%が完全に遮光された場合に最大発電量が10〜35%の範囲を、5%が遮光された場合に最大発電量が40〜60%の範囲を得ることができるように設計することはできなかった。
図8は、以上の結果をまとめた、本発明の実施例2における太陽電池素子13の第2孔1cの密度と遮光時の規格化発電量との関係をグラフで示す。図8において、実線および■印の点は直列接続された太陽電池の10%が完全に遮光された場合の規格化発電量を示し、実線および◆印の点は5%が完全に遮光された場合の規格化発電量を示す。図8に示されるように、本発明の実施例2における太陽電池素子13の第2孔1cの密度を0.7〜3.0個/cmで開けることにより、実施例1の太陽電池モジュール10を実現することができる。
以上より、本発明の実施例2によれば、実施例1に示した太陽電池モジュール10に組み込む太陽電池素子13の第2孔1cの密度を0.7〜3.0個/cmで開けることにより、実施例1の太陽電池モジュール10を実現することができる。
本発明の活用例として、集電孔の密度を特定の範囲に定めた、プラスチックフィルムを基板としたSCAF構造のアモルファスシリコン太陽電池等への適用が挙げられる。
本発明の実施例1における太陽電池モジュール10の構造を示す図(断面図)である。 本発明の実施例1における太陽電池モジュール10の構造を示す図(平面図)である。 本発明の実施例1における太陽電池モジュール10の出力特性を評価する際の影21の状態を示す図である。 本発明の実施例1における太陽電池モジュール10の出力特性を評価する際の影22の状態を示す図である。 本発明の実施例1における影21により遮光された場合の太陽電池モジュール10の出力特性一覧表を示す図である。 本発明の実施例1における規格化発電量と影21の面積の割合(%)との関係を示すグラフである。 本発明の実施例1における太陽電池モジュール10の逆バイアス時のI−V特性を示すグラフである。 本発明の実施例1における太陽電池モジュール10の逆バイアス時のI−V特性を示すグラフである。 影22により遮光された場合の、本発明の実施例1における太陽電池モジュール10の出力特性一覧表を示す図である。 影22がない場合における発電量との比率を規格化発電量(縦軸)とし、これと影22の面積の割合(横軸。%)との関係を示すグラフである。 本発明の実施例2における、ユニットセルが直列接続された太陽電池素子13の構造を示す図(平面図)である。 本発明の実施例2における、ユニットセルが直列接続された太陽電池素子13の構造を示す図(図6(B)のXX線での断面図)である。 本発明の実施例2における太陽電池素子13の電気的等価回路を示す図である。 本発明の実施例2における太陽電池素子13の第2孔1cの密度と遮光時の規格化発電量との関係を示すグラフである。
符号の説明
1a 基板、 1b 第1孔、 1c 第2孔、 1d 第1電極層、 1e 第2電極層、 1f 薄膜半導体層、 1g 第3電極層、 1h 第4電極層、 1i、1j 切断部、 10 太陽電池モジュール、 11 鋼板、 12、14 絶縁性接着樹脂、 13 太陽電池素子、 15 透光性耐候樹脂、 21、22 影。

Claims (5)

  1. 絶縁性基板上に形成され、所定数のユニットセルが直列接続された構造を有する太陽電池素子から構成される太陽電池モジュールにおいて、該直列接続された各ユニットセル内に電気的等価回路上のシャント抵抗が複数並列接続された構造を形成し、該絶縁性基板上に形成された光電変換層はアモルファスシリコン/アモルファスシリコンゲルマニウムのタンデム構造を構成し、最適動作電圧をVop、最適動作電流をIop、逆方向電圧をVr、逆方向漏れ電流をIrとした場合、該太陽電池モジュールの逆方向の電圧−電流特性が、
    0.7Iop≦Ir≦0.9Iop(Vr=10Vop印加時),
    0.4Iop≦Ir≦0.8Iop(Vr=5Vop印加時)
    又は、
    4.5Vop≦Vr≦15Vop(Ir=0.8Iop印加時),
    3.5Vop≦Vr≦5Vop(Ir=0.4Iop印加時)
    のいずれかの関係を満たすことを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 請求項1記載の太陽電池モジュールにおいて、
    前記絶縁性基板の一面上には第1電極層、光電変換層及び第3電極層が当該順に積層され、該絶縁性基板の反対面上には第2電極層及び第4電極層が当該順に積層されており、
    前記絶縁性基板を貫通する第1孔により第1電極層と第2電極層とが電気的に接続され、該絶縁性基板を貫通する第2孔により第3電極層と第4電極層とが電気的に接続されたことを特徴とする太陽電池モジュール。
  3. 太陽電池モジュールを構成する太陽電池素子であって、該太陽電池素子は絶縁性基板上に形成され、所定数のユニットセルが直列接続された構造を有し、該直列接続された各ユニットセル内に電気的等価回路上のシャント抵抗が複数並列接続された構造を形成し、該絶縁性基板上に形成された光電変換層はアモルファスシリコン/アモルファスシリコンゲルマニウムのタンデム構造を構成し、最適動作電圧をVop、最適動作電流をIop、逆方向電圧をVr、逆方向漏れ電流をIrとした場合、該太陽電池モジュールの逆方向の電圧−電流特性が、
    0.7Iop≦Ir≦0.9Iop(Vr=10Vop印加時),
    0.4Iop≦Ir≦0.8Iop(Vr=5Vop印加時)
    又は、
    4.5Vop≦Vr≦15Vop(Ir=0.8Iop印加時),
    3.5Vop≦Vr≦5Vop(Ir=0.4Iop印加時)
    のいずれかの関係を満たすことを特徴とする太陽電池素子。
  4. 請求項3記載の太陽電池素子において、
    前記絶縁性基板の一面上には第1電極層、光電変換層及び第3電極層が当該順に積層され、該絶縁性基板の反対面上には第2電極層及び第4電極層が当該順に積層されており、
    前記絶縁性基板を貫通する第1孔により第1電極層と第2電極層とが電気的に接続され、該絶縁性基板を貫通する第2孔により第3電極層と第4電極層とが電気的に接続されたことを特徴とする太陽電池素子。
  5. 請求項3又は4記載の太陽電池素子において、前記基板は可撓性絶縁性基板であることを特徴とする太陽電池素子
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