JP4599924B2 - 薄膜トランジスタ及びディスプレイパネル - Google Patents

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Description

本発明は、電界効果型の薄膜トランジスタと、その薄膜トランジスタを画素の周囲に設けたディスプレイパネルとに関する。
有機エレクトロルミネッセンス(Electro Luminescence:以下、ELと略称)素子を画素として用いたELディスプレイパネルは大きく分けてパッシブ駆動方式のものと、アクティブマトリクス駆動方式のものに分類することができるが、アクティブマトリクス駆動方式が高コントラスト、高精細といった点でパッシブ駆動方式よりも優れている。アクティブ駆動方式には信号の電圧に応じて電流をEL素子に流す電圧制御駆動型のものがあり、例えば特許文献1に記載された従来のELディスプレイパネルにおいては、有機EL素子と、画像データに応じた電圧信号がゲートに印加されてこの有機EL素子に電圧信号の電圧に応じた電流値の電流を流す駆動トランジスタと、この駆動トランジスタのゲートに画像データに応じた電圧信号を供給するスイッチングを行うスイッチ用トランジスタとが、画素ごとに設けられている。このELディスプレイパネルでは、走査線が選択されるとスイッチング用トランジスタがオンになり、その時に輝度を表すレベルの電圧が信号線を介して駆動トランジスタのゲートに印加される。これにより、駆動トランジスタがオンになり、ゲート電圧のレベルに応じた電流値の駆動電流が電源から駆動トランジスタを介して有機EL素子に流れ、有機EL素子が電流の大きさに応じた輝度で発光する。走査線の選択が終了してから次にその走査線が選択されるまでの間では、スイッチ用トランジスタがオフになっても駆動トランジスタのゲート電圧のレベルが保持され続け、有機EL素子が電圧に応じた駆動電流の大きさに従った輝度で発光する。
特開平8−330600号公報
従来のELディスプレイパネルにおいては、電源から有機EL素子のカソードまでの間において駆動トランジスタが有機EL素子に対して直列に接続されている。従って、移動度の低い半導体を駆動トランジスタのチャネルとして用いた場合には、要求される大きさの電流を有機EL素子に流すために、駆動トランジスタのチャネル抵抗を低くする必要がある。しかしながら、駆動トランジスタのチャネル抵抗を低くするために駆動トランジスタのチャネル幅を広くすると、駆動トランジスタが大きくなってしまい、トランジスタのレイアウトに制限を生じてしまう。
また、駆動トランジスタの大型化を抑えつつ、要求される大きさの電流を有機EL素子に流すために、電源の電圧を高めると、消費電力が増えてしまう。
そこで、本発明は、上記のような問題点を解決しようとしてなされたものであり、チャネル抵抗を低くし、より効率よく電流が流れる薄膜トランジスタを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明にかかる薄膜トランジスタは、絶縁基板上に形成されたゲートと、前記ゲート上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成され、比誘電率11〜13のアモルファスシリコンからなる、膜厚が50nmの半導体膜と、前記半導体膜の中央部上に形成され、比誘電率7〜8の窒化シリコンからなる、膜厚が170nmのチャネル保護膜と、前記チャネル保護膜に跨って互いに離間して形成されたソース及びドレインと、を備え、チャネル長が9μm、チャネル幅が530μm、前記ドレインと前記チャネル保護膜とが重なった部分のチャネル長方向に沿った長さが7μm、前記ソースと前記チャネル保護膜とが重なった部分のチャネル長方向に沿った長さが1μm、ソースドレイン間距離が1μmであることを特徴とする。
請求項2に記載の発明にかかるディスプレイパネルは、請求項1に記載の薄膜トランジスタをそれぞれ有する複数の画素を備え、
前記各画素に設けられている画素電極が前記薄膜トランジスタの前記ソースに接続されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明にかかるディスプレイパネルは、請求項1に記載の薄膜トランジスタをそれぞれ有する複数の画素を備え、
前記各画素には、前記薄膜トランジスタのソース−ドレイン間に所定の電流値の電流を流して前記電流値に応じた前記薄膜トランジスタのゲート−ソース間電圧を設定する電流制御駆動する画素回路を備えられていることを特徴とする。
好ましくは、前記複数の画素は画素電極、有機エレクトロルミネッセンス層、対向電極が順に積層された有機エレクトロルミネッセンス素子である。
本発明によれば、ドレインとチャネル保護膜とが重なった範囲が、ソースとチャネル保護膜とが重なった範囲よりも大きいので、例えば薄膜トランジスタのチャネル幅を広げずともチャネル抵抗が低くなり、ドレイン−ソース間に電流がより効率よく流れる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
〔ELディスプレイパネルの全体構成〕
図1には、アクティブマトリクス駆動方式のELディスプレイパネル1の概略図が示されている。図1に示すように、ELディスプレイパネル1は、光透過性を有する可撓性のシート状又はガラスのような剛性の板状の絶縁基板2と、互いに平行となるよう絶縁基板2上に配列されたn本(複数本)の信号線Y1〜Ynと、絶縁基板2を平面視して信号線Y1〜Ynに対して直交するよう絶縁基板2上に配列されたm本(複数本)の走査線X1〜Xmと、走査線X1〜Xmのそれぞれの間において走査線X1〜Xmと平行となるよう絶縁基板2上に配列されたm本(複数本)の供給線Z1〜Zmと、信号線Y1〜Yn及び走査線X1〜Xmに沿ってマトリクス状となるよう絶縁基板2上に配列された(m×n)群の画素回路P1,1〜Pm,nと、を備える。
以下では、信号線Y1〜Ynの延在した方向を垂直方向といい、走査線X1〜Xmの延在した方向を水平方向という。また、m,nは2以上の自然数であり、走査線Xに下付けした数字は図1において上からの配列順を表し、供給線Zに下付けした数字は図1において上からの配列順を表し、信号線Yに下付けした数字は図1において左からの配列順を表し、画素回路Pに下付けした数字の前側が上からの配列順を表し、後ろ側が左からの配列順を表す。すなわち、1〜mのうちの任意の数をiとし、1〜nのうちの任意の数をjとした場合、走査線Xiは上からi行目であり、供給線Ziは左からi行目であり、信号線Yjは左からj列目であり、画素回路Pi,jは上からi行目、左からj列目であり、画素回路Pi,jは走査線Xi、供給線Zi及び信号線Yjに接続されている。
このELディスプレイパネル1においては、走査線X1〜Xmと信号線Y1〜Ynとでマトリクス状に区画されたそれぞれの領域が画素を構成し、画素回路P1,1〜Pm,nが1つの領域につき1群だけ設けられている。
〔画素回路の構成〕
何れの画素回路P1,1〜Pm,nも同一に構成されているので、画素回路P1,1〜画素回路Pm,nのうち任意の画素回路Pi,jについて説明する。図2は画素回路Pi,jの等価回路図であり、図3は主に絶縁基板2上に設けられた画素回路Pi,jの電極を示した平面図である。
画素回路Pi,jは、画素としての有機EL素子20と、有機EL素子20の周囲に配置された三つのnチャネル薄膜トランジスタ(以下単にトランジスタと記述する。)21,22,23と、キャパシタ24と、を備える。以下では、トランジスタ21を第一トランジスタ21と、トランジスタ22を第二トランジスタ22と、トランジスタ23を第三トランジスタ23と称する。
〔有機EL素子の構成〕
有機EL素子20は、アノードとして機能する画素電極20aと、電界により注入された正孔及び電子をそれぞれ輸送し、輸送した正孔と電子を再結合し且つその再結合により生成された励起子により発光する広義の発光層として機能する単層或いは複数層の有機EL層20bと、カソードとして機能する対向電極とをこの順に絶縁基板2上に積層した積層構造となっている。なお、図3の平面図において、全体を被覆するように対向電極が成膜されているが、画素電極20a、有機EL層20b及び薄膜トランジスタ21〜23等を把握しやすいように、後述する第一トランジスタ21〜第三トランジスタ23の各チャネル保護膜、保護絶縁膜32、対向電極等の図示を省略する。
画素電極20aは、導電性を有しているとともに、可視光に対して透過性を有している。また、画素電極20aは、比較的仕事関数の高いものであり、有機EL層20bへ正孔を効率よく注入するものが好ましい。画素電極20aとしては、例えば、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム、酸化インジウム(In23)、酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)又はカドミウム−錫酸化物(CTO)を主成分としたものがある。
画素電極20a上に有機EL層20bが成膜されている。有機EL層20bには、有機化合物である発光材料(蛍光体)が含有されているが、発光材料は高分子系材料であっても良いし、低分子系材料であっても良い。特に、有機EL層20bは、画素電極20aから順に正孔輸送層、狭義の発光層の順に積層した二層構造である。正孔輸送層は、導電性高分子であるPEDOT(ポリチオフェン)及びドーパントであるPSS(ポリスチレンスルホン酸)からなり、狭義の発光層は、ポリフルオレン系発光材料からなる。なお、有機EL層20bは、二層構造の他に、画素電極20aから順に正孔輸送層、狭義の発光層、電子輸送層となる三層構造であっても良いし、狭義の発光層からなる一層構造であっても良いし、これらの層構造において適切な層間に電子或いは正孔の注入層が介在した積層構造であっても良いし、その他の積層構造であっても良い。
有機EL層20b上に形成されている対向電極は、全ての画素に共通して形成された共通電極である。対向電極は、画素電極20aよりも仕事関数の低い材料で形成されており、例えば、インジウム、マグネシウム、カルシウム、リチウム、バリウム、希土類金属の少なくとも一種を含む単体又は合金で形成されている。また、対向電極は、上記各種材料の層が積層された積層構造となっていても良いし、以上の各種材料の層に加えてより高仕事関数で酸化されにくい金属層が堆積した積層構造となっていても良く、具体的には、有機EL層20bと接する界面側に設けられた低仕事関数の高純度のバリウム層と、バリウム層を被覆するように設けられたアルミニウム層(又はアルミニウム合金層)との積層構造や、下層にリチウム層、上層にアルミニウム層(又はアルミニウム合金層)が設けられた積層構造が挙げられる。
〔キャパシタの構成〕
キャパシタ24は、二つの電極24A,24Bと、これら電極24A,24Bの間に介在する絶縁膜(誘電体膜)と、で構成されている。
〔トランジスタの構成〕
第三トランジスタ23は図4のように設けられている。図4は、図3の切断面IVに沿って絶縁基板2の厚さ方向に切断したときに矢印方向に向けて見た断面図である。図4に示すように、第三トランジスタ23のゲート23gが絶縁基板2上に形成されている。ゲート23gはクロム、クロム合金、アルミ又はアルミ合金(例えば、Al−Ti合金)のいずれかを含み、ゲート23gの表層が酸化アルミニウム等の酸化被膜23eとなっている。
ゲート23g上には、窒化シリコン(SiN)又は酸化シリコン(SiO2)からなるゲート絶縁膜31が形成されている。ゲート絶縁膜31上においてゲート23gに相対する位置には、アモルファスシリコンからなる半導体膜23cが形成されている。この半導体膜23cとゲート23gとの間にゲート絶縁膜31が挟まれている。
半導体膜23cの中央部上には、窒化シリコン又は酸化シリコンからなる絶縁性のチャネル保護膜(エッチングストッパー絶縁膜)23pが形成されている。チャネル保護膜23pは、パターニングに用いられるエッチャントから半導体膜23cのチャネル領域を保護するものであり、厚さが50nm〜500nmの厚さで成膜されている。
また、半導体膜23cの一端部上には、不純物半導体膜23aが一部チャネル保護膜23pに重なるようにして形成されており、半導体膜23cの他端部上には、不純物半導体膜23bが一部チャネル保護膜23pに重なるようにして形成されている。不純物半導体膜23aは不純物半導体膜23bから離間している。不純物半導体膜23a,23bは、n型の不純物イオンを含むアモルファスシリコン(n+シリコン)からなる。
不純物半導体膜23a上には、ドレイン23dが形成され、不純物半導体膜23b上には、ソース23sが形成されている。ドレイン23d及びソース23sはクロム、クロム合金、アルミ又はアルミ合金(例えば、Al−Ti合金)のいずれかを含んでいる。
ドレイン23d及びソース23s上には、窒化シリコン又はポリイミド等の合成樹脂を有する単層或いは複数の層の保護絶縁膜32が形成されており、第三トランジスタ23が保護絶縁膜32によって被覆されている。
この第三トランジスタ23では、チャネル長Lは、不純物半導体膜23aと半導体膜23cの接する部分から不純物半導体膜23bと半導体膜23cの接する部分までの最短距離である。つまり、チャネル保護膜23pの長さがチャネル長Lとなる。以下では、チャネル長Lを規定する方向をチャネル長方向という。
平面視してドレイン23dとチャネル保護膜23pとが重なった部分のチャネル方向に沿った長さをドレイン重なり長さDという。また、平面視してソース23sとチャネル保護膜23pとが重なった部分のチャネル方向に沿った長さをソース重なり長さSという。チャネル保護膜23pのうちドレイン23dにもソース23sにも重なっていない部分のチャネル方向に沿った長さをソースドレイン間距離Tという。ドレイン重なり長さDと、ソース重なり長さSと、ソースドレイン間距離Tとの総和は、チャネル長Lに等しい。
この第三トランジスタ23は、ドレイン重なり長さDがソース重なり長さSよりも長くなるよう設けられている。つまり、この第三トランジスタ23においては、平面視してドレイン23dとチャネル保護膜23pとが重なった範囲の面積が、平面視してソース23sとチャネル保護膜23pとが重なった範囲の面積よりも大きい。
ドレイン重なり長さDがソース重なり長さSよりも長いので、第三トランジスタ23のチャネル抵抗が低くなり、ドレイン重なり長さDがソース重なり長さSと等しい場合に比べて、ドレイン23d−ソース23s間に電流がより効率よく流れる。第三トランジスタ23のチャネル抵抗が低くいので第三トランジスタ23を大型化する必要がなくなるため、画素回路Pi,jのトランジスタのレイアウト設計が容易になり、ボトムエミッション構造の場合、平面視して有機EL素子20の面積の割合が高くなるので、発光面積の割合つまり開口率を高くすることができ、また所定の輝度(単位cd/m2)を照射する消費電力を低くすることができる。
また、この第三トランジスタ23は、ドレイン重なり長さDがソース重なり長さSよりも大きいと、閾値電圧の経時変化が小さいことが確認された。そのため、ELディスプレイパネル1の表示品質の経年劣化を抑えることができる。
図5は、第一トランジスタ21の断面図であって、図3の切断面Vを矢印方向に見た断面図である。図5に示すように、第一トランジスタ21も第三トランジスタ23と同様に、絶縁基板2上に形成されたゲート21gと、ゲート21g上に形成されたゲート絶縁膜31(第三トランジスタ23と共通)と、ゲート絶縁膜31上に形成された半導体膜21cと、半導体膜21cの中央部上に形成されたチャネル保護膜21pと、半導体膜21cの両端部上において互いに離間するよう形成され、チャネル保護膜21pに一部重なった不純物半導体膜21a,21bと、不純物半導体膜21a上に形成されたドレイン21dと、不純物半導体膜21b上に形成されたソース21sと、から構成されている。
この第一トランジスタ21もドレイン重なり長さDがソース重なり長さSよりも長くなるよう設けられ、ドレイン21dとチャネル保護膜21pとが重なった範囲が、ソース21sとチャネル保護膜21pとが重なった範囲よりも大きい。そのため、この第一トランジスタ21においても、チャネル抵抗が低くなり、ドレイン重なり長さDがソース重なり長さSと等しい場合に比べて、ドレイン21d−ソース21s間により効率よく電流が流れる。従って、第三トランジスタ23を大型化する必要がなくなるので、画素回路Pi,jのトランジスタのレイアウト設計が容易になり、ボトムエミッション構造の場合、画素の開口率を高くすることができるとともに、ELディスプレイパネル1が所定の輝度を照射する際の消費電力を低くすることができる。
図3に示すように、第二トランジスタ22は、絶縁基板2上に形成されたゲート22gと、ゲート21g上に形成されたゲート絶縁膜31(第一トランジスタ21及び第三トランジスタ23と共通)と、ゲート絶縁膜31上に形成された半導体膜22cと、半導体膜21cの中央部上に形成されたチャネル保護膜(図示略)と、半導体膜21cの両端部上において互いに離間するよう形成され、チャネル保護膜21pに一部重なった二つの不純物半導体膜(図示略)と、一方の不純物半導体膜上に形成されたドレイン22dと、他方の不純物半導体膜上に形成されたソース21sと、から構成されている。第一トランジスタ21、第二トランジスタ22、及び第三トランジスタ23は同一の製造工程で製造される。
〔ELディスプレイパネルのレイアウト〕
図2及び図3に示すように、画素回路Pi,jでは、第一トランジスタ21においては、ソース21sが信号線Yjに接続され、ドレイン21dが画素電極20a、第三トランジスタ23のソース23s及びキャパシタ24の電極24Bに接続され、ゲート21gが第二トランジスタ22のゲート22g及び走査線Xiに接続されている。
第二トランジスタ22においては、ソース22sが第三トランジスタ23のゲート23g及びキャパシタ24の電極24Aに接続され、ドレイン22dが第三トランジスタ23のドレイン23d及び供給線Ziに接続され、ゲート22gが第一トランジスタ21のゲート21g及び走査線Xiに接続されている。
第三トランジスタ23においては、ソース23sが画素電極20a、第一トランジスタ21のドレイン21d及びキャパシタ24の電極24Bに接続され、ドレイン23dが第二トランジスタ22のドレイン22d及び供給線Ziに接続され、ゲート23gが第二トランジスタ22のソース22s及びキャパシタ24の電極24Aに接続されている。
第一トランジスタ21のゲート21g、第二トランジスタ22のゲート22g、第三トランジスタ23のゲート23g、キャパシタ24の電極24A、走査線Xi及び供給線Ziは、共通の薄膜をフォトレジスト法・エッチング法によって形状加工することによりパターニングしたものである。従って、第一トランジスタ21のゲート21gと、第二トランジスタ22のゲート22gと、走査線Xiとは一体形成され、第三トランジスタ23のゲート23gとキャパシタ24の電極24Aとは一体形成されている。
第一トランジスタ21のゲート21g、第二トランジスタ22のゲート22g、第三トランジスタ23のゲート23g、キャパシタ24の電極24A、走査線Xi及び供給線Ziはゲート絶縁膜31によってまとめて被覆されている。ゲート絶縁膜31は第一トランジスタ21、第二トランジスタ22、第三トランジスタ23及びキャパシタ24に共通した膜である。ゲート絶縁膜31の一部が、キャパシタ24の電極24Aと電極24Bとの間に挟まれる絶縁体(誘電体)となる。ゲート絶縁膜31は画素回路Pi,j内だけでなく全画素回路P1,1〜Pm,nに共通した膜である。平面視して走査線X1〜Xmと信号線Y1〜Ynとが交差する箇所であって走査線X1〜Xmと信号線Y1〜Ynとの層間、並びに、平面視して供給線Z1〜Zmと信号線Y1〜Ynとが交差する箇所であって供給線Z1〜Zmと信号線Y1〜Ynとの層間には、ゲート絶縁膜31に加えて、第一トランジスタ21〜第三トランジスタ23の各チャネル保護膜21p〜チャネル保護膜23pとなる絶縁層をパターニングしてなる絶縁膜33が形成されている。
第一トランジスタ21のソース21s・ドレイン21d、第二トランジスタ22のソース22s・ドレイン22d、第三トランジスタ23のソース23s・ドレイン23d、キャパシタ24の電極24B及び信号線Yjは共通の薄膜をフォトレジスト法・エッチング法によって形状加工することによりパターニングしたものである。従って、信号線Yjと第一トランジスタ21のソース21sとは一体形成され、第一トランジスタ21のドレイン21dと、第三トランジスタ23のソース23sと、キャパシタ24の電極24Bとは一体形成され、第二トランジスタ22のドレイン22dと、第三トランジスタ23のドレイン23dとは一体形成されている。
第一トランジスタ21のソース21s・ドレイン21d、第二トランジスタ22のソース22s・ドレイン22d、第三トランジスタ23のソース23s・ドレイン23d、キャパシタ24の電極24B及び信号線Yjは保護絶縁膜32によってまとめて被覆されている。保護絶縁膜32は画素回路Pi,j内だけでなく全画素回路P1,1〜Pm,nに共通した膜である。
ゲート絶縁膜31には、コンタクトホール25が形成されており、コンタクトホール25を通じて第二トランジスタ22のドレイン22dが第三トランジスタ23のゲート23gに接続されている。また、ゲート絶縁膜31には、コンタクトホール26が形成されており、コンタクトホール26を通じて第三トランジスタ23のドレインが供給線Ziに接続されている。
また、第一トランジスタ21のソース21s・ドレイン21d、第二トランジスタ22のソース22s・ドレイン22d、第三トランジスタ23のソース23s・ドレイン23d、キャパシタ24の電極24B及び信号線Yjがパターニングされる前に、画素電極20aがパターニングされ、平面視して画素電極20aの中央部にはゲート絶縁膜31が重なっておらず、画素電極20aの中央部がゲート絶縁膜31から露出している。この画素電極20aの中央部に有機EL層20bが成膜されている。そして、有機EL層20b上にカソードとしての対向電極が成膜されているが、この対向電極は画素回路Pi,j内だけでなく全画素回路P1,1〜Pm,nに共通した膜であり、保護絶縁膜32を被覆している。そして、対向電極は保護膜によって被覆されている。なお、図4、図5においては対向電極、有機EL層20b及び保護膜等の図示を省略する。
〔ELディスプレイパネルの駆動方法〕
ELディスプレイパネル1をアクティブマトリクス方式で駆動するには、次のようになる。すなわち、図6に示すように、走査線Xiの選択期間に走査側ドライバによってi行目の走査線Xiにオンレベル(ハイレベル)のシフトパルスが出力されて走査線Xiが選択された時は、第一トランジスタ21及び第二トランジスタ22がオン状態となり、別の走査側ドライバによってi行目の供給線Ziにシフトパルス(有機EL素子20のカソードの電圧より低レベル)が出力されて供給線Ziの電圧が第三トランジスタ23のドレイン23dに印加される。この時、データ側ドライバによって信号線Y1〜Ynに階調に応じた電流値の引抜電流が流れ、画素回路Pi,jにおいては供給線Ziから第三トランジスタ23、第一トランジスタ21を介して信号線Yjに向かった引抜電流が流れる。この引抜電流の電流値は、データ側ドライバによって階調に応じた大きさに制御されている。この時、第三トランジスタ23のゲート23g−ソース23s間の電圧は、第三トランジスタ23のドレイン23d−ソース23s間を流れる所定の電流値の引抜電流に見合うように設定され、この電圧のレベルに従った大きさの電荷がキャパシタ24にチャージされて、引抜電流の電流値が第三トランジスタ23のゲート23g−ソース23s間の電圧のレベルに変換される。その後の発光期間では、走査側ドライバによって走査線Xiがオフレベル(ローレベル)になり、第一トランジスタ21及び第二トランジスタ22がオフ状態となるが、オフ状態の第二トランジスタ22によってキャパシタ24の電極24A側の電荷が閉じ込められてフローティング状態になり、第三トランジスタ23のソース23sの電圧が選択期間から発光期間に移行する際に変調しても、第三トランジスタ23のゲート23g−ソース23s間の電位差がそのまま維持される。この時、供給線Ziの電位が有機EL素子20のカソードの電位Vssより高くなることによって、供給線Ziから第三トランジスタ23を介して有機EL素子20に駆動電流が流れ、有機EL素子20が発光するが、駆動電流の電流値は第三トランジスタ23のゲート23g−ソース23s間の電圧に依存する。そのため、発光期間における駆動電流の電流値は、選択期間における引抜電流の電流値に等しくなる。
このような電流制御による表示装置の場合、選択期間内に十分な引抜電流を流して第三トランジスタ23のゲート23g−ソース23s間をチャージしなければならないが、第一トランジスタ21及び第三トランジスタ23のドレイン21d、23dのドレイン重なり長さDを長くしたことによって低い電圧値で大きい電流値の引抜電流を流すことができ消費電力を抑えるといった効果をもたらす。
〔応用例〕
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
上記実施形態では、1画素につき3つの薄膜トランジスタ21,22,23が設けられたELディスプレイパネル1において薄膜トランジスタ21,23に対して、本発明に係る薄膜トランジスタを適用した場合について説明した。1画素につき2つ又は4つ以上の薄膜トランジスタが設けられたELディスプレイパネルにおいて、何れかの薄膜トランジスタに対して、本発明に係る薄膜トランジスタを適用しても良い。また、アクティブマトリクス駆動方式の液晶ディスプレイパネルにおいて平面視して走査線と信号線との各交差部に配置されるとともに各画素の周囲に設けられたスイッチング用薄膜トランジスタに対して、本発明に係る薄膜トランジスタを適用しても良い。本発明に係る薄膜トランジスタを液晶ディスプレイパネルのスイッチング用薄膜トランジスタに適用した場合、薄膜トランジスタのゲートとソースのうちの一方が信号線に接続され、他方が画素電極に接続され、ゲートが走査線に接続されている。
また不純物半導体膜23a、23b(或いは不純物半導体膜21a、21b)はトランジスタのドレイン重なり長さDとソース重なり長さSとの相対的な長さによる特性の傾向に直接影響がないのでソース、ドレインと半導体膜との間に介在させなくてもよい。
第一トランジスタ21又は第三トランジスタ23に適用可能な薄膜トランジスタを作成し、ドレインとゲートを短絡させた状態でドレイン−ソース間に印加する電圧VDSと、ドレイン−ソース間に流れる電流IDSとの関係を測定した。その結果を図7に示す。図7において、実線(1)は、比誘電率7〜8の窒化シリコンからなるチャネル保護膜の膜厚が170nm、比誘電率11〜13のアモルファスシリコンからなる半導体膜の膜厚50nm、チャネル長Lが7μm、ドレイン重なり長さDが3μm、ソース重なり長さSが1μm、ソースドレイン間距離Tが3μm、チャネル幅が530μmの薄膜トランジスタにおける測定結果である。点線(2)は、チャネル長Lが7μm、ドレイン重なり長さDが2.5μm、ソース重なり長さSが1.5μm、ソースドレイン間距離Tが3μm、その他の条件が実線(1)と同じ薄膜トランジスタにおける測定結果である。一点鎖線(3)は、チャネル長Lが7μm、ドレイン重なり長さDが2μm、ソース重なり長さSが2μm、ソースドレイン間距離Tが3μm、その他の条件が実線(1)と同じ薄膜トランジスタにおける測定結果である。二点鎖線(4)は、チャネル長Lが7μm、ドレイン重なり長さDが1μm、ソース重なり長さSが3μm、ソースドレイン間距離Tが3μm、その他の条件が実線(1)と同じ薄膜トランジスタにおける測定結果である。
図7から明らかなように、ドレイン重なり長さDがソース重なり長さSよりも大きい薄膜トランジスタ(実線(1)、点線(2))は、ドレイン重なり長さDがソース重なり長さS以下の薄膜トランジスタ(一点鎖線(3)、二点鎖線(4))よりもドレイン−ソース間に流れる電流の電流値が大きいことがわかる。つまり、ドレイン重なり長さDがソース重なり長さSよりも大きい薄膜トランジスタは、ドレイン重なり長さDがソース重なり長さS以下の薄膜トランジスタよりもチャネル抵抗が低いことがわかる。
薄膜トランジスタを作成し、閾値電圧Vthの経時変化を測定により求めた。その結果を図8に示す。図8において、(1)は、実施例1の実線(1)と同じ薄膜トランジスタにおける測定結果である。(2)は、実施例1の点線(2)と同じ薄膜トランジスタにおける測定結果である。(3)は、実施例1の一点鎖線(3)と同じ薄膜トランジスタにおける測定結果である。(4)は、実施例1の二点鎖線(4)と同じ薄膜トランジスタにおける測定結果である。
図8から明らかなように、ドレイン重なり長さDがソース重なり長さSよりも大きい薄膜トランジスタは、100時間を超えた辺りからドレイン重なり長さDがソース重なり長さS以下の薄膜トランジスタよりも閾値電圧の経時変化の程度が小さくなっていることがわかる。
薄膜トランジスタをモデルし、ドレインとゲートを短絡させた状態でドレイン−ソース間に印加する電圧VDSと、ドレイン−ソース間に流れる電流IDSとの関係を計算により求めた。計算には、半導体デバイスシミュレーションの一般的な手法を用いている。具体的には、電子・正孔の統計分布を与えるボルツマン分布則と、電位と電荷の関係式であるポアソン方程式、電界と電流の関係を与えるドリフト電流式、ならびに電荷保存則を与える電流連続式を連立して解いている。アモルファスシリコンに特徴的なバンド内準位(ドナー型トラップ、アクセプター型トラップ)も考慮している。本発明で重要となるオーバーラップ部分(ソース・ドレインの重なり部分)の効果やボトムゲート効果などデバイス構造に起因する効果は、上述の関係式を解くときの境界条件として考慮される。
計算結果を図9、図10、図11に示す。図9〜図11において、凡例(a)は、比誘電率7〜8の窒化シリコンからなるチャネル保護膜の膜厚が170nm、比誘電率11〜13のアモルファスシリコンからなる半導体膜の膜厚50nm、チャネル長Lが7μm、ドレイン重なり長さDが5μm、ソース重なり長さSが1μm、ソースドレイン間距離Tが1μm、チャネル幅が530μmの薄膜トランジスタにおける測定結果である。凡例(b)は、チャネル長Lが7μm、ドレイン重なり長さDが3μm、ソース重なり長さSが3μm、ソースドレイン間距離Tが1μm、その他の条件が凡例(a)と同じ薄膜トランジスタにおける算出結果である。凡例(c)は、チャネル長Lが7μm、ドレイン重なり長さDが1μm、ソース重なり長さSが5μm、ソースドレイン間距離Tが1μm、その他の条件が凡例(a)と同じ薄膜トランジスタにおける算出結果である。凡例(d)は、チャネル長Lが7μm、ドレイン重なり長さDが3μm、ソース重なり長さSが1μm、ソースドレイン間距離Tが3μm、その他の条件が凡例(a)と同じ薄膜トランジスタにおける算出結果である。凡例(e)は、チャネル長Lが9μm、ドレイン重なり長さDが7μm、ソース重なり長さSが1μm、ソースドレイン間距離Tが1μm、その他の条件が凡例(a)と同じ薄膜トランジスタにおける算出結果である。凡例(f)は、チャネル長Lが11μm、ドレイン重なり長さDが9μm、ソース重なり長さSが1μm、ソースドレイン間距離Tが1μm、その他の条件が凡例(a)と同じ薄膜トランジスタにおける算出結果である。原子数密度、バンドギャップ、状態密度有効質量、捕獲準位、不純物準位、温度、移動度、欠陥数、フェルミレベル、自由キャリア密度、捕獲キャリア、イオン化不純物、薄膜トランジスタのその他の層の各膜厚及び誘電率、その他のパラメータは何れの凡例(a)〜(f)でも同じとした。
図9〜図11から明らかなように、ドレイン重なり長さDがソース重なり長さSよりも大きい薄膜トランジスタ(凡例(a)、凡例(d)、凡例(e)、凡例(f))は、ドレイン重なり長さDがソース重なり長さS以下の薄膜トランジスタ(凡例(b)、凡例(c))よりもドレイン−ソース間に電流が流れやすいことがわかる。つまり、ドレイン重なり長さDがソース重なり長さSよりも大きい薄膜トランジスタは、ドレイン重なり長さDがソース重なり長さS以下の薄膜トランジスタよりもチャネル抵抗が低いことがわかる。また、ドレイン重なり長さDが同じであれば、ソース重なり長さSを変えてもゲート−ソース間電圧Vgsとソース−ドレイン間電流IDSとの特性に顕著な相違は見られなかった。ドレイン重なり長さDが9μm場合、ドレイン重なり長さDが7μmの場合に比べてゲート−ソース間電圧Vgsが12Vを超える辺りからソース−ドレイン間電流IDSの伸びが小さい。
薄膜トランジスタのチャネル保護膜の膜厚を変えたときのゲート−ソース間電圧Vgsとソース−ドレイン間電流IDSとの特性を実施例3と同様にシミュレーションした結果を図12に示す。凡例(α)は、比誘電率7〜8の窒化シリコンからなるチャネル保護膜の膜厚が70nm、比誘電率11〜13のアモルファスシリコンからなる半導体膜の膜厚50nm、チャネル長Lが7μm、ドレイン重なり長さDが5μm、ソース重なり長さSが1μm、ソースドレイン間距離Tが1μm、チャネル幅が530μmの薄膜トランジスタにおける算出結果であり、凡例(β)は、チャネル保護膜の膜厚が170nmである点を除いて凡例(α)と同条件での算出結果であり、凡例(γ)は、チャネル保護膜の膜厚が500nmである点を除いて凡例(α)と同条件での算出結果であり、凡例(δ)は、チャネル長Lが7μm、ドレイン重なり長さDが1μm、ソース重なり長さSが1μm、ソースドレイン間距離Tが5μmある点を除いて凡例(α)と同条件での算出結果である。なお、凡例(δ)において、チャネル保護膜の膜厚170nm、500nmに変えて算出しても凡例(δ)と同様の結果が得られた。
すなわち、薄膜トランジスタのドレイン重なり長さDがソース重なり長さSより長い場合、チャネル保護膜の膜厚が薄い程、ソース−ドレイン間電流IDSを増大させやすいことが確認されたが、ドレイン重なり長さDがソース重なり長さSと同じである場合(チャネル中央に対して対称である場合)、ソース−ドレイン間電流IDSはチャネル保護膜の膜厚に依存しないことが確認された。
なお、上記説明では、逆スタガ構造のnチャネル薄膜トランジスタについて言及したが、pチャネル薄膜トランジスタであれば、「ドレイン重なり長さD」と「ソース重なり長さS」とを置き換えれば同様の効果を奏する。
ELディスプレイパネル1の回路構成を絶縁基板2とともに示した図面である。 ELディスプレイパネル1の画素Pi,jの等価回路図である。 ELディスプレイパネル1の画素Pi,jの平面図である。 図3の切断面IVを矢印方向に見た断面図である。 図3の切断面Vを矢印方向に見た断面図である。 ELディスプレイパネル1の動作を説明するためのタイミングチャートである。 薄膜トランジスタのドレイン−ソース間電圧とドレイン−ソース間電流の関係を示したグラフである。 薄膜トランジスタの閾値電圧の経時変化を示したグラフである。 薄膜トランジスタのドレイン−ソース間電圧とドレイン−ソース間電流の関係を示したグラフである。 薄膜トランジスタのドレイン−ソース間電圧とドレイン−ソース間電流の関係を示したグラフである。 薄膜トランジスタのドレイン−ソース間電圧とドレイン−ソース間電流の関係を示したグラフである。 薄膜トランジスタのチャネル保護膜の膜厚の関係を示したグラフである。
符号の説明
1 ELディスプレイパネル(ディスプレイパネル)
21、23 薄膜トランジスタ
20 有機EL素子(画素)
20a 画素電極
20b 有機EL層
21a、23a 不純物半導体膜
21b、23b 不純物半導体膜
21c、23c 半導体膜
21d、23d ドレイン
21g、23g ゲート
21p、23p チャネル保護膜
21s、23s ソース
31 ゲート絶縁膜

Claims (4)

  1. 絶縁基板上に形成されたゲートと、
    前記ゲート上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成され、比誘電率11〜13のアモルファスシリコンからなる、膜厚が50nmの半導体膜と、
    前記半導体膜の中央部上に形成され、比誘電率7〜8の窒化シリコンからなる、膜厚が170nmのチャネル保護膜と、
    前記チャネル保護膜に跨って互いに離間して形成されたソース及びドレインと、を備え、
    チャネル長が9μm、チャネル幅が530μm、前記ドレインと前記チャネル保護膜とが重なった部分のチャネル長方向に沿った長さが7μm、前記ソースと前記チャネル保護膜とが重なった部分のチャネル長方向に沿った長さが1μm、ソースドレイン間距離が1μmであることを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 請求項1に記載の薄膜トランジスタをそれぞれ有する複数の画素を備え、
    前記各画素に設けられている画素電極が前記薄膜トランジスタの前記ソースに接続されていることを特徴とするディスプレイパネル。
  3. 請求項1に記載の薄膜トランジスタをそれぞれ有する複数の画素を備え、
    前記各画素には、前記薄膜トランジスタのソース−ドレイン間に所定の電流値の電流を流して前記電流値に応じた前記薄膜トランジスタのゲート−ソース間電圧を設定する電流制御駆動する画素回路を備えられていることを特徴とするディスプレイパネル。
  4. 前記複数の画素は画素電極、有機エレクトロルミネッセンス層、対向電極が順に積層された有機エレクトロルミネッセンス素子であることを特徴とする請求項2又は3に記載のディスプレイパネル。
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