JP4599218B2 - 映像信号処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入力映像信号に対してスケーリング処理等の信号処理を行う映像信号処理装置に関する。
近年、半導体微細加工技術の進歩により、様々な機能を一つの集積回路(IC)に実装可能となった。この結果、デジタル回路とアナログ回路を同一チップ上に混載する場合が増加し、デジタル回路が発生するノイズがアナログ回路に混入する問題が生じている。また、スケーリング処理、即ち表示映像の拡大又は縮小を行う信号処理回路においては、入力映像信号から一定の遅延時間後に出力映像信号が出力される(例えば、特許文献1参照。)。出力映像信号に含まれるノイズが、入力映像信号に回り込む場合、入力映像信号に一定周期でノイズが混入する。この結果、ノイズが存在する部分と存在しない部分で表示映像の見え方に差が生じる。表示映像中でノイズが存在しない部分は、一般的に帯状の横線となって見えるので、ここでは「Vハムバー」と呼ぶ。
Vハムバーを表示映像から排除する背景技術として、入力映像信号及び出力映像信号のそれぞれのフレーム周期と位相を一致させる手法が知られている。これにより、Vハムバーは映像出力期間以外(ブランキング期間)に隠れるので表示されない。Vハムバーの影響を軽減する背景技術として、出力映像信号のフレーム周期を増加させることで、Vハムバーの位置を一定方向に移動させてVハムバーを目立たなくする手法が提案されている。
しかしながら、上述した背景技術においては、映像信号の1フレーム分を一時的に保持するフレームバッファが必要不可欠であり、コスト的に不利である。フレームバッファを用いることなくVハムバーを目立たなくすることが可能であれば、安価なシステムを実現できる。
特許第2975585号公報
本発明は、フレームバッファを用いることなく、表示映像中のVハムバーを目立たなくすることが可能な映像信号処理装置を提供する。
本発明の一態様は、入力映像信号を信号処理して出力映像信号を表示装置に出力する映像信号処理装置であって、入力映像信号に基づいて出力垂直同期信号を生成し、出力垂直同期信号の周期の増加及び減少を交互に繰り返すことで、出力映像信号の映像期間を変動させる同期信号処理回路と、入力映像信号の複数ラインを一時的に保持し、同期信号処理回路による映像期間の変動に対応可能な記憶容量を有するラインバッファとを備える映像信号処理装置であることを要旨とする。
本発明によれば、フレームバッファを用いることなく、表示映像中のVハムバーを目立たなくすることが可能な映像信号処理装置を提供できる。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
本発明の実施形態に係る表示システムは、図1に示すように、映像信号処理装置15、及び映像信号処理装置15に接続された表示装置13を備える。表示装置13としては、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)又はプラズマ・ディスプレイ・パネル(PDP)等のフラット・パネル・ディスプレイ(FPD)、或いはブラウン管(CRT)ディスプレイが利用できる。映像信号処理装置15は、入力映像信号IN1/IN2を信号処理して出力映像信号OUTを表示装置13に出力する。入力映像信号IN1は映像信号処理装置15の外部からアナログ信号として入力され、入力映像信号IN2は映像信号処理装置15の外部からデジタル信号として入力される。更に、映像信号処理装置15は、(アナログ−デジタル)AD変換器1、同期信号処理回路14、第1先入れ先出しメモリ(以下において単に「FIFO」という。)5、ラインバッファ6、第2FIFO7、第1位相同期ループ(PLL)回路5、第2PLL回路8、及び表示サイズ変更回路10を備える。同期信号処理回路14は、入力映像信号IN1/IN2に基づいて出力垂直同期信号Voutを生成し、出力垂直同期信号Voutの周期の増加及び減少を交互に繰り返すことで、出力映像信号OUTの映像期間を変動させる。ここで、「垂直同期信号」とは、インタレース方式においてはフィールド同期信号を意味し、プログレッシブ方式においてはフレーム同期信号を意味する。ラインバッファ6は、入力映像信号IN1/IN2の複数ラインを一時的に保持し、同期信号処理回路14による映像期間の変動に対応可能な記憶容量を有する。
更に、AD変換器1は、アナログ信号として入力される入力映像信号IN1をデジタル信号に変換する。同期分離回路2は、AD変換器1が供給するデジタル映像信号から入力水平同期信号Hin及び入力垂直同期信号Vinを分離する。同期分離回路2が分離した入力垂直同期信号Vinは、図2(a)に示すように、入力映像信号IN1の映像期間を示すパルス信号となる。同期信号処理回路14が出力する出力垂直同期信号Voutは、図2(b)に示すように、出力映像信号OUTの映像期間を示すパルス信号となる。尚、デジタル信号である入力映像信号Vin2には入力水平同期信号Hin及び入力垂直同期信号Vinが含まれている。尚、入力映像信号IN1/IN2は、いずれか一方が映像信号処理装置15に入力される。
また、図1に示す映像信号処理装置15は、同一の半導体チップ上にモノリシックに集積化して半導体集積回路として構成可能である。映像信号処理装置15を半導体集積回路として構成した場合、図2(c)及び(d)に示すように、映像信号処理装置15が出力する出力映像信号OUTの映像期間に含まれるノイズが、電源及びグランドの配線を介して、アナログ信号である入力映像信号IN1に混入する。
よって、同期信号処理回路14は、図2(b)に示す出力垂直同期信号Voutの周期を変動させることにより、図2(c)及び(e)に示す出力映像信号OUTの映像期間を変動させる。この結果、図3に示すように、図1に示す表示装置13上におけるノイズの位置を変動させることで、表示映像中のノイズが存在する部分としない部分の境界線を曖昧にしてVハムバーを目立たなくする。表示映像中のノイズが存在する部分としない部分の境界線が固定されていると人の目に認識され易いが、境界線が変動している場合は人の目に認識され難いためである。
更に、図1に示す表示サイズ変更回路10は、入力映像信号IN1/IN2に基づき、表示装置13上の表示映像の表示サイズを変更する信号処理(スケーリング処理)を行って、出力映像信号OUTを出力する。表示サイズ変更回路10は、水平方向の縮小又は拡大と、垂直方向の縮小又は拡大とを同時に実行可能である。
また、同期信号処理回路14は、同期分離回路2、入力データ処理回路3、及び出力同期信号生成回路9を備える。表示サイズ変更回路10は、垂直スケーリング回路11及び水平スケーリング回路12を備える。尚、同期分離回路2の入力はAD変換器1の出力に接続される。入力データ処理回路3の入力は、AD変換器1、同期分離回路2、及び第1PLL回路4のそれぞれの出力に接続される。第1FIFO5の入力は、入力データ処理回路3及び第1PLL回路4のそれぞれの出力に接続される。ラインバッファ6の入力は、第1FIFO5及び第1PLL回路4のそれぞれの出力に接続される。第2FIFO7の入力は、ラインバッファ6、第1PLL回路4、及び第2PLL回路8のそれぞれの出力に接続される。垂直スケーリング回路11の入力は、第2FIFO7及び出力同期信号生成回路9のそれぞれの出力に接続される。水平スケーリング回路12の入力は、垂直スケーリング回路11及び出力同期信号生成回路9のそれぞれの出力に接続される。
また、入力映像信号IN1/IN2は、フィールド構造であるインタレース方式又はフレーム構造であるプログレッシブ方式で入力されるが、インタレース方式の場合、入力映像信号IN1/IN2の入力垂直同期信号Vinに対してフィールド毎に入力水平同期信号Hinの半周期分の差が存在する。米国テレビジョンシステム委員会(NTSC)方式においては、走査線数が525本と奇数であるために奇数フィールドの終わりと、偶数フィールド始まりにそれぞれ0.5の余りが生じる。奇数フィールド及び偶数フィールドが、画面の水平方向1/2の位置でそれぞれ開始及び終了されるためである。
更に、第1PLL回路4は、互いに同期した第1クロックCLK1及び第2クロックCLK2を生成する。第2PLL回路8は第3クロックCLK3を生成する。尚、第3クロックCLK3は、第1クロックCLK1及び第2クロックCLK2と同期及び非同期のいずれに設定されていても良い。
入力データ処理回路3は、第1クロックCLK1に同期してデジタル映像信号を読み込むと同時に、入力水平同期信号Hinで切り出した入力垂直同期信号Vinを中間垂直同期信号Vmidとして出力する。ここで、「中間垂直同期信号Vmid」とは、入力垂直同期信号Vinを入力水平同期信号Hinの位相に同期化させたパルス信号を意味する。尚、入力データ処理回路3は、入力されたデジタル映像信号から有効な範囲(或いは指定した範囲)の切り出し及びフィールド判別等を行う。
第1FIFO5は、第1クロックCLK1と同期して入力データ処理回路3からの映像信号を取り込み、取り込んだ映像信号を第2クロックCLK2と同期してラインバッファ6に出力する。ラインバッファ6は、映像信号の複数ラインを一時的に保持し、保持した映像信号を第2クロックCLK2と同期して第2FIFO7に出力する。第2FIFO7は、第2クロックCLK2と同期してラインバッファ6からの映像信号を取り込み、取り込んだ映像信号を第3クロックCLK3と同期して垂直スケーリング回路11に出力する。
また、垂直スケーリング回路11は、出力垂直同期信号Voutの周期で映像データを垂直方向に拡大又は縮小する。水平スケーリング回路12は、出力垂直同期信号Voutの周期で映像データを水平方向に拡大又は縮小する。
尚、垂直スケーリング回路11が映像信号を垂直方向に拡大又は縮小する際、ラインバッファ6には、拡大又は縮小率を変えることによって生じる映像信号の表示期間の差を吸収するための記憶容量が必要となる。即ち、ラインバッファ6の記憶容量によって拡大又は縮小率に制限が生じる。
一方、入力データ処理回路3が生成した中間垂直同期信号Vmidは、出力同期信号生成回路9に入力される。出力同期信号生成回路9は、出力同期信号生成回路9は、出力水平同期信号Houtを生成し、更に、中間垂直同期信号Vmidを変動させて出力垂直同期信号Voutを生成する。
詳細には、出力同期信号生成回路9は図2に示すように、出力水平同期信号発生器91、ラインカウンタ92、バッファ93、比較器94、出力垂直同期信号発生器95、及び調整回路96を備える。ラインカウンタ92の入力は、図1に示す入力データ処理回路3の出力に接続される。バッファ93の入力は、ラインカウンタ92の出力に接続される。比較器94の入力は、ラインカウンタ92及びバッファ93のそれぞれの出力に接続される。調整回路96の入力は、比較器94の出力に接続される。出力垂直同期信号発生器95の入力は、ラインカウンタ92及び調整回路96のそれぞれの出力に接続される。
図1に示す入力データ処理回路3からの中間垂直同期信号Vmidはラインカウンタ92に入力される。インタレース方式の場合、図5(a)及び(b)に示すように、中間垂直同期信号Vmidは入力水平同期信号Hinに同期したパルス信号となる。図5に示す例においては、図5(a)及び(b)の時刻t1、t3、及びt6において中間垂直同期信号Vmid及び入力水平同期信号Hinのそれぞれの位相が同期している。
また、出力水平同期信号発生器91は、図5(c)に示すように、例えばレジスタ設定等により、表示に必要な周期、即ち図1に示す表示装置13の仕様に適合した周期(周波数)を有する出力水平同期信号Houtを生成する。ラインカウンタ92は、例えば、図5(a)に示す中間垂直同期信号Vmidの各周期を図5(c)に示す出力水平同期信号Hout単位でカウントする。即ち、ラインカウンタ92は、出力水平同期信号Houtをカウントし、中間垂直同期信号Vmidがロウレベルからハイレベルに立ち上がる度にカウント値をリセットする。
出力垂直同期信号発生器95は、図5(d)に示すように、ラインカウンタ92のカウント値C1がある既定値になった場合、出力水平同期信号Houtの位相に合わせて出力垂直同期信号Voutを発生する。図5に示す例においては、時刻t2及びt5でそれぞれカウント値が既定値に達し、時刻t4及びt7で出力垂直同期信号Voutが発生している。尚、既定値は例えばレジスタ等により設定される任意の値であるが、例えば既定値の値は、出力水平同期信号Houtの周期×既定値が、中間垂直同期信号Vmidの周期に収まる値に設定される。
更に、バッファ93は、ラインカウンタ92の前回の(直前の)カウント値を保持する。この結果、中間垂直同期信号Vmidよりも時間的に1つ前の周期を出力水平同期信号Houtでカウントした値がバッファ93に保持される。
比較器94は、ラインカウンタ92のカウント値C1と、バッファ93が保持するカウント値C2とを比較し、比較結果を調整回路96に伝達する。調整回路96は、各カウント値C1,C2の比較結果に応じて、出力垂直同期信号Voutの発生タイミングを調整する調整信号ASを生成する。
出力垂直同期信号発生器95は、ラインカウンタ92のカウント値C1がある既定値になった場合、出力水平同期信号Houtの位相に合わせて出力垂直同期信号Voutを発生するが、調整信号ASにより、出力垂直同期信号Voutの発生タイミングを調整できる。
一例として、調整回路96は、前回のカウント値C2と今回のカウント値C1が等しい場合、調整信号ASとして“+1”及び“0”を出力垂直同期信号Vout(中間垂直同期信号Vmid)単位で交互に出力する。この結果、既定値に“1”を加算する場合と、既定値を維持する場合とが交互に実行される。調整信号ASが“+1”の場合、ラインカウンタ92のカウント値C1が、既定値+1になった場合に出力垂直同期信号Voutが出力される。
これに対して、前回のカウント値C2よりも今回のカウント値C1が大きい場合、調整信号ASとして“+1”を出力する。前回のカウント値C2よりも今回のカウント値C1が小さい場合、調整信号ASとして“0”を出力する。
したがって、入力映像信号IN1/IN2がプログレッシブ方式である場合、入力垂直同期信号Vinと中間垂直同期信号Vmidは一致するので、入力垂直同期信号Vinの1周期に含まれるライン数を“k”とすると、入力垂直同期信号Vin及び出力垂直同期信号Voutのそれぞれの1周期に含まれるライン数の関係は図6のようになる(k;2以上の整数)。図6(a)に示す入力垂直同期信号Vinについては各周期内でライン数が“k”である一方、図6(b)に示す出力垂直同期信号Voutでは“k+1”及び“k−1”が繰り返される。
このように、例えば通常のインタレース信号やプログレッシブ信号の場合では、調整信号ASが“+1”と“0”と交互に出力されることによって、出力垂直同期信号Voutの周期は、入力垂直同期信号Vinと比較して、出力水平同期信号Houtの1周期を“Hout”とすると+Hout、−Houtと変動する。よって、出力垂直同期信号Voutの周期を2ライン(±1ライン)以上変動させることができる。
以下に、入力垂直同期信号Vin及び出力垂直同期信号Voutの各周期の変動(差分)時間について詳細に説明する。先ず、フィールド又はフレーム番号をn(n=1,2,3,…,∞の連続した整数で表される離散時間)とした場合、差分時間を“ΔVout(n)”[s]、入力垂直同期信号Vinの周期を“Vin(n)”[s]、出力垂直同期信号Voutの周期を“Vout(n)”[s]とすると、

ΔVout(n)=Vout(n)-Vin(n) ・・・(1)

が成り立つ。
更に、入力水平同期信号Hinの周期を“Hin”[s]、出力水平同期信号Houtの周期を“Hout”[s]とすると、式(1)は、

ΔVout(n)=α(n)・Hin+β(n)・Hout+γ(n)・Hout ・・・(2)

と書き換えることができる。
次に、式(2)の右辺における各係数“α(n)”、“β(n)”、及び“γ(n)”について説明する。先ず、係数α(n)は、インタレース方式における入力水平同期信号Hin及び入力垂直同期信号Vinの位相差を補正する係数である。上述したように、インタレース方式においては入力水平同期信号Hin及び入力垂直同期信号Vinの間に、入力水平同期信号Hinの周期×1/2の差が生じているためである。よって、プログレッシブ方式においては係数α(n)は0となる。インタレース方式においては、α(0)の値を“−0.5”又は“+0.5”とすると、係数α(n)について、

α(n)=-α(n-1) ・・・(3)

が成り立つ。
次に、係数β(n)は、入力水平同期信号Hinを出力水平同期信号Houtで正規化することで発生する誤差係数であり、

-1<β(n)<1 ・・・(4)

となる。図5に示す例においては、図5(b)の時刻t3における入力水平同期信号Hinと図5(c)の時刻t4における出力水平同期信号Houtとはd(N)の誤差が生じ、図5(b)の時刻t6における入力水平同期信号Hinと図5(c)の時刻t7における出力水平同期信号Houtとはd(N+1)の誤差が生じている。この場合、

β(n+1)={d(N+1)-d(N)}/Hout ・・・(5)

が成り立つ。但し、図2に示すラインカウンタ92が、出力水平同期信号Houtをカウントするために生じる入力水平同期信号Hinとの差分について、出力水平同期信号Houtの周期が入力水平同期信号Hinの周期の整数倍又は整数分の1の値を有する場合に限り、係数β(n)が0になる。
次に、係数γ(n)は、垂直同期信号の位相補正係数であり、n番目のフィールド又はフレームにおける差分時間をΔVout(n)[s]が、以下の式を満たす値に選択する:
Figure 0004599218
ここで、係数γ(n)を考慮する前の入力と出力の垂直同期信号の位相差をdif(n)とすると、式(2)より、

dif(n)=α(n)・Hin+β(n)・Hout ・・・(7)

が成り立つ。この場合、係数γ(n)は以下の(A)〜(B)のいずれかとなる。(A)位相差dif(n)が前回の垂直同期信号の位相差dif(n−1)より長い場合は、γ(n)=+mとなる。(B)位相差dif(n)が前回の垂直同期信号の位相差dif(n−1)より短い場合は、γ(n)=−mとなる。(C)dif(n)が前回の垂直同期信号dif(n−1)と等しい場合はγ=+mと−mを垂直同期信号の1周期毎にトグルする。ここで記号“m”は任意の整数とする。mが大だとその分ΔVout(n)[s]の最大値も大きくなり、ズレを発生させるラインバッファ6が多く必要となる。また、この例ではΔVout(n)が周期的に変動するが、式(6)を満たせばその限りではない。
このように、入力垂直同期信号Vinに対して、誤差やインタレース方式を考慮しつつも、確実に出力垂直同期信号Voutの周期を変動させることができる。したがって、表示映像中の一定位置に現れるVハムバーを変動させることが可能になり、ノイズの境界線が薄れる。差分時間ΔVout[s]を増加させるほど効果が大きくなるが、ラインバッファ6に要求される記憶容量が増大する。
また、差分時間ΔVout[s]を増加すると、表示装置13としてLCD等のFPDを使用する場合、FPDが変動の大きさに追従できず、表示映像の破綻、及び表示装置13の内部の保護回路(図示省略)が働いてパネルの動作が停止する場合がある。また、表示装置13としてCRTディスプレイを接続する場合も同様に、偏向系回路が、ΔVoutの変動に追従しようとして、映像が垂直方向に振動する場合がある。
次に、図7〜10を用いて、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置の比較例を説明する。第1比較例として、図7(a)及び(b)に示すように、入力垂直同期信号Vinと出力垂直同期信号Voutとを一致させる手法においては、図8に示すように、Vハムバーを表示映像中に表示させないことが可能となる。
しかしながら、例えば図7(d)の時刻t2〜t3の期間における入力映像信号INは、図7(e)の時刻t4〜t5の期間に出力映像信号OUTとして出力されることとなり、入力映像信号INと出力映像信号OUTとの間に1フレーム(或いは1フィールド)分の差が生じる。よって、フレームバッファ(或いはフィールドバッファ)を備える必要が有り、ラインバッファのみでは入力映像信号INと出力映像信号OUTとの間の差分を吸収できない。
更に、第2比較例として、図9(a)及び(b)に示すように、出力垂直同期信号Voutの周期を増加させる手法においては、図10に示すように、Vハムバーが表示映像中で一定方向に移動するため、Vハムバーが人の目に認識されるのを回避できる。
しかしながら、例えば図9(d)の時刻t2〜t3の期間における入力映像信号INは、図9(e)の時刻t5〜t9の期間に出力映像信号OUTとして出力されることとなり、入力映像信号INと出力映像信号OUTとの間に1フレーム(或いは1フィールド)以上の差が生じる。よって、第1比較例と同様にフレームバッファ(或いはフィールドバッファ)を備える必要が有り、ラインバッファのみでは入力映像信号INと出力映像信号OUTとの間の差分を吸収できない。
一方、本発明の実施の形態に係る映像信号処理装置15によれば、上述したように、映像信号の1フレーム(或いは1フィールド)を一時的に保持する必要がないので、フレームバッファではなく、ラインバッファ6を使用して安価なシステムを構築することが可能である。
(その他の実施形態)
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上述した実施形態の説明においては、信号処理としてスケーリング処理を行う映像信号処理装置を例に説明したが、スケーリング処理に限らず、入力映像信号から一定の遅延時間後に出力映像信号が出力される信号処理であれば良く、スケーリング処理に限定されるものではない。
更に、映像信号処理装置15における各回路が同一チップ上に集積化されるとして説明したが、AD変換器1が別チップ(外付け)の場合にも、一定の条件下でVハムバーの問題が起こり得るため、AD変換器1が別チップの場合にも適用可能である。
既に述べた実施形態の説明において、出力同期信号生成回路9には、入力データ処理回路3からの中間垂直同期信号Vmidが入力されているが、プログレッシブ方式にのみ対応可能な映像信号処理装置とする場合、中間垂直同期信号Vmidに代えて、同期分離回路2からの入力垂直同期信号Vinを出力同期信号生成回路9に入力しても良い。
また、入力映像信号IN1/IN2がNTSC方式に準拠していることを前提として説明したが、例えば、位相・反転・走査線(PAL;パル)方式、又は順次式カラーメモリ(SECAM;セカム)方式等の様々な規格に応用できる。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置の全体構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る映像信号処理装置の動作の概要を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態に係る映像信号処理装置が出力する出力映像信号により表示装置上に表示される表示映像例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る出力同期信号生成回路の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る同期信号処理回路の動作例を示すタイムチャートである(その1)。 本発明の実施形態に係る同期信号処理回路の動作例を示すタイムチャートである(その2)。 本発明の実施形態の第1比較例に係る映像信号処理装置の動作の概要を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態の第1比較例に係る映像信号処理装置により表示装置上に表示される表示映像例を示すブロック図である。 本発明の実施形態の第2比較例に係る映像信号処理装置の動作の概要を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態の第3比較例に係る映像信号処理装置により表示装置上に表示される表示映像例を示すブロック図である。
符号の説明
6…ラインバッファ
13…表示装置
14…同期信号処理回路
15…映像信号処理装置
92…ラインカウンタ
93…バッファ
94…比較器
96…調整回路

Claims (4)

  1. 入力映像信号を信号処理して出力映像信号を表示装置に出力する映像信号処理装置であって、
    前記入力映像信号に基づいて出力垂直同期信号を生成し、前記出力垂直同期信号の周期の増加及び減少を繰り返すことで、前記出力映像信号の映像期間を変動させる同期信号処理回路と、
    前記入力映像信号の複数ラインを一時的に保持し、前記同期信号処理回路による前記映像期間の変動に対応可能な記憶容量を有するラインバッファと
    を備え、
    前記同期信号処理回路は、前記表示装置の仕様に応じた出力水平同期信号を更に生成し、前記出力垂直同期信号の周期を前記出力水平同期信号の周期単位で増加及び減少させることを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 前記ラインバッファから読み出された前記入力映像信号に対し、前記表示装置上の表示映像の表示サイズを変更する表示サイズ変更回路を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理装置。
  3. 入力映像信号を信号処理して出力映像信号を表示装置に出力する映像信号処理装置であって、
    前記入力映像信号に基づいて出力垂直同期信号を生成し、前記出力垂直同期信号の周期の増加及び減少を繰り返すことで、前記出力映像信号の映像期間を変動させる同期信号処理回路と、
    前記入力映像信号の複数ラインを一時的に保持し、前記同期信号処理回路による前記映像期間の変動に対応可能な記憶容量を有するラインバッファと
    を備え、
    前記同期信号処理回路は、
    フレーム構造で入力される前記入力映像信号に対し、フレーム毎にライン数をカウントするラインカウンタと、
    前記ラインカウンタの1フレーム前のカウント値を保持するバッファと、
    前記ラインカウンタのカウント値と前記バッファが保持した前記1フレーム前のカウント値を比較する比較器と、
    前記比較器の比較結果に応じて前記出力垂直同期信号の周期を調整する調整回路とを備えることを特徴とする映像信号処理装置。
  4. 入力映像信号を信号処理して出力映像信号を表示装置に出力する映像信号処理装置であって、
    前記入力映像信号に基づいて出力垂直同期信号を生成し、前記出力垂直同期信号の周期の増加及び減少を繰り返すことで、前記出力映像信号の映像期間を変動させる同期信号処理回路と、
    前記入力映像信号の複数ラインを一時的に保持し、前記同期信号処理回路による前記映像期間の変動に対応可能な記憶容量を有するラインバッファと
    を備え、
    前記同期信号処理回路は、
    フィールド構造で入力される前記入力映像信号に対し、フィールド毎にライン数をカウントするラインカウンタと、
    前記ラインカウンタの1フィールド前のカウント値を保持するバッファと、
    前記ラインカウンタのカウント値と前記バッファが保持した前記1フィールド前のカウント値を比較する比較器と、
    前記比較器の比較結果に応じて前記出力垂直同期信号の周期を調整する調整回路とを備えることを特徴とする映像信号処理装置。
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