JP4598941B2 - 樹脂フィルム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は缶胴の外側面などのような中空体の外周面に、印刷が施された樹脂フィルムを中空体の外周長よりもわずかに長く切断し、中空体の外周面に貼り付ける時に樹脂フィルムの両端部が重なってラップ部が形成される樹脂フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、絞りしごき加工や2回以上の絞り加工により缶胴と缶底とが一体的に成形されるツーピース缶では、その缶胴の金属面の露出を防ぎ、表面を保護するために、かつその缶胴に美麗な外観を得るために、模様や文字などの印刷が施された帯状のプラスチック製フィルムを貼り付けることが行われている。
【0003】
すなわち、缶胴の外周長よりもわずかに長く切断された樹脂フィルムを用いて、樹脂フィルムの両端部が重なり合ったラップ部を設けるように貼り付けることが行われている。
【0004】
しかしながら、従来の樹脂フィルムの両端部を重ねて形成したラップ部では、印刷が施された樹脂フィルムが重なり合うために、ラップ部以外の部分と比較して色調が変化し色の濃度が濃くなって、美観を損なう問題がある。また、従来のラップ部は、ラップ部以外の部分のほぼ2倍の厚さを有する。このような樹脂フィルムが貼り付けられた缶体に対して、ネックイン加工およびフランジ加工を施す場合では、その缶体のラップ部に成形圧力が集中され、印刷層が凝集破壊を起こして、そのラップ部分の樹脂フィルムが剥離して浮き上がることがある。特に飲料缶の場合には、内容物を充填した後の加熱殺菌処理で樹脂フィルムの剥離が生じやすくなる。
【0005】
このような不都合を解決するために、そのラップ部の幅を小さくすることが行われているが、樹脂フィルムの貼り付け工程での機械的な精度を考慮すると、缶胴の金属面を露出させないように貼り付けるためには、ある程度の幅を持つラップ部を設けることが必要であり、ラップ部の幅を小さくすることには限界がある。また、ラップ部となる部分の樹脂フィルムの厚さを薄くしたり、顔料の粒径を小さくしたり、均一にしたりして、フィルムおよび印刷層の樹脂成分が後の工程の加工に耐えられるものにする改良が行われている。その一例が、特開平4−57747号公報に開示されている。
【0006】
特開平4−57747号公報に記載された発明は、ラップ部に当たる部分のフィルムの厚さを延伸加工することで減少させ、その結果、ラップ部における樹脂フィルムの厚さを薄くすることによって、ラップ部の加工性を向上させ、同時に色調の変化を目立たせないようにするものである。また、ここには、ラップ部に当たる部分には印刷層を設けない方が好ましい旨の記載されており、各実施例では、印刷層は重なり合うことなく、その両端部が隔置された状態となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した公報に記載された缶胴体に貼り付ける樹脂フィルムによれば、延伸加工により重なり部(ラップ部)の厚さを樹脂フィルムの厚さの1.6倍以下にすることができ、ラップ部の加工性が向上するとされている。しかし、特開平4−57747号公報に記載された発明では、新たに、ラップ部にあたる樹脂フィルムの両端部を薄く加工する工程が増えるために、樹脂フィルムの延伸装置およびそれに関連する設備が必要であり、生産工程が複雑になり、高コストとなって、生産性が低下する問題がある。また、ラップ部において印刷層が存在しない部分を有するので、缶胴体にフィルム樹脂の色又は缶胴地金の色等の縦方向に延びる線が現れるので、消費者に奇異な印象を与え、かえって外観性が劣ったものになってしまう。一方、薄くする部分に印刷層が存在する場合、樹脂フィルムの両端部を薄くする工程の中で、樹脂フィルムを局所的に延伸する方法を取ると、印刷層の性能によってはその時点で凝集破壊を起こすおそれがあり、結局、耐剥離性の向上効果が失われ、または減殺される。
【0008】
この発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであって、成形加工における印刷層の凝集破壊を防ぐことができると同時に、ラップ部とその周囲との色調の変化を軽減する樹脂フィルムを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用】
この発明は、上記の目的を達成するために、ラップ部の印刷層の厚さを他の部分より薄くしたことを特徴とする樹脂フィルムである。より具体的には、請求項1の発明は、樹脂シートの一方の面に印刷層が設けられ、中空体の外周面に巻き付けられるとともに、両端部が重ね合わせられてラップ部を形成するように前記中空体の外面に貼着される樹脂フィルムにおいて、前記両端部およびそれよりも中央側の所定範囲内の印刷層がベタ刷りにより印刷され、かつ前記ラップ部およびラップ部近傍の色の数をラップ部およびラップ部近傍以外の領域よりも減少させたことにより、前記印刷層のうち互いに重ね合わせられる前記両端部での印刷層の厚さが、他の部分での印刷層より薄く形成されていることを特徴とする樹脂フィルムである。
【0010】
したがって、請求項1の発明では、樹脂シートの一方の面に印刷層が施され、樹脂フィルムが形成される際に、中空体(すなわち、缶胴)の外周面に樹脂フィルムを貼り付けた時、ラップ部(すなわち、重ね部)に当たる部分の印刷層の厚さが、予め薄く形成されることによって、樹脂フィルムを貼り付けた後の中空体(すなわち、缶胴)にネック成形などの加工を施すことにしても、樹脂フィルムのラップ部(すなわち、重ね部)における印刷層の凝集破壊および樹脂フィルム自身の浮き上がりを引き起こすことを防ぐことができる。
【0011】
その上に、ラップ部(すなわち、重ね部)に当たる印刷層の厚さを薄くすることにより、色の濃さも薄くなる。そのため、ラップ部に当たる印刷層の厚さが他の部分より薄い樹脂フィルムを中空体(すなわち、缶胴)に貼り付けると、印刷層の色の薄い部分が重ね合わされてラップ部(すなわち、重ね部)を構成するので、ラップ部およびその近傍の樹脂フィルムの色が、他の部分との色の濃度差が小さくなり、色調の変化が少くなることによって、ラップ部が目立たなくなる。
【0015】
請求項1の発明では、さらに、樹脂シートの両端部側部分に印刷層がベタ刷り(或る色のインキを或る色の印刷領域に点状に付着させるのではなくて全面に付着させる)により印刷される際に、ラップ部(すなわち、重ね部)およびラップ部近傍の領域の色の数を減少させることによって、設備や工程を増すことなく、簡単しかも確実に印刷層を薄くする樹脂フィルムを生産することができる。
【0016】
なお、前記ラップ部における印刷層の厚さを2μm以下とすることが出来る
【0017】
このように、樹脂フィルムのラップ部(すなわち、重ね部)における印刷層の厚さを2μm以下に制限することによって、ネックイン加工などにより引き起こされる印刷層の凝集破壊を確実に防ぐことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
つぎに、この発明の樹脂フィルムを、図面に示す具体例を参照して説明する。まず、樹脂フィルムの構成を説明する。図1に示すように、缶胴1(すなわち、中空体)の外周面に貼り付けられる樹脂フィルム2であって、この樹脂フィルム2は、接着剤3と、印刷層4と、樹脂シート5と、クリヤ層6とからなる。すなわち、樹脂シート5の一方の面(缶胴1に貼着するときに表側となる面)に滑剤を含有した熱硬化性樹脂のクリヤ層6が形成されるとともに、該樹脂シートの他方の面に(缶胴1に貼着するときに裏側となる面)、印刷層4および接着層3が順次形成されるものである。また、印刷層4は、例えば印刷色4Aと、印刷色4Bと、印刷色4Cとにより構成されている。
【0019】
上記の樹脂フィルム2の両端部同士が、缶胴1(すなわち、中空体)に沿って重ね合わせされて、ラップ部7を形成する。ラップ部7では、その下側となる部分には、クリヤ層6が全く存在しておらず、その上側となる部分の下面にある接着剤3が、下側部分の樹脂シート5に直接接着されているとともに、ラップ部7の上側部分にも、その上面にクリヤ層6が存在していない。ここで示した具体例では、接着剤3とクリヤ層6との接着性がよくないためラップ部7の下側部分にクリヤ層6が存在しないように構成しているが、接着性が良好な場合にはラップ部7の下側部分にクリヤ層6が存在するように構成することができる。また、ラップ部7の上側部分には、接着性の良否にかかわらずクリヤ層6が存在してもよい。
【0020】
缶胴1は、金属製であり、その素材としての金属板には、アルミニウム板、ティンフリースチールなどの表面処理鋼板、ブリキ、クロムメッキ鋼板、アルミメッキ鋼板、ニッケルメッキ鋼板、その他の各種合金メッキ鋼板、金属板の表面を熱硬化型や紫外線硬化型の塗料で被覆するか、又は熱可塑性樹脂により被覆した樹脂被覆金属板を用いることができる。
【0021】
樹脂シート5の材料としては、熱可塑性樹脂を用い、具体的にはポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂などのポリエステル系樹脂、ポリエチレンテレフタレートとイソフタル酸との共重合体などからなる共重合ポリエステル系樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン共重合体などのうちから選ばれた透明な高分子樹脂単体、あるいは上記樹脂の複合体からなる熱可塑性樹脂シート5であって、その厚さについては、材質によって違い、適宜に決定され、一例としては、10〜30μm程度の厚さの樹脂シート5を使用することができる。
【0022】
この樹脂シート5の一方の面に印刷層4が形成され、その上に接着層3が形成される。その樹脂シート5の反対側の面にはクリヤ層6が形成される。樹脂シート5が、良好な耐摩耗性、滑り性を有する場合にはクリヤ層6を省略することが可能である。また、樹脂シート5の一方の面に接着層3を形成し、他方の面に印刷層4と、クリヤ層6を順次形成するように構成することもできる。(この層構成にする場合には、樹脂シート5の樹脂中に白色顔料や銀色顔料のように隠蔽力の強い顔料を混入することができる。)この場合でも、印刷層4が、良好な耐摩耗性、滑り性を有する場合にはクリヤ層6を省略することが可能である。さらに、樹脂シート5自体が缶胴1の金属表面に対して、良好な接着特性を有する場合には接着層3を省略してもよい。印刷層4を形成するためには、グラビア印刷、フレキソ印刷等、適宜選択してよいが、高品質で、しかも高速度の印刷を行えるグラビア印刷が好ましい。
【0023】
上記のラップ部7におけるラップ部印刷層8の厚さが、他の部分の印刷層4より薄く形成されている。ここで、例えば、印刷色4A,4B,4Cがそれぞれ薄くされ、より厚さの薄い印刷色8A,8B,8Cとなっており、その結果、他の部分の印刷層4より薄いラップ部印刷層8が形成されても良いし、また、印刷色4A,4B,4Cのうちどれか一色または二色が薄くされ、より厚さの薄い印刷色8Aまたは印刷色8B,8Cとなり、その結果、他の部分の印刷層4より薄いラップ部印刷層8が形成されても良い。
【0024】
さらに、ラップ部7を形成する樹脂フィルム2の両端部のうち、どちらか一方の印刷層4が薄くされ、ラップ部印刷層8が形成されても良い。あるいは、ラップ部7を形成する樹脂フィルム2の両端部のうち、どちらか一方の印刷層4において、その印刷色4A,4B,4Cのうちどれか一色または二色が薄くされ、ラップ印刷層8が形成されても良い。
【0025】
ここで、樹脂フィルム2が形成される際に、ベタ刷りで複数の印刷色を重ねて印刷層4を構成している場合は、印刷層4の色を構成する印刷色の数を1〜2色減少させてより厚さの薄いラップ部印刷層8を形成することもできる。
【0026】
図2を参照してこの発明の他の具体例について説明する。なお、図1と同じ部分には、図1と同じ符号を使用し、その説明を省略する。ラップ部7におけるラップ部印刷層9の厚さが、他の部分の印刷層4より薄く形成されている。ここで、ラップ部印刷層9が、例えば、印刷層4の印刷色4Bと印刷色4Cとを無くして構成されている。すなわち、ラップ部7を構成している樹脂フィルム2の両端部では、その樹脂フィルム2の印刷層9は、その厚さが、他の部分の印刷層4の厚さより薄く、かつ印刷色4Aだけによって構成されている。なお、印刷層4における印刷色4Bまたは印刷色4Cは、完全に無くすことに替えて、顔料の量を減らしても良い。
【0027】
また、印刷層4の印刷色(例えば、印刷色4A,4B,4C)の数を減らす場合には、なるべく缶胴1の金属表面に近い側に塗られる印刷層4の印刷色を抜くようにすることが好ましい。(例えば、金属表面側から白色、銀色、赤色の場合には、白色または白色と銀色とを抜くのが好ましい。)さらに、白色、赤色、青色、銀色など凝集破壊を起こしやすい印刷色を減らすことによって、より高い密着性のある樹脂フィルム2が得られる。
【0028】
上記のように構成することによって、ラップ部7にあたる樹脂フィルム2の両端部の印刷層8,9の厚さを1〜2μmにすることができ、樹脂フィルム2の缶胴1に対する密着性が向上して、樹脂フィルム2を貼り付けた後の缶胴1の加工性が向上する。
【0029】
つぎにこの発明の樹脂フィルムの実施例を示す。
【0030】
【実施例1】
絞りしごき成形したブリキ製ツーピース缶体(缶胴内径65.8mmの350ml缶)を使用して樹脂フイルム貼着缶を製造した。印刷層4およびラップ部印刷層8は、図2に模式的な断面図として示している。樹脂シート5は、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂で形成され、その厚さが16μmである。樹脂シート5の一方の面に、印刷層4が形成され、その印刷層4の厚さは、一色(例えば印刷色4A)につき1μmにする。印刷層4の上に形成される接着剤3を4〜5μmの厚みで塗布した。また、ラップ部7を構成する樹脂フィルム2の両端部の印刷層8を3mmの幅に亘って、それぞれ一色、二色、三色、四色にして4種類のサンプルを用意した。さらに、その樹脂フィルム2を所定の大きさに切断し、温度150℃、押し付け力2940Nにて速度100m/minで缶胴1に貼付した後、ネックイン加工を実施した。その後、温水を適量に入れ、125℃x30分のレトルト処理を実施した。
【0031】
レトルト後、缶胴1の表面を目視にて樹脂フィルム2の浮き上がりを確認した。実施した結果を表1に示している。×は、樹脂フィルムが浮き上がっていて、製品として使用不可であることを示し、○は、浮き上がりがない良品であることを示し、△は、フィルムが浮き上がった領域の最大幅が0.5mm以内であり製品として使用可能な缶胴であることを示す。
【0032】
【表1】
Figure 0004598941
【0033】
表1から明らかにラップ部7の印刷層8の印刷色を減らし、厚さを減少させることによって、印刷層8の凝集破壊を抑制でき、樹脂フィルム2の浮き上がりを確実に防ぐことができた。この実験から、本実施例の缶胴は、レトルト殺菌を必要とする内容物用の缶胴として使用可能であることが判る。
【0038】
なお、具体例および実施例には、金属製の缶胴1を用いたが、この缶胴としては、実施例に用いたような缶底と缶胴とが一体に成形された底付缶体、所謂ツーピース缶の他にも、金属板を筒状に形成し、両端部を重ね合わせて溶接接合した溶接缶を用いてもよい。また、この発明は、これに限定されることなく、プラスチックや、セラミックスや、ガラスなどからできる中空体であればよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、樹脂シートの一方の面に印刷層が施され、樹脂フィルムが形成される際に、予め中空体(すなわち、缶胴)の外周面に貼り付ける時に、ラップ部(すなわち、重ね部)に当たる部分の樹脂フィルムの印刷層の厚さが、薄く形成されることによって、樹脂フィルムを貼り付けた後の中空体(すなわち、缶胴)にネック成形などの加工を施すことにしても、樹脂フィルムのラップ部(すなわち、重ね部)における印刷層の凝集破壊および樹脂フィルム自身の浮き上がりを引き起こすのを防ぐことができる。
【0040】
また、ラップ部(すなわち、重ね部)に当たる印刷層の厚さを薄くすることにより、色の濃さも薄くなる。そのため、他の部分よりラップ部に当たる印刷層の厚さが薄い樹脂フィルムを中空体(すなわち、缶胴)に貼り付けると、色の薄い部分が重ね合わされてラップ部を構成するので、ラップ部およびその近傍の樹脂フィルムの色が、他の部分との色の濃度差が小さくなり、色調の変化が小さくなることによって、ラップ部が目立たなくなる。
【0042】
また、請求項1の発明によれば、樹脂シートに印刷層がベタ刷りにより印刷される際に、ラップ部(すなわち、重ね部)およびラップ部近傍の領域の色の数を減少させることによって、設備や工程を増すことなく、簡単しかも確実に印刷層を薄くする樹脂フィルムを生産することができる。
【0043】
なお、樹脂フィルムのラップ部(すなわち、重ね部)における印刷層の厚さを2μm以下に制限することによって、ネックイン加工などにより引き起こされる印刷層の凝集破壊を確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る樹脂フィルムの一例を示す模式的な断面図である。
【図2】 この発明に係る樹脂フィルムの他の例を示す模式的な断面図である。
【符号の説明】
1…缶胴、 2…樹脂フィルム、 4,8,9…印刷層、 5…樹脂シート、
7…ラップ部。

Claims (2)

  1. 樹脂シートの一方の面に印刷層が設けられ、中空体の外周面に巻き付けられるとともに、両端部が重ね合わされてラップ部を形成する前記中空体の外面に貼着される樹脂フィルムにおいて、
    前記両端部およびそれよりも中央側の所定範囲内の印刷層がベタ刷りにより印刷され、かつ前記ラップ部およびラップ部近傍の色の数をラップ部およびラップ部近傍以外の領域よりも減少させたことにより、前記印刷層のうち互いに重ね合わされてラップ部を形成する前記両端部での印刷層の厚さが、他の部分での印刷層より薄く形成されていることを特徴とする樹脂フィルム。
  2. 前記ラップ部における印刷層の厚さを2μm以下とすることを特徴とする請求項1に記載の樹脂フィルム。
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