JPH11268746A - ホログラム付き缶体 - Google Patents

ホログラム付き缶体

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JPH11268746A
JPH11268746A JP30930498A JP30930498A JPH11268746A JP H11268746 A JPH11268746 A JP H11268746A JP 30930498 A JP30930498 A JP 30930498A JP 30930498 A JP30930498 A JP 30930498A JP H11268746 A JPH11268746 A JP H11268746A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 缶体の滑り性能を確保して、製缶工程や缶詰
製造工程での缶体表面の汚れや傷の発生を防止したりす
る一方、ホログラムと印刷層との重なりによる深みのあ
る装飾効果を失うことなく、簡単に且つ経済的に、缶体
に施すホログラム模様の多様化を図ることができるよう
にする。 【解決手段】 主体層となる透明な熱可塑性樹脂フィル
ム4の一方の面に印刷層5を施した印刷済みの樹脂製フ
ィルム3が、印刷層5を覆うように施された接着層6を
介して、缶胴金属板2の外周面に貼着されているような
フィルム貼着缶体1において、樹脂製フィルム3の缶胴
金属板2側とは反対側の表面に、極微細な凹凸によるレ
リーフ型ホログラム3aを形成すると共に、該ホログラ
ムの形成面3aを、部分的に、滑性剤を含有する透明な
硬化性樹脂のトップコート層8によって被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、缶胴にホログラム
が付与されているホログラム付き缶体に関し、特に、印
刷層が形成され且つレリーフ型ホログラムが形成された
樹脂製フィルムを缶胴に貼着しているようなホログラム
付き缶体に関する。
【0002】
【従来の技術】虹色に光ると共に見る角度によって色が
微妙に変化するホログラムについては、従来から装飾性
を高めるために様々な分野で使用されており、そのよう
なホログラムとして平滑な材料表面にエンボス加工で極
微細な凹凸を形成してなるレリーフ型ホログラム(エン
ボスホログラム)が従来から一般的に使用されていて、
缶詰用の容器となる金属製の缶体についても、文字や模
様の印刷部を設ける缶胴の装飾性を更に高めるために、
そのようなレリーフ型ホログラムを缶体の胴部に付与す
るということが従来から提案されている。
【0003】すなわち、缶胴にホログラムを付与するた
めに、例えば、像として表現すべき原稿からの光の波面
に相当する干渉縞が凹凸の形でレリーフ型ホログラムと
して形成されている工具の表面を、加工すべき金属表面
に係合させて転写することで、該金属表面にレリーフ型
ホログラムを直接形成するという方法が、特公平5−7
265号公報によって提案されている。
【0004】また、缶胴に印刷を施し、その上から透明
な熱硬化性樹脂を塗装してから加熱して完全に硬化させ
た後に、所望の部分のみに熱硬化性樹脂の印刷を行い、
更に加熱して印刷した樹脂が完全に硬化する直前に、ホ
ログラム箔を熱硬化性樹脂による印刷上面に圧着させ、
ホログラム箔をスタンピングした後に加熱して完全硬化
させるというような方法も、特開平6−210943号
公報によって提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の金属製の缶体に対するレリーフ型ホログラムの
付与について、特公平5−7265号公報に開示されて
いるような方法では、平板状態の金属表面にホログラム
を形成した後で円筒形に丸めて缶胴を形成する場合に
は、ホログラムが形成された金属面に過大な負荷をかけ
ることとなって、ホログラムに悪影響を与える恐れがあ
る一方、円筒形に缶胴を形成した後の曲面状態の金属表
面にホログラムを形成する場合には、円筒面と工具との
係合作業などを極めて微妙且つ正確に行わなければなら
ず、作業能率が大幅に低下することとなる。
【0006】さらに、ホログラムを形成した後で印刷す
る場合には、印刷インキがホログラム効果を阻害するの
を防止するために、ホログラム部分に印刷インキが付着
しないように正確な位置合わせをしたり、印刷時にイン
キが飛び散らないように印刷速度を低くする必要があ
り、また、その逆に印刷を施してからホログラムを形成
する場合でも、印刷されていない金属面にホログラムを
形成するためにやはり正確な位置合わせが必要となっ
て、何れにしても、作業が面倒であり、作業能率が低下
して、生産速度を上げにくい。
【0007】しかも、ホログラムを形成した金属面は、
そのままでは錆びてしまうので、透明塗膜で覆う必要が
あり、印刷後にホログラムを形成すると、印刷層保護の
ための塗装工程・乾燥工程の他に更にホログラム保護の
ための塗装工程・乾燥工程が加わるため、かなりコスト
高となってしまう。
【0008】一方、特開平6−210943号公報に開
示されているような方法でも、所望の部分のみに熱硬化
性樹脂の印刷を行う際の位置合わせが必要となり、ま
た、缶体への加工工程が多いので、生産性が上がりにく
く、コスト高になるという問題がある。
【0009】そこで、上記のような問題を解消するため
に、缶胴に貼着するための透明な熱可塑性樹脂フィルム
の表面(缶胴側とは反対側の面)に直接レリーフ型ホロ
グラムを形成しておくか、あるいは、透明な熱可塑性樹
脂フィルムの表面の上層に設けた滑性剤含有の熱硬化性
樹脂層の表面にレリーフ型ホログラムを形成しておいて
から、透明な熱可塑性樹脂フィルムの裏面(缶胴側の
面)に印刷を施した後、印刷層を覆うように設けた接着
層を介して、該フィルムを缶胴に貼着するという方法
が、この出願に先立つ本出願人の出願(特願平9−15
2896号)により提案されている。
【0010】そのような缶体貼着用フィルムを利用した
ホログラム付き缶体によれば、従来の方法によるホログ
ラム付き缶体と比べて、製造工程をあまり増やすことな
く、また、作業能率を大幅に低下させるようなことな
く、缶胴の表面にレリーフ型ホログラムを良好に形成で
きることとなるが、そのような缶体貼着用フィルムを利
用したホログラム付き缶体についても、更に詳細に検討
した結果、以下に述べるような問題のあることが判っ
た。
【0011】すなわち、従来の印刷済みフィルム貼着缶
体では、貼着するフィルムの表面に、缶体表面の傷付き
を防止するための保護層(トップコート層)として、シ
リコンやワックス等の滑性剤を0.1〜4.0重量%程
度含有した透明な熱硬化性樹脂を塗布するのが一般的で
あって、そうしないと、その後の製缶工程中あるいは缶
詰製造工程中に缶体外表面に傷や汚れを発生させたり、
また、円筒状に形成された缶体の滑り性能が悪くなるこ
とで、加工のタイミング遅れや、円筒缶胴から口絞り
(ネックイン加工)する際に口絞りダイとの摩擦力が上
がるため、成形力が上がって缶体が座屈するという問題
が生じる。
【0012】この点に関して、上記のようなホログラム
付きのフィルム貼着缶体では、熱可塑性樹脂フィルムに
直接レリーフ型ホログラムを形成しておく場合、極微細
な凹凸が広い範囲に形成されていることで滑り性がかな
り改善されてはいるが、貼着するフィルムの表面に滑性
剤含有のトップコート層を設けていないので、缶体外表
面に傷や汚れを発生させる恐れがある。
【0013】そこで、そのように缶体外表面に傷や汚れ
が発生するのを防止するために、ホログラム形成面の上
に透明な熱硬化性樹脂のトップコート層を塗布すると、
極微細な凹凸として形成されたホログラム形成面が、こ
のホログラム形成樹脂と光の屈折率が近い透明な熱硬化
性樹脂で埋められてしまうため、光の屈折現象によるホ
ログラムの効果が消失してしまうこととなる。
【0014】なお、ホログラム効果を必要とする部分に
対して、ホログラム形成面の上に更に金属蒸着による反
射層を設けた後、全体を透明なトップコート層(オーバ
ーコート層)で被覆するということが、特開平8−17
9679号公報に開示されているが、そのようなもので
は、ホログラム形成面の上に金属蒸着の薄膜層を更に設
ける必要があり、こういった処理は手間がかかってフィ
ルム自体が高価なものになってしまうと共に、ホログラ
ム形成層の下層に設けた印刷層とホログラムとの重なり
による深みのある装飾効果を期待することはできない。
【0015】一方、上記のようなホログラム付きのフィ
ルム貼着缶体で、熱可塑性樹脂フィルムの上層に透明な
熱硬化性樹脂のトップコート層を設けてその表面にホロ
グラムを形成しようとすると、完全硬化している滑性剤
含有の熱硬化性樹脂の表面にレリーフ型ホログラムを形
成することで、加工条件がかなり厳しくなって、生産効
率の低下や製品歩留まりの低下が避けられないと共に、
ホログラム形成時の加工負荷が増大するので、原版とし
て使用するホログラム版の耐久性が著しく低下すること
となる。
【0016】さらに、そのような問題とは別に、製品の
多様化という観点から見ると、多彩なホログラム模様を
デザインとして生かすために、エンボス版を変更して色
々なレリーフホログラムを形成したり、ホログラム形成
樹脂層を様々なパターン状に印刷して該樹脂層にホログ
ラムをエンボス加工するようなことが従来から一般的に
行なわれている。
【0017】しかしながら、そのような従来の方法によ
りホログラム付きフィルム貼着缶体においてホログラム
模様の多様化を図ろうとすれば、異なるホログラム模様
の貼着用フィルムを多数用意しておき、製缶ラインにお
いて使用する貼着用フィルムをその都度交換しなければ
ならず、それにより、単に型替え時間が増えるだけでな
く、ホログラム模様の異なる多種類の貼着用フィルムの
在庫を多く抱えることとなる。
【0018】本発明は、上記のような問題の解消を課題
とするものであり、具体的には、缶体貼着用フィルムの
表面にレリーフ型ホログラムを形成することで、製造工
程を大幅に増やしたり作業能率を大幅に低下させること
なく、金属製缶体の缶胴表面にホログラムを良好に形成
すると共に、そのように缶体貼着用フィルムの表面にホ
ログラムを形成した缶体において、缶体の滑り性能を確
保して、製缶工程や缶詰製造工程での缶体表面の汚れや
傷の発生を防止したりする一方、ホログラムと印刷層と
の重なりによる深みのある装飾効果を失うことなく、簡
単に且つ経済的に、缶体に施すホログラム模様の多様化
を図ることができるようにすることを課題とするもので
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するために、主体層となる透明な熱可塑性樹
脂フィルムの一方の面に印刷層を施した印刷済みの樹脂
製フィルムが、印刷層を覆うように施された接着層を介
して、缶胴金属板の外周面に貼着されているようなフィ
ルム貼着缶体において、樹脂製フィルムの缶胴金属板側
とは反対側の表面に、極微細な凹凸によるレリーフ型ホ
ログラムを形成すると共に、該ホログラムの形成面を、
部分的に、滑性剤を含有する透明な硬化性樹脂のトップ
コート層によって被覆することを特徴とするものであ
る。
【0020】上記のような構成によれば、予めレリーフ
型ホログラムが形成された印刷済みの樹脂製フィルムを
缶胴金属板に貼着する(円筒状缶胴の金属面に貼着する
か、又は、平板状の缶胴用金属板の金属面に貼着する)
だけで、缶胴の表面にホログラムと印刷模様とが重なっ
た深みのあるホログラム装飾効果を付与することがで
き、しかも、部分的に設けられたトップコート層によ
り、缶体の滑り性能を確保して、製缶工程や缶詰製造工
程で缶体表面に汚れや傷が発生するのを防止することが
できる。
【0021】また、ホログラム形成面に塗布用ローラー
(グラビアコーター等)でトップコートを塗布するとき
の塗布模様を変えるだけで、ホログラムとして残される
部分の模様を変えることができるため、簡単にホログラ
ム模様の多様化を図ることができる。
【0022】その際、トップコート層で被覆しない部分
を、例えば、細線の太さが0.2〜0.5mmで、細線
間の間隔が1.0〜2.0mmとなるように細線の繰り
返し又は細線の組み合わせとしたり、或いは、一つの図
形(又は点)の最大寸法部分が1.0〜3.0mmで、
各図形(又は点)同士のピッチが1.5〜4.0mmと
なるような図形(又は点)の繰り返しパターンとするこ
とで、ホログラム形成面よりも下層にある印刷文字や印
刷図柄の視認性を良好なものとすることができる。
【0023】すなわち、本発明者等の研究によれば、ホ
ログラム形成面と印刷層が重なっている部分では、下層
にある印刷文字や印刷図柄が小さいと、見る角度によっ
てはホログラムの虹色の反射光で見え難くなることが判
明した。特に、内容物の説明や注意書のために使用され
る小さな印刷文字が読み取り難くなるが、このような説
明や注意書はホログラムに邪魔されずに充分に読み取れ
るようにすることが望ましい。この点に関して、上記の
ようにホログラムとして残される部分を小さく分散させ
ることによって、ホログラムによる装飾効果を生かした
上で、ホログラムの虹色に邪魔されることなく、小さな
印刷文字や印刷図柄でも充分に読み取ることができるよ
うになった。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明のホログラム付き缶
体の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0025】本発明のホログラム付き缶体の一実施形態
について、図1(A)は、缶胴の断面を部分的に示し、
図1(B)は、そのような缶胴の断面を更に拡大して示
すものであり、また、図2は、図1(B)に示した缶胴
断面の部分を斜め上方から見たものであって、缶体1
は、缶胴の本体部分を形成する円筒状の金属板2に対し
て、印刷を直接施さず、予め印刷を施した缶体貼着用の
樹脂製フィルム3を熱接着により一体的に貼着した印刷
フィルム貼着缶体である。
【0026】缶胴の金属板2に貼着されている印刷済み
の樹脂製フィルム3は、主体層となる透明な熱可塑性樹
脂フィルム4に対して、その裏面側(金属板2に接着さ
れる側)に、複数色の印刷インキからなる印刷層5を設
け、該印刷層5を全面的に被覆するように、接着剤から
なる接着層6を設けると共に、その表面側(金属板2と
は反対側)に、極微細な間隔の凹凸によるレリーフ型ホ
ログラム3aを表面に形成した透明なホログラム形成層
7を設け、更に、該ホログラム形成層7のホログラム形
成面3aを部分的に被覆するように、滑性剤を含有した
透明なトップコート層8を設けたものである。
【0027】なお、滑性剤を含有した透明なトップコー
ト層8は、本実施形態では、図2に示すように、平面的
に見て格子模様の規則的なパターンで、ホログラム形成
層7の表面に形成されたレリーフ型ホログラムの形成面
3aを、50%以上の被覆率で部分的に被覆している。
【0028】上記のような本実施形態のホログラム付き
缶体では、透明な熱可塑性樹脂フィルム4の上側に重ね
られた透明なホログラム形成層7の表面に形成されたレ
リーフ型ホログラム3aを、透明なトップコート層8が
部分的に被覆していることにより、トップコート層8で
被覆された部分は、ホログラムの極微細な凹凸がホログ
ラム形成層と屈曲率が近いトップコート層8の樹脂によ
り埋められることでホログラム効果が消失して、透明な
熱可塑性樹脂フィルム4の下側に重ねられた印刷層5に
よる印刷模様だけが明瞭に見えるようになっている。
【0029】これに対して、トップコート層8で被覆さ
れない部分は、ホログラム形成層7の表面に形成された
レリーフ型ホログラム3aが、透明な熱可塑性樹脂フィ
ルム4を通してその下側の印刷層5による印刷模様と重
なった状態となっているため、缶胴の表面に光を受ける
と、見る人の位置により、ホログラムによる虹色が見え
たり、印刷模様が見えたりすることで、見る人に対して
強い印象を与えることができるようなホログラム効果を
発揮するようになっている。
【0030】特に、印刷層5(通常、厚さは5μm以
下)が、該印刷層5よりもかなり厚い透明な熱可塑性樹
脂フィルム4(例えば、10μm以上)の裏面側にあ
り、且つ、ホログラム形成面3aを表面に有するホログ
ラム形成層7が透明な熱可塑性樹脂フィルム4の表面側
にあることによって、深みのある立体的な装飾層とな
り、それによってより一層高級感が出るため、たとえ印
刷層5の色数を減らしたとしても高級感が失われること
はない。
【0031】この点に関して、従来の3ピース缶用鋼板
に対する多色オフセット印刷、および缶体貼着用樹脂フ
ィルムに対する多色グラビア印刷では、重ね刷りが可能
なので、インキの色数は3原色だけ又はそれに墨色を加
えた4色で殆どの印刷が可能なはずであるが、装飾印刷
の豪華さや高級感を出すために、それよりも多い6色か
ら8色の色を使った印刷が行われており、また、ドライ
オフセット印刷法により缶体に対して直接多色印刷をす
る2ピース缶でも、最近は7色や8色のインキを使った
印刷が増えている。
【0032】これに対して、本実施形態のホログラム付
き缶体は、透明な熱可塑性樹脂フィルム4の裏面に形成
された印刷層5による装飾効果に加えて、見る角度によ
って虹色に光るホログラムが、透明な熱可塑性樹脂フィ
ルム4の表面側(本実施形態では、ホログラム形成層7
の表面)に形成されることで、たとえ4色あるいはそれ
以下の色数を使って印刷したとしても、印刷効果にホロ
グラムによる装飾効果が加わることで豪華さや高級感が
でることにより、消費者に対するアピール度が高くな
る。
【0033】そのように印刷層5の色数を少なくするこ
とができるということは、印刷する際に使用するインキ
の数が少なくて良いということであり、その結果、印刷
の型替えに要する時間が短くなり(版の数はインキの数
と同じであるため)、また、印刷前の各色の版の印刷図
柄の見当合わせに要する時間も短くなるので、印刷の準
備時間が大幅に短縮化できる(印刷作業効率が向上す
る)という利点につながるものである。
【0034】なお、本発明者等の実験によれば、ホログ
ラム効果が現れる部分の裏側の印刷インキの色につい
て、濃い赤色,濃い茶色,濃い緑色,黒い色(墨色)の
ように明度が比較的低い場合や、また、透明な熱可塑性
樹脂フィルム4の裏面側に4色以下の色数で印刷をする
場合であっても、これら明度が比較的低い色のベタ印刷
である場合に、その上側に形成されるホログラムによる
装飾効果がより高いものとなることが判っている。
【0035】ところで、上記のような本実施形態のホロ
グラム付き缶体1の各部分に使用される材料の具体例
(これに限られるものではないが)については、以下の
通りである。
【0036】缶体1の缶胴を形成する金属板2について
は、冷延板,溶融亜鉛および亜鉛合金メッキ鋼板,電気
亜鉛および亜鉛合金メッキ鋼板,ブリキ,極薄錫メッキ
鋼板,ティンフリースチール,クロムメッキ鋼板,アル
ミメッキ鋼板,ニッケルメッキ鋼板,その他の各種合金
メッキ鋼板,アルミニウム合金板,その他の金属板、お
よび、それらに必要に応じて、化成処理、例えば、リン
酸塩処理,クロメート処理,有機クロメート処理,コバ
ルト複合酸化膜処理,ニッケル置換メッキ,その他の処
理を行ったものを用いることができる。
【0037】樹脂製フィルム3の主体層となる透明な熱
可塑性樹脂フィルム4については、10〜30μmの厚
さのポリエステルフィルム,ナイロンフィルム,ポリプ
ロピレンフィルム等、比較的透明性が高く、しかも耐熱
性に優れた樹脂フィルムを使用することができて、例え
ば、ポリエステルフィルムとしては、エチレンテレフタ
レート,および,エチレンイソフタレートを主たる構成
成分としたものが用いられる。
【0038】熱可塑性樹脂フィルム4としてポリエステ
ルフィルムを使用する場合、本発明の特性を損ねない範
囲で他の成分を共重合しても良く、例えば、共重合する
ジカルボン酸成分としては、ナフタレンジカルボン酸,
ジフェニルジカルボン酸,ジフェニルスルホンジカルボ
ン酸,ジフェノキシエタンジカルボン酸,5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸,フタル酸等の芳香族ジカルボン
酸、シュウ酸,コハク酸,アジピン酸,セバシン酸,ダ
イマー酸,マレイン酸,フマル酸等の脂肪族ジカルボン
酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン
酸、p−オキシ安息香酸等のオキシカルボン酸等を挙げ
ることができる。
【0039】また、共重合するグリコール成分として
は、プロパンジオール,ブタンジオール,ペンタンジオ
ール,ネオペンチルグリコール等の脂肪族グリコール、
シクロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコール、ビ
スフェノールA,ビスフェノールS等の芳香族グリコー
ル、ジエチレングリコール,ポリエチレングリコールな
どのポリオキシエチレングリコール等を挙げることがで
きる。なお、上記のジカルボン酸成分、およびグリコー
ル成分については、2種以上を併用してもよい。
【0040】熱可塑性樹脂フィルム4としてナイロンフ
ィルムを使用する場合には、ナイロン66,ナイロン6
10,ナイロン612等のジアミンとジカルボン酸との
縮重合物、あるいは、ナイロン6,ナイロン11,ナイ
ロン12のようなラクタムの開環重合物の何れも利用す
ることができる。
【0041】熱可塑性樹脂フィルム4の裏面に施される
印刷層5については、熱硬化性のウレタン系樹脂等から
なるインキが使用されており、その印刷方法としては、
グラビア印刷,フレキソ印刷,オフセット印刷等、各種
の印刷方法を適宜選択可能であるが、色数を豊富に使っ
て色調豊かで美麗な文字や模様を印刷したい場合には、
グラビア印刷により印刷層5を形成するのがよい。
【0042】印刷層5を裏側から全面的に覆うように施
される接着層6については、加熱と加圧により密着し易
く、且つ、印刷層5に使用されるインキとの密着性が良
好な熱硬化型の接着剤によって形成されるもので、その
ような接着剤としては、ポリエステルを主成分とする熱
硬化性樹脂があり、その他の硬化性樹脂成分としてEB
硬化性(電子硬化性)樹脂を併用することができる。
【0043】なお、接着層6については、ウレタン系,
エポキシ系,イソシアネート系の熱硬化型接着剤も使用
することができ、また、印刷効果を高めるために、接着
層6を構成する樹脂に白色系の着色剤を混入させること
もある。
【0044】接着剤に使用されるポリエステル樹脂は、
従来から公知の多塩基酸と多価アルコールの縮合物で熱
可塑性樹脂であり、数平均分子量7,000〜40,0
00、好ましくは10,000〜30,000の範囲の
ものが使用されていて、該ポリエステル樹脂の製造は、
下記の酸成分とアルコール成分とを反応容器中で200
℃〜250℃の温度で縮合重合させることによって行わ
れる。
【0045】ポリエステル樹脂の製造に使用される多塩
基酸としては、アジピン酸,スベリン酸,アゼライン
酸,セバチン酸,デカン−1,10−ジカルボン酸など
の脂肪族二塩基酸、へキサヒドロフタル酸,ヘキサヒド
ロトリメリット酸,テトラヒドロフタル酸などの脂環族
多塩基酸、およびその無水物、フタル酸,イソフタル
酸,テレフタル酸,トリメリット酸,ピロメリット酸な
どの芳香族多塩基酸、およびその無水物、その他、マレ
イン酸,フマル酸,イタコン酸等を挙げることができ
る。
【0046】ポリエステル樹脂の製造に使用される多価
アルコールとしては、エチレングリコール,プロピレン
グリコール,ジエチレングリコール,1・2−ブチレン
グリコール,1・6−へキサンジオール,1・4−シク
ロヘキサンジメタノール,ネオペンチルグリコール,ポ
リラクトンジオール等を挙げることができる。
【0047】また、接着剤に使用される熱硬化成分とし
ては、メラミン樹脂,グアナミン樹脂,ウレア樹脂等の
アミノ樹脂、およびフェノール樹脂が使用可能であり、
また、イソシアネート硬化として、トリレンジイソシア
ネート(略称TDI),4・4′ジフェニルメタンジイ
ソシアネート(MDI)等の芳香族イソシアネート、あ
るいは、へキサメチレンジイソシアネート(HMD
I),イソホロンジイソシアネート(IPDI),キシ
レンジイソシアネート(XDI)等の脂肪族イソシアネ
ートを使用することができる。
【0048】また、接着剤に使用されるEB硬化性(電
子硬化性)樹脂については、数平均分子量300〜5,
000、好ましくは1,000〜2,000のポリエス
テル系オリゴマーであり、これらは0.3〜5.0モル
/kg分子、好ましくは1.0〜3.0モル/kg分子
の重合性不飽和二重結合を有するものである。
【0049】このポリエステル系オリゴマーとしては、
数平均分子量5,000以下の水酸基含有低分子量ポリ
エステルに(メタ)アクリル酸をエステル結合させたも
のを挙げることができ、該低分子量ポリエステルについ
ては、上記のポリエステル樹脂成分の多塩基酸と多価ア
ルコールを結合して得られるものである。
【0050】ポリエステルを主成分とする熱硬化型接着
剤(EB硬化を併用する場合有り)に配合される応力緩
和剤としては、シリカ,ベントナイト,クレー,タル
ク,硫酸バリウム,炭酸カルシウムなどを挙げることが
でき、着色(例えば、白色)が必要な場合には酸化チタ
ンの含有も可能である。
【0051】透明な熱可塑性樹脂フィルム4の表面側に
設けられる透明なホログラム形成層7については、レリ
ーフ型ホログラム3aを形成するためのエンボス加工時
には、完全には硬化しておらず加圧成形又は熱成形可能
であり、ホログラム形成後の加工時には、完全に硬化さ
れていて、加工の際の圧力又は熱圧力、接着剤中の溶剤
に耐えるだけの耐性を有することが必要である。
【0052】そのような樹脂としては、紫外線硬化性樹
脂,電子線硬化性樹脂,熱硬化性樹脂,自然硬化性樹脂
等の反応性の硬化性樹脂が使用でき、特に生産性を考慮
した場合、紫外線若しくは電子線で硬化する樹脂が適し
ていて、具体的には、例えば、実公平5−47108号
公報,特開昭60−254174号公報,及び特開昭6
3−108374号公報等にホログラム形成層の材料と
して開示されているような周知の硬化性樹脂を使用する
ことができ、そのような透明な硬化性樹脂をホログラム
形成層7として使用することにより、エンボスホログラ
ムの加工が容易となり、生産効率が上がると共にホログ
ラム版の耐久性が向上する。
【0053】透明なホログラム形成層7の表面に(本実
施形態では、格子模様のパターンで)部分的に設けられ
るトップコート層8については、缶体の缶胴表面に滑り
性を与えるために、滑性剤を含有した透明な硬化性樹脂
として、例えば、エポキシ−アミノ系樹脂,エポキシ−
メラミン系樹脂,ポリエステル−アミノ系樹脂などの熱
硬化性樹脂に対して、シリコンやワックスなどの滑性剤
を0.1〜4.0重量%配合させたものが使用されてい
る。なお、紫外線硬化性樹脂または電子線硬化性樹脂に
滑性剤を配合したものも使用できる。
【0054】このトップコート層8の主樹脂としては、
ポリエステル樹脂,アクリル樹脂,エポキシ樹脂等を使
用することができ、硬化剤としては、メラミン樹脂等の
アミノ樹脂、フェノール樹脂等を使用することができ、
さらに、滑性剤としては、ラノリン,カルナバ,パラフ
ィン,ポリエチレン,PTFE(四フッ化エチレン樹
脂),ポリエーテル変性ジメチルシラン等のシリコン類
およびシリカ等が有効である。
【0055】ところで、図3および図4は、本実施形態
のホログラム付きの缶体1の缶胴の金属板2に貼着され
る印刷済みでホログラムが形成された缶体貼着用の樹脂
製フィルム3を製造するための工程の一例を示すもの
で、この例では、予めコイル巻きした状態の製品として
別途に用意された片面ホログラム付きの熱可塑性樹脂フ
ィルムの長尺フィルムを原料材として使用し、この長尺
フィルムを走行させながら、該フィルムのホログラム形
成面3aとは反対側の面に、印刷層5と接着層6を順次
設けることで、缶胴となる金属板2に貼着する前の印刷
済みでホログラムが形成された樹脂製フィルム3の長尺
フィルムを製造している。
【0056】原料材とする片面ホログラム付き熱可塑性
樹脂フィルム自体の製造については、図示していない
が、エンボスホログラム用金型を、先づ、従来から行わ
れている方法により、フォトレジストを塗布した乾板に
レーザー干渉縞を露光させて、その干渉の強度に対応し
た凹凸のレジストを作り、次に、これに金属を蒸着し、
膜を形成させて導電性をもたせ、その上にニッケルをメ
ッキしてから、該メッキ層を原版から剥がすことで、極
微細な凹凸形状が精密に写し取られたエンボスホログラ
ム金型を製造する。
【0057】そのように既知の方法により製造されたエ
ンボスホログラム金型を、そのまま熱可塑性樹脂製の長
尺フィルムの表面に繰り返して熱プレスしても、該フィ
ルムの表面に極微細な間隔の凹凸によるホログラムが繰
り返し再現された長尺フィルムを得られるが、そのよう
なエンボスホログラム金型そのものによるスタンプ方式
による加工では、加工の速度が上がらない。
【0058】そのため、それ自体誘導加熱法や内部に加
熱流体を流す等の手段で加熱できる金属ジャケットロー
ルの回転する外周面に、エンボスホログラム金型の凹凸
形状を型押し加工することで、このエンボスホログラム
加工用の金属ジャケットロールにより、連続的に走行し
ている12μmの厚さの熱可塑性樹脂製の長尺フィルム
の表面に対し、該ロール外周面のレリーフ型ホログラム
を加熱しながら連続的に押し付けて、長尺フィルムに表
面にレリーフ型ホログラムを繰り返して形成するような
エンボスホログラム加工を高速で行なうようにしてい
る。(勿論、ホログラムの形成面を構成する樹脂の硬化
の程度によっては、エンボスホログラム加工用の金属ジ
ャケットロールを加熱しないでも、エンボスホログラム
加工を高速で施すことは可能である。)
【0059】なお、本実施形態の場合、ポリエチレンテ
レフタレートからなる透明な熱可塑性樹脂フィルム4の
片面に透明なホログラム形成層7を設けて、該ホログラ
ム形成層7の表面にレリーフ型ホログラム3aを形成し
ていることから、その原料材となる片面ホログラム付き
の熱可塑性樹脂フィルムを製造する際には、先ず、熱可
塑性樹脂製の長尺フィルムの片面に、例えば、紫外線照
射により硬化する透明な硬化性樹脂を塗布し、乾燥(又
は乾燥と紫外線照射)してホログラム形成層を形成して
から、エンボスホログラム金型を該ホログラム形成層に
押し当てて、該ホログラム形成層の表面にレリーフ型ホ
ログラムを形成しながら若しくは形成した後、紫外線を
照射してホログラム形成層を完全に硬化させる。
【0060】すなわち、コイル巻き状態から巻解かれて
繰り出しロールにより繰り出される熱可塑性樹脂製の長
尺フィルムに対して、例えば、グラビアロール(表面に
極小さな凹部が形成されているロール)により、透明な
紫外線硬化性樹脂を連続的に塗布してから加熱乾燥(又
は加熱乾燥と紫外線照射)することによって、先ず、該
長尺フィルムの片面にホログラム形成層を形成してか
ら、次いで、走行している長尺フィルムに対して、金属
ジャケットロールの外周面に形成されたレリーフ型ホロ
グラムを、常温のまま又は加熱しながらホログラム形成
層の表面に押し付けることで、ホログラム形成層の表面
にレリーフ型ホログラムを繰り返して形成し、その後若
しくは形成中に紫外線を照射してホログラム形成層を完
全に硬化させることとなる。(なお、電子線硬化性樹脂
の場合には電子線を照射し、熱硬化性樹脂の場合には加
熱して、ホログラム形成層を完全に硬化させる。)
【0061】そのようなエンボスホログラム加工により
フィルム表面に形成されるレリーフ型ホログラムの凹凸
のピッチについては、0.1μmから2μmの範囲であ
って、優れたホログラムを得るためには、この凹凸のピ
ッチを0.3μmから1μmの範囲とすることが望まし
い。また、そのようなエンボスホログラム加工を、長尺
フィルムの表面全面に施すか、あるいは、該フィルムの
表面に部分的に繰り返して施すかについては、任意に選
択することができる。
【0062】上記のように製造された熱可塑性樹脂フィ
ルム4を主体層とする片面ホログラム付きの長尺フィル
ムに対して、図3および図4に示すように、該長尺フィ
ルムをコイル巻き状態から解いて繰り出しロールで繰り
出して連続的に走行させながら、先ず、その表面(ホロ
グラムが形成された面)に、トップコート塗布ローラー
により、1.0重量%の滑性剤を含有する透明な熱硬化
性樹脂を、(本実施形態では規則的な格子模様のパター
ンで)連続的に繰り返して部分的に塗布し、加熱乾燥す
ることにより硬化させて、長尺フィルムの表面(ホログ
ラム形成層7の表面)に設けられたホログラム形成面3
aを、滑性剤を含有する透明な熱硬化性樹脂のトップコ
ート層8で部分的に被覆する。
【0063】次いで、そのような長尺フィルムの裏面に
対して、印刷ローラーにより、グラビア,フレキソ等の
印刷手段を使って、3〜8色の印刷インキによる裏刷り
印刷を順次繰り返して多色印刷による印刷層5を施した
後、更に、該印刷層5をその上から全面的に覆うよう
に、接着剤塗布ローラーにより、接着剤を塗布して接着
層6を連続的に形成してから、該印刷層5と接着層6と
を加熱乾燥した後、巻き取りロールによって印刷・ホロ
グラム成形済の長尺フィルムとしてコイル巻きする。
【0064】上記のように製造された印刷済みでホログ
ラム形成済みの長尺フィルムについては、印刷層5の印
刷が、印刷部分の長手方向の両側に狭い幅の非印刷部分
を有する一条以上の印刷を施したもの、すなわち、缶詰
内容物等を表示したラベルに相当する印刷の繰り返し模
様(一つの缶胴の高さと同じ長さ毎に同じ模様の印刷が
繰り返される)の連続印刷が、長尺フィルムの幅方向
で、印刷部分が非印刷部分を隔てて複数条(複数個の缶
体分の印刷)となるように施されているものである。
【0065】長尺フィルムに対する上記のような繰り返
し模様の連続印刷については、必ずしも複数条となるよ
うにしなければならないことはないが、複数条となるよ
うに印刷した方が、一条ずつ印刷する場合と比べて、印
刷効率が高く、また、印刷済みのフィルムを金属板に貼
着する場合の生産効率が高いことによって、製缶コスト
を低く抑えることができる。
【0066】なお、印刷部分が非印刷部分を隔てて複数
条となるように施されている場合には、帯状の極薄錫メ
ッキ鋼板に貼着する直前に、非印刷部分が切断除去され
てから、複数条の印刷部分が狭い間隔を隔てて帯状の極
薄錫メッキ鋼板に貼着されることとなる。
【0067】長尺フィルムに対する接着剤の塗装方法に
ついては特に限定するものではないが、グラビア印刷を
施す場合には、一連の作業で印刷塗装ができることから
グラビア方式が望ましい。
【0068】上記のようにして得られた印刷済みでホロ
グラム形成済みの長尺フィルムを用いて、溶接缶胴のよ
うな側面継目部を有する3ピース缶のフィルム貼着缶体
を製造するには、従来から行われている印刷済み樹脂製
フィルムの貼着方法(特開平4−91949号公報、特
開平5−147181号公報参照)と同様の方法が適用
される。
【0069】すなわち、コイル巻きされた複数個分の缶
胴円周長さよりも少し長い幅を有する長尺(帯状)の極
薄錫メッキ鋼板(ブリキ又はニッケルメツキ鋼板でも良
い)と、コイル巻きされた印刷済みでホログラム形成済
みの長尺フィルムとを、それぞれ解きながら走行させ、
走行途中で長尺の極薄錫メッキ鋼板を加熱し、両者を貼
着するために両者を重ね合わせて加圧する一対の加圧ロ
ールの直前の位置で、該長尺フィルムの非印刷部分を切
断除去してから、該メッキ鋼板と該フィルムとを、接着
層が該メッキ鋼板と接触するように重ね合わせ、一対の
加圧ロールにより両者を加圧することにより、高速且つ
連続的に、3ピース缶胴材料用のフィルム貼着済み帯状
極薄錫メッキ鋼板を得ることができる。
【0070】その際の貼り合わせる条件として、速度は
0〜300m/分、温度は140℃〜200℃、加圧ロ
ールによる圧力は線圧として250〜750N/cmに
まで上げられるが、好ましい条件として、速度について
は、生産性を上げることから、200m/分以上とする
のが効果的であり、また、貼り合わせ温度については、
接着剤の熱融着温度や溶融粘度にもよるが、エンボスホ
ログラム面を保護するという観点から、150〜170
℃とするのが好ましく、また、圧力については、接着性
に対してはより高い方が有効であるが、寸法の安定性を
考慮すると、特に予め印刷を施してあるフィルムを貼り
合わせる場合には制御が難しくなることから、500N
/cm前後が好適である。
【0071】印刷済みでホログラム形成済みの樹脂製フ
ィルムが上記のように貼着された帯状の3ピース缶胴用
メッキ鋼板については、該フィルムの貼着面とは反対側
の面に対して、予め、メッキ鋼板の長手方向に延びる複
数条の塗装が、インナーコート(内面塗膜)として施さ
れているか、あるいは、該フィルムとメッキ鋼板との貼
着工程と同時又はその前後に、インナーコートとなる熱
可塑性合成樹脂のフィルムが、複数条貼着されることと
なる。
【0072】そのように製造されたフィルム貼着済みの
3ピース缶胴用帯状極薄錫メッキ鋼板は、先ず、一缶分
の缶胴の大きさのブランクに切断され、次に、それぞれ
缶胴成形機に掛けられて円筒状に成形された後、溶接機
により重合部をシーム溶接されて缶胴となり、その後、
ネックイン加工機およびフランジング装置により缶胴両
端部にネックイン加工とフランジ加工を施された後、缶
胴は缶蓋巻締装置に送られてその一端部に底蓋を巻締め
られることで、ホログラム付きの印刷缶胴を持つ3ピー
ス缶体となる。
【0073】印刷済みでホログラム形成済みの長尺フィ
ルムについては、上記のような3ピース缶についてだけ
でなく、アルミニウム合金板や表面処理鋼板等の金属円
板を材料として、絞りしごき加工により側面継目部のな
い円筒状の缶胴と缶底とを一体的に成形した2ピース缶
に対しても、また、インパクト加工や絞り再絞り加工
(再絞り加工時にストレッチ加工をするものを含む)に
より側面継目部のない円筒状の缶胴と缶底とを一体的に
成形した2ピース缶に対しても使用可能なものである。
【0074】印刷済みでホログラム形成済みの長尺フィ
ルムを用いて、側面継目部のない2ピース缶のフィルム
貼着缶体を製造するには、特開平9−295639号公
報,特開平4−57747号公報等により開示されてい
る方法と同様の方法が適用される。
【0075】すなわち、コイル巻きされた印刷済みでホ
ログラム形成済みの長尺フィルムを解きながら走行さ
せ、その横幅(印刷された文字や装飾模様の縦横から見
て横となる方向の長さ)が缶体の缶胴周長よりもやや長
くなるように、連続的に一缶分毎のフィルムシートとし
て切断することによって、缶体に貼着される大きさの多
数のフィルムシートを連続的にフィルム貼着装置に対し
て提供する。
【0076】なお、側面継目部のない2ピース缶に貼着
するフィルムシートは、缶胴の周囲に巻き付けた際に両
端部が突き合わせ状態になっていても良いが、缶胴に巻
き付けた際に両端部が重なり合うようになっている方が
缶胴の保護(フィルムシートに多少の切断誤差があって
も、貼着された際に缶胴の全周が完全にフィルムシート
で覆われているようにする。)という観点からは好まし
い。
【0077】また、缶胴に巻き付けた際にその両端部が
重なり合うようにする場合には、フィルムシートは、印
刷層は長手方向および幅方向ともに連続印刷(非印刷部
分がない。接着層も同様。)でも良いが、缶胴で重ね合
わされる両端部になる部分(特に重ね合わされる際に下
側となる側)にトップコート層を施していない方が接着
力の観点から望ましい。
【0078】缶体に貼着される大きさのフィルムシート
が提供されたフィルム貼着装置では、成形加工後に加熱
されながら連続的に送られてくる側面継目部のない有底
円筒状の2ピース缶体に対して、連続的に供給されたそ
れぞれのフィルムシートを、加熱されたそれぞれの缶体
の円筒状の缶胴に、接着層により貼付して仮接着し、更
に、接着層が固化する前にロールで押圧することにより
本接着して、有底円筒状のフィルム貼着缶体としてか
ら、内面塗装やネックイン加工及びフランジ加工等のそ
の後の加工工程に送り出すこととなる。
【0079】上記のようにして製造される本実施形態の
ホログラム付き缶体によれば、缶体1の缶胴の金属板2
に貼着される樹脂製フィルム3の表面にレリーフ型ホロ
グラム3aを形成していることで、金属製の缶体の個々
に対して直接その金属表面にレリーフ型ホログラムを形
成したものや、印刷済みの缶体の缶胴にホログラム形成
層を有する転写シートを熱転写したようなものと比べ
て、缶体1に対するレリーフ型ホログラムの付与を、容
易に且つ能率的に行なうことができて、製缶コストを低
減させることができる。
【0080】そして、そのような樹脂製フィルム3の表
面にレリーフ型ホログラム3aを形成した缶体1におい
て、極微細な凹凸によるレリーフ型ホログラムの形成面
3aが、(本実施形態では格子模様のパターンで)部分
的に、滑性剤を含有する透明な硬化性樹脂のトップコー
ト層8によって被覆されていることにより、以下のよう
な作用効果を奏することとなる。
【0081】すなわち、缶体1の表面の保護や缶体の成
形という観点から見ると、滑性剤を含有する透明な硬化
性樹脂のトップコート層8が(50%以上の被覆率で)
部分的に設けられていることにより、そのようなトップ
コート層8が全くないものと比べて、缶体表面の滑り性
を良好なものとすることができて、缶体搬送時における
ガイド等との滑り性、および、口絞り(ネックイン加
工)などにおける缶体成形時のツール(加工具)との滑
り性を改善することができるので、製缶工程や缶詰製造
工程において缶体の外表面に傷や汚れや凹みが発生する
のを防止することができる。
【0082】なお、上記のような作用効果を奏するため
には、トップコート層8により缶体1の缶胴表面の少な
くとも50%以上覆うことが必要であって、トップコー
ト層8を設けていない部分によるホログラムの装飾効果
を考慮した上で、トップコート層8の被覆率を高くする
に従って、上記のような効果がより高くなるものであ
り、例えば、特徴ある図形やマーク等の形状でホログラ
ム効果を缶胴表面の一部分のみに得ようとする場合に
は、トップコート層8の被覆率を100%にかなり近く
することができる。
【0083】また、缶体1のホログラムによる装飾効果
という観点から見ると、トップコート層8を設けない部
分では、透明な熱可塑性樹脂フィルム4の裏面側に形成
された印刷層5による色彩や模様の上にホログラムを重
ねた状態で、虹色に光るホログラム効果が得られるのに
対して、トップコート層8を設けた部分では、ホログラ
ム形成面3aが埋められることでホログラム効果が完全
に消失されて、印刷層5による色彩や模様が明瞭なもの
となる。
【0084】それにより、同じレリーフ型ホログラムの
形成面3aに対して、その上に塗布ローラーで塗布する
トップコート層8の塗布模様を変えるだけで、簡単に且
つ経済的にホログラムの模様を様々に変えることがで
き、しかも、トップコート層8を設けていないホログラ
ム効果のある部分では、比較的厚い透明な熱可塑性樹脂
4を介して、印刷層5による色彩や模様の上側に、見る
角度によって虹色に光るホログラムが重ねて付与される
ため、単に印刷模様のない部分にホログラムの模様を形
成したり、印刷模様の上に金属蒸着の反射層によるホロ
グラムを形成したような場合と比べて、缶体の同じ部分
を見ても、見る人の位置により、ホログラムによる虹色
が見えたり、印刷模様が見えたりすることで、見る人に
対して強い印象を与えることができると共に、全体的に
より厚く深みのある装飾効果を得ることができる。
【0085】以上、本発明のホログラム付き缶体の一実
施形態について説明したが、本発明は、上記のような実
施形態にのみ限定されるものではなく、例えば、上記の
本実施形態では、熱可塑性樹脂フィルム4の上層にホロ
グラム形成層7を全面的に設けて、該ホログラム形成層
7の表面全体にレリーフ型ホログラム3aを形成してい
るが、ホログラム形成層7を部分的に設けたり、ホログ
ラム形成層7の表面に部分的にレリーフ型ホログラム3
aを形成することで実施することも可能であり、さらに
は、図5に示すように、ホログラム形成層7を設けるこ
となく、熱可塑性樹脂フィルム4の表面(印刷層5とは
反対側の面)に直接レリーフ型ホログラム3aを形成す
ることによって実施することも可能である。
【0086】なお、そのように熱可塑性樹脂フィルム4
の表面に直接レリーフ型ホログラム3aを形成する場合
には、熱可塑性樹脂フィルム4の材料となる樹脂の融点
は160〜255℃程度であることが必要であって、融
点が160℃以下のものでは、極微細な間隔の凹凸によ
るレリーフ型ホログラム3aを熱可塑性樹脂フィルム4
の表面に形成した後、熱接着による金属板2への貼着工
程において、熱可塑性樹脂フィルム4の表面に形成され
たホログラムの凹凸形状が樹脂の軟化又は溶融により消
失する恐れがある。
【0087】また、ホログラム形成面3aを被覆するト
ップコート層8についても、本実施形態では、図6
(A)に示すように、格子模様のパターンとして設けて
いるが、例えば、図6(B)(C)に示すような他の様
々な模様のパターンやその他の適宜のパターン模様とし
て実施することも可能であり、さらに、そのような規則
的なパターン模様に限らず、不規則に適宜の形状で部分
的に被覆することも可能である。
【0088】そのようにトップコート層8でホログラム
形成面3aを適宜の形状で部分的に被覆することによ
り、例えば、星座のデザインで星の部分だけがホログラ
ムとなるようにトップコート層8を施すことで、缶胴の
殆どの部分をトップコート層8で覆うようにして缶体の
保護を効果的に行うと共に、極めて僅かのホログラム部
分で高い装飾効果を得るようにしたり、あるいは、光学
機器で読み取るためのバーコードが印刷されている部分
を必ずトップコート層8で覆うようにすることで、光の
干渉によるホログラム効果がバーコードの読み取り不良
を起こすのを回避したりすることができる。
【0089】また、トップコート層8を被覆せずホログ
ラムとして残す部分を、例えば、細線の太さが0.2〜
0.5mmで、細線間の間隔が1.0〜2.0mmとな
るような細線の繰り返し又は細線の組み合わせとした
り、或いは、一つの図形(又は点)の最大寸法部分(図
6にaで示されている寸法)が1.0〜3.0mmで、
各図形(又は点)同士のピッチ(図6にbで示されてい
る寸法)が1.5〜4.0mmとなるような図形(又は
点)の繰り返しパターンとしたりすることによって、ホ
ログラムを小さく分散させるように設けても良い。
【0090】そのようにホログラムとして残す部分を小
さく分散させることによって、内容物の説明や注意書の
ために使用されるような小さな印刷文字が見る角度によ
りホログラムの虹色に邪魔されて殆ど読めなくなるとい
うような事態を回避することができ、しかも、細かなホ
ログラム模様による独特の装飾効果を得ることができ
る。
【0091】したがって、小さな文字を印刷する部分に
対して、予めホログラムを形成しないとか、トップコー
ト層を施してホログラム効果を消失させておくというよ
うな手段を施す必要がない。また、それにより印刷時に
フィルムの反対側の特定位置(ホログラム効果のない部
分)と小さな文字を印刷する部分との位置合わせをする
という面倒な作業が必要ないので、印刷作業も容易とな
って、生産性も良いものとなる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したような本発明のホログラム
付き缶体によれば、缶胴に貼着される樹脂製フィルムの
表面にレリーフ型ホログラムを形成していることで、製
造工程を大幅に増やしたり作業能率を大幅に低下させる
ことなく、缶胴の表面にホログラムを良好に形成するこ
とができる。また、そのようなフィルム貼着缶体による
ホログラム付き缶体において、缶体の滑り性能を確保す
ることができて、製缶工程や缶詰製造工程での缶体表面
の汚れや傷の発生を防止したりすることができる。ま
た、缶体に形成されたホログラム模様の部分が、見る人
の位置により虹色が見えたり印刷模様が見えたりするこ
とで、見る人に対して強い印象を与えることができ、よ
り深みのある装飾効果を得ることができると共に、その
ようなホログラム模様について、トップコート層の塗布
模様を変えるだけで、簡単に且つ経済的にホログラム模
様の多様化を図ることができる。さらに、トップコート
層の塗布によりホログラム模様を小さく分散させること
で、ホログラム形成面の下層に設けた印刷文字がホログ
ラムの虹色に邪魔されて読み難くなるというようなこと
を回避することができ、しかも、細かなホログラム模様
による独特の装飾効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホログラム付き缶体の一実施形態につ
いて、(A)樹脂製フィルムが貼着された缶体の缶胴部
分の一部を示す横断面図,および(B)該缶胴横断面の
部分拡大図。
【図2】図1(B)に示した缶胴横断面の部分を斜め上
方から見た模式説明図。
【図3】本発明のホログラム付き缶体において缶体貼着
用フィルムとして使用される印刷済みでホログラム形成
済みの樹脂製フィルムの製造工程の一例を示す概略説明
図。
【図4】図3に示した缶体貼着用の樹脂製フィルムの製
造工程の各工程におけるフィルムの状態を示す断面説明
図。
【図5】本発明のホログラム付き缶体の他の実施形態に
おける缶胴の横断面を示す部分拡大断面図。
【図6】本発明のホログラム付き缶体においてトップコ
ート層を部分的に被覆するときのパターンについての3
つの例(A)(B)(C)のそれぞれを示す説明図。
【符号の説明】
1 フィルム貼着缶体(ホログラム付き缶体) 2 金属板(缶胴の) 3 樹脂製フィルム 3a レリーフ型ホログラム(ホログラム形成面) 4 熱可塑性樹脂フィルム 5 印刷層 6 接着層 8 トップコート層 7 ホログラム形成層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主体層となる透明な熱可塑性樹脂フィル
    ムの一方の面に印刷層を施した印刷済みの樹脂製フィル
    ムが、印刷層を覆うように施された接着層を介して、缶
    胴金属板の外周面に貼着されているようなフィルム貼着
    缶体において、樹脂製フィルムの缶胴金属板側とは反対
    側の表面に、極微細な凹凸によるレリーフ型ホログラム
    が形成されていると共に、該ホログラムの形成面が、部
    分的に、滑性剤を含有する透明な硬化性樹脂のトップコ
    ート層によって被覆されていることを特徴とするホログ
    ラム付き缶体。
  2. 【請求項2】 主体層となる透明な熱可塑性樹脂フィル
    ムの印刷層とは反対側に、透明な硬化性樹脂のホログラ
    ム形成層が設けられていることを特徴とする請求項1に
    記載のホログラム付き缶体。
  3. 【請求項3】 レリーフ型ホログラムの形成面を部分的
    に被覆するトップコート層が、該ホログラム形成面を被
    覆率50%以上〜100%未満で被覆していることを特
    徴とする請求項1又は2に記載のホログラム付き缶体。
  4. 【請求項4】 トップコート層が被覆されないことでホ
    ログラムとして残される部分が、細線の繰り返し又は細
    線の組み合わせによる模様となっており、該細線の太さ
    が0.2〜0.5mmであり、細線間の間隔が1.0〜
    2.0mmであることを特徴とする請求項3に記載のホ
    ログラム付き缶体。
  5. 【請求項5】 トップコート層が被覆されないことでホ
    ログラムとして残される部分が、規則正しい繰り返しパ
    ターンによる模様となっていることを特徴とする請求項
    3に記載のホログラム付き缶体。
  6. 【請求項6】 規則正しい繰り返しパターンの模様が、
    一つの図形又は点の最大寸法部分が1.0〜3.0mm
    であり、各図形又は点同士のピッチが1.5〜4.0m
    mとなるように形成されていることを特徴とする請求項
    5に記載のホログラム付き缶体。
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