JP3063678B2 - ラミネート金属板および金属容器 - Google Patents

ラミネート金属板および金属容器

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JP3063678B2 JP13406697A JP13406697A JP3063678B2 JP 3063678 B2 JP3063678 B2 JP 3063678B2 JP 13406697 A JP13406697 A JP 13406697A JP 13406697 A JP13406697 A JP 13406697A JP 3063678 B2 JP3063678 B2 JP 3063678B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、清涼飲料、ビー
ル、缶詰の如き金属缶材の耐熱、美粧、防錆用として使
用されるラミネート金属板、並びに該ラミネート金属板
を缶状に成形してなる金属容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種清涼飲料、ビール、缶詰等の金属缶
としては主として鋼やアルミニウム等の金属板が使用さ
れており、そのボデー面には内容物の表示もしくはブラ
ンド表示等を目的として様々の印刷・着色が施される。
これらの容器の印刷・着色法として現在実用化されてい
るのは、金属板を所定の寸法にスリット加工した後オフ
セット印刷等により印刷してから焼付処理を行なう方
法、あるいはスリット加工後円筒状に曲げ加工し、シー
ム溶接した後オフセット印刷等により印刷・焼付けを行
なう方法である。そしてその後フランジ加工、インサイ
ドコーティングと焼付け、シーミング加工等を行なって
金属容器を得ている。
【0003】ところが金属材に直接印刷する方法では、
平板状で印刷するにしても又円筒状に成形した後印刷す
る方法を採用するにしても、グラビア印刷の如き金属製
凹版を用いた印刷法を採用することはできない。なぜな
らば、金属材は硬質であるため、その印刷面全域に金属
製凹版を均一に接触させることが極めて困難であるから
である。そのため従来はゴム版や可撓性樹脂版の様な弾
力性を持った版が使用されているが、この様な弾力性凹
版を用いた場合の印刷精度は悪く、鮮明な印刷が得られ
難いばかりでなく、ハーフトーン印刷や写真印刷の様に
広範囲の階調設定を必要とする複雑な印刷は困難であ
り、比較的プレーンな印刷・着色しか行なわれていない
のが実情である。
【0004】更に美麗で立体感のある印刷を可能にする
には多数の塗料を用いた多重印刷が必要となるが、それ
に伴なって印刷インキの乾燥・焼付けに長時間がかかる
ため、この様な多重印刷を製缶工程に組込むと、印刷イ
ンキの乾燥・焼付けが律速となって製缶速度が極端に遅
くなるという問題も生じてくる。そのため工業規模での
実用可能な重ね印刷数にも自ずと制限があり、満足のい
く鮮明度と美的意匠感を持った印刷は得られ難い。
【0005】またスリット加工された金属板にオフセッ
ト印刷する方法も知られているが、やはりハーフトーン
印刷等が困難であり、満足のいく鮮明度と美的意匠感を
持った印刷が得られない点では、前記グラビア印刷の場
合と同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な事
情に着目し、板状もしくは円筒状に加工された金属板に
直接印刷を施す場合に指摘される前述の問題点を一掃す
ることのできる全く新規な技術として、鮮明且つ美麗な
印刷の施されたフィルムを金属板にラミネートすること
によって高級感を持った美粧金属板を得、あるいはこの
金属板を缶状に成形して美粧金属容器を得る方法を開発
し、実用化研究を進めている。
【0007】ところがラミネート金属板は、容器類等に
後加工する際のシーム溶接やフランジ加工、あるいはそ
の後の煮沸処理や内容物封入後のレトルト処理等の様に
相当な高熱処理を受けるので、ラミネートフィルムが熱
的なダメージを受けて白化、脆化あるいは収縮による凹
凸変形等を起こし、印刷面の美観が損なわれるという難
点がある。
【0008】本発明は上記の様な事情に着目してなされ
たものであって、その目的は、上記の様な後加工工程な
どで相当の高熱を受けた場合でも、ラミネートフィルム
が脆化や収縮による変形等を起すことなく、鮮明且つ美
麗な印刷状態を維持することのできるラミネート金属
板、並びに該金属板を缶状に成形してなる美粧金属容器
を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明に係るラミネート金属板とは、ポリエス
テルを主体とし、ポリエステル−ポリエーテルブロック
共重合体をポリエーテル成分換算で0.1〜10重量%
含有するガラス転移温度が60℃以上のポリエステル系
フィルムを基層とし、この基層に印刷インキ層が設けら
れたラミネート用フィルムが、硬化性樹脂からなる接着
剤層を介して金属板にラミネートされたものであるとこ
ろに要旨が存在する。
【0010】本発明の上記ラミネート金属板において
は、基層となるポリエステル系フィルムを表側とし、接
着剤層を印刷面側として金属板にラミネートすれば、上
記基層を構成するポリエステル系フィルムが印刷層の保
護層としての機能を発揮するので好ましい。また、上記
の様にラミネート用フィルムの印刷層側を表側にしてラ
ミネートする場合は、該印刷層の表面に、透明の硬化耐
熱層を形成しておけば、印刷層の保護が図れるので好ま
しい。更に、ラミネート用フィルムがラミネートされる
金属板の表面に、好ましくは白色に着色された着色コー
ト層またはプライマー層を形成しておけば、金属板の地
色が隠蔽されて印刷層の外観が一層鮮明になるので好ま
しい。そして、該ラミネート金属板のラミネート面側を
外側にして常法により製缶を行なうと、ボディー部の美
粧化された金属容器を得ることができる。
【0011】更に、上記ラミネート金属板における印刷
インキ層の形成されたフィルムのラミネート面とは反対
側に、硬化性樹脂からなる接着剤層を介してポリエステ
ル系フィルムをラミネートし、得られた両面ラミネート
金属板を、印刷インキ層の形成されたフィルムのラミネ
ート面を外側にして製缶を行なうと、ボディー外面側が
美粧され且つ内面被覆層の形成された金属容器を得るこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、予め印刷の施されたラ
ミネート用フィルムを金属板にラミネートしてなるもの
であり、このラミネート金属板を使用することにより、
印刷から製缶に渡る一連の工程が著しく簡素化されて高
速生産が可能になるばかりでなく、印刷は軟質のフィル
ムに対して行なうことになるので金属凹版等を用いた鮮
明な印刷が可能になると共に、ハーフトーン印刷や写真
印刷あるいは立体感のある多色刷りも容易に行なうこと
ができ、高級感のある美粧印刷が達成できる。従ってこ
のラミネート金属板を使用すれば、製缶後の金属板に対
してに直接印刷を施す従来法に比べて、後述する如く様
々の効果を得ることができる。
【0013】本発明に係るラミネート金属板の基本的構
成は、たとえば図1(一部拡大断面図)に示す通りであ
り、ポリエステル系フィルム層1の片面に印刷インキ層
2が設けれたたラミネート用フィルムを、硬化性樹脂か
らなる接着剤層3を介して金属板Mに、たとえばドライ
ラミネート法やサーマルラミネート法等によってラミネ
ートしたものである。
【0014】ここで用いられるポリエステル系フィルム
層1は、印刷インキ層2が形成される基材フィルムとな
るものであり、鮮明で美麗な多重印刷を可能とし、且つ
ラミネート後の製缶加工時における湾曲加工等が容易に
行なえる様に、適度の可撓性を有し、更には製缶時のシ
ーム溶接やフランジ加工、製缶後のインサイドコーティ
ング処理、内容物を封入したあとで行なわれる煮沸処
理、あるいはその後のレトルト処理等で受ける高熱に耐
えるものとして、ポリエステル(A)に、ポリステル−
ポリエーテルブロック共重合体(B)がポリエーテル成
分換算で0.1〜10重量%配合され、且つガラス転移
温度が60℃以上であるポリエステル系フィルムが使用
される。
【0015】ポリエステル−ポリエーテルブロック共重
合体(B)の具体例としては、たとえばポリエチレンテ
レフタレート,ポリブチレンテレフタレート,ポリエチ
レナフタレート等の芳香族ポリエステルとポリテトラメ
チレングリコールエーテル,ポリエチレングリコールエ
ーテル等とのブロック共重合体が挙げられる。これらの
中には、他の成分としてイソフタル酸、ナフタレンジカ
ルボン酸、アジピン酸、セバシン酸等の酸成分;プロピ
レングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコ
ール等のグリコール成分;p−オキシ安息香酸等のオキ
シカルボン酸成分等が少量共重合されたものであっても
構わない。
【0016】またポリエステル(A)としては、ポリエ
チレンテレフタレート,ポリエチレンナフタレート等が
例示されるが、これらの中でも特に好ましいのはポリエ
チレンナフタレートである。該ポリエステル(A)も、
他の成分として上記と同様の酸成分、グリコール成分、
オキシカルボン酸成分等を適量含むものであってもよ
い。
【0017】ポリエステル(A)に対する上記ポリエス
テル−ポリエーテルブロック共重合体(B)の配合割合
は、ポリエーテル成分換算で0.1〜10重量%(ポリ
エステル系フィルム全体に占める比率)の範囲に設定し
なければならず、ポリエステル−ポリエーテルブロック
共重合体(B)の配合量が不足するとフィルムの耐熱性
が不十分となり、後加工時の熱でフィルムが白化もしく
は脆化し、あるいは熱収縮を起こして変形しブリスター
状の凹凸が発生し、印刷面の美感が損なわれる。しかし
配合量が多過ぎるとラミネートフィルムの収縮が生じ、
且つラミネート段階で印刷ピッチが一致しなくなり、加
工不良率が著しく多くなる。また、収縮によるヒケを生
じて所定のラミネート位置からズレを起こし易くなるの
で、10重量%以下に抑えなければならない。ポリエス
テル−ポリエーテルブロック共重合体(B)のより好ま
しい配合量は、ポリエーテル成分換算で0.2〜3.5
重量%の範囲である。
【0018】上記ポリエステル−ポリエーテルブロック
共重合体(B)が配合されるポリエステル(A)とし
て、ポリエチレンナフタレートが最も好ましいことは先
に述べた通りであるが、ラミネートフィルムの熱劣化や
熱変形等をより効果的に防止するには、該ポリエステル
系フィルム全量中に占めるポリエチレンナフタレートの
含有量を10〜99.9重量%に設定するのがよい。
【0019】本発明では、上記の様にポリエステル系フ
ィルムとしてポリエステル(A)に特定量のポリエステ
ル−ポリエーテルブロック共重合体(B)を配合したも
のを使用することによって、ラミネートフィルムとして
の白化、脆化および熱変形等を抑制し、該フィルムに設
けられる印刷インキ層を鮮明且つ美麗に維持するもので
あるが、たとえばレトルト商品用容器として使用する場
合における熱水処理時の白化現象をより確実に防止する
には、ポリエステル(A)として極限粘度が0.57〜
1.7、より好ましくは0.6〜1.5、更に好ましく
は0.65〜1.1のポリエステルを使用するのがよ
い。
【0020】また該ポリエステル系フィルムは、融点が
175℃程度以上のものが好ましく、且つ金属板にラミ
ネートした状態での収縮応力の発生ピーク温度が、ラミ
ネート後の後加工々程で受ける最高温度よりも低く、し
かも成形前におけるラミネートフィルムの内部応力が後
加工々程で受ける最高温度(通常120〜350℃)に
おいて0.25Kg/mm2以下であるものが好ましく、これ
らの要件を満たすポリエステル系フィルムを使用すれ
ば、製缶時のシーム溶接やフランジ加工、製缶後のイン
サイドコーティング処理、煮沸処理、レトルト処理など
の際に受ける熱によってピンホール欠陥が生じたり、フ
ィルムが溶融もしくは軟化収縮して平滑性を喪失したり
光沢を失い、更には該フィルムにブリスター状の凹凸や
ストレスクラック、デラミネーション、結晶化による白
化現象等の欠陥が発生するのをより確実に防止すること
ができる。
【0021】このポリエステル系フィルム層1は、図1
に示す如く該フィルム層1の内側に印刷インキ層2を形
成する場合は、外面側から印刷インキ層2が透視できる
様に透明なものとすべきである。
【0022】次に印刷インキ層2は格別特殊なものでは
なく、従来の包装フィルム用等として用いられるあらゆ
るタイプの印刷インキを使用して形成することができ、
その形成法も常法に従って行なえばよいが、より好まし
いのは硬化タイプの耐熱性インキの使用である。
【0023】また、上記ラミネート用フィルムと金属板
Mとの接着に用いられる接着剤(層)3は、ドライラミ
ネート法やサーマルラミネート法等によって金属板Mに
強固に接合し、且つ製缶時のシーム溶接やその後の煮沸
あるいはレトルト処理等によって接合力を失なうことが
ない様、熱あるいは光などによって硬化する硬化性樹脂
によって構成する。接着剤層3の具体例としてはエポキ
シ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、
ポリエステルポリウレタン系樹脂、イソシアネート系樹
脂等、あるいはそれらの各種変性樹脂を挙げることがで
きる。この接着剤(層)3は、ドライラミネートやサー
マルラミネートなどによって上記ラミネート用フィルム
や金属板に予め形成しておいてもよく、或はラミネート
時に塗布することもできるが、好ましくは上記ラミネー
ト用フィルムに形成しておくのがよい。この場合、ラミ
ネート用フィルムの片面に部分硬化状態で接着剤層3を
形成しておき、金属板Mにラミネートした状態で完全硬
化させる様にするのが、実操業上は最も望ましい。
【0024】図2は本発明の他の実施例を示すものであ
り、図1と同様に構成されたラミネート金属板における
ポリエステル系フィルム層1の外面側に硬化耐熱層4を
形成し、表層部の耐熱性を一段と高めたものである。即
ち印刷インキ層2の設けられるポリエステル系フィルム
層1としては、前述の如く高耐熱性のポリエステル系配
合樹脂が使用されるが、それでも当該樹脂の融点をかな
り超える温度の熱、例えば最高融点ピーク温度(Tm)
に対しTm+5℃以上の温度の熱履歴を後加工々程で受
ける場合は、当該ポリエステル系フィルム層1が軟化し
たり熱変質し、あるいは内容物封入後の熱処理やレトル
ト処理等により白化現象を起こして美感を損なうことが
ある。しかし該ポリエステル系フィルム層1の表面に硬
化耐熱層4を形成しておくと、該硬化耐熱層4が耐熱保
護層としての機能を発揮し、ポリエステル系フィルム層
1の熱劣化や軟化に伴なう変形あるいは白化現象等をよ
り確実に阻止することができる。従って該硬化耐熱層4
で保護することと合わせれば、ポリエステル系フィルム
層1として比較的低軟化点の樹脂を使用することも可能
となる。
【0025】またこの場合は、硬化耐熱層4が最外面側
となり保護層としての機能を果たすので、たとえば図3
に示す如くポリエステル系フィルム層1と、該硬化耐熱
層4の間に印刷インキ層2を形成することも可能とな
る。
【0026】この様な硬化耐熱層4の構成材としては、
軟化点もしくは分解温度が250 ℃以上、より好ましくは
300 ℃以上のものを使用するのがよく、たとえばシリコ
ーン系樹脂、エポキシ系樹脂、尿素系樹脂、アクリル系
樹脂、ウレタン系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ア
ルキド系樹脂、あるいはそれらの各種変性樹脂等の種々
の硬化反応性樹脂もしくは紫外線硬化性樹脂等を使用す
ることができる。しかし好ましくは、印刷インキ層2に
よってもたらされる美感を阻害することのない様、透明
なものを使用すべきである。またその厚さは0.5 〜10g/
m2、より好ましくは0.5 〜5g/m2 の範囲であり、薄過ぎ
る場合は表面保護効果が十分に発揮され難く、一方厚す
ぎると曲げ加工時に該硬化耐熱層4にクラックが生じ易
くなる。
【0027】本発明のラミネート金属板は、上記の様な
ラミネート用フィルムを、前述の如く金属板M上にドラ
イラミネート法やサーマルラミネート法等によってラミ
ネートすることによって得ることができ、このとき、た
とえば図4に示す如く金属板Mのラミネート面側に、透
明もしくは着色されたコート層(あるいはプライマー
層)5を予め形成しておいてからラミネートすれば、ラ
ミネート用フィルムとの接着性が更に高められると共
に、ラミネート速度を一段と高めることができる。
【0028】特に該コート層5を着色しておけば、それ
によって金属板の地色が隠蔽され印刷インキ層2によっ
てもたらされる鮮明度が一段と向上すると共に、ラミネ
ート強度も高められるので好ましい。下地層として形成
される該コート層5の色は、印刷インキ層2の彩色に応
じて適当に選定すればよいが、白色のものとすれば、ど
の様な彩色の印刷インキ層2に対しても一様に優れた鮮
明度向上効果が発揮されるので好ましい。
【0029】かくして得られる本発明のラミネート金属
板は、そのままの状態で様々のパネル材や美粧外板材等
として使用できるばかりでなく、これを常法に従って製
缶すると、極めて美麗で意匠性の高い金属容器を得るこ
とができる。
【0030】尚これまでの説明では、印刷インキ層によ
って与えられる優れた彩色、色調を金属容器等の外面側
の美粧化に活用する方法として述べてきたが、こうした
思想は金属容器のインサイドコート形成にも有効に活用
することができる。但しインサイドコートは、金属容器
内面の腐食防止あるいは金属イオンの溶出防止を目的と
するものであって、印刷インキ層形成による美感の向上
は全く不要である。従って金属板の表面側には印刷イン
キ層を設けたポリエステル系フィルムをラミネートし、
金属板の反対面側(即ち金属容器の内面側に相当する
側)には、耐食性で且つ金属イオン溶出防止効果を有す
るポリエステル系フィルムを同様にしてラミネートした
両面ラミネート金属板とし、これを、印刷インキ層の形
成されたラミネートフィルムを表側にして製缶すれば、
インサイドコート層の形成された金属容器を一段工程で
得ることができ、製缶後のインサイドーコーティング処
理を省略することが可能となる。
【0031】図5はこうした構成の両面ライニング金属
板を例示するものであって、金属板Mの片面側に接着剤
層3、印刷インキ層2及びポリエステル系フィルム層1
からなるラミネート層が形成され、その反対面側には接
着剤層3aを介してポリエステル系フィルム層1aが形
成されている。また図6は、他の両面ライニング金属板
を例示するものであって、着色コート層5の形成された
金属板Mの着色コート層形成面側に、接着剤層3、印刷
インキ層2及びポリエステル系フィルム層1、硬化耐熱
層4からなるラミネート層が形成され、その反対面側に
は接着剤層3aを介してポリエステル系フィルム層1a
が形成されると共に、最下面側に硬化耐熱層4aが形成
されている。
【0032】ここでインサイドコート層を構成するポリ
エステル系フィルムは、特に白化等による外観劣化など
が問題にならないので、通常のポリエステル系フィルム
を使用できるが、インサイドコート層についても同様の
耐熱性を与える意味では、前記と同様のポリエステル−
ポリエーテルブロック共重合体が配合されたポリエステ
ル系フィルム、特にポリエチレンナフタレート等を主体
とするものを使用することが望まれる。本発明は以上の
様に構成されるが、その特徴を金属板上に直接印刷し焼
付けを行なう従来技術と対比して整理すると下記の通り
である。
【0033】(1) 高級感のある印刷の実現 金属板へ直接印刷する方式では、先に述べた様に鮮明度
に欠けると共にハーフトーン印刷や写真印刷が困難であ
り、単調な印刷しか得られないが、本発明ではフレキシ
ブルなポリエステル系フィルムに印刷を施してからラミ
ネートすればよいので、印刷の鮮明度が高く且つハーフ
トーン印刷や写真印刷、多重印刷による立体感の付与等
も容易であり、高級感を持った幅広い彩色、色調の印刷
が可能となる。
【0034】(2) 高速印刷の達成 従来例では、前述の如く印刷インキの乾燥乃至硬化に要
する時間が製缶工程の律速となるため、製缶速度を十分
に高めることができないが、本発明では印刷されたラミ
ネート金属板を予め準備しておき、これを製缶ラインに
持ち込んで製缶すればよいので、製缶速度を著しく高め
ることができる。
【0035】(3) 光沢性の向上 従来法でも、金属板への印刷・焼付けの後、オーバーコ
ート層を形成することによってある程度光沢を高めるこ
とができるが、オーバーコート層についてはきめの細か
いコーティングが困難であり、また乾燥時の熱収縮によ
ってコーティング層表面に微細な凹凸ができるため、満
足な光沢が得られ難い。これに対し本発明では、ポリエ
ステル−ポリエーテルブロック共重合体の混入されたポ
リエステル系フィルムをラミネート用フィルム基材とし
て使用することにより、ラミネートフィルムの白化、脆
化、熱収縮による変形等を防止することができ、必要に
よっては更にラミネート用フィルムの製造工程で鏡面ロ
ールで処理することによって平滑度の高いフィルムを得
ることができ、加えてラミネート工程ではフィルムにス
トレッチが作用するほか、その後の曲げ加工々程で外面
側が若干引き伸ばされるので、製缶状態でのラミネート
フィルム最表面の平滑度は一段と高まり、極めて優れた
光沢が得られる。また該ラミネート用フィルムの表面に
耐熱性のオーバーコート層を形成しておけば、ベースフ
ィルムの融点近傍の高温に曝らされた場合でも光沢を失
なうことがなく、極めて鮮明で美麗な外観が保たれる。
【0036】(4) 耐スクラッチ性及び防汚性の向上 従来例の場合、固い金属上に印刷されたインキ層は引掻
き等によって容易に傷つき、印刷インキの脱落等が生じ
易いが、印刷インキ層を硬化耐熱層あるいは高軟化点の
ポリエステル系フィルム層によって保護する構成として
おけば、インキの脱落やスクラッチ等を生ずることも防
止できるので好ましい。またこぼれ出た内容物(飲料、
スープ等の液体)や外部からの汚染物による印刷インキ
層の汚染が起こらない。
【0037】(5) 美粧化された金属板あるいは金属容器
の低コスト化 金属板やその円筒成形体に印刷する方法では、印刷ミス
が生じると、当該印刷された金属板や円筒成形体のすべ
てが不良品となる。つまり付加価値の高い状態に至って
からロスを生ずることになる。しかしながら本願発明で
はポリエステル系フィルムへの印刷段階でその良否を選
別することができ、且つ樹脂フィルムへの印刷技術は著
しく高度化しており不良品発生率は極めて少なく、また
印刷ミスを生じたとしても付加価値の低い状態であるた
め、損失を最小限に抑えることができる。またフィルム
への印刷及び該フィルムの金属板へのラミネートも高速
で行なうことができるので高速生産が可能であり、こう
した観点からしても製品価格を下げることができる。
【0038】(6) 多品種生産への対応 従来例では一旦金属板等に印刷してしまうとその用途・
目的にしか使用できないが、本発明のラミネート金属板
に用いるラミネート用フィルムは、同一サイズのもので
あれば他の金属板や成形体に対しても同様にラミネート
することができ、同一品種大量生産はもとより、多品種
少量生産への対応も容易である。
【0039】(7) 耐熱変色性の向上 ラミネート用フィルム基材として特定量のポリエステル
−ポリエーテルブロック共重合体の配合されたポリエス
テル系フィルムを使用することにより、製缶時のシーム
溶接やフランジ加工、製缶後の煮沸処理やレトルト処理
等で相当の熱を受けた場合でも、ラミネートフィルム層
が白濁したり変色、脆化、色斑等を起こすことがない。
また高温の熱履歴を受けた場合でも、表面に熱収縮によ
る凹凸変形や、気泡、浮き上り等を生じることがなく、
鮮明且つ美麗な外観が維持される。
【0040】(8) 裏面側にもポリエステル系フィルムの
ラミネートされた両面ラミネート金属板とし、これを、
印刷インキ層の形成されたフィルムのラミネート面側を
外側にして製缶すれば、製缶と同時にインサイドコート
層を形成することができ、これにより製缶後のインサイ
ドコーティング処理を省略することが可能となる。
【0041】次に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限
を受けるものではなく、前述の趣旨を逸脱しない限度に
おいて変更して実施することはいずれも本発明の技術的
範囲に含まれる。
【0042】
【実施例】実施例1,比較例1 極限粘度が0.80であるポリエチレンテレフタレート
(ガラス転移温度:65℃)とポリエチレンテレフタレ
ート−ポリテトラメチレングリコールエーテルブロック
共重合体とを、ポリテトラメチレングリコールエーテル
成分としての含有量が4重量%となる様に配合し、成膜
及び2軸延伸して得た厚さ12μm のフィルム(200℃
における収縮応力:0.5kg/mm2 )の片面に、アルキド樹
脂と滑剤を混合した組成物を固形分で2g/m2となる様に
コーティングして硬化させ硬化耐熱層を形成した。次い
で該フィルムの硬化耐熱層とは反対側の面に印刷を施し
た後、該印刷インキ層の上に接着剤(東洋インク社製の
ポリウレタン系接着剤「アドコート」および硬化剤の混
合物)を固形分換算で4g/m2コーティングし、乾燥し4
0℃で24時間エージングしてラミネート用フィルムを
得た。
【0043】また比較例1として、極限粘度が0.58
のポリエチレンテレフタレート2軸延伸フィルムを用い
た以外は上記と全く同様にして比較ラミネート用フィル
ムを得た。
【0044】得られた各ラミネート用フィルムと、極限
粘度が0.80のポリエチレンテレフタレート(ガラス
転移温度:65℃)よりなる2軸延伸フィルムの片面に
上記と同様の接着剤層を設けたラミネート用フィルムを
使用し、これらを脱脂処理した冷延鋼板の両面にサーマ
ルラミネート法によってラミネートし、両面ラミネート
鋼板を得た。
【0045】このラミネート鋼板を使用し、印刷インキ
層の形成されたフィルムのラミネート面を外側にして常
法により清涼飲料用の金属容器を作成したところ、得ら
れた容器の外面側ボデー部のラミネート面は鮮明で光沢
に富んだ美しい外観と優れた光沢を有しており、内面側
にはポリエステル系フィルムをインサイドコート層とす
る内外面ラミネート金属容器が得られた。
【0046】尚上記製缶工程では、ラミネート用フィル
ムに270℃以上の熱を加えた。それにより該フィルム
のポリエステル系フィルムは溶融しているものと思われ
るが、アルキド樹脂よりなる硬化耐熱層によって保護さ
れているため収縮変形や光沢の低下、及び印刷インキ層
の変質は殆んど認められなかった。またこの容器を10
0℃の熱水及び125℃の水蒸気で処理したが、ラミネ
ート用フィルム層の白濁や熱劣化は全く認められず、美
しい外観が損なわれることはなかった。また缶内面側の
インサイドコート層にも変質は見られなかった。
【0047】これに対し比較例1では温度が280℃以
上になると若干フィルムの自由端やネック部の絞り部等
の浮きや凹凸が発生する傾向がみられ、本発明によれば
これらの問題を防止できることがわかった。また比較例
1では印刷面が白濁し、光沢が失われると共に色調も鮮
明さを欠き、又接合部のフィルム自由端は熱変形により
凹凸が生じた。
【0048】実施例2 前記実施例1において、硬化剤層を形成しない他は全く
同様にして得た印刷インキ層を有するラミネート用フィ
ルムと、ポリエチレン(テレ/イソ)フタレート共重合
体(イソフタル酸:10%)よりなる2軸延伸フィルム
に同様の接着剤層を設けたラミネート用フィルムを使用
し、同様にして両面ラミネート鋼板を製造し、接着剤お
よび半田で接合する方法によって製缶を行なったとこ
ろ、実施例1と同様に美しい外観のものが得られた。
【0049】比較例2 実施例1において、ポリエチレンテレフタレート−ポリ
テトラメチレングリコールエーテル共重合体を、ポリテ
トラメチレングリコールエーテル成分としての含有量が
15重量%になるように配合した以外は実施例1と同様
にして成膜及び2軸延伸を行ない、得られた厚さ12μ
mのフィルム(200℃における収縮応力:0.03kg/m
m2)を同様にして加工した。得られたフィルムを使用
し、実施例1と同様にして得た金属ラミネート板に27
0℃以上の熱を加えたところ、表面に硬化樹脂層がある
にも拘らず、印刷面の光沢は低下し、且つ平滑性を失っ
てクラック状の表面となった。またラミネート端部のフ
ィルムは収縮して初期の位置から移動し、部分的に剥離
を起こした。しかもラミネート工程では皺が入り易く、
テンションをかけると伸び変形を生じることが確認され
た。またその後の加熱工程では、印刷図柄が初期のピッ
チから縮小され、応力が低いにも拘らず実用に供し得な
いことがわかった。
【0050】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、前
記(1) 〜(8) で記載した様に、表面側のラミネートフィ
ルム層は優れた耐熱性を有しており、ベース樹脂の融点
以上の高温処理を施した場合でも白濁したり熱変形によ
る外観劣化を生じることがなく、ハーフトーンや写真印
刷、多重印刷による立体感の付与等が容易で高級感のあ
る美麗な金属板もしくは金属容器を優れた生産性のもと
で安価に提供することができ、更には印刷インキの脱落
やスクラッチ等を生ずることがなく、且つ高光沢で耐汚
染性、耐熱性等に優れた美粧金属板及び美粧金属容器を
提供し得ることになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラミネート金属板の積層構造を示
す断面説明図である。
【図2】本発明に係る他のラミネート金属板の積層構造
を示す断面説明図である。
【図3】本発明に係る更に他のラミネート金属板の積層
構造を示す断面説明図である。
【図4】本発明に係る更に他のラミネート金属板の積層
構造を示す断面説明図である。
【図5】本発明に係る両面ラミネート金属板を例示する
断面説明図である。
【図6】本発明に係る他の両面ラミネート金属板を例示
する断面説明図である。
【符号の説明】
1,1a ポリエステル系フィルム層 2 印刷インキ層 3,3a 接着剤層 4,4a 硬化耐熱層 5 コート層(又はプライマー層) M 金属板

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルを主体とし、ポリエステル
    −ポリエーテルブロック共重合体をポリエーテル成分換
    算で0.1〜10重量%含有するガラス転移温度が60
    ℃以上のポリエステル系フィルムを基層とし、この基層
    に印刷インキ層が設けられたラミネート用フィルムが、
    硬化性樹脂からなる接着剤層を介して金属板にラミネー
    トされたものであることを特徴とするラミネート金属
    板。
  2. 【請求項2】 前記ラミネート用フィルムの印刷面側が
    金属板にラミネートされている請求項1記載のラミネー
    ト金属板。
  3. 【請求項3】 前記ラミネート用フィルムにおける金属
    板とのラミネート側の反対面側表面に、透明の硬化耐熱
    層が形成されている請求項1または2に記載のラミネー
    ト金属板。
  4. 【請求項4】 着色コート層またはプライマー層が形成
    された金属板に、前記ラミネート用フィルムがラミネー
    トされている請求項1〜3のいずれかに記載のラミネー
    ト金属板。
  5. 【請求項5】 着色コート層またはプライマー層におけ
    る着色が白色である請求項4記載のラミネート金属板。
  6. 【請求項6】 ポリエステル系フィルムが、ポリエチレ
    ンナフタレートを10〜99.9重量%含有するもので
    ある請求項1〜5のいずれかに記載のラミネート金属
    板。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載されたラ
    ミネート金属板を使用し、ラミネート層を外側にして成
    形してなるラミネート金属容器。
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