JP4597276B2 - 表示装置 - Google Patents

Description

【発明の属する技術分野】
【０００１】
本発明は、
画像スクリーンと、
主画像及び少なくとも１個の補助画像の画像特性がそれぞれ可制御の画像パラメータによって決定されるように、主画像及び補助画像を画像スクリーン上に映し出す表示手段と、
主画像の画像パラメータを制御する制御手段と、
を具えている表示装置に関するものである。
本発明は主画像の画像パラメータを制御する方法にも関するものである。
【従来技術】
【０００２】
この種の表示装置は、ＵＳ５，２４７，３５８により既知である。この既知の表示装置は、主画像の一部分の上に補助画像を映し出す手段を具えている。所定の画像パラメータは、補助画像によって簡単に調整することができる。この様な画像パラメータの特定の設定の正確さは、特定の環境要因が与えられると、補助画像内の特定の要素の可視性又は不可視性によって示される。
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
本発明の目的は、画像パラメータを調整する別の方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明によれば、かかる目的のために前記表示装置がさらに、
主画像の画像パラメータのパラメータ値を記憶するメモリと、
主画像の少なくとも一部分と同じ画像内容を有すると共に、画像パラメータのパラメータ値が前記メモリに記憶してあるパラメータ値と同一である補助画像を生成する補助画像生成手段とを具え、
前記制御手段が、前記表示手段により補助画像を画像スクリーン上に映し出すように構成され、前記制御手段がさらに、或る予定した操作を実行する際に、主画像の画像パラメータのパラメータ値を補助画像の画像パラメータのパラメータ値に等しくするコピー手段を有していることを特徴とする。
【０００５】
このような手段を講じることによって、補助画像は、画像パラメータの調整プロセス中、主画像の少なくとも一部分と同じ画像内容を有するが、画像パラメータの一定の設定のもとで見ることができる。
【０００６】
この画像パラメータの設定は、例えばメーカーが予めプログラムしたり、又は関連する時点で一般的な環境要因に基づいて自動的に決めたりすることもできる。ユーザは、前記操作によって主画像のパラメータの設定を補助画像のパラメータの設定に等しくすることができる。本発明は、この様にして得られる調整の効果を、補助画像で前もって見られるようにする。
【０００７】
本発明による表示装置の好適例は、前記制御手段がさらに、別の予定した操作を実行する際に、主画像の画像パラメータのパラメータ値を前記メモリにコピーする別のコピー手段を有していることを特徴とする。
ここでは、補助画像に有効なパラメータの設定が、一連のパラメータ調整の開始時における主画像のパラメータの設定値をとるようにする。こうすることにより、ユーザは後の時点に、主画像のパラメータの設定を補助画像のパラメータ設定に再び等しくする簡単な方法で、パラメータの調整を無効することができる。
【０００８】
本発明による表示装置の他の好適例は、画像パラメータのパラメータ値を記憶するさらに複数の別のメモリも具え、前記補助画像生成手段がさらに、主画像の少なくとも一部分と同じ画像内容で各メモリ用の補助画像を生成するように構成され、この補助画像の画像パラメータのパラメータ値が、対応するメモリに記憶されているパラメータ値に等しく、前記制御手段が前記表示手段に補助画像を画像スクリーン上に表示させるように構成され、前記制御手段がさらに、主画像の画像パラメータのパラメータ値を、選択された補助画像の画像パラメータのパラメータ値に等しくするさらに別のコピー手段を有するようにしたことを特徴とする。
【０００９】
この実施例では、幾つかの補助画像が表示され、各補助画像には一定群のパラメータが設定されている。これらのパラメータの設定は、メーカが予めプログラムするか、ユーザが決めるか、その時点で一般的な環境要因に基づいて自動的に決めることができる。補助画像の１つを選択することによって、主画像に対するパラメータの設定を、選択した補助画像にとって有効なパラメータの設定に等しくする。
【００１０】
このようにして得られる調整の効果は、選択した補助画像にて前もって見ることができる。
【００１１】
本発明による主画像の画像パラメータ制御方法は、
主画像の少なくとも一部分と同じ内容を有する補助画像を表示するステップを含み、前記補助画像の画像パラメータのパラメータ値はメモリから読取られ、
予定した操作を実行する際に、主画像の画像パラメータのパラメータ値を補助画像の画像パラメータのパラメータ値に等しくするステップを含むことを特徴とする。
【発明の実施の形態】
【００１２】
本発明の上述したような態様及び他の態様を、少数の実施例につき詳細に説明する。
図１に示したテレビジョン受信機は、テレビジョン信号をチューナ１４に供給し得るアンテナ１３を具えている。チューナ１４はオーディオ信号をオーディオプロセッサ１５に供給することができ、オーディオプロセッサはオーディオ信号をスピーカ１６を経て聴くことができるようにする。チューナ１４はビデオ信号を表示手段３に供給することもでき、表示手段はビデオ信号を画像スクリーン２によって見られるようにする。テレビジョン受信機はさらに、様々の他のコンポーネント間にて情報を交換できるように構成したデータバス１も具えている。データバス１には、次のようなものが接続される。即ち、
表示手段３、
メモリ４、
生成手段５、
タイマ６、
第１コピー手段８、第２コピー手段９及びリセットボタン１０を具えている 制御手段７。
【００１３】
表示手段３は、スクリーン全体の主画像、ピクチャ−イン−ピクチャ（ＰＩＰ，例えばＵＳ５，４３８，３７２参照）として作用する他の画像及び図形情報を画像スクリーン２上に表示するように構成される。主画像の画像パラメータは、制御手段７により調整することができる。このために、制御手段７は制御部材を有しており、これによりユーザは表示手段３にメニューインジケータ及びレベルインジケータのような図形の補助情報を画像スクリーン２上に表示させることができ、しかも前記制御部材でユーザはメニューオプションを選択することができ、これは既知の手順である。他の例では、各画像パラメータ用に、例えばアップ／ダウンのボタン対として構成される別の制御部材を利用することができる。他のいずれもの既知の操作方法を用いることもできる。
【００１４】
最初のパラメータ調整の開始時には、その時点における主画像に有効な画像パラメータのパラメータ値を第２コピー手段９によってメモリ４に記憶し、補助画像を生成手段５によって生成して、これをＰＩＰとして表示手段３によって画像スクリーン２上に表示させる。補助画像の画像内容は、主画像の画像内容に等しい。補助画像の画像パラメータは、メモリ４に記憶してあるパラメータ値によって決定される。
【００１５】
補助画像は、所定の操作によって図形の補助情報を画像スクリーン２から除去するまでか、又はタイマ６によって測定されるような最後のパラメータ調整時点から或る時間経過するまでは見ることができる。
【００１６】
画像パラメータを調整している間には、主画像を補助画像と、従って、画像パラメータの調整開始時に設定してある画像と絶えず比較することができる。ユーザが画像パラメータの満足のゆく設定を首尾よく得ることができない場合には、主画像の画像パラメータのパラメータ値を第１コピー手段８によって補助画像の画像パラメータのパラメータ値に等しくする簡単な方法によって、旧のパラメータの設定を復帰させることができる。コピー手段８は、リセットボタン１０によって起動させることができる。
【００１７】
このようにしてパラメータ値を復帰させた後には、補助画像及び図形情報がスクリーンから消える。
【００１８】
他の実施例では、補助画像及び図形情報を見えたままとし、且つ主画像及び補助画像のパラメータの設定を入れ替えるようにする。ユーザはリセットボタン１０で旧と新規のパラメータの設定を交互に呼出して、２つの設定を互いに適切に比較することができる。図形補助情報が上述したようにして画像スクリーン２から除去される場合には、最後に呼出したパラメータの設定が維持される。
【００１９】
さらに他の実施例では、メモリ４がパラメータ調整の開始時における画像パラメータのパラメータ値を記憶する代りに、テレビジョン受信機のメーカーにより標準値として入れられたパラメータ値を記憶するようにする。
【００２０】
図２に示すテレビジョン受信機は、本発明による表示装置の他の実施例を含むものであり、この表示装置は図１に示す表示装置と比較するに、多数のメモリ４を具えており、しかも制御手段７が第３のコピー手段１１及び選択手段１２も具えている。
【００２１】
この実施例ではリセットボタン１０はない。
メモリ４は、テレビジョン受信機のメーカーが見本の設定値として入力したパラメータ値の組合せを含んでいる。最初のパラメータ調整の開始時には、生成手段５により補助画像を生成して、これを表示手段３によりＰＩＰとして画像スクリーン２上に表示させる。補助画像の画像内容は、主画像の内容と同じである。補助画像の画像パラメータは、メモリ４に記憶してあるそれぞれのパラメータ値によって決定される。ユーザは選択手段１２で補助画像の１つを選択することができ、これにより、主画像の画像パラメータのパラメータ値を、第３コピー手段１１によって前記選択補助画像の画像パラメータのパラメータ値に等しくする。好適例では、選択手段１２が幾つかの数字キーを具え、スクリーン上のそれぞれの補助画像に独自の番号が与えられるようにする。補助画像の選択は、所望する補助画像の番号に相当するキー番号を押すことによって行われる。
【００２２】
スクリーンのオブジェクトを選択する他の既知の方法、例えばマウスにより制御されるカーソルによる方法を用いることもできる。
【００２３】
補助画像には、例えば関連するパラメータの設定に対応する最も適している環境要因に関連する短い説明記述をつけることができる。こうした手段をとるために、調整処理中には画像スクリーン２上に多数の補助画像を見ることができ、これらの画像は頻繁に発生する環境要因に対する適当な組合せのパラメータの設定を表わす。これらの補助画像のうちの１つを選択することにより、対応する組合せのパラメータの設定を主画像にコピーする。必要に応じ、主画像及び補助画像のパラメータの設定を、所望回数入れ替える他の例を用いることもできる。
【００２４】
さらに他の実施例では、制御手段７に別のコピー手段を設け、これによりユーザがメモリ４のうちの１つのメモリに主画像の画像パラメータのパラメータ値をコピーできるようにする。このようにして、新規の見本の設定を加えたり、既存の設定の代りとすることができる。見本設定のシーケンスを変えたり、或る見本設定を除去したり、或る見本設定の記述を入れたりする操作上の可能性を加えることもできる。
【００２５】
上述した構成部品及び機能を、様々な方法で実現することができる。メモリ４は、例えば別々のレジスタとしたり、中央のメモリバンクの一部としたりすることができる。様々なコピー手段は、好適例では、ソフトウェア手段により構成する。上述したように、操作機能は特殊な操作部材か、画像スクリーン上でのメニュー選択か、又はこれら２つの組合せによって起動させることができる。
【００２６】
要するに、本発明はピクチャ−イン−ピクチャに適合する表示装置に関する。各々が所定の組合せのパラメータ設定値を含む１個又は数個の補助画像が、主画像の画像パラメータの調整処理中にスクリーン上に現われる。これらのパラメータの設定は、ユーザが予じめプログラムして決めるか、又は自動的に決定することができる。表示装置には、複数の補助画像のうちの１つの補助画像のパラメータの設定値を主画像に転送する手段を装備させる。或る特定例においては、補助画像が画像パラメータを制御するプロセスの開始時におけるパラメータの設定を表わすようにする。これにより、旧のパラメータの設定を新規のパラメータと比較し、必要ならば、旧のパラメータを簡単に復帰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による表示装置の実施例を含むテレビジョン受信機のブロック図を示す。
【図２】本発明による表示装置の他の実施例を含むテレビジョン受信機のブロック図を示す。

Claims (10)

1. 画像スクリーンと、
   主画像及び少なくとも１個の補助画像の画像特性がそれぞれ可制御の画像パラメータによって決定されるように、主画像及び補助画像を画像スクリーン上に映し出す表示手段と、
   主画像の画像パラメータを制御する制御手段と、
   を具えている表示装置において、
   主画像の画像パラメータのパラメータ値を記憶するメモリと、
   主画像の少なくとも一部分と同じ画像内容を有すると共に、画像パラメータのパラメータ値が前記メモリに記憶されているパラメータ値と同一である補助画像を生成する補助画像生成手段とを具え、
   前記制御手段が、前記表示手段により補助画像を画像スクリーン上に映し出すように構成され、前記制御手段がさらに、或る予定した操作を実行する際に、主画像の画像パラメータのパラメータ値を補助画像の画像パラメータのパラメータ値に等しくするコピー手段を有していることを特徴とする表示装置。
2. 前記制御手段がさらに、別の予定した操作を実行する際に、主画像の画像パラメータのパラメータ値を前記メモリにコピーする別のコピー手段を具えていることを特徴とする請求項１に記載の表示装置。
3. 前記制御手段がさらに、別の予定した操作の発生時に、前記表示手段により補助画像をスクリーンから除去するように構成されていることを特徴とする請求項１又は２に記載の表示装置。
4. 前記制御手段がさらに、予定した持続時間を有する第１の期間中に前記表示手段により補助画像を表示させ、前記第１の期間の開始時点は画像パラメータの最初の調整時点と一致し、前記第１の期間内で開始する画像パラメータの次の調整時点における補助画像を、前記持続時間と同じ持続時間の第２の期間中可視状態にし、前記第２の期間の開始時点は画像パラメータの前記次の調整時点と一致するように構成したことを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の表示装置。
5. 画像パラメータのパラメータ値を記憶するさらに複数の別のメモリを具え、
   前記補助画像生成手段がさらに、主画像の少なくとも一部分と同じ画像内容で前記複数の別のメモリの各メモリ用の補助画像を生成するように構成され、この補助画像の画像パラメータのパラメータ値が、対応するメモリに記憶されているパラメータ値に等しく、
   前記制御手段が、前記表示手段に補助画像を画像スクリーン上に表示させるように構成され、前記制御手段がさらに、主画像の画像パラメータのパラメータ値を、選択された補助画像の画像パラメータのパラメータ値に等しくするさらに別のコピー手段を有することを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の表示装置。
6. 前記表示手段が、主画像及び補助画像を少なくとも部分的にオーバラップする態様で表示させるように構成されることを特徴とする請求項１〜５のいずれかに記載の表示装置。
7. 請求項１〜６のいずれかに記載の表示装置を設けたテレビジョン受信機。
8. 主画像の画像パラメータを制御する方法において、
   主画像の少なくとも一部分と同じ内容を有する補助画像を表示するステップを含み、補助画像の画像パラメータのパラメータ値はメモリから読取られ、
   予定した操作を実行する際に、主画像の画像パラメータのパラメータ値を補助画像の画像パラメータのパラメータ値に等しくするステップを含むことを特徴とする画像パラメータの制御方法。
9. 別の予定した操作を実行する際に、補助画像の画像パラメータのパラメータ値を主画像の画像パラメータのパラメータ値に等しくするステップをさらに含むことを特徴とする請求項８に記載の制御方法。
10. 主画像の少なくとも一部分と同じ内容を有する複数の別の補助画像を表示するステップを含み、各補助画像の画像パラメータのパラメータ値が、関連する補助画像に対応するメモリから読取られ、
    別の予定した操作を実行する際に、主画像の画像パラメータのパラメータ値を、選択した補助画像の画像パラメータのパラメータ値に等しくするステップと、
    を含むことを特徴とする請求項８又は９に記載の制御方法。

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