JP4596950B2 - 水平移動用金具 - Google Patents

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Description

本発明は、水平移動用金具に係り、特に、高所において、作業員が架線等の保守点検および工事等の作業を行なうとき、作業員の落下を防止する安全帯を架線等に取り付けるための水平移動用金具に関する。
作業員が高所において架線作業を行なうとき、作業員は、落下を防止する等の安全を確保した上で架線作業を行なう。この架線作業について説明する。軌道上を移動する作業用台車に乗る作業員は、安全帯を締めている。安全帯にはロープの一端が取り付けられ、このロープの他端にはフックが取り付けられている。架線作業をするとき、作業員は、このフックを架線に掛ける。
ここで、架線について説明する。
図18は、架線200を説明する説明図である
架線200は、ちょう架線202とトロリ線204とからなる。ハンガ206は、ちょう架線202に掛けられ吊されている。このハンガ206の先端(下端)には、ハンガイヤー208が取り付けられている。
前記ハンガイヤー208は、トロリ線204を固定している。トロリ線204は、複数のハンガイヤー208により、長い区間にわたり吊されている。フィードイヤー210は、フィーダー線212を介してちょう架線202から送電される電力をトロリ線204に供給する。作業員は、電力供給が停止されたトロリ線204にフックを掛けることにより落下を防止し、安全を確保した上で架線作業を行なう。
ところで、作業用台車を押して作業員を移動させるとき、作業員の移動につれて安全帯のフックも移動させる必要がある。前記フックは、トロリ線204上を摺動して移動するが、ハンガイヤー208、または、フィードイヤー210により移動が妨げられる。このため、作業員は、トロリ線204からフックを一旦取り外し、ハンガイヤー208、または、フィードイヤー210を回避し、再度、トロリ線204にフックを掛けている。
ハンガイヤー208、または、フィードイヤー210は架線200に多く取り付けられており、作業員は、このようなフックの着脱作業を頻繁に行なう必要がある。
無胴網を防ぐため、胴網と補助ロープを交互に取付け取外しを行うため、作業員にとってこのような着脱作業は煩わしい作業であり、また、着脱作業に時間を要するため本来の架線作業の作業効率が低くなるという問題点がある。
また、トロリ線204からフックを取り外している間、作業員の安全が確保されないという問題点がある。
そこで、前記各問題点を解決するために、図19(従来の水平移動用金具の概略構成を示す図)に示すような水平移動用金具(安全帯取り付け具)220が知られている(たとえば特許文献1参照)。
前記安全帯取り付け具220は、図19に示すように、安全帯取り付け部222と、前記安全帯取り付け部222に回動自在に軸支される略半円筒状の第1本体224と、前記第1本体224に回動自在に軸支される略半円筒状の第2本体226と、前記第1本体224と前記第2本体226とからなる円筒状本体228の側面に略V字状の開口部230を形成する位置に前記第1本体224と前記第2本体226とを固定する固定手段232とを備えている。そして、前記固定手段232により円筒状本体228として固定された装置本体が障害物を有する架線(ハンガイヤー208で支持等されているトロリ線204)に沿って移動するとき、前記第1本体224および/または前記第2本体224が前記架線(トロリ線204)に常に当接し、前記開口部230により前記障害物を回避するように構成されている。
特開2000−107308号公報
ところで、前記安全帯取り付け具220は、前記第1本体224に対して前記第2本体226を適宜回動し、前記円筒状本体228の内側にトロリ線202を通した後、前記第1本体224と前記第2本体226とを固定手段232で固定することによって円筒状本体228を形成して、架線(トロリ線202)に取り付けることができるようになっているので、安全帯取り付け具の構造が煩雑であると共に、取り付け作業が煩わしいという問題がある。
なお、前記問題は、架線以外の親綱ワイヤ(ハンガイヤー等の障害物が設けられている、安全帯を取り付けるための親綱ワイヤ)においても同様に発生する問題である。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、ハンガイヤー、フィードイヤー等の障害物を有する架線のトロリ線等の親綱ワイヤに沿って前記障害物を回避しながら移動し、前記親綱ワイヤでのフックの着脱をなくして作業性と安全性の向上を図ることができると共に、簡素な構成で前記親綱ワイヤへの設置が容易である水平移動用金具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、長手方向の全長にわたって側面に設けられた直線状の溝と、軸心に対して前記溝とは反対側の側面で前記溝と連通するように長手方向の一端部から中間部にわたって設けられた切り欠きと、安全帯のフックを係合するのため係合部とを備えた内側部材と、前記内側部材の外側で前記内側部材に回動自在に設けられていると共に、長手方向の全長にわたり所定の幅の曲がったスリットが設けられている筒状の外側部材とを有し、前記内側部材に対する前記外側部材の回動角度に関わらず、前記内側部材の溝の少なくとも一部が前記外側部材で常に覆われるように構成されている水平移動用金具である。
請求項2に記載の発明は、筒状に形成された本体部と、長手方向の全長にわたって前記本体部に設けられた所定の幅の曲がったスリットと、前記本体部の軸心に対して前記スリットとは反対側で、前記本体部の長手方向の一端部から中間部にわたって設けられた切り欠きと、安全帯のフックを係合させるために、軸心に対して前記スリットとは反対側で前記本体部の長手方向の中間部に設けられた係合部とを有する水平移動用金具である。
本発明によれば、ハンガイヤー、フィードイヤー等の障害物を有する架線のトロリ線等の親綱ワイヤに沿って前記障害物を回避しながら移動し、前記親綱ワイヤでのフックの着脱をなくして作業性と安全性の向上を図ることができると共に、簡素な構成で前記親綱ワイヤへの設置が容易である水平移動用金具を提供することができるという効果を奏する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る水平移動用金具1の概略構成を示す斜視図であり、図2は、前記水平移動用金具1を分解した状態を示す斜視図である。
図3は、図1におけるIII矢視を示す図であり、図4は、図3におけるIV矢視を示す図であり、図5は、図3におけるV矢視を示す図である。
水平移動用金具1は、高所において、作業員が架線等の保守点検および工事等の作業を行なうとき、作業員の落下を防止する安全帯を架線のトロリ線(たとえば、水平方向に張設されているトロリ線)に取り付けるためのものであり、内側部材3と外側部材5とを備えている。
前記内側部材3の概観は、棒状に形成され、長手方向の全長にわたって側面に直線状の溝7が設けられている。前記溝7の幅は、架線のトロリ線が入り込めるように、前記トロリ線の外径よりも僅かに広い幅になっている。
前記内側部材3には、切り欠き9と安全帯のフックを係合するための係合部11とが設けられている。前記切り欠き9は、架線のトロリ線に前記内側部材3(水平移動用金具1)を設置しやすくするために設けられているものであり、前記トロリ線の外径よりも僅かに広い幅で(たとえば、前記溝7と同じ幅で)形成されている。また、前記切り欠き9は、前記内側部材3の軸心に対して前記溝7とは反対側の側面で前記溝7と連通するように、前記内側部材3の長手方向の一端部から中間部にわたって設けられている。前記係合部11は、前記内側部材3の軸心に対して前記溝7とは反対側で前記内側部材3の長手方向の中間部に設けられている。
より具体的に説明すると、図3〜図5に示すように、前記内側部材3は、円柱状の素材の側面に、前記溝7と前記切り欠き9とを形成した形状に形成されており、前記内側部材3の概観は所定の長さを備えた円柱状に形成されている。
前記溝7は、所定の幅(前述したように前記トロリ線の外径よりも僅かに広い幅)、所定の深さ(前記トロリ線の外径よりも深い深さ)で、前記円柱状の素材(内側部材3)の長手方向の全長にわたり前記素材の側面に形成されている。前記切り欠き9は、前記円柱状の素材(内側部材3)の側面であって前記溝7が形成されている側とは反対側の側面に、前記溝7と同じ幅でしかも前記円柱状の素材の長手方向の一端部から中間部にかけて所定の深さ(前記溝7と連通する深さ)で形成されている。
なお、図1や図2に示すように、所定の長さを備えた円筒状の素材の肉部に長手方向の全長にわたって直線状のスリットを形成し、前記円筒状の素材の肉部であって前記スリットが設けられている側とは反対側の肉部に、前記円柱状の素材の長手方向の一端部から中間部にかけて伸びたスリットを設けて、前記内側部材3を形成してもよい。この場合、前記全長にわたって設けられたスリットと前記円筒状素材の内部空間の一部とが前記溝7を形成し、前記一端部から中間部にかけて伸びたスリットと円筒状素材の内部空間の一部とが前記切り欠き9を形成する。
前記外側部材5の概観は、前記内側部材3よりも僅かに短い筒状に形成されている。したがって、前記内側部材3に前記外側部材5を取り付けると、前記内側部材3の長手方向の両端部が前記外側部材5からわずかに突出する。前記外側部材5は、前記内側部材3の外側で前記内側部材3に、前記内側部材3の軸心を回動中心にして回動自在に設けられている。また、前記外側部材5には、スリット13が設けられている。
前記スリット13は、所定の幅(前記トロリ線を支持しているハンガーイヤ−やフィーダー等の障害物が通過可能な幅)で前記外側部材5の長手方向の全長にわたり曲がって設けられている。
そして、前記内側部材3に対する前記外側部材5の回動角度に関わらず、長手方向において前記内側部材3の溝7の少なくとも一部が前記外側部材5で常に覆われるように構成されている。
また、前記外側部材5の一端部側(前記外側部材5を前記内側部材3に設置したときに前記内側部材3の前記切り欠き9が設けられている側)には、前記トロリ線に前記外側部材5(水平移動用金具1)を設置しやすくするための切り欠き15が設けられている。
より、詳しく説明すると、円筒状の素材に前記スリット13と切り欠き15とを形成したことによって、前記外側部材5が形成されている。
前記内側部材3の外径は、前記外側部材5の内径よりも小さく形成されている。前記内側部材3の長手方向の中間部には、複数個(たとえば2個)の円環状の短い大径部17が設けられている。これらの各大径部17は、前記内側部材3の長手方向で互いに離れて設けられていると共に、前記各大径部17の外径は、前記外側部材5の内径よりもごく僅かに小さく形成されている。
そして、前記大径部17が前記外側部材5の内径部に係合して摺動することにより、前記外側部材5が摩擦抵抗の少ない状態で回動できるようになっている。
なお、前記大径部17に相当する部位を、前記内側部材3に設ける代わりに、前記外側部材5に設けてもよいし、前記内側部材3と前記外側部材5との両方に設けてもよい。
また、前記内側部材3に対する前記外側部材5の軸方向への移動を規制する規制手段19が設けられていることにより、前記外側部材5は前記内側部材3に対して軸方向にはほとんど移動できないようになっている。
前記規制手段19は、たとえば、前記外側部材5の肉部を貫通して設けられたスリット21と、前記内側部材3の係合部11を形成しているアイボルト23等の係合部形成部材によって構成されている。
より詳しく説明すると、前記スリット21は、所定の幅を備え、前記外側部材5の軸心に対し前記曲がったスリット13とは反対側で前記外側部材5の長手方向の中間部(たとえば中央部)に設けられている。また、前記スリット21は、前記外側部材5の周方向に所定の長さにわたり延びて設けられている。
前記アイボルト23の首部25は長く形成されており、この首部25の先端部には雄ネジ27が形成されている。そしてこの雄ネジ27が、前記内側部材3に設けられた雌ネジ29に螺合している。この雌ネジ29は、前記内側部材3の長手方向の中間部(たとえば中央部)で前記内側部材3の軸心に対し前記溝7とは反対側に設けられている。
前記首部25の基端部側には、安全帯のフックを掛けるためのリング状部31が形成されていると共に、前記首部25の外径は、前記スリット21の幅よりも僅かに小さくなっている。
前記内側部材3を前記外側部材5の内側に入れ、前記外側部材5の外部から前記スリット21を通して前記内側部材3の雌ネジ29が覗ける状態にしておいて、前記アイボルト23の雄ネジ27が前記内側部材3の雌ネジ29に螺合し、前記アイボルト23の首部25が前記スリット21を通過し、前記アイボルト23のリング状部31が前記外側部材5の外側に位置するように、前記アイボルト23を前記内側部材3に設置すると、前記内側部材3と前記外側部材5とが分離しないように組み立てられる。
そして、前記内側部材3に対する前記外側部材5の軸方向への移動を規制されると共に、前記外側部材5の周方向に延びて設けられているスリット21の長さに応じた量だけ、前記内側部材3に対し前記外側部材5が回動するようになっている。
なお、前記外側部材5の周方向に延びて設けられているスリット21は、次に説明する回動量(内側部材3に対する外側部材5の回動量)を確保することができるように、所定の長さを備えて所定の位置に形成されている。
前記内側部材3に対する前記外側部材5の回動量について、具体的に説明する。なお、前記内側部材3の溝7は前述したように直線状に設けられていると共に前記外側部材5のスリット13は「V」字状に形成されているものとする。
このように形成されている前記溝7と前記スリット13において、前記外側部材5の「V」字状のスリット13の両端部13A、13Bと前記内側部材3の溝7とが互いに重なり合った状態から、前記外側部材5の「V」字状のスリット13の中央部13Cと前記内側部材3の溝7とが互いに重なり合う状態まで、前記内側部材3に対して前記外側部材5が回動するようになっている。
ただし、前記回動は、前記外側部材5の「V」字状のスリット13の一部と前記内側部材3の溝7の一部とが常に互いに重なり合うようにしてなされるようになっている。また、前記回動は、長手方向において前記内側部材3の溝7の少なくとも一部が前記外側部材5で常に覆われるようにしてなされるようになっている。
そして、たとえば、内側部材3の内部を水平方向の張設されたトロリ線が通過するように前記トロリ線に設置された水平移動用金具1が、障害物を有する前記トロリ線に沿って移動するとき、前記内側部材3はほとんど回動せずに、前記スリット13の淵が前記障害物に接触して前記外側部材5が回動し、この回動によっても外側部材5の一部が前記トロリ線に常に当接し、水平移動用金具1(内側部材3、外側部材5等)が、前記トロリ線で支持されつつ前記障害物を回避するように構成されている。
また、前記内側部材3には、トロリ線に前記内側部材3(水平移動用金具1)を取り付けて(設置して)使用するときにおける前記内側部材3(水平移動用金具1)のピッチングを防止すると共に、前記内側部材3(水平移動用金具1)が前記トロリ線から外れることを防止するためのガイド手段33が設けられている。
ここでピッチングとは、前記トロリ等の延伸方向に対して垂直な軸であって水平方向に延伸している軸を中心にした回動(揺動)をいうものとする。
前記ガイド手段33について具体的に説明する。前記ガイド手段33は、前記内側部材3の長手方向の両端部近傍における前記溝7の深さ方向の中間部で前記溝7の両壁間に延伸して設けられているピン35、37により構成されており、前記内側部材3の長手方向の一端部近傍(前記切り欠き9が設けられている側)に設けられているピン35は、前記内側部材3に対して着脱自在になっており、前記内側部材3の長手方向の他端部近傍に設けられている(円柱状の)ピン37は、前記内側部材3に一体的に設けられている。
なお、前記各ピン35、37のうちの少なくとも一方のピンが、前記内側部材3に対して着脱自在になっていればよく、したがって、たとえば、前記各ピン35、37の両方が、前記内側部材3に対して着脱自在になっていてもよい。
また、前記内側部材3に前記外側部材5を取り付けた場合、前記各ピン35、37は、前記外側部材5からわずかに突出している前記内側部材3の長手方向の両端部の部位に設けられている。
ここで、前記着脱自在なピン35およびこのピン35の取り付け部等について詳しく説明する。
まず、前記着脱自在なピン35について説明する。
図6は、前記着脱自在なピン35の概略構成を示す斜視図であり、図7は、図6におけるVIIA−VIIB断面を示す図である。
前記着脱自在なピン35は、先端部がテーパ状である円柱形状に形成された本体部39と、この本体部39の基端部側に設けられた矩形で板状のツマミ部41とを備えている。前記本体部39と前記ツマミ部41との間には、前記本体部39よりも小径のクビレ部43が形成されており、このクビレ部43で弾性体の例である圧縮バネ45が支持されている。
また、前記本体部39の先端部側には、小径の突起47が前記本体部39の径方向に突出して設けられている。前記突起47は、たとえば2つ設けられており、互いが逆方向(180°異なった方向)に突出している。また、前記各突起47の突出方向と、前記板状のツマミ部41の展伸方向とは互いに一致している。なお、前記本体部39や前記ツマミ部41、前記各突起47は、誤って落下等した場合においても容易に変形しないような強度を備えている。
前記圧縮バネ45として、たとえば、円錐形コイルバネが使用されている。この円錐形コイルバネの小径部側が前記クビレ部43に係合し、前記円錐形コイルバネの大径部側が、前記ツマミ部41から離れる方向(前記突起47側)に位置するようにして、前記圧縮バネ45は前記ピン35に設けられている。
前記円錐形コイルバネ45の小径部側の内径が、前記本体部39の外径よりも僅かに小さくなっているので、前記圧縮バネ45は、前記着脱自在なピン35から抜け落ちないようになっている。
次に、前記着脱自在なピン35の取り付け部について説明する。
図8は、着脱自在なピン35の取り付け部の概略を示す図であり、図8(a)は、図4におけるVIIIA矢視を示し、図8(b)は、図8(a)におけるVIIIB矢視を示す。
前記内側部材3の一端部の近傍は、前記溝7と前記切り欠き9とによって互いが平行な2枚の板状部49A、49Bが展伸した形態になっている。
前記各板状部49A、49Bには、前記ピン35の本体部39が入り込むための円形状の貫通孔51と、前記ピン35を内側部材3に取り付けるときに前記ピン35の本体部39に設けられた突起47が通過するための切り欠き(貫通している切り欠き)53とが形成されている。前記各切り欠き53は、たとえば、前記貫通孔51と連通していると共に前記貫通孔51の径方向であって前記内側部材3の長手方向に延びて形成されている。
前記各板状部49A、49Bの外側の面には、前記内側部材3に設置された前記ピン35が前記内側部材3から容易には外れないようにするために、前記ピン35の突起47を保持する保持部55が設けられている。
前記保持部55は、前記貫通孔51を中心にして前記貫通孔51と連通するように形成された扇型状の凹部であって前記各板状部49A、49Bの外面から内側に向かう所定の深さを備えた凹部によって形成されていると共に、前記各切り欠き53とたとえば90°で交差する位相で前記貫通孔51の径方向に突出して形成されている。
そして、前記ピン35の先端部側を先頭にし、前記内側部材3の一方の側(板状部49Aの外側)から、前記ピン35の突起47と本体部39とが前記貫通孔51と前記切り欠き53とを通過するようにして、前記ピン35の先端部や突起47が内側部材3の他方の側(板状部49Bの外側)へ突出するまで、前記ピン35を前記内側部材3に挿入し、この挿入後、前記ピン35をたとえば90°程度回動し前記ピン35から手を離すと、前記ピン35のツマミ部41と前記内側部材3の一方の側に存在している板状部49Aとによって圧縮された前記圧縮バネ45の付勢力によって、前記ピン35が前記挿入方向とは反対方向に付勢されると共に、前記ピン35の突起47が前記保持部55に入り込み、前記圧縮バネ45の付勢力が存在しているにもかかわらず、前記ピン35が、前記挿入方向とは反対方向には移動しないようになっている。
また、前記ピン35の突起47が前記保持部55に収納されているので、前記ピン35は自由に回動することができなくなっており、したがって、前記ピン35が前記内側部材3から外れにくくなっている。
なお、前記内側部材3に設置された前記ピン35を前記内側部材3から取り外す場合には、前記ピン35を前記挿入方向に押し込んで、前記ピン35の突起47を前記保持部55の外まで移動し、この後、前記ピン35を適宜の角度回転させて、前記ピン35の突起47と前記各板状部49A、49Bに形成されている切り欠き53との位相を合わせ、前記ピン35を前記挿入方向とが反対方向に移動すればよい。
ところで、前記各突起47の突出方向と、前記板状のツマミ部41の展伸方向とは互いに一致しているので、換言すれば、前記各突起47の突出方向と、前記板状のツマミ部41の展伸方向との位相が互いに一致しているので、前記ピン35を設置する際、作業者が前記各突起47の延出方向をわざわざ見る必要がなく、前記ピン35を前記内側部材3に設置する作業が容易になっている。
また、前記圧縮バネ45を円錐形コイルバネにしてあるので、前記圧縮バネ45を縮めた場合も前記圧縮バネ45の素線が互いに接触しづらくなっており、前記圧縮バネ45の自由長を短くしても十分な付勢力やバネの伸張ストロークを得ることができ、前記ピン35の全長を短くすることができる。
ところで、前記外側部材5には、架線のトロリ線に前記外側部材5を取り付けて使用するときにおける前記外側部材5のローリングを防止するためのバランサ57(錘)が設けられている(図3参照)。ここでローリングとは、前記架線等の延伸方向に平行な軸を中心にした回動をいうものとする。なお、図1、図2においては、前記バランサ57の表示は省略してある。
より詳しく説明する。前記外側部材5の外周には、長手方向で間隔をあけて、補強のためのリブ59がたとえば3箇所設けられており、前記バランサ57は、たとえば、半円環状に形成され、前記各リブ59の間で、前記外側部材5の外側に設けられている(図3参照)。また、前記バランサ57は、前記水平移動用金具1を架線のトロリ線に設置した場合、前記外側部材5のスリット13の両端部13A、13Bがほぼ真上に開口し、前記外側部材5のスリット13の中央部13Cが斜め上方に開口するように取り付けられている。
さらに、前記内側部材3や前記外側部材5は、軽量化のために、アルミニウムやこの合金で構成されていることが好ましいが、前記バランサ57は、鋼等の密度の大きい部材で構成されていることが望ましい。
ここで、水平移動用金具1を架線のトロリ線T1に設置する場合について説明する。
図9、図10は、水平移動用金具1を架線のトロリ線T1に設置する場合について説明する図であり、図10(b)は、図10(a)におけるXA−XB断面を示す図であり、図10(c)は、図10(a)におけるXC−XD断面を示す図である。
まず、作業者が、図9(a)に示すように、各切り欠き9、15が設けられている側(一端部側)が上方になるように前記水平移動用金具(前記ピン35が取り外されている水平移動金具)1を斜めにして、水平移動用金具1をトロリ線T1に近づける。そして、前記水平移動用金具1の一端部側の内部と、各切り欠き9、15とを、前記トロリ線T1が通過するようにする。
続いて、前記水平移動用金具1を矢印AR1の方向に旋回させて、前記水平移動用金具1の他端部側を上昇させ、前記水平移動用金具1がほぼ水平になるようにして、前記内側部材3の溝7の内部を前記トロリ線T1が通過するようにすると、図9(b)に示す状態になる。
続いて、前記水平移動用金具1に、前記ピン35を設置すると、図10に示すように、前記水平移動用金具1のトロリ線T1への設置が終了する。
次に、設置された水平移動用金具1が、トロリ線T1の障害物を避けて移動する場合について説明する。
図11〜図13は、設置された水平移動用金具1が、トロリ線T1の障害物を避けて移動する場合について説明する図である。
なお、図11(b)は、図11(a)におけるXI矢視図であり、図11(c)は、図11(a)におけるXIA−XIB断面を示す図である。
同様に、図12(b)は、図12(a)におけるXII矢視図であり、図12(c)は、図12(a)におけるXIIA−XIIB断面を示す図であり、図13(b)は、図13(a)におけるXIII矢視図であり、図13(c)は、図13(a)におけるXIIIA−XIIIB断面を示す図である。
まず、図11(a)に示すように、トロリ線T1に設置された水平移動用金具1が移動し、前記水平移動用金具1の長手方向の端部が、前記トロリ線T1の障害物(前記トロリ線T1をこの上方で吊っている障害物)T3のところに位置すると、前記障害物T3は、外側部材5のスリット13の端部13Bのところで前記スリット13に入り込む。
なお、前記障害物T3が前記スリット13に入り込みやすいように、前記スリット13の端部13Bはフレア状に拡開している。また、前記水平移動用金具1が逆方向に移動する場合もあるので、前記スリット13の他の端部13Aもフレア状に拡開している。
さらに、前記障害物T3が前記スリット13に入り込みやすいように、前記バランサ57で、前記端部13B(13A)が、常態では上方に位置するようになっている。また、図11(a)から明らかなように、前記スリット13の中央部13Cのところの肉部の箇所で、前記水平移動用金具1が前記トロリ線T1に支持されている。
図11(a)に示した状態において、前記水平移動用金具1を、矢印AR3の方向に移動すると、前記外側部材5のスリット13の淵が前記障害物T3とが接触して、前記内側部材3はほとんど回動することなく前記外側部材5が回動し、前記障害物T3が前記スリット13を通過して、図12(a)に示すように、前記障害物T3が、前記水平移動用金具1の長手方向の中央部に位置するようになっている。
図12(a)に示す状態では、前記スリット13の各端部13A、13Bのところの肉部の箇所で前記水平移動用金具1が前記トロリ線T1に支持されている。さらに、図11(a)に示す状態と図12(a)に示す状態との間の状態においても、前記スリット13の中央部13Cのところの肉部の箇所または前記スリット13の各端部13A、13Bのところの肉部の箇所のうちの少なくともいずれかの箇所で、前記水平移動用金具1が前記トロリ線T1に支持されている。
図12(a)に示した状態において、前記水平移動用金具1を、矢印AR5の方向にさらに移動すると、前記外側部材5のスリット13の淵が前記障害物T3と接触して、前記内側部材3はほとんど回動することなく前記外側部材5が回動し、前記障害物T3が前記スリット13を通過して、図13(a)に示すように、前記障害物T3が、前記水平移動用金具1の端部に位置するようになっている。
前述したように、外側部材5が回動して移動することにより、水平移動用金具1が障害物T3を避けつつトロリ線T1に支持され前記トロリ線T1の張設方向に移動できる。したがって、前記水平移動用金具1に接続されている安全帯も、障害物T3を避けつつトロリ線T1に支持され前記トロリ線T1の張設方向に移動できる。
ところで、図14(ガイド部61を設けた状態を示す図)に示すように、前記内側部材3の長手方向の両端部近傍に、架線のトロリ線T1に前記内側部材3(水平移動用金具1)を取り付けて使用するときにおける前記内側部材3のヨーイング(特に前記水平移動用金具1がトロリ線T1の障害物T3を通過する際に発生するおそれのあるヨーイング)を防止するためのガイド部61を設けてもよい。ここでヨーイングとは、上下方向に延伸している軸を中心にした回動をいうものとする。
前記ガイド部61は、図14(b)(図14(a)におけるXIVA−XIVB断面を示す図)に示すように、内側部材3の長手方向の両端部で前記溝7の開口部に設けられた突起63により構成されており、前記突起63がトロリ線T1に接触することにより、スリット13の淵が障害物T3に当接して水平移動用金具1が移動する際に発生するヨーイングのモーメントに対する抗力を発生するようになっている。
水平移動用金具1によれば、長手方向の全長にわたって側面に設けられた直線状の溝7と長手方向の一端部から中間部にわたって設けられた切り欠き9とを備えた内側部材3と、前記内側部材3の外側で前記内側部材3に回動自在に設けられていると共に長手方向にわたって所定の幅の曲がったスリット13が設けられている筒状の外側部材5とを有し、前記内側部材3に対する前記外側部材5の回動角度に関わらず、長手方向において前記溝7の少なくとも一部が前記外側部材5で常に覆われるように構成されているので、前記スリット13で架線のトロリ線T1の障害物T3を回避でき、また、従来の安全帯取り付け装置220のように略半円筒状の第2本体226や固定手段232が不要になっている。
したがって、ハンガイヤー、フィードイヤー等の障害物T3を有するトロリ線T1に沿って障害物T3を回避しながら移動し、前記トロリ線T1でのフックの着脱をなくして作業性と安全性の向上を図ることができると共に、簡素な構成であって前記トロリ線T1への設置が容易になっている。
また、従来の安全帯取り付け装置220では、この安全帯取り付け装置220をトロリ線T1に設置する場合、両手を使って設置する必要がある。すなわち、前記第2本体226を開いておいて、前記安全帯取り付け装置220を前記第1本体224と前記第2本体226との内側に入れ、この後、前記第1本体224に対して前記第2本体226を回動させて円筒状本体228を形成し、円筒状本体228を維持すべく固定手段232で前記第1本体224と前記第2本体226とを互いに固定する各作業を、両手で行なう必要がある。
しかし、水平移動用金具1では、前述したように、内側部材3に形成された切り欠き9を使用し、水平移動用金具1を傾けておいて、トロリ線T1に設置することができるので、水平移動用金具1のトロリ線T1への設置作業をほぼ片手で行なうことができる。
さらに、従来の安全帯取り付け装置220では、トロリ線T1への設置を、前記第1本体224と第2本体226との開閉機構により行なう構造になっているが、この方式では、安全帯の規格である引張り荷重11.5kN、および85kgの落下体を使用した衝撃試験をクリアーすべく前記第1本体224と第2本体226との強度を補強材により強くしても、荷重は強度的に一番弱い部位(たとえば、前記第1本体224と第2本体226との軸受け部や前記固定手段232を構成している部材)にもかかるため、前記軸受け部や前記固定手段232を構成している部材の強度を、材質を変更したり大きくしたりして引き上げる必要があり、重量が増加したりコストが上昇したりするおそれがある。
しかし、水平移動用金具1では、内側部材3と外側部材5とを開閉させ筒状の本体部を形成する構造になっているのではなく、外側部材5を筒状に構成してトロリ線T1に係合させ前記トロリ線T1に支持されるようになっているので、内側部材3や外側部材5の強度を確保すればよく、従来の安全帯取り付け装置220のような重量増加を容易に回避することができる。
さらに、従来の安全帯取り付け装置220のような前記軸受け部や前記固定手段232が不要になっているので部品点数が減少しており、構造が簡素になっている。
また、水平移動用金具1によれば、既設のトロリ線T1に設置して使用することができると共に、トロリ線T1の磨耗や損傷等に影響されることなく使用することができる。
また、水平移動用金具1によれば、ガイド手段33が設けられているので、ピッチングを抑えて一層使い易くなると共に、前記内側部材3が前記トロリ線T1から外れることを確実に防止することができるので、更なる安全性を確保することができる。
さらに、水平移動用金具1では、図10(b)に示すように、トロリ線T1と内側部材3、外側部材5、ピン35、37との間の隙間Gを、0.5mm〜5mm程度の隙間に形成してあるので、内側部材3、外側部材5、ピン35、37により、前記トロリ線T1を的確に挟むことができる。すなわち、前記隙間Gが小さすぎると、水平移動用金具1の動きが硬くなり、一方、前記隙間Gが大きすぎると、がたつきが多くなったり、このがたつきによって水平移動用金具1の動きが硬くなったり、水平移動用金具1がトロリ線から脱落するおそれがあるが、隙間Gを前述したような適切な値にすることにより、前記不具合を回避することができる。
[第2の実施形態]
図15は、第2の実施形態に係る水平移動用金具71の概略構成を示す斜視図であり、図16は、図15におけるXVI矢視を示す図であり、図17は、図16におけるXVII矢視を示す図である。
第2の実施形態に係る水平移動用金具71は、第1の実施形態に係る水平移動用金具1の内側部材3と外側部材5とを兼ねた本体部73が、前記内側部材3と前記外側部材5との代わりに設けられている点が、前記第1の実施形態にかかる水平移動用金具1と異なり、その他の点は前記第1の実施形態にかかる水平移動用金具1とほぼ同様に構成されほぼ同様の効果を奏する。
すなわち、水平移動用金具71は、筒状(たとえば円筒状)に形成された本体部73を有し、前記本体部73にはこの長手方向にわたって、トロリ線を支持しているハンガーイヤーやフィーダー線等の障害物が通過可能な所定の幅の曲がったスリット(たとえば「V」字状に曲がったスリット)75が設けられている。
また、水平移動用金具71をトロリ線へ設置するために、前記本体部73には、切り欠き77が設けられている。この切り欠き77は、前記本体部73の軸心に対して前記スリット75とは反対側で、前記本体部73の長手方向の一端部から中間部にわたって設けられている。
また、前記本体部73には、安全帯のフックを係合するための係合部11が、前記本体部73の軸心に対して前記スリット75とは反対側で前記本体部73の長手方向の中間部に設けられている。
前記スリット75は、第1の実施形態に係るスリット13と同様に曲がって形成されている。すなわち、水平方向に張られているトロリ線を前記本体部73の内側に通して前記本体部73を支持している状態で、前記本体部73の軸心を中心にして前記本体部73を回動しても、前記トロリ線によって前記本体部73を支持できる形状に、前記スリット75が曲がっている。
また、前記本体部73には、前記第1の実施形態に係る水平移動用金具1と同様に、ガイド手段33やトロリ線に前記本体部73を取り付けて使用するときにおける前記本体部73のピッチングを防止するためのバランサ79が設けられている。
ここで、前記係合部11について詳しく説明する。
前記本体部73の外側であって前記本体部73の長手方向の中間部(たとえば中央部)には、鍔部81が設けられており、この鍔部81には、細長い貫通孔であるスリット83が形成されていると共に、前記スリット83には、鍔付ローラ85が回転自在に係合している。
前記ローラ85には、前記係合部11を形成する係合部形成部材87が設けられている。この係合部形成部材87の基端部側が前記ローラ85に回転自在に支持されており、前記係合部形成部材87の先端部側には、安全帯のフックを掛けるための環状部89が形成されている。
前記鍔部81のスリット83は、所定の形態で所定の位置に形成されている。すなわち、水平に張られているトロリ線を前記本体部73の内側に通して前記本体部73を支持している状態で、前記本体部73が前記トロリ等の張設方向に移動し、前記本体部73のスリット75内を前記トロリ線の障害物が通過することによって前記障害物を回避すべく前記本体部73が回動する際、この回動によっても、前記ローラ85が常に前記本体部73の真下にくるような長さおよび位置に、前記鍔部81のスリット83が形成されまた設けられている。
なお、前記鍔部81のスリット83は、このスリット83の長手方向で前記本体部73からの距離が変化している。水平に張られているトロリ線を前記本体部73の内側に通して前記本体部73を支持していると共に前記「V」字状のスリット75の両端部がほぼ真上に位置している状態では、前記本体部73の真下に位置している鍔部81のスリット83と本体部73との間の距離L1が大きく、斜め上の箇所に移行するにしたがって、鍔部81のスリット83と本体部73との間の距離L3が小さくなっている。
このようにスリット83が設けられていることにより、水平に張られているトロリ線を前記本体部73の内側に通して前記本体部73を支持しているときに、前記「V」字状のスリット75の両端部が常態では(トロリ線の障害物が前記スリット75内を通過していない状態では)ほぼ真上に位置するようになっている。このことにより、前記トロリ線を上から支持している障害物を回避しやすくなっている。
なお、前記各実施形態では、外側部材(第1の実施形態に係る水平移動用金具の外側部材)、本体部(第2の実施形態に係る水平移動用金具の本体部)に、「V」字状のスリットを設けた場合を例に掲げて説明したが、前記「V」字状の頂点に丸みを持たせて円弧状に形成してもよく、さらに、前記スリット等の形態が必ずしも「V」字状である必要はなく、たとえば、「W」字状等の形状であってもよいし、さらには、外側部材や本体部の内側をトロリ線が通っている状態で、前記外側部材や前記本体部がどのように回転しても、スリットが折れ曲がったり蛇行したりしていることにより、前記外側部材や前記本体部が前記トロリ線に常に当接するような形状にスリットが形成されていればよい。
また、前記各実施形態では、トロリ線を上から支えている場合について説明したが、前記各スリット13、75の形態や設置位置を適宜変えることにより、斜め上や横からトロリ線を支えている場合にも、前記各実施形態を適用することができる。
また、前記各実施形態では、ハンガイヤーやフィードイヤー等の障害物を備えた架線のトロリ線に設置する水平移動用金具について説明したが、前記ハンガイヤーやフィードイヤー等の障害物と同様な障害物を備えて水平方向に張設されている親綱ワイヤにも、前記水平移動用金具を設置し使用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る水平移動用金具の概略構成を示す斜視図である。 水平移動用金具を分解した状態を示す斜視図である。 図1におけるIII矢視を示す図である。 図3におけるIV矢視を示す図である。 図3におけるV矢視を示す図である。 着脱自在なピンの概略構成を示す斜視図である。 図6におけるVIIA−VIIB断面を示す図である。 着脱自在なピンの取り付け部の概略を示す図である。 水平移動用金具を架線のトロリ線に設置する場合について説明する図である。 水平移動用金具を架線のトロリ線に設置する場合について説明する図である。 設置された水平移動用金具が、トロリ線の障害物を避けて移動する場合について説明する図である。 設置された水平移動用金具が、トロリ線の障害物を避けて移動する場合について説明する図である。 設置された水平移動用金具が、トロリ線の障害物を避けて移動する場合について説明する図である。 ガイド部を設けた状態を示す図である。 第2の実施形態に係る水平移動用金具の概略構成を示す斜視図である。 図15におけるXVI矢視を示す図である。 図16におけるXVII矢視を示す図である。 架線を説明する説明図である 従来の水平移動用金具の概略構成を示す図である。
符号の説明
1、71 水平移動用金具
3 内側部材
5 外側部材
7 溝
9 切り欠き
11 係合部
13、75 スリット
73 本体部

Claims (2)

  1. 長手方向の全長にわたって側面に設けられた直線状の溝と、軸心に対して前記溝とは反対側の側面で前記溝と連通するように長手方向の一端部から中間部にわたって設けられた切り欠きと、安全帯のフックを係合するのため係合部とを備えた内側部材と;
    前記内側部材の外側で前記内側部材に回動自在に設けられていると共に、長手方向の全長にわたり所定の幅の曲がったスリットが設けられている筒状の外側部材と;
    を有し、前記内側部材に対する前記外側部材の回動角度に関わらず、前記内側部材の溝の少なくとも一部が前記外側部材で常に覆われるように構成されていることを特徴とする水平移動用金具。
  2. 筒状に形成された本体部と;
    長手方向の全長にわたって前記本体部に設けられた所定の幅の曲がったスリットと;
    前記本体部の軸心に対して前記スリットとは反対側で、前記本体部の長手方向の一端部から中間部にわたって設けられた切り欠きと;
    安全帯のフックを係合させるために、軸心に対して前記スリットとは反対側で前記本体部の長手方向の中間部に設けられた係合部と;
    を有することを特徴とする水平移動用金具。
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