JP4596899B2 - エレベータの制御装置及びその制御方法並びにエレベータの制御装置の改修方法 - Google Patents

エレベータの制御装置及びその制御方法並びにエレベータの制御装置の改修方法 Download PDF

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Description

この発明は、緊急地震通報情報を活用し、従来のP波センサーの地震感知器より早<地震の情報を感知して、エレベータを最寄階に早く停止させるエレベータの制御装置及びその制御方法並びにエレベータの制御装置の改修方法に関するものである。
エレベータの地震時の管制運転は、ビル毎に設置された地震計の信号により地震時管制運転を実施している。しかしながら、走行中に地震を感知してから管制運転を行っても、最寄階に安全に停止することが出来ない場合も発生している。地震を感知してから十分な時間が無い場合には、エレベータが走行中にビル全体が揺れることにより、エレベータの速度感知に使用されている調速器用のガバナロープが昇降路の機器に引っ掛ったり、昇降路に設置されている停止用の機器が破損する事故等が発生している。
旱く地震を感知して走行中のエレベータを最寄階に停止させることや、停止しているエレベータを走行させないことが重要であり、それには早期に地震を感知することが重要である。地震の初期微動(P波)を感知して地震時管制運転を行うことは周知であるが、更に旱く地震発生を当該ビルヘの有効情報として取り込み、もっと早い時点でエレベータの地震時管制運転を開始する必要がある。
図8は通常のエレベータの地震時管制運転装置の接続回路図であり、10はエレベータ制御盤、40はP波センサー、41低感知地震計、42は高感知地震計、51はP波信号、52は低感知地震計信号、53は高感知地震計信号である。これにより、地震の初期振動(P波)を感知して地震時管制運転を行っている。
また、従来技術として、広域地震検知システムセンタの地震信号を無線通信で複数のビルヘ送信する方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の従来技術として、エレベータ監視センタの地震感知の情報を衛星通信で各ビルに通信することにより、早期に地震信号を各ビルに送信し、各ビルに設置する地震計を不要にするものがある(例えば、特許文献2参照)。
更に、他の従来技術として、十分早くに地震を感知すると共に、しかも確実に地震を感知でき、したがって安全確実なエレベータの管制運転を行うことが可能なエレベータ地震時管制運転システムが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平1−127583号公報 特開平8−301544号公報 特開2004−284758号公報
従来の特許文献1記載のものでは、無線通信で複数のビルに送信する方式であるので、短時間で複数のビルヘの通信ができるが、無線通信には設備投資に多大な費用が掛かり、また多数のビル群への通信処理時間が大きくなるという問題がある。
また、特許文献2記載のものでは、ビル毎の過去の地震の被害状況を加味して、地震に弱いビルから優先して通信を行う方式であるが、多数のビルと地区毎の震度の状況を加味して遠隔の地震管制信号を送信すると、必要の無い地区への誤動作の信号を出力するという問題がある。
更に、特許文献3記載のものでは、ネットワークを介してリアルタイム地震情報送信装置に接続され、このリアルタイム地震情報送信装置から送信されるリアルタイム地震情報、即ちP波に関する情報を受信するリアルタイム地震情報受信装置の出力と、各エレベータに設置されている地震感知器の出力とにより、エレベータ地震時管制運転を行う方式であるが、リアルタイム地震情報送信装置はネットワークを介しているため、特に地震発生時等では途中で何らかの通信障害が発生する可能性があり、またその受信情報も通常のP波に関するものであるから、早期に地震を感知するといっても限度があり、未だ不十分であるという問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、衛星通信を利用して各ビルに緊急地震通報情報を送信することにより、従来のP波センサーの地震感知器より早<地震の情報を感知して、エレベータを最寄階に早く停止させることが可能なエレベータの制御装置及びその制御方法並びにエレベータの制御装置の改修方法を提供するものである。
この発明に係るエレベータの制御装置においては、エレベータ設置ビルに設けられ、緊急地震通報網から出される緊急地震通報信号を衛星通信局、衛星向け地上アンテナ、衛星等を介して受信する受信アンテナと、エレベータ設置ビルに設けられ、受信アンテナで受信された緊急地震通報情報から、当該ビルに有効なデータを抽出して誤動作なく活用する地震情報受信端末と、エレベータ設置ビルに設けられ、緊急地震通報信号を受信アンテナから地震情報受信端末を経由し、エレベータ向け信号に変換して緊急地震通報制御信号を出力する制御端末とを備え、制御端末から出力される緊急地震通報制御信号は、信号線によりエレベータのP波センサーに接続されており、地震情報受信端末により、当該ビルに設置された地震計による初期微動のP波センサーよりも早く地震を感知し、エレベータを最寄階停止させる地震時管制運転を行うものである。
また、この発明に係るエレベータの制御方法においては、緊急地震通報網から出される緊急地震通報信号を衛星通信局、衛星向け地上アンテナ、衛星等を介してエレベータ設置ビルに設けられた受信アンテナで受信するステップと、受信アンテナで受信された緊急地震通報情報をエレベータ設置ビルに設けられた地震情報受信端末により、当該ビルに有効なデータを抽出して誤動作なく活用するためのステップと、緊急地震通報信号を受信アンテナから地震情報受信端末を経由し、エレベータ設置ビルに設けられた制御端末によりエレベータ向け信号に変換して 、緊急地震通報制御信号を出力するステップと制御端末から出力される緊急地震通報制御信号を信号線によりエレベータのP波センサーに接続し、地震情報受信端末により、当該ビルに設置された地震計による初期微動のP波センサーよりも早く地震を感知するステップとを備えたものである。
また、この発明に係るエレベータの制御装置の改修方法においては、ビル毎に設置された地震計の信号により地震時管制運転を実施している既設エレベータの制御装置を改修するものであって、エレベータ設置ビルに緊急地震通報網から出される緊急地震通報信号を衛星通信局、衛星向け地上アンテナ、衛星等を介して受信する受信アンテナと、
受信アンテナで受信された緊急地震通報情報から、当該ビルに有効なデータを抽出して誤動作なく活用する地震情報受信端末と、緊急地震通報信号を受信アンテナから地震情報受信端末を経由し、エレベータ向け信号に変換して緊急地震通報制御信号を出力する制御端末とを追加して設け、制御端末から出力される緊急地震通報制御信号は、信号線によりエレベータのP波センサーに接続し、地震情報受信端末により、当該ビルに設置された地震計による初期微動のP波センサーよりも早く地震を感知し、エレベータを最寄階停止させる地震時管制運転機能を付加するものである。
この発明は、エレベータ設置ビルに設けられ、緊急地震通報網から出される緊急地震通報信号を衛星通信局、衛星向け地上アンテナ、衛星等を介して受信する受信アンテナと、エレベータ設置ビルに設けられ、受信アンテナで受信された緊急地震通報情報から、当該ビルに有効なデータを抽出して誤動作なく活用する地震情報受信端末と、エレベータ設置ビルに設けられ、緊急地震通報信号を受信アンテナから地震情報受信端末を経由し、エレベータ向け信号に変換して緊急地震通報制御信号を出力する制御端末とを備え、制御端末から出力される緊急地震通報制御信号は、信号線によりエレベータのP波センサーに接続されており、地震情報受信端末により、当該ビルに設置された地震計による初期微動のP波センサーよりも早く地震を感知し、エレベータを最寄階停止させる地震時管制運転を行うので、衛星通信放送費用も安価であり、受信アンテナも市販の放送用のBSアンテナ等が適用可能であり、地震情報受信端末、制御端末も安価であり、エレベータ側の回路変更も必要ないことから容易に本機能の普及・展開を期待することができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置の全体構成を示すシステム構成図、図2は緊急地震通報の時間的効果を示す説明図、図3はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置の概略構成を示す接続回路図、図4は気象庁観測所データエリア区分の一例を示す説明図、図5は地震情報端末における緊急地震通報データの当該ビル向けのデータ抽出を説明するフローチャートである。
図1において、例えば、気象庁等の緊急地震通報網1から衛星通信会社等の衛星通信局3が緊急地震通報信号2を受信し、これを衛星向け地上アンテナ4から放送用通信衛星5に送信を行う。そして、各ビル等からなるエレベータ設置現場11では、放送用通信衛星5からの緊急地震通報を受信アンテナ6を通して地震情報受信端末7で受信し、制御端末8を介して地震計9を備えたエレベータ制御盤10による地震時の管制運転が行われる。
衛星放送による緊急地震通報網1からのデータの受信は、当該ビルに設置された地震計9の感知より、震源からの距離により異なるが、例えば、図2に示すように、200Km離れている場合には、初期微動のP波より、約15秒程度早く、本振動のS波より約30秒程早い時点で感知することが出来る。
衛星放送による緊急地震通報信号2は、図3に示すように、受信アンテナ6から地震情報受信端末7を経由し、制御端末8でエレベータ向け信号に変換されて、緊急地震通報制御信号44を出力する。この緊急地震通報制御信号44は、信号線55により、エレベータのP波センサー40に接続される。41は低感知地震計、42は高感知地震計、51はP波信号、52は低感知地震計信号、53は高感知地震計信号である。
これにより、エレベータの地震時管制運転の回路を全く変更せずに、緊急地震通報信号2を活用することができるので、例えば、図8に示すようなエレベータの制御装置の接続回路を備える既設エレベータが設置された当該ビルでも、新規に受信アンテナ6、地震情報受信端末7を設けるだけの簡単な改修工事で衛星放送による緊急地震通報信号を活用することができる。もし、緊急地震通報信号2が不具合で活用できなくても、当該ビルに設置された地震計9による地震時管制運転は動作することが出来る。
ここで、先ず緊急地震通報について説明する。例えば、気象庁等の緊急地震通報は、気象庁の緊急地震通報網1の信号を気象庁に集約して、リアルタイムに各地の震度と予測震度を通報する仕組みである。
専用高速回線で接続されている衛星通信会社等の衛星通信局3では、気象庁の緊急地震通報信号2を地上アンテナ4から、放送用通信衛星5に送信して、信号を地上に対して放送している。
放送された緊急地震通報の信号は、各ビルに設置されている受信アンテナ6(例えば、デジタルBSアンテナ等)にて受信し、地震情報受信端末7により受信される。
図2は緊急地震通報の通信時間の概略を示している。東京から200Km離れた場所では、気象庁の緊急地震通報網で設置されている地震計からのデータが、気象庁に通信される時間を2秒とした場合に、衛星通信の処理に関する時間を4秒とすると、6秒後には当該ビルで受信することが可能となる。
通常の地震計設置の場合を考えると、地震の初期微動のP波が到達するのが21秒後であり、本振動のS波が到達するのは36秒後であることを考えると、緊急地震通報は、初期微動のP波より15秒早く、本振動のS波より30秒早く地震情報を感知することが出来る。これにより、かごを急行ゾーン手前で確実に停止できる。
次に、緊急地震通報データの抽出について説明する。緊急地震通報では、気象庁が感知した地震情報を衛星経由で放送されてくるので、当該ビルに有効な情報を選択して、活用することが誤動作をさせないためには必須の事項となる。
図4は気象庁観測所データエリア区分の一例を示す説明図である。緊急地震通報の有効データ抽出のためのデータベースを記載した当該ビル向けのデータ抽出用のデータベースを事前に設定する必要がある。
図4により事前に設定されるデータベースについて説明する。当該ビルからの距離が100Km以下の気象庁緊急地震通報用の地震計が設置されている観測所A、B、C・・・を登録し、200Km以下の気象庁緊急地震通報用の地震計が設置されている観測所J、K、L・・・を登録する。
また、緊急地震通報データの活用条件として、100Km以下の観測所データでは、震度4以上のデータを当該ビルの地震時管制運転の制御データとして活用し、200Km以下の観測所データでは、震度5以上のデータを活用する。
これにより、従来のP波センサで、事前にエレベータを最寄階に停止させていたのと同様に、震度2で当該ビルのエレベータを無駄に停止させることなく、震度4以上の地震を事前に衛星通信のデータから抽出して、早期に当該ビルのエレベータを地震時管制運転させることが可能になる。
次に、図5により地震情報端末における緊急地震通報データの当該ビル向けのデータ抽出フローについて説明する。
衛星放送により放送される緊急地震通報のデータは、当該ビルの受信アンテナ6で受信される(ステップS1)。地震受信データは地震情報受信端末7に送信され、先の事前に登録されている、データベースを参照してデータ比較処理を行う(ステップS2)。次に、ステップS3で連続して同様なエレベータの地震時管制運転(最寄階停止)処理を防止しないために確認を行う。
初めて地震時管制運転処理を行う場合はステップS4の処理となり、図4に示すデータベースの100Kmグループの気象庁観測所地震データに震度4以上のデータが有るか無いかを確認する。ステップS4で震度4以上のデータが有れば、エレベータを最寄階停止させる(ステップS5)。これは、従来のP波センサー40の端子を有意にして、同様な処理を早期に行うことで実現することができる。
ステップS4で100Km離れている観測所ではまだ揺れていない時は、ステップS6で当該現場より200Km以下の気象庁観測所データに震度5以上のデータが有るか無いかを確認する。ステップS6で震度5以上のデータが有れば、エレベータを最寄階停止させる(ステップS5)。これも上記と同様に、従来のP波サンサー40の端子を有意にして、同様な処理を早期に行うことで実現することができる。
なお、ステップS6で200Km離れている観測所でもまだ揺れていない時は、緊急地震通報データによる地震時管制運転を終了し、従来の当該ビルに設置された地震計9による地震時管制運転に移行する。
ステップS3で一度、エレベータの最寄階停止指令有りと判断すると、ステップS7で時間カウントを開始し、ステップS8で最寄階停止指令の継続時間を監視し、所定の時間、例えば約40秒程度はエレベータの最寄階停止信号を長く出力し、エレベータが確実に最寄階に停止できるようにする(ステップS9)。ステップS8で所定の時間、例えば40秒が経過すると、最寄階停止信号は停止され解除される(ステップS10)。
この実施の形態1による衛星通信放送費用も安価であり、受信アンテナも市販の放送用のBSアンテナ等が適用可能であり、地震情報受信端末、制御端末も安価であり、エレベータ側の回路変更も必要ないことから容易に本機能の普及・展開が期待できる。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの制御装置の緊急地震通報の効果を把握できるように構成されたシステム構成図、図7は制御端末に蓄積された管理データの一例を示す説明図である。
図6において、6は受信アンテナ、7は地震情報受信端末、8は制御端末、9は地震計、10はエレベータ制御盤、40はP波センサー、41は低感知地震計、42は高感知地震計、44は緊急地震通報制御信号、51はP波信号、52は低感知地震計信号、53は高感知地震計信号である。
制御端末8にP波センサー40を取り込み、データ管理2用のリレーQ47を駆動する。リレーQ47の接点信号45と緊急地震通報制御信号44の並列信号がエレベータ側の地震時管制運転用のP波信号51として、エレベータ制御盤10に入力される。これにより当該ビルのP波信号と同様に、旱く感知したタイミングでエレベータは最寄階停止となる。
緊急地震通報のタイミングもデータ管理1の信号43として管理される。
同様に低感知地震計41の信号も制御端末8経由でエレベータ制御盤10に接続され、データ管理3の信号として管理される。
高感知地震計42の信号も同様で、データ管理4の信号49として管理される。
また、効果確認の為に、緊急地震通報の信号44がエレベータの停止よりどれだけ旱いタイミングで受信されているのかを確認するために、エレベータの走行中信号54を制御端末に取り込み、データ管理5の信号50として管理する。
次に、図7により制御端末に蓄積された管理データの事例について説明する。
データ管理1は緊急地震通報時刻、データ管理2は当該ビルのP波センサー感知時刻、テータ管理3は低感知地震計感知時刻、データ管理4は高感知地震計感知時刻、データ管理5はエレベータ停止時刻である。
データ管理6として、当該ビからの震源地までの推定距離を計算して表示する。
P波の速度を9.5Km/sec、S波の速度を5.5Km/secとして
震源地までの推定距離は
Figure 0004596899
これらのデータにより、緊急地震通報のデータが、従来のビル設置のP波センサーより、どの程度早く受信できたのか、(データ管理2)−(データ管理1)を示すことが可能である。また、エレベータ停止時刻よりどれくらい早く、エレベータを最寄階停止にできたのかを、(データ管理5)−(データ管理1)により確認することが出来る(19秒前となる)。
通常の地震時管制運転では、P波等の初期微動を感知すると、エレベータを最寄階に停止させたり、停止中のエレベータは一定時間走行させない。
また、低感知地震計41が動作すると、最寄階に停止し戸開した後は走行停止とする。P波の初期微動を感知してから最寄階に停止するまで時間が掛かるのは、高層ビルのエレベータであり、急行ゾーンなどで中間階に停止できないエレベータである。このようなエレベータの場合は、低感知地震計41が動作した場合に10秒程度で停止できるか否かを判断して、停止できない場合は急ストップさせる処置を取る。
高層エレベータの場合には、エレベータのスピードも高速であり、数秒でも早く地震を感知して、最寄階に停止することで、乗客を最も安全に避難させることができる。
地震感知の時刻が遅くなった場合には、走行中に本震が起こり、釣り合い重りのレール外れ、ロープ外れ、制御ケーブルの引っ掛かり、断線等の重大な故障が発生する恐れがある。
誤動作を起こして、むやみにエレベータを最寄階停止させないためには、地震情報受信端末の受信データの有効データの抽出も重要である。
緊急地震通報データの効果の把握を実際のデータを解析して、その効果を当該ビルの管理者に説明することは、他ビルヘの適用、拡大をすることにより、高層エレベータの地震時の安全性の向上を促進できることになる。
この実施の形態2による衛星通信放送費用も安価であり、受信アンテナも市販の放送用のBSアンテナ等が適用可能であり、地震情報受信端末、制御端末も安価であり、エレベータ側の回路変更も必要ないことから容易に本機能の普及・展開が期待できる。
この発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置の全体構成を示すシステム構成図である。 緊急地震通報の時間的効果を示す説明図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置の概略構成を示す接続回路図である。 気象庁観測所データエリア区分の一例を示す説明図である。 地震情報端末における緊急地震通報データの当該ビル向けのデータ抽出を説明するフローチャートである。 この発明の実施の形態2におけるエレベータの制御装置の緊急地震通報の効果を把握できるように構成されたシステム構成図である。 制御端末に蓄積された管理データの一例を示す説明図である。 通常のエレベータの地震時管制運転装置の接続回路図である。
符号の説明
1 気象庁等の緊急地震通報網
2 緊急地震通報信号
3 衛星通信局
4 衛星向け地上アンテナ
5 衛星
6 受信アンテナ
7 地震情報受信端末
8 制御端末
9 地震計
10 エレベータ制御盤
11 エレベータ設置現場(ビル)
40 P波センサー
41 低感知地震計
42 高感知地震計
44 緊急地震通報制御信号
51 P波信号
52 低感知地震計信号
53 高感知地震計信号
54 走行中信号

Claims (4)

  1. エレベータ設置ビルに設けられ、緊急地震通報網から出される緊急地震通報信号を衛星通信局、衛星向け地上アンテナ、衛星等を介して受信する受信アンテナと、
    エレベータ設置ビルに設けられ、前記受信アンテナで受信された緊急地震通報情報から、当該ビルに有効なデータを抽出して誤動作なく活用する地震情報受信端末と
    エレベータ設置ビルに設けられ、緊急地震通報信号を前記受信アンテナから前記地震情報受信端末を経由し、エレベータ向け信号に変換して緊急地震通報制御信号を出力する制御端末とを備え、
    前記制御端末から出力される前記緊急地震通報制御信号は、信号線によりエレベータのP波センサーに接続されており、前記地震情報受信端末により、当該ビルに設置された地震計による初期微動のP波センサーよりも早く地震を感知し、エレベータを最寄階停止させる地震時管制運転を行うことを特徴とするエレベータの制御装置。
  2. 地震情報受信端末は、当該ビルに有効なデータを抽出して誤動作なく活用するために、当該ビルから地震観測所までの離間距離と地震観測所の震度データを用いることを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  3. 緊急地震通報網から出される緊急地震通報信号を衛星通信局、衛星向け地上アンテナ、衛星等を介してエレベータ設置ビルに設けられた受信アンテナで受信するステップと、
    前記受信アンテナで受信された緊急地震通報情報をエレベータ設置ビルに設けられた地震情報受信端末により、当該ビルに有効なデータを抽出して誤動作なく活用するためのステップと、
    前記緊急地震通報信号を前記受信アンテナから前記地震情報受信端末を経由し、エレベータ設置ビルに設けられた制御端末によりエレベータ向け信号に変換して 、緊急地震通報制御信号を出力するステップと
    前記制御端末から出力される前記緊急地震通報制御信号を信号線によりエレベータのP波センサーに接続し、前記地震情報受信端末により、当該ビルに設置された地震計による初期微動のP波センサーよりも早く地震を感知するステップと、を備えたことを特徴とするエレベータの制御方法。
  4. ビル毎に設置された地震計の信号により地震時管制運転を実施している既設エレベータの制御装置の改修方法であって、
    エレベータ設置ビルに緊急地震通報網から出される緊急地震通報信号を衛星通信局、衛星向け地上アンテナ、衛星等を介して受信する受信アンテナと、
    前記受信アンテナで受信された緊急地震通報情報から、当該ビルに有効なデータを抽出して誤動作なく活用する地震情報受信端末と、
    緊急地震通報信号を前記受信アンテナから前記地震情報受信端末を経由し、エレベータ向け信号に変換して緊急地震通報制御信号を出力する制御端末とを追加して設け、
    前記制御端末から出力される前記緊急地震通報制御信号は、信号線によりエレベータのP波センサーに接続し、前記地震情報受信端末により、当該ビルに設置された地震計による初期微動のP波センサーよりも早く地震を感知し、エレベータを最寄階停止させる地震時管制運転機能を付加することを特徴とするエレベータの制御装置の改修方法。
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