以下、本発明を実施するための第一〜第三の最良形態を、従来の一種を例にとり説明する。但し、あくまで最良の形態であり、本発明が適用可能なパチンコ遊技機の種類(例えば従来の二種や三種にも適用可能)、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序や各ステップの処理を担う手段名等につき、以下の態様に限定されるものではない。
まず、第一の最良形態に係るパチンコ遊技機の一例を、図を参照しながら説明する。図1に示すように、該パチンコ遊技機は、外枠に対して前枠が回動可能に固定されている構成を採っている。該前枠には、遊技盤1を収容する収容枠が形成されており、この収容枠に遊技盤1が保持されている。該遊技盤には、内レール及び外レールにより区画された遊技領域が形成されており、この遊技領域に、残り偽ラウンド数を表示する偽ラウンド表示部2−1及び特別図柄の表示を行う図柄表示部2−2を有する画像表示装置2、打球の流入を検知可能なセンサが取り付けられている通過口(普通図柄作動ゲート)3、打球の流入を検知可能なセンサが取り付けられている始動口(特別図柄作動口)4、特別遊技中に所定条件で開状態を採る大入賞口5、遊技効果ランプとしてのサイドランプ6、いずれの入賞口にも入賞しなかった打球を遊技領域外に排出するためのアウト口7が設けられている。尚、大入賞口5は、図示しないソレノイドで開閉可能に駆動される。
図2は、該パチンコ遊技機の背面であり、主制御装置(メイン基盤)100、表示制御装置(サブ基盤)200、賞球払出機構50(賞球タンク51、賞球レール53、賞球払出装置55)、賞球制御装置60などが、前枠裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図3のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各構成要素につき説明する。図3に示すように、主制御装置100(1)は、始動入賞口入賞検出装置(始動口4)、各種遊技効果ランプ(例えばサイドランプ6)、大入賞口5、表示制御装置200(1)、賞球払出装置55と電気的に接続されており、更に、表示制御装置200(1)と画像表示装置2とが電気的に接続されている。
以下、各構成要素につき説明する。まず、主制御装置100(1)は、各入賞口へ入賞したか否かを判定する入賞判定手段110(1)、特別遊技移行条件である当たりか否かを決定するための当たり決定手段120(1)、画像表示装置2上での特別図柄の表示内容(通常遊技時の演出内容)を決定するための特別図柄表示内容決定手段130(1)、特別遊技におけるラウンド数を決定するための遊技内容決定手段140(1)、前記手段140(1)により決定された特別遊技内容を実行するための特別遊技実行手段150(1)、主制御装置100(1)側での遊技内容に関する各種情報を表示制御装置200(1)側に送信するための遊技内容情報送信手段160(1)、各入賞口への入賞に基づき賞球払出装置55を制御して所定の賞球を払い出すよう制御する賞球払出制御手段170(1)から構成される。以下、更に各要素につき詳述する。
まず、当たり決定手段120(1)は、乱数取得条件を満足している状況下(例えば保留球が上限に達していない状況下)、始動入賞口入賞検出装置(始動口4)から入賞検出信号を受け取った場合に当たり乱数を取得するための当たり乱数取得手段121(1)と、当該当たり乱数が当たりか否かを判定する当たり判定手段122(1)とを有している。ここで、当たり判定手段122(1)は、当たりか否かを判定するに際して参照する当たり判定テーブル122a(1)を更に有している。
特別図柄表示内容決定手段130(1)は、乱数取得条件を満足している状況下(例えば保留球が上限に達していない状況下)、始動入賞口入賞検出装置(始動口4)から入賞検出信号を受け取った場合に変動パターン乱数を取得するための変動パターン乱数取得手段131(1)と、当該変動パターン乱数に基づき変動パターンを決定するための変動パターン決定手段132(1)と、特別図柄の最終停止図柄を決定するための停止図柄決定手段133(1)とを有している。ここで、変動パターン決定手段132(1)は、変動パターンを決定するに際して参照する変動パターンテーブル132a(1)を更に有している。
特別遊技内容決定手段140(1)は、ラウンド数を決定するためのラウンド数決定手段141(1)を有している。ここで、ラウンド数決定手段141(1)は、本最良形態では、前記の当たり決定乱数に基づきラウンド数を決定するものとし、この決定の際に参照するテーブルとして、ラウンド数決定テーブル141a(1)を更に有する。
特別遊技実行手段150(1)は、特別遊技を実行してもよいか否か{具体的には大当たり(特別遊技フラグ)が発生しているか否か}を判定するための特別遊技実行判定手段151(1)と、開放条件を満足したときに大入賞口5のソレノイドを駆動して大入賞口5を開放し、閉鎖条件を満足したときに前記駆動を中止して大入賞口5を閉鎖する大入賞口開放制御手段152(1)と、特別遊技中に現在のラウンド数をカウントするラウンド数カウンタ153(1)とを有している。ここで、大入賞口開放制御手段152(1)は、大入賞口5の開放時間を管理するタイマ152a(1)と、大入賞口5が開放中に大入賞口5内に入賞した球をカウントする入賞球カウンタ152b(1)とを有している。
次に、遊技内容情報送信手段160(1)は、次のラウンドが存在することの確定演出である継続タイプ演出を画像表示装置2上で行ってもよいことを許可する信号を表示制御装置200(1)側に送信するための継続タイプ演出許可信号送信手段160a(1)と、当該ラウンドで特別遊技が終了することの確定演出である終了タイプ演出を画像表装置2上で行ってもよいことを許可する信号を表示制御装置200(1)側に送信するための終了タイプ演出許可信号送信手段160b(1)と、画像表示装置2側で行われている可能性がある継続タイプ演出又は終了タイプ演出を強制的に終了した上で、必要に応じて演出強制終了の演出と差し替える旨の信号を送信するための演出強制終了信号送信手段160c(1)とを有している。
次に、主制御装置100(1)の周辺機器の内、表示制御装置200(1)につき詳述する。表示制御装置200(1)は、主制御装置100(1)からの各種遊技内容に関する情報を受信するための遊技内容情報受信手段201(1)と、前記主制御装置100(1)からの遊技内容に関する情報に基づき、画像表示装置2上での画像表示内容を制御するための画像表示制御手段202(1)とを有している。ここで、画像表示制御手段202(1)は、主制御装置100(1)からの情報に基づき、画像表示装置2上での演出内容を決定する演出内容決定手段202a(1)と、主制御装置100(1)から演出強制終了信号を受信した場合に、必要に応じて現在行われている継続タイプ演出又は終了タイプ演出を強制終了した上で、強制終了の演出と差し替えるための演出強制終了手段202b(1)とを有している。
ここで、演出内容決定手段202a(1)は、主制御装置100(1)側からの情報(例えば、変動パターン情報及び停止図柄情報)に基づき、通常遊技時の演出内容(例えば、特別図柄の変動演出)を決定するための通常遊技時演出内容決定手段202a1(1)と、主制御装置100(1)側からの情報(例えば、継続タイプ演出許可信号、終了タイプ演出許可信号、演出強制終了信号)に基づき、特別遊技時の演出内容(例えば、継続タイプ演出や終了タイプ演出)を決定するための特別遊技時演出内容決定手段202a2(1)と、画像表示装置2上で行われる前記演出に関する様々なデータが記録されている演出内容データ記録手段202a3(1)とを有する。ここで、演出内容データ記録手段202a3(1)は、更に、継続タイプの様々な演出データが記録されている継続タイプ演出データ202a3−1(1)と、終了イプの様々な演出データが記録されている終了タイプ演出データ202a3−2(1)とを有している。
演出強制終了手段202b(1)は、予定されていた継続タイプ演出又は終了タイプ演出が終了したか否か、即ち、これら演出が最後まで行われたか否かを判定するための予定演出終了判定手段202b1(1)と、前記演出を強制終了した後に引き続き行われる強制終了演出データが記録されている演出強制終了データ記録手段202b2(1)とを有している。ここで、演出強制終了データ記録手段202b2(1)は、継続タイプ演出が強制終了した後に引き続き行われる、継続タイプの強制終了演出データが記録されている継続タイプ演出データ202b2−1(1)と、終了タイプ演出が強制終了した後に引き続き行われる、終了タイプの強制終了演出データが記録されている終了タイプ演出データ202b2−2(1)とを有する。
次に、本最良形態に係る処理の内、主制御装置100(1)側で行う処理の流れの一例を図4〜図6のフローチャートを参照しながら説明する。まず、図4は、主制御装置100(1)が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。図4に示すように、主制御装置100(1)は、当たり決定処理1000、特別遊技内容決定処理1100、特別遊技実行処理1200、賞球払出処理1300の各処理をループして行っている。そして、各処理の条件が成立した際、当該処理を行うこととし、当該条件が不成立の場合には当該処理をスキップしている。各処理の概要を説明する(以下で詳述されている処理を除く)と、まず、当たり決定処理1000は、当たり決定手段120(1)が、所定条件下で取得した当たり乱数が「当たり」か否かを、当たり判定テーブル122a(1)を参照しながら判定し、「当たり」であった場合には、大当たりフラグ(特別遊技フラグ)をオンにするという処理である。賞球払出処理1300は、すべての入賞口(始動口、大入賞口等)への入賞を受け、賞球払出制御手段170(1)が行う、所定個数の賞球払出処理である。
次に、図5のフローチャートを参照しながら、特別遊技内容決定処理につき説明する。まず、ステップ1102で、特別遊技内容決定手段140(1)が、大当たりフラグがオンか否かを判定し、Yesの場合、ステップ1104で、当該手段140(1)のラウンド数決定手段141(1)が、ラウンド数決定テーブル141a(1)を参照しながら、当たり乱数に基づき当該特別遊技におけるラウンド数を決定する。そして、ステップ1106及びステップ1108で、特別遊技内容決定手段140(1)は、大当たりフラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにし、次の処理(特別遊技実行処理)に移行する。尚、ステップ1102でNoの場合、次の処理(特別遊技実行処理)に移行する。
次に、図6のフローチャートを参照しながら、特別遊技実行処理につき説明する。まず、ステップ1202で、特別遊技実行判定手段151(1)が、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、大入賞口開放制御手段152(1)が、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。尚、ステップ1202でNoの場合、特別遊技実行判定手段151(1)は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(賞球払出処理)に移行する。
ステップ1204でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ1206〜1218の処理を行うことなく、ステップ1220に移行する。他方、ステップ1204でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1206で、大入賞口開放制御手段152(1)は、タイマ152a(1)をゼロクリアすると共に所定値(例えば30秒)セットする。次に、ステップ1208で、大入賞口開放制御手段152(1)は、入賞球カウンタb(1)をゼロクリアする。そして、ステップ1210で、特別遊技実行手段150(1)は、ラウンド数カウンタ153(1)に1を加算する。尚、ラウンド数カウンタ153(1)内に記録されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ1212で、特別遊技実行手段150(1)は、ラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ1214で、特別遊技実行手段150(1)は、当該ラウンドが最終ラウンドか否かを判定し、Yesの場合には、ステップ1216で、終了タイプ演出許可信号送信手段160b(1)が、表示制御装置200(1)側に終了タイプ演出許可信号を送信し、Noの場合には、ステップ1218で、継続タイプ演出許可信号送信手段160a(1)が、表示制御装置200(1)側に継続タイプ演出許可信号を送信する。
次に、ステップ1220で、大入賞口開放制御手段152(1)が、大入賞口5のソレノイドを駆動して大入賞口5を開放する。そして、ステップ1222で、大入賞口開放制御手段152(1)は、入賞球カウンタ152b(1)を参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1222でYesの場合には、ステップ1226に移行する。他方、ステップ1222でNoの場合、ステップ1224で、大入賞口開放制御手段152(1)は、所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合には、ステップ1226に移行し、Noの場合には、次の処理(賞球払出処理)に移行する。
次に、ステップ1226で、大入賞口開放制御手段152(1)は、大入賞口5を閉鎖する。そして、ステップ1228で、特別遊技実行手段150(1)は、ラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、演出強制終了信号送信手段160c(1)が、表示制御装置200(1)側に演出強制終了信号を送信する。次に、ステップ1232で、特別遊技実行手段150(1)が、ラウンド数カウンタ153(1)を参照して、当該ラウンドが最終ラウンドか否かを判定する。ステップ1232でYesの場合、特別遊技実行手段150(1)は、特別遊技実行フラグをオフにする。他方、ステップ1232でNoの場合、次の処理(賞球払出処理)に移行する。
次に、図7のフローチャートを参照しながら、サブ側で行われる演出内容決定実行処理につき説明する。まず、ステップ1502で、遊技内容情報受信手段201(1)が、主制御装置100(1)側から継続タイプの演出許可信号を受信したか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、特別遊技時演出内容決定手段202a2(1)は、演出内容データ記録手段202a3(1)の継続タイプ演出データ202a3−1から一つの継続タイプ演出を決定し、ステップ1506で、画像表示制御手段202(1)は、画像表示装置2を制御し、決定された当該継続タイプ演出を実行する。他方、ステップ1502でNoの場合には、ステップ1508で、遊技内容情報受信手段201(1)が、主制御装置100(1)側から終了タイプの演出許可信号を受信したか否かを判定する。ステップ1508でYesの場合、ステップ1510で、特別遊技時演出内容決定手段202a2(1)は、演出内容データ記録手段202a3(1)の終了タイプ演出データ202a3−2から一つの終了タイプ演出を決定し、ステップ1512で、画像表示制御手段202(1)は、画像表示装置2を制御し、決定された当該終了タイプ演出を実行する。尚、ステップ1508でNoの場合、次の処理に移行する。
次に、ステップ1514で、遊技内容情報受信手段210(1)は、主制御装置100(1)側から演出強制終了信号を受信したか否かを判定する。即ち、例えば、前記の継続タイプ演出又は終了タイプ演出の最中に入賞球が10球を超えたような場合など、次の処理(例えば次のラウンドに移行したり通常遊技に移行)に移行する都合上、演出を最後まで行うことが不適切な場合を想定したものである。ステップ1514でYesの場合、ステップ1516で、予定演出終了判定手段202b1(1)は、予定されていた演出は既に終了したか否か(即ち、当該演出が最後まで行われたか否か)を判定する。ステップ1516でYesの場合には、強いて強制終了演出を行う必要が無いので、次の処理に移行する。他方、ステップ1516でNoの場合には、演出強制終了手段202b(1)は、現在行われている演出が継続タイプ演出の場合には、演出強制終了データ記録手段202b2(1)の継続タイプ演出データ202b2−1(1)から1つの継続タイプ演出(強制終了バージョン)を決定し、他方、現在行われている演出が終了タイプ演出の場合には、演出強制終了データ記録手段202b2(1)の終了タイプ演出データ202b2−2(1)から1つの終了タイプ演出(強制終了バージョン)を決定した上で、現在行われている継続タイプ演出又は終了タイプ演出を強制終了し、前記決定した強制終了バージョンの継続タイプ演出又は終了タイプ演出を行い、次の処理に移行する。尚、ステップ1514でNoの場合にも次の処理に移行する。
ここで、図8に、演出内容データ記録手段202a3(1)に記録されている演出データの内容の一例を示す。本例においては、継続タイプ演出データ202a3−1(1)には、パターン1〜5の5種類の継続確定の演出データが記録されており、各ラウンドの開始前に主制御装置100(1)から送信される継続タイプの演出許可信号をサブ側で受信した場合、当該5種類から慣用手法(例えば乱数を発生させる等して)により一つのパターンを決定する。他方、終了タイプ演出データ202a3−2(1)には、パターン6〜9の4種類の終了確定の演出データが記録されており、最終ラウンドの開始前に主制御装置100(1)から送信される終了タイプの演出許可信号をサブ側で受信した場合、当該4種類から慣用手法(例えば乱数を発生させる等して)により一つのパターンを決定する。
また、図9に、演出強制終了データ記録手段202b3(1)に記録されている演出データの内容の一例を示す。本例においては、継続タイプ演出データ202b3−1(1)には、パターンA〜Cの3種類の継続確定の演出データが記録されており、継続タイプの演出を行っている最中、各ラウンドの終了後に主制御装置100(1)から送信される演出強制終了信号をサブ側で受信した場合、当該3種類から慣用手法(例えば乱数を発生させる等して)により一つのパターンを決定する。他方、終了タイプ演出データ202b3−2(1)には、パターンD〜Fの3種類の終了確定の演出データが記録されており、終了タイプの演出を行っている最中、各ラウンドの終了後に主制御装置100(1)から送信される演出強制終了信号をサブ側で受信した場合、当該3種類から慣用手法(例えば乱数を発生させる等して)により一つのパターンを決定する。
次に、図10のタイミングチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の作用につき説明する。図10を簡単に説明すると、最上段は、特別遊技時における大入賞口5の開閉状態を示しており、二段目は、特別遊技時における画像表示装置2上での演出内容を示している。また、本例においては、特別遊技のラウンド数は3回であり、また、初回のラウンドは大入賞口5が設定した上限時間(30秒)開放し続け、二回目及び最終ラウンド(三回目)は、上限時間に達する前に所定球(10球)入賞したために上限時間を待たずに閉鎖した場合を想定する。
特別遊技が開始されると同時に、パターン1の演出内容、即ち、主人公と敵とのバトル演出が開始する。そして、パターン1の演出が終了(25秒)した時点で未だラウンド1が継続しているので、画像表示装置2上では、ラウンド1の残りの時間(図中の矢印)、パターン1の最終コマが継続表示される。次に、ラウンド2に入ると同時に、パターン3の演出内容、即ち、主人公が剣を振りかざす演出が行われる予定であったところ、剣を振りかざす前にラウンド2が終了してしまったため、パターン3の演出が途中で終了すると同時に、パターンCの演出内容である、主人公の恋人の登場シーンに移行する。そして、最終ラウンド(ラウンド3)に入ると同時に、パターン6の演出内容、即ち、主人公と敵とのバトル演出が開始する。そして、当該バトルの結果、最終的には主人公が負ける演出が行われる予定であったところ、負ける前に最終ラウンド(ラウンド3)が終了してしまったため、パターン6の演出が途中で終了すると同時に、パターンDの演出内容である、爆発と共に「終了」の表示が行われる。
本最良形態に係るパチンコ遊技機によれば、内部で決定されたラウンド数が遊技者に分からない或いは分かりづらい状況で、各ラウンドでの演出内容を特別遊技の継続又は終了とリンクさせているので、遊技者を特別遊技中でも退屈させることなく楽しませることができる。
次に、第二の最良形態につき説明する。ここで、本最良形態が第一の最良形態と異なる点は、第一の最良形態においては、特別遊技中の各ラウンドの初めに、メイン側からサブ側に、当該ラウンドにおいて継続演出又は終了演出を行う旨の指示をその都度出していたのに対し、本最良形態においては、主制御装置側でラウンド数を決定した時点で、当該ラウンド数情報をサブ側に伝え、これを受けたサブ側では、特別遊技の開始時点で、当該特別遊技の各ラウンドにおける演出内容がすべて決定されている点で相違する。以下、本最良形態に係るパチンコ遊技機につき説明する。尚、本最良形態に係るパチンコ遊技機の外観及び作用は第一の最良形態と同一であるので、当該説明を省略する。
まず、図11のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各構成要素につき説明する。図11に示すように、主制御装置100(2)は、始動入賞口入賞検出装置(始動口4)、各種遊技効果ランプ(例えばサイドランプ6)、大入賞口5、表示制御装置200(2)、賞球払出装置55と電気的に接続されており、更に、表示制御装置200(2)と画像表示装置2とが電気的に接続されている。
以下、各構成要素につき説明する。まず、主制御装置100(2)は、各入賞口へ入賞したか否かを判定する入賞判定手段110(2)、特別遊技移行条件である当たりか否かを決定するための当たり決定手段120(1)、画像表示装置2上での特別図柄の表示内容(通常遊技時の演出内容)を決定するための特別図柄表示内容決定手段130(2)、特別遊技におけるラウンド数を決定するための遊技内容決定手段140(2)、前記手段140(2)により決定された特別遊技内容を実行するための特別遊技実行手段150(2)、主制御装置100(2)側での遊技内容に関する各種情報(例えば継続ラウンド数に関する情報)を表示制御装置200(2)側に送信するための遊技内容情報送信手段160(2)、各入賞口への入賞に基づき賞球払出装置55を制御して所定の賞球を払い出すよう制御する賞球払出制御手段170(2)から構成される。以下、更に各要素につき詳述する。
まず、当たり決定手段120(2)は、乱数取得条件を満足している状況下(例えば保留球が上限に達していない状況下)、始動入賞口入賞検出装置(始動口4)から入賞検出信号を受け取った場合に当たり乱数を取得するための当たり乱数取得手段121(2)と、当該当たり乱数が当たりか否かを判定する当たり判定手段122(2)とを有している。ここで、当たり判定手段122(2)は、当たりか否かを判定するに際して参照する当たり判定テーブル122a(2)を更に有している。
特別図柄表示内容決定手段130(2)は、乱数取得条件を満足している状況下(例えば保留球が上限に達していない状況下)、始動入賞口入賞検出装置(始動口4)から入賞検出信号を受け取った場合に変動パターン乱数を取得するための変動パターン乱数取得手段131(2)と、当該変動パターン乱数に基づき変動パターンを決定するための変動パターン決定手段132(2)と、特別図柄の最終停止図柄を決定するための停止図柄決定手段133(2)とを有している。ここで、変動パターン決定手段132(2)は、変動パターンを決定するに際して参照する変動パターンテーブル132a(2)を更に有している。
特別遊技内容決定手段140(2)は、ラウンド数を決定するためのラウンド数決定手段141(2)を有している。ここで、ラウンド数決定手段141(2)は、本最良形態では、前記の当たり決定乱数に基づきラウンド数を決定するものとし、この決定の際に参照するテーブルとして、ラウンド数決定テーブル141a(2)を更に有する。
特別遊技実行手段150(2)は、特別遊技を実行してもよいか否か{具体的には大当たり(特別遊技フラグ)が発生しているか否か}を判定するための特別遊技実行判定手段151(2)と、開放条件を満足したときに大入賞口5のソレノイドを駆動して大入賞口5を開放し、閉鎖条件を満足したときに前記駆動を中止して大入賞口5を閉鎖する大入賞口開放制御手段152(2)と、特別遊技中に現在のラウンド数をカウントするラウンド数カウンタ153(2)とを有している。ここで、大入賞口開放制御手段152(2)は、大入賞口5の開放時間を管理するタイマ152a(2)と、大入賞口5が開放中に大入賞口5内に入賞した球をカウントする入賞球カウンタ152b(2)とを有している。
次に、主制御装置100(2)の周辺機器の内、表示制御装置200(2)につき詳述する。表示制御装置200(2)は、主制御装置100(2)からの各種遊技内容に関する情報を受信するための遊技内容情報受信手段201(2)と、前記主制御装置100(2)からの遊技内容に関する情報に基づき、画像表示装置2上での画像表示内容を制御するための画像表示制御手段202(2)とを有している。ここで、画像表示制御手段202(2)は、主制御装置100(2)からの情報に基づき、画像表示装置2上での演出内容を決定する演出内容決定手段202a(2)と、主制御装置100(2)から演出強制終了信号を受信した場合に、必要に応じて現在行われている継続タイプ演出又は終了タイプ演出を強制終了した上で、強制終了の演出と差し替えるための演出強制終了手段202b(2)とを有している。
ここで、演出内容決定手段202a(2)は、主制御装置100(2)側からの情報(例えば、変動パターン情報及び停止図柄情報)に基づき、通常遊技時の演出内容(例えば、特別図柄の変動演出)を決定するための通常遊技時演出内容決定手段202a1(2)と、主制御装置100(1)側からの情報(例えば、継続タイプ演出許可信号、終了タイプ演出許可信号、演出強制終了信号)に基づき、特別遊技時の演出内容(例えば、継続タイプ演出や終了タイプ演出)を決定するための特別遊技時演出内容決定手段202a2(2)と、画像表示装置2上で行われる前記演出に関する様々なデータが記録されている演出内容データ記録手段202a3(2)と、特別遊技中に予定されている各ラウンドにおける演出内容を記録するための予定演出スケジュール記録手段202a4(2)とを有する。
ここで、演出内容データ記録手段202a3(2)は、更に、継続タイプの様々な演出データが記録されている継続タイプ演出データ202a3−1(2)と、終了タイプの様々な演出データが記録されている終了タイプ演出データ202a3−2(2)とを有している。
演出強制終了手段202b(2)は、予定されていた継続タイプ演出又は終了タイプ演出が終了したか否か、即ち、これら演出が最後まで行われたか否かを判定するための予定演出終了判定手段202b1(2)と、前記演出を強制終了した後に引き続き行われる強制終了演出データが記録されている演出強制終了データ記録手段202b2(2)とを有している。ここで、演出強制終了データ記録手段202b2(2)は、継続タイプ演出が強制終了した後に引き続き行われる、継続タイプの強制終了演出データが記録されている継続タイプ演出データ202b2−1(2)と、終了タイプ演出が強制終了した後に引き続き行われる、終了タイプの強制終了演出データが記録されている終了タイプ演出データ202b2−2(2)とを有する。
次に、本最良形態に係る処理の内、主制御装置100(2)側で行う処理の流れの一例を図12及び図13のフローチャートを参照しながら説明する。尚、主制御装置100(2)が行う一般的な処理の流れについては、第一の最良形態における図4と同じであるので説明を省略する。
まず、図12のフローチャートを参照しながら、特別遊技内容決定処理につき説明する。まず、ステップ2102で、特別遊技内容決定手段140(2)が、大当たりフラグがオンか否かを判定し、Yesの場合、ステップ2104で、当該手段140(2)のラウンド数決定手段141(2)が、ラウンド数決定テーブル141a(2)を参照しながら、当たり乱数に基づき当該特別遊技におけるラウンド数を決定する。そして、ステップ2106及びステップ2108で、特別遊技内容決定手段140(2)は、大当たりフラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ2110で、遊技内容情報送信手段160(2)が、サブ側に決定したラウンド数に関する情報を送信し、次の処理(特別遊技実行処理)に移行する。尚、ステップ2102でNoの場合、次の処理(特別遊技実行処理)に移行する。
次に、図13のフローチャートを参照しながら、特別遊技実行処理につき説明する。まず、ステップ2202で、特別遊技実行判定手段151(2)が、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2202でYesの場合、ステップ2204で、大入賞口開放制御手段152(2)が、当該ラウンドが途中であるか否か、即ちラウンド継続フラグがオフか否かを判定する。尚、ステップ2202でNoの場合、特別遊技実行判定手段151(2)は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(賞球払出処理)に移行する。
ステップ2204でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ2206〜2214の処理を行うことなく、ステップ2216に移行する。他方、ステップ2204でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ2206で、大入賞口開放制御手段152(2)は、タイマ152a(2)をゼロクリアすると共に所定値(例えば30秒)セットする。次に、ステップ2208で、大入賞口開放制御手段152(2)は、入賞球カウンタb(2)をゼロクリアする。そして、ステップ2210で、特別遊技実行手段150(2)は、ラウンド数カウンタ153(2)に1を加算する。尚、ラウンド数カウンタ153(2)内に記録されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ2212で、特別遊技実行手段150(2)は、ラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ2214で、遊技内容情報送信手段160(2)は、表示制御装置200(2)側に、当該ラウンド演出開始許可信号を送信する。
次に、ステップ2216で、大入賞口開放制御手段152(2)が、大入賞口5のソレノイドを駆動して大入賞口5を開放する。そして、ステップ2218で、大入賞口開放制御手段152(2)は、入賞球カウンタ152b(2)を参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ2218でYesの場合には、ステップ2222に移行する。他方、ステップ2218でNoの場合、ステップ2220で、大入賞口開放制御手段152(2)は、所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ2220でYesの場合には、ステップ2222に移行し、Noの場合には、次の処理(賞球払出処理)に移行する。
次に、ステップ2222で、大入賞口開放制御手段152(2)は、大入賞口5を閉鎖する。そして、ステップ2224で、特別遊技実行手段150(2)は、ラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ2226で、遊技内容情報送信手段160(2)が、表示制御装置200(2)側に演出強制終了信号を送信する。次に、ステップ2228で、特別遊技実行手段150(2)が、ラウンド数カウンタ153(2)を参照して、当該ラウンドが最終ラウンドか否かを判定する。ステップ2228でYesの場合、特別遊技実行手段150(2)は、特別遊技実行フラグをオフにする。他方、ステップ2228でNoの場合、次の処理(賞球払出処理)に移行する。
次に、図14のフローチャートを参照しながら、サブ側で行われる演出内容決定実行処理につき説明する。まず、ステップ2502で、遊技内容情報受信手段201(2)が、主制御装置100(2)側からラウンド数に関する情報を受信したか否かを判定する。ステップ2502でYesの場合、ステップ2504で、特別遊技時演出内容決定手段202a2(2)は、演出内容データ記録手段202a3(2)を参照しながら各ラウンドにおける演出内容をすべて決定し、決定した演出内容に関する情報を予定演出スケジュール記録手段202a4(2)に記録する。尚、各ラウンドでの演出内容として、最終ラウンド以外は継続確定演出が、最終ラウンドは終了確定演出を選択するようにする。
次に、ステップ2506で、遊技内容情報受信手段201(2)は、主制御装置100(2)側から当該ラウンドの演出開始許可信号を受信したか否かを判定する。そして、ステップ2506でYesの場合、ステップ2508で、画像表示制御手段202(2)は、予定演出スケジュール記録手段202a4(2)を参照して当該ラウンドでの予定演出を確認し、当該予定演出に対応した演出データを演出内容データ記録手段202a3(2)から呼び出し、画像表示装置2上で当該演出を実行する。次に、ステップ2510で、遊技内容情報受信手段210(2)は、主制御装置100(2)側から演出強制終了信号を受信したか否かを判定する。即ち、例えば、前記の演出の最中に入賞球が10球を超えたような場合など、次の処理(例えば次のラウンドに移行したり通常遊技に移行)に移行する都合上、演出を最後まで行うことが不適切な場合を想定したものである。ステップ2510でYesの場合、ステップ2512で、予定演出終了判定手段202b1(2)は、予定されていた演出は既に終了したか否か(即ち、当該演出が最後まで行われたか否か)を判定する。ステップ2512でYesの場合には、強いて強制終了演出を行う必要が無いので、次の処理に移行する。他方、ステップ2512でNoの場合には、演出強制終了手段202b(2)は、現在が最終ラウンドでない場合には、演出強制終了データ記録手段202b2(2)の継続タイプ演出データ202b2−1(2)から1つの継続タイプ演出を決定し、他方、現在が最終ラウンドである場合には、演出強制終了データ記録手段202b2(2)の終了タイプ演出データ202b2−2(2)から1つの終了タイプ演出(強制終了バージョン)を決定した上で、現在行われている演出を強制終了し、前記決定した強制終了バージョンの継続タイプ演出又は終了タイプ演出を行い、次の処理に移行する。尚、ステップ2506でNoの場合にも次の処理に移行する。
本最良形態に係るパチンコ遊技機によれば、内部で決定されたラウンド数が遊技者に分からない或いは分かりづらい状況で、各ラウンドでの演出内容を特別遊技の継続又は終了とリンクさせているので、遊技者を特別遊技中でも退屈させることなく楽しませることができる。
また、当初から特別遊技中の継続回数を把握した上ですべてのラウンドの演出パターンを決定するので、各演出パターンを内容的に相互にリンクさせて一つのストーリーをもたせた演出を特別遊技中に行うことが可能になる。
次に、第三の最良形態につき説明する。ここで、本最良形態が上記形態と異なる点は、内部上のラウンド数と外部上のラウンド数が異なる点である。即ち、内部上の1ラウンドとは、所定球(例えば10球)入賞するまでは、所定時間(例えば30秒)大入賞口が開放し続けることを指すが、外部上の1ラウンド(以下、「偽ラウンド」という)とは、前記所定時間中に大入賞口を短時間閉鎖することにより擬似的に形成されたラウンドをいう。例えば、内部上の1ラウンドにつき、30秒開放の途中である15〜18秒の間閉鎖した場合、0〜15秒までの偽ラウンドと、18〜30秒の偽ラウンドが形成される。
次に、図15のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各構成要素につき説明する。図15に示すように、主制御装置100(3)は、始動入賞口入賞検出装置(始動口4)、各種遊技効果ランプ(例えばサイドランプ6)、大入賞口5、表示制御装置200、賞球払出装置55と電気的に接続されており、更に、表示制御装置200(3)と画像表示装置2とが電気的に接続されている。
以下、各構成要素につき説明する。まず、主制御装置100(3)は、各入賞口へ入賞したか否かを判定する入賞判定手段110(3)、特別遊技移行条件である当たりか否かを決定するための当たり決定手段120(3)、画像表示装置2上での特別図柄の表示内容を決定するための特別図柄表示内容決定手段130(3)、特別遊技における実際のラウンド数(内部上のラウンド数、実ラウンド数)と見かけ上のラウンド数(偽ラウンド数)やその開放時間等を決定するための特別遊技内容決定手段140(3)、前記手段140(3)により決定された特別遊技内容を実行するための特別遊技実行手段150(3)、各入賞口への入賞に基づき賞球払出装置55を制御して所定の賞球を払い出すよう制御する賞球払出制御手段160(3)から構成される。以下、更に各要素につき詳述する。
まず、当たり決定手段120(3)は、乱数取得条件を満足している状況下(例えば保留球が上限に達していない状況下)、始動入賞口入賞検出装置(始動口4)から入賞検出信号を受け取った場合に当たり乱数を取得するための当たり乱数取得手段121(3)と、当該当たり乱数が当たりか否かを判定する当たり判定手段122(3)とを有している。ここで、当たり判定手段122(3)は、当たりか否かを判定するに際して参照する当たり判定テーブル122a(3)を更に有している。
特別図柄表示内容決定手段130(3)は、乱数取得条件を満足している状況下(例えば保留球が上限に達していない状況下)、始動入賞口入賞検出装置(始動口4)から入賞検出信号を受け取った場合に変動パターン乱数を取得するための変動パターン乱数取得手段131(3)と、当該変動パターン乱数に基づき変動パターンを決定するための変動パターン決定手段132(3)と、特別図柄の最終停止図柄を決定するための停止図柄決定手段133(3)とを有している。ここで、変動パターン決定手段132(3)は、変動パターンを決定するに際して参照する変動パターンテーブル132a(3)を更に有している。
特別遊技内容決定手段140(3)は、実ラウンド数を決定するためのラウンド数決定手段141(3)と、各ラウンドにおける大入賞口5の開閉パターンを決定するための開放パターン決定手段142(3)とを有している。ここで、ラウンド数決定手段141(3)は、本最良形態では、前記の当たり決定乱数に基づきラウンド数を決定するものとし、この決定の際に参照するテーブルとして、ラウンド数決定テーブル141a(3)を更に有する。また、開放パターン決定手段142(3)は、本最良形態では、前記のラウンド数に基づき決定するものとし、この決定の際に参照するテーブルとして、開放パターン決定テーブル142a(3)を更に有する。
ここで、図16に開放パターン決定テーブル142a(3)の一例を示す。前記のように、本最良形態では、開放パターンは、ラウンド数に基づき決定されるものとする。具体的には、図16(a)に示すように、当選したラウンド数に応じて、異なる選択確率で各開放パターンに振り分けられる。例えば、1ラウンド(R)当選の場合には、開放パターン1が85%、開放パターン2が5%、開放パターン3が5%、開放パターン4が5%の割合で選択され、15R当選の場合には、開放パターン2と開放パターン3の選択割合が高くなり(夫々20%、70%)、開放パターン1の選択割合が大幅に下がる(5%)。
図16(b)は開放パターン内容を示したものである。この例では、例えば、開放パターン1が選択された場合、当該ラウンドにおいては「5秒開放1秒閉鎖×5セット」で大入賞口5が開閉する。即ち、当該ラウンドは、5秒開放する5回の偽ラウンドから構成されていることを意味する。
特別遊技実行手段150(3)は、特別遊技を実行してもよいか否か(具体的には特別遊技フラグが発生しているか否か)を判定するための特別遊技実行判定手段151(3)と、特別遊技内容決定手段140(3)により決定された内容に従い、各ラウンドにおいて、大入賞口5を所定時間に開放し所定時間に閉鎖することを繰り返すことにより1又は複数の「偽ラウンド」を生み出す偽ラウンド実行手段152(3)と、あるラウンドにおけるある偽ラウンドが終了した際に以後の偽ラウンドも継続して実行するか否かを判定する偽ラウンド継続判定手段153(3)、当該特別遊技における遊技内容を管理するための遊技内容管理手段154(4)、主制御装置100(3)側で管理している偽ラウンド情報を表示制御装置200(3)側に送信するための偽ラウンド情報送信手段155を含む。
ここで、偽ラウンド実行手段152(3)は、ラウンドの開始直後から時間を監視し続け、当該ラウンドで実行される偽ラウンドの夫々に関し、当該偽ラウンドを生み出す時間と終了する時間を管理するための偽ラウンド時間管理手段152a(3)と、当該手段152aからの大入賞口5の開放・閉鎖時間の到達情報に基づき、大入賞口5を開放・閉鎖するよう制御する大入賞口開放制御手段152b(3)とを有する。ここで、偽ラウンド時間管理手段152a(3)は、時間を計測するタイマ152a1(3)を有する。
偽ラウンド継続判定手段153(3)は、当該ラウンドにおける入賞球が所定数(例えば10球)に達したか否かを判定する入賞球カウント手段153a(3)と、当該ラウンドにおいてある偽ラウンドが終了した際に、次の偽ラウンドを行うか否かのフラグをオン・オフするための偽ラウンド継続フラグ制御手段153b(3)とを有する。
遊技内容管理手段154(3)は、特別遊技内容決定手段140(3)により決定された遊技内容を記録するための遊技内容予定記録手段154a(3)と、現在の(最新の)遊技状況を記録するための遊技状況記録手段154b(3)とを有する。
例えば、図17に、遊技内容予定記録手段154a(3)と遊技状況記録手段154b(3)に記録されている情報の一例を示す。尚、図中、遊技内容予定記録手段154a(3)の上段は、実ラウンド数(R)であり、中段は、当該ラウンドにおける偽ラウンド数であり、下段は、当該偽ラウンドの開始時間と終了時間を示している。また、遊技状況記録手段154b(3)における「○」は当該偽ラウンドが終了したことを、「−」は当該偽ラウンドがキャンセルされたことを、無印はまだ当該偽ラウンドが実行されていないことを意味する。具体的に見ていくと、例えば、1Rの偽4Rは、1Rの開始から9秒後に開始し11秒後に終了する予定であるところ、実際に当該偽ラウンドが実行され、他方、1Rの偽5Rは、1Rの開始から12秒後に開始し14秒後に終了する予定であるところ、それに先立つ偽ラウンドで入賞球が所定数(10球)に達したため、キャンセルされ実際には行われなったことを意味する。
次に、主制御装置100(3)の周辺機器の内、表示制御装置200(3)につき詳述する。表示制御装置200(3)は、主制御装置100(3)の偽ラウンド情報送信手段155(3)からの偽ラウンド情報をはじめ、主制御装置100(3)からの各種遊技情報を受信するための遊技内容情報受信手段201(3)と、主制御装置100(3)側での決定に従い特別図柄を所定時間変動した後に停止させる制御を含め、画像表示装置2上での表示に関する一切の制御を行う画像表示制御手段202(3)とを有する。ここで、画像表示制御手段202(3)は、主制御装置100(3)からの特別図柄の演出や停止図柄等に関する情報に基づき、特別図柄を所定時間変動させて停止させる一連の演出内容を決定するための通常遊技時演出内容決定手段202a1(3)と、特別遊技時の各偽ラウンドでの演出内容を決定するための特別遊技時演出内容決定手段202a2(3)と、特別遊技中に予定されている各偽ラウンドにおける演出内容を記録するための予定演出スケジュール記録手段202a4(3)とを有する。
ここで、演出内容データ記録手段202a3(3)は、更に、継続タイプの様々な演出データが記録されている継続タイプ演出データ202a3−1(3)と、終了タイプの様々な演出データが記録されている終了タイプ演出データ202a3−2(3)とを有している。
演出強制終了手段202b(3)は、予定されていた継続タイプ演出又は終了タイプ演出が終了したか否か、即ち、これら演出が最後まで行われたか否かを判定するための予定演出終了判定手段202b1(3)と、前記演出を強制終了した後に引き続き行われる強制終了演出データが記録されている演出強制終了データ記録手段202b2(3)とを有している。ここで、演出強制終了データ記録手段202b2(3)は、継続タイプ演出が強制終了した後に引き続き行われる、継続タイプの強制終了演出データが記録されている継続タイプ演出データ202b2−1(3)と、終了タイプ演出が強制終了した後に引き続き行われる、終了タイプの強制終了演出データが記録されている終了タイプ演出データ202b2−2(3)とを有する。
次に、本最良形態に係る処理の内、主制御装置100(3)側で行う処理の流れの一例を図18及び図19のフローチャートを参照しながら説明する。尚、主制御装置100(3)が行う一般的な処理の流れについては、第一の最良形態における図4と同じであるので説明を省略する。
次に、図18のフローチャートを参照しながら、特別遊技内容決定処理につき説明する。まず、ステップ3102で、特別遊技内容決定手段140(3)は、大当たりフラグがオンであるか否か{当該フラグは、当たり決定処理の際、当たり判定手段122(3)が「当たり」と判定した場合に発生する}を判定する。ステップ3102でYesの場合、ステップ3104で、特別遊技内容決定手段140(3)のラウンド数決定手段141(3)が、ラウンド数決定テーブル141a(3)を参照しながら、当たり乱数に基づき当該特別遊技におけるラウンド数を決定する。そして、ステップ3106で、開放パターン決定手段142(3)が、開放パターン決定テーブル142a(3)を参照しながら、各ラウンド毎に当該ラウンドでどのような開放パターンを実行するかを決定する。次に、ステップ3108及びステップ3110で、特別遊技内容決定手段140(3)は、大当たりフラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。そして、ステップ3112で、偽ラウンド情報送信手段155(3)は、表示制御装置200(3)側に決定した全ラウンドの開放パターンに関する情報を送信し、次の処理(特別遊技実行処理)に移行する。
次に、図19のフローチャートを参照しながら、特別遊技実行処理3につき説明する。まず、ステップ3202で、特別遊技実行判定手段151(3)が、特別遊技フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ3202でYesの場合、ステップ3204で、遊技内容管理手段154(3)が、当該ラウンドが途中であるか否か(換言すれば、当該ラウンドで行われる予定の偽ラウンドの一部が既に行われている状況であるか否か)、即ち、偽ラウンド継続フラグがオンであるか否かを判定する。尚、ステップ3202でNoの場合、特別遊技実行判定手段151(3)は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理に移行する。
ステップ3204でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中(偽ラウンドの2回目〜最終)である場合、以下で詳述するステップ3206〜3212の処理を行うことなく、ステップ3214に移行する。他方、ステップ3204でNoの場合、即ち、当該偽ラウンドが当該ラウンドでの最初の偽ラウンドに相当する場合、まず、ステップ3206で、偽ラウンド継続フラグ制御手段153b(3)が、偽ラウンド継続フラグをオンにし、以後、所定条件(当該ラウンド中の入賞球数が10球に達するか、当該ラウンドのすべての偽ラウンドが終了)を満足するまで、当該ラウンドにおける以後の偽ラウンドの実行を担保する。続いて、ステップ3208で、遊技内容管理手段154(3)が、遊技状況記録手段154b(3)内に記録されているラウンド数に1を加算する。尚、遊技状況記録手段154b(3)内に記録されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ3210及びステップ3212で、入賞球カウント手段153a(3)が、入賞球カウンタをクリアすると共に、偽ラウンド時間管理手段152a(3)が、タイマ152a1(3)をスタートし、ステップ3214に移行する。
次に、ステップ3214で、偽ラウンド実行手段152(3)の偽ラウンド時間管理手段152a(3)が、遊技内容予定記録手段154a(3)で当該偽ラウンドの開始時間を確認した上で、タイマが当該時間に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ3214でYesの場合、ステップ3216で、偽ラウンド実行手段152(3)の大入賞口開放制御手段152b(3)が、大入賞口5を開放する。次に、偽ラウンド情報送信手段155(3)が、表示制御装置200(3)側に、当該偽ラウンドの演出開始許可信号を送信する。そして、ステップ3220で、偽ラウンド継続判定手段153(3)の入賞球カウント手段153a(3)が、10球の入賞球があったか否かを判定する。
ステップ3220でYesの場合、ステップ3222で、偽ラウンド実行手段152(3)の大入賞口開放制御手段152b(3)は、大入賞口5を閉鎖する。そして、ステップ3224で、偽ラウンド情報送信手段155(3)は、表示制御装置200(3)側に当該ラウンドの演出強制終了信号を送信する。そして、ステップ3226で、遊技内容管理手段154(3)は、当該ラウンドにおける残り偽ラウンドがすべて終了したものとみなし、当該情報を遊技状況記録手段154b(3)に記録する。次に、ステップ3230で、偽ラウンド継続判定手段153(3)の偽ラウンド継続フラグ制御手段153b(3)は、当該ラウンドにおける以後の偽ラウンドを実行しないよう、ラウンド継続フラグをオフにすると共に、ステップ3232で、偽ラウンド時間管理手段152a(3)は、もはや当該ラウンドにおいて偽ラウンドの時間管理をする必要が無くなったので、タイマ152a1(3)をストップする。そして、ステップ3234で、特別遊技実行手段150(3)は、遊技内容予定記録手段154a(3)と遊技状況記録手段154b(3)とを比較することにより、当該ラウンドが最終ラウンドか否かを判定し、Yesの場合には、ステップ3236で、特別遊技実行手段150(3)は、特別遊技フラグをオフにし、次の処理に移行する。尚、ステップ3234でNoの場合は、次の処理に移行する。
他方、ステップ3220でNoの場合、ステップ3238で、偽ラウンド時間管理手段152a(3)は、遊技内容予定記録手段154a(3)中に記録された当該偽ラウンドの終了時間に達したか否かを判定する。そして、ステップ3238でYesの場合、ステップ3240で、偽ラウンド実行手段152(3)の大入賞口開放制御手段152b(3)は、大入賞口5を閉鎖する。次に、ステップ3242で、偽ラウンド情報送信手段155(3)は、表示制御装置200(3)側に、当該偽ラウンドの演出終了信号を送信する。次に、ステップ3246で、偽ラウンド継続判定手段153(3)は、当該偽ラウンドが最終か否かを、遊技内容予定記録手段154a(3)中に記録されている当該ラウンドにおける「予定偽ラウンド数」と遊技状況記録手段154b(3)中に記録されている当該ラウンドにおける今までに終了した「偽ラウンド数」とを比較して判定する。そして、ステップ3246でYesの場合、ステップ3230に移行する。他方、ステップ3246でNoの場合、ステップ3248で、遊技内容管理手段154(3)は、遊技状況記録手段154b(3)中に記録されている当該ラウンドにおける偽ラウンド数に1を加算して次の処理に移行する。
次に、図20のフローチャートを参照しながら、サブ側で行われる演出内容決定実行処理3につき説明する。まず、ステップ3502で、遊技内容情報受信手段201(3)が、主制御装置100(3)側から決定された全ラウンドの開放パターン情報を受信したか否かを判定する。ステップ3502でYesの場合、特別遊技時演出内容決定手段202a3(3)は、演出内容データ記録手段202a3(3)を参照しながら、決定された前記情報の基づき全偽ラウンドにおける演出内容を決定する。
ここで、図21に示すように、演出内容データ記録手段202a3(3)中には、継続タイプ演出データ202a3−1(3)と終了タイプ演出データ202a3−2(3)が記録されており、いずれも、時間の異なる複数の演出パターンが記録されている。そして、例えば、決定されたラウンド数が1であり、当該ラウンドでの開放パターンとして図16(b)のパターン1が選択された場合には、最初の4回(5秒開放)は、継続タイプ演出データ202a3−1(3)のパターン4又はパターン7が選択され、最後の1回(5秒開放)は、終了タイプ演出データ202a3−2(3)のパターン4又はパターン7が選択される。そして、このようにして決定された全偽ラウンドの演出に関する情報は、予定演出スケジュール記録手段202a4(3)に記録される。
次に、ステップ3506で、遊技内容情報受信手段201(3)は、主制御装置100(3)側から、該当偽ラウンド(最初であれば1ラウンドの偽1ラウンド)の演出開始許可信号を受信したか否かを判定する。ステップ3506でYesの場合、ステップ3508で、画像表示制御手段202(3)は、予定演出スケジュール記録手段202a4(3)を参照して、当該偽ラウンドで演出される内容を確認し、当該演出内容を演出内容データ記録手段202a3(3)から呼び出し実行する。次に、ステップ3510で、遊技内容情報受信手段201(3)は、主制御装置100(3)側から、当該偽ラウンド演出終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ3510でYesの場合、次の処理に移行する。他方、ステップ3510でNoの場合、遊技内容情報受信手段201(3)は、主制御装置100(3)側から、当該ラウンド演出強制終了信号を受信したか否かを判定し、Yesの場合には、ステップ3514で、演出強制終了手段202(3)が、今回が最終ラウンドでない場合には、演出強制終了データ記録手段202b2(3)の継続タイプ演出データ202b2−1(3)から1つの継続タイプ演出を決定し、他方、今回が最終ラウンドである場合には、演出強制終了データ記録手段202b2(3)の終了タイプ演出データ202b2−2(3)から1つの終了タイプ演出(強制終了バージョン)を決定した上で、現在行われている偽ラウンドの演出及び当該ラウンドにおける以後の偽ラウンドの予定演出をすべてキャンセルした上で、決定された前記終了タイプ演出と置き換える。
次に、図22のタイミングチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の作用につき説明する。図22を簡単に説明すると、上から2番目の「本最良形態パターン(1)」と3番目の「本最良形態パターン(2)」が、本最良形態に係るパチンコ遊技機の大入賞口の開閉パターンである。いずれのパターンも、内部では、大当たり決定時に内部で実ラウンド数として3ラウンドが決定され、そして、ラウンド1では小分けパターン2(偽ラウンド数10)が、ラウンド2では小分けパターン1(偽ラウンド数5)が、ラウンド3では開放パターン3(偽ラウンド数6)が、夫々選択されたことを想定している(したがって、予定偽ラウンド数は、10+5+6=21ラウンド)。更に、これら偽ラウンドの間に画像表示装置2上で行われる演出内容としては、図23に示すようなパターンが特別遊技開始前に決定されていることを想定する。但し、「本最良形態パターン(1)」では、実ラウンド1において、所定開閉回数(18回)に達する前に入賞球数が10球に達せず、したがって、予定のすべての偽ラウンドが実行されるのに対し、「本最良形態パターン(2)」では、実ラウンド1において、所定回数(18回)に達する前(12回目)に入賞球数が10球に達し、したがって、予定の偽ラウンドの内、それ以後の6回の偽ラウンドがキャンセルされ、最終的には15回の偽ラウンドが実行される点で相違する。
以下、はじめに、「本最良形態パターン(1)」につき時系列的に説明する。まず、特別遊技開始直後、内部でのラウンド1に相当する回数(18回)分、大入賞口5は、小分けパターン2に従った開閉動作を行い、10の偽ラウンドを生み出す。このように、内部的には1ラウンドでありながら、表面上は10ラウンドとなる。他方、画像表示装置2上では、図23に示す予定演出スケジュール記録手段202a4(3)に記録されているパターンの順に従い、パターン2→パターン2→パターン5→パターン5→パターン2→パターン5→パターン5→パターン2→パターン5→パターン5の順で継続確定演出が行われる。そして、偽ラウンドが10回終了することにより実ラウンド1が終了し、次に、内部的には実ラウンド2に移行する。当該実ラウンド2においては、大入賞口5は、小分けパターン1に従った開閉動作を行い、5回の偽ラウンドを生み出す。この際、画像表示装置2上では、図23に示す予定演出スケジュール記録手段202a4(3)に記録されているパターンの順に従い、パターン4→パターン4→パターン7→パターン4→パターン4の順で継続確定演出が行われる。そして、当該5回の偽ラウンドが終了することにより実際のラウンド2が終了し、次に、内部的には最終ラウンドである実ラウンド3に移行する。当該実ラウンド3においては、大入賞口5は、小分けパターン3に従った開閉動作を行い、6回の偽ラウンドを生み出す。この際、画像表示装置2上では、図23に示す予定演出スケジュール記録手段202a4(3)に記録されているパターンの順に従い、パターン3→パターン3→パターン2→パターン6→パターン6の順で継続確定演出が行われ、最後の偽ラウンドでパターン9という終了確定演出が行われ、特別遊技が終了する。
次に、「本最良形態パターン(2)」につき説明する。まず、特別遊技開始直後、4回目の偽ラウンドまではパターン(1)と同様に行われるが、4回目の偽ラウンドの開閉動作中(開放後1秒経過時)に、実ラウンドトータルで10球入賞したため、4回目の偽ラウンドの残り時間と以後の予定されていた6回の偽ラウンドはキャンセルされる。尚、2回目及び3回目の実ラウンド(偽ラウンド5〜15回目)は、「本最良形態パターン(1)」の偽ラウンド11〜21回目と同じである。以下、特に4回目の偽ラウンドから5回目の偽ラウンド(2回目の実ラウンドの初回)までの画像表示装置2上での演出内容につき詳述する。
4回目の偽ラウンドの0〜1秒においては、演出確定パターンの「パターン5」が表示されているものの、主人公が無表情であるので、遊技者には当該パターンが継続確定パターンか否かは分からない状態である。そして、1秒後に、大入賞口5が閉鎖すると共に、演出パターンが「パターンA」に切り替わり、突然爆発すると主に、煙が消えた後に主人公の笑い顔が表示され、遊技者に継続確定告知を行う。そして、10秒間この演出が行われた後、次の偽ラウンド5に移行し、画像表示装置2上ではパターン4の演出が行われる。
本最良形態に係るパチンコ遊技機によれば、内部で決定されたラウンド数が遊技者に分からない或いは分かりづらい状況で、各ラウンドでの演出内容を特別遊技の継続又は終了とリンクさせているので、遊技者を特別遊技中でも退屈させることなく楽しませることができる。
また、当初から特別遊技中の継続回数を把握した上ですべてのラウンドの演出パターンを決定するので、各演出パターンを内容的に相互にリンクさせて一つのストーリーをもたせた演出を特別遊技中に行うことが可能になる。
更には、従来の第一種機種のようなパチンコ遊技機において、各ラウンドにおける開放パターンを変化させることで特別遊技中の遊技が単調になるという欠点が解消される。また、見た目のラウンド(偽ラウンド)においては継続回数に比例した出球ではなくなるので、特別遊技中の遊技も楽しむことが可能になる。
尚、上記最良形態における構成は限定的なものではなく、当業者が想定しうる様々な変更形態も記載されているものと理解すべきである。例えば、上記最良形態では、従来の1種を対象にしたが、従来の2種や3種であってもよい。また、ラウンド継続に関し、大入賞口5内の特定領域の通過を条件としてもよい。