JP4595735B2 - 通信システムおよび無線通信装置 - Google Patents

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本発明は、例えばTDMA(Time Division Multiple Access)方式のように、周波数の異なる複数のスロットを順次送信または受信する通信システム(通信方式)および該通信システムを用いた無線通信装置に関する。
一般に、携帯電話システム、PHS(Personal Handyphone System)等の移動体無線通信システムでは、例えばTDMA方式(時分割多元接続方式)のように、周波数の異なる複数のスロット(通話スロット)を順次送信または受信する通信システムを用いることがある。このような通信システムでは、スロットに応じた周波数の発振信号を出力するPLL(Phase Locked Loop)回路と、該PLL回路から出力する発振信号の周波数を設定する周波数設定回路とが用いられていた(例えば、非特許文献1参照)。
飯塚伸夫,山川純,「高周波システム&回路設計 第4章 局部発振回路とシンセサイザ」,トランジスタ技術SPECIAL No.47,CQ出版株式会社,1994年9月,p.36−53
ところで、従来技術では、2つのスロットの間(ガードタイム)で発振信号の周波数を切換えて所望の周波数にロックさせ、各スロットを送信または受信する構成となっている。そして、PLL回路は周波数設定データを記憶する記憶部を備えると共に、周波数設定回路は該記憶部に周波数設定データを一旦格納した後に、PLL回路による発振信号の周波数を切換えていた。このとき、周波数設定回路は、一般に時系列のシリアルデータ信号を用いて周波数設定データを出力し、該周波数設定データを記憶部に格納する。そして、周波数設定回路は、記憶部に周波数設定データを格納した後に、駆動信号を出力し、PLL回路による発振信号の周波数を切換える構成となっている。
このため、従来技術では、前回のスロットの送信等が終了した後であっても、記憶部内に周波数設定データを格納するまでの間(シリアルデータ信号を出力している間)は、発振信号の周波数を切換えることができなかった。この結果、スロット間のカードタイム中に発振信号を所望の周波数に収束させることができず、次のスロット(今回のスロット)を送信または受信できなかった。また、仮に収束することができても、より高速なロックアップ時間が要求されるため、ノイズ特性の悪いPLL回路になってしまう。従って、従来技術では、例えば各スロットに対して交互に動作する2個のPLL回路を備え、一方のPLL回路が発振信号を出力している間に、他方のPLL回路による発振信号の周波数を切換える必要があり、製造コストが高いという問題があった。
一方、前回のスロットの送信または受信している間に、周波数設定回路からPLL回路に向けて周波数設定データを出力し、周波数設定データを予め記憶部内に格納する方法も知られている。しかし、この場合には、周波数設定データ用のシリアルデータ信号とクロック信号とに対してPLL回路のアイソレーションが不十分なことがあり、発振信号に対して例えばクロック信号に応じたノイズが混入することがある。この結果、スロットの送信、受信に悪影響を及ぼすという問題があった。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、発振信号にクロック信号に応じたノイズを発生させずに発振信号の周波数の切換えを行うことができる通信システムおよび無線通信装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために請求項1の発明は、スロットに応じた周波数の発振信号を出力するPLL回路と、該PLL回路から出力する発振信号の周波数を設定する周波数設定回路とを備え、前記PLL回路の発振信号に基づいて生成された周波数で順次送信または受信する通信システムにおいて、前記PLL回路は、前記周波数設定回路から出力される単一の周波数設定データを格納する記憶部を備え、前記周波数設定回路は、前回のスロットの送信または受信が終了して今回のスロットを送信または受信する前に、該記憶部内に予め格納された今回のスロットに対する周波数設定データを用いて前記PLL回路による発振信号の周波数を切換え、前記周波数設定回路は、周波数を切換えている間に次回のスロットに対する周波数設定データを前記PLL回路に出力し、前記記憶部内の周波数設定データを更新することを特徴としている。
請求項2の発明では、前記周波数設定回路は、前記発振信号が切換前の周波数から切換後の周波数に収束する収束時間よりも短い時間で、前記周波数設定データを前記PLL回路に出力する構成としている。
請求項3の発明では、前記周波数設定回路は、駆動信号を前記PLL回路に出力することによって前記発振信号の周波数を切換え、前記周波数設定回路は、時系列のデータ信号と、該データ信号の読込みタイミングを決めるクロック信号とを用いて、前記駆動信号を出力した後に前記周波数設定データを前記PLL回路に出力することによって、前記記憶部内の周波数設定データを更新する構成としている。
請求項4の発明では、前記スロットは、該スロット毎に時分割して各局に割り当てるTDMA方式に適用する構成としている。
また、請求項5の発明のように、本発明の通信システムを用いて無線通信装置を構成してもよい。
請求項1の発明によれば、周波数設定回路は、前回のスロットの送信または受信が終了して今回のスロットを送信または受信する前に、周波数設定回路から出力されて記憶部内に予め格納された今回のスロットに対する単一の周波数設定データを用いてPLL回路による発振信号の周波数を切換える構成としている。このため、前回のスロットの送信等が終了した直後に、PLL回路を動作させて発振信号の周波数を切換えることができる。これにより、記憶部内に周波数設定データを格納するための時間を省いて発振信号の周波数を切換えることができるから、2つのスロット間のほぼ全ての時間を使って発振信号の周波数を切換えることができ、周波数設定データを格納する時間分だけ余裕をもって所望の周波数に収束させることができる。この結果、スロット間のガードタイムが短時間であっても、ガードタイム中に確実に発振信号を所望の周波数に収束させることができる。
また、周波数設定回路は、周波数を切換えている間に次回のスロットに対する周波数設定データをPLL回路に出力し、記憶部内の周波数設定データを更新する。このため、スロットを送信または受信するときには、周波数設定データをPLL回路に出力しないから、発振信号にクロック信号に応じたノイズが生じることがなく、スロットを確実に送信または受信することができる。
請求項2の発明によれば、周波数設定回路は、発振信号の収束時間よりも短い時間で、周波数設定データをPLL回路に出力する構成としている。このため、発振信号が収束する途中の過渡状態では周波数設定データが出力されるものの、発振信号が所望の周波数に収束した後には周波数設定データが出力されることがない。この結果、収束後の発振信号にクロック信号に応じたノイズが発生することがないから、ノイズのない発振信号を用いてスロットを確実に送信または受信することができる。
請求項3の発明によれば、周波数設定回路は駆動信号をPLL回路に出力するから、該駆動信号をトリガ信号として記憶部内に格納された周波数設定データを用いて発振信号の周波数を切換えることができる。また、駆動信号を出力した後には、記憶部内の周波数設定データは更新可能となる。このため、周波数設定回路は、駆動信号を出力した後に、時系列のデータ信号とクロック信号とを用いて周波数設定データをPLL回路に出力する。これにより、発振信号の周波数を切換える間に、記憶部内の周波数設定データを更新することができる。また、発振信号の周波数を切換えるときには、従来技術に比べて、時系列のデータ信号を出力する時間だけ余裕をもって周波数を収束させることができ、スロット間のガードタイムが短時間であっても、ガードタイム内に確実に発振信号を所望の周波数に収束させることができる。
請求項4の発明によれば、スロット毎に時分割して各局に割り当てるTDMA方式に適用する構成としている。このため、各局に応じてスロットの周波数が順次切換るときでも、2つのスロット間のガードタイム内に、発振信号の周波数を確実に切換えることができると共に、次回のスロットに応じた周波数設定データを記憶部内に格納することができる。
以下、本発明の実施の形態による通信システムとして、PHSに適用した場合を例に挙げて、添付図面を参照して詳細に説明する。
なお、PHS(RCR STD−28規格)は、時分割で送信(Tx)と受信(Rx)の双方向の伝送を行うTDD(Time division dultiplex)が採用されると共に、時分割で多元接続を行うTDMAが採用されている。このため、PHS用の高周波信号RFは、図3に示すように、例えば4個の基地局または移動局に割り当てるために、4個の送信用スロットT1〜T4と4個の受信用スロットR1〜R4との合計8個のスロットで1フレーム(1周期)を構成している。
また、スロットT1〜T4,R1〜R4は、順次送信または受信されると共に、それぞれ異なるスロットに応じた周波数ft1〜ft4,fr1〜fr4の高周波信号RFを用いて伝送されるものである。
まず、図1は、本発明の実施の形態として、PHSに適用される無線通信装置を示している。図において、1は高周波信号RFを送信または受信するアンテナで、該アンテナ1は、切換器2を介して後述する送信回路3と受信回路4とに選択的に接続されている。そして、アンテナ1は、送信用スロットT1〜T4を送信するときには、切換器2を用いて送信回路3に接続されると共に、受信用スロットR1〜R4を受信するときには、切換器2を用いて受信回路4に接続されるものである。
3は送信信号TSに基づいて高周波信号RFを出力する送信回路で、該送信回路3は、後述のベースバンド処理部7とPLL回路5とに接続されている。そして、送信回路3は、PLL回路5から出力される発振信号LOを用いてベースバンド処理部7から出力される送信信号TSをアップコンバートし、送信用スロットT1〜T4からなる送信用の高周波信号RFを出力する。
4は受信した高周波信号RFに基づいて受信信号RSを出力する受信回路で、該受信回路4は、後述のベースバンド処理部7とPLL回路5とに接続されている。そして、受信回路4は、PLL回路5から出力される発振信号LOを用いて受信用スロットR1〜R4からなる高周波信号RFをダウンコンバートし、受信信号RSを出力する。
5は発振信号LO(局部発振信号)を出力するPLL回路で、該PLL回路5は、図2に示すように、電圧制御発振器5A、PLLIC(Phase Locked Loop Integrated Circuit)5Bおよびループフィルタ5Cによって構成され、電圧制御発振器5Aに対してフィードバックループを形成している。
ここで、PLLIC5Bは、例えば発振信号LOを1/Mに分周する分周器と、該分周器から出力された比較信号と基準信号V0との位相差を比較して該位相差に応じた電圧を位相差信号として出力する位相比較器等によって構成されている。一方、ループフィルタ5Cは、例えば低域通過フィルタ等によって構成され、PLLIC5Bによる位相差信号から不要周波数成分を除去して直流電圧からなる制御信号を出力する。これにより、電圧制御発振器5Aは、位相差が一定(例えば零)となるようにフィードバック制御されるから、基準信号V0の周波数に対して定数M倍の周波数をもった発振信号LOを出力する。
また、PLLIC5Bは、レジスタ等からなる記憶部6を備えると共に、例えば3線のシリアル信号線を介して後述するベースバンド処理部7に接続されている。そして、PLLIC5Bは、ベースバンド処理部7からクロック信号CLK、データ信号DATA、駆動信号としてのロード許可(load enable)信号LEからなる3線式シリアル信号が入力される。これにより、PLLIC5Bは、周波数設定データとしての分周用の定数Mが記憶部6内に格納されると共に、該記憶部6内に格納された定数Mを用いて発振信号LOを切換える。
具体的には、データ信号DATAは、定数Mを例えば24ビットの時系列な情報として伝送する。また、クロック信号CLKは、連続したパルス信号によって構成され、その立ち上がりまたは立ち下がりのタイミングを用いてデータ信号DATAの読込みタイミングを決めている。これにより、PLLIC5Bは、時系列のデータ信号DATAから定数Mを読み出し、記憶部6内に格納する。
また、ロード許可信号LEは、例えば単一のパルス信号によって構成されている。そして、記憶部6内に定数Mが格納された状態で、ロード許可信号LEが入力されたときには、PLLIC5Bは、記憶部6内の定数Mを読み出し、該定数Mを用いて発振信号LOを1/Mに分周する。この結果、電圧制御発振器5Aは、所望の周波数として、基準信号V0の周波数に対して定数M倍の周波数をもった発振信号LOを出力する。これにより、発振信号LOの周波数を定数Mに応じて切換えることができる。
7は周波数設定回路を構成するベースバンド処理部で、該ベースバンド処理部7は、図1に示すように、送信回路3と受信回路4とに接続されている。そして、送信時には、ベースバンド処理部7は、例えばQPSKデータ信号等のベースバンド信号(ディジタル信号)を用いて送信信号TSを変調して出力する。一方、受信時には、ベースバンド処理部7は、例えば受信回路4から出力される受信信号RSを用いてベースバンド信号を複号して出力する。このとき、ベースバンド処理部7は、送信時には、送信回路3に向けて送信用のスロットT1〜T4に応じた送信信号TSを出力し、受信時には、受信用のスロットR1〜R4に応じた受信信号RSを用いてベースベンド信号を出力する。
さらに、ベースバンド処理部7は、例えば3線式シリアル信号線を用いてPLL回路5に接続され、データ信号DATA、クロック信号CLKおよびロード許可信号LEを出力する。ここで、ベースバンド処理部7は、図3および図4に示すように、隣合う2つのスロット間(例えばスロットR1,R2間)のガードタイムGTのうち前回のスロット(例えばスロットR1)の送信または受信が終了した後に、まずロード許可信号LEを出力する。このとき、PLL回路5の記憶部6には、今回のスロット(例えばスロットR2)に応じた周波数設定データ(定数M)を予め格納しておく。これにより、ベースバンド処理部7は、ロード許可信号LEを出力することによって、記憶部6内に格納された定数Mを用いて発振信号LOの周波数を前回のスロット(スロットR1)に応じた値(例えば周波数fr1)から今回のスロット(スロットR2)に応じた値(例えば周波数fr2)に切換える。
また、ベースバンド処理部7は、ガードタイムGTのうちロード許可信号LEを出力した後に、次回のスロット(例えばスロットR3)に対する周波数設定データ(定数M)をPLL回路5に出力する。これにより、ベースバンド処理部7は、PLL回路5の記憶部6内に格納された周波数設定データを次回のスロットに応じた値に更新する。
なお、ベースバンド処理部7は、発振信号LOの周波数を前回の値(例えば周波数fr1)から今回の値(例えば周波数fr2)に切換えている間に、周波数設定データ用のデータ信号DATA、クロック信号CLKを出力する。即ち、ベースバンド処理部7は、発振信号LOの周波数が今回の値(例えば周波数fr2)に収束するまでの収束時間t0(過渡現象が生じている時間)よりも短い時間でデータ信号DATA、クロック信号CLKを出力する。このため、データ信号DATA、クロック信号CLKの出力時間t2は、発振信号LOの収束時間t0よりも短時間になっている(t2<t0)。
そして、ベースバンド処理部7は、全てのスロットT1〜T3,R1〜R4間のガードタイムGTで、以上の発振信号LOの周波数の切換え動作と周波数設定データの更新動作とを繰返す。これにより、ベースバンド処理部7は、PLL回路5から各スロットT1〜T3,R1〜R4に応じた周波数ft1〜ft4,fr1〜fr4の発振信号LOを出力させるものである。
本実施の形態による無線通信装置は上述のように構成されるものであり、次にその作動について説明する。
まず、送信時には、ベースバンド処理部7は、ベースバンド信号を用いて送信信号TSを変調して出力する。これにより、送信回路3は、PLL回路5による発振信号LOを用いて送信信号TSを高周波信号RFにアップコンバートし、送信用のスロットT1〜T4をアンテナ1から順次送信する。
一方、受信時には、アンテナ1から受信用の高周波信号RF(スロットT1〜T4)を受信すると、受信回路4は高周波信号RFを受信信号RSにダウンコンバートして出力する。これにより、ベースバンド処理部7は、受信信号RSを用いてベースバンド信号を複号して出力する。
然るに、PLL回路5は、各スロットT1〜T4,R1〜R4に応じた周波数ft1〜ft4,fr1〜fr4の発振信号LOを出力する。このとき、ベースバンド処理部7は、予め今回のスロット(例えばスロットR2)の周波数設定データ(定数M)をPLL回路5の記憶部6に格納しておく。そして、ベースバンド処理部7は、図3に示すように、2つのスロット間(例えばスロットR1,R2間)のガードタイムGTのうち前回のスロット(例えばスロットR1)の送信または受信が終了した直後に、PLL回路5に対してロード許可信号LEを出力する。これにより、ガードタイムGTのほぼ全ての時間t1を使って発振信号LOの周波数を切換えることができ、周波数設定データを格納する時間t2分だけ余裕をもって所望の周波数に収束させることができる。
即ち、従来技術のように、ベースバンド処理部7が、ガードタイムGTで周波数設定データを出力した後に、ロード許可信号LEを出力して発振信号LOの周波数を切換えた場合には、周波数の切換えに使用できる時間は、ガードタイムGTの時間t1から周波数設定データを格納するための時間t2を引いた値(t1−t2)となる。このとき、周波数設定データ(定数M)はシリアルなデータ信号DATAで出力されるため、例えば1ビット当り0.1μsの転送時間(クロック信号CLKの1周期分の時間)を仮定すると、24ビットのデータ信号DATAを転送するためには2.4μsの時間t2が必要となる。これに対し、ガードタイムGTの時間t1は例えば30μs程度であるから、時間t1の10%程度が周波数設定データの格納に消費されてしまう。この結果、従来技術では、ガードタイムGTの間では発振信号LOの周波数を収束させることができず、例えば2個のPLL回路を交互に用いることによって、各スロットT1〜T4,R1〜R4に応じた周波数ft1〜ft4,fr1〜fr4の発振信号LOを出力していた。
これに対し、本実施の形態では、周波数設定データを格納するための時間t2(データの転送時間)も含めて発振信号LOの周波数の切換えに用いることができるから、ガードタイムGTの時間t1が短時間であっても、ガードタイムGT内で確実に発振信号LOを所望の周波数に収束させることができる。この結果、単一のPLL回路5を用いて各スロットT1〜T4,R1〜R4に応じた周波数ft1〜ft4,fr1〜fr4の発振信号LOを出力することができ、2個のPLL回路を用いる従来技術に比べて、製造コストを低減することができる。
また、ベースバンド処理部7は、発振信号LOの周波数を切換えている間(例えば図3中の時間t0)に次回のスロット(例えば図3中のスロットR3)に対する周波数設定データをPLL回路5に出力し、記憶部6内の周波数設定データを更新する。このため、スロットT1〜T4,R1〜R4を送信または受信するときには、周波数設定データをPLL回路5に出力しないから、発振信号LOにクロック信号CLKに応じたノイズが生じることがなく、スロットT1〜T4,R1〜R4を確実に送信または受信することができる。
特に、ベースバンド処理部7は、発振信号LOの収束時間t0よりも短い時間で、周波数設定データをPLL回路5に出力する構成としている。このため、発振信号LOが収束する途中の過渡状態では周波数設定データが出力されるものの、発振信号LOが所望の周波数に収束した後には周波数設定データが出力されることがない。この結果、収束後の発振信号LOにクロック信号CLKに応じたノイズが発生することがないから、ノイズのない発振信号LOを用いてスロットT1〜T4,R1〜R4を確実に送信または受信することができる。
また、本実施の形態では、スロットT1〜T4,R1〜R4毎に時分割して各局に割り当てるTDMA方式に適用する構成としている。このため、各局に応じてスロットT1〜T4,R1〜R4の周波数ft1〜ft4,fr1〜fr4が順次切換るときでも、2つのスロット間のガードタイムGT内に、発振信号LOの周波数を確実に切換えることができると共に、次回のスロットに応じた周波数設定データを記憶部6内に格納することができる。
なお、前記実施の形態では、通信システムとしてPHSを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、周波数の異なる複数のスロットを順次送信または受信する通信システムであれば広く適用できるものである。
本発明の実施の形態による無線通信装置を示すブロック図である。 図1中のPLL回路を示すブロック図である。 図1中の無線通信装置による発振信号の切換え動作を示す説明図である。 図3中のa部のクロック信号、データ信号およびロード許可信号を拡大して示す説明図である。
符号の説明
1 アンテナ
3 送信回路
4 受信回路
5 PLL回路
6 記憶部
7 ベースバンド処理部(周波数設定回路)
T1〜T4,R1〜R4 スロット
DATA データ信号
CLK クロック信号
LE ロード許可信号(駆動信号)

Claims (5)

  1. スロットに応じた周波数の発振信号を出力するPLL回路と、該PLL回路から出力する発振信号の周波数を設定する周波数設定回路とを備え、前記PLL回路の発振信号に基づいて生成された周波数で順次送信または受信する通信システムにおいて、
    前記PLL回路は、前記周波数設定回路から出力される単一の周波数設定データを格納する記憶部を備え、
    前記周波数設定回路は、前回のスロットの送信または受信が終了して今回のスロットを送信または受信する前に、該記憶部内に予め格納された今回のスロットに対する周波数設定データを用いて前記PLL回路による発振信号の周波数を切換え、
    前記周波数設定回路は、周波数を切換えている間に次回のスロットに対する周波数設定データを前記PLL回路に出力し、前記記憶部内の周波数設定データを更新することを特徴とする通信システム。
  2. 前記周波数設定回路は、前記発振信号が切換前の周波数から切換後の周波数に収束する収束時間よりも短い時間で、前記周波数設定データを前記PLL回路に出力する構成としてなる請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記周波数設定回路は、駆動信号を前記PLL回路に出力することによって前記発振信号の周波数を切換え、
    前記周波数設定回路は、時系列のデータ信号と、該データ信号の読込みタイミングを決めるクロック信号とを用いて、前記駆動信号を出力した後に前記周波数設定データを前記PLL回路に出力することによって、前記記憶部内の周波数設定データを更新する構成としてなる請求項1または2に記載の通信システム。
  4. 前記スロットは、該スロット毎に時分割して各局に割り当てるTDMA方式に適用してなる請求項1,2または3に記載の通信システム。
  5. 前記請求項1ないし4のいずれかに記載の通信システムを用いた無線通信装置。
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