JP4595208B2 - シャッター巻取部の構造及びシャッター巻取部の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャッター装置を構成するシャッターカーテンを巻き取るためのシャッター巻取部の構造及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シャッター装置には、開閉体であるシャッターカーテンを巻き取り・巻き戻しするためのシャッター巻取部が備えられている。図7に示すように、このシャッター巻取部1は、建物躯体側にブラケット等を介して両端が固定される固定軸3を中心に有し、この固定軸3に、少なくとも両端付近に位置して、固定軸3に対して回動自在なホイール5が配置されているとともに、これらホイール5を複数の連結杆7によって連結し、また、固定軸3には開閉時の各ホイール5の回転の助勢を行う図示しないばねが巻回されている構成となっている。
【0003】
また、固定軸3に電動モータ9を配置し、その出力軸にホイール5を連動連結させることで、電動により各ホイール5を回転させ、その回転にてシャッターカーテンを巻き取るよう構成されている電動シャッター装置もある。
【0004】
そして、これらシャッター巻取部1を構成する各部品は、略全てが金属を素材としており、その各部品には酸化防止被膜として防錆油が塗布などの手段で被膜状に設けられたり、また、錆止め剤が添加された樹脂塗料などが塗膜状に塗布されて防錆性能を付加された構造となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シャッター装置は、上記シャッター巻取部に巻き取られるシャッターカーテンの一方の面が、屋外側となるような構成が一般的であり、雨水などが付着した状態のまま巻き取られることもあることから、このシャッター巻取部を構成する各部品には、雨水などの水分が付着することとなり、経時変化により、前記防錆油がこの水分により落とされてしまうおそれがあり、その場合にシャッター巻取部に錆が発生する問題が発生する。
【0006】
また、このシャッター巻取部に対して、シャッターカーテンの巻き取り、巻き戻しの動作が行われると、互いに接触や摺接などを起こすことから、防錆油の被膜や塗膜が擦られ剥離されてしまい、上記同様に錆の発生のおそれがあり、さらに、その剥離した箇所に上記のような雨水が付着することで錆の発生を促すこととなる。
【0007】
さらに、上記のように錆が発生することにより、この錆がシャッターカーテンの開閉に伴って落下するという問題が発生し、また、その錆がシャッターカーテンに付着したり、転移して、シャッターカーテンの美観を損ねる問題も発生する。
【0008】
そして、このように錆が発生してしまうと、シャッター巻取部は、その耐久性が劣化することとなり、製品の機械的強度の低下を招き、また、製品寿命を短くするものである。
【0009】
さらには、シャッター巻取部とシャッターカーテンとが擦れて巻き取りや巻き戻したりすると、当然のことながら、金属のシャッター巻取部がシャッターカーテンと直接摺接することとなり、シャッターカーテンの開閉時に騒音を発生させてしまうこともある。
【0010】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、シャッター装置を構成するシャッター巻取部に、錆の発生を防止させ、また、シャッターカーテンの開閉時における騒音などを防止することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項1記載のシャッター巻取部21の構造は、固定軸23の一端、他端及びその中間の外周に回動自在に取り付けられた複数のホイール25と、該ホイール25同士を連結する連結杆27とによって構成されたシャッター巻取部21の、一端のホイールと中間のホイールとの間に形成されるシャッター駆動装置の他電装部品を含むメンテナンス対象部分は、円周方向全周に渡って開口されるとともに、該開口部33にはシート状のカバー35が着脱自在に取り付けられて覆われており、他端のホイールと前記中間のホイールとの間に形成される非メンテナンス対象部分には熱収縮性の合成樹脂シートからなる筒状の被覆材31がホイールの外周に熱収縮された状態で密着されて被着され、前記カバー35の巻着方向両端の縁部に係止部材が設けられ、該両端の縁部の係止部材同士が係合されることで、カバー35が前記被覆材31の外周に締め付けられた状態で取り付けられていることを特徴とす。
【0012】
このシャッター巻取部21の構造では、シャッター巻取部21の外周が被覆材31及びカバー35にて被覆され、シャッター巻取部21が外気から遮断されることとなり、シャッター巻取部21に水分等が付着することがなくなり、シャッター巻取部21の錆の発生が防止される。また、錆による汚れが他の部分に付着するような不具合が起こらなくなり、シャッター装置として美観を損ねるような問題が発生しなくなる。
そして、メンテナンス対象部分は、脱着が自在なカバー35にて覆われることから、メンテナンス時に、このカバー35を取り外すことで視認が可能となり、かつ、シャッター巻取部に電動モータなどの駆動装置29がある場合の保守・点検・修理が容易になる。さらに、シャッター巻取部21をシャッター装置から取り外すような大掛かりな作業が不要となり、メンテナンス作業性が大幅に向上することになる。
【0013】
前記のシャッター巻取部21の構造では、シャッター巻取部21の外周に、熱収縮性の合成樹脂シートからなる被覆材31が筒状に被着されるとともに、該被覆材31には、前記シャッター巻取部21内方のメンテナンス対象部分を露出させる非被覆部33が形成されており、
該非被覆部33に、シート状のカバー35が脱着自在に取り付けられている。
【0014】
このシャッター巻取部21の構造では、シャッター巻取部21の外周が被覆材31及びカバー35にて被覆され、シャッター巻取部21が外気から遮断されることとなり、シャッター巻取部21に水分等が付着することがなくなり、シャッター巻取部21の錆の発生が防止される。
また、錆による汚れが他の部分に付着するような不具合が起こらなくなり、シャッター装置として美観を損ねるような問題が発生しなくなる。
そして、シャッター巻取部21は、湿度や潮風などに対して遮断され、錆の発生が防止されるので、腐食が起きにくくなり、耐久性が向上される。特に、被覆材31に熱収縮性の合成樹脂シートが用いられることで、加熱によりシート材が収縮可能になり、簡便に防錆構造が得られる。また、シャッター巻取部21がシート材にて被覆され、シャッターカーテンとシャッター巻取部21とが直接接触することがなくなり、シャッターカーテンに傷が発生したり、また、シャッターカーテンの開閉時における騒音がほとんど発生しなくなる。
そして、脱着自在なカバー35を非被覆部33より取り外すことでメンテナンス対象部分が露出されることとなり、このメンテナンス対象部分の視認が可能となり、かつ、シャッター巻取部に電動モータなどの駆動装置29がある場合の保守・点検・修理が容易になる。さらに、非被覆部33が設けられることで、特に電動モータなどのメンテナンスや修理が可能となり、シャッター巻取部21をシャッター装置から取り外すような大掛かりな作業が不要となり、メンテナンス作業性が大幅に向上することになる。
【0015】
前記のシャッター巻取部21の構造では、シャッター巻取部21の外周に、熱収縮性の合成樹脂シートからなる被覆材31が筒状に被着され、
シャッター巻取部内方のメンテナンス対象部分を露出させる非被覆部33が前記被覆材31の一部を除去して形成され、
前記非被覆部33に、シート状のカバー35が脱着自在に取り付けられている。
【0016】
このシャッター巻取部21の構造では、シャッター巻取部21の外周が被覆材31及びカバー35にて被覆され、シャッター巻取部21が外気から遮断されることとなり、シャッター巻取部21に水分等が付着することがなくなり、シャッター巻取部21の錆の発生が防止される。
また、錆による汚れが他の部分に付着するような不具合が起こらなくなり、シャッター装置として美観を損ねるような問題が発生しなくなる。
そして、シャッター巻取部21は、湿度や潮風などに対して遮断され、錆の発生が防止されるので、腐食が起きにくくなり、耐久性が向上される。特に、被覆材31に熱収縮性の合成樹脂シートが用いられることで、加熱によりシート材が収縮可能になり、簡便に防錆構造が得られる。また、シャッター巻取部21がシート材にて被覆され、シャッターカーテンとシャッター巻取部21とが直接接触することがなくなり、シャッターカーテンに傷が発生したり、また、シャッターカーテンの開閉時における騒音がほとんど発生しなくなる。
そして、脱着自在なカバー35を、被覆材31の一部を除去して形成される非被覆部33より取り外すことでメンテナンス対象部分が露出されることとなり、このメンテナンス対象部分の視認が可能となり、かつ、シャッター巻取部に電動モータなどの駆動装置29がある場合の保守・点検・修理が容易になる。さらに、非被覆部33が設けられることで、特に電動モータなどのメンテナンスや修理が可能となり、シャッター巻取部21をシャッター装置から取り外すような大掛かりな作業が不要となり、メンテナンス作業性が大幅に向上することになる。
【0017】
前記のシャッター巻取部21の構造では、前記非被覆部33が前記被覆材31の円周方向に形成されていることを特徴とする。
【0018】
このシャッター巻取部21の構造では、非被覆部33が被覆材31の円周方向に形成され、シャッター巻取部21のメンテナンス対象部分が、円周方向全周に亘って開口されることとなる。すなわち、非被覆部33は、被覆材31に、例えば円周方向二本の切断線を所定の間隔で入れることによって容易に形成可能となる。また、シャッター巻取部21の任意の回転位置においても非被覆部33として開口することとなり、メンテナンス対象部分に対する高いメンテナンス作業性が得られる。
【0019】
前記のシャッター巻取部21の構造では、前記非被覆部33を閉塞する前記カバー35の巻着方向両端の縁部に面ファスナー37などの係止部材が設けられている。
【0020】
このシャッター巻取部21の構造では、カバー35が非被覆部33に巻かれ、巻着方向両端の縁部に設けられた面ファスナー37などの係止部材同士が結合されることで、カバー35が被覆材31の外周に締めつけられた状態でシャッター巻取部21に巻着され、同時に非被覆部33を覆うことになる。従って、カバー35は、この巻着方向両端に設けられた面ファスナー37などの係止部材同士の結合を解除することにより、容易に脱着が行える。すなわち、非被覆部33の開閉が容易に行え、メンテナンス時における非被覆部33の開閉作業性が良好になる。
【0021】
参考例に係るシャッター巻取部21の構造では、前記非被覆部33の周縁部と該周縁部に対応する前記カバー35の周縁部に、面ファスナー37が設けられている。
【0022】
このシャッター巻取部21の構造では、カバー35が非被覆部33に巻かれると、カバー35の周縁部に設けられた面ファスナー37と、非被覆部33の周縁部に設けられた面ファスナー37とが結合され、カバー35の円周方向両側部が被覆材31に固定されるとともに、カバー35の巻着方向両端の縁部同士も固定され、カバー35のシャッター巻取部21への確実な固定が可能になり、また、密閉性も向上する。
【0023】
参考例に係るシャッター巻取部41の構造では、複数のホイール25と、該ホイール25同士を連結する連結杆27とによって構成されたシャッター巻取部41の外周及び両端のホイール側面に亘って、熱収縮性の合成樹脂シートからなる被覆材31が筒状に被着され、
シャッター巻取部内方のメンテナンス対象部分を露出させる窓部43が一端の前記ホイール側面に開口され、
該窓部43に対応した前記被覆材31を除去して形成された非被覆部45に、シート状のカバー47が着脱自在に取り付けられたことを特徴とする。
【0024】
このシャッター巻取部41の構造では、シャッター巻取部41の一端側のホイール側面に、メンテナンス対象部分を露出させる窓部43が開口され、この窓部43に対応した部分の被覆材31が除去されて非被覆部45が形成され、さらにこの非被覆部45が着脱自在なカバー47によって覆われている。これにより、固定軸方向からのメンテナンスが行われるシャッター巻取部41に対しても、密閉構造を形成しつつ、容易なメンテンスを可能にすることができる。
【0025】
請求項2記載のシャッター巻取部21の構造は、少なくとも前記カバー35が、透明な合成樹脂シートからなることを特徴とする。
【0026】
このシャッター巻取部21の構造では、被覆材31によって覆われるシャッター巻取部内方のメンテナンス対象部分が、透明なカバー35を通して視認可能になり、密閉構造を維持させたままで、メンテナンス対象部分の状況の把握が可能になり、効率的なメンテナンス作業が行えるようになる。
【0027】
請求項3記載のシャッター巻取部21,41の製造方法は、固定軸23の一端、他端及びその中間の外周に回動自在に取り付けられた複数のホイール25と、該ホイール同士を連結する連結杆27とによって構成されたシャッター巻取部21,41の外周に、熱収縮性の合成樹脂シートからなる被覆材31を筒状に覆う工程と、
該被覆材31を、周囲から加熱することで収縮させ前記シャッター巻取部21,41の外周及び両端のホイール側面に亘って被着する工程と、
シャッター巻取部内方の一端のホイールと中間のホイールとの間に形成されるシャッター駆動装置の他電装部品を含むメンテナンス対象部分に対応した前記被覆材31の部分を円周方向全周に亘って除去する工程と、
該被覆材31を除去した部分に、シート状のカバー35,47を脱着自在に取り付ける工程と、
を含むことを特徴とする。
【0028】
このシャッター巻取部21,41の製造方法では、熱収縮性の被覆材31がシャッター巻取部21,41を筒状に覆った後、この被覆材31が周囲から加熱されて収縮され、シャッター巻取部21,41の外周及び両端のホイール側面に亘って被着される。そして、シャッター巻取部内方のメンテナンス対象部分に対応した被覆材31が除去され、この除去部分に、着脱自在なシート状カバー35,47が取り付けられる。
従って、簡便かつ確実に、シャッター巻取部外周が密閉され、かつメンテナンス対象部分に一致させた非被覆部33,45が容易に形成可能になる。そして、被覆材31の除去によって形成された非被覆部33,45に、カバー35,47を取り付る工程とされるので、密閉構造を形成するか否かの確認を容易に行うことができ、非被覆部33,45の確実な封鎖が可能になる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るシャッター巻取部の構造及びシャッター巻取部の製造方法の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るシャッター巻取部の構造を表す斜視図である。
【0030】
まず、シャッター装置を構成するシャッター巻取部21は、建物開口の上縁部に水平に配設されて、この建物開口に対して開閉されるシャッターカーテンを巻き取る構成部分であり、従来の技術でも述べたように、固定軸23と、ホイール25と、連結杆27と、駆動装置29とで略構成されている。
【0031】
固定軸23は、建物躯体側にブラケット等を介して両端が固定されており(図示せず)、この固定軸23の両端付近に一対のホイール25,25が取り付けられている。なお、このホイール25,25は、固定軸23に少なくとも一対配設され、固定軸23の長さに応じて適宜複数配設されるものである。
【0032】
また、ホイール25,25は円周方向の等角度間隔に配置される複数の連結杆27によって互いに連結されており、これによりシャッター巻取部21は略かご状とされている。
【0033】
さらに、固定軸23には、電動モータよりなる駆動装置29が固定軸23の長手方向に沿って配設されており、この駆動装置29は、先端の駆動歯車(図示せず)が前記ホイール25に噛合して連動連結され、このホイール25を正逆両方向に回動させるようになっており、この回動により図示しないシャッターカーテンの巻き取り、巻き戻し、すなわち、開閉を行うようになっている。
【0034】
そして、このように構成されたシャッター巻取部21には、本実施の形態では、熱収縮性の合成樹脂シートからなる筒状の被覆材31が被覆されるようになっている。
【0035】
この被覆材31は、例えば、熱収縮性を有した可撓性に富む合成樹脂フィルム、好ましくは軟質ポリ塩化ビニル系樹脂フィルムよりなり、例えば、厚さが0.5mm程度に設定され、シャッター巻取部21の外径よりもやや大径の内径となるように設定された筒状に形成されている。
【0036】
さらに、好ましくは、この熱収縮性合成樹脂フィルムよりなる被覆材31は、筒状に形成されるとともに、両端に位置する各縁部が、軸線方向となる長手方向に対し、円周方向の収縮率が高い、すなわち、周方向に大きく収縮するよう設定されて成形されている合成樹脂フィルムとする。
【0037】
シャッター巻取部21を覆った被覆材31には、シャッター巻取部21内方のメンテナンス対象部分としての駆動装置29を露出させる非被覆部としての開口部33が、この被覆材31を除去して形成されている。
【0038】
この実施の形態では、開口部33が、被覆材31を円周方向に除去することで形成されている。すなわち、開口部33が被覆材を円周方向に除去して形成されることで、シャッター巻取部21のメンテナンス対象部分が、円周方向全周に亘って開口されることとなる。開口部33は、被覆材31に、円周方向二本の切断線を所定の間隔で入れることによって容易に形成可能となる。また、シャッター巻取部21の任意の回転位置においても開口部33として開口することとなり、メンテナンス対象部分である駆動装置29に対する高いメンテナンス作業性が得られる。
【0039】
なお、このメンテナンス対象部分としては、駆動装置29の他に、例えば、シャッターを駆動,制御するための制御盤、リモコン受信機、リモコンアンテナ等の電装部品や、コイルバネ等の機械部品等、シャッター巻取部内方におけるメンテナンスが必要な部品が配置される部分及びメンテナンス作業等に必要なスペースを含むこれらの部品の周辺部分である。そして、これらメンテナンス対象部分以外となる上記した固定軸23やホイール25,25は非メンテナンス対象部分となる。
【0040】
この開口部33には、シート状のカバー35が着脱自在に巻着されている。
これらシャッター巻取部21を覆う被覆材31及びカバー35のうち、少なくともカバー35は、透明な合成樹脂シート、例えばポリカーボネート樹脂シートからなる。また、被覆材31も、透明な合成樹脂シートからなることが好ましい。カバー35が透明であることにより、被覆材31によって覆われるシャッター巻取部21内方の駆動装置29が、透明なカバー35を通して視認可能になり、密閉構造を維持させたままで、メンテナンス対象部分である駆動装置29の状況の把握が可能になり、効率的なメンテナンス作業が行えるようになる。
【0041】
カバー35は、巻着方向両端の縁部に、面ファスナー37が設けられている。そして、カバー35は、開口部33に巻かれ、巻着方向両端の縁部に設けられた面ファスナー37同士が結合される。
従って、カバー35は、被覆材31の外周に締めつけられた状態でシャッター巻取部21に巻着されると同時に、開口部33を覆うことになる。また、開口部33は、この巻着方向両端に設けられた面ファスナー37同士の結合を解除することにより、容易に脱着が行える。つまり、開口部33の開閉が容易に行え、メンテナンス時における開口部33の開閉作業性が良好に行えるようになっている。
【0042】
次に、この被覆材31にてシャッター巻取部21を被覆する手順について説明する。
図2はシャッター巻取部の被覆手順を示す説明図、図3はカバーの取り付け前のシャッター巻取部の斜視図、図4は開口部にカバーが取り付けられた後のシャッター巻取部の斜視図である。
【0043】
まず、上記した構成の図2(a)に示すシャッター巻取部21の外周に、熱収縮性の合成樹脂シートからなる筒状の被覆材31を、図2(b)に示すように両端がホイール25からはみ出すようにして外挿する。この際、両端のホイール25からはみ出る被覆材31の長さが等しくなることを確認する。
【0044】
次に、蒸気などよりなる熱を被覆材31の外周、好ましくはシャッター巻取部21のホイール25の外周より加える。
【0045】
すると、この被覆材31は、熱収縮を起こし、長手方向より円周方向の収縮率が高く設定されることから、蒸気を与えるだけで、周方向に急激に収縮し、これにより、図2(c)に示すように、シャッター巻取部21のホイール25に密着し、このシャッター巻取部21の外周が被覆される。冷却後、収縮した被覆材31の表面に、穴や破れ、皺等の無いことを確認する。
【0046】
次いで、図2(d)に示すように、駆動装置29を取り付ける部分(メンテナンス対象部分)の被覆材31を、カッター等を用いてカットする。具体的には、メンテナンス対象部分であるホイール25同士の間を、ホイール25から内側に例えば約25mmのところで、全周に亘ってカットし、中央部を除去する。
【0047】
次いで、駆動装置29を、被覆材31をカットして形成した開口部33から差し込んで取り付ける。駆動装置29が固定軸23側に固定されたなら、駆動装置29からの電線を、ホイール25中心側の非回転フランジ部分25a(図1参照)から外部へと導出する。この電線は、シャッター巻取部21が躯体側へ固定された後、シャッター装置の制御部(図示せず)へと配線接続される。なお、駆動装置29には、専用の駆動装置用カバーが取り付けられてもよい。この場合専用の駆動装置用カバーは、駆動装置29が取り付けられた後、開口部33を介して駆動装置29へ取り付けられることになる。
【0048】
次いで、図3に示すように、被覆材31の開口部33に、カバー35を巻着する。カバー35は、シャッター巻取部21の全周に巻かれた後、両端の面ファスナー37同士が係着されることにより、シャッター巻取部21の開口部33に巻着される。これにより、図4に示すように、被覆材31によって被覆されたシャッター巻取部21の組み立てが完了する。
【0049】
従って、シャッター巻取部21が被覆材31にて覆われてしまうことから、従来のように、シャッターカーテンの開閉に伴い、シャッター巻取部21の各部の表面と直接に接触せず、防錆効果を有する被覆材31と接触することとなり、また、このシャッター巻取部21に接続されるシャッターカーテンを巻き取る際に、このシャッターカーテンに雨水などの水分が付着していても、シャッター巻取部21には浸入することがなく、すなわち、錆が発生しにくくなる効果を得られ、シャッター巻取部21の耐久性が向上して、製品の強度が低下することなく、製品寿命も長くなる。
【0050】
また、シャッター巻取部21が合成樹脂フィルムよりなる被覆材31にて覆われてしまい、この被覆材31の内側が外気から遮断される構成となることから、この内側であるシャッター巻取部21は、上記した水分以外に潮風などに対しても侵入を防ぐ構造となり、このことから、このシャッター巻取部21を備えたシャッター装置を沿岸地域などに対しても有効に設置可能となる。
【0051】
そして、シャッター巻取部21の回転によって、シャッターカーテンの巻き取り、或いは巻き戻しが行われる際に、シャッターカーテンはシャッター巻取部21に接触せず、このシャッターカーテンが被覆材31と直接擦れ合うものとなることから、その接触時等に騒音等はほとんど発生することがなくシャッターカーテンの開閉が行われることとなる。
【0052】
また、シャッター巻取部21に、たとえ錆が発生しても、このシャッター巻取部21は被覆材31にて覆われていることから、錆が剥がれてシャッター巻取部21より外部に落下するという懸念がない。
【0053】
また、このシャッター巻取部21を被覆する被覆材31に、開口部33が設けられ、カバー35に設けられた面ファスナー37の係着を外すことで、開閉が自在とされていることから、被覆材31にて覆われてしまっているシャッター巻取部21を視認することができ、かつ、筒状となっている被覆材31内に手を入れることができるので、シャッター巻取部21のメンテナンスや修理、特に駆動装置5の保守・点検・修理を行うことが可能となる。
【0054】
そして、この開口部33が設けられ、シャッター巻取部21のメンテナンスや修理を行うことが可能であることから、このようなメンテナンス作業などの際にシャッター巻取部21をシャッター装置から取り外すような大掛かりな作業が不要となり、このシャッター巻取部21に対する作業性が向上することとなる。
【0055】
なお、上述した実施の形態では、被覆材31を熱収縮性の合成樹脂シートとし、蒸気による加熱にて熱収縮させ被覆させる例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の加熱手段を用いることにより熱収縮を行わせてもよく、例えば熱風によって加熱してもよく、また湯に浸漬させる加熱方法としてもよい。
【0056】
さらに、上述した実施の形態では、被覆材31を構成する合成樹脂シートの厚みを0.5mm程度とした例について述べたが、これに限ることはなく、この合成樹脂シートの厚さは、シャッターカーテンの巻径に影響されない厚さであれば、例えば1mm程度の厚さに設定してもよく、このようにフィルム厚を大きくすることにより、シャッター巻取部のホイールとシャッターカーテンとの干渉をさらに防ぐことができ、防音などの効果を向上することが可能となる。
【0057】
さらには、この被覆材31を、表面となる面に凹凸面が形成されている合成樹脂フィルムとすれば、このシート材に対するシャッターカーテンの接触面積を減少させることが可能となり、このことからも、シャッター巻取部21とシャッターカーテンとの衝撃の吸収効果を得られ、そして、互いの接触による騒音を減少させることが可能となる。
【0058】
また、上述した実施の形態では、被覆材31としての合成樹脂シートを、熱収縮性を有する軟質ポリ塩化ビニル系樹脂フィルムとした例について述べたが、これに限ることはなく、例えば、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム,ポリスチレンフィルム,ポリエステルフィルムなどを被覆材とした構成でもよい。
【0059】
また、上述した実施の形態では、被覆材として合成樹脂シートを用いた例について述べたが、この被覆材は、ゴム製のシート材や、ゴム製シート材と布とを層状に一体形成される複合シート材、所謂ゴム引き布などのシート材よりなる構成、織物,不織布などの繊維製品よりなる構成としてもよく、上述した合成樹脂フィルムと同様にシャッター巻取部などのシャッター装置を構成するシャッター構成部材に対して被覆させることで、防錆効果を得られるものであり、一枚状のシート材にて被覆する構成としてもよく、また、チューブ状(筒状)に形成されるゴムシート材にて被覆させる構成としてもよい。
【0060】
さらに、上述した実施の形態では、被覆材31として合成樹脂シートを1重に被覆させる構成とされているが、2重などの多重に被覆させる構成としてもよい。この場合、同材質の合成樹脂シートを複数層状に多重に被覆する構成としたり、合成樹脂シートとゴムシート材など異なる材質のシート材を多重に被覆する構成や、収縮性の高いシート材を内側とし収縮性の低いシート材を外側として被覆する構成などとする。これによれば、より確実な防錆効果を得ることが可能となるとともに、被覆材が破損などの障害を受けてもさらに内側に被覆材がある構造とされるので、信頼性をも得ることが可能となる。
【0061】
さらに、このシャッター巻取部の構造では、上記した被覆材31による外周の被覆と、従来行われている樹脂塗料などによる防錆塗膜とを組み合わせる構成としてもよい。
【0062】
また、開口部33とカバー35との着脱自在な構造は、上記面ファスナー37にて構成することに限定されるものではなく、例えばスナップやボタン、マグネットなどの係止部材を開口部33とカバー35の縁部とに対応するよう設けることで、上記同様の効果を得ることが可能である。
【0063】
また、上述した実施の形態では、開口部である非被覆部33を被覆材31の一部に形成させた例について述べたが、この非被覆部(開口部)33は、被覆材31に対して複数箇所形成させる構造としてもよい。このような構造によれば、シャッター巻取部21の内方に、複数のメンテナンス対象部分が分散配置されるシャッター装置のメンテナンス性を向上させることができる。
【0064】
なお、上記の実施の形態では、カバー35の巻着方向両端の縁部に、面ファスナー37が取り付けられる場合を例に説明したが、シャッター巻取部21の構造は、図5に示すように、方形状カバー35の四方の周縁部と、この周縁部に対応する開口部(非被覆部)33の縁部に、面ファスナー37が設けられるものであってもよい。このような構成とすれば、カバー35が開口部(非被覆部)33に巻かれると、カバー35の周縁部に設けられた面ファスナー37と、開口部(非被覆部)33の縁部に設けられた面ファスナー37とが結合され、カバー35の円周方向両側部が固定されるとともに、カバー35の巻着方向両端の縁部同士も上記と同様に固定され、カバー35のシャッター巻取部21への固定を、より確実なものにすることができ、かつ密閉性が向上する。
【0065】
また、上記したシャッター巻取部の構造では、被覆材31を円周方向の全周に亘って切除により除去し、開口部(非被覆部)33を形成したが、開口部(非被覆部)33は、ホイール25の側面に形成されるものであってもよい。すなわち、図6に示すシャッター巻取部41の場合、シャッター巻取部内方のメンテナンス対象部分を露出させる窓部43が一端のホイール25面に開口され、この窓部43を介して駆動装置29が着脱される構造となっている。この場合、シャッター巻取部41の半径方向からの駆動装置29の出し入れは行われない。
【0066】
従って、被覆材31の周面には開口部(非被覆部)33が形成されず、被覆材31は、シャッター巻取部41の外周及び両端ホイール25面に亘って被着され、かつ窓部43に対応した部分が除去されて、非被覆部としての開口部45が形成される。この開口部45には、上記と同様の材質からなるシート状のカバー47が着脱自在に取り付けられる。すなわち、開口部45の開口縁部と、開口部45の縁部とには、面ファスナー37が取り付けられている。
【0067】
これにより、固定軸方向からのメンテナンスが行われるシャッター巻取部41に対しても、密閉構造を形成しつつ、容易なメンテンスを可能にすることができる。また、このシャッター巻取部の構造によれば、シャッター巻取部41の外周面に被覆材31を切除する開口部が形成されないので、より高い密閉構造を形成することができる。さらに、開口部45がシャッター巻取部41の外周面でなく、ホイール25の側面に設けられるので、シャッターカーテンが巻かれた状態でのシャッター巻取部41に対しても、メンテナンス作業を可能にすることができる。
【0068】
また、上述した各実施の形態では、シャッター巻取部21,41に対して、予め筒状に形成されている被覆材31を被覆して構成させる例について述べたが、1枚シート状となっている熱収縮性の合成樹脂シートを、シャッター巻取部21,41に巻回させ両端縁部分にて接着,溶着などの手段で筒状に形成させることで被覆を行う構成としてもよく、被覆材31が被着されたときに、筒状となっている構成であればよい。
【0069】
さらに、上述した実施の形態において、被覆材31及びカバー35を透明な合成樹脂シートにて構成する例について述べたが、カバー35のみ透明な合成樹脂シートとした構成でもよく、また、これら被覆材31とカバー35は半透明なものや不透明なものとしてもよく、さらには、被覆材31の材質として円周方向に収縮率が高い合成樹脂フィルムを用いる例について述べたが、これに限らず、軸線方向に収縮率が高い素材の合成樹脂フィルムとしてもよい。
【0070】
また、上述した各実施の形態では、建物躯体側にブラケット等を介して両端が固定された固定軸23に対し、ホイール25,25が回転する構造のシャッター巻取部21,41とした例について述べたが、各ホイールが軸に固定され、この軸が建物躯体側に対して回動自在に支持される構造のシャッター巻取部などとしてもよい。
【0071】
さらに、上記の実施の形態では、シャッターカーテンの構成について詳述していないが、このシャッターカーテンは、スラットにより構成されたシャッターカーテンや、杆状部材で構成されるグリルカーテン、シート材で構成されるシートカーテン、パネルで構成されるパネルカーテン、ネット材で構成されるネットカーテン、或いはこれらの複合した部材で構成したカーテン等としてもよく、これら構成のシャッターカーテンの巻取部に適用することができ、その他、ブラインドやオーニング装置の巻取部に適用しても上記と同様の効果を奏するものである。
【0072】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係るシャッター巻取部の構造によれば、シャッター装置を構成するシャッター巻取部の外周を、非メンテナンス対象部分は被覆材にて被覆され、メンテナンス対象部分はカバーにて被覆されることとなるので、シャッター巻取部は外気から遮断されることとなり、このシャッター巻取部には水分等が付着することがなくなり、このことからシャッター巻取部は錆の発生を防止されるという効果が得られる。
【0073】
また、錆の発生を防ぐこととなることから、この錆による汚れなどがシャッター巻取部やこのシャッター巻取部に触れる他の部分に付着するような不具合が起こることがなく、シャッター装置として美観を損ねるような問題が発生しないという効果を得られる。
【0074】
そして、上記のように、シャッター巻取部は、湿度や潮風などに対しての遮断が行われることとなって錆の発生が防止されるので、腐食が起きにくくなり、このシャッター巻取部の耐久性が向上し、製品の強度を低下させてしまうことがなく、製品寿命を長くすることが可能となる。
【0075】
特に、被覆材を合成樹脂シートとするとともに、この合成樹脂シートを熱収縮性を有するものとし、また、予め筒状に形成されている構造とすることで、この筒状のシート材をシャッター巻取部に覆い、その後、蒸気などの熱をシート材に加えて熱収縮させることで、シート材は急激に収縮してシャッター巻取部に密着するように被覆されることとなり、簡便に防錆構造を得ることができるという効果があり、この被覆によって、シャッター巻取部に対する有効な防錆が施されるという優れた効果を得ることができる。
【0076】
また、シャッター巻取部が被覆材にて被覆される構造となることから、このシャッター巻取部に接続されるシャッターカーテンを巻き取る際に、このシャッターカーテンに雨水などの水分が付着していても、シャッター巻取部には水分が浸入することがなく、すなわち、錆が発生しにくくなる効果を得られる。
【0077】
また、シャッター巻取部を被覆材にて被覆してしまうことから、シャッターカーテンとシャッター巻取部とが直接接触することがなくなり、これらの間に介在する被覆材がシャッターカーテンと接触することから、シャッター巻取部の回転によって、シャッターカーテンの巻き取り、或いは巻き戻しが行われる際に、金属同士の接触がなくなり、シャッターカーテンがホイールとの干渉を起こさず、シャッターカーテンに傷が発生したり、また、シャッターカーテンの開閉時における騒音をほとんど発生させることがないという効果を得られる。
【0078】
そして、脱着自在なカバーを非被覆部より取り外すことでメンテナンス対象部分が露出されることとなり、このメンテナンス対象部分の視認が可能となり、かつ、シャッター巻取部内方に手を入れることができるので、シャッター巻取部のメンテナンスや修理、特にシャッター巻取部に電動モータなどの駆動装置がある場合の保守・点検・修理を容易に行うことが可能となる効果を得られる。
【0079】
また、この非被覆部が設けられることで、特に電動モータなどの駆動装置のメンテナンスや修理を行うことが可能であることから、このようなメンテナンス作業などの際にシャッター巻取部全体をシャッター装置から取り外すような大掛かりな作業が不要となり、このシャッター巻取部に対するメンテナンス作業性が向上することとなる効果を得られる。
【0080】
また、非被覆部が被覆材の円周方向に形成される構成とすることで、シャッター巻取部のメンテナンス対象部分が、円周方向全周に亘って開口されることとなる。すなわち、非被覆部は、被覆材に、例えば円周方向二本の切断線を所定の間隔で入れることによって容易に形成可能となる。また、シャッター巻取部の任意の回転位置においても非被覆部として開口することとなり、メンテナンス対象部分に対する高いメンテナンス作業性が得られる。
【0081】
さらに、非被覆部を閉塞するカバーの巻着方向両端の縁部に面ファスナーが設けられる構成では、カバーが非被覆部に巻かれ、巻着方向両端の縁部に設けられた面ファスナー同士が結合されることで、カバーが被覆材の外周に締めつけられた状態でシャッター巻取部に巻着され、同時に非被覆部を覆うことになる。従って、カバーは、この巻着方向両端に設けられた面ファスナー同士の結合を解除することにより、容易に脱着が行える。すなわち、非被覆部の開閉が容易に行え、メンテナンス時における非被覆部の開閉作業性が良好になる。
【0082】
また、非被覆部の周縁部とこの周縁部に対応するカバーの周縁部に、面ファスナーを設けた構成とすることで、カバーが非被覆部に巻かれると、カバーの周縁部に設けられた面ファスナーと、非被覆部の周縁部に設けられた面ファスナーとが結合され、カバーの円周方向両側部が被覆材に固定されるとともに、カバーの巻着方向両端の縁部同士も固定され、カバーのシャッター巻取部への確実な固定が可能になり、また、密閉性も向上する。
【0083】
さらに、シャッター巻取部の一端側のホイール側面に、メンテナンス対象部分を露出させる窓部が開口され、この窓部に対応した部分の被覆材が除去されて非被覆部が形成され、さらにこの非被覆部が着脱自在なカバーによって覆われている構成としたことにより、固定軸方向からのメンテナンスが行われるシャッター巻取部に対しても、密閉構造を形成しつつ、容易なメンテンスを可能にすることができる。
【0084】
さらに、被覆材の開口部を覆うカバーを透明な合成樹脂シートにて構成させることで、シャッター巻取部内方のメンテナンス対象部分が、カバーを通して視認可能になり、密閉構造を維持したままメンテナンス対象部分の状況の把握が可能になり、効率的なメンテナンス作業が可能となる。
【0085】
本発明に係るシャッター巻取部の製造方法によれば、シャッター巻取部の外周に、熱収縮性の合成樹脂シートからなる被覆材を筒状に覆い、この被覆材を、周囲から加熱することで収縮させ、シャッター巻取部の外周及び両端のホイール側面に亘って被着し、シャッター巻取部内方のメンテナンス対象部分に対応した被覆材を除去し、この除去部分に、着脱自在なシート状カバーを取り付けるので、簡便かつ確実に、シャッター巻取部外周を密閉できるとともに、メンテナンス対象部分に一致させた非被覆部を容易に形成することができる。そして、被覆材の除去によって形成した非被覆部にカバーを取り付けるので、密閉構造を形成しているか否かの容易な確認の下に、非被覆部を確実に覆うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシャッター巻取部の構造を表す斜視図である。
【図2】 シャッター巻取部の被覆手順を示す説明図である。
【図3】 カバーの取付け前のシャッター巻取部の斜視図である。
【図4】 非被覆部にカバーが取り付けられた後のシャッター巻取部の斜視図である。
【図5】 四方の周縁部に面ファスナーが設けられたカバーの取り付けられるシャッター巻取部の斜視図である。
【図6】 非被覆部がホイール側面に設けられるシャッター巻取部の構造の要部拡大斜視図である。
【図7】 従来のシャッター巻取部の正面図である。
【符号の説明】
21,41…シャッター巻取部
25…ホイール
27…連結杆
29…メンテナンス対象部分(駆動装置)
31…被覆材
33,45…非被覆部(開口部)
35,47…カバー
37…面ファスナー
43…窓部
Claims (3)
- 固定軸の一端、他端及びその中間の外周に回動自在に取り付けられた複数のホイールと、該ホイール同士を連結する連結杆とによって構成されたシャッター巻取部の、一端のホイールと中間のホイールとの間に形成されるシャッター駆動装置の他電装部品を含むメンテナンス対象部分は、円周方向全周に渡って開口されるとともに、該開口部にはシート状のカバーが着脱自在に取り付けられて覆われており、他端のホイールと前記中間のホイールとの間に形成される非メンテナンス対象部分には熱収縮性の合成樹脂シートからなる筒状の被覆材がホイールの外周に熱収縮された状態で密着されて被着され、前記カバーの巻着方向両端の縁部に係止部材が設けられ、該両端の縁部の係止部材同士が係合されることで、カバーが前記被覆材の外周に締め付けられた状態で取り付けられていることを特徴とするシャッター巻取部の構造。
- 少なくとも前記カバーが、透明な合成樹脂シートからなることを特徴とする請求項1に記載のシャッター巻取部の構造。
- 固定軸の一端、他端及びその中間の外周に回動自在に取り付けられた複数のホイールと、該ホイール同士を連結する連結杆とによって構成されたシャッター巻取部の外周に、熱収縮性の合成樹脂シートからなる被覆材を筒状に覆う工程と、
該被覆材を、周囲から加熱することで収縮させ前記シャッター巻取部の外周及び両端のホイール側面に亘って被着する工程と、
シャッター巻取部内方の一端のホイールと中間のホイールとの間に形成されるシャッター駆動装置の他電装部品を含むメンテナンス対象部分に対応した前記被覆材の部分を円周方向全周に亘って除去する工程と、
該被覆材を除去した部分に、シート状のカバーを脱着自在に取り付ける工程と、
を含むことを特徴とするシャッター巻取部の製造方法。
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