JP4595060B2 - 工業織物用ポリアミドモノフィラメントおよび工業織物 - Google Patents

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Description

本発明は、従来のポリアミドモノフィラメントよりも優れた耐過酸化水素性と高い引掛強度を有し、抄紙用プレスフェルト基布を代表とする工業織物の構成素材として有用な工業織物用ポリアミドモノフィラメントおよびそれを用いた工業織物に関するものである。
ポリアミドモノフィラメントは、引張強度や屈曲耐久性、および圧縮回復性などの良好な物性を有しているため、抄紙用プレスフェルト基布を代表とする工業織物の構成素材として広く使用されてきた。
フェルトの芯に工業織物用ポリアミドモノフィラメントを使用して製織され、抄紙工程で漉き揚げた紙を搾水するために使用する抄紙用プレスフェルト基布は、実用時に高速・高圧条件下で圧縮・回復・吸引を繰り返し受けるため、フェルトの強度と形状を維持する上で優れた抗張力と耐摩耗性が要求されてきた。
また、近年では、環境対策、特にダイオキシン対策に対応し、パルプの漂白剤として、従来の塩素系漂白剤に代えて酸素系漂白剤が使用されており、このために工業織物用ポリアミドモノフィラメントには、耐過酸化水素性が強く要求されるようになった。
さらに、プレスフェルトの抄紙機への掛け替え作業を向上させるためには、従来の無端状のフェルトに代わり、有端状のフェルト基布を構成する工業織物用ポリアミドモノフィラメントの末端を折り返してループ化し、抄紙機に装着後フェルト両端に形成されたループに接合用の芯線を通し無端状のフェルトとする手法が多く用いられるようになってきている。しかし、この接合部分のループ状の経糸と芯線の間に大きな力が掛かるため、工業織物用ポリアミドモノフィラメントの引掛強度が不十分であると、接合部分で破断が生じやすいといった問題があった。このために工業織物用ポリアミドモノフィラメントには、従来よりも高い引掛強度が要求されるようになった。
ポリアミド繊維に関する従来技術としては、ポリアミド85〜97重量部とε−カプロラクタム3〜15重量部の合計100重量部に対し、エチレン・ビスステアリルアマイド0.15〜0.5重量部を添加した組成物を溶融紡糸してなるポリアミドモノフィラメント(例えば、特許文献1参照)、ポリアミド85〜96重量部、ε−カプロラクタム2〜10重量部および低分子量可塑剤2〜10重量部の合計100重量部に対し、エチレン・ビスステアリルアマイド0.1〜0.5重量部を添加した組成物を溶融紡糸してなるポリアミドモノフィラメント(例えば、特許文献2参照)が知られているが、これらはいずれも柔軟性、引張強度および引張伸度の改善を目的としたものである。
また、ナイロン6/66共重合体100重量部と、脂肪族ジアミンとイソフタル酸および/またはテレフタル酸とからなるポリアミド0.5〜20重量部と、さらにこの両者の合計を100重量部として、ε−カプロラクタム5〜20重量部とビスアマイド0.1〜0.5重量部を配合した組成物からなるポリアミドモノフィラメント(例えば、特許文献3および特許文献4参照)が知られているが、この技術は、透明性、柔軟性および湿結節強度の改善を目的としたものである。
さらに、共重合ポリアミド(6/66共重合体、6/12共重合体、6/66/12共重合体)100重量部とビスアミド0.02〜0.3重量部とからなる組成物に、さらに滑剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、撥水剤、染顔料などの添加剤を必要に応じて添加した共重合ポリアミドモノフィラメント(例えば、特許文献5参照)が知られているが、この技術もまた、透明性および湿結節強度の改善を目的としたものである。
つまり、上記の従来技術は、主にポリアミドモノフィラメントの強度改善を目的としたものであり、これらのポリアミドモノフィラメントを抄紙用プレスフェルト基布に代表される工業織物に利用した場合には、耐過酸化水素性を十分満足する工業織物が得られなかった。
一方、ポリアミドを一定量以上含有する混合ポリアミド100重量部に対し、銅化合物を0.001〜0.1重量部、無機又は有機ハロゲン化物を0.005〜1重量部、ヒンダードフェノール0.05〜3重量部および/またはヒンダードアミン0.05〜3重量部、並びに有機リン系化合物0.05〜3重量部を配合してなる耐熱性ポリアミド樹脂組成物および繊維(例えば、特許文献6参照)が知られているが、このポリアミド繊維は、高強度、高弾性率に加え、耐熱性の改善を目的としたものである。
また、ポリアミド系繊維を溶融紡糸後、紡出されたポリマーを固化してから未延伸糸に紡糸油剤を付与して捲き取る前の工程において、ヒンダードアミン系化合物、ヒンダードフェノール系化合物およびセミカルバジド系化合物うちの1種以上を付与することを特徴とする耐熱性ポリアミド系繊維の製造方法(例えば、特許文献7参照)が知られているが、この製造方法は、ポリアミド系繊維編織物などの形態安定化を目的として、熱処理工程における耐熱性向上を目的としたものである。
さらに、ポリアミドの劣化抑制効果を持つ添加剤(ヒンダードフェノール系および/またはヒンダードアミン系の有機化合物)を含み、総添加物の含有量が0.001〜1.0重量%、破断強度が6.2cN/dT以上、沸騰水収縮率が18%以下、破断エネルギーが15mJ/dT以上、結晶化度が35%以下および複屈折率が0.030〜0.045のポリアミド繊維(例えば、特許文献8)が知られているが、このポリアミド繊維は高強力、染色性および熱セット処理後の強度保持率の向上を目的としたものである。
さらにまた、ヒンダードアミン系酸化防止剤とシアノアクリレート系紫外線吸収剤を含むポリアミド繊維(例えば、特許文献9、特許文献10参照)が知られているが、このポリアミド繊維は耐光性の改善を目的としたものである。
つまり、上記の従来技術は、主にポリアミド繊維の耐熱性や耐光性改善を目的としたものであり、これらのポリアミド繊維を抄紙用プレスフェルト基布に代表される工業織物に利用した場合には、耐過酸化水素性を十分満足する工業織物が得られなかった。
この様に、上記した従来のポリアミド繊維は、何れも近年の工業織物に要求される耐過酸化水素性と高い引掛強度とを十分に発揮するものではなかったため、その改善が強く求められていたのが実状であった。
特開昭62−41315号公報 特開昭62−170515号公報 特開平3−14923号公報 特開平4−214408号公報 特開2001−316944号公報 特開平10−130497号公報 特開2000−328357号公報 特開2002−88577号公報 特開2003−239136号公報 特開平8−226014号公報
本発明は、上述した従来技術における課題を改善するために検討した結果なされたものであり、従来のポリアミドモノフィラメントよりも優れた耐過酸化水素性と高い引掛強度を兼ね備えた工業織物用ポリアミドモノフィラメントおよびそれを用いた抄紙用プレスフェルト基布を代表とする工業織物の提供を目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明によれば、シアノアクリレート系光安定剤0.01〜5重量%およびフェノール系酸化防止剤0.01〜5重量%を含有するポリアミドからなるモノフィラメントであって、80℃に保温した濃度3%の過酸化水素水中に24時間浸漬し、さらに水洗して24時間風乾した後の引張強度Aと、過酸化水素水中に浸漬する前の引張強度Bとから式[(A/B)×100]で表される強度保持率が30%以上であり、かつJIS L1013:1999の8.7に準じて測定した引掛強度が10cN/dtex以上であることを特徴とする工業織物用ポリアミドモノフィラメントが提供される。
なお、本発明の工業織物用ポリアミドモノフィラメントにおいては、前記ポリアミドがナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6/66共重合体、ナイロン6/12共重合体から選ばれた少なくとも1種であることがさらに好ましい条件として挙げられる。
また、本発明の工業織物は、上記の工業織物用ポリアミドモノフィラメントを少なくとも一部に使用したことを特徴とするものである。
以下に説明するとおり、本発明の工業織物用ポリアミドモノフィラメントは、優れた耐過酸化水素性と高い引掛強度を兼ね備えたものであり、特に抄紙用プレスフェルト基布を代表とする工業織物の少なくとも一部に使用した場合には、優れた耐過酸化水素性と高い耐久性を十分発揮することから、抄紙産業などにおいて極めて利用価値の高いものとなる。
以下、本発明について具体的に説明する。
一般に工業織物の構成素材として使用される工業織物用ポリアミドモノフィラメントの引張強度は2.0cN/dtex以上が必要とされているが、抄紙工程でパルプ漂白剤として過酸化水素などに代表される酸素系漂白剤を使用する場合には、工業織物が酸素系漂白剤により劣化を受けやすいことが問題視されていた。
そこで、本発明が目的とする優れた耐過酸化水素性と高い引掛強度を兼ね備えた工業織物用ポリアミドモノフィラメントを得るためには、シアノアクリレート系光安定剤0.01〜5重量%、好ましくは0.02〜2重量%、およびフェノール系酸化防止剤0.01〜5重量%、好ましくは0.02〜3重量%を含有するポリアミドからなるモノフィラメントであることが必要であり、さらには工業織物として十分実用性の高い工業織物用ポリアミドモノフィラメントであるためには、80℃に保温した濃度3%の過酸化水素水中に24時間浸漬し、さらに水洗して24時間風乾した後の引張強度Aと、過酸化水素水中に浸漬する前の引張強度Bとから式[(A/B)×100]で表される強度保持率が30%以上であり、かつJIS L1013:1999の8.7に準じて測定した引掛強度が10cN/dtex以上であることが必要である。
強度保持率が上記範囲を下回る場合は、耐過酸化水素性が従来よりも向上したものとはいえず、また、引掛強度が上記範囲を下回る場合は、抄紙用プレスフェルト基布を代表する工業織物に使用した際に、接合部において破断が生じやすくなり、十分な耐久性を発揮することができない。
一方、工業織物用ポリアミドモノフィラメント中に含有されるシアノアクリレート系光安定剤の量が上記の範囲を下回ると、耐過酸化水素性が不足し、逆に上記の範囲を上回ると、製糸安定性が不安定となるばかりか、引掛強度が低下するため好ましくない。
また、工業織物用ポリアミドモノフィラメント中に含有されるフェノール系酸化防止剤の量が上記の範囲を下回ると、耐過酸化水素性が不足し、逆に上記の範囲を上回ると、製糸安定性が不安定となるばかりか、引掛強度が低下するため好ましくない。
すなわち、ポリアミドに対し、シアノアクリレート系光安定剤とフェノール系酸化防止剤とを併用添加し、それらの含有量を最適の範囲に制御することにより、優れた耐過酸化水素性と高い引掛強度を兼ね備えた工業織物用ポリアミドモノフィラメントが得られるのである。
本発明の工業織物用ポリアミドモノフィラメントが、優れた耐過酸化水素性と高い引掛強度を兼ね備える理由については明確ではないが、シアノアクリレート系光安定剤とフェノール系酸化防止剤をそれぞれ単独で含有させた場合は、耐過酸化水素性の改善効果はほとんど認められず、またいずれか一方の含有量が規定の範囲を上回ると引掛強度が低下するのに対し、両者を特定の含有量となるように併用添加することによって耐過酸化水素性の向上が得られるという事実からは、シアノアクリレート系光安定剤とフェノール系酸化防止剤との両者が何らかの相互作用を引き起こし、その相乗効果により特異的に優れた耐過酸化水素性と高い引掛強度を発現するものと考えられる。
なお、本発明の工業織物用ポリアミドモノフィラメントの耐過酸化水素性の評価方法については、抄紙用プレスフェルト基布の使用条件下に近いことが最も適した評価になるという理由から、80℃に保温した濃度3%の過酸化水素水中に24時間浸漬し、さらに水洗して24時間風乾した後、その引張強度を測定し、過酸化水素水に浸漬する前の引張強度と比較する方法が採用される。
そして、この評価方法により得られた過酸化水素水による浸漬処理後の強度保持率が上記範囲を下回ると、過酸化水素による劣化が大きく、抄紙用プレスフェルト基布として十分な耐久性が得られにくくなる。
本発明の工業織物用ポリアミドモノフィラメントを構成するポリアミドは、各種ラクタム類の開環重合、各種ジアミン類と各種ジカルボン酸類との重縮合および各種アミノカルボン酸類の重縮合によって得られる各種ポリアミド類、およびこれらの重縮合と開環重合とを組み合わせた共重合ポリアミド類であり、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン46、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6/12共重合体(ε−カプロラクタムとラウロラクタムとの共重合体)およびナイロン6/66共重合体(ε−カプロラクタムとヘキサメチレンジアミン・アジピン酸のナイロン塩との共重合体)などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。また、これらのポリアミドを2種類以上混練して使用することもできる。
上記ポリアミドの中でも、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6/12共重合体およびナイロン6/66共重合体から選ばれる少なくとも1種が抄紙用プレスフェルト基布を代表する工業織物に好適であり、特に高い引掛強度が得られやすいという理由から、ナイロン6/66共重合体が好ましく使用される。なお、ナイロン6/66の共重合比率は、ナイロン6成分70〜98重量%、ナイロン66成分30〜2重量%の範囲が、高い引掛強度と工業織物に良好な熱セット性が得られるという理由からより好ましい。
さらに、本発明で使用するポリアミドには、目的に応じて、酸化チタン、酸化ケイ素、炭酸カルシウム、カーボンブラックなどの各種無機粒子、各種金属粒子などの粒子類のほか、従来公知の金属イオン封鎖剤、イオン交換剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防止剤、各種着色剤、ワックス類およびシリコーンオイルなどが添加されていてもよい。
本発明で使用するシアノアクリレート系光安定剤は、下記の式で示されるシアノアクリレート骨格を有する光安定剤であれば特に限定はされず、例えば、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、1,3−ビス−{(2‘−シアノ−3,3−ジフェニルアクリロイル)オキシ}−2,2−ビス−{(2−シアノ−3’,3‘−ジフェニルアクリロイル)メチル}プロパンなどが挙げられ、特に1,3−ビス−{(2‘−シアノ−3,3−ジフェニルアクリロイル)オキシ}−2,2−ビス−{(2−シアノ−3’,3‘−ジフェニルアクリロイル)メチル}プロパンの市販品であるであるUvinul3030(BSAFジャパン(株)社製、登録商標)は、容易に入手できることから、好ましく使用することができる。
Figure 0004595060
また、本発明で使用するフェノール系酸化防止剤としては、ヒンダードタイプ、セミヒンダードタイプ、レスヒンダードタイプの化合物があるが、中でもフェノールの−OH基の両側のオルト位に−C(CH基が2個付いたヒンダードフェノール系酸化防止剤の使用が好ましい。このヒンダードフェノール系酸化防止剤の具体例としては、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2, 2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリチル・テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルフォスフォネート−ジエチルエステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸エチル)カルシウム、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノールおよび2,6−ジ−t−ブチル−P−クレゾールなどが挙げられ、特にN,N'−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)の市販品であるイルガノックス1098(チバ・スペシャルケミカルズ(株)社製、登録商標)は、容易に入手できることから、好ましく使用することができる。
酸化防止剤には、この他にもホスファイト系やホスナイト系などのリン系酸化防止剤、チオエーテル系などのイオウ系酸化防止剤、ヨウ化銅や臭化銅などの銅塩が挙げられるが、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤の使用は、共に未添加のポリアミドモノフィラメントに比べ耐過酸化水素性の向上が認められず、一方、ヨウ化銅や臭化銅などの銅塩の使用は、未添加のポリアミドモノフィラメントに比べ、耐過酸化水素性が著しく低下するため好ましくない。
次に、本発明の工業織物用ポリアミドモノフィラメントの製造方法について説明する。
本発明の工業織物用ポリアミドモノフィラメントの製造方法には、特別な方法を用いる必要はなく、ポリアミドと所定量のシアノアクリレート系光安定剤、およびフェノール系酸化防止剤とを溶融混練した後、溶融押し出し、冷却、延伸、弛緩熱処理することによって行うことができる。
例えば、所定量のポリアミドペレット、シアノアクリレート系光安定剤およびフェノール系酸化防止剤の混合物を1軸または2軸エクストルーダー型溶融紡糸機に供給し、溶融混練した後、エクストルーダー型溶融紡糸機の先端に設けた計量ギアポンプを介して紡糸口金より溶融ポリマーを押し出し、冷却、延伸、弛緩熱処理を行う方法が挙げられる。
また、シアノアクリレート系光安定剤とフェノール系酸化防止剤をそれぞれ別々に所定濃度含有したポリアミドペレット(以後マスターバッチという)を作成し、ポリアミド、シアノアクリレート系光安定剤のマスターバッチおよびフェノール系酸化防止剤のマスターバッチを混合して溶融紡糸する方法、さらには、シアノアクリレート系光安定剤とフェノール系酸化防止剤を共に所定濃度含有したマスターバッチを作成し、ポリアミドとシアノアクリレート系光安定剤とフェノール系酸化防止剤を含有するマスターバッチとを混合して溶融紡糸する方法が挙げられる。
本発明の工業織物用ポリアミドモノフィラメントの繊維軸方向に垂直な断面の形状(以下、断面形状もしくは断面という)には、円、中空、扁平(楕円、長方形に近似した形状も含む)、正方形、T形、Y形、半月状、三角形、5角以上の多角形、多葉状、ドッグボーン状、繭型などが挙げられ、特に限定するものではない。
特に、本発明の工業織物用ポリアミドモノフィラメントを工業織物に使用する場合には、工業織物の表面に平滑性が得られるという理由から、断面形状は円もしくは扁平が好ましい。
かくして得られる本発明の工業織物用ポリアミドモノフィラメントは、従来のポリアミドモノフィラメントに比べ優れた耐過酸化水素性と高い引掛強度を兼ね備えたものであることから、工業織物、特に優れた耐過酸化水素性と接合部の耐久性が要求される抄紙用プレスフェルト基布を代表する工業織物の少なくとも一部に使用した場合は、優れた特性を発揮することができる。
以下、本発明の工業織物用ポリアミドモノフィラメントについて、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。なお、以下の実施例における特性値は各実施例の中で特に記さない限り、次に示す方法によって測定したものである。
〔繊度〕
JIS L1013:1999の8.3に準じて測定した。
〔耐過酸化水素性〕
得られた工業織物用ポリアミドモノフィラメント試験片を、80℃に保温した濃度3%の過酸化水素水中に24時間浸漬し、さらに水洗して24時間風乾した後の引張強さ(N)をJIS L1013:1999の8.5に準じて10回測定し、その値をそれぞれ単位繊度当たりの強度に換算し、その引張強度の平均値をA(cN/dtex)とした。また、過酸化水素水中に浸漬する前のポリアミドモノフィラメント試験片の引張強度についても同じ方法で測定し、その平均値をB(cN/dtex)とした。そして、得られたそれぞれの引張強度から式[(A/B)×100]を用いて強度保持率(%)を求めた。強度保持率の値が高いほど耐過酸化水素性が高いことを示す。
〔引掛強度〕
JIS L1013:1999の8.7に準じて、試長250mm、引張速度300mm/分の条件で引掛強さ(N)を測定した。そして、測定試料の単位繊度当たりの強度に換算し、引掛強度(cN/dtex)を求めた。
〔実施例1〜8、比較例1〜3〕
ナイロン6樹脂として東レ(株)社製ナイロン6樹脂“アミラン”ポリアミドCM1021チップ(以下、ナイロン6チップという)、シアノアクリレート系光安定剤として1,3−ビス−{(2‘−シアノ−3,3−ジフェニルアクリロイル)オキシ}−2,2−ビス−{(2−シアノ−3’,3‘−ジフェニルアクリロイル)メチル}プロパンであるUvinul3030(BSAFジャパン(株)社製、登録商標)、さらにヒンダードフェノール系酸化防止剤としてイルガノックス1098(チバ・スペシャルケミカルズ(株)社製、登録商標)を使用した。
ナイロン6チップとUvinul3030、およびイルガノックス1098を表1に示す比率で混合した後、φ40mmの1軸エクストルーダー型溶融紡糸機に供給し、280℃で溶融混練した溶融ポリマーをギアポンプで紡糸パックに送り込み、紡糸パック内の濾過層を通させた後、円形断面糸用の紡糸口金孔から押し出し、20℃の水で冷却固化した。
次いで、冷却固化した未延伸糸を、60℃の温水による一次延伸と150℃の熱風による二次延伸で総合延伸倍率4.8倍に延伸し、次いで、180℃で0.98倍に弛緩熱処理を施し、直径0.30mmの円形断面ポリアミドモノフィラメントを得た。得られたポリアミドモノフィラメントの引掛強度と引張強度および耐過酸化水素性の試験結果を表1に示す。
表1の結果から明らかなように、シアノアクリレート系光安定剤を0.01〜5重量%およびフェノール系酸化防止剤を0.01〜5重量%含有するポリアミドモノフィラメントは、耐過酸化水素水処理後の強度保持率が30%以上と、耐過酸化水素性に優れ、引掛強度が10cN/dtex以上と、高い強度を有するものであった。
これに対して、シアノアクリレート系光安定剤の含有量が0.01〜5重量%の範囲を満たさないポリアミドモノフィラメント(比較例1)およびフェノール系酸化防止剤の含有量が0.01〜5重量%の範囲を満たさないポリアミドモノフィラメント(比較例2)は、シアノアクリレート系光安定剤およびフェノール系酸化防止剤の併用による耐過酸化水素性向上の相乗効果が認められず、また、シアノアクリレート系光安定剤およびフェノール系酸化防止剤を含有しないポリアミドモノフィラメント(比較例3)は、耐過酸化水素性の向上効果が全く得られなかった。
〔比較例4〕
Uvinul3030の添加量を7重量%、イルガノックス1098の添加量を0.5重量%とした以外は、実施例1と同じ条件でポリアミドモノフィラメントを製糸したが、紡糸機内でポリマーの押し出しが不安定となり、その結果、糸切れが多発したばかりか、得られたポリアミドモノフィラメント中にUvinul3030の未溶解物が析出し、表1に示したように引張強度および引掛強度が極端に低下した。
〔比較例5〕
Uvinul3030の添加量を0.5重量%、イルガノックス1098の添加量を8重量%とした以外は、実施例1と同じ条件でポリアミドモノフィラメントを製糸したが、紡糸機内でポリマーの押し出しが不安定となり、その結果、糸切れが多発したばかりか、得られたポリアミドモノフィラメント中にイルガノックス1098の未溶解物が析出し、表1に示したように引張強度および引掛強度が極端に低下した。
Figure 0004595060
〔実施例9〜15〕
実施例4のナイロン6の代わりに、ナイロン66として東レ(株)社製“アミラン”ポリアミドCM3001、ナイロン610として東レ(株)社製“アミラン”ポリアミドCM2001、ナイロン612としてダイセルテグサ(株)社製“ダイアミド”D18、ナイロン11としてATOFINA社製“RILSANR”B、ナイロン12としてダイセルテグサ(株)製“ダイアミド”L1840、ナイロン6/66共重合体として東レ(株)社製“アミラン”ポリアミドCM6021、ナイロン6/12共重合体として(株)エムス昭和電工社製CR8を使用した。
これらポリアミドチップとUvinul3030、およびイルガノックス1098を、表2に示す比率で混合した後、φ40mmの1軸エクストルーダー型溶融紡糸機に供給し、280℃で溶融混練した溶融ポリマーをギアポンプで紡糸パックに送り込み、紡糸パック内の濾過層を通させた後、円形断面糸用の紡糸口金孔から押し出し、20℃の水で冷却固化した。
次いで、冷却固化した未延伸糸を60℃の温水による一次延伸と150℃の熱風による二次延伸で総合延伸倍率4.8倍に延伸し、次いで、180℃で0.98倍に弛緩熱処理を行い、直径0.30mmの円形断面ポリアミドモノフィラメントを得た。得られたポリアミドモノフィラメントの引掛強度と引張強度および耐過酸化水素性の試験結果を表2に示す。
表2の結果から明らかなように、シアノアクリレート系光安定剤を0.01〜5重量%およびフェノール系酸化防止剤を0.01〜5重量%含有するポリアミドモノフィラメントは、強度保持率が30%以上と耐過酸化水素性に優れ、また引掛強度も10cN/dtex以上と高いものであった。特にナイロン6/66共重合体を使用したポリアミドモノフィラメントは耐過酸化水素性が高く、抄紙用プレスフェルト基布を構成するポリアミドモノフィラメントとして有用性が極めて高いものであった。
Figure 0004595060
〔比較例6、7〕
イルガノックス1098の代わりに、リン系酸化防止剤である旭電化工業(株)社製“アデカスタブ”PEP−36(化学名:ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリロールジホスファイト)、およびイオウ系酸化防止剤である住友化学工業(株)社製“スミライザー”TSP(化学名:ジステアリル−3,3‘−チオジプロピオネート)を使用したこと以外は、実施例4と同じ条件でポリアミドモノフィラメントを得た。得られたポリアミドモノフィラメントの引掛強度と引張強度および耐過酸化水素性の試験結果を表3に示す。
酸化防止剤にリン系酸化防止剤およびイオウ系酸化防止剤を使用したポリアミドモノフィラメントは、紡糸機内でポリマーの押し出しが不安定となり、その結果、線径斑が見られ、引掛強度や過酸化水素性が低いものであった。
Figure 0004595060
〔比較例8〕
イルガノックス1098の代わりに、銅塩系の酸化防止剤である日本化学産業(株)社製“TOC No.2”(化学名:ヨウ化第1銅:CuI)を0.01重量%使用したこと以外は、実施例4と同じ条件でポリアミドモノフィラメントを得た。得られたポリアミドモノフィラメントの引掛強度は10.9cN/dtexであったが、過酸化水素による劣化が著しく、耐過酸化水素性の評価における引張強度の測定が不可能であった。
〔実施例16、比較例9〕
比較例3で得られた直径0.30mmのポリアミドモノフィラメント6本を合糸した撚糸を作成し、この撚糸を経糸および緯糸に使用した平織りの織物を製織した。この織物の両端の経糸を折り返し接合用のループを作り、さらに、この平織りを基布としてナイロン66のステープルをニードルパンチし、ジョイントタイプのフェルト(A)(比較例9)を作成した。同じく実施例4で得られた直径0.30mmのポリアミドモノフィラメントを使用し、同じ方法でジョイントタイプのフェルト(B)(実施例16)を作成した。このフェルトを抄紙機に掛け、酸素系漂白剤として過酸化水素を用いたパルプのプレス工程で使用し、フェルト(A)の性能を基準として比較評価を行った。その結果、実施例4のポリアミドモノフィラメントで製織されたフェルト(B)は、耐過酸化水素性および接合部の耐久性に優れ、そのライフサイクルはフェルト(A)の1.7倍と高かった。
〔比較例10〕
比較例1で得られた直径0.30mmのポリアミドモノフィラメントを使用したこと以外は、比較例9と同じ方法でジョイントタイプのフェルト(C)を作成し、同じパルプのプレス工程で使用した。その結果、フェルト(C)の耐過酸化水素性は低く、そのライフサイクルは実施例16のフェルト(B)に対して62%と低かった。
〔比較例11〕
比較例4で得られた直径0.30mmのポリアミドモノフィラメントを使用したこと以外は、比較例9と同じ方法でジョイントタイプのフェルト(D)を作成し、同じパルプのプレス工程で使用した。その結果、フェルト(D)は、耐過酸化水素性が高いものの、引掛強度が低いために接合部に十分な耐久性が得られず、比較例9のフェルト(A)のライフサイクルに対して1割に満たない短い時間で接合部が破断し、使用できなくなった。
〔比較例12〕
比較例6で得られた直径0.30mmのポリアミドモノフィラメントを使用したこと以外は、比較例9と同じ方法でジョイントタイプのフェルト(E)を作成し、同じパルプのプレス工程で使用した。その結果、フェルト(E)は、過酸化水素による劣化と引掛強度不足のために接合部の耐久性が低下し、比較例9のフェルト(A)のライフサイクルに対して1割に満たない短い時間で接合部が破断し、使用できなくなった。
本発明の工業織物用ポリアミドモノフィラメントは、優れた耐過酸化水素性と高い引掛強度を兼ね備えたものであることから、抄紙用プレスフェルト基布を代表とする工業織物の少なくとも一部に使用した場合には、従来よりも優れた耐久性が発揮され、抄紙産業などにおいて極めて利用価値の高いものとなる。

Claims (4)

  1. シアノアクリレート系光安定剤0.01〜5重量%およびフェノール系酸化防止剤0.01〜5重量%を含有するポリアミドからなるモノフィラメントであって、80℃に保温した濃度3%の過酸化水素水中に24時間浸漬し、さらに水洗して24時間風乾した後の引張強度Aと、過酸化水素水中に浸漬する前の引張強度Bとから式[(A/B)×100]で表される強度保持率が30%以上であり、かつJIS L1013:1999の8.7に準じて測定した引掛強度が10cN/dtex以上であることを特徴とする工業織物用ポリアミドモノフィラメント。
  2. 前記ポリアミドがナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6/66共重合体およびナイロン6/12共重合体から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の工業織物用ポリアミドモノフィラメント。
  3. 請求項1または2に記載の工業織物用ポリアミドモノフィラメントを少なくとも一部に使用したことを特徴とする工業織物。
  4. 抄紙工程用の織物であることを特徴とする請求項3項に記載の工業用織物。
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