JP4594912B2 - 台座位置調整治具およびセンサ取付方法 - Google Patents

台座位置調整治具およびセンサ取付方法 Download PDF

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Description

この発明は、発信部および受信部を有し、超音波センサや光学式センサ等のセンサを固定している台座の装置に対する位置決めを行う台座位置調整治具、および、この台座位置調整治具を用いてセンサを装置に取り付けるセンサ取付方法に関する。
超音波センサや光センサ等のセンサは、超音波や光等の信号を出力する発信部と、この信号を受信する受信部とを備え、搬送されている用紙の重送等を検知する。したがって、用紙等の被検知物を正確に検知するため、発信部および受信部の互いの取り付け位置の精度が要求される。
従来、センサの取り付けは、装置の製造工程等において作業者が受信部の受信状態を確認しながら発信部、受信部の取付位置を微調整することで行っていた。このため、非常に作業時間がかかってしまい、効率が悪かった。
そこで、近年のセンサの取付方法には、発信部、受信部が固定されている筐体をセンサ取付治具を用いて位置決めしつつ装置に固定する構成のものがある(例えば、特許文献1参照。)。センサ取付治具は、ブロックから延出する2本の位置決めピンを有する。この位置決めピンの一部を筐体に形成された2つの貫通孔に貫通し、装置側に形成された位置決め穴に挿入することで筐体の位置が決定される。位置決めピンが挿入された状態でビスを筐体に別途設けられているビス止め孔に貫通して装置に螺合する。
特開平11−2957号公報
しかしながら、上述の特許文献1の構成では、センサを取り付ける装置側に位置決め穴を形成する必要があり、また位置決めピンを貫通するための貫通孔を筐体に設ける必要がある。そのため、位置決め穴のスペースや筐体の配置スペースが装置に必要になり、装置が大型化してしまう。
この発明の目的は、発信部および受信部の取付位置の精度を維持しつつ、センサを固定する台座の位置決めのために必要となるスペースを低減することができる台座位置調整治具およびこの台座位置調整治具を用いてセンサを取り付けるセンサ取付方法を提供するこにある。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を備えている。
(1)この発明の台座位置調整治具は、第1位置決め部材と第2位置決め部材とを備えている。第1位置決め部材は、空間の所定方向に信号を出力する発信部、又は、発信部によって出力された信号を受け取る受信部であって発信部と間隙を設けて所定方向上で対向する受信部の一方が第1位置決め手段を介して位置決めされる第1の所定位置を有する第1台座に対し、第1位置決め手段を介して第1の所定位置に位置決めされる。第2位置決め部材は、受信部又は発信部の一方が第2位置決め手段を介して位置決めされる第2の所定位置を有する第2台座に対し、第2位置決め手段を介して第2の所定位置に位置決めされる。また、第1位置決め部材および第2位置決め部材は、第1台座および第2台座に位置決めされた状態で所定方向に嵌合する。
この構成においては、第1位置決め部材および第2位置決め部材が、発信部や受信部に代えて第1台座および第2台座の第1の所定位置および第2の所定位置に位置決めされた状態で嵌合する。この嵌合によって第1台座および第2台座の互いの位置決めがされる。この状態で第1台座および第2台座が固定されることで、第1位置決め部材、第2位置決め部材を取り除いて取り付けられる発信部、受信部の位置精度が確保される。また、嵌合した状態であるので、固定する際に第1台座および第2台座の位置がずれにくく、固定が容易となる。
さらに、発信部および受信部の位置決めを行う第1位置決め手段および第2位置決め手段を利用して第1位置決め部材および第2位置決め部材の位置決めを行っているので、新たな位置決め穴を形成する必要がなく、また位置決めをするためにのみ第1台座および第2台座のサイズが大きくなることがない。しかも、第1位置決め部材および第2位置決め部材が発信部および受信部の位置決めを行う位置決め手段を利用しているので第1台座および第2台座の位置決めがより正確となる。
(2)上記(1)の構成においては、第1位置決め部材は、貫通孔を有し、下方に位置する第2位置決め部材に外嵌している。
この構成においては、第1位置決め部材の貫通孔に下方の第2位置決め部材が嵌入する。第1位置決め部材を第2位置決め部材に外嵌させる際、作業者は、上端部側から貫通孔の内部を覗いて第1位置決め部材を視認しつつ第2位置決め部材に外嵌させることができる。したがって、作業者が第1位置決め部材および第2位置決め部材を嵌合させ易い。
(3)上記(2)の構成においては、第2位置決め部材は、第1位置決め部材を貫通する貫通部を備え、貫通部に突出量を表す指標を設けている。
この構成においては、第2位置決め部材が第1位置決め部材に嵌入し、第2位置決め部材の一部を構成する貫通部が第1位置決め部材の貫通孔を貫通する。この貫通部には突出量を表す指標が設けられているので、第1位置決め部材および第2位置決め部材が嵌合した状態の第1台座と第2台座との間の距離が作業者によって目視される。
(4)この発明のセンサ取付方法は、部材位置決め工程と、台座位置決め工程とを含んでいる。部材位置決め工程は、空間の所定方向に信号を出力する発信部、又は、発信部によって出力された信号を受け取る受信部であって発信部と間隙を設けて所定方向上で対向する受信部の一方が第2位置決め手段を介して位置決めされる第2の所定位置を有する第2台座に対し、第2位置決め部材を第2位置決め手段を介して第2の所定位置に位置決めする。台座位置決め工程は、受信部又は発信部の一方が第1位置決め手段を介して第1の所定位置に位置決めされる第1台座に対し、第1位置決め部材を第1位置決め手段を介して第1の所定位置に位置決めし、且つ、第1位置決め部材および第2位置決め部材を所定方向に嵌合する。
この構成においては、発信部や受信部に代えて、第1位置決め部材および第2位置決め部材が第1台座および第2台座の第1の所定位置および第2の所定位置に位置決めされ、且つ、第1位置決め部材および第2位置決め部材が嵌合される。この嵌合によって第1台座および第2台座の互いの位置決めがされる。この状態で第1台座および第2台座が固定されることで、第1位置決め部材、第2位置決め部材を取り除いて取り付けられる発信部、受信部の位置精度が確保される。また、嵌合した状態であるので、固定する際に第1台座および第2台座の位置がずれにくく、固定が容易となる。
さらに、発信部および受信部の位置決めを行う第1位置決め手段および第2位置決め手段を利用して第1位置決め部材および第2位置決め部材の位置決めを行っているので、新たな位置決め穴の形成が必要なく、また位置決めをするためにのみ第1台座および第2台座のサイズが大きくなることがない。しかも、第1位置決め部材および第2位置決め部材が発信部および受信部の位置決めを行う位置決め手段を利用しているので第1台座および第2台座の位置決めがより正確となる。
(5)上記(4)の構成においては、部材位置決め工程は、第2台座を固定する工程を含んでいる。また、この発明のセンサ取付方法は、台座固定工程と、取付工程とを含んでいる。台座取付工程は、台座位置決め工程の後に実施する第1台座を位置調整手段を用いて固定する。取付工程は、第1位置決め部材および第2位置決め部材を取り外して発信部および受信部を第1位置決め手段および第2位置決め手段を介して第1の所定位置および第2の所定位置に位置決め、固定する。
この構成においては、第2位置決め部材が位置決めされ、且つ、第2台座も固定される。その後、台座位置決め工程で第1位置決め部材の位置決め、且つ、第1位置決め部材および第2位置決め部材の所定方向の嵌合が行われる。次に、第1位置決め部材および第2位置決め部材の嵌合状態を維持するように位置調整されながら第1台座が固定される。その後、発信部および受信部が第1台座および第2台座に取り付けられる。
したがって、第1台座および第2台座のうちの1つのみを調整しながら固定するので、2つの台座の位置を調整する必要がなく、調整が複雑とならない。
(6)上記(5)の構成においては、台座固定工程では、第2台座よりも上方に位置する第1台座を位置調整手段を用いて固定させている。
この構成においては、第1台座が第2台座よりも上方に位置しているので、台座固定工程において第1台座の位置を調整しやすい。
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)第1位置決め部材および第2位置決め部材を第1の所定位置および第2の所定位置に位置決めされた状態で嵌合することによって、発信部および受信部の位置精度を確保しつつ、位置決めのためにのみ必要なスペースの低減を図ることができる。
(2)第1位置決め部材を下方の第2位置決め部材に外嵌させることによって、作業者が第1位置決め部材および第2位置決め部材を嵌合させ易く、台座の取り付けの作業性を向上させることができる。
(3)第2位置決め部材の貫通部に突出量を表す指標を設けたことによって、第1台座と第2台座との間の距離を目視することができる。
(4)第1位置決め部材および第2位置決め部材を第1の所定位置および第2の所定位置に位置決めし且つ嵌合することによって、発信部および受信部の位置精度を確保しつつ、位置決めのためにのみ必要なスペースの低減を図ることができる。
(5)第1台座のみを調整しながら固定することによって、2つの台座について位置調整しながら調整する必要がなく、台座の取り付けの作業性を向上させることができる。
(6)第1台座を第2台座よりも上方に位置させることによって、台座固定工程において第1台座の位置を調整する作業を行いやすくでき、台座の取り付けの作業性を向上させることができる。
以下、この発明の最良の実施形態に係る台座位置調整治具およびセンサ取付方法を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、この発明の実施形態に係る台座調整治具によって位置決めされた台座を有する画像形成装置の概略の構成を示す断面図である。画像形成装置100は、原稿をスキャンして得られた画像データ、または外部から伝達された画像データに応じて、所定の記録用紙(シート)に対してモノクロ画像を形成する。
画像形成装置100は、ADF(Auto Document Feeder)1、画像読取部2、光書込ユニット3、現像器4、感光体5、帯電器6、クリーナユニット7、転写ベルト8、定着ユニット9、給紙ユニット400等から構成されている。
ADF1は、原稿トレイ27、原稿搬送路S1および排紙トレイ36等から構成され、画像データを読み取るべき原稿を原稿読取位置Aへ搬送する。原稿トレイ27は、原稿束を載置する。原稿搬送路S1は、原稿トレイ27に載置された原稿を原稿読取位置Aを経由して排紙トレイ36に搬送する。詳細は後述する。
画像読取部2は、光源ホルダー13、ミラー群14およびCCD15等から構成されている。原稿トレイ27から原稿読取位置Aに搬送られてくる原稿の読取面をスキャンする場合、光源ホルダー13およびミラー群14は静止した状態で行われる。
光源ホルダー13は、原稿トレイ27から原稿読取位置Aに搬送された原稿の読取面に光を照射する。読取面で反射した光は、ミラー群14を介して光路変換されCCD15に結像され、電子的な画像データに変換される。
帯電器6は、感光体5の表面を所定の電位に均一に帯電させる。本実施形態の画像形成装置100では、チャージャ型の帯電器6を用いているが、接触型のローラ型やブラシ型の帯電器を用いることもできる。
光書込ユニット3は、高速印字処理に対応するために、2つのレーザ照射部16a,16bを備えた2ビーム方式を採用し、入力された画像データに基づいて感光体5の表面を露光して静電潜像を形成する。レーザ照射部16a,16bは、画像データに基づいてレーザ光を照射する。ミラー郡17a,17bは、照射されたレーザ光を反射し、均一に帯電された感光体5の表面に導く。
現像器4は、感光体4の表面近傍に配置され、感光体5の表面に形成された静電潜像をトナーで顕像化する。転写ベルト8は、感光体5の下方において複数のローラ間にループ状に張架されており、1×109〜1×1013Ω・cm程度の抵抗値を有する。転写ベルト8のループ状の移動経路の内側には、転写ベルト8を挟んで感光体5に圧接する転写ローラ22が備えられている。転写ローラ22には、所定の転写電圧が印加され、転写ベルト8と感光体5との間の転写位置を通過する記録用紙に、感光体5が担持するトナー像が転写される。
クリーナユニット7は、トナー像を記録用紙に転写した後に感光体5の表面に残留したトナーを除去・回収する。
定着装置9は、加熱ローラ23および加圧ローラ24を備えている。加熱ローラ23は、内部のヒータによってトナーを溶融可能な温度に加熱される。加圧ローラ24は、加熱ローラ23の周面に所定の圧力で圧接する。定着装置9は、加熱ローラ23と加圧ローラ24との間を通過する記録用紙を加熱および加圧することにより、トナー像を用紙に堅牢に定着させる。定着装置9を通過した用紙は、画像形成装置100の一方の側面に装着された排紙トレイ12に排出される。
給紙ユニット400は、給紙カセット401,402,403,404および手差しトレイ405等を備えている。給紙カセット401,402,403,404のそれぞれには、同一サイズの複数枚の用紙が収納される。手差しトレイ405には、使用頻度の低いサイズや紙質の用紙が載置される。
また、給紙ユニット400は、給紙カセット401,402,403,404又は手差しトレイ405の何れかから1枚ずつ用紙を給紙する。給紙ユニット400から給紙された用紙は、給紙搬送路10および用紙搬送路11を経由し、感光体5と転写ベルト8との間転写位置に搬送される。その後、用紙は、上述のようにトナー像が転写および定着され、排紙トレイ12に排出される。
図2は、この発明の実施形態に係る台座調整治具によって位置決めされた台座を有するADFの概略の構成を示す断面図である。
ADF1は、原稿トレイ27、ピックアップローラ28、給紙ローラ30および捌きローラ29、駆動ローラ32および押圧ローラ31、レジストローラ33および排紙ローラ35、排紙トレイ36を備えている。
ピックアップローラ28は、原稿トレイ27に載置された原稿束のうちの最上位の原稿を原稿搬送路213へ送り出す。給紙ローラ30および捌きローラ29は、原稿搬送路213へ送り出された原稿を、1枚ずつ分離させながら原稿搬送路213の下流側へ搬送する。
駆動ローラ32および押圧ローラ31は、原稿を原稿搬送路213に沿って搬送する。押圧ローラ31は、従動ローラであって、原稿を駆動ローラ32に押圧する。レジストローラ33は、原稿搬送方向である矢印F1方向において駆動ローラ32および押圧ローラ31の下流側に配置されている。レジストローラ33は、原稿が原稿台34上の原稿読取位置Aを所定のタイミングで通過するように原稿を送り出す。レジストローラ33の回転軸は、矢印F1方向に直交する方向に配置されている。排紙ローラ35は、画像の読み取りが終了した原稿を排紙トレイ36へ排出する。
原稿トレイ27は上下方向に移動でき、原稿束が載置されると図示しないセンサがそれを検出する。ユーザから印刷要求がなされると、ピックアップローラ28に記録用紙が当接するように原稿トレイ27が上方に移動する。
原稿は、駆動ローラ32および押圧ローラ31によって搬送され、停止した状態のレジストローラ33に前端が突き当てられる。これによって、原稿が斜行していた場合、原稿の斜行が補正される。レジストローラ33は上述のように所定のタイミングで原稿台34上に原稿を送り出すタイミングで回転を開始する。
また、ADF1は、給紙ローラ30および捌きローラ29よりも矢印F1方向の下流側に配置された駆動ローラ32と押圧ローラ31との近傍に重送検知センサ37を備えている。重送検知センサ37は、超音波センサであり、図3に示すように送波器38および受波器39等から構成され、原稿Dが重なって原稿搬送路S1へ搬送された際に原稿Dの重送を検知する。送波器38は本発明の発信部に相当し、受波器39は本発明の受信部に相当する。
重送検知センサ37を設けたのは、通常は原稿Dが重なった状態で原稿搬送路S1へ送り出された場合であっても、捌きローラ29によって重送状態が解消されるが、高速印字処理に対応するべく原稿Dを高速で搬送するため、捌きローラ29を設けていても重送が生じる可能性を有するからである。
超音波センサは、光学式センサに比べて記録用紙の厚みや色等にほとんど影響を受けず、誤検知が少ない。
送波器38は、図6に示すように矢印F1方向に直交する方向である矢印F2方向に対して傾斜するように原稿搬送路S1を挟んで受波器39に対向している。また、送波器38は、受波器39に向けた一方向に超音波を出力する。なお、図6は、図3に示す矢印Y方向から見た第1台座41、第2台座42および重送検知センサ37の取付状態を示す拡大断面図である。
受波器39は、送波器38から出力される超音波の出力方向上に位置し、超音波を受け取って電気エネルギに変換する。本実施形態のように、送波器38と受波器39との配置位置を矢印F2方向に対して傾斜させているのは、超音波の出力方向を原稿Dの面方向に対して直交させないようにするためである。つまり、超音波の出力方向を原稿Dの面方向に対して直交させると、原稿Dに反射した超音波が原稿搬送路S1の上面に反射して受波器39に到達し、誤検知が発生してしまうからである。
図3に示すように、駆動ローラ32および押圧ローラ31は、搬送されてきた原稿Dを原稿搬送路S1の下方に押さえ付けるように所定の搬出角度で搬出する。そのため、駆動ローラ32は、押圧ローラ31よりも矢印F1方向の下流側に配置されている。
重送検知センサ37は、原稿Dが原稿搬送路S1の底面に接しながら原稿搬送路S1に沿って搬送される領域、具体的には、駆動ローラ32および押圧ローラ31から搬出された原稿Dの先端と原稿搬送路S1の底面との接触点Cの近傍で原稿Dの重送を検知する。
送波器38から発信された超音波は、原稿Dを透過する際に減衰する。ここで、1枚の原稿Dが送波器38と受波器39との間を通過する場合と、図4に示すように2枚の原稿Da,Dbが重なった状態で送波器38と受波器39との間を通過する場合とでは、図5に示すように受波器39が受信する超音波の減衰量が異なる。これは、送波器38から発信された超音波は原稿Da,Dbどうしが重なった僅かな空気層で大きく減衰するからである。
画像形成装置100に備えられた図示しない制御部は、図5に示される受波器39で変換された電気エネルギのレベルを予め規定された所定の閾値と比較することにより、原稿Dが正常に1枚ずつ搬送されているか、重送状態で搬送されているかを判定する。制御部は、画像形成装置全体の動作を制御する。なお、図5は、原稿の重送枚数と受波器39が受信した超音波の電気エネルギとの関係を示す説明図である。
送波器38は、図6に示すように第1台座41の開口41Aに嵌入した状態でビス61で固定されている。また、受波器39は、同図に示すように第2台座42の開口42Aに嵌入した状態でビス62で固定されている。送波器38および受波器39は、開口41Aおよび開口42Aによって位置決めされている。開口41Aおよび開口42Aによって位置決めされた送波器38および受波器39の位置は、本発明の第1の所定位置および第2の所定位置に相当する。
第1台座41は、原稿搬送路S1の外壁上面に2つのビス65,66で固定されている。ビス65,66の螺合部に貫通される第1台座41の貫通孔75,76は、矢印F2方向に沿って溝が形成された長孔である。そのため、矢印F2方向に沿って第1台座の位置を調整することが可能である。なお、ビス65,66および貫通孔75,76は、本発明の位置調整手段に相当する。
第2台座42は、原稿搬送路S1の外壁底面に2つのビス67,68で固定されている。なお、ビス67,68の螺合部に貫通される第2台座42の貫通孔77,78は、螺合部が貫通する程度の径である。そのため、矢印F2方向に沿って第2台座42の位置の調整はできず、第2台座42はビス67,68によって一点に固定される。
図7は、この発明の実施形態に係る台座位置調整治具を用いて第1台座41、第2台座42および重送検知センサ37を取り付けるセンサ取付方法の手順を示す説明図である。生産工程等において重送検知センサ37を取り付ける際、まず作業者は、図7(A)に示すように第2台座42をビス67,68を用いて固定し、第2位置決め部材82を開口42Aに原稿搬送路S1内部に向けて挿通する(部材取付工程)。
第2位置決め部材82は、開口42Aと嵌合する嵌合部分82Aの形状が受波器39と同形状であり、嵌合部分82Aから円柱状の延出部82Bが延出している。延出部82Bは、第2位置決め部材82が開口42Aに挿通された状態で、軸が送波器38が出力する超音波の出力方向上に延出している。第2位置決め部材82は、開口42Aによって位置決めされる。また、嵌合部分82Aには、ビス62が螺合する螺合孔に嵌入する突出部82Cが形成されている。この突出部82Cが螺合孔に嵌入することで第2位置決め部材82が第2台座42に固定される。
なお、第2台座42の取り付けおよび第2位置決め部材82の取り付けは、どちらを先にしてもよく、また同時であってもよい。
次に、第1台座41をビス65,66で仮止めしておく。その後、図7(B)に示すように、第1位置決め部材81を開口41Aに原稿搬送路S1内部に向けて挿通する。このとき、第1位置決め部材81に形成された貫通孔81Cを第2位置決め部材の延出部82Bに外嵌する(台座位置決め工程)。このとき、貫通孔81Cは、送波器38が出力する超音波の出力方向に延出部82Bに外嵌する。これにより、延出部82Bの一端側が貫通する。なお、第1台座41は仮止めしなくてもよい。また、超音波の出力方向は、本発明の所定方向に相当する。
第1位置決め部材81は、開口41Aと嵌合する嵌合部分81Aの形状が受波器38と同形状であり、嵌合部分81Aから円筒状の延出部81Bが延出している。第1位置決め部材81は、開口41Aによって位置決めされる。また、第1位置決め部材81は、第2位置決め部材82に外嵌することで固定される。
このように、第1位置決め部材81および第2位置決め部材82が超音波の出力方向に嵌合した状態で第1台座41および第2台座42の互いの位置が決定される。その後、この状態で第1台座41を矢印F2方向に沿って移動調整してビス65,66を用いて固定する(台座固定工程)。なお、第1位置決め部材81および第2位置決め部材82が本発明の台座位置調整治具を構成する。
次に、第1位置決め部材81および第2位置決め部材82を取り外し、代わりに送波器38および受波器39を図6に示すように取り付ける(取付工程)。これにより、第1位置決め部材81、第2位置決め部材82を取り除いて取り付けられる送波器38および受波器39の位置精度を確保できる。
また、送波器38および受波器39の位置決めを行う第1位置決め手段である開口41Aおよび第2位置決め手段である開口42Aを利用して第1位置決め部材81および第2位置決め部材82の位置決めを行っているので、新たな位置決め穴の形成が必要なく、また位置決めをするためにのみ第1台座41および第2台座42のサイズが大きくなることを防止できる。したがって、送波器38および受波器39(第1台座81及び第2台座82)の位置精度を確保しつつ、位置決めのためにのみ必要なスペースの低減を図ることができる。
本実施形態では、第1位置決め部材81に貫通孔81Cを設け、且つ、第1位置決め部材81を上方から第2位置決め部材82に外嵌させるので、作業者が上方から貫通孔81Cを覗き込んで第2位置決め部材82の位置を視認しながら上記外嵌する作業を行うことができる。したがって、第1位置決め部材81を上方から第2位置決め部材82に外嵌させ易く、第1台座41および第2台座42の取り付けの作業性を向上させることができる。
また、本実施形態では、第2位置決め部材82の延出部82Bの一端側に、複数の溝82Dが隔壁を設けて形成されている。溝82Dは、溝方向が延出部82Bの延出方向に直交する方向に平行であり、延出部82Bの突出量を表す指標として用いられる。この指標によって、第1位置決め部材81および第2位置決め部材82が嵌合した状態での第1台座41と第2台座42との間の距離を作業者が目視することができる。この嵌合部分81Aの一端側が本発明の貫通部に相当する。また、指標は、溝82Dに限定されず、目盛り等の第1台座41と第2台座42との間の距離を目視できるものであればよい。
なお、延出部82Bの一端側を第1位置決め部材81から突出させない構成であってもよい。例えば、図8に示すように、嵌合穴91と覗き孔92とを備えた第1位置決め部材81を用いてもよい。嵌合穴91は、延出部82Bに外嵌する。覗き孔92は、一端側で嵌合孔91に連通し、他端側が嵌合部分81A側で外部に露出している。
したがって、作業者は、覗き孔92から延出部82Bの位置を確認しながら作業を行うことができる。また、覗き孔92は、延出部82Bの径よりも小さいので、延出部82Bが嵌合穴91に嵌入しすぎないように制限するストッパの機能を有する。したがって、第1台座41と第2台座42との距離を常に一定に維持することができる。また、図9に示すように覗き孔92のない構成であってもよい。
本実施形態では、矢印F2方向に沿って位置調整することができる台座を第1台座41のみにしているので、2つの台座について位置調整しながら調整する必要がなく、台座の取り付けの作業性を向上させることができる。また、位置調整できる第1台座41を第2台座42よりも上方に配置しているので、作業者が第1台座41の位置を調整する作業を行いやすくでき、台座の取り付けの作業性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、第1台座41に送波器38を固定し、第2台座42に受波器39を固定しているが逆であってもよい。また、第1台座41の位置調整の方向を矢印F2方向としているが特にこれに限定されるものではなく、搬送される原稿の面方向に対して超音波の出力方向を傾斜させられるような方向であればよい。
さらに、本実施形態では、図1に示すように、原稿搬送路S1上に重送検知センサ37と同様の構成の重送検知センサ37を用紙搬送路11上に配置し、画像形成される用紙の重送を防止している。
最後に、本実施形態では、重送検知センサ37である超音波センサについて説明したが、特にこれに限定されるものではなく、空間の所定方向に信号を出力する発信部、および、発信部によって出力された信号を受け取る受信部であって発信部と間隙を設けて所定方向上で対向する受信部を有するセンサであれば適用可能である。例えば、発光部と受光部とを有する光学式センサがある。さらに、本実施形態では、画像形成装置を用いて説明したが、上述のセンサを備える装置であれば適用可能である。例えば、記録用紙を所定位置に搬送する給紙装置がある。
この発明の実施形態に係る台座調整治具によって位置決めされた台座を有する画像形成装置の概略の構成を示す断面図である。 同台座調整治具によって位置決めされた台座を有するADFの概略の構成を示す断面図である。 同台座調整治具によって位置決めされた台座を有するADFの一部を拡大した断面図である。 同台座調整治具によって位置決めされた台座を有するADFの一部を拡大した断面図である。 原稿の重送枚数と受波器が受信した超音波の電気エネルギとの関係を示す説明図である。 図3の矢印Y方向から見た台座および重送検知センサの取付状態を示す拡大断面図である。 同台座位置調整治具を用いて第1台座、第2台座および重送検知センサを取り付けるセンサ取付方法の手順を示す説明図である。 この発明の別の実施形態に係る台座位置調整治具の構成を説明する説明図である。 この発明の別の実施形態に係る台座位置調整治具の構成を説明する説明図である。
符号の説明
37−重送検知センサ
38−送波器
39−受波器
41−第1台座
41A−開口
42−第2台座
42A−開口
65,66,67,68−ビス
75,76,77,78−貫通孔
81−第1位置決め部材
81C−貫通孔
82−第2位置決め部材
82D−溝

Claims (6)

  1. 空間の所定方向に信号を出力する発信部、又は、前記発信部によって出力された信号を受け取る受信部であって前記発信部と間隙を設けて前記所定方向上で対向する受信部の一方が第1位置決め手段を介して位置決めされる第1の所定位置を有する第1台座に対し、前記第1位置決め手段を介して前記第1の所定位置に位置決めされる第1位置決め部材と、
    前記受信部又は前記発信部の一方が第2位置決め手段を介して位置決めされる第2の所定位置を有する第2台座に対し、前記第2位置決め手段を介して前記第2の所定位置に位置決めされる第2位置決め部材と、を備え、
    前記第1位置決め部材および前記第2位置決め部材は、前記第1台座および前記第2台座に位置決めされた状態で前記所定方向に嵌合することを特徴とする台座位置調整治具。
  2. 前記第1位置決め部材は、貫通孔を有し、下方に位置する前記第2位置決め部材に外嵌することを特徴とする請求項1に記載の台座位置調整治具。
  3. 前記第2位置決め部材は、前記第1位置決め部材を貫通する貫通部を備え、前記貫通部に突出量を表す指標を設けたことを特徴とする請求項2に記載の台座位置調整治具。
  4. 空間の所定方向に信号を出力する発信部、又は、前記発信部によって出力された信号を受け取る受信部であって前記発信部と間隙を設けて前記所定方向上で対向する受信部の一方が第2位置決め手段を介して位置決めされる第2の所定位置を有する第2台座に対し、第2位置決め部材を前記第2位置決め手段を介して前記第2の所定位置に位置決めする部材位置決め工程と、
    前記受信部又は前記発信部の一方が第1位置決め手段を介して第1の所定位置に位置決めされる第1台座に対し、第1位置決め部材を前記第1位置決め手段を介して前記第1の所定位置に位置決めし、且つ、前記第1位置決め部材および前記第2位置決め部材を前記所定方向に嵌合する台座位置決め工程と、を含むことを特徴とするセンサ取付方法。
  5. 前記部材位置決め工程は、前記第2台座を固定する工程を含み、
    前記台座位置決め工程の後に実施する前記第1台座を位置調整手段を用いて固定する台座固定工程と、
    前記第1位置決め部材および前記第2位置決め部材を取り外して前記発信部および前記受信部を前記第1位置決め手段および前記第2位置決め手段を介して前記第1の所定位置および前記第2の所定位置に位置決め、固定する取付工程と、を含むことを特徴とする請求項4に記載のセンサ取付方法。
  6. 前記台座固定工程では、前記第2台座よりも上方に位置する前記第1台座を位置調整手段を用いて固定させることを特徴とする請求項5に記載のセンサ取付方法。
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