JP4593838B2 - 内圧変動防止容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば粉体、顆粒、タブレット等の製品を収容する内圧変動防止容器に関し、特に、複数回分の製品をまとめて収容するようになった内圧変動防止容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、粉体状、顆粒状、タブレット状をなす製品を収容する容器は、内部にこれら製品を収容する容器本体と、該容器本体の開口部に着脱可能に取付けられ、前記製品を容器本体内に密閉する蓋体とによって構成され、例えば蓋体は容器本体の開口部に螺着されている。
【0003】
また、粉体状、顆粒状、タブレット状をなす製品としては、入浴時に浴槽に入れる入浴剤等がある。この入浴剤には、浴槽に入れたときに浴槽内のお湯(水)に反応して炭酸ガスを発生する成分を含んだものがあり、この炭酸ガスは血行等を良好にする働きがある。
【0004】
そして、炭酸ガスを発生する入浴剤等は、未使用の入浴剤が水分に触れないように、1回に使用する分量ずつアルミニウムフィルム等によって包装されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術によるものでは、未使用の入浴剤が炭酸ガスを発生しないように、入浴剤を1回分毎に個別包装しているから、製造コストが嵩んでしまうという問題がある。
【0006】
そこで、大型化した容器に複数回分の入浴剤を収容し、使用するときに蓋体を外して適量を浴槽に入れる構成とすることが考えられる。しかし、この場合には、容器内に入浴剤が余っている状態で内部に水などが浸入すると、容器内で炭酸ガスが発生して内圧が上昇してしまい、容器本体が変形したり、損傷する虞がある。
【0007】
また、空気中の酸素を吸着する成分を含んだ薬剤等を容器内に収容した場合には、容器本体の内圧が下降してしまうから、同様に容器本体が変形したり、損傷する虞がある。
【0008】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、容器本体内の圧力が上昇または下降しようとした場合でも、容器本体が変形したり、損傷するのを防止できるようにした内圧変動防止容器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明による内圧変動防止容器は、内部に酸素を吸着する成分を含み内圧が下降する可能性のある製品を収容する容器本体と、該容器本体の開口部に取付けられ前記製品を容器本体内に密閉する蓋体と、前記容器本体の開口部、蓋体のうち少なくともいずれか一方に設けられ前記容器本体内と外部との間で気体を流通する気体通路と、常時は該気体通路を遮断し前記容器本体の内圧が下降したときには気体通路を連通して該容器本体内に外部から気体が流入するのを許す吸込弁とによって構成し、該吸込弁は前記気体通路の内側開口を覆うように前記蓋体に剥離可能に貼付けられた粘着シートからなるシート弁として形成し、該シート弁には、前記蓋体に貼付けられる面に内縁が四角形状をなすように粘着剤を塗布する構成としたことにある。
【0010】
このように構成したことにより、吸込弁は、気体通路を閉弁することにより容器本体内に塵埃、水分が浸入したり、内部の製品が流出するのを防止することができる。しかも、例えば容器本体内に収容している製品が空気中の酸素を吸着し、容器本体内の圧力が下降するとき吸込弁は、開弁して気体通路を連通することにより、容器本体内に外部から気体を流入させて内圧の下降を防止することができる。
【0011】
特に、粘着シートからなる吸込弁は気体通路の内側開口を常時は覆っているから、塵埃、水分が気体通路を通って容器本体内に浸入するのを防止することができる。また、容器本体内の製品が酸素を吸着した場合には、粘着シートからなる吸込弁は、気体通路を介して作用する大気圧によって一部が蓋体から剥離して気体通路を開放することにより、容器本体内に外部から気体を流入させて内圧が下降するのを防止することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による内圧変動防止容器を添付図面に従って詳細に説明する。
【0029】
まず、図1ないし図5は本発明の前提となる第1の参考例を示している。1は内圧変動防止容器の本体部分をなす容器本体で、該容器本体1は、例えば樹脂材料によって形成されている。ここで、容器本体1は、有底筒状の収容部1Aと、該収容部1Aの上側を縮径した肩部1Bと、該肩部1Bから上向きに突出した開口部1Cとによって大略構成されている。また、開口部1Cの外周側には、図2に示すように雄ねじ部1Dが形成されている。そして、容器本体1は、その収容部1A内に後述の入浴剤2を複数回分収容している。
【0030】
2は容器本体1内に収容された製品としての入浴剤で、該入浴剤2は、粉体状、顆粒状、タブレット状等の様々な形態をなしているが、第1の参考例では、入浴剤2は、顆粒状をなし、水分に反応して炭酸ガスを発生する成分(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩とコハク酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン酸、マレイン酸、酒石酸、乳酸等の有機酸)を含んでいるものとして説明する。また、入浴剤2は、例えば数十回分の量が容器本体1内に収容されている。
【0031】
3は容器本体1の開口部1Cに着脱可能に取付けられた蓋体で、該蓋体3は、入浴剤2を容器本体1内に密閉するもので、例えば樹脂材料によって形成されている。ここで、蓋体3は、図3、図4に示す如く、容器本体1の開口部1Cよりも一回り大きな筒部3Aと、該筒部3Aの上側を閉塞する円板状の蓋部3Bとによって大略構成されている。また、筒部3Aの内周側には、容器本体1の雄ねじ部1Dに螺合する雌ねじ部3Cが形成されている。さらに、蓋部3Bの下面には、蓋体3を容器本体1の開口部1Cに取付けたときに、開口部1Cの内側に挿嵌される環状のインナリング3Dと、該インナリング3Dよりも外側に位置して開口部1Cの上端に当接する断面三角状のコンタクトリング3Eとがそれぞれ下向きに突設されている。そして、蓋体3は、その雌ねじ部3Cを容器本体1の雄ねじ部1Dに螺合させることにより、開口部1Cに取付けられ、これにより容器本体1内に入浴剤2を密閉している。
【0032】
4,4は蓋体3のインナリング3Dに形成された1個または複数個、例えば2個の切欠溝で、該各切欠溝4は、図5に示すように、インナリング3Dの外周面を上,下方向に切欠いて形成されている。また、5,5は各切欠溝4に対応するように蓋体3のコンタクトリング3Eに形成された1個または複数個、例えば2個の切欠部で、該各切欠部5は、コンタクトリング3Eを径方向に切欠いて形成されている。ここで、切欠溝4、切欠部5は、見え易いように大きく図示したが、僅かずつでも気体(炭酸ガス、空気等)が通過できる寸法であればよく、実際には非常に小さな寸法をもって形成されている。
【0033】
そして、切欠溝4、切欠部5は、容器本体1の雄ねじ部1Dと蓋体3の雌ねじ部3Cとにより開口部1Cと筒部3Aとの間に形成される螺旋状通路6と一緒に気体通路7を構成している。この気体通路7は、容器本体1内と外部とを連通するもので、容器本体1の内圧が上昇したときには該容器本体1内の気体を外部に逃がし、容器本体1の内圧が下降したときには外部から該容器本体1内に気体を吸込むものである。
【0034】
第1の参考例による内圧変動防止容器は上述の如き構成を有するもので、次に、収容している入浴剤2の取扱い動作について説明する。
【0035】
まず、容器本体1内に収容された入浴剤2を使用するときには、蓋体3を回転させて容器本体1の開口部1Cから取外し、該容器本体1を傾けることにより適量の入浴剤2を浴槽(図示せず)に投入する。そして、浴槽に入浴剤2を投入したら、容器本体1の開口部1Cに蓋体3を螺着し、該開口部1Cを閉塞する。
【0036】
ここで、入浴剤2は、血行を良好にするためにお湯(水分)に反応して炭酸ガスを発生する成分を含んでいるから、容器本体1内に水が浸入した場合には、該容器本体1内に残存する入浴剤2が水分に反応し、炭酸ガスを発生してしまう。
【0037】
しかし、第1の参考例によれば、容器本体1内で発生した炭酸ガスは、切欠溝4、切欠部5、螺旋状通路6からなる気体通路7を通って外部に常時流出するから、炭酸ガスによって容器本体1内の圧力が上昇するのを防止することができる。
【0038】
なお、入浴剤2に代えて容器本体1内に酸素を吸着する成分を含んだ薬剤等(脱酸素剤、自動酸化物質等)を収容した場合には、この薬剤は、容器本体1内の酸素を吸着して内圧を下げようとする。しかし、気体通路7は常時外気を吸込むことができるから、容器本体1内の圧力が下降するのを防止することができる。
【0039】
以上のように、第1の参考例によれば、蓋体3のインナリング3Dに形成された切欠溝4と、コンタクトリング3Eに形成された切欠部5と、ねじ部1D,3C間に形成された螺旋状通路6とにより、容器本体1の開口部1Cと蓋体3との間で該容器本体1と外部とを連通する気体通路7を形成している。従って、容器本体1内に水分が浸入し、入浴剤2が炭酸ガスを発生した場合でも、この炭酸ガスは気体通路7を通して外部に常時流出することができるから、容器本体1の内圧が上昇するのを防止することができる。また、酸素を吸着する薬剤等によって容器本体1の内圧が下降するのを防止することができる。
【0040】
これにより、内圧の上昇、下降によって容器本体1が変形、損傷するのを防止することができるから、入浴剤2等の製品を容器本体1内に複数回分収容することができ、また、容器本体1、蓋体3を安価な樹脂材料から少ない部品点数で形成することができ、製造コストを低減することができる。
【0041】
また、切欠溝4、切欠部5はそれぞれ2個ずつ設けているから、一方が詰りを生じた場合でも、容器本体1と外部との間で空気、ガスを出し入れすることができ、信頼性を向上することができる。
【0042】
次に、図6および図7は本発明の前提となる第2の参考例を示している。第2の参考例の特徴は、容器本体の開口部に気体通路を構成する切欠部を設けたことにある。なお、第2の参考例では、前述した第1の参考例と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0043】
11は第2の参考例による容器本体で、該容器本体11は、第1の参考例による容器本体1とほぼ同様に、収容部11A、肩部11B、開口部11C、雄ねじ部11Dによって形成されているが、開口部11Cの上端部に後述の切欠部13が形成されている点で第1の参考例による容器本体1と相違している。
【0044】
12は容器本体11の開口部11Cに着脱可能に取付けられた第2の参考例による蓋体で、該蓋体12は、第1の参考例による蓋体3とほぼ同様に、筒部12A、蓋部12B、雌ねじ部12C、インナリング12D、コンタクトリング12Eによって形成されている。しかし、第2の参考例による蓋体12は、そのインナリング12D、コンタクトリング12Eから切欠溝、切欠部が廃止されている点で第1の参考例による蓋体3と相違している。
【0045】
13,13は容器本体11の開口部11Cに形成された1個または複数個、例えば2個の切欠部で、該各切欠部13は、開口部11の上端部を径方向に切欠いて形成されている。ここで、切欠部13の深さ寸法(上,下方向寸法)は、蓋体12を容器本体11の開口部11Cに取付けたときに、インナリング12Dとの間に気体が通ることができる僅かな隙間を形成する程度の寸法に設定されている。
【0046】
そして、切欠部13は、図7に示すように、容器本体11の開口部11Cと蓋体12の筒部12Aとの間に形成される螺旋状通路14と一緒に気体通路15を構成している。この気体通路15は、前述した第1の参考例による気体通路7と同様に、容器本体11内と外部とを連通し、容器本体11内と外部との間で気体を流通するものである。
【0047】
かくして、このように構成された第2の参考例においても、前述した第1の参考例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。しかし、第2の参考例によれば、容器本体11の開口部11Cに切欠部13を設けるだけで気体通路15を形成することができ、内圧変動防止容器を容易に製造することができる。
【0048】
次に、図8ないし図11は本発明の第3の参考例を示している。第3の参考例の特徴は、容器本体の開口部と蓋体との間にシール用のパッキンを設けたことにある。なお、第3の参考例では、前述した第1の参考例と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0049】
21は容器本体1の開口部1Cに着脱可能に取付けられる第3の参考例による蓋体で、該蓋体21は、例えば樹脂材料によって形成されている。ここで、蓋体21は、図9、図10に示す如く、筒部21Aと、該筒部21Aの上側を閉塞する蓋部21Bとによって大略構成されている。また、筒部21Aの内周側には、容器本体1の雄ねじ部1Dに螺合する雌ねじ部21Cが形成され、該雌ねじ部21Cの上側には後述のパッキン23を支持する環状突起21Dが内向きに突設されている。一方、蓋部21Bの下面には、放射状に延びる複数本の凸条21E,21E,…に区切られて複数個の扇状凹部21F,21F,…が形成されている。
【0050】
また、22は蓋体21の筒部21A内面に設けられた1個または複数個、例えば1個の切欠溝で、該切欠溝22は、後述の気体通路25の一部を構成するもので、一つの扇状凹部21Fの外周端に位置して上,下方向に延びるように形成されている。
【0051】
23は蓋体21内に取付けられるシール用のパッキンで、該パッキン23は、例えば弾性を有するゴム材料、樹脂材料を用いて円板状に形成されている。また、パッキン23の中央には、各扇状凹部21Fに連通する連通穴23Aが形成されている。ここで、パッキン23は、その外周側を環状突起21Dに係合させることによって蓋体21内に取付けられ、これにより、蓋体21を容器本体1の開口部1Cに取付けたときには、図10に示すように、開口部1Cとの間をシールすることができる。
【0052】
そして、パッキン23の連通穴23A、蓋体21の扇状凹部21F、切欠溝22は、図11に示す如く、容器本体1の開口部1Cと蓋体21の筒部21Aとの間に形成される螺旋状通路24と一緒に気体通路25を構成している。この気体通路25は、第1の参考例による気体通路7と同様に、容器本体1内と外部とを連通し、容器本体1内と外部との間で気体を流通するものである。
【0053】
かくして、このように構成された第3の参考例においても、前述した第1の参考例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。しかし、第3の参考例によれば、パッキン23を備えたものでも容器本体1内の圧力が上昇したり、下降したりするのを防止することができる。
【0054】
次に、図12ないし図14は本発明の第4の参考例を示している。第4の参考例の特徴は、常時は気体通路を遮断し、容器本体内の圧力が上昇または下降したときに気体通路を連通する呼吸弁を設けたことにある。なお、第4の参考例では、前述した第1の参考例と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0055】
31は容器本体1の開口部1Cに着脱可能に取付けられる第4の参考例による蓋体で、該蓋体31は、例えば樹脂材料からなり、筒部31Aと蓋部31Bとによって大略構成されている。また、筒部31Aの内周側には、図13に示すように雌ねじ部31Cと後述のパッキン33を支持する環状突起31Dが設けられている。一方、蓋部31Bの下面には、放射状に延びる複数本の凸条31E,31E,…に区切られて複数個の扇状凹部31F,31F,…が形成されている。
【0056】
また、32は蓋体31の筒部31A内面に設けられた1個または複数個、例えば1個の切欠溝で、該切欠溝32は、後述の気体通路35の一部を構成するもので、一つの扇状凹部31Fの外周端に位置して上,下方向に延びるように形成されている。
【0057】
33は蓋体31内に取付けられるシール用のパッキンで、該パッキン33は、例えば弾性を有するゴム材料、樹脂材料を用いて円板状に形成されている。ここで、パッキン33は、その外周側が環状突起31Dに係合して蓋体31内に取付けられ、蓋体31を容器本体1に取付けたときには、その開口部1Cとの間をシールすることができる。また、パッキン33の中央には後述のパッキン弁36が設けられている。
【0058】
そして、蓋体31の扇状凹部31F、切欠溝32は、図14に示すように、容器本体1と蓋体31との間に形成される螺旋状通路34と一緒に気体通路35を構成している。この気体通路35は、第1の参考例による気体通路7と同様に、容器本体1内と外部とを連通し、容器本体1内と外部との間で気体を流通するものである。
【0059】
36はパッキン33の中央に設けられた呼吸弁としてのパッキン弁で、該パッキン弁36は、弾性をもったパッキン33の特性を利用し、該パッキン33の中央に十字状の切れ目を入れることによって形成されている。
【0060】
そして、パッキン弁36は、常時は切れ目同士が当接して閉弁し、気体通路35を遮断している。これにより、パッキン弁36は、水分が容器本体1内に浸入したり、収容した入浴剤2が外部に流出したりするのを防止している。
【0061】
一方、容器本体1内の圧力が変動したとき、例えば入浴剤2が炭酸ガスを発生して内圧が上昇したときには、パッキン弁36は、図13、図14に示すように、容器本体1の内圧を受承して上側に変形することにより切れ目を離間(開弁)させ、気体通路35と容器本体1内と連通して炭酸ガス、空気等の気体を外部に流出することができる。
【0062】
また、容器本体1内に酸素を吸着する成分を含んだ薬剤を収容した場合には、容器本体1内の圧力が下降するが、パッキン弁36は、気体通路35を介して大気圧を受承することにより開弁し、気体通路35と容器本体1内と連通させて外部の気体(外気)を流入させることができる。
【0063】
かくして、このように構成された第4の参考例においても、前述した第1の参考例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。しかし、第4の参考例によれば、常時はパッキン弁36を閉弁し、水の浸入や入浴剤2の流出を防止でき、容器としての信頼性を向上することができる。また、パッキン弁36は、パッキン35に切れ目を入れるだけの簡単な構造であるから、安価に形成することができる。
【0064】
次に、図15ないし図17は第5の参考例を示している。第5の参考例の特徴は、逃し弁は気体通路の外側開口を覆うように蓋体に剥離可能に貼付けられた粘着シートによって形成したことにある。なお、第5の参考例では、前述した第1の参考例と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0065】
41は容器本体1の開口部1Cに着脱可能に取付けられた第5の参考例による蓋体で、該蓋体41は、第1の参考例による蓋体3とほぼ同様に、筒部41A、蓋部41B、雌ねじ部41C、インナリング41D、コンタクトリング41Eによって形成されている。しかし、第5の参考例による蓋体41は、蓋部41Bの上面側の中央に凹陥部41Fが設けられ、該凹陥部41Fに後述の気体流通穴42が形成されている点で、第1の参考例による蓋体3と相違している。
【0066】
42,42,…は蓋体41の凹陥部41Fに設けられた気体通路をなす1個または複数個、例えば4個の気体流通穴で、該各気体流通穴42は、容器本体1内と外部とを連通するものである。
【0067】
43は蓋体41の蓋部41B上面に設けられた逃し弁としてのシート弁で、該シート弁43は、例えば樹脂材料、ゴム材料、紙材料等からなるシートを凹陥部41Fよりも大きな円形状に切出し、その下面に剥離可能な程度の粘着力を有する粘着剤43Aを全面に亘って塗布することにより粘着シートとして形成されている。そして、シート弁43は、図16に示す如く、各気体流通穴42を覆うように外周側が凹陥部41Fの周囲の蓋部41B上面に貼付けられている。
【0068】
これにより、シート弁43は、常時は気体流通穴42の外側開口を覆って閉弁することにより、気体流通穴42を介して水分が容器本体1内に浸入したり、収容した入浴剤2が外部に流出したりするのを防止している。
【0069】
一方、容器本体1内の入浴剤2が炭酸ガスを発生して内圧が上昇したときには、シート弁43は、図16中に二点鎖線で示すように、容器本体1の内圧を受承して上側に膨らむことにより、容器本体1内の圧力が高くなっていることを使用者に知らせることができる。
【0070】
そして、さらに内圧が上昇すると、シート弁43は、図17に示すように、粘着剤43Aの一部が蓋部41B上面から剥離して開弁し、容器本体1内の炭酸ガス等の気体を気体流通穴42から外部に流出させることができる。
【0071】
かくして、このように構成された第5の参考例によれば、常時はシート弁43によって水の浸入や入浴剤2の流出を防止できるから、容器としての信頼性を向上することができる。また、シート弁43は、膨らむことにより、容器本体1内の圧力が上昇したことを知らせることができ、しかも、内圧がさらに上昇したときには開弁して内圧を下げることができる。一方、シート弁43は、粘着剤43Aが塗布されたシートを蓋体41に貼付けるだけであるから、安価に形成することができる。
【0072】
次に、図18および図19は第6の参考例を示している。なお、第6の参考例では、前述した第1の参考例と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0073】
51は第6の参考例による蓋体で、該蓋体51は、例えば樹脂材料からなり、筒部51Aと蓋部51Bとによって大略構成されている。また、筒部51Aの内周側には、図19に示すように雌ねじ部51Cと環状突起51Dが設けられている。一方、蓋部51Bの下面には、1個の円形状凹部51Eが上側に凹陥するように形成されている。
【0074】
52,52,…は蓋体51の蓋部51Bに設けられた気体通路をなす1個または複数個、例えば4個の気体流通穴で、該各気体流通穴52は、円形状凹部51Eのほぼ中央に位置して容器本体1内と外部とを連通している。
【0075】
53は蓋体51内に取付けられるシール用のパッキンで、該パッキン53は、例えば弾性を有するゴム材料、樹脂材料を用いて円板状に形成されている。ここで、パッキン53は、その外周側が環状突起51Dに係合して蓋体51内に取付けられ、その中央には後述のパッキン弁54が設けられている。
【0076】
54はパッキン53の中央に設けられた呼吸弁としてのパッキン弁で、該パッキン弁54は、弾性をもったパッキン53の特性を利用し、該パッキン53の中央に十字状の切れ目を入れることによって形成されている。
【0077】
そして、パッキン弁54は、常時は切れ目同士が当接して閉弁し気体流通穴52を遮断している。一方、容器本体1内の入浴剤2が炭酸ガスを発生して内圧が上昇したときには、パッキン弁54は、図19中に二点鎖線で示すように、容器本体1の内圧を受承して円形状凹部51E側に変形することにより切れ目を離間(開弁)させ、気体流通穴52からガスを外部に流出することができる。また、容器本体1内に酸素を吸着する薬剤を収容して圧力が下降したときには、気体流通穴52から大気圧を受承して開弁することにより、容器本体1内に外気を流入させることができる。
【0078】
かくして、このように構成された第6の参考例においても、前述した第4の参考例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0079】
次に、図20および図21は第7の参考例を示している。第7の参考例の特徴は、容器本体内に酸素を吸着する成分を含んだ薬剤を収容すると共に、常時は気体通路を遮断し容器本体の内圧が下降したときには気体通路を連通して該容器本体内に外部から気体が流入するのを許す吸込弁を設けたことにある。なお、第7の参考例では、前述した第1の参考例と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0080】
61は容器本体1内に収容された製品としての薬剤で、該薬剤61は、粉体状、顆粒状、タブレット状等の様々な形態をなしているが、第7の参考例では、薬剤61は、顆粒状をなし、空気中の酸素を吸着する成分を含んでいるものとして説明する。
【0081】
62は第7の参考例による蓋体で、該蓋体62は、例えば樹脂材料からなり、筒部62Aと蓋部62Bとによって大略構成されている。また、筒部62Aの内周側には、図21に示すように雌ねじ部62Cと環状突起62Dが設けられている。さらに、筒部62Aの内周側上部には、パッキン64の位置決め凹部64Aに係合する位置決め凸部62Eが内向きに突設されている。
【0082】
63,63,…は蓋体62の蓋部62Bのほぼ中央に設けられた気体通路をなす複数個の気体流通穴で、該各気体流通穴63は、容器本体1内と外部とを連通するものである。
【0083】
64は蓋体62内に取付けられるシール用のパッキンで、該パッキン64は、例えば弾性を有するゴム材料、樹脂材料を用いて円板状に形成されている。ここで、パッキン64は、その外周側が環状突起62Dに係合して蓋体62内に取付けられている。また、パッキン64は、外周側の位置決め凹部64Aが位置決め凸部62Eに係合し、これにより、後述するパッキン弁65の弁穴65Aを気体流通穴63に対して周方向に異なる位置に位置決めしている。
【0084】
65はパッキン64の中央に設けられた吸込弁としてのパッキン弁で、該パッキン弁65は、複数個の弁穴65A,65A,…を有し、該各弁穴65Aは各気体流通穴63に対して周方向に異なる位置に位置決めされている。
【0085】
ここで、パッキン弁65は、図21に示すように、常時は蓋体62の蓋部62Bに密着することにより、弁穴65Aと気体流通穴63と隔絶して空気の流通を遮断することができる。一方、酸素を吸着する薬剤61によって容器本体1内の圧力が下降したときには、パッキン弁65は、図21に二点鎖線で示すように、気体流通穴63を介して作用する大気圧によって蓋部62Bから離間するから、各弁穴65Aを気体流通穴63と連通させることができ、外部の空気を容器本体1内に流入させ、容器本体1の内圧をほぼ大気圧まで上げることができる。
【0086】
かくして、このように構成された第7の参考例によれば、常時はパッキン弁65によって気体流通穴63を遮断して塵埃や水分の浸入を防止することができる。一方、容器本体1内に酸素を吸着する薬剤61を収容し、容器本体1内の圧力が下降したときには、パッキン弁65を開弁して気体流通穴63から外気を流入させて容器本体1の内圧を上昇させることができる。
【0087】
次に、図22ないし図24は第8の参考例を示している。第8の参考例の特徴は、逃し弁は蓋体に取付けられる環状の枠板部と、該枠板部の内側に位置して容器本体の開口部を開閉する弁板部と、該弁板部を前記開口部に向けて付勢するばね部とからなる板状弁として形成したことにある。なお、第8の参考例では、前述した第1の参考例と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0088】
71は内圧変動防止容器の本体部分をなす第8の参考例による容器本体で、該容器本体71は、例えば樹脂材料によって形成されている。ここで、容器本体71は、有底筒状の収容部71Aと、該収容部71Aの上側を縮径した肩部71Bと、該肩部71Bから上向きに突出した小径筒部71Cと、該小径筒部71Cの上側を縮径した縮径部71Dと、該縮径部71Dから上向きに突出した開口部71Eとによって大略構成されている。また、小径筒部71Cの外周側には雄ねじ部71Fが形成されている。
【0089】
72は容器本体71の小径筒部71Cに着脱可能に取付けられる第8の参考例による蓋体で、該蓋体72は、例えば樹脂材料からなり、筒部72Aと蓋部72Bとによって大略構成されている。また、筒部72Aの内周側には、図23に示すように雌ねじ部72Cと環状突起72Dが設けられている。一方、蓋部72Bの下面には円形状凹部72Eが上側に凹陥するように形成されている。
【0090】
73,73,…は蓋体72の蓋部72Bに設けられた気体通路をなす1個または複数個、例えば4個の気体流通穴で、該各気体流通穴73は、円形状凹部72Eのほぼ中央に位置して容器本体71内と外部とを連通している。
【0091】
74は蓋体72内に取付けられる逃し弁をなす板状弁で、該板状弁74は、例えば弾性を有するゴム材料、樹脂材料を用いて形成されている。ここで、板状弁74は、円環状に形成された枠板部74Aと、該枠板部74Aの内側に位置して容器本体71の開口部71Eを開閉する弁板部74Bと、前記枠板部74Aと弁板部74Bとの間を接続したクランク状の複数本のばね部74C,74C,…とによって構成されている。また、枠板部74Aの下面には、蓋体72を容器本体71の小径筒部71Cに取付けたときに、小径筒部71Cの上端に当接する断面三角状のコンタクトリング74Dが下向きに突設されている。
【0092】
そして、板状弁74は、図23に示すように、常時は各ばね部74Cによって弁板部74Bを容器本体71の開口部71Eに押付けて閉弁し、容器本体71と気体流通穴73(外部)との間を遮断している。一方、容器本体71内の入浴剤2が炭酸ガスを発生して内圧が上昇したときには、板状弁74は、図24に示すように、容器本体71の内圧を受承した弁板部74Bが上側に変位して開弁することにより、容器本体71と気体流通穴73とを連通し、容器本体71内の気体を外部に流出させることができる。
【0093】
かくして、このように構成された第3の参考例においても、前述した第5の参考例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0094】
次に、図25ないし図27は第9の参考例を示している。第9の参考例の特徴は、蓋体は、容器本体の開口部に取付けられる固定筒部と、該固定筒部にヒンジ部を介して回動可能に取付けられ該固定筒部の開口部を開閉する可動蓋部とによって構成し、逃し弁は容器本体の内圧が上昇したときにこの圧力を受けて開弁する前記可動蓋部としたことにある。なお、第9の参考例では、前述した第1の参考例と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0095】
81は第9の参考例による蓋体で、該蓋体81は、例えば樹脂材料からなり、容器本体1の開口部1Cに取付けられる固定筒部82と、該固定筒部82に回動可能に取付けられ該固定筒部82の開口筒部82Cを開閉する可動蓋部83とから一体的に形成されている。
【0096】
82は容器本体1の開口部1Cに着脱可能に取付けられた固定筒部で、該固定筒部82は、図26に示す如く、筒状部82Aと、該筒状部82Aの上側から内向きに突出した内鍔部82Bと、該内鍔部82Bから上側に延びた開口筒部82Cとによって大略構成されている。また、筒状部82Aの内周側には雌ねじ部82Dが形成され、内鍔部82Bの下面にはインナリング82Eとコンタクトリング82Fがそれぞれ下向きに突設されている。
【0097】
また、開口筒部82Cには、直径方向の一方側の下部に位置して後述する可動蓋部83の係止部83Cが摩擦力をもって当接する当接突部82Gと、上部に位置して可動蓋部83が開弁したときに、係止部83Cに係合して半開き状態とする係止突部82Hとが設けられている。
【0098】
83は固定筒部82の上側に開閉可能に設けられた逃し弁をなす可動蓋部で、該可動蓋部83は、固定筒部82の筒状部82Aと同等の径寸法をもった筒状部83Aと、該筒状部83Aの上側を閉塞する蓋板83Bとによって大略構成されている。また、筒状部83Aには、直径方向の一方側の下部に位置して固定筒部82の当接突部82Gと当接し、または係止突部82Hに係合する係止部83Cが内向きに突設されている。さらに、蓋板83Bの下面にはインナリング83Dが下向きに突設されている。
【0099】
84,84は固定筒部82と可動蓋部83の直径方向の他方側に設けられた2個のヒンジ部で、該各ヒンジ部84は、固定筒部82に対して可動蓋部83を開閉可能(回動可能)に支持している。
【0100】
また、85は各ヒンジ部84の間に位置して固定筒部82と可動蓋部83との間に設けられた逆L字状のばね部材で、該ばね部材85は、可動蓋部83を開いたときのある回動角度を境にして閉じ側と開き側に付勢するものである。
【0101】
このように構成された蓋体81は、図26に示すように、可動蓋部83の係止部83Cが固定筒部82の当接突部82Gに当接した状態(閉弁状態)では、係止部83Cと当接突部82Gとの摩擦力、インナリング83Dと開口筒部82Cとの摩擦力およびばね部材85のばね力によって閉弁状態を保持し、容器本体1と外部との間を遮断している。
【0102】
また、容器本体1内の入浴剤2を使用する場合には、可動蓋部83の一方側を指先で押上げて大きく回動させることにより、固定筒部82の開口筒部82Cを開放し、容器本体1内の入浴剤2を取出すことができる。
【0103】
一方、可動蓋部83を閉じた状態で容器本体1内の入浴剤2が炭酸ガスを発生して内圧が上昇すると、図27に示すように、上述した摩擦力、ばね力に抗して可動蓋体83が開弁する。これにより、固定筒部82の開口筒部82Cと可動蓋部83の筒状部83Aとの間には、気体通路を構成する隙間(図示せず)が形成されるから、この隙間から容器本体1内のガスを外部に流出させることができる。このときに、可動蓋部83は、その係止部83Cを固定筒部82の係止突部82Hに係合させることにより、僅かに開口するだけであり、水等が簡単に流入するのを防止している。
【0104】
かくして、このように構成された第9の参考例においても、前述した第5の参考例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。しかし、第9の参考例によれば、ワンタッチで開閉可能な可動蓋部83を備えた蓋体81においても、可動蓋部83を逃がし弁として利用し、内圧の上昇を防ぐことができる。
【0105】
次に、図28および図29は第10の参考例を示している。第10の参考例の特徴は、蓋体の固定筒部と可動蓋部との間に容器本体と外部とを常時連通する気体通路を設けたことにある。なお、第10の参考例では、前述した第1の参考例と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0106】
91は第10の参考例による蓋体で、該蓋体91は、例えば樹脂材料からなり、後述の固定筒部92、可動蓋部93等によって大略構成されている。
【0107】
92は容器本体1の開口部1Cに着脱可能に取付けられた固定筒部で、該固定筒部92は、筒状部92A、内鍔部92B、開口筒部92Cによって大略構成されている。また、筒状部92Aの内周側には雌ねじ部92Dが形成され、内鍔部92Bの下面にはインナリング92Eとコンタクトリング92Fがそれぞれ下向きに突設されている。また、開口筒部92Cには、直径方向の一方側の下部に当接突部92Gが設けられ、上部に係止突部92Hが設けられている。
【0108】
93は固定筒部92の当接突部92Gに形成された切欠溝で、該切欠溝93は、図29に示す如く、後述する切欠溝95,96と協働して気体通路97を構成するもので、内鍔部92Bの上面から上向きに延びるように切欠かれている。
【0109】
94は固定筒部92の上側に開閉可能に設けられた可動蓋部で、該可動蓋部94は、筒状部94Aと蓋板94Bとによって大略構成されている。また、筒状部94Aには、直径方向の一方側の下部に位置して固定筒部92の当接突部92Gと当接し、または係止突部92Hに係合する係止部94Cが内向きに突設されている。さらに、蓋板94Bの下面にはインナリング94Dが下向きに突設されている。
【0110】
95は可動蓋部94のインナリング94D外周に上,下方向に延びて形成された切欠溝、96は筒状部94Aの下端部に径方向に延びて形成された他の切欠溝をそれぞれ示し、該各切欠溝95,96は、固定筒部92の切欠溝93と共に、容器本体1内と外部とを常時連通する気体通路97を構成している。
【0111】
98は固定筒部92と可動蓋部94の直径方向の他方側に設けられた2個のヒンジ部、99は固定筒部92と可動蓋部94との間に設けられたばね部材を示している。
【0112】
かくして、このように構成された第10の参考例においても、前述した第1の参考例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0113】
次に、図30および図31は第11の参考例を示している。第11の参考例の特徴は、蓋体の外部に逃し弁を設けたことにある。なお、第11の参考例では、前述した第1の参考例と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0114】
101は第11の参考例による蓋体で、該蓋体101は、図31に示す如く、筒部101A、蓋部101B、雌ねじ部101C、インナリング101D、コンタクトリング101Eによって大略構成され、前記蓋部101Bの上面外周側には円環状の取付溝部101Fが形成されている。
【0115】
102,102,…は蓋体101の中央に設けられた気体通路をなす1個または複数個、例えば4個の気体流通穴で、該各気体流通穴102は、容器本体1内と外部とを連通するものである。
【0116】
103は蓋体101の蓋部101B上面に設けられた逃し弁で、該逃し弁103は、例えば弾性を有するゴム材料、樹脂材料からなる円板の中央に十字状に切れ目を入れることによって形成されている。また、逃し弁103は、外周側の環状突部103Aを蓋体101の取付溝部101Fに嵌合することにより、各気体流通穴102を覆うように取付けられている。
【0117】
そして、逃し弁103は、常時は気体流通穴102を覆って閉弁している。一方、容器本体1内の圧力が炭酸ガス等によって上昇したときには、図31中に二点鎖線で示すように切れ目を開いて開弁し、容器本体1内の炭酸ガスを気体流通穴102から外部に流出させることができる。
【0118】
かくして、このように構成された第11の参考例においても、前述した第5の参考例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0119】
次に、図32および図33は本発明の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、吸込弁は気体通路の内側開口を覆うように蓋体に剥離可能に貼付けられた粘着シートによって形成したことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の参考例と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0120】
111は容器本体1内に収容された製品としての薬剤で、該薬剤111は、例えば顆粒状をなし、空気中の酸素を吸着する成分を含んでいるものとして説明する。
【0121】
112は容器本体1の開口部1Cに着脱可能に取付けられた本実施の形態による蓋体で、該蓋体112は、第1の参考例による蓋体3とほぼ同様に、筒部112A、蓋部112B、雌ねじ部112C、インナリング112D、コンタクトリング112Eによって形成されている。しかし、本実施の形態による蓋体112は、蓋部112Bの中央に後述の気体流通穴113が形成されている点で、第1の参考例による蓋体3と相違している。
【0122】
113,113,…は蓋体112の蓋部112B中央に設けられた気体通路をなす1個または複数個、例えば4個の気体流通穴で、該各気体流通穴113は、容器本体1内と外部とを連通するものである。
【0123】
114は蓋体112の蓋部112B下面に設けられた吸込弁としてのシート弁で、該シート弁114は、例えば樹脂材料、ゴム材料、紙材料等からなるシートを円形状に切出し、その上面の外周側に剥離可能な程度の粘着力を有する粘着剤114Aを塗布することにより粘着シートとして形成されている。そして、シート弁114は、図33に示す如く、各気体流通穴113を覆うように外周側が当該各気体流通穴113の周囲の蓋部112B下面に貼付けられている。
【0124】
これにより、シート弁114は、常時は気体流通穴113の内側開口を覆って閉弁することにより、気体流通穴113を介して塵埃、水分が容器本体1内に浸入したり、収容した薬剤111が外部に流出したりするのを防止している。
【0125】
一方、容器本体1内の薬剤111が酸素を吸着して、該容器本体1内の圧力が下降したときには、図33に二点鎖線で示すように、気体流通穴113を介して作用する大気圧により、粘着剤114Aの一部が蓋部112B下面から剥離して開弁し、気体流通穴113から外気を流入させて容器本体1の内圧を上昇させることができる。
【0126】
かくして、このように構成された本実施の形態によれば、常時はシート弁114によって水の浸入や薬剤111の流出を防止できるから、容器としての信頼性を向上することができる。また、シート弁114は、容器本体1内の圧力が下降したときには開弁して内圧を上げることができる。一方、シート弁114は、粘着剤114Aが塗布されたシートを蓋体112に貼付けるだけであるから、安価に形成することができる。
【0127】
次に、図34は第12参考例を示している。第12の参考例の特徴は、蓋体は、容器本体の開口部に取付けられる内蓋と、該内蓋を覆うように設けられた外蓋とによって構成し、気体通路は前記内蓋と外蓋との間の隙間を利用して設けたことにある。
【0128】
121は第12の参考例による容器本体で、該容器本体121は、収容部121A、肩部121B、開口部121C、雄ねじ部121Dによって大略構成されている。また、収容部121Aと肩部121Bとの間には、段差部121Eが形成され、この段差部121Eには、後述の内向き環状突起125Cが係合する外向き環状突起121Fが形成されている。
【0129】
122は容器本体121の開口部121Cに取付けられた第12の参考例による蓋体で、該蓋体122は、後述する内蓋123と外蓋125とによって構成されている。
【0130】
123は容器本体121の開口部121Cに着脱可能に取付けられた内蓋で、該内蓋123は、筒部123A、蓋部123B、雌ねじ部123C、インナリング123D、コンタクトリング123Eによって形成され、蓋部123Bの中央には、後述する気体通路126の一部を構成する1個または複数個の気体流通穴124が形成されている。
【0131】
125は内蓋123を覆うように設けられた外蓋で、該外蓋125は、容器本体121の収容部121Aとほぼ同じ径寸法の筒部125Aと、該筒部125Aの上側を閉塞した蓋部125Bとによって有蓋筒状に形成されている。また、筒部125Aの下端内周側には外向き環状突起121Fに係合する内向き環状突起125Cが形成され、蓋部125Bの下面にはコンタクトリング125Dが下向きに突設されている。さらに、内向き環状突起125Cには1個または複数個の切欠部125Eが形成され、コンタクトリング125Dには1個または複数個の切欠部125Fが形成されている。
【0132】
126は容器本体121内と外部とを連通する気体通路で、該気体通路126は、内蓋123の気体流通穴124、外蓋の各切欠部125E,125Fおよび内蓋123と外蓋125との間の隙間127を利用して形成されている。この気体通路126は、容器本体121の内圧が上昇または下降したときに該容器本体121内の気体を出し入れし、容器本体121の内圧の変動を抑えるものである。
【0133】
かくして、このように構成された第12の参考例によれば、単純な形状の内蓋123と外蓋125とを組合わせ、このときに内蓋123、外蓋125間に形成される隙間127を利用して気体通路126を形成することができる。また、蓋体122の内蓋123と外蓋125とを別々に着脱する構成としているから、外蓋125だけを取外した状態では、内蓋123に設けられた気体流通穴124を容器本体121内に収容された入浴剤等を取出す取出し口として利用することができる。
【0134】
次に、図35は第13参考例を示している。第13の参考例の特徴は、別部材からなる内蓋と外蓋とを一体的に組付けて一つの蓋体を形成したことにある。
【0135】
131は第13の参考例による容器本体で、該容器本体131は、収容部131A、肩部131B、開口部131C、雄ねじ部131Dによって大略構成されている。また、収容部131Aと肩部131Bとの間には、段差部131Eが形成されている。
【0136】
132は容器本体131の開口部131Cに取付けられた第13の参考例による蓋体で、該蓋体132は、後述する内蓋133と外蓋135とによって構成されている。
【0137】
133は容器本体131の開口部131Cに着脱可能に取付けられた内蓋で、該内蓋133は、筒部133A、蓋部133B、雌ねじ部133C、インナリング133D、コンタクトリング133Eによって形成されている。また、筒部133Aの外周側には上,下方向に延びる雄スプライン133Fが全周に亘って形成され、該雄スプライン133Fの下側には後述の内向き突起135Eに係合する外向き突起133Gが周方向に間欠的に複数個設けられている。さらに、蓋部133Bの中央には、後述する気体通路136の一部を構成する1個または複数個の気体流通穴134が形成されている。
【0138】
135は内蓋133を覆うように設けられた外蓋で、該外蓋135は、容器本体131の収容部131Aとほぼ同じ径寸法の外筒部135Aと、該外筒部135Aの上側を閉塞した蓋部135Bとによって有蓋筒状に形成され、蓋部135Bの下面には外筒部135Aよりも小径な内筒部135Cが延設されている。また、内筒部135Cには雌スプライン135Dが形成され、該雌スプライン135Dの下側には内向き突起135Eが周方向に間欠的に複数個設けられている。そして、外蓋135は、その雌スプライン135Dを内蓋133の雄スプライン133Fに係合させ、内向き突起135Eを内蓋133の外向き突起133Gに係合させることにより、該内蓋133と一体構造をなしている。
【0139】
136は容器本体131内と外部とを連通する気体通路で、該気体通路136は、内蓋133の気体流通穴134と、各スプライン133F,135Dの隙間、各突起133G,135Eから周方向にずれた位置の隙間からなる内蓋133と外蓋135との間の隙間137を利用して形成されている。この気体通路136は、容器本体131の内圧が上昇または下降したときに該容器本体131内の気体を出し入れし、容器本体131の内圧の変動を抑えるものである。
【0140】
かくして、このように構成された第13の参考例によれば、外蓋135を掴んで回転することにより、該外蓋135と一緒に内蓋133を容器本体131に対して着脱することができるから、取扱いを容易にすることができる。
【0141】
次に、図36ないし図38は第14参考例を示している。第14の参考例の特徴は、容器本体の開口部には、収容した製品が使用前に流出するのを防止するため、該開口部を密封する取外し可能な密封部材を設ける構成としたことにある。
【0142】
141は第14の参考例による容器本体で、該容器本体141は、収容部141A、肩部141B、開口部141Cとによって大略構成されている。また、開口部141Cの下側寄りには外向き環状突起141Dが形成されている。
【0143】
142は容器本体141の開口部141Cに着脱可能に取付けられる蓋体で、該蓋体142は、筒部142A、蓋部142Bによって有蓋筒状に形成されている。また、筒部142Aの下側寄りには、図37に示すように、該筒部142Aと一緒に弾性変形することにより容器本体141の外向き環状突起141Dに容易に係合、離脱する内向き環状突起142Cが突設され、該環状突起142Cには1個または複数個の切欠部142Dが形成されている。さらに、蓋部142Bの下面側にはコンタクトリング142Eが下向きに突設されている。
【0144】
143は容器本体141の開口部141Cを密封するように該開口部141Cの上端部に貼付けられた密封部材としての密封フィルムで、該密封フィルム143は、容器本体141に収容した入浴剤が使用前、例えば輸送中に流出するのを防止するものである。そして、密封フィルム143は、例えばプラスチックラミネートフィルム、アルミニウムとプラスチックの積層ラミネートフィルム等のフィルム材を円形に切出すことにより形成され、熱シール等の固着手段を用いて開口部141Cに剥離可能に貼付けられている。
【0145】
144は容器本体141の開口部141Cから密封フィルム143を剥し取ったときに該開口部141Cと蓋体142との間に形成される気体通路で(図38参照)、該気体通路144は、容器本体141の開口部141Cと蓋体142のコンタクトリング142Eとの隙間、蓋体142の切欠部142D等によって構成されている。
【0146】
かくして、このように構成された第14の参考例によれば、密封フィルム143は、使用前に容器本体141内に収容した入浴剤等の製品が気体通路144から外部に流出するのを防止することができるから、輸送中等における取扱いを容易にすることができる。
【0147】
なお、第5の参考例では、シート弁43の下面には全面に亘って粘着剤43Aを塗布した場合を例に挙げて説明した。しかし、例えば図39に示す第1の変形例のように、本発明の実施の形態によるシート弁114と同様に、シート弁151の下面に、内縁が円形状となる円環状をなすように粘着剤151Aを塗布する構成としてもよい。この場合には、蓋体41´は、蓋部41B´から凹陥部41Fを省略することができる。
【0148】
また、図40に示す第2の変形例のように、シート弁161の下面に、内縁が四角形状をなすように粘着剤161Aを塗布する構成としてもよい。この場合には、内圧が上昇したときに粘着剤161Aの四角形状の角隅部に相当する位置を積極的に剥離させることができ、低圧でのガス抜きを行なうことができる。この構成は本発明の実施の形態にも適用することができるものである。
【0149】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、内圧変動防止容器は、内部に酸素を吸着して内圧を下降させる製品を収容する容器本体と、該容器本体の開口部に取付けられる蓋体と、前記容器本体の開口部、蓋体のうち少なくともいずれか一方に設けられ前記容器本体内と外部との間で気体が流通する気体通路と、常時は該気体通路を遮断し前記容器本体の内圧が下降したときには外部から該容器本体内に気体が流入するのを許す吸込弁とによって構成し、吸込弁は気体通路の内側開口を覆うように蓋体に剥離可能に貼付けられた粘着シートからなるシート弁として形成し、該シート弁には、前記蓋体に貼付けられる面に内縁が四角形状をなすように粘着剤を塗布する構成としている。従って、常時は粘着シートからなる吸込弁が気体通路の内側開口を覆っているから、塵埃、水分が気体通路を通って容器本体内に浸入するのを防止することができる。また、容器本体内に収容している製品が空気中の酸素を吸着し、容器本体内の圧力が下降するときには、粘着シートからなる吸込弁は、気体通路を介して作用する大気圧によって一部が蓋体から剥離することにより、気体通路を開放して外部から容器本体内に気体を吸込むように流入させ、容器本体内の圧力を大気圧まで上昇させることができる。従って、酸素吸着によって容器内の圧力が下降するのを防止することができる。
【0150】
この結果、内圧の変動による容器本体の変形、損傷を防止することができるから、酸素を吸着して内圧を下降させる製品を容器本体内に複数回分収容することができ、また、容器本体、蓋体を安価な樹脂材料から形成することができ、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の前提となる第1の参考例に適用される内圧変動防止容器を示す外観斜視図である。
【図2】 図1中の容器本体と蓋体とを分解した状態で拡大して示す分解斜視図である。
【図3】 図2の蓋体の内側形状を下側から拡大して示す一部破断の斜視図である。
【図4】 容器本体に蓋体を取付けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図5】 容器本体の開口部と蓋体の一部を拡大して示す要部拡大縦断面図である。
【図6】 2の参考例による容器本体と蓋体とを分解した状態で拡大して示す分解斜視図である。
【図7】 容器本体に蓋体を取付けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図8】 3の参考例による容器本体、蓋体、パッキンを分解した状態で拡大して示す分解斜視図である。
【図9】 図8の蓋体の内側形状を下側から拡大して示す一部破断の斜視図である。
【図10】 容器本体にパッキンが嵌め込まれた蓋体を取付けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図11】 容器本体の開口部、蓋体、パッキンの一部を拡大して示す要部拡大縦断面図である。
【図12】 4の参考例による容器本体、蓋体、パッキンを分解した状態で拡大して示す分解斜視図である。
【図13】 容器本体にパッキンが嵌め込まれた蓋体を取付け、内圧の上昇によってパッキン弁が開弁した状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図14】 容器本体の開口部、蓋体、パッキンの一部を拡大して示す要部拡大縦断面図である。
【図15】 5の参考例による容器本体、蓋体、シート弁を分解した状態で拡大して示す分解斜視図である。
【図16】 容器本体にシート弁が貼付けられた蓋体を取付けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図17】 蓋体に貼付けられたシート弁が内圧によって開弁した状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図18】 6の参考例による容器本体、蓋体、パッキンを分解した状態で拡大して示す分解斜視図である。
【図19】 容器本体にパッキンが嵌め込まれた蓋体を取付けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図20】 7の参考例による容器本体、蓋体、パッキンを分解した状態で拡大して示す分解斜視図である。
【図21】 容器本体にパッキンが嵌め込まれた蓋体を取付けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図22】 8の参考例による容器本体、蓋体、板状弁を分解した状態で拡大して示す分解斜視図である。
【図23】 容器本体に板状弁が嵌め込まれた蓋体を取付けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図24】 板状弁の弁板部が内圧によって開弁した状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図25】 9の参考例による容器本体、蓋体を分解した状態で拡大して示す分解斜視図である。
【図26】 容器本体に蓋体を取付けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図27】 蓋体の可動蓋部が内圧によって開弁した状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図28】 10の参考例による蓋体を容器本体に取付けた状態で拡大して示す要部拡大縦断面図である。
【図29】 固定筒部と可動蓋部の一部を拡大して示す要部拡大縦断面図である。
【図30】 11の参考例による容器本体、蓋体、逃し弁を分解した状態で拡大して示す分解斜視図である。
【図31】 容器本体に逃し弁が嵌め込まれた蓋体を取付けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図32】 本発明の実施の形態による容器本体、蓋体、シート弁を分解した状態で拡大して示す分解斜視図である。
【図33】 容器本体にシート弁が貼付けられた蓋体を取付けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図34】 第12参考例による容器本体と蓋体を拡大して示す要部拡大縦断面図である。
【図35】 第13参考例による容器本体と蓋体を拡大して示す要部拡大縦断面図である。
【図36】 第14参考例による密封フィルムが貼付けられた容器本体と蓋体とを分解した状態で拡大して示す分解斜視図である。
【図37】 密封フィルムが貼付けられた容器本体に蓋体を取付けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図38】 密封フィルムを剥して気体通路を形成した状態の容器本体と蓋体を示す要部拡大縦断面図である。
【図39】 第5の参考例の第1の変形例による蓋体、シート弁を分解した状態で拡大して示す分解斜視図である。
【図40】 2の変形例によるシート弁を単体で拡大して示す外観斜視図である。

Claims (1)

  1. 内部に酸素を吸着する成分を含み内圧が下降する可能性のある製品を収容する容器本体と、該容器本体の開口部に取付けられ前記製品を容器本体内に密閉する蓋体と、前記容器本体の開口部、蓋体のうち少なくともいずれか一方に設けられ前記容器本体内と外部との間で気体を流通する気体通路と、常時は該気体通路を遮断し前記容器本体の内圧が下降したときには気体通路を連通して該容器本体内に外部から気体が流入するのを許す吸込弁とによって構成し、
    該吸込弁は前記気体通路の内側開口を覆うように前記蓋体に剥離可能に貼付けられた粘着シートからなるシート弁として形成し
    該シート弁には、前記蓋体に貼付けられる面に内縁が四角形状をなすように粘着剤を塗布する構成としてなる内圧変動防止容器。
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