JP2003024234A - 内圧変動防止容器 - Google Patents

内圧変動防止容器

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JP2003024234A
JP2003024234A JP2001217071A JP2001217071A JP2003024234A JP 2003024234 A JP2003024234 A JP 2003024234A JP 2001217071 A JP2001217071 A JP 2001217071A JP 2001217071 A JP2001217071 A JP 2001217071A JP 2003024234 A JP2003024234 A JP 2003024234A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器本体内の圧力が上昇または下降しようと
した場合でも、容器本体が変形したり、損傷するのを防
止する。 【解決手段】 蓋体3のインナリング3Dに形成された
切欠溝4と、コンタクトリング3Eに形成された切欠部
5と、雄ねじ部1D,3C間に形成された螺旋状通路6
とにより、容器本体1の開口部1Cと蓋体3との間で容
器本体1と外部とを連通する気体通路7を形成してい
る。これにより、容器本体1内に水分が浸入し、入浴剤
2が炭酸ガスを発生した場合でも、容器本体1内の空
気、炭酸ガス等の気体は気体通路7を通して外部に常時
流出することができるから、容器本体1の内圧が上昇す
るのを防止することができる。また、酸素を吸着する薬
剤等によって容器本体1の内圧が下降するのを防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば粉体、顆
粒、タブレット等の製品を収容する内圧変動防止容器に
関し、特に、複数回分の製品をまとめて収容するように
なった内圧変動防止容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、粉体状、顆粒状、タブレット状
をなす製品を収容する容器は、内部にこれら製品を収容
する容器本体と、該容器本体の開口部に着脱可能に取付
けられ、前記製品を容器本体内に密閉する蓋体とによっ
て構成され、例えば蓋体は容器本体の開口部に螺着され
ている。
【0003】また、粉体状、顆粒状、タブレット状をな
す製品としては、入浴時に浴槽に入れる入浴剤等があ
る。この入浴剤には、浴槽に入れたときに浴槽内のお湯
(水)に反応して炭酸ガスを発生する成分を含んだもの
があり、この炭酸ガスは血行等を良好にする働きがあ
る。
【0004】そして、炭酸ガスを発生する入浴剤等は、
未使用の入浴剤が水分に触れないように、1回に使用す
る分量ずつアルミニウムフィルム等によって包装されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるものでは、未使用の入浴剤が炭酸ガスを発
生しないように、入浴剤を1回分毎に個別包装している
から、製造コストが嵩んでしまうという問題がある。
【0006】そこで、大型化した容器に複数回分の入浴
剤を収容し、使用するときに蓋体を外して適量を浴槽に
入れる構成とすることが考えられる。しかし、この場合
には、容器内に入浴剤が余っている状態で内部に水など
が浸入すると、容器内で炭酸ガスが発生して内圧が上昇
してしまい、容器本体が変形したり、損傷する虞があ
る。
【0007】また、空気中の酸素を吸着する成分を含ん
だ薬剤等を容器内に収容した場合には、容器本体の内圧
が下降してしまうから、同様に容器本体が変形したり、
損傷する虞がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、容器本体内の圧力が上
昇または下降しようとした場合でも、容器本体が変形し
たり、損傷するのを防止できるようにした内圧変動防止
容器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による内圧変動防止容器は、内
部にガスを発生する成分を含み内圧が上昇する可能性の
ある製品または酸素を吸着する成分を含み内圧が下降す
る可能性のある製品を収容する容器本体と、該容器本体
の開口部に取付けられ前記製品を容器本体内に密閉する
蓋体と、前記容器本体の開口部、蓋体のうち少なくとも
いずれか一方に設けられ前記容器本体の内圧が上昇した
ときには該容器本体内の気体を外部に逃がし、容器本体
の内圧が下降したときには外部から該容器本体内に気体
を吸込む気体通路とによって構成したことにある。
【0010】このように構成したことにより、例えば容
器本体内に収容している製品がガスを発生し、容器本体
内の圧力が上昇するときには、気体通路は、容器本体内
の気体を外部に常時逃すことができるから、ガスによっ
て容器内の圧力が上昇するのを防止することができる。
一方、容器本体内に収容している製品が空気中の酸素を
吸着し、容器本体内の圧力が下降するときには、気体通
路は、外部から容器本体内に気体を常時吸込むことがで
きるから、酸素吸着によって容器内の圧力が下降するの
を防止することができる。
【0011】また、請求項2の発明による内圧変動防止
容器は、内部にガスを発生する成分を含み内圧が上昇す
る可能性のある製品または酸素を吸着する成分を含み内
圧が下降する可能性のある製品を収容する容器本体と、
該容器本体の開口部に取付けられ前記製品を容器本体内
に密閉する蓋体と、前記容器本体の開口部、蓋体のうち
少なくともいずれか一方に設けられ前記容器本体内と外
部との間で気体を流通する気体通路と、常時は該気体通
路を遮断し前記容器本体の内圧が上昇したときには気体
通路を連通して該容器本体内の気体が外部に流出するの
を許し、容器本体の内圧が下降したときには気体通路を
連通して該容器本体内に外部から気体が流入するのを許
す呼吸弁とによって構成したことにある。
【0012】このように構成したことにより、例えば容
器本体内に収容している製品が水分に反応してガスを発
生する入浴剤である場合には、呼吸弁は気体通路を閉弁
することにより容器本体内に水が浸入するのを防止する
ことができる。しかも、容器本体内に水分が浸入し、こ
の水分によって入浴剤が炭酸ガスを発生した場合には、
容器本体内の圧力が上昇するが、呼吸弁が開弁して気体
通路を連通することにより、該気体通路を介して容器本
体内の気体を外部に流出することができ、内圧の上昇を
防止することができる。
【0013】一方、容器本体内に収容している製品が空
気中の酸素を吸着する薬剤等である場合には、容器本体
内の圧力が下降するが、呼吸弁が開弁して気体通路を連
通することにより、該気体通路を介して外部の気体を容
器本体内に流入させることができ、内圧の下降を防止す
ることができる。
【0014】また、請求項3の発明による内圧変動防止
容器は、内部にガスを発生する成分を含み内圧が上昇す
る可能性のある製品を収容する容器本体と、該容器本体
の開口部に取付けられ前記製品を容器本体内に密閉する
蓋体と、前記容器本体の開口部、蓋体のうち少なくとも
いずれか一方に設けられ前記容器本体内と外部との間で
気体を流通する気体通路と、常時は該気体通路を遮断し
前記容器本体の内圧が上昇したときには気体通路を連通
して該容器本体内の気体が外部に流出するのを許す逃し
弁とによって構成したことにある。
【0015】このように構成したことにより、逃し弁
は、気体通路を閉弁することにより容器本体内に水分が
浸入したり、内部の製品が流出するのを防止することが
できる。しかも、容器本体内の製品がガスを発生した場
合には、逃し弁は、開弁して気体通路を連通することに
より、容器本体内の気体を外部に流出させて内圧の上昇
を防止することができる。
【0016】さらに、請求項4の発明による内圧変動防
止容器は、内部に酸素を吸着する成分を含み内圧が下降
する可能性のある製品を収容する容器本体と、該容器本
体の開口部に取付けられ前記製品を容器本体内に密閉す
る蓋体と、前記容器本体の開口部、蓋体のうち少なくと
もいずれか一方に設けられ前記容器本体内と外部との間
で気体を流通する気体通路と、常時は該気体通路を遮断
し前記容器本体の内圧が下降したときには気体通路を連
通して該容器本体内に外部から気体が流入するのを許す
吸込弁とによって構成したことにある。
【0017】このように構成したことにより、吸込弁
は、気体通路を閉弁することにより容器本体内に塵埃、
水分が浸入したり、内部の製品が流出するのを防止する
ことができる。しかも、容器本体内の製品が酸素を吸着
した場合には、吸込弁は、開弁して気体通路を連通する
ことにより、容器本体内に外部から気体を流入させて内
圧の下降を防止することができる。
【0018】請求項5の発明によると、逃し弁は気体通
路の外側開口を覆うように蓋体に剥離可能に貼付けられ
た粘着シートによって形成したことにある。
【0019】このように構成したことにより、常時は粘
着シートからなる逃し弁が気体通路の外側開口を覆って
いるから、水分が気体通路を通って容器本体内に浸入す
るをの防止することができる。また、容器本体内に水分
が浸入して製品がガスを発生した場合には、粘着シート
からなる逃し弁は、気体通路を介して内側から作用する
ガス圧によって外側に膨らむことにより、容器本体内に
ガスが充満して内圧が上昇していることを使用者に知ら
せることができる。そして、逃し弁は、内圧がさらに大
きくなると、一部が蓋体から剥離して気体通路を外部に
開放することにより、気体を放出して内圧をほぼ大気圧
まで下げることができる。
【0020】請求項6の発明によると、吸込弁は気体通
路の内側開口を覆うように蓋体に剥離可能に貼付けられ
た粘着シートによって形成したことにある。
【0021】このように構成したことにより、常時は粘
着シートからなる吸込弁が気体通路の内側開口を覆って
いるから、塵埃、水分が気体通路を通って容器本体内に
浸入するのを防止することができる。また、容器本体内
の製品が酸素を吸着した場合には、粘着シートからなる
吸込弁は、気体通路を介して作用する大気圧によって一
部が蓋体から剥離して気体通路を開放することにより、
容器本体内に外部から気体を流入させて内圧が下降する
のを防止することができる。
【0022】請求項7の発明によると、蓋体は、容器本
体の開口部に取付けられる固定筒部と、該固定筒部にヒ
ンジ部を介して回動可能に取付けられ該固定筒部の開口
部を開閉する可動蓋部とによって構成し、逃し弁は容器
本体の内圧が上昇したときにこの圧力を受けて開弁する
前記可動蓋部としたことにある。
【0023】このように構成したことにより、可動蓋部
が閉じている状態では、容器本体内に水分が浸入するの
を防止することができる。しかも、容器本体内に水分が
浸入して製品がガスを発生した場合には、可動蓋部は、
製品が発生したガスの圧力によって開弁し、気体通路を
介して容器本体内の気体を外部に流出することができ
る。
【0024】請求項8の発明によると、蓋体は、容器本
体の開口部に取付けられる内蓋と、該内蓋を覆うように
設けられた外蓋とによって構成し、気体通路は前記内蓋
と外蓋との間の隙間を利用して設けたことにある。
【0025】このように構成したことにより、内蓋と外
蓋とを組合わせることでこれらの間の隙間を利用して気
体通路を簡単に設けることができる。
【0026】請求項9の発明によると、容器本体の開口
部には、収容した製品が使用前に流出するのを防止する
ため、該開口部を密封する取外し可能な密封部材を設け
る構成としたことにある。
【0027】このように構成したことにより、例えば輸
送中に容器本体の開口部が下向きになった場合でも、密
封部材は収容した製品が流出するのを防止することがで
きる。そして、密封部材を取外すことにより、容器本体
内の製品を使用することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
内圧変動防止容器を添付図面に従って詳細に説明する。
【0029】まず、図1ないし図5は本発明の第1の実
施の形態を示している。1は内圧変動防止容器の本体部
分をなす容器本体で、該容器本体1は、例えば樹脂材料
によって形成されている。ここで、容器本体1は、有底
筒状の収容部1Aと、該収容部1Aの上側を縮径した肩
部1Bと、該肩部1Bから上向きに突出した開口部1C
とによって大略構成されている。また、開口部1Cの外
周側には、図2に示すように雄ねじ部1Dが形成されて
いる。そして、容器本体1は、その収容部1A内に後述
の入浴剤2を複数回分収容している。
【0030】2は容器本体1内に収容された製品として
の入浴剤で、該入浴剤2は、粉体状、顆粒状、タブレッ
ト状等の様々な形態をなしているが、本実施の形態で
は、入浴剤2は、顆粒状をなし、水分に反応して炭酸ガ
スを発生する成分(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素
ナトリウム等の炭酸塩とコハク酸、フマル酸、リンゴ
酸、クエン酸、マレイン酸、酒石酸、乳酸等の有機酸)
を含んでいるものとして説明する。また、入浴剤2は、
例えば数十回分の量が容器本体1内に収容されている。
【0031】3は容器本体1の開口部1Cに着脱可能に
取付けられた蓋体で、該蓋体3は、入浴剤2を容器本体
1内に密閉するもので、例えば樹脂材料によって形成さ
れている。ここで、蓋体3は、図3、図4に示す如く、
容器本体1の開口部1Cよりも一回り大きな筒部3A
と、該筒部3Aの上側を閉塞する円板状の蓋部3Bとに
よって大略構成されている。また、筒部3Aの内周側に
は、容器本体1の雄ねじ部1Dに螺合する雌ねじ部3C
が形成されている。さらに、蓋部3Bの下面には、蓋体
3を容器本体1の開口部1Cに取付けたときに、開口部
1Cの内側に挿嵌される環状のインナリング3Dと、該
インナリング3Dよりも外側に位置して開口部1Cの上
端に当接する断面三角状のコンタクトリング3Eとがそ
れぞれ下向きに突設されている。そして、蓋体3は、そ
の雌ねじ部3Cを容器本体1の雄ねじ部1Dに螺合させ
ることにより、開口部1Cに取付けられ、これにより容
器本体1内に入浴剤2を密閉している。
【0032】4,4は蓋体3のインナリング3Dに形成
された1個または複数個、例えば2個の切欠溝で、該各
切欠溝4は、図5に示すように、インナリング3Dの外
周面を上,下方向に切欠いて形成されている。また、
5,5は各切欠溝4に対応するように蓋体3のコンタク
トリング3Eに形成された1個または複数個、例えば2
個の切欠部で、該各切欠部5は、コンタクトリング3E
を径方向に切欠いて形成されている。ここで、切欠溝
4、切欠部5は、見え易いように大きく図示したが、僅
かずつでも気体(炭酸ガス、空気等)が通過できる寸法
であればよく、実際には非常に小さな寸法をもって形成
されている。
【0033】そして、切欠溝4、切欠部5は、容器本体
1の雄ねじ部1Dと蓋体3の雌ねじ部3Cとにより開口
部1Cと筒部3Aとの間に形成される螺旋状通路6と一
緒に気体通路7を構成している。この気体通路7は、容
器本体1内と外部とを連通するもので、容器本体1の内
圧が上昇したときには該容器本体1内の気体を外部に逃
がし、容器本体1の内圧が下降したときには外部から該
容器本体1内に気体を吸込むものである。
【0034】本実施の形態による内圧変動防止容器は上
述の如き構成を有するもので、次に、収容している入浴
剤2の取扱い動作について説明する。
【0035】まず、容器本体1内に収容された入浴剤2
を使用するときには、蓋体3を回転させて容器本体1の
開口部1Cから取外し、該容器本体1を傾けることによ
り適量の入浴剤2を浴槽(図示せず)に投入する。そし
て、浴槽に入浴剤2を投入したら、容器本体1の開口部
1Cに蓋体3を螺着し、該開口部1Cを閉塞する。
【0036】ここで、入浴剤2は、血行を良好にするた
めにお湯(水分)に反応して炭酸ガスを発生する成分を
含んでいるから、容器本体1内に水が浸入した場合に
は、該容器本体1内に残存する入浴剤2が水分に反応
し、炭酸ガスを発生してしまう。
【0037】しかし、本実施の形態によれば、容器本体
1内で発生した炭酸ガスは、切欠溝4、切欠部5、螺旋
状通路6からなる気体通路7を通って外部に常時流出す
るから、炭酸ガスによって容器本体1内の圧力が上昇す
るのを防止することができる。
【0038】なお、入浴剤2に代えて容器本体1内に酸
素を吸着する成分を含んだ薬剤等(脱酸素剤、自動酸化
物質等)を収容した場合には、この薬剤は、容器本体1
内の酸素を吸着して内圧を下げようとする。しかし、気
体通路7は常時外気を吸込むことができるから、容器本
体1内の圧力が下降するのを防止することができる。
【0039】以上のように、本実施の形態によれば、蓋
体3のインナリング3Dに形成された切欠溝4と、コン
タクトリング3Eに形成された切欠部5と、ねじ部1
D,3C間に形成された螺旋状通路6とにより、容器本
体1の開口部1Cと蓋体3との間で該容器本体1と外部
とを連通する気体通路7を形成している。従って、容器
本体1内に水分が浸入し、入浴剤2が炭酸ガスを発生し
た場合でも、この炭酸ガスは気体通路7を通して外部に
常時流出することができるから、容器本体1の内圧が上
昇するのを防止することができる。また、酸素を吸着す
る薬剤等によって容器本体1の内圧が下降するのを防止
することができる。
【0040】これにより、内圧の上昇、下降によって容
器本体1が変形、損傷するのを防止することができるか
ら、入浴剤2等の製品を容器本体1内に複数回分収容す
ることができ、また、容器本体1、蓋体3を安価な樹脂
材料から少ない部品点数で形成することができ、製造コ
ストを低減することができる。
【0041】また、切欠溝4、切欠部5はそれぞれ2個
ずつ設けているから、一方が詰りを生じた場合でも、容
器本体1と外部との間で空気、ガスを出し入れすること
ができ、信頼性を向上することができる。
【0042】次に、図6および図7は本発明の第2の実
施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、容器本
体の開口部に気体通路を構成する切欠部を設けたことに
ある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の
形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0043】11は本実施の形態による容器本体で、該
容器本体11は、第1の実施の形態による容器本体1と
ほぼ同様に、収容部11A、肩部11B、開口部11
C、雄ねじ部11Dによって形成されているが、開口部
11Cの上端部に後述の切欠部13が形成されている点
で第1の実施の形態による容器本体1と相違している。
【0044】12は容器本体11の開口部11Cに着脱
可能に取付けられた本実施の形態による蓋体で、該蓋体
12は、第1の実施の形態による蓋体3とほぼ同様に、
筒部12A、蓋部12B、雌ねじ部12C、インナリン
グ12D、コンタクトリング12Eによって形成されて
いる。しかし、本実施の形態による蓋体12は、そのイ
ンナリング12D、コンタクトリング12Eから切欠
溝、切欠部が廃止されている点で第1の実施の形態によ
る蓋体3と相違している。
【0045】13,13は容器本体11の開口部11C
に形成された1個または複数個、例えば2個の切欠部
で、該各切欠部13は、開口部11の上端部を径方向に
切欠いて形成されている。ここで、切欠部13の深さ寸
法(上,下方向寸法)は、蓋体12を容器本体11の開
口部11Cに取付けたときに、インナリング12Dとの
間に気体が通ることができる僅かな隙間を形成する程度
の寸法に設定されている。
【0046】そして、切欠部13は、図7に示すよう
に、容器本体11の開口部11Cと蓋体12の筒部12
Aとの間に形成される螺旋状通路14と一緒に気体通路
15を構成している。この気体通路15は、前述した第
1の実施の形態による気体通路7と同様に、容器本体1
1内と外部とを連通し、容器本体11内と外部との間で
気体を流通するものである。
【0047】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができる。しかし、本実施の形態
によれば、容器本体11の開口部11Cに切欠部13を
設けるだけで気体通路15を形成することができ、内圧
変動防止容器を容易に製造することができる。
【0048】次に、図8ないし図11は本発明の第3の
実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、容器
本体の開口部と蓋体との間にシール用のパッキンを設け
たことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1
の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、
その説明を省略するものとする。
【0049】21は容器本体1の開口部1Cに着脱可能
に取付けられる本実施の形態による蓋体で、該蓋体21
は、例えば樹脂材料によって形成されている。ここで、
蓋体21は、図9、図10に示す如く、筒部21Aと、
該筒部21Aの上側を閉塞する蓋部21Bとによって大
略構成されている。また、筒部21Aの内周側には、容
器本体1の雄ねじ部1Dに螺合する雌ねじ部21Cが形
成され、該雌ねじ部21Cの上側には後述のパッキン2
3を支持する環状突起21Dが内向きに突設されてい
る。一方、蓋部21Bの下面には、放射状に延びる複数
本の凸条21E,21E,…に区切られて複数個の扇状
凹部21F,21F,…が形成されている。
【0050】また、22は蓋体21の筒部21A内面に
設けられた1個または複数個、例えば1個の切欠溝で、
該切欠溝22は、後述の気体通路25の一部を構成する
もので、一つの扇状凹部21Fの外周端に位置して上,
下方向に延びるように形成されている。
【0051】23は蓋体21内に取付けられるシール用
のパッキンで、該パッキン23は、例えば弾性を有する
ゴム材料、樹脂材料を用いて円板状に形成されている。
また、パッキン23の中央には、各扇状凹部21Fに連
通する連通穴23Aが形成されている。ここで、パッキ
ン23は、その外周側を環状突起21Dに係合させるこ
とによって蓋体21内に取付けられ、これにより、蓋体
21を容器本体1の開口部1Cに取付けたときには、図
10に示すように、開口部1Cとの間をシールすること
ができる。
【0052】そして、パッキン23の連通穴23A、蓋
体21の扇状凹部21F、切欠溝22は、図11に示す
如く、容器本体1の開口部1Cと蓋体21の筒部21A
との間に形成される螺旋状通路24と一緒に気体通路2
5を構成している。この気体通路25は、第1の実施の
形態による気体通路7と同様に、容器本体1内と外部と
を連通し、容器本体1内と外部との間で気体を流通する
ものである。
【0053】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができる。しかし、本実施の形態
によれば、パッキン23を備えたものでも容器本体1内
の圧力が上昇したり、下降したりするのを防止すること
ができる。
【0054】次に、図12ないし図14は本発明の第4
の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、常
時は気体通路を遮断し、容器本体内の圧力が上昇または
下降したときに気体通路を連通する呼吸弁を設けたこと
にある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施
の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。
【0055】31は容器本体1の開口部1Cに着脱可能
に取付けられる本実施の形態による蓋体で、該蓋体31
は、例えば樹脂材料からなり、筒部31Aと蓋部31B
とによって大略構成されている。また、筒部31Aの内
周側には、図13に示すように雌ねじ部31Cと後述の
パッキン33を支持する環状突起31Dが設けられてい
る。一方、蓋部31Bの下面には、放射状に延びる複数
本の凸条31E,31E,…に区切られて複数個の扇状
凹部31F,31F,…が形成されている。
【0056】また、32は蓋体31の筒部31A内面に
設けられた1個または複数個、例えば1個の切欠溝で、
該切欠溝32は、後述の気体通路35の一部を構成する
もので、一つの扇状凹部31Fの外周端に位置して上,
下方向に延びるように形成されている。
【0057】33は蓋体31内に取付けられるシール用
のパッキンで、該パッキン33は、例えば弾性を有する
ゴム材料、樹脂材料を用いて円板状に形成されている。
ここで、パッキン33は、その外周側が環状突起31D
に係合して蓋体31内に取付けられ、蓋体31を容器本
体1に取付けたときには、その開口部1Cとの間をシー
ルすることができる。また、パッキン33の中央には後
述のパッキン弁36が設けられている。
【0058】そして、蓋体31の扇状凹部31F、切欠
溝32は、図14に示すように、容器本体1と蓋体31
との間に形成される螺旋状通路34と一緒に気体通路3
5を構成している。この気体通路35は、第1の実施の
形態による気体通路7と同様に、容器本体1内と外部と
を連通し、容器本体1内と外部との間で気体を流通する
ものである。
【0059】36はパッキン33の中央に設けられた呼
吸弁としてのパッキン弁で、該パッキン弁36は、弾性
をもったパッキン33の特性を利用し、該パッキン33
の中央に十字状の切れ目を入れることによって形成され
ている。
【0060】そして、パッキン弁36は、常時は切れ目
同士が当接して閉弁し、気体通路35を遮断している。
これにより、パッキン弁36は、水分が容器本体1内に
浸入したり、収容した入浴剤2が外部に流出したりする
のを防止している。
【0061】一方、容器本体1内の圧力が変動したと
き、例えば入浴剤2が炭酸ガスを発生して内圧が上昇し
たときには、パッキン弁36は、図13、図14に示す
ように、容器本体1の内圧を受承して上側に変形するこ
とにより切れ目を離間(開弁)させ、気体通路35と容
器本体1内と連通して炭酸ガス、空気等の気体を外部に
流出することができる。
【0062】また、容器本体1内に酸素を吸着する成分
を含んだ薬剤を収容した場合には、容器本体1内の圧力
が下降するが、パッキン弁36は、気体通路35を介し
て大気圧を受承することにより開弁し、気体通路35と
容器本体1内と連通させて外部の気体(外気)を流入さ
せることができる。
【0063】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができる。しかし、本実施の形態
によれば、常時はパッキン弁36を閉弁し、水の浸入や
入浴剤2の流出を防止でき、容器としての信頼性を向上
することができる。また、パッキン弁36は、パッキン
35に切れ目を入れるだけの簡単な構造であるから、安
価に形成することができる。
【0064】次に、図15ないし図17は本発明の第5
の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、逃
し弁は気体通路の外側開口を覆うように蓋体に剥離可能
に貼付けられた粘着シートによって形成したことにあ
る。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形
態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を
省略するものとする。
【0065】41は容器本体1の開口部1Cに着脱可能
に取付けられた本実施の形態による蓋体で、該蓋体41
は、第1の実施の形態による蓋体3とほぼ同様に、筒部
41A、蓋部41B、雌ねじ部41C、インナリング4
1D、コンタクトリング41Eによって形成されてい
る。しかし、本実施の形態による蓋体41は、蓋部41
Bの上面側の中央に凹陥部41Fが設けられ、該凹陥部
41Fに後述の気体流通穴42が形成されている点で、
第1の実施の形態による蓋体3と相違している。
【0066】42,42,…は蓋体41の凹陥部41F
に設けられた気体通路をなす1個または複数個、例えば
4個の気体流通穴で、該各気体流通穴42は、容器本体
1内と外部とを連通するものである。
【0067】43は蓋体41の蓋部41B上面に設けら
れた逃し弁としてのシート弁で、該シート弁43は、例
えば樹脂材料、ゴム材料、紙材料等からなるシートを凹
陥部41Fよりも大きな円形状に切出し、その下面に剥
離可能な程度の粘着力を有する粘着剤43Aを全面に亘
って塗布することにより粘着シートとして形成されてい
る。そして、シート弁43は、図16に示す如く、各気
体流通穴42を覆うように外周側が凹陥部41Fの周囲
の蓋部41B上面に貼付けられている。
【0068】これにより、シート弁43は、常時は気体
流通穴42の外側開口を覆って閉弁することにより、気
体流通穴42を介して水分が容器本体1内に浸入した
り、収容した入浴剤2が外部に流出したりするのを防止
している。
【0069】一方、容器本体1内の入浴剤2が炭酸ガス
を発生して内圧が上昇したときには、シート弁43は、
図16中に二点鎖線で示すように、容器本体1の内圧を
受承して上側に膨らむことにより、容器本体1内の圧力
が高くなっていることを使用者に知らせることができ
る。
【0070】そして、さらに内圧が上昇すると、シート
弁43は、図17に示すように、粘着剤43Aの一部が
蓋部41B上面から剥離して開弁し、容器本体1内の炭
酸ガス等の気体を気体流通穴42から外部に流出させる
ことができる。
【0071】かくして、このように構成された本実施の
形態によれば、常時はシート弁43によって水の浸入や
入浴剤2の流出を防止できるから、容器としての信頼性
を向上することができる。また、シート弁43は、膨ら
むことにより、容器本体1内の圧力が上昇したことを知
らせることができ、しかも、内圧がさらに上昇したとき
には開弁して内圧を下げることができる。一方、シート
弁43は、粘着剤43Aが塗布されたシートを蓋体41
に貼付けるだけであるから、安価に形成することができ
る。
【0072】次に、図18および図19は本発明の第6
の実施の形態を示している。なお、本実施の形態では、
前述した第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の
符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0073】51は本実施の形態による蓋体で、該蓋体
51は、例えば樹脂材料からなり、筒部51Aと蓋部5
1Bとによって大略構成されている。また、筒部51A
の内周側には、図19に示すように雌ねじ部51Cと環
状突起51Dが設けられている。一方、蓋部51Bの下
面には、1個の円形状凹部51Eが上側に凹陥するよう
に形成されている。
【0074】52,52,…は蓋体51の蓋部51Bに
設けられた気体通路をなす1個または複数個、例えば4
個の気体流通穴で、該各気体流通穴52は、円形状凹部
51Eのほぼ中央に位置して容器本体1内と外部とを連
通している。
【0075】53は蓋体51内に取付けられるシール用
のパッキンで、該パッキン53は、例えば弾性を有する
ゴム材料、樹脂材料を用いて円板状に形成されている。
ここで、パッキン53は、その外周側が環状突起51D
に係合して蓋体51内に取付けられ、その中央には後述
のパッキン弁54が設けられている。
【0076】54はパッキン53の中央に設けられた呼
吸弁としてのパッキン弁で、該パッキン弁54は、弾性
をもったパッキン53の特性を利用し、該パッキン53
の中央に十字状の切れ目を入れることによって形成され
ている。
【0077】そして、パッキン弁54は、常時は切れ目
同士が当接して閉弁し気体流通穴52を遮断している。
一方、容器本体1内の入浴剤2が炭酸ガスを発生して内
圧が上昇したときには、パッキン弁54は、図19中に
二点鎖線で示すように、容器本体1の内圧を受承して円
形状凹部51E側に変形することにより切れ目を離間
(開弁)させ、気体流通穴52からガスを外部に流出す
ることができる。また、容器本体1内に酸素を吸着する
薬剤を収容して圧力が下降したときには、気体流通穴5
2から大気圧を受承して開弁することにより、容器本体
1内に外気を流入させることができる。
【0078】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、前述した第4の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができる。
【0079】次に、図20および図21は本発明の第7
の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、容
器本体内に酸素を吸着する成分を含んだ薬剤を収容する
と共に、常時は気体通路を遮断し容器本体の内圧が下降
したときには気体通路を連通して該容器本体内に外部か
ら気体が流入するのを許す吸込弁を設けたことにある。
なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と
同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。
【0080】61は容器本体1内に収容された製品とし
ての薬剤で、該薬剤61は、粉体状、顆粒状、タブレッ
ト状等の様々な形態をなしているが、本実施の形態で
は、薬剤61は、顆粒状をなし、空気中の酸素を吸着す
る成分を含んでいるものとして説明する。
【0081】62は本実施の形態による蓋体で、該蓋体
62は、例えば樹脂材料からなり、筒部62Aと蓋部6
2Bとによって大略構成されている。また、筒部62A
の内周側には、図21に示すように雌ねじ部62Cと環
状突起62Dが設けられている。さらに、筒部62Aの
内周側上部には、パッキン64の位置決め凹部64Aに
係合する位置決め凸部62Eが内向きに突設されてい
る。
【0082】63,63,…は蓋体62の蓋部62Bの
ほぼ中央に設けられた気体通路をなす複数個の気体流通
穴で、該各気体流通穴63は、容器本体1内と外部とを
連通するものである。
【0083】64は蓋体62内に取付けられるシール用
のパッキンで、該パッキン64は、例えば弾性を有する
ゴム材料、樹脂材料を用いて円板状に形成されている。
ここで、パッキン64は、その外周側が環状突起62D
に係合して蓋体62内に取付けられている。また、パッ
キン64は、外周側の位置決め凹部64Aが位置決め凸
部62Eに係合し、これにより、後述するパッキン弁6
5の弁穴65Aを気体流通穴63に対して周方向に異な
る位置に位置決めしている。
【0084】65はパッキン64の中央に設けられた吸
込弁としてのパッキン弁で、該パッキン弁65は、複数
個の弁穴65A,65A,…を有し、該各弁穴65Aは
各気体流通穴63に対して周方向に異なる位置に位置決
めされている。
【0085】ここで、パッキン弁65は、図21に示す
ように、常時は蓋体62の蓋部62Bに密着することに
より、弁穴65Aと気体流通穴63と隔絶して空気の流
通を遮断することができる。一方、酸素を吸着する薬剤
61によって容器本体1内の圧力が下降したときには、
パッキン弁65は、図21に二点鎖線で示すように、気
体流通穴63を介して作用する大気圧によって蓋部62
Bから離間するから、各弁穴65Aを気体流通穴63と
連通させることができ、外部の空気を容器本体1内に流
入させ、容器本体1の内圧をほぼ大気圧まで上げること
ができる。
【0086】かくして、このように構成された本実施の
形態によれば、常時はパッキン弁65によって気体流通
穴63を遮断して塵埃や水分の浸入を防止することがで
きる。一方、容器本体1内に酸素を吸着する薬剤61を
収容し、容器本体1内の圧力が下降したときには、パッ
キン弁65を開弁して気体流通穴63から外気を流入さ
せて容器本体1の内圧を上昇させることができる。
【0087】次に、図22ないし図24は本発明の第8
の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、逃
し弁は蓋体に取付けられる環状の枠板部と、該枠板部の
内側に位置して容器本体の開口部を開閉する弁板部と、
該弁板部を前記開口部に向けて付勢するばね部とからな
る板状弁として形成したことにある。なお、本実施の形
態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に
は同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0088】71は内圧変動防止容器の本体部分をなす
本実施の形態による容器本体で、該容器本体71は、例
えば樹脂材料によって形成されている。ここで、容器本
体71は、有底筒状の収容部71Aと、該収容部71A
の上側を縮径した肩部71Bと、該肩部71Bから上向
きに突出した小径筒部71Cと、該小径筒部71Cの上
側を縮径した縮径部71Dと、該縮径部71Dから上向
きに突出した開口部71Eとによって大略構成されてい
る。また、小径筒部71Cの外周側には雄ねじ部71F
が形成されている。
【0089】72は容器本体71の小径筒部71Cに着
脱可能に取付けられる本実施の形態による蓋体で、該蓋
体72は、例えば樹脂材料からなり、筒部72Aと蓋部
72Bとによって大略構成されている。また、筒部72
Aの内周側には、図23に示すように雌ねじ部72Cと
環状突起72Dが設けられている。一方、蓋部72Bの
下面には円形状凹部72Eが上側に凹陥するように形成
されている。
【0090】73,73,…は蓋体72の蓋部72Bに
設けられた気体通路をなす1個または複数個、例えば4
個の気体流通穴で、該各気体流通穴73は、円形状凹部
72Eのほぼ中央に位置して容器本体71内と外部とを
連通している。
【0091】74は蓋体72内に取付けられる逃し弁を
なす板状弁で、該板状弁74は、例えば弾性を有するゴ
ム材料、樹脂材料を用いて形成されている。ここで、板
状弁74は、円環状に形成された枠板部74Aと、該枠
板部74Aの内側に位置して容器本体71の開口部71
Eを開閉する弁板部74Bと、前記枠板部74Aと弁板
部74Bとの間を接続したクランク状の複数本のばね部
74C,74C,…とによって構成されている。また、
枠板部74Aの下面には、蓋体72を容器本体71の小
径筒部71Cに取付けたときに、小径筒部71Cの上端
に当接する断面三角状のコンタクトリング74Dが下向
きに突設されている。
【0092】そして、板状弁74は、図23に示すよう
に、常時は各ばね部74Cによって弁板部74Bを容器
本体71の開口部71Eに押付けて閉弁し、容器本体7
1と気体流通穴73(外部)との間を遮断している。一
方、容器本体71内の入浴剤2が炭酸ガスを発生して内
圧が上昇したときには、板状弁74は、図24に示すよ
うに、容器本体71の内圧を受承した弁板部74Bが上
側に変位して開弁することにより、容器本体71と気体
流通穴73とを連通し、容器本体71内の気体を外部に
流出させることができる。
【0093】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、前述した第5の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができる。
【0094】次に、図25ないし図27は本発明の第9
の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、蓋
体は、容器本体の開口部に取付けられる固定筒部と、該
固定筒部にヒンジ部を介して回動可能に取付けられ該固
定筒部の開口部を開閉する可動蓋部とによって構成し、
逃し弁は容器本体の内圧が上昇したときにこの圧力を受
けて開弁する前記可動蓋部としたことにある。なお、本
実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構
成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するもの
とする。
【0095】81は本実施の形態による蓋体で、該蓋体
81は、例えば樹脂材料からなり、容器本体1の開口部
1Cに取付けられる固定筒部82と、該固定筒部82に
回動可能に取付けられ該固定筒部82の開口筒部82C
を開閉する可動蓋部83とから一体的に形成されてい
る。
【0096】82は容器本体1の開口部1Cに着脱可能
に取付けられた固定筒部で、該固定筒部82は、図26
に示す如く、筒状部82Aと、該筒状部82Aの上側か
ら内向きに突出した内鍔部82Bと、該内鍔部82Bか
ら上側に延びた開口筒部82Cとによって大略構成され
ている。また、筒状部82Aの内周側には雌ねじ部82
Dが形成され、内鍔部82Bの下面にはインナリング8
2Eとコンタクトリング82Fがそれぞれ下向きに突設
されている。
【0097】また、開口筒部82Cには、直径方向の一
方側の下部に位置して後述する可動蓋部83の係止部8
3Cが摩擦力をもって当接する当接突部82Gと、上部
に位置して可動蓋部83が開弁したときに、係止部83
Cに係合して半開き状態とする係止突部82Hとが設け
られている。
【0098】83は固定筒部82の上側に開閉可能に設
けられた逃し弁をなす可動蓋部で、該可動蓋部83は、
固定筒部82の筒状部82Aと同等の径寸法をもった筒
状部83Aと、該筒状部83Aの上側を閉塞する蓋板8
3Bとによって大略構成されている。また、筒状部83
Aには、直径方向の一方側の下部に位置して固定筒部8
2の当接突部82Gと当接し、または係止突部82Hに
係合する係止部83Cが内向きに突設されている。さら
に、蓋板83Bの下面にはインナリング83Dが下向き
に突設されている。
【0099】84,84は固定筒部82と可動蓋部83
の直径方向の他方側に設けられた2個のヒンジ部で、該
各ヒンジ部84は、固定筒部82に対して可動蓋部83
を開閉可能(回動可能)に支持している。
【0100】また、85は各ヒンジ部84の間に位置し
て固定筒部82と可動蓋部83との間に設けられた逆L
字状のばね部材で、該ばね部材85は、可動蓋部83を
開いたときのある回動角度を境にして閉じ側と開き側に
付勢するものである。
【0101】このように構成された蓋体81は、図26
に示すように、可動蓋部83の係止部83Cが固定筒部
82の当接突部82Gに当接した状態(閉弁状態)で
は、係止部83Cと当接突部82Gとの摩擦力、インナ
リング83Dと開口筒部82Cとの摩擦力およびばね部
材85のばね力によって閉弁状態を保持し、容器本体1
と外部との間を遮断している。
【0102】また、容器本体1内の入浴剤2を使用する
場合には、可動蓋部83の一方側を指先で押上げて大き
く回動させることにより、固定筒部82の開口筒部82
Cを開放し、容器本体1内の入浴剤2を取出すことがで
きる。
【0103】一方、可動蓋部83を閉じた状態で容器本
体1内の入浴剤2が炭酸ガスを発生して内圧が上昇する
と、図27に示すように、上述した摩擦力、ばね力に抗
して可動蓋体83が開弁する。これにより、固定筒部8
2の開口筒部82Cと可動蓋部83の筒状部83Aとの
間には、気体通路を構成する隙間(図示せず)が形成さ
れるから、この隙間から容器本体1内のガスを外部に流
出させることができる。このときに、可動蓋部83は、
その係止部83Cを固定筒部82の係止突部82Hに係
合させることにより、僅かに開口するだけであり、水等
が簡単に流入するのを防止している。
【0104】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、前述した第5の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができる。しかし、本実施の形態
によれば、ワンタッチで開閉可能な可動蓋部83を備え
た蓋体81においても、可動蓋部83を逃がし弁として
利用し、内圧の上昇を防ぐことができる。
【0105】次に、図28および図29は本発明の第1
0の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、
蓋体の固定筒部と可動蓋部との間に容器本体と外部とを
常時連通する気体通路を設けたことにある。なお、本実
施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成
要素には同一の符号を付し、その説明を省略するものと
する。
【0106】91は本実施の形態による蓋体で、該蓋体
91は、例えば樹脂材料からなり、後述の固定筒部9
2、可動蓋部93等によって大略構成されている。
【0107】92は容器本体1の開口部1Cに着脱可能
に取付けられた固定筒部で、該固定筒部92は、筒状部
92A、内鍔部92B、開口筒部92Cによって大略構
成されている。また、筒状部92Aの内周側には雌ねじ
部92Dが形成され、内鍔部92Bの下面にはインナリ
ング92Eとコンタクトリング92Fがそれぞれ下向き
に突設されている。また、開口筒部92Cには、直径方
向の一方側の下部に当接突部92Gが設けられ、上部に
係止突部92Hが設けられている。
【0108】93は固定筒部92の当接突部92Gに形
成された切欠溝で、該切欠溝93は、図29に示す如
く、後述する切欠溝95,96と協働して気体通路97
を構成するもので、内鍔部92Bの上面から上向きに延
びるように切欠かれている。
【0109】94は固定筒部92の上側に開閉可能に設
けられた可動蓋部で、該可動蓋部94は、筒状部94A
と蓋板94Bとによって大略構成されている。また、筒
状部94Aには、直径方向の一方側の下部に位置して固
定筒部92の当接突部92Gと当接し、または係止突部
92Hに係合する係止部94Cが内向きに突設されてい
る。さらに、蓋板94Bの下面にはインナリング94D
が下向きに突設されている。
【0110】95は可動蓋部94のインナリング94D
外周に上,下方向に延びて形成された切欠溝、96は筒
状部94Aの下端部に径方向に延びて形成された他の切
欠溝をそれぞれ示し、該各切欠溝95,96は、固定筒
部92の切欠溝93と共に、容器本体1内と外部とを常
時連通する気体通路97を構成している。
【0111】98は固定筒部92と可動蓋部94の直径
方向の他方側に設けられた2個のヒンジ部、99は固定
筒部92と可動蓋部94との間に設けられたばね部材を
示している。
【0112】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができる。
【0113】次に、図30および図31は本発明の第1
1の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、
蓋体の外部に逃し弁を設けたことにある。なお、本実施
の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要
素には同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0114】101は本実施の形態による蓋体で、該蓋
体101は、図31に示す如く、筒部101A、蓋部1
01B、雌ねじ部101C、インナリング101D、コ
ンタクトリング101Eによって大略構成され、前記蓋
部101Bの上面外周側には円環状の取付溝部101F
が形成されている。
【0115】102,102,…は蓋体101の中央に
設けられた気体通路をなす1個または複数個、例えば4
個の気体流通穴で、該各気体流通穴102は、容器本体
1内と外部とを連通するものである。
【0116】103は蓋体101の蓋部101B上面に
設けられた逃し弁で、該逃し弁103は、例えば弾性を
有するゴム材料、樹脂材料からなる円板の中央に十字状
に切れ目を入れることによって形成されている。また、
逃し弁103は、外周側の環状突部103Aを蓋体10
1の取付溝部101Fに嵌合することにより、各気体流
通穴102を覆うように取付けられている。
【0117】そして、逃し弁103は、常時は気体流通
穴102を覆って閉弁している。一方、容器本体1内の
圧力が炭酸ガス等によって上昇したときには、図31中
に二点鎖線で示すように切れ目を開いて開弁し、容器本
体1内の炭酸ガスを気体流通穴102から外部に流出さ
せることができる。
【0118】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、前述した第5の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができる。
【0119】次に、図32および図33は本発明の第1
2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、
吸込弁は気体通路の内側開口を覆うように蓋体に剥離可
能に貼付けられた粘着シートによって形成したことにあ
る。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形
態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を
省略するものとする。
【0120】111は容器本体1内に収容された製品と
しての薬剤で、該薬剤111は、例えば顆粒状をなし、
空気中の酸素を吸着する成分を含んでいるものとして説
明する。
【0121】112は容器本体1の開口部1Cに着脱可
能に取付けられた本実施の形態による蓋体で、該蓋体1
12は、第1の実施の形態による蓋体3とほぼ同様に、
筒部112A、蓋部112B、雌ねじ部112C、イン
ナリング112D、コンタクトリング112Eによって
形成されている。しかし、本実施の形態による蓋体11
2は、蓋部112Bの中央に後述の気体流通穴113が
形成されている点で、第1の実施の形態による蓋体3と
相違している。
【0122】113,113,…は蓋体112の蓋部1
12B中央に設けられた気体通路をなす1個または複数
個、例えば4個の気体流通穴で、該各気体流通穴113
は、容器本体1内と外部とを連通するものである。
【0123】114は蓋体112の蓋部112B下面に
設けられた吸込弁としてのシート弁で、該シート弁11
4は、例えば樹脂材料、ゴム材料、紙材料等からなるシ
ートを円形状に切出し、その上面の外周側に剥離可能な
程度の粘着力を有する粘着剤114Aを塗布することに
より粘着シートとして形成されている。そして、シート
弁114は、図33に示す如く、各気体流通穴113を
覆うように外周側が当該各気体流通穴113の周囲の蓋
部112B下面に貼付けられている。
【0124】これにより、シート弁114は、常時は気
体流通穴113の内側開口を覆って閉弁することによ
り、気体流通穴113を介して塵埃、水分が容器本体1
内に浸入したり、収容した薬剤111が外部に流出した
りするのを防止している。
【0125】一方、容器本体1内の薬剤111が酸素を
吸着して、該容器本体1内の圧力が下降したときには、
図33に二点鎖線で示すように、気体流通穴113を介
して作用する大気圧により、粘着剤114Aの一部が蓋
部112B下面から剥離して開弁し、気体流通穴113
から外気を流入させて容器本体1の内圧を上昇させるこ
とができる。
【0126】かくして、このように構成された本実施の
形態によれば、常時はシート弁114によって水の浸入
や薬剤111の流出を防止できるから、容器としての信
頼性を向上することができる。また、シート弁114
は、容器本体1内の圧力が下降したときには開弁して内
圧を上げることができる。一方、シート弁114は、粘
着剤114Aが塗布されたシートを蓋体112に貼付け
るだけであるから、安価に形成することができる。
【0127】次に、図34は本発明の第13の実施の形
態を示している。本実施の形態の特徴は、蓋体は、容器
本体の開口部に取付けられる内蓋と、該内蓋を覆うよう
に設けられた外蓋とによって構成し、気体通路は前記内
蓋と外蓋との間の隙間を利用して設けたことにある。
【0128】121は本実施の形態による容器本体で、
該容器本体121は、収容部121A、肩部121B、
開口部121C、雄ねじ部121Dによって大略構成さ
れている。また、収容部121Aと肩部121Bとの間
には、段差部121Eが形成され、この段差部121E
には、後述の内向き環状突起125Cが係合する外向き
環状突起121Fが形成されている。
【0129】122は容器本体121の開口部121C
に取付けられた本実施の形態による蓋体で、該蓋体12
2は、後述する内蓋123と外蓋125とによって構成
されている。
【0130】123は容器本体121の開口部121C
に着脱可能に取付けられた内蓋で、該内蓋123は、筒
部123A、蓋部123B、雌ねじ部123C、インナ
リング123D、コンタクトリング123Eによって形
成され、蓋部123Bの中央には、後述する気体通路1
26の一部を構成する1個または複数個の気体流通穴1
24が形成されている。
【0131】125は内蓋123を覆うように設けられ
た外蓋で、該外蓋125は、容器本体121の収容部1
21Aとほぼ同じ径寸法の筒部125Aと、該筒部12
5Aの上側を閉塞した蓋部125Bとによって有蓋筒状
に形成されている。また、筒部125Aの下端内周側に
は外向き環状突起121Fに係合する内向き環状突起1
25Cが形成され、蓋部125Bの下面にはコンタクト
リング125Dが下向きに突設されている。さらに、内
向き環状突起125Cには1個または複数個の切欠部1
25Eが形成され、コンタクトリング125Dには1個
または複数個の切欠部125Fが形成されている。
【0132】126は容器本体121内と外部とを連通
する気体通路で、該気体通路126は、内蓋123の気
体流通穴124、外蓋の各切欠部125E,125Fお
よび内蓋123と外蓋125との間の隙間127を利用
して形成されている。この気体通路126は、容器本体
121の内圧が上昇または下降したときに該容器本体1
21内の気体を出し入れし、容器本体121の内圧の変
動を抑えるものである。
【0133】かくして、このように構成された本実施の
形態によれば、単純な形状の内蓋123と外蓋125と
を組合わせ、このときに内蓋123、外蓋125間に形
成される隙間127を利用して気体通路126を形成す
ることができる。また、蓋体122の内蓋123と外蓋
125とを別々に着脱する構成としているから、外蓋1
25だけを取外した状態では、内蓋123に設けられた
気体流通穴124を容器本体121内に収容された入浴
剤等を取出す取出し口として利用することができる。
【0134】次に、図35は本発明の第14の実施の形
態を示している。本実施の形態の特徴は、別部材からな
る内蓋と外蓋とを一体的に組付けて一つの蓋体を形成し
たことにある。
【0135】131は本実施の形態による容器本体で、
該容器本体131は、収容部131A、肩部131B、
開口部131C、雄ねじ部131Dによって大略構成さ
れている。また、収容部131Aと肩部131Bとの間
には、段差部131Eが形成されている。
【0136】132は容器本体131の開口部131C
に取付けられた本実施の形態による蓋体で、該蓋体13
2は、後述する内蓋133と外蓋135とによって構成
されている。
【0137】133は容器本体131の開口部131C
に着脱可能に取付けられた内蓋で、該内蓋133は、筒
部133A、蓋部133B、雌ねじ部133C、インナ
リング133D、コンタクトリング133Eによって形
成されている。また、筒部133Aの外周側には上,下
方向に延びる雄スプライン133Fが全周に亘って形成
され、該雄スプライン133Fの下側には後述の内向き
突起135Eに係合する外向き突起133Gが周方向に
間欠的に複数個設けられている。さらに、蓋部133B
の中央には、後述する気体通路136の一部を構成する
1個または複数個の気体流通穴134が形成されてい
る。
【0138】135は内蓋133を覆うように設けられ
た外蓋で、該外蓋135は、容器本体131の収容部1
31Aとほぼ同じ径寸法の外筒部135Aと、該外筒部
135Aの上側を閉塞した蓋部135Bとによって有蓋
筒状に形成され、蓋部135Bの下面には外筒部135
Aよりも小径な内筒部135Cが延設されている。ま
た、内筒部135Cには雌スプライン135Dが形成さ
れ、該雌スプライン135Dの下側には内向き突起13
5Eが周方向に間欠的に複数個設けられている。そし
て、外蓋135は、その雌スプライン135Dを内蓋1
33の雄スプライン133Fに係合させ、内向き突起1
35Eを内蓋133の外向き突起133Gに係合させる
ことにより、該内蓋133と一体構造をなしている。
【0139】136は容器本体131内と外部とを連通
する気体通路で、該気体通路136は、内蓋133の気
体流通穴134と、各スプライン133F,135Dの
隙間、各突起133G,135Eから周方向にずれた位
置の隙間からなる内蓋133と外蓋135との間の隙間
137を利用して形成されている。この気体通路136
は、容器本体131の内圧が上昇または下降したときに
該容器本体131内の気体を出し入れし、容器本体13
1の内圧の変動を抑えるものである。
【0140】かくして、このように構成された本実施の
形態によれば、外蓋135を掴んで回転することによ
り、該外蓋135と一緒に内蓋133を容器本体131
に対して着脱することができるから、取扱いを容易にす
ることができる。
【0141】次に、図36ないし図38は本発明の第1
5の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、
容器本体の開口部には、収容した製品が使用前に流出す
るのを防止するため、該開口部を密封する取外し可能な
密封部材を設ける構成としたことにある。
【0142】141は本実施の形態による容器本体で、
該容器本体141は、収容部141A、肩部141B、
開口部141Cとによって大略構成されている。また、
開口部141Cの下側寄りには外向き環状突起141D
が形成されている。
【0143】142は容器本体141の開口部141C
に着脱可能に取付けられる蓋体で、該蓋体142は、筒
部142A、蓋部142Bによって有蓋筒状に形成され
ている。また、筒部142Aの下側寄りには、図37に
示すように、該筒部142Aと一緒に弾性変形すること
により容器本体141の外向き環状突起141Dに容易
に係合、離脱する内向き環状突起142Cが突設され、
該環状突起142Cには1個または複数個の切欠部14
2Dが形成されている。さらに、蓋部142Bの下面側
にはコンタクトリング142Eが下向きに突設されてい
る。
【0144】143は容器本体141の開口部141C
を密封するように該開口部141Cの上端部に貼付けら
れた密封部材としての密封フィルムで、該密封フィルム
143は、容器本体141に収容した入浴剤が使用前、
例えば輸送中に流出するのを防止するものである。そし
て、密封フィルム143は、例えばプラスチックラミネ
ートフィルム、アルミニウムとプラスチックの積層ラミ
ネートフィルム等のフィルム材を円形に切出すことによ
り形成され、熱シール等の固着手段を用いて開口部14
1Cに剥離可能に貼付けられている。
【0145】144は容器本体141の開口部141C
から密封フィルム143を剥し取ったときに該開口部1
41Cと蓋体142との間に形成される気体通路で(図
38参照)、該気体通路144は、容器本体141の開
口部141Cと蓋体142のコンタクトリング142E
との隙間、蓋体142の切欠部142D等によって構成
されている。
【0146】かくして、このように構成された本実施の
形態によれば、密封フィルム143は、使用前に容器本
体141内に収容した入浴剤等の製品が気体通路144
から外部に流出するのを防止することができるから、輸
送中等における取扱いを容易にすることができる。
【0147】なお、第5の実施の形態では、シート弁4
3の下面には全面に亘って粘着剤43Aを塗布した場合
を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものでは
なく、例えば図39に示す第1の変形例のように、第1
2の実施の形態によるシート弁114と同様に、シート
弁151の下面に、内縁が円形状となる円環状をなすよ
うに粘着剤151Aを塗布する構成としてもよい。この
場合には、蓋体41′は、蓋部41B′から凹陥部41
Fを省略することができる。
【0148】また、図40に示す第2の変形例のよう
に、シート弁161の下面に、内縁が四角形状をなすよ
うに粘着剤161Aを塗布する構成としてもよい。この
場合には、内圧が上昇したときに粘着剤161Aの四角
形状の角隅部に相当する位置を積極的に剥離させること
ができ、低圧でのガス抜きを行なうことができる。この
構成は第12の実施の形態にも適用することができるも
のである。
【0149】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、内圧変動防止容器は、内部にガスを発生して内圧
を上昇させる製品または酸素を吸着して内圧を下降させ
る製品を収容する容器本体と、該容器本体の開口部に取
付けられる蓋体と、前記容器本体の開口部、蓋体のうち
少なくともいずれか一方に設けられ前記容器本体の内圧
が上昇したときには該容器本体内の気体を外部に逃が
し、容器本体の内圧が下降したときには外部から該容器
本体内に気体を吸込む気体通路とによって構成してい
る。従って、例えば容器本体内に収容している製品がガ
スを発生し、容器本体内の圧力が上昇するときには、気
体通路は、容器本体内の気体を外部に常時逃すことがで
きるから、ガスによって容器内の圧力が上昇するのを防
止することができる。一方、容器本体内に収容している
製品が空気中の酸素を吸着し、容器本体内の圧力が下降
するときには、気体通路は、外部から容器本体内に気体
を常時吸込むことができるから、酸素吸着によって容器
内の圧力が下降するのを防止することができる。
【0150】この結果、内圧の変動による容器本体の変
形、損傷を防止することができるから、入浴剤等の製品
を容器本体内に複数回分収容することができ、また、容
器本体、蓋体を安価な樹脂材料から形成することがで
き、製造コストを低減することができる。
【0151】また、請求項2の発明によれば、常時は容
器本体内と外部との間で気体を流通する気体通路を遮断
し、容器本体の内圧が上昇したときには気体通路を連通
して該容器本体内の気体が外部に流出するのを許し、容
器本体の内圧が下降したときには気体通路を連通して該
容器本体内に外部から気体が流入するのを許す呼吸弁を
設けている。従って、例えば容器本体内に収容している
製品が水分に反応してガスを発生する入浴剤である場合
には、呼吸弁は気体通路を閉弁することにより容器本体
内に水が浸入するのを防止することができる。しかも、
容器本体内に水分が浸入し、この水分によって入浴剤が
炭酸ガスを発生した場合には、容器本体内の圧力が上昇
するが、呼吸弁が開弁して気体通路を連通することによ
り、該気体通路を介して容器本体内の気体を外部に流出
することができ、内圧の上昇を防止することができる。
【0152】一方、容器本体内に収容している製品が空
気中の酸素を吸着する薬剤等である場合には、容器本体
内の圧力が下降するが、呼吸弁が開弁して気体通路を連
通することにより、該気体通路を介して外部の気体を容
器本体内に流入させることができ、内圧の下降を防止す
ることができる。
【0153】請求項3の発明によれば、常時は容器本体
内と外部との間で気体を流通する気体通路を遮断し、容
器本体の内圧が上昇したときには気体通路を連通して該
容器本体内の気体が外部に流出するのを許す逃し弁を設
けている。従って、逃し弁は、気体通路を閉弁して水分
が浸入したり、内部の製品が流出するのを防止すること
ができる。しかも、容器本体内の製品がガスを発生した
場合には、逃し弁は、開弁して気体通路を連通すること
により、容器本体内の気体を外部に流出させて内圧が上
昇するのを防止することができる。
【0154】請求項4の発明によれば、常時は容器本体
内と外部との間で気体を流通する気体通路を遮断し、容
器本体の内圧が下降したときには気体通路を連通して該
容器本体内に外部から気体が流入するのを許す吸込弁と
によって構成している。従って、吸込弁は、気体通路を
閉弁して塵埃、水分が浸入したり、内部の製品が流出す
るのを防止することができる。しかも、容器本体内の製
品が酸素を吸着した場合には、吸込弁は、開弁して気体
通路を連通することにより、容器本体内に外部から気体
を流入させて内圧が下降するのを防止することができ
る。
【0155】請求項5の発明によれば、逃し弁は気体通
路の外側開口を覆うように蓋体に剥離可能に貼付けられ
た粘着シートによって形成している。従って、常時は粘
着シートからなる逃し弁が気体通路の外側開口を覆って
いるから、水分が気体通路を通って容器本体内に浸入す
るをの防止することができる。また、容器本体内に水分
が浸入して製品がガスを発生した場合には、粘着シート
からなる逃し弁は、気体通路を介して内側から作用する
ガス圧によって外側に膨らむことにより、容器本体内に
ガスが充満して内圧が上昇していることを使用者に知ら
せることができる。そして、逃し弁は、内圧がさらに大
きくなると、一部が蓋体から剥離して気体通路を外部に
開放することにより、気体を放出して内圧をほぼ大気圧
まで下げることができる。
【0156】請求項6の発明によれば、吸込弁は気体通
路の内側開口を覆うように蓋体に剥離可能に貼付けられ
た粘着シートによって形成している。従って、常時は粘
着シートからなる吸込弁が気体通路の内側開口を覆って
いるから、塵埃、水分が気体通路を通って容器本体内に
浸入するのを防止することができる。また、容器本体内
の製品が酸素を吸着した場合には、粘着シートからなる
吸込弁は、気体通路を介して作用する大気圧によって一
部が蓋体から剥離することにより、気体通路を開放して
容器本体内に外部から気体を流入させ、容器本体内の圧
力を大気圧まで上昇させることができる。
【0157】請求項7の発明によれば、蓋体は、容器本
体の開口部に取付けられる固定筒部と、該固定筒部にヒ
ンジ部を介して回動可能に取付けられ該固定筒部の開口
部を開閉する可動蓋部とによって構成し、逃し弁は容器
本体の内圧が上昇したときにこの圧力を受けて開弁する
前記可動蓋部としている。従って、可動蓋部が閉じてい
る状態では、容器本体内に水分が浸入するのを防止する
ことができる。しかも、容器本体内に水分が浸入して製
品がガスを発生した場合には、可動蓋部は、製品が発生
したガスの圧力によって開弁し、気体通路を介して容器
本体内の気体を外部に流出することができ、内圧が上昇
するのを防止することができる。
【0158】請求項8の発明によれば、蓋体は、容器本
体の開口部に取付けられる内蓋と、該内蓋を覆うように
設けられた外蓋とによって構成し、気体通路は前記内蓋
と外蓋との間の隙間を利用して設けている。従って、内
蓋と外蓋とを組合わせることでこれらの間の隙間を利用
して気体通路を簡単に設けることができる。
【0159】請求項9の発明によれば、容器本体の開口
部には、収容した製品が使用前に流出するのを防止する
ため、該開口部を密封する取外し可能な密封部材を設け
る構成としている。従って、例えば輸送中に容器本体の
開口部が下向きになった場合でも、密封部材は収容した
製品が流出するのを防止することができ、輸送中の取扱
いを容易にすることができる。そして、密封部材を取外
すことにより、容器本体内の製品を取出して使用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に適用される内圧変
動防止容器を示す外観斜視図である。
【図2】図1中の容器本体と蓋体とを分解した状態で拡
大して示す分解斜視図である。
【図3】図2の蓋体の内側形状を下側から拡大して示す
一部破断の斜視図である。
【図4】容器本体に蓋体を取付けた状態を示す要部拡大
縦断面図である。
【図5】容器本体の開口部と蓋体の一部を拡大して示す
要部拡大縦断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態による容器本体と蓋
体とを分解した状態で拡大して示す分解斜視図である。
【図7】容器本体に蓋体を取付けた状態を示す要部拡大
縦断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態による容器本体、蓋
体、パッキンを分解した状態で拡大して示す分解斜視図
である。
【図9】図8の蓋体の内側形状を下側から拡大して示す
一部破断の斜視図である。
【図10】容器本体にパッキンが嵌め込まれた蓋体を取
付けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図11】容器本体の開口部、蓋体、パッキンの一部を
拡大して示す要部拡大縦断面図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態による容器本体、
蓋体、パッキンを分解した状態で拡大して示す分解斜視
図である。
【図13】容器本体にパッキンが嵌め込まれた蓋体を取
付け、内圧の上昇によってパッキン弁が開弁した状態を
示す要部拡大縦断面図である。
【図14】容器本体の開口部、蓋体、パッキンの一部を
拡大して示す要部拡大縦断面図である。
【図15】本発明の第5の実施の形態による容器本体、
蓋体、シート弁を分解した状態で拡大して示す分解斜視
図である。
【図16】容器本体にシート弁が貼付けられた蓋体を取
付けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図17】蓋体に貼付けられたシート弁が内圧によって
開弁した状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図18】本発明の第6の実施の形態による容器本体、
蓋体、パッキンを分解した状態で拡大して示す分解斜視
図である。
【図19】容器本体にパッキンが嵌め込まれた蓋体を取
付けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図20】本発明の第7の実施の形態による容器本体、
蓋体、パッキンを分解した状態で拡大して示す分解斜視
図である。
【図21】容器本体にパッキンが嵌め込まれた蓋体を取
付けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図22】本発明の第8の実施の形態による容器本体、
蓋体、板状弁を分解した状態で拡大して示す分解斜視図
である。
【図23】容器本体に板状弁が嵌め込まれた蓋体を取付
けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図24】板状弁の弁板部が内圧によって開弁した状態
を示す要部拡大縦断面図である。
【図25】本発明の第9の実施の形態による容器本体、
蓋体を分解した状態で拡大して示す分解斜視図である。
【図26】容器本体に蓋体を取付けた状態を示す要部拡
大縦断面図である。
【図27】蓋体の可動蓋部が内圧によって開弁した状態
を示す要部拡大縦断面図である。
【図28】本発明の第10の実施の形態による蓋体を容
器本体に取付けた状態で拡大して示す要部拡大縦断面図
である。
【図29】固定筒部と可動蓋部の一部を拡大して示す要
部拡大縦断面図である。
【図30】本発明の第11の実施の形態による容器本
体、蓋体、逃し弁を分解した状態で拡大して示す分解斜
視図である。
【図31】容器本体に逃し弁が嵌め込まれた蓋体を取付
けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図32】本発明の第12の実施の形態による容器本
体、蓋体、シート弁を分解した状態で拡大して示す分解
斜視図である。
【図33】容器本体にシート弁が貼付けられた蓋体を取
付けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図34】本発明の第13の実施の形態による容器本体
と蓋体を拡大して示す要部拡大縦断面図である。
【図35】本発明の第14の実施の形態による容器本体
と蓋体を拡大して示す要部拡大縦断面図である。
【図36】本発明の第15の実施の形態による密封フィ
ルムが貼付けられた容器本体と蓋体とを分解した状態で
拡大して示す分解斜視図である。
【図37】密封フィルムが貼付けられた容器本体に蓋体
を取付けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図38】密封フィルムを剥して気体通路を形成した状
態の容器本体と蓋体を示す要部拡大縦断面図である。
【図39】本発明の第1の変形例による蓋体、シート弁
を分解した状態で拡大して示す分解斜視図である。
【図40】本発明の第2の変形例によるシート弁を単体
で拡大して示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1,11,71,121,131,141 容器本体 1C,11C,71E,121C,131C,141C
開口部 2 入浴剤(製品) 3,21,31,41,51,62,72,81,9
1,101,112,122,132,142,41′
蓋体 4,22,32,93,95,96 切欠溝 5,13,125E,125F,142D 切欠部 6,14,24,34 螺旋状通路 7,15,25,35,97,126,136,144
気体通路 23,33,53,64 パッキン 36,54 パッキン弁(呼吸弁) 42,52,63,73,102,113,124 気
体流通穴(気体通路) 43,151,161 シート弁(逃し弁) 43A,114A,151A,161A 粘着剤 61,111 薬剤(製品) 65 パッキン弁(吸込弁) 74 板状弁(逃し弁) 82,92 固定筒部 83 可動蓋部(逃し弁) 94 可動蓋部 103 逃し弁 114 シート弁(吸込弁) 127,137 隙間 133 内蓋 135 外蓋 143 密封フィルム(密封部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AA04 AA12 AA24 AB07 BA02 CA01 CB04 CB10 CC03 DA01 DB12 DB17 DC03 FA03 FA09 FB01 GA01 GB01 HA01 HB08 HB09 HC03 HD01 KA06 LA17 LB02 LB07 LD01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にガスを発生する成分を含み内圧が
    上昇する可能性のある製品または酸素を吸着する成分を
    含み内圧が下降する可能性のある製品を収容する容器本
    体と、該容器本体の開口部に取付けられ前記製品を容器
    本体内に密閉する蓋体と、前記容器本体の開口部、蓋体
    のうち少なくともいずれか一方に設けられ前記容器本体
    の内圧が上昇したときには該容器本体内の気体を外部に
    逃がし、容器本体の内圧が下降したときには外部から該
    容器本体内に気体を吸込む気体通路とによって構成して
    なる内圧変動防止容器。
  2. 【請求項2】 内部にガスを発生する成分を含み内圧が
    上昇する可能性のある製品または酸素を吸着する成分を
    含み内圧が下降する可能性のある製品を収容する容器本
    体と、該容器本体の開口部に取付けられ前記製品を容器
    本体内に密閉する蓋体と、前記容器本体の開口部、蓋体
    のうち少なくともいずれか一方に設けられ前記容器本体
    内と外部との間で気体を流通する気体通路と、常時は該
    気体通路を遮断し前記容器本体の内圧が上昇したときに
    は気体通路を連通して該容器本体内の気体が外部に流出
    するのを許し、容器本体の内圧が下降したときには気体
    通路を連通して該容器本体内に外部から気体が流入する
    のを許す呼吸弁とによって構成してなる内圧変動防止容
    器。
  3. 【請求項3】 内部にガスを発生する成分を含み内圧が
    上昇する可能性のある製品を収容する容器本体と、該容
    器本体の開口部に取付けられ前記製品を容器本体内に密
    閉する蓋体と、前記容器本体の開口部、蓋体のうち少な
    くともいずれか一方に設けられ前記容器本体内と外部と
    の間で気体を流通する気体通路と、常時は該気体通路を
    遮断し前記容器本体の内圧が上昇したときには気体通路
    を連通して該容器本体内の気体が外部に流出するのを許
    す逃し弁とによって構成してなる内圧変動防止容器。
  4. 【請求項4】 内部に酸素を吸着する成分を含み内圧が
    下降する可能性のある製品を収容する容器本体と、該容
    器本体の開口部に取付けられ前記製品を容器本体内に密
    閉する蓋体と、前記容器本体の開口部、蓋体のうち少な
    くともいずれか一方に設けられ前記容器本体内と外部と
    の間で気体を流通する気体通路と、常時は該気体通路を
    遮断し前記容器本体の内圧が下降したときには気体通路
    を連通して該容器本体内に外部から気体が流入するのを
    許す吸込弁とによって構成してなる内圧変動防止容器。
  5. 【請求項5】 前記逃し弁は前記気体通路の外側開口を
    覆うように前記蓋体に剥離可能に貼付けられた粘着シー
    トによって形成してなる請求項3に記載の内圧変動防止
    容器。
  6. 【請求項6】 前記吸込弁は前記気体通路の内側開口を
    覆うように前記蓋体に剥離可能に貼付けられた粘着シー
    トによって形成してなる請求項4に記載の内圧変動防止
    容器。
  7. 【請求項7】 前記蓋体は、前記容器本体の開口部に取
    付けられる固定筒部と、該固定筒部にヒンジ部を介して
    回動可能に取付けられ該固定筒部の開口部を開閉する可
    動蓋部とによって構成し、前記逃し弁は前記容器本体の
    内圧が上昇したときにこの圧力を受けて開弁する前記可
    動蓋部としてなる請求項3に記載の内圧変動防止容器。
  8. 【請求項8】 前記蓋体は、前記容器本体の開口部に取
    付けられる内蓋と、該内蓋を覆うように設けられた外蓋
    とによって構成し、前記気体通路は前記内蓋と外蓋との
    間の隙間を利用して設けてなる請求項1に記載の内圧変
    動防止容器。
  9. 【請求項9】 前記容器本体の開口部には、収容した製
    品が使用前に流出するのを防止するため、該開口部を密
    封する取外し可能な密封部材を設ける構成としてなる請
    求項1,2,3,4,5,6,7または8に記載の内圧
    変動防止容器。
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