JP4593233B2 - クリーニング装置、並びにプロセスカートリッジ、画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
前記クリーニングブレードの感光体に対する配置方式としては、カウンター方式とトレーリング方式とがある。原理的には、線接触でクリーニングブレードのエッジの当接部分に応力が集中でき、像担持体上の転写残トナーをより効率良く除去し、そのクリーニング性を高めることができるカウンター方式が主流となっている。
このような小粒径の重合トナーを使用した場合には、従来の粉砕法で製造されたトナーに比べてトナー形状が真球に近いこと、及び粒径が小さくなっていることでクリーニングすることが難しく、すり抜け等のクリーニング不良が発生するという欠点がある。特に、クリーニングブレードのエッジが繰り返しの使用により摩耗したり欠けたりした場合、クリーニング不良が発生し易くなる。また、使い込みにより、感光体が摩耗し微細な凹凸ができ、表面粗さが大きくなった場合にもクリーニング不良が発生し易くなる。
しかし、前記特許文献1の提案では、クリーニングブレードの感光体への圧接力を2〜5g/mmに設定しているが、圧接力としては広範囲であり、かつ高圧接力側に設定されているので、感光体の耐摩耗性を考慮すると実現性に問題がある。また、クリーニングブレードも、感光体に高圧接力で当接されることで摩耗や欠けを促進して、クリーニング不良が発生し易くなるおそれがある。
しかし、前記特許文献2の提案では、いくつかの特性値についてはクリーニング性能を向上させることができる範囲を設定しているが、それら特性値の組み合わせによっては十分なクリーニング性能を得られない場合が含まれている。
しかし、前記特許文献3では、ブレードの硬度及び反発弾性についての範囲の設定がされておらず、あらゆる硬度と反発弾性のブレードに対してこの条件で課題を解決できるとは考えられない。
また、本発明は、小粒径かつ球形トナーを使用した場合でも安定して高信頼なクリーニング性が得られ、解像度や文字のシャープネスが高く転写性の良いハーフトーンムラのない画像が得られるクリーニング装置を用いたプロセスカートリッジ、画像形成方法及び画像形成装置を提供することを目的とする。
<1> 像担持体表面に当接して該像担持体表面に残留したトナーを除去するクリーニングブレードを有するクリーニング装置であって、
前記クリーニングブレードが、前記像担持体の表面温度での硬度が65〜75°であり、かつ25℃での反発弾性率が50〜70%であると共に、前記像担持体と前記クリーニングブレードの接点における接線方向とクリーニングブレードのカット面とのなす角が75〜86°であり、かつ前記クリーニングブレードの前記像担持体表面に対する当接圧が0.1〜0.25N/cmであることを特徴とするクリーニング装置である。
<2> クリーニングブレードが、カウンター方式で像担持体表面に当接する前記<1>に記載のクリーニング装置である。
<3> クリーニングブレードの反発弾性が、温度10〜50℃の範囲内での温度依存性が−1%/℃〜+1%/℃である前記<1>から<2>のいずれかに記載のクリーニング装置である。
<4> クリーニングブレードの300%モジュラスが、300〜500kg/cm2である前記<1>から<3>のいずれかに記載のクリーニング装置である。
<5> クリーニングブレードの引裂強度が、50kg/cm以上である前記<1>から<4>のいずれかに記載のクリーニング装置である。
<6> 像担持体と、該像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、該像担持体表面に残留したトナーを除去するクリーニング手段とを少なくとも有してなり、該クリーニング手段が、前記<1>から<5>のいずれかに記載のクリーニング装置であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
<7> 像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、該静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、該可視像を記録媒体に転写する転写工程と、前記像担持体の表面に残留したトナーを除去するクリーニング工程とを含んでなり、該クリーニング工程が、前記<1>から<5>のいずれかに記載のクリーニング装置を用いて行われることを特徴とする画像形成方法である。
<8> トナーが、体積平均粒径6.0μm以下であり、かつ円形度0.95以上である前記<7>に記載の画像形成方法である。
<9> 像担持体と、該像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、該静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、該可視像を記録媒体に転写する転写手段と、前記像担持体表面に残留したトナーを除去するクリーニング手段とを有してなり、該クリーニング手段が、前記<1>から<5>のいずれかに記載のクリーニング装置であることを特徴とする画像形成装置である。
<10> トナーが、体積平均粒径6.0μm以下であり、かつ円形度0.95以上である前記<9>に記載の画像形成装置である。
また、本発明によると、小粒径かつ球形トナーを使用した場合でも安定して高信頼なクリーニング性が得られ、解像度や文字のシャープネスが高く転写性の良いハーフトーンムラのない画像が得られるクリーニング装置を用いたプロセスカートリッジ、画像形成方法及び画像形成装置を提供できる。
本発明のクリーニング装置は、像担持体表面に当接して該像担持体表面に残留したトナーを除去するクリーニングブレードを有してなり、更に必要に応じてクリーニングブレードにより除去された転写残トナーを収納する筐体等のその他の手段を有してなる。
前記クリーニングブレードは、回転駆動され、トナー像を担持するドラム状、無端ベルト状などの像担持体に当接するように好ましくはカウンター方式で配置され、前記像担持体に担持されたトナー像が、紙等の記録媒体、無端ベルト等の中間転写媒体などの転写材に転写された後に、前記像担持体表面に残留する転写残トナーを除去するものである。
ここで、前記クリーニングブレードの前記像担持体の表面温度での硬度は、JIS K6253の硬さ試験で規定される。
ここで、前記クリーニングブレードの反発弾性は、JIS K6255の反発弾性試験で規定される。
前記クリーニングブレードの反発弾性は、温度が10〜50℃の範囲内での温度依存性が−1%/℃〜+1%/℃であることが好ましい。前記反発弾性の温度依存性がこの範囲から外れると環境が変わった場合に反発弾性が著しく変化し、環境によっては狙いの効果が得られない場合がある。
ここで、前記クリーニングブレードは、回転駆動され、トナー像を担持するドラム状、無端ベルト状などの像担持体に当接するように配置され、前記像担持体とクリーニングブレードの接点の接線方向とクリーニングブレードのカット面とのなす角は、クリーニングブレードの像担持体との当接角を意味する。具体的には、図1に示すように、前記像担持体2とクリーニングブレード1の接点の接線方向Xとクリーニングブレードのカット面とのなす角θである。
ここで、前記クリーニングブレードの300%モジュラスは、JIS K6251の引張試験で規定される。
ここで、前記クリーニングブレードの引裂強度は、JIS K6252の引裂試験で規定される。
前記トナーとしては、体積平均粒径6.0μm以下の小粒径トナーを用いると、トナーの粒径分布がシャープになり均一帯電されやすくなるため、像担持体との静電的な付着力が均一になりクリーニングされやすくなり、かつ解像度や文字のシャープネスが高い画像を得ることができる。
また、前記トナーの平均円形度が0.95以上であれば、上記に加えて転写性の良いハーフトーンムラのない画像を得ることができる。
ここで、前記平均円形度は、例えば、トナーを含む懸濁液を平板上の撮像部検知帯に通過させ、CCDカメラで光学的に粒子画像を検知し、解析する光学的検知帯の手法などにより計測することができ、例えば、フロー式粒子像分析装置(「FPIA−2100」;シスメックス社製)を用いて、以下のようにして測定することができる。
まず、容器中の予め不純固形分を除去した水100〜150ml中に、分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩を0.1〜0.5ml添加し、更に測定試料を0.1〜0.5g程度添加する。次いで、試料を分散した懸濁液を超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、分散液濃度を3,000〜10,000個/μlとして、前記フロー式粒子像分析装置によりトナーの形状及び分布を測定することができる。
ここで、前記体積平均粒径は、例えば、ベックマン・コールター社製の粒度測定器「マルチサイザーII」を用いて測定することができる。
前記樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、スチレンアクリル樹脂、スチレンメタクリレート樹脂、ポリウレタン樹脂、ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂、スチレンブタジエン樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン樹脂、シリコーン樹脂、ブチラール樹脂、テルペン樹脂、ポリオール樹脂、などが挙げられる。これらの中でも、ビニル樹脂、ポリエステル樹脂が特に好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記A群としては、例えば、エチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4ブテンジオール、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2'−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3,3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2,0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2,0)−2,2'−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等が挙げられる。
前記B群としては、例えば、マレイン酸、フマール酸、メサコニン酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタール酸、イソフタール酸、テレフタール酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、マロン酸、リノレイン酸、又はこれらの酸無水物又は低級アルコールのエステル等が挙げられる。
前記C群としては、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の3価以上のアルコール、トリメリト酸、ピロメリト酸等の3価以上のカルボン酸等が挙げられる。
前記ポリオール樹脂としては、エポキシ樹脂と2価フェノールのアルキレンオキサイド付加物、もしくはそのグリシジルエーテルとエポキシ基と反応する活性水素を分子中に1個有する化合物と、エポキシ樹脂と反応する活性水素を分子中に2個以上有する化合物を反応してなるものなどが挙げられる。
前記黄色顔料としては、例えば、カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキなどが挙げられる。
前記橙色顔料としては、例えば、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGKなどが挙げられる。
前記赤色顔料としては、例えば、ベンガラ、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bなどが挙げられる。
前記紫色顔料としては、例えば、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキなどが挙げられる。
前記青色顔料としては、例えば、コバルトブルー、アルカリブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBCなどが挙げられる。
前記緑色顔料としては、例えば、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキなどが挙げられる。
これらの中でも、カラートナーとしては、良好な顔料の均一分散が必須となり、顔料を直接大量の樹脂中に投入するのではなく、一度高濃度に顔料を分散させたマスターバッチを作製し、それを希釈する形で投入する方式が用いられている。
トナーを正電荷性に制御するものとしては、例えば、ニグロシン、四級アンモニウム塩、トリフェニルメタン系染料、イミダゾール金属錯体や塩類を、単独あるいは2種類以上組み合わせて用いることができる。
また、トナーを負電荷性に制御するものとしては、例えば、サリチル酸金属錯体や塩類、有機ホウ素塩類、カリックスアレン系化合物等が用いられる。
それらは、条件を満たせば公知のものすべて使用可能である。例えば、シリカ微粒子、疎水性シリカ、脂肪酸金属塩(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウムなど)、金属酸化物(チタニア、アルミナ、酸化錫、酸化アンチモンなど)、フルオロポリマー等を含有してもよい。
特に好適な添加剤としては、疎水化されたシリカ、チタニア、酸化チタン、アルミナ微粒子などが挙げられる。前記シリカ微粒子としては、例えば、HDK H 2000、HDK H 2000/4、HDK H 2050EP、HVK21、HDK H 1303(以上クラリアントジャパン社製)、R972、R974、RX200、RY200、R202、R805、R812(以上日本アエロジル社製)などが挙げられる。また、チタニア微粒子としては、例えば、P−25(日本アエロジル社製)、STT−30、STT−65C−S(以上チタン工業社製)、TAF−140(富士チタン工業製)、MT−150W、MT−500B、MT−600B、MT−150A(以上テイカ社製)などが挙げられる。また、疎水化処理された酸化チタン微粒子としては、T−805(日本アエロジル社製)、STT−30A、STT−65S−S(以上チタン工業社製)、TAF−500T、TAF−1500T(以上富士チタン工業製)、MT−100S、MT−100T(以上テイカ社製)、IT−S(石原産業社製)、などが挙げられる。
前記現像剤は、前記トナーを少なくとも含有してなり、前記キャリア等の適宜選択したその他の成分を含有してなる。該現像剤としては、一成分現像剤であってもよいし、二成分現像剤であってもよいが、近年の情報処理速度の向上に対応した高速プリンタ等に使用する場合には、寿命向上等の点で前記二成分現像剤が好ましい。
前記トナーを用いた前記一成分現像剤の場合、トナーの収支が行われても、トナーの粒子径の変動が少なく、現像ローラへのトナーのフィルミングや、トナーを薄層化する為のブレード等の部材へのトナーの融着がなく、現像装置の長期の使用(撹拌)においても、良好で安定した現像性及び画像が得られる。また、前記トナーを用いた前記二成分現像剤の場合、長期にわたるトナーの収支が行われても、現像剤中のトナー粒子径の変動が少なく、現像装置における長期の撹拌においても、良好で安定した現像性が得られる。
前記平均粒径(体積平均粒径(D50))が、10μm未満であると、キャリア粒子の分布において、微粉系が多くなり、1粒子当たりの磁化が低くなってキャリア飛散を生じることがあり、150μmを超えると、比表面積が低下し、トナーの飛散が生じることがあり、ベタ部分の多いフルカラーでは、特にベタ部の再現が悪くなることがある。
前記溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、セルソルブチルアセテート、等が挙げられる。
前記焼付としては、特に制限はなく、外部加熱方式であってもよいし、内部加熱方式であってもよく、例えば、固定式電気炉、流動式電気炉、ロータリー式電気炉、バーナー炉等を用いる方法、マイクロウエーブを用いる方法、などが挙げられる。
前記量が、0.01質量%未満であると、前記芯材の表面に均一な前記樹脂層を形成することができないことがあり、5.0質量%を超えると、前記樹脂層が厚くなり過ぎてキャリア同士の造粒が発生し、均一なキャリア粒子が得られないことがある。
本発明のプロセスカートリッジは、像担持体と、該像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、該像担持体表面に残留したトナーを除去するクリーニング手段とを少なくとも有してなり、更に必要に応じてその他の手段を有してなる。
前記クリーニング手段としては、本発明の前記クリーニング装置を用いる。
その他の手段としては、現像手段、転写手段、像担持体表面に担持させるトナー層厚を規制するための層厚規制部材等を有していてもよい。
本発明のプロセスカートリッジは、各種電子写真装置に着脱自在に備えさせることができ、後述する本発明の電子写真装置に着脱自在に備えさせるのが好ましい。
露光手段103には、高解像度で書き込みが行うことのできる光源が用いられる。
帯電手段102には、任意の帯電部材が用いられる。
本発明の画像形成方法は、静電潜像形成工程と、現像工程と、転写工程と、クリーニング工程とを少なくとも含んでなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば除電工程、定着工程、リサイクル工程、制御工程等を含む。
本発明の画像形成装置は、像担持体と、静電潜像形成手段と、現像手段と、転写手段と、クリーニング手段とを少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、除電手段、定着手段、リサイクル手段、制御手段等を有してなる。
前記静電潜像形成工程は、像担持体上に静電潜像を形成する工程である。
前記像担持体(「光導電性絶縁体」、「感光体」と称することがある)としては、その材質、形状、構造、大きさ、等について特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができるが、その形状としてはドラム状が好適に挙げられ、その材質としては、例えばアモルファスシリコン、セレン等の無機感光体、ポリシラン、フタロポリメチン等の有機感光体、などが挙げられる。これらの中でも、長寿命性の点でアモルファスシリコン等が好ましい。
前記静電潜像形成手段は、例えば、前記像担持体の表面を一様に帯電させる帯電器と、前記像担持体の表面を像様に露光する露光器とを少なくとも備える。
前記帯電器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、導電性又は半導電性のロール、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を備えたそれ自体公知の接触帯電器、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電器、等が挙げられる。
前記露光器としては、前記帯電器により帯電された前記像担持体の表面に、形成すべき像様に露光を行うことができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザー光学系、液晶シャッタ光学系、等の各種露光器が挙げられる。
なお、本発明においては、前記像担持体の裏面側から像様に露光を行う光背面方式を採用してもよい。
前記現像工程は、前記静電潜像を、前記トナー乃至前記現像剤を用いて現像して可視像を形成する工程である。
前記可視像の形成は、例えば、前記静電潜像を前記トナー乃至前記現像剤を用いて現像することにより行うことができ、前記現像手段により行うことができる。
前記現像手段は、例えば、前記トナー乃至前記現像剤を用いて現像することができる限り、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、前記トナー乃至現像剤を収容し、前記静電潜像に該トナー乃至該現像剤を接触又は非接触的に付与可能な現像器を少なくとも有するものが好適に挙げられる。
前記転写工程は、前記可視像を記録媒体に転写する工程であるが、中間転写体を用い、該中間転写体上に可視像を一次転写した後、該可視像を前記記録媒体上に二次転写する態様が好ましく、前記トナーとして二色以上、好ましくはフルカラートナーを用い、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写工程と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写工程とを含む態様がより好ましい。
前記転写は、例えば、前記可視像を転写帯電器を用いて前記像担持体(感光体)を帯電することにより行うことができ、前記転写手段により行うことができる。前記転写手段としては、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写手段と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写手段とを有する態様が好ましい。
なお、前記中間転写体としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の転写体の中から適宜選択することができ、例えば、転写ベルト等が好適に挙げられる。
前記転写器としては、コロナ放電によるコロナ転写器、転写ベルト、転写ローラ、圧力転写ローラ、粘着転写器、等が挙げられる。
なお、前記記録媒体としては、特に制限はなく、公知の記録媒体(記録紙)の中から適宜選択することができる。
前記定着工程は、記録媒体に転写された可視像を定着手段を用いて定着させる工程であり、各色のトナーに対し前記記録媒体に転写する毎に行ってもよいし、各色のトナーに対しこれを積層した状態で一度に同時に行ってもよい。
前記定着手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、公知の加熱加圧手段が好適である。前記加熱加圧手段としては、加熱ローラと加圧ローラとの組合せ、加熱ローラと加圧ローラと無端ベルトとの組合せ、等が挙げられる。
前記加熱加圧手段における加熱は、通常、80℃〜200℃が好ましい。
なお、本発明においては、目的に応じて、前記定着工程及び定着手段と共にあるいはこれらに代えて、例えば、公知の光定着器を用いてもよい。
前記除電手段としては、特に制限はなく、前記像担持体に対し除電バイアスを印加することができればよく、公知の除電器の中から適宜選択することができ、例えば、除電ランプ等が好適に挙げられる。
前記リサイクル手段としては、特に制限はなく、公知の搬送手段等が挙げられる。
前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
複写装置本体150には、無端ベルト状の中間転写体50が中央部に設けられている。そして、中間転写体50は、支持ローラ14、15及び16に張架され、図5中、時計回りに回転可能とされている。支持ローラ15の近傍には、中間転写体50上の残留トナーを除去するための中間転写体クリーニング装置17が配置されている。支持ローラ14と支持ローラ15とにより張架された中間転写体50には、その搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成手段18が対向して並置されたタンデム型現像器120が配置されている。タンデム型現像器120の近傍には、露光装置21が配置されている。中間転写体50における、タンデム型現像器120が配置された側とは反対側には、二次転写装置22が配置されている。二次転写装置22においては、無端ベルトである二次転写ベルト24が一対のローラ23に張架されており、二次転写ベルト24上を搬送される転写紙と中間転写体50とは互いに接触可能である。二次転写装置22の近傍には定着装置25が配置されている。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26と、これに押圧されて配置された加圧ローラ27とを備えている。
なお、タンデム画像形成装置100においては、二次転写装置22及び定着装置25の近傍に、転写紙の両面に画像形成を行うために該転写紙を反転させるためのシート反転装置28が配置されている。
そして、中間転写体50上に合成された合成カラー画像(カラー転写像)にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転させ、中間転写体50と二次転写装置22との間にシート(記録紙)を送出させ、二次転写装置22により該合成カラー画像(カラー転写像)を該シート(記録紙)上に転写(二次転写)することにより、該シート(記録紙)上にカラー画像が転写され形成される。なお、画像転写後の中間転写体50上の残留トナーは、中間転写体クリーニング装置17によりクリーニングされる。
物性の異なるNo.1〜6のウレタンゴム系のクリーニングブレードを常法により作製した。得られたクリーニングブレードの硬度、反発弾性、300%モジュラス、及び引裂強度を以下のようにして測定した。結果を表1に示す。
ここで、前記クリーニングブレードの像担持体の表面温度(25℃)での硬度は、JIS K6253の硬さ試験により測定した。
前記クリーニングブレードの10℃、25℃、及び50℃での反発弾性は、JIS K 6255の反発弾性試験により測定した。
前記クリーニングブレードの300%モジュラスは、JIS K6251の引張試験により測定した。
前記クリーニングブレードの引裂強度は、JIS K6252の引裂試験により測定した。
体積平均粒径と円形度の異なるNo.I〜IIIの重合トナーを常法により製造した。得られたトナーについて、体積平均粒径及び平均円形度を以下のようにして測定した。結果を表2に示す。
前記トナーの平均円形度は、フロー式粒子像分析装置(「FPIA−2100」;シスメックス社製)を用いて測定した。
前記トナーの体積平均粒径は、ベックマン・コールター社製の粒度測定器「マルチサイザーII」を用いて測定した。
図1に示すようにして、像担持体と評価ブレードの接点の接線方向と評価ブレードのカット面との成す角θと、当接圧を変化させて評価した。ブレードの像担持体への当接条件A〜Eを表3に示す。
表4に示すブレード、トナー、及び当接条件の組み合わせにより、初期及び8万枚ランニング後の評価を行った。トナー及びブレードは、株式会社リコー製のカラーレーザープリンタ(IPSiO Color8000)の標準ブレード及びトナーと交換して評価を行った。なお、当接条件は、株式会社リコー製のカラーレーザープリンタ(IPSiO Color8000)のクリーニング装置を改良したものを使用した。
初期及び8万枚ランニング後のクリーニング性について、以下の基準により評価した。
5:極めて良好
4:良好
3:普通
2:不良
1:極めて不良
8万枚ランニング後のブレードエッジ摩耗/欠け状態について、以下の基準により評価した。
5:極めて良好
4:良好
3:普通
2:不良
1:極めて不良
8万枚ランニング後の画質(解像力、シャープネス差、ハーフトーン再現性)について、以下の基準により評価した。
5:極めて良好
4:良好
3:普通
2:不良
1:極めて不良
2 像担持体
10 感光体(感光体ドラム)
10K ブラック用感光体
10Y イエロー用感光体
10M マゼンタ用感光体
10C シアン用感光体
14 支持ローラ
15 支持ローラ
16 支持ローラ
17 中間転写クリーニング装置
18 画像形成手段
20 帯電ローラ
21 露光装置
22 二次転写装置
23 ローラ
24 二次転写ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ローラ
28 シート反転装置
30 露光装置
32 コンタクトガラス
33 第1走行体
34 第2走行体
35 結像レンズ
36 読取りセンサ
40 現像装置
41 現像ベルト
42K 現像剤収容部
42Y 現像剤収容部
42M 現像剤収容部
42C 現像剤収容部
43K 現像剤供給ローラ
43Y 現像剤供給ローラ
43M 現像剤供給ローラ
43C 現像剤供給ローラ
44K 現像ローラ
44Y 現像ローラ
44M 現像ローラ
44C 現像ローラ
45K ブラック用現像器
45Y イエロー用現像器
45M マゼンタ用現像器
45C シアン用現像器
49 レジストローラ
50 中間転写体
51 ローラ
52 分離ローラ
53 定電流源
55 切換爪
56 排出ローラ
57 排出トレイ
58 コロナ帯電器
60 クリーニング装置
61 現像器
62 転写帯電器
63 感光体クリーニング装置
64 除電器
70 除電ランプ
80 転写ローラ
90 クリーニング装置
95 転写紙
100 画像形成装置
101 感光体
102 帯電手段
103 露光手段
104 現像手段
107 クリーニング手段
110 ベルト式定着装置
120 タンデム型現像器
130 原稿台
142 給紙ローラ
143 ペーパーバンク
144 給紙カセット
145 分離ローラ
146 給紙路
147 搬送ローラ
148 給紙路
150 複写装置本体
200 給紙テーブル
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置(ADF)
θ 当接角
Claims (9)
- 像担持体表面に当接して該像担持体表面に残留したトナーを除去するクリーニングブレードを有するクリーニング装置であって、
前記クリーニングブレードが、前記像担持体の表面温度での硬度が65〜75°であり、かつ25℃での反発弾性率が50〜70%であり、かつ前記クリーニングブレードの300%モジュラスが、320〜500kg/cm 2 であると共に、前記像担持体と前記クリーニングブレードの接点における接線方向とクリーニングブレードのカット面とのなす角が75〜86°であり、かつ前記クリーニングブレードの前記像担持体表面に対する当接圧が0.1〜0.13N/cmであることを特徴とするクリーニング装置。 - クリーニングブレードが、カウンター方式で像担持体表面に当接する請求項1に記載のクリーニング装置。
- クリーニングブレードの反発弾性が、温度10〜50℃の範囲内での温度依存性が−1%/℃〜+1%/℃である請求項1から2のいずれかに記載のクリーニング装置。
- クリーニングブレードの引裂強度が、50kg/cm以上である請求項1から3のいずれかに記載のクリーニング装置。
- 像担持体と、該像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、該像担持体表面に残留したトナーを除去するクリーニング手段とを少なくとも有してなり、該クリーニング手段が、請求項1から4のいずれかに記載のクリーニング装置であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、該静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、該可視像を記録媒体に転写する転写工程と、前記像担持体の表面に残留したトナーを除去するクリーニング工程とを含んでなり、該クリーニング工程が、請求項1から4のいずれかに記載のクリーニング装置を用いて行われることを特徴とする画像形成方法。
- トナーが、体積平均粒径6.0μm以下であり、かつ円形度0.95以上である請求項6に記載の画像形成方法。
- 像担持体と、該像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、該静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、該可視像を記録媒体に転写する転写手段と、前記像担持体表面に残留したトナーを除去するクリーニング手段とを有してなり、該クリーニング手段が、請求項1から4のいずれかに記載のクリーニング装置であることを特徴とする画像形成装置。
- トナーが、体積平均粒径6.0μm以下であり、かつ円形度0.95以上である請求項8に記載の画像形成装置。
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