JP2006178433A - クリーニング装置及びそれを用いた画像形成方法、画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置及びそれを用いた画像形成方法、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】クリーニングブレードにおいて、小粒径・球形トナーである重合トナーを使用した場合でもクリーニング能力の余裕度を高める。
【解決手段】像担持体表面に押圧されて当接部を形成し像担持体の表面に残留したトナーを除去するためのクリーニングブレードを有するクリーニング装置において、該トナーの体積平均粒径が6.0μm以下、円形度が0.95以上でトナー中に添加剤が外添混合されており、そのうち粒径が80nm以上の添加剤が0.5〜2.0重量%であり、クリーニングブレードの像担持体の回転方向上流位置にクリーニングブレードエッジへの堆積トナー量を検知する手段を有し、その出力値が所定の値以上になったときに前記像担持体上全面にトナー画像を形成する制御手段を有することを特徴とするクリーニング装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、像担持体表面に押圧されて当接部を形成し像担持体の表面に残留したトナーを除去するためのクリーニングブレードを有するクリーニング装置及びそれを用いた画像形成方法ならびに画像形成装置に関するものである。
従来、複写機やプリンタやFAX等の電子写真方式の画像形成装置において、像担持体に静電潜像を形成し、この静電潜像をトナー像として可視化するものでは、そのトナー像を所定の転写材に転写した後、転写に寄与しなかったトナーや紙粉などが像担持体表面に残留付着しているので、表面に付着している残留トナー等をクリーニング装置によって除去して次の画像形成工程に備えるように構成されている。クリーニング装置としては、像担持体の表面に圧接するブレード部材や他のクリーニング部材からなるものが用いられている。
このうち代表的なものが、ポリウレタン(詳しくは少なくともウレタン結合を有する有機化合物)材料で形成されるブレードを用いたブレードクリーニング方式である。このブレードクリーニング方式は、像担持体の表面にブレード部材のエッジを圧接させ、像担持体の表面に残留したトナーを強制的に剥離する方式である。また、この方式は、構造が簡単であり、しかもクリーニング効果が高いという特徴を持つため広く採用されている。
クリーニング装置のブレードの感光体に対する配置方式として、カウンタ方式とトレーリング方式があるが、原理的には線接触でクリーニングブレードのエッジの当接部分に応力が集中でき、像担持体上の転写残トナーをより効率よく除去しそのクリーニング性を高めることができるカウンタ方式が主流となっている。
一方、近年、高画質化のためトナーの小粒径化が求められている。トナー粒径を小さくする製造方法としては、製造コスト面から従来の粉砕法ではなく、重合法が有力である。重合法により製造された小粒径トナーは、形状が球形に近く、粒度分布がシャープであることから、細線の再現性やディジタル画像のドット再現性等に優れた良好な画像が得られるという特徴を持っている。さらに、粉砕法により得られるトナーと違い形状が球形となるため、像担持体との接触面積が小さくなり像担持体からの離型性がよくなるため、転写残トナー量を減少させることができるという特徴を持っている。
しかしながら、小粒径の重合トナーを使用した場合、従来の粉砕法で製造されたトナーに比べ形状が真球に近いこと及び粒径が小さくなっていることでクリーニングすることが難しく、トナーや添加剤のすり抜け等に起因するクリーニング不良が発生するという欠点を持つ。トナーや添加剤がすり抜けると像担持体表面に付着してフィルミングが発生したり、帯電方式が帯電ローラによる場合、帯電ローラ自体が汚染されて感光体表面の帯電が阻害され画像上濃度ムラが生じるといった画像品質の低下を生じてしまう。また、ブレードをすり抜ける量が多くなるとブレードの摩耗促進にもつながる。
ブレードのエッジがすり抜けや繰り返しの使用により摩耗したり欠けたりした場合、クリーニング不良が発生し易くなる。また、使い込みにより、感光体が摩耗し微細な凹凸ができ、表面粗さが大きくなった場合にもクリーニング不良が発生し易くなる。
像担持体表面の転写残トナーを除去する性能については、像担持体に対するクリーニングブレードの当接圧に依存する。従来の粉砕法で製造されたトナーに比べ小粒径で球形である重合トナーをクリーニングするためには、当接圧を上げなければならない。しかしながら、カウンタ方式では当接圧を上げすぎるとクリーニングブレードが像担持体との摩擦力によりめくれてしまい、クリーニング不良が発生してしまう。また、当接圧を上げることで摩擦による像担持体の摩耗を促進するだけでなく、クリーニングブレード自体の摩耗も促進することになる。
これら問題を解決すべくさまざまな方法が提案されてきた。例として、特開2002−287408号公報(特許文献1)には、水系媒体中で重合性単量体を重合して得られたトナー粒子を有する静電荷現像用トナーにおいて、脂肪酸リチウム塩を外部添加剤の少なくとも1種として有することで、画像形成時のクリーニング装置からのトナー粒子のすり抜けがなく、クリーニングブレードの摩耗量が低減され、画像ボケがなく、且つ、形成された画像の画像濃度の環境依存性が小さい、静電荷像現像用トナー、その製造方法及び画像形成装置が開示されている。
特開平4−232985号公報(特許文献2)、特開平9−138623号公報(特許文献3)には、クリーニングブレードの手前にブラシを配置することで、感光体表面に付着した紙粉、トナー、トナー添加剤等の付着物を除去できる画像形成装置が開示されている。
特開平11−296635号公報(特許文献4)には、クリーニングブレードが像担持体に接触する領域の温度制御を行なうことによってクリーニングブレードのエッジ部の温度を安定させることができ、クリーニングブレードが像担持体に密着して両者間からトナーがすり抜けるのを防ぐことができる画像形成装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1では、クリーニングブレード自体の物性の規定及びクリーニングブレードの像担持体への当接条件に対する規定が何もなく、ブレード物性または当接条件によってはこの効果が得られない。
特許文献2、特許文献3に記載の技術では、紙粉、トナー、トナー添加剤等の付着物は比較的大量に生じるので、短期間にブラシに多量に蓄積される。そのため、ブラシの除去性能が低下して、特にトナー外添剤がブラシ及びクリーニングブレードをすり抜けることになり、フィルミングが生じてしまう。
特許文献4に記載の技術では、やはりクリーニングブレード自体の物性の規定及びクリーニングブレードの像担持体への当接条件に対する規定が何もなく、それらによってはクリーニングブレードエッジ部の温度を安定させることによるすり抜け防止の効果が充分に得られないことが考えられる。
特開2002−287408号公報 特開平4−232985号公報 特開平9−138623号公報 特開平11−296635号公報
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、第1に、像担持体表面に押圧されて当接部を形成し像担持体の表面に残留したトナーを除去するためのクリーニングブレードにおいて、小粒径・球形トナーである重合トナーを使用した場合でもクリーニング能力の余裕度を高めることにあり、トナーや添加剤のすり抜けを長期に渡って抑制し、耐摩耗性、耐欠け性に優れ、長期に渡って良好なクリーニング性を維持、向上することが可能なクリーニングブレードを有するクリーニング装置及びそれを用いた画像形成方法、画像形成装置を提供することである。
さらに、クリーニング不良が発生しやすい低温環境下でも安定したクリーニング性が得られるクリーニング装置及びそれを用いた画像形成方法、画像形成装置を提供することにある。
さらに、小粒径・球形トナーである重合トナーを使用することで、解像度や文字のシャープネスが高く転写性のよいハーフトーンムラのない画像を得られる画像形成方法及び画像形成装置を提供することにある。
さらに、小粒径・球形トナーである重合トナーを使用した場合でもクリーニングブレードの当接圧を高くすることなく、従来の粉砕法により製造されたトナーの場合と同等程度の当接圧にてクリーニングを成立させることで、像担持体を駆動するトルクを軽減でき、画像形成装置の耐久性、消費電力の低減をはかることができる画像形成装置を提供することにある。
すなわち、上記課題は本発明の(1)〜(8)によって解決される。
(1)「像担持体表面に押圧されて当接部を形成し像担持体の表面に残留したトナーを除去するためのクリーニングブレードを有するクリーニング装置において、該トナーの体積平均粒径が6.0μm以下、円形度が0.95以上でトナー中に添加剤が外添混合されており、そのうち粒径が80nm以上の添加剤が0.5〜2.0重量%であり、クリーニングブレードの像担持体の回転方向上流位置にクリーニングブレードエッジへの堆積トナー量を検知する手段を有し、その出力値が所定の値以上になったときに前記像担持体上全面にトナー画像を形成する制御手段を有することを特徴とするクリーニング装置」;
(2)「前記クリーニングブレードの硬度が70〜80°であり、25℃での反発弾性率が20〜40%であり、前記像担持体と前記クリーニングブレードの接点の接線方向とクリーニングブレードのカット面との成す角が70〜80°になるように設定されていることを特徴とする前記第(1)項に記載のクリーニング装置」;
(3)「前記クリーニングブレードの300%モジュラスが300kg/cm以上であることを特徴とする前記第(1)項または第(2)項に記載のクリーニング装置」;
(4)「前記クリーニングブレードの引裂強度が50kg/cm以上であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項のいずれかに記載のクリーニング装置」;
(5)「前記クリーニングブレードのtanδ(10Hz)ピーク温度が5℃以下に設定されていることを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載のクリーニング装置」;
(6)「前記像担持体と前記クリーニングブレードの当接圧が0.2〜0.5N/cmに設定されていることを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項のいずれかに記載のクリーニング装置」;
(7)「表面に潜像を担持する像担持体と、該潜像をトナー像に現像する現像部と、該トナー像を転写体に転写する転写部と、前記第(1)項乃至第(6)項のいずれかに記載のクリーニング装置とを少なくとも有する画像形成装置」;
(8)「前記第(7)項に記載の画像形成装置を用いて、像担持体の表面に潜像を形成して担持させ、該潜像をトナー像に現像し、該トナー像を転写体に転写すると共に、像担持体の表面に残留したトナーを除去することを特徴とする画像形成方法」。
以下の詳細かつ具体的な説明から明らかなように、本発明により、像担持体表面に押圧されて当接部を形成し像担持体の表面に残留したトナーを除去するためのクリーニングブレードを有するクリーニング装置において、小粒径・球形トナーである重合トナーを使用した場合でもクリーニング能力の余裕度を高めることができ、トナーや添加剤のすり抜けを長期に渡って抑制し、耐摩耗性、耐欠け性に優れ、長期に渡って良好なクリーニング性を維持、向上することが可能なクリーニングブレードを有するクリーニング装置及びそれを用いた画像形成方法、画像形成装置を提供することができるという極めて優れた効果が発揮される。
さらに、クリーニング不良が発生しやすい低温環境下でも安定したクリーニング性を得られるクリーニング装置及びそれを用いた画像形成方法、画像形成装置を提供することができるという極めて優れた効果が発揮される。
さらに、小粒径・球形トナーである重合トナーを使用することで、解像度や文字のシャープネスが高く転写性のよいハーフトーンムラのない画像を得られる画像形成方法及び画像形成装置を提供することができるという極めて優れた効果が発揮される。
さらに、小粒径・球形トナーである重合トナーを使用した場合でもクリーニングブレードの当接圧を高くすることなく、従来の粉砕法により製造されたトナーの場合と同等程度の当接圧にてクリーニングを成立させることで、像担持体を駆動するトルクを軽減でき、画像形成装置の耐久性、消費電力の低減をはかることができる画像形成装置を提供することができるという極めて優れた効果が発揮される。
以下、本発明を図面により具体的に説明する。図1、2は、本発明に係るクリーニング装置の1例を側面から見た断面図である。図1中の(1)は像担持体を、(2)はクリーニングブレードを、(3)はブレードホルダを、(4)はブレードエッジ堆積トナー量検知手段を示す。図2中のθは当接角であり、クリーニングブレードのカット面の延長線Yと、像担持体とクリーニングブレードの接点における接線Xとからなる。
ブレードエッジ堆積トナー量検知手段(4)としては、光反射型フォトセンサで、ブレードエッジからの反射光の強さに応じて電圧を出力するPセンサ(光センサ)を用いることができる。図3に、このPセンサの出力特性の1例を示す。図3は、Pセンサの出力比(Vsp/Vsg)を縦軸に上側にとる一方、横軸にブレードエッジでの堆積トナー量(m/a)をとり、ブレードエッジでの堆積トナー量とPセンサ出力比との関係を示すグラフである。Vspは、トナーが堆積した状態でのPセンサ出力であり、Vsgは、トナーが付着していない状態での出力である。本実施形態では、ブレードエッジにトナーが堆積していない状態でPセンサの出力Vsgが4Vになるように調整されている。また、ブレードエッジの堆積トナー量が充分であるか否かを判断するPセンサの出力比Vsp/Vsgの値は、0.2を基準値とする。Pセンサの出力比Vsp/Vsgの基準値が0.2よりも大きい場合、ブレードエッジの堆積トナー量が少ないためにトナーや添加剤がすり抜けやすくなる。反対に、0.2よりも小さい場合、自動的に像担持体全面にハーフトーンのトナー画像を入力する頻度が高くなり、トナー消費量が増大してしまうだけでなく、ブレードエッジの堆積トナー量が多すぎて、逆にトナーや添加剤のすり抜けを促進してしまう。
上記従来技術の課題を解消するために、本発明においては、請求項1に示すようにトナーは体積平均粒径が6.0μm以下、円形度が0.95以上であり、トナー中に外添混合されている添加剤のうち粒径が80nm以上の添加剤が0.5〜2.0重量%である。
トナー中に外添混合されている添加剤に関し、本発明において特記すべき重要な点としてダム効果を挙げることができる。すなわち、トナー中に外添混合されている添加剤のうち粒径が80nm以上の添加剤は0.5〜2.0重量部、より好ましくは0.5〜1.5重量%であるのがよい。粒径が80nmより大きい添加剤は、ブレードエッジに留まることでダム効果を発揮し、すり抜けを抑制して良好なクリーニング性を保つことができる。粒径が80nm以上の添加剤の量が0.5重量%未満では、ブレードエッジに留まりにくくダム効果を発揮することができないためトナーや添加剤がすり抜けやすく、2.0重量%を越えると像担持体表面に固着してフィルミングを発生しやすくなる。
本発明においては、例えばCPU(制御手段)で制御してブレードエッジでの堆積トナー量を制御する。前の画像形成動作が終了後、次の画像形成動作を行なう前にPセンサによりブレードエッジ堆積トナー量を検知する。本実施形態では、図3中符号(A)で示すように、Pセンサの出力比Vsp/Vsg=0.2を基準値とし、Vsp/Vsgの値が0.2よりも大きい場合はブレードエッジの堆積トナー量が充分でないと判断し、この情報をメモリしておく。そして、次の画像形成動作が指示されると、画像形成動作を行なう前に自動的に像担持体全面にハーフトーンのトナー画像を入力させてから画像形成動作を開始する。一方、Vsp/Vsgの値が0.2よりも小さい場合はブレードエッジの堆積トナー量が充分であると判断し、この情報をメモリしておく。そして、次の画像形成動作が指示されると、そのまま画像形成動作を開始する。
そして、Pセンサの一定の出力比(Vsp/Vsg)を閾値(th)として、CPUに呼出自在に、メモリ例えばROMに格納しておき、画像形成動作中にPセンサにより時々刻々モニタされる実測出力比の値(Vsp/Vsg)=(A)のエンコード化されたデータと閾値(th)とをCPU上で繰り返し演算し、その差が零になるまで、該画像形成動作を継続させるような指令信号を発するプログラムを用いても良く、さらにこの場合、実測出力比の値(A)の更新データをメモリ例えばRAMに更新可能かつ呼出可能に格納し、RAMから呼び出された実測の出力比の値(A)の更新データ(最新データ)と閾値(th)とを、その差が零になるまで、CPU上で繰り返し演算するプログラムであることが好ましい。閾値(th)は、特定組成トナー毎に、必要ダム効果のための値として予め簡単な試行(ブレードに付着している異種トナーの除去を含む)により得ることができ、したがって、書き換える(キー入力する)ことができる。
このように、ブレードエッジの堆積トナー量を制御することで、例えば、低画像面積の画像形成動作が連続して行なわれる場合など、ブレードエッジの堆積トナー量が少ない状態のためにすり抜け量が多くなるという問題を解消することができる。
また、本発明においては、図示しないが、Pセンサを像担持体幅方向に自在に移動できるような機構にするのがよい。形成される画像によってはブレード全長におけるエッジの堆積トナー量には分布が生じる(特に堆積の初期〜中期で著しい)ため、堆積トナー量の少ないエリアを制御することで、より高い精度ですり抜けを抑制することが可能となる。
また、本発明においては、図示しないが、一度クリーニング装置でクリーニングされた廃トナーを、リサイクルとしてこのブレードエッジの堆積トナー量を制御するためのトナーとして使用してもよい。こうすることで、トナー消費量を低減することができるため、コスト高になるのを防ぐことができる。
クリーニングブレードの像担持体表面温度でのクリーニングブレードの硬度は70〜80°、25℃での反発弾性率が20〜40%、像担持体とクリーニングブレードの接点の接線方向とクリーニングブレードのカット面との成す角が70〜80°に設定されている。
本発明において、クリーニングブレードの硬度はJIS K6253硬さ試験で規定される。硬度は像担持体の表面温度で70〜80°、より好ましくは72〜76°であるのがよい。硬度が70°未満では軟らかく摩耗しやすいために、トナーすり抜けが発生しやすく、硬度が80°を越えると硬いために感光体側では摩耗が促進し、カブリが発生しやすくなり、ブレード側では欠けが生じやすく小粒径トナーのクリーニング性を確保できない。
クリーニングブレードの300%モジュラスはJIS K6251引張試験で規定される。300%モジュラスは300kg/cm以上であるのがよい。300%モジュラスが300kg/cm未満ではブレードエッジが変形して応力集中が生じてちぎれ易くなるために摩耗や欠けに弱く、トナーのすり抜けが発生しやすくなる。
クリーニングブレードのtanδ(10Hz)ピーク温度は5℃以下、より好ましくは0℃以下に設定されているのがよい。tanδのピーク温度が5℃よりも高いと低温環境ではガラス転移点付近あるいは以下での使用となり、ブレード自体がゴム特性を示さなくなるためクリーニング性が低下し、ブレードのビビリも発生しやすくなる。クリーニングブレードのtanδ(10Hz)は、JIS K6394加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの動的性質試験方法に準じて測定した。使用した測定機器は、レオメータ(Rheometrics社製ARES)であった。
クリーニングブレードの引裂強度はJIS K6252引裂試験で規定される。引裂試験は50kg/cm以上であることが好ましい。引裂強度が50kg/cm未満であると、ブレードエッジの欠けが発生しやすくなり、ブレードの耐久性が劣ってしまう。引裂強度を50kg/cm以上であると、高温高湿下においてもブレードの欠けを防止することができる。
像担持体とクリーニングブレードの当接圧は0.2〜0.5N/cm、より好ましくは0.25〜0.4N/cmであるのがよい。当接圧が0.2N/cm未満ではクリーニングブレードによる像担持体への圧接が弱く、トナーの阻止力が著しく低下してトナーがすり抜け易くなり、当接圧が0.5N/cmより大きいと像担持体を回転させるために大きなトルクが必要となり、ブレード鳴きが発生しやすくなり、更には、ブレードが折れ曲がり、像担持体に対していわゆる腹当たり状態になって、クリーニング不良が発生するようになる。
また、体積平均粒径6.0μm以下の小粒径トナーを用いることで、トナーの粒径分布がシャープになり均一帯電されやすくなるため、像担持体との静電的な付着力が均一になりクリーニングされやすくなると考えられ、かつ解像度や文字のシャープネスが高い画像を得ることができる。
さらに、トナーの円形度が0.95以上であることで、上記に加えて転写性のよいハーフトーンムラのない画像を得ることができる。
本発明のトナーの体積平均粒径は、粒度測定器(「マルチサイザーIII」、ベックマンコールター社製)を用い、アパーチャー径100μmで測定し、解析ソフト(Beckman Coulter Mutlisizer 3 Version3.51)にて解析を行なった。具体的にはガラス製100mlビーカーに10wt%界面活性剤(アルキルベンゼンスフォン酸塩ネオゲンSC−A;第一工業製薬性)を0.5ml添加し、各トナー0.5g添加しミクロスパーテルでかき混ぜ、次いでイオン交換水80mlを添加した。得られた分散液を超音波分散器(W−113MK−II、本多電子社製)で10分間分散処理した。前記分散液を前記マルチサイザーIIIを用い、測定用溶液としてアイソトンIII(ベックマンコールター製)を用いて測定を行なった。測定は装置が示す濃度が8±2%になるように前記トナーサンプル分散液を滴下した。本測定法は粒径の測定再現性の点から前記濃度を8±2%にすることが重要である。この濃度範囲であれば粒径に誤差は生じない。
本発明のトナーの平均円形度は、超微粉トナーの計測にフロー式粒子像分析装置(「FPIA−2100」;シスメックス社製)を用いて計測し、解析ソフト(FPIA−2100 Data Processing Program for FPIA version00−10)を用いて解析を行なった。具体的には、ガラス製100mlビーカーに10wt%界面活性剤(アルキルベンゼンスフォン酸塩ネオゲンSC−A;第一工業製薬性)を0.1〜0.5ml添加し、各トナー0.1〜0.5g添加しミクロスパーテルでかき混ぜ、次いでイオン交換水80mlを添加した。得られた分散液を超音波分散器(本多電子社製)で3分間分散処理した。前記分散液を前記FPIA−2100を用いて濃度を5000〜15000個/μlが得られるまでトナーの形状及び分布を測定した。本測定法は平均円形度の測定再現性の点から前記分散液濃度が5000〜15000個/μlにすることが重要である。前記分散液濃度を得るために前記分散液の条件、すなわち添加する界面活性剤量、トナー量を変更する必要がある。界面活性剤量は前述したトナー粒径の測定と同様にトナーの疎水性により必要量が異なり、多く添加すると泡によるノイズが発生し、少ないとトナーを十分にぬらすことができないため、分散が不十分となる。またトナー添加量は粒径のより異なり、小粒径の場合は少なく、また大粒径の場合は多くする必要があり、トナー粒径が3〜7μmの場合、トナー量を0.1〜0.5g添加することにより分散液濃度を5000〜15000個/μlにあわせることが可能となる。
本発明に用いられるブレードは、ポリウレタン(詳しくは少なくともウレタン結合を有する有機化合物)材料で形成されるのが好ましい。ポリウレタンは、よく知られているようにイソシアネート化合物とポリオール化合物との反応によって得られるが、本発明においては公知の原料が使用できる。
従用されるイソシアネート化合物の具体例としては、トリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリジンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等が挙げられる。
また、ポリオール化合物としては、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、アクリルポリオール、エポキシポリオール等が挙げられ、例えばアクリルポリオールを構成する原料モノマーとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸ラウリル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、グリシジルメタクリレート、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、アクリロニトリル等が挙げられる。
小粒径・球形トナーは、重合性単量体を水系媒体中で重合させて得られるトナーが好ましく、さらに、樹脂粒子を水系媒体中で会合させて得られるトナーであることがより好ましい。その製造方法は、懸濁重合法や、必要な添加剤の乳化液を加え、液中(水系媒体中)にて単量体を乳化重合して微粒の重合体粒子(樹脂粒子)を調整し、その後、有機溶媒及び凝集剤等を添加して当該樹脂粒子を会合する方法で製造することができる。
本発明で用いられる小粒径・球形トナー、現像剤の詳細は以下のとおりである。
樹脂としては、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、スチレンアクリル樹脂、スチレンメタクリレート樹脂、ポリウレタン樹脂、ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂、スチレンブタジエン樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン樹脂、シリコン樹脂、ブチラール樹脂、テルペン樹脂、ポリオール樹脂等がある。
ビニル樹脂としては、ポリスチレン、ポリ−p−クロロスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の単重合体:スチレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロロメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのスチレン系共重合体:ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル等がある。
ポリエステル樹脂としては以下のA群に示したような2価のアルコールと、B群に示したような二塩基酸塩からなるものであり、さらにC群に示したような3価以上のアルコールあるいはカルボン酸を第三成分として加えてもよい。
A群:エチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4ブテンジオール、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2'−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3,3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2,0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2,0)−2,2'−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等。
B群:マレイン酸、フマール酸、メサコニン酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタール酸、イソフタール酸、テレフタール酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、マロン酸、リノレイン酸、またはこれらの酸無水物または低級アルコールのエステル等。
C群:グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の3価以上のアルコール、トリメリト酸、ピロメリト酸等の3価以上のカルボン酸等。
ポリオール樹脂としては、エポキシ樹脂と2価フェノールのアルキレンオキサイド付加物、もしくはそのグリシジルエーテルとエポキシ基と反応する活性水素を分子中に1個有する化合物と、エポキシ樹脂と反応する活性水素を分子中に2個以上有する化合物を反応してなるものなどがある。
本発明で用いる顔料としては以下のものが用いられる。
黒色顔料としては、カーボンブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、アニリンブラック等のアジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化物、複合金属酸化物が挙げられる。
黄色顔料としては、カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキが挙げられる。
また、橙色顔料としては、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGKが挙げられる。
赤色顔料としては、ベンガラ、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bが挙げられる。
紫色顔料としては、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキが挙げられる。
青色顔料としては、コバルトブルー、アルカリブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBCが挙げられる。
緑色顔料としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ等がある。
これらは1種または2種以上を使用することができる。
特にカラートナーにおいては、良好な顔料の均一分散が必須となり、顔料を直接大量の樹脂中に投入するのではなく、一度高濃度に顔料を分散させたマスターバッチを作製し、それを希釈する形で投入する方式が用いられている。
電荷制御剤をトナー粒子内部に配合(内添)している。しかし、トナー粒子と混合(外添)して用いてもよい。電荷制御剤によって、現像システムに応じた最適の電荷量コントロールが可能となり、特に本発明では、粒度分布と電荷量とのバランスをさらに安定したものとすることが可能である。
トナーを正電荷性に制御するものとして、ニグロシンおよび四級アンモニウム塩、トリフェニルメタン系染料、イミダゾール金属錯体や塩類を、単独あるいは2種類以上組み合わせて用いることができる。また、トナーを負電荷性に制御するものとしてサリチル酸金属錯体や塩類、有機ホウ素塩類、カリックスアレン系化合物等が用いられる。
定着時のオフセット防止のために離型剤を内添することが可能である。離型剤としては、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックスなどの天然ワックス、モンタンワックスおよびその誘導体、パラフィンワックスおよびその誘導体、ポリオレフィンワックスおよびその誘導体、サゾールワックス、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、アルキルリン酸エステル等がある。これら離型剤の融点は65〜90℃であることが好ましい。この範囲より低い場合には、トナーの保存時のブロッキングが発生しやすくなり、この範囲より高い場合には定着ローラ温度が低い領域でオフセットが発生しやすくなる場合がある。
離型剤等の分散性を向上させるなどの目的のために、添加剤を加えてもよい。添加剤としては、スチレンアクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、スチレンメタクリレート樹脂、ポリウレタン樹脂、ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂、スチレンブタジエン樹脂、フェノール樹脂、ブチラール樹脂、テルペン樹脂、ポリオール樹脂等があり、それぞれの樹脂を2種以上混合したものでもよい。
本発明にかかるトナーを作製する方法としては、粉砕法、重合法(懸濁重合、乳化重合分散重合、乳化凝集、乳化会合等)等があるが、これらの作製法に限るものではない。
本発明のトナーは母体粒子表面に子粒子を埋設して表面改質を行なってもよい。母体粒子の1/10以下の有機樹脂粒子や無機微粒子などを混合し、加熱処理などにより母体表面に固定化することでトナー表面に微小な凹凸を形成することができる。
トナーには、外添剤として、1種以上の無機、有機微粒子を混合して用いてよい。トナーの流動性や帯電特性の調整を行なうことができる。
本発明で使用される有機微粒子は、熱可塑性樹脂でも熱硬化性樹脂でもよいが、例えばビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ケイ素系樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。有機微粒子としては、上記の樹脂を2種以上併用しても差し支えない。このうち好ましいのは、微細球状樹脂粒子の水性分散体が得られやすい点から、ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂及びそれらの併用が好ましい。
ビニル系樹脂としては、ビニル系モノマーを単独重合また共重合したポリマーで、例えば、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、(メタ)アクリル酸−アクリル酸エステル重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体等が挙げられる。
無機微粒子としては、一般的な疎水化処理無機微粒子を併用することができるが、疎水化処理された一次粒子の平均粒径が1〜100nm、より好ましくは10〜60nmの無機微粒子を含むことが望ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500m/gであることが好ましい。
それらは、条件を満たせば公知のものが使用可能である。例えば、シリカ微粒子、疎水性シリカ、脂肪酸金属塩(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウムなど)、金属酸化物(チタニア、アルミナ、酸化錫、酸化アンチモンなど)、フルオロポリマー等を含有してもよい。
特に好適な添加剤としては、疎水化されたシリカ、チタニア、酸化チタン、アルミナ微粒子が挙げられる。シリカ微粒子としては、HDK H 2000、HDK H 2000/4、HDK H 2050EP、HVK21、HDK H 1303(以上クラリアントジャパン)やR972、R974、RX200、RY200、R202、R805、R812(以上日本アエロジル)がある。また、チタニア微粒子としては、P−25(日本アエロジル)やSTT−30、STT−65C−S(以上チタン工業)、TAF−140(富士チタン工業)、MT−150W、MT−500B、MT−600B、MT−150A(以上テイカ)などがある。特に疎水化処理された酸化チタン微粒子としては、T−805(日本アエロジル)やSTT−30A、STT−65S−S(以上チタン工業)、TAF−500T、TAF−1500T(以上富士チタン工業)、MT−100S、MT−100T(以上テイカ)、IT−S(石原産業)などがある。
これらは単なる一例であって、小粒径・球形トナーは、このような製法以外の方法で製造しても無論、かまわない。
図4は本発明の画像形成装置の1例を示す該略図であり、図5は本発明の画像形成装置に搭載可能なプロセスカートリッジの1例を説明する該略図である。
図4の画像形成装置において、(101)は潜像担持体である感光体ドラム、(102)は感光体ドラム(101)の側方に配設された現像装置、(103)は現像ハウジング、(104)は現像剤担持体としての現像スリーブ、(105a,105b)は、現像剤収容部、(106)は現像剤規制部材としての第1ドクタブレードを示す。そして感光体ドラム(101)側に開口を有する現像ハウジング(103)と、内部にトナー7を収容するトナー収容部としてのトナーホッパー(108)が設けられ、トナーホッパー(108)に隣接して感光体ドラム(101)側寄りには、トナー(107)と磁性粒子であるキャリアとからなる現像剤を収容する現像剤収容部(105a)が設けられている。そして潜像担持体(101)と、該潜像担持体(101)の表面を一様帯電する帯電器(136)とのいずれかと、現像手段(102)とを画像形成装置本体に対して着脱可能に一体構造物として構成している。
トナーホッパー(108)の内部には、図示しない駆動手段によって回動されるトナー供給手段としてのトナーアジテータ(111)が配設されている。トナーアジテータ(111)は、トナーホッパー(108)内のトナー(107)をトナー供給口(110)に向けて撹拌しながら送り出すように矢印の方向に回転している。感光体ドラム(101)とトナーホッパー(108)との間の空間には、現像スリーブが配設されている。そして図示しない駆動手段で図の矢印方向に回転駆動される現像スリーブ(104)は、その内部に現像装置(102)に対して相対位置不変に配置された磁界発生手段としての磁石(104a)を有している。
現像剤収容部(105a)の現像ハウジング(103)に取り付けられた側と対向する側には、第1ドクタブレード(106)が一体的に取付けられている。第1ドクタブレード(106)は、その先端と現像スリーブ(104)の外周面との間に一定の隙間を保った状態で配設されている。現像剤収容部(105a)のトナー供給口(110)の近傍に位置する部位には、第2ドクタブレード(112)が配設されている。
前記のような構成によって、トナーホッパー(108)の内部からトナーアジテータ(111)によって送り出されたトナー(107)は、トナー供給口(110)を通って現像スリーブ(104)に担持された現像剤に供給され、現像剤収容部(105a)へ運ばれる。そして現像剤収容部(105a)内の現像剤は、現像スリーブ(104)に担持されて感光体ドラム(101)の外周面と対向する位置まで搬送されて、トナー(117)だけが感光体ドラム(101)上に形成された静電潜像と静電的に結合することにより、感光体ドラム(101)上にトナー像が形成される。
現像スリーブ(104)に連れ回っている現像剤は、現像剤収容部(105a)を通過するとき内部に滞留している現像剤によって、ブレーキがかけられるため搬送速度の低下が発生し、これによって第2ドクタブレード(112)付近の現像スリーブ(104)の現像剤の層厚が増大してくる。トナー濃度が上昇してくると、現像剤同士の摩擦力が低下して、搬送速度を低下させることから、さらに層厚が増大して第2現像剤規制部材(112)に進行を阻止される。このような状態に到達すると、開口部(114)は進行を阻止された滞留現像剤(113)によって遮断されるためにトナーの取り込みを停止する。逆にトナー濃度が低下してくると、現像剤同士の摩擦力が増大して、滞留現像剤(113)を現像剤収容部(105a)の内部に取り込むため、連れ回りしている現像剤とトナーとが接触してトナーが取り込まれる。前記のような作用によって現像剤のトナー濃度が自動的に制御可能になっている。
像担持体であるドラム状の感光体(101)の周囲には、現像装置以外に帯電手段(136)、クリーニングブレード(135)、廃トナー収容ケース(131)、廃トナー(132)、クリーニング手段でクリーニングされた廃トナーを廃トナー収容ケース(131)へ送りこむ廃トナー回収ローラ(133)、感光体や帯電手段やクリーニング手段を保持するドラムケース(134)が配設されている。前記のドラムケース類や現像装置が一体となって、画像形成装置が構成されている。本発明によるクリーニングブレード(135)はブレード支持部材(135a)に所定量突き出すように設置されており、像担持体表面を清掃するために、該像担持体表面に向かってカウンター方向になるように、ドラムケース(134)にねじ(135b)で固定されている。
像担持体(感光体)が所定の周速度で回転駆動される。感光体は回転過程において、帯電手段によりその周面に正または負の所定電位の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレーザービーム走査露光等の像露光手段からの画像露光光を受け、こうして感光体の周面に静電潜像が順次形成され、形成された静電潜像は、次いで現像手段によりトナー現像され、現像されたトナー像は、給紙部から感光体と転写手段との間に感光体の回転と同期されて給送された転写材に、転写手段により順次転写されていく。像転写を受けた転写材は感光体面から分離されて像定着手段へ導入されて像定着され、複写物(コピー)として装置外へプリントアウトされる。像転写後の感光体表面は、クリーニング手段によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面化され、さらに除電された後、繰り返し画像形成に使用される。
本発明のプロセスカートリッジは、本発明のトナーを使用し、感光体及びクリーニング手段を有し、さらに帯電手段、現像手段より選ばれる少なくとも一つの手段を一体に支持していてもよく、画像形成装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジである。図5に本発明のプロセスカートリッジの一例の概略構成を示す。
図において、プロセスカートリッジ全体は、感光体、帯電手段、現像手段、本発明のクリーニングブレードを用いたクリーニング手段を有する。本発明のプロセスカートリッジを有する画像形成装置は、感光体が所定の周速度で回転駆動される。感光体は回転過程において、帯電手段によりその周面に正または負の所定電位の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレーザービーム走査露光等の像露光手段からの画像露光光を受け、こうして感光体の周面に静電潜像が順次形成され、形成された静電潜像は、次いで現像手段によりトナー現像され、現像されたトナー像は、給紙部から感光体と転写手段との間に感光体の回転と同期されて給送された転写材に、転写手段により順次転写されていく。像転写を受けた転写材は感光体面から分離されて像定着手段へ導入されて像定着され、複写物(コピー)として装置外へプリントアウトされる。像転写後の感光体の表面は、クリーニング手段としての本発明のクリーニングブレードによって転写残りトナーの除去を受けて清浄面化され、更に除電された後、繰り返し画像形成に使用される。
以下、本発明を実施例及び比較例にて更に詳細に説明する。なお、本発明は、ここに例示される実施例及び比較例に限定されるものではない。
<評価ブレード>
物性の異なるウレタンゴム系のクリーニングブレードを試作し評価した。
<評価トナー>
体積平均粒径と円形度及び粒径80nm以上の添加剤の添加量の異なる重合トナーを試作し評価した。即ち、一次粒子径12nmの疎水化シリカ微粒子を1.5重量%、一次粒子径15nmの疎水化酸化チタン微粒子を0.5重量%、一次粒子径120nmの大粒径シリカを1.0重量%、それぞれ母体トナーに添加した。また、使用トナーは、少なくとも、窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、離型剤とを有機溶媒中に分散させたトナー材料液を、水系媒体中で架橋及び/又は伸長反応させて得られたものである。
<当接条件>
像担持体と評価ブレードの接点の接線方向と評価ブレードのカット面との成す角θと、当接圧を変化させて評価した。
<エッジトナー堆積量検知手段有無条件>
ブレードエッジの堆積トナー量が充分であるか否かを判断する検知手段として、Pセンサの有無で評価した。
<評価方法>
上記各条件の組み合わせにより評価を行なった。評価トナーと評価ブレードは、リコー製カラーレーザープリンタ(IPSiO Color8000;OPC感光体使用)の標準ブレード及びトナーと交換して評価を行なった。なお、当接条件は、IPSiO Color8000のクリーニング装置を改良したものを使用して設定した。
評価は、IPSiO Color8000にて初期のクリーニング性、低温低湿環境(10℃/15%RH)でのクリーニング性、8万枚のランニングを行なった後のクリーニング性・評価ブレードエッジ摩耗/欠け状態・画質(解像力・シャープネス差・ハーフトーン再現性)をそれぞれ5段階でランク評価した。さらに、従来の粉砕法トナーの場合(IPSiO Color8000条件)と比べた感光体駆動トルクを5段階でランク評価した。それぞれランクが高い程よく、5を最良とした。評価条件一覧を表1に、評価結果一覧を表2に示す。
Figure 2006178433
Figure 2006178433
本発明におけるクリーニングブレードとPセンサの位置関係の構成の一例を示す図である。 本発明におけるクリーニングブレード当接状態の構成の一例を示す図である。 本発明におけるPセンサ出力特性を示す図である。 本発明の画像形成装置の1例を示す図である。 本発明の画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジの1例を示す図である。
符号の説明
1 像担持体
2 クリーニングブレード
3 ブレードホルダ
4 ブレードエッジ堆積トナー量検知手段
θ 当接角
101 感光体ドラム
102 現像装置
103 現像ハウジング
104 現像剤担持体
104a 磁石
105a、105b 現像剤収容部
106 現像剤規制部材
107 トナー
108 トナーホッパー
110 トナー供給口
111 トナーアジテータ
112 第2ドクタブレード
113 滞留現像剤
114 開口部
117 トナー
131 廃トナー収容ケース
132 廃トナー
133 廃トナー回収ローラ
134 ドラムケース
135 クリーニングブレード
135a ブレード支持部材
135b ねじ
136 帯電手段

Claims (8)

  1. 像担持体表面に押圧されて当接部を形成し像担持体の表面に残留したトナーを除去するためのクリーニングブレードを有するクリーニング装置において、該トナーの体積平均粒径が6.0μm以下、円形度が0.95以上でトナー中に添加剤が外添混合されており、そのうち粒径が80nm以上の添加剤が0.5〜2.0重量%であり、クリーニングブレードの像担持体の回転方向上流位置にクリーニングブレードエッジへの堆積トナー量を検知する手段を有し、その出力値が所定の値以上になったときに前記像担持体上全面にトナー画像を形成する制御手段を有することを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記クリーニングブレードの硬度が70〜80°であり、25℃での反発弾性率が20〜40%であり、前記像担持体と前記クリーニングブレードの接点の接線方向とクリーニングブレードのカット面との成す角が70〜80°になるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記クリーニングブレードの300%モジュラスが300kg/cm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記クリーニングブレードの引裂強度が50kg/cm以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のクリーニング装置。
  5. 前記クリーニングブレードのtanδ(10Hz)ピーク温度が5℃以下に設定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のクリーニング装置。
  6. 前記像担持体と前記クリーニングブレードの当接圧が0.2〜0.5N/cmに設定されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のクリーニング装置。
  7. 表面に潜像を担持する像担持体と、該潜像をトナー像に現像する現像部と、該トナー像を転写体に転写する転写部と、請求項1乃至6のいずれかに記載のクリーニング装置とを少なくとも有する画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置を用いて、像担持体の表面に潜像を形成して担持させ、該潜像をトナー像に現像し、該トナー像を転写体に転写すると共に、像担持体の表面に残留したトナーを除去することを特徴とする画像形成方法。
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