JP5064949B2 - 電子写真用トナーの製造方法 - Google Patents
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Description
また本発明の課題は、電子写真用トナーを複写機に使用した際に、安定した帯電性を有し、感光体や現像ローラ等に対するフィルミング汚染が防止され、キャリアへのスペントが起こらない長期複写性等に優れた効果を発揮する電子写真用トナーを製造できる電子写真用トナーの製造方法を提供することを目的とする。
2.5≦D1/2/C<9.0 ・・・式(1)
前記トナー母体は、少なくとも結着樹脂と、着色剤と、離型剤とを含み、重量平均粒径D4が3μm〜9μmであり、前記トナー母体100重量部と前記帯電制御剤を0.3〜1.0重量部とを含む処理物を、下記式(2)を満たす範囲で攪拌して電子写真用トナーを製造することを特徴とする電子写真用トナーの製造方法である。
Tg−50<T<Tg−15 ・・・式(2)
(但し、Tは攪拌時の流動攪拌型混合装置内雰囲気温度(℃)、Tgはトナー母体のガラス転移温度(℃)である。)
(D1/2)/S<2 ・・・式(3)
(但し、Dnは個数平均粒径である。)
また本発明によれば、トナーを複写機に使用した際に、安定した帯電性を有し、感光体や現像ローラ等に対するフィルミング汚染が防止され、キャリアへのスペントが起こらない長期複写性等に優れた効果を発揮するトナーを製造できる電子写真用トナーの製造方法を提供することができる。
2.5≦D1/2/C<9.0 ・・・式(1)
前記トナー母体は、少なくとも結着樹脂と、着色剤と、離型剤とを含み、重量平均粒径D4が3μm〜9μmであり、前記トナー母体100重量部と前記帯電制御剤を0.3〜1.0重量部とを含む処理物を、下記式(2)を満たす範囲で攪拌して電子写真用トナーを製造することを特徴とする電子写真用トナーの製造方法である。
Tg−50<T<Tg−15 ・・・式(2)
(但し、Tは攪拌時の流動攪拌型混合装置内雰囲気温度(℃)、Tgはトナー母体のガラス転移温度(℃)である。)
〔第1の実施の形態〕
図1は本発明に係る電子写真用トナーの製造方法を好適に実施することができる流動攪拌型混合装置における第1の実施の形態の構成を示す概略図である。
また図2は、図1に示す流動攪拌型混合装置における攪拌部材とクリアランス部の具体的な配置関係を示す概略図であって、図1に示される流動攪拌型混合装置における回転軸垂直方向断面図である。
さらに図3は、図1に示す流動攪拌型混合装置における攪拌部材の形状の一様態を示す概略図である。
たとえば円筒型混合装置において、ケーシング内周部の径Dが1500mmの装置と、径Dが500mmの装置では最適なクリアランスの設定値は当然異なると考えられる。それゆえ従来提唱のクリアランスの範囲である0.3〜50mmは、単に装置の設計者が想定した装置スケールの範囲内での常識的な範囲を規定したものに過ぎないと言える。
このような発熱を抑えるために、装置外側にジャケット4を有する二重構造をとり冷却用の熱媒体を流す必要がある。
このようにケーシングと回転軸、即ち攪拌部材との位置関係を保つことにより、ケーシング内のより多くの部位で混合・せん断が加えることが可能になるので、効率よく処理することができるとともに、冷却ジャケットによる冷却作用を効率よく粉体へ与えることができる。
好ましくは、回転軸と、該回転軸の外周部に配置された複数の攪拌部材と、該攪拌部材に対して微小間隙を隔てて位置する内周部を有したケーシングとを備え、前記回転軸の回転に伴い移動する前記攪拌部材によってケーシング内の処理物を攪拌処理する流動攪拌型混合装置であって、前記ケーシングの内周部の径が、前記回転軸の外周部の径の2倍以下とするのがよい。
このような混合槽と回転軸すなわち攪拌部材の位置関係を保つことにより、粉体への処理がより均一に行える。
凹部の比率は、攪拌部材がケーシング内周に面する部位の15〜50%が好ましく、より好ましくは20〜40%がよい。
ここで、本発明における粒子径の評価方法について示しておく。粒子径の評価は公知の評価方法であれば本発明に適用可能であるが、たとえばコールターカウンター法によって行うことが好ましい。
さらに、本発明におけるTgについて説明する。本発明におけるTgとはガラス転移点のことであり、具体的に次のような手順で(昇温条件1、降温条件1、昇温条件2の順の温度変化を経て)決定される。測定装置として島津製作所製TA−60WS、及びDSC−60を用い、次に示す測定条件で測定した。
サンプル容器:アルミニウム製サンプルパン(フタあり)
サンプル量:5mg
リファレンス:アルミニウム製サンプルパン(アルミナ10mg)
雰囲気:窒素(流量50ml/min)
温度条件
(昇温条件1)
開始温度:20℃
昇温速度:10℃/min
終了温度:150℃
保持時間:なし
(降温条件1)
降温温度:10℃/min
終了温度:20℃
保持時間:なし
(昇温条件2)
昇温速度:10℃/min
終了温度:150℃
本発明における帯電制御剤としては公知のものが使用できる。
このようなものとしては、例えば、ニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミ ン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩、及びサリチル酸誘導体の金属塩等である。具体的にはニグロシン系染料のボントロン03、第四級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社製)、第四級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)、第四級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、第四級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、四級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。
一次粒子径が5nmより小さいと、質量が小さ過ぎて攪拌装置内を浮遊して、付着処理が困難になる傾向がある。本発明では、クリアランス部での圧縮せん断力が強力であるので、粗大な帯電制御剤の一次粒子も摩滅展延させることができるので、従来の混合機よりも、帯電制御剤の一次粒子径が粗大側であることに余裕がある。しかし、また、一次粒子径が1000nmより大きいとトナー母体粒子の表面積に対する付着断面積が大き過ぎるため、充分に付着されず遊離する場合があって、品質に影響を及ぼす。
図4は本発明に係る電子写真用トナーの製造方法を好適に実施することができる流動攪拌型混合装置における第2の実施の形態の構成を示す概略図である。
混合装置は、円錐状混合槽301と、該円錐状混合槽内壁306に一定のクリアランスを経て隣接する攪拌部材305、該攪拌部材を支持する支持部304および回転の中心となる回転軸303から構成される。攪拌部材は、回転軸から支持部を経て回転速度を与えられ、混合槽内壁との間で粉体に圧縮・剪断作用を与えると供に、粉体を分散・流動化させ、図5中に矢印で示したような粉体の流れを形成させる。円錐状混合槽の上部は、図5に示すようなドーム状の形状が、粉体の流れが阻害されず円滑となるため好ましい。
本発明に係る電子写真用トナーにおいて、結着樹脂としては、特に限定されないが、ポリスチレン、ポリ(p−クロロスチレン)、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の単独重合体;スチレン−(p−クロロスチレン)共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタレン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−(α−クロロメタクリル酸メチル)共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体等のスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニル;フェノール樹脂;天然変性フェノール樹脂;天然樹脂変性マレイン酸樹脂;アクリル樹脂;メタクリル樹脂;ポリ酢酸ビニル;シリコーン樹脂;ポリエステル樹脂;ポリウレタン;ポリアミド樹脂;フラン樹脂;エポキシ樹脂;キシレン樹脂;ポリビニルブチラール;テルペン樹脂;クマロンインデン樹脂;石油系樹脂等が挙げられるが、中でも、スチレン系共重合体又はポリエステル樹脂が好ましい。
長鎖炭化水素としては、例えば、パラフィンワックス、サゾールワックス等が挙げられる。
本発明の現像剤は、本発明のトナーを有し、キャリア等の他の成分をさらに有してもよい。本発明の現像剤は、一成分現像剤及び二成分現像剤のいずれであってもよいが、近年の情報処理速度の向上に対応した高速プリンター等に使用する場合には、寿命向上等の点で二成分現像剤が好ましい。
本発明のトナー入り容器は、本発明のトナーが容器中に収容されているが、本発明の現像剤が容器中に収容されていてもよい。このように容器に本発明のトナーを充填することにより、画像形成装置本体とは別に、トナー入り容器がユーザーに供給される。さらに、最近では、ユーザーの手元にある容器にトナーの不足分を供給する販売方式も考えられている。
本発明のプロセスカートリッジは、静電潜像を担持する静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に担持された静電潜像を、本発明のトナーを用いて現像し、可視像を形成する現像手段を少なくとも有し、必要に応じて、帯電手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段、除電手段等の手段をさらに有してもよい。
本発明の画像形成装置は、静電潜像担持体と、現像手段、クリーニング手段等の構成要素をプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、プロセスカートリッジを装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。また、帯電手段、露光手段、現像手段、転写又は分離手段、及びクリーニング手段の少なくとも一つを静電潜像担持体と共に一体に支持して、画像形成装置本体に着脱自在のプロセスカートリッジとし、画像形成装置本体のレール等の案内手段を用いて着脱自在の構成としてもよい。
採用してもよい。
なお、中間転写体としては、特に限定されないが、例えば、転写ベルト等が挙げられる。
冷却管、攪拌機および窒素導入管の付いた反応槽中に、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4―ヒドロキシフェーノール)プロパン810部、テレフタル酸300部およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常圧で230℃で8時間反応し、さらに10〜15mmHgの減圧で5時間反応した後、160℃まで冷却して、これに32部の無水フタル酸を加えて2時間反応した。次いで、80℃まで冷却し、酢酸エチル中にてイソフォロンジイソシアネート188部と2時間反応を行ないイソシアネート含有プレポリマー(1)を得た。次いでプレポリマー(1)267部とイソホロンジアミン14部を50℃で2時間反応させ、重量平均分子量58000のウレア変性ポリエステル(1)を得た。上記と同様にビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物724部、テレフタル酸276部を常圧下、250℃で5時間重縮合し、次いで10〜15mmHgの減圧で5時間反応して、ピーク分子量5000の変性されていないポリエステル(a)を得た。ウレア変性ポリエステル(1)150部と変性されていないポリエステル(a)850部を酢酸エチル溶剤2000部に溶解、混合し、トナーバインダー(1)の酢酸エチル溶液を得た。
クリアランスを6.9mmとして、D1/2/C=2.52とした以外は実施例1と同様にして実施した。
クリアランスを2.0mmとして、D1/2/C=8.63とした以外は実施例1と同様にして実施した。
帯電制御剤と共に、シリカ微粒子(日本エアロジル製R972,比表面積径16nm)を0.2部加えた以外は実施例1と同様にして実施した。
TKホモミキサーでの混合時間を9分間とし、D4/Dn=1.22のトナー母体を利用した以外は実施例4と同様にして実施した。
帯電制御剤の一次粒子径を約900nmとした以外は実施例4と同様にして実施した。
混合装置を図1に示したような円筒型の混合装置(内径130mm)に変更した以外は実施例4と同様にして実施した。ただし、装置スケールが小さくなっているので攪拌部材の円軌道は3つとし、クリアランス調整の精度の都合でクリアランスを2.0mmとして、D1/2/C=5.68となった。仕込み量は、合計220gとした。
TKホモミキサーでの混合時間を7.5分間とし、D4/Dn=1.30のトナー母体を利用した以外は実施例4と同様にして実施した。
帯電制御剤の一次粒子径を約1500nmとした以外は実施例4と同様にして実施した。
混合装置を図5に示したような円錐型の混合装置(内径600mm)に変更した。攪拌部材の円軌道は3つとし、最大直径の攪拌部材の円軌道の直径を595.8mmとし、D1/2/C=5.81とした。仕込み量は、合計17600gとした。それ以外は実施例4と同様にして実施した。
混合装置を図1に示したような円筒型の混合装置(内径100mm)に変更、攪拌部材の円軌道は3つとし、クリアランスを2.5mmとして、D1/2/C=3.95とした。仕込み量は、合計100gとした。それ以外は実施例4と同様にして実施した。
混合装置を図1に示したような円筒型の混合装置(内径1000mm)に変更した以外は実施例4と同様にして実施した。ただし、装置スケールが大きくなっているので攪拌部材の円軌道は8つとし、クリアランス調整の精度の都合でクリアランスを5.0mmとして、D1/2/C=5.73となった。仕込み量は、合計132000gとした。
攪拌部材に図4のような2箇所の凹部3cを設けた以外は実施例4と同様にして実施した。ここで、図4(a)は2箇所の凹部3cを設けた攪拌部材の回転方向における構成を示す概略図であり、図4(b)2箇所の凹部3cを設けた攪拌部材の回転軸垂直方向における構成を示す概略図であって、凹部の幅は、12.5mm、凸部の幅は、25.0mmとした。
クリアランスを1.9mmとして、D1/2/C=9.59とした以外は実施例4と同様にして実施した。
クリアランスを7.0mmとして、D1/2/C=2.38とした以外は実施例1と同様にして実施した。
混合装置を図1に示したような円筒型の混合装置(内径90mm)に変更、攪拌部材の円軌道は3つとし、クリアランスを2.4mm、D1/2/C=3.90とした。仕込み量は、合計70gとした。それ以外は実施例4と同様にして実施した。
攪拌部材の円軌道の数を2とした以外は実施例7と同様にして実施した。
混合装置を図1に示したような円筒型の混合装置(内径1100mm)に変更した以外は実施例4と同様にして実施した。ただし、装置スケールが大きくなっているので攪拌部材の円軌道は8つとし、クリアランス調整の精度の都合でクリアランスを5.2mmとして、D1/2/C=5.70となった。仕込み量は、合計175000gとした。
固定化処理後のトナーを目視で評価し、目視レベルで確認できるような融着や凝集塊の発生が無かったかを確認した。
打ちこみ度合いを調べるためにSEMでトナー表面の帯電制御剤の存在状態を観察した。
○:完全に固定化
△:一部固定化
×:遊離
凝集度は、以下のようにして求めた。
目開き75、45及び22μmのふるいを上から順に積み重ねて、試料2gを振動により自然落下させる。夫々のふるい上に残存した試料の重量から、下記式(4)〜(7)を用いて凝集度を算出する。測定は、ホソカワミクロン製パウダテスタを用い、振動の振幅は1mm、振動時間は60秒に設定する。
b=(中段のふるいに残った試料重量)/2g×(3/5)×100 ・・・式(5)
c=(下段のふるいに残った試料重量)/2g×(1/5)×100 ・・・式(6)
凝集度=a+b+c(%) ・・・式(7)
なお、実施例1〜3については、混合前のトナー母体換算でのトナー100部に対し、疎水性シリカ(日本アエロジル製R972)0.2部をヘンシェルミキサーで混合した後凝集度を測定している。
混合前のトナー母体換算でのトナー100部に、疎水性シリカ(日本アエロジル製R972)が合計1.0部となるようにヘンシェルミキサーにて混合した。これらの各トナー4重量%とシリコーン樹脂を被覆した平均粒子径が50μmの銅−亜鉛フェライトキャリア96重量%からなる現像剤を調製し、毎分A4サイズの用紙を45枚印刷できるリコー製imagio Neo 450を用いて、印字密度5%の出力を連続印刷して更に下記の基準で評価した。
現像剤6gを計量し、密閉できる金属円柱に仕込みブローして帯電量を求める。トナー濃度は4.5〜5.5wt%に調整する。帯電量は−25〜40μC/gが好ましく、負帯電性が大きいほどよい。
白紙画像を現像中に停止させ、現像後の感光体上の現像剤をテープ転写し、未転写のテープの画像濃度との差を938スペクトロデンシトメーター(X−Rite社製)により測定する。
○:0〜0.01未満
△:0.01〜0.03未満
×:0.03以上
10万枚複写試験後の現像剤からブローオフによりトナーを除去し、残ったキャリアの重量を測定W1とする。次に、このキャリアをトルエン中に入れて溶融物を溶解し、洗浄、乾燥後重量を測定しW2とする。そして下記式よりスペント化率を求め評価した。
スペント化率=〔(W1−W2)/W1〕×100
◎: 0wt%以上0.01wt%未満
○:0.01wt%以上0.02wt%未満
△:0.02wt%以上0.05wt%未満
×:0.05wt%以上
現像ローラまたは感光体上のトナーフィルミング発生状況の有無を観察した。○はフィルミングがなく、△はスジ上のフィルミングが見られ、×は全体的にフィルミングがある。
(A)実施例1〜4と比較例1および2から、D1/2/Cが適切な装置は総合評価が良いことがわかる。また、無機微粒子をCCAと供に添加したほうが、スペント化が抑制され、良質なトナーであることがわかる。
(B)実施例4、11、12と比較例3および5から、D1/2/Cが適切な装置であって、所定の攪拌部材の直径である場合に総合評価が良いことがわかる。
(C)実施例7と比較例4から、攪拌部材の円軌道数が3以上の場合に、総合評価が良いことがわかる。
(D)実施例4および10から、混合装置の形状が一定要件を満たしておれば見た目の形状が異なっていても同等品質のトナーが得られることがわかる。
(E)実施例4、5、8から、本発明の装置において母体のD4/Dnが1.25以下である場合にスペント化率が少なく、良質なトナーとなることがわかる。
(F)実施例4、6、9から、本発明の装置において帯電制御剤が適切な一次粒子径であれば帯電性がよく良質なトナーであり、また総合評価も良いことがわかる。
(G)実施例1と実施例4から、本発明の装置において帯電制御剤と共に適切な無機微粒子が添加された場合には、固定化処理能力がより良くなる。
(H)実施例4および13から、攪拌部に凹部を持たせた方が凝集度が低く、帯電性の高い良質なトナーが得られることがわかる。
2 回転軸
2a 回転軸端面部
3 攪拌部材
3a 送り用攪拌部材
3b 戻し用攪拌部材
3c 凹部
4 ジャケット(冷却用又は加熱用媒体の流路)
5 原料投入口
6 製品排出口
7 軸受部
8 クリアランス
9 内壁
14、15、16 支持ローラ
17 中間転写クリーニング装置
18 画像形成手段
20 帯電ローラ
21 露光装置
22 二次転写装置
23 ローラ
24 二次転写ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ローラ
28 シート反転装置
30 露光装置
32 コンタクトガラス
33 第1走行体
34 第2走行体
35 結像レンズ
36 読取りセンサ
40 現像器
41 現像ベルト
42K、42Y、42M、42C 現像剤収容部
43K、43Y、43M、43C 現像剤供給ローラ
44K、44Y、44M、44C 現像ローラ
45K、45Y、45M、45C ブラック用現像器
49 レジストローラ
50 中間転写体
51 ローラ
52 分離ローラ
53 手差し給紙路
54 手差しトレイ
55 切換爪
56 排出ローラ
57 排出トレイ
58 コロナ帯電器
60 クリーニング装置
61 現像器
62 転写帯電器
63 感光体クリーニング装置
64 除電器
70 除電ランプ
80 転写ローラ
90 クリーニング装置
95 転写紙
100 画像形成装置
101 感光体
102 帯電手段
103 露光手段
104 現像手段
105 記録媒体
107 クリーニング手段
108 転写手段
110 拡散部材
111 冷却用又は加熱用媒体の流路
112 ガイド棒
113 ボス
115 排気管
116 フィルタ
120 タンデム型現像器
130 原稿台
142 給紙ローラ
143 ペーパーバンク
144 給紙カセット
145 分離ローラ
146 給紙路
147 搬送ローラ
148 給紙路
150 複写装置本体
200 給紙テーブル
210 画像定着装置
220 加熱ローラ
230 加圧ローラ
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置(ADF)
Claims (16)
- 帯電制御剤を、流動攪拌型混合装置によりトナー母体表面に固定する電子写真用トナーの製造方法であって、
前記流動攪拌型混合装置は、回転軸と、複数の攪拌部材と、ケーシングと、を備え、
該ケーシングは、前記回転軸から内壁までの垂直方向距離が一定である円形状壁面と、冷却ジャケットと、を有し、
前記複数の攪拌部材は、異なる3以上の円軌道上を回転するように前記回転軸に設けられ、且つ、各々の円軌道の直径が90mm〜1000mmの範囲で、10〜150m/sの周速度で回転し、
前記複数の攪拌部材のうちの少なくとも1と前記円形状壁面とのクリアランスC[mm]は、前記各々の円軌道のうち最大の円軌道の直径D[mm]に対して下記式(1)の範囲を満たし、
2.5≦D1/2/C<9.0 ・・・式(1)
前記トナー母体は、少なくとも結着樹脂と、着色剤と、離型剤とを含み、重量平均粒径D4が3μm〜9μmであり、
前記トナー母体100重量部と前記帯電制御剤を0.3〜1.0重量部とを含む処理物を、下記式(2)を満たす範囲で攪拌して電子写真用トナーを製造することを特徴とする電子写真用トナーの製造方法。
Tg−50<T<Tg−15 ・・・式(2)
(但し、Tは攪拌時の流動攪拌型混合装置内雰囲気温度(℃)、Tgはトナー母体のガラス転移温度(℃)である。) - 前記回転軸は、冷却機構を有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真用トナーの製造方法。
- 前記複数の攪拌部材は、1以上の送り用攪拌部材と、1以上の戻し用攪拌部材とを有し、
前記送り用攪拌部材は、前記回転軸の軸方向の1方向に前記処理物を送り、
前記戻し用攪拌部材は、前記回転軸の軸方向の1方向とは反対方向に前記処理物を戻すことを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真用トナーの製造方法。 - 前記複数の攪拌部材のうち、互いに隣接する2の攪拌部材が、前記回転軸の軸方向位置において重なり合い、前記回転軸の回転方向位置において離間して配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の電子写真用トナーの製造方法。
- 前記ケーシングは、前記回転軸と同一軸方向の円筒形状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の電子写真用トナーの製造方法。
- 前記回転軸は、重力方向に対して垂直であることを特徴とする請求項5に記載の電子写真用トナーの製造方法。
- 前記回転軸は、重力方向に対して平行であり、
前記複数の攪拌部材は、前記処理物を前記ケーシング内壁に沿って螺旋状上向きに放出するように配置され、
当該螺旋状上向きに放出された処理物は、前記ケーシングの底部に再供給された後、再び螺旋状上向きに放出されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の電子写真用トナーの製造方法。 - 前記攪拌部材は、前記ケーシングの内径が最大である部位の65〜90%の範囲内の直径を有することを特徴とする請求項7に記載の電子写真用トナーの製造方法。
- 前記ケーシングは、前記回転軸と同一軸方向の円錐形状であることを特徴とする請求項7または8に記載の電子写真用トナーの製造方法。
- 当該クリアランスCを隔てて前記円形状壁面に対向して配置された前記攪拌部材は、当該円形状壁面に対向する面に凹部を有し、
前記凹部と当該円形状壁面とのクリアランスSは、下記式(3)の範囲を満たすことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1に記載の電子写真用トナーの製造方法。
(D1/2)/S<2 ・・・式(3) - 前記処理物は、さらに比表面積径が5〜300nmの無機微粒子を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1に記載の電子写真用トナーの製造方法。
- 前記処理物の攪拌の前に、
比表面積径が5〜300nmの無機微粒子を、前記トナー母体と共に攪拌して該トナー母体表面に付着せしめる工程をさらに備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1に記載の電子写真用トナーの製造方法。 - 前記帯電制御剤の一次粒子径が、5nm〜1000nmであることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1に記載の電子写真用トナーの製造方法。
- 前記トナー母体は、D4/Dnが1.25以下であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1に記載の電子写真用トナーの製造方法。
(但し、Dnは個数平均粒径である。) - 前記トナー母体は、結着樹脂100重量部に対して離型剤を3〜15重量部含有していることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1に記載の電子写真用トナーの製造方法。
- 前記トナー母体は、ガラス転移温度が40〜65℃であることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1に記載の電子写真用トナーの製造方法。
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