JP4590686B2 - 立体画像表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、右眼用の画像と左眼用の画像を撮影し、撮像した画像をシャッタ眼鏡を用いて立体的に見ることができる立体画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、2次元の画像を立体的に表示する立体画像表示装置は、ディスプレイに右眼用画像と左眼用画像とを視差を有するように交互に表示し、シャッタ眼鏡の右眼用レンズ部と左眼用レンズ部をディスプレイに交互に表示される画像に同期させて透視状態と遮光状態に切り換えるようにしている。すなわち、シャッタ眼鏡は、ディスプレイに右眼用の画像が表示されているとき、右眼用レンズ部が透視状態にされ、左眼用レンズ部が遮光状態にされる。また、シャッタ眼鏡は、ディスプレイに左眼用の画像が表示されているとき、左眼用レンズ部が透視状態にされ、右眼用レンズ部が遮光状態にされる。このように、立体画像表示装置では、ディスプレイに表示される画像とシャッタ眼鏡の左右一対のレンズ部のオンオフを同期させることで、利用者が立体視できるようにしている。例えばインターレース方式のディスプレイでは、右眼用画像の水平走査線のデータと左眼用画像の水平走査線のデータとが1ライン置きに交互に表示される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような立体画像表示装置では、画面上に右眼用画像と左眼用画像からなる第1の立体画像を表示し、更にこの第1の立体画像上に第2の立体画像を貼り付ける等して重畳して表示する場合がある。インターレース方式のディスプレイにおいて、第1の立体画像を構成する右眼用画像の水平走査線のデータと左眼用画像の水平走査線のデータと第2の立体画像を構成する右眼用画像の水平走査線のデータと左眼用画像の水平走査線のデータがずれているとき、ディスプレイには、第1の画像が右眼用画像を表示しているときに第2の画像が左眼用画像を表示し、或いは、第1の画像が左眼用画像を表示しているときに第2の画像が右眼用画像を表示することになる。この場合、利用者は、立体画像を立体的に見ることができなくなってしまう。
【0004】
また、第1の立体画像上に表示された第2の立体画像を拡大若しくは縮小する場合がある。この場合も、第1の立体画像を構成する右眼用画像の水平走査線のデータと左眼用画像の水平走査線のデータと拡大若しくは縮小された第2の立体画像を構成する右眼用画像の水平走査線のデータと左眼用画像の水平走査線のデータがずれているとき、利用者は、立体画像を立体的に見ることができなくなってしまう。
【0005】
そこで、本発明は、画面上に右眼用画像と左眼用画像からなる第1の立体画像を表示し、更にこの第1の立体画像上に第2の立体画像を貼り付ける等して重畳して表示する場合も確実に立体表示することができる立体画像表示装置を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、画面上に右眼用画像と左眼用画像からなる第1の立体画像を表示し、更にこの第1の立体画像上に第2の立体画像を重畳して表示する場合に、第2の立体画像を拡大若しくは縮小しても確実に立体表示することができる立体画像表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る立体画像表示装置は、上述した課題を解決すべく、右眼用画像の水平走査線のデータと左眼用画像の水平走査線のデータとを1ライン置きに記憶する記憶手段と、上記右眼用画像と上記左眼用画像とからなる立体画像データを表示する表示手段と、上記記憶手段に記憶された右眼用画像データと左眼用画像データとを上記表示手段に視差を有するように交互に表示させる制御手段とを備える。
上記表示手段は、第1の立体画像データを構成する右眼用画像と左目用画像とを視差を有するように交互に表示すると共に、第2の立体画像データを構成する右眼用画像と左目用画像とを視差を有するように交互に表示し、上記第1の立体画像データを構成する右眼用画像上に上記第2の立体画像データを構成する右眼用画像を重畳して表示し、上記第1の立体画像データを構成する左眼用画像上に上記第2の立体画像データを構成する左眼用画像を重畳して表示する。
上記制御手段は、上記第1の立体画像データ上に重畳された上記第2の立体画像データが移動されたときに、上記第2の立体画像データを構成する右眼用画像の水平走査線の移動後の位置が、上記第1の立体画像データを構成する左眼用画像の水平走査線上になるとき、上記第2の立体画像データをずらして、上記第1の立体画像データを構成する右眼用画像の水平走査線と上記第2の立体画像データを構成する右眼用画像の水平走査線とが一致するようにして、上記第1の立体画像データを構成する右眼用画像上に上記第2の立体画像データを構成する右眼用画像を重畳して表示する。
【0008】
また、本発明に係る立体画像表示装置は、上述した課題を解決すべく、右眼用画像の水平走査線のデータと左眼用画像の水平走査線のデータとを1ライン置きに記憶する記憶手段と、上記右眼用画像と上記左眼用画像とからなる立体画像データを表示する表示手段と、上記記憶手段に記憶された右眼用画像データと左眼用画像データとを上記表示手段に視差を有するように交互に表示させる制御手段とを備える。
上記表示手段は、第1の立体画像データを構成する右眼用画像と左目用画像とを視差を有するように交互に表示すると共に、第2の立体画像データを構成する右眼用画像と左目用画像とを視差を有するように交互に表示し、上記第1の立体画像データを構成する右眼用画像上に上記第2の立体画像データを構成する右眼用画像を重畳して表示し、上記第1の立体画像データを構成する左眼用画像上に上記第2の立体画像データを構成する左眼用画像を重畳して表示する。
上記制御手段は、上記第1の立体画像データ上に重畳された上記第2の立体画像データが拡大若しくは縮小されたときに、上記第2の立体画像データを構成する右眼用画像の水平走査線の位置が、上記第1の立体画像データを構成する左眼用画像の水平走査線上になるとき、上記第2の立体画像データをずらして、上記第1の立体画像データを構成する右眼用画像の水平走査線と上記第2の立体画像データを構成する右眼用画像の水平走査線とが一致するようにして、上記第1の立体画像データを構成する右眼用画像上に上記第2の立体画像データを構成する右眼用画像を重畳して表示する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された立体画像表示システムについて、図面を参照して説明する。
【0010】
図1に示すように、本発明が適用された立体画像表示システム1は、映像を撮影するためのディジタルカメラ2と、このディジタルカメラ2で生成された画像データを取り込み、この画像データのデータ処理を行い、ディスプレイ55に視差のある画像を表示する制御装置3と、ディスプレイ55に表示される画像に合わせて片眼ずつ見えなくするシャッタ眼鏡4とから構成されている。また、ディジタルカメラ2には、撮像レンズ、フォーカスレンズ等のレンズが内蔵された鏡筒に、右眼用の画像と左眼用の画像を取り込むためのアダプタ5が取り付けられている。これにより、このディジタルカメラ2に用いられている1つのCCD素子には、右眼用の画像と左眼用の画像が取り込まれる。そして、制御装置3には、ディジタルカメラ2で生成された右眼用の画像と左眼用の画像とからなる画像データが供給される。制御装置3は、文字入力手段であるキーボード7a、ポインタ等の指示手段の指示位置を操作する位置入力手段となるマウス7b等からなる入力装置7からの入力信号に基づいて、例えば右眼用の画像と左眼用の画像の切り取りを行う。そして、この制御装置3は、CRT(Cathode-Ray Tube)や液晶表示パネル等のディスプレイ55に切り取られた右眼用切取画像と左眼用切取画像を交互に表示する。また、制御装置3とディスプレイ55との間には、シャッタ眼鏡4のオンオフを制御する眼鏡制御装置6が設けられている。シャッタ眼鏡4は、右眼用レンズ部4aと左眼用レンズ部4aとを有し、これら右眼用レンズ部4aと左眼用レンズ部4bとは、液晶シャッタにより構成されている。このようなシャッタ眼鏡4は、この眼鏡制御装置6に接続されている。シャッタ眼鏡4は、眼鏡制御装置6の制御によりディスプレイ55に交互に表示される右眼用の画像と左眼用の画像に同期させてレンズ部4a,4bを構成する液晶シャッタを開閉させる。これにより、利用者は、ディスプレイ55に交互に表示される右眼用切取画像と左眼用切取画像に合わせてシャッタ眼鏡4のレンズ部4a,4bの開閉を行うことで、ディスプレイ55に表示される画像を立体的に見ることができる。
【0011】
以下、以上のような立体画像表示システム1を構成するディジタルカメラ2と、制御装置3と、アダプタ5と、眼鏡制御装置6について、図面を参照して説明する。
【0012】
ディジタルカメラ2は、通常のディジタルカメラと同様な構成を有しており、図2に示すように、撮像レンズ11より入射された光を光電変換し、撮像信号を生成するCCD(Charge Coupled Device)素子12と、CCD素子12からの撮像信号の雑音を除去するCDS/AGC(Correlated Double Sampling / Automatic Gain Control)13と、CDS/AGC13からの撮像信号をディジタル信号に変換するA/Dコンバータ14と、色コーディングに対応した信号処理をする信号処理部15とを備える。
【0013】
イメージセンサとなるCCD素子12は、画素が数百万設けられた2次元カラーイメージセンサであって、撮像光を原色(R、G、B)或いは補色(Ye、Cy、Mg)の色コーディングフィルタにより色コーディングされた撮像信号に変換して、CDS/AGC13に出力する。
【0014】
CDS/AGC13は、CCD素子12から供給された撮像信号の相関2重サンプルホールドを行うとともに、リセット雑音の除去やゲインコントロールをしてA/Dコンバータ14に出力する。
【0015】
A/Dコンバータ14は、CDS/AGC13からの撮像信号をディジタル方式の画像データに変換する。そして、A/Dコンバータ14は、ディジタル変換された画像データを信号処理部15に出力する。
【0016】
信号処理部15は、A/Dコンバータ14からの画像データに対してCCD素子12の色コーディングフィルタによる色コーディングに対応したデコード処理等を行い画像データから輝度情報、色差情報等を生成する。
【0017】
また、ディジタルカメラ2は、図2に示すように、信号処理部15で処理が行われた画像データを圧縮する圧縮部16と、圧縮部16で圧縮された画像データを記憶するメモリ17と、圧縮部16で圧縮された画像データを制御装置3に送信するためのUSB(Universal Sirial Bus)用インターフェース18と、フラッシュメモリ等を記憶媒体に用いるICカード8に画像データを送信するためのICカード用インターフェース19と、全体を制御する制御部20とを備える。
【0018】
圧縮部16は、信号処理部15で信号処理された画像データを例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式で圧縮する。そして、圧縮部16は、JPEG形式で圧縮した画像データをメモリ17に出力し、メモリ17には、JPEG形式で圧縮した画像データが記憶される。
【0019】
また、USB用インターフェース18は、例えばメモリ17に記憶されたJPEG形式で圧縮した画像データを制御装置3に転送する。また、ICカード用インターフェース19は、外部記憶装置となるカード型のICカード8に例えばメモリ17に記憶されたJPEG形式で圧縮した画像データを制御装置3に転送する。
【0020】
制御部20は、ディジタルカメラ2の全体を制御する。具体的に、制御部20は、図示しない操作部からの操作信号に基づき、フォーカスレンズやズームレンズ等を駆動制御する。また、制御部20は、JPEG形式に圧縮された画像データをメモリ17に記憶させる。更には、制御部20は、メモリ17に圧縮された画像データを記憶させることなく、直接USB用インターフェース18を介して制御装置3に転送し、また、ICカード用インターフェース19を介してICカード8に記憶させる。
【0021】
以上のようなディジタルカメラ2で映像を撮影し、このデータをメモリ17に記録するとき、ディジタルカメラ2は、撮像レンズ11より入射された光をCCD素子12で光電変換し、生成された撮像信号をCDS/AGC13を介してA/Dコンバータ14でディジタル変換して画像データを生成し、信号処理部15で信号処理をし、圧縮部16でJPEG形式に画像データを圧縮し、メモリ17に圧縮された画像データを記憶する。また、メモリ17に記憶されているJPEG形式の画像データをICカード8に記録するとき、制御部20は、操作部からの操作信号に応じて、ICカード用インターフェース19を介してディジタルカメラ2に装着されたICカード8に記録し、また、USBにより制御装置3に画像データを転送するとき、制御部20は、操作部からの操作信号に応じて、USB用インターフェース18を介して制御装置3に転送する。
【0022】
ところで、図1に示すように、ディジタルカメラ2の鏡筒2aには、右眼用の画像と左眼用の画像を取り込むためのアダプタ5が取り付けられている。このアダプタ5は、上記ディジタルカメラ2に用いられている1枚のCCD素子12に略中央を境に右眼用の画像と左眼用の画像を取り込むためのものである。このアダプタ5は、図3及び図4に示すように、外筐31の側壁となる左右両側の傾斜壁32a,32bの内面に、第1の平板ミラー33a,33bが設けられている。また、外筐31の略中央には、略三角の仕切り壁34が設けられている。この仕切り壁34の一側面34cは、外筐31の前面に臨まされ、外筐31とで外光を取り込むための右眼用開口部35aと左眼用開口部35bを構成している。また、この一側面34cと隣り合う2側面34a,34bは、外筐31の傾斜壁32a,32bと略平行となるように設けられており、これら2側面34a,34bには、第1の平板ミラー33a,33bに略対向するように、第2の平板ミラー36a,36bが設けられている。更には、外筐31の背面壁37には、第1の平板ミラー33a,33bと第2の平板ミラー36a,36bに反射された外光をディジタルカメラ2の鏡筒2a内に取り込むための開口部38が形成されている。
【0023】
以上のように構成されるアダプタ5は、開口部38をディジタルカメラ2の撮像レンズ11に臨ませるようにして鏡筒2aの先端側に取り付けられる。そして、右眼用開口部35aより取り込まれる外光Rと左眼用開口部35bより取り込まれる外光Lは、第1の平板ミラー33a,33bに反射され、次いで第2の平板ミラー36a,36bに反射され、開口部38に臨まされた撮像レンズ11を介してディジタルカメラ2のCCD素子12に取り込まれる。ここで、図4に示すように、CCD素子12には、図4に示すように、点39a,39bにおける画角をθとすると、画角が2θの画像が取り込まれる。また、点39a,39bの間隔Dは、視差を決定するものであるから、間隔Dは、人間の眼幅に合わせて65mm〜70mmに設定されている。なお、この間隔Dは、個人差に合わせて調整できるようにしてもよい。したがって、CCD素子12には、眼幅分離れた右眼用の画像と左眼用の画像が左右に並んで取り込まれることになる。
【0024】
ここで、図5は、ディジタルカメラ2にアダプタ5を取り付けた際、CCD素子12に取り込まれた画像であり、この画像41は、手前に植木鉢の花を置き、背景を山として女性を撮影したものである。図5に示すように、画像41は、境界部42を境に、略右半分に右眼用画像41aが設けられ、略左半分に左眼用画像41bが設けられている。右眼用画像41aと左眼用画像41bとを比較すると、例えば右眼用画像41aの花43aや山44aは、左眼用画像41bの花43bや山44bより図中やや左側にずれている。このように、右眼用画像41aと左眼用画像41bとは、左右の視差の分、すなわち間隔D分ずれている。なお、境界部42は、実際にはぼやけた白いラインに形成されている。
【0025】
したがって、ディジタルカメラ2にアダプタ5を取り付けて撮影をした場合には、1つのCCD素子12に、右眼用画像41aと左眼用画像41bとからなる画像41が取り込まれ、これを1単位とした画像データがメモリ17やICカード8に記憶され、また、USB用インターフェース18を介して制御装置3に転送される。このようなアダプタ5を用いることにより、ディジタルカメラ2では、立体画像用画像41を1つのファイルで構成することができ、管理を容易にすることができる。また、従来のカメラを2台用いる場合のように、各カメラの同期をとるためのタイミングジェネレータ等を設ける必要もなくなり、構成の簡素化を図ることができる。更に、アダプタ5を取り付けたディジタルカメラ2では、静止画を連続撮影し、動画とする場合にも、2台のカメラを用いることなく左右画像を同時に撮影することができる。更には、アダプタ5が取り付けられたディジタルカメラ2では、2台のカメラレンズの光軸を合わせる必要もないことから、ズームレンズを用いたズーム機能を使用することもできる。
【0026】
次に、以上のようなアダプタ5が取り付けられたディジタルカメラ2で生成された画像データ、すなわち右眼用画像41aと左眼用画像41bとからなる画像41を編集し表示する制御装置3について、図6を参照して説明する。
【0027】
この制御装置3は、通常のパーソナルコンピュータと略同様な構成を有しており、上述した画像41の画像データやこの画像データを編集するためのアプリケーションプログラムや立体的に表示させるためのアプリケーションプログラム等が記録されているハードディスク(以下、HDDともいう。)51と、HDD51に記録されているアプリケーションプログラム等を一旦読み込むランダムアクセスメモリ(Random-Access Memory,以下、RAMともいう。)52と、上述したディジタルカメラ2とデータ伝送を行うためのUSB用インターフェース53と、ICカード8に記録されたデータを読み出すためのICカード用インターフェース54と、画像を表示するためのディスプレイ55と、画像データをディスプレイ55に表示させるためのビデオランダムアクセスメモリ(Video Random-Access Memory,以下、VRAMともいう。)56と、アプリケーションプログラムを実行させるためのコマンドを入力するためのキーボード57aやマウス57bとからなる入力装置57と、JPEG形式のデータを伸長するとともにデータをJPEG形式に圧縮する圧縮/伸長部58と、全体を制御する制御部となるマイクロプロセッサ(Micro Processor Unit,以下、MPUともいう。)58とを備える。
【0028】
HDD51は、オペレーティングシステム(Operating Systen,以下、OSともいう。)や、右眼用画像41aと左眼用画像41bとからなる画像41を編集するための編集プログラムや、この編集プログラムで編集された画像を見るためのブラウザや、右眼用画像41aと左眼用画像41bとからなる画像データ等が記録されている。
【0029】
RAM52は、実行するアプリケーションプログラムや処理を行う画像データがHDD51等から読み込まれる。例えば、HDD51より読み出された右眼用画像41aと左眼用画像とからなる画像データは、このRAM52で単一の画像データよりディスプレイ55に表示するための右眼用画像と左眼用画像を切り取る切取処理が行われる。
【0030】
USB用インターフェース53は、USBによりディジタルカメラ2のUSB用インターフェース18と接続されたとき、ディジタルカメラ2でJPEG方式で圧縮された画像データを受信する。そして、USB用インターフェース53で受信した画像データは、MPU59によりHDD51に記憶される。
【0031】
ICカード用インターフェース54は、ICカード8が装置本体に設けられたICカード8のドライブに装着されたとき、ICカード8に記憶された例えばディジタルカメラ2で撮影された画像の画像データを読み出す。そして、USB用インターフェース53で読み出された画像データは、MPU59によりHDD51に記憶される。
【0032】
ディスプレイ55は、CRTや液晶表示パネルからなり、編集処理を行う前には、図5に示すような右眼用画像41aと左眼用画像41bとが水平方向に並んで構成された画像41を表示する。また、右眼用画像41aと左眼用画像41bの切取処理の終わった右眼用切取画像データと左眼用切取画像データとを視差を有するように交互に表示する。なお、ディスプレイ55は、プログレッシブ方式でもインターレース方式であってもよい。
【0033】
ディスプレイ55に画像を表示するためのVRAM56は、1フレーム分の切取画像データを記憶するのに必要な容量を有するメモリ部56a,56bを有する。例えば、メモリ部56aには、右眼用切取画像データが1フレーム分記憶され、メモリ56bには、左眼用切取画像データが1フレーム分記憶される。そして、VRAM56は、メモリ部56aに記憶された右眼用切取画像データとメモリ部56bに記憶された左眼用切取画像データを交互にディスプレイ55に出力する。
【0034】
圧縮/伸長部58は、例えばICカード8に記録されたJPEG形式に圧縮された画像データをRAM52に読み出すときこの圧縮された画像データを伸長する。また、圧縮/伸長部58は、編集された画像データを保存するとき、RAM56の画像データをJPEG形式に圧縮してHDD51やICカード8に保存する。
【0035】
MPU59は、装置全体を制御するものである。例えば、MPU59は、USB用インターフェース53やICカード用インターフェース54で読み出した画像データをHDD51に保存する。また、MPU59は、HDD51より右眼用画像41aと左眼用画像41bとからなる画像41を編集するための編集プログラムやこの編集プログラムで編集された画像を見るためのブラウザやこれらのプログラムで処理される画像データをRAM52に読み出す。そして、MPU59は、読み出した単一の画像データよりディスプレイ55に表示するための右眼用画像と左眼用画像を切り取る切取処理を行い、RAM52より処理を行った右眼用切取画像データをVRAM56のメモリ部56aに出力し、左眼用切取画像データをメモリ部56bに出力する。
【0036】
以上のような制御装置3は、右眼用切取画像と左眼用切取画像とからなる画像データをディスプレイ55に表示するとき、次のように動作する。すなわち、MPU59は、HDD51等よりJPEG形式に圧縮された右眼用画像と左眼用画像とからなる画像データを伸長した後、RAM52にこの画像データを読み出し、利用者が操作する入力装置7からのコマンドに基づき図5に示す右眼用画像41aと左眼用画像41bの所定領域を切り出し、切り出した右眼用切取画像データをVRAM56を構成するメモリ部56aに出力し、左眼用切取画像データをメモリ部56bに出力する。次いで、VRAM56は、ディスプレイ55にメモリ部56aより右眼用切取画像データを、メモリ部56bより左眼用切取画像データを交互に出力する。ここで、各切取画像データは、走査線のすべてを順に描く方式、すなわちプログレッシブ方式のディスプレイ55に出力される。ディスプレイ55には、右眼用の切取画像と左眼用の切取画像が交互に写し出され、シャッタ眼鏡4をかけた利用者は、ディスプレイ55に写し出された画像を立体的に見ることができる。
【0037】
ところで、右眼用の画像と左眼用の画像とをプログレッシブ方式のディスプレイ55に表示する場合、図1及び図6に示すように、1フレーム分の右眼用切取画像と左眼用切取画像をVRAM56のメモリ部56a,56bより読み出し交互に表示し、シャッタ眼鏡4では、この切り換えに同期させて右眼用レンズ部4aと左眼用レンズ部4aのシャッタを切り換える必要がある。このため、ディスプレイ55とVRAM56との間には、シャッタ眼鏡4を制御する眼鏡制御装置6が取り付けられている。
【0038】
この眼鏡制御装置6は、図7に示すように、VRAM56のメモリ部56a,56bに記憶されている1フレーム分の右眼用切取画像データと左眼用切取画像データをディスプレイ55に出力するとき、各画像データの垂直同期信号を検出する検出部61と、一方が検出部61に接続され、他方がシャッタ眼鏡4の右眼用レンズ部4aの端子62と左眼用レンズ部4bの端子63に選択的に接続されるスイッチ64とを備える。
【0039】
図8(A)に示すように、VRAM56よりディスプレイ55に右眼用切取画像データと左眼用切取画像データが交互に出力されているとき、検出部61は、各切取画像データの垂直同期信号を検出する。例えば、検出部61は、右眼用の切取画像データがVRAM56のメモリ部56aより出力されると、この切取画像データの垂直同期信号を検出する。右眼用切取画像データの垂直同期信号を検出すると、検出部61は、図8(B)に示すように、次に表示される左眼用切取画像データを利用者が左眼で見ることができようにするため、シャッタ眼鏡4の左眼用レンズ部4bをオフとし、図8(C)に示すように、右眼用レンズ部4aをオンとするようにスイッチ64を切り換える。これにより、ディスプレイ55に左眼用切取画像が表示されているとき、左眼用レンズ部4bが透視状態となり、右眼用レンズ部4aが透視状態となる。
【0040】
次いで、検出部61は、現在表示されている左眼用切取画像データの垂直同期信号を検出すると、図8(C)に示すように、次に表示される右眼用切取画像データを利用者が右眼で見ることができようにするため、シャッタ眼鏡4の右眼用レンズ部4aをオフとし、図8(B)に示すように、左眼用レンズ部4bをオンとするようにスイッチ64を切り換える。これにより、ディスプレイ55に右眼用の切取画像が表示されているとき、右眼用レンズ部4aが透視状態となり、左眼用レンズ部4bが透視状態となる。以後、このように、右眼用切取画像と左眼用切取画像の切り換えのタイミングに合わせてシャッタ眼鏡4の右眼用レンズ部4aと左眼用レンズ部4bのシャッタの切り換えを行うことで、利用者は、ディスプレイ55に表示される画像を立体的に見ることができる。
【0041】
インターレース方式のディスプレイ55を用いる場合について説明すると、上述したVRAM56のメモリ56aには、右眼用切取画像データの水平走査線のデータが1ライン毎、例えば偶数番目のラインが間引かれた右眼用切取画像データが記録され、メモリ56bには、左眼用切取画像データの水平走査線のデータが1ライン毎、例えば奇数番目のラインが間引かれた左眼用切取画像データが記録される。そして、メモリ56aからは、この右眼用の切取画像データを1フィールド分の画像データとしてディスプレイ55に出力され、メモリ56bからは、この左眼用の切取画像データを次の1フィールド分の画像データとして出力される。したがって、ディスプレイ55には、図9(A)に示すように、先ず、偶数番目のラインが間引かれた画像が表示され、次いで、奇数番目のラインが間引かれた画像が表示される。
【0042】
このとき、眼鏡制御装置6は次のようにシャッタ眼鏡4を制御する。すなわち、図9(B)に示すように、最初のフィールド分の右眼用切取画像データがメモリ56aより出力されると、検出部61は、このフィールドの最後に設けられた垂直同期信号を検出する。右眼用切取画像データの垂直同期信号を検出すると、検出部61は、図9(C)に示すように、次に表示される左眼用切取画像データを利用者が左眼で見ることができようにするため、シャッタ眼鏡4の左眼用レンズ部4bをオフとし、図9(D)に示すように、右眼用レンズ部4aをオンとするようにスイッチ64を切り換える。これにより、ディスプレイ55に左眼用の切取画像が表示されているとき、左眼用レンズ部4bが透視状態となり、右眼用レンズ部4aが遮光状態となる。
【0043】
次いで、検出部61は、図9(B)に示すように、現在表示されている左眼用切取画像データの垂直同期信号を検出すると、図9(D)に示すように、次に表示される右眼用切取画像データを利用者が右眼で見ることができようにするため、シャッタ眼鏡4の右眼用レンズ部4aをオフとし、図9(C)に示すように、左眼用レンズ部4bをオンとするようにスイッチ64を切り換える。これにより、ディスプレイ55に右眼用の切取画像が表示されているとき、右眼用レンズ部4aが透視状態となり、左眼用レンズ部4bが透視状態となる。以後、このように、右眼用切取画像と左眼用切取画像の切り換えのタイミングに合わせてシャッタ眼鏡4の右眼用レンズ部4aと左眼用レンズ部4bのシャッタの切り換えを行うことで、利用者は、ディスプレイ55に表示される画像を立体的に見ることができる。
【0044】
なお、プログレッシブ方式の場合であっても、上述したように、例えば偶数番目のラインが間引かれた右眼用切取画像データをメモリ部56aに記録し、奇数番目のラインが間引かれた左眼用切取画像データを記録するようにしてもよい。この場合、インターレース方式のように、ディスプレイ55には、偶数番目のラインが間引かれた右眼用切取画像と奇数番目のラインが間引かれた左眼用切取画像が交互に表示される。また、水平ラインを間引いて右眼用切取画像データと左眼用切取画像データをVRAM56に出力する場合であっても、上述したようにディジタルカメラ2のCCD素子12は、数百万画素を有するものが用いられることから、利用者に画質の劣化を感じさせることはない。
【0045】
次に、上述したディジタルカメラ2にアダプタ5を取り付けて撮影した画像データの上記制御装置3を用いた処理、すなわち画像データの編集処理について図10を参照して説明する。
【0046】
先ず、ステップS1において、例えばディスプレイ55に表示された編集プログラムを起動するためのアイコンをマウス57bでクリックすると、MPU59は、HDD51より該編集プログラムをRAM52に読み出し起動し、ステップS2に進む。
【0047】
ステップS2において、MPU59は、キーボード57aやマウス57bからなる入力装置57からのコマンドに基づいて、編集する画像データのファイルを選択し、この選択されたファイルを開く。ここで、この画像データは、JPEG形式に圧縮されたファイルである。具体的に、MPU59は、ディジタルカメラ2と制御装置3とがUSBで接続されているときにはディジタルカメラ2のメモリ17より該当ファイルを圧縮/伸長部58で伸長した後RAM52に読み出し、また、制御装置3のドライブにICカード8が装着されているときにはこのICカード8より該当ファイルを圧縮/伸長部58で伸長しRAM52に読み出し、HDD51に該当ファイルが記録されているときにはHDD51よりこのファイルを圧縮/伸長部58で伸長した後RAM52に読み出し、ステップS3に進む。
【0048】
ステップS3において、MPU59は、RAM52に一旦記録されている読み出した画像データをVRAM56を介してプログレッシブ方式若しくはインターレース方式のディスプレイ55に出力し、ディスプレイ55に画像を表示させ、ステップS4に進む。このステップS3でディスプレイ55には、上記図5に示した画像41が表示される。すなわち、ディスプレイ55には、水平方向に並んで右眼用画像41aと左眼用画像41bが1つの画像として表示される。そして、右眼用画像41aと左眼用画像41bとは、左右の視差の分ずれている。なお、右眼用画像41aと左眼用画像41bの境界部42は、ややぼやけた白いラインとして表示されている。
【0049】
ステップS4において、MPU59は、図11(A)に示すように、画像41を右眼用画像41aと左眼用画像41に分割するための分割ライン71をディスプレイ55の垂直方向に表示する。そして、この分割ライン71は、マウス57bがクリックされることによってポインタ72に保持され、利用者の目視で、画像41の境界部42と重なるように移動される。これによって、MPU59は、画像41を右眼用画像41aと左眼用画像41bに分割する。これによって、利用者は、右眼用画像41aと左眼用画像41bとを容易に見分けることができる。
【0050】
ステップS5において、MPU59は、図11(B)に示すように、ディスプレイ55に表示された分割ライン71で分割された右眼用画像41aと左眼用画像41bの垂直方向のセンターを見やすくするため、右眼用画像41a用の垂直センターライン73aと左眼用画像41b用の垂直センターライン73bを表示する。ここで、MPU59は、右眼用画像41a用の垂直センターライン73aと左眼用画像41b用の垂直センターライン73bを、分割ライン71からの距離が等しくなるように表示する。そして、右眼用画像41a用の垂直センターライン73aは、マウス57bがクリックされることによってポインタ72に保持され、利用者の目視で、利用者が所望する垂直方向のセンターに水平方向に移動される。これと同じくして、左眼用画像41b用の垂直センターライン73bは、右眼用画像41a用の垂直センターライン73aの移動量と同じ量だけ、同方向に自動的に移動される。かくして、MPU59は、利用者が右眼用画像41aの垂直方向のセンターと左眼用画像41bの垂直方向のセンターを見易くし、これら設定された垂直センターライン73a,73bが次のステップで右眼用画像41aと左眼用画像41bの切り取り操作の目安となるようにしている。
【0051】
ステップS6において、MPU59は、図11(C)に示すように、ディスプレイ55に表示された分割ライン71で分割された右眼用画像41aと左眼用画像41bの水平方向のセンターを見易くするため、水平センターライン74を表示する。ここで、MPU59は、右眼用画像41aと左眼用画像41bに亘って垂直方向のセンターに表示する。そして、水平センターライン74は、マウス57bがクリックされることによってポインタ72に保持され、利用者の目視で、利用者が所望する水平方向のセンターに垂直方向に移動される。かくして、MPU59は、利用者が右眼用画像41aと左眼用画像41bの水平方向のセンターを見易くするとともに、上述した垂直センターライン73a,73bとで右眼用画像41aと左眼用画像41bの中心点75a,75bを見極め易くし、次のステップで右眼用画像41aと左眼用画像41bの切り取り操作の目安となるようにしている。
【0052】
なお、この中心点75a,75bは、再調整を行うこともできる。すなわち、垂直センターライン73a,73bの調整は、図11(B)に示すように、再度、右眼用画像41a用のセンターライン73aを水平方向に移動させることで行うことができ、水平センターライン74の調整は、図11(C)に示すように、水平センターライン74を垂直方向に移動させることで行うことができる。
【0053】
ステップS7において、MPU59は、利用者の所望な画像の切出処理を行う。具体的に、右眼用画像41aにおいて利用者が上記垂直センターライン73aや水平センターライン74や中心点75aを参考に、マウス57bのポインタ72により始点76を決定し、対角線方向にポインタ72が移動されると、図11(D)に示すように、右眼用画像41aには、略矩形の切取線77aが表示される。これと同じくして、MPU59は、左眼用画像41bにも、切取線77aと同形状の切取線77bを表示する。このとき、MPU59は、分割ライン71と切取線77aの分割ライン71側の線との間隔が、左眼用画像41bの分割ライン71と対向する側の側縁と切取線77bの該側縁側の線との間隔と等しくなるように、切取線77bを表示する。
【0054】
かくして、MPU59は、ディスプレイ55で立体表示するための右眼用切取画像78aの画像データと左眼用切取画像78bの画像データを生成する。ところで、以上のように利用者は、HDD51に実際に切り取った画像のデータを保存する前に、利用者がどの様にディスプレイ55で立体表示されるのが見たい場合がある。そこで、ステップS8において、MPU59は、右眼用切取画像78aの画像データと左眼用切取画像78bの画像データをVRAM56に出力し、プレービューモードを起動する。なお、このプレビューモードについては、詳細は後述する。そして、ステップS10において、MPU59は、右眼用切取画像78aの画像データと左眼用切取画像78bの画像データを圧縮/伸長部58でJPEG形式に圧縮した後HDD51に保存する。なお、この保存方法についても詳細は後述する。
【0055】
以上のような画像データの編集処理方法では、画像41の画像データから利用者所望の領域を切り取りとることで、ディスプレイ55に利用者の好みにあった立体画像をディスプレイ55に表示することができる。また、画像41の画像データを編集する際、ディスプレイ55には、垂直センターライン73a,73bと水平センターライン74が表示されることから、利用者は、画像41の切り取り作業を容易に行うことができる。
【0056】
なお、以上のような画像41の編集作業は、右眼用画像41aを用いて行うものであることから、境界部42をMPU59に自動認識させるようにして、ディスプレイ55には、編集作業用の右眼用画像41aのみを表示するようにしてもよい。
【0057】
次いで、上記ステップS8のプレビューモードについて図12を参照して説明する。ステップS11において、MPU59は、入力装置57からのコマンドに基づいて、プレビューモードを起動する。
【0058】
ステップS12において、MPU59は、ディスプレイ55に表示形式の選択画面を表示する。ここで、立体画像を表示する態様としては、図13(A)に示すように、縦横比が3:4の略矩形の枠79aと、図13(B)に示すように、縦横比が9:16の略矩形の枠79bと、図13(C)に示すように、略円形の枠79cとがある。そして、利用者によって入力装置57からのコマンドに基づいて、MPU59は、上記図13(A)乃至図13(C)に示す枠の中から何れか一の枠79を選択し、ステップS13に進む。
【0059】
ステップS13において、利用者によって入力装置57からの入力信号に基づいて、右眼用切取画像78aの画像データと左眼用切取画像78bの画像データのVRAM56からの出力順序を決定する。具体的に、この出力順序は、右眼用切取画像78aの画像データからディスプレイ55に表示するか、左眼用切取画像78bの画像データからディスプレイ55に表示するかである。
【0060】
ステップS14において、MPU59は、ディスプレイ55に視差を有するように右眼用切取画像78aと左眼用切取画像78bとを交互に表示する。具体的に、MPU59は、右眼用切取画像78aの画像データをVRAM56のメモリ部56aに出力し、左眼用切取画像78bの画像データをVRAM56のメモリ部56bに出力する。そして、VRAM56は、ステップS13において決定された画像データの出力順序に基づいて、右眼用切取画像78aの画像データと左眼用切取画像78bの画像データを交互にディスプレイ55に出力し、ディスプレイ55に、右眼用切取画像78aと左眼用切取画像78bとを交互に表示させる。
【0061】
この結果、図14(A)及び図14(B)に示すように、ディスプレイ55には、右眼用切取画像78aと左眼用切取画像78bがずれたように表示される。具体的に、ディスプレイ55に表示される右眼用切取画像78aと左眼用切取画像78bは、利用者の視点の位置においてずれ量が0となるように表示され、このずれ量が0の位置から利用者から見て手前の方向や奥の方向に向かってずれ量が大きくなるように表示される。なお、以下、このずれ量が0の位置をクロスポイント81という。すなわち、図14(A)に示す画像中、人の位置をクロスポイント81とした場合、山は人より奥にあることから一方向にずれて表示され、花は人より手前にあることから他方向にずれて表示される。
【0062】
また、上述したように、眼鏡制御装置6は、ステップS13における画像データの出力順序に合わせて右眼用レンズ部4aと左眼用レンズ部4bのシャッタの切換を行う。この切り換えに際して、眼鏡制御装置6は、検出部61で右眼用切取画像78aの画像データと左眼用切取画像78bの画像データの垂直同期信号を検出し、ディスプレイ55に表示される右眼用切出画像78aと左眼用切出画像78bの切換のタイミングに合わせてシャッタ眼鏡4の右眼用レンズ部4aと左眼用レンズ部4bのシャッタの切換を行う。これにより、利用者は、ディスプレイ55に表示された画像を立体的に見ることができる。以降のステップでは、利用者はシャッタ眼鏡4をかけた状態でプレビューモードの処理を行う。
【0063】
ステップS15において、利用者にとって最も立体画像を見易くするため、奥行き調整、すなわちクロスポイント81の調整が行われる。すなわち、MPU59は、図14(A)に示す画面82にクロスポイント81の調整を行うための調整釦83,84を表示している。ここで調整釦83は、クロスポイント81を面中手前、すなわち水平に一方向に移動させるためのものであり、調整釦84は、クロスポイント81を画面中奥、すなわち水平に他方向に移動させるためのものである。これら調整釦83,84は、クロスポイント81を水平方向に移動させるものであるから、操作を行い易くするため、画面82中水平方向に並んで表示されている。
【0064】
利用者が入力装置57で調整釦83を押したとき、MPU59は、クロスポイント81を手前、すなわち図14(A)の画面82中左下の方向に移動させる。そして、例えばクロスポイント81が花の位置まで移動すると、ディスプレイ55には、人の位置の右眼用切取画像78aと左眼用切取画像78bが一方向にずれ、山の位置の画像が更に大きく一方向にずれたように表示されることになる。これによって、シャッタ眼鏡4をかけた利用者には、花を基準に人が奥にあり、更に奥に山があるように見える。また、利用者が入力装置57で調整釦84を押したとき、MPU59は、クロスポイント81を奥、すなわち図14(A)の画面82中右上の方向に移動させる。そして、例えばクロスポイント81が山の位置まで移動すると、ディスプレイ55には、人の位置の右眼用切取画像78aと左眼用切取画像78bが他方向にずれ、花の位置の画像が更に大きく他方向にずれたように表示されることになる。これにより、利用者には、山を基準に人が手前にあり、更に手前に山があるように見える。以上のようにして、利用者は、最も立体画像を見やすい位置に奥行き調整、すなわちクロスポイント81の調整を行うことができる。
【0065】
ステップS16において、利用者にとって最も立体画像を見易くするため、垂直方向の調整が行われる。すなわち、ディジタルカメラ2にアダプタ5を取り付けて撮影をする場合に、アダプタ5がディジタルカメラ2に対して傾いて取り付けられており、撮影された図5に示す画像41が傾いているときがある。このような傾いた画像41を立体的に見ることは困難である。そこで、このステップS16では、MPU59は、画面82に右眼用切出画像78aと左眼用切出画像78bを垂直方向に調整するための調整釦85,86を表示する。利用者が入力装置57で調整釦85を押したとき、MPU59は、右眼用切出画像78aを上側にずらし、左眼用切出画像78bを下側にずらす。また、利用者が入力装置57で調整釦86を押したとき、MPU59は、右眼用切出画像78aを下側にずらし、左眼用切出画像78bを上側にずらす。以上のようにして、利用者は、最も立体画像を見やすい位置に右眼用切出画像78aと左眼用切出画像78bの垂直方向の位置を調整することができる。なお、調整釦85,86は、画像を垂直方向に移動させるものであることから、操作を行い易くするため、画面82中垂直方向に並んで表示されている。
【0066】
以上のようなプレービューモードでは、画面82に設けられた調整釦83,84で奥行き、クロスポイント81の調整を行い、また、画面82に設けられた調整釦85,86で右眼用切出画像78aと左眼用切出画像78bの垂直方向の調整を行うことができることから、右眼用切出画像78aと左眼用切出画像78bをHDD51に保存する前に、利用者が最も立体画像を見やすい状態で保存することができる。
【0067】
ところで、図15に示すように、例えば上述したプレービューモードで右眼用切出画像78aと左眼用切出画像78bとが交互に表示されている立体画像78上を入力装置57を構成するマウス57bのポインタ72を移動させることがある。このとき、ポインタ72が2次元、すなわちクロスポイント81での表示状態で表示されていると、利用者がポインタ72を見づらくなってしまう。そこで、MPU59は、立体画像78上にあるポインタ72の位置の視差、すなわち右眼用切出画像78aと左眼用切出画像78bのずれ量に合わせて、ポインタ72もずらすようにしている。すなわち、図15に示すように、クロスポイント81が人の位置にあり、ポインタ72が立体画像78中奥の山の近くにあるときに、MPU59は、この位置における右眼用切出画像78aと左眼用切出画像78bのずれ量に合わせてポインタ72もずらして表示し、また、ポインタ72が立体画像78中手前の花の近くにあるとき、MPU59は、この位置における右眼用切出画像78aと左眼用切出画像78bのずれ量に合わせてポインタ72もずらして表示する。更には、ポインタ72がクロスポイント81にあるとき、MPU59は、右眼用切出画像78aと左眼用切出画像78bのずれもないことから、ポインタ72もずらすことなく平面的に表示する。これにより、利用者は、立体表示を行う立体画像78上をポインタ72が移動するとき、ポインタ72が常に背景にある画像の視差に合わせて表示され、ポインタ72を立体的に見ることができることから、利用者がポインタ72を見づらくなることを防止することができる。
【0068】
また、図15に示すように、画像41の編集を行っているとき、画像41中に文字87を入力することができる。すなわち、マウス57bのポインタ72によって立体画像78中文字87を入力する位置が指定され、キーボード57aによって文字(例えば「A」)が入力されると、MPU59は、立体画像78中の当該位置に文字87を表示する。このとき、MPU59は、立体画像78上の文字87が入力された座標上の視差、すなわち右眼用切出画像78aと左眼用切出画像78bのずれ量に合わせて、文字87もずらして表示する。すなわち、クロスポイント81が人の位置にあり、文字87が立体画像78中奥の山の近くに表示するとき、MPU59は、この位置における右眼用切出画像78aと左眼用切出画像78bのずれ量に合わせて文字87もずらして表示し、また、文字87が立体画像78中手前の花の近くにあるとき、MPU59は、この位置における右眼用切出画像78aと左眼用切出画像78bのずれ量に合わせて文字87もずらして表示する。更には、文字87がクロスポイント81に表示されるとき、MPU59は、右眼用切出画像78aと左眼用切出画像78bのずれもないことから、文字87もずらすことなく平面的に表示する。これにより、利用者は、立体表示を行う立体画像78上に文字87を表示するとき、文字87が常に背景にある画像の視差に合わせて表示され、文字87も立体的に見ることができることから、文字87が見づらくなることを防止することができる。また、文字87のずれ量を画像中最も手前のずれ量に合わしたときには、利用者には文字87が最も手前にあるように見え、文字87を強調することができる。
【0069】
また、図14(A)に示すように右眼用切取画像78aと左眼用切取画像78bが交互に表示されているとき、基準となる面は、ディスプレイ55の画面82や、図13に示す枠79となっている。すなわち、画面82や画面上の枠79は、視差を考慮しない平面的表示形態となっている。このため、シャッタ眼鏡4をかけて図14(A)の立体画像78を見ている利用者は、画面82上に表示された立体画像78の周囲が平面的に表示されていることから、立体画像78を立体的に見づらくなってしまう。そこで、立体画像78の周囲には、図16に示すように、例えば額縁のような所定の幅を有する枠体88を表示するようにしている。この枠体88のずれ量を、最も手前に見えるもの、例えば花のずれ量と同じ若しくはこれ以上とした場合には、利用者に、立体画像78が枠体88の内側に立体表示されたように見せることができる。また、この枠体88のずれ量を、最も奥に見えるもの、例えば山のずれ量と同じ若しくはこれ以上とした場合には、利用者に、立体画像78のものが枠体88の飛び出したように見せることができる。このように、立体画像78の周囲に、所定幅の枠体88を設けることにより、利用者に、一層立体画像を見やすくすることができる。
【0070】
次に、以上のように編集された右眼用切取画像78aの画像データと左眼用切取画像78bからなる画像データとから構成された立体画像78の画像データの管理方法、すなわち上記図10中ステップS9の切取画像データの管理方法について図17を参照して説明する。図14(A)に示す右眼用切取画像79aの画像データと左眼用切取画像79bの画像データを保存するときには、先ず、入力装置57のマウス57b等で画面82に表示された保存釦89が押される。保存釦89がポインタ72により押されると、MPU59は、RAM52上の右眼用切取画像79aの画像データと左眼用切取画像79bの画像データをバスを介してHDD51やICカード8に保存する。具体的に、図17に示すように、MPU59は、フォルダ91内に、右眼用切取画像データファイル92と、左眼用切取画像データファイル93と、これらファイル92,93を関連づける情報からなる情報ファイル94を保存する。
【0071】
右眼用切取画像データファイル92は、図10中ステップS7で切り取られた右眼用切取画像78aの画像データであり、この画像データは、圧縮/伸長部58でJPEG方式に圧縮されている。また、左眼用切取画像データファイル93は、右眼用切取画像78bの画像データであり、この画像データは、圧縮/伸長部58でJPEG方式に圧縮されている。
【0072】
情報ファイル94は、右眼用切取画像78aと、左眼用切取画像78bを交互に表示する際のクロスポイント81の座標が記録されている。また、上述したように、偶数番目のラインが間引かれた右眼用切取画像データと奇数番目のラインが間引かれた左眼用切取画像データをディスプレイ55に表示する際には、何れのデータが一番目のラインとなるかを示すライン情報が記録されている。すなわち、情報ファイル94には、保存時の立体画像を再現するのに必要なデータが記録される。
【0073】
以上のようなデータの管理方法では、右眼用切取画像データファイル92と左眼用切取画像データファイル93と情報ファイル94とが分割して設けられていることから、これらのデータを、圧縮伸長しても再編集を行うことができる。すなわち、このフォルダ91には、右眼用切取画像データファイル92と左眼用切取画像データファイル93があることから、利用者は、再度、右眼用切取画像78aと左眼用切取画像78bを拡大若しくは縮小する等の再編集を行うことができる。
【0074】
また、右眼用切取画像78aの画像データと左眼用切取画像78bの画像データとは、図18に示すように保存することもできる。すなわち、フォルダ96には、上記図5に示す右眼用画像41aと左眼用画像41bとからなる画像データからなる画像データファイル97と、この画像データファイル97から右眼用切取画像78aと右眼用切取画像78bを生成するための情報からなる情報ファイル98とが記録される。すなわち、画像データファイル97は、上記図10に示す編集処理前の画像データが圧縮/伸長部58でJPEG形式に圧縮されたものである。また、情報ファイル98は、図11(D)に示す分割ライン71の位置データや垂直センターライン73a,73bの位置データや水平センターライン74の位置データや切取線77a,77bの位置データが記録されている。また、情報ファイル96には、右眼用切取画像78aと、左眼用切取画像78bを交互に表示する際のクロスポイント81の座標が記録されている。更には、偶数番目のラインが間引かれた右眼用切取画像データと奇数番目のラインが間引かれた左眼用切取画像データをディスプレイ55に表示する際には、何れのデータが一番目のラインとなるかを示すライン情報が記録されている。すなわち、情報ファイル98には、保存時の立体画像を再現するのに必要なデータが記録される。
【0075】
以上のようなデータの管理方法では、右眼用画像41aと左眼用画像41bとからなる画像データを保存していることから、この画像データを圧縮伸長しても図17に示す保存方法より更に多くの編集作業を行うことができる。具体的には、この管理方法では、図10に示すような編集作業を、フォルダ96から画像データファイル97と情報ファイル98を読み出して再度、図10及び図11に示すような画像の切取等の編集作業を行うことができる。
【0076】
更に、右眼用切取画像78aの画像データと左眼用切取画像78bの画像データとは、次のように保存することもできる。すなわち、この保存方法は、右眼用切取画像78aの画像データの水平走査線のデータと左眼用切取画像78bの画像データの水平走査線のデータとが交互に記憶された合成画像データを保存する方法であり、図19に示すように、フォルダ101には、偶数番目のラインが間引かれた右眼用切取画像データと奇数番目のラインが間引かれた左眼用切取画像データとが合成された合成画像データが記録される合成画像データファイル102が記録される。
【0077】
このような管理方法では、上記図17及び上記図18に示す画像データの管理方法に対して、情報ファイルが設けられないことから、再編集を行うことができないが、データサイズを小さくすることができる。なお、このフォルダ101には、合成画像データファイル102に加えて、上記図17に示した右眼用切取画像データファイル92と、左眼用切取画像データファイル93と、これらファイル92,93に関連する情報からなる情報ファイル94を保存するようにしてもよい。また、このフォルダ101には、合成画像データファイル102に加えて、上記図18に示した右眼用画像41aと左眼用画像41bとからなる画像データからなる画像データファイル97と、この画像データファイル97から右眼用画像78aと右眼用画像78bを生成するための情報からなる情報ファイル98を保存するようにしてもよい。
【0078】
以上、図17乃至図19に異なるデータの管理方法について説明したが、この制御装置3では、図17乃至図19に異なるデータの管理方法のいずれか1つの方法で画像データをHDD51に保存するようにしてもよく、また、これらの方法の中から何れか1つを選択してHDD51に保存することができるようにしてもよい。例えば図17に示す保存方法は、編集作業を中断し、再編集を行うときに便利であり、図18に示す保存方法は、電子メールに添付して相手方に送信するとき、相手方が画像の拡大縮小を行うことができ便利である。また、図19に示す保存方法は、ホームページ等を保存するのに便利である。
【0079】
ところで、以上のような編集プログラムによって編集され、HDD51等の記録手段に上記図17乃至図19の形式で保存されたデータを読み出し、ディスプレイ55に表示するブラウザについて説明する。
【0080】
先ず、ブラウザの起動について、図20を参照して説明すると、ステップS21において、例えばディスプレイ55に表示されたブラウザを起動するためのアイコンをマウス57bでクリックすると、MPU59は、HDD51よりブラウザのプログラムをRAM52に読み出し、ステップS22に進む。
【0081】
ステップS22において、MPU59は、図21に示す起動画面111をディスプレイ55の画面82略中央に表示させる。このとき、詳細は後述するが、眼鏡制御装置6は、この起動画面111の信号を検出して、シャッタ眼鏡4の右眼用レンズ部4aと左眼用レンズ部4bのオンオフを制御する。
【0082】
ステップS24において、MPU59は、ディスプレイ55の画面82にブラウザ112を表示する。すなわち、VRAM56は、メモリ部56aからブラウザ112の右眼用画像データをディスプレイ55に出力し、メモリ部56bからブラウザ112の左眼用画像をディスプレイ55に出力する。ディスプレイ55には、ブラウザ112の右眼用画像と左眼用画像が視差を有するようにずらされて交互に表示される。これにより、シャッタ眼鏡4をかけた利用者は、ブラウザ112の画面を立体的に見ることができる。
【0083】
ステップS25において、MPU59は、キーボード57aやマウス57bからなる入力装置57からのコマンドに基づいて、編集する画像データのフォルダ、すなわち図17乃至図19に示すフォルダ91,96,101を開く。ここで、選択されたファイル91,96,101は、JPEG形式に圧縮されていることから、MPU59は、ファイル91,96,101を圧縮/伸長部58で伸長した後、RAM52に読み出し、ディスプレイ55に表示されたブラウザ112上に右眼用切取画像78aと左眼用切取画像78bを視差を有するように交互に表示する。すなわち、VRAM56は、情報ファイル94,98に記録された偶数番目のラインが間引かれた右眼用切取画像データと奇数番目のラインが間引かれた左眼用切取画像データをディスプレイ55に表示する際には、何れのデータが一番目のラインとなるかを示すライン情報に基づいて、先ずメモリ部56aから右眼用切取画像78aの画像データを出力し、次いで、左眼用切取画像78bの画像データをメモリ部56bから出力し、以後これを繰り返すことによってディスプレイ55に立体画像78を表示する。したがって、右眼用切取画像78aと左眼用切取画像78bは、シャッタ眼鏡4をかけた利用者から見て、立体的に表示された枠体113の中に更に立体的に表示されることになる。このように、立体的な枠体113の中に更に立体的な立体画像78を表示するようにすることで、ブラウザ112は、利用者にとって立体画像が見やすくなるようにしている。
【0084】
また、このブラウザ112の終了動作について、図22を参照して説明すると、ステップS31において、ブラウザ112のコーナ部にある「×」印からなる終了指示部114をマウス57bでクリックすると、MPU59は、ブラウザ112の終了動作を開始する。すると、ステップS32において、MPU59は、図21に示すように、ディスプレイ55の画面82の略中央に起動画面111と略同じ終了画面115を表示する。このとき、詳細は後述するが、眼鏡制御装置6は、この終了画面115の信号を検出して、シャッタ眼鏡4の右眼用レンズ部4aと左眼用レンズ部4bを共にオフにする。そして、ステップS33において、MPU59は、ブラウザ112の終了動作を完了する。
【0085】
ところで、ブラウザ112を起動したときには、シャッタ眼鏡4を駆動する必要があり、このため、上記図20に示すステップS22、すなわちディスプレイ55の画面82に起動画面111が表示されているとき、眼鏡制御装置6は、このブラウザ112が起動したかどうかを検出するようにしている。すなわち、ブラウザ112が起動されたとき、図24(A)に示すように、VRAM56は、ディスプレイ55に、起動画面111を表示するための例えば白→黒→白→黒のパターンの映像信号を供給するようにしている。
【0086】
ここで、図7に示す眼鏡制御装置6の検出部61は、白→黒→白→黒のパターンの画像信号を検出し、図20中ステップS25において、最初にメモリ部56aから出力されるブラウザ112の右眼用画像の画像データを出力に合わせて、右眼用画像を利用者が右眼で見ることができようにするため、シャッタ眼鏡4の右眼用レンズ部4aをオフとし、左眼用レンズ部4bをオンとするようにスイッチ64を切り換える。これにより、ディスプレイ55に右眼用画像が表示されているとき、右眼用レンズ部4aが透視状態となり、左眼用レンズ部4bが遮光状態となる。
【0087】
次いで、上述図8に示すように、検出部61は、右眼用画像データの垂直同期信号を検出すると、次に表示されるブラウザ112の左眼用画像データを利用者が左眼で見ることができようにするため、シャッタ眼鏡4の左眼用レンズ部4bをオフとし、右眼用レンズ部4aをオンとするようにスイッチ64を切り換える。これにより、ディスプレイ55に左眼用画像が表示されているとき、左眼用レンズ部4bが透視状態となり、右眼用レンズ部4aが遮光状態となる。以後、このように、右眼用画像78aと左眼用画像78bの切り換えのタイミングに合わせてシャッタ眼鏡4の右眼用レンズ部4aと左眼用レンズ部4bのシャッタの切り換えを行うことで、利用者は、ディスプレイ55に表示されるブラウザ112の画像を立体的に見ることができる。
【0088】
なお、MPU59は、白→黒→白→黒のパターンの映像信号を検出することで、画面82上のブラウザ112が表示されていない領域のアイコン、文字等を視差を有する画像にし、利用者が画面全部に表示されたものを立体的に見ることができるようにしてもよい。これによって、画面全体が立体表示画像となり、右眼用切取画像78aと左眼用切取画像78bとからなる立体画像78が表示されていない領域がちらつくことを防止することができる。このように、白→黒→白→黒のパターンの映像信号は、シャッタ眼鏡4とディスプレイ55に表示される画像とを同期させるための同期信号として用いられるとともに、ブラウザ112が開いたことを検出するための検出信号として用いられている。
【0089】
また、ブラウザ112を終了するとき、シャッタ眼鏡4の駆動を停止する必要があり、このため、上記図23に示すステップS32、すなわちディスプレイ55の画面82に終了画面が表示されているとき、眼鏡制御装置6は、このブラウザ112が終了したかどうかを検出するようにしている。すなわち、ブラウザ112が終了するとき、図24(B)に示すように、VRAM56は、ディスプレイ55に、終了画面115を表示するための例えば白→黒→黒→白のパターンの画像信号を供給するようにしている。
【0090】
ここで、図7に示す眼鏡制御装置6の検出部61は、白→黒→黒→白のパターンの映像信号を検出すると、以降立体画像を見ることができなくなることから、シャッタ眼鏡4の右眼用レンズ部4aと左眼用レンズ部4bを共にオフとし、右眼用レンズ部4aと左眼用レンズ部4bをともに透視状態にする。すなわち、シャッタ眼鏡4をオフにしレンズ部4a,4bを透視状態とすることで、利用者がブラウザ112を起動していないとき、平面的表示を見易くなるようにしている。
【0091】
なお、上述した画面82上のブラウザ112が表示されていない領域のアイコン、文字等を視差を有する画像にし、利用者が画面全部に表示されたものを立体的に見ることができるようにした場合には、この白→黒→黒→白のパターンの映像信号を検出することで、MPU59は、アイコン、文字等を視差を有する画像を止め、ずれのない画像に切り換える。すなわち、白→黒→黒→白のパターンの映像信号は、シャッタ眼鏡4をオフにするための検出信号として用いられるとともに、ブラウザ112が閉じたことを検出するための検出信号として用いられている。
【0092】
以上のように、ブラウザ112では、起動するときに、白→黒→白→黒のパターンの映像信号をVRAM56より出力し、眼鏡制御装置6でこの信号を検出するようにすることで、ディスプレイ55に交互に出力されるブラウザ112の右眼用画像データと左眼用画像データに同期させてシャッタ眼鏡4の右眼用レンズ部4aと左眼用レンズ部4bの液晶シャッタの切り換え制御をすることができる。これによって、例えばディスプレイ55に右眼用画像が表示されているときに、右眼用レンズ部4aが透視状態で左眼用レンズ部4bが透視状態となり、右眼用画像を左眼で見るといった不具合を無くすことができる。また、ブラウザ112では、終了するとき、白→黒→黒→白のパターンの映像信号をVRAM56より出力し、眼鏡検出装置6でこの信号を検出するようにすることで、シャッタ眼鏡4の右眼用レンズ部4aと左眼用レンズ部4bを共にオフとし、右眼用レンズ部4aと左眼用レンズ部4bをともに透視状態にすることで、平面的表示を見易くすることができる。また、起動画面111と終了画面115に以上のような画像信号を用いることで、利用者が目に付くことを防止することができる。
【0093】
なお、ブラウザ112の起動時と終了時の映像信号は、起動時の白→黒→白→黒のパターンや白→黒→黒→白のパターンに限定されるものではなく、目に付きやすくない色のパターンであればどの様な色や組み合わせであってもよい。
【0094】
ところで、第1の立体画像となる立体表示されたブラウザ112上に更に第2の立体画像を重畳してディスプレイ55に表示する場合がある。例えば、図25に示すように、既に切り取られた立体画像をブラウザ112上に貼り付けたり、ブラウザ112上に表示された立体画像78を移動させる場合である。図9及び図25に示すように、水平走査線のデータの偶数番目のラインが間引かれた右眼用切取画像と水平走査線のデータの奇数番目のラインが間引かれた左眼用切取画像とを交互に表示する場合には、ブラウザ112上で立体画像78を貼り付けたり移動したときに、ブラウザ112の右眼用のライン上に立体画像78の左眼用のラインが位置してしまうことがある。すなわち、ブラウザ112が右眼用画像を表示しているときに立体画像78が左眼用画像を表示し、或いは、ブラウザ112が左眼用画像を表示しているときに立体画像78が右眼用画像を表示することになる。この場合、利用者は、立体画像78を立体的に見ることができなくなってしまう。そこで、このブラウザ112は、図25に示すように、立体画像78を移動した際、ブラウザ112のラインと立体画像78のラインとが一致しなかった場合に、垂直方向に立体画像78を1ライン分ずらし、ブラウザ112のラインと立体画像78のラインとが一致するようにしている。
【0095】
具体的に、図26に示すように、ステップS41において、マウス57bにより例えば図25中左上の第1の位置にある立体画像78選択し、図25中右下の第2の位置に立体画像78の移動先を指定し、又は貼り付け先を指定すると、ステップS42において、MPU59は、第1の位置にある立体画像78を第2の位置に移動させ又は立体画像78を貼り付ける。
【0096】
そして、MPU59は、ステップS43において、立体画像78の移動先若しくは貼り付け先である第2の位置において、走査方向の最も上流側の座標A(X,Y)のYがブラウザ112の右眼用の水平走査線のライン上にあるか左眼用の水平走査線のライン上にあるかを検出する。そして、MPU59は、立体画像78の一番目の水平走査線のラインとブラウザ112の水平走査線のラインとが一致しているとき処理を終了し、一致していないときステップS44に進む。すなわち、立体画像78の1番目の水平走査線のラインが右眼用である場合に、Yがブラウザ112の右眼用の水平走査線のライン上にある場合には、ブラウザ112の水平走査線のラインと立体画像78の一番目の水平走査線のラインが一致しているものとして、MPU59は、処理を終了する。また、立体画像78の1番目の水平走査線のラインが右眼用である場合に、Yがブラウザ112の左眼用の水平走査線おライン上にある場合には、ブラウザ112の水平走査線のラインと立体画像78の一番目の水平走査線のラインが一致していないものとして、MPU59は、ステップS44に進む。
【0097】
ステップS44において、MPU59は、上下何れか一方に1ライン分立体画像78を移動する。これにより、MPU59は、立体画像78の一番目の水平走査線のラインとブラウザ112の水平走査線のラインとを一致させ、利用者が立体画像78を立体的に見ることができるようにする。そして、MPU59は、処理を終了する。
【0098】
以上のようにブラウザ112では、立体画像78を移動し、また、立体画像78を貼り付ける場合であっても、常に、立体画像78を画像の枠となるブラウザ112のラインと立体画像78のラインとを一致させることから、利用者は常に立体画像を見ることができる。
【0099】
また、図27に示すように、第1の立体画像となるブラウザ112上に表示された第2の立体画像となる立体画像78を拡大若しくは縮小する場合がある。図9及び図27に示すように、偶数番目の水平走査線のラインが間引かれた右眼用切取画像と奇数番目の水平走査線のラインが間引かれた左眼用切取画像とを交互に表示する場合には、ブラウザ112上で立体画像78を拡大若しくは縮小したときに、ブラウザ112の右眼用の水平走査線のライン上に立体画像78の左眼用の水平走査線のラインが位置してしまうことがある。すなわち、ブラウザ112が右眼用画像を表示しているときに立体画像78が左眼用画像を表示し、或いは、ブラウザ112が左眼用画像を表示しているときに立体画像78が右眼用画像を表示することになる。この場合、利用者は、立体画像78を立体的に見ることができなくなってしまう。そこで、このブラウザ112は、図27に示すように、立体画像78を拡大若しくは縮小した際、ブラウザ112の水平走査線のラインと立体画像78の水平走査線ラインとが一致しなかった場合に、垂直方向に立体画像78を1ライン分ずらし、ブラウザ112のラインと立体画像78のラインとが一致するようにしている。
【0100】
具体的に、図28に示すように、ステップS51において、入力装置57により立体画像78選択し、選択した立体画像78の表示倍率を指定する。そして、MPU59は、ステップS52において、利用者により指定された表示倍率に基づいて、立体画像78を拡大若しくは縮小する。
【0101】
そして、MPU59は、ステップS53において、立体画像78を拡大した画像121a又は縮小した画像121bの走査方向の最も上流側の座標B1(X1,Y1)、B2(X2 ,Y2 )のY1 ,Y2 がブラウザ112の右眼用の水平走査線のライン上にあるか左眼用のライン上にあるかを検出する。そして、MPU59は、画像121a,121bの一番目の水平走査線のラインとブラウザ112の水平走査線のラインとが一致しているとき処理を終了し、一致していないときステップS54に進む。すなわち、画像121a,121bの1番目の水平走査線のラインが右眼用である場合に、Y1 ,Y2 がブラウザ112の右眼用の水平走査線のライン上にある場合には、ブラウザ112のラインと立体画像78の一番目の水平走査線のラインが一致しているものとして、MPU59は、処理を終了する。また、立体画像78の1番目の水平走査線のラインが右眼用である場合に、Y1 ,Y2 がブラウザ112の左眼用の水平走査線のライン上にある場合には、ブラウザ112のラインと立体画像78の一番目の水平走査線のラインが一致していないものとして、MPU59は、ステップS44に進む。
【0102】
ステップS54において、MPU59は、上下何れか一方に1ライン分画像121a,121bを移動し、画像121a,121bの一番目の水平走査線のラインとブラウザ112の水平走査線のラインとを一致させる。また、他の方法として、MPU59は、画像121a,121bの一番目の水平走査線のラインとブラウザ112の水平走査線のラインとを一致させるように、利用者が指定した表示倍率に最も近いところで、画像121a,121bを再度拡大又は縮小する。以上のような方法によって、MPU59は、画像121a,121bの一番目のラインとブラウザ112の水平走査線のラインとを一致させ、利用者が拡大若しくは縮小された画像121a,121bを立体的に見ることができるようにする。そして、MPU59は、処理を終了する。
【0103】
以上のようにブラウザ112では、画像121a,121bを拡大又は縮小する場合であっても、常に、画像121a,121bを画像の枠となるブラウザ112のラインと立体画像78のラインとを一致させることから、利用者は常に立体画像を見ることができる。
【0104】
ところで、以上のような右眼用画像41aと左眼用画像41bとからなる画像41を編集するための編集プログラムや、この編集プログラムで編集された画像を見るためのブラウザは、HDD51に記憶保存しておく他、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体に記憶保存しておくこともできる。この場合、これらプログラムは、図6に示すように、上記記録媒体がドライブ部131に装着され、入力装置57によって起動する操作がなされると、MPU59は、記録媒体よりバスを介してRAM52に読み出される。そして、上述した処理は、記録媒体より読み出されたプログラムによって処理が実行される。
【0105】
また、これらプログラムは、当該プログラムが記録された磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の利用者に提供する提供媒体を介して、ドライブ部131よりHDD51にインストールすることもできる。また、このような提供媒体を介してHDD51にこれらプログラムをインストールする他、ダウンロードサイトから無線又は有線で送受信部132を介してHDD51にインストールすることもできる。
【0106】
次に、以上のように構成された立体画像システム1を用いたネットワークシステム151について、図29を参照して説明する。このネットワークシステム151は、立体画像データを蓄積するサーバ装置152と、サーバ装置152にアクセスして立体画像データをダウンロードする個人端末装置153とを備える。そして、サーバ装置152と複数の個人端末装置153とは、ネットワークを介して接続されている。
【0107】
サーバ装置152は、通常のコンピュータとほぼ同様な構成を有しており、立体画像データ等を蓄積している記憶部161と、全体の動作を制御するプログラム等の各種プログラムが記憶されているリードオンリメモリ(Read-Only Memory,以下、ROMともいう。)162と、ROM162に記録されているプログラム等を一旦読み込むRAM163と、個人端末装置153とデータの送受信を行うための送受信部164と、全体を制御するMPUからなる制御部165とを備える。
【0108】
このようなサーバ装置152は、ROM162からRAM163に全体の動作を制御するプログラムが一旦読み出され、制御部165で実行されることにより装置全体の動作が制御される。サーバ装置152には、記憶部161に、立体画像等で構成されたホームページが開設されており、個人端末装置153からこのホームページにアクセス、すなわち閲覧することができるようになっている。
【0109】
また、個人端末装置153は、上述した制御装置3に相当するものであり、同様な構成を有している。すなわち、図29に示すように、画像41を立体的に表示させるための閲覧検索ソフトウェア(ブラウザ112)や電子メールプログラム等が記録されているHDD51と、HDD51に記録されているアプリケーションプログラム等を一旦読み込むRAM52と、画像41等を表示するためのディスプレイ55と、VRAM56と、入力装置57と、JPEG形式のデータを伸長するとともにデータをJPEG形式に圧縮する圧縮/伸長部58と、全体を制御するMPU59とを備える。
【0110】
この個人端末装置153は、例えば個人の利用者宅に設置されており、変調復調器及び電話回線、ターミナルアダプタ及びISDN(Integrated Services Digital Network)回線、CATV(Cable Television)回線等を介してインターネット154内のプロバイダに接続されている。例えば、サーバ装置152に開設されたホームページを閲覧するときには、利用者が入力装置57を操作して所望のホームページのURL(Uniform Resource Locator)の入力操作を行うと、ブラウザ112、TCP/IPプロトコル(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等が実行され、この結果、個人端末装置153は、インターネット154を介してサーバ装置152にアクセスして、アクセスしたホームページをダウンロードしディスプレイ55に表示する。また、利用者は、この個人端末装置153を使用してインターネット154を介して他の利用者の個人端末装置153に電子メールを送信することができる。
【0111】
また、この個人端末装置153には、図29に示すように、VRAM56とディスプレイ55との間に、ディスプレイ55に表示されている画像を立体的にみるためのシャッタ眼鏡4が眼鏡制御装置6を介して接続されている。したがって、利用者は、このシャッタ眼鏡4をかけることによってホームページに表示された視差を有する画像を立体的に見ることができる。
【0112】
以上のようなネットワークシステム151で利用者が個人端末装置153でサーバ装置152に開設されたホームページを閲覧する場合について説明する。このサーバ装置152には、視差を有する画像として、例えば図19に示すような方法で立体画像用のデータが蓄積されている。この立体画像用のデータは、図19に示すように、偶数番目のラインが間引かれた右眼用切取画像データと奇数番目のラインが間引かれた左眼用切取画像データとが合成された合成画像データが記録される合成画像データファイル102が蓄積されている。このような合成画像データファイル102は、データサイズが小さいことから、サーバ装置152から合成画像データファイル102をダウンロードする時間を短縮することができる。
【0113】
一方、個人端末装置153では、図30に示すステップS61において、図20及び図21に示すように、ホームページを閲覧する場合に、先ず、ディスプレイ55に表示されたブラウザを起動するためのアイコンをマウス57bでクリックすると、MPU59は、HDD51よりブラウザのプログラムをRAM52に読み出し、図21に示す起動画面111をディスプレイ55の画面82に表示する。ここで、図24(A)に示すように、VRAM56は、ディスプレイ55に、起動画面111を表示するための白→黒→白→黒のパターンの映像信号を供給する。眼鏡制御装置6の検出部61は、白→黒→白→黒のパターンの映像信号を検出し、ブラウザ112が起動されたことを検出する。ブラウザ112の起動が終了すると、VRAM56からは、ブラウザ112の右眼用画像データと左眼用画像データが交互に出力され、ディスプレイ55にには、右眼用画像と左眼用画像が交互に視差を有するように表示される。
【0114】
ブラウザ112の起動が終了するのと同時に、眼鏡制御装置6は、ステップS62において、ブラウザ112の右眼用画像が表示されたとき、シャッタ眼鏡4の右眼用レンズ4aを透視状態とし、左眼用レンズ部4bが遮光状態となるように制御し、次いで、ブラウザ112の左眼用画像が表示されたとき、シャッタ眼鏡4の左眼用レンズ4bを透視状態とし、右眼用レンズ部4aが遮光状態となるように制御し、これを繰り返すようにシャッタ眼鏡4を制御する。このように、ブラウザ112の右眼用画像と左眼用画像の切り換えのタイミングに合わせてシャッタ眼鏡4の右眼用レンズ部4aと左眼用レンズ部4bのシャッタの切り換えを行うことで、利用者は、ディスプレイ55に表示されるブラウザ112の画像を立体的に見ることができる。
【0115】
そして、ステップS63において、利用者が入力装置57を操作して所望のホームページのURLの入力操作を行うと、個人端末装置153は、インターネット154を介してサーバ装置152にアクセスして、アクセスしたホームページをダウンロードしディスプレイ55に表示する。また、ホームページに掲載された立体画像を選択し、ダウンロードすることもできる。この選択された画像は、サーバ装置152の記憶部161に図17に示す方法で立体画像データが蓄積されている。図17に示す画像データは、右眼用画像データファイル92と、左眼用画像データファイル93と、これらファイル92,93に関連する情報からなる情報ファイル94とから構成されている。この画像データは、右眼用画像データファイル92と左眼用画像データファイル93があることから、個人端末装置153で、右眼用画像と左眼用画像を拡大若しくは縮小する編集作業を編集プログラムによって行うことができる。
【0116】
以上のようなネットワークシステム151では、サーバ装置152に図17や図19に示す方法で立体画像用の画像データを蓄積し、個人端末装置153側で利用者がシャッタ眼鏡4をかけてディスプレイ55に表示されたホームページを見ることで、ディスプレイ55に表示された画像を立体的に見ることができる。例えば、利用者がインターネット154を介して商品を購入するとき、利用者は商品を立体的に見ることができ、商品を購入するか否かの判断を容易に行うことができるようになる。
【0117】
また、このネットワークシステム151では、個人端末装置153間で電子メールのやり取りを行うこともできる。例えば、上述したディジタルカメラ2にアダプタ5を取り付けて上述した編集処理を行った画像データを電子メールに添付して他の個人端末装置153に送信する場合である。ここで、送信側の個人端末装置153のHDD51に図17に示す方法で画像データが保存されている場合について説明する。この場合、上述したように、フォルダ91には、右眼用切取画像データファイル92と、左眼用切取画像データファイル93と、これらファイル92,93に関連する情報からなる情報ファイル94とが保存されている。
【0118】
送信側となる個人端末装置153は、利用者が入力装置57を操作して、送信先であるサーバ装置152のアドレスにフォルダ91を送信する。これによって、サーバ装置152の記憶部161には、送信されたフォルダ91が蓄積される。この後、受信者となる利用者の個人端末装置153がサーバ装置152のアドレスにアクセスすると、受信者の個人端末装置153は、フォルダ91をダウンロードし、HDD51に蓄積する。
【0119】
受信者側の個人端末装置153では、フォルダ91に保存された画像を見る際に、図21に示す手順でブラウザ112が起動される。そして、受信者である利用者は、受信したファイル91を開き、VRAM56が右眼用切取画像データファイル92と左眼用切取画像データファイル93とを視差を有するように交互にディスプレイ55に表示することによってシャッタ眼鏡4をかけた状態でブラウザ112に表示された画像を立体的に見ることができる。ところで、このフォルダ91には、右眼用切取画像データファイル92と左眼用切取画像データファイル93があることから、利用者は、再度、右眼用切取画像78aと左眼用切取画像78bを拡大若しくは縮小する等の再編集を行うことができる。
【0120】
次に、HDD51に図18に示す方法で画像データが保存されている場合について説明する。この場合、上述したように、フォルダ96には、上記図5に示す右眼用画像41aと左眼用画像41bとからなる画像データからなる画像データファイル97と、この画像データファイル97から右眼用画像78aと右眼用画像78bを生成するための情報からなる情報ファイル98とが保存されている。
【0121】
送信側となる個人端末装置153は、利用者が入力装置57を操作して、サーバ装置152を介して受信者となる利用者の個人端末装置153にフォルダ96に送信する。
【0122】
受信者側の個人端末装置153では、フォルダ96に保存された画像を見る際に、図21に示す手順でブラウザ112が起動される。そして、受信者である利用者は、受信したファイル96を開き、VRAM56が右眼用切取画像データファイル92と左眼用切取画像データファイル93とを視差を有するように交互にディスプレイ55に表示することによってシャッタ眼鏡4をかけた状態でブラウザ112に表示された画像を立体的に見ることができる。ところで、このフォルダ91には、画像データファイル97があることから、利用者は、再度、図10に示すような編集作業、すなわち右眼用画像と左眼用画像の切取等の編集作業を行うことができる。
【0123】
以上のようなネットワークシステム151では、各個人端末装置153が少なくともブラウザ112を有していることで、電子メールに立体画像を添付して、立体画像データのやり取りを行うことができる。
【0124】
以上、画像データをJPEG形式で圧縮して保存等する例に取り説明したが、本発明は、MPEG(motion picture expert group)等の圧縮方式であってもよい。また、以上、静止画の例を説明したが、動画であってもよい。
【0125】
【発明の効果】
本発明に係る立体画像表示装置によれば、制御手段は、第1の立体画像データ上に重畳された第2の立体画像データが移動されたときに、第2の立体画像データを構成する右眼用画像の水平走査線の移動後の位置が、第1の立体画像データを構成する左眼用画像の水平走査線上になるとき、第2の立体画像データをずらして、第1の立体画像データを構成する右眼用画像の水平走査線と第2の立体画像データを構成する右眼用画像の水平走査線とが一致するようにして、第1の立体画像データを構成する右眼用画像上に第2の立体画像データを構成する右眼用画像を重畳して表示することから、表示手段に確実に立体画像を表示することができる。
【0126】
また、本発明に係る立体画像表示装置によれば、第1の立体画像データ上に重畳された第2の立体画像データが拡大若しくは縮小されたときに、第2の立体画像データを構成する右眼用画像の水平走査線の位置が、第1の立体画像データを構成する左眼用画像の水平走査線上になるとき、第2の立体画像データをずらして、第1の立体画像データを構成する右眼用画像の水平走査線と第2の立体画像データを構成する右眼用画像の水平走査線とが一致するようにして、第1の立体画像データを構成する右眼用画像上に第2の立体画像データを構成する右眼用画像を重畳して表示することから、表示手段に確実に立体画像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】立体画像表示システムの全体構成を示す図である。
【図2】ディジタルカメラの構成を説明するブロック図である。
【図3】ディジタルカメラの鏡筒に取り付けられるアダプタの斜視図である。
【図4】上記アダプタの構成を説明する図である。
【図5】ディジタルカメラにアダプタを取り付けた際、CCD素子に取り込まれた画像を説明する図である。
【図6】ディジタルカメラで撮影された右眼用画像と左眼用画像とからなる画像データを編集し表示する制御装置のブロック図である。
【図7】シャッタ眼鏡を制御する眼鏡制御装置のブロック図である。
【図8】プログレッシブ方式のときに、シャッタ眼鏡の右眼用レンズ部と左眼用レンズ部の切り換えのタイミングを説明する図である。
【図9】インターレース方式のときに、シャッタ眼鏡の右眼用レンズ部と左眼用レンズ部の切り換えのタイミングを説明する図である。
【図10】画像データを編集処理を説明する図である。
【図11】編集画面を説明する図である。
【図12】プレビューモードを説明する図である。
【図13】プレビューモードにおける画像の表示態様を説明する図である。
【図14】プレービューモードの表示画面を説明する図である。
【図15】プレービューモードの表示画面上にあるポインタや文字の表示方法を説明する図である。
【図16】画像の周囲に立体的な枠を表示する方法を説明する図である。
【図17】画像データの保存形式を説明する図である。
【図18】画像データの保存形式の他の例を説明する図である。
【図19】画像データの保存形式の更に他の例を説明する図である。
【図20】ブラウザの起動手順を説明する図である。
【図21】ブラウザの起動画面を説明する図である。
【図22】ブラウザに画像が表示された状態を示す図である。
【図23】ブラウザを閉じるときの手順を説明する図である。
【図24】ブラウザの起動画面及び終了画面のときの信号を説明する図である。
【図25】ブラウザ上に表示された画像を移動する状態を説明する図である。
【図26】ブラウザ上に表示された画像を移動する手順を説明する図である。
【図27】ブラウザ上に表示された画像を拡大又は縮小する状態を説明する図である。
【図28】ブラウザ上に表示された画像を拡大又は縮小する手順を説明する図である。
【図29】立体画像システムを用いたネットワークシステムを説明する図である。
【図30】ホームページを見るときの手順を説明する図である。
【符号の説明】
1 立体画像システム、2 ディジタルカメラ、3 制御装置、4 シャッタ眼鏡、5 アダプタ、6 眼鏡制御装置
Claims (5)
- 右眼用画像の水平走査線のデータと左眼用画像の水平走査線のデータとを1ライン置きに記憶する記憶手段と、
上記右眼用画像と上記左眼用画像とからなる立体画像データを表示する表示手段と、
上記記憶手段に記憶された右眼用画像データと左眼用画像データとを上記表示手段に視差を有するように交互に表示させる制御手段とを備え、
上記表示手段は、第1の立体画像データを構成する右眼用画像と左目用画像とを視差を有するように交互に表示すると共に、
第2の立体画像データを構成する右眼用画像と左目用画像とを視差を有するように交互に表示し、
上記第1の立体画像データを構成する右眼用画像上に上記第2の立体画像データを構成する右眼用画像を重畳して表示し、
上記第1の立体画像データを構成する左眼用画像上に上記第2の立体画像データを構成する左眼用画像を重畳して表示し、
上記制御手段は、上記第1の立体画像データ上に重畳された上記第2の立体画像データが移動されたときに、上記第2の立体画像データを構成する右眼用画像の水平走査線の移動後の位置が、上記第1の立体画像データを構成する左眼用画像の水平走査線上になるとき、上記第2の立体画像データをずらして、上記第1の立体画像データを構成する右眼用画像の水平走査線と上記第2の立体画像データを構成する右眼用画像の水平走査線とが一致するようにして、上記第1の立体画像データを構成する右眼用画像上に上記第2の立体画像データを構成する右眼用画像を重畳して表示する立体画像表示装置。 - 右眼用画像の水平走査線のデータと左眼用画像の水平走査線のデータとを1ライン置きに記憶する記憶手段と、
上記右眼用画像と上記左眼用画像とからなる立体画像データを表示する表示手段と、
上記記憶手段に記憶された右眼用画像データと左眼用画像データとを上記表示手段に視差を有するように交互に表示させる制御手段とを備え、
上記表示手段は、第1の立体画像データを構成する右眼用画像と左目用画像とを視差を有するように交互に表示すると共に、
第2の立体画像データを構成する右眼用画像と左目用画像とを視差を有するように交互に表示し、
上記第1の立体画像データを構成する右眼用画像上に上記第2の立体画像データを構成する右眼用画像を重畳して表示し、
上記第1の立体画像データを構成する左眼用画像上に上記第2の立体画像データを構成する左眼用画像を重畳して表示し、
上記制御手段は、上記第1の立体画像データ上に重畳された上記第2の立体画像データが拡大若しくは縮小されたときに、上記第2の立体画像データを構成する右眼用画像の水平走査線の位置が、上記第1の立体画像データを構成する左眼用画像の水平走査線上になるとき、上記第2の立体画像データをずらして、上記第1の立体画像データを構成する右眼用画像の水平走査線と上記第2の立体画像データを構成する右眼用画像の水平走査線とが一致するようにして、上記第1の立体画像データを構成する右眼用画像上に上記第2の立体画像データを構成する右眼用画像を重畳して表示する立体画像表示装置。 - 上記第1の立体画像は、上記第2の立体画像よりも奥に見えるように表示される
請求項1又は請求項2に記載の立体画像表示装置。 - 上記第1の立体画像は、所定の幅を持つ枠体である
請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に記載の立体画像表示装置。 - 上記第1の立体画像は、ブラウザである
請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に記載の立体画像表示装置。
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