JP5214826B2 - 立体パノラマ画像作成装置、立体パノラマ画像作成方法及び立体パノラマ画像作成プログラム並びに立体パノラマ画像再生装置、立体パノラマ画像再生方法及び立体パノラマ画像再生プログラム、記録媒体 - Google Patents

立体パノラマ画像作成装置、立体パノラマ画像作成方法及び立体パノラマ画像作成プログラム並びに立体パノラマ画像再生装置、立体パノラマ画像再生方法及び立体パノラマ画像再生プログラム、記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は立体パノラマ画像作成装置、方法及びプログラム並びに立体パノラマ画像再生装置、方法及びプログラム、記録媒体に係り、特に立体撮像装置をパンニングして撮影された複数の立体画像に基づいて立体パノラマ画像を作成する立体パノラマ画像作成装置、方法及びプログラム、並びに立体パノラマ画像をスクロール再生又はコマ送り再生させる立体パノラマ画像再生装置、方法及びプログラム、記録媒体に関する。
従来、ビデオカメラを三脚等に固定して回転させながら連続撮影し、この連続撮影した画像から短冊状に切り出したスリット画像を結合し、パノラマ画像を合成するパノラマ合成方法が知られている(特許文献1)。
特許文献2には、立体視用画像の視差を調整する記載があるが、この調整は、パララックスバリア方式のビューアにおける、パララックスバリアと立体視用画像の画素との位置関係を調整するものである。
特許文献3に記載の立体画像表示装置は、立体画像の視差量を調整するための情報を入力すると、その入力された情報に基づいて画像を拡大・縮小することにより立体画像の視差量を変化させるようにしている。
特許文献4に記載の立体画像補正装置は、立体視画像を構成する左眼用画像と右眼用画像の視差量を検出し、この視差量を調整して立体視画像の飛出し量や引き込み量を制御するようにしている。
特開平11−164325号公報 特開2003−169351号公報 特開2005−73013号公報 特開2010−45584号公報
特許文献1の要約書には、連続する撮影画像からスリット状に切り出したスリット画像を結合し、左目視用及び右目視用のパノラマ画像を作成する記載がある。しかしながら、特許文献1の明細書には、左目視用及び右目視用のパノラマ画像の作成に関する記載は一切ない。
また、従来、立体パノラマ画像(3Dパノラマ画像)の視差を調整するものがないが、3Dパノラマ画像に対して、特許文献2から4の記載の視差量調整の技術を適用することは可能である。
ところで、3Dパノラマ画像は、通常の3Dディスプレイの画面のアスペクト比(4:3、16:9)に比べて大きいため、3Dパノラマ画像の全体を3Dディスプレイに表示させる場合には、3Dディスプレイの画面の上下をマスクして表示することになる。一方、3Dディスプレイの画面全体を有効に利用する場合には、3Dパノラマ画像の縦方向の幅が、3Dディスプレイの縦方向の幅に一致するように3Dパノラマ画像を拡大する。そして、この拡大された3Dパノラマ画像をスクロール再生し、又は3Dパノラマ画像が3Dディスプレイのアスペクト比となるように複数コマに分割し、この分割コマをコマ送り再生させることになる。
従来、3Dパノラマ画像をスクロール再生又はコマ送り再生させる場合、スクロール位置ごと、又はコマごとに最適な視差になるように自動的に視差を調整する3Dパノラマ画像再生装置がなかった。特に3Dパノラマ画像をスクロール再生又はコマ送り再生させると、3Dディスプレイ上に表示される3D画像中に、3D画像の見え方に大きく影響するクロスポイント部分(左右画像の視差が無くなる部分)がない場合が発生し、立体視しにくいという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、立体パノラマ画像をスクロール再生又はコマ送り再生させる際に、スクロール位置ごと又はコマごとに自動的に視差調整することができる立体パノラマ画像作成装置、方法及びプログラム並びに立体パノラマ画像再生装置、方法及びプログラム、記録媒体を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る立体パノラマ画像作成装置は、立体撮像装置により撮影された左画像及び右画像からなる立体画像であって、前記立体撮像装置を一定方向にスイングさせて連続的に撮影された複数の立体画像を取得する立体画像取得手段と、前記立体画像取得手段により取得された複数の立体画像のうちの左画像同士を合成するとともに、右画像同士を合成して左右のパノラマ画像からなる立体パノラマ画像を作成する立体パノラマ画像作成手段と、前記立体画像取得手段により取得された複数の立体画像の左画像と右画像の間、又は前記作成された立体パノラマ画像の左右のパノラマ画像の間で特徴がそれぞれ一致する対応点であって、視差調整用の複数の対応点を検出する対応点検出手段と、前記検出された複数の対応点の視差をそれぞれ所定の視差量にするための複数の画像ずらし量を算出する画像ずらし量算出手段と、前記作成された立体パノラマ画像を記録媒体に記録するとともに、前記視差調整用の複数の対応点の立体パノラマ画像上の位置情報と前記算出した複数の画像ずらし量とを関連付けて前記立体パノラマ画像の付属情報として前記記録媒体に記録する記録手段とを備える。
上記第1の態様に係る発明によれば、立体パノラマ画像に対して視差調整用の複数の対応点が検出される。そして、各対応点の立体パノラマ画像上の位置情報とともに、各対応点の視差を所定の視差量にするための画像ずらし量を、立体パノラマ画像の付属情報として記録媒体に記録するようにした。このため、立体パノラマ画像をスクロール再生又はコマ送り再生させる際に、前記付属情報を利用してスクロール位置ごと又はコマごとに自動的に視差量を調整することが可能になる。
本発明の第2の態様に係る立体パノラマ画像作成装置は、上記第1の態様において、前記対応点検出手段は、前記立体画像取得手段により取得された立体画像の左画像と右画像の組ごとに1組の対応点を検出し、前記画像ずらし量算出手段は、前記検出された対応点の視差を前記所定の視差量にするための画像ずらし量を算出するように構成されている。これによれば、立体パノラマ画像の合成に使用した立体画像の枚数分だけ画像ずらし量が算出及び記録されることになる。また、立体パノラマ画像の作成前に画像ずらし量の算出が可能である。
本発明の第3の態様に係る立体パノラマ画像作成装置は、上記第2の態様において、前記対応点検出手段は、前記立体画像の左画像と右画像の組ごとに該立体画像の中央付近から前記1組の対応点を検出するように構成されている。
本発明の第4の態様に係る立体パノラマ画像作成装置は、上記第3の態様において、前記画像ずらし量算出手段は、前記対応点検出手段により前記立体画像の中央付近から所要の対応点が検出されない場合には、予め設定された画像ずらし量を算出値とし、又は隣接する画像ずらし量を補間して画像ずらし量を算出するように構成されている。これにより、立体画像の中央付近に特徴のある対応点が検出されない場合でも画像ずらし量を求めることができる。
本発明の第5の態様に係る立体パノラマ画像作成装置は、上記第1から第4のいずれかの態様において、前記立体パノラマ画像作成手段は、前記立体画像取得手段により取得された複数の立体画像のうちの中央付近の短冊状のスリット画像を繋ぎ合わせて立体パノラマ画像を作成するように構成されている。
本発明の第6の態様に係る立体パノラマ画像作成装置は、上記第1の態様において、前記立体画像取得手段により取得された複数の立体画像又は前記作成された立体パノラマ画像中に含まれる所要のオブジェクトを検出するオブジェクト検出手段を更に備え、前記対応点検出手段は、前記オブジェクト検出手段により検出されたオブジェクトごとに対応点を検出するように構成されている。前記オブジェクト検出手段は、例えば、人物の顔のほかに、建物、壁などの人工の建造物等の主要被写体となるものを検出する。これによれば、立体パノラマ画像をスクロール再生又はコマ送り再生させる際に、立体パノラマ画像中で検出されたオブジェクトごとに自動的に視差調整を行うことが可能になる。
本発明の第7の態様に係る立体パノラマ画像作成装置は、上記第1から第6のいずれかの態様において、前記画像ずらし量算出手段により算出された複数の画像ずらし量に基づいて各対応点の間の画素ずらし量を補間して連続した画素ずらし量を算出する補間演算手段を更に備え、前記記録手段は、前記画像ずらし量算出手段により算出された複数の画像ずらし量とともに、前記補間演算手段により算出された画像ずらし量を前記記録媒体に記録するように構成されている。これによれば、立体パノラマ画像をスクロール再生させる際に、補間演算された画像ずらし量を使用して連続的に視差調整を行うことができる。
本発明の第8の態様に係る立体パノラマ画像作成装置は、上記第1から第6のいずれかの態様において、前記所定の視差量をゼロとしたものである。
本発明の第9の態様に係る立体パノラマ画像再生装置は、上記第1から第8のいずれかの態様に係る記録媒体から立体パノラマ画像と該立体パノラマ画像の付属情報とを読み出す読出手段と、前記読み出した立体パノラマ画像を所定の倍率に拡大させ、該拡大させた立体パノラマ画像を自動的に又は手動指示入力により立体ディスプレイ上でスクロール再生させ、又は前記立体パノラマ画像を複数コマに分割した分割コマごとにコマ送り再生させる再生手段と、前記再生手段による立体パノラマ画像のスクロール再生又はコマ送り再生時に、該立体パノラマ画像の付属情報として記録された複数の画像ずらし量のうちから、前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて該立体画像の視差調整を行う視差調整手段とを備える。
上記第9の態様によれば、上記第1から第8のいずれかの態様に係る記録媒体に記録された立体パノラマ画像と該立体パノラマ画像の付属情報(複数の画像ずらし量等)が読み出される。そして、読み出した立体パノラマ画像を所定の倍率に拡大させ、該拡大させた立体パノラマ画像を自動的に又は手動指示入力により立体ディスプレイ上でスクロール再生させ、又は立体パノラマ画像を複数コマに分割した分割コマごとにコマ送り再生させる際に、前記付属情報を使用してスクロール位置ごと又はコマごとに自動的に視差調整を行うことができる。これにより、立体画像の見え方に大きく影響するクロスポイント部分(左右画像の視差が無くなる部分)を調整して立体視しやすくなるようにしている。尚、前記所定の倍率としては、立体パノラマ画像の縦方向の幅が、立体ディスプレイの縦方向の幅に一致する倍率が好ましいが、この倍率よりも大きくても又は小さくてもよい。また、所定の倍率は、適宜調整できるようにしてもよい。
本発明の第10の態様に係る立体パノラマ画像再生装置は、左右のパノラマ画像からなる立体パノラマ画像を取得する立体パノラマ画像取得手段と、前記取得した立体パノラマ画像の再生に先立って、該立体パノラマ画像から左右のパノラマ画像の間で特徴がそれぞれ一致する対応点であって、視差調整用の複数の対応点を検出する対応点検出手段と、前記検出された複数の対応点の視差を所定の視差量にするための画像ずらし量を算出する画像ずらし量算出手段と、前記視差調整用の複数の対応点の立体パノラマ画像上の位置情報と前記算出した複数の画像ずらし量とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記取得した立体パノラマ画像を所定の倍率に拡大させ、該拡大させた立体パノラマ画像を自動的に又は手動指示入力により立体ディスプレイ上でスクロール再生させ、又は前記立体パノラマ画像を複数コマに分割した分割コマごとにコマ送り再生させる再生手段と、前記再生手段による立体パノラマ画像のスクロール再生又はコマ送り再生時に、該立体パノラマ画像に対応して前記記憶手段に記憶された複数の画像ずらし量のうちから、前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて前記立体画像の視差調整を行う視差調整手段とを備える。
上記第10の態様は、記録媒体から立体パノラマ画像の付属情報(複数の画像ずらし量等の付属情報)が取得できない場合の立体パノラマ画像再生装置である。該立体パノラマ画像再生装置は、立体パノラマ画像の再生に先立って、左右のパノラマ画像の特徴がそれぞれ一致する対応点であって、視差調整用の複数の対応点を検出し、これらの対応点の視差を所定の視差量にするための画像ずらし量を算出し、前記視差調整用の複数の対応点の立体パノラマ画像上の位置情報と前記算出した複数の画像ずらし量とを関連付けて記憶しておき、その後、前記記憶した複数の画像ずらし量を使用して、立体パノラマ画像のスクロール再生又はコマ送り再生時の視差調整を行う。尚、スクロール再生又はコマ送り再生時の視差調整は、上記第9の態様と同様にして行われる。
本発明の第11の態様に係る立体パノラマ画像再生装置は、上記第10の態様において、前記対応点検出手段は、前記パノラマ画像を短冊状のスリット画像に分割したスリット画像ごとに1組の対応点を検出するように構成されている。
本発明の第12の態様に係る立体パノラマ画像再生装置は、上記第11の態様において、前記画像ずらし量算出手段は、前記対応点検出手段により前記立体画像の中央付近から所要の対応点が検出されない場合には、予め設定された画像ずらし量を算出値とし、又は隣接する画像ずらし量を補間して画像ずらし量を算出するように構成されている。
本発明の第13の態様に係る立体パノラマ画像再生装置は、上記第10の態様において、前記取得した立体パノラマ画像中に含まれる所要のオブジェクトを検出するオブジェクト検出手段を更に備え、前記対応点検出手段は、前記オブジェクト検出手段により検出されたオブジェクトごとに対応点を検出するように構成されている。これにより、立体パノラマ画像をスクロール再生又は分割コマ送り再生時に、立体パノラマ画像中のオブジェクトごとに視差調整を行うことができる。
本発明の第14の態様に係る立体パノラマ画像再生装置は、上記第10から第13のいずれかの態様において、前記画像ずらし量算出手段により算出された複数の画像ずらし量に基づいて各対応点の間の画素ずらし量を補間して連続した画素ずらし量を算出する補間演算手段を更に備え、前記記憶手段は、前記画像ずらし量算出手段により算出された複数の画像ずらし量とともに、前記補間演算手段により算出された画像ずらし量を記憶するように構成されている。
本発明の第15の態様に係る立体パノラマ画像再生装置は、上記第10から第14のいずれかの態様において、前記所定の視差量をゼロとしたものである。
本発明の第16の態様に係る立体パノラマ画像再生装置は、上記第9から第15のいずれかの態様において、前記視差調整手段は、前記立体ディスプレイの画面中央、又は画面中央に最も近い画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて前記立体画像の視差調整を行うように構成されている。これによれば、立体ディスプレイの画面中央、又は中央付近の被写体の視差量を所定の視差量にすることができ、該被写体を立体視しやすくすることができる。尚、所定の視差量は、上記第15の態様に示したように、ゼロの場合には、注目被写体が平面的に表示され、最も見やすくなる。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、前記所定の視差量を適宜の値に設定し、注目被写体が少し手前に飛び出すように視差量を調整するようにしてもよい。
本発明の第17の態様に係る立体パノラマ画像再生装置は、上記第9から第16のいずれかの態様において、前記再生手段が手動指示入力により立体パノラマ画像をスクロール再生させる際に、手動指示入力によるスクロール開始時に表示されている前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量をスクロール停止まで選択するとともに、スクロール停止時に該スクロール停止時に表示されている前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて前記立体画像の視差調整を行うように構成されている。このようにスクロール中の視差調整を固定するようにしたため、視差変動による眼精疲労を低減することができるとともに、スクロール停止時にはその停止した立体画像に対応する視差調整が可能になる。
本発明の第18の態様に係る立体パノラマ画像再生装置は、上記第9から第16のいずれかの態様において、前記再生手段は、手動指示入力によるスクロール再生によるスクロール中は前記左画像及び右画像のうちのいずれか一方の画像のみを前記立体ディスプレイに表示させるとともに、スクロール停止時に立体画像を前記立体ディスプレイに表示させ、前記視差調整手段は、前記スクロール停止時に該スクロール停止時に表示されている前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて前記立体画像の視差調整を行うように構成されている。このようにスクロール中は平面画像を表示するようにしたため、眼精疲労を低減することができるとともに、スクロール停止時にはその停止した立体画像に対応する視差調整が可能になる。
本発明の第19の態様に係る立体パノラマ画像再生装置は、上記第9から第18のいずれかの態様において、前記再生手段は、前記立体パノラマ画像の全体を前記立体ディスプレイに表示させた後、該立体パノラマ画像を所定の倍率に拡大させてスクロール再生させ、又はコマ送り再生させるように構成されている。これにより、立体パノラマ画像全体を確認してから、拡大ズームされた立体パノラマ画像をスクロールさせ、又は分割コマ送りさせながら鑑賞することができる。
本発明の第20の態様に係る立体パノラマ画像作成方法は、立体撮像装置により撮影された左画像及び右画像からなる立体画像であって、前記立体撮像装置を一定方向にスイングさせて連続的に撮影された複数の立体画像を取得する立体画像取得ステップと、前記取得された複数の立体画像のうちの左画像同士を合成するとともに、右画像同士を合成して左右のパノラマ画像からなる立体パノラマ画像を作成する立体パノラマ画像作成ステップと、前記取得された複数の立体画像の左画像と右画像の間、又は前記作成された立体パノラマ画像の左右のパノラマ画像の間で特徴がそれぞれ一致する対応点であって、視差調整用の複数の対応点を検出する対応点検出ステップと、前記検出された複数の対応点の視差を所定の視差量にするための画像ずらし量を算出する画像ずらし量算出ステップと、前記作成された立体パノラマ画像を記録媒体に記録するとともに、前記視差調整用の複数の対応点の立体パノラマ画像上の位置情報と前記算出した複数の画像ずらし量とを関連付けて前記立体パノラマ画像の付属情報として前記記録媒体に記録する記録ステップとを含んでいる。
本発明の第21の態様に係る立体パノラマ画像作成方法は、上記第20の態様において、前記対応点検出ステップは、前記取得された立体画像の左画像と右画像の組ごとに1組の対応点を検出し、前記画像ずらし量算出ステップは、前記立体画像ごとに検出された対応点のうちから1組の対応点を特定し、該対応点の視差を前記所定の視差量にするための画像ずらし量を算出するように構成されている。
本発明の第22の態様に係る立体パノラマ画像作成方法は、上記第21の態様において、前記対応点検出ステップは、前記立体画像の左画像と右画像の組ごとに該立体画像の中央付近から前記1組の対応点を検出するように構成されている。
本発明の第23の態様に係る立体パノラマ画像作成方法は、上記第22の態様において、前記画像ずらし量算出ステップは、前記対応点検出ステップにより前記立体画像の中央付近から所要の対応点が検出されない場合には、予め設定された画像ずらし量を算出値とし、又は隣接する画像ずらし量を補間して画像ずらし量を算出するように構成されている。
本発明の第24の態様に係る立体パノラマ画像作成方法は、上記第20から第23のいずれかの態様において、前記立体パノラマ画像作成ステップは、前記取得された複数の立体画像のうちの中央付近の短冊状のスリット画像を繋ぎ合わせて立体パノラマ画像を作成するように構成されている。
本発明の第25の態様に係る立体パノラマ画像作成方法は、上記第20の態様において、前記取得された複数の立体画像又は前記作成された立体パノラマ画像中に含まれる所要のオブジェクトを検出するオブジェクト検出ステップを更に含み、前記対応点検出ステップは、前記オブジェクト検出手段により検出されたオブジェクトごとに対応点を検出するように構成されている。
本発明の第26の態様に係る立体パノラマ画像作成方法は、上記第20から第25のいずれかの態様において、前記画像ずらし量算出ステップにより算出された複数の画像ずらし量に基づいて各対応点の間の画素ずらし量を補間して連続した画素ずらし量を算出する補間演算ステップを更に含み、前記記録ステップは、前記画像ずらし量算出ステップにより算出された複数の画像ずらし量とともに、前記補間演算ステップにより算出された画像ずらし量を前記記録媒体に記録するように構成されている。
本発明の第27の態様に係る立体パノラマ画像作成方法は、上記第20から第25のいずれかの態様において、前記所定の視差量をゼロとしたものである。
本発明の第28の態様に係る立体パノラマ画像再生方法は、上記第20から第27のいずれかの態様に係る記録媒体から立体パノラマ画像と該立体パノラマ画像の付属情報とを読み出す読出ステップと、前記読み出した立体パノラマ画像を所定の倍率に拡大させ、該拡大させた立体パノラマ画像を自動的に又は手動指示入力により立体ディスプレイ上でスクロール再生させ、又は前記立体パノラマ画像を複数コマに分割した分割コマごとにコマ送り再生させる再生ステップと、前記再生ステップによる立体パノラマ画像のスクロール再生又はコマ送り再生時に、該立体パノラマ画像の付属情報として記録された複数の画像ずらし量のうちから、前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて該立体画像の視差調整を行う視差調整ステップとを含んでいる。
本発明の第29の態様に係る立体パノラマ画像再生方法は、左右のパノラマ画像からなる立体パノラマ画像を取得する立体パノラマ画像取得ステップと、前記取得した立体パノラマ画像の再生に先立って、該立体パノラマ画像から左右のパノラマ画像の間で特徴がそれぞれ一致する対応点であって、視差調整用の複数の対応点を検出する対応点検出ステップと、前記検出された複数の対応点の視差を所定の視差量にするための画像ずらし量を算出する画像ずらし量算出ステップと、前記視差調整用の複数の対応点の立体パノラマ画像上の位置情報と前記算出した複数の画像ずらし量とを関連付けて記憶する記憶ステップと、前記取得した立体パノラマ画像を所定の倍率に拡大させ、該拡大させた立体パノラマ画像を自動的に又は手動指示入力により立体ディスプレイ上でスクロール再生させ、又は前記立体パノラマ画像を複数コマに分割した分割コマごとにコマ送り再生させる再生ステップと、前記再生ステップによる立体パノラマ画像のスクロール再生又はコマ送り再生時に、該立体パノラマ画像に対応して前記記憶手段に記憶された複数の画像ずらし量のうちから、前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて前記立体画像の視差調整を行う視差調整ステップとを含んでいる。
本発明の第30の態様に係る立体パノラマ画像再生方法は、上記第29の態様において、前記対応点検出ステップは、前記パノラマ画像を短冊状のスリット画像に分割したスリット画像ごとに1組の対応点を検出するように構成されている。
本発明の第31の態様に係る立体パノラマ画像再生方法は、上記第30の態様において、前記画像ずらし量算出ステップは、前記対応点検出ステップにより前記立体画像の中央付近から所要の対応点が検出されない場合には、予め設定された画像ずらし量を算出値とし、又は隣接する画像ずらし量を補間して画像ずらし量を算出するように構成されている。
本発明の第32の態様に係る立体パノラマ画像再生方法は、上記第29の態様において、前記取得した立体パノラマ画像中に含まれる所要のオブジェクトを検出するオブジェクト検出ステップを更に含み、前記対応点検出ステップは、前記オブジェクト検出ステップにより検出されたオブジェクトごとに対応点を検出するように構成されている。
本発明の第33の態様に係る立体パノラマ画像再生方法は、上記第29から第32の態様において、前記画像ずらし量算出ステップにより算出された複数の画像ずらし量に基づいて各対応点の間の画素ずらし量を補間して連続した画素ずらし量を算出する補間演算ステップを更に含み、前記記憶ステップは、前記画像ずらし量算出ステップにより算出された複数の画像ずらし量とともに、前記補間演算ステップにより算出された画像ずらし量を記憶するように構成されている。
本発明の第34の態様に係る立体パノラマ画像再生方法は、上記第29から第33のいずれかの態様において、前記所定の視差量をゼロとしたものである。
本発明の第35の態様に係る立体パノラマ画像再生方法は、上記第28から第34のいずれかの態様において、前記視差調整ステップは、前記立体ディスプレイの画面中央、又は画面中央に最も近い画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて前記立体画像の視差調整を行うように構成されている。
本発明の第36の態様に係る立体パノラマ画像再生方法は、上記第28から第35のいずれかの態様において、前記視差調整ステップは、前記再生ステップにおいて手動指示入力により立体パノラマ画像をスクロール再生する際に、手動指示入力によるスクロール開始時に表示されている前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量をスクロール停止まで選択するとともに、スクロール停止時に該スクロール停止時に表示されている前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて前記立体画像の視差調整を行うように構成されている。
本発明の第37の態様に係る立体パノラマ画像再生方法は、上記第28から第35のいずれかの態様において、前記再生ステップは、手動指示入力によるスクロール再生によるスクロール中は前記左画像及び右画像のうちのいずれか一方の画像のみを前記立体ディスプレイに表示させるとともに、スクロール停止時に立体画像を前記立体ディスプレイに表示させ、前記視差調整ステップは、前記スクロール停止時に該スクロール停止時に表示されている前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて前記立体画像の視差調整を行うように構成されている。
本発明の第38の態様に係る立体パノラマ画像再生方法は、上記第28から第37のいずれかの態様において、前記再生ステップは、前記立体パノラマ画像の全体を前記立体ディスプレイに表示させた後、該立体パノラマ画像を所定の倍率に拡大させてスクロール再生させ、又はコマ送り再生させるように構成されている。
本発明の第39の態様に係る立体パノラマ画像再生プログラムは、上記第1から第8のいずれかの態様に係る立体パノラマ画像作成装置を、コンピュータにより実現させるように構成されている。
本発明の第40の態様に係る立体パノラマ画像作成プログラムは、上記第9から第19のいずれかの態様に係る立体パノラマ画像再生装置を、コンピュータにより実現させるように構成されている。
本発明では、立体パノラマ画像に対して視差調整用の複数の対応点を検出し、各対応点の立体パノラマ画像上の位置情報とともに、各対応点の視差を所定の視差量にするための画像ずらし量を算出して記録するようにした。このため、立体パノラマ画像をスクロール再生又はコマ送り再生させる際に、前記記録した画像ずらし量を利用してスクロール位置ごと又はコマごとに自動的に視差調整を行うことができる。これにより、立体視しやすい立体パノラマ画像のスクロール再生又はコマ送り再生を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る立体撮像装置の正面斜視図 本発明の一実施形態に係る立体撮像装置の背面斜視図 図1の立体撮像装置の内部構成を示すブロック図 3Dパノラマ合成用の3D画像の撮影方法を示す図 3Dパノラマ合成等を説明するための図 3Dパノラマ合成等を説明するための図 3Dパノラマ合成等を説明するための図 3Dパノラマ合成等を説明するための図 3Dパノラマ合成等を説明するための図 各3D画像のクロスポイントCPの座標(x,y)に関連付けてCP量(Δx)が記録された付属情報の一例を示す図表 3Dパノラマ画像作成用の3D画像の取得及び3Dパノラマ合成の処理手順を示すフローチャート 3Dパノラマ画像の再生方法の第1の実施の形態を示すフローチャート 3Dパノラマ画像をスクロール再生、及びコマ送り再生する際のイメージ図 3Dパノラマ画像をスクロール再生、及びコマ送り再生する際のイメージ図 3Dパノラマ画像の再生方法の第2の実施の形態を示すフローチャート 3Dパノラマ画像の再生方法の第3の実施の形態を示すフローチャート 3Dパノラマ画像全体を表示している液晶モニタの表示画面を示す図 3Dパノラマ画像の再生方法の第4の実施の形態を示すフローチャート 3Dパノラマ合成用の3D画像の他の撮影方法を示す図 3Dパノラマ合成用の3D画像の他の撮影方法を示す図 3Dパノラマ合成用の3D画像の撮影時の画角合わせを説明するための図
以下、添付図面にしたがって本発明に係る立体パノラマ画像作成装置、方法及びプログラム並びに立体パノラマ画像再生装置、方法及びプログラム、記録媒体の実施の形態について説明する。
[立体撮像装置の外観]
図1A及び図1Bは、本発明の一実施形態に係る立体撮像装置の外観図である。図1Aは、立体撮像装置1を斜め上方から見た斜視図であり、図1Bは、立体撮像装置1を背面から見た斜視図である。
図1Aに示すように、立体撮像装置1には、左右の撮像部L,Rが設けられている。以下、これらの撮像部を第1の撮像部Lと第2の撮像部Rと記載して区別することにする。
第1の撮像部Lと第2の撮像部Rとは、立体視用の画像信号を取得することが可能なように並べて配置されており、これらの撮像部L,Rで左用と右用の画像信号がそれぞれ作成される。図1A及び図1Bの立体撮像装置1の上面にある電源スイッチ10Aが操作され、撮影モードダイヤル10Bが、例えば立体モードというモードにセットされてシャッタボタン10Cが操作されると、立体視用の画像データが双方の撮像部L,Rで作成される。
この実施形態の立体撮像装置1が備えるシャッタボタン10Cは半押しと全押しとの2つの操作態様を有している。この立体撮像装置1では、シャッタボタン10Cが半押しされたときに露出調整やピント調整が実施され、全押しされたときに撮影が実施される。また、被写界輝度が暗いときには被写体に向けてフラッシュを発光するフラッシュ発光窓WDが撮像部Lの上方に設けられている。
また、図1Bに示すように、立体撮像装置1の背面には3次元表示が可能な液晶モニタDISPが設けられており、この液晶モニタDISPには双方の撮像部L,Rが捉えている同一の被写体が立体画像となって表示される。尚、液晶モニタDISPとしては、レンチキュラレンズやパララックスバリアを使用するもの、偏光メガネ、液晶シャッタメガネなどの専用メガネをかけることで右画像と左画像とを個別に見ることができるものなどが適用できる。更に、ズームスイッチ10D、メニュー/OKボタン10E、十字キー10Fなどの操作子も配設されている。以降においては、電源スイッチ10A、撮影モードダイヤル10B、シャッタボタン10C、ズームスイッチ10D、メニュー/OKボタン10E及び十字キー10Fを含む操作スイッチ群を総称して操作部10と記載することがある。
[立体撮像装置の内部構成]
図2は、図1A及び図1Bの立体撮像装置1の内部構成を示すブロック図である。図2を参照して立体撮像装置1の内部の構成を説明する。
この立体撮像装置1の動作は、メインCPU(Central Processing Unit)100によって統括的に制御される。
メインCPU100には、バスBusを介してROM(read−only memory)101が接続されている。そのROM101の中にはこの立体撮像装置1が動作するのに必要なプログラムが格納されている。このプログラムの手順にしたがってメインCPU100は、操作部10からの指令にしたがってこの立体撮像装置1の動作を統括的に制御する。
操作部10のモードダイヤル10Bは、オート撮影モード、マニュアル撮影モード、人物、風景、夜景等のシーンポジション、動画を撮影する動画モード、及び本発明に係る立体(3D)パノラマ画像撮影モード、3Dパノラマ画像再生モードを選択する選択手段である。また、操作部10の図示しない再生ボタンは、撮影記録した静止画又は動画を液晶モニタDISPに表示させる再生モードに切り替えるためのボタンである。メニュー/OKボタン10Eは、液晶モニタDISPの画面上にメニューを表示させる指令を行うためのメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定及び実行などを指令するOKボタンとしての機能とを兼備した操作キーである。十字キー10Fは、上下左右の4方向の指示を入力する操作部であり、メニュー画面から項目を選択したり、各メニューから各種設定項目の選択を指示したりするボタン(カーソル移動操作手段)として機能する。また、十字キー10Fの上/下キーは撮影時のズームスイッチあるいは再生モード時の再生ズームスイッチとして機能し、左/右キーは再生モード時のコマ送り(順方向/逆方向送り)ボタンとして機能する。
まず、図1に示した操作部10内の電源スイッチ10Aが操作されると、メインCPU100は、電源制御部1001を制御してバッテリBtからの電力を電源制御部1001を通して図2の各部に供給させ、この立体撮像装置1を動作状態に移行させる。こうしてメインCPU100は撮影処理を開始する。尚、AF(automatic focus)検出部120、AE/AWB(automatic exposure/automatic white balance)検出部130、画像入力コントローラ114A、デジタル信号処理部116A、3D画像作成部117は、DSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサで構成されているとし、メインCPU100はそのDSPと連携して処理を実行するとする。
ここで、先に図1で説明した第1の撮像部Lと第2の撮像部Rの内部の構成を、図2を参照して説明する。尚、第1の撮像部Lの各構成部材には「第1の」という文言を付し、第2の撮像部Rの各構成部材には「第2」のという文言を付して説明する。
第1の撮像部Lには、第1のフォーカスレンズFLAを含む第1の撮影光学系110Aと、その第1のフォーカスレンズFLAを光軸方向に移動させる第1のフォーカスレンズ駆動部(以降、第1のFレンズ駆動部という)104Aと、被写体が第1の撮影光学系で結像されてなる被写体光を受光して、その被写体を表わす画像信号を作成する第1の撮像素子111Aとが設けられている。この第1の撮影光学系110Aには、ほかに第1の絞りIAと、この第1の絞りIAの開口径を変更する第1の絞り駆動部105Aとが設けられている。
また、第1の撮影光学系100AはズームレンズZLAを含んでいる。そのズームレンズZLAを所定の焦点距離にする制御を行うZレンズ駆動部103Aが設けられている。尚、図2には、撮影光学系全体がズームレンズであることが1枚のレンズZLで模式的に示されている。
一方、第2の撮像部Rにも上記第1の撮像部Lと同じように、第2のフォーカスレンズFLBを含む撮影光学系と、第2のフォーカスレンズFLBを光軸に方向に移動させる第2のフォーカスレンズ駆動部(以降、第2のFレンズ駆動部という)104Bと、被写体が第2の撮影光学系で結像されてなる被写体光を受光して、その被写体を表わす画像信号を作成する第2の撮像素子111Bとが設けられている。
これらの第1の撮像部Lと第2の撮像部Rとで立体視用の画像信号、つまり第1の撮像部Lでは左用の画像信号が作成され、第2の撮像部Rでは右用の画像信号がそれぞれ作成される。
第1の撮像部Lと第2の撮像部Rとは左用の画像信号を作成するか、右用の画像信号を作成するかの違いだけで構成が全く同じであり、第1のA/D変換部113Aと第2のA/D変換部113Bで双方の撮像部の画像信号がデジタル信号に変換されてバスBusに導かれた後の信号処理も同じである。従って、以下、第1の撮像部Lについて画像信号の流れに沿ってその構成を説明していく。
まず、第1の撮像部Lが捉えている被写体をそのままライブビュー画像(スルー画)として液晶モニタDISP上に表示する際の動作から説明する。
操作部10内の電源スイッチ10Aが操作されたことを受けてメインCPU100は、電源制御部1001を制御し、各部にバッテリBtからの電力を供給させてこの立体撮像装置1を動作状態に移行させる。
メインCPU100は、まず、Fレンズ駆動部104Aと絞り駆動部105Aとを制御して露出及びピントの調整を開始する。更に、タイミングジェネレータ(TG)106Aに指示して撮像素子111Aに電子シャッタによる露光時間を設定させ、所定時間(例えば、1/60秒)ごとに撮像素子111Aからアナログ信号処理部112Aに画像信号を出力させる。
アナログ信号処理部112Aでは、TG106Aからのタイミング信号の供給を受け、撮像素子111Aからの所定時間ごとの画像信号の供給を受けてノイズの低減処理等が行われる。そして、ノイズの低減処理が行われたアナログの画像信号が次段のA/D変換部113Aへと供給される。このA/D変換部113AにおいてもTG106Aからのタイミング信号に同期して、所定時間ごとにアナログの画像信号からデジタルの画像信号への変換処理が行われる。こうしてA/D変換部113Aで変換され出力されてくるデジタルの画像信号が、画像入力コントローラ114Aによって所定時間ごとにバスBusに導かれる。このバスBusに導かれた画像信号はSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)115に記憶される。撮像素子111Aからは所定時間ごとに画像信号が出力されるので、このSDRAM115の内容は所定時間ごとに書き換えられることになる。
このSDRAM115に記憶された画像信号は、AF検出部120、AE/AWB検出部130、及びデジタル信号処理部116Aを構成するDSPによって所定時間ごとにそれぞれ読み出される。
AF検出部120では、メインCPU100がFレンズ駆動部104Aを制御してフォーカスレンズFLAを移動させている最中の所定時間ごとに、フォーカスエリア内の画像信号の高周波成分を抽出し、その高周波成分を積算して画像のコントラストを示すAF評価値を算出する。メインCPU100は、AF検出部120により算出されたAF評価値を取得し、AF評価値が最大になるレンズ位置(合焦位置)にFレンズ駆動部104Aを介して第1のフォーカスレンズFLAを移動させる。このため、第1の撮像部Lがどの方向に向けられてもすぐにピントが調整されて、液晶モニタDISP上には、ほぼいつでもピントのあった被写体が表示される。
また、AE/AWB検出部130では、被写体輝度の検出とデジタル信号処理部116A内のホワイトバランスアンプに設定するゲインの算出が所定時間ごとに行われる。メインCPU100は、このAE/AWB検出部130の輝度の検出結果に応じて絞り駆動部105Aを制御して絞りIAの開口径を変更させる。また、デジタル信号処理部116Aは、AE/AWB検出部130からの検出結果を受けてホワイトバランスアンプのゲインを設定する。
このデジタル信号処理部116Aでは、表示に適した画像信号になるように処理が行われる。そして、そのデジタル信号処理部116Aの信号処理により表示に適したものに変換された画像信号が、3D画像作成部117へと供給されてその3D画像作成部117で表示用の右用の画像信号が作成され、作成された右用の画像信号がVRAM(Video Random Access Memory)118に記憶される。
ここまでの動作と同じ動作が、同じタイミングで第2の撮像部Rによっても行われる。従って、VRAM118には、右用と左用との2種類の画像信号が記憶されることになる。
メインCPU100は、表示制御部119にVRAM118内の右用の画像信号と左用の画像信号とを転送して液晶モニタDISP上に画像を表示させる。図1Bの液晶モニタDISPに右用の画像信号と左用の画像信号とが表示されると、人の眼には液晶モニタDISP上の画像が立体的に見えるようになる。第1、第2の撮像素子111A,111Bからは所定時間ごとに画像信号を出力させ続けているので、VRAM118内の画像信号は所定時間ごとに書き換えられ、液晶モニタDISP上の立体画像も所定時間ごとに切り替えられて表示され、立体画像が動画となって表示される。
ここで、液晶モニタDISP上の被写体が参照され操作部10の中のシャッタボタン10Cが半押し操作されると、メインCPU100は、AE/AWB検出部130でシャッタボタン10Cが全押しされる直前に検出されたAE値を受け取り、第1、第2の絞り駆動部105A,105Bを介して第1、第2の絞りIA、IBをAE値に応じた絞り径にさせる。更に、メインCPU100は、上記半押し操作に応じて、第1のFレンズ駆動部104A、第2のFレンズ駆動部104Bを介して第1のフォーカスレンズFLA、第2のフォーカスレンズFLBを所定のサーチ範囲で移動させながら、AF検出部120によりAF評価値の算出を行わせる。
メインCPU100は、AF検出部120により算出されたAF評価値に基づいてAF評価値が最大になる第1のフォーカスレンズFLAのレンズ位置、及び第2のフォーカスレンズFLBのレンズ位置を検出し、この第1のレンズ位置、第2のレンズ位置に第1のフォーカスレンズFLA、第2のフォーカスレンズFLBをそれぞれ移動させる。
そして、シャッタボタン10Cが全押しされると、メインCPU100は、第1、第2のTGl06A,106Bを介して第1の撮像素子111A,第2の撮像素子111Bに所定のシャッタ速度だけ露光させ、静止画の撮影を行わせる。メインCPU100は、電子シャッタのオフタイミングで第1、第2の撮像素子111A,111Bから画像信号を第1、第2のアナログ信号処理部112A,112Bへと出力させ、第1、第2のアナログ信号処理部112A,112Bにノイズの低減処理を行わせる。その後、第1、第2のA/D変換部113A,113Bでアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換させる。
ここで、メインCPU100の指示にしたがって第1、第2の画像入力コントローラ114Aが、第1、第2のA/D変換部113A,113Bで変換されたデジタルの画像信号をバスBusを経由して一旦SDRAM115に記憶させる。その後、デジタル信号処理部116A,116BがSDRAM115の画像信号を読み出し、ホワイトバランス補正、ガンマ補正、単板CCD(Charge Coupled Device)のカラーフィルタ配列に伴うR(Red),G(Green),B(Blue)などの色信号の空間的なズレを補間して各色信号の位置を合わせる同時化処理(色信号補間処理)、輪郭補正、輝度・色差信号(YC信号)作成を含む画像処理を行い、3D画像作成部117に送出する。
続いて、メインCPU100は、3D画像作成部117内の右用の画像信号と左用の画像信号を、バスBusを使って圧縮・伸張処理部150に供給する。メインCPU100は、この圧縮・伸張処理部150に画像データの圧縮を行わせた後、その圧縮された画像データをメディア制御部にバスBusを使って転送するとともに、その圧縮や撮影に係るヘッダ情報をメディア制御部160に供給してメディア制御部160に所定形式の画像ファイル(例えば、3Dの静止画は、MP(マルチピクチャ)フォーマットの画像ファイル)を作成させメモリカード161にその画像ファイルを記録させる。
操作部10のモードダイヤル10Bにより3Dパノラマ画像撮影モードが選択されると、メインCPU100は、3Dパノラマ合成に必要な複数の立体画像を撮影するための処理を行う。また、3D画像作成部117は、3Dパノラマ画像撮影モード時に撮影される複数の3D画像(複数の左画像、複数の右画像)から3Dパノラマ画像を作成する画像処理部として機能する。尚、3Dパノラマ画像撮影モード時の立体撮像装置1の動作の詳細については後述する。
対応点検出部170は、3D画像(左画像と右画像)の特徴が一致する対応点を検出するとともに、3Dパノラマ画像撮影モード時に連続的に撮影される前後の画像間の特徴が一致する対応点を検出する。前者の対応点検出は、3Dパノラマ画像の視差調整時に使用される画像ずらし量の算出に使用され、後者の対応点検出は、3Dパノラマ画像の作成時のオプティカルフロー(並進成分)の算出に使用される。尚、対応点の検出方法としては、例えば、Harrisの手法等を用いて特徴点を抽出し、KLT(Kanade Lucas Tomasi)法等を用いて特徴点追尾を行う方法が挙げられる。
顔検出部172は、スルー画から人物の顔を検出し、その顔の位置や大きさの情報をメインCPU100に出力する。即ち、顔検出部172は、画像照合回路及び顔画像テンプレートを含み、画像照合回路は、スルー画の画面内で、対象領域の位置を移動させながら、対象領域の画像と顔画像テンプレートとを照合し、両者の相関を調べる。そして、顔検出部172は、相関スコアが予め設定された閾値を越えると、その対象領域を顔領域として認定する。また、顔検出部172は、撮影した画像からも同様にして顔を検出することができる。
尚、顔検出方法は、上記の方法の他に、エッジ検出又は形状パターン検出による顔検出方法、色相検出又は肌色検出による顔検出方法等の公知の方法を利用することができる。
メインCPU100は、顔検出部172から顔領域の位置及び大きさを示す情報を取得すると、その取得した人物の顔領域を囲む顔検出枠をスルー画に合成して、液晶モニタDISPに表示させることができるようになっている。また、このようにして検出された顔領域の位置及び大きさは、人物の顔に合焦させるためのAFエリアや、人物の顔の明るさが適正になるようにAEエリアとして利用される。更に、3D画像からそれぞれ検出された顔領域の位置は、対応点検出部170により検出される対応点としても利用することができる。
尚、図2には、フラッシュ制御部180とそのフラッシュ制御部180からの指示を受けて、図1Aの発光窓WDからフラッシュを発光するフラッシュ181や現在の時刻を検知するための時計部Wが図示されている。
<3Dパノラマ画像作成用の3D画像の取得及び3Dパノラマ合成>
3Dパノラマ合成用の3D画像を撮影する場合には、操作部10のモードダイヤル10Bにより3Dパノラマ画像撮影モードを選択する。
その後、図3に示すように、立体撮像装置1を一定方向にスイングさせるとともに、連続的に撮影(連写)させる。
図3上で、CPは、左右の撮像部L,Rの光軸が交わる輻輳点(以下、「クロスポイント」という)であり、θは、左右の撮像部L,Rの光軸のなす角度(輻輳角)である。この立体撮像装置1は、上記クロスポイントCP,輻輳角θは固定されており、例えば、立体撮像装置1からクロスポイントCPまでの距離は、約2mである。但し、左画像と右画像とを相対的に左右方向にずらすことにより、クロスポイントCPまでの距離を仮想的に調整することができる。
ところで、クロスポイントCP上の被写体は、視差がない。従って、左画像と右画像の特徴が一致する特定の対応点(被写体)のずれ量がゼロになるように、左画像と右画像とを相対的にずらすことにより、その被写体の視差をゼロにすること(クロスポイントCPをその被写体の距離に合わせること)ができる。
メインCPU100は、3Dパノラマ画像撮影モードが設定されている場合には、所定枚数の3D画像の撮影が終了するまで、1枚目の3D画像に使用したピント位置、露出条件及びホワイトバランスゲインを固定するように制御する。
上記のようにして予め設定された3Dパノラマ合成に必要な枚数分の3D画像の撮影が終了すると、メインCPU100は、3Dパノラマ合成用の3D画像の撮影が終了したと判断し、以降の3Dパノラマ合成の処理等に移行する。
図4Aから図4Eは、3Dパノラマ画像の合成処理シーケンスを示す図である。
図4Aにおいて、1〜6は、立体撮像装置1のスイング中に撮影された時系列の画像であって、上段側の画像及び下段側の画像は、それぞれ左画像及び右画像である。
3D画像作成部117は、3Dパノラマ画像撮影モード時に撮影される複数の3D画像から3Dパノラマ画像を作成する画像処理部として機能するが、パノラマ合成処理において、対応点検出部170で検出した時系列の画像間の対応点から算出したオプティカルフローを使用することができる。図4Aに示す例では、隣接する各画像間1−2,2−3,3−4,…のオプティカルフロー(並進ベクトル)として、(x,y)=(19,2),(21,−1),(20,0),…が算出されている。
続いて、図4Bに示すように、上記算出されたオプティカルフロー(並進ベクトル)(x,y)=(19,2),(21,−1),(20,0),…に基づいて、各3D画像を短冊状にトリミングする。そして、そのトリミングした短冊状のスリット画像を順次合成する。即ち、画像中央から並進ベクトルの水平成分xの1/2だけずらした位置から固定幅wの短冊状のスリット画像を切り出し、この切り出した短冊状のスリット画像を、図4Cに示すように、並進ベクトルだけ上下左右方向にずらしながら各短冊状のスリット画像を合成させる。これにより、3Dパノラマ合成が完了する。
次に、パノラマ合成された左画像と右画像のうちの、互いに重複する画素を有する領域の画像をそれぞれトリミングする。図4Dに示す例では、パノラマ合成された左画像及び右画像からそれぞれ最大の矩形領域の画像を切り出すようにしている。
これらの切り出した左画像及び右画像は、3Dパノラマ画像としてメモリカード161に保存される(図4E)。例えば、左右の2枚のパノラマ画像からマルチピクチャファイル(MPファイル:複数の画像が連結された形式のファイル)を生成し、このMPファイルをメディア制御部160を介してメモリカード161に記録する。尚、左右の2枚のパノラマ画像は、1つのMPファイルに保存する場合に限らず、互いに関連付けて保存されていれば、別々の画像ファイルで保存するようにしてもよい。
また、メインCPU100は、対応点検出部170により3D画像ごとに検出された対応点のうちから、該3D画像の中央付近の対応点(例えば、左画像の短冊状のスリット画像内の特徴点と、それに対応する右画像上の対応点)を特定し、これらの対応点のずれ量(画素数)を、画像ずらし量(以下、「CP量」という)として算出する。
即ち、メインCPU100は、上記のようにして算出した3D画像ごとのCP量と、3Dパノラマ画像(左画像)上のクロスポイントCPの座標(x,y)とを関連付け、これらの情報を、3Dパノラマ画像の付属情報としてMPファイルのヘッダ領域等に記録する。
図5は、各3D画像のクロスポイントCPの座標(x,y)に関連付けてCP量(Δx)が記録された付属情報の一例を示す図表である。
図6は、上記3Dパノラマ画像作成用の3D画像の取得及び3Dパノラマ合成の処理手順を示すフローチャートである。
図6において、操作部10のモードダイヤル10Bにより3Dパノラマ画像撮影モードを選択し、立体撮像装置1を手で持ち、一定方向にスイングさせながら撮影を開始する(ステップS10)。
メインCPU100は、パノラマ合成に必要な枚数を撮影したか否かを判別し(ステップS12)、必要な枚数の撮影が終了すると(「Yes」の場合)、3Dパノラマ画像撮影モードによる撮影を終了させ、必要な枚数の撮影が終了していない場合(「No」の場合)には、ステップS14に遷移させる。
ステップS14では、撮影された3D画像から対応点を検出する。即ち、3D画像のうちの左画像の中央付近から1つの特徴点を抽出し、この特徴点に対応する右画像の対応点を検出する。続いて、上記検出された対応点間のずれ量であるCP量を算出する(ステップS16)。
前記算出したCP量を、そのCP量を取得した3D画像ごとに保存する(ステップS18)。尚、CP量は、図5に示したように3Dパノラマ画像(左画像)上のクロスポイントCPの座標(x,y)に関連付けて保存される。
また、撮影された3D画像から、図4Aから図4Eで説明したように、前後の3D画像のオプティカルフロー(並進ベクトル)に基づいて短冊状のスリット画像を切り出し、並進ベクトルだけ上下左右方向にずらしながら各短冊状のスリット画像を合成(パノラマ合成)し、ステップS12に遷移させる(ステップS20)。
上記のようにしてパノラマ合成に必要な枚数分だけ上記ステップS12からステップS20を繰り返すことにより3Dパノラマ画像の作成及びその付属情報(CP量等)の算出が行われ、メモリカード161に3Dパノラマ画像が保存されるとともに、その付属情報が保存される。
尚、図6では、立体撮像装置1のスイング中に撮影された3D画像ごとにCP量の算出・保存、及びパノラマ画像の合成を行うようにした。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、パノラマ合成に必要な枚数分の3D画像を撮影し、これらの3D画像をSDRAM115に一時的に保存し、その後、3D画像ごとのCP量の算出、パノラマ合成等を行うようにしてもよい。
<3Dパノラマ画像の再生>
〔第1の実施の形態〕
次に、上記のようにしてメモリカード161に保存された3Dパノラマ画像を再生する場合について説明する。
図7は、3Dパノラマ画像の再生方法の第1の実施の形態を示すフローチャートである。
図7において、操作部10のモードダイヤル10Bにより3Dパノラマ画像再生モードを選択し、3Dパノラマ画像の再生を開始させる(ステップS30)。尚、3Dパノラマ画像の再生開始時には、メモリカード161から所定の3Dパノラマ画像を読み出し、SDRAM115に一時的に保存する。また、第1の実施の形態では、3Dパノラマ画像の付属情報として、図5に示すように複数の3D画像ごとのCP量が保存されているものとする。
まず、前記読み出した3Dパノラマ画像の左端から、液晶モニタDISP(図2)の画面のアスペクト比と同じアスペクト比となる表示用の3D画像を切り出すとともに、その切り出した3D画像の中央部(液晶モニタDISPの表示画面中央)のCP量を選択する(ステップS32)。このCP量の選択は、液晶モニタDISPに表示される3D画像(3Dパノラマ画像の一部)の中央部の、3Dパノラマ画像(左画像上)の位置(x座標)を求め、このx座標に最も近いx座標を有するクロスポイントCPに対応するCP量を選択する(図5参照)。
続いて、前記選択したCP量に基づいてそのCP量だけ左画像に対して右画像をずらすことにより視差調整を行い、この視差調整した左右の画像(3D画像)を液晶モニタDISPに表示させる(ステップS34)。
その後、3Dパノラマ画像のスクロール指示、又は3Dパノラマ画像を複数コマに分割した分割コマごとのコマ送り指示が発生したか否かを判別する(ステップS36)。スクロール指示又はコマ送り指示が発生すると、ステップS32に遷移させる。一方、所定期間内にスクロール指示、又はコマ送り指示が発生しない場合(即ち、3Dパノラマ画像の右端までの表示が終了すると)、読み出した3Dパノラマ画像の再生を終了させる。尚、スクロール再生時にスクロール指示を連続して発生させ、また、コマ送り再生時に一定のインターバルでコマ送り指示を発生させることにより、自動的にスクロール再生又はコマ送り再生を行うことができる。
ステップS32に基づいて次のスクロール位置、又はコマ位置に対応するCP量が選択されると、上記と同様にして選択されたCP量に基づく視差調整が行われる。
図8A及び図8Bは、それぞれ3Dパノラマ画像をスクロール再生、及びコマ送り再生する際のイメージ図である。図8A及び図8B上で、太線枠が液晶モニタDISPに表示される表示画像を示している。
図8Aに示すように、3Dパノラマ画像のスクロール再生時には、その3Dパノラマ画像のスクロール位置ごとに画面中央付近のCP量が選択され、視差調整が行われる。図8Bに示すように、3Dパノラマ画像のコマ送り再生時には、コマ送りされるコマごとに画面中央付近のCP量が選択され、視差調整が行われる。
上記のように3Dパノラマ画像のスクロール再生、又はコマ送り再生時に、画面中央付近のCP量に基づいて視差調整を行うようにしたため、画面中央付近の画像の視差をゼロにすることができる。これにより、3D画像の見え方に大きく影響するクロスポイント部分(左右画像の視差がゼロになる部分)が常に画面中央付近になり、スクロール再生又はコマ送り再生時に立体視しやすくなる。
尚、上記の第1の実施の形態では、3Dパノラマ画像を自動的にスクロール再生又はコマ送り再生させている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、操作部10の十字キー10Fの手動操作によりスクロール再生又はコマ送り再生を行うようにしてもよい。これによれば、3Dパノラマ画像をスクロール再生時又はコマ送り再生時に、任意にスクロール位置又はコマ位置で3Dパノラマ画像を停止させることができる。
また、手動操作によりスクロール再生を行わせる場合、スクロールの最中は画像の送りが開始される直前のCP量に基づいて視差調整を行う。そして、画像の送りが停止すると、その停止した画面中央付近のCP量に基づいて視差調整を行うようにしてもよい。これによれば、スクロールの最中の視差調整を固定することができ、視差変動による眼精疲労を低減することができる。
また、スクロールの最中は、左画像及び右画像のうちのいずれか一方の画像のみ(平面(2D)パノラマ画像)を液晶モニタDISPに表示させ、画像の送りが停止すると、その停止した画面中央付近のCP量に基づいて視差調整を行うようにしてもよい。
〔第2の実施の形態〕
図9は、3Dパノラマ画像の再生方法の第2の実施の形態を示すフローチャートである。
第2の実施の形態は、3Dパノラマ画像の付属情報として、CP量が保存されていない場合の再生方法に関する。尚、図7に示した第1の実施の形態と共通する部分には同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図9において、操作部10のモードダイヤル10Bにより3Dパノラマ画像再生モードを選択し、3Dパノラマ画像の再生を開始させる(ステップS40)。尚、3Dパノラマ画像の再生開始時には、メモリカード161から所定の3Dパノラマ画像を読み出し、SDRAM115に一時的に保存するが、CP量は保存されない。
第2の実施の形態では、3Dパノラマ画像の再生に先立ってCP量の算出等を行う。
即ち、メモリカード161から読み出した3Dパノラマ画像(左画像)から複数の特徴点を抽出し、これらの特徴点に対応する右画像の対応点を検出する(ステップS42)。尚、複数の特徴点の抽出は、3Dパノラマ画像の作成時の短冊状のスリット画像と同程度の幅で3Dパノラマ画像を分割し、分割した領域ごとに1つの特徴点を抽出することにより行う。
続いて、ステップS42で検出された対応点間のずれ量であるCP量を算出し(ステップS44)、この算出したCP量を、複数の特徴点の位置座標に関連付けてSDRAM115に保存する(ステップS46)。
その後、前記CP量を使用した3Dパノラマ画像のスクロール再生、又はコマ送り再生は、図7に示した第1の実施の形態と同様に行われる。
尚、3Dパノラマ画像の再生終了後は、SDRAM115に一時的に保存したCP量を、3Dパノラマ画像が保存されているMPファイルに付属情報として記録するようにしてもよい。
第2の実施の形態によれば、3Dパノラマ画像の付属情報としてCP量が保存されていない3Dパノラマ画像を入力した場合でも、スクロール位置又はコマ送りごとに視差調整された3Dパノラマ画像のスクロール再生、又はコマ送り再生を行うことができる。
〔第3の実施の形態〕
図10は、3Dパノラマ画像の再生方法の第3の実施の形態を示すフローチャートである。
第3の実施の形態は、図7に示した第1の実施の形態を変形させたものであり、第1の実施の形態に比べて、一点鎖線で囲んだ部分の処理が追加されている点で相違する。
この第3の実施の形態は、最初に3Dパノラマ画像全体を液晶モニタDISPに表示させる点で、第2の実施の形態と相違する。
図10において、操作部10のモードダイヤル10Bにより3Dパノラマ画像再生モードを選択し、3Dパノラマ画像の再生を開始させると(ステップS10)、メモリカード161から読み出した3Dパノラマ画像の中央部のCP量を選択する(ステップS50)。
続いて、前記選択したCP量に基づいてそのCP量だけ左画像に対して右画像をずらすことにより視差調整を行い、この視差調整した3Dパノラマ画像全体を液晶モニタDISPに表示させる(ステップS52)。
図11は、3Dパノラマ画像全体を表示している液晶モニタDISPの表示画面を示している。
次に、3Dパノラマ画像をスクロール再生又はコマ送り再生を行うためのズーム指示等が発生したか否かを判別する(ステップS54)。ズーム指示が発生しない場合には、ステップS52に遷移させ、引き続き3Dパノラマ画像全体を表示させ、ズーム指示が発生すると、ステップS32に遷移させる。前記ズーム指示は、3Dパノラマ画像全体が表示されてから一定時間経過後に自動的に発生させるようにしてもよいし、ユーザの操作部10での指示入力に基づいて発生させるようにしてもよい。
ズーム指示が発生してステップS32に遷移すると、3Dパノラマ画像をズームし、ズームした3Dパノラマ画像の左端から3Dパノラマ画像をスクロール再生、又はコマ送り再生させる(図8A及び図8B参照)。尚、3Dパノラマ画像をスクロール再生、又はコマ送り再生時には、図7に示した第1の実施の形態で説明したように、スクロール位置又はコマ送りごとに応じてCP量を選択し、その選択したCP量を使用した視差調整が行われる。
第3の実施の形態によれば、3Dパノラマ画像全体を確認してから、拡大ズームされた3Dパノラマ画像をスクロールさせ、又は分割コマ送りさせながら鑑賞することができる。
尚、図9に示した第2の実施の形態を変形し、上記第3の実施の形態と同様に最初に3Dパノラマ画像全体を液晶モニタDISPに表示させるようにしてもよい。この場合、3Dパノラマ画像全体を液晶モニタDISPに表示させている期間にCP量の算出等を行うことができる。また、3Dパノラマ画像全体を液晶モニタDISPに表示させる場合には、予め設定されたCP量(CP量=0も含む)により視差調整してもよい。
また、3Dパノラマ画像のスクロール再生又は分割コマ送り再生時のズーム倍率は、3Dパノラマ画像の縦方向の幅が、液晶モニタDISPの縦方向の幅に一致する倍率が好ましい。しかしながら、本発明の範囲はこの倍率に限定されるものではない。例えば、手動によるズーム操作により適宜調整できるようにしてもよい。
<CP量の算出の他の実施の形態>
図6で示した実施の形態では、パノラマ合成に使用した3D画像ごとに、その3D画像の中央付近の対応点からCP量を算出した。3Dパノラマ画像に対するCP量の算出のほかの実施の形態としては、3Dパノラマ画像中から主要な被写体を複数検出し、各被写体の左右のパノラマ画像間におけるずれ量を算出し、これをCP量とする。
主要な被写体を検出する検出手段としては、図2に示した顔検出部172を使用することができる。これによれば、3Dパノラマ画像に含まれる顔画像ごとにCP量が算出され、3Dパノラマ画像(左画像)上の各顔画像の位置に関連付けてCP量が保存されることになる。
また、3Dパノラマ画像中の主要な被写体としては、人物の顔のほか、建物、壁などの人工の建造物、樹木、林等の自然物が考えられる。これらの人工の建造物、樹木、林等の自然物は、公知のオブジェクト認識技術(例えば、オブジェクトごとの辞書データとの照合)により検知することができる。
従って、立体撮像装置1にオブジェクト検出手段(顔検出部172を含む)を設けることにより、3Dパノラマ画像中の主要な被写体(顔、人工の建造物、自然物等のオブジェクト)ごとにCP量を算出し、そのCP量を保存することができる。
〔第4の実施の形態〕
図12は、3Dパノラマ画像の再生方法の第4の実施の形態を示すフローチャートである。尚、図7に示した第1の実施の形態と共通する部分には同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図12において、操作部10のモードダイヤル10Bにより3Dパノラマ画像再生モードを選択し、3Dパノラマ画像の再生を開始させる(ステップS30´)。尚、3Dパノラマ画像の再生開始時には、メモリカード161から所定の3Dパノラマ画像を読み出し、SDRAM115に一時的に保存する。また、第4の実施の形態では、3Dパノラマ画像の付属情報として、3Dパノラマ画像中のオブジェクトごとにCP量が保存されているものとする。
3Dパノラマ画像の再生が開始されると、液晶モニタDISP(図2)に表示される3D画像(3Dパノラマ画像の一部)内で、その表示部中央に最も近いオブジェクトに対応するCP量を選択する(ステップS60)。
その後、前記CP量により視差調整した3Dパノラマ画像のスクロール再生、又はコマ送り再生は、図7に示した第1の実施の形態と同様に行われる。
第4の実施の形態によれば、3Dパノラマ画像のスクロール再生又はコマ送り再生時に、表示部中央に最も近いオブジェクトにクロスポイントが一致するように視差調整される。このため、スクロール再生又はコマ送り再生時に3Dパノラマ画像中のオブジェクト(主要な被写体)が立体視しやすくなる。
尚、第4の実施の形態では、液晶モニタDISPの表示部中央に最も近いオブジェクトに対応するCP量を選択するようにした。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、予めオブジェクトの種類に応じて優先順位(例えば、顔→建物→その他の順)を決めておき、表示画面中に種類の異なる複数のオブジェクトが存在する場合には、最も優先順位の高いオブジェクトに対応するCP量を選択するようにしてもよい。この場合、オブジェクトの種類を示す情報もCP量に関連付けて保存しておく必要がある。
<3Dパノラマ画像作成用の3D画像の取得及び3Dパノラマ合成の他の実施の形態>
図3及び図4Aから図4Eに示したように、3Dパノラマ合成用の3D画像を撮影する場合には、立体撮像装置1を一定方向にスイングさせるとともに、連続的に撮影(連写)させるようにした。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図13A及び図13Bに示すように撮影を行うようにしてもよい。
即ち、図13A及び図13Bに示すように立体撮像装置1により1枚目の3D画像を撮影する(図13A)。3Dパノラマ画像撮影モードが設定されている場合には、メインCPU100は、以後の所定枚数の3D画像の撮影が終了するまで、1枚目の3D画像に使用したピント位置、露出条件及びホワイトバランスゲインを固定するように制御する。
撮影者は、1枚目の3D画像の撮影が終了すると、立体撮像装置1をスイング(パンニング)させて撮影方向を変え、2枚目の3D画像の撮影を行う(図13B)。
このとき、撮影者は、図14に示すように1枚目の3D画像と2枚目の3D画像との一部が重なるように立体撮像装置1の撮影方向を調整して撮影を行う。メインCPU100は、3Dパノラマ画像撮影モード時には、先に撮影された3D画像の一部を、液晶モニタDISPに表示させ、次の撮影時の撮影方向のアシストを行うようにすることが好ましい。即ち、撮影者は、液晶モニタDISPに表示されている先に撮影された3D画像の一部と、スルー画とを見ながら撮影方向を決定することができる。
上記のようにして予め設定された枚数分、又はデフォルトで設定された枚数分の3D画像の撮影が終了すると、メインCPU100は、3Dパノラマ合成用の3D画像の撮影が終了したと判断し、以降の3Dパノラマ合成の処理に移行する。尚、このようにして取得した複数枚の3D画像から3Dパノラマ画像を合成するパノラマ合成方法は、公知の技術を使用することができる。
〔その他〕
図6に示した実施の形態では、連続的に取得した3D画像ごとに、左画像の中央付近から1つの特徴点を抽出し、この特徴点に対応する右画像の対応点を検出する。これらの検出した対応点間のずれ量からCP量を算出しているが、撮影シーンによっては左画像の中央付近の領域に対応点検出に適した特徴点が抽出できない場合がある。この場合には、予め設定されたCP量(CP量=0を含む)、隣接するCP量を補間して求めたCP量等を、その3D画像に対するCP量とする。
また、3Dパノラマ画像をスクロール再生する際に、スクロール位置ごとに視差調整できるように、算出された複数のCP量に基づいてスクロール位置に対応するCP量を補間(線形補間)により求め、これらのCP量も記録しておくようにしてもよい。
また、3Dパノラマ画像内のオブジェクトごとにCP量を算出する場合も上記と同様にして、オブジェクト間のCP量を補間演算により求め、これらのCP量も記録しておくようにしてもよい。
更に、この実施の形態では、左画像と右画像の特徴が一致する特定の対応点(被写体)のずれ量がゼロになるCP量(画像ずらし量)を求めるようにした。しかしながら、本発明は対応点のずれ量をゼロにする場合に限定されるものではない。例えば、所定の視差量(注目被写体が少し手前に飛び出す視差量)になるように画像ずらし量を求めるようにしてもよい。また、この所定の視差量は、ユーザが適宜設定できるようにしてもよい。
上記のようにしてスクロール位置ごとのCP量を補間して求めることにより、3Dパノラマ画像をスクロール再生させる際に、補間演算されたCP量を使用して連続的に視差調整を行うことができる。
また、この立体撮像装置1は、背面の液晶モニタDISPに3Dパノラマ画像を表示させるようにしているが、外部の3Dディスプレイに3Dパノラマ画像を表示させるための出力インターフェースを備えたものでもよい。
更に、撮影機能を有しないパーソナルコンピュータ等の機器により3Dパノラマ画像作成装置や3Dパノラマ画像再生装置を構成するようにしてもよい。この場合、一般の立体撮像装置により撮影された3Dパノラマ合成用の複数の3D画像を入力画像にする。
更にまた、本発明に係るパノラマ画像作成プログラムやパノラマ画像再生プログラムを、該プログラムが格納された記録媒体を介してコンピュータにインストールすることにより、該コンピュータを3Dパノラマ画像作成装置や3Dパノラマ画像再生装置として機能させるようにしてもよい。
また、本発明は上述した実施の形態に限定されず、各実施の形態を適宜組み合わせたり、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
1…立体撮像装置、10…操作部、100…メインCPU、101…ROM、102…フラッシュROM、110A…第1の撮影光学系、110B…第2の撮影光学系、111A…第1の撮像素子、111B…第2の撮像素子、115…SDRAM、117…3D画像作成部、119…表示制御部、160…メディア制御部、161…メモリカード、170…対応点検出部、172…顔検出部、L…第1の撮像部、R…第2の撮像部、DISP…液晶モニタ

Claims (42)

  1. 立体撮像装置により撮影された左画像及び右画像からなる立体画像であって、前記立体撮像装置を一定方向にスイングさせて連続的に撮影された複数の立体画像を取得する立体画像取得手段と、
    前記立体画像取得手段により取得された複数の立体画像のうちの左画像同士を合成するとともに、右画像同士を合成して左右のパノラマ画像からなる立体パノラマ画像を作成する立体パノラマ画像作成手段と、
    前記立体画像取得手段により取得された複数の立体画像の左画像と右画像の間、又は前記作成された立体パノラマ画像の左右のパノラマ画像の間で特徴がそれぞれ一致する対応点であって、視差調整用の複数の対応点を検出する対応点検出手段と、
    前記検出された複数の対応点の視差をそれぞれ所定の視差量にするための複数の画像ずらし量を算出する画像ずらし量算出手段と、
    前記作成された立体パノラマ画像を記録媒体に記録するとともに、前記視差調整用の複数の対応点の立体パノラマ画像上の位置情報と前記算出した複数の画像ずらし量とを関連付けて前記立体パノラマ画像の付属情報として前記記録媒体に記録する記録手段と、
    を備える立体パノラマ画像作成装置。
  2. 前記対応点検出手段は、前記立体画像取得手段により取得された立体画像の左画像と右画像の組ごとに1組の対応点を検出し、
    前記画像ずらし量算出手段は、前記検出された対応点の視差を前記所定の視差量にするための画像ずらし量を算出する、請求項1に記載の立体パノラマ画像作成装置。
  3. 前記対応点検出手段は、前記立体画像の左画像と右画像の組ごとに該立体画像の中央付近から前記1組の対応点を検出する、請求項2に記載の立体パノラマ画像作成装置。
  4. 前記画像ずらし量算出手段は、前記対応点検出手段により前記立体画像の中央付近から所要の対応点が検出されない場合には、予め設定された画像ずらし量を算出値とし、又は隣接する画像ずらし量を補間して画像ずらし量を算出する、請求項3に記載の立体パノラマ画像作成装置。
  5. 前記立体パノラマ画像作成手段は、前記立体画像取得手段により取得された複数の立体画像のうちの中央付近の短冊状のスリット画像を繋ぎ合わせて立体パノラマ画像を作成する、請求項1から4のいずれか1項に記載の立体パノラマ画像作成装置。
  6. 前記立体画像取得手段により取得された複数の立体画像又は前記作成された立体パノラマ画像中に含まれる所要のオブジェクトを検出するオブジェクト検出手段を更に備え、
    前記対応点検出手段は、前記オブジェクト検出手段により検出されたオブジェクトごとに対応点を検出する、請求項1に記載の立体パノラマ画像作成装置。
  7. 前記画像ずらし量算出手段により算出された複数の画像ずらし量に基づいて各対応点の間の画素ずらし量を補間して連続した画素ずらし量を算出する補間演算手段を更に備え、
    前記記録手段は、前記画像ずらし量算出手段により算出された複数の画像ずらし量とともに、前記補間演算手段により算出された画像ずらし量を前記記録媒体に記録する、請求項1から6のいずれか1項に記載の立体パノラマ画像作成装置。
  8. 前記所定の視差量はゼロである、請求項1から6のいずれか1項に記載の立体パノラマ画像作成装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の記録媒体から立体パノラマ画像と該立体パノラマ画像の付属情報とを読み出す読出手段と、
    前記読み出した立体パノラマ画像を所定の倍率に拡大させ、該拡大させた立体パノラマ画像を自動的に又は手動指示入力により立体ディスプレイ上でスクロール再生させ、又は前記立体パノラマ画像を複数コマに分割した分割コマごとにコマ送り再生させる再生手段と、
    前記再生手段による立体パノラマ画像のスクロール再生又はコマ送り再生時に、該立体パノラマ画像の付属情報として記録された複数の画像ずらし量のうちから、前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて該立体画像の視差調整を行う視差調整手段と、
    を備える立体パノラマ画像再生装置。
  10. 左右のパノラマ画像からなる立体パノラマ画像を取得する立体パノラマ画像取得手段と、
    前記取得した立体パノラマ画像の再生に先立って、該立体パノラマ画像から左右のパノラマ画像の間で特徴がそれぞれ一致する対応点であって、視差調整用の複数の対応点を検出する対応点検出手段と、
    前記検出された複数の対応点の視差を所定の視差量にするための画像ずらし量を算出する画像ずらし量算出手段と、
    前記視差調整用の複数の対応点の立体パノラマ画像上の位置情報と前記算出した複数の画像ずらし量とを関連付けて記憶する記憶手段と、
    前記取得した立体パノラマ画像を所定の倍率に拡大させ、該拡大させた立体パノラマ画像を自動的に又は手動指示入力により立体ディスプレイ上でスクロール再生させ、又は前記立体パノラマ画像を複数コマに分割した分割コマごとにコマ送り再生させる再生手段と、
    前記再生手段による立体パノラマ画像のスクロール再生又はコマ送り再生時に、該立体パノラマ画像に対応して前記記憶手段に記憶された複数の画像ずらし量のうちから、前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて前記立体画像の視差調整を行う視差調整手段と、
    を備える立体パノラマ画像再生装置。
  11. 前記対応点検出手段は、前記パノラマ画像を短冊状のスリット画像に分割したスリット画像ごとに1組の対応点を検出する、請求項10に記載の立体パノラマ画像再生装置。
  12. 前記画像ずらし量算出手段は、前記対応点検出手段により前記立体画像の中央付近から所要の対応点が検出されない場合には、予め設定された画像ずらし量を算出値とし、又は隣接する画像ずらし量を補間して画像ずらし量を算出する、請求項11に記載の立体パノラマ画像再生装置。
  13. 前記取得した立体パノラマ画像中に含まれる所要のオブジェクトを検出するオブジェクト検出手段を更に備え、
    前記対応点検出手段は、前記オブジェクト検出手段により検出されたオブジェクトごとに対応点を検出する、請求項10に記載の立体パノラマ画像再生装置。
  14. 前記画像ずらし量算出手段により算出された複数の画像ずらし量に基づいて各対応点の間の画素ずらし量を補間して連続した画素ずらし量を算出する補間演算手段を更に備え、
    前記記憶手段は、前記画像ずらし量算出手段により算出された複数の画像ずらし量とともに、前記補間演算手段により算出された画像ずらし量を記憶する、請求項10から13のいずれか1項に記載の立体パノラマ画像再生装置。
  15. 前記所定の視差量はゼロである、請求項10から14のいずれか1項に記載の立体パノラマ画像再生装置。
  16. 前記視差調整手段は、前記立体ディスプレイの画面中央、又は画面中央に最も近い画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて前記立体画像の視差調整を行う、請求項9から15のいずれか1項に記載の立体パノラマ画像再生装置。
  17. 前記視差調整手段は、前記再生手段が手動指示入力により立体パノラマ画像をスクロール再生させる際に、手動指示入力によるスクロール開始時に表示されている前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量をスクロール停止まで選択するとともに、スクロール停止時に該スクロール停止時に表示されている前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて前記立体画像の視差調整を行う、請求項9から16のいずれか1項に記載の立体パノラマ画像再生装置。
  18. 前記再生手段は、手動指示入力によるスクロール再生によるスクロール中は前記左画像及び右画像のうちのいずれか一方の画像のみを前記立体ディスプレイに表示させるとともに、スクロール停止時に立体画像を前記立体ディスプレイに表示させ、
    前記視差調整手段は、前記スクロール停止時に該スクロール停止時に表示されている前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて前記立体画像の視差調整を行う、請求項9から16のいずれか1項に記載の立体パノラマ画像再生装置。
  19. 前記再生手段は、前記立体パノラマ画像の全体を前記立体ディスプレイに表示させた後、該立体パノラマ画像を所定の倍率に拡大させてスクロール再生させ、又はコマ送り再生させる、請求項9から18のいずれか1項に記載の立体パノラマ画像再生装置。
  20. 立体撮像装置により撮影された左画像及び右画像からなる立体画像であって、前記立体撮像装置を一定方向にスイングさせて連続的に撮影された複数の立体画像を取得する立体画像取得ステップと、
    前記取得された複数の立体画像のうちの左画像同士を合成するとともに、右画像同士を合成して左右のパノラマ画像からなる立体パノラマ画像を作成する立体パノラマ画像作成ステップと、
    前記取得された複数の立体画像の左画像と右画像の間、又は前記作成された立体パノラマ画像の左右のパノラマ画像の間で特徴がそれぞれ一致する対応点であって、視差調整用の複数の対応点を検出する対応点検出ステップと、
    前記検出された複数の対応点の視差を所定の視差量にするための画像ずらし量を算出する画像ずらし量算出ステップと、
    前記作成された立体パノラマ画像を記録媒体に記録するとともに、前記視差調整用の複数の対応点の立体パノラマ画像上の位置情報と前記算出した複数の画像ずらし量とを関連付けて前記立体パノラマ画像の付属情報として前記記録媒体に記録する記録ステップと、
    を含む立体パノラマ画像作成方法。
  21. 前記対応点検出ステップは、前記取得された立体画像の左画像と右画像の組ごとに1組の対応点を検出し、
    前記画像ずらし量算出ステップは、前記立体画像ごとに検出された対応点のうちから1組の対応点を特定し、該対応点の視差を前記所定の視差量にするための画像ずらし量を算出する、請求項20に記載の立体パノラマ画像作成方法。
  22. 前記対応点検出ステップは、前記立体画像の左画像と右画像の組ごとに該立体画像の中央付近から前記1組の対応点を検出する、請求項21に記載の立体パノラマ画像作成方法。
  23. 前記画像ずらし量算出ステップは、前記対応点検出ステップにより前記立体画像の中央付近から所要の対応点が検出されない場合には、予め設定された画像ずらし量を算出値とし、又は隣接する画像ずらし量を補間して画像ずらし量を算出する、請求項22に記載の立体パノラマ画像作成方法。
  24. 前記立体パノラマ画像作成ステップは、前記取得された複数の立体画像のうちの中央付近の短冊状のスリット画像を繋ぎ合わせて立体パノラマ画像を作成する、請求項20から23のいずれか1項に記載の立体パノラマ画像作成方法。
  25. 前記取得された複数の立体画像又は前記作成された立体パノラマ画像中に含まれる所要のオブジェクトを検出するオブジェクト検出ステップを更に含み、
    前記対応点検出ステップは、前記オブジェクト検出手段により検出されたオブジェクトごとに対応点を検出する、請求項20に記載の立体パノラマ画像作成方法。
  26. 前記画像ずらし量算出ステップにより算出された複数の画像ずらし量に基づいて各対応点の間の画素ずらし量を補間して連続した画素ずらし量を算出する補間演算ステップを更に含み、
    前記記録ステップは、前記画像ずらし量算出ステップにより算出された複数の画像ずらし量とともに、前記補間演算ステップにより算出された画像ずらし量を前記記録媒体に記録する、請求項20から25のいずれか1項に記載の立体パノラマ画像作成方法。
  27. 前記所定の視差量はゼロである、請求項20から25のいずれか1項に記載の立体パノラマ画像作成方法。
  28. 請求項20から27のいずれか1項に記載の記録媒体から立体パノラマ画像と該立体パノラマ画像の付属情報とを読み出す読出ステップと、
    前記読み出した立体パノラマ画像を所定の倍率に拡大させ、該拡大させた立体パノラマ画像を自動的に又は手動指示入力により立体ディスプレイ上でスクロール再生させ、又は前記立体パノラマ画像を複数コマに分割した分割コマごとにコマ送り再生させる再生ステップと、
    前記再生ステップによる立体パノラマ画像のスクロール再生又はコマ送り再生時に、該立体パノラマ画像の付属情報として記録された複数の画像ずらし量のうちから、前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて該立体画像の視差調整を行う視差調整ステップと、
    を含む立体パノラマ画像再生方法。
  29. 左右のパノラマ画像からなる立体パノラマ画像を取得する立体パノラマ画像取得ステップと、
    前記取得した立体パノラマ画像の再生に先立って、該立体パノラマ画像から左右のパノラマ画像の間で特徴がそれぞれ一致する対応点であって、視差調整用の複数の対応点を検出する対応点検出ステップと、
    前記検出された複数の対応点の視差を所定の視差量にするための画像ずらし量を算出する画像ずらし量算出ステップと、
    前記視差調整用の複数の対応点の立体パノラマ画像上の位置情報と前記算出した複数の画像ずらし量とを関連付けて記憶する記憶ステップと、
    前記取得した立体パノラマ画像を所定の倍率に拡大させ、該拡大させた立体パノラマ画像を自動的に又は手動指示入力により立体ディスプレイ上でスクロール再生させ、又は前記立体パノラマ画像を複数コマに分割した分割コマごとにコマ送り再生させる再生ステップと、
    前記再生ステップによる立体パノラマ画像のスクロール再生又はコマ送り再生時に、該立体パノラマ画像に対応して前記記憶手段に記憶された複数の画像ずらし量のうちから、前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて前記立体画像の視差調整を行う視差調整ステップと、
    を含む立体パノラマ画像再生方法。
  30. 前記対応点検出ステップは、前記パノラマ画像を短冊状のスリット画像に分割したスリット画像ごとに1組の対応点を検出する、請求項29に記載の立体パノラマ画像再生方法。
  31. 前記画像ずらし量算出ステップは、前記対応点検出ステップにより前記立体画像の中央付近から所要の対応点が検出されない場合には、予め設定された画像ずらし量を算出値とし、又は隣接する画像ずらし量を補間して画像ずらし量を算出する、請求項30に記載の立体パノラマ画像再生方法。
  32. 前記取得した立体パノラマ画像中に含まれる所要のオブジェクトを検出するオブジェクト検出ステップを更に含み、
    前記対応点検出ステップは、前記オブジェクト検出ステップにより検出されたオブジェクトごとに対応点を検出する、請求項29に記載の立体パノラマ画像再生方法。
  33. 前記画像ずらし量算出ステップにより算出された複数の画像ずらし量に基づいて各対応点の間の画素ずらし量を補間して連続した画素ずらし量を算出する補間演算ステップを更に含み、
    前記記憶ステップは、前記画像ずらし量算出ステップにより算出された複数の画像ずらし量とともに、前記補間演算ステップにより算出された画像ずらし量を記憶する、請求項29から32のいずれか1項に記載の立体パノラマ画像再生方法。
  34. 前記所定の視差量はゼロである、請求項29から33のいずれか1項に記載の立体パノラマ画像再生方法。
  35. 前記視差調整ステップは、前記立体ディスプレイの画面中央、又は画面中央に最も近い画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて前記立体画像の視差調整を行う、請求項28から34のいずれか1項に記載の立体パノラマ画像再生方法。
  36. 前記視差調整ステップは、前記再生ステップにおいて手動指示入力により立体パノラマ画像をスクロール再生する際に、手動指示入力によるスクロール開始時に表示されている前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量をスクロール停止まで選択するとともに、スクロール停止時に該スクロール停止時に表示されている前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて前記立体画像の視差調整を行う、請求項28から35のいずれか1項に記載の立体パノラマ画像再生方法。
  37. 前記再生ステップは、手動指示入力によるスクロール再生によるスクロール中は前記左画像及び右画像のうちのいずれか一方の画像のみを前記立体ディスプレイに表示させるとともに、スクロール停止時に立体画像を前記立体ディスプレイに表示させ、
    前記視差調整ステップは、前記スクロール停止時に該スクロール停止時に表示されている前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて前記立体画像の視差調整を行う、請求項28から35のいずれか1項に記載の立体パノラマ画像再生方法。
  38. 前記再生ステップは、前記立体パノラマ画像の全体を前記立体ディスプレイに表示させた後、該立体パノラマ画像を所定の倍率に拡大させてスクロール再生させ、又はコマ送り再生させる、請求項28から37のいずれか1項に記載の立体パノラマ画像再生方法。
  39. 立体撮像装置により撮影された左画像及び右画像からなる立体画像であって、前記立体撮像装置を一定方向にスイングさせて連続的に撮影された複数の立体画像を取得する立体画像取得機能と、
    前記立体画像取得機能により取得された複数の立体画像のうちの左画像同士を合成するとともに、右画像同士を合成して左右のパノラマ画像からなる立体パノラマ画像を作成する立体パノラマ画像作成機能と、
    前記立体画像取得機能により取得された複数の立体画像の左画像と右画像の間、又は前記作成された立体パノラマ画像の左右のパノラマ画像の間で特徴がそれぞれ一致する対応点であって、視差調整用の複数の対応点を検出する対応点検出機能と、
    前記検出された複数の対応点の視差をそれぞれ所定の視差量にするための複数の画像ずらし量を算出する画像ずらし量算出機能と、
    前記作成された立体パノラマ画像を記録媒体に記録するとともに、前記視差調整用の複数の対応点の立体パノラマ画像上の位置情報と前記算出した複数の画像ずらし量とを関連付けて前記立体パノラマ画像の付属情報として前記記録媒体に記録する記録機能と、
    をコンピュータにより実現させる立体パノラマ画像作成プログラム。
  40. 左右のパノラマ画像からなる立体パノラマ画像を取得する立体パノラマ画像取得機能と、
    前記取得した立体パノラマ画像の再生に先立って、該立体パノラマ画像から左右のパノラマ画像の間で特徴がそれぞれ一致する対応点であって、視差調整用の複数の対応点を検出する対応点検出機能と、
    前記検出された複数の対応点の視差を所定の視差量にするための画像ずらし量を算出する画像ずらし量算出機能と、
    前記視差調整用の複数の対応点の立体パノラマ画像上の位置情報と前記算出した複数の画像ずらし量とを関連付けて記憶する記憶機能と、
    前記取得した立体パノラマ画像を所定の倍率に拡大させ、該拡大させた立体パノラマ画像を自動的に又は手動指示入力により立体ディスプレイ上でスクロール再生させ、又は前記立体パノラマ画像を複数コマに分割した分割コマごとにコマ送り再生させる再生機能と、
    前記再生機能による立体パノラマ画像のスクロール再生又はコマ送り再生時に、該立体パノラマ画像に対応して前記記憶機能により記憶された複数の画像ずらし量のうちから、前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて前記立体画像の視差調整を行う視差調整機能と、
    をコンピュータにより実現させる立体パノラマ画像再生プログラム。
  41. コンピュータ読取可能な記録媒体であって、前記指令がプロセッサーによって読み取られて実行された場合に、前記プロセッサーが、
    立体撮像装置により撮影された左画像及び右画像からなる立体画像であって、前記立体撮像装置を一定方向にスイングさせて連続的に撮影された複数の立体画像を取得する立体画像取得ステップと、
    前記立体画像取得ステップにおいて取得された複数の立体画像のうちの左画像同士を合成するとともに、右画像同士を合成して左右のパノラマ画像からなる立体パノラマ画像を作成する立体パノラマ画像作成ステップと、
    前記立体画像取得ステップにおいて取得された複数の立体画像の左画像と右画像の間、又は前記作成された立体パノラマ画像の左右のパノラマ画像の間で特徴がそれぞれ一致する対応点であって、視差調整用の複数の対応点を検出する対応点検出ステップと、
    前記検出された複数の対応点の視差をそれぞれ所定の視差量にするための複数の画像ずらし量を算出する画像ずらし量算出ステップと、
    前記作成された立体パノラマ画像を記録媒体に記録するとともに、前記視差調整用の複数の対応点の立体パノラマ画像上の位置情報と前記算出した複数の画像ずらし量とを関連付けて前記立体パノラマ画像の付属情報として前記記録媒体に記録する記録ステップと、
    を実行するように構成された記録媒体。
  42. コンピュータ読取可能な記録媒体であって、前記指令がプロセッサーによって読み取られて実行された場合に、前記プロセッサーが、
    左右のパノラマ画像からなる立体パノラマ画像を取得する立体パノラマ画像取得ステップと、
    前記取得した立体パノラマ画像の再生に先立って、該立体パノラマ画像から左右のパノラマ画像の間で特徴がそれぞれ一致する対応点であって、視差調整用の複数の対応点を検出する対応点検出ステップと、
    前記検出された複数の対応点の視差を所定の視差量にするための画像ずらし量を算出する画像ずらし量算出ステップと、
    前記視差調整用の複数の対応点の立体パノラマ画像上の位置情報と前記算出した複数の画像ずらし量とを関連付けて記憶する記憶ステップと、
    前記取得した立体パノラマ画像を所定の倍率に拡大させ、該拡大させた立体パノラマ画像を自動的に又は手動指示入力により立体ディスプレイ上でスクロール再生させ、又は前記立体パノラマ画像を複数コマに分割した分割コマごとにコマ送り再生させる再生ステップと、
    前記再生ステップにおける立体パノラマ画像のスクロール再生又はコマ送り再生時に、該立体パノラマ画像に対応して前記記憶ステップにおいて記憶された複数の画像ずらし量のうちから、前記立体ディスプレイの画面内の立体画像に対応する1つの画像ずらし量を選択し、該選択した画像ずらし量に基づいて前記立体画像の視差調整を行う視差調整ステップと、
    を実行するように構成された記録媒体。
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