JP2005039401A - 立体カメラ及び立体画像の撮影方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】省電力化を図ることができる立体カメラを提供する。
【解決手段】各々被写体像を結像するための光学ユニット13A及び光学ユニット13Bが含まれる第1撮像系88A及び第2撮像系88Bによりそれぞれ被写体像を示す画像信号を取得し、当該画像信号を立体画像信号処理部23により合成して立体画像を撮影するにあたり、光学ズーム倍率を変更する際に、第1撮像系88Aの光学ズーム倍率を変更するズームモータ53Aのみを駆動させ、当該変更が終了した後に、ズームモータ53Aによる最終的な光学ズーム倍率と一致するように第2撮像系88Bの光学ズーム倍率を変更するズームモータ53Bを駆動させる。
【選択図】 図2
【解決手段】各々被写体像を結像するための光学ユニット13A及び光学ユニット13Bが含まれる第1撮像系88A及び第2撮像系88Bによりそれぞれ被写体像を示す画像信号を取得し、当該画像信号を立体画像信号処理部23により合成して立体画像を撮影するにあたり、光学ズーム倍率を変更する際に、第1撮像系88Aの光学ズーム倍率を変更するズームモータ53Aのみを駆動させ、当該変更が終了した後に、ズームモータ53Aによる最終的な光学ズーム倍率と一致するように第2撮像系88Bの光学ズーム倍率を変更するズームモータ53Bを駆動させる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各々被写体像を結像するための光学系が含まれる第1の撮像手段及び第2の撮像手段によりそれぞれ被写体像を示す画像情報を取得し、当該画像情報を合成して立体画像を撮影する立体カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、立体画像に対する関心が高まっており、立体画像が撮影可能な立体カメラが増えてきている。この種の立体カメラでは、視差を考慮した右目用の画像及び左目用の画像を取得して立体画像が得られるようになっており、一例として、1つのカメラユニットで光学的に右目用の光軸と左目用の光軸とに切り替えながら画像情報を取得するものや、異なる2位置に設けられた2つのカメラユニットを用いて右目用、左目用の画像情報を取得するものがある。
【0003】
この種の立体カメラでは、3次元(立体)の撮影だけでなく2次元の撮影も実行可能であり、例えば、2つのカメラユニットを備えた構成においては、3次元の立体画像を撮影する際には2つのカメラユニットを使用し、2次元の通常の画像を撮影する際には何れか一方のカメラユニットのみを使用するというように、使用するカメラユニットを切り替えることにより立体画像の撮影及び通常の画像の撮影を行なうのが一般的である。
【0004】
このような立体カメラにおいて3次元の撮影及び2次元の撮影を実行する技術として、従来、通常の2次元の映像を撮影する際に2つのカメラユニットを無駄なく用いると共に、3次元の立体映像を簡単に撮影することを目的として、一方のビデオカメラ(上記「カメラユニット」に相当)の撮像レンズにズームレンズを用いると共に、他方のビデオカメラの撮像レンズに固定倍率レンズを用い、通常の2次元画像を撮影するときにはワイドと望遠の拡大された画像を同時に撮影して任意に切り替えられるようにし、3次元画像を撮影するときには電子ズームにより2つのビデオカメラ間のズーム倍率の一致を図って撮影を行うようにした技術があった(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、上記立体カメラに関する技術として、従来、3次元の映像を撮影する際に、2つのカメラユニットのズーム操作による画角の連動を容易かつ精度よく行なうことを目的として、一方のカメラユニットのレンズ系を駆動する位置制御部に位置制御信号を入力すると共に、当該位置制御信号に基づき駆動されるレンズ系の位置を検出し、当該検出した位置を他方のカメラユニットのレンズ系を駆動する位置制御部に位置制御信号として入力するようにした技術があった(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−215012号公報
【特許文献2】
特開平11−27702号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2の技術によれば、3次元の映像の撮影のために画角を調整する際に、2つのカメラユニットのレンズ系が連動して駆動されるため、焦点距離の調整については迅速かつ精度よく行なえるものの、通常の2次元の映像を撮影する場合に比べ、消費電力が増大する、という問題点があった。
【0008】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、省電力化を図ることができる立体カメラ及び立体画像の撮影方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の立体カメラは、各々被写体像を結像するための光学系が含まれる第1の撮像手段及び第2の撮像手段によりそれぞれ被写体像を示す画像情報を取得し、当該画像情報を合成して立体画像を撮影する立体カメラであって、前記第1の撮像手段の光学ズーム倍率を変更する第1の変更手段と、前記第2の撮像手段の光学ズーム倍率を変更する第2の変更手段と、立体画像の撮影時において前記光学ズーム倍率を変更する際に、前記第1の変更手段及び前記第2の変更手段の何れか一方のみを作動させ、当該変更が終了した後に、前記一方の変更手段による最終的な光学ズーム倍率と一致するように他方の変更手段を作動させる作動制御手段と、を備えている。
【0010】
請求項1に記載の立体カメラによれば、各々被写体像を結像するための光学系が含まれる第1の撮像手段及び第2の撮像手段によりそれぞれ被写体像を示す画像情報が取得され、当該画像情報が合成されて立体画像が撮影される。また、本発明の立体カメラでは、第1の撮像手段及び第2の撮像手段の光学ズーム倍率がそれぞれ第1の変更手段及び第2の変更手段により変更される。
【0011】
なお、上記変更手段には、光学系に含まれる、光学ズーム倍率を変更するための可動部材や可動機構等を動かすために駆動されるモータ等の、作動又は駆動により電力を消費する部品を含めることができる。
【0012】
ここで、本発明では、立体画像の撮影時において前記光学ズーム倍率を変更する際に、前記第1の変更手段及び前記第2の変更手段の何れか一方のみが作動され、さらに、一方の変更手段のみによる光学ズーム倍率の変更が終了した後に、当該一方の変更手段による最終的な光学ズーム倍率と一致するように他方の変更手段が作動される。
【0013】
すなわち、光学ズーム倍率の変更は、高倍率側への変更及び低倍率側への変更を適宜繰り返して微調整しつつ行なわれることが一般的であり、光学ズーム倍率の変更前の倍率から所望とする倍率に至るまで、一方向のみの変更で済むことは極めて少ない。
【0014】
この点に着目し、本発明では、立体画像の撮影時において光学ズーム倍率を変更する際に、所望とする最終的な光学ズーム倍率となるまでの変更が終了するまでは一方の変更手段のみを作動させて、一方の撮像手段の光学ズーム倍率のみを変更する。
【0015】
そして、本発明では、光学ズーム倍率が変更された撮像手段の最終的な光学ズーム倍率と他方の撮像手段の光学ズーム倍率とが一致するように他方の変更手段を作動させるので、当該他方の変更手段によるズーム倍率の変更を一方向のみの変更により最短で行うことができ、各撮像手段の光学ズーム倍率が連動して変更するように各駆動手段を並行して駆動する場合に比べ、消費電力を低減させることができる。
【0016】
このように、請求項1に記載の立体カメラによれば、各々被写体像を結像するための光学系が含まれる第1の撮像手段及び第2の撮像手段によりそれぞれ被写体像を示す画像情報を取得し、当該画像情報を合成して立体画像を撮影するにあたり、光学ズーム倍率を変更する際に、第1の撮像手段の光学ズーム倍率を変更する第1の変更手段及び第2の撮像手段の光学ズーム倍率を変更する第2の変更手段の何れか一方のみを作動させ、当該変更が終了した後に、前記一方の変更手段による最終的な光学ズーム倍率と一致するように他方の変更手段を作動させるようにしているので、省電力化を図ることができる。
【0017】
ところで、請求項1に記載の立体カメラでは、一方の変更手段により光学ズーム倍率が決定された後に、他方の変更手段による光学ズーム倍率の変更が完了するのを待って各撮像手段による画像情報が取得される。
【0018】
よって、本発明では、光学ズーム倍率が決定されたタイミングと実際に各撮像手段により画像情報を取得するタイミングとに時間差が生じることになるが、この時間差が大きくなると、動きのある被写体を撮影する際にはシャッターチャンスを逃してしまうことも考えられる。
【0019】
そこで、請求項2に記載の立体カメラは、請求項1に記載の発明において、前記作動制御手段は、前記他方の変更手段により変更される前記光学ズーム倍率が、取り得る範囲内の中央の倍率となるように、予め前記他方の変更手段を作動させるようにしている。
【0020】
これにより、他方の変更手段による光学ズーム倍率の変更に要する期間が、最大でも光学ズーム倍率の取り得る範囲内の一端から他端まで変更させるのに要する期間の約半分とすることができ、光学ズーム倍率が決定されたタイミングと実際に各撮像手段により画像情報を取得するタイミングとの時間差を小さくすることができる。
【0021】
また、請求項3に記載の立体カメラのように、請求項1又は請求項2に記載の発明において、撮影時の消費電力を低減させる省電力モード及び通常モードの何れか一方に選択的に動作モードを切り替える切替手段を更に備え、前記作動制御手段は、前記通常モードでの撮影時には前記第1の変更手段及び前記第2の変更手段を光学ズーム倍率が互いに一致するように連動して作動させてもよい。
【0022】
これにより、動作モードが通常モードとされている場合には、光学ズーム倍率が決定されたタイミングと実際に各撮像手段により画像情報を取得するタイミングとの時間差を最小限に抑えることができる。
【0023】
一方、上記目的を達成するために、請求項4に記載の立体画像の撮影方法は、各々被写体像を結像するための光学系が含まれる第1の撮像手段及び第2の撮像手段によりそれぞれ被写体像を示す画像情報を取得し、当該画像情報を合成して立体画像を撮影する立体画像の撮影方法であって、光学ズーム倍率を変更する際に、前記第1の撮像手段及び前記第2の撮像手段の何れか一方のみの光学ズーム倍率を変更し、当該変更が終了した後に、前記一方の撮像手段の最終的な光学ズーム倍率と一致するように他方の撮像手段の光学ズーム倍率を変更するものである。
【0024】
従って、請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様に作用するので、請求項1に記載の発明と同様に、省電力化を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、ここでは、本発明を立体静止画像及び通常(2次元)の静止画像の撮影を行う機能を有するデジタルカメラに適用した場合について説明する。
【0026】
まず、図1を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の外観上の構成を説明する。同図に示すように、デジタルカメラ10の正面には、各々被写体像を結像させるためのレンズ12A及びレンズ12Bと、撮影する被写体の構図を決定するために用いられるファインダ70と、が備えられている。また、デジタルカメラ10の上面には、撮影を実行する際に撮影者によって押圧操作されるレリーズボタン(所謂シャッター)52Aと、電源スイッチ52Eと、が備えられている。
【0027】
なお、本実施の形態に係るレリーズボタン52Aは、中間位置まで押下される状態(以下、「半押し状態」という。)と、当該中間位置を超えた最終押下位置まで押下される状態(以下、「全押し状態」という。)と、の2段階の押圧操作が検出可能に構成されている。そして、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、レリーズボタン52Aを半押し状態にすることによりAE(Automatic Exposure、自動露出)機能が働いて露出状態(シャッタースピード、絞りの状態)が設定された後、AF(Auto Focus、自動合焦)機能が働いて合焦制御され、その後、引き続き全押し状態にすると露光(撮影)が行われる。
【0028】
一方、デジタルカメラ10の背面には、前述のファインダ70の接眼部と、撮影によって得られたデジタル画像データにより示される被写体像や各種メニュー画面、メッセージ等を表示するための液晶ディスプレイ(以下、「LCD」という。)30と、撮影を行うモードである撮影モード及び撮影によって得られたデジタル画像データにより示される被写体像をLCD30に表示(再生)するモードである再生モードの何れかのモードに設定するために操作されるモード切替スイッチ52Bと、十字カーソルボタン52Cと、撮影時に被写体像のズーミング(拡大及び縮小)を行うときに操作されるズームスイッチ52Dと、が備えられている。
【0029】
なお、LCD30には、液晶表示部とバックライトとの間に、該バックライトからの光を部分的に遮る複数の遮光部が所定の間隔毎に設けられた視差バリアが備えられている。視差バリアはスイッチ液晶によって構成されており、オン/オフを切り替えることにより遮光部での遮光/透光が切り替えられる。これにより、立体画像の表示と通常画像の表示とを可能としており、LCD30に立体画像を表示する際には、視差バリアをオンすることによって光を部分的に分散させ、左目用、右目用の画像をそれぞれ左右の目に届くようにする。
【0030】
また、十字カーソルボタン52Cは、LCD30の表示領域における上・下・左・右の4方向の移動方向を示す4つの矢印キー及び当該4つの矢印キーの中央部に位置された決定キーの合計5つのキーを含んで構成されている。また、ズームスイッチ52Dは、同図の‘T’の位置に対応し、かつ被写体像を拡大するときに操作されるテレ・スイッチと、同図の‘W’の位置に対応し、かつ被写体像を縮小するときに操作されるワイド・スイッチと、により構成されている。
【0031】
一方、デジタルカメラ10の側面には、撮影によって得られたデジタル画像データが記録可能な記録メディア(ここでは、当該デジタル画像データが画像ファイルとして記録される記録メディア。)を装着することができるスロットSLが設けられている。
【0032】
次に、図2を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の電気系の構成を説明する。
【0033】
同図に示すように、デジタルカメラ10は、前述のレンズ12A及び焦点調整モータ51A、ズームモータ53A及び絞り駆動モータ55Aを含んで構成された光学ユニット13Aと、レンズ12Aの光軸後方に配設されたCCD(電荷結合素子)14Aと、相関二重サンプリング回路(以下、「CDS」という。)16Aと、入力されたアナログ信号をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器(以下、「ADC」という。)18Aと、を含んで構成された第1撮像系88Aを備えている。また、デジタルカメラ10は、前述のレンズ12Bを含んで構成された光学ユニット13Bと、レンズ12Bの光軸後方に配設されたCCD14Bと、CDS16Bと、ADC18Bと、を含んで構成された第2撮像系88Bを備えている。
【0034】
すなわち、本実施の形態に係るデジタルカメラ10は、互いに同様の構成とされた第1撮像系88A及び第2撮像系88Bの2つの撮像系を備えており、これらを用いることによって立体撮影を可能としている。なお、通常の2次元の撮影を行う際には、第1撮像系88A及び第2撮像系88Bの何れか一方が選択的に用いられる。
【0035】
第1撮像系88Aにおいて、CCD14Aの出力端はCDS16Aの入力端に、CDS16Aの出力端はADC18Aの入力端に、各々接続されている。同様に、第2撮像系88Bにおいても、CCD14Bの出力端はCDS16Bの入力端に、CDS16Bの出力端はADC18Bの入力端に、各々接続されている。
【0036】
ここで、CDS16A及びCDS16Bによる相関二重サンプリング処理は、固体撮像素子の出力信号に含まれるノイズ(特に熱雑音)等を軽減することを目的として、固体撮像素子の1画素毎の出力信号に含まれるフィードスルー成分レベルと画素信号成分レベルとの差をとることにより正確な画素データを得る処理である。
【0037】
一方、デジタルカメラ10は、所定容量のラインバッファを内蔵すると共に入力されたデジタル画像データを後述する第2メモリ40の所定領域に直接記憶させる制御を行う画像入力コントローラ20と、デジタル画像データに対して各種画像処理を施す画像信号処理回路22と、第1撮像系88A及び第2撮像系88Bにより得られた2つのデジタル画像データに基づいて右目用の画像及び左目用の画像が合成された立体画像を示すデジタル画像データを生成する立体画像信号処理回路23と、所定の圧縮形式でデジタル画像データに対して圧縮処理を施す一方、圧縮処理されたデジタル画像データに対して圧縮形式に応じた形式で伸張処理を施す圧縮・伸張処理回路24と、デジタル画像データにより示される画像やメニュー画面等をLCD30に表示させるための信号を生成してLCD30に供給する一方、LCD30に表示させる画像を示す映像信号(本実施の形態では、NTSC信号。)を生成してビデオ出力端子OUTに出力するビデオ/LCDエンコーダ28と、を含んで構成されている。なお、画像入力コントローラ20の入力端はADC18A及びADC18Bの出力端に接続されている。
【0038】
また、デジタルカメラ10は、デジタルカメラ10全体の動作を司るCPU(中央演算処理装置)32と、AF機能を働かせるために必要とされる物理量(本実施の形態では、撮影に用いられているCCD14A及びCCD14Bの少なくとも一方による撮像によって得られた画像のコントラスト値。)を検出するAF検出回路34と、AE機能及びAWB(Automatic White Balance)機能を働かせるために必要とされる物理量(本実施の形態では、撮影に用いられているCCD14A及びCCD14Bの少なくとも一方による撮像によって得られた画像の明るさを示す量(以下、「測光データ」という。)。)を検出するAE・AWB検出回路36と、CPU32による各種処理の実行時のワークエリア等として用いられるSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)により構成された第1メモリ38と、主として撮影により得られたデジタル画像データを記憶するVRAM(Video RAM)により構成された第2メモリ40と、を含んで構成されている。
【0039】
更に、デジタルカメラ10は、スロットSLに装着された記録メディア43をデジタルカメラ10でアクセス可能とするためのメディアコントローラ42と、スピーカ72と、スピーカ72によって外部に音声情報を出力するための処理を行う音声出力処理部46と、2系統設けられたマイク(ステレオマイク)とアンプ84を介して入力された音声情報を示すアナログ信号をデジタルカメラ10において取り扱うことのできるデジタル音声データに変換する等の処理を行う音声入力処理部82と、を含んで構成されている。
【0040】
以上の画像入力コントローラ20、画像信号処理回路22、立体画像信号処理回路23、圧縮・伸張処理回路24、ビデオ/LCDエンコーダ28、CPU32、AF検出回路34、AE・AWB検出回路36、第1メモリ38、第2メモリ40、メディアコントローラ42、音声出力処理部46、及び音声入力処理部82は、各々システムバスBUSを介して相互に接続されている。
【0041】
従って、CPU32は、画像入力コントローラ20、画像信号処理回路22、立体画像信号処理回路23、圧縮・伸張処理回路24、及びビデオ/LCDエンコーダ28の各々の作動の制御と、AF検出回路34及びAE・AWB検出回路36により検出された物理量の取得と、第1メモリ38、第2メモリ40、及び記録メディア43へのアクセスと、音声出力処理部46を介したスピーカ72による音声情報の出力と、マイク、アンプ84及び音声入力処理部82を介した音声情報の入力と、を各々行うことができる。
【0042】
なお、LCD30に設けられた視差バリアはCPU32に接続(接続線は図示省略。)されており、視差バリアのオン/オフはCPU32により切り替えが行われる。
【0043】
一方、第1撮像系88Aには、主としてCCD14Aを駆動させるためのタイミング信号を生成してCCD14Aに供給するタイミングジェネレータ48Aが設けられており、当該タイミングジェネレータ48Aの入力端はCPU32に、出力端はCCD14Aに、各々接続されており、CCD14Aの駆動は、CPU32によりタイミングジェネレータ48Aを介して制御される。
【0044】
更に、CPU32は第1撮像系88Aに設けられたモータ駆動部50Aの入力端に接続され、モータ駆動部50Aの出力端は光学ユニット13Aに備えられた焦点調整モータ51A、ズームモータ53A及び絞り駆動モータ55Aに接続されている。
【0045】
本実施の形態に係る光学ユニット13Aに含まれるレンズ12Aは複数枚のレンズを有し、焦点距離の変更(変倍)が可能なズームレンズとして構成されており、レンズ駆動機構を備えている。このレンズ駆動機構に、上記焦点調整モータ51A、ズームモータ53A及び絞り駆動モータ55Aも含まれており、各々CPU32の制御下でモータ駆動部50Aから供給された駆動信号によって駆動される。
【0046】
CPU32は、光学ズーム倍率を変更する際にはズームモータ53Aを駆動制御して光学ユニット13Aに含まれるレンズの焦点距離を変化させる。
【0047】
また、CPU32は、CCD14Aによる撮像によって得られた画像のコントラスト値が最大となるように上記焦点調整モータ51Aを駆動制御することによって合焦制御を行う。すなわち、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、合焦制御として、読み取られた画像のコントラストが最大となるようにレンズの位置を設定する、所謂TTL(Through The Lens)方式を採用している。
【0048】
なお、第2撮像系88Bにも、第1撮像系88Aのものと同一の構成とされたタイミングジェネレータ48B及びモータ駆動部50Bが備えられており、第1撮像系88Aと同様に、これらを介してCPU32により、CCD14Bの駆動と、光学ユニット13Bに備えられた焦点調整モータ51B、ズームモータ53B及び絞り駆動モータ55Bの駆動と、が制御される。
【0049】
更に、前述のレリーズボタン52A、モード切替スイッチ52B、十字カーソルボタン52C、ズームスイッチ52D、及び電源スイッチ52Eの各種ボタン類及びスイッチ類(図2では、「操作部52」と総称。)はCPU32に接続されており、CPU32は、これらのボタン類及びスイッチ類に対する操作状態を常時把握できる。
【0050】
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10には、電源回路54と電池56が備えられており、電源回路54は、CPU32による制御の下に、電池56から入力された電力に基づいて適切な作動用の電力を生成して各部に供給する。なお、錯綜を回避するために、同図では、電源回路54から電力が供給される各部への接続線の図示を省略している。
【0051】
更に、本実施の形態に係るデジタルカメラ10には、クロックジェネレータ80が備えられており、クロックジェネレータ80は、CPU32による制御の下に適切なクロック信号を生成して各部に供給する。なお、錯綜を回避するために、同図では、クロックジェネレータ80からクロック信号が供給される各部への接続線の図示を省略している。
【0052】
次に、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の作用を説明する。まず、立体撮影時におけるデジタルカメラ10の被写体像を示す信号の処理を中心とした動作の概要を説明する。
【0053】
第1撮像系88Aにおいて、光学ユニット13Aを介した撮像によってCCD14Aから出力された被写体像を示す信号が順次CDS16Aに入力されて相関二重サンプリング処理が施された後にADC18Aに入力され、ADC18Aは、CDS16Aから入力されたR(赤)、G(緑)、B(青)のアナログ画像信号を各々12ビットのR、G、B信号(デジタル画像データ)に変換して画像入力コントローラ20に出力する。
【0054】
これに並行して、第2撮像系88Bにおいても、光学ユニット13Bを介した撮像によってCCD14Bから出力された被写体像を示す信号が順次CDS16Bに入力されて相関二重サンプリング処理が施された後にADC18Bに入力され、ADC18Bは、CDS16Bから入力されたR(赤)、G(緑)、B(青)の信号を各々12ビットのR、G、B信号(デジタル画像データ)に変換して画像入力コントローラ20に出力する。
【0055】
画像入力コントローラ20は内蔵しているラインバッファにADC18A及びADC18Bから順次入力される2画像分のデジタル画像データを蓄積して一旦第2メモリ40の所定領域に格納する。
【0056】
第2メモリ40の所定領域に格納された2画像分のデジタル画像データは、CPU32による制御下で画像信号処理回路22によって読み出され、これらにAE・AWB検出回路36により検出された物理量(測光データ)に応じたデジタルゲインをかけることでホワイトバランス調整を行うと共に、ガンマ処理及びシャープネス処理を行なって8ビットのデジタル画像データを生成し、更にYC信号処理を施して輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(以下、「YC信号」という。)を生成し、これら2画像分のYC信号を立体画像信号処理回路23により合成して立体画像を示すYC信号を生成し、当該YC信号を第2メモリ40の上記所定領域とは異なる領域に格納する。
【0057】
ここで、立体画像信号処理回路23では、第1撮像系88A及び第2撮像系88Bにより得られたYC信号を、それぞれ右目用、左目用の画像を示すYC信号として認識し、これら2画像分のYC信号に基づいて、上記右目用、左目用の画像がLCD30の視差バリアにおける遮光部の配設間隔に応じた幅で交互に配列された状態の立体画像を示すYC信号を合成により生成する。
【0058】
なお、LCD30は、各撮像系による連続的な撮像によって得られた動画像(スルー画像)を表示してファインダとして使用することができるものとして構成されているが、このようにLCD30をファインダとして使用する場合には、第2メモリ40の所定領域に格納された立体画像を示すYC信号を、ビデオ/LCDエンコーダ28を介して順次LCD30に出力する。これによってLCD30にスルー画像が表示されることになる。このとき、CPU32は、LCD30における視差バリアをオンするように制御する。
【0059】
ここで、レリーズボタン52Aがユーザによって全押し状態とされたときには、その時点で第2メモリ40に格納されているYC信号を、圧縮・伸張処理回路24によって所定の圧縮形式(本実施の形態では、JPEG形式)で圧縮した後にメディアコントローラ42を介して記録メディア43に記録する。
【0060】
ところで、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、ユーザによるモード切替スイッチ52Bの操作により撮影モードが選択されているときに、以上のような立体撮影時の動作も含まれる撮影処理を実行する。
【0061】
図3は、このときCPU32において所定期間(本実施の形態では、1秒)毎に実行される撮影処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、以下、同図を参照して本実施の形態に係る撮影処理について説明する。
【0062】
なお、本実施の形態では、LCD30に表示される不図示のメニュー画面からデジタルカメラ10の動作状態を設定するための項目が選択されることにより、デジタルカメラ10で取扱う画像の種類に関するモード(立体モード及び通常モード)及びデジタルカメラ10における消費電力量に関するモード(省電力モード及び通常モード)が予め選択されているものとして説明する。
【0063】
ステップ100では、デジタルカメラ10で取扱う画像の種類に関するモードとして立体モードが選択されているか否かを判定する。当該判定が肯定判定である場合はステップ102に移行して、消費電力量に関するモードとして省電力モードが設定されているか否かを判定する。
【0064】
ステップ102で肯定判定となった場合は、消費電力を低減しつつ立体画像を撮影するものと判断して、ステップ104に移行して、省電力立体撮影モードを設定する。
【0065】
すなわち、LCD30における視差バリアをオフすると共に、第1撮像系88Aにより得られたYC信号のみに基づく被写体像をLCD30にスルー画像として表示するようにし、第1撮像系88A及び第2撮像系88Bを駆動可能とし、さらに、第2撮像系88Bのモータ駆動部50Bを介して光学ユニット13Bのズームモータ53Bを駆動し、レンズ12Bを、光学ズーム倍率の取り得る範囲の中央の倍率となる位置に待機させる。
【0066】
次のステップ106では、ユーザによりズームスイッチ52Dが操作されたか否かを判定する。すなわち、操作されたものが、ズームスイッチ52Dのテレ・スイッチ又はワイド・スイッチであった場合にはステップ106で肯定判定となり、ステップ108に移行する。一方、ステップ106で否定判定となった場合は、ステップ110に移行する。
【0067】
ステップ108では、ズームスイッチ52Dの操作状態に応じて、一方の撮像系(本実施の形態では第1撮像系88A)のモータ駆動部50Aを介してズームモータ53Aを所定量だけ駆動することにより光学ズーム倍率をテレ側(拡大側)又はワイド側(縮小側)の方向に所定倍率だけ変更する単眼ズーミング処理を行ない、その後にステップ110に移行する。
【0068】
ステップ110では、レリーズボタン52Aが半押し状態とされたか否かを判定し、当該判定が否定判定の場合は再びステップ106に戻る。
【0069】
一方、ステップ110で肯定判定とされた場合は、ステップ111に移行し、第1撮像系88Aのみに対してAE機能及びAF機能によりそれぞれ露出状態及び合焦状態の設定を行なった後、ステップ112に移行する。
【0070】
ステップ112では、第1撮像系88Aと第2撮像系88Bの光学ズーム倍率を一致させるべく、モータ駆動部50Bを介してズームモータ53Bを駆動して上記中央の倍率となる位置に待機させていた第2撮像系88Bのレンズ12Bの位置を変更し、その後にステップ130に移行する。
【0071】
すなわち、CPU32では、レンズ12Aの位置に応じて、第1撮像系88Aの光学ズーム倍率を把握しており、ズームモータ53Bを駆動してレンズ12Bの位置を第1撮像系88Aの光学ズーム倍率と一致する位置に変更する。
【0072】
なお、このとき、第2撮像系88Bにおける露出状態及び合焦状態の設定も行なわれる。当該設定は、AE機能及びAF機能により行なってもよいし、ステップ111の処理による第1撮像系88Aの露出状態及び合焦状態と一致させてもよい。
【0073】
一方、ステップ102で否定判定となった場合は、消費電力は通常のままで立体画像を撮影するものと判断して、ステップ114に移行し、立体撮影モードの設定として、LCD30における視差バリアをオンすると共に、第1撮像系88A及び第2撮像系88Bを駆動可能とし、その後にステップ116に移行する。
【0074】
ステップ116では、ユーザによりズームスイッチ52Dが操作されたか否かを判定する。すなわち、操作されたものがズームスイッチ52Dのテレ・スイッチ又はワイド・スイッチであった場合にはステップ116で肯定判定となり、ステップ118に移行する。一方、ステップ116で否定判定となった場合は、ステップ120に移行する。
【0075】
ステップ118では、ズームスイッチ52Dの操作状態に応じて、ズームモータ53A及びズームモータ53Bを、それぞれ第1撮像系88Aのモータ駆動部50A及び第2撮像系88Bのモータ駆動部50Bを介して所定量だけ駆動し、光学ズーム倍率をテレ側(拡大側)又はワイド側(縮小側)の方向に所定倍率分だけ変更する両眼連動ズーミングを行ない、その後にステップ120に移行する。
【0076】
なお、当該両眼連動ズーミングにおいては、第1撮像系88A及び第2撮像系88Bの倍率が互いに一致するように連動させるものであり、光学ユニット13A及び光学ユニット13Bが同一の構成である場合は、ステップ118におけるズームモータ53A及びズームモータ53Bの駆動量は一致するが、光学ユニット13A及び光学ユニット13Bがそれぞれ異なる構成である場合は、ステップ118におけるズームモータ53A及びズームモータ53Bの駆動量はそれぞれ異なる。
【0077】
ステップ120では、レリーズボタン52Aが半押し状態とされたか否かを判定し、当該判定が否定判定の場合は再びステップ116に戻る。一方、ステップ120で肯定判定となった場合は、ステップ121に移行して、第1撮像系88A及び第2撮像系88Bに対して、AE機能及びAF機能によりそれぞれ露出状態及び合焦状態の設定を行なった後、ステップ130に移行する。
【0078】
一方、ステップ100で否定判定となった場合は、ステップ122に移行して、通常の2次元画像の撮影を行なう通常撮影モードの設定として、LCD30における視差バリアをオフすると共に、予め定められた撮像系(本実施の形態では第1撮像系88Aとする。)のみを駆動可能とし、その後にステップ124に移行する。
【0079】
ステップ124では、ユーザによりズームスイッチ52Dが操作されたか否かを判定する。すなわち、操作されたものがズームスイッチ52Dのテレ・スイッチ又はワイド・スイッチであった場合にはステップ124で肯定判定となり、ステップ126に移行する。一方、ステップ124で否定判定となった場合は、ステップ128に移行する。
【0080】
ステップ126では、ズームスイッチ52Dの操作状態に応じて、第1撮像系88Aのモータ駆動部50Aを介して所定量だけズームモータ53Aを駆動し、光学ズーム倍率をテレ側(拡大側)又はワイド側(縮小側)の方向に所定倍率だけ変更する、単眼ズーミング処理を行ない、その後にステップ128に移行する。
【0081】
ステップ128では、レリーズボタン52Aが半押し状態とされたか否かを判定し、当該判定が否定判定の場合は再びステップ124に戻る。一方、ステップ128で肯定判定となった場合は、ステップ129に移行して、第1撮像系88Aに対してAE機能及びAF機能によりそれぞれ露出状態及び合焦状態の設定を行なった後、ステップ130に移行する。
【0082】
なお、上記ステップ104、ステップ114及びステップ122において実行される各撮影モードの設定には、上述したLCD30における視差バリアのオン/オフ設定及び第1撮像系88A及び第2撮像系88Bに対する駆動設定の他、立体画像信号処理回路を含む各種処理回路に対する設定等が含まれる。
【0083】
ステップ130では、レリーズボタン52Aが全押し状態とされたか否かを判定する。当該判定が否定判定の場合は、ステップ132に移行して、レリーズボタン52Aが復帰状態とされたか否かを判定し、当該判定が否定判定である場合は再びステップ132に戻る。一方、ステップ132において肯定判定とされた場合は、当該状態での撮影が中止されたものと判断して本撮影処理を終了する。
【0084】
一方、ステップ130で肯定判定とされた場合は、ステップ134に移行して、第2のメモリの所定領域に格納された被写体像を示すYC信号を記録メディア43に記録して、その後に本撮影処理を終了する。
【0085】
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10によれば、各々被写体像を結像するための光学ユニット13A及び光学ユニット13Bが含まれる第1撮像系88A及び第2撮像系88Bによりそれぞれ被写体像を示す画像信号を取得し、当該画像信号を合成して立体画像を撮影するにあたり、光学ズーム倍率を変更する際に、第1撮像系88Aの光学ズーム倍率を変更するズームモータ53Aのみを駆動させ、当該変更が終了した後に、ズームモータ53Aによる最終的な光学ズーム倍率と一致するように第2撮像系88Bの光学ズーム倍率を変更するズームモータ53Bを駆動させるようにしているので、省電力化を図ることができる。
【0086】
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10によれば、ズームモータ53Bにより変更される前記光学ズーム倍率が、取り得る範囲内の中央の倍率となるように、予めズームモータ53Bを駆動させるようにしているので、ズームモータ53Bによる光学ズーム倍率の変更に要する期間が、最大でも光学ズーム倍率の取り得る範囲内の一端から他端まで変更させるのに要する期間の約半分とすることができ、光学ズーム倍率が決定されたタイミングと実際に各撮像手段により画像信号を取得するタイミングとの時間差を小さくすることができる。
【0087】
さらに、本実施の形態に係るデジタルカメラ10によれば、撮影時の消費電力を低減させる省電力モード及び通常モードの何れか一方に選択的に消費電力量に関するモードを切り替え可能としており、通常モードでの撮影時にはズームモータ53A及びズームモータ53Bを光学ズーム倍率が互いに一致するように連動して駆動させるので、消費電力に関するモードが通常モードとされている場合には、光学ズーム倍率が決定されたタイミングと実際に各撮像手段により画像情報を取得するタイミングとの時間差を最小限に抑えることができる。
【0088】
なお、本実施の形態で説明したフローチャート(図3参照)の処理の流れは一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0089】
また、以上のデジタルカメラ10の構成(図1及び図2参照)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0090】
例えば、本実施の形態では、立体画像信号処理回路23において、画像信号処理回路22により得られたYC信号を合成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、YC信号に変換される前のデジタル画像データ(R、G、Bのデータ)を合成する形態とすることもできる。この場合、立体画像信号処理回路23によって合成されたデジタル画像データを画像信号処理回路22によりYC信号に変換することになる。この場合にも、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る立体カメラ及び立体画像撮影方法によれば、各々被写体像を結像するための光学系が含まれる第1の撮像手段及び第2の撮像手段によりそれぞれ被写体像を示す画像情報を取得し、当該画像情報を合成して立体画像を撮影するにあたり、光学ズーム倍率を変更する際に、第1の撮像手段の光学ズーム倍率を変更する第1の変更手段及び第2の撮像手段の光学ズーム倍率を変更する第2の変更手段の何れか一方のみを作動させ、当該変更が終了した後に、前記一方の変更手段による最終的な光学ズーム倍率と一致するように他方の変更手段を作動させるようにしているので、省電力化を図ることができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るデジタルカメラの外観を示す外観図である。
【図2】実施の形態に係るデジタルカメラの電気系の構成を示すブロック図である。
【図3】CPUが実行する撮影処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
12A、12B レンズ
13A、13B 光学ユニット(光学系)
32 CPU(制御手段、切替手段)
53A、53B ズームモータ(変更手段)
88A 第1撮像系(第1の撮像手段)
88B 第2撮像系(第2の撮像手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、各々被写体像を結像するための光学系が含まれる第1の撮像手段及び第2の撮像手段によりそれぞれ被写体像を示す画像情報を取得し、当該画像情報を合成して立体画像を撮影する立体カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、立体画像に対する関心が高まっており、立体画像が撮影可能な立体カメラが増えてきている。この種の立体カメラでは、視差を考慮した右目用の画像及び左目用の画像を取得して立体画像が得られるようになっており、一例として、1つのカメラユニットで光学的に右目用の光軸と左目用の光軸とに切り替えながら画像情報を取得するものや、異なる2位置に設けられた2つのカメラユニットを用いて右目用、左目用の画像情報を取得するものがある。
【0003】
この種の立体カメラでは、3次元(立体)の撮影だけでなく2次元の撮影も実行可能であり、例えば、2つのカメラユニットを備えた構成においては、3次元の立体画像を撮影する際には2つのカメラユニットを使用し、2次元の通常の画像を撮影する際には何れか一方のカメラユニットのみを使用するというように、使用するカメラユニットを切り替えることにより立体画像の撮影及び通常の画像の撮影を行なうのが一般的である。
【0004】
このような立体カメラにおいて3次元の撮影及び2次元の撮影を実行する技術として、従来、通常の2次元の映像を撮影する際に2つのカメラユニットを無駄なく用いると共に、3次元の立体映像を簡単に撮影することを目的として、一方のビデオカメラ(上記「カメラユニット」に相当)の撮像レンズにズームレンズを用いると共に、他方のビデオカメラの撮像レンズに固定倍率レンズを用い、通常の2次元画像を撮影するときにはワイドと望遠の拡大された画像を同時に撮影して任意に切り替えられるようにし、3次元画像を撮影するときには電子ズームにより2つのビデオカメラ間のズーム倍率の一致を図って撮影を行うようにした技術があった(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、上記立体カメラに関する技術として、従来、3次元の映像を撮影する際に、2つのカメラユニットのズーム操作による画角の連動を容易かつ精度よく行なうことを目的として、一方のカメラユニットのレンズ系を駆動する位置制御部に位置制御信号を入力すると共に、当該位置制御信号に基づき駆動されるレンズ系の位置を検出し、当該検出した位置を他方のカメラユニットのレンズ系を駆動する位置制御部に位置制御信号として入力するようにした技術があった(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−215012号公報
【特許文献2】
特開平11−27702号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2の技術によれば、3次元の映像の撮影のために画角を調整する際に、2つのカメラユニットのレンズ系が連動して駆動されるため、焦点距離の調整については迅速かつ精度よく行なえるものの、通常の2次元の映像を撮影する場合に比べ、消費電力が増大する、という問題点があった。
【0008】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、省電力化を図ることができる立体カメラ及び立体画像の撮影方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の立体カメラは、各々被写体像を結像するための光学系が含まれる第1の撮像手段及び第2の撮像手段によりそれぞれ被写体像を示す画像情報を取得し、当該画像情報を合成して立体画像を撮影する立体カメラであって、前記第1の撮像手段の光学ズーム倍率を変更する第1の変更手段と、前記第2の撮像手段の光学ズーム倍率を変更する第2の変更手段と、立体画像の撮影時において前記光学ズーム倍率を変更する際に、前記第1の変更手段及び前記第2の変更手段の何れか一方のみを作動させ、当該変更が終了した後に、前記一方の変更手段による最終的な光学ズーム倍率と一致するように他方の変更手段を作動させる作動制御手段と、を備えている。
【0010】
請求項1に記載の立体カメラによれば、各々被写体像を結像するための光学系が含まれる第1の撮像手段及び第2の撮像手段によりそれぞれ被写体像を示す画像情報が取得され、当該画像情報が合成されて立体画像が撮影される。また、本発明の立体カメラでは、第1の撮像手段及び第2の撮像手段の光学ズーム倍率がそれぞれ第1の変更手段及び第2の変更手段により変更される。
【0011】
なお、上記変更手段には、光学系に含まれる、光学ズーム倍率を変更するための可動部材や可動機構等を動かすために駆動されるモータ等の、作動又は駆動により電力を消費する部品を含めることができる。
【0012】
ここで、本発明では、立体画像の撮影時において前記光学ズーム倍率を変更する際に、前記第1の変更手段及び前記第2の変更手段の何れか一方のみが作動され、さらに、一方の変更手段のみによる光学ズーム倍率の変更が終了した後に、当該一方の変更手段による最終的な光学ズーム倍率と一致するように他方の変更手段が作動される。
【0013】
すなわち、光学ズーム倍率の変更は、高倍率側への変更及び低倍率側への変更を適宜繰り返して微調整しつつ行なわれることが一般的であり、光学ズーム倍率の変更前の倍率から所望とする倍率に至るまで、一方向のみの変更で済むことは極めて少ない。
【0014】
この点に着目し、本発明では、立体画像の撮影時において光学ズーム倍率を変更する際に、所望とする最終的な光学ズーム倍率となるまでの変更が終了するまでは一方の変更手段のみを作動させて、一方の撮像手段の光学ズーム倍率のみを変更する。
【0015】
そして、本発明では、光学ズーム倍率が変更された撮像手段の最終的な光学ズーム倍率と他方の撮像手段の光学ズーム倍率とが一致するように他方の変更手段を作動させるので、当該他方の変更手段によるズーム倍率の変更を一方向のみの変更により最短で行うことができ、各撮像手段の光学ズーム倍率が連動して変更するように各駆動手段を並行して駆動する場合に比べ、消費電力を低減させることができる。
【0016】
このように、請求項1に記載の立体カメラによれば、各々被写体像を結像するための光学系が含まれる第1の撮像手段及び第2の撮像手段によりそれぞれ被写体像を示す画像情報を取得し、当該画像情報を合成して立体画像を撮影するにあたり、光学ズーム倍率を変更する際に、第1の撮像手段の光学ズーム倍率を変更する第1の変更手段及び第2の撮像手段の光学ズーム倍率を変更する第2の変更手段の何れか一方のみを作動させ、当該変更が終了した後に、前記一方の変更手段による最終的な光学ズーム倍率と一致するように他方の変更手段を作動させるようにしているので、省電力化を図ることができる。
【0017】
ところで、請求項1に記載の立体カメラでは、一方の変更手段により光学ズーム倍率が決定された後に、他方の変更手段による光学ズーム倍率の変更が完了するのを待って各撮像手段による画像情報が取得される。
【0018】
よって、本発明では、光学ズーム倍率が決定されたタイミングと実際に各撮像手段により画像情報を取得するタイミングとに時間差が生じることになるが、この時間差が大きくなると、動きのある被写体を撮影する際にはシャッターチャンスを逃してしまうことも考えられる。
【0019】
そこで、請求項2に記載の立体カメラは、請求項1に記載の発明において、前記作動制御手段は、前記他方の変更手段により変更される前記光学ズーム倍率が、取り得る範囲内の中央の倍率となるように、予め前記他方の変更手段を作動させるようにしている。
【0020】
これにより、他方の変更手段による光学ズーム倍率の変更に要する期間が、最大でも光学ズーム倍率の取り得る範囲内の一端から他端まで変更させるのに要する期間の約半分とすることができ、光学ズーム倍率が決定されたタイミングと実際に各撮像手段により画像情報を取得するタイミングとの時間差を小さくすることができる。
【0021】
また、請求項3に記載の立体カメラのように、請求項1又は請求項2に記載の発明において、撮影時の消費電力を低減させる省電力モード及び通常モードの何れか一方に選択的に動作モードを切り替える切替手段を更に備え、前記作動制御手段は、前記通常モードでの撮影時には前記第1の変更手段及び前記第2の変更手段を光学ズーム倍率が互いに一致するように連動して作動させてもよい。
【0022】
これにより、動作モードが通常モードとされている場合には、光学ズーム倍率が決定されたタイミングと実際に各撮像手段により画像情報を取得するタイミングとの時間差を最小限に抑えることができる。
【0023】
一方、上記目的を達成するために、請求項4に記載の立体画像の撮影方法は、各々被写体像を結像するための光学系が含まれる第1の撮像手段及び第2の撮像手段によりそれぞれ被写体像を示す画像情報を取得し、当該画像情報を合成して立体画像を撮影する立体画像の撮影方法であって、光学ズーム倍率を変更する際に、前記第1の撮像手段及び前記第2の撮像手段の何れか一方のみの光学ズーム倍率を変更し、当該変更が終了した後に、前記一方の撮像手段の最終的な光学ズーム倍率と一致するように他方の撮像手段の光学ズーム倍率を変更するものである。
【0024】
従って、請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様に作用するので、請求項1に記載の発明と同様に、省電力化を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、ここでは、本発明を立体静止画像及び通常(2次元)の静止画像の撮影を行う機能を有するデジタルカメラに適用した場合について説明する。
【0026】
まず、図1を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の外観上の構成を説明する。同図に示すように、デジタルカメラ10の正面には、各々被写体像を結像させるためのレンズ12A及びレンズ12Bと、撮影する被写体の構図を決定するために用いられるファインダ70と、が備えられている。また、デジタルカメラ10の上面には、撮影を実行する際に撮影者によって押圧操作されるレリーズボタン(所謂シャッター)52Aと、電源スイッチ52Eと、が備えられている。
【0027】
なお、本実施の形態に係るレリーズボタン52Aは、中間位置まで押下される状態(以下、「半押し状態」という。)と、当該中間位置を超えた最終押下位置まで押下される状態(以下、「全押し状態」という。)と、の2段階の押圧操作が検出可能に構成されている。そして、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、レリーズボタン52Aを半押し状態にすることによりAE(Automatic Exposure、自動露出)機能が働いて露出状態(シャッタースピード、絞りの状態)が設定された後、AF(Auto Focus、自動合焦)機能が働いて合焦制御され、その後、引き続き全押し状態にすると露光(撮影)が行われる。
【0028】
一方、デジタルカメラ10の背面には、前述のファインダ70の接眼部と、撮影によって得られたデジタル画像データにより示される被写体像や各種メニュー画面、メッセージ等を表示するための液晶ディスプレイ(以下、「LCD」という。)30と、撮影を行うモードである撮影モード及び撮影によって得られたデジタル画像データにより示される被写体像をLCD30に表示(再生)するモードである再生モードの何れかのモードに設定するために操作されるモード切替スイッチ52Bと、十字カーソルボタン52Cと、撮影時に被写体像のズーミング(拡大及び縮小)を行うときに操作されるズームスイッチ52Dと、が備えられている。
【0029】
なお、LCD30には、液晶表示部とバックライトとの間に、該バックライトからの光を部分的に遮る複数の遮光部が所定の間隔毎に設けられた視差バリアが備えられている。視差バリアはスイッチ液晶によって構成されており、オン/オフを切り替えることにより遮光部での遮光/透光が切り替えられる。これにより、立体画像の表示と通常画像の表示とを可能としており、LCD30に立体画像を表示する際には、視差バリアをオンすることによって光を部分的に分散させ、左目用、右目用の画像をそれぞれ左右の目に届くようにする。
【0030】
また、十字カーソルボタン52Cは、LCD30の表示領域における上・下・左・右の4方向の移動方向を示す4つの矢印キー及び当該4つの矢印キーの中央部に位置された決定キーの合計5つのキーを含んで構成されている。また、ズームスイッチ52Dは、同図の‘T’の位置に対応し、かつ被写体像を拡大するときに操作されるテレ・スイッチと、同図の‘W’の位置に対応し、かつ被写体像を縮小するときに操作されるワイド・スイッチと、により構成されている。
【0031】
一方、デジタルカメラ10の側面には、撮影によって得られたデジタル画像データが記録可能な記録メディア(ここでは、当該デジタル画像データが画像ファイルとして記録される記録メディア。)を装着することができるスロットSLが設けられている。
【0032】
次に、図2を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の電気系の構成を説明する。
【0033】
同図に示すように、デジタルカメラ10は、前述のレンズ12A及び焦点調整モータ51A、ズームモータ53A及び絞り駆動モータ55Aを含んで構成された光学ユニット13Aと、レンズ12Aの光軸後方に配設されたCCD(電荷結合素子)14Aと、相関二重サンプリング回路(以下、「CDS」という。)16Aと、入力されたアナログ信号をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器(以下、「ADC」という。)18Aと、を含んで構成された第1撮像系88Aを備えている。また、デジタルカメラ10は、前述のレンズ12Bを含んで構成された光学ユニット13Bと、レンズ12Bの光軸後方に配設されたCCD14Bと、CDS16Bと、ADC18Bと、を含んで構成された第2撮像系88Bを備えている。
【0034】
すなわち、本実施の形態に係るデジタルカメラ10は、互いに同様の構成とされた第1撮像系88A及び第2撮像系88Bの2つの撮像系を備えており、これらを用いることによって立体撮影を可能としている。なお、通常の2次元の撮影を行う際には、第1撮像系88A及び第2撮像系88Bの何れか一方が選択的に用いられる。
【0035】
第1撮像系88Aにおいて、CCD14Aの出力端はCDS16Aの入力端に、CDS16Aの出力端はADC18Aの入力端に、各々接続されている。同様に、第2撮像系88Bにおいても、CCD14Bの出力端はCDS16Bの入力端に、CDS16Bの出力端はADC18Bの入力端に、各々接続されている。
【0036】
ここで、CDS16A及びCDS16Bによる相関二重サンプリング処理は、固体撮像素子の出力信号に含まれるノイズ(特に熱雑音)等を軽減することを目的として、固体撮像素子の1画素毎の出力信号に含まれるフィードスルー成分レベルと画素信号成分レベルとの差をとることにより正確な画素データを得る処理である。
【0037】
一方、デジタルカメラ10は、所定容量のラインバッファを内蔵すると共に入力されたデジタル画像データを後述する第2メモリ40の所定領域に直接記憶させる制御を行う画像入力コントローラ20と、デジタル画像データに対して各種画像処理を施す画像信号処理回路22と、第1撮像系88A及び第2撮像系88Bにより得られた2つのデジタル画像データに基づいて右目用の画像及び左目用の画像が合成された立体画像を示すデジタル画像データを生成する立体画像信号処理回路23と、所定の圧縮形式でデジタル画像データに対して圧縮処理を施す一方、圧縮処理されたデジタル画像データに対して圧縮形式に応じた形式で伸張処理を施す圧縮・伸張処理回路24と、デジタル画像データにより示される画像やメニュー画面等をLCD30に表示させるための信号を生成してLCD30に供給する一方、LCD30に表示させる画像を示す映像信号(本実施の形態では、NTSC信号。)を生成してビデオ出力端子OUTに出力するビデオ/LCDエンコーダ28と、を含んで構成されている。なお、画像入力コントローラ20の入力端はADC18A及びADC18Bの出力端に接続されている。
【0038】
また、デジタルカメラ10は、デジタルカメラ10全体の動作を司るCPU(中央演算処理装置)32と、AF機能を働かせるために必要とされる物理量(本実施の形態では、撮影に用いられているCCD14A及びCCD14Bの少なくとも一方による撮像によって得られた画像のコントラスト値。)を検出するAF検出回路34と、AE機能及びAWB(Automatic White Balance)機能を働かせるために必要とされる物理量(本実施の形態では、撮影に用いられているCCD14A及びCCD14Bの少なくとも一方による撮像によって得られた画像の明るさを示す量(以下、「測光データ」という。)。)を検出するAE・AWB検出回路36と、CPU32による各種処理の実行時のワークエリア等として用いられるSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)により構成された第1メモリ38と、主として撮影により得られたデジタル画像データを記憶するVRAM(Video RAM)により構成された第2メモリ40と、を含んで構成されている。
【0039】
更に、デジタルカメラ10は、スロットSLに装着された記録メディア43をデジタルカメラ10でアクセス可能とするためのメディアコントローラ42と、スピーカ72と、スピーカ72によって外部に音声情報を出力するための処理を行う音声出力処理部46と、2系統設けられたマイク(ステレオマイク)とアンプ84を介して入力された音声情報を示すアナログ信号をデジタルカメラ10において取り扱うことのできるデジタル音声データに変換する等の処理を行う音声入力処理部82と、を含んで構成されている。
【0040】
以上の画像入力コントローラ20、画像信号処理回路22、立体画像信号処理回路23、圧縮・伸張処理回路24、ビデオ/LCDエンコーダ28、CPU32、AF検出回路34、AE・AWB検出回路36、第1メモリ38、第2メモリ40、メディアコントローラ42、音声出力処理部46、及び音声入力処理部82は、各々システムバスBUSを介して相互に接続されている。
【0041】
従って、CPU32は、画像入力コントローラ20、画像信号処理回路22、立体画像信号処理回路23、圧縮・伸張処理回路24、及びビデオ/LCDエンコーダ28の各々の作動の制御と、AF検出回路34及びAE・AWB検出回路36により検出された物理量の取得と、第1メモリ38、第2メモリ40、及び記録メディア43へのアクセスと、音声出力処理部46を介したスピーカ72による音声情報の出力と、マイク、アンプ84及び音声入力処理部82を介した音声情報の入力と、を各々行うことができる。
【0042】
なお、LCD30に設けられた視差バリアはCPU32に接続(接続線は図示省略。)されており、視差バリアのオン/オフはCPU32により切り替えが行われる。
【0043】
一方、第1撮像系88Aには、主としてCCD14Aを駆動させるためのタイミング信号を生成してCCD14Aに供給するタイミングジェネレータ48Aが設けられており、当該タイミングジェネレータ48Aの入力端はCPU32に、出力端はCCD14Aに、各々接続されており、CCD14Aの駆動は、CPU32によりタイミングジェネレータ48Aを介して制御される。
【0044】
更に、CPU32は第1撮像系88Aに設けられたモータ駆動部50Aの入力端に接続され、モータ駆動部50Aの出力端は光学ユニット13Aに備えられた焦点調整モータ51A、ズームモータ53A及び絞り駆動モータ55Aに接続されている。
【0045】
本実施の形態に係る光学ユニット13Aに含まれるレンズ12Aは複数枚のレンズを有し、焦点距離の変更(変倍)が可能なズームレンズとして構成されており、レンズ駆動機構を備えている。このレンズ駆動機構に、上記焦点調整モータ51A、ズームモータ53A及び絞り駆動モータ55Aも含まれており、各々CPU32の制御下でモータ駆動部50Aから供給された駆動信号によって駆動される。
【0046】
CPU32は、光学ズーム倍率を変更する際にはズームモータ53Aを駆動制御して光学ユニット13Aに含まれるレンズの焦点距離を変化させる。
【0047】
また、CPU32は、CCD14Aによる撮像によって得られた画像のコントラスト値が最大となるように上記焦点調整モータ51Aを駆動制御することによって合焦制御を行う。すなわち、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、合焦制御として、読み取られた画像のコントラストが最大となるようにレンズの位置を設定する、所謂TTL(Through The Lens)方式を採用している。
【0048】
なお、第2撮像系88Bにも、第1撮像系88Aのものと同一の構成とされたタイミングジェネレータ48B及びモータ駆動部50Bが備えられており、第1撮像系88Aと同様に、これらを介してCPU32により、CCD14Bの駆動と、光学ユニット13Bに備えられた焦点調整モータ51B、ズームモータ53B及び絞り駆動モータ55Bの駆動と、が制御される。
【0049】
更に、前述のレリーズボタン52A、モード切替スイッチ52B、十字カーソルボタン52C、ズームスイッチ52D、及び電源スイッチ52Eの各種ボタン類及びスイッチ類(図2では、「操作部52」と総称。)はCPU32に接続されており、CPU32は、これらのボタン類及びスイッチ類に対する操作状態を常時把握できる。
【0050】
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10には、電源回路54と電池56が備えられており、電源回路54は、CPU32による制御の下に、電池56から入力された電力に基づいて適切な作動用の電力を生成して各部に供給する。なお、錯綜を回避するために、同図では、電源回路54から電力が供給される各部への接続線の図示を省略している。
【0051】
更に、本実施の形態に係るデジタルカメラ10には、クロックジェネレータ80が備えられており、クロックジェネレータ80は、CPU32による制御の下に適切なクロック信号を生成して各部に供給する。なお、錯綜を回避するために、同図では、クロックジェネレータ80からクロック信号が供給される各部への接続線の図示を省略している。
【0052】
次に、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の作用を説明する。まず、立体撮影時におけるデジタルカメラ10の被写体像を示す信号の処理を中心とした動作の概要を説明する。
【0053】
第1撮像系88Aにおいて、光学ユニット13Aを介した撮像によってCCD14Aから出力された被写体像を示す信号が順次CDS16Aに入力されて相関二重サンプリング処理が施された後にADC18Aに入力され、ADC18Aは、CDS16Aから入力されたR(赤)、G(緑)、B(青)のアナログ画像信号を各々12ビットのR、G、B信号(デジタル画像データ)に変換して画像入力コントローラ20に出力する。
【0054】
これに並行して、第2撮像系88Bにおいても、光学ユニット13Bを介した撮像によってCCD14Bから出力された被写体像を示す信号が順次CDS16Bに入力されて相関二重サンプリング処理が施された後にADC18Bに入力され、ADC18Bは、CDS16Bから入力されたR(赤)、G(緑)、B(青)の信号を各々12ビットのR、G、B信号(デジタル画像データ)に変換して画像入力コントローラ20に出力する。
【0055】
画像入力コントローラ20は内蔵しているラインバッファにADC18A及びADC18Bから順次入力される2画像分のデジタル画像データを蓄積して一旦第2メモリ40の所定領域に格納する。
【0056】
第2メモリ40の所定領域に格納された2画像分のデジタル画像データは、CPU32による制御下で画像信号処理回路22によって読み出され、これらにAE・AWB検出回路36により検出された物理量(測光データ)に応じたデジタルゲインをかけることでホワイトバランス調整を行うと共に、ガンマ処理及びシャープネス処理を行なって8ビットのデジタル画像データを生成し、更にYC信号処理を施して輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(以下、「YC信号」という。)を生成し、これら2画像分のYC信号を立体画像信号処理回路23により合成して立体画像を示すYC信号を生成し、当該YC信号を第2メモリ40の上記所定領域とは異なる領域に格納する。
【0057】
ここで、立体画像信号処理回路23では、第1撮像系88A及び第2撮像系88Bにより得られたYC信号を、それぞれ右目用、左目用の画像を示すYC信号として認識し、これら2画像分のYC信号に基づいて、上記右目用、左目用の画像がLCD30の視差バリアにおける遮光部の配設間隔に応じた幅で交互に配列された状態の立体画像を示すYC信号を合成により生成する。
【0058】
なお、LCD30は、各撮像系による連続的な撮像によって得られた動画像(スルー画像)を表示してファインダとして使用することができるものとして構成されているが、このようにLCD30をファインダとして使用する場合には、第2メモリ40の所定領域に格納された立体画像を示すYC信号を、ビデオ/LCDエンコーダ28を介して順次LCD30に出力する。これによってLCD30にスルー画像が表示されることになる。このとき、CPU32は、LCD30における視差バリアをオンするように制御する。
【0059】
ここで、レリーズボタン52Aがユーザによって全押し状態とされたときには、その時点で第2メモリ40に格納されているYC信号を、圧縮・伸張処理回路24によって所定の圧縮形式(本実施の形態では、JPEG形式)で圧縮した後にメディアコントローラ42を介して記録メディア43に記録する。
【0060】
ところで、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、ユーザによるモード切替スイッチ52Bの操作により撮影モードが選択されているときに、以上のような立体撮影時の動作も含まれる撮影処理を実行する。
【0061】
図3は、このときCPU32において所定期間(本実施の形態では、1秒)毎に実行される撮影処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、以下、同図を参照して本実施の形態に係る撮影処理について説明する。
【0062】
なお、本実施の形態では、LCD30に表示される不図示のメニュー画面からデジタルカメラ10の動作状態を設定するための項目が選択されることにより、デジタルカメラ10で取扱う画像の種類に関するモード(立体モード及び通常モード)及びデジタルカメラ10における消費電力量に関するモード(省電力モード及び通常モード)が予め選択されているものとして説明する。
【0063】
ステップ100では、デジタルカメラ10で取扱う画像の種類に関するモードとして立体モードが選択されているか否かを判定する。当該判定が肯定判定である場合はステップ102に移行して、消費電力量に関するモードとして省電力モードが設定されているか否かを判定する。
【0064】
ステップ102で肯定判定となった場合は、消費電力を低減しつつ立体画像を撮影するものと判断して、ステップ104に移行して、省電力立体撮影モードを設定する。
【0065】
すなわち、LCD30における視差バリアをオフすると共に、第1撮像系88Aにより得られたYC信号のみに基づく被写体像をLCD30にスルー画像として表示するようにし、第1撮像系88A及び第2撮像系88Bを駆動可能とし、さらに、第2撮像系88Bのモータ駆動部50Bを介して光学ユニット13Bのズームモータ53Bを駆動し、レンズ12Bを、光学ズーム倍率の取り得る範囲の中央の倍率となる位置に待機させる。
【0066】
次のステップ106では、ユーザによりズームスイッチ52Dが操作されたか否かを判定する。すなわち、操作されたものが、ズームスイッチ52Dのテレ・スイッチ又はワイド・スイッチであった場合にはステップ106で肯定判定となり、ステップ108に移行する。一方、ステップ106で否定判定となった場合は、ステップ110に移行する。
【0067】
ステップ108では、ズームスイッチ52Dの操作状態に応じて、一方の撮像系(本実施の形態では第1撮像系88A)のモータ駆動部50Aを介してズームモータ53Aを所定量だけ駆動することにより光学ズーム倍率をテレ側(拡大側)又はワイド側(縮小側)の方向に所定倍率だけ変更する単眼ズーミング処理を行ない、その後にステップ110に移行する。
【0068】
ステップ110では、レリーズボタン52Aが半押し状態とされたか否かを判定し、当該判定が否定判定の場合は再びステップ106に戻る。
【0069】
一方、ステップ110で肯定判定とされた場合は、ステップ111に移行し、第1撮像系88Aのみに対してAE機能及びAF機能によりそれぞれ露出状態及び合焦状態の設定を行なった後、ステップ112に移行する。
【0070】
ステップ112では、第1撮像系88Aと第2撮像系88Bの光学ズーム倍率を一致させるべく、モータ駆動部50Bを介してズームモータ53Bを駆動して上記中央の倍率となる位置に待機させていた第2撮像系88Bのレンズ12Bの位置を変更し、その後にステップ130に移行する。
【0071】
すなわち、CPU32では、レンズ12Aの位置に応じて、第1撮像系88Aの光学ズーム倍率を把握しており、ズームモータ53Bを駆動してレンズ12Bの位置を第1撮像系88Aの光学ズーム倍率と一致する位置に変更する。
【0072】
なお、このとき、第2撮像系88Bにおける露出状態及び合焦状態の設定も行なわれる。当該設定は、AE機能及びAF機能により行なってもよいし、ステップ111の処理による第1撮像系88Aの露出状態及び合焦状態と一致させてもよい。
【0073】
一方、ステップ102で否定判定となった場合は、消費電力は通常のままで立体画像を撮影するものと判断して、ステップ114に移行し、立体撮影モードの設定として、LCD30における視差バリアをオンすると共に、第1撮像系88A及び第2撮像系88Bを駆動可能とし、その後にステップ116に移行する。
【0074】
ステップ116では、ユーザによりズームスイッチ52Dが操作されたか否かを判定する。すなわち、操作されたものがズームスイッチ52Dのテレ・スイッチ又はワイド・スイッチであった場合にはステップ116で肯定判定となり、ステップ118に移行する。一方、ステップ116で否定判定となった場合は、ステップ120に移行する。
【0075】
ステップ118では、ズームスイッチ52Dの操作状態に応じて、ズームモータ53A及びズームモータ53Bを、それぞれ第1撮像系88Aのモータ駆動部50A及び第2撮像系88Bのモータ駆動部50Bを介して所定量だけ駆動し、光学ズーム倍率をテレ側(拡大側)又はワイド側(縮小側)の方向に所定倍率分だけ変更する両眼連動ズーミングを行ない、その後にステップ120に移行する。
【0076】
なお、当該両眼連動ズーミングにおいては、第1撮像系88A及び第2撮像系88Bの倍率が互いに一致するように連動させるものであり、光学ユニット13A及び光学ユニット13Bが同一の構成である場合は、ステップ118におけるズームモータ53A及びズームモータ53Bの駆動量は一致するが、光学ユニット13A及び光学ユニット13Bがそれぞれ異なる構成である場合は、ステップ118におけるズームモータ53A及びズームモータ53Bの駆動量はそれぞれ異なる。
【0077】
ステップ120では、レリーズボタン52Aが半押し状態とされたか否かを判定し、当該判定が否定判定の場合は再びステップ116に戻る。一方、ステップ120で肯定判定となった場合は、ステップ121に移行して、第1撮像系88A及び第2撮像系88Bに対して、AE機能及びAF機能によりそれぞれ露出状態及び合焦状態の設定を行なった後、ステップ130に移行する。
【0078】
一方、ステップ100で否定判定となった場合は、ステップ122に移行して、通常の2次元画像の撮影を行なう通常撮影モードの設定として、LCD30における視差バリアをオフすると共に、予め定められた撮像系(本実施の形態では第1撮像系88Aとする。)のみを駆動可能とし、その後にステップ124に移行する。
【0079】
ステップ124では、ユーザによりズームスイッチ52Dが操作されたか否かを判定する。すなわち、操作されたものがズームスイッチ52Dのテレ・スイッチ又はワイド・スイッチであった場合にはステップ124で肯定判定となり、ステップ126に移行する。一方、ステップ124で否定判定となった場合は、ステップ128に移行する。
【0080】
ステップ126では、ズームスイッチ52Dの操作状態に応じて、第1撮像系88Aのモータ駆動部50Aを介して所定量だけズームモータ53Aを駆動し、光学ズーム倍率をテレ側(拡大側)又はワイド側(縮小側)の方向に所定倍率だけ変更する、単眼ズーミング処理を行ない、その後にステップ128に移行する。
【0081】
ステップ128では、レリーズボタン52Aが半押し状態とされたか否かを判定し、当該判定が否定判定の場合は再びステップ124に戻る。一方、ステップ128で肯定判定となった場合は、ステップ129に移行して、第1撮像系88Aに対してAE機能及びAF機能によりそれぞれ露出状態及び合焦状態の設定を行なった後、ステップ130に移行する。
【0082】
なお、上記ステップ104、ステップ114及びステップ122において実行される各撮影モードの設定には、上述したLCD30における視差バリアのオン/オフ設定及び第1撮像系88A及び第2撮像系88Bに対する駆動設定の他、立体画像信号処理回路を含む各種処理回路に対する設定等が含まれる。
【0083】
ステップ130では、レリーズボタン52Aが全押し状態とされたか否かを判定する。当該判定が否定判定の場合は、ステップ132に移行して、レリーズボタン52Aが復帰状態とされたか否かを判定し、当該判定が否定判定である場合は再びステップ132に戻る。一方、ステップ132において肯定判定とされた場合は、当該状態での撮影が中止されたものと判断して本撮影処理を終了する。
【0084】
一方、ステップ130で肯定判定とされた場合は、ステップ134に移行して、第2のメモリの所定領域に格納された被写体像を示すYC信号を記録メディア43に記録して、その後に本撮影処理を終了する。
【0085】
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10によれば、各々被写体像を結像するための光学ユニット13A及び光学ユニット13Bが含まれる第1撮像系88A及び第2撮像系88Bによりそれぞれ被写体像を示す画像信号を取得し、当該画像信号を合成して立体画像を撮影するにあたり、光学ズーム倍率を変更する際に、第1撮像系88Aの光学ズーム倍率を変更するズームモータ53Aのみを駆動させ、当該変更が終了した後に、ズームモータ53Aによる最終的な光学ズーム倍率と一致するように第2撮像系88Bの光学ズーム倍率を変更するズームモータ53Bを駆動させるようにしているので、省電力化を図ることができる。
【0086】
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10によれば、ズームモータ53Bにより変更される前記光学ズーム倍率が、取り得る範囲内の中央の倍率となるように、予めズームモータ53Bを駆動させるようにしているので、ズームモータ53Bによる光学ズーム倍率の変更に要する期間が、最大でも光学ズーム倍率の取り得る範囲内の一端から他端まで変更させるのに要する期間の約半分とすることができ、光学ズーム倍率が決定されたタイミングと実際に各撮像手段により画像信号を取得するタイミングとの時間差を小さくすることができる。
【0087】
さらに、本実施の形態に係るデジタルカメラ10によれば、撮影時の消費電力を低減させる省電力モード及び通常モードの何れか一方に選択的に消費電力量に関するモードを切り替え可能としており、通常モードでの撮影時にはズームモータ53A及びズームモータ53Bを光学ズーム倍率が互いに一致するように連動して駆動させるので、消費電力に関するモードが通常モードとされている場合には、光学ズーム倍率が決定されたタイミングと実際に各撮像手段により画像情報を取得するタイミングとの時間差を最小限に抑えることができる。
【0088】
なお、本実施の形態で説明したフローチャート(図3参照)の処理の流れは一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0089】
また、以上のデジタルカメラ10の構成(図1及び図2参照)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0090】
例えば、本実施の形態では、立体画像信号処理回路23において、画像信号処理回路22により得られたYC信号を合成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、YC信号に変換される前のデジタル画像データ(R、G、Bのデータ)を合成する形態とすることもできる。この場合、立体画像信号処理回路23によって合成されたデジタル画像データを画像信号処理回路22によりYC信号に変換することになる。この場合にも、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る立体カメラ及び立体画像撮影方法によれば、各々被写体像を結像するための光学系が含まれる第1の撮像手段及び第2の撮像手段によりそれぞれ被写体像を示す画像情報を取得し、当該画像情報を合成して立体画像を撮影するにあたり、光学ズーム倍率を変更する際に、第1の撮像手段の光学ズーム倍率を変更する第1の変更手段及び第2の撮像手段の光学ズーム倍率を変更する第2の変更手段の何れか一方のみを作動させ、当該変更が終了した後に、前記一方の変更手段による最終的な光学ズーム倍率と一致するように他方の変更手段を作動させるようにしているので、省電力化を図ることができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るデジタルカメラの外観を示す外観図である。
【図2】実施の形態に係るデジタルカメラの電気系の構成を示すブロック図である。
【図3】CPUが実行する撮影処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
12A、12B レンズ
13A、13B 光学ユニット(光学系)
32 CPU(制御手段、切替手段)
53A、53B ズームモータ(変更手段)
88A 第1撮像系(第1の撮像手段)
88B 第2撮像系(第2の撮像手段)
Claims (4)
- 各々被写体像を結像するための光学系が含まれる第1の撮像手段及び第2の撮像手段によりそれぞれ被写体像を示す画像情報を取得し、当該画像情報を合成して立体画像を撮影する立体カメラであって、
前記第1の撮像手段の光学ズーム倍率を変更する第1の変更手段と、
前記第2の撮像手段の光学ズーム倍率を変更する第2の変更手段と、
立体画像の撮影時において前記光学ズーム倍率を変更する際に、前記第1の変更手段及び前記第2の変更手段の何れか一方のみを作動させ、当該変更が終了した後に、前記一方の変更手段による最終的な光学ズーム倍率と一致するように他方の変更手段を作動させる作動制御手段と、
を備えた立体カメラ。 - 前記作動制御手段は、前記他方の変更手段により変更される前記光学ズーム倍率が、取り得る範囲内の中央の倍率となるように、予め前記他方の変更手段を作動させる
請求項1に記載の立体カメラ。 - 撮影時の消費電力を低減させる省電力モード及び通常モードの何れか一方に選択的に動作モードを切り替える切替手段を更に備え、
前記作動制御手段は、前記通常モードでの撮影時には前記第1の変更手段及び前記第2の変更手段を光学ズーム倍率が互いに一致するように連動して作動させる
請求項1又は請求項2に記載の立体カメラ。 - 各々被写体像を結像するための光学系が含まれる第1の撮像手段及び第2の撮像手段によりそれぞれ被写体像を示す画像情報を取得し、当該画像情報を合成して立体画像を撮影する立体画像の撮影方法であって、
光学ズーム倍率を変更する際に、前記第1の撮像手段及び前記第2の撮像手段の何れか一方のみの光学ズーム倍率を変更し、当該変更が終了した後に、前記一方の撮像手段の最終的な光学ズーム倍率と一致するように他方の撮像手段の光学ズーム倍率を変更する
立体画像の撮影方法。
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