JP5647740B2 - 視差調節装置及び方法、撮影装置、再生表示装置 - Google Patents

視差調節装置及び方法、撮影装置、再生表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、立体画像の撮影及び再生に用いられる視差調節装置及び方法、撮影装置、再生表示装置に関する。
立体画像の作成に用いられるデジタルカメラ(以下、3Dカメラという)が知られている。この3Dカメラは、左右一対の撮影部を備えており、これら撮影部により左右の異なる各視点から同時に被写体を撮影し、左視点画像と右視点画像を得る。この左視点画像と右視点画像とによって視差画像が構成される。3Dカメラには、再生、または撮影された視差画像を表示し、撮影時にはスルー画を表示するLCDが設けられている。LCDに表示された視差画像は、その左視点画像が観察者の左眼で、また右視点画像が右眼で観察される。これにより、視差画像を立体視することができるようにしている。
視差画像を立体視する場合には、注視する被写体の視差が少ない方が観察しやすい。そこで、視差を調節する手法として、撮影光学系の光軸の傾きを変化させて輻輳角を増減するもの、視点画像をシフトすることで輻輳角を増減するものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。視点画像をシフトするものでは、撮像素子を平行移動させたり、撮影画像から切り出されて視点画像として利用される切出し範囲を平行移動させたりするものがある。
特開平8−251625号公報 特開平10−155104号公報
ところで、撮影時に視点画像をシフトする場合のシフト量の最小単位は、イメージセンサの受光面上での画素(受光素子)ピッチである。しかしながら、視点画像のシフト量を1画素分ずつ増減しても、視差が「0」となる輻輳点までの距離(以下、輻輳点距離という)の変化は一定ではない。この1画素分のシフト量の変化に対する輻輳点距離の変化量は、輻輳点距離が大きいほど大きくなり、輻輳点距離が小さいほど小さくなる。したがって、LCD等で視差画像を立体視しながら、視点画像のシフト量を例えば画素単位で増大あるいは減少させた場合に、遠距離側では操作量が同じであっても、観察している視差画像の立体感が急激に変化してしまうことがある。このように、近距離側と遠距離側とで操作量が大きく相違するため、観察者が操作に対する表示変化に対して違和感を感じたり、操作がしにくいなどの問題があった。
本発明は、視差調節の際に視差画像の立体感が急激な変化を抑制して、操作に対する表示変化の違和感を解消することができる視差調節装置及び方法、撮影装置、再生表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の視差調節装置は、第1の操作部と、距離決定部と、シフト量設定部と、画像シフト部とを備えている。第1の操作部は、それの操作量に応じた第1操作信号を出力する。距離決定部は、視差が生じない輻輳点までの距離を輻輳点距離として、第1操作信号に基づいて現在の輻輳点距離から第1の操作部の操作量に比例した距離を増減した目標輻輳点距離を決定する。シフト量設定部は、視差画像を構成し視差を有する各視点画像を切り出して表示器に表示する切出し範囲、各視点画像を表示する表示位置、または各視点画像を撮影する撮影範囲のいずれかのシフト対象を視差の方向にシフトするシフト量における第1の操作部の単位操作量あたりの量、現在の輻輳点距離から目標輻輳点距離への距離変更に応じて非線形に増減するように、シフト量を設定する。画像シフト部は、シフト量設定部が設定したシフト量でシフト対象をシフトすることにより視差を変化させる。
第1の操作部の単位操作量に対する輻輳点距離の変化量を表示する変化量表示部を備えることが好ましい。また、距離決定部による距離の変化量が距離を増加する場合と減少する場合とで異なったものとすることが好ましい。
第2の操作部と、シフト量増減部とを備えることが好ましい。第2の操作部は、それの操作量に応じた第2操作信号を出力する。シフト量増減部は、第2操作信号に基づいて第2の操作部の操作量に比例してシフト量を画素単位で変化させる。
本発明の撮影装置は、上述の視差調節装置と、第1の視点画像と第2の視点画像とを撮影する撮影部とを備えている。
撮影装置は、ズームレンズと、焦点距離取得部と、シフト量増減部と、入力制御部とを備えることが好ましい。ズームレンズは、第1の視点画像及び第2の視点画像を撮影するためのものであり、撮影部に設けられている。焦点距離取得部は、ズームレンズの焦点距離を取得する。シフト量増減部は、第1操作信号に基づいて第1の操作部の操作量に比例してシフト量を画素単位で変化させる。入力制御部は、焦点距離取得部で取得した焦点距離が所定焦点距離以下のときに第1操作信号を距離決定部に入力し、焦点距離が所定焦点距離よりも長いときに第1操作信号をシフト量増減部に入力する。
撮影装置は、被写体距離取得部と、シフト量増減部と、入力制御部とを備えることが好ましい。被写体距離取得部は、被写体距離を取得する。シフト量増減部は、第1操作信号に基づいて第1の操作部の操作量に比例してシフト量を画素単位で変化させる。入力制御部は、被写体距離取得部で取得した被写体距離が所定被写体距離以下のときに第1操作信号を距離決定部に入力し、被写体距離が所定被写体距離よりも長いときに第1操作信号をシフト量増減部に入力する。
撮影装置は、シフト量増減部と、入力制御部とを備えることが好ましい。シフト量増減部は、第1操作信号に基づいて第1の操作部の操作量に比例してシフト量を画素単位で変化させる。入力制御部は、第1の操作部の操作時点における輻輳点距離が所定輻輳点距離以下のときに第1操作信号を距離決定部に入力し、所定輻輳点距離よりも長いときに第1操作信号をシフト量増減部に入力する。
第2の操作部と、シフト量増減部とを備えることが好ましい。第2の操作部は、操作量に応じた第2操作信号を出力する。シフト量増減部は、第2操作信号に基づいて第2の操作部の操作量に比例してシフト量を画素単位で変化させる。
第1の操作部の単位操作量に対する輻輳点距離の変化量を表示する変化量表示部を備えることが好ましい。
画像シフト部は、撮影部で撮影された各視点原画像内で、シフト量に応じ視差の方向に切出し範囲をシフトして切り出すことにより、視差を調節した各視点画像を生成することが好ましい。
画像シフト部によって視差が調節された各視点画像を用いてスルー画像を3D表示する表示部を備えることが好ましい。
本発明の画像再生装置は、上述の視差調節装置と、画像シフト部によって視差が調節された各視点画像を3D表示する表示部とを備えている。
本発明の視差調節方法は、距離決定ステップと、シフト量設定ステップと、画像シフトステップとを有している。距離決定ステップは、視差が生じない輻輳点までの距離を輻輳点距離として、第1の操作部から出力される操作量に応じた第1操作信号に基づいて現在の輻輳点距離から第1の操作部の操作量に比例した距離を増減した目標輻輳点距離を決定する。シフト量設定ステップは、視差画像を構成し視差を有する各視点画像を切り出して表示器に表示する切出し範囲、各視点画像を表示する表示位置、または各視点画像を撮影する撮影範囲のいずれかのシフト対象を視差の方向にシフトするシフト量における第1の操作部の単位操作量あたりの量が、現在の輻輳点距離から目標輻輳点距離への距離変更に応じて非線形に増減するように、シフト量を設定する。画像シフトステップは、シフト量設定ステップで設定されたシフト量でシフト対象をシフトすることにより視差を変化させる。
本発明によれば、第1の操作部からの操作量に比例的に輻輳点距離を増減しているので、視差調節の際に視差画像の立体感が急激に変化することがない。これにより、近距離側での視差調節の操作量が極端に大きくなく、また遠距離側で操作量に対する輻輳点距離の変化も大きくないので、操作に対する表示変化の違和感を生じさせないようにすることができる。
本発明の視差調節装置を内蔵した3Dカメラの正面斜視図である。 3Dカメラの背面斜視図である。 3Dカメラの構成を示すブロック図である。 CPUの機能を示すブロック図である。 輻輳点距離とシフト量の関係を模式的に示す説明図である。 視差調節の処理手順を示すフローチャートである。 画素単位でシフト量を増減する機能を付加した第2実施形態におけるCPUの機能を示すブロック図である。 第2実施形態における視差調節の処理手順を示すフローチャートである。 焦点距離に応じてシフト量の増減の態様を切替える第3実施形態におけるCPUの機能を示すブロック図である。 第3実施形態における視差調節の操作の入力先を切替える手順を示すフローチャートである。 被写体距離に応じて視差調節の操作の入力先を切替える手順を示すフローチャートである。 輻輳点距離に応じてシフト量の増減の態様を切替える例におけるCPUの機能を示すブロック図である。 輻輳点距離に応じて視差調節の操作の入力先を切替える手順を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
図1,図2において、3Dデジタルカメラ(以下、3Dカメラという)10は、カメラ本体11の前面に左撮影系12の撮影レンズ12a、右撮影系13の撮影レンズ13aを備える。この左撮影系12によって左視点画像が撮影され、右撮影系13によって右視点画像が撮影される。これら左視点画像と右視点画像で視差画像が構成される。
各撮影レンズ12a,13aは、左右方向に所定間隔をあけて配されている。また、撮影レンズ12a,13aは、いずれもズームレンズであり、望遠端と広角端との間で焦点距離を変化させることができる。
カメラ本体11の上面には、シャッタボタン15、電源スイッチ16,モードダイアル17が配されている。また、カメラ本体11の側面には、カードスロット(図示省略)が設けられており、カードスロットにはメモリカード18が着脱自在に装着される。
モードダイアル17の操作により、視差画像を撮影する撮影モードと撮影した視差画像を再生表示する再生モードとに切替えることができる。撮影モード下でシャッタボタン15を押圧操作することにより、各撮影系12,13が作動されて視差画像の撮影が行われる。撮影された視差画像は、メモリカード18に記録される。
カメラ本体11の背面には、表示器19が設けられている。この表示器19は、図3に示すように、LCD19aと、レンチキュラ19bとを備えている。LCD19aは、複数の左視点画像の線状画像と、複数の右視点画像の線状画像とを交互に並べて表示する。レンチキュラ19bは、左視点画像の線状画像が観察者の左眼に、そして、右視点画像の線状画像が観察者の右眼に入るようにすることで、観察者は立体感のある画像として観察できる。
なお、3D表示には、所定の間隔で並べられたパララックスバリアの間にそれぞれ形成されたスリットを通して、左視点画像の線状画像を観察者の左眼で、また右視点画像の線状画像を観察者の右眼で観察されるようにしたパララックスバリア方式や、視点画像ごとに偏向方向を異ならせる方式などを用いることもできる。
また、撮影モード下では、表示器19は、電子ビューファインダとして機能し、スルー画を表示する。このスルー画は、撮影中の視差画像を連続的に表示したものである。このスルー画についても3D表示が行われる。これにより、撮影者は、被写体像を立体感のある画として観察できる。また、再生時にはメモリカード18に記録されている画像データに基づき、表示器19に視差画像が3D表示で再生される。
また、3D表示を行っているときには、表示器19に案内表示20a,20bが表示される。案内表示20aは、現在設定されている視差が生じない輻輳点までの距離(以下、輻輳点距離という)Rを示しており、案内表示20bは、後述する視差の調節の際の単位操作量に対する輻輳点距離の単位変化量Δを示している。この例では、輻輳点距離Rが8mで、単位変化量Δが1mであることが表示されている。
操作部21は、上述のシャッタボタン15、電源スイッチ16,モードダイアル17とともに、カメラ本体11の背面に設けられたズームボタン22、メニューボタン23、各キー24a〜24d,25から構成されている。
ズームボタン22は、ズーミングを行うためのものであり、これを操作することにより、撮影レンズ12a,13aの焦点距離が操作に応じて増減される。このズーミングの際には、撮影レンズ12a,13aは、互いに同一の焦点距離となるように制御される。
メニューボタン23は、3Dカメラ10の動作設定等を行うための設定画面を表示器19に表示する際に操作される。各キー24a〜24dを操作することにより、設定画面内に表示される項目を選択したり、設定値を増減したりすることができる。実行キー25は、設定画面における設定内容を確定する際などに操作される。
また、撮影モード下では、上キー24a,下キー24bは、視差画像の視差を調節するための操作部となる。視差の調節は、輻輳点距離をパラメータとして着目し、上キー24aまたは下キー24bの操作量に比例した変化量で輻輳点距離が変化するように制御する。すなわち、現時点の輻輳点距離Rを上キー24aまたは下キー24bの操作量に比例して増減した距離を新たな輻輳点距離Rとなるようにする。これにより、表示器19に表示される視差画像の立体感を操作量に対して直線的に変化させ、観察者に違和感を与えないようにしている。
この例では、上キー24aまたは下キー24bの押圧操作によって輻輳点距離の増減を行うので、押圧回数,押圧時間を操作量とすることができるが、説明を簡単にするために、押圧回数に応じて輻輳点距離を増減するものとして説明する。
上キー24aの押圧操作が輻輳点距離を増大させる増大操作となっており、その1回の押圧操作によって輻輳点距離が所定の単位変化量Δだけ増加する。一方の下キー24bの押圧操作が輻輳点距離を減少させる減少操作となっており、その1回の押圧操作によって輻輳点距離が所定の単位変化量Δだけ減少する。この例では、単位変化量Δを1mとしてあり、輻輳点距離が1mずつ増大または減少する。
なお、輻輳点距離を増減するための操作部としては、上キー24aまたは下キー24bのように押圧するものに限らない。例えば、スライド式のツマミのスライド操作や、ダイアルの回転により輻輳点距離の増減を行ってもよい。この場合には、ツマミのスライド量,ダイアルの回転量を操作量とすればよい。さらに、輻輳点距離を増減するためのキーやツマミ等をタッチパネルタイプの表示器に表示し、その表示器へのタッチ操作で輻輳点距離を増減してもよい。
また、この例では、1回の押圧操作に対する輻輳点距離の単位変化量Δを1mとしているが、これに限られるものではなく任意に設定することができる。また、例えば設定画面から1回の押圧操作に対する輻輳点距離の単位変化量Δを任意に設定可能にしてもよい。さらには、輻輳点距離を増加する場合と減少させる場合とで、その単位変化量Δを異なった値とすることもできる。
図3において、操作部21は、ボタンやスイッチの操作部材の操作に応じた操作信号をCPU30に送る。CPU30は、操作部21からの各種操作信号に基づいて各部を制御する。CPU30には、ROM30a,RAM30bが接続されている。ROM30aには、撮影シーケンスを実行するためのプログラムや、視差を調節するためのプログラム等が書き込まれており、このプログラムにしたがってCPU30は各部を制御する。RAM30bは、各種シーケンスを実行する際に必要なデータを一時的に記憶するワークメモリとして利用される。
この例では、左撮影系12と右撮影系13とで撮影部が構成されている。左撮影系12は、撮影レンズ12aの他、レンズ駆動部33、レンズセンサ部34、イメージセンサ35、タイミングジェネレータ36、AFE(アナログフロントエンド)37などで構成される。
レンズ駆動部33は、撮影レンズ12aを構成する変倍レンズやフォーカスレンズを光軸方向に移動する。これにより、撮影レンズ12aのズーミングやフォーカシングを行う。レンズセンサ部34は、変倍レンズのレンズ位置とフォーカスレンズのレンズ位置をそれぞれ検出し、変倍レンズ位置に基づいて撮影レンズ12aの焦点距離を、またフォーカスレンズ位置に基づいて被写体距離を取得する。取得した焦点距離、被写体距離は、CPU30に送られて各種の制御に用いられる。
撮影レンズ12aの背後に、左視点画像を撮影するイメージセンサ35が配されており、撮影レンズ12aを透過した被写体光がイメージセンサ35の受光面35aに入射する。受光面35aには、周知のように多数の画素35b(図5参照)がマトリクス状に配列され、画像の各部を光電変換する。イメージセンサ35は、タイミングジェネレータ36からの各種駆動信号により駆動され、撮影レンズ12aによって受光面35aに結像される被写体像を電気的なアナログ信号に変換して左視点画像として出力する。左視点画像は、イメージセンサ35からAFE37に送られる。
AFE37は、CDS(相関二重サンプリング)回路、AGC(自動ゲイン調整アンプ)回路、A/D変換器から構成されている。CDS回路は、相関二重サンプリングを行ってイメージセンサ35からのアナログ信号からノイズを除去する。AGC回路は、CPU30によって設定される撮影感度に応じたゲインでアナログ信号を増幅する。A/D変換器は、AGC回路からのアナログ信号の左視点画像をデジタル変換して出力する。
右撮影系13は、左撮影系12と同じ構成であり、左撮影レンズ12aと同じズームタイプの撮影レンズ13aの他、レンズ駆動部43、レンズセンサ部44、受光面45a及び画素45bを有するイメージセンサ45、タイミングジェネレータ46、AFE47などで構成され、デジタル変換された右視点画像を出力する。
左右撮影系12,13からの左視点画像,右視点画像は、それぞれ画像入力コントローラ51に送られる。画像入力コントローラ51は、バス52への各視点画像の入力を制御する。バス52には、CPU30,画像入力コントローラ51、画像処理回路53、AF検出回路54、AE/AWB検出回路55、画像シフト部56、3D画像生成回路57、LCDドライバ58、圧縮伸張処理回路59、メディアコントローラ60が接続されている。これら各部は、バス52を介してCPU30に制御されるとともに、相互間でデータの授受が可能になっている。
画像処理回路53は、画像入力コントローラ51からの各画像に対して階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正、YC変換などの各種画像処理を施す。AF検出回路54は、画像入力コントローラ51からの各視点画像のうちの一方、例えば左視点画像の1フレームごとに高周波成分を積算したAF評価値を算出する。CPU30は、AF検出回路54からのAF評価値に基づき、レンズ駆動部33を制御して、AF評価値が最大、すなわち被写体にピントが合致するように撮影レンズ12aのフォーカシングを行う。このフォーカシングの際には、CPU30は、レンズセンサ部34,44からの各フォーカスレンズ位置を参照し、撮影レンズ12aと同じ被写体距離にピントが合致するように、レンズ駆動部43を制御して撮影レンズ13aのフォーカシングを行う。
AE/AWB検出回路55は、例えば左視点画像に基づき、被写体輝度の検出と、ホワイトバランス補正に用いるWB評価値の算出とを行う。CPU30は、AE/AWB検出回路55からの被写体輝度情報に基づき、タイミングジェネレータ36,46、AFE37,47を制御して各撮影系12,13の露出制御、例えばイメージセンサの電子シャッタ速度(電荷蓄積時間)、AGC回路のゲインの増減を行う。また、CPU30は、AE/AWB検出回路55からのWB評価値に基づき、被写体像のホワイトバランスが適正となるように、画像処理回路53を制御する。
画像シフト部56は、画像処理回路53で画像処理された左視点画像と右視点画像が入力され、切出し範囲を各視点画像上で左右方向にシフトすることにより視差を変化させるものである。このために、各視点画像は、実際に利用するサイズよりも左右方向に大きなサイズに撮影されている。これにより、左右方向にシフトされて視差が調節された各視点画像を生成する。切出し範囲のシフト量は、CPU30によって設定される。なお、以下の説明では、画像シフト部56によって切り出されたものを視点画像,視差画像と称し、切出しが行われる前のものを視点原画像,視差原画像と称して説明する。
3D画像生成回路57は、視差が調節された左及び右視点画像に対して3D表示加工処理を行う。この例では、レンチキュラー方式での3D表示に対応して、各視点画像をそれぞれ線状(ストライプ状)に分割した左右の線状画像を交互に配置し、1個のレンチキュラ19bの下に左視点画像と右視点画像の線状画像が1個ずつLCD19aに表示されるように3D表示加工処理を行う。
3D表示加工処理が施された視差画像は、LCDドライバ58に送られる。LCDドライバ58は、表示器19を駆動して3D表示加工処理が施された視差画像を表示させる。これにより、視差画像の3D表示が行われる。撮影モード下では、次々に撮影されるスルー画(動画)に対して3D表示加工処理が施される。
圧縮伸張処理回路59は、シャッタボタン15の操作で撮影された静止画の視差画像に対して圧縮処理を行う。圧縮処理された視差画像は、メディアコントローラ60によってメモリカード18に記録される。この記録においては、再生時の視差調節を行う際に、再生上の輻輳点距離を上キー24a,下キー24bの操作量に比例させて増減させるのに必要な情報が視差画像に付加、例えば画像ファイルのタグに記録される。記録される情報としては、例えば撮影時の輻輳点距離や、撮影レンズの焦点距離、撮影レンズ12aと12b間の距離(基線長)、画素35bと45bのピッチなどがある。
また、圧縮伸張処理回路59は、画像再生時にはメモリカード18に記録された視差画像に対して伸張処理を行う。伸張された視差画像は、3D画像生成回路57を介してLCDドライバ58に送られることによって、表示器19に3D表示される。メディアコントローラ60は、メモリカード18に対する画像の記録、及び読み出しなどを行う。
図4において、CPU30は、距離決定部62,シフト量設定部63として機能する。距離決定部62は、上キー24a,下キー24bの操作量に応じた第1操作信号が入力され、第1操作信号に比例した距離を現時点の輻輳点距離Rから増減した目標輻輳点距離(設定すべき輻輳点距離)Rを決定する。距離決定部62は、この例では、現在設定されている輻輳点距離Rを初期値として、上キー24aが1回押圧操作されるごとに目標輻輳点距離Rを1m(=単位変化量Δ)ずつ増加させ、下キー24bが1回押圧操作されるごとに目標輻輳点距離Rを1mずつ減少させる。
シフト量設定部63は、現在の輻輳点距離Rから距離決定部62で求められた目標輻輳点距離Rへの変化量(増減距離)ΔRに応じた、切出し範囲をシフトすべきシフト量を画像シフト部56に設定する。この例では、変化量(増減距離)ΔRに応じたシフト量として切出し範囲の特定の基準位置からのシフト量を画像シフト部56に設定している。具体的には、3Dカメラ10に予め設定されている基準輻輳点距離Rに対応した切出し範囲のシフト位置を基準位置(シフト量ΔP=0)として、この基準位置からのシフト量として目標輻輳点距離Rに対応するシフト量ΔPを求め、これを画像シフト部56に設定している。画像シフト部56は、切出し範囲を基準位置からシフト量ΔPだけシフトさせて各視点原画像から各視点画像の切り出しを行う。
図5に模式的に示すように、撮影レンズ12a,13aは、基準輻輳点距離Rの位置で光軸PLa,PLbが互いに角度2θで交差するように内側に傾けられている。イメージセンサ35は、その受光面35aの中心位置に撮影レンズ12aの光軸PLaが通り、受光面35aが対応する光軸PLaに直交する姿勢に配されている。イメージセンサ45は、撮影レンズ13aの光軸PLbに対して同様に配されている。
画像シフト部56は、シフト量ΔPの初期値として「0」が与えられており、シフト量ΔPが「0」であるときが切出し範囲Gの基準位置となる。切出し範囲Gが基準位置であるときには、その中心が受光面35a,45aの中心位置、すなわち左視点原画像,右視点原画像の中心位置に合致する。この状態では、イメージセンサ35を含めた撮影系12の光学系全体の光軸と撮影レンズ12aの光軸PLaとが一致し、またイメージセンサ45を含めた撮影系13の光学系全体の光軸と撮影レンズ13aの光軸PLbとが一致し、光軸PLa,PLbの交差位置と輻輳点(輻輳位置)とが一致する。したがって、この状態の輻輳点距離が基準輻輳点距離Rとなる。また、この状態の輻輳角は、角度2θとなる。
上キー24a,下キー24bの操作によってシフト量ΔPが増減されて、基準位置から切出し範囲Gがシフトされると、左撮影系12の光学系全体の光軸と右撮影系13の光学系全体の光軸との傾きが増減されて輻輳点距離が変化し、結果として視差が調節される。
現在の輻輳点距離Rから変化量(増減距離)ΔRで増減した目標輻輳点距離R(=R+ΔR)を基準輻輳点距離Rからの変化量ΔRだけ増減したものとして、輻輳点距離を目標輻輳点距離R(=R+ΔR)とするために、切出し範囲Gを基準位置からシフトすべきシフト量ΔS(長さ)は、次の式(1)で算出することができる。式(1)中の「r」は、撮影レンズ12a,13aの主点間距離を「2r」としたときの長さであり、「L」は撮影レンズ12a,13aの焦点距離である。なお、目標輻輳点距離Rにおける輻輳角は、式中のθを用いて表すと角度2θとなる。また、撮影レンズ12a,13aの焦点距離Lが数10mm程度であるので、基線長として近似的に主点間距離を用いている。
ΔS=L/tan(θ−θ) ・・・・(1)
ただし、θ=tan−1(r/R
θ=tan−1(r/(R+ΔR))
上記式(1)中の基準輻輳点距離R、長さrの元になる主点間距離2rは、それぞれ設計値などから予め知ることができる。また、焦点距離Lはレンズセンサ部34,44から取得することができる。したがって、基準輻輳点距離Rから変化量ΔRだけ増加させた目標輻輳点距離Rとするためのシフト量ΔSを求めることができる。
画像シフト部56におけるシフト量ΔPの最小単位は、各視点原画像の画素ピッチである。ここで、二次元的に配置された画素35b,45bの水平方向のピッチ(画素ピッチ)をpとしたときに、シフト量ΔSに対応するシフト量ΔP(画素数)は、次の式(2)によって求められる。なお、シフト量ΔPは、整数値にする必要があるため、その小数点以下の端数は切り捨てまた切り上げるが、輻輳点距離の誤差が小さくなるように端数を処理するのがよい。また、例えば画素数の変換を行うなどした場合には、視点原画像の画素ピッチを受光面35a,45a上の長さに変換した画素ピッチを値pとして用いる。
ΔP=ΔS/p ・・・・(2)
なお、上記ΔRの符号は、基準輻輳点距離Rよりも目標輻輳点距離Rが大きい場合をプラス、小さい場合をマイナスとする。また、ΔS,ΔPは、符号がプラスの場合に、左右の切出し範囲を相互に近づける方向に、また符号がマイナスの場合に、左右の切出し範囲Gを離反する方向にシフトする。
また、この例では、現在の輻輳点距離Rから目標輻輳点距離Rへの変化量ΔRに応じたシフト量として、基準輻輳点距離Rに対応した切出し範囲の基準位置からのシフト量ΔPを求めて、これを画像シフト部56に設定しているが、現在の輻輳点距離Rに対応して設定されている現在の切出し範囲Gのシフト位置からシフトすべきシフト量を求め、これを画像シフト部56に設定してもよい。この場合、画像シフト部56は、画像シフト部56は、現在の位置から設定されたシフト量だけ切出し範囲Gをシフトする。また、この場合には、シフトすべきシフト量としては、例えば式(1)を利用して得られる、現在設定されている輻輳点距離Rに対応するシフト量ΔPと、目標輻輳点距離Rに対応するシフト量ΔPとの差分を求めればよい。現在設定されている輻輳点距離Rに対応するシフト量ΔPは、前回算出した目標輻輳点距離Rに対応するシフト量ΔPを記憶しておいて利用することができる。
上記撮影レンズ12a,13a、イメージセンサ35,45の配置は一例であって、種々の配置を採用することができる。例えば、光軸PLa,PLbを互いに平行にした撮影レンズ12a,13aを配し、受光面35a,45aをそれぞれ光軸PLa,PLbに垂直となるように配してもよい。この場合に、光軸PLa,PLbが対応する受光面35a,45aの中心よりも外側を通るように配置して輻輳角を与えてもよい。
次に上記構成の作用について図6を参照しながら説明する。視差画像を撮影する場合には、電源をオンにとしてから、モードダイアル17を操作して3Dカメラ10を撮影モードにセットする。撮影モードにセットされると、各部が初期設定されたのち、各撮影系12,13がスルー画の撮影を開始する。
左撮影系12では、撮影レンズ12aを通してイメージセンサ35による左視点原画像の撮影が開始される。左撮影系12からの左視点原画像は、AFE37を介してデジタル変換されてから、画像入力コントローラ51,バス52を介して画像処理回路53,AF検出回路54,及びAE/AWB検出回路55にそれぞれ送られる。同様にして、右撮影系13での撮影が開始され、撮影レンズ13aを通してイメージセンサ45によって右視点原画像(スルー画)の撮影が行われる。この右撮影系13からの右視点原画像は、AFE47,画像入力コントローラ51,バス52を介して画像処理回路53に送られる。
左視点原画像から得られるAF評価値がAF検出回路54からCPU30に送られる。このCPU30の制御下で、AF評価値に基づいてレンズ駆動部33が駆動されて、撮影中の被写体にピントが合致するように撮影レンズ12aのフォーカシングが行われる。また、この撮影レンズ12aのフォーカシングに同期させて、右撮影系13のレンズ駆動部43が駆動され、撮影レンズ13aのフォーカシングが行われる。これにより、各撮影系12,13が同じ距離にピントが合致する。このフォーカシングは、随時行われるから被写体距離が変化すれば、それに追従してピントが合わせられる。
また、AE/AWB検出回路55からは左視点原画像に基づいて、被写体輝度の検出と、WB評価値の算出とが行われる。そして、この被写体輝度に基づいて各撮影系12,13の露出制御が行われる。さらに、画像処理回路53にホワイトバランス補正用にWB評価値が設定され、そのWB評価値に基づいてホワイトバランス補正が行われる。これら被写体輝度,WB評価値についても、AF評価値と同様に、被写体輝度、光源等が変化すれば、これに追従した被写体輝度,WB評価値が算出され、それにより撮影中の被写体が適正露出となり、また適正なホワイトバランスとなるように制御される。
各撮影系12,13からの各視点原画像は、それぞれ画像処理回路53で各種画像処理が施されてから、画像シフト部56に送られる。画像シフト部56では、シフト量ΔPが「0」に初期設定されているから、切出し範囲が基準位置となっている。したがって、切出し範囲の中心位置を左視点原画像の中心位置に一致させた状態で左視点画像が切り出される。同様に、切出し範囲の中心位置を右視点原画像の中心位置に一致させた状態で右視点画像が切り出される。そして、切り出された各視点画像は、3D画像生成回路57に送られる。
3D画像生成回路57では、上記のように生成された左右の各視点画像からなる視差画像が入力されると、各視点画像をそれぞれ線状に分割してから、左右の線状画像をレンチキュラレンズのピッチにあわせて交互に配置される。このようにして視差画像に3D表示加工処理が施されてから、それがLCDドライバ58を介して表示器19に送られる。
各撮影系12,13では、所定の周期で左視点原画像,右視点原画像の撮影が行われ、画像シフト部56によって左視点画像と右視点画像が生成されるごとに、その各視点画像から3D表示加工処理が施された視差画像が作成される。これらの視差画像は、次々にLCDドライバ58に送られて、表示器19で表示される。これにより、観察者は、表示器19によって立体感を有するスルー画を観察することができる。また、表示器19上のスルー画には、案内表示20a,20bが重ね合わせて表示される。これら案内表示20a,20bにより、観察者は、現在設定されている輻輳点距離R、1回の操作で変化する輻輳点距離の単位変化量Δを知ることができる。
上記のように初期設定の状態では、変化量ΔRは「0」であって輻輳点距離Rが基準輻輳点距離Rとなっているから、この基準輻輳点距離R上に存在する被写体の画像は視差がない状態である。したがって、奥行き感としては、基準輻輳点距離Rの被写体が表示器19上にあるように観察され、この基準輻輳点距離Rよりも近距離にある被写体が表示器19よりも手前に、また遠距離にある被写体が表示器19よりも奥にあるように観察される。
表示器19を観察して立体感が好ましくないとき、例えば、主要被写体が表示器19よりも手前あるいは、表示器19よりも奥にあるように観察される場合には、上キー24aまたは下キー24bを操作して、視差を調節する。
例えば上キー24aを1回押圧操作すると、その操作(増大操作)の1回分の第1操作信号が距離決定部62に入力され、距離決定部62よって、変化量ΔRが単位変化量Δ(=1m)だけ増加される。これにより、現在の輻輳点距離R(この場合には、基準輻輳点距離R)から1m距離を増加させた目標輻輳点距離Rが求められる。この目標輻輳点距離R(=R+ΔR)は、シフト量設定部63によりシフト量ΔPに変換される。このときに、式(1),(2)によってシフト量ΔPが算出される。
そして、算出されたシフト量ΔPが画像シフト部56に設定されると、左視点原画像,右視点原画像に対する切出し範囲が、基準位置からシフト量ΔPだけシフトされ、この切出し範囲から左視点画像,右視点画像が切り出されて出力される。このときに、左視点原画像に対する切出し範囲は、右方向にシフトし、右視点原画像に対する切出し範囲は左方向にシフトされる。
上記のように新たに設定された切出し範囲で切り出された左視点画像,右視点画像は、3D画像生成回路57によって3D表示用に加工されてからLCDドライバ58に送られる。これにより、表示器19には、基準輻輳点距離Rよりも1m遠い距離、すなわち目標輻輳点距離Rの被写体像に視差がない状態で立体画像が表示される。また、案内表示20aが更新される。そして、基準輻輳点距離Rよりも1m遠い距離の被写体が表示器19上にあるように観察され、その被写体よりも近距離にある被写体が表示器19よりも手前にあるように、また遠距離にある被写体が表示器19よりも奥にあるように観察される。
上キー24aをさらに1回押圧操作すれば、ΔRがさらに1m増加され、同様にして現在の輻輳点距離Rから1m増加された目標輻輳点距離Rがシフト量ΔPに変換される。そして、左視点画像,右視点画像に対する切出し範囲が、基準切出し範囲からシフト量ΔPだけシフトされ、最初に上キー24aを押圧したときよりも、左視点画像に対する切出し範囲は右方向に、右視点画像に対する切出し範囲は左方向にさらにそれぞれシフトされた状態になる。これにより、表示器19では、上キー24aを1回押圧操作するごとに、視差のない被写体の位置が1mずつ遠くなっていくように立体画像の奥行き感が変化する。
一方、下キー24bを押圧操作すると、その操作(減少操作)が第1操作信号として距離決定部62に入力される。これにより、1回の押圧操作ごとに変化量ΔRが1mずつ減少され、目標輻輳点距離Rが現在の輻輳点距離Rから1mずつ減少し、その目標輻輳点距離Rがシフト量ΔPに変換され、これが画像シフト部56に設定される。そして、左視点画像に対しては左方向に、右視点画像に対しては右方向に切出し範囲がシフトされる。結果として、表示器19上では、下キー24bを1回押圧操作するごとに、視差のない被写体の位置が1mずつ近づいてくるように立体画像の奥行き感が変化する。
このように、上キー24aまたは下キー24bの1回押圧操作するごとに、視差のない被写体の位置、すなわち輻輳点距離が1mずつ変化し、操作量に比例的に輻輳点距離が増減するので、操作に対する奥行き感の変化に違和感を与えない。
上記のようにして上キー24a,下キー24bを操作して視差を調節し、また構図を決定してからシャッタボタン15を押圧して立体的静止画の撮影を行う。シャッタボタン15が押圧されると、AF評価値やAE評価値などに基づいてフォーカシング、露出を調節した後、各イメージセンサ35,45によって、左視点原画像,右視点原画像が撮影される。イメージセンサ35,45から出力された左視点原画像,右視点原画像は、それぞれAFE37,47、画像入力コントローラ51,画像処理回路53を介して、画像シフト部56に送られる。
そして、画像シフト部56では、シャッタボタン15の押圧時に設定されていた切出し範囲による切り出しが左視点原画像,右視点原画像に対して行われ、左視点画像と右視点画像からなる視差画像が生成される。この視差画像は、圧縮伸張処理回路59でデータ圧縮されてから、メディアコントローラ60に送られる。メディアコントローラ60では、圧縮された視差画像を、視差調節を行う際に必要となる前述の情報が視差画像を付加してからメモリカード18に記録する。
再生モードにセットすると、視差画像がメモリカード18から読み出される。この視差画像は、圧縮伸張処理回路59で伸張処理された後に、3D画像生成回路57を介してLCDドライバ58に送られる。これにより、視差画像が表示器19に3D表示される。また、視差画像とともに記録されている撮影時の輻輳点距離や撮影レンズの焦点距離、基線長、画素ピッチが読み出されて、CPU30に送られる。
再生表示の場合にも、表示器19上で各視点画像を左右方向にずらすことによって、観察される視差画像の視差が調節される。この場合に、伸張された視差画像を画像シフト部56に入力し、スルー画像の場合と同様に、入力した視差画像(各視点画像)から新たな視点画像を切り出すとともに、その切出し範囲を上キー24a,下キー24bの操作でシフトする。
この再生時では、距離決定部62は、再生中の視差画像を撮影したときの輻輳点距離を初期値として、上キー24aを操作した場合には、その操作ごとに目標輻輳点距離を1mずつ増加させ、下キー24bを操作した場合には、その操作ごとに目標輻輳点距離を1mずつ減少させる。そして、式(1),(2)を利用してシフト量ΔPを算出し、これを画像シフト部56に設定する。この式(1)を利用する際には、視差画像を撮影したときの輻輳点距離を基準輻輳点距離Rとし、上キー24a,下キー24bの操作に応じたよる距離増減距離をΔRに代入して算出する。なお、撮影レンズの焦点距離、基線長、画素ピッチは、メモリカード18から読み出されたものが用いられる。
このようにして上キー24a,下キー24bの操作に応答して切出し範囲をシフトすることにより、再生時においても、上キー24a,下キー24bの操作量に比例して輻輳点距離が1mずつ増減するように変化させて視差を調節できる。
なお、再生表示において切出し範囲をシフトする代りに、視点画像を全体的に左右方向にシフトして視差を調節してもよい。また、切出し範囲で切り出した左視点画像,右視点画像をメモリカード18に記録すること代えて、左視点原画像,右視点原画像をメモリカード18に記録してもよい。そして、再生時に、メモリカード18から読み出した左視点原画像,右視点原画像から表示するための左視点画像と右視点画像を切出し範囲で切り出し、その切出し範囲のシフトすることで視差を調節するようにしてもよい。
[第2実施形態]
図7,図8に示す第2実施形態は、操作量に対して輻輳点距離を比例的に変化させる他に、各視点画像のシフト量を画素単位で増減できる構成としたものである。なお、以下に説明する他は、第1実施形態と同様であり、同一の構成部材には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図7に示すように、CPU30は、距離決定部62,シフト量設定部63、シフト量増減部65として機能する。また、上キー24a,下キー24bが第1の操作部であり、左キー24c,右キー24dが第2の操作部となる。左キー24c,右キー24dは、例えば、左キー24cの押圧操作がシフト量を増大する増大操作となり、右キー24dの押圧操作がシフト量を減少する減少操作となり、その操作量に応じた第2操作信号をシフト量増減部65に入力する。
シフト量増減部65は、第2操作信号に比例してシフト量ΔPを画素単位で変化させる。すなわち、シフト量増減部65は、左キー24cが1回押圧されるごとにシフト量を1画素ずつ増大させ、右キー24dが1回押圧されるごとにシフト量を1画素ずつ減少させる。なお、切出し範囲を1画素分シフトしたときの輻輳点距離の変化は一定ではなく、変化させる時の輻輳点距離が小さいほど、それによる輻輳点距離の変化も小さくなる。
また、シフト量増減部65は、左キー24c,右キー24dの押圧操作によってシフト量の増減分(画素数)αをカウントしている。距離決定部62は、上キー24aまたは下キー24bが押圧操作された場合には、増減分αに対応する距離だけ輻輳点距離を増大または減少させることで、左キー24c,右キー24dの操作で増減された後のシフト量ΔPに対応する現在の輻輳点距離Rを求め、この現在の輻輳点距離Rを基準にして増減を行った目標輻輳点距離Rを算出する。シフト量増減部65の増減分αは、距離決定部62に入力した後に、このシフト量増減部65はリセットされるから、上キー24a,下キー24bのリセット後からの増減された増減分αをカウントすることになる。
この例では、図8に示すように、上キー24a,下キー24bを押圧操作するごとに、第1実施形態と同じく、輻輳点距離が1mずつ増加または減少するようにシフト量ΔPが変化する。そして、そのシフト量ΔPでシフトされた切出し範囲から各視点画像が切り出されることによって視差が調節される。
左キー24c,右キー24dを押圧操作した場合、例えば左キー24cが1回押圧操作されると、シフト量ΔPでシフトされていた切出し範囲が1画素分さらにシフトされる。このように左キー24cが押圧操作された場合には、シフト量を増大させるので、輻輳点距離を増大させる方向、すなわち左視点原画像に対する切出し範囲は右方向に1画素分シフトされ、右視点原画像に対する切出し範囲は左方向に1画素分シフトされる。
一方、右キー24dが1回押圧操作されると、やはりシフト量ΔPでシフトされていた切出し範囲が1画素分シフトされるが、この場合にはシフト量を減少させるので、輻輳点距離を減少させる方向、すなわち左視点原画像に対する切出し範囲が左方向に1画素分シフトされ、右視点原画像に対する切出し範囲が右方向に1画素分シフトされる。
左キー24c、右キー24dの操作後に、上キー24aまたは下キー24bが押圧操作された場合には、距離決定部62は、シフト量増減部65から増減分αを取得する。この後、距離決定部62は、保持しているシフト量ΔPを増減分αで増減した現在のシフト量ΔPを用いて、現時点の輻輳点距離Rを算出する。そして、その算出した輻輳点距離Rを初期値にして、上キー24aが押圧操作されるごとに目標輻輳点距離Rを1mずつ増大し、また下キー24bが押圧操作されるごとに目標輻輳点距離Rを1mずつ減少させる。
この例によれば、例えば主要被写体が近距離の場合には、上キー24aまたは下キー24bの操作で輻輳点距離を主要被写体の近くにまで近づけ、その後に左キー24cまたは右キー24dの操作で輻輳点距離を主要被写体まで距離に合致するように微調節することができる。また、逆に主要被写体が遠距離の場合には、左キー24cまたは右キー24dの操作で輻輳点距離を主要被写体の近くにまで近づけ、その後に上キー24aまたは下キー24bの操作で輻輳点距離を主要被写体まで距離に合致するように微調節することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態では、操作部の操作を、撮影レンズの焦点距離に応じて、輻輳点距離を比例的に変化させる操作とシフト量を画素単位で変化させる操作とに切り替えるようにしたものである。なお、以下に説明する他は、第2実施形態と同様であり、同一の構成部材には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図9に示すように、CPU30は、距離決定部62,シフト量設定部63、シフト量増減部65、入力制御部66として機能する。第1の操作部としては、上キー24aと下キー24bが用いられ、距離決定部62とシフト量増減部65とに共通に用いられる。入力制御部66は、焦点距離取得部としてのレンズセンサ部34から撮影レンズ12aの焦点距離が入力される。なお、レンズセンサ部44からの撮影レンズ13aの焦点距離が入力されるようにしてもよい。
上記の入力制御部66は、図10に示すように、撮影レンズ12aの焦点距離が予め設定されている所定焦点距離Th1以下である場合には、上キー24a,下キー24bの押圧操作による第1操作信号を距離決定部62に入力する。一方、焦点距離が所定焦点距離Th1よりも長い場合には、上キー24a,下キー24bの押圧操作による第1操作信号シフト量増減部65に入力する。
この例によれば、撮影レンズ12a,13aが短焦点側にされて主要被写体が近距離であることが想定されるような場合には、上キー24a,下キー24bの操作量に対して輻輳点距離が比例的に増減されることで視差が調節される。また、撮影レンズ12a,13aが長焦点側にされて主要被写体が遠距離であることが想定されるような場合には、上キー24a,下キー24bの操作により、輻輳点距離が比較的に大きく変化される画素単位で切出し範囲のシフト量を増減して視差を調節することができる。
なお、図11に示すように、焦点距離に代えて被写体距離に応じて、上キー24a,下キー24bからの第1操作信号の入力先を切替えてもよい。この場合には、被写体距離が予め設定されている所定被写体距離Th2以下である場合には、上キー24a,下キー24bの第1操作信号を距離決定部62に入力し、所定被写体距離Th2よりも長い場合には上キー24a,下キー24bの第1操作信号をシフト量増減部65に入力する。なお、被写体距離は、例えばレンズセンサ部34または44が検出するフォーカスレンズ位置から求める。
さらに、図12,図13に示すように、上キー24aと下キー24bの操作時点で設定されている輻輳点距離Rを、例えば距離決定部62から取得し、操作時点で設定されている輻輳点距離Rに応じて、上キー24a,下キー24bからの第1操作信号の入力先を切替えてもよい。この場合には、現在の輻輳点距離Rが予め設定されている所定輻輳点距離Th3以下である場合には、第1操作信号を距離決定部62に入力し、所定輻輳点距離Th3よりも長い場合には第1操作信号をシフト量増減部65に入力する。
上記各実施形態では、視点画像(視点原画像)の一部を切り出す切出し範囲を左右方向にシフトすることによって、視点画像のシフトを行っているが、視点画像をシフトする手法としては、これに限られるものではない。例えば、撮影された各視点画像を全体的に左右方向にシフトしてもよい。また、左右の各イメージセンサを、それ自体の受光面と平行に左右方向にシフトしてもよい。さらには、視点画像の表示位置を左右方向にシフトしてもよい。
また、視点画像をシフトすることによって視差を調節しているが、撮影レンズとイメージセンサとからなる撮影光学系全体を回転させたり、基線長を増減したりすることにより視差が調節されるようにしてもよい。
さらに、被写体距離や被写体の配置などから輻輳点距離を自動調節する自動調節部を設け、この自動調節部による輻輳点距離の自動調節後に、上記各実施形態のように視差の調節を行うように構成してもよい。1操作あたりに対する輻輳点距離の変化量は、任意に設定することができ、輻輳点距離などに応じて、その変化量を変化させることもできる。1画素ずつシフト量を増減したり、1度ずつ輻輳角を変化させたりすることなく、輻輳点距離が大きくなるほど輻輳点距離の変化量を大きくしたり、逆に小さくしたりすることもできる。
また、左撮影系と右撮影系とを有する撮影部を用いて、左右の各視点画像を撮影する撮影装置を例にして説明したが、撮影部は、視点画像を撮影するものであればどのような構成であってもよい。例えば、大きなサイズのイメージセンサを用い、左右一対の撮影レンズの像をイメージセンサの受光面上に並べて結像させてもよい。また、左側から入射する光を受光する第1タイプの位相差画素と右側から入射する光を受光する第2タイプの位相差画素を用いこれらを交互に配したイメージセンサにより複数の視点画像を撮影してもよい。
上記では、画像再生装置として、3Dカメラで視差画像を再生する場合について説明したが、ビユーアなどの再生機能を独立させた画像再生装置とすることができる。
画像再生装置で視差画像を再生する場合に、その再生中の視差画像の視差を自動的に変化させるときに、時間経過に比例した変化量で輻輳点距離を変化するようにしてもよい。例えば、動画の再生中に、シーンが切り替わったときに、切り替わった後の1フレームごとに順次に一定の距離ずつ輻輳点距離を増加あるいは減少させて適切な輻輳点距離となるようにする。このようにすれば、シーンの切り替わりで急激な輻輳点距離の変化が生じず、また違和感の立体感の変化で適切な視差に調節される。
10 3Dカメラ
12,13 撮影系
12a,13a 撮影レンズ
35,45 イメージセンサ
24a〜24d キー
19 表示器
56 画像シフト部
62 距離決定部
63 シフト量設定部
65 シフト量増減部
66 入力制御部

Claims (14)

  1. 操作量に応じた第1操作信号を出力する第1の操作部と、
    視差が生じない輻輳点までの距離を輻輳点距離として、前記第1操作信号に基づいて現在の輻輳点距離から前記第1の操作部の操作量に比例した距離を増減した目標輻輳点距離を決定する距離決定部と、
    視差画像を構成し視差を有する各視点画像を切り出して表示器に表示する切出し範囲、前記各視点画像を表示する表示位置、または前記各視点画像を撮影する撮影範囲のいずれかのシフト対象を前記視差の方向にシフトするシフト量における前記第1の操作部の単位操作量あたりの量、現在の輻輳点距離から前記目標輻輳点距離への距離変更に応じて非線形に増減するように、前記シフト量を設定するシフト量設定部と、
    前記シフト量で前記シフト対象をシフトすることにより視差を変化させる画像シフト部と、
    を備える視差調節装置。
  2. 前記第1の操作部の単位操作量に対する輻輳点距離の変化量を表示する変化量表示部を備える請求項1記載の視差調節装置。
  3. 操作量に応じた第2操作信号を出力する第2の操作部と、
    前記第2操作信号に基づいて前記第2の操作部の操作量に比例して前記シフト量を画素単位で変化させるシフト量増減部と、
    を備える請求項1または2記載の視差調節装置。
  4. 請求項1記載の視差調節装置と、
    第1の視点画像と第2の視点画像とを撮影する撮影部と、
    を備える撮影装置。
  5. 前記撮影部に設けられたズームレンズと、
    前記ズームレンズの焦点距離を取得する焦点距離取得部と、
    前記第1操作信号に基づいて前記第1の操作部の操作量に比例して前記シフト量を画素単位で変化させるシフト量増減部と、
    前記焦点距離取得部で取得した焦点距離が所定焦点距離以下のときに前記第1操作信号を前記距離決定部に入力し、焦点距離が所定焦点距離よりも長いときに前記第1操作信号を前記シフト量増減部に入力する入力制御部と、
    を備える請求項4記載の撮影装置。
  6. 被写体距離を取得する被写体距離取得部と、
    前記第1操作信号に基づいて前記第1の操作部の操作量に比例して前記シフト量を画素単位で変化させるシフト量増減部と、
    前記被写体距離取得部で取得した被写体距離が所定被写体距離以下のときに前記第1操作信号を前記距離決定部に入力し、被写体距離が所定被写体距離よりも長いときに前記第1操作信号を前記シフト量増減部に入力する入力制御部と、
    を備える請求項4記載の撮影装置。
  7. 前記第1操作信号に基づいて前記第1の操作部の操作量に比例して前記シフト量を画素単位で変化させるシフト量増減部と、
    前記第1の操作部の操作時点における輻輳点距離が所定輻輳点距離以下のときに前記第1操作信号を前記距離決定部に入力し、所定輻輳点距離よりも長いときに前記第1操作信号を前記シフト量増減部に入力する入力制御部と、
    を備える請求項4記載の撮影装置。
  8. 操作量に応じた第2操作信号を出力する第2の操作部と、
    前記第2操作信号に基づいて前記第2の操作部の操作量に比例して前記シフト量を画素単位で変化させるシフト量増減部と、
    を備える請求項4記載の記載の撮影装置。
  9. 前記第1の操作部の単位操作量に対する輻輳点距離の変化量を表示する変化量表示部を備える請求項4記載の撮影装置。
  10. 前記画像シフト部は、前記撮影部で撮影された各視点原画像内で、前記シフト量に応じ前記視差の方向に切出し範囲をシフトして切り出すことにより、視差が調節された各視点画像を生成する請求項4記載の撮影装置。
  11. 前記画像シフト部によって視差が調節された各視点画像を用いてスルー画像を3D表示する表示部を備える請求項4ないし10のいずれか1項に記載の撮影装置。
  12. 請求項1記載の視差調節装置と、
    前記画像シフト部によって視差が調節された各視点画像を3D表示する表示部と、
    を備える画像再生装置。
  13. 視差が生じない輻輳点までの距離を輻輳点距離として、第1の操作部から出力される操作量に応じた第1操作信号に基づいて現在の輻輳点距離から第1の操作部の操作量に比例した距離を増減した目標輻輳点距離を決定する距離決定ステップと、
    視差画像を構成し視差を有する各視点画像を切り出して表示器に表示する切出し範囲、前記各視点画像を表示する表示位置、または前記各視点画像を撮影する撮影範囲のいずれかのシフト対象を前記視差の方向にシフトするシフト量における前記第1の操作部の単位操作量あたりの量、現在の輻輳点距離から前記目標輻輳点距離への距離変更に応じて非線形に増減するように、前記シフト量を設定するシフト量設定ステップと、
    前記シフト量で前記シフト対象をシフトすることにより視差を変化させる画像シフトステップと、
    を有する視差調節方法。
  14. 前記距離決定部は、前記第1の操作部の単位操作量に対する距離の変化量が距離を増加する場合と減少する場合とで異なる請求項1記載の撮影装置。
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