JP4590518B2 - 回胴式遊技機 - Google Patents

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本発明は、外周面に複数種類の図柄が表示された複数の回胴を回転させ、該複数の回胴が停止したときの図柄の組合せによって、所定の遊技役を成立させる遊技を行う回胴式遊技機に関する。
複数の回胴を回転させて、回胴が停止したときに得られる図柄の組合せによって所定の遊技役が成立すると、所定枚数の遊技メダルが払い出される遊技を行う回胴式遊技機が広く知られている。こうした回胴式遊技機の前面扉には、回胴の回転を開始させるためのレバーや、回胴を停止させるためのボタンが設けられており、遊技者がこれらレバーやボタンを操作すると、その操作信号が、前面扉の内側に設けられた扉基板を介して、遊技機の内部に伝達される。回胴式遊技機の内部には、中央処理装置(いわゆるCPU)を中心に構成された主制御基板が搭載されており、主制御基板は扉基板を介してレバーやボタンの操作信号を受け取ると、何れの遊技役を成立させるかを決定したり、あるいは特定の遊技役が成立し易い遊技状態に切り換えるなど、遊技の進行に関する各種の制御を行っている。また、上述した遊技機に搭載されている扉基板は、ネジ等で固定はされているものの交換や点検を行うために着脱可能に設けられているものが一般的に知られている(特許文献1)。
特開2003−310836号公報
しかしながら、特許文献1の遊技機では、扉基板が着脱可能に形成されているため、正規の基盤とは異なる不正基板に交換される不正行為が行われることがある。例えば、不正基板の1つである「打ち込み機」と呼ばれる特殊な器具を用いた不正行為が行われることがある。打ち込み機は、扉基板を外した箇所に取り付けられるものであり、遊技者が前面扉のレバーやボタンを操作した場合と同じような操作信号を主制御基板に供給することで、自動で遊技を行うものである。そして、遊技者にとって有利な遊技状態が成立すると(例えば、特定の遊技役が成立し易い遊技状態に切り換わるなど)、その時点で自動的に遊技を停止する機能を有している。打ち込み機を用いた不正行為としては、遊技ホールが閉店している間に打ち込み機を取り付けて自動で遊技を行わせ、有利な遊技状態(ボーナス当選等)が成立したら、打ち込み機を正規の扉基板に戻しておくこと等が考えられる。この結果、翌日に遊技ホールが開店すると、有利な遊技状態の遊技機とそうでない遊技機が存在することになり、遊技の公平性が失われてしまうという問題が発生していた。
本発明は、従来の技術における上述した課題を解決するためになされたものであり、打ち込み機を用いた不正行為を簡便かつ効果的に防止することが可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の回胴式遊技機は次の構成を採用した。すなわち、
複数の遊技役のうち何れかの遊技役に当選させるか否かを抽選するとともに、複数種類の図柄が描かれた複数の回胴を回転させ、前記抽選結果に基づいて該回胴を停止させたときに所定の図柄の組合せが得られた場合には、遊技者に所定の特典が付与される遊技を行う回胴式遊技機において、
遊技の進行に関する制御を行う遊技進行制御部と、
遊技の進行に伴って遊技者が操作可能な操作部と、
前記操作部が操作されたことを示す操作信号を受け取って、前記遊技進行制御部へと中継する操作信号中継部と、
前記遊技進行制御部に設けられ、少なくとも前記抽選結果を含む遊技条件を遊技の進行に伴って記憶可能な遊技条件記憶部と、
前記回胴式遊技機が動作するための電力を供給する主電力供給部と、
前記遊技進行制御部に設けられ、前記主電力供給部からの電力の供給が停止したときに、前記遊技条件記憶部に記憶されている遊技条件を保持するための保持電力を、該遊技条件記憶部に供給する副電力供給部と
を備え、
前記操作信号中継部と前記遊技進行制御部とは、第1接続線によって電気的に接続され、前記遊技進行制御部と前記主電力供給部とは、第2接続線によって電気的に接続されており、
前記主電力供給部は、該主電力供給部から前記第2接続線を介して前記遊技進行制御部に電力を供給した後、該遊技進行制御部から前記第1接続線を介して前記操作信号中継部に電力を供給する主電力供給経路を経て、当該回胴式遊技機に電力を供給し、
前記副電力供給部は、前記遊技進行制御部から前記第1接続線を介して前記操作信号中継部に前記保持電力を供給した後、該操作信号中継部を経由して、該操作信号中継部から該第1接続線を介して該遊技進行制御部に該保持電力を供給する保持電力供給経路を経て、該遊技進行制御部に設けられる前記遊技条件記憶部に保持電力を供給することを特徴とする。
かかる本発明の回胴式遊技機においては、遊技の進行に伴って遊技者が操作可能な操作部が操作されたこと示す操作信号が、操作信号中継部から遊技進行制御部へと中継されると、遊技進行制御部が遊技の進行に関する制御を行う。尚、「遊技の進行に伴って遊技者が操作可能な操作部」とは、遊技媒体が投入される遊技媒体投入部や、回胴の回転を開始させるために操作される回転開始部、回胴を停止させるために操作される回転停止部などを含むものである。また、遊技の進行に伴って生じる遊技条件は、遊技進行制御部の内部に設けられた遊技条件記憶部に記憶され、遊技進行制御部は、かかる遊技条件に基づいて制御を行う。ここで、記憶された遊技条件を遊技条件記憶部が保持しておくためには、電力の供給が必要であり、回胴式遊技機への電力の供給が停止すると、記憶しておいた遊技条件が失われてしまう。そこで、電力の供給が停止した場合には、副電力供給部から保持電力を供給することにより、遊技条件記憶部に記憶された遊技条件が保持される。この副電力供給部は、遊技進行制御部に設けられており、また、操作信号中継部と遊技進行制御部とは第1接続線によって電気的に接続されている。そして、副電力供給部は、遊技進行制御部から第1接続線を介して操作信号中継部に保持電力を供給した後、操作信号中継部を経由して、操作信号中継部から第1接続線を介して遊技進行制御部に保持電力を供給する保持電力供給経路を経て、遊技条件記憶部に保持電力を供給するようになっている。
このように、操作信号中継部と遊技進行制御部とを接続する第1接続線を介して、副電力供給部から遊技条件記憶部に保持電力を供給するようにしておけば、以下のような理由から、「打ち込み機」と呼ばれる特殊な器具を用いて行われる不正行為を防止することが可能となる。先ず、打ち込み機による不正行為では、操作信号中継部の代わりに打ち込み機を取り付けて、あたかも遊技者が遊技を行っているかのように操作信号を遊技進行制御部に供給することで、自動的に遊技を行わせ、遊技者にとって有利な遊技条件を遊技条件記憶部に記憶させている。そして、打ち込み機を使って有利な遊技条件を記憶させた後は、打ち込み機を操作信号中継部に付け替える作業が必要となる。この点で、本発明の回胴式遊技機では、副電力供給部からの保持電力を、操作信号中継部と遊技進行制御部とを接続する第1接続線を介して遊技条件記憶部に供給しているので、打ち込み機を操作信号中継部に付け替える際に遊技条件記憶部への保持電力供給が途絶えることとなる。この結果、打ち込み機を用いて遊技条件記憶部に記憶させておいた有利な遊技条件を消滅させることができるため、打ち込み機による不正行為を防止することが可能となる。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.回胴式遊技機の装置構成:
A−1.全体構成:
A−2.電気的構成:
B.遊技の概要:
C.制御の概要:
D.バックアップ電源からの電力供給:
E.変形例:
E−1.第1変形例:
E−2.第2変形例:
A.回胴式遊技機の装置構成 :
A−1.全体構成 :
図1は、回胴式遊技機1(以下、「遊技機1」と略記)の外観を示す正面図である。図1に示すように、遊技機1には、箱状に形成された筐体3と、筐体3の前面側を覆うようにして設けられた前面扉2などが設けられている。前面扉2は、実際に遊技が行われる中段の領域と、遊技の進行に応じて種々の演出が行われる上段の領域2uと、遊技メダルが払い出される下段の領域2dとの大きく3つの領域から構成され、更に中段の領域は、遊技の状態を表示するための遊技状態表示部2maと、遊技を行うための操作部2mbとから構成されている。
上段の領域2uには、中央に演出表示装置10が設けられ、演出表示装置10の左右にはスピーカ14が設けられ、演出表示装置10およびスピーカ14の上方には、各種のランプ類12が設けられている。演出表示装置10は、いわゆる液晶表示装置によって構成されており、遊技の進行状況に合わせて種々の図柄を表示して演出を行うことが可能となっている。
前面扉2の中段に設けられた遊技状態表示部2maの中央には、大きな表示窓20が設けられており、内部に設けられた3つの回胴20a、20b、20cが回転する様子を視認可能となっている。また、表示窓20の左右および下方には、遊技の状態を表示する各種の表示パネル類22が設けられている。
前面扉2の中段下方に設けられた操作部2mbは、手前に向かって突出した形状に形成されており、上面には、遊技メダルを投入するための遊技メダル投入口30と、クレジットとして貯留されている遊技メダルを1枚だけ投入するための一枚投入ボタン32と、貯留されている遊技メダルを3枚投入するための三枚投入ボタン34などが設けられている。尚、遊技メダルの貯留とは、遊技メダル投入口30に投入された遊技メダルの枚数が規定数(1ゲームに要する遊技メダル枚数の上限)を超えた場合にその超えた分を記憶しておくことや、遊技メダルを実際に払い出す代わりにメダルの払い出し枚数を記憶しておくことをいう。また、操作部2mbの前面には、遊技メダルの投入後に回胴20a、20b、20cの回転を開始するためのスタートレバー36と、3つの回胴20a、20b、20cの回転をそれぞれ停止させるための回胴停止ボタン38a,38b,38cなどが設けられている。また、操作部2mbには、上面に精算ボタン40および返却ボタン42が設けられている。ここで、精算ボタン40とは、遊技機1の内部に貯留されている遊技メダルを外部に払い出す際に操作するボタンである。また、返却ボタン42とは、投入した遊技メダルが遊技機1の内部で詰まった場合に、メダルの詰まりを解消するために操作されるボタンである。
尚、遊技メダル投入口30に遊技メダルが投入されるか、一枚投入ボタン32あるいは三枚投入ボタン34が操作されると、遊技が開始可能な状態になることから、本実施例の遊技メダル投入口30、一枚投入ボタン32、三枚投入ボタン34は、それぞれ「遊技媒体投入部」に相当している。また、スタートレバー36が操作されると3つの回胴20a、20b、20cが回転を開始することから、本実施例のスタートレバー36は、「回転開始部」に相当している。さらに、回胴停止ボタン38a,38b,38cが操作されると回胴20a、20b、20cの回転が停止することから、本実施例の回胴停止ボタン38a,38b,38cは、「回転停止部」に相当している。従って、本実施例の遊技メダル投入口30、一枚投入ボタン32、三枚投入ボタン34、スタートレバー36、回胴停止ボタン38a,38b,38cは、それぞれ本発明における「操作部」の一態様を構成している。
前面扉2の下段の領域2dには、遊技メダルが払い出される遊技メダル払出口50と、払い出された遊技メダルを受け止める受け皿52などが設けられている。尚、本実施例では、遊技メダルが「遊技媒体」に相当している。
図2は、前面扉2を開いて遊技機1の内部の構成を示した斜視図である。前面扉2の裏面側上部には、サブ制御基板ユニット102が設けられており、その左右には一対のスピーカ14が取り付けられている。サブ制御基板ユニット102の内部には、後述するサブ制御基板220が格納されており、図1に示した演出表示装置10や、各種ランプ類12、スピーカ14などを用いて行われる各種演出の制御を司っている。
前面扉2のほぼ中央には表示窓20が設けられており、その下方には、後述する扉基板240が格納された扉基板ユニット104が設けられ、更に扉基板ユニット104の下方には、投入された遊技メダルの通路となるメダルセレクタ106や、遊技メダルを遊技メダル払出口50に導くためのコインシュータ108などが取り付けられている。メダルセレクタ106は、遊技メダル投入口30から投入された遊技メダルを主に寸法に基づいて選別し、規格寸法に適合した遊技メダルだけを受け入れる機能を有している。遊技者がスタートレバー36を操作する前に遊技メダルを投入すると、遊技メダルはメダルセレクタ106によって選別され、規格を満足しているものだけがホッパー116内に投入され、規格を満たしていないメダルは、コインシュータ108を通って、遊技メダル払出口50に返却されるようになっている。これに対して、スタートレバー36が操作された後に遊技メダルが投入された場合は、メダルセレクタ106内の通路が切り換わり、投入された遊技メダルはコインシュータ108を通って、遊技メダル払出口50に返却される。また、メダルセレクタ106の内部には、図示しないメダルセンサが設けられており、寸法規格を満たして受け入れられた遊技メダルが通過すると、メダルセンサによって検出されて、その信号が後述する主制御基板200に供給されるようになっている。
一方、筐体3のほぼ中央には、3つの回胴20a、20b、20cが設けられており、各回胴の外周面には、後述するように複数種類の図柄が表示されている。これら回胴の上方には、遊技全体の制御を司る後述する主制御基板200が格納された主制御基板ユニット110と、各回胴を駆動するための後述する回胴基板260が格納された回胴基板ユニット112が設けられている。また、3つの回胴20a、20b、20cの下方には、リアスピーカ114が設けられ、更にその下方には、投入された遊技メダルが集められるホッパー116や、遊技メダルを払い出すメダル払出装置118、遊技機1全体に電源を供給するための後述する電源基板280が格納された電源ユニット120などが搭載されている。また、電源ユニット120の前面には、遊技機1の電源を投入するための電源スイッチ120sも設けられている。更に、メダル払出装置118から払い出された遊技メダルは、コインシュータ108を通って、遊技メダル払出口50から払い出されるようになっている。
図3は、3つの回胴20a、20b、20cの外周面に表示された図柄の配列を示す説明図である。各回胴には、何れも21個の図柄が外周面に表示されている。また、何れの回胴についても、表示されている図柄の種類は同じであるが、図柄の配列については回胴毎に異なる配列に設定されている。
A−2.電気的構成 :
図4は、本実施例に係る遊技機1の電気的構成を示す説明図である。図4に示すように、遊技機1には、主制御基板200を中心として、サブ制御基板220、扉基板240、回胴基板260、電源基板280、接続基板300等がデータをやり取り可能に接続されて構成されている。
主制御基板200は、遊技機1で行われる遊技全体の進行や演出を司る基板である。この主制御基板200には、CPU201、ROM202、RAM203などがバスによって互いにデータをやり取り可能に接続されて搭載されており、前面扉2に搭載された扉基板240から、スタートレバー36が操作されたことを示す信号を受け取って、後述する遊技制御処理を実行しながら、サブ制御基板220や、扉基板240、回胴基板260などに向かって制御コマンド(あるいは制御信号)を出力することにより、これら各種基板の動作を制御している。尚、遊技の進行に関する制御は主制御基板200によって行われていることから、本実施例の主制御基板200は、本発明の「遊技進行制御部」の一態様を構成している。
サブ制御基板220も、上述した主制御基板200と同様に、CPUや、ROM、RAMなどがバスによって互いにデータをやり取り可能に接続されて構成されている。また、サブ制御基板220には、各種のランプ類12や、各種のスピーカ14,114、演出表示装置10、回胴バックライト20Lなどが接続されている。ここで回胴バックライト20Lとは、各回胴20a,20b,20cの内部に設けられて、回胴の表面に描かれた図柄(図3参照)を裏側から照らすライトである。サブ制御基板220は、主制御基板200から受け取った制御コマンドを解析して、各種ランプ類12、各種スピーカ14,114、演出表示装置10、回胴バックライト20Lにそれぞれ駆動信号を出力することにより、各種の演出を行っている。
扉基板240には、メダルセレクタ106や、貯留されている遊技メダルを投入するための各種投入ボタン32,34、回胴の回転を開始するためのスタートレバー36、回転している回胴を停止させるための回胴停止ボタン38a,38b,38c、貯留されている遊技メダルや投入された遊技メダルを払い出して遊技を終了するための精算ボタン40、遊技の状態を表示する各種の表示パネル22などが接続されている。また、扉基板240は、前述した主制御基板200と、データをやり取り可能に接続されている。このため、前面扉2に設けられたスタートレバー36や、回胴停止ボタン38a、38b、38c、各種の投入ボタン32,34、精算ボタン40などを操作すると、扉基板240を介して、その信号を主制御基板200に供給することが可能となっている。また、メダルセレクタ106が、内蔵するメダルセンサによって遊技メダルの通過を検出した信号も、扉基板240を介して主制御基板200に供給されるようになっている。尚、各種操作信号や検出信号は扉基板240を介して主制御基板200(遊技進行制御部)に供給されていることから、本実施例の扉基板240は、本発明の「操作信号中継部」の一態様を構成している。
回胴基板260には、3つの回胴20a,20b,20cをそれぞれ回転させるための回胴モータ24a,24b,24cと、それぞれの回胴の回転位置を検出するための回胴センサ26a,26b,26cが設けられている。回胴基板260は、回胴センサ26a,26b,26cによって、各回胴20a,20b,20cの回転位置を検出しながら、回胴モータ24a,24b,24cを駆動することにより、それぞれの回胴20a,20b,20cを、所望の回転位置で停止させることが可能となっている。尚、本実施例の遊技機1では、回胴モータ24a,24b,24cには、いわゆるステッピングモータが使用されている。
また、メダル払出装置118は、接続基板300を介して、主制御基板200に接続されており、主制御基板200からの制御信号に基づいて、所定枚数の遊技メダルを払い出す動作を行う。
これら各種制御基板、および基板で消費される電力は、電源基板280から供給されている。図4では、電源基板280から電力が供給される様子を破線の矢印で表している。図示されているように、主制御基板200およびサブ制御基板220には、電源基板280から直接電力が供給されており、各種基板(扉基板240、回胴基板260、接続基板300)には、主制御基板200を介して電力が供給されている。電源基板280には100Vの交流電圧が供給されており、この電力を規定電圧の直流電圧に変換した後、それぞれの制御基板および基板に供給している。尚、回胴式遊技機1が動作するための電力は電源基板280によって供給されていることから、本実施例の電源基板280は、本発明の「主電力供給部」の一態様を構成している。
B.遊技の概要 :
以下では、上記の構成を有する回胴式の遊技機1において、遊技を進行するために行われる制御の内容について説明するが、その準備として、回胴式遊技機で行われる遊技の概要を説明しておく。
遊技を開始するにあたっては、遊技メダル投入口30から遊技メダルを投入して、メダルのベットを行う。ベットする遊技メダル数は、通常、1枚または3枚に固定されている。尚、遊技メダルがクレジットとして予め内部に貯留されている場合は、一枚投入ボタン32、あるいは三枚投入ボタン34を押すことにより、それぞれ1枚または3枚の遊技メダルをベットすることも可能である。
遊技メダルをベットして、スタートレバー36を操作すると、3つの回胴20a,20b,20cが回転を開始する。図3を用いて前述したように、各回胴には、複数の図柄が描かれているため、回胴が回転すると、表示窓20では、これら図柄が変動表示されることになる。また、図1を用いて前述したように、前面扉2の前面側には、それぞれの回胴に対応して3つの回胴停止ボタン38a,38b,38cが設けられている。回胴20a,20b,20cの回転中に回胴停止ボタン38a,38b,38cを押すと、押したボタンに対応する回胴が回転を停止し、これに伴って、変動表示されていた図柄が何れかの図柄で停止表示される。このようにして、3つの回胴20a,20b,20cの回転を停止させると、それぞれの回胴で何れかの図柄が停止表示されて、何某かの図柄組合せが得られることになる。
こうして得られた図柄組合せが、いわゆる「小役」と呼ばれる遊技役を成立させる組合せであった場合には、成立した遊技役に応じた枚数の遊技メダルが払い出される。
また、遊技役には、「レギュラーボーナス役(以下では、RB役)」や、「ビッグボーナス役(以下では、BB役)」などの、いわゆる「ボーナス役」と呼ばれる遊技役も設けられている。3つの回胴20a,20b,20cが停止したときに得られる図柄の組合せが、RB役を成立させる図柄の組合せであった場合には、遊技者にとって有利なRB遊技と呼ばれる遊技状態が開始される。RB遊技とは、通常遊技に比べて遊技役の種類(遊技メダルが払い出される図柄組合せの種類)が増加し、その増加した遊技役が高い確率で成立する遊技のことである。このRB遊技は、所定回数の遊技が行われるか(例えば、12ゲーム)、増加した遊技役に所定回数だけ入賞が成立すると(例えば、8回入賞)終了となる。また、BB役を成立させる図柄の組合せであった場合は、RB役よりも遊技者にとって更に有利な遊技状態であるBB遊技が開始される。BB遊技は、RB役が成立するまでの導入遊技と、RB役の成立によって実施されるRB遊技とから構成されており、BB遊技中は、所定枚数(例えば、465枚)の遊技メダルが払い出されるまで、「RB遊技」を複数回行うことが可能となっている。
さらに、「小役」や「ボーナス役」の他に、「再遊技役」と呼ばれる遊技役も設けられている。回胴が停止したときに得られる図柄の組合せが、「再遊技役」を成立させる組合せであった場合には、遊技メダルが払い出されることはないが、遊技者が遊技メダルを投入することなく、再び遊技を開始することが可能となる。
図5は、本実施例の遊技機1に設定されている各種の遊技役と、それら遊技役を成立させる図柄の組合せとを例示した説明図である。図示されているように、BB役を成立させる図柄の組合せとしては、「赤セブン」の図柄が3つ揃った組合せ、および「青セブン」の図柄が3つ揃った組合せが設定されている。RB役を成立させる図柄の組合せは、「バー」の図柄が3つ揃った組合せに設定されている。小役を成立させる図柄の組合せは、「スズ」の図柄が3つ揃うか、「スイカ」の図柄が3つ揃うか、若しくは、左端の図柄が「チェリー」となる組合せに設定されている。更に、再遊技役を成立させる図柄の組合せは、「再遊技」の図柄が3つ揃った組合せに設定されている。また、図5には、これらの遊技役が通常遊技で成立したときに払い出される遊技メダルの枚数も、併せて表示されている。尚、「スズ」の図柄で成立した小役は、「スズの小役」と呼ばれ、「スイカ」の図柄で成立した小役は「スイカの小役」と、「チェリー」の図柄で成立した小役は「チェリーの小役」と呼ばれることがある。
以上に説明したように、回胴式の遊技機1では、遊技メダルをベットしてスタートレバー36を操作することにより回胴20a,20b,20cを回転させた後、回胴停止ボタン38a、38b、38cを押して回胴の回転を停止させる。そのときに得られた図柄の組合せによって、遊技メダルが払い出されたり、あるいは有利な遊技状態に切り換わったりしながら遊技が進行していく。そして、BB役が成立した場合に最も多量の遊技メダルを獲得することができるから、遊技者はBB役を成立させることを常に願いながら、遊技を継続することになる。
こうした遊技の進行は、主制御基板200によって制御されている。以下では、主制御基板200が遊技の進行を制御するために行っている処理内容について説明する。
C.制御の概要 :
図6は、本実施例の遊技機1において主制御基板200が遊技の進行を制御するために行う遊技制御処理を示すフローチャートである。この遊技制御処理は、遊技機1に電源が投入され、更に主制御基板200や、サブ制御基板220に搭載されたROMのサムチェックなどの初期化処理が行われた後に実行される処理である。
図6に示すように、遊技制御処理を開始すると、先ず初めに遊技メダルが投入(あるいはベット)されたか否かを判断する(ステップ10。以下、ステップを「S」と略記する)。前述したように、投入された遊技メダルは、メダルセレクタ106に内蔵されたメダルセンサによって検出され、その検出信号が扉基板240を介して主制御基板200に供給される。また、各種投入ボタン32,34を操作した場合には、その操作信号が扉基板240を介して主制御基板200に供給される。主制御基板200は、これら検出信号あるいは操作信号に基づいて、遊技メダルが投入されたか否かを判断することができる。未だ遊技メダルが投入されていないと判断された場合には(S10:no)、遊技メダルが投入されるまで、かかる判断を繰り返しながら待機状態となる。そして、遊技メダルが投入されたら(S10:yes)、遊技を開始可能な状態となる。
遊技が開始可能な状態になると、主制御基板200は、スタートレバー36が操作されたか否かを判断する(S20)。遊技者がスタートレバー36を操作すると、扉基板240を介して、その操作信号が主制御基板200に供給されるようになっており、主制御基板200は、送られてきた操作信号に基づいて、スタートレバー36が操作されたか否かを判断することができる。そして、スタートレバー36が操作されていないと判断された場合は(S20:no)、スタートレバー36が操作されるまで待機する。一方、スタートレバー36が操作されたら(S20:yes)、直ちに内部抽選処理を開始する(S30)。
内部抽選処理では、図5を用いて前述した遊技役の何れかの成立を許容するか否かを、抽選によって決定する処理を行う。この抽選は、抽選テーブルと呼ばれる専用のテーブルを用いて行われ、抽選テーブルには、内部抽選用乱数と遊技役との対応関係が設定されている。ここで内部抽選用乱数とは、主制御基板200が扉基板240からスタートレバー操作信号を受け取ったときに取得する乱数である。そこで、スタートレバー36が操作されると、抽選テーブルを参照して、取得した乱数値が何れかの遊技役に割り当てられているかを調べることにより、何れの遊技役に当選したか、若しくは何れの遊技役にも当選しなかったかを判断することができる。そして、何れかの遊技役に内部当選したら、当選した遊技役を内部当選フラグにセットする。ここで内部当選フラグとは、内部抽選の結果を記憶しておくために用いられるフラグであり、主制御基板200に搭載されたRAM203の所定アドレスに設定されている。
図7は、内部当選フラグが設定されているアドレスのデータ構造を示した説明図である。図示されているように、本実施例の遊技機1では、RAM203上の所定アドレスに設けられた1バイトデータのうち、下位側の7ビットが内部当選フラグとして用いられている。これら7ビット中の先頭のビットは、赤セブンのBB役に内部当選したことを記憶しておくためのビットであり、次のビットは青セブンのBB役に内部当選したことを記憶しておくためのビットであり、その次のビットはRB役に内部当選したことを記憶しておくためのビットである。以下の4つのビットも同様に、それぞれ、スズの小役、スイカの小役、チェリーの小役、再遊技役に内部当選したことを記憶しておくためのビットである。何れかの遊技役に内部当選した場合には、当選した遊技役に該当するビットに「1」を設定する処理を行う。尚、本実施例の内部抽選結果は、本発明の「遊技条件」に相当し、内部抽選結果はRAM203に記憶されることから、本実施例のRAM203は、本発明の「遊技条件記憶部」の一態様を構成している。
尚、内部抽選は、遊技役の成立を許容するか否かに関するものであり、抽選に当選したからといって、該当する遊技役が直ちに成立するわけではない。当選した遊技役を実際に成立させるためには、回胴20a,20b,20cの回転に合わせて、適切なタイミングで回胴停止ボタン38a,38b,38cを押すことにより、当選した遊技役を成立させる図柄の組合せを揃える必要がある。逆に、如何に適切なタイミングで回胴停止ボタン38a,38b,38cを押したとしても、内部抽選処理で当選していなければ、遊技役を成立させる図柄の組合せは揃わないようになっている。従って、内部抽選処理における当選は、内部的に当選した状態に過ぎず、この意味から抽選は「内部」抽選と呼ばれ、また、内部抽選によって内部的に当選した状態は「内部」当選と呼ばれる。
内部抽選処理を行ったら、主制御基板200は、続いて回胴回転始動処理を開始する(S40)。回胴回転始動処理では、所定の条件が満足されているか否かを判断して、条件が満たされている場合は、3つの回胴20a,20b,20cを回転させる処理を行う。本実施例の回胴回転始動処理では、スタートレバー36が操作され、且つ、前回に回胴20a,20b,20cの回転が開始されてから所定時間(例えば、4.1秒)経過した場合に回胴の回転を開始することとして、各回胴20a,20b,20cにそれぞれ設けられた回胴モータ24a,24b,24cに対して駆動信号を出力することにより、3つの回胴20a,20b,20cを回転させる。
こうして3つの回胴20a,20b,20cを回転させたら、主制御基板200は、次に、回胴の回転を停止させる処理(回胴回転停止処理)を行う(S50)。かかる処理では、すべての回胴の回転速度が一定となった後、回胴停止ボタン38a,38b,38cが操作されると、その操作信号が扉基板240を介して主制御基板200に供給される。主制御基板200は、操作信号を受け取ったタイミングに基づいて、それぞれの回胴で停止表示される図柄を決定し、決定した図柄の位置で各回胴を停止させる制御を行う。なお、停止表示される図柄を決定するに際しては、先に行われた内部抽選の結果が参照され、何れの遊技役にも当選していない場合には、どのようなタイミングで回胴停止ボタンが操作されても、遊技役を成立させる図柄組合せが停止表示されないように、一方、ある遊技役に当選している場合には、適切なタイミングで回胴停止ボタンが操作されたら、当選した遊技役を成立させる図柄組合せが停止表示されるように、各回胴の停止図柄を決定する。
以上のようにして、3つの回胴20a,20b,20cを停止させたら、主制御基板200は、入賞が成立しているか否かを判断する(S60)。ここで、「入賞」とは、内部抽選で遊技役に当選した後、その遊技役を成立させる図柄組合せが有効ライン上に揃って表示されることをいう。後述するように、本実施例の遊技機1では、表示窓20に複数本の有効ラインが設けられている。尚、有効ライン上に図柄が揃って遊技役が成立することは、単に、遊技役に入賞すると呼ばれることもある。前述したように、内部抽選処理(S30)で遊技役に当選していても、回胴停止ボタン38a,38b,38cを押すタイミングによっては、その遊技役に対応する図柄組合せが有効ライン上に揃うとは限らない。そこで、主制御基板200は、回胴の回転を停止させた後、内部抽選で当選した遊技役に入賞しているか否かを判断するのである。
図8は、本実施例の遊技機1に設定されている有効ラインを例示した説明図である。上述した回胴回転停止処理(S50)において、全ての回胴20a,20b,20cが停止すると、表示窓20には、各回胴について3つの図柄(上段,中段,下段)が表示され、全部で9つの図柄が停止表示されるようになっている。図示されているように、有効ラインは、横方向の上段(L2),中段(L3),下段(L4)の3本のラインと、右上がりの斜め方向のライン(L1)と、右下がりの斜め方向のライン(L5)の合計5本が設定されている。これら5本の中の何れかのライン上に遊技役を成立させる図柄組合せが揃うと、その遊技役が成立することとなる。そして、入賞していないと判断された場合は(S60:no)、その遊技は終了となり、図6の遊技制御処理の先頭に戻って、遊技メダルが投入(あるいはベット)されるまで待機状態となる。その後、遊技メダルが投入(あるいはベット)されると(S10:yes)、新たな遊技が開始可能な状態となり、続く上述した一連の処理が実行される。尚、本実施の遊技機1では、前述した内部抽選処理(S30)にて「RB役」又は「BB役」に当選している場合において、有効ライン上に当選役に対応する図柄組合せが停止表示されず、RB役若しくはBB役の遊技役の入賞が成立しなかったときに限り、その内部当選役は蓄積されて、次回以降の遊技に持ち越されるものとする。つまり、次遊技以降も「RB役」又は「BB役」の内部当選フラグがセットされている状態となる。
一方、遊技役に入賞したと判断された場合は(S60:yes)、先ず初めに、入賞した役が、再遊技役であるか否かを判断する(S70)。そして、再遊技役に入賞していた場合は(S70:yes)、再遊技役に入賞した遊技で投入されていた枚数の遊技メダルを自動的に再投入した後(S80)、図6の遊技制御処理の先頭に戻る。既に遊技メダルは投入されているので(S10:yes)、スタートレバー36が操作されたか否かを確認し、確認されたら続く一連の処理を実行する。
一方、入賞した遊技役が再遊技役ではなかった場合は(S70:no)、「BB役」、「RB役」、「スズの小役」、「スイカの小役」、「チェリーの小役」の何れかに入賞していることになるので、入賞した遊技役に応じた枚数の遊技メダルを払い出す処理(メダル払出処理)を実行する(S90)。かかる処理は、主制御基板200の内部で払い出すべき遊技メダルの枚数を求めた後、主制御基板200からメダル払出装置118に対して制御信号を出力することによって行われる。
こうして遊技メダルを払い出したら、今度は、入賞した遊技役が「RB役」であるか否かを判断する(S100)。そして、RB役に入賞していた場合は(S100:yes)、前述したレギュラーボーナス遊技(RB遊技)を行った後(S110)、遊技制御処理の先頭に戻って、遊技メダルが投入(あるいはベット)されたか否かを確認し、確認されたら上述した続く一連の処理を実行する。
これに対して、入賞した遊技役が「RB役」ではないと判断された場合は(S100:no)、次に「BB役」であったか否かを判断し(S120)、BB役に入賞していた場合には(S120:yes)、前述したビッグボーナス遊技(BB遊技)を行った後(S130)、遊技制御処理の先頭に戻って、遊技メダルの投入を確認し(S10)、確認されたら遊技を開始可能な状態とする処理を行う。
一方、入賞した遊技役が「BB役」でないと判断された場合は(S120:no)、「再遊技役」、「RB役」、「BB役」の何れでもないから、「小役」に入賞していたことになる。小役の入賞に対する遊技メダルの払い出しは、S90で既に行われているから、この場合は、図6の遊技制御処理の先頭に戻って、遊技メダルの投入を確認する処理(S10)を行った後、上述した続く一連の処理を繰り返す。
以上に説明したように、本実施例の遊技機1では、遊技メダルを投入し、スタートレバー36を操作すると、回胴20a,20b,20cの回転が開始され、回胴停止ボタン38a,38b,38cを押して回胴が停止したときに遊技役が成立しているか否かによって、遊技メダルが払い出されたり、各種のボーナス遊技が開始されるといった一連の処理を繰り返しながら遊技が進行していく。また、遊技役が成立するためには、スタートレバー36の操作を契機として行われる内部抽選処理(S30)において遊技役に当選する必要がある。そして、遊技役に内部当選すると、当選したことを記憶しておくための内部当選フラグが、主制御基板200に搭載されたRAM203にセットされる。一般にRAMは、電力の供給が途絶えると記憶しているデータが消失してしまうが、RAM203には遊技状態に関する重要なデータが記憶されていることから、本実施例の遊技機1では、バックアップ電源400が備えられており、電源スイッチ120sのOFFなどによって遊技機1に電力が供給されなくなっても、バックアップ電源400からRAM203へ電力を供給することで記憶しているデータを保持しておくことが可能になっている。以下では、バックアップ電源400から電力を供給するための構成について説明する。
D.バックアップ電源からの電力供給 :
図9は、電源断時にバックアップ電源400から主制御基板200のRAM203に電力が供給される様子を示した説明図である。図示されているように、本実施例の遊技機1では、バックアップ電源400が電源基板280に設けられている。電源基板280と主制御基板200とは、ハーネス320で接続されており、電源スイッチ120sがONにされ電源が投入されている間は、ハーネス320を介して、電源基板280から主制御基板200に電力が供給される。また、扉基板240と主制御基板200とは、ハーネス340を介してデータをやり取り可能に接続されているとともに、扉基板240で消費される電力は、ハーネス340を介して主制御基板200から供給されている。さらに、バックアップ電源400からの電力は、ハーネス320を介して主制御基板200に供給され、主制御基板200からハーネス340を介して扉基板240を経由した後、再びハーネス340を介して主制御基板200のRAM203に供給されるようになっている。尚、扉基板240(操作信号中継部)と主制御基板200(遊技進行制御部)とを接続するハーネス340は、本発明の「接続線」に相当している。また、図9では、扉基板240と主制御基板200とは1系統のハーネス340によって接続されているが、これに限らず複数系統のハーネスによって接続してもよい。このような場合は、これら複数のハーネスが本発明の「接続線」に相当する。
そして、電源スイッチ120sのOFFなどにより主制御基板200への電力供給が途絶えると、バックアップ電源400からの電力が、扉基板240を一旦経由してRAM203に供給されて、遊技状態に関する様々なデータを保持しておくことが可能となっている。図9では、バックアップ電源400からの電力が、扉基板240を経由してRAM203に供給される様子を破線の矢印で表している。図示されているように、バックアップ電源400からの電力は、ハーネス320を介して主制御基板200に供給されているものの、直ちにRAM203に供給されるのではなく、一旦、扉基板240を経由させ、ハーネス340を介してRAM203に供給されるようになっている。尚、本実施例のバックアップ電源400には、コンデンサが使用されているが、もちろん、これに限定されるものではない。電力を供給可能なものであればよく、例えばボタン電池のようなものも好適に用いることができる。また、電源断時にバックアップ電源400からRAM203(遊技条件記憶部)に電力が供給されることから、本実施例のバックアップ電源400は、本発明の「副電力供給部」の一態様を構成している。
このように、本実施例の遊技機1では、電源断時にバックアップ電源400から扉基板240を一旦経由して、RAM203に電力を供給するようにしておくことよって、「打ち込み機」と呼ばれる特殊な器具を用いて行われる不正行為を防止することが可能となっている。以下では、不正行為を防止可能な理由について説明するが、その準備として、まず初めに、打ち込み機による不正行為について説明する。
前述したように、打ち込み機を用いた不正行為は、遊技ホールが閉店している間に、扉基板240を外し、そこに打ち込み機を取り付けることによって行われる。打ち込み機は、遊技者が遊技メダルを投入したり、各種投入ボタン32,34、スタートレバー36、回胴停止ボタン38a,38b,38cを操作した時に扉基板240から出力される検出信号や操作信号と同じ信号を自動で出力する機能を有している。したがって、打ち込み機を取り付けて遊技機1の電源スイッチ120sをONにすると、これらの信号が打ち込み機から自動的に主制御基板200に供給されて、前述した遊技制御処理が実行され(図6参照)、自動的に遊技が行われる。そして、前述した内部抽選処理(図6のS30)でボーナス役に内部当選する等の遊技者にとって有利な状態になると、打ち込み機は、その時点で自動的に遊技を停止する。このようにしてボーナス役に内部当選した後、遊技機1の電源スイッチ120sをOFFにして、打ち込み機を外し、正規の扉基板240に戻しておく。打ち込み機を扉基板240に戻す際に電源スイッチ120sをOFFにしても、従来の遊技機では、バックアップ電源400からRAM203に電力が供給されるので、打ち込み機を用いてRAM203に記憶されたデータが消失してしまうことはない。このように、打ち込み機を用いて上述した不正行為を行うことにより、ボーナス役に内部当選させた遊技機がある状態で翌日遊技ホールが開店することになってしまい遊技の公正性が失われてしまっていた。
これに対して、本実施例の遊技機1では、バックアップ電源400からRAM203への電力供給を、扉基板240を経由して行っているので(図9参照)、打ち込み機を用いた不正行為を防止することが可能となっている。すなわち、本実施例の遊技機1では、ハーネス340によって接続されている扉基板240と主制御基板200のいずれかが取り外された時点でバックアップ電源400からRAM203への電力供給が停止し(図10参照)、RAM203に記憶されている内部当選情報が消去される回路構成となっている。つまり、扉基板240を外した箇所に打ち込み機を装着して不正にボーナス役を内部当選させても、その後、打ち込み機を外して正規の扉基板240に付け替えようとすると、図10に示すように、バックアップ電源400からRAM203への電力供給は途絶えるので、打ち込み機によってRAM203に記憶されたボーナス役の内部当選に関するデータ(内部当選フラグ)がクリアされる。したがって、打ち込み機による不正行為を効果的に防止することが可能となる。
また、このように扉基板240を経由して、バックアップ電源400からRAM203に電力を供給するようにしても、遊技制御処理が複雑になることはないので、本発明を容易に適用することが可能である。
E.変形例 :
E−1.第1変形例 :
以上の実施例では、バックアップ電源400が電源基板280に設けられているものとして説明した。しかし、バックアップ電源400からRAM203への電力の供給経路に扉基板240と主制御基板200とを結ぶハーネス340が含まれるのであれば、バックアップ電源400は、必ずしも電源基板280に設ける必要はなく、例えば、バックアップ電源400を主制御基板200に設けることとしてもよい。以下では、バックアップ電源400を主制御基板200に設けた第1変形例について説明する。
図11は、第1変形例においてバックアップ電源400から主制御基板200のRAM203に電力が供給される様子を示した説明図である。図示されているように、第1変形例の遊技機1では、バックアップ電源400が、内部当選フラグ等のデータを記憶しておくRAM203と同じく、主制御基板200に設けられている。しかし、バックアップ電源400からの電力は、主制御基板200内で直接RAM203に供給されるわけではなく、図中に破線の矢印で示されているように、主制御基板200と扉基板240とを接続するハーネス340を介して扉基板240を経由してから、再びハーネス340を介してRAM203に供給されるようになっている。
このため、前述した実施例と同様に、扉基板240の代わりに装着した打ち込み機を外して正規の扉基板240に戻す際に、バックアップ電源400からRAM203への電力の供給が途絶えるので、打ち込み機によってRAM203に不正に記憶されたデータを消去させることができ、その結果、打ち込み機による不正行為を防止することが可能となる。
E−2.第2変形例 :
また、バックアップ電源400を、電源基板280や主制御基板200ではなく、扉基板240に設けておくことも可能である。以下では、バックアップ電源400を扉基板240に設けた第2変形例について説明する。
図12は、第2変形例においてバックアップ電源400から主制御基板200のRAM203に電力が供給される様子を示した説明図である。図示されているように、第2変形例のバックアップ電源400は、扉基板240に設けられている。そして、電源スイッチ120sのOFFなどによって主制御基板200への電力供給が途絶えると、バックアップ電源400からの電力が、扉基板240と主制御基板200とを接続するハーネス340を介してRAM203に供給されるようになっている(図では、電力が供給される様子を破線の矢印で表している)。
このため、扉基板240の代わりに打ち込み機を装着しても、打ち込み機を扉基板240に戻す際に電源スイッチ120sをOFFにした時点で、RAM203に電力が供給されなくなる。仮に、打ち込み機にバックアップ電源400に代わる電源が設けられていたとしても、打ち込み機を取り外して扉基板240を取り付ける際には、RAM203への電力の供給が途絶える。このように、いずれにしてもRAM203に記憶されたデータはクリアされてしまうので、打ち込み機を用いた不正行為を効果的に防止することが可能となる。
また、前述した実施例および第1変形例では、扉基板240を一旦経由して、バックアップ電源400からRAM203への電力供給を行っているのに対して、第2変形例では、扉基板240自体にバックアップ電源400を設けているので、バックアップ電源400からRAM203に電力を供給するための回路構成を簡略化することができる。
以上、本発明について各種の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、前述した実施例では、電源基板280に設けられたバックアップ電源400からの電力が、ハーネス320を介して主制御基板200に供給され、主制御基板200からハーネス340を介して扉基板240を経由した後、主制御基板200のRAM203に供給されるものとして説明した(図9参照)。しかし、図13に示すように、電源基板280と扉基板240とをハーネス360で接続しておき、バックアップ電源400からの電力が、ハーネス360を介して扉基板240に供給され、扉基板240からハーネス340を介して主制御基板200のRAM203に供給されるようにしてもよい。
本実施例の遊技機の外観を示す正面図である。 前面扉を開いて遊技機の内部の構成を示した斜視図である。 本実施例の遊技機に搭載された各回胴の外周面に表示されている図柄の配列を例示した説明図である。 本実施例の遊技機の電気的構成を示す説明図である。 本実施例の遊技機に設定されている各種の遊技役と、それら遊技役を成立させるための図柄組合せを例示した説明図である。 主制御基板が遊技の進行を制御するために行う遊技制御処理を示すフローチャートである。 RAM上に内部当選フラグが設定される様子を示した説明図である。 本実施例の遊技機に設定されている有効ラインを例示した説明図である。 電源断時にバックアップ電源から主制御基板のRAMに電力が供給される様子を示した説明図である。 電源断時に扉基板が取り外された状態を示した説明図である。 第1変形例においてバックアップ電源から主制御基板のRAMに電力が供給される様子を示した説明図である。 第2変形例においてバックアップ電源から主制御基板のRAMに電力が供給される様子を示した説明図である。 電源基板と扉基板とをハーネスで接続した状態を示した説明図である。
符号の説明
1…回胴式遊技機(遊技機)、 20a,20b,20c…回胴、
30…遊技メダル投入口(操作部)、 32…一枚投入ボタン(操作部)、
34…三枚投入ボタン(操作部)、 36…スタートレバー(操作部)、
38a,38b,38c…回胴停止ボタン(操作部)、
200…主制御基板(遊技進行制御部)、 203…RAM(遊技条件記憶部)、
240…扉基板(操作信号中継部)、 280…電源基板(主電力供給部)、
400…バックアップ電源(副電力供給部)

Claims (1)

  1. 複数の遊技役のうち何れかの遊技役に当選させるか否かを抽選するとともに、複数種類の図柄が描かれた複数の回胴を回転させ、前記抽選結果に基づいて該回胴を停止させたときに所定の図柄の組合せが得られた場合には、遊技者に所定の特典が付与される遊技を行う回胴式遊技機において、
    遊技の進行に関する制御を行う遊技進行制御部と、
    遊技の進行に伴って遊技者が操作可能な操作部と、
    前記操作部が操作されたことを示す操作信号を受け取って、前記遊技進行制御部へと中継する操作信号中継部と、
    前記遊技進行制御部に設けられ、少なくとも前記抽選結果を含む遊技条件を遊技の進行に伴って記憶可能な遊技条件記憶部と、
    前記回胴式遊技機が動作するための電力を供給する主電力供給部と、
    前記遊技進行制御部に設けられ、前記主電力供給部からの電力の供給が停止したときに、前記遊技条件記憶部に記憶されている遊技条件を保持するための保持電力を、該遊技条件記憶部に供給する副電力供給部と
    を備え、
    前記操作信号中継部と前記遊技進行制御部とは、第1接続線によって電気的に接続され、前記遊技進行制御部と前記主電力供給部とは、第2接続線によって電気的に接続されており、
    前記主電力供給部は、該主電力供給部から前記第2接続線を介して前記遊技進行制御部に電力を供給した後、該遊技進行制御部から前記第1接続線を介して前記操作信号中継部に電力を供給する主電力供給経路を経て、当該回胴式遊技機に電力を供給し、
    前記副電力供給部は、前記遊技進行制御部から前記第1接続線を介して前記操作信号中継部に前記保持電力を供給した後、該操作信号中継部を経由して、該操作信号中継部から該第1接続線を介して該遊技進行制御部に該保持電力を供給する保持電力供給経路を経て、該遊技進行制御部に設けられる前記遊技条件記憶部に保持電力を供給することを特徴とする回胴式遊技機。
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