JP4589507B2 - レンズバリア開閉装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズバリアを付勢するバネに長期間の負荷がかかることを防止し、バリアの開閉性を向上させることができるレンズバリア開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電動モータを駆動源として、不使用時には撮像レンズがカメラ本体内に収納され、使用時には撮像レンズがカメラ本体から繰り出されるカメラが知られている。このようなカメラのうち、撮像レンズの前部にレンズバリアが配置され、このレンズバリアが、撮像レンズの収納、繰出しの切替え動作に連動して自動的に開閉されるカメラも広く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようなカメラとしては、例えば、特開平1−248144号公報に提案されたカメラがある。このカメラは、レンズバリアが開方向にバネ付勢されており、撮像レンズがカメラ本体内に収納されているときは、レンズバリアはバネの付勢力に抗して強制的に閉じられる構造となっている。一般的に、カメラは使用される期間に比べて使用されない期間の方が圧倒的に長い。従って、このような構造を備えるカメラでは、レンズバリアがバネに抗して閉じられている期間が非常に長く、このため、レンズバリアを付勢するバネに長期間にわたって負荷が加わることになり、バネの耐久性に問題が生じる場合がある。
【0004】
また、レンズバリアが開き方向にバネ付勢されていることから、撮像レンズがカメラ本体内に収納され、レンズバリアが閉じられている場合にも、レンズバリアには常に開こうとする力が付勢されている。従って、例えば、レンズバリアが2枚分割式に構成されている場合に、レンズバリアの開閉機構を構成する構成部品の製作精度が少しでも悪いと、その2枚のレンズバリアの接合面に隙間を生じ、レンズバリア本来の効果を十分に奏することができない場合や、外観上不快な印象を与える場合がある。また、この欠点を防止するために、部品製作精度の向上を図ったり、レンズバリアの開閉機構にレンズバリアの接合面に隙間を生じさせないようにするための機構を設けると、コストの上昇を招くという問題がある。
【0005】
本発明の課題は、上述の問題を考慮し、レンズバリアを付勢するバネに長期間の負荷がかかることを防止し、レンズバリアの開閉性を向上させることができるレンズバリア開閉装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1記載のレンズバリア開閉装置(10)は、撮像レンズを保護するレンズバリア(30)の開閉を行なうレンズバリア開閉装置であって、
前記撮像レンズを備え、光軸方向に前後動する鏡胴と、
前記鏡胴の前後動に伴い、光軸方向に直交する平面内において回動することで前記レンズバリアを開閉させる駆動リング(20)と、
前記駆動リングに取り付けられ、前記駆動リングを介して前記レンズバリアを閉方向に付勢する付勢バネ(40)と、
前記駆動リングを係止するための係止部(51)を備え、前記駆動リングの前方側において前記駆動リングの一部を覆うように、前記鏡胴に固定して設けられた板部材(50)と、
前記鏡胴の前後動を前記駆動リングの回動に変換すると共に、前記係止部による前記駆動リングの係止を解除するカム機構(60)とを備え、
前記レンズバリアが、その一端において前記駆動リングに当接すると共に、前記鏡胴に回転自在に支持され、前記鏡胴が沈胴状態にあるときには前記板部材の係止部による前記駆動リングの係止が解除され、前記レンズバリアが前記付勢バネの付勢力に従って前記撮像レンズ前部を覆い、
前記鏡胴の繰出状態への前方移動に伴って、前記駆動リングも前方に移動するとともに、前記カム機構により前記駆動リングが前記付勢バネの付勢力に抗して回動し、前記レンズバリアが前記撮像レンズ前部を開放し、前記係止部が前記駆動リングを所定位置において係止し、
外力が加わると、前記駆動リングの前記係止部による係止を解除し、前記レンズバリアを閉じることを特徴とする。
【0007】
請求項1記載のレンズバリア開閉装置によれば、沈胴状態においてレンズバリアは付勢バネの付勢力に従って閉状態となる。従って、付勢バネに長期間にわたって負荷が加えられることを防止でき、付勢バネの耐久性が向上する。
また、レンズバリアは付勢バネの付勢力に従って撮像レンズ前面を覆っている。つまり、レンズバリアは互いに近づく方向にバネ付勢されている。従って、レンズバリア同士の接触性が向上する。
また、レンズバリア間に隙間を生じさせないようにするために、レンズバリアの開閉に作用する駆動リングの製作精度の向上を図ったり、駆動リングとは別に、レンズバリア間に隙間を生じさせないようにするための専用の部品を設けることは不要となり、コストの削減が図られる。
【0008】
請求項2記載のレンズバリア開閉装置は、請求項1記載のレンズバリア開閉装置において、前記カム機構が、前記鏡胴の前後動の際に、該鏡胴に対して相対的に、該鏡胴の移動方向と反対方向へ移動するレバー(61)と、前記駆動リングの一部に設けられるカム部(22)とを備え、前記レバーには、沈胴状態において前記板部材が備える当接部(52)と当接する曲部(61a)が設けられ、前記鏡胴の繰出状態への移動に伴い、前記曲部が前記当接部から離間すると共に、前記カム部が前記曲部と当接した状態で摺動することで、前記駆動リングを前記付勢バネの付勢力に抗して回動させ、その後、前記係止部が前記駆動リングを所定位置において係止することを特徴とする。
【0009】
請求項2記載のレンズバリア開閉装置によれば、請求項1と同様の効果を得られると共に、カム機構がレバーと、前記駆動リングの一部に設けられるカム部とにより概略構成されるので、カム機構にかかるコストを抑えることができる。
また、外部から衝撃などが加えられた場合に、駆動リングの係止が解除され、レンズバリアが閉状態となるものとすれば、撮像レンズを保護する効果をより高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図を使用して、本発明にかかるレンズバリア開閉装置について説明する。
なお、レンズバリア開閉装置は、カメラ等の撮像機械が備える撮像レンズを保護するために該撮像レンズの前部に設けられるレンズバリアを、撮像機械の使用状況に応じて開閉させるための装置である。
【0011】
図1(A)及び(B)に示すように、レンズバリア開閉装置10は、駆動リング20、レンズバリア30、付勢バネ40、板部材50、カム機構60等を備え、更に、図示しない鏡胴を備える。
鏡胴は、その内部において撮像レンズを備え、カメラが備える電動モータ(図示せず。)の駆動により光軸方向に前後動可能となっている。
なお、実際には、鏡胴には、上述のようなレンズバリア開閉装置10の各構成部品を支持するために用いられる軸受け用基盤等、鏡胴と一体となって前後動する各種部品が取り付けられるが、以下の説明においては、これら各種部品と鏡胴とをまとめて鏡胴側と表記するものとする。また、鏡胴がカメラ本体の内部に格納された状態を沈胴状態とし、撮影時等にカメラ本体から突出した状態を繰出状態とする。
【0012】
駆動リング20は、レンズバリア30を開閉させるために設けられる略円盤状の板体であり、リング部21と、カム部22とを備える。
駆動リング20は、前記鏡胴の前後動に伴って前後動すると共に、該鏡胴の前後動方向(光軸方向)に直交する平面内で、かつ、光軸を中心にして回動自在となるように鏡胴に支持されている。
リング部21は、中心部分に円形の開口部21aを有する円盤状の部材であり、正面視した場合に、該開口部内に撮像レンズが収まるようになっている。
リング部21はレンズバリア開閉装置10の構成部品を支持等するために当接用突部21b、バネ支持用突部21c、バネ支持部21d、バネかけ部21e、係止用突部21f等を備えるが、これらについては後述する。
また、カム部22についても、該カム部22はカム機構60の一部を構成するものであるため、詳しい説明は後述する。
【0013】
レンズバリア30は、鏡胴と駆動リング20の間に配置され、撮像レンズの前部において該撮像レンズを遮蔽し、撮像レンズを保護するために設けられる板状の部材である。
レンズバリア30は、略半円状の遮蔽部31と、該遮蔽部31から延出して設けられる略T字状の支持部32とを備える。そして、該支持部32が前記駆動リング20に当接し、駆動リング20の回動により各レンズバリア30が同時に開閉する構造となっている。
遮蔽部31は、沈胴状態において、他方のレンズバリア30が備える遮蔽部31と当接することで略円形を形成し、撮像レンズを遮蔽するために設けられる。
【0014】
支持部32は、その一端に回転軸支穴32aが設けられ、該回転軸支穴32aは鏡胴側に設けられる回転軸70により、該回転軸を中心に回転自在に支持される。また、該支持部32の他端において、前方に突出するボス32bを備え、該ボスが駆動リング20の当接用突部21bに当接している。そして、図1に示すように、バネ32c(トーションバネ)が、該バネの中央の円状の部分が駆動リング20のバネ支持用突部21cに支持され、その一端が駆動リング20のバネ支持部21dに当接し、他端が前記支持部32のボス32bに当接した状態で設けられる。このように、2つのレンズバリア30は鏡胴と駆動リング20との間に配置され、バネ32cの作用により駆動リング20と常に当接した状態を維持している。
【0015】
駆動リング20が回動することにより、各レンズバリア30の支持部32には、ボス32bを介して駆動リング20の回動方向と同じ方向に力がかかる。支持部32は鏡胴側の回転軸70により支持されているので、支持部32のボス部分には反時計方向にモーメントが発生する。このモーメントにより支持部32、ひいてはレンズバリア30が回転軸を中心にして反時計回りに回転し、レンズバリア30の開閉が行なわれることになる。
【0016】
付勢バネ40は、駆動リング20に取り付けられ、該駆動リング20を介してレンズバリア30を閉方向に付勢するために設けられる。
付勢バネ40としては、例えば、引きばね等が用いられ、リング状に形成されている該付勢バネ40の一端が駆動リング20のバネかけ部21eにかけられ、他端が前記鏡胴側に設けられるバネかけ軸71にかけられる。従って、後述するように、沈胴状態、即ち、駆動リング20に対する係止が解除されている状態においては、レンズバリア30は付勢バネ40の付勢力に従って閉状態となる。
【0017】
板部材50は、前記駆動リング20を所定位置において係止するために、駆動リング20の前方側において、該駆動リング20の一部を覆うように設けられる。
板部材50は係止部51、当接部52、固定部53などを備えている。
係止部51は弾性を有する、例えば金属やプラスチックなどで構成されており、側面視した場合に、その先端部分が後方に突出する略三角形状の構造となっている。そして、駆動リング20が備える係止用突部21fに掛かることで駆動リング20を係止するようになっている。
【0018】
当接部52は、前記係止部51と一体に設けられ、前記係止部51と同様に、側面視した場合に後方に突出する略三角形状の構造となっている。但し、該当接部52の頂点部分は、前記係止部51の頂点部分よりもより後方に突出する構造となっているので、後述するように、沈胴状態において、該当接部52の頂点部分はレバー61が備える曲部61aと当接するが、係止部51の頂点部分は曲部61aと当接しないようになっている。
なお、係止部51及び当接部52は、通常状態、即ち当接部52がレバー61の曲部61aと当接していない状態においては、側面視した場合に、駆動リング20のリング部21が形成する平面に対して後方に若干突出するように設けられる。
固定部53は、固定用穴53aを備えており、板部材50を前記鏡胴側に固定するために用いられる。なお、鏡胴側との固定手段としては、例えばネジ止め等周知の固定手段を用いるものとする。
【0019】
カム機構60は、鏡胴の前後動を駆動リング20の回動に変換すると共に、前記係止部51による駆動リング20の係止を解除するために設けられ、レバー61と前記駆動リング20に設けられるカム部22とから概略構成される。
レバー61は、例えばカメラ本体など、鏡胴の前後動に伴って変位しない部分に設けられる棒状部材であり、その先端部分において、該レバー61の長手方向に対して略直交するように曲部61aが設けられる。曲部61aは、沈胴状態において、前記当接部52と当接するようになっている。
【0020】
カム部22は、駆動リング20のリング部21の側縁部分から後方に突出して設けられる部材であり、リング部21と接合する接合部22aと、該接合部22aから延出して設けられ、前記レバー61の曲部61aと当接した状態で移動する摺動部22bとを備える。
摺動部22bは、側面視した場合に、略台形状となるように形成されており、台形の下底に該当する部分22c(長辺部分)は、その一部分において前記接合部22aと接合している。
ここで、台形の斜辺に該当する部分のうち、前方に位置するものを第一の摺動面22dとし、台形の上底に該当する部分(短辺部分)を第二の摺動面22eとし、台形の斜辺に該当する部分のうち、後方に位置するものを第三の摺動面22fとする。
【0021】
鏡胴の前後動に伴って前後動する第一から第三の摺動面(22d、22e、22f)が、前記曲部61aと当接した状態を維持して摺動していくことで、前記駆動リング20を前記付勢バネ40の付勢力に抗して回動させることが可能となる。そして、この駆動リング20の回動により前記係止部51がリング部21に設けられる係止用突部21fに掛かり、駆動リング20を所定位置において係止するので、レンズバリア30を開状態で維持することが可能となる。
【0022】
次に、レンズバリア開閉装置10の動作について説明する。
まず、鏡胴が沈胴状態にある場合(図1(A)及び(B)を参照。)は、レバー61の曲部61aは、当接部52と当接した状態で該当接部52を前方に押し出して、係止部51による駆動リング20の係止を解除している。この状態において、駆動リング20は付勢バネ40により閉方向(時計回り)付勢されている。
【0023】
そして、鏡胴が繰出状態となるべく前方へ移動すると、該鏡胴に支持されている駆動リング20も前方に移動する。この際に、前記カム部22の第一の摺動面22dは前記レバー61の曲部61aと当接した状態を維持して前方に移動する。レバー61はカメラ本体に固定されているため、駆動リング20はカム部22を介して反時計回りの回転力を受け、付勢バネ40の付勢力に抗して回動する。
【0024】
鏡胴の前方への移動に伴って、係止部51はレバー61の曲部61aから離間し、反時計回りに回動する駆動リング20のリング部21の前面に当接した状態となる。
そして、繰出状態となると、図2(A)及び(B)に示すように、前記曲部61aはカム部22の第二の摺動面22eと当接した状態となる。この状態においては、レンズバリア30は、駆動リング20の回動に伴って反時計回りに回転し、完全に開いた状態となる。また、係止部51はリング部21上を摺動し、駆動リング20が備える係止用突部21fに対して若干の隙間を有した位置に存在している。
【0025】
繰出状態においては、上述のように曲部61aが第二の摺動面22eと当接することによって、駆動リング20にかかる付勢バネ40の付勢力を打ち消す働きをしている。
なお、このように、曲部61aが第二の摺動面22eと当接している状態を標準撮影モードとする。
【0026】
標準撮影モードから、鏡胴をさらに前方に移動させ、コンバータレンズを追加することで望遠撮影モード(テレ状態)に変更することができる。(図3(A)及び(B)を参照。)この場合は、鏡胴が前方に移動することにより、曲部61aが第二の摺動面22eから離間する。曲部61aが第二の摺動面22eから離間することで、駆動リング20には付勢バネ40による付勢力のみが働き、該駆動リング20は時計回りに回動する。そして、駆動リング20が回動することで、該駆動リング20が備える係止用突部21fが係止部51と当接することになる。
【0027】
この状態において、付勢バネ40の付勢力により駆動リング20にかかる該駆動リング20を時計回りに回動させる力を、係止部51が係止用突部21fと当接することで打ち消すので、駆動リング20を係止することができる。
なお、上述のように、駆動リング20は、標準撮影モード時と比較して、時計回りに若干量(係止部51と係止用突部21fとの間に生じていた隙間と同量)回動することになり、これに伴って、レンズバリア30も時計回り、即ち、閉方向に若干量回転することになるが、依然撮像レンズに対しては十分開かれた状態を維持している。
【0028】
次に、鏡胴を繰出状態から沈胴状態へ移動させると、まず、曲部61aは第三の摺動面22fに当接し、その後、第二の摺動面22e及び第一の摺動面22d上を摺動していき、第一の摺動面22d上において前記当接部52の頂点部分と当接することになる。この時点では、係止部51は駆動リング20を係止した状態を維持している。そして、更に曲部61aが第一の摺動面22d上を摺動し、当接部52を前方側に押し出していくことで前記係止部51が前記係止用突部21fから外れ、駆動リング20の係止を解除する。
【0029】
係止を解除された駆動リング20は、前記付勢バネ40の付勢力に従って、時計回りに回動するので、該駆動リング20の回動に伴いレンズバリア30が時計回りに回転し、閉状態となる。
なお、上述の標準撮影モード及び望遠撮影モードにおいて、カメラに外力が加わると、撮像レンズを保護するために、駆動リング20の係止を解除し、レンズバリア30を閉じるようになっている。
この場合駆動リング20は通常の沈胴状態、即ち図1に示す位置に存在し、曲部61aは図2または図3に示す位置に存在することになる。そして、この状態から、通常の沈胴状態への復帰作業は、鏡胴を後方に移動させる、即ち沈胴状態まで移動させることで完了する。つまり、鏡胴の後方への移動により、曲部61aがまず第三の摺動面22fと当接し、その後第二の摺動面22e及び第一の摺動面22d上を移動していく。この移動に対応して駆動リング20が反時計回りに回動した後、再び時計回りに回動する。つまり、レンズバリア30が一旦開状態になった後再び閉状態となることで、通常の沈胴状態に復帰させることができる。
【0030】
本実施の形態にかかるレンズバリア開閉装置10によれば、カメラを使用しないとき、即ち沈胴状態においてレンズバリア30は付勢バネ40の付勢力に従って閉状態となる。従って、付勢バネ40に長期間にわたって負荷が加えられることを防止でき、付勢バネ40の耐久性が向上する。
【0031】
また、レンズバリア30は付勢バネ40の付勢力に従って撮像レンズ前面を覆う。つまり、レンズバリア30は互いに近づく方向にバネ付勢されている。従って、2つのレンズバリア30間の遮蔽性が向上する。
また、レンズバリア30間に隙間を生じさせないようにするために、レンズバリア30の開閉に作用する駆動リング20の製作精度の向上を図ったり、駆動リング20とは別に、レンズバリア30間に隙間を生じさせないようにするための専用の部品を設けることは不要となり、コストの削減が図られる。
また、外部から衝撃などが加えられた場合には駆動リング20の係止が解除されて、レンズバリア30が自動的に閉状態となるので、撮像レンズを保護する効果をより高めることができる。
【0032】
なお、本実施の形態においては板部材50が備える係止部51と当接部52とは一体に設けられるとしたが、それぞれを独立して設けるものとしても良い。
また、摺動部22bは、第一から第三の摺動面(22d、22e、22f)を備え、側面視した場合に、これらが略台形状となるように形成されるものとしたが、これに限らず、例えば、摺動面の数を増やすことで、駆動リング20を複数位置において係止可能としても良い。
【0033】
また、レンズバリア30を2つ用いるものとしたが、これに限らず、撮像レンズ前面を遮蔽できるものであれば1つのみであっても良いし、また、3つ以上用いるものとしても良い。
また、2つのレンズバリア30それぞれが駆動リング20からの回転力を受けて開閉するものとしたが、たとえば、一方のレンズバリア30のみが駆動リング20と当接して回転力を受け、他方のレンズバリア30は、この一方のレンズバリア30から歯車などを介して回転力を受けるものとしても良い。
また、付勢バネ40及びバネ32cは、本実施の形態で用いた付勢バネ40及びバネ32cと同様の効果を奏するものであれば、他の形状を有するバネを用いても良い。
【0034】
【発明の効果】
請求項1記載のレンズバリア開閉装置によれば付勢バネに長期間にわたって負荷が加えられることを防止でき、付勢バネの耐久性が向上する。
また、レンズバリア同士の接触性が向上する。
また、コストの削減が図られる。
【0035】
請求項2記載のレンズバリア開閉装置によれば、請求項1と同様の効果を得られると共に、カム機構にかかるコストを抑えることができる。
また、撮像レンズを保護する効果をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】沈胴状態のレンズバリア開閉装置を示す正面図(A)及びカム機構の要部側面図(B)である。
【図2】標準撮影モード時のレンズバリア開閉装置を示す正面図(A)及びカム機構の要部側面図(B)である。
【図3】望遠撮影モード時のレンズバリア開閉装置を示す正面図及びカム機構の要部側面図(B)である。
【符号の説明】
10 レンズバリア開閉装置
20 駆動リング
22 カム部
30 レンズバリア
40 付勢バネ
50 板部材
51 係止部
52 当接部
60 カム機構
61 レバー
61a 曲部

Claims (2)

  1. 撮像レンズを保護するレンズバリアの開閉を行なうレンズバリア開閉装置であって、
    前記撮像レンズを備え、光軸方向に前後動する鏡胴と、
    前記鏡胴の前後動に伴い、光軸方向に直交する平面内において回動することで前記レンズバリアを開閉させる駆動リングと、
    前記駆動リングに取り付けられ、前記駆動リングを介して前記レンズバリアを閉方向に付勢する付勢バネと、
    前記駆動リングを係止するための係止部を備え、前記駆動リングの前方側において前記駆動リングの一部を覆うように、前記鏡胴に固定して設けられた板部材と、
    前記鏡胴の前後動を前記駆動リングの回動に変換すると共に、前記係止部による前記駆動リングの係止を解除するカム機構とを備え、
    前記レンズバリアが、その一端において前記駆動リングに当接すると共に、前記鏡胴に回転自在に支持され、
    前記鏡胴が沈胴状態にあるときには前記板部材の係止部による前記駆動リングの係止が解除され、前記レンズバリアが前記付勢バネの付勢力に従って前記撮像レンズ前部を覆い、
    前記鏡胴の繰出状態への前方移動に伴って、前記駆動リングも前方に移動するとともに、前記カム機構により前記駆動リングが前記付勢バネの付勢力に抗して回動し、前記レンズバリアが前記撮像レンズ前部を開放し、前記係止部が前記駆動リングを所定位置において係止し、
    外力が加わると、前記駆動リングの前記係止部による係止を解除し、前記レンズバリアを閉じることを特徴とするレンズバリア開閉装置。
  2. 請求項1記載のレンズバリア開閉装置において、
    前記カム機構が、前記鏡胴の前後動の際に、該鏡胴に対して相対的に、該鏡胴の移動方向と反対方向へ移動するレバーと、前記駆動リングの一部に設けられるカム部とを備え、
    前記レバーには、沈胴状態において前記板部材が備える当接部と当接する曲部が設けられ、
    前記鏡胴の繰出状態への移動に伴い、前記曲部が前記当接部から離間すると共に、前記カム部が前記曲部と当接した状態で摺動することで、前記駆動リングを前記付勢バネの付勢力に抗して回動させ、その後、前記係止部が前記駆動リングを所定位置において係止することを特徴とするレンズバリア開閉装置。
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