JP4587530B2 - 保育器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願の発明は、自らの力では体温調節等をできない未熟児等に適切な生理的環境を与えてその育成を図るための保育器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7〜10が、保育器の一従来例を示している。図10に示されている様に、この一従来例の保育器11では、未熟児等を収容するための透明なフード12が基台13上の基部14上に取り付けられており、フード12外からフード12内の収容児に処置を施すための処置窓15とこの処置窓15を開閉するための透明なアクリル樹脂製の扉16とがフード12に備えられている。扉16及びフード12には、図9に示されている回動部17及び軸受部18が夫々取り付けられている。
【0003】
回動部17及び軸受部18には夫々円柱状の回動軸21及び真円状の軸受穴22が設けられており、回動軸21が軸受穴22に挿入されることによって扉16がフード12に対して回動可能に支持されている。回動軸21は処置窓15よりも外側で且つ基台13側に位置しているので、処置窓15に対する扉16の角度がある所定の角度よりも大きいか小さいかによって、扉16は処置窓15を開放する方向か閉塞する方向かの何れかへ自重で回動し、本願明細書ではこの所定の角度を臨界角と称する。
【0004】
扉16及びフード12には扉固定機構23が備えられており、扉16に回動可能に取り付けられている処置窓開閉ノブ24とフード12の前面に取り付けられている鉤状の処置窓開閉ノブ受け25とで扉固定機構23が構成されている。即ち、図7に示されている様に、処置窓開閉ノブ受け25内に処置窓開閉ノブ24が嵌入されることによって、扉16が処置窓15を閉塞している状態に扉16機構21で固定される。扉16にはワンタッチ式手入窓26が備えられており、フード12の側面にも絞り式手入窓(図示せず)等が備えられている。
【0005】
フード12内には収容児のための臥床台(図示せず)が備えられており、臥床台傾斜アーム27が処置窓15の近傍に備えられている。一方の臥床台傾斜アーム27を操作することによって臥床台を傾斜させることができ、両方の臥床台傾斜アーム27を同時に操作することによって臥床台の高さを調節することができる。一方の臥床台傾斜アーム27の近傍には制御ユニット28が備えられており、フード12内の温度や湿度や酸素濃度等を収容児に適切な値に制御するためのボタン(図示せず)や表示部(図示せず)等が制御ユニット28に備えられている。基台13にはキャスタ31が取り付けられている。
【0006】
以上の様な従来例の保育器11では、収容児に対する処置の必要性が生じると、医師や看護婦等が、処置窓開閉ノブ24を回動させて処置窓開閉ノブ受け25内から処置窓開閉ノブ24を脱出させることによって扉16の固定を解除し、その後に扉16を回動させることによって処置窓15を開放して、収容児に処置を施す。収容児に対する処置が終了すると、上述の操作とは逆の操作で、処置窓15を扉16で閉塞し、扉16を扉固定機構23で閉塞状態に固定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、収容児に対する処置の終了後に、処置窓15を扉16で閉塞する操作までは行っても、扉16を扉固定機構23で閉塞状態に固定する操作を忘れる場合がある。また、図8に示されている様に、収容児に対する処置中に、何らかの原因で、処置窓開閉ノブ24が処置窓開閉ノブ受け25内に嵌入されている角度位置と同じ角度位置まで回動されていると、操作者が処置窓15を扉16で閉塞した後に処置窓開閉ノブ24を回動させたつもりでも、実際には処置窓開閉ノブ24が処置窓開閉ノブ受け25内に嵌入されていなくて、扉16が扉固定機構23で閉塞状態に固定されていない場合がある。
【0008】
更に、フード12内が高湿度に加湿されていると、アクリル樹脂製の扉16のうちで高湿度の空気に曝されている内面側が膨張するので、扉16のうちで回動軸21に支持されていない処置窓開閉ノブ24の近傍部分が外面側へ反る。この結果、操作者が処置窓15を扉16で閉塞した後に処置窓開閉ノブ24を回動させても、処置窓開閉ノブ24が処置窓開閉ノブ受け25内に嵌入されなくて、扉16が扉固定機構23で閉塞状態に固定されない場合もある。
【0009】
しかも、これらの何れの場合でも、処置窓15に対する扉16の角度が臨界角よりも小さくなるまで扉16が回動されていれば、処置窓15を閉塞する方向へ扉16が自重で回動しようとする付勢力によって処置窓15が一応は閉塞されているので、扉16が扉固定機構23で閉塞状態に固定されていないことを操作者が認識できないことがある。ところが、処置窓15を閉塞する方向へ扉16が自重で回動しようとする付勢力は強くないので、扉16がこの状態でフード12の内側から収容児の足等で押されると、扉16が回動して処置窓15が開放されてしまう。
【0010】
そして、処置窓15が開放されたままであると、フード12内の環境が収容児に適切な生理的環境から逸脱して、収容児にとって好ましくない。従って、本願の発明は、処置窓の閉塞操作が確実には行われなくても、フード内の環境が収容児に適切な生理的環境に維持されるか、少なくとも、フード内の環境が収容児に適切な生理的環境から逸脱しにくい保育器を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る保育器では、フードの処置窓に対する扉の角度が回動制限角よりも小さければ、扉回動制限手段が開放方向への扉の回動に伴う第一の位置から第二の位置への回動の中心の移動を抑止して回動を抑止する。このため、扉の角度が回動制限角よりも小さければ、扉が扉固定手段で閉塞状態に固定されていない状態でフードの内側から収容児に押されても、回動制限角よりも開放方向へは扉が回動しなくて、扉の角度が回動制限角よりも大きくならない。
【0012】
そして、扉の角度が回動制限角よりも小さくても、回動制限角と扉が処置窓を閉塞している状態との間の角度では、扉回動制限手段は扉の回動を許容する。このため、扉の角度が回動制限角より小さくても、閉塞方向へ扉を更に回動させることによって扉で処置窓を閉塞することができ、操作者は扉を扉固定手段で閉塞状態に固定することができる。
【0013】
なお、扉の角度が回動制限角よりも小さくても、回動制限角では扉回動制限手段は開放方向への扉の回動に伴う第一の位置から第二の位置への回動の中心の移動を抑止して回動を抑止しているだけであり、支持手段も回動の中心が第一の位置と第二の位置との間で移動可能な状態に扉を支持している。このため、回動の中心を第一の位置へ向かって付勢している力に抗して回動の中心を第一の位置から第二の位置へ移動させれば、回動制限角よりも開放方向へ扉を回動させることができる。
【0014】
一方、扉回動制限手段は、扉の角度が臨界角よりも小さければ扉を閉塞方向へ回動させ、扉の角度が臨界角よりも大きければ扉を開放方向へ回動させる。このため、扉の角度が臨界角よりも小さくなるまで閉塞方向へ扉を回動させれば、その後は、扉回動制限手段が扉を閉塞方向へ更に回動させて扉の角度を回動制限角よりも小さくすると共に回動の中心を第二の位置から第一の位置へ向かって付勢によって移動させる。また、扉の角度が臨界角よりも小さくなるまで閉塞方向へ扉を回動させなければ、逆方向である開放方向へ扉回動制限手段が扉を回動させて処置窓が開放され、操作者が処置窓の開放を直ちに認識して処置窓を閉塞し直すことができる。
【0015】
従って、処置窓を扉で閉塞し且つこの扉を扉固定手段で閉塞状態に固定するまでの操作が確実には行われなくても、扉の角度が回動制限角よりも大きくなることはなく、また、処置窓を閉塞する際の扉の回動角度が不十分でも、操作者が処置窓の開放を直ちに認識して処置窓を閉塞し直すことができる。
【0016】
請求項2に係る保育器では、開放状態から閉塞状態へ向かう回動では、扉回動制限手段が回動に伴う回動の中心の移動を許容して回動を許容する。このため、閉塞方向への扉の回動は扉回動制限手段によって抑止されない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本願の発明の一実施形態を、図1〜6を参照しながら説明する。図5に示されている様に、本実施形態の保育器11における回動部17には回動軸21の他に回動制限軸32が設けられており、軸受部18の軸受穴22は長穴状であり、また、回動制限軸32を受け入れる凹部33が軸受部18に設けられている。
更に、図6に示されている様に、扉16にはツマミ34が設けられている。以上の点を除いて、本実施形態の保育器11も、図7〜10に示されている一従来例の保育器11と実質的に同様の構成を有している。
【0018】
図5に示されている様に、凹部33内では溝状の底面35と勾配の急な斜面36及び勾配の緩やかな斜面37とが順次に連なっており、これらと側面38とで凹部33が形成されている。斜面37の頂部41が凹部33と軸受部18の外面42との境界部の一部になっている。図2に示されている様に、扉16が処置窓15を閉塞している状態では、軸受穴22内に挿入されている回動軸21は処置窓15の自重によって軸受穴22の処置窓開閉ノブ受け25とは反対側の端面に当接しており、回動制限軸32も底面35の最深部の上方に位置している。
【0019】
この状態では、処置窓開閉ノブ24を回動させて処置窓開閉ノブ受け25内に嵌入させることによって、扉16を扉固定機構23で閉塞状態に固定することができる。この状態から処置窓15を開放するためには、扉固定機構23による扉16の固定を解除した後に、ツマミ34に指を掛けて、回動軸21が軸受穴22の処置窓開閉ノブ受け25側の端面に当接するまで、扉16の自重に抗して扉16を持ち上げる。そして、図3に示されている様に、処置窓15を開放する方向へ扉16を回動させる。
【0020】
回動軸21が軸受穴22の処置窓開閉ノブ受け25側の端面に当接していれば、処置窓15を開放する方向へ扉16を回動させても、底面35、斜面36及び斜面37の何れにも回動制限軸32が当接しない。このため、回動制限軸32が頂部41の上方に来るまで、扉16を円滑に回動させることができる。そして、この保育器11では、図4に示されている様に、回動制限軸32が頂部41上に位置している時の処置窓15に対する扉16の角度が臨界角である。この時、回動軸21は、軸受穴22の処置窓開閉ノブ受け25側の端面に近い位置にある。
【0021】
このため、回動制限軸32が頂部41の上方まで来れば、扉16の自重に抗して扉16を持ち上げている必要はなく、回動制限軸32を頂部41に当接させればよい。この状態から、処置窓15を開放する方向へ扉16を僅かに回動させれば、その後は、処置窓15の自重によって、回動制限軸32が外面42上を滑落し、回動軸21が軸受穴22の処置窓開閉ノブ受け25とは反対側の端面へ向かって移動し、扉16も開放方向へ回動する。そして、回動軸21が軸受穴22の処置窓開閉ノブ受け25とは反対側の端面に当接すると、回動軸21がこの位置で回動すると共に扉16が開放方向へ更に回動する。
【0022】
また、回動制限軸32が斜面37に当接していても、斜面37の勾配が緩やかであるので、開放方向へ扉16を回動させる操作力と扉16の自重との合力によって、回動制限軸32を斜面37上で頂部41まで摺動させることができる。このため、回動制限軸32が斜面37の上方まで来た時点で回動制限軸32を斜面37に当接させ、回動制限軸32が頂部41上に来るまで開放方向へ扉16を回動させる操作力を扉16に加えてもよい。
【0023】
上述の操作とは逆に、扉16が処置窓15を開放している状態から扉16で処置窓15を閉塞するためには、扉16を閉塞方向へ回動させる。処置窓15に対して扉16がある角度になった時点で回動制限軸32が外面42に当接するが、外面42の勾配が緩やかであるので、閉塞方向へ扉16を回動させる操作力と扉16の自重との合力によって回動制限軸32が外面42上を頂部41まで摺動し、この摺動に伴って回動軸21も軸受穴22の処置窓開閉ノブ受け25側の端面へ向かって移動する。
【0024】
回動制限軸32が頂部41上に位置すれば、処置窓15を閉塞する方向へ扉16を僅かに回動させるだけで、その後は、処置窓15の自重によって、回動制限軸32が凹部33内へ向かって斜面37上及び斜面36上を滑落し、回動軸21が軸受穴22の処置窓開閉ノブ受け25とは反対側の端面へ向かって移動し、扉16も閉塞方向へ回動する。扉16が処置窓15を閉塞した状態で、処置窓開閉ノブ24を回動させて処置窓開閉ノブ受け25内に嵌入させることによって、扉16を扉固定機構23で閉塞状態に固定する。
【0025】
処置窓15の上述の開放操作及び閉塞操作の何れにおいても扉16の自重を利用しているが、必ずしも扉16の自重を利用しなくてもよい。図4に示されている様に、回動制限軸32が頂部41に当接していれば、回動軸21は軸受穴22の処置窓開閉ノブ受け25側の端面に近い位置にあるだけでこの端面に当接はしていない。これに対して、回動軸21を軸受穴22の処置窓開閉ノブ受け25側の端面に当接させれば、扉16の自重に抗して扉16を持ち上げている必要はあるが、扉16を回動させても底面35、斜面36、斜面37及び頂部41の何れにも回動制限軸32が当接しなくて、扉16を円滑に回動させることができる。
【0026】
ところで、扉16の自重によって、回動軸21は軸受穴22の処置窓開閉ノブ受け25とは反対側の端面に当接する位置へ向かって常に付勢されている。このため、図2に示されている様に、回動制限軸32が凹部33の底面35の上方に位置している状態では、扉16が持ち上げられていない限り、回動軸21は軸受穴22の処置窓開閉ノブ受け25とは反対側の端面に当接している。この結果、図1に示されている様に、この状態から扉16が開放方向へ回動されても、回動制限軸32が斜面36に当接する。
【0027】
ところが、斜面36の勾配が急であるので、開放方向へ扉16を回動させる力と扉16の自重との合力だけでは、回動制限軸32は斜面36上を斜面37上まで摺動することができず、回動軸21も軸受穴22の処置窓開閉ノブ受け25側の端面へ向かって移動することができない。つまり、開放方向へ扉16を回動させる力と扉16の自重との合力だけでは、回動制限軸32が斜面36に当接する時の扉16の角度よりも開放方向へは扉16の回動が抑止されている。このため、回動制限軸32が斜面36に当接する時の扉16の角度が回動制限角になっている。
【0028】
一方、フード12内の収容児は、フード12の内側から足等で扉16を押すことによって扉16を開放方向へ回動させる力を扉16に加えることはあっても、扉16を持ち上げるほどの力を扉16に加えることはない。従って、回動制限軸32が凹部33の底面35の上方に位置していて扉16の角度が回動制限角よりも小さければ、扉16が扉固定機構23で閉塞状態に固定されていない状態でフード12の内側から収容児の足等で押されても、図1に示されている様に、回動制限角を超えて扉16が回動することはない。
【0029】
しかも、回動制限角が臨界角よりも小さいので、扉16が扉固定機構23で閉塞状態に固定されていない状態でフード12の内側から収容児の足等で押されても、収容児が扉16をフード12の内側から押すことをやめれば、処置窓15を閉塞する方向へ扉16が自重で回動して扉16の角度が回動制限角よりも小さくなる。このため、フード12内の環境が収容児に適切な生理的環境に維持される。
【0030】
また、図1に示されている様に、回動制限軸32が凹部33内へ向かって斜面36上を滑落し終える角度つまり回動制限角は、処置窓開閉ノブ24が処置窓開閉ノブ受け25内に嵌入されている角度位置と同じ角度位置まで回動されている状態で処置窓開閉ノブ受け25の外面に当接する扉16の角度よりも大きい。このため、処置窓開閉ノブ24が上述の角度位置まで回動されている状態で、処置窓15を閉塞する方向へ扉16が回動されても、処置窓開閉ノブ24が処置窓開閉ノブ受け25の外面に当接した時点では、扉16の角度は既に回動制限角よりも小さくなっている。
【0031】
従って、処置窓開閉ノブ24が処置窓開閉ノブ受け25内に嵌入されている角度位置と同じ角度位置まで回動されている状態で扉16が回動されても、また、扉16のうちで処置窓開閉ノブ24の近傍部分が外面側へ反っていても、扉16の角度が臨界角よりも小さくなるまで扉16を回動させれば、扉16の角度は回動制限角よりも小さくなる。また、扉16の角度が臨界角よりも小さくなるまで扉16を回動させなければ、扉16の角度は回動制限角よりも小さくならないが、処置窓15を開放する方向へ扉16が自重で回動するので、操作者は処置窓15の開放を直ちに認識して処置窓15を閉塞し直すことができる。
【0032】
なお、以上の実施形態の保育器11では、回動軸21及び回動制限軸32が扉16側に設けられており、軸受穴22及び凹部33がフード12側に設けられているが、これらの位置関係は互いに逆でもよい。また、凹部33の形状はこの保育器11における形状以外の形状でもよく、例えば、凹部33に斜面37が設けられていなくてもよい。また、処置窓15に対する扉16の角度が臨界角よりも大きいか小さいかによって、扉16が処置窓15を開放する方向か閉塞する方向かの何れかへ自重で回動するが、この回動を生じさせるために、自重以外の付勢力が扉16に印加されていてもよい。
【0033】
【発明の効果】
請求項1に係る保育器では、処置窓を扉で閉塞し且つこの扉を扉固定手段で閉塞状態に固定するまでの操作が確実には行われなくても、扉の角度が回動制限角よりも大きくなることはなく、また、処置窓を閉塞する際の扉の回動角度が不十分でも、操作者が処置窓の開放を直ちに認識して処置窓を閉塞し直すことができる。従って、処置窓の閉塞操作が確実には行われなくても、フード内の環境が収容児に適切な生理的環境に維持されるか、少なくとも、フード内の環境が収容児に適切な生理的環境から逸脱しにくい。
【0034】
請求項2に係る保育器では、閉塞方向への扉の回動は扉回動制限手段によって抑止されないので、扉を回動させて処置窓を閉塞する操作が扉回動制限手段によって阻害されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明の一実施形態の要部を示しており、処置窓が途中まで開放されている状態の側面図である。
【図2】本願の発明の一実施形態の要部を示しており、処置窓が閉塞されている状態の側面図である。
【図3】本願の発明の一実施形態の要部を示しており、処置窓が開放されつつある状態の側面図である。
【図4】本願の発明の一実施形態の要部を示しており、処置窓の角度が臨界角である状態の側面図である。
【図5】本願の発明の一実施形態の要部を示す分解斜視図である。
【図6】本願の発明の一実施形態の全体を示す斜視図である。
【図7】本願の発明の一従来例の要部を示しており、処置窓が閉塞されている状態の側面図である。
【図8】本願の発明の一従来例の要部を示しており、処置窓が閉塞されつつある状態の側面図である。
【図9】本願の発明の一従来例の要部を示す分解斜視図である。
【図10】本願の発明の一従来例の全体を示す斜視図である。
【符号の説明】
11…保育器、12…フード、15…処置窓、16…扉、21…回動軸(回動の中心)、22…軸受穴(支持手段)、23…扉固定機構(扉固定手段)、32…回動制限軸(扉回動制限手段)、33…凹部(扉回動制限手段)
Claims (2)
- 回動によってフードの処置窓に対する角度を変化させて前記処置窓を開放または閉塞し、回動中心が下方の位置へ向かって付勢されている扉と、
前記回動中心が前記下方の位置と上方の位置との間で移動可能な状態に前記扉を支持している支持手段と、
前記角度が臨界角よりも小さければ前記閉塞方向への前記回動を生じさせ、前記角度が前記臨界角よりも大きければ前記開放方向への前記回動を生じさせ、前記臨界角からの前記回動に伴って前記回動中心を前記上方の位置から前記下方の位置へ向かって前記付勢によって移動させ、前記角度が回動制限角よりも小さければこの回動制限角と前記閉塞状態との間の前記角度における前記回動を許容すると共に前記回動制限角よりも前記開放方向への前記回動に伴う前記移動を抑止して前記回動を抑止する扉回動制限手段と、
前記扉を前記閉塞状態に固定する扉固定手段とを具備し、
前記支持手段が、前記扉側に設けられている回動軸と、前記フード側に設けられていて上下方向に沿って長穴状である軸受穴とを具備し、
前記扉回動制限手段が、前記扉側に設けられている回動制限軸と、前記フード側に設けられていて前記回動制限軸を受け入れる凹部とを具備し、
前記凹部が、溝状の底面と、勾配の急な斜面とを具備し、
前記回動制限角は、前記臨界角よりも小さくて、前記回動制限軸が前記凹部の前記勾配の急な斜面に当接している時の前記処置窓に対する前記扉の角度である保育器。 - 前記開放状態から前記閉塞状態へ向かう前記扉の前記回動では、前記回動軸が前記扉の前記回動に伴う前記移動を許容されることによって、前記扉の前記回動が許容されるように構成されている請求項1記載の保育器。
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