JP4586575B2 - 内燃機関の排気浄化システム - Google Patents

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Description

本発明は内燃機関の排気浄化システムに関する。
内燃機関の排気にはNOxなどの有害物質が含まれている。これらの有害物質の排出を
低減するために、内燃機関の排気系に、排気中のNOxを浄化するNOx触媒を設けることが知られている。この技術においては、例えば吸蔵還元型NOx触媒を設けた場合には、
吸蔵されたNOxの量が増加すると浄化性能が悪化するため、吸蔵還元型NOx触媒に還元剤を供給し、同触媒に吸蔵されたNOxを還元放出することが行われる(以下、「NOx還元処理」という。)。さらに、NOx触媒に排気中のSOxが吸蔵され、浄化性能が劣化するSOx被毒を解消するために、NOx触媒の床温を上昇させるとともに還元剤を供給する場合もある(以下、「SOx再生処理」という。)。
一方、内燃機関の排気にはカーボンを主成分とする微粒子物質(PM:Particulate Matter)も含まれている。これらの微粒子物質の大気への放散を防止するために内燃機関の排気系に微粒子物質を捕集するパティキュレートフィルタ(以下、「フィルタ」という。)を設ける技術が知られている。
かかるフィルタにおいては、捕集された微粒子物質の堆積量が増加すると、フィルタの目詰まりによって排気における背圧が上昇し機関性能が低下するので、フィルタに導入される排気の温度を上昇させることによりフィルタの温度を上昇させ、捕集された微粒子物質を酸化除去し、フィルタの排気浄化性能の再生を図るようにしている(以下、「PM再生処理」という。)。
ここで、上記PM再生処理においてフィルタに導入される排気の温度を上昇させる方法として、フィルタの上流側に酸化能を有する酸化触媒を配置し、PM再生処理時に、該酸化触媒に還元剤を供給することにより、該酸化触媒において酸化反応を起し、フィルタの上流側の排気温度を上昇させる方法が知られている。
そして、上記したNOx触媒やフィルタなどの排気浄化装置に還元剤を供給する際には
、供給された還元剤が高温の排気と接触して酸化することにより前記吸蔵還元型NOx触
媒や前記酸化触媒における酸化反応に用いられないことを抑制するため、排気浄化装置に導入される排気流量を抑える方が望ましいことが知られている。
一方、排気浄化システム(以下、排気浄化装置及び、その制御系を含め、「排気浄化システム」という。)において排気通路を2つに分岐し、それぞれの分岐通路に排気浄化装置を備えるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。これらの技術においては、2個の排気浄化装置のうちの一方にのみ排気を導入し、他方の排気浄化装置への排気の導入量を抑えるとともに、排気の導入量が抑えられた方の排気浄化装置に還元剤を供給することにより、供給された還元剤のうち、NOx還元処理やSOx再生処理、PM再生処理に用いられる燃料の割合を大きくすることが行われている。これにより、NOx還元処理、SOx再生処理、PM再生処理などにおける燃費を向上させることができるとともに、内燃機関の運転状態やエミッションに影響を及ぼすことなくNOx還元処理、S
Ox再生処理及び、PM再生処理などを行うことができる。
しかし、上記のような制御においては、排気及び還元剤の、2個の排気浄化装置への導入量を個別に制御する必要があり、制御の内容が複雑になり、あるいは排気浄化システム
の構造が複雑となり、システム全体としてのコストダウンが困難となる場合があった。
特開2004−169683号公報 特開2000−345831号公報 特開2002−266631号公報
本発明の目的とするところは、2個の排気浄化装置を組み合わせた排気浄化システムにおいて、簡単な構成または制御によって、各排気浄化装置に導入される排気の量及び還元剤の量を制御可能とする技術を提供することである。
上記目的を達成するための本発明は、途中で2つの分岐通路に分岐する排気通路の分岐部分において、回転可能に支持された回転部材を備えており、該回転部材には、2つの分岐通路に還元剤を導入するための還元剤導入路と、2つの分岐通路に排気を流入するための排気連通路と、を設けるようにし、上記回転部材を回転させて、2つの分岐通路の各々に対する、前記還元剤導入路及び、前記排気連通路の開口面積を変化させることにより、2つの分岐通路の各々に流入する還元剤及び排気の量を制御することを最大の特徴とする。
より詳しくは、内燃機関から排出される排気が通過する排気通路と、
前記排気通路が途中から2方向に分岐される分岐点としての分岐部と、
前記分岐部において前記排気通路から分岐した第1分岐通路と、
前記分岐部において前記排気通路から分岐した第2分岐通路と、
前記第1分岐通路に設けられ、前記第1分岐通路を通過する前記排気を浄化する第1排気浄化装置と、
前記第2分岐通路に設けられ、前記第2分岐通路を通過する前記排気を浄化する第2排気浄化装置と、
前記排気に還元剤を添加することにより、第1排気浄化装置および/または前記第2排気浄化装置に還元剤を供給する還元剤添加手段と、
前記分岐部に設けられ、前記排気通路を通過する排気及び、前記還元剤添加手段により添加された還元剤の、前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路への流入量を制御する流入量制御手段と、
を備えた排気浄化システムであって、
前記流入量制御手段には、前記分岐部に回転可能に支持されるとともに、その外形の少なくとも一部と前記分岐部の内壁とが密接することにより、前記排気通路と、前記第1分岐通路または前記第2分岐通路とを遮断可能とする回転部材が備えられ、
前記回転部材には、前記排気通路と前記第1分岐通路および/または前記第2分岐通路とを連通する排気連通路と、前記還元剤添加手段から添加された還元剤を前記第1分岐通路および/または前記第2分岐通路に導く還元剤導入路と、が設けられ、
前記回転部材を回転させることにより、前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路に対する前記排気連通路の開口面積を変更し、前記排気の前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路への流入量を変化させるとともに、前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路に対する前記還元剤導入路の開口面積を変更し、前記還元剤の前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路への流入量を変化させることを特徴とする。
すなわち、内燃機関の排気通路を第1分岐通路と第2分岐通路に分岐する分岐部において、回転部材を備えるようにし、該回転部材を回転させるという単純な制御によって、2つの分岐通路の各々に対する、前記還元剤導入路及び、前記排気連通路の開口面積を変化させる。これによれば、前記還元剤導入路及び、前記排気連通路の開口部の形状及び位置
を適宜決定することにより、また、前記回転部材をどの角度まで回転させるかにより、前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路に流入する排気の量と、還元剤の量との両方を一度に制御することができる。また、前記回転部材に、前記排気連通路と前記還元剤導入路とを設けているので、一つの部材に対して複数の機能を備えさせることができ、構造を簡素化し、部品点数を低減することができる。その結果、内燃機関の排気浄化システム全体としてのコストダウンを図ることができる。
また、本発明においては、前記回転部材は、前記分岐部における前記第1分岐通路への分岐方向及び、前記第2分岐通路への分岐方向の両方に垂直な軸を中心に回転可能に支持されるとともに、該回転部材の少なくとも一部は、前記軸を回転軸とした回転体としての形状をなし、
前記回転部材における、前記排気連通路及び前記還元剤導入路の下流側の開口部は、前記回転体の部分に配置され、
前記排気連通路の前記開口部は、前記回転体の周方向について、前記還元剤導入路の前記開口部に対して略対称な2箇所の位置に設けられるようにしてもよい。
ここで、前記回転部材の形状の例としては、円柱形、円錐、球などの回転体を例示することができる。前記回転部材の形状として回転体を選択することにより、前記回転部材の角度位置によらず、その外形の少なくとも一部と、前記分岐部の内壁とを密接させることができる。そうすれば、前記回転部材と前記分岐部の間の隙間を排気が通過することを抑制することができる。その結果、前記排気通路を通過する排気を、前記排気連通路のみを介して前記第1分岐通路または前記第2分岐通路に流入させることができる。同様に前記還元剤添加手段から添加された還元剤を、前記還元剤導入路のみを介して前記第1分岐通路または前記第2分岐通路に流入させることができる。
また、前記回転部材の形状は、必ずしも完全な回転体である必要はなく、その一部が回転体の一部としての形状を有していればよい。例えば、回転体の一部が欠けた形状、すなわち、半円柱形や、上から見て扇型の断面を有するような形状でもよい。
そして、前記回転部材は、前記第1分岐通路への分岐方向と前記第2分岐通路への分岐方向の両方に垂直な軸を中心として回転するので、前記回転部材は、例えば前記第1分岐通路側から前記第2分岐通路側に向かって、あるいはその逆方向に回転することになる。
さらに、前記排気連通路の開口部及び前記還元剤導入路の前記開口部は、前記回転体の一部をなす部分、具体的には、例えば前記円柱形の側面、あるいは円錐形の錐面などに配置され、さらに、前記排気連通路の前記開口部は、前記回転体の周方向について、前記還元剤導入路の前記開口部に対して略対称な2箇所の位置に設けられている。すなわち、前記回転体の周方向について、前記排気連通路の開口部は、前記還元剤導入路の開口部を間に入れて2個設けられている。但し、この際、前記排気通路の開口部は、前記軸方向については、前記還元剤導入路の開口部に対して同じ位置に配置されても、異なる位置に配置されても構わない。
このような構成にすれば、前記回転部材を回転させることにより、前記回転体の一部をなす部分に設けられた前記排気連通路の開口部及び前記還元剤導入路の開口部の、前記第1分岐通路または前記第2分岐通路に対する位置を変更することができ、これにより、前記排気連通路の開口部及び前記還元剤導入路の開口部の、前記第1分岐通路または前記第2分岐通路に対する開口面積を異ならせることが容易に可能となる。
さらに、前記排気連通路の開口部は、前記還元剤導入路の開口部に対して、回転体の周方向について略対称な2箇所の位置に設けられるようにしているので、前記排気連通路を
通過する排気を2箇所の開口部から独立に前記第1分岐通路及び第2分岐通路に流入させることができ、排気をより円滑に2つの分岐通路に流入させることができる。さらに、前記排気連通路を通過する排気の流れの方向と、前記還元剤導入路の開口部から導入される還元剤の流れの方向を異ならせることができ、前記排気連通路から前記第1分岐通路または第2分岐通路に流入する排気と、前記還元剤導入路から前記第1分岐通路及び第2分岐通路に流入する還元剤とを、より容易に、独立に制御することができる。
また、本発明においては、前記第1分岐通路または前記第2分岐通路に対する前記還元剤導入路の開口面積は、前記還元剤導入路の前記開口部の外縁と、前記第1分岐通路における前記第2分岐通路側の外縁または、前記第2分岐通路における前記第1分岐通路側の外縁とによって確定され、
前記第1分岐通路または前記第2分岐通路に対する前記排気導入路の開口面積は、各前記排気導入路の前記開口部の外縁と、前記第1分岐通路における前記第2分岐通路と逆側の外縁または、前記第2分岐通路における前記第1分岐通路と逆側の外縁とによって確定され、
前記還元剤導入路の前記開口部が、前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路に対して中立の位置にある中立状態から、前記回転部材が回転することにより、
前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路のうち、前記回転部材の回転方向側にある分岐通路に対する前記還元剤導入路の開口面積を増加させるとともに、前記回転方向と逆側にある分岐通路に対する前記還元剤導入路の開口面積を減少させ、
前記2箇所の位置に設けられた前記排気連通路のうち、前記回転部材の回転方向側にある排気連通路の、前記回転部材の回転方向側にある分岐通路に対する開口面積を減少させるとともに、前記回転部材の回転方向と逆側にある排気連通路の、前記回転方向と逆側にある分岐通路に対する開口面積を増加させるようにしてもよい。
ここで、前記回転部材は、前記還元剤導入路の開口部が、前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路に対して中立の位置である中立状態を基準の状態としてもよい。そして、この中立状態から前記回転部材を所定角度回転させることにより、前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路に流入する排気及び還元剤の量を制御するようにしてもよい。
そして、前記回転部材が中立状態に近い状態である場合、すなわち、前記回転部材の角度位置が、前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路に対して中立の位置の近傍に位置する場合には、例えば前記還元剤導入路の開口部の、前記第1分岐通路に対する開口面積は、前記還元剤導入路の開口部の面積のうち、前記還元剤導入路の開口部の外縁と、前記第1分岐通路の外縁のうち前記第2分岐通路側の外縁とで囲まれる領域の面積となる。同様に、前記還元剤導入路の開口部の、前記第2分岐通路に対する開口面積は、前記還元剤導入路の開口部の面積のうち、前記還元剤導入路の開口部の外縁と、前記第2分岐通路の外縁のうち前記第1分岐通路側の外縁とで囲まれる領域の面積となる。
そうすると、前記還元剤導入路が、中立状態である場合、前記第1分岐通路に対する前記還元剤導入路の開口面積と、前記第2分岐通路に対する前記還元剤導入路の開口面積とは略同等となる。そして、前記回転部材が、前記中立状態から前記第1分岐通路側に回転したとすると、前記第1分岐通路の前記第2分岐通路側の外縁は固定しているのに対し、前記還元剤導入路の開口部の外縁は、前記第1分岐通路の前記第2分岐通路側の外縁と離れる方向に移動するので、結果として前記還元剤導入路の開口部の、前記第1分岐通路に対する開口面積は増加する。同様に、前記第2分岐通路の前記第1分岐通路側の外縁は固定しているのに対し、前記還元剤導入路の開口部の外縁は、前記第2分岐通路の前記第1分岐通路側の外縁に近づく方向に移動するので、結果として前記還元剤導入路の開口部の、前記第2分岐通路に対する開口面積は減少する。
一方、前記回転部材が中立状態である場合に、例えば、前記2箇所の位置に設けられた2つの排気連通路の開口部のうち、前記第1分岐通路側に設けられた開口部の一部が、第1分岐通路に対して開口しており、他の一部は、前記第1分岐通路の前記第2分岐通路と逆側の外部に開口しているとする。この場合は、前記中立状態において、前記排気連通路の開口部の、前記第1分岐通路に対する開口面積は、前記排気連通路の第1分岐通路側に設けられた開口部の面積のうち、前記排気連通路の第1分岐通路側に設けられた開口部の外縁と、前記第1分岐通路の外縁のうち前記第2分岐通路と逆側の外縁とで囲まれる領域の面積となる。
そして、前記回転部材が中立状態から、第1分岐通路側に回転したとする。そうすると、前記第1分岐通路における前記第2分岐通路と逆側の外縁は固定されているのに対し、前記排気連通路の第1分岐通路側に設けられた開口部の外縁はさらに前記第2分岐通路側から前記第1分岐通路側へ移動するので、前記排気連通路の第1分岐通路側に設けられた開口部の、前記第1分岐通路に対する開口面積は減少する。
同様に、前記回転部材が中立状態である場合に、例えば、前記2箇所の位置に設けられた2個の排気連通路の開口部のうち、前記第2分岐通路側に設けられた開口部の一部が、第2分岐通路に対して開口しており、他の一部は、前記第2分岐通路の前記第1分岐通路と逆側の外部に開口しているとする。この場合は、前記中立状態において、前記排気連通路の第2分岐通路側に設けられた開口部の、前記第2分岐通路に対する開口面積は、前記排気連通路の第2分岐通路側に設けられた開口部の面積のうち、前記排気連通路の第2分岐通路側に設けられた開口部の外縁と、前記第2分岐通路の外縁のうち前記第1分岐通路と逆側の外縁とで囲まれる領域の面積となる。
そして、前記回転部材が中立状態から、第1分岐通路側に回転したとする。そうすると、前記第2分岐通路における前記第1分岐通路と逆側の外縁は固定されているのに対し、前記排気連通路の第2分岐通路側に設けられた開口部の外縁は第2分岐通路側から前記第1分岐通路側に移動するので、前記排気連通路の第2分岐通路側に設けられた開口部の、前記第2分岐通路に対する開口面積は増加する。
このような構成にすれば、前記回転部材を、中立状態から回転させるだけで、第1分岐通路及び第2分岐通路のうち、回転させた方向にある側の分岐通路に対する、前記還元剤導入路の開口面積を増加させ、前記排気連通路の開口面積を減少させるとともに、回転させた方向と逆側の分岐通路に対する、前記還元剤導入路の開口面積を減少させるとともに、前記排気連通路の開口面積を増加させることができる。
その結果、前記回転部材を回転させるという簡単な制御によって、前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路に対する前記還元剤導入路の開口面積を連続的に変化させることができる。同時に、前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路に対する前記排気連通路の開口面積を連続的に変化させることができる。
また、上記の構成によれば、例えば、前記回転部材を回転させることにより、前記第1分岐通路または第2分岐通路に対する前記還元剤導入路の開口面積が増加する場合には、前記第1分岐通路または第2分岐通路に対する前記排気連通路の開口面積は減少する。従って、前記第1分岐通路または第2分岐通路に流入する排気の量と、還元剤の量とが相反する変化をするような制御を行うことができる。
また、本発明においては、前記内燃機関の運転中においては、前記回転部材は、前記中立状態とされるようにしてもよい。
そうすれば、前記内燃機関の運転中は、原則的に、前記第1分岐通路と第2分岐通路に対する前記還元剤導入路の開口面積及び前記還元剤導入路の開口面積を同等にすることができ、前記第1分岐通路及び、前記第2分岐通路に均等に排気を流入させることができる。その結果、前記第1排気浄化装置及び第2排気浄化装置において、均等に排気を浄化させることができるとともに、前記第1排気浄化装置及び第2排気浄化装置の浄化能力の低下の度合いを同等にすることができる。加えて、NOx還元処理やSOx再生処理、PM再生処理などの実施時期を揃えることができ、NOx還元処理やSOx再生処理、PM再生処理などの実施時期に関する制御をより簡単にすることができる。
また、本発明においては、前記第1排気浄化装置及び前記第2排気浄化装置は吸蔵還元型NOx触媒を含み、
前記第1排気浄化装置または前記第2排気浄化装置におけるNOx還元処理が行われる
際には、前記回転部材を、
前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路のうち、NOx還元処理が行われるべき排気浄
化装置を備える方の分岐通路に対する、前記還元剤導入路の開口面積が、前記中立状態におけるより大きくなるとともに、前記NOx還元処理が行われるべき排気浄化装置が設け
られた方の分岐通路に対する、前記排気連通路の開口面積が略零となる、NOx還元角ま
で回転させるようにしてもよい。
ここで、例えば、第1排気浄化装置または第2排気浄化装置に含まれる吸蔵還元型NOx触媒のNOx還元処理を実施する場合を想定する。この場合には、NOx還元処理を行う
べき吸蔵還元型NOx触媒を含む方の排気浄化装置に導入される排気の量を減少させ、そ
の上で、該排気浄化装置に還元剤を供給することが望ましい。これは、先述のように、還元剤添加手段から添加された還元剤が多量の排気によって、該排気浄化装置に到達する前に酸化され、NOx還元処理の効率が低下することを抑制するためである。
そこで、本発明においては、NOx還元処理を実施する際には、前記回転部材を、前記
中立状態から、第1分岐通路及び第2分岐通路のうち、前記NOx還元処理を実施する方
の分岐通路側に回転させるようにした。具体的には、前記NOx還元処理を実施する方の
分岐通路に対する、前記還元剤導入路の開口面積が、前記中立状態におけるより大きくなるとともに、前記排気連通路の開口面積が略零となるNOx還元角まで回転させるように
した。
このことにより、前記回転部材を回転させるとともに、還元剤添加手段から還元剤を添加するだけで、前記NOx還元処理を実施すべき排気浄化装置が備えられた方の分岐通路
に流入する排気の量を略零にするとともに、還元剤添加手段から添加された還元剤の多くを、前記NOx還元処理を実施すべき排気浄化装置が備えられた方の分岐通路に流入させ
ることができる。
その結果、簡単な制御によって、より低燃費で、より確実にNOx還元処理を実施する
ことができる。
また、本発明においては、前記第1排気浄化装置及び前記第2排気浄化装置は吸蔵還元型NOx触媒および/または排気中の微粒子物質を捕集するフィルタを含み、
前記第1排気浄化装置または前記第2排気浄化装置におけるSOx再生処理を行う際お
よび/またはPM再生処理を行う際には、前記回転部材を、
前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路のうち、SOx再生処理および/またはPM再
生処理を行うべき排気浄化装置が設けられた方の分岐通路に対する、前記還元剤導入路の開口面積が、前記中立状態におけるより大きくなるとともに、前記SOx再生処理および
/またはPM再生処理を行うべき排気浄化装置が設けられた方の分岐通路に対する、前記
排気連通路の開口面積が、前記中立状態におけるより小さく且つ零より大きくなる、SOx/PM再生角まで回転させるようにしてもよい。
ここで、吸蔵還元型NOx触媒に対してSOx再生処理を実施する場合やフィルタに対してPM再生処理を実施する場合には、吸蔵還元型NOx触媒やフィルタの温度を上昇させ
る必要がある。これらの温度を上昇させるために、フィルタの上流側の酸化触媒または吸蔵還元型NOx触媒に還元剤を供給し、触媒における反応熱によって温度を上昇させる方
法を用いる場合がある。このような場合には、前述のNOx還元処理を実施する場合と比
較して多量の還元剤を供給する必要が生じる。
そうすると、SOx再生処理やPM再生処理を行うべき排気浄化装置に供給されるべき
還元剤の量が増加するので、NOx還元処理を行う場合のように、分岐通路に流入する排
気の量を略零にしたのでは、充分な量の還元剤を排気浄化装置まで到達させることが困難となる場合があった。
そこで、本発明においては、SOx再生処理やPM再生処理を行う際には、前記回転部
材を、前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路のうち、SOx再生処理やPM再生処理を
行うべき排気浄化装置が設けられた方の分岐通路に対する、前記還元剤導入路の開口面積が、前記中立状態におけるより大きくなるとともに、該分岐通路に対する、前記排気連通路の開口面積が、前記中立状態におけるより小さく且つ零より大きくなるSOx/PM再生角まで回転させることとし、前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路のうち、SOx再生
処理やPM再生処理を行うべき排気浄化装置が設けられた方の分岐通路に対しても、適量の排気が流入するようにした。
そうすれば、SOx被毒回復処理やPM再生処理を実施する場合など、多量の還元剤を
供給する必要がある場合にも、前記回転部材を回転させるとともに、還元剤添加手段から還元剤を添加するだけで、SOx被毒回復処理やPM再生処理を実施すべき排気浄化装置
が設けられた分岐通路に、還元剤を流入させるとともに、適量の排気を流入させることができる。従って、簡単な制御で、SOx被毒回復処理やPM再生処理を、より低燃費で、
より確実に実施することができる。
また、本発明においては、前記回転部材における前記還元剤導入路の前記開口部は、前記回転部材の軸方向については、前記回転部材の一方の端面の近傍に配置され、
前記回転部材における前記排気連通路の前記開口部は、前記回転部材の軸方向については、前記還元剤導入路の前記開口部に対して、前記端面の逆側に配置され、
前記回転部材における、前記2箇所の位置に設けられた排気連通路の前記開口部の合計面積は、前記還元剤導入路の開口部の面積より大きいようにしてもよい。
ここで、前記還元剤導入路の開口部は、還元剤が流入することができるだけの面積が確保されえいればよい。それに対して、前記排気連通路の開口部は、高負荷の運転状態において内燃機関から排出される排気を充分に流通させるだけの面積が必要である。従って、前記還元剤導入路の開口部は前記排気連通路の開口部の面積に対して小さく設定できる。
従って、本発明においては、前記排気連通路の開口部の面積を、前記還元剤導入路の開口部の面積よりも大きく設定するようにした。そうすれば、前記回転部材の限られた面積において、充分な量の排気及び還元剤を前記第1分岐通路または第2分岐通路に流入させることができる。
また、本発明においては、前記第1分岐通路及び第2分岐通路は、各々の途中において前記軸方向の段差を有し、該段差の下流側においては、前記第1分岐通路及び第2分岐通
路の前記軸方向の中心位置と、前記回転部材における前記還元剤導入路の前記開口部の前記軸方向の位置とは略一致するようにしてもよい。
ここで、前述のように、本発明において、前記回転部材における前記還元剤導入路の開口部は、前記回転部材の軸方向については、前記回転部材の一方の端面の近傍に配置された場合について考える。また、一般的には、前記排気通路が分岐部において前記第1分岐通路と第2分岐通路とに分岐される構成においては、分岐部の高さと、前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路の高さは略同等である。そうすると、前記回転部材の高さと、前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路の高さも略同等である場合が多い。
このような場合においては、前記回転部材の高さ方向の中心と、前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路の高さ方向の中心との位置は略一致することとなる。このことは、換言すると、前記還元剤導入路の開口部が、前記第1分岐通路または第2分岐通路の高さ方向の中心に位置しないことを示す。
そうすると、前記還元剤添加手段から還元剤を添加した場合にも、第1分岐通路または第2分岐通路の壁面に付着して、第1排気浄化装置または第2排気浄化装置に到達しない還元剤の量が増加する場合があった。また、第1排気浄化装置または第2排気浄化装置に還元剤が到達したとしても、第1排気浄化装置または第2排気浄化装置の中心部分に還元剤が供給されないので、第1排気浄化装置または第2排気浄化装置の全体に還元剤を分布させることが困難となる場合があった。
その結果、NOx還元処理、SOx被毒再生処理、PM再生処理などにおける燃費が悪化したり、各々の処理が充分に完了しなかったりすることが考えられた。
そこで、本発明においては、前記第1分岐通路及び第2排気通路における下流側に段差を設け、該段差の下流側においては、前記還元剤導入路の中心の高さと、前記第1分岐通路及び第2分岐通路の高さが略一致するようにした。
そうすれば、還元剤導入路から導入された還元剤をより確実に、第1排気浄化装置または第2浄化装置の中心に供給することができ、NOx還元処理、SOx被毒再生処理、PM再生処理などを確実に完了させることができるとともに、各処理における燃費を向上させることができる。
また、本発明においては、前記還元剤添加手段における還元剤の添加方向は、前記回転部材の回転による前記還元剤導入路の前記開口部の変位に応じて、該還元剤導入路の前記開口部の方向に添加されるよう変更されるようにしてもよい。
すなわち、前記回転部材が回転した場合に、前記還元剤添加手段からの還元剤の添加方向が変化しない場合には、還元剤添加手段から添加された還元剤が、還元剤導入路の壁面などに付着し、還元剤を、第1分岐通路または第2分岐通路に効率よく流入することが困難になるおそれがあった。
そこで、本発明において前記回転部材を回転させる際に、前記回転部材の回転による前記還元剤導入路の開口部の変位に応じて、前記還元剤添加手段による還元剤の添加方向が、該還元剤導入路の開口部の方向に添加されるよう変更されるようにしてもよい。そうすれば、前記回転部材の角度位置によらず、前記還元剤を効率よく、前記第1分岐通路または第2分岐通路に流入させることができる。そうすれば、NOx還元処理、SOx被毒再生処理、PM再生処理などを確実に完了させることができるとともに、各処理における燃費を向上させることができる。
なお、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて使用することができる。
本発明にあっては、2個の排気浄化装置を組み合わせた排気浄化システムにおいて、簡単な構成または制御によって、各排気浄化装置に導入される排気の量及び還元剤の量を制御することができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。
図1は、本実施例に係る内燃機関1と、その排気系及び制御系の概略構成を示す図である。なお、図1においては、内燃機関1の内部及びその吸気系は省略されている。
図1において、内燃機関1には、内燃機関1からの排気が流通する排気通路5が接続され、この排気通路5は下流にて図示しないマフラーに接続されている。また、排気通路5は、途中で第1分岐通路10a、第2分岐通路10bに分岐されており、この第1分岐通路10a及び第2分岐通路10bは下流において合流している。そして、第1分岐通路10aには、第1分岐通路10aを通過する排気を浄化する第1排気浄化装置11aが設けられており、第2分岐通路10bには、同じく第2排気浄化装置11bが設けられている。
本実施例における第1排気浄化装置11a、第2排気浄化装置11bは、多孔質の基材からなるウォールフロー型のフィルタに吸蔵還元型NOx触媒が担持されたものであり、
第1分岐通路10a及び、第2分岐通路10bを通過する排気に含まれる微粒子物質を捕集するとともに、第1分岐通路10a及び、第2分岐通路10bを通過する排気に含まれるNOxを吸蔵する。但し、必ずしも第1排気浄化装置11a、第2排気浄化装置11b
はフィルタに吸蔵還元型NOx触媒が担持された構成でなくてもよく、例えば、吸蔵還元
型NOx触媒が担持されていないフィルタと、それに直列に設けられた吸蔵還元型NOx触媒とからなる構成にしてもよい。
なお、排気通路5から第1分岐通路10a及び第2分岐通路10bが分岐する分岐部10cには、円柱弁12が備えられ、さらに排気通路5における分岐部10cの上流側には、還元剤としての燃料を添加する燃料添加弁14が備えられている。上記した円柱弁12は、排気通路5を通過する排気及び、燃料添加弁14から添加された燃料の、第1分岐通路10a及び第2分岐通路10bへの流入量を制御する。ここで、本実施例における流入量制御手段は、円柱弁12を含んで構成される。
以上述べたように構成された内燃機関1及びその排気系には、該内燃機関1及び排気系を制御するための電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)35が併設さ
れている。このECU35は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態等を制御する他、内燃機関1の第1排気浄化装置11a及び、第2排気浄化装置11bに対するNOx還元処理などに係る制御を行うユニットである。
ECU35には、図示しないクランクポジションセンサや、アクセルポジションセンサなどの内燃機関1の運転状態の制御に係るセンサ類が電気配線を介して接続され、それらの出力信号がECU35に入力されるようになっている。一方、ECU35には、内燃機
関1内の図示しない燃料噴射弁等が電気配線を介して接続される他、本実施例における円柱弁12、燃料添加弁14が電気配線を介して接続されており、ECU35によって制御されるようになっている。従って、本実施例における還元剤添加手段は、燃料添加弁14及びECU35を含んで構成される。
また、ECU35には、CPU、ROM、RAM等が備えられており、ROMには、内燃機関1の種々の制御を行うためのプログラムや、データを格納したマップが記憶されている。第1排気浄化装置11a、第2排気浄化装置11bに吸蔵されたNOxを還元放出
させるためのNOx還元処理ルーチンの他、SOx再生処理ルーチン、PM再生処理ルーチン(説明は省略)なども、ECU35のROMに記憶されているプログラムの一つである。
次に、図2を用いて、本実施例における円柱弁12について詳細に説明する。図2(A)は、本実施例における分岐部10c付近を詳細に示した断面図である。図2(B)は、分岐部10cに設けられた円柱弁12を詳細に示した斜視図である。
図2(A)に示すように、本実施例においては、排気通路5及び、第1分岐通路10a、第2分岐通路10bは略同一平面状に構成されている。そして、該平面に垂直な方向から見て、分岐部10cは略円形の断面を有する。そして、分岐部10cの内部には、円柱弁12が回転可能に嵌入されている。前記平面に垂直な方向から見た、円柱弁12の円形の外形と、分岐部10cの内壁との間には隙間は殆どなく、排気通路5を通過した排気が、この隙間を通過することは不可能となっている。すなわち、排気通路5と、第1分岐通路10aまたは第2分岐通路10bとは、後述する還元剤導入路12c及び第1排気連通路12f、第2排気連通路12g以外の部分においては、円柱弁12の外形によって遮断されている。
分岐部10cの内部において円柱弁12は、その中心軸まわりに回転可能となっており、その角度位置は、図示しないステッピングモータによって制御されるようになっている。
次に、図2(B)に示すように、円柱弁12における図中上側の端面12aの近傍の部分である第1領域12bには、円柱弁12の側面を貫通する還元剤導入路12cが形成されている。また、円柱弁12における第1領域12b以外の領域である、第2領域12eにおいては、還元剤導入路12cの下流側の開口部12dの図中下側の部分である遮断部12iを残して、円柱弁12の一部を削除することにより、排気連通路が形成されている。この排気連通路における、第1分岐通路10a側の部分が第1排気連通路12f、第2分岐通路10b側の部分が第2排気連通路12gとして機能する。
上記したように、本実施例の円柱弁12は、基本的に円柱形状をしているので、円柱弁12の一部は回転体の一部としての形状をなしていると言える。また、円柱弁12の周方向について、還元剤導入路12cの下流側の開口部12dに対して対称な位置に第1排気連通路12f及び、第2排気連通路12gの開口部が配置されていると言える。また、本実施例における還元剤導入路12cの開口部12dと、第1排気連通路12f及び、第2排気連通路12gの開口部とは、円柱弁12の軸方向の位置が異なった場所に配置されていると言える。
なお、図2(A)において、第1分岐通路10aと分岐部10cとの接続部と、第2分岐通路10bと分岐部10cとの接続部とは、所定の間隔をあけることにより、両者の間に所定の中間部分10dが設けられている。また、図2(B)に示すように、還元剤導入路12cにおける排気通路5側の開口部12hは、第1分岐通路10a及び第2分岐通路
10b側の開口部より大きくなっている。
ここで、図2(A)に示す状態においては、円柱弁12は、分岐部10cの内部で、還元剤導入路12cの開口部12dが、中間部分10dと対向するような姿勢をとっている。この状態においては、還元剤導入路12cの開口部12dは、第1分岐通路10a及び、第2分岐通路10bに対して中立の状態となっているので、以下、この状態を中立状態という。この中立状態において、還元剤導入路12cの開口部12dの円周方向の幅は、中間部分10dより若干大きく作られており、また、遮断部12iの幅も中間部分10dより大きく作られている。
そうすると、図2(A)に示す中立状態においては、還元剤導入路12cの開口部12dの、図2(A)における左側の一部は、第1分岐通路10aに対して開口し、還元剤導入路12cの開口部12dの、図2(A)における右側の一部は、第2分岐通路10bに対して開口している。一方、第1排気連通路12fの開口部の一部は、第1分岐通路10aに対して開口し、第2排気連通路12gの開口部の一部は、第2分岐通路10bに対して開口している。
上記したように、本実施例においては、第1分岐通路10aに対する、還元剤導入路12cの開口面積は、還元剤導入路12cの開口部12dの、図2(A)における左側の一部の面積であり、その面積は、開口部12dの外縁と、第1分岐通路10aの、第2分岐通路10b側の外縁とで確定される。
また、第2分岐通路10bに対する、還元剤導入路12cの開口面積は、還元剤導入路12cの開口部12dの、図2(A)における右側の一部の面積であり、その面積は、開口部12dの外縁と、第2分岐通路10bの、第1分岐通路10a側の外縁とで確定される。
さらに、第1分岐通路10aに対する、排気導入路の開口面積は、図2(A)における第1排気連通路12fの開口部の一部の面積であり、その面積は、第1排気連通路12fの外縁と、第1分岐通路10aの、第2分岐通路10bとは逆側の外縁とで確定される。
同様に、第2分岐通路10bに対する、排気導入路の開口面積は、図2(A)における第2排気連通路12gの開口部の一部の面積であり、その面積は、第2排気連通路12gの外縁と、第2分岐通路10bの、第1分岐通路10aとは逆側の外縁とで確定される。
本実施例に係る内燃機関1においては、内燃機関1の稼動中は、円柱弁12は基本的に図2(A)に示すような中立状態を維持している。この中立状態においては、内燃機関1から排出された排気は、図3(A)に示すように、第1排気連通路12fを経て第1分岐通路10aに流入するとともに、第2排気連通路12gを経て第2分岐通路10bに流入する。
一方、燃料添加弁14から添加された還元剤としての燃料は、図3(B)に示すように、還元剤導入路12cを介して、第1分岐通路10a及び、第2分岐通路10bに流入する。
このように、内燃機関1の稼動中は、円柱弁12を中立状態とすることで、内燃機関1から排出される排気を第1分岐通路10a及び、第2分岐通路10bに均等に流入させることができる。そうすれば、第1排気浄化装置11a及び第2排気浄化装置11bにおいて均等に排気中のNOx及び、微粒子物質を浄化することができるので、各排気浄化装置
の容量を有効に利用できるとともに、NOx還元処理、SOx再生処理及び、PM再生処理
の実施時期を揃えることができ、NOx還元処理、SOx再生処理及び、PM再生処理の実施時期に関する制御を簡略化することができる。
なお、燃料添加弁14の取り付け部分の、図3における左側から見た詳細断面図を図4に示す。図4(A)に示すように、燃料添加弁14の取り付け部分は、隔離部材10eによって排気通路5において排気が通過する部分から隔離されている。こうすることにより、燃料添加弁14から添加された燃料は第1排気連通路12f、第2排気連通路12gに流入することなく、還元剤導入路12cに流入させることができるようになっている。
また、この際、隔離部材10eに、排気流入口10fを設けることにより、排気通路5を通過する排気の一部を還元剤導入路12cに流入させ、燃料添加弁14から添加された燃料をより円滑に、還元剤導入路12cを介して第1分岐通路10a及び第2分岐通路10bに流入させるようにしてもよい。
次に、本実施例に係る内燃機関1において、例えば、第2排気浄化装置11bに対するNOx還元処理を実施する場合を考える。このNOx還元処理においては、第2排気浄化装置11bに導入される排気の流量を抑えた上で、第2排気浄化装置11bに対してNOx
を還元する還元剤としての燃料を供給する必要がある。ここで、第2排気浄化装置11bに導入される排気の流量を抑えるのは、第2排気浄化装置11bに供給すべく排気に添加された還元剤が、多量の高温の排気に曝されることにより酸化され、第2排気浄化装置11bにおけるNOxの還元に用いられなくなることを抑制するためである。
この場合には、円柱弁12を図5に示す位置まで回転させる。すなわち、円柱弁12の角度位置を、図5(A)に示すように、第1排気連通路12fが、第1分岐通路10aに対して開口するとともに、第2排気連通路12gは、第2分岐通路10bに開口していない角度位置であって、且つ、図4(B)に示すように、還元剤導入路12cの開口部12dが第2分岐通路10bにのみ開口し、第1分岐通路10aには開口しない角度位置とする。
そうすれば、第2分岐通路10bに流入する排気の量を略零とすることができるとともに、燃料添加弁14から添加された燃料を第2分岐通路10bにのみに流入させることができる。よって、燃料添加弁14から添加された燃料が、第2排気浄化装置11bに到達するまでに高温の排気に曝されて酸化してしまうことを抑制できる。その結果、円柱弁12を上記角度位置まで回転させて、燃料添加弁14から燃料を添加するだけの簡単な制御で、より効率よく、第2排気浄化装置11bのNOx還元処理を完了させることができる
。なお、本実施例においては、図5に示す円柱弁12の角度位置は、NOx還元角に相当
する。
次に、本実施例に係る内燃機関1において、例えば、第2排気浄化装置11bに対するSOx再生処理またはPM再生処理を実施する場合を考える。この場合には、円柱弁12
を図6に示す角度位置まで回転させる。すなわち、円柱弁12の角度位置を、図6(A)に示すように、第1排気連通路12fが、第1分岐通路10aに開口するとともに、第2排気通路12gが、第2分岐通路10bに若干量のみ開口する角度位置であって、且つ、図6(B)に示すように、還元剤導入路12cの開口部12dが第2分岐通路10bにのみ開口し、第1分岐通路10aには開口しない角度位置とする。
そうすれば、SOx再生処理やPM再生処理など、処理の目的となる排気浄化装置の温
度を上昇させるために、燃料添加弁14からの燃料の添加量を、NOx還元処理時と比較
して増量しなければならない処理を行う場合にも、排気通路5を通過する排気の一部を第2分岐通路10bに流入させることができるので、還元剤としての燃料の運搬性を確保す
ることができる。
その結果、燃料添加弁14から添加された燃料をより確実に、第2排気浄化装置11bに到達させるとともに、燃料添加弁14から添加された燃料が、第2排気浄化装置11bに到達するまでに高温の排気に曝されて酸化してしまうことをも抑制することができる。従って、円柱弁12を上記角度位置まで回転させて、燃料添加弁14から燃料を添加するだけの簡単な制御で、第2排気浄化装置11bのSOx再生処理及びPM再生処理をより
効率よく行うことができる。なお、本実施例においては、図6に示す円柱弁12の角度位置は、SOx/PM再生角に相当する。
ここで、上記実施例においては、第2排気浄化装置11bについてNOx還元処理を実
施する場合には、円柱弁12の角度位置を、図5(A)に示すように、第1排気連通路12fが、第1分岐通路10aに対して開口するとともに、第2排気連通路12gは、第2分岐通路10bに開口していない角度位置であって、且つ、図4(B)に示すように、還元剤導入路12cの開口部12dが第2分岐通路10bにのみ開口し、第1分岐通路10aには開口しない角度位置とした。
しかし、第2排気浄化装置11bについてNOx還元処理を実施する場合の円柱弁12
の角度位置は、必ずしもこの角度位置には限定されない。燃料添加弁14から添加された燃料が、第2排気浄化装置11bに到達するまでに高温の排気に曝されて酸化してしまうことを抑制できる範囲であれば、還元剤導入路12cの開口部12dが第1分岐通路10aに開口してもよい。
すなわち、第2排気浄化装置11bの特性や、内燃機関1の運転状態などに応じて、NOx還元処理を実施する際の円柱弁12の角度位置は任意に設定可能である。このことに
ついては、SOx再生処理やPM再生処理を実施する際の円柱弁12の角度位置に関して
も同様である。
また、上記実施例においては、第2排気浄化装置11bについてNOx還元処理、SOx再生処理及び、PM再生処理を行う例について説明したが、第1排気浄化装置11aについてNOx還元処理、SOx再生処理及び、PM再生処理を行う場合には、上記の制御に対して、図5又は図6において左右対称となる制御を行えばよい。
また、本実施例においては、排気通路5、第1分岐通路10a及び、第2分岐通路10bが略同一平面上にある場合について説明したが、本実施例は、そうでない場合についても適用できる。その場合は、円柱弁12の回転軸の方向を、分岐部10cにおける、第1分岐通路10aへの分岐方向と、第2分岐通路10bへの分岐方向との両方に垂直な方向とすれば、円柱弁12を常に第1分岐通路10a側から第2分岐通路10b側に、またはその逆に回転させることができる。
さらに、上記の実施例における円柱弁12の回転方向は、常に一定方向としてもよいし、例えば、第1排気浄化装置11aに対してNOx還元処理を実施する場合のNOx還元角と、第2排気浄化装置11bに対してNOx還元処理を実施する場合のNOx還元角との間で往復運動をさせてもよい。すなわち、本実施例における回転とは回動運動も含む。
加えて、上記の実施例においては、例えば第1排気浄化装置11aまたは第2排気浄化装置11bに対してSOx再生処理またはPM再生処理を実施する場合には、円柱弁12
をSOx/PM再生角まで回転させるようにした。しかし、第1排気浄化装置11aまた
は第2排気浄化装置11bに対してSOx再生処理またはPM再生処理を実施する場合に
も、円柱弁12はNOx還元角まで回転させるようにし、円柱弁12が中立状態からNOx
還元角まで回転している期間中に、燃料添加弁14から燃料を添加するような制御を行ってもよい。
そうすれば、第1排気連通路12fまたは第2排気連通路12gが、第1分岐通路10aまたは第2分岐通路10bに開口している時点で燃料を還元剤導入路12cから流入させることができるので、充分な燃料の運搬性を確保することができる。
次に、図7を用いて、本発明の実施例2について説明する。実施例1において説明した円柱弁12では、還元剤導入路12cは端面12aの近傍の第1領域12bに設けられていた。従って、第1分岐通路10a及び第2分岐通路10bが、円柱弁12の高さ方向における略全体に亘って設けられている場合には、還元剤導入路12cから第1分岐通路10a及び第2分岐通路10bに流入する燃料は、図7(A)に示すように、第1分岐通路10aまたは第2分岐通路10bの壁面に近い部分を通過する。
そうすると、流入した燃料のうち、第1分岐通路10aまたは第2分岐通路10bの壁面に付着するなどして、第1排気浄化装置11aまたは第2排気浄化装置11bに到達しない燃料の量が増加するおそれがあった。また、第1排気浄化装置11aまたは第2排気浄化装置11bに到達したとしても、それらの中央部に到達しないために、第1排気浄化装置11aまたは第2排気浄化装置11bの全体に充分な燃料を供給することが困難となる場合があった。
そこで、本実施例においては、第1分岐通路10a及び第2分岐通路10bにおいて、段差部13a及び13bを設けることによって、段差部13a及び13bの下流側における第1分岐通路10a及び第2分岐通路10bの、円柱弁12の高さ方向の中心の位置を、還元剤導入路12cの開口部12dと略同じ位置とすることにした。
そうすれば、還元剤導入路12cの開口部12dを介して第1分岐通路10a及び第2分岐通路10bに流入した燃料が、第1分岐通路10a及び第2分岐通路10bの壁面に付着することを抑制でき、さらに、還元剤としての燃料が第1排気浄化装置11a及び第2排気浄化装置11bの中央部に到達するようにできる。
その結果、NOx還元処理、SOx再生処理及び、PM再生処理における燃費を向上させることができ、より確実にNOx還元処理や、SOx再生処理及び、PM再生処理を完了させることができる。
次に、図8及び図9を用いて本発明の実施例3について説明する。本実施例においては、円柱弁12の回転に応じて、燃料添加弁14からの燃料の添加方向を変更する例について説明する。
図8には、円柱弁12の回転に伴う、還元剤導入路12cの方向の変化と、それに応じた燃料添加弁14からの燃料の添加方向について示す。図8(A)及び、図8(B)に破線で示すように、円柱弁12の角度位置にかかわらず、燃料添加弁14から常に一定の方向に燃料を添加した場合には、添加された燃料のうち、還元剤導入路12cまたは分岐部10cの中間部分10dに直接衝突し、付着してしまう燃料の量が増加する。そうすると、燃料添加弁14から添加された燃料を第1排気浄化装置11aまたは第2排気浄化装置11bに効率よく供給することが困難となる場合があった。
そこで、本実施例においては、円柱弁12の角度位置に応じて、燃料添加弁14からの
燃料の添加方向を変更することにした。具体的には、燃料添加弁14を、円柱弁12の回転軸と並行な軸を中心に回転可能とし、円柱弁12の角度位置に応じて、還元剤導入路12cの開口部12dにおける、第1分岐通路10aまたは第2分岐通路10bに対する開口部分に燃料が直接向かうように、燃料添加弁14自体を回転させる。
そうすることにより、燃料添加弁14から常に一定の方向に燃料が添加された場合と比較して、添加された燃料のうち、還元剤導入路12cまたは分岐部10cの中間部分10dに直接衝突し、付着してしまう燃料の量を減少させることができる。その結果、NOx
還元処理、SOx再生処理及び、PM再生処理における燃費を向上させることができる。
また、簡単には、図9(A)及び図9(B)に示すように、燃料添加弁14を、燃料の添加口の方向が、還元剤導入路12cの開口部12dの方向になるように円柱弁12に固定し、円柱弁12と共に回転させるようにしてもよい。そうすれば、より簡単な構成及び制御によって、燃料添加弁14から添加された燃料のうち、還元剤導入路12cまたは分岐部10cの中間部分10dに直接衝突し、付着してしまう燃料の量を減少させることができ、NOx還元処理、SOx再生処理及び、PM再生処理における燃費を向上させることができる。
なお、本発明における円柱弁12の形状は、上記の実施例で説明したものに限られない。例えば図10(A)に示すように、第1排気連通路12f及び第2排気連通路12gと、遮蔽部12iの境界線を傾斜させるようにすれば、円柱弁12を回転させることにより、第1分岐通路10aまたは第2分岐通路10bに流入する排気の量をより精密に制御することができる。
また、第1排気連通路12f及び第2排気連通路12gの形状も上記の実施例で説明したものに限られない。例えば図10(B)に示すように、遮蔽部12iの上流側の形状を変更してもよい。また、図10(C)に示すように、円柱弁12の上流側に1つの開口部を有し、途中で第1排気連通路12f及び第2排気連通路12gに分岐する形状としてもよい。さらに、図10(D)に示すように、第1排気連通路12fと第2排気連通路12gとを完全に独立に設けても良い。
また、第1排気連通路12f及び第2排気連通路12gの開口部と、還元剤導入路12cの開口部12dとの位置関係も、上記実施例において説明したものに限られない。すなわち、第1分岐通路10a及び第2分岐通路10bの各々の幅及び位置関係などに併せて適宜変更してもよい。場合によっては、第1排気連通路12f及び第2排気連通路12gの開口部は、円柱弁12の周方向について、必ずしも還元剤導入路12cの開口部12dに対して対称な位置に配置される必要はない。
また、上記の実施例においては、第1排気浄化装置11aまたは第2排気浄化装置11bのNOx還元処理またはSOx再生処理の際に、還元剤としての燃料を添加する例について説明したが、還元剤として尿素水を用いる排気浄化システムに対して本実施例を適用してもよい。
本発明の実施例における内燃機関と、その排気系及び制御系の概略構成を示す図である。 本発明の実施例における分岐部及び、円柱弁の詳細な構成を示す図である。 本発明の実施例1における内燃機関の稼動時の、円柱弁の角度位置及び効果について示す図である。 本発明の実施例1における燃料添加弁の取り付け部付近の詳細な構成を示す図である。 本発明の実施例1におけるNOx還元処理時の、円柱弁の角度位置及び効果について示す図である。 本発明の実施例1におけるSOx再生処理時またはPM再生処理時の、円柱弁の角度位置及び効果について示す図である。 本発明の実施例2における第1分岐通路及び、第2分岐通路の概略構成について示す図である。 本発明の実施例3における円柱弁の角度位置と、燃料の添加方向との関係を示す図である。 本発明の実施例3における円柱弁の角度位置と、燃料の添加方向との関係の他の例を示す図である。 本発明の実施例における円柱弁、第1排気連通路、第2排気連通路の形状の変更例について示す図である。
符号の説明
1・・・内燃機関
5・・・排気通路
10a・・・第1分岐通路
10b・・・第2分岐通路
10c・・・分岐部
10d・・・中間部分
10e・・・隔離部材
10f・・・排気流入口
11a・・・第1排気浄化装置
11b・・・第2排気浄化装置
12・・・円柱弁
12a・・・端部
12b・・・第1領域
12c・・・還元剤導入路
12d・・・還元剤導入路の下流側の開口部
12e・・・第2領域
12f・・・第1排気連通路
12g・・・第2排気連通路
12h・・・還元剤導入路の上流側の開口部
12i・・・遮蔽部
13a、13b・・・段差部
14・・・燃料添加弁
35・・・ECU

Claims (9)

  1. 内燃機関から排出される排気が通過する排気通路と、
    前記排気通路が途中から2方向に分岐される分岐点としての分岐部と、
    前記分岐部において前記排気通路から分岐した第1分岐通路と、
    前記分岐部において前記排気通路から分岐した第2分岐通路と、
    前記第1分岐通路に設けられ、前記第1分岐通路を通過する前記排気を浄化する第1排気浄化装置と、
    前記第2分岐通路に設けられ、前記第2分岐通路を通過する前記排気を浄化する第2排気浄化装置と、
    前記排気に還元剤を添加することにより、第1排気浄化装置および/または前記第2排気浄化装置に還元剤を供給する還元剤添加手段と、
    前記分岐部に設けられ、前記排気通路を通過する排気及び、前記還元剤添加手段により添加された還元剤の、前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路への流入量を制御する流入量制御手段と、
    を備えた排気浄化システムであって、
    前記流入量制御手段には、前記分岐部に回転可能に支持されるとともに、その外形の少なくとも一部と前記分岐部の内壁とが密接することにより、前記排気通路と、前記第1分岐通路または前記第2分岐通路とを遮断可能とする回転部材が備えられ、
    前記回転部材には、前記排気通路と前記第1分岐通路および/または前記第2分岐通路とを連通する排気連通路と、前記還元剤添加手段から添加された還元剤を前記第1分岐通路および/または前記第2分岐通路に導く還元剤導入路と、が設けられ、
    前記回転部材を回転させることにより、前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路に対する前記排気連通路の開口面積を変更し、前記排気の前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路への流入量を変化させるとともに、前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路に対する前記還元剤導入路の開口面積を変更し、前記還元剤の前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路への流入量を変化させることを特徴とする内燃機関の排気浄化システム。
  2. 前記回転部材は、前記分岐部における前記第1分岐通路への分岐方向及び、前記第2分岐通路への分岐方向の両方に垂直な軸を中心に回転可能に支持されるとともに、該回転部材の少なくとも一部は、前記軸を回転軸とした回転体の一部としての形状をなし、
    前記回転部材における、前記排気連通路及び前記還元剤導入路の下流側の開口部は、前記回転体の一部としての形状をなす部分に配置され、
    前記排気連通路の前記開口部は、前記回転体の一部としての形状をなす部分の周方向について、前記還元剤導入路の前記開口部に対して略対称な2箇所の位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化システム。
  3. 前記第1分岐通路または前記第2分岐通路に対する前記還元剤導入路の開口面積は、前記還元剤導入路の前記開口部の外縁と、前記第1分岐通路における前記第2分岐通路側の外縁または、前記第2分岐通路における前記第1分岐通路側の外縁とによって確定され、
    前記第1分岐通路または前記第2分岐通路に対する前記排気導入路の開口面積は、各前記排気導入路の前記開口部の外縁と、前記第1分岐通路における前記第2分岐通路と逆側の外縁または、前記第2分岐通路における前記第1分岐通路と逆側の外縁とによって確定され、
    前記還元剤導入路の前記開口部が、前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路に対して中立の位置にある中立状態から、前記回転部材が回転することにより、
    前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路のうち、前記回転部材の回転方向側にある分岐通路に対する前記還元剤導入路の開口面積を増加させるとともに、前記回転方向と逆側にある分岐通路に対する前記還元剤導入路の開口面積を減少させ、
    前記2箇所の位置に設けられた前記排気連通路のうち、前記回転部材の回転方向側にあ
    る排気連通路の、前記回転部材の回転方向側にある分岐通路に対する開口面積を減少させるとともに、前記回転部材の回転方向と逆側にある排気連通路の、前記回転方向と逆側にある分岐通路に対する開口面積を増加させることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気浄化システム。
  4. 前記内燃機関の運転中においては、前記回転部材は、前記中立状態とされることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の排気浄化システム。
  5. 前記第1排気浄化装置及び前記第2排気浄化装置は吸蔵還元型NOx触媒を含み、
    前記第1排気浄化装置または前記第2排気浄化装置におけるNOx還元処理が行われる
    際には、前記回転部材を、
    前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路のうち、NOx還元処理が行われるべき排気浄
    化装置を備える方の分岐通路に対する、前記還元剤導入路の開口面積が、前記中立状態におけるより大きくなるとともに、前記NOx還元処理が行われるべき排気浄化装置が設け
    られた方の分岐通路に対する、前記排気連通路の開口面積が略零となる、NOx還元角ま
    で回転させることを特徴とする請求項3又は4に記載の内燃機関の排気浄化システム。
  6. 前記第1排気浄化装置及び前記第2排気浄化装置は吸蔵還元型NOx触媒および/また
    は排気中の微粒子物質を捕集するフィルタを含み、
    前記第1排気浄化装置または前記第2排気浄化装置におけるSOx再生処理を行う際お
    よび/またはPM再生処理を行う際には、前記回転部材を、
    前記第1分岐通路及び前記第2分岐通路のうち、SOx再生処理および/またはPM再
    生処理を行うべき排気浄化装置が設けられた方の分岐通路に対する、前記還元剤導入路の開口面積が、前記中立状態におけるより大きくなるとともに、前記SOx再生処理および
    /またはPM再生処理を行うべき排気浄化装置が設けられた方の分岐通路に対する、前記排気連通路の開口面積が、前記中立状態におけるより小さく且つ零より大きくなる、SOx/PM再生角まで回転させることを特徴とする請求項3又は4に記載の内燃機関の排気浄化システム。
  7. 前記回転部材における前記還元剤導入路の前記開口部は、前記回転部材の軸方向については、前記回転部材の一方の端面の近傍に配置され、
    前記回転部材における前記排気連通路の前記開口部は、前記回転部材の軸方向については、前記還元剤導入路の前記開口部に対して、前記端面の逆側に配置され、
    前記回転部材における、前記2箇所の位置に設けられた排気連通路の前記開口部の合計面積は、前記還元剤導入路の前記開口部の面積より大きいことを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化システム。
  8. 前記第1分岐通路及び第2分岐通路は、各々の途中において前記軸方向の段差を有し、該段差の下流側においては、前記第1分岐通路及び第2分岐通路の前記軸方向の中心位置と、前記回転部材における前記還元剤導入路の前記開口部の前記軸方向の位置とは略一致することを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の排気浄化システム。
  9. 前記還元剤添加手段における還元剤の添加方向は、前記回転部材の回転による前記還元剤導入路の前記開口部の変位に応じて、該還元剤導入路の前記開口部の方向に添加されるよう変更されることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化システム。
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