JP4586505B2 - 車両衝突状態判断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の車両衝突状態判断装置に関する。
従来の車両衝突状態判断装置としては、例えば、ロールオーバー(横転)時に乗員を保護するようにしたものがあり、これは車両のロール角度と同車両のロールレートとにより表される車両の状態が、ロール角度とロールレートとの関係を規定するスレッショルドラインにより定められたロールオーバー領域に入ったとき、または前記車両の状態が横方向加速度とロールレートとの関係を規定するスレッショルドラインにより定められたロールオーバー領域に入ったとき、同車両にロールオーバーが発生すると判定するようになっている。
そして、横転側の乗員保護装置のみを作動させ、その後、車両が更に転動すると判定したときに横転側でない車両保護装置を作動させるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
また、これとは別に側面衝突時の荷重入力を検出するセンサをセンターピラーの閉断面構造内に配置して、そのセンサを、センターピラーにリアドアを取り付けるヒンジの取付けボルトによって直接取り付けることにより、リヤドアに斜め後方または側面から入力する衝突荷重をセンターピラーを経ることなく検出できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)
特開2002−200962号公報(第4〜6頁、第1図) 特開平10−244835号公報(第3頁、第1図)
しかしながら、かかる従来の車両衝突状態判断装置では、想定するロールオーバー領域の判断は横方向加速度センサやロール角センサからの検出信号に基づいて行われるが、この制御装置では、ロールオーバー時にロール側から車体が順次接地していくという想定の元に成り立っている。
ところが、車両がロールオーバーにより横転するとき、初期の接地つまり衝突は、ロールした側から接地する場合と、車両がバウンドしてロールした側とは反対側から接地する場合と、車両のルーフの略中央付近で接地する場合の3通りの接地状態が考えられる。
このように、ロールオーバー時の車体上面のルーフの接地箇所が必ずしもロールした側とは限らないため、従来では乗員保護装置の作動を適切に行うことが困難になってしまう可能性がある。
そこで、ロールオーバー時に異なる接地個所に応じて乗員保護装置を適正に作動させるためには、それぞれの接地個所をセンサにより個々に検出することが考えられる。
この場合、ロールオーバーと側面衝突とは具体的な衝突箇所は異なるが、いずれも側面ドアに衝突荷重が入力されるといった比較的に似た衝突形態となっており、例えば、特許文献2に示したようにセンターピラーに内蔵したセンサを用いることができる。
ところが、このようにロールオーバーと側面衝突とは似た衝突形態となるにもかかわらず、従来の加速度や角速度センサにより判断する場合、側面衝突とロールオーバーをそれぞれ個別に判断する必要があり、また、センサの設置数が増加するとともに制御アルゴリズムも個別に作成する必要があり、コストが嵩んでしまう。
そこで、本発明は、荷重入力方向に応じて異なる信号を出力させて、その出力信号から衝突箇所を判断することにより、センサ数の削減およびアルゴリズムの共有化を達成しつつ適正に乗員保護装置を作動できる車両衝突状態判断装置を提供するものである。
本発明の車両衝突状態判断装置にあっては、乗員を緊急時に保護する複数の乗員保護装置と、
客室部側面の上端部に配置され荷重入力方向に応じて少なくとも2つの異なる信号を出力する上部変形検出手段と、
前記客室部側面の下端部に配置され荷重入力により少なくとも1つの信号を出力する下部変形検出手段と、
前記上部変形検出手段および前記下部変形検出手段からの信号に基づいて車両の側面荷重入力の種類を判定し、その側面荷重入力状態に対応させて前記複数の乗員保護装置のうちの特定の乗員保護装置を作動させる保護装置作動手段と、を備え、
前記上部変形検出手段は、操作方向が複数となる上部スイッチ部を備え、前記上部スイッチ部の操作方向に対応してそれぞれ異なる信号を出力するスイッチ型センサで構成するとともに、下部変形検出手段は、下部スイッチ部の一定の操作方向で信号を出力するスイッチ型センサで構成し、
前記上部変形検出手段は、前記上部スイッチ部を車両上下方向に沿って配置し、車両上方から下方に向かう上方荷重の入力によって前記上部スイッチ部が押し込まれて第1の信号を出力するとともに、車幅方向外方から内方に向かう横荷重の入力によって前記上部スイッチ部が横方向から押されて第2の信号を出力することを最も主要な特徴とする。
本発明の車両衝突状態判断装置によれば、上部変形検出手段は荷重入力方向に応じて少なくとも2つの異なる信号を出力するので、ロールオーバーまたは側面衝突した際に、前記上部変形検出手段からの信号と下部変形検出手段からの少なくとも1つの信号との組み合わせによって側面荷重入力状態、つまりロールオーバーか側面衝突かを判断できるようになり、その側面荷重入力状態に適正に対応した乗員保護装置の作動が可能となって、乗員の保護性能を向上することができる。
また、前記上部変形検出手段の複数の信号と、前記下部変形検出手段の少なくとも1つの信号と、から共通のアルゴリズムをもって側面荷重入力状態の判断が可能となるため、ロールオーバーと側面衝突とをそれぞれ個別のセンサやアルゴリズムで判断する必要が無くなり、コスト削減が可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
図1〜図22は本発明の車両衝突状態判断装置の第1実施形態を示す。
図1は上部変形検出手段と下部変形検出手段と保護装置作動手段の配置状態を概略的に示す車体側面図、図2は車体構造を示す全体斜視図、図3は図2中A−A線に沿った拡大断面図、図4は図2中B−B線に沿った拡大断面図、図5は上部変形検出手段を構成するスイッチ型センサの荷重入力方向に対する電流の流れ方向を(a)〜(c)に概略的に示す説明図、図6は上部センサを構成するスイッチ型センサを(a)に内部構造と(b)に背面外観とでそれぞれ示す斜視図、図7は上部センサを構成するスイッチ型センサの作動状態を(a)〜(c)にそれぞれ示す斜視図である。
また、図8は上部変形検出手段の取付部分に作用する荷重の入力方向を示す断面図、図9は(a)に上方荷重によって上部変形検出手段が作動する状態と(b)に横荷重によって上部変形検出手段が作動する状態とをそれぞれ示す断面図、図10は下部変形検出手段の取付部分に作用する荷重の入力方向を示す断面図、図11は横荷重によって下部変形検出手段が作動する状態を示す断面図である。
本実施形態の車両衝突状態判断装置は、図1に示すように乗員Cを緊急時に保護する複数の乗員保護装置としての左・右側頭部保護エアバッグ1A,1Bおよび左・右側サイドエアバッグ2A,2Bと、客室部K側面の上端略中央部Uに配置され荷重入力方向に応じて少なくとも2つの異なる信号S1,S2を出力する上部変形検出手段としての上部センサ10と、客室部K側面の下端略中央部Lに配置され荷重入力により少なくとも1つの信号S3を出力する下部変形検出手段としての下部センサ20と、前記上部センサ10および前記下部センサ20からの信号に基づいて車両のロールオーバーや側面衝突等の側面荷重入力の種類を判定し、その側面荷重入力状態に対応させて前記複数の左・右側頭部保護エアバッグ1A,1Bおよび左・右側サイドエアバッグ2A,2Bのうちの特定のエアバッグを作動させる保護装置作動手段としてのコントローラ30と、を備えている。
また、本実施形態の車両衝突状態判断方法は、客室部K側面の上端略中央部Uに配置して荷重入力方向に応じて少なくとも2つの異なる信号S1,S2を出力する前記上部センサ10と、客室部K側面の下端略中央部Uに配置して少なくとも1つの信号S3を出力する前記下部センサ20と、からの信号に基づいて車両のロールオーバーや側面衝突等の側面荷重入力の種類を判定し、その側面荷重入力状態に対応させて前記複数の左・右側頭部保護エアバッグ1A,1Bおよび左・右側サイドエアバッグ2A,2Bのうちの特定のエアバッグを作動させる複数の乗員保護装置のうちの特定の乗員保護装置を作動させるようになっている。
即ち、図2に示すように自動車Mの客室部Kの側面は、上側縁に車両前後方向に延在するルーフサイドレール40が配置されるとともに、下側縁に車両前後方向に延在するボディサイドシル50が配置され、これらルーフサイドレール40とボディサイドシル50との間に、車両前方から後方に向かって適宜間隔をもってフロントピラー60とセンターピラー61とリアピラー62とが上下方向に連結している。
そして、ルーフサイドレール40とボディサイドシル50とフロントピラー60とセンターピラー61とで囲まれる前方の車体開口部63に、扉部材としてのフロントドア70をヒンジ70hを介してフロントピラー60に開閉自在に取り付けてあるとともに、ルーフサイドレール40とボディサイドシル50とセンターピラー61とリアピラー62とで囲まれる後方の車体開口部64に、扉部材としてのリアドア80を図外のヒンジを介してセンターピラー61に開閉自在に取り付けてある。
前記左・右側頭部保護エアバッグ1A,1Bは、図1中2点鎖線で示すように、前席シートに着座した乗員Cの頭部Chとフロントドア70との間に緊急時に膨張・展開するエアバッグであり、左側(LH)頭部保護エアバッグ1Aは前席左側シート用であり、右側(RH)頭部保護エアバッグ1Bは前席右側シート用である。
前記左・右側サイドエアバッグ2A,2Bは、図1中2点鎖線で示すように、前席シートに着座した乗員Cの体側とフロントドア70との間に緊急時に膨張・展開するエアバッグであり、左側(LH)サイドエアバッグ2Aは前席左側シート用であり、右側(RH)サイドエアバッグ2Bは前席右側シート用である。
前記上部センサ10は、図5〜図7に詳細に示すように、操作方向が複数となる上部スイッチ部11を備え、その上部スイッチ部11の操作方向に対応してそれぞれ異なる第1の信号S1と第2の信号S2とを出力するスイッチ型センサで構成するとともに、前記下部センサ20は、その詳細は省略したが図4に示すように下部スイッチ部21の一定の操作方向(押し込み方向)で信号S3を出力するスイッチ型センサで構成してある。なお、以下において、「上部スイッチ部11」を単に「スイッチ部11」と記載し、「下部スイッチ部21」を単に「スイッチ部21」と記載する。
そして、上部センサ10を、図2,図3に示すように前記フロントドア70の上部に取り付けるとともに、その上部センサ10の取付部分を低強度構造とする一方、下部センサ20を、フロントドア70の下部に取り付けるとともに、その下部センサ20の取付部分を高強度構造としてある。
即ち、前記フロントドア70は、一般に知られるようにそれぞれの略下半部をドアパネル71で構成し、それらドアパネル71の上側に形成される窓部を開閉するドアガラス72の上側縁を、窓部外周に沿って設けたドアサッシ73で受け止めるようになっている。
前記ドアサッシ73は、図3に示すように周側壁73aおよび車室内・外側壁73b,73cによって断面略逆U字状に形成され、その内周側開放部にドアガラス72周縁部との間の気密性を確保するためにドアガラスラン74を取り付けてある。
また、前記ドアサッシ73は周側壁73aの外周面に、ルーフサイドレール40やフロントピラー60,センターピラー61との気密性を確保するためにドアウエザーストリップ75が取り付けられるとともに、車体開口部63の周縁を構成するルーフサイドレール40等の車室内方端部にはボディサイドウエルト41が取り付けられる。
尚、リアドア80にあっても、前記フロントドア70と同様の構造が採られる。
上部センサ10は、図3に示すようにドアサッシ73の車室内側壁73bの内面に周側壁73aと略平行に所定間隔をおいて突設した棚部73dに取り付けて、スイッチ部11を略車両上方に向けて車両上下方向に略沿って配置し、図5(a)に示すように略車両上方から下方に向かう上方荷重F1に伴って発生する上方押圧力f1の入力によって、スイッチ部11が押し込まれて第1の信号S1を出力するとともに、図5(b)に示すように略車幅方向の上部横荷重に伴って発生する横押圧力f2の入力によって、スイッチ部11が横移動して第2の信号S2を出力するようになっている。
また、前記センサ10は、図5(c)に示すように前記上方荷重F1と前記上部横荷重との間の斜め荷重F3の入力によっても、スイッチ部11は押し込まれつつ横移動して第2の信号S2を出力するようになっている。
即ち、上部センサ10は、図6(a)に示すように絶縁体で形成された矩形状のケース12内に、前記スイッチ部11および第1,第2,第3端子13,14,15を配置して概略構成され、それら第1,第2,第3端子13,14,15には第1,第2,第3ハーネス13a,14a,15aを接続してある。
スイッチ部11は絶縁体で形成され、ケース12の上端部に形成した上部切欠部12aから先端部11aが突出するとともに、基端部11bがピン16によりケース12に回動可能に支持される。
このとき、前記ピン16の端部は、図6(b)の背面に示すように上下方向に延びる長穴12bに摺動自在に嵌合され、スプリング17によって常時上方に押圧付勢される。
前記スイッチ部11の基端部11bは、中心部分に周溝11cを形成した環状部11dが形成されるとともに、その外側方向の上部には先端部11aから連続するように被覆部11eが形成され、その被覆部11eの片側(図中左側)を延設して、その先端部に外方に突出する係止部11fを形成してある。
その係止部11fは、前記上部切欠部12aの側部に形成した突起部12cに係合し、スイッチ部11の一方向(図中時計回り方向)への回動を阻止できるようになっている。
また、前記環状部11dの周溝11cに、環状に巻回した金属ばね18が配置され、この金属ばね18はスイッチ部11を図6(a)に示す中立位置に復帰させる機能を有する。
前記第1端子13は、ケース12の車幅方向外方(図中右方)に形成した側部切欠部12dに取り付けられ、ケース12内に位置する内方端部には車両上下方向に延びる長穴13bを形成してあり、その長穴13bに前記金属ばね18の一端部18aを差し込んで接続してある。
前記第2端子14は、ケース12の車幅方向内方(図中左方)に形成した側部切欠部12eに取り付けられ、ケース12内に位置する内方端部14bを、ケース12から前記スイッチ部11の基端部11bの下方に所定間隔をもって水平方向(図中左右方向)に一体に突設したアーム部12fの上面に接着してある。
そして、前記金属ばね18の他端部18bから一体に突設した接触片18cを、前記内方端部14bに所定距離をもって対向配置し、スイッチ部11が車両下方に移動した際にそれら接触片18cと内方端部14bとが接触するようになっている。
尚、前記金属ばね18の他端部18bは、前記基端部11bの係止部11fの内側に当接して、金属ばね18の付勢力をセンサ部11に伝達させるとともに、その他端部18bから更に延長した延設部18dをスイッチ部11の基端部11bから更に下方に突出させてある。
また、前記アーム部12fには、前記スイッチ部11が図中反時計回り方向に回動しつつスプリング17の付勢力に抗して下方に移動した際に、前記係止部11fが圧接する突起部12gを形成してある。
前記第3端子15は、ケース12の下端部に形成した下部切欠部12hに取り付けられ、ケース12内に位置する内方端部15bを、金属ばね18の前記延設部18dに内方に所定距離をもって対向配置させ、更に、その内方端部15bのケース12底部側に押圧板19を対向配置してある。
前記内方端部15bと前記押圧板19との間の隙間は、前記金属ばね18の延設部18dの径よりも小さく設定し、スイッチ部11の反時計回り方向の回動に伴ってその延設部18dが内方端部15bと押圧板19との間に入り込むようになっている。
尚、内方端部15bと押圧板19の端部を互いに離れる方向に反らせて、前記延設部18dの入り込みを容易にしてある。
従って、前記上部センサ10は、図5(a)に示すように前記上方荷重F1によって発生する上方押圧力f1がスイッチ部11に入力されると、図7(a)に示すようにスイッチ部11がスプリング17の付勢力に抗して全体的に下方に移動し、金属ばね18の接触片18cが第2端子14の内方端部14bに接触する。
すると、第1端子13が金属ばね18および接触片18cを介して第2端子14と導通し、第1ハーネス13aから印加される電流が第2ハーネス14aから第1の信号S1として出力される。
尚、上方押圧力f1が除去されると、スイッチ部11はスプリング17の付勢力によって上方に移動して図6に示す初期状態に復帰される。
また、図5(b)に示すように上部横荷重により発生する横押圧力f2がスイッチ部11に入力されると、図7(b)に示すようにスイッチ部11が金属ばね18の付勢力に抗して反時計回り方向に回動し、その金属ばね18の延設部18dが第3端子15の内方端部15bと押圧板19との間に入り込む。
すると、第1端子13が金属ばね18および第3端子15の内方端部15bを介して第3端子15と導通し、第1ハーネス13aから印加される電流が第3ハーネス15aから第2の信号S2として出力される。
尚、横押圧力f2が除去されると、スイッチ部11は金属ばね18の付勢力によって時計回り方向に回動して図6に示す初期状態に復帰される。
更に、図5(c)に示すように前記上部横荷重によって発生する斜め押圧力f3がスイッチ部11に入力されると、図7(c)に示すようにスイッチ部11が全体的に下方に移動しつつ、反時計回り方向に回動し、金属ばね18の延設部18dが第3端子15の内方端部15bと押圧板19との間に入り込む。
すると、第1端子が金属ばね18および第3端子15の内方端部15bを介して第3端子15と導通し、第1ハーネス13aから印加される電流が第3ハーネス15aから第2の信号S2として出力される。
このとき、スイッチ部11の基端部11bに設けた係止部11fの先端部でアーム部12fの突起部12gを押圧して、そのアーム部12fを押し下げるので、金属ばね18の接触片18cが第2端子14の内方端部14bに接触しないようになっている。
尚、斜め押圧力f3が除去されると、スイッチ部11はスプリング17の付勢力および金属ばね18の付勢力によって上方移動しつつ時計回り方向に回動して図6に示す初期状態に復帰される。
そして、本実施形態の車両衝突状態判断装置は、前記上部センサ10を前記ドアサッシ73の断面内にスイッチ部11を略車両上方に向けて取り付けた際に、その断面を構成する周側壁73aのスイッチ部11先端に対向する部分に上方開口部76を形成するとともに、その上方開口部76に対向する車体部分となるルーフサイドレール40に、前記上方荷重F1によって客室部K側面の上端略中央部Uが変形した際に、前記上方開口部76から進入して前記スイッチ部11を押し込む下方突起部42を形成してある。
このとき、上部センサ10は、ドアサッシ73の車室内側壁73bに設けた棚部73dに取り付けることは上述したが、その上部センサ10の取り付け方向は図5〜図7に示す方向とは左右逆に配置される。
また、本実施形態では前記上方開口部76を形成したことにより、上部センサ10の取付部分が低強度構造となる。
更に、前記上部センサ10を前記ドアサッシ73の断面内にスイッチ部11を略車両上方に向けて取り付けた際、その断面を構成する車室内側壁73bからスイッチ部11の側方に向けて、前記上部横荷重によってフロントドア70の上部が変形した際にスイッチ部11を横方向に押す横方向押圧部77を形成してある。
一方、前記フロントドア70の下部は、図4に示すようにアウタパネル71aとインナパネル71bとで中空部が構成されており、インナパネル71bの下端部内面からこのインナパネル71bとの間に略U字状を成して取付面が略垂直の支持壁71cを設けてある。
また、前記インナパネル71bの車外側周縁部には、フロントドア70とボディサイドシル50との間を密封する前記ドアウエザーストリップ75が周回配設され、また、ボディサイドシル50の車室内方端部にはボディサイドウエルト51が取り付けられる。
そして、前記下部センサ20を、そのスイッチ部21を車幅方向内側に向けて前記支持壁71cの取付面に取り付け、略車幅方向外方から内方に向かう下部横荷重F3(図10参照)の入力によってスイッチ部21が押し込まれて所定の信号S3を出力するようになっている。
前記支持壁71cの上端部とインナパネル71bとの間に上壁面としての閉止板71dを結合して、インナパネル71bと支持壁71cとの間の上方開放部を閉塞することにより閉断面構造部71eを構成してある。
従って、前記下部センサ20は、前記閉断面構造部71eの内部にスイッチ部11を略車幅方向内方に向けて取り付けた状態となっている。
また、前記閉断面構造部71eを構成した前記閉止板71dに脆弱部としてのノッチ71fをV字状に変形させて形成してある。
従って、図8に示すようにフロントドア70の上端部に上方荷重F1が作用した場合、図9(a)に示すようにルーフサイドレール40およびドアサッシ73が略上下方向に変形し、ルーフサイドレール40に設けた下方突起部42が、ドアサッシ73の周側壁73aに形成した上方開口部76から進入して上方センサ10のスイッチ部11に当接し、この時に発生する上方押圧力f1によってスイッチ部11を上方から押し込むため、図5(a)に示すように第1の信号S1が出力される。
一方、図8に示すように上部横荷重F2が作用した場合、図9(b)に示すようにルーフサイドレール40およびドアサッシ73が略車幅方向に変形し、この変形に伴って上方センサ10が車幅方向内方に移動して、スイッチ部11がドアサッシ73の車室内側壁73bに設けた横方向押圧部77に当接して、この時に発生する横押圧力f2若しくは斜め押圧力f3によってスイッチ部11を押圧するため、図5(b),(c)に示すように第2の信号S2が出力される。
図10に示すようにフロントドア70の下端部に下部横荷重F3が作用した場合、図11に示すようにフロントドア70の下端部およびボディサイドシル50が略車幅方向に変形するとともに、これに伴ってフロントドア70の下部内に設けた閉断面構造部71eも閉止板71dの座屈を伴って車幅方向に押し潰されるように変形する。
このため、前記閉断面構造部71eの内方に設けた下部センサ20のスイッチ部21がドアインナパネル71bに当接し、この時に発生する横押圧力f4でスイッチ部21が押し込まれるため第3の信号S3が出力される。
以下、車両がロールオーバーする態様と、そのときに出力される信号との関係を説明する。
即ち、図12は車両が右側からロールオーバーする際の第1の態様を(a)〜(f)に順を追って示す説明図、図13はロールオーバーの第1の態様時に車両左・右側の上部センサからそれぞれ出力する信号波形を示す説明図であり、図14は車両が右側からロールオーバーする際の第2の態様を(a)〜(g)に順を追って示す説明図、図15はロールオーバーの第2の態様時に車両左・右側の上部センサからそれぞれ出力する信号波形を示す説明図であり、図16は車両が右側からロールオーバーする際の第3の態様を(a)〜(e)に順を追って示す説明図、図17はロールオーバーの第3の態様時に車両左・右側の上部センサからそれぞれ出力する信号波形を示す説明図である。
図12に示すロールオーバーの第1の態様は、車体が右側からロールオーバーし、図12(c)に示すように略2/4回転してルーフ左側が初期接地したときに、車両左側の上部センサ10から第1の信号S1が、図13(a)の左側に示す波形W1をもって出力され、次に、図12(d)に示すように車体が略3/4回転して左側ドアが接地したときに、車両左側の上部センサ10から第2の信号S2が、図13(b)の左側に示す波形W2をもって出力される。
また、図12(f)に示すように車体が5/4回転して右側ドアが接地し、次にルーフ右側が接地したときに、車両右側の上部センサ10から第2の信号S2が、図13(b)の右側に示すように波形W3をもって出力された後、同じ上部センサ10から第1の信号S1が、図13(a)の左側に示すように波形W4をもって出力される。
尚、この場合、車両左・右側の下部センサ20からは信号は出力されない。
図14に示すロールオーバーの第2の態様は、車体が右側からロールオーバーし、図14(c),(d)に示すように略2/4回転してルーフ右側が初期接地し、次にルーフ左側が接地したときに、車両右側の上部センサ10から第1の信号S1が図15(a)の右側に示す波形W5をもって出力され、次に、車両左側の上部センサ10から第1の信号S1が図15(a)の左側に示す波形W6をもって出力される。
次に、図14(e)に示すように略3/4回転して左側ドアが接地したときに、車両左側の上部センサ10から第2の信号S2が図13(b)の左側に示す波形W7をもって出力され、更に、図14(g)に示すように略5/4回転して右側ドアが接地したときに、車両右側の上部センサ10から第2の信号S2が図15(b)の右側に示す波形W8をもって出力される。
尚、この場合にあっても、車両左・右側の下部センサ20からは信号は出力されない。
図16に示すロールオーバーの第3の態様は、車体が右側からロールオーバーし、図16(b)に示すように略1/4回転して右側ドアが初期接地し、次にルーフ右側が接地したときに、車両右側の上部センサ10から第2の信号S2が図17(b)の右側に示す波形W9をもって出力され、次に、車両右側の上部センサ10から第1の信号S1が図17(a)の右側に示す波形W10をもって出力される。
次に、図16(c)に示すように車体が略2/4回転してルーフ左側が接地したとき、車両左側の上部センサ10から第1の信号S1が図17(a)の左側に示す波形W11をもって出力され、次に、図16(d)に示すように車体が略3/4回転して左側ドアが接地したとき、車両左側の上部センサ10から第2の信号S2が図17(a)の左側に示す波形W12をもって出力される。
尚、この場合にあっても、車両左・右側の下部センサ20からは信号は出力されない。
ところで、車両が左側からロールオーバーする場合は、前記右側からロールオーバーする場合と車両の左右側が逆になるのみで、上,下部センサ10,20の信号出力は略同様となる。
また、車両が側面衝突するときの態様と、そのときに出力される信号との関係を以下に説明する。
即ち、図18は側面衝突の第1の態様時の荷重入力状態を示す説明図、図19は側面衝突の第1の態様時に上・下部センサからそれぞれ出力する信号波形を示す説明図、図20は側面衝突の第2の態様時の荷重入力状態を示す説明図、図21は側面衝突の第2の態様時に下部センサから出力する信号波形を示す説明図である。
図18に示す側面衝突の第1の態様は、車両右側のドア中央部からドアウエスト付近に衝突した場合で、車両右側の上部センサ10から第2の信号S2が、図19(a)に示す波形W13をもって出力されるとともに、これと略同時に車両右側の下部センサ20から信号S3が、図19(b)に示す波形W14をもって出力される。
尚、この場合は車両左側の上・下部センサ10,20からは信号は出力されないため、図19には車両右側の上,下部センサ10,20のみを示す。
図20に示す側面衝突の第2の態様は、車両右側のボディサイドシルからドア中央部付近に衝突した場合で、車両右側の下部センサ20から信号S3が、図21に示す波形W15をもって出力される。
尚、この場合にあっては車両右側の上部センサ10および車両左側の上・下部センサ10,20からは信号は出力されないため、図21には車両右側の下部センサ20のみを示す。
ところで、車両が左側に側面衝突する場合は、前記右側に側面衝突する場合と車両の左右側が逆になるのみで、上,下部センサ10,20の信号出力は略同様となる。
以下、ロールオーバーまたは側面衝突の検知から乗員保護装置を作動するまでのアルゴリズムを図22によって説明すると、システムが作動すると、先ずステップS10で車両左・右側の上部センサ10の信号S1,S2を取り込んで判断し、ステップS11およびステップS12で車両左・右側の下部センサ20の信号S3を取り込んで判断する。
ステップS10で上部センサ10のいずれか1つでもON(信号出力)となり、かつ、ステップS11で下部センサ20が全てOFF(信号非出力)である場合、ステップS13で上部センサ10の信号出力側が車両左・右どちらかを判断し、次に、車両左側の場合はステップS14で、車両右側の場合はステップS15でそれぞれ上部センサ10の出力信号が第1の信号S1か第2の信号S2のいずれであるかを判断する。
そして、ステップS14で出力される信号が第1の信号S1であると判断した場合は、ステップS16によって左側(LH)頭部保護エアバッグ1Aを作動・展開する一方、第2の信号S2であると判断した場合は、ステップS17によって左側(LH)サイドエアバッグ2Aを作動・展開する。
また、ステップS15で出力される信号が第1の信号S1であると判断した場合は、ステップS18によって右側(RH)頭部保護エアバッグ1Bを作動・展開する一方、第2の信号S2であると判断した場合は、ステップS19によって右側(RH)サイドエアバッグ2Bを作動・展開する。
前記ステップS11で左・右側の下部センサ20のいずれか1つでもONとなった場合は、ステップS20で上部センサ10の出力信号が第1の信号S1か第2の信号S2のいずれであるかを判断し、第1の信号S1である場合はステップS10にリターンし、第2の信号S2である場合はステップS21に進んで信号を出力している上部センサ10が車両の左・右側いずれであるかを判断する。
そして、ステップS21で信号を出力している上部センサ10が車両左側であると判断した場合は、ステップS22で左側(LH)頭部保護エアバッグ1Aを作動・展開し、次にステップS23で所定時間後に左側(LH)サイドエアバッグ2Aを作動・展開する。
また、ステップS21で信号を出力している上部センサ10が車両右側であると判断した場合は、ステップS24で右側(RH)頭部保護エアバッグ1Bを作動・展開し、次にステップS25で所定時間後に右側(RH)サイドエアバッグ2Bを作動・展開する。
前記ステップS10で全ての上部センサ10がOFFと判断した場合、ステップS12で左・右側の下部センサ20のいずれか1つでもONとなった場合は、ステップS26に進んで信号を出力している下部センサ20が車両の左・右側いずれであるかを判断する。
そして、ステップS26で信号を出力している下部センサ20が車両左側であると判断した場合は、ステップS27で左側(LH)サイドエアバッグ2Aを作動・展開し、次にステップS23で所定時間後に左側(LH)頭部保護エアバッグ1Aを作動・展開する。
また、ステップS26で信号を出力している下部センサ20が車両右側であると判断した場合は、ステップS29で右側(RH)サイドエアバッグ2Bを作動・展開し、次にステップS30で所定時間後に右側(RH)頭部保護エアバッグ1Bを作動・展開する。
そして、前記ステップS12で全ての下部センサ20がOFFとなった場合はステップS10にリターンし、以上の判断を時間ループの中で繰り返し行うことになる。
従って、前記アルゴリズムを用いることにより、図12に示すロールオーバーの第1の態様では、まず、図13(a)左側の第1の信号W1が上部センサ10から出力された時点で、ステップS16で左側(LH)頭部保護エアバッグ1Aを作動した後、図13(b)左側の第2の信号W2が上部センサ10から出力された時点で、ステップS17で左側(LH)サイドエアバッグ2Aを作動し、そして、図13(b)右側の第2の信号W3が上部センサ10から出力された時点で、ステップS19で右側(RH)サイドエアバッグ2Bを作動した後、図13(a)右側の第1の信号W4が上部センサ10から出力された時点で、ステップS18で右側(RH)頭部保護エアバッグ1Bを作動することになる。
また、図14に示すロールオーバーの第2の態様では、まず、図15(a)右側の第1の信号W5が上部センサ10から出力された時点で、ステップS18で右側(RH)頭部保護エアバッグ1Bを作動した後、図15(a)左側の第1の信号W6が上部センサ10から出力された時点で、ステップS16で左側(LH)頭部保護エアバッグ1Aを作動し、そして、図15(b)左側の第2の信号W7が上部センサ10から出力された時点で、ステップS17で左側(LH)サイドエアバッグ2Aを作動した後、図15(b)右側の第2の信号W8が上部センサ10から出力された時点で、ステップS19で右側(RH)サイドエアバッグ2Bを作動することになる。
更に、図16に示すロールオーバーの第3の態様では、まず、図17(b)右側の第2の信号W9が上部センサ10から出力された時点で、ステップS19で右側(RH)サイドエアバッグ2Bを作動した後、図17(a)右側の第1の信号W10が上部センサ10から出力された時点で、ステップS18で右側(RH)頭部保護エアバッグ1Bを作動し、そして、図17(a)左側の第1の信号W11が上部センサ10から出力された時点で、ステップS16で左側(LH)頭部保護エアバッグ1Aを作動した後、図17(b)左側の第2の信号W12が上部センサ10から出力された時点で、ステップS17で左側(LH)サイドエアバッグ2Aを作動することになる。
また、図18に示す側面衝突の第1の態様では、図19(a)に示すように車両右側の上部センサ10から第2の信号W13が出力された時点で、ステップS19で右側(RH)サイドエアバッグ2Bを作動するとともに、図19(b)に示すように車両右側の下部センサ20から信号W14が出力された時点で、ステップS24で右側(RH)頭部保護エアバッグ1Bを作動する。
更に、図20に示す側面衝突の第2の態様では、図21に示すように車両右側の下部センサ20のみから信号W15が出力されるので、ステップS29で右側(RH)サイドエアバッグ2Bを作動し、次にステップS30で所定時間後に右側(RH)頭部保護エアバッグ1Bを作動する。
以上の構成により本実施形態の車両衝突状態判断装置および車両衝突状態判断方法によれば、客室部K側面の上端略中央部Uに配置した上部センサ10は、荷重入力方向つまり上方荷重F1または上部横荷重F2に応じて2つの異なる第1の信号S1または第2の信号S2を出力するようにしたので、ロールオーバーまたは側面衝突した際に、前記上部センサ10からの信号S1,S2と、客室部K側面の下端略中央部Lに配置した下部センサ20からの1つの信号S3との組み合わせによって、コントローラ30が側面荷重入力状態、つまりロールオーバーか側面衝突かを判断できるようになり、その側面荷重入力状態に適正に対応した左・右側頭部保護エアバッグ1A,1Bおよび左・右側サイドエアバッグ2A,2Bの作動が可能となって、乗員の保護性能を向上することができる。
また、前記上部センサ10の複数の信号S1,S2と、前記下部センサ20の1つの信号S3と、から共通のアルゴリズムをもって側面荷重入力状態の判断が可能となるため、ロールオーバーと側面衝突とをそれぞれ個別のセンサやアルゴリズムで判断する必要が無くなり、コスト削減が可能となる。
本実施形態では前記作用効果に加えて、上部センサ10は、操作方向が複数となるスイッチ部11を備え、そのスイッチ部11の操作方向に対応してそれぞれ異なる第1の信号S1と第2の信号S2とを出力するスイッチ型センサで構成するとともに、前記下部センサ20は、スイッチ部21の一定の操作方向(押し込み方向)で信号S3を出力するスイッチ型センサで構成したので、各センサ10,20の構成を簡素化しつつ精度良く信号S1,S2,S3を出力できるので、コストダウンを達成することができる。
また、上部センサ10を、フロントドア70の上部に取り付けるとともに、その上部センサ10の取付部分を低強度構造とする一方、下部センサ20を、フロントドア70の下部に取り付けるとともに、その下部センサ20の取付部分を高強度構造としたので、車体に比較して変形し易くなったフロントドア70の上部に衝突荷重が入力した際に、低強度構造となった上部センサ10の取付部分がいち早く変形して上部センサ10によって衝突を迅速かつ確実に検出することができる一方、下部センサ20を取り付けたフロントドア70の下部に小衝突、例えばドア開時に誤って壁等にぶっつけた場合は、下部センサ20の取付部分が高強度構造となっているので、下部センサ20がそのような小衝突を検出し難くなるため、頭部保護エアバッグ1A,1Bやサイドエアバッグ2A,2B等の乗員保護装置の誤作動を防止することができる。
更に、上部センサ10は、スイッチ部11を車両上下方向に略沿って配置し、略車両上方から下方に向かう上方荷重F1(上方押圧力f1)の入力によって、スイッチ部11が押し込まれて第1の信号S1を出力するとともに、略車幅方向の上部横荷重(横押圧力f2)の入力によって、スイッチ部11が横移動して第2の信号S2を出力するようにしたので、衝突によるドア変形方向に応じてより確実に上部センサ10から出力する信号S1,S2を判別することができ、ひいては、より適切なタイミングで頭部保護エアバッグ1A,1Bやサイドエアバッグ2A,2B等の乗員保護装置を作動させることができる。
更にまた、下部センサ20を、そのスイッチ部21を車幅方向に略沿わせて取り付け、略車幅方向外方から内方に向かう下部横荷重F3の入力によってスイッチ部21が押し込まれて所定の信号S3を出力するようにしたので、下部センサ20による車体下部の変形を確実に検出して、より適切なタイミングで頭部保護エアバッグ1A,1Bやサイドエアバッグ2A,2B等の乗員保護装置を作動させることができる。
また、上部センサ10をフロントドア70のドアサッシ73の断面内にスイッチ部11を略車両上方に向けて取り付けた際に、その断面を構成する上側壁73aのスイッチ部11先端に対向する部分に上方開口部76を形成するとともに、その上方開口部76に対向するルーフサイドレール40に、前記上方荷重F1によって客室部側面の上端略中央部Uが変形した際に、前記上方開口部76から進入して前記スイッチ部11を押し込む下方突起部42を形成したので、車体の上端略中央部Uに上方荷重F1が入力して、当該部分のルーフサイドレール40が変形することにより、下方突起部42が上方開口部76から進入して上部センサ10のスイッチ部11を確実に押し込むことができるので、上部センサ10による第1の信号S1を迅速かつ確実に出力させることができるとともに、上方開口部76によって上部センサ10の取付部分を低強度構造とすることができるため、その低強度構造を達成するための格別の構造を不要としてコストアップを抑制できる。
更に、下部センサ20は、フロントドア70の下部に設けた閉断面構造部71eの内部に、スイッチ部11を略車幅方向内方に向けて取り付けたので、閉断面構造71によって下部センサ20の取付部分を高強度構造にできるとともに、その支持剛性を高めることができる。
更にまた、前記閉断面構造部71eを構成した閉止板71dにノッチ71fをV字状に変形させて形成したので、下部センサ20の取付部分を高強度構造にしつつ、下部横荷重F3の入力時には確実に閉断面構造部71eを変形させて下部センサ20から信号S3を出力させることができる。
図23〜図29は本発明の第2実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図23は車体構造を示す全体斜視図、図24は図23中C−C線に沿った拡大断面図、図26は図23中D−D線に沿った拡大断面図、図26は上部変形検出手段の取付部分に作用する荷重の入力方向を示す断面図、図27は(a)に上方荷重によって上部変形検出手段が作動する状態と(b)に横荷重によって上部変形検出手段が作動する状態とをそれぞれ示す断面図、図28は下部変形検出手段の取付部分に作用する荷重の入力方向を示す断面図、図29は横荷重によって下部変形検出手段が作動する状態を示す断面図である。
本実施形態の車両衝突状態判断装置は、第1実施形態と基本的に同様の構成となり、図1に示したように左・右側頭部保護エアバッグ1A,1Bおよび左・右側サイドエアバッグ2A,2Bと、客室部K側面の上端略中央部Uに配置され荷重入力方向に応じて2つの異なる信号S1,S2を出力する上部センサ10と、客室部K側面の下端略中央部Lに配置され1つの信号S3を出力する下部センサ20と、前記上部センサ10および前記下部センサ20からの信号に基づいて車両のロールオーバーや側面衝突等の側面荷重入力の種類を判定し、その側面荷重入力状態に対応させて前記複数の左・右側頭部保護エアバッグ1A,1Bおよび左・右側サイドエアバッグ2A,2Bのうちの特定のエアバッグを作動させるコントローラ30と、を備えている。
また、前記上部センサ10は、第1実施形態と同様に図5〜図7に示す構成とし、下部センサ20にあっても第1実施形態と同様とする。
そして、上部センサ10は、図24に示すようにドアサッシ73の車室内側壁73bの内面に周側壁73aと略平行に所定間隔をおいて突設した棚部73dに取り付けて、スイッチ部11を略車両上方に向けて車両上下方向に略沿って配置してある。
また、下部センサ20は、図25に示すようにフロントドア70下部のアウタパネル71aとインナパネル71bとの間の中空部内に構成した閉断面構造部71e内に配置して、スイッチ部21を車幅方向に略沿わせて支持壁71cの取付面に取り付けてある。
ここで、本実施形態では上方荷重F1の入力時に上部センサ10のスイッチ部11を押し込む構造として、ドアサッシ73の断面を構成する周側壁73aのスイッチ部11先端に対向する部分に、前記上方荷重F1によってドアサッシ73の上部が変形した際に前記スイッチ部11を押し込む下方押圧部78を形成してある。
また、上部横荷重の入力時に上部センサ10のスイッチ部11を横移動させる構造として、ドアサッシ73の断面を構成する車室内側壁73bのスイッチ部11の側方に対向する部分に側方開口部79を形成するとともに、その側方開口部79に対向するボディサイドウエルト41に、前記上部横荷重によってドアサッシ73の上部が変形した際に前記側方開口部79から進入して前記スイッチ部11を横方向に押すウエルト突起部43を形成してある。
従って、図26に示すようにフロントドア70の上端部に上方荷重F1が作用した場合、図27(a)に示すようにルーフサイドレール40およびドアサッシ73が略上下方向に変形し、ドアサッシ73の上側壁73aに形成した下方押圧部78が上方センサ10のスイッチ部11に当接し、この時に発生する上方押圧力f1によってスイッチ部11を上方から押し込んで第1の信号S1を出力する。
一方、図26に示すように上部横荷重F2が作用した場合、図27(b)に示すようにルーフサイドレール40およびドアサッシ73が略車幅方向に変形し、この変形に伴ってボディサイドウエルト41のウエルト突起部43がドアサッシ73の側方開口部79から進入して前記スイッチ部11を横方向に押して第2の信号S2を出力する。
また、図25に示すようにフロントドア70の下部に設けた閉断面構造部71eは、第1実施形態と同様に下部センサ20を取り付けた支持壁71cの上方開放部を閉止板71gで閉塞してあるが、特に本実施形態ではその閉止板71gを周辺部の部材、つまり、ドアインナパネル71bや支持壁71cよりも剛性の低い部材で形成し、この低剛性部材の閉止板71gを脆弱部としてある。
従って、図28に示すようにフロントドア70の下部に下部横荷重F3が作用した場合、図29に示すようにフロントドア70の下端部およびボディサイドシル50が略車幅方向に変形するとともに、これに伴ってフロントドア70の下部内部に設けた閉断面構造部71eも閉止板71gの座屈を伴って車幅方向に押し潰されるように変形し、その閉断面構造部71eの内方に設けた下部センサ20のスイッチ部21がドアインナパネル71bに当接し、この時に発生する横押圧力f3でスイッチ部21が押し込まれて第3の信号S3を出力する。
このため、前記閉止板71gを低剛性部材で形成したので、この閉止板71gを含めて下部センサ20の取付部分を閉断面構造として高強度構造にして、小衝突時に下部センサ20が誤作動するのを防止しつつ、下部横荷重F3の入力時には確実に閉断面構造部71eを変形させて下部センサ20から信号S3を出力させることができる。
従って、本実施形態にあっても車体上部に作用する上方荷重F1または上部横荷重F2の入力時には上部センサ10から第1の信号S1または第2の信号S2を確実に出力し、かつ、車体下部に作用する下部横荷重F3の入力時には下部センサ20から信号S3を確実に出力させることができるので、第1実施形態と同様にコントローラ30が側面荷重入力状態、つまりロールオーバーか側面衝突かを判断できるようになり、その側面荷重入力状態に適正に対応した左・右側頭部保護エアバッグ1A,1Bおよび左・右側サイドエアバッグ2A,2Bの作動が可能となって、乗員の保護性能を向上することができるとともに、上部センサ10の複数の信号S1,S2と、下部センサ20の1つの信号S3と、から共通のアルゴリズムをもって側面荷重入力状態の判断が可能となる。
図30〜図33は本発明の第3実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図30は車体構造を示す全体斜視図、図31は図30中E−E線に沿った拡大断面図、図32は上部変形検出手段の取付部分に作用する荷重の入力方向を示す断面図、図33は(a)に上方荷重によって上部変形検出手段が作動する状態と(b)に横荷重によって上部変形検出手段が作動する状態とをそれぞれ示す断面図である。
本実施形態の車両衝突状態判断装置は、第1実施形態と基本的に同様の構成となり、図1に示したように左・右側頭部保護エアバッグ1A,1Bおよび左・右側サイドエアバッグ2A,2Bと、客室部K側面の上端略中央部Uに配置され荷重入力方向に応じて2つの異なる信号S1,S2を出力する上部センサ10と、客室部K側面の下端略中央部Lに配置され1つの信号S3を出力する下部センサ20と、前記上部センサ10および前記下部センサ20からの信号に基づいて車両のロールオーバーや側面衝突等の側面荷重入力の種類を判定し、その側面荷重入力状態に対応させて前記複数の左・右側頭部保護エアバッグ1A,1Bおよび左・右側サイドエアバッグ2A,2Bのうちの特定のエアバッグを作動させるコントローラ30と、を備えている。
また、前記上部センサ10は、第1実施形態と同様に図5〜図7に示す構成とし、下部センサ20にあっても第1実施形態と同様とする。
そして、上部センサ10は、図31に示すようにドアサッシ73の車室内側壁73bの内面に周側壁73aと略平行に所定間隔をおいて突設した棚部73dに取り付けて、スイッチ部11を略車両上方に向けて車両上下方向に略沿って配置してある。
また、下部センサ20は、第1実施形態の図4に示す構造と同様にフロントドア70の下部のアウタパネル71aとインナパネル71bとの間の中空部内に構成した閉断面構造部71e内に配置して、スイッチ部21を車幅方向に略沿わせて棚部71cの取付面に取り付けてある。
ここで、本実施形態では上方荷重F1の入力時に上部センサ10のスイッチ部11を押し込む構造として、ドアサッシ73の断面を構成する周側壁73aに、前記上方荷重F1によってドアサッシ73の上部が変形した際に伸展して、その周側壁73aの下降が許容されて前記スイッチ部11を押し込む蛇腹部100を形成してある。
また、上部横荷重の入力時に上部センサ10のスイッチ部11を横移動させる構造としては、第1実施形態と同様にドアサッシ73の車室内側壁73bからスイッチ部11の側方に向けて、前記上部横荷重によってフロントドア70の上部が変形した際にスイッチ部11を横方向に押す横方向押圧部77を形成してある。
更に、第1実施形態の図4に示すように、下部センサ20を配置したフロントドア70下部の閉断面構造部71eを構成した閉止板71dに脆弱部としてのノッチ71fをV字状に変形させて形成してある。
従って、図32に示すようにフロントドア70の上端部に上方荷重F1が作用した場合、図33(a)に示すようにルーフサイドレール40およびドアサッシ73が略上下方向に変形し、ドアサッシ73の周側壁73aに形成した蛇腹部100が伸展して下降し、その周側壁73aが上方センサ10のスイッチ部11に当接し、この時に発生する上方押圧力f1によってスイッチ部11を上方から押し込んで第1の信号S1を出力する。
一方、図32に示すように上部横荷重F2が作用した場合、図33(b)に示すようにルーフサイドレール40およびドアサッシ73が略車幅方向に変形し、この変形に伴って上方センサ10が車幅方向内方に移動して、スイッチ部11がドアサッシ73の車室内側壁73bに設けた横方向押圧部77に当接して、この時に発生する横押圧力f2若しくは斜め押圧力f3によってスイッチ部11を押圧して第2の信号S2を出力する。
また、フロントドア70の下端部に下部横荷重F3が作用した場合は第1実施形態と同様の経過を経て下部センサ20から信号S3を出力するようになっており、その詳細な説明は重複するため省略するものとする。
従って、本実施形態にあっても車体上部に作用する上方荷重F1または上部横荷重F2の入力時には上部センサ10から第1の信号S1または第2の信号S2を確実に出力し、かつ、車体下部に作用する下部横荷重F3の入力時には下部センサ20から信号S3を確実に出力させることができるので、第1実施形態と同様にコントローラ30が側面荷重入力状態を判断できるようになり、その側面荷重入力状態に適正に対応した左・右側頭部保護エアバッグ1A,1Bおよび左・右側サイドエアバッグ2A,2Bの作動が可能となり、また、共通のアルゴリズムをもって側面荷重入力状態の判断が可能となる。
ところで、本発明の車両衝突状態判断装置は前記第1〜第3実施形態に例をとって説明したが、これら実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができ、例えば、乗員保護装置は頭部保護エアバッグやサイドエアバッグに限ることなく、シートベルトやその他の乗員を保護するための装置であってもよい。
本発明の第1実施形態における上部変形検出手段と下部変形検出手段と保護装置作動手段の配置状態を概略的に示す車体側面図である。 本発明の第1実施形態における車体構造を示す全体斜視図である。 図2中A−A線に沿った拡大断面図である。 図2中B−B線に沿った拡大断面図である。 本発明の第1実施形態における上部変形検出手段を構成するスイッチ型センサの荷重入力方向に対する電流の流れ方向を(a)〜(c)に概略的に示す説明図である。 本発明の第1実施形態における上部センサを(a)に内部構造と(b)に背面外観とでそれぞれ示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における上部センサを構成するスイッチ型センサの作動状態を(a)〜(c)にそれぞれ示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における上部変形検出手段の取付部分に作用する荷重の入力方向を示す断面図である。 本発明の第1実施形態で(a)に上方荷重によって上部変形検出手段が作動する状態と(b)に横荷重によって上部変形検出手段が作動する状態とをそれぞれ示す断面図である。 本発明の第1実施形態における下部変形検出手段の取付部分に作用する荷重の入力方向を示す断面図である。 本発明の第1実施形態における横荷重によって下部変形検出手段が作動する状態を示す断面図である。 本発明の第1実施形態における車両が右側からロールオーバーする際の第1の態様を(a)〜(f)に順を追って示す説明図である。 本発明の第1実施形態におけるロールオーバーの第1の態様時に車両左・右側の上部センサからそれぞれ出力する信号波形を示す説明図である。 本発明の第1実施形態における車両が右側からロールオーバーする際の第2の態様を(a)〜(g)に順を追って示す説明図である。 本発明の第1実施形態におけるロールオーバーの第2の態様時に車両左・右側の上部センサからそれぞれ出力する信号波形を示す説明図である。 本発明の第1実施形態における車両が右側からロールオーバーする際の第3の態様を(a)〜(e)に順を追って示す説明図である。 本発明の第1実施形態におけるロールオーバーの第3の態様時に車両左・右側の上部センサからそれぞれ出力する信号波形を示す説明図である。 本発明の第1実施形態における側面衝突の第1の態様時の荷重入力状態を示す説明図である。 本発明の第1実施形態における側面衝突の第1の態様時に上・下部センサからそれぞれ出力する信号波形を示す説明図である。 本発明の第1実施形態における側面衝突の第2の態様時の荷重入力状態を示す説明図である。 本発明の第1実施形態における側面衝突の第2の態様時に下部センサから出力する信号波形を示す説明図である。 本発明の第1実施形態におけるロールオーバーまたは側面衝突の検知から乗員保護装置を作動するまでのアルゴリズムを示す説明図である。 本発明の第2実施形態における車体構造を示す全体斜視図である。 図23中C−C線に沿った拡大断面図である。 図23中D−D線に沿った拡大断面図である。 本発明の第2実施形態における上部変形検出手段の取付部分に作用する荷重の入力方向を示す断面図である。 本発明の第2実施形態で(a)に上方荷重によって上部変形検出手段が作動する状態と(b)に横荷重によって上部変形検出手段が作動する状態とをそれぞれ示す断面図である。 本発明の第2実施形態における下部変形検出手段の取付部分に作用する荷重の入力方向を示す断面図である。 本発明の第2実施形態における横荷重によって下部変形検出手段が作動する状態を示す断面図である。 本発明の第3実施形態における車体構造を示す全体斜視図である。 図30中E−E線に沿った拡大断面図である。 本発明の第3実施形態における上部変形検出手段の取付部分に作用する荷重の入力方向を示す断面図である。 本発明の第3実施形態で(a)に上方荷重によって上部変形検出手段が作動する状態と(b)に横荷重によって上部変形検出手段が作動する状態とをそれぞれ示す断面図である。
符号の説明
1A,1B 左・右側頭部保護エアバッグ(乗員保護装置)
2A,2B 左・右側サイドエアバッグ(乗員保護装置)
10 上部センサ(上部変形検出手段)
11 上部センサのスイッチ部
20 下部センサ(下部変形検出手段)
21 下部センサのスイッチ部
30 コントローラ(保護装置作動手段)
40 ルーフサイドレール(車体部分)
41 ボディサイドウエルト
42 下方突起部
43 ウエルト突起部
70 フロントドア(扉部材)
71d 閉止板(上壁面)
71e 閉断面構造部
71f ノッチ(脆弱部)
73 ドアサッシ
73a 周側壁(上側壁)
73b 車室内側壁
76 上方開口部
77 横方向押圧部
78 下方押圧部
79 側方開口部
100 蛇腹部
F1 上方荷重
F2 上部横荷重
F3 下部横荷重
S1 第1の信号
S2 第2の信号
S3 信号
U 客室部側面の上端略中央部
L 客室部側面の下端略中央部

Claims (10)

  1. 乗員を緊急時に保護する複数の乗員保護装置と、
    客室部側面の上端部に配置され荷重入力方向に応じて少なくとも2つの異なる信号を出力する上部変形検出手段と、
    前記客室部側面の下端部に配置され荷重入力により少なくとも1つの信号を出力する下部変形検出手段と、
    前記上部変形検出手段および前記下部変形検出手段からの信号に基づいて車両の側面荷重入力の種類を判定し、その側面荷重入力状態に対応させて前記複数の乗員保護装置のうちの特定の乗員保護装置を作動させる保護装置作動手段と、を備え、
    前記上部変形検出手段は、操作方向が複数となる上部スイッチ部を備え、前記上部スイッチ部の操作方向に対応してそれぞれ異なる信号を出力するスイッチ型センサで構成するとともに、前記下部変形検出手段は、下部スイッチ部の一定の操作方向で信号を出力するスイッチ型センサで構成し、
    前記上部変形検出手段は、前記上部スイッチ部を車両上下方向に沿って配置し、車両上方から下方に向かう上方荷重の入力によって前記上部スイッチ部が押し込まれて第1の信号を出力するとともに、車幅方向外方から内方に向かう横荷重の入力によって前記上部スイッチ部が横方向から押されて第2の信号を出力することを特徴とする車両衝突状態判断装置。
  2. 前記上部変形検出手段を、前記客室部側面の開口部を開閉自在に閉止する扉部材の上部に構成される断面内に取り付けるとともに、その断面の上面を構成する上側壁に上方開放部を設けることによって前記上部変形検出手段の取付部分を低強度構造とし、
    前記扉部材の下部に閉断面構造部を設け、該閉断面構造部内に前記下部変形検出手段を取り付けることによって、前記下部変形検出手段の取付部分を高強度構造としたことを特徴とする請求項1に記載の車両衝突状態判断装置。
  3. 前記下部変形検出手段は、前記下部スイッチ部を車幅方向に沿って配置し、車幅方向外方から内方に向かう横荷重の入力によって前記下部スイッチ部が押し込まれて所定の信号を出力することを特徴とする請求項1または2に記載の車両衝突状態判断装置。
  4. 前記上部変形検出手段は、前記扉部材の上部に構成されるドアサッシの断面内に前記上部スイッチ部を車両上方に向けて取り付け、前記ドアサッシの断面の上面を構成する上側壁における前記上部スイッチ部先端に対向する部分に上方開口部を形成するとともに、前記ドアサッシの上方に配置されたルーフサイドレールにおける前記上方開口部に対向する部分に、前記上方荷重によって前記客室部側面の上端部が変形した際に前記上方開口部から進入して前記上部スイッチ部を押し込む下方突起部を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両衝突状態判断装置。
  5. 前記上部変形検出手段は、前記扉部材の上部に構成されるドアサッシの断面内に前記上部スイッチ部を車両上方に向けて取り付け、前記ドアサッシの断面の上面を構成する上側壁における前記上部スイッチ部先端に対向する部分に、前記上方荷重によって前記扉部材の上部の前記ドアサッシが変形した際に前記上部スイッチ部を押し込む下方押圧部を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両衝突状態判断装置。
  6. 前記上部変形検出手段は、前記扉部材の上部に構成されるドアサッシの断面内に前記上部スイッチ部を車両上方に向けて取り付け、前記ドアサッシの断面の上面を構成する上側壁に、車幅方向に沿って上下に波状に起伏する蛇腹部を形成し、該蛇腹部は、車両上方から下方に向かう上方荷重によって前記扉部材の上部が変形した際に車幅方向に伸展して、前記上側壁の下降が許容されて前記上部スイッチ部を押し込むように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両衝突状態判断装置。
  7. 前記上部変形検出手段は、前記扉部材の上部に構成されるドアサッシの断面内に前記上部スイッチ部を車両上方に向けて取り付け、前記ドアサッシの断面の車幅方向内側の側面を構成する車室内側壁から前記上部スイッチ部の側方に向けて突出して前記上部スイッチ部に対向配置される横方向押圧部を形成し、車幅方向外方から内方に向かう横荷重によって前記扉部材の上部が変形した際に前記横方向押圧部が変形移動して、前記上部スイッチ部を横方向に押すように構成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の車両衝突状態判断装置。
  8. 前記上部変形検出手段は、前記扉部材の上部に構成されるドアサッシの断面内に前記上部スイッチ部を車両上方に向けて取り付け、前記ドアサッシの断面よりも車幅方向内側にボディサイドウエルトを配置し、前記ドアサッシの断面の車幅方向内側の側面を構成する車室内側壁における前記上部スイッチ部の側方に対向する部分に側方開口部を形成するとともに、前記側方開口部に対向する前記ボディサイドウエルトの部分に、車幅方向外方から内方に向かう横荷重によって前記ドアサッシが変形した際に前記側方開口部から進入して前記上部スイッチ部を横方向に押すウエルト突起部を形成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の車両衝突状態判断装置。
  9. 前記下部変形検出手段は、前記閉断面構造部の内部に前記下部スイッチ部を車幅方向内方に向けて取り付けたことを特徴とする請求項2または請求項2を引用する請求項3〜8のいずれか1つに記載の車両衝突状態判断装置。
  10. 前記閉断面構造部を構成する上,下壁面の少なくとも一方に脆弱部を形成したことを特徴とする請求項9に記載の車両衝突状態判断装置。
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