JP4585275B2 - 運転者特性値取得装置及び運転支援装置 - Google Patents

運転者特性値取得装置及び運転支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4585275B2
JP4585275B2 JP2004317662A JP2004317662A JP4585275B2 JP 4585275 B2 JP4585275 B2 JP 4585275B2 JP 2004317662 A JP2004317662 A JP 2004317662A JP 2004317662 A JP2004317662 A JP 2004317662A JP 4585275 B2 JP4585275 B2 JP 4585275B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
driver
characteristic value
driving
characteristic
steering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004317662A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006123845A (ja
Inventor
健彦 藤岡
宏和 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
University of Tokyo NUC
Original Assignee
University of Tokyo NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by University of Tokyo NUC filed Critical University of Tokyo NUC
Priority to JP2004317662A priority Critical patent/JP4585275B2/ja
Publication of JP2006123845A publication Critical patent/JP2006123845A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4585275B2 publication Critical patent/JP4585275B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Description

本発明は運転支援に関し、特に車両運転者固有の運転特性を特定する運転者特性値取得装置及びその装置により取得された運転者特性値に基づいて運転支援を行う運転支援装置に関する。
従来、運転支援装置として、例えば特許文献1に記載の技術が開示されている。この公報に記載されている運転支援装置は、特定シーンにおける運転者の運転特性あるいは癖を記憶手段に記憶し、この特定シーンが検出されたときは、記憶手段に記憶された運転特性を参照してこの運転特性に合致した運転支援を行うことで、ドライバビリティの向上を図っている。
特開2002−195063号公報
しかしながら、上述の運転支援装置にあっては、運転者特性を取得する方法として、特定シーンにおける運転者操作情報を用い、この操作情報から最適な特性に合わせ込むように制御しているため、取得するデータ情報量が膨大となり、演算負荷が大きいという問題があった。また、取得するデータは、特定シーンにおけるアクセルペダルの操作タイミングやステアリングの操作タイミングを検出し、早めのブレーキアシスト開始や舵角アシスト開始を行っているのみである。よって、運転操作の過渡特性については何ら考慮されておらず、十分な運転支援は達成できていない。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、運転者の特性を取得する運転者特性値取得装置及び取得された特性値を用いた運転支援装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の運転者特性値取得装置では、運転者固有の特性値として運転者の前方注視時間または衝突時間を含む前方注視モデルと、特定の走行環境を設定する走行環境設定手段と、運転者が前記走行環境設定手段により設定された走行環境を実際に走行した際の運転者のステアリング操舵角を操作情報として検出する操作情報検出手段と、前記操作情報検出手段により検出された操作情報に基づいて、運転者の実際の操作と前記前方注視モデルの特性値を同定する特性値同定手段と、を備えたことを特徴とする。

よって、運転者固有の特性を代表する値を数値化することが可能となり、シーン毎に個別のデータを設定する必要が無く、運転者の過渡特性を含めた特性を得ることができる。
また、本発明の運転支援装置では、運転者特性値取得装置により取得した前記運転者固有の特性値に基づいて、運転支援制御を行う運転支援制御手段と、前記運転支援制御手段の制御指令に基づいて、運転支援作動を行う運転支援アクチュエータと、を備えたことを特徴とする。
よって、特性値を用いた運転支援制御を行うことにより、膨大なデータベースを必要とせず、また、運転支援制御の演算負荷を軽減し、あらゆるシーンに対応可能な運転支援を行うことができる。
以下、本発明の運転者特性値取得装置及び運転支援装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
図1は運転者特性値取得装置を表す概略図である。ドライブシミュレータ10には、運転者に車両前方情報を表示する表示画面1と、ステアリングホイール2と、アクセルペダル3と、ブレーキペダル4が設けられている。また、ステアリングホイール2の操作量を検出する舵角センサ5と、アクセルペダルストローク量を検出するAPSセンサ6と、ブレーキペダルストローク量(もしくはブレーキペダル踏力)を検出するBPSセンサ7が設けられている。
走行環境設定部20は、運転者のドライブシミュレータ10に特定の走行環境を設定する。データベース30には、運転者が設定された走行環境を走行したときの車両操作情報として、舵角センサ値、アクセルペダルストローク量、ブレーキペダルストローク量等が時系列に沿って蓄積される。尚、検出するデータとして、運転者の心拍数や瞳孔といった身体的特徴を読み込んでもよく、特に限定しない。
特性値同定部40には、運転者固有の特性値を含むドライバモデルが設定されており、特性値同定手段として、データベース30に蓄積された車両操作情報とドライバモデルの操作結果とが一致するように、ドライバモデルの特性値を同定する。ドライバモデルの詳細については後述する。特性設定部50には、特性値同定部40及びアシストコントロールユニット60が接続され、同定された特性値をアシストコントロールユニット60に設定する。
(走行環境設定部について)
図2は走行環境設定部20の概略を表す図である。実施例1では走行環境として、左側車線を一定速度(例えば時速30km/h)で走行させる。このとき、余裕時間1.4(s)で突然前方に障害物を出現させ、ステアリング操作のみによって障害物を回避すると共に、右側車線に車線変更を行うものとする。尚、余裕時間とは、一定車速で走行した場合、余裕時間経過後に障害物に到達する状態を表す。運転者は、ドライブシミュレータ10の表示画面に現れた障害物をステアリング操作によって回避し車線変更を行う際の操作情報として、時系列に沿って舵角センサ5の値がデータベース30に蓄積される。
図3は走行環境設定部20において設定された走行環境を複数の運転者に操作させた際の横変位変化を表すタイムチャート、図4は走行環境設定部20において設定された走行環境を複数の運転者に操作させた際の舵角変位変化を表すタイムチャートである。図3,4中、実線は20代から30代までの一般運転者の操作を表し、点線は60代以上の高齢運転者の操作を表す。各運転者には10回に亘って上記走行環境を運転した平均横変位変化及び平均舵角変位変化を表すものとする。図3,4に示すように、高齢運転者は一般運転者との対比において、二つのタイプに分けられる。第1のタイプは、一般運転者に比べて操舵角速度が小さく、ステアリングを十分に切れないタイプである。第2のタイプは、パニックに陥ることで一般運転者に比べて操舵過剰になってしまうタイプである。
(ドライバモデルについて)
図5はドライバモデルを表す概略図である。実施例1では、ドライバモデルとして前方注視モデルを採用している。前方注視モデルとは、現在の車両の横変位量をyとし、目標横変位量をyOLとし、車両進行方向に対する車両のヨー角をψとしたとき、運転者のステアリング操作量δは、運転者固有の特性値である操舵ゲインKと、反応時間Tと、前方注視距離Lによって下記式に表される。
δ=K・e-T{yOL-(y−L・sinψ)}
すなわち、運転者のステアリング操作特性は、操舵ゲインK、反応時間T及び前方注視距離Lによって表現することができる。
(特性値同定部について)
図6はデータベース30に時系列に沿って蓄積された操舵角データ及び横変位yを表す図である。例えばある時刻t(k),t(k+1),t(k+2)におけるδとyの関係を上記前方注視モデルに代入し、3つの関係式を用いた連立方程式の解として操舵ゲインK,反応時間T,前方注視距離Lを算出する。この計算を複数の時刻の組み合わせで行い、それぞれの連立方程式の解の平均値を運転者特性として設定する。尚、他の演算方法を用いて操舵ゲインK,反応時間T,前方注視距離Lを算出してもよく、特に限定しない。
図7は各運転者の運転者特性値をプロットした運転者特性マップを表す図である。図7に示すように、一般運転者は図7中斜線領域に集中するのに対し、高齢運転者は斜線領域から外れた位置に存在しており、上述した二つのタイプによって異なる方向に外れていることが分かる。
以上説明したように、実施例1の運転者特性値取得装置では、走行環境設定部20により設定された走行環境を走行させ、車両の横変位変化及び運転者の舵角変化のデータを取得する。この取得されたデータに基づいて、前方注視モデルにより操舵ゲインK,反応時間T,前方注視距離Lを同定することができる。この同定された操舵ゲインK,反応時間T,前方注視距離Lを運転者固有の特性値として表すことができる。この運転者固有の特性値は、特定の走行シーンに限ることなく他の走行シーンにおいても共通に利用可能な特性であるため、走行シーン毎に個別のデータを設定する必要が無く、運転者の過渡特性を含めた特性を得ることができる。
(運転支援装置について)
図8は運転支援装置の構成を表す概略図である。ステアリング61にはアッパシャフト63が接続されている。アッパシャフト63にはステアリング操舵量を検出する舵角センサ62が設けられている。アッパシャフト63とロワシャフト64の間には、可変舵角機構70が設けられている。可変舵角機構70は、アッパシャフト63の回転量に対し、モータアクチュエータ等によって加減算した回転量をロワシャフト64に出力可能な構成となっている。ロワシャフト64には操行輪68の転舵量を検出する転舵角センサ65が設けられている。また、ロワシャフト64の下端にはラック&ピニオン機構が設けられており、ロワシャフト64の回転量、すなわちピニオン66の回転をラック軸67の軸方向移動量に変換し、操行輪68を転舵する。
CCDカメラ80は、車両前方の画像を撮像し、白線認識、側壁認識、他車両認識が可能な構成とされている。ここで、認識とは対象物までの横変位量を認識可能なものであり、CCDカメラに限らずレーザレーダや、GPS情報等を用いてもよく、特に限定しない。
アシストコントロールユニット60には、舵角センサ62、転舵角センサ65及びCCDカメラ80の撮像画像情報が入力され、運転支援制御に応じた目標操舵アシスト量δassitが演算され、可変舵角機構70のアクチュエータに対し制御指令が出力される。具体的には、舵角センサ62及び転舵角センサ65のセンサ信号に基づいて、目標操舵アシスト量δassitを得るようにフィードバック制御等が成される。
(操舵支援システムについて)
実施例1の運転支援装置では、緊急操舵の際の操舵角度や操舵角速度の過不足を補償する挙動安定システムと、回避後にステアリングの切り過ぎや切り返しの遅れによる側壁への衝突を防止する衝突防止システムが設定されている。
〔挙動安定システム〕
挙動安定システムでは、下記式により操舵アシスト量δassitが設定される。
δassit=Kas(Δδd−Δδ0
ここで、Kasは緊急操舵支援係数、Δδdは運転者のステアリング操舵角速度、Δδ0は支援開始操舵角速度を表す。
また、緊急操舵支援係数Kasは、下記式により設定される。
Kas=Kopt-αK
ここで、Koptは基準操舵支援係数、αは操舵ゲイン係数、Kは操舵ゲインである。
支援開始操舵角速度Δδ0は、図10に示すように運転者固有の特性値である反応時間Tに応じて設定される。具体的には、反応時間Tが遅い運転者の場合は、低めのステアリング操舵角速度に設定され、反応時間Tが早い運転者の場合は、高めのステアリング操舵角速度に設定される。また、緊急操舵支援係数Kasは、運転者の操舵ゲインKに応じて設定される。具体的には、操舵ゲインKが大きい運転者の場合は、小さめ(負の値を含む)の値に設定され、操舵ゲインKが小さい運転者の場合は、大きめの値に設定される。
よって、反応時間Tが遅く、操舵ゲインKが小さな運転者の場合、低めのステアリング操舵角速度の段階で操舵支援が開始されると共に、操舵アシスト量δassitは加算側に大きめに設定される。一方、反応時間Tが早く、操舵ゲインKが大きな運転者の場合、高めのステアリング操舵角速度の段階で操舵支援が開始されると共に、操舵アシスト量δassitは加算側に小さく(もしくは減算側に)設定される。
〔衝突防止システム〕
衝突防止システムでは、下記式により操舵アシスト量δassitが設定される。
δassit=Kaw{(y+Tp・V・sinψ)−yw
ここで、Kawは衝突防止支援係数、Tpは予見時間、ywは衝突防止支援開始横変位、Vは車速を表す。
また、予見時間Tpは、下記式により設定される。
Tp=Topt−β(L/V)
ここで、Toptは基準予見時間、βは前方注視距離係数、Lは前方注視距離、Vは車速である。予見時間とは、ある車速で走行している際、基準予見時間から、その運転者が注視している前方の状況に到達するまでの時間を減算した値を表し、前方注視距離Lの長い運転者には長い予見時間を与える必要はなく早めに制御介入する必要はない。一方、前方注視距離Lの短い運転者には、予見時間を長く与えることで早めの制御介入を行う。
予見時間Tpは、運転者の前方注視距離Lに応じて設定される。具体的には、前方注視距離Lが長い運転者の場合は、小さめ(負の値を含む)の値に設定され、前方注視距離Lが短い運転者の場合は、大きめの値に設定される。
よって、前方注視距離Lが長い運転者の場合、横変位yが大きくなった段階で操舵支援が開始される。一方、前方注視距離Lが短い運転者の場合、横変位yが小さな段階で操舵支援が開始される。
図9は上記操舵支援システムの制御内容を表すフローチャートである。
ステップ101では、運転者のステアリング操舵角速度Δδdが支援開始操舵角速度Δδ0よりも大きいかどうかを判断し、大きいときはステップ102へ進み、それ以外はステップ103へ進む。
ステップ102では、挙動安定システムの作動により運転者固有の特性値に応じた操舵アシスト量δassitが演算され、可変舵角機構70のアクチュエータに制御信号が出力される。
ステップ103では、衝突防止支援開始横変位ywを演算する。具体的にはCCDカメラ80によって撮像された画像に基づいて車線中央から側壁等の障害物までの横変位から安全率を見込んだ値を衝突防止支援開始横変位ywとする。
ステップ104では、衝突防止システムの作動により運転者固有の特性値に応じた操舵アシスト量δassitが演算され、可変舵角機構70のアクチュエータに制御信号が出力される。尚、衝突防止システムは、演算された衝突防止支援開始横変位ywを越えた時にのみ制御が実行されるため、通常走行時には特に操舵アシストは実行しない。
図11は、上記挙動安定システムを実行し、走行環境設定部20において設定された走行環境を操作させた際の横変位変化を表すタイムチャートである。図3に示す運転支援前のタイムチャートに比べて、一般運転者の操作と高齢運転者の操作を対比した場合、ほぼ同様の横変位変化を表すことが分かる。すなわち、高齢運転者の特性値に基づいて運転支援を行うことで、一般運転者と同等の運転特性を達成することができる。
以上説明したように、実施例1の運転者特性値取得装置及び運転支援装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1)運転者固有の特性値を含むドライバモデルと、特定の走行環境を設定する走行環境設定手段と、運転者が前記走行環境設定手段により設定された走行環境を実際に走行した際の車両操作情報を検出する操作情報検出手段と、前記操作情報検出手段により検出された操作情報に基づいて、運転者の実際の操作と前記ドライバモデルの特性値を同定する特性値同定手段とを備えた。これにより、運転者固有の特性を代表する値として数値化することが可能となり、シーン毎に個別のデータを設定する必要が無く、運転者の過渡特性を含めた特性を得ることができる。
(2)前記ドライバモデルを前方注視モデルとし、前記操作情報検出手段を、運転者のステアリング操舵角を検出する操舵角センサとした。よって、簡単なドライバモデルと検出手段によって運転者のステアリング操作特性を同定することができる。
(3)前記運転者固有の特性値を、運転者の反応時間と、前方注視距離または衝突時間と、操舵ゲインとした。これら複数の特性値によって、より精度の高い運転者固有の特性を同定することができる。
(4)運転者特性値取得装置により取得した前記運転者固有の特性値に基づいて、運転支援制御を行う運転支援制御手段と、前記運転支援制御手段の制御指令に基づいて、運転支援作動を行う運転支援アクチュエータとを備えた。よって、特性値を用いた運転支援制御を行うことにより、膨大なデータベースを必要とせず、また、運転支援制御の演算負荷を軽減し、あらゆるシーンに対応可能な運転支援を行うことができる。
(5)前記運転支援制御手段を、運転者のステアリング操舵角に対する操行輪の転舵角の関係を変更可能な可変舵角制御手段とした。よって、運転者のステアリング操作量に対する操行輪の転舵量を特性値に応じて変更することが可能となり、運転者に違和感を与えることなく安定した車両挙動を達成することができる。
(6)前記運転支援制御手段は、前記運転者の操舵角速度が、運転者の反応時間に基づいて設定された所定値以上のときは、緊急回避支援制御を実行することとした。よって、運転者固有の特性値に基づいて最適な運転支援を達成することが可能となり、運転者に違和感を与えることなく安全に制御できる。
(7)前記運転支援制御手段は、前記可変舵角制御手段による支援量を、前記操舵ゲインが高いときは操舵角に対する転舵角が小さくなるように支援量を設定し、前記操舵ゲインが低いときは操舵角に対する転舵角が大きくなるように支援量を設定することとした。よって、運転者固有の特性値に基づいて最適な運転支援を達成することが可能となり、運転者に違和感を与えることなく安全に制御できる。
(8)車両の横変位方向の障害物を検出する障害物検出手段として、CCDカメラ80を設け、前記運転支援制御手段は、障害物検出手段により検出された障害物までの横変位と自車の横変位との偏差が所定値以下のときは、衝突防止支援制御を実行することとした。よって、運転者固有の特性値に基づいて最適な運転支援を達成することが可能となり、運転者に違和感を与えることなく安全に制御できる。
(9)衝突防止支援制御の開始閾値である前記所定値は、運転者の前方注視距離が長いときは小さく設定し、運転者の前方注視距離が短いときは大きく設定することとした。よって、運転者固有の特性値に基づいて最適な運転支援を達成することが可能となり、運転者に違和感を与えることなく安全に制御できる。
次に、実施例2について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。実施例1では、ドライブシミュレータ10により運転者固有の特性値を取得した。そして、アシストコントロールユニット60に運転者に応じた特性値を設定することで運転支援制御を達成した。これに対し、実施例2では、ドライブシミュレータ10に代えて、運転者特性推定手段、具体的には、アンケートもしくは問診票によって運転者固有の特性値が属する特性を特定することとした。
図12は特性マップを表す図である。まず、運転者特性値取得装置により、複数の運転者から取得した運転者固有の特性値に基づいて、運転者固有の特性をマップ化した特性マップを作成する。そして、属性の代表点をそれぞれA点、B点、C点、D点といった形で決定する。このとき、この特性マップの属性と、アンケートもしくは問診票との間には相関関係が設定されている。
図13はアンケートもしくは問診票を表す概略図である。アンケートもしくは問診票の結果から、運転者特性と一致する運転者固有の特性値を特性マップから選択し、この特性値をアシストコントロールユニット60に設定する。この設定に際しては、アシストコントロールユニット60に接続された外部スイッチ等から設定してもよく、特に限定しない。
実施例2では、ドライブシミュレータ10に代えて、アンケートもしくは問診票といった簡単な構成である程度の運転者特性を分類し、スイッチ等の選択によってアシストコントロールユニット60に設定された運転者特性を変更することができる。
以上、実施例1,2について説明したが、本発明は上記構成に限られるものではない。例えば、実施例1,2では、ドライバモデルとして前方注視モデルを採用したが、他のドライバモデルでもよい。すなわち、ドライバモデル内に運転者固有の特性値が設定されていれば、実際の運転者の運転操作情報から、運転者の特性を表す代表的な値を数値化することができるからである。
また、実施例1では、ドライブシミュレータ10によって特定の走行環境を走行させ、そのときの操作情報に基づいて運転者固有の特性値を設定したが、アシストコントロールユニット60内に同様のシステムを搭載してもよい。具体的には、ナビゲーション情報等から事前に特定の走行環境として適した走行環境を認識し、その走行環境における運転者の操作情報を検出し、その操作情報から特性値を設定しても良い。
また、実施例1では、前方注視距離を運転者特性として設定したが、衝突時間等を用いて設定してもよい。
実施例1における運転者特性値取得装置を表すシステム図である。 実施例1における走行環境設定部により設定された走行環境を示す図である。 実施例1における運転者の横変位変化を表すタイムチャートである。 実施例1における舵角変位を表すタイムチャートである。 実施例1における前方注視モデルを表す概略図である。 実施例1におけるデータベースのデータ蓄積状態を表す概略図である。 実施例1における運転者特性マップを表す図である。 実施例1における運転支援装置を表す全体システム図である。 実施例1における運転支援制御を表すフローチャートである。 実施例1における制御開始閾値と反応時間の関係を表すマップである。 実施例1における運転支援制御後の運転者横変位変化を表すタイムチャートである。 実施例2における特性マップである。 実施例2における運転者特性推定手段としてのアンケートもしくは問診票を表す図である。
符号の説明
10 ドライブシミュレータ
20 走行環境設定部
30 データベース
40 特性値同定部
50 特性値設定部
60 アシストコントロールユニット
70 可変舵角機構
80 CCDカメラ

Claims (12)

  1. 運転者固有の特性値として運転者の前方注視時間または衝突時間を含む前方注視モデルと、
    特定の走行環境を設定する走行環境設定手段と、
    運転者が前記走行環境設定手段により設定された走行環境を実際に走行した際の運転者のステアリング操舵角を操作情報として検出する操作情報検出手段と、
    前記操作情報検出手段により検出された操作情報に基づいて、運転者の実際の操作と前記前方注視モデルの特性値を同定する特性値同定手段と、
    を備えたことを特徴とする運転者特性値取得装置。
  2. 請求項1に記載の運転者特性値取得装置において、
    前記運転者固有の特性値を、運転者の反応時間としたことを特徴とする運転者特性値取得装置。
  3. 請求項1または2に記載の運転者特性値取得装置において、
    前記運転者固有の特性値を、運転者の操舵ゲインとしたことを特徴とする運転者特性値取得装置。
  4. 請求項1ないし3いずれかに記載の運転者特性値取得装置により取得した前記運転者固有の特性値に基づいて、運転支援制御を行う運転支援制御手段と、
    前記運転支援制御手段の制御指令に基づいて、運転支援作動を行う運転支援アクチュエータと、
    を備えたことを特徴とする運転支援装置。
  5. 請求項ないし3いずれかに記載の運転者特性値取得装置により、複数の運転者から取得した前記運転者固有の特性値に基づいて、運転者固有の特性をマップ化した特性マップと、
    運転者固有の特性を推定する運転者特性値推定手段と、
    前記特性マップから、前記運転者特性推定手段により推定された運転者特性と一致する運転者固有の特性値を設定する特性値設定手段と、
    前記特性値設定手段により設定された運転者固有の特性に基づいて、運転支援制御を行う運転支援制御手段と、
    前記運転支援制御手段の制御指令に基づいて、運転支援作動を行う運転支援アクチュエータと、
    を備えたことを特徴とする運転支援装置。
  6. 請求項4または5に記載の運転支援装置において、
    前記運転支援制御手段を、運転者のステアリング操舵角に対する操行輪の転舵角の関係を変更可能な可変舵角制御手段としたことを特徴とする運転支援装置。
  7. 請求項に記載の運転支援装置において、
    前記運転支援制御手段は、前記運転者の操舵角速度が、運転者の反応時間に基づいて設定された所定値以上のときは、緊急回避支援制御を実行することを特徴とする運転支援装置。
  8. 請求項6または7に記載の運転支援装置において、
    前記運転支援制御手段は、前記可変舵角制御手段による支援量を、前記操舵ゲインが高いときは操舵角に対する転舵角が小さくなるように支援量を設定し、前記操舵ゲインが低いときは操舵角に対する転舵角が大きくなるように支援量を設定することを特徴とする運転支援装置。
  9. 請求項6ないし8いずれかに記載の運転支援装置において、
    車両の横変位方向の障害物を検出する障害物検出手段を設け、
    前記運転支援制御手段は、障害物検出手段により検出された障害物までの横変位と自車の横変位との偏差が所定値以下のときは、衝突防止支援制御を実行することを特徴とする運転支援装置。
  10. 請求項に記載の運転支援装置において、
    前記所定値は、運転者の前方注視距離が長いときは小さく設定し、運転者の前方注視距離が短いときは大きく設定したことを特徴とする運転支援装置。
  11. 運転者固有の特性値を含むドライバモデルと、特定の走行環境を設定する走行環境設定手段と、運転者が前記走行環境設定手段により設定された走行環境を実際に走行した際の車両操作情報を検出する操作情報検出手段と、前記操作情報検出手段により検出された操作情報に基づいて、運転者の実際の操作と前記ドライバモデルの特性値を同定する特性値同定手段と、を備えた運転者特性値取得装置と、
    運転者の操舵角速度が、前記運転者特性値取得装置により取得した運転者固有の特性値である反応時間に基づいて設定された所定値以上のときは、運転者のステアリング操舵角に対する操行輪の転舵角の関係を変更可能な可変舵角制御手段により、緊急回避支援制御を実行する運転支援制御手段と、
    前記運転支援制御手段の制御指令に基づいて、運転支援作動を行う運転支援アクチュエータと、
    を備えたことを特徴とする運転支援装置。
  12. 運転者固有の特性値を含むドライバモデルと、特定の走行環境を設定する走行環境設定手段と、運転者が前記走行環境設定手段により設定された走行環境を実際に走行した際の車両操作情報を検出する操作情報検出手段と、前記操作情報検出手段により検出された操作情報に基づいて、運転者の実際の操作と前記ドライバモデルの特性値を同定する特性値同定手段と、を備えた運転者特性値取得装置と、
    該運転者特性値取得装置により、複数の運転者から取得した前記運転者固有の特性値に基づいて、運転者固有の特性をマップ化した特性マップと、
    運転者固有の特性を推定する運転者特性値推定手段と、
    前記特性マップから、前記運転者特性推定手段により推定された運転者特性と一致する運転者固有の特性値を設定する特性値設定手段と、
    前記特性値設定手段により設定された運転者固有の特性に基づいて、運転支援制御を行う運転支援制御手段と、
    前記運転支援制御手段の制御指令に基づいて、運転支援作動を行う運転支援アクチュエータと、
    を備え、
    前記運転支援制御手段を、運転者のステアリング操舵角に対する操行輪の転舵角の関係を変更可能な可変舵角制御手段とし、
    前記運転支援制御手段は、前記運転者の操舵角速度が、運転者の反応時間に基づいて設定された所定値以上のときは、緊急回避支援制御を実行することを特徴とする運転支援装置。
JP2004317662A 2004-11-01 2004-11-01 運転者特性値取得装置及び運転支援装置 Expired - Fee Related JP4585275B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004317662A JP4585275B2 (ja) 2004-11-01 2004-11-01 運転者特性値取得装置及び運転支援装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004317662A JP4585275B2 (ja) 2004-11-01 2004-11-01 運転者特性値取得装置及び運転支援装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006123845A JP2006123845A (ja) 2006-05-18
JP4585275B2 true JP4585275B2 (ja) 2010-11-24

Family

ID=36718971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004317662A Expired - Fee Related JP4585275B2 (ja) 2004-11-01 2004-11-01 運転者特性値取得装置及び運転支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4585275B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100896013B1 (ko) 2007-12-28 2009-05-11 자동차부품연구원 차량의 능동 조향 시스템 및 그 방법
CN103149027A (zh) * 2013-03-11 2013-06-12 河南科技大学 一种车辆传动系统试验方法及实施该方法的试验台
JP6341137B2 (ja) 2015-04-08 2018-06-13 トヨタ自動車株式会社 車両の運転支援制御装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000079855A (ja) * 1998-09-04 2000-03-21 Toyota Motor Corp 運転者固有データ処理装置
JP2001357498A (ja) * 2000-06-15 2001-12-26 Mazda Motor Corp 車両用情報提供装置
JP2002195063A (ja) * 2000-12-22 2002-07-10 Toyota Motor Corp 運転支援装置
JP2003051095A (ja) * 2001-08-07 2003-02-21 Mazda Motor Corp 自動車の制御ゲイン変更用サーバ、自動車の制御ゲイン変更方法、及び、自動車の制御ゲイン変更用プログラム
JP2004025916A (ja) * 2002-06-21 2004-01-29 Nissan Motor Co Ltd 車線逸脱防止装置
JP2004118657A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Nissan Motor Co Ltd 車両用運転操作補助装置、車両用運転操作補助方法、およびその方法を適用した車両

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2639179B2 (ja) * 1990-06-19 1997-08-06 日産自動車株式会社 車両の運転操作補償装置
JP3982011B2 (ja) * 1997-06-24 2007-09-26 三菱ふそうトラック・バス株式会社 車両の横転防止装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000079855A (ja) * 1998-09-04 2000-03-21 Toyota Motor Corp 運転者固有データ処理装置
JP2001357498A (ja) * 2000-06-15 2001-12-26 Mazda Motor Corp 車両用情報提供装置
JP2002195063A (ja) * 2000-12-22 2002-07-10 Toyota Motor Corp 運転支援装置
JP2003051095A (ja) * 2001-08-07 2003-02-21 Mazda Motor Corp 自動車の制御ゲイン変更用サーバ、自動車の制御ゲイン変更方法、及び、自動車の制御ゲイン変更用プログラム
JP2004025916A (ja) * 2002-06-21 2004-01-29 Nissan Motor Co Ltd 車線逸脱防止装置
JP2004118657A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Nissan Motor Co Ltd 車両用運転操作補助装置、車両用運転操作補助方法、およびその方法を適用した車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006123845A (ja) 2006-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10343718B2 (en) Driver assistance system for vehicle
JP5130638B2 (ja) 回避操作算出装置、回避制御装置、各装置を備える車両、回避操作算出方法および回避制御方法
JP5255988B2 (ja) 操舵支援装置
JP4702398B2 (ja) 運転支援装置
JP4349210B2 (ja) 運転支援装置
JP6237256B2 (ja) 車速制御装置
JP5272448B2 (ja) 車両用運転支援装置及び車両用運転支援方法
JP4226455B2 (ja) 運転意図推定装置、車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備えた車両
US20130124041A1 (en) Method for assisting a driver of a vehicle during a driving maneuver
JP7188075B2 (ja) 運転支援システム
JP2009120116A (ja) 車両衝突回避支援装置
JP2009096349A (ja) 車両用運転支援装置
JP5342208B2 (ja) 操舵支援装置
US11772636B2 (en) Parking assist apparatus and a method of controlling the parking assist apparatus
JP5023869B2 (ja) 車両用運転操作支援装置、および車両用運転操作支援方法
WO2018189912A1 (ja) 車両制御方法及び車両制御装置
JP4853068B2 (ja) 車両用支援制御装置
EP4049916A1 (en) Vehicle control method, vehicle control system, and vehicle
JP2007038766A (ja) 車両用操舵装置
JP2007022232A (ja) 車両操作支援装置
JP4852851B2 (ja) 運転意図推定装置、車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備えた車両
JP4816680B2 (ja) 運転支援装置
JP5282590B2 (ja) 車両用運転支援装置および車両用運転支援方法
JP4585275B2 (ja) 運転者特性値取得装置及び運転支援装置
JP5203865B2 (ja) 操舵支援装置

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20041130

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070827

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100831

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100903

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4585275

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20170910

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees