JP4583936B2 - 荷電粒子ビーム装置及び荷電粒子ビーム装置の制御方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム装置及び荷電粒子ビーム装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子ビーム描画装置等の荷電粒子ビーム装置及び荷電粒子ビーム装置の制御方法に関する。
電子ビーム描画装置等の荷電粒子ビーム装置においては、真空雰囲気とされた試料室内に配置された試料に電子ビーム等の荷電粒子ビームを照射し、これにより試料に対して所定の処理を施している。以下に、荷電粒子ビーム装置として、電子ビーム描画装置の例を用いて説明する。
電子ビーム描画装置では、試料室内のステージ上に載置された描画材料であるマスク基板等の試料に対して電子ビームの照射を行い、これにより描画処理を行っている。具体的には、試料上に電子ビームを走査して、所定パターンの描画を行っている。
ここで、図1に、電子ビーム描画装置の一般的な構成を示す。同図において、1は電子ビームを放出するための電子銃である。この電子銃1から放出された電子ビーム7は、電子光学系18を介して、試料室(図示せず)内のステージ8上に載置された試料9に照射される。
詳細に説明すると、電子銃1から試料9に向けて放出された電子ビーム7は、ブランキング電極2を通過して、第1のアパーチャ板5に到達する。第1のアパーチャ板5には、方形状の第1のアパーチャ(開口)が形成されている。第1のアパーチャ板5に到達した電子ビーム7の一部は、第1のアパーチャを通過し、その後、成形電極3を介して第2のアパーチャ板6に到達する。
第2のアパーチャ板6には、方形状の第2のアパーチャ(開口)が形成されている。第2のアパーチャ板6に到達した電子ビーム7の一部は、第2のアパーチャを通過し、位置決め電極4を通過して、ステージ8上もしくはステージ8に載置された試料9上に照射される。
位置決め電極4は、ステージ8上及びステージ8に載置された試料9上での電子ビーム7の照射位置を制御するための偏向用電極である。位置決め電極4による偏向作用により、電子ビーム7がステージ8上の所定箇所もしくは試料9上を走査する。
このような電子ビーム描画装置においては、高精度で安定した電子ビーム7を試料9上に照射する必要がある。このため、試料9に対する描画処理を行う前に、当該装置によって、ステージ8上での電子ビーム7の照射位置の校正及び電子ビーム7のサイズの校正が行われる。
この場合、図1に示すごとく、ステージ8上での所定箇所(試料9が載置される領域から外れた位置)に基準パターンを備えたマーク部10を設けておく。そして、位置決め電極4による偏向作用により、電子ビーム7がマーク部10の基準パターンを走査するように、電子ビーム7を偏向する。
電子ビーム7がマーク部10を走査すると、マーク部10から2次電子もしくは反射電子等の被検出電子11が発生する。この被検出電子11は、試料室内に設けられた電子検出器12により検出される。電子検出器12は、被検出電子11の検出結果に基づいて検出信号を出力する。
この検出信号は、プリアンプ13により増幅されてA/D変換器14に送られる。A/D変換器14は、増幅された検出信号をデジタル信号に変換し、変換後の検出信号はバスライン15を介して演算制御部16に送られる。
演算制御部16は、電子ビーム7による上記走査に対応して取得されるデジタル化された検出信号から、当該走査に基づく輝度データを作成する。作成された輝度データは、記憶部17に格納される。
ブランキング電極2、成形電極3、及び位置決め電極4は、それぞれ対応する駆動部2a〜4aにより駆動される。これら駆動部2a〜4aは、D/A変換器及び増幅器を備えている。そして、各D/A変換器の入力側はバスライン15に接続されているとともに、各D/A変換器からの出力は増幅器により増幅されて対応する電極2〜4に供給される。
演算制御部16は、駆動部2a〜4aの制御を行う。この結果、ブランキング電極2、成形電極3、及び位置決め電極4は、それぞれ対応する各駆動部2a〜4aを介して演算制御部16により駆動制御されることとなる。
ここで、上述した電子ビーム7の走査に基づく輝度データの作成について、図2を参照してさらに詳述する。ここで、図2は、電子ビーム7がマーク部10を走査する状態を示す図である。
同図において、電子ビーム7は、ステージ8(図1参照)上に設けられたマーク部10を矢印A方向に移動して走査する。マーク部10には、当該走査方向に直交するように伸長した部分を備える基準パターン10aが形成されている。
このようなマーク部10を電子ビーム7により走査し、当該マーク部10から発生した被検出電子11を電子検出器12により検出すると、演算制御部16は図3に示すような輝度信号波形を輝度データとして作成する。この輝度信号波形のデータは、記憶部17に格納される。
また、演算制御部16は、当該輝度信号波形の特徴(電子ビーム7の断面中心部及びエッジ部)を抽出し、これと位置決め電極4を駆動する駆動部4aに供給したデータ(偏向信号)との対応付けを行う。これにより、偏向信号とステージ8上での電子ビーム7の位置との関係が測定される。その後の電子ビーム7による試料9への描画処理時において、演算制御部16は、この測定結果に基づいて当該駆動部4aに供給する偏向信号の補正を行い、試料9上での電子ビーム7の位置を正確に制御することができる。
このように、ステージ8上での電子ビーム7の照射位置の測定を実行した後に、電子ビーム7による試料9への描画処理を行っているが、電子ビーム7の測定をより正確に行うためには、電子ビーム7の走査時における偏向動作の分解能を細かくする必要がある。一方、試料9への描画処理を高速で行うためには、電子ビーム7の走査時における偏向領域を大きくする必要がある。
ここで、目的に応じて電子ビームによる高精度描画と高速描画とを切り換えて行うことができる電子ビーム描画装置として、例えば特許文献1に開示されたものがある。
特開2000−182922号公報
上述のごとく、ステージ上での電子ビームの照射位置の測定をより正確に行うためには、電子ビームの偏向動作の分解能を細かくする必要がある。また、試料への描画処理を高速で行うためには、電子ビームの偏向動作の偏向領域を大きくする必要がある。
従来技術においては、電子ビームの照射位置の測定時においても、描画処理時における電子ビームの偏向動作を行うための駆動部により、電子ビームの偏向動作を行っている。従って、当該測定時においては、描画処理時での電子ビームの偏向動作の分解能と同一の分解能により電子ビームの偏向動作を行うこととなる。
よって、当該測定の際には、描画処理時における電子ビームの偏向動作の分解能に制限されることとなり、当該分解能よりも細かい高分解能とした電子ビームの偏向動作を行うことができなかった。この結果、ステージ上での電子ビームの照射位置の測定をより正確に行うことができなかった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、ステージ上での電子ビームの照射位置の測定時において、電子ビームの偏向動作の分解能を細かくすることにより、当該測定をより正確に行うことができる荷電粒子ビーム装置及び荷電粒子ビーム装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明に基づく荷電粒子ビーム装置は、荷電粒子ビーム源と、荷電粒子ビーム源から試料に向けて放出された荷電粒子ビームを偏向し、これにより試料上で荷電粒子ビームを走査するための偏向器と、試料を載置すると共に試料の移動を行うステージと、これら荷電粒子ビーム源、偏向器、及びステージの動作を制御する制御部とを備える荷電粒子ビーム装置において、偏向器は、主偏向器及び副偏向器を備えているとともに、主偏向器及び副偏向器には、それぞれ第1のスイッチ手段及び第2のスイッチ手段を介して高分解能駆動部及び低分解能駆動部が接続されており、制御部は、ステージ上での荷電粒子ビームの照射位置の測定を行う際には高分解能駆動部からの出力を主偏向器に供給するとともに低分解能駆動部からの出力を副偏向器に供給し、また試料上での荷電粒子ビームの走査を行う際には高分解能駆動部からの出力を副偏向器に供給するとともに主偏向器への偏向動作信号の供給を停止するように第1及び第2のスイッチ手段の制御を行い、これにより荷電粒子ビームの偏向動作の分解能を切り換えることを特徴とする。
本発明においては、制御部により、ステージ上での荷電粒子ビームの照射位置を測定する際での偏向器による荷電粒子ビームの偏向動作の分解能を、試料上に荷電粒子ビームを走査する際での偏向器による荷電粒子ビームの偏向動作の分解能に対して高分解能となるように切り換える。
これにより、ステージ上での荷電粒子ビームの照射位置の測定時において、荷電粒子ビームの偏向動作の分解能を細かくすることができ、当該測定をより正確に行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明における実施の形態について説明する。図4は、本発明における荷電粒子ビーム装置を示す概略構成図である。当該荷電粒子ビーム装置は、電子ビーム描画装置の構成を備えている。なお、同図において、図1に示す構成要素と同一の構成要素には同一の番号を付して図示している。
図4において、1は電子ビームを放出するための電子銃である。この電子銃1から放出された電子ビーム7は、電子光学系18を介して、試料室(図示せず)内のステージ8上に載置された試料9に照射される。この試料9は、描画材料となるマスク基板等である。
詳細に説明すると、電子銃1から試料9に向けて放出された電子ビーム7は、ブランキング電極2を通過して、第1のアパーチャ板5に到達する。第1のアパーチャ板5には、方形状の第1のアパーチャ(開口)が形成されている。第1のアパーチャ板5に到達した電子ビーム7の一部は、第1のアパーチャを通過し、その後、成形電極3を介して第2のアパーチャ板6に到達する。
第2のアパーチャ板6には、方形状の第2のアパーチャ(開口)が形成されている。第2のアパーチャ板6に到達した電子ビーム7の一部は、第2のアパーチャを通過し、位置決め電極(偏向器)4を通過して、ステージ8上もしくはステージ8に載置された試料9上に照射される。
位置決め電極4は、ステージ8上及びステージ8に載置された試料9上での電子ビーム7の照射位置を制御するための偏向用電極である。位置決め電極4による偏向作用により、電子ビーム7がステージ8上の所定箇所もしくは試料9上を走査する。
ここで、ブランキング電極2及び成形電極3は、それぞれ対応する駆動部2a,3aにより駆動される。これら駆動部2a,3aは、それぞれD/A変換器及び増幅器を備えている。そして、各D/A変換器の入力側はバスライン15に接続されているとともに、各D/A変換器からの出力は増幅器により増幅されて対応する電極2,3に供給される。
また、位置決め電極4には、スイッチ手段23を介して、第1の駆動部21と第2の駆動部22とが選択的に接続されている。ここで、第1の駆動部21は測定用駆動部となっており、また第2の駆動部22は描画用駆動部となっている。すなわち、第1の駆動部21は、ステージ8上での電子ビーム7の測定を行うときに選択されて使用される駆動部である。一方、第2の駆動部22は、電子ビーム7による試料9の描画処理を行うときに選択的されて使用される駆動部である。
これら第1及び第2の駆動部21,22には、それぞれD/A変換器及び増幅器を備えられている。そして、各D/A変換器の入力側はバスライン15に接続されているとともに、各D/A変換器からの出力は対応する増幅器により増幅される。
このようにして増幅された各出力は、第1及び第2の駆動部21,22からの出力として、スイッチ手段23に供給される。スイッチ手段23は、第1の駆動部21からの出力若しくは第2の駆動部22からの出力のうちの何れか一方を選択し、選択した出力を位置決め電極4に供給する。本発明においては、位置決め電極4、第1の駆動部21、第2の駆動部22、及びスイッチ手段23により、電子ビーム7の位置決めを行う偏向機構24が構成される。
ここで、第1の駆動部21は、ステージ8上での電子ビーム7の照射位置の測定を行う際に位置決め電極4に供給される第1の偏向動作信号を出力する。また、第2の駆動部22は、試料9上での電子ビーム7の走査を行う際に位置決め電極4に供給される第2の偏向動作信号を出力する。
そして、電子ビーム7の当該測定を行う際に位置決め電極4に供給される第1の偏向動作信号に基づいて実行される電子ビーム7の偏向動作の分解能は、電子ビーム7による試料9の描画処理の際に供給される第2の偏向動作信号に基づいて実行される電子ビーム7の偏向動作の分解能よりも高分解能となるようになっている。これら2つの偏向動作は、スイッチ手段23により選択的に切り換えられる。
本発明においては、例えば、第1の駆動部21から供給される第1の偏向動作信号に基づいて実行される電子ビーム7の偏向動作の分解能は0.1nmとされ、このときの最大偏向距離は10μmとされる。また、第2の駆動部22から供給される第2の偏向動作信号に基づいて実行される電子ビーム7の偏向動作の分解能は1nmとされ、このときの最大偏向距離は1mmとされる。
さらに、バスライン15には、演算制御部16が接続されている。演算制御部16は、各駆動部2a,3aの制御を行う。これにより、ブランキング電極2及び成形電極3は、それぞれ対応する各駆動部2a,3aを介して演算制御部16により駆動制御される。なお、演算制御部16には、記憶部17が接続されている。
また、演算制御部16は、第1及び第2の駆動部21,22の制御を行う。これにより、位置決め電極4は、スイッチ手段23により選択された第1の駆動部21若しくは第2の駆動部22を介して演算制御部16により駆動制御される。なお、このときスイッチ手段23は、演算制御部16により制御されている。
そして、試料室内には、電子検出器12が設けられている。この電子検出器12は、電子ビーム7が照射(走査)されたステージ8若しくは試料9から発生した2次電子又は反射電子等の被検出電子11を検出する。そして、電子検出器12は、被検出電子11の検出結果に基づいて検出信号を出力する。
この検出信号は、プリアンプ13により増幅されてA/D変換器14に送られる。A/D変換器14は、増幅された検出信号をデジタル信号に変換し、変換後の検出信号はバスライン15を介して演算制御部16に送られる。
演算制御部16は、電子ビーム7の走査に対応して取得されるデジタル化された検出信号から、当該走査に基づく輝度データを作成する。作成された輝度データは、記憶部17に格納される。
このような構成からなる荷電粒子ビーム装置(電子ビーム描画装置)において、試料9に対する描画処理を行う前に、当該装置によって、ステージ8上での電子ビーム7の照射位置の校正及び電子ビーム7のサイズの校正が行われる。
この場合、ステージ9上での所定箇所(試料9が載置される領域から外れた位置)に設けられたマーク部10の基準パターンを走査するように、電子ビーム7を偏向する。このときの基準パターンの形状等は、前述した図2に示す基準パターン10aと同様である。
このとき、演算制御部16は、スイッチ手段23を制御し、第1の駆動部21から出力される第1の偏向動作信号を位置決め電極4に供給されるようにする。これにより、電子ビーム7の偏向動作の分解能は、後述する描画処理時における偏向動作の分解能よりも高分解能とされる。電子ビーム7は、位置決め電極4により偏向され、ステージ9に設けられたマーク部10を走査する。
電子ビーム7によりマーク部10が走査されると、このマーク部10から2次電子又は反射電子等の被検出電子が発生する。この被検出電子11は、電子検出器12により検出される。そして、電子検出器12は、被検出電子11の検出結果を出力し、この検出結果に基づいて演算制御部16は、輝度信号波形を輝度データとして作成する。この輝度信号波形のデータは、記憶部17に格納される。
さらに、演算制御部16は、当該輝度信号波形の特徴(電子ビーム7の断面中心部及びエッジ部)を抽出し、これと位置決め電極4を駆動する第1の駆動部21に供給したデータ(偏向信号)との対応付けを行う。これにより、第1の駆動部に供給される偏向信号とステージ8上での電子ビーム7の位置との関係が測定される。
このとき、第1の駆動部からスイッチ手段23を介して位置決め電極4に供給される第1の偏向動作信号に基づいて実行される電子ビーム7の偏向動作の分解能は、電子ビーム7による試料9の描画処理の際に供給される第2の偏向動作信号に基づいて実行される電子ビーム7の偏向動作の分解能よりも高分解能となっている。よって、演算制御部16により作成される輝度信号波形も高分解能に基づいたものとなっており、電子ビーム7の測定をより正確に行うことができる。
その後、演算制御部16は、スイッチ手段23を制御して、第2の駆動部22から出力される第2の偏向動作信号を位置決め電極4に供給されるようにする。これにより、電子ビーム7による試料9への描画処理が行われる。なお、このとき、演算制御部16から第2の駆動部22に供給される偏向信号は、上述した第1の駆動部に供給される偏向信号とステージ8上での電子ビーム7の位置との関係に基づいて補正されている。
このように、本発明においては、制御部16により、ステージ8上での電子ビーム7の照射位置を測定する際での偏向機構24による電子ビーム7の偏向動作の分解能を、試料9上に電子ビーム7を走査する際での偏向機構24による電子ビーム7の偏向動作の分解能に対して高分解能となるようにスイッチ手段23を介して切り換える。
これにより、ステージ8上での電子ビーム7の照射位置の測定時において、電子ビーム7の偏向動作の分解能を細かくすることができ、当該測定をより正確に行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。以下に、本発明の変形例について説明する。
図5は、本発明における一の変形例の要部を示す概略構成図である。同図において、34は、当該変形例における偏向機構である。この偏向機構34は、位置決め電極(偏向器)4、駆動部31、増幅器32、及びスイッチ手段33を備えている。位置決め電極4には、駆動部31からの出力と、当該出力を増幅する増幅器32からの出力とがスイッチ手段33を介して接続されている。増幅器32は、例えば10倍の増幅倍率に設定されている。
そして、演算制御部16(図4参照)は、ステージ8上での電子ビーム7の照射位置の測定を行う際には駆動部31からの出力を位置決め電極4に供給し、また試料9上での電子ビーム7の走査を行う際には増幅器32からの出力を位置決め電極4に供給するように、スイッチ手段33の制御を行う。これにより、電子ビーム7の偏向動作の分解能を切り換えることができる。このとき、電子ビーム7の当該測定時には、電子ビーム7の偏向動作の分解能を1/10とすることができ、こでにより高分解能を実現することができる。
さらに、本発明における他の変形例について、図6を参照して説明する。ここで、図6は、本発明における他の変形例の要部を示す概略構成図である。同図において、45は、当該変形例における偏向機構である。この偏向機構34は、高分解能駆動部41、低分解能駆動部42、第1のスイッチ手段43、第2のスイッチ手段44、主偏向器46、及び副偏向器47を備えている。
ここで、副偏向器47の電極寸法は、主偏向器46の電極寸法に対して小さくなっており、同じ駆動電圧を印加しても電子ビーム7の偏向移動は小さくなるようになっている。例えば、主偏向器46の偏向感度は1mm/100V(1nmあたり0.1mV)とし、副偏向器47の偏向感度は10μm/10V(1nmあたり1mV)とする。
主偏向器46及び副偏向器47には、それぞれ第1のスイッチ手段43及び第2のスイッチ手段44を介して、高分解能駆動部41及び低分解能駆動部42が接続されている。
そして、演算制御部16(図4参照)は、ステージ8上での電子ビーム7の照射位置の測定を行う際には、第1及び第2のスイッチ手段43,44を制御し、各スイッチを接点1側に接触させる。これにより、高分解能駆動部41からの出力が主偏向器46に供給されるとともに、低分解能駆動部42からの出力が副偏向器47に供給される。
また、演算制御部16は、描画処理時において試料9上での電子ビーム7の走査を行う際には、第1及び第2のスイッチ手段43,44を制御し、各スイッチを接点2側に接触させる。これにより、高分解能駆動部41からの出力が副偏向器47に供給されるとともに、主偏向器46への偏向動作信号の供給を停止される。なお、スイッチ手段43における接点2は接地されている。これにより、電子ビーム7の偏向動作の分解能を切り換えることができる。
上記各変形例においても、制御部16により、ステージ8上での電子ビーム7の照射位置を測定する際での偏向機構による電子ビーム7の偏向動作の分解能を、試料9上に電子ビーム7を走査する際での偏向機構による電子ビーム7の偏向動作の分解能に対して高分解能となるようにスイッチ手段を介して切り換えている。
これにより、ステージ8上での電子ビーム7の照射位置の測定時において、電子ビーム7の偏向動作の分解能を細かくすることができ、当該測定をより正確に行うことができる。
電子ビーム描画装置の一般的な構成を示す概略構成図である。 電子ビームがマーク部を走査する状態を示す図である。 輝度信号波形を示す図である。 本発明における荷電粒子ビーム装置を示す概略構成図である。 本発明における一の変形例の要部を示す概略構成図である。 本発明における他の変形例の要部を示す概略構成図である。
符号の説明
1…電子銃(荷電粒子ビーム源)、2…ブランキング電極、3…成形電極、4…位置決め電極(偏向器)、5…第1のアパーチャ板、6…第2のアパーチャ板、7…電子ビーム(荷電粒子ビーム)、8…ステージ、9…試料、10…マーク部、16…演算制御部、21…第1の駆動部、22…第2の駆動部、23…スイッチング手段

Claims (1)

  1. 荷電粒子ビーム源と、荷電粒子ビーム源から試料に向けて放出された荷電粒子ビームを偏向し、これにより試料上で荷電粒子ビームを走査するための偏向器と、
    試料を載置すると共に試料の移動を行うステージと、これら荷電粒子ビーム源、
    偏向器、及びステージの動作を制御する制御部とを備える荷電粒子ビーム装置において、偏向器は、主偏向器及び副偏向器を備えているとともに、主偏向器及び副偏向器には、それぞれ第1のスイッチ手段及び第2のスイッチ手段を介して高分解能駆動部及び低分解能駆動部が接続されており、制御部は、ステージ上での荷電粒子ビームの照射位置の測定を行う際には高分解能駆動部からの出力を主偏向器に供給するとともに低分解能駆動部からの出力を副偏向器に供給し、また試料上での荷電粒子ビームの走査を行う際には高分解能駆動部からの出力を副偏向器に供給するとともに主偏向器への偏向動作信号の供給を停止するように第1及び第2のスイッチ手段の制御を行い、これにより荷電粒子ビームの偏向動作の分解能を切り換えることを特徴とする荷電粒子ビーム装置。
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