JP4583932B2 - 補助ブレーキのための空圧サーボモータ及びその製造方法及び製造装置 - Google Patents
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Description
補助割合とは、制御ロッドに加わる入力に対する押圧ロッドでの出力の割合を意味する。また、いわゆる快適運転(comfort driving)が考慮される限り、そのような時の緊急ブレーキ動作は著しく稀であり、大きな補助割合を恒常的に準備しておく必要な無い。
本発明の他の目的は、決められたジャンプ高さ(jump height)を有する緊急ブレーキ補助装置に取り付けられるサーボモータを提供することである。
本発明の他の主題は、前記第1手段が前記反力ピストンと環状リングのそれぞれの後面を含む平面との間の所定値を、隙間に設定できることを特徴とするサーボモータである。
本発明の他の主題は、前記第1手段が、前記環状リングと一体的に構成され前記環状リングの前面から軸方向前方に延びるリング状突起からなることを特徴とするサーボモータである。
本発明の他の主題は、前記第2手段は、前記ケージの閉鎖第1端部の軸方向位置を反力ピストンに対して変更するように、緊急ブレーキ補助装置内部に収容されていることを特徴とするサーボモータである。
本発明の他の特徴によれば、そのようなサーボモータは、前記第2手段が、環状リングと一体で形成され、前記ケージの内側支承面に向かって環状リングの前面から軸方向に延びるリング状突起からなることを特徴とする。
本発明の他の主題は、前記キャップがリング状延長部によるスリーブと連結されており、前記リング状延長部は前記第2手段を構成するリング状突起に対して半径方向外側に配置されており、塑性変形により前記キャップの前面に折り畳むことができることを特徴とするサーボモータである。
取り決めとして、要素の後方部は制御ロッドの方向に面している要素の部分として引用し、前方部は押圧ロッドの方向に面している要素の部分を意味する。「塑性変形可能要素」とは、製造工程の途中で小さな力が加わることによって、形状が変化するような要素を意味し、そのような形状は装置に要素が一旦取り付けられることによって示す最終的な形状であり、それは構成要素の一片であり、従ってその要素はもはや永久にそれを変形させるような応力が加わらない。
装置Dは反力ディスク32のためのハウジングを構成し、長手方向に延びる略U形状のケージ(cage)38を備え、そのU形状底部は押圧ロッド36と固定的に接続されている。例えば螺旋バネ40のような弾性手段は、ケージ38の底部の背面41と浮動要素42又は反力ピストンとの間に圧縮状態で取り付けられ、反力ピストン42を取り囲んでケージ38に対して固定的に取り付けられた環状リング44と恊働して、U形状の後方開放端を閉じる。
環状リング44の後面50に対する反力ピストンの後面52の位置は、面52と50を含んでいる平面の間の間隔j(図示略)によって画成され、それはサーボモータのジャンプ高さの決定に関与する。以下に続く説明において、後面52、50の位置決めについて言及する場合、それはこれらの面を含む平面の間の距離が0〜0.3mmの範囲であることを意味する。
リング44は、例えばひだを入れる(crimping)ことによって、ケージ38と一体に形成されるが、接着剤による接着も考えられる。
ブレーキペダルに加わるブレーキ力が、バネ40の応力値よりも小さな反力ディスクでの力に対応する所定の値Fpよりも小さい場合、反力ピストン42は環状リング44に対して止まっており、反力は良く知られた態様で分配器プランジャに伝達される。ブレーキペダルに加わるブレーキ力が、バネ40の応力値よりも大きい反力ディスクでの力に対応する所定の値Fpよりも大きい場合、反力ピストン42は押圧ロッド36の方向に移動し、こうして反力ディスク34を押し出すことができ、反力ディスク内での応力分配を変更し、補助割合の増大をもたらす。
サーボモータのジャンプの値は、環状リング44と反力ピストン42それぞれの後面50,52の間の軸方向隙間jを調整することによって調整される。
図5、6は、第1手段68の後面52と50の間の隙間Jがどのように調整されるかを説明するものであり、第1手段はリング状の突起からなり、第1の実施例(図5)に係るフランジ60の後面62に設けられるか、或いは第2の実施例(図6)に係る環状リング44の前面66に設けられ、そのような突起は軸線Xに沿ってそれぞれ後方若しくは前方に向かって延びている。
また、リング状の突起は、熟考されたように面62、66の間に配置される個別のスリーブからなる。
第2の実施例に関しては、図6に示すように、環状リングはスリーブ381と一体に形成され、その場合、反力ピストン42はキャップ382によって閉じられる前に、スリーブ381の長手方向前方端を通して取り付けられる。
環状リング44の後面50と反力ピストン22の後面52との位置決めのための隙間jが、第1の塑性的変形可能手段の塑性変形、より詳しくはそれの軸方向延長部の短縮によって所定値Vjに設定される第1工程Aと、
バネの応力chが第2の塑性変形可能手段74の変形、より詳しくはそれの軸方向延長部の短縮によって、所定値Vchに設定される第2工程Bとからなる。
第2の要素204は、有底内孔からなる受入れ空洞208を備え、その内径は有利な態様では実質的に大直径部の一部の直径に等しく、従って横断方向保持手段を形成する。
軸線Xに垂直で内孔214の開放端の周りに設けられた押圧面210は、フランジの前面64と恊働する。第2の要素204は、矢印Fで示すように動かされた場合に、第1の要素68を変形させるように長手方向軸線Xに沿って移動できる。
リング44は、リングの後面50がプラテンに接触するようにプラテン206上に置かれ、
反力ピストン42は、後面52がプラテン206に対向するように、リング44内に挿入され、
第2の要素204は、例えば軸線Xに沿った滑り移動によって反力ピストン42に関して配置され、
第2の要素204は、矢印で示すように、第2の要素204の面212がフランジの面64に接触するように軸方向に移動し、その結果第1の要素68は、反力ピストン42の後面52がプラテン206に接触するまで軸方向変形を受ける。そのような接触は、例えば力の測定によって成し遂げられ、その値はフランジの塑性変形の値と反力ピストンの塑性変形の値の間の範囲でなければならず、
そして、第2の要素204は、リング44とピストン42からなる組立体を持ち出すように、矢印Fについて軸方向後方に動かされる。
図8は、本発明に係るプロセスの工程Bを実行するための装置BBを示している。軸線Xを有するそのような装置は、固定された第3の要素302と、第3の要素302の近くに引き込むように軸線Xに沿って並行移動できる第4の要素304を備えている。
例えば、押圧面308は管状スリーブ310の長手方向端部を構成し、その内径d310はケージ38の小直径部46ととにかく等しいか、より好ましいのは等しく、これによりケージ38に対する軸線Xに沿った第4の要素304の並行移動のための案内手段を形成する。
装置Dは、リング44の後面50が第3の要素302上に停止するように第3の要素上に置かれ、これにより力センサが反力ピストンに接触するようにし、
第4の要素304は、例えば、小直径部d46について軸線Xに沿って滑り移動によって配置され、
隙間kが反力ピストン42の後面52と要素306の前面との間に作られ、
そして、第4の要素304は、第4の要素304の面308がケージ38の後方支承面49に接触するように、矢印で示すように軸方向へ動かされ、その結果、第2手段74は、力センサが反力ピストン42を介してVchに等しいバネ負荷を測定するまで変形し、
第4の要素304は、リング44とピストン42からなる組立体を持ち出すように、矢印に対して軸方向後方に動かされる。
従って、本発明は緊急ブレーキ補助装置に取り付けられる補助ブレーキのための空圧サーボモータを提供するものであり、その起動は正確な態様で決定される。その他、本発明は高精度なサーボモータのジャンプ高さの設定も可能とする。
Claims (17)
- 補助ブレーキのための空圧サーボモータであって、
長手方向軸線Xを有して、内部に低圧チャンバ10と可変圧チャンバ8とが空圧ピストン18を中央部分に支承する可動仕切壁12によって気密状態で画成されたケーシング2と、
前記空圧ピストン18の後方部分に配置され作動ロッド27によって制御される三方弁20であって、この三方弁は前記低圧チャンバ10と可変圧チャンバ8との間を再平衡させるための弁22と前記可変圧チャンバ8への高圧供給源のための弁24とを備え、この供給弁は分配器プランジャ28の長手方向第1端部によって支承され作動ロッド27の長手方向端部を受け取る弁座を備え、前記分配器プランジャ28は前記長手方向第1端部に対して反対方向の長手方向第2端部に、長手方向軸線Xと垂直でブレーキ動作の際に反力ディスク32の面と接触するフィンガ部材30を有し、前記反力ディスクはマスターシリンダ作動のための押圧ロッド36と一体となったハウジング34内に収容されており、前記ハウジング34はケージ38に取り付けられた空圧ブレーキ補助装置Dを備えており、その閉じた長手方向第1端部は前記押圧ロッド36と一体になると共にその開いた長手方向第2端部は前記ケージ38と一体となった環状リング44及び長手方向軸線Xに沿ってリング44内を滑り移動できるように取り付けられた反力ピストン42によって閉じられ、前記ピストンは予応力chを有しその後方端において前記ケージ38の閉じた第1端部に当接する弾性手段40によってリング44に対して対応保持されており、前記環状リング44及び反力ピストン42の後面50、52からなる領域はそれぞれ、前記反力ディスクの前記ハウジング34の長手方向前方端を構成しており、
前記装置は、ブレーキ特性の調整のための第1及び第2の塑性的変形可能手段68、74を備えている
ことを特徴とする空圧サーボモータ。 - 前記弾性手段40は螺旋バネであることを特徴とする請求項1に記載のサーボモータ。
- 前記第1の塑性的変形可能手段68は前記反力ピストン42と環状リング44のそれぞれの後面52、50を含む平面との間の所定値Vjを、隙間jに設定できることを特徴とする請求項1又は2に記載のサーボモータ。
- 前記第1の塑性的変形可能手段68は前記環状リング44の前面66と前記反力ピストン42の本体の周辺から半径方向外側に延びるフランジ60の後面62との間に配置されることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のサーボモータ。
- 前記第1の塑性的変形可能手段68は、カラー部材からなることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のサーボモータ。
- 前記第1の塑性的変形可能手段68は、前記環状リング44と一体的に構成され前記環状リングの前面66から軸方向前方に延びるリング状突起からなることを特徴とする請求項4に記載のサーボモータ。
- 前記第1の塑性的変形可能手段68は、前記フランジ60と一体的に構成され前記フランジ60の前面62から軸方向後方に延びるリング状突起からなることを特徴とする請求項4に記載のサーボモータ。
- 前記第2の塑性的変形可能手段74は、弾性手段40の所定値Vchを応力chに設定できることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のサーボモータ。
- 前記第2の塑性的変形可能手段74は、前記ケージ38の閉鎖第1端部の軸方向位置を反力ピストン42に対して変更するように、緊急ブレーキ補助装置D内部に収容されていることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載のサーボモータ。
- 前記第2の塑性的変形可能手段74は、環状リング44の前面66と前記ケージ38の内側支承面47の後面との間に配置されるカラーからなることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載のサーボモータ。
- 前記第2の塑性的変形可能手段74は、環状リング44と一体で形成され、前記ケージ38の内側支承面47に向かって環状リングの前面66から軸方向に延びるリング状突起からなることを特徴とする請求項9に記載のサーボモータ。
- 前記ケージ38は、前記押圧ロッド36と一体となったキャップ382によって長手方向前方第1端部383が閉じられたスリーブ381を備え、前記第2の塑性的変形可能手段74は、前記スリーブ381の長手方向前方端と前記キャップ382の後面との間に配置されていることを特徴とする請求項9に記載のサーボモータ。
- 前記第2の塑性的変形可能手段74は、前記スリーブ381と一体で形成され前記キャップ382に向かって軸方向に延びるリング状突起からなることを特徴とする請求項12に記載のサーボモータ。
- 前記キャップ382がリング状延長部によるスリーブ381と連結されており、前記リング状延長部は前記第2の塑性的変形可能手段74を構成するリング状突起に対して半径方向外側に配置されており、塑性変形により前記キャップ382の前面に折り畳むことができることを特徴とする請求項12又は13に記載のサーボモータ。
- 請求項1〜14の何れか一項に係る緊急ブレーキ補助装置に取り付けられる補助ブレーキのための空圧サーボモータの製造方法であって、
前記第1の塑性的変形可能手段68が、前記反力ピストン42と環状リング44のそれぞれの後面52,50の間の所定値Vjを隙間jに設定するように、軸方向に塑性変形する第1の工程と、
前記第2の塑性的変形可能手段74が、前記弾性手段40の所定値Vchを応力chに設定するように、軸方向に塑性変形する第2の工程とを含むことを特徴とする方法。 - 請求項15に係る方法の第1の工程を実施するための装置であって、
第1要素202と、この第1要素202に対して長手方向軸線Xに沿って移動できる第2要素204とを備え、前記第1要素202は隙間jの所定値Vjを画成する基準面を有すると共に、前記第2要素204は前記反力ピストン42の前記フランジ60の前面と恊働するリング状押圧面を備えていることを特徴とする装置。 - 請求項15に係る方法の第2の工程を実施するための装置であって、
第3要素302と、この第3要素302に対して長手方向軸線Xに沿って移動できる第4要素304とを備え、前記第3要素302は前記環状リングの前面66のためのリング状支持面と前記弾性手段40によって前記反力ピストン42へかかる力の検出のための手段307とを有し、前記第4要素304は、前記弾性手段40の応力が前記所定値Vchに等しくなるように、前記第4要素304が前記第3要素302に向かって軸方向に移動している間に前記第2の塑性的変形可能手段74を塑性変形するように、前記ケージ38へ力を加えるための面を備えていることを特徴とする装置。
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