JP4581620B2 - 半導体装置製造治具及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置製造治具及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置製造治具及び半導体装置の製造方法に関するものである。
従来、半導体装置の製造方法として特許文献1に示すものがあった。
特許文献1に示す半導体装置の製造方法では、まず、粘着シートをその一面側(粘着剤側)にて剛性のある金属等よりなるリング状のフレームに固定する。次に、粘着シートの粘着力を選択的に低下させるために、粘着シートを半導体基板の機械的強度が弱い構造体に対応する開口パターンを有するマスクに貼り合わせた後に紫外線を照射する。
すると、粘着シートのマスクの開口パターンに対応する部分においては、紫外線が選択的に照射され粘着シートの粘着力が選択的に低下する。そして、露光後の粘着シートを粘着力が低下した部分と半導体装置の機械的強度が弱い構造体との位置合わせを行いつつ半導体基板に圧接する。
そして、ダイシングブレードによって半導体基板をチップ単位毎にダイシングカットした後に、粘着シートに紫外線を照射して粘着シートを半導体基板から剥離する。
特開2000−223446号公報
ところが、半導体基板には、ダイシングする際の亀裂防止などのためにダイシング領域に段差部を備えるものがある。このような半導体基板において、粘着シートを圧着すると、その段差部に粘着シートの粘着剤が残存するという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、ダイシング領域の段差部での粘着剤の残存を防止することができる半導体装置製造治具及び半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の半導体装置製造治具は、ダイシング領域の両側に段差部を備え、このダイシング領域に形成された段差部間の溝部分にてダイシングされる半導体基板に対して、一面側に設けられた粘着剤によって貼付された後に半導体基板から剥離される粘着シートを、粘着シートの一面側と反対側の他面側から圧着する半導体装置製造治具であって、粘着シートの他面と接触して着シートを半導体基板に圧着する接触部を備えており、この接触部は、ダイシング領域に形成された段差部の溝部分に対応した位置に接触部を粘着シートの他面と非接触とさせる第1の空隙部を有していることを特徴とするものである。
このように、半導体装置製造治具の半導体基板の段差部と対応する位置に空隙を設けることによって、粘着シートを半導体基板に圧着する際に、粘着シートの段差部に対応する位置には力が加わらないため段差部に粘着シートの粘着剤が入り込むことが低減される。したがって、粘着シートを半導体基板から剥離した際にもダイシング領域の段差部での粘着剤の残存を防止することができる。また、請求項2に示すように、第1の空隙は凹形状とすることができる。
また、請求項3に示す半導体装置製造治具では、第1の空隙部は、貫通孔を有することを特徴とするものである。このように第1の空隙部が貫通孔とすることによって、製造工程における紫外線などを照射にて貫通孔に対応する位置の粘着シートの粘着力が低下するので、より一層段差部での粘着剤の残存を防止することができる。
粘着シートが段差部に貼り付いてしまった場合、段差部の側壁に貼り付いた粘着シートは残存する可能性が高い。しかしながら、もし段差部の側壁に粘着シートが接触してしまった場合であっても、請求項4に示すように、第1の空隙部は、前記段差部の側壁に対応する位置を貫通孔とすることによって、粘着シートの側壁に対応する位置に紫外線が照射されることになる。したがって、粘着シートは、側壁に対応する位置の粘着力が低下し、より一層段差部での粘着剤の残存を防止することができる。さらに、請求項5に示すように、第1の空隙部を貫通孔とすることによっても、粘着シートは粘着力が低下することになり、より一層段差部での粘着剤の残存を防止することができる。
また、請求項6に記載の半導体装置製造治具では、半導体基板は、機械的強度が弱い構造体を備えるものであり、接触部は、構造体を囲う位置に設けられ、構造体に対応する位置に粘着シートと非接触となる第2の空隙部を備えることを特徴とするものである。
このように、接触部は、構造体に対応する位置に粘着シートと非接触となる第2の空隙部を備えることによって、粘着シートが接触部にて加圧され構造体に接触することが低減され、構造体を破壊することを防止することができる。
また、構造体の破壊を防止するために、粘着シートを吸引もしくは加圧して変形させることによって、構造体と非接触となる非接触部を形成する場合もありうる。このような場合、請求項7に示すように、接触部が粘着シートとの接触面の角部が面取りされた面取部を備えることによって、粘着シートの接触部の角部に接する部分に負荷がかかりにくく、粘着シートの変形が滑らかになり、安定して非接触部を作成することができる。
さらに、請求項8に記載に示すように、面取部を丸め形状とすることによって粘着シートの接触部の角部に接する部分への負担が低減し、より一層安定してキャップ部を作成することができる。また、この第2の空隙は、請求項9及び請求項10に示すように、貫通孔及び凹形状とすることができる。
また、請求項11及び請求項12に示すように、第1の空隙部及び/又は第2の空隙部を複数設けられることによって、複数の段差部や構造部を備えるような半導体基板であっても対応することができる。
また、請求項13に示す半導体装置の製造方法での作用・効果に関しては、上述の請求項1と同様であるため説明を省略する。さらに、請求項14乃至請求項16に示す半導体装置の製造方法での作用・効果に関しては、上述の請求項3乃至請求項6と同様であるため説明を省略する。
また、非接触部は、請求項17に示すように、粘着シートと製造治具とを接触させた状態において、粘着シートを加熱しながら製造治具との接触面方向から吸引することによって形成することができる。さらに、請求項18に示すように、粘着シートと製造治具とを接触させた状態において、粘着シートを加熱しながら製造治具との接触面とは反対の方向から加圧することによっても形成することができる。
また、請求項19及び請求項20に示す半導体装置の製造方法での作用・効果に関しては、上述の請求項7及び請求項8と略同様であるため説明を省略する。
粘着シートはダイシング工程の際にも、ダイシングブレードによって力が加わり粘着シートの粘着剤が段差部に入り込む可能性がある。したがって、請求項21に示すように、製造治具は、半導体基板をダイシングした後に半導体基板から取り外すことによって、粘着シートの粘着剤が段差部に入り込むことが低減され、段差部での粘着剤の残存を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における半導体装置製造治具の概略構成を示すものであり、(a)は半導体装置製造治具の平面図であり、(b)は半導体装置製造治具のA−A断面図である。図2は、本発明の第1の実施の形態における半導体装置の製造方法を説明するものであり、(a)は半導体装置製造治具貼り付け工程、(b)はUV照射工程、(c)は圧着工程、(d)はダイシング工程、(e)はUV照射工程、(f)は粘着シートの剥離後を示す断面図である。
図1(a)に示すように、半導体装置製造治具(以下、マスクとも称する)10は、接触部11、開口部12、凹部13aなどを備える。このマスク10は、静電容量型加速度センサやヨーレートセンサなどの可動部や流量センサなどのエアーブリッジ配線などのように機械的強度の低い構造体51を有する素子が形成された半導体基板50を複数の素子に分割する際に用いる治具である。さらに具体的には、マスク10は、半導体基板50を複数の素子に分割する際のダイシング工程において機械的強度の低い構造体51を研削水から保護するための粘着シート(以下、保護シートとも称する)20を半導体基板50に圧着するための治具である。
接触部11は、保護シート20と接する部分であり、保護シート20を半導体基板50に圧接する部分である。
開口部12は、本発明における第2の空隙部に相当するものである。開口部12は、マスク10を保護シート20を介して半導体基板50に載置する際に、その半導体基板50に形成される構造体51と対応する部分であり、保護シート20の構造体51と対応する部分に紫外線光(以下、UV光とも称する)を照射するための開口である。
凹部13aは、本発明における第1の空隙に相当するものである。凹部13aは、マスク10を保護シート20を介して半導体基板50に載置する際に、その半導体基板50に形成される段差部(以下、スクライブ段差とも称する)52と対応する部分であり、保護シート20の粘着剤がスクライブ段差52に入り込まないようにするためのものである。
このマスク10を用いた半導体装置の製造方法について図2を用いて説明する。まず、図2(a)に示すように、保護シート20の粘着剤側(紙面下側)がリング状のフレーム30に接するように固定する。そして、マスク10を保護シート20の粘着剤(紙面下側)とは反対側の面に接着剤(図示せず)などによって固定する。
次に、図2(b)に示すように、保護シート20のマスク10と接する面(紙面上方)からUV光を照射することによって、保護シート20の開口部12に対応する部分の粘着剤を硬化させ粘着力を低下させる。さらに、保護シート20を過熱しながらマスク10が接する面側(紙面上方)から吸引することによって保護シート20が構造体51と接触しないように、非接触部としてのキャップ21を形成する。
これにより、保護シート20の硬化した領域が半導体基板50上に形成された構造体51に触れたとしても、接着による破壊を低減することができる。さらに、キャップ21を形成することによって、半導体基板50上に形成された構造体51に保護シート20が触れる可能性も低減する。なお、キャップ21の形成に関しては、保護シート20を過熱しながらマスク10が接しない面側(紙面下方)から加圧することによって形成してもよい。
次に、図2(c)に示すように、保護シート20を半導体基板50に圧着する。この半導体基板50は、酸化膜などを介してシリコンが貼り合わされたものであり、一方のシリコンにダイシングによるシリコン表面の破損を防止するためのスクライブ段差52、静電容量型加速度センサやヨーレートセンサなどの可動部や流量センサなどのエアーブリッジ配線などのような機械的強度の低い構造体51などを備える。なお、スクライブ段差52とは、構造体51が形成されるシリコンの保護シート20との接触面から酸化膜との接触面にかけての段差を示すものである。
保護シート20を半導体基板50に圧着する際には、まず、凹部13aとスクライブ段差52、キャップ21と構造体51とが対応するよう位置合わせを行う。そして、位置合わせが終わると、ローラ40にてマスク10を押圧することによって保護シート20を半導体基板50に圧着する。このように保護シート20を半導体基板50に圧着する場合であっても、マスク10がスクライブ段差52に対応する位置に凹部13aを有するため、保護シート20の粘着剤がスクライブ段差52に入り込むことを低減できる。
次に、図2(d)に示すように、半導体基板50をダイシングして複数の素子に分割する。まず、マスク10及び保護シート20が固定された半導体基板50を、マスク10が固定されている面がダイシングステージ61に接するように載置して固定する。そして、半導体基板50を裏面側(紙面上方)からダイシングブレード60にて半導体基板50を切断する。
このダイシング工程においても、半導体基板50は、ダイシングブレード60によって保護シート20側に押圧されるが、スクライブ段差52に対応する位置のマスク10が凹部13aを有するため、保護シート20の粘着剤がスクライブ段差52に入り込むことを低減できる。
なお、半導体基板50をダイシングする際には、半導体基板50と一緒に保護シート20の一部を切断してもよい。また、保護シート20にキャップ21を形成していない場合は、マスク10を取り外してからダイシングしてもよい。
次に、図2(e)に示すように、保護シート20を半導体基板50から剥離する。まず、マスク10を保護シート20から取り外す。そして、リング状のフレーム30及び半導体基板50の保護シート20が固定されていない面に裏面シート70を貼り付ける。これは、保護シート20を半導体基板50から剥離した際に、ダイシング工程にて分割された素子がバラバラにならないようにするためである。その後、保護シート20の半導体基板50と接する面とは反対の面からUV光を照射して、保護シート20と半導体基板50との接着面の粘着剤を硬化させ粘着力を低下させる。そして、図2(f)に示すように、半導体基板50から保護シート20を剥離する。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を図面に基づいて説明する。図3は、本発明の第2の実施の形態における半導体装置製造治具の概略構成を示すものであり、(a)は半導体装置製造治具の平面図であり、(b)は半導体装置製造治具のB−B断面図であり、(c)は半導体装置製造治具のC−C断面図である。
第2の実施の形態におけるマスク10は、第1の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。第2の実施の形態において、第1の実施の形態と異なる点は、マスク10の凹部13aに貫通孔13bを設ける点である。
図3(a)に示すように、本実施の形態におけるマスク10は、接触部11、開口部12、凹部13a、貫通孔13bなどを備える。マスク10は、凹部13aの一部を貫通孔13bとするものであり、本実施の形態においては、凹部13aを開口部12周囲の四辺の中央付近に設ける。図3(b)に示すように、凹部13aは、接触部11と繋がっており、保護シート20の粘着剤がスクライブ段差52に入り込まないようにするためのものであると共に、マスク10における連結部材のような働きをする。そして、貫通孔13bは、図3(c)に示すように接触部11が繋がっていない状態である。
本実施の形態のように、凹部13aに貫通孔13bを備えることによって、第1の実施の形態にて説明した図2(b)に示す工程、すなわちUV光の照射を行う際に、貫通孔13bに対応する位置の保護シート20の粘着剤が硬化し粘着力が低下する。したがって、もしスクライブ段差52に保護シート20が接触してしまった場合であっても、スクライブ段差52での粘着剤の残存を防止することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を図面に基づいて説明する。図4は、本発明の第3の実施の形態における半導体装置製造治具の概略構成を示す平面図である。
第2の実施の形態におけるマスク10は、第1及び第2の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。第3の実施の形態において、第1及び第2の実施の形態と異なる点は、凹部13aを設ける位置である。
図4に示すように、本実施の形態におけるマスク10は、接触部11、開口部12、凹部13a、貫通孔13bなどを備える。マスク10は、凹部13aの一部を貫通孔13bとするものであり、本実施の形態においては凹部13aを開口部12四隅付近に設ける。
本実施の形態のように、凹部13aに貫通孔13bを備えることによって、第1の実施の形態にて説明した図2(b)に示す工程、すなわちUV光の照射を行う際に、貫通孔13bに対応する位置の保護シート20の粘着剤が硬化し粘着力が低下する。したがって、もしスクライブ段差52に保護シート20が接触してしまった場合であっても、スクライブ段差52での粘着剤の残存を防止することができる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態を図面に基づいて説明する。図5は、本発明の第4の実施の形態における半導体装置製造治具の概略構成を示すものであり、(a)は半導体装置製造治具の平面図であり、(b)は半導体装置製造治具のD−D断面図である。
第4の実施の形態におけるマスク10は、第1乃至第3の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。第4の実施の形態において、第1乃至第3の実施の形態と異なる点は、凹部13aのスクライブ段差52の側壁に対応する位置に貫通孔13bを設ける点である。
図5(a)に示すように、本実施の形態におけるマスク10は、接触部11、開口部12、凹部13a、貫通孔13bなどを備える。マスク10は、凹部13aの一部を貫通孔13bとするものであり、本実施の形態においては貫通孔13bをスクライブ段差52の側壁に対応する位置に設ける。図5(b)に示すように、貫通孔13bは、凹部13aと接触部11との間を部分的に隔てるためのスリットのようなものである。
本実施の形態のように、スクライブ段差52の側壁に対応する位置に貫通孔13bを備えることによって、UV光の照射を行う際に、貫通孔13bに対応する位置、すなわちスクライブ段差52の側壁に対応する位置の保護シート20の粘着剤が硬化し粘着力が低下する。したがって、もしスクライブ段差52に保護シート20が接触してしまった場合であっても、スクライブ段差52での粘着剤の残存を防止することができる。
なお、上述の第2乃至第4の実施の形態においては、凹部13aを設ける例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、貫通孔13bを設ける場合は、凹部13aを設けなくてもよい。貫通孔13bを設けることによって、その貫通孔13bに対応する位置の保護シート20の粘着力が低下するので、スクライブ段差52に粘着剤が残存することを防止することができるからである。
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態を図面に基づいて説明する。図6は、本発明の第5の実施の形態における半導体装置製造治具の概略構成を示す断面図である。
第5の実施の形態におけるマスク10は、第1乃至第4の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。第5の実施の形態において、第1乃至第4の実施の形態と異なる点は、接触部11の開口部12と接する側面に、その側面と保護シート20と接する底面とのなす角度が鋭角となる面取部14を設けることである。
図6に示すように、本実施の形態におけるマスク10は、接触部11、開口部12、凹部13a、面取部14などを備える。このように、面取部14を設けることによって、第1の実施の形態にて説明した図2(b)に示す工程、すなわちキャップ21の形成を行う際に、保護シート20が面取部14と接することにより保護シート20の変形が滑らかになり、安定してキャップ21を作成することができる。
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態を図面に基づいて説明する。図7は、本発明の第6の実施の形態における半導体装置製造治具の概略構成を示す断面図である。
第6の実施の形態におけるマスク10は、第1乃至第5の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。第6の実施の形態において、第1乃至第5の実施の形態と異なる点は、接触部11の開口部12と接する側面に、その側面と保護シート20と接する底面とのなす角度が鋭角となる面取部14を丸め形状とすることである。
図7に示すように、本実施の形態におけるマスク10は、接触部11、開口部12、凹部13a、丸め形状の面取部14などを備える。このように、丸め形状の面取部14を設けることによって、第1の実施の形態にて説明した図2(b)に示す工程、すなわちキャップ21の形成を行う際に、保護シート20が面取部14と接することにより保護シート20の変形が滑らかになり、より一層安定してキャップ21を作成することができる。
なお、上述の第1乃至第6の実施の形態においては、マスク10が開口部12を備える例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、構造体51などがない半導体基板であれば、開口部12を設ける必要はない。
本発明の第1の実施の形態における半導体装置製造治具の概略構成を示すものであり、(a)は半導体装置製造治具の平面図であり、(b)は半導体装置製造治具のA−A断面図である。 本発明の第1の実施の形態における半導体装置の製造方法を説明するものであり、(a)は半導体装置製造治具貼り付け工程、(b)はUV照射工程、(c)は圧着工程、(d)はダイシング工程、(e)はUV照射工程、(f)は粘着シートの剥離後を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態における半導体装置製造治具の概略構成を示すものであり、(a)は半導体装置製造治具の平面図であり、(b)は半導体装置製造治具のB−B断面図であり、(c)は半導体装置製造治具のC−C断面図である。 本発明の第3の実施の形態における半導体装置製造治具の概略構成を示す平面図である。 本発明の第4の実施の形態における半導体装置製造治具の概略構成を示すものであり、(a)は半導体装置製造治具の平面図であり、(b)は半導体装置製造治具のD−D断面図である。 本発明の第5の実施の形態における半導体装置製造治具の概略構成を示す断面図である。 本発明の第6の実施の形態における半導体装置製造治具の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
10 半導体装置製造治具(マスク)、11 接触部、12 開口部(第2の空隙部)、13a 凹部(第1の空隙部)、13b 貫通孔、14 面取部、20 粘着シート(保護シート)、21 キャップ、30 フレーム、40 ローラ、50 半導体基板、51 構造体、52 段差部(スクライブ段差)、60 ダイシングブレード、61 ダイシングステージ、70 裏面シート

Claims (21)

  1. ダイシング領域の両側に段差部を備え、前記ダイシング領域に形成された段差部間の溝部分にてダイシングされる半導体基板に対して、一面側に設けられた粘着剤によって貼付された後に前記半導体基板から剥離される粘着シートを、前記粘着シートの一面側と反対側の他面側から圧着する半導体装置製造治具であって、
    前記粘着シートの他面と接触して前記粘着シートを前記半導体基板に圧着する接触部を備えており
    前記接触部は、前記ダイシング領域に形成された段差部の溝部分に対応した位置に、前記接触部を前記粘着シートの他面と非接触とさせる第1の空隙部を有していることを特徴とする半導体装置製造治具。
  2. 前記第1の空隙部は、凹形状であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置製造治具。
  3. 前記第1の空隙部は、貫通孔を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置製造治具。
  4. 前記第1の空隙部は、前記段差部の側壁に対応する位置が貫通孔であることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置製造治具。
  5. 前記第1の空隙部は、貫通孔であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置製造治具。
  6. 前記半導体基板は、機械的強度が弱い構造体を備えるものであり、前記接触部は、当該構造体を囲う位置に設けられ、当該構造体に対応する位置に前記粘着シートと非接触となる第2の空隙部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の半導体装置製造治具。
  7. 前記接触部は、前記粘着シートとの接触面の角部が面取りされた面取部を備えることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置製造治具。
  8. 前記面取部は、丸め形状であることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置製造治具。
  9. 前記第2の空隙部は、貫通孔であることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の半導体装置製造治具。
  10. 前記第2の空隙部は、凹形状であることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の半導体装置製造治具。
  11. 前記第1の空隙部は、複数設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の半導体装置製造治具。
  12. 前記第2の空隙部は、複数設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の半導体装置製造治具。
  13. 半導体基板をダイシング領域にしたがってダイシングするダイシング工程を備える半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体基板はダイシング領域の両側に段差部を有し、前記ダイシング領域に形成された当該段差部間の溝部分にてダイシングされるものであり、当該半導体基板に対して、一面側に粘着剤が設けられた粘着シートを載置する工程と、
    前記粘着シートの他面と接触して、当該粘着シートを前記半導体基板に圧着する接触部を備えており、前記接触部は、前記ダイシング領域に形成された段差部の溝部分に対応した位置に、前記接触部を前記粘着シートの他面と非接触とさせる第1の空隙部を有している製造治具を前記第1の空隙部と前記段差部の溝部分とが対応するように前記粘着シートを介して前記半導体基板上に載置する工程と、
    前記製造治具に力を加えることによって前記粘着シートを、前記粘着シートの一面側と反対側の他面側から前記半導体基板に圧着して、前記粘着シートを一面側に設けられた粘着剤によって前記半導体基板に貼り付ける工程と、
    前記粘着シートを前記半導体基板から剥離する工程と、
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 前記第1の空隙部は貫通孔を有するものであり、前記製造治具を前記粘着シートを介して前記半導体基板上に載置した後、当該製造治具の当該粘着シートと接する面とは反対の面から紫外線を照射する工程を備えることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記貫通孔は前記段差部の側壁に対応する位置に設けられるものであり、前記製造治具を前記粘着シートを介して前記半導体基板上に載置した後、当該製造治具の当該粘着シートとの接触面とは反対の面から紫外線を照射する工程を備えることを特徴とする請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記半導体基板は、機械的強度が弱い構造体を備え、前記接触部は、当該構造体を囲う位置に設けられ、当該構造体に対応する位置に前記粘着シートと非接触となる第2の空隙部を備えるものであり、前記粘着シートに前記構造体と非接触となる非接触部を形成する工程とを備えることを特徴とする請求項13乃至請求項15のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記非接触部を形成する工程は、前記粘着シートと前記製造治具とを接触させた状態において、当該粘着シートを加熱しながら当該製造治具との接触面方向から吸引する工程を備えることを特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記非接触部を形成する工程は、前記粘着シートと前記製造治具とを接触させた状態において、当該粘着シートを加熱しながら当該製造治具との接触面とは反対の方向から加圧する工程を備えることを特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記接触部は、前記粘着シートとの接触面の角部が面取りされた面取部を備えることを特徴とする請求項16乃至請求項18いずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記面取部は、丸め形状であることを特徴とする請求項19に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 前記製造治具は、前記半導体基板をダイシングした後に前記半導体基板から取り外すことを特徴とする請求項13乃至請求項20のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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