JP4581192B2 - 画像情報符号化装置及び方法 - Google Patents

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    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/004Predictors, e.g. intraframe, interframe coding

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、符号化された画像圧縮情報を復号して表示する場合や、画像圧縮情報をネットワークを用いて配信し、復号端末において受信し、復号して表示するようなデータ配信システムにおいて特殊再生を行う場合に用いて最適な、画像情報符号化装置及び方法、画像情報変換方法、画像情報復号装置及び方法関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、DVD(digital versatile/video disc)やハードディスク等にビデオ信号を符号化して蓄積し、復号して表示するような再生端末が提供されている。再生端末は、例えば、ビデオソース信号をビデオデータに符号化する符号化部と、ビデオデータを蓄積する記録媒体と、記録媒体からビデオデータを読み出す読み出し部と、ビデオデータを変換するデータ変換部と、ビデオデータを復号する復号部と、逆転再生や一時停止などの特殊再生を制御する特殊再生制御部とから構成される。
【0003】
入力されたビデオソース信号は、符号化部によりビデオデータへと符号化され、記憶媒体へ蓄積される。記録媒体に蓄積されたビデオデータは、読み出し部により読み出され、復号部へ送られる。復号部により復号されたビデオデータは、図示されていない表示端末により表示される。なお、再生専用の端末では、符号化部を備えない場合もある。
【0004】
逆転再生や一時停止などの特殊再生を行う場合、特殊再生制御部は、ユーザの特殊再生指定入力にしたがって、読み出し部及び復号部を制御する。すなわち、読み出し部は、特殊再生制御部の制御に応じて、指定された特殊再生に必要なデータのみを記憶媒体から読み出す。例えば早送り再生では、読み出し部は、復号及び表示に使用しないデータを読み飛ばし、必要なデータのみを復号部へ送る。
【0005】
再生端末におけるビデオデータの符号化方式としては、例えばISO/IEC13818-2(いわゆるMPEG-2 video)で規定された方式がある。ISO/IEC13818-2のビデオフレームの符号化方法には、フレーム内データのみから符号化するイントラ符号化画像(Iピクチャ)と、前フレームからの予測を利用して符号化する前方(順方向)予測符号化画像(Pピクチャ)、前後(順方向及び逆方向)のフレームからの予測を使用して符号化する双方向予測符号化画像(Bピクチャ)がある。この符号化方式は、フレーム間における予測を使用しているため、特殊再生の中でも特に逆転再生を行う際の処理が複雑になる。
【0006】
ここで、ISO/IEC13818-2で符号化されたビデオデータを逆転再生する場合の処理を説明する。図9に、逆転再生の際に、BピクチャB11を復号する場合を具体例として示す。図中のIはIピクチャ、PはPピクチャ、BはBピクチャを表す。
【0007】
最初のステップS900では、I12は既に復号されているものとする。B11を復号するためには、前後のIもしくはPピクチャを予測元ピクチャとして参照する必要がある。すなわち、I12及びP9が復号されている必要があることになる。Pピクチャを復号するためには予測元ピクチャであるPピクチャもしくはIピクチャが必要であるが、本来符号化された向きと後方に再生しているため、予測元ピクチャは未だ復号されていない。そこで、ステップS901において、P9を復号するために逆転再生方向において次のIピクチャであるI0を検出し、復号する。そして、ステップS902において、復号されたI0に基づいて、B11の復号に必要なP9までの全てのPピクチャであるP3、P6、P9を順次復号する。ステップS903において、復号されたP9を用いて、P9とI12に基づいてB11を復号する。このように、逆転再生を行う際には、符号化の順番と復号の順番が逆転しているため、1つのピクチャを復号するために多数のピクチャを予め復号しておかなければならない。
【0008】
再生端末の読み出し部及び復号部は、逆転再生を行う際に上記のように多数のピクチャを先読みし、復号しなければならない。したがって、1枚のピクチャを表示する時間間隔において多数のピクチャの復号を行わなければならないため、高速の復号部を必要とする。上記のように複数のピクチャを高速に復号する能力を持たない場合には、ビデオデータ中のIピクチャのみを抽出して復号する方法もある。しかし、Iピクチャ間のBピクチャ及びPピクチャが欠落してしまうと、復号される逆転再生画像はコマ送り状になってしまう。さらに、再生端末の読み出し部及び復号部は、予測元ピクチャを保存しておくための余分なフレームメモリを必要とする。もしくは、Bピクチャを復号するごとに、直後のIピクチャから復号を繰り返さなければならない。
【0009】
次に、蓄積されているビデオデータを復号して表示するのではなく、伝送媒体115を介して復号端末117へ配信する従来のシステムを説明する。
【0010】
このシステムは、サーバ100と、復号端末117とからなり、これらは伝送媒体115により接続されている。サーバ100は、符号化部105と、記憶媒体107と、読み出し部109と、復号部110と、再符号化部112と、送信部114と、特殊再生制御部102とを備えている。復号端末117は、受信部118と、復号部119とを備えている。
【0011】
サーバ100はビデオデータ106を記憶媒体107に蓄積し、送信部114によって配信データ116として伝送媒体115を介して復号端末117へ送信する。復号端末117は、受信部118により上記配信データ116を受信し、復号部119により復号し、図示していない表示部によって表示する。
【0012】
逆転再生や一時停止などの特殊再生を行う場合には、ユーザは特殊再生制御部102へ特殊再生指定入力101を入力する。図10に示すようなデータ配信システムで特殊再生を行う場合、復号端末117の復号部119において上述した再生端末の再生部と同様の特殊再生用復号処理を行うためには、特殊再生用に特別な配信データの配信方法が必要となる。例えば図9に示した逆転再生の例では、BピクチャB11を復号するために必要な全てのピクチャ(I0、P3、P6、P9)を、B11の復号時刻までに配信しなければならず、局所的に配信データのレートが高くなってしまう。特殊再生用に特別なデータ形式で配信を行うためには、伝送媒体115、受信部118及び復号部119が特殊再生用の特別なデータ形式に対応しなければならない。この問題は、特殊再生の際には、配信する前にサーバ100が、要求に応じた特殊再生用にビデオデータを変換する方法により回避することができる。
【0013】
図10に示すような特殊再生に対応した従来のデータ配信システムは、再生端末で行われているように特殊再生の指定に応じてビデオデータを読み出す読み出し部109と、ビデオデータを復号する復号部110とに加えて、復号したデータを再び符号化する再符号化部112によってデータ変換を行うことができる。再符号化部112が出力する変換済ビデオデータ113は、特殊再生の結果を反映済みのデータとなる。ただし、復号部110及び再符号化部112によりビデオデータを再符号化するために、処理負荷が大きく、画質が劣化する恐れもある。また、データ変換にかかる処理遅延が大きくなり、結果として特殊再生指定入力101が入力されてから、実際に復号端末120で特殊再生が表示されるまでの遅延が増大してしまう。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、再生端末において、フレーム間の予測を使用する符号化方法を用いてビデオデータを復号すると、逆転再生を行う際、1枚のピクチャを復号するために複数のピクチャを予め復号しなければならない。したがって、再生端末の読み出し部及び復号部において、1枚のピクチャを表示する間に多数のピクチャを先読みして復号するために、高速の処理が必要になる。さらに、予測元ピクチャを保存しておくためにフレームメモリが余分に必要となる。もしくは、Bピクチャを復号するごとに、直後のIピクチャから復号を繰り返さなければならない。このように、逆転再生を通常再生と同様の復号処理で行うことはできなかった。
【0015】
従来のデータ配信システムでは、蓄積されているビデオデータはサーバによって伝送媒体を介して復号端末へ配信される。このため、特殊再生用に特別な配信データの配信方法が必要となり、伝送媒体、受信部及び復号部が特殊再生用の特別なデータ形式に対応していなければならないという問題がある。この問題を回避するために、特殊再生の際に、要求に応じた特殊再生用にサーバによって変換されたビデオデータを配信する方法が考えられる。しかし、この方法は、ビデオデータをサーバにおいて再符号化する必要が生じるため、処理負荷が大きく、画質が劣化するという問題がある。また、データ変換にかかる処理遅延が大きくなり、結果として特殊再生指定入力が入力されてから、実際に復号端末で特殊再生が表示されるまでの遅延が増大してしまうという問題がある。
【0016】
本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、特殊再生を行う際の処理の負担を軽減し、特に逆転再生を効率よく行うような画像情報符号化装置及び方法、画像情報変換方法、画像情報復号装置及び方法提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明は、画像情報を符号化する符号化装置において、画像内で画像を符号化するイントラ符号化方式と、他の画像を参照して画像を予測符号化する予測符号化方式とを用いて画像情報を画像圧縮情報に符号化する符号化手段を有し、上記符号化手段は、上記画像を所定の符号化単位ごとに符号化し、上記画像を前方予測符号化する際には、表示順序が逆転した際の予測元画像を参照して復号する符号化単位の内、通常再生時の予測元画像の予測位置の符号化単位と、逆転した表示順序で前方の予測元画像の同じ予測位置の符号化単位との画像に変化が無い場合、上記表示順序で前方の予測元画像の当該符号化単位を参照して符号化する前方予測符号化方式を用いて符号化し、これ以外の符号化単位を画像内で符号化するイントラ符号化方式を用いて符号化する。
【0018】
本発明は、他の画像を参照して予測符号化する予測符号化方式を用いて画像情報を符号化した画像圧縮情報を変換する画像情報変換方法において、上記予測符号化方式として、表示順序が逆転した際の予測元画像を参照して復号する符号化単位の内、通常再生時の予測元画像の予測位置の符号化単位と、逆転した表示順序で前方の予測元画像の同じ予測位置の符号化単位との画像に変化が無い場合、上記表示順序で前方の予測元画像の当該符号化単位を参照して符号化する前方予測符号化方式が少なくとも用いられ、画像圧縮情報を構成する符号化画像を、この画像圧縮情報の表示順序とは逆の順序に並び替え、上記符号化画像が参照する予測元画像の入れ替えに応じて予測方向も入れ替えるように変換する。
【0019】
本発明は、他の画像を参照して予測符号化する予測符号化方式を用いて画像情報を符号化した画像圧縮情報を復号する画像情報復号装置において、上記予測符号化方式として、表示順序が逆転した際の予測元画像を参照して復号する符号化単位の内、通常再生時の予測元画像の予測位置の符号化単位と、逆転した表示順序で前方の予測元画像の同じ予測位置の符号化単位との画像に変化が無い場合、上記表示順序で前方の予測元画像の当該符号化単位を参照して符号化する前方予測符号化方式が少なくとも用いられ、画像圧縮情報を構成する符号化画像を、この画像圧縮情報の表示順序とは逆の順序に並び替えた画像圧縮情報が入力され、上記符号化画像が参照する予測元画像の入れ替えに応じて予測方向も入れ替えて復号する復号手段を有する。
【0020】
本発明は、他の画像を参照して予測符号化する予測符号化方式を用いて画像情報を符号化した画像圧縮情報を配信するものであって、画像圧縮情報を構成する符号化画像を、この画像圧縮情報の表示順序とは逆の順序に並び替え、上記符号化画像が参照する予測元画像の入れ替えに応じて予測方向も入れ替えるように変換し、上記変換手段で変換された画像圧縮情報を配信するものである。
【0021】
本発明は、画像情報を提供するものであって、画像内で画像を符号化するイントラ符号化方式と、他の画像を参照して画像を予測符号化するものであって、表示順序が逆転した際に予測方向を反転させるだけで復号できる予測符号化方式とを用いて画像圧縮情報に符号化された画像情報を提供するものである。
【0022】
すなわち、本発明は、画像情報すなわちビデオソース信号を画像圧縮情報すなわちビデオデータへ符号化する際に、逆転再生のために予測元ピクチャが並べ替えられても影響を受けないイントラ符号化方式と、予測方向を反転させるだけで復号が可能となる予測方式とを用いる符号化方法により、1枚のピクチャの表示時間間隔内で多数のピクチャを復号しなければならないという問題点を解決する。
【0023】
また、ビデオデータを読み出して復号する再生端末において、逆転再生中は表示順序で前方及び後方を参照して符号化された双方向予測符号化画像すなわちBピクチャ中の前方予測と後方予測を反転させて復号することにより、逆転再生中も通常再生中と同様の復号を可能とする。もしくは、復号部に入力する前に、Bピクチャ中の前方予測と後方予測を反転させるよう変換し、ピクチャの順番を並べ替えることにより、通常再生機能のみを持つ復号部によって逆転再生を復号可能とする。
【0024】
さらに、蓄積されているビデオデータをサーバが伝送媒体を介して復号端末へ配信するデータ配信システムでは、サーバが配信前にBピクチャ中の前方予測と後方予測を反転させるよう変換し、ピクチャの順番を並べ替えてから配信することにより、特別なデータ配信方法が不要な逆転再生を可能とする。伝送媒体、受信部及び復号部は逆転再生用の特別なデータ形式に対応する必要が無い。サーバにおける逆転再生用のデータ変換は再符号化無しで行うことが可能となるため、画質の劣化が無く、処理が簡易で余分なフレームメモリを必要としない。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0026】
まず、第1の実施の形態として、本発明を適用した再生端末を図1に示す。この再生端末120は、画像情報すなわちビデオソース信号を符号化した画像圧縮情報すなわちビデオデータを蓄積し、復号して表示するものである。
【0027】
再生端末120は、特殊再生制御部102と、符号化部105と、記録媒体107と、読み出し部109と、データ変換部108と、復号部110とを有している。
【0028】
再生端末120に入力されたビデオソース信号104は、符号化部105によりビデオデータ106へと符号化され、記憶媒体107へ蓄積される。読み出し部109は、ビデオデータ106を記録媒体107から読み出し、データ変換部108へ送る。データ変換部108は、特殊再生用にビデオデータの変換を行い、復号部110へ送る。ビデオデータは復号部110により復号され、図示されていない表示端末により表示される。逆転再生などの特殊再生を行う場合、ユーザの特殊再生指定入力101にしたがって、特殊再生制御部102が読み出し部109及びデータ変換部108をコントロール103する。なお、再生専用の端末では、符号化部105を備えない場合もある。
【0029】
以降、ビデオデータの符号化方法としてISO/IEC13818-2を用いた場合を例にとって説明する。本実施の形態の符号化装置は、フレーム内データのみから符号化するイントラ符号化画像すなわちIピクチャと、表示順序で前方(順方向)及び後方(逆方向)のフレームからの前方(順方向)予測及び後方(逆方向)予測を使用して符号化する双方向予測符号化画像すなわちBピクチャのみを使用して符号化することを特徴とする。この符号化装置では、IピクチャとBピクチャのみを使用する符号化構成により、逆転再生を行う場合に1枚のピクチャの表示時間間隔において予測元ピクチャを得るために複数のピクチャを復号する必要は無い。
【0030】
本実施の形態の読み出し部109及びデータ変換部108の動作を説明するために、逆転再生のための変換処理を説明する。図2のAには符号化順の通常再生用ビデオデータを、図2のBには表示順の通常再生用ビデオデータを示している。これら本実施の形態の符号化装置により符号化されたビデオデータは、Iピクチャ及びBピクチャのみからなる。図中のI及びBはピクチャタイプを表し、添え字は表示順番を表している。ISO/IEC13818-2のビデオデータ中におけるIピクチャの符号化順番は、Bピクチャを復号する際に予測元となる前後のIピクチャが予め復号されている必要があるため、1つ前のIピクチャの表示順番に並べ替えられて符号化されている。
【0031】
一方、図2のCは符号化順の変換済ビデオデータを、図2のDは表示順の変換済ビデオデータを示している。具体的には、BピクチャB5の直後から逆転再生を開始した場合を示している。逆転再生中は、図1の再生端末120における読み出し部109は、図2のDに示すように、復号されるピクチャの表示順番が逆転再生となるようにピクチャの順番を並べ替えて読み出す。本実施の形態の符号化装置により符号化されたビデオデータは、Iピクチャ及びBピクチャのみからなるため、通常再生中と同様に、1枚のピクチャが表示される時間間隔において1枚のピクチャを復号すれば逆転再生が可能となる。例えば逆転再生中のBピクチャB5を復号する場合、B5の予測元ピクチャであるI3及びI6は既に復号済みであり、予測元ピクチャを得るためにIピクチャを検出して複数のIピクチャ及びPピクチャを復号する必要が無い。
【0032】
ただし、再生方向を逆転するためにピクチャを並べ替える結果、Bピクチャの予測元ピクチャが前後入れ替わってしまう。例えばBピクチャB5は、通常再生用ビデオデータとして、I3からの前方予測とI6からの後方予測を使用して符号化されている。しかし、逆転再生用に並べ替えられた場合には、前方予測の予測元ピクチャがI3ではなくI6に、後方予測の予測元ピクチャがI6ではなくI3であるとして復号されてしまう。したがって、図1に示した本実施の形態の再生端末120におけるデータ変換部108は、ビデオデータ中の前方予測と後方予測のデータを交換することで、予測元ピクチャが前後入れ替わっていることに対処する。すなわち、例えばI3からの前方予測とI6からの後方予測を使用して符号化されているBピクチャB5を、逆転再生用にI3からの後方予測とI6からの前方予測からなるデータに変換する。それぞれの予測データが通常再生と同じ予測元ピクチャを参照することになるため、矛盾無く復号することが可能となる。
【0033】
このようなデータ変換は、データ変換部108において、ISO/IEC13818-2のピクチャのデータ構造を利用して行われる。ピクチャの符号化データは、図3のAに示すように、ヘッダ(picture_header)、コーディングエクステンション(picture_coding_extension)、データ(picture_data)から構成される。図3のBに示すように、ヘッダ中に符号化されているpicture_coding_typeにより、そのピクチャがIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャのいずれであるかを知ることができる。また、ヘッダ中には、ピクチャごとに1ずつ増加する表示順番を表すtemporal_referenceが符号化されている。temporal_referenceは、GOP(Group Of Pictures)ごとに0にリセットされる。図3のCに示すように、picture_coding_extension中には、復号に使用する動きベクトルの探索範囲を表すf_codeが符号化されている。f_codeには、前方予測と後方予測の夫々について水平方向と垂直方向がある。図3のDに示すように、picture_dataはスライス(slice)から、図3のEに示すように、このスライスはさらにマクロブロック(macroblock)と呼ばれる符号化単位からなる。図3のFに示すように、マクロブロックごとに予測を用いた符号化が行われているため、マクロブロックごとに予測元ピクチャ中の参照位置を表す動きベクトル(motion_vector)が符号化されている。Bピクチャでは、マクロブロックごとに予測方法を指定することが可能であり、符号化方法は予測符号化単位型すなわちマクロブロックタイプ(macroblock_type)によって示されている。Bピクチャのマクロブロックの予測の種類には、予測元ピクチャを参照しないイントラ(intra)、前方(順方向)予測のみ(forward)、後方(逆方向)予測のみ(backward)、前方及び後方双方の予測を使用する内挿(interpolation)が存在する。予測を使用している場合には、動きベクトルが符号化される。内挿の場合には、前方予測のためのmotion_vector(0)と後方予測のための動きベクトルmotion_vector(1)の2つのベクトルが符号化される。
【0034】
データ変換部108は、逆転再生の際には、、逆転再生に伴って変更される表示順番にしたがって、全てのピクチャのヘッダ中に符号化されているtemporal_referenceを変換する。さらに、データ変換部108は、Bピクチャに対して、予測元ピクチャが逆転再生のために並べ替えられる影響を受けるため、図4に示した手順で逆転再生のためのデータ変換を行う。
【0035】
最初のステップS401において、データ変換部108は、逆転再生のための並べ替えによってBピクチャの前後の予測元ピクチャが入れ替わったので、動きベクトルの探索範囲を表すf_codeについて、前方と後方を入れ替える。すなわち、forward_horizontal_f_codeをbackward_horizontal_f_codeと、forward_vertical_f_codeをbackward_vertical_f_codeと夫々入れ替える。
【0036】
ステップS402において、データ変換部108は、マクロブロック(macroblock)ごとに符号化されているマクロブロックタイプ(macroblock_type)から、そのマクロブロックで使用されている予測のタイプを判別する。そして、マクロブロックタイプ(macroblock_type)が前方/後方(forward/backard)の場合はステップS403に、内挿(interpolation)の場合はステップS404に処理を進める。そして、イントラ(intra)の場合は、予測元ピクチャを参照せず逆転再生のために並べ替えが行われても復号に影響しないため、マクロブロック(macroblock)の変換は行わずに、ステップS405に進む。
【0037】
ステップS403はマクロブロックの予測のタイプが前方予測(forward)もしくは後方予測(backward)の場合であり、逆転再生のための並べ替えによって予測元ピクチャの前後関係が入れ替わっている。データ変換部108は、前方予測のみを示しているマクロブロックタイプ(macroblock_type)を後方予測のみに変換し、後方予測のみを示しているマクロブロックタイプ(macroblock_type)を前方予測のみに変換する。
【0038】
ステップS404はマクロブロック(macroblock)の予測のタイプが前方及び後方双方の予測を使用する内挿(interpolation)の場合である。データ変換部108は、前方予測のための動きベクトルmotion_vector(0)と後方予測のための動きベクトルmotion_vector(1)を入れ替える。
【0039】
ステップS405において、データ処理部108は、Bピクチャ中の全てのマクロブロック(macroblock)を処理したならばこの一連の処理を終了する。まだ残っているならば、データ処理部108は、ステップS406で次のマクロブロック(macroblock)へ処理を進め、ステップS402から繰り返す。
【0040】
上述のように、本実施の形態によると、IピクチャとBピクチャのみを使用する符号化方法を採用するので、1枚のピクチャの表示時間間隔内で通常再生と同様に1枚のピクチャを復号すれば良い。また、図4に示したデータ変換により変換されたビデオデータを入力とすることにより、復号部は通常再生中と同様の処理により逆転再生用のビデオデータを復号することが可能となる。
【0041】
なお、この第1の実施の形態の再生端末120のデータ変換部108で変換した変換済みビデオデータ113を、媒体によって提供することもできる。この媒体によって提供されるビデオデータは、IピクチャとBピクチャのみを使用したものであり、1枚のピクチャの表示時間間隔内で通常再生と同様に1枚のピクチャを復号すれば良いものである。
【0042】
次に、第2の実施の形態として、本発明を適用した再生端末を説明する。図5に示すように、再生端末120は、特殊再生制御部102と、符号化部105と、記憶媒体107と、読み出し部109と、復号部110とから構成されている。符号化部105は、上述した第1の実施の形態と同様に、フレーム内データのみから符号化するIピクチャと、前後のフレームからの前方予測及び後方予測を使用して符号化するBピクチャとのみにより符号化することを特徴とする。また、読み出し部109は第1の実施の形態の再生端末120における読み出し部109と同様に、逆転再生中に復号されるピクチャの表示順番が逆転再生となるように、ピクチャの順番を並べ替えて読み出す。読み出し部109により読み出されたビデオデータは、復号部110へ変換されずに入力される。復号部110は、第1の実施の形態とは異なり、特殊再生制御部102によるコントロール103に応じてBピクチャを逆転再生用に復号する。すなわち、復号部110は、第1の実施の形態においてデータ変換部108が行っていた変換処理と同等の変換を復号処理と同時に行う。したがって、本実施の形態では、復号前にピクチャ中のデータを実際に変換する必要が無い。
【0043】
復号部110は、予測元ピクチャを前後交換して参照することによりBピクチャを復号する。例えば、図2のC及びDに示した逆転再生の例において逆転再生中のBピクチャB5を復号する際に、前方予測のための予測元ピクチャとしてI6ではなくI3を使用し、後方予測のための予測元ピクチャとしてI3ではなくI6を使用する。つまり、本実施の形態においては、予測に使用する予測元ピクチャへの参照を交換するのみで、それ以外に特別な処理を一切必要とせずに、特殊再生用に並べ替えられたビデオデータを復号することが可能になる。
【0044】
次に、第3の実施の形態として、本発明を適用したデータ配信システムを図6に示す。本実施の形態は、蓄積されているビデオデータをサーバが伝送媒体を介して復号端末へ配信するデータ配信システムにおいて、逆転再生用のデータを配信可能とするためのビデオデータ符号化方法、変換方法、配信方法を提供する。
【0045】
符号化部105は、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様に、フレーム内データのみから符号化するIピクチャと、前後のフレームからの前方予測及び後方予測を使用して符号化するBピクチャのみを使用して符号化することを特徴とする。
【0046】
読み出し部109は第1の実施の形態及び第2の実施の形態における読み出し部と同様に、逆転再生中は復号されるピクチャの表示順番が逆転再生となるようにピクチャの順番を並べ替えて読み出しを行う。データ変換部108は、第1の実施の形態と同様に、逆転再生用に予測元ピクチャの前後が反転して並べ替えられたビデオデータにおいて正しい予測元ピクチャを参照できるようにBピクチャのデータを変換する。復号端末117の受信部118及び復号部119は、データ変換部108から出力される変換済ビデオデータ113が配信されるので、逆転再生中も通常再生と同様の処理を行えば良い。また、本実施の形態のデータ配信方法によれば、逆転再生のためにビデオデータのレートが増大することが無いため、伝送媒体115は、通常再生用のビデオデータを配信可能でさえすれば良い。サーバ100では、逆転再生用のデータ変換は再符号化無しで行うため、画質の劣化が無い。したがって、再符号化する場合に比べると処理が簡易であり、余分なフレームメモリを必要としない。
【0047】
次に、第4の実施の形態として、本発明を適用した符号化方式を図7を参照して説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態、第2の実施の形態及び第3の実施の形態におけるビデオデータの符号化方法に代わり、Pピクチャも使用し、かつ再生のための復号及びデータ変換後の配信を可能とするような符号化方法を用いる。
【0048】
このような符号化方法を、図7を参照して説明する。図7のAには、通常再生における表示順のビデオデータが示されている。PピクチャP3を符号化する際に、前方予測を用いたマクロブロック701は、通常再生中は予測元ピクチャI0中の、動きベクトル703で示される予測位置700に基づいて復号される。しかし、図7のBに示す逆転再生における表示順のビデオデータで、逆転再生用に並べ替えられた順番でビデオデータを復号する際には、予測元ピクチャがI6に変化してしまうため、P3を正しく復号することができない。本実施の形態の符号化方法では、PピクチャP3中のマクロブロック701を符号化する際に、前方予測の動きベクトル703で参照する予測元ピクチャI0中の予測位置700と、同じ位置にある逆転再生時の予測元ピクチャI6中の予測位置702とを比較し、画像に変化が無い場合は、そのまま前方予測による予測符号化方式を用いて符号化する。予測位置700,702の画像に変化がある場合には、マクロブロック701は、予測を使用しないイントラ符号化方式で符号化する。上記の符号化方法により、逆転再生のための並べ替えによって予測元ピクチャが変化しても、Pピクチャは正しく復号されることが保証される。特に画像中に変化が少ない場合には、IピクチャとBピクチャのみを用いて符号化する方法に比較して、ビットレートを低く抑えることが可能となる。
【0049】
なお、本実施の形態の符号化方式で符号化したビデオデータを媒体によって提供することができる。この媒体によって提供されるビデオデータは、Pピクチャを使用し、逆転再生のための復号及びデータ変換後の配信を可能とするものである。
【0050】
次に、第5の実施の形態として、本発明を適用した符号化方式を図8を参照して説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態、第2の実施の形態及び第3の実施の形態におけるビデオデータの符号化方法に代わり、スキップマクロブロックを利用したPピクチャを使用して符号化し、逆転再生のための復号及びデータ変換後の配信を可能とする符号化方法である。ここで、スキップマクロブロックとは、予測元ピクチャの同じ位置にある画像データをそのまま復号データとすることを意味するマクロブロックである。
図8のBに示すように、本実施の形態の符号化方式では、PピクチャP3及びP6を符号化する際に、前後直近のIピクチャと、それらのIピクチャに挟まれる全てのPピクチャ中の、同じマクロブロックの位置にあるビデオソース信号を比較する。画像に変化が無い場合、つまり、図8のAにおける入力画像中の位置800,801,802,803に変化が無く、同一のデータとして符号化しても良い場合には、上記Iピクチャに挟まれる全てのPピクチャ中の、同じマクロブロックの位置を、スキップマクロブロックで符号化する。画像に変化があり、同一のデータとして符号化できないと判断された場合には、上記Iピクチャに挟まれる全てのPピクチャ中の、同じマクロブロックの位置を、予測ピクチャを参照しないイントラ符号化方式により符号化する。上記の符号化方法により、図8のBに示す逆転再生における標準のビデオデータでは、逆転再生のための並べ替えによって予測元ピクチャが変化しても、Pピクチャは正しく復号されることが保証される。特に画像中に変化が少ない場合には、IピクチャとBピクチャのみを用いて符号化する方法に比較して、ビットレートを低く抑えることが可能となる。
【0051】
さらに、連続するIピクチャI0,I9に挟まれる全てのPピクチャP3,P6中の、同じマクロブロックの位置801,802をスキップマクロブロックで符号化した場合には、直後のIピクチャI9中の同じ位置にあるマクロブロック803は、直前のIピクチャI0中の同じ位置にあるマクロブロック800と同じ量子化スケールを使用して符号化することにより、逆転再生のために並べ替えが行われて予測元ピクチャが変更されても、Pピクチャの復号画像の乱れを小さく抑えることができる。さらに、直後のIピクチャI9中の同じ位置にあるマクロブロック803は、直前のIピクチャI0中の同じ位置にあるマクロブロック800と同じ符号化データに符号化することにより、逆転再生のために並べ替えが行われて予測元ピクチャが変更されても、Pピクチャの復号結果が通常再生中と等しくなることを保証することができる。
【0052】
なお、本実施の符号化方式で符号化されたビデオデータを媒体によって提供することができる。この媒体によって提供されるビデオデータは、スキップマクロブロックを利用したPピクチャを使用して符号化し、逆転再生のための復号及びデータ変換後の配信を可能とするものである。このビデオデータは、直前のIピクチャ中の同じマクロブロックを同じ量子化スケールを用いて符号化し、復号画像が等しくなるように符号化したものである。
【0053】
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されることは無く、本発明の符号化装置は、再生端末もしくはデータ配信のためのサーバに備わらなくとも良く、本発明の符号化方法によって符号化されたビデオデータを再生端末もしくはサーバの記憶媒体に記憶させることにより、本発明は同様に有効である。
【0054】
また、本発明は、ISO/IEC13818-2で規定されている符号化方式だけでなく、ピクチャ間で予測を用いる全ての符号化方式において有効である。
【0055】
【発明の効果】
ビデオデータを復号する再生端末において、フレーム間の予測を使用している符号化方法では、逆転再生を行う際に、1枚のピクチャを復号するために複数のピクチャを予め復号しなければならないという問題があり、再生端末の読み出し部及び復号部は、1枚のピクチャを表示する時間間隔において、多数のピクチャを先読みし、復号しなければならなかった。本発明では、逆転再生のために予測元ピクチャが並べ替えられても影響を受けないイントラ符号化方式と、予測方向を反転させるだけで復号が可能となる予測方式とを用いる符号化方法により、通常再生と同様の復号処理で逆転再生を可能とした。したがって、複数の予測元ピクチャを保存しておくための余分なフレームメモリを不用にすると共に、逆転再生のために特別な高速復号処理を不要とする効果がある。
【0056】
また、本発明のデータ変換装置が、逆転再生用の並べ替えによって入れ替えられる予測元ピクチャに合せて予測のための動きベクトルも入れ替えることにより、通常再生処理を行う復号装置に一切の追加機能無しで、逆転再生用のビデオデータを復号可能とした。通常再生用の一般的なビデオ復号装置を使用して逆転再生を行えるという効果がある。
【0057】
さらに、逆転再生を行う際に並べ替えによって入れ替えられる予測元ピクチャに合せて、復号時に参照する予測元ピクチャを入れ替えて復号する復号方法により、データ変換不要で逆転再生を可能とした。復号装置は、予測元ピクチャへの参照を交換するのみで、それ以外に特別な処理を一切必要とせずに、特殊再生用に並べ替えられたビデオデータを復号することが可能になる。
【0058】
蓄積されているビデオデータをサーバが伝送媒体を介して復号端末へ配信するデータ配信システムでは、本発明の符号化方法及びデータ変換方法により逆転再生用の並べ替えによって入れ替えられる予測元ピクチャに合せて予測のための動きベクトルも入れ替えたビデオデータに変換済みであるため、特別なデータ配信方法が不用な逆転再生を可能とする。伝送媒体、受信装置及び復号装置は逆転再生用の特別なデータ形式に対応する必要が無くなるという効果がある。サーバにおける逆転再生用のデータ変換は再符号化無しで行うことが可能となるため、画質の劣化が無く、処理が簡易で余分なフレームメモリを必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の再生端末の構成を示すブロック図である。
【図2】逆転再生のための並べ替え例を示す図である。
【図3】 ISO/IEC13818-2に規定されるBピクチャの符号化データ構造を示す図である。
【図4】逆転再生のためのBピクチャデータ変換を示すフローチャートである。
【図5】第2の実施の形態の再生端末の構成を示すブロック図である。
【図6】第3の実施の形態のデータ配信システムの構成を示すブロック図である。
【図7】第4の実施の形態におけるPピクチャ中のマクロブロック符号化を示す図である。
【図8】第5の実施の形態におけるPピクチャ中のマクロブロック符号化を示す図である。
【図9】従来の再生端末における逆転再生を示す図である。
【図10】従来のデータ配信システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
100 サーバ、101 特殊再生指定入力、102 特殊再生制御部、103 コントロール、104 ビデオソース信号、105 符号化部、106 ビデオデータ、107 記憶媒体、108 データ変換部、109 読み出し部、110復号装置、111 復号済ビデオデータ、112再符号化部、113 変換済ビデオデータ、114 送信部、115 伝送媒体、116 配信データ、117 復号端末、118 受信部、119 復号部、120 再生端末

Claims (6)

  1. 画像情報を符号化する符号化装置において、
    画像内で画像を符号化するイントラ符号化方式と、他の画像を参照して画像を予測符号化する予測符号化方式とを用いて画像情報を画像圧縮情報に符号化する符号化手段を有し、
    上記符号化手段は、上記画像を所定の符号化単位ごとに符号化し、上記画像を前方予測符号化する際には、表示順序が逆転した際の予測元画像を参照して復号する符号化単位の内、通常再生時の予測元画像の予測位置の符号化単位と、逆転した表示順序で前方の予測元画像の同じ予測位置の符号化単位との画像に変化が無い場合、上記表示順序で前方の予測元画像の当該符号化単位を参照して符号化する前方予測符号化方式を用いて符号化し、これ以外の符号化単位を画像内で符号化するイントラ符号化方式を用いて符号化する
    画像情報符号化装置。
  2. 上記画像圧縮情報は、上記イントラ符号化方式により画像内で符号化されたイントラ符号化画像と、上記予測符号化方式により表示順序で前方を参照して符号化された前方予測符号化画像と、上記予測符号化方式により表示順序で前方及び後方を参照して符号化された双方向予測符号化画像とにより構成される請求項1記載の画像情報符号化装置。
  3. 他の画像を参照して予測符号化する予測符号化方式を用いて画像情報を符号化した画像圧縮情報を復号する画像情報復号装置において、
    上記予測符号化方式として、表示順序が逆転した際の予測元画像を参照して復号する符号化単位の内、通常再生時の予測元画像の予測位置の符号化単位と、逆転した表示順序で前方の予測元画像の同じ予測位置の符号化単位との画像に変化が無い場合、上記表示順序で前方の予測元画像の当該符号化単位を参照して符号化する前方予測符号化方式が少なくとも用いられ、
    画像圧縮情報を構成する符号化画像を、この画像圧縮情報の表示順序とは逆の順序に並び替えた画像圧縮情報が入力され、上記符号化画像が参照する予測元画像の入れ替えに応じて予測方向も入れ替えて復号する復号手段
    を有する画像情報復号装置。
  4. 画像情報を符号化する符号化方法において、
    画像内で画像を符号化するイントラ符号化方式と、他の画像を参照して画像を予測符号化する予測元画像を参照することで復号する予測符号化方式とを用いて画像情報を画像圧縮情報に符号化する符号化工程を有し、
    上記符号化工程では、上記画像を所定の符号化単位ごとに符号化し、上記画像を前方予測符号化する際には、表示順序が逆転した際の予測元画像を参照して復号する符号化単位の内、通常再生時の予測元画像の予測位置の符号化単位と、逆転した表示順序で前方の予測元画像の同じ予測位置の符号化単位との画像に変化が無い場合、上記表示順序で前方の予測元画像の当該符号化単位を参照して符号化する前方予測符号化方式を用いて符号化し、これ以外の符号化単位を画像内で符号化するイントラ符号化方式を用いて符号化する
    画像情報符号化方法。
  5. 他の画像を参照して予測符号化する予測符号化方式を用いて画像情報を符号化した画像圧縮情報を変換する画像情報変換方法において、
    上記予測符号化方式として、表示順序が逆転した際の予測元画像を参照して復号する符号化単位の内、通常再生時の予測元画像の予測位置の符号化単位と、逆転した表示順序で前方の予測元画像の同じ予測位置の符号化単位との画像に変化が無い場合、上記表示順序で前方の予測元画像の当該符号化単位を参照して符号化する前方予測符号化方式が少なくとも用いられ、
    画像圧縮情報を構成する符号化画像を、この画像圧縮情報の表示順序とは逆の順序に並び替え、上記符号化画像が参照する予測元画像の入れ替えに応じて予測方向も入れ替えるように変換する
    画像情報変換方法。
  6. 他の画像を参照して予測符号化する予測符号化方式を用いて画像情報を符号化した画像圧縮情報を復号する画像情報復号方法において、
    上記予測符号化方式として、表示順序が逆転した際の予測元画像を参照して復号する符号化単位の内、通常再生時の予測元画像の予測位置の符号化単位と、逆転した表示順序で前方の予測元画像の同じ予測位置の符号化単位との画像に変化が無い場合、上記表示順序で前方の予測元画像の当該符号化単位を参照して符号化する前方予測符号化方式が少なくとも用いられ、
    画像圧縮情報を構成する符号化画像を、この画像圧縮情報の表示順序とは逆の順序に並び替えた画像圧縮情報が入力され、上記符号化画像が参照する予測元画像の入れ替えに応じて予測方向も入れ替えて復号する
    画像情報復号方法。
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