JP3245496B2 - 画像符号化方法、画像符号化回路、画像符号化装置及び再生装置 - Google Patents

画像符号化方法、画像符号化回路、画像符号化装置及び再生装置

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JP3245496B2
JP3245496B2 JP3975794A JP3975794A JP3245496B2 JP 3245496 B2 JP3245496 B2 JP 3245496B2 JP 3975794 A JP3975794 A JP 3975794A JP 3975794 A JP3975794 A JP 3975794A JP 3245496 B2 JP3245496 B2 JP 3245496B2
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/004Predictors, e.g. intraframe, interframe coding

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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル帯域圧縮した
映像信号を、エラーが存在するシステムで使用する際の
画像符号化方法、画像符号化回路、画像符号化装置及び
光ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CD−ROMなどの蓄積メディア
用の規格として動画像符号化方法の標準化作業がISO
/IEC SC29/WG11におけるムーヒ゛ンク゛ ヒ゜クチャ
エキスハ゜ート ク゛ルーフ゜(MPEG)によって進められている。一
般に、画像データをそのまま蓄積すると、膨大な量のメ
モリが必要となる。従って、画像を効率的に圧縮してメ
ディアに蓄積する技術が極めて重要な技術となる。MP
EGによって提案されている画像符号化方法は、空間軸
方向の画像の冗長度を削減するために離散コサイン変換
(DCT)を採用し、時間軸方向の画像の冗長度を削減
するために予測符号化を採用している。予測符号化と
は、連続した動画において注目している画像とその画像
の前後の画像は似ていることが多いという点に着目し
て、符号化すべき画像データとその画像データの前後の
画像データとの差分を符号化するものである。これによ
り、符号化すべき画像データの量が大幅に削減される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】予測符号化によれば、
ある画像データが他の画像データの符号化に使用され
る。その結果、ある画像データについて発生したエラー
は、その画像データから予測される他の画像データに伝
播することとなる。エラーの伝播範囲が大きいほど、そ
のエラーを訂正して画像データを回復するための処理が
複雑となる。
【0004】本発明の目的は、画像の冗長度の増加を抑
えつつ、エラーの伝播範囲の小さい画像符号化方法を提
供することである。
【0005】本発明の他の目的は、画像の冗長度の増加
を抑えつつ、エラーの伝播範囲の小さい画像符号化回
路、記録装置及び記録再生装置を提供することである。
【0006】本発明の他の目的は、上述した画像符号化
方法により符号化されたデータを記録もしくは再生する
ための光ディスクを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、画像デ
ータを符号化する方法であって、ピクチャ列に含まれる
それぞれのピクチャについて、該ピクチャのタイプを特
定するステップと、該ピクチャのタイプに応じて、該ピ
クチャ内の少なくとも1つのスライスヘッダの位置を決
定するステップと、該決定ステップで決定された位置に
該少なくとも1つのスライスヘッダを挿入するステップ
とを包含し、Iピクチャ内のスライスの数をNi、Pピ
クチャ内のスライスの数をNp、Bピクチャ内のスライ
スの数をNbとするとき、Ni>Nbという関係とNp
>Nbという関係とのうち少なくとも1つを満たすよう
に、該スライスヘッダの位置が決定される。これによ
り、上記目的が達成される。
【0008】Iピクチャ内のスライスに含まれるマクロ
ブロックの数をMi、Pピクチャ内のスライスに含まれ
るマクロブロックの数をMp、Bピクチャ内のスライス
に含まれるマクロブロックの数をMbとするとき、Mi
<Mbという関係とMp<Mbという関係とのうち少な
くとも1つを満たすように、該スライスヘッダの位置が
決定されるようにしてもよい。
【0009】本発明の他の方法は、画像データを符号化
する方法であって、ピクチャ列に含まれるそれぞれのピ
クチャについて、該ピクチャのデータ量を検出するステ
ップと、該ピクチャのデータ量に応じて、該ピクチャ内
の少なくとも1つのスライスヘッダの位置を決定するス
テップと、該決定ステップで決定された位置に該少なく
とも1つのスライスヘッダを挿入するステップとを包含
し、該ピクチャのタイプに依存することなく該ピクチャ
内の少なくとも1つのスライスのそれぞれのデータ量が
実質的に一定となるように、該スライスヘッダの位置が
決定される。これにより、上記目的が達成される。
【0010】前記方法は、圧縮率の低い第1モードと圧
縮率の高い第2モードとを切り換えるステップをさらに
包含し、該第1モードでのピクチャ内のスライスの数が
該第2モードでのピクチャ内のスライスの数より大きく
なるように、該スライスヘッダの位置が決定されるよう
にしてもよい。
【0011】本発明の回路は、画像データを符号化する
回路であって、ピクチャ列に含まれるそれぞれのピクチ
ャについて、該ピクチャのタイプを特定するピクチャタ
イプ特定手段と、該ピクチャのタイプに応じて、該ピク
チャ内の少なくとも1つのスライスヘッダの位置を決定
するスライスヘッダ位置決定手段と、該スライスヘッダ
位置決定手段によって決定される位置に該少なくとも1
つのスライスヘッダを挿入するスライスヘッダ挿入手段
とを備え、Iピクチャ内のスライスの数をNi、Pピク
チャ内のスライスの数をNp、Bピクチャ内のスライス
の数をNbとするとき、Ni>Nbという関係とNp>
Nbという関係とのうち少なくとも1つを満たすよう
に、該スライスヘッダの位置が決定される。これによ
り、上記目的が達成される。
【0012】Iピクチャ内のスライスに含まれるマクロ
ブロックの数をMi、Pピクチャ内のスライスに含まれ
るマクロブロックの数をMp、Bピクチャ内のスライス
に含まれるマクロブロックの数をMbとするとき、Mi
<Mbという関係とMp<Mbという関係とのうち少な
くとも1つを満たすように、該スライスヘッダの位置が
決定されるようにしてもよい。
【0013】本発明の他の回路は、画像データを符号化
する回路であって、ピクチャ列に含まれるそれぞれのピ
クチャについて、該ピクチャのデータ量を検出する検出
手段と、該ピクチャのデータ量に応じて、該ピクチャ内
の少なくとも1つのスライスヘッダの位置を決定するス
ライスヘッダ位置決定手段と、該スライスヘッダ位置決
定手段によって決定される位置に該少なくとも1つのス
ライスヘッダを挿入するスライスヘッダ挿入手段とを備
え、該ピクチャのタイプに依存することなく該ピクチャ
内の少なくとも1つのスライスのそれぞれのデータ量が
実質的に一定となるように、該スライスヘッダの位置が
決定される。これにより、上記目的が達成される。
【0014】前記回路は、圧縮率の低い第1モードと圧
縮率の高い第2モードとを切り換える切り換え手段をさ
らに備えており、該第1モードでのピクチャ内のスライ
スの数が該第2モードでのピクチャ内のスライスの数よ
り大きくなるように、該スライスヘッダの位置が決定さ
れるようにしてもよい。
【0015】本発明の装置は、画像データを符号化する
符号化手段と、該符号化された画像データを記録媒体に
記録する記録手段とを備えた装置であって、該符号化手
段は、ピクチャ列に含まれるそれぞれのピクチャについ
て、該ピクチャのタイプを特定するピクチャタイプ特定
手段と、該ピクチャのタイプに応じて、該ピクチャ内の
少なくとも1つのスライスヘッダの位置を決定するスラ
イスヘッダ位置決定手段と、該スライスヘッダ位置決定
手段によって決定される位置に該少なくとも1つのスラ
イスヘッダを挿入するスライスヘッダ挿入手段とを備
え、Iピクチャ内のスライスの数をNi、Pピクチャ内
のスライスの数をNp、Bピクチャ内のスライスの数を
Nbとするとき、Ni>Nbという関係とNp>Nbと
いう関係とのうち少なくとも1つを満たすように、該ス
ライスヘッダの位置が決定される。これにより、上記目
的が達成される。
【0016】Iピクチャ内のスライスに含まれるマクロ
ブロックの数をMi、Pピクチャ内のスライスに含まれ
るマクロブロックの数をMp、Bピクチャ内のスライス
に含まれるマクロブロックの数をMbとするとき、Mi
<Mbという関係とMp<Mbという関係とのうち少な
くとも1つを満たすように、該スライスヘッダの位置が
決定されるようにしてもよい。
【0017】画像データを符号化する符号化手段と、該
符号化された画像データを記録媒体に記録する記録手段
とを備えた装置であって、該符号化手段は、ピクチャ列
に含まれるそれぞれのピクチャについて、該ピクチャの
データ量を検出する検出手段と、該ピクチャのデータ量
に応じて、該ピクチャ内の少なくとも1つのスライスヘ
ッダの位置を決定するスライスヘッダ位置決定手段と、
該スライスヘッダ位置決定手段によって決定される位置
に該少なくとも1つのスライスヘッダを挿入するスライ
スヘッダ挿入手段とを備え、該ピクチャのタイプに依存
することなく該ピクチャ内の少なくとも1つのスライス
のそれぞれのデータ量が実質的に一定となるように、該
スライスヘッダの位置が決定される。これにより、上記
目的が達成される。
【0018】前記符号化手段は、圧縮率の低い第1モー
ドと圧縮率の高い第2モードとを切り換える切り換え手
段をさらに備えており、該第1モードでのピクチャ内の
スライスの数が該第2モードでのピクチャ内のスライス
の数より大きくなるように、該スライスヘッダの位置が
決定されるようにしてもよい。
【0019】前記装置は、前記記録媒体に記録された画
像データを再生する再生手段と、再生された画像データ
を復号化する復号化手段とをさらに備えていてもよい。
【0020】本発明の光ディスクは、画像データを符号
化する方法であって、ピクチャ列に含まれるそれぞれの
ピクチャについて、該ピクチャのタイプを特定するステ
ップと、該ピクチャのタイプに応じて、該ピクチャ内の
少なくとも1つのスライスヘッダの位置を決定するステ
ップと、該決定ステップで決定された位置に該少なくと
も1つのスライスヘッダを挿入するステップとを包含
し、Iピクチャ内のスライスの数をNi、Pピクチャ内
のスライスの数をNp、Bピクチャ内のスライスの数を
Nbとするとき、Ni>Nbという関係とNp>Nbと
いう関係とのうち少なくとも1つを満たすように、該ス
ライスヘッダの位置が決定される方法により、符号化さ
れたデータが記録された光ディスクである。これによ
り、上記目的が達成される。
【0021】本発明の他の光ディスクは、画像データを
符号化する方法であって、ピクチャ列に含まれるそれぞ
れのピクチャについて、該ピクチャのデータ量を検出す
るステップと、該ピクチャのデータ量に応じて、該ピク
チャ内の少なくとも1つのスライスヘッダの位置を決定
するステップと、該決定ステップで決定された位置に該
少なくとも1つのスライスヘッダを挿入するステップと
を包含し、該ピクチャのタイプに依存することなく該ピ
クチャ内の少なくとも1つのスライスのそれぞれのデー
タ量が実質的に一定となるように、該スライスヘッダの
位置が決定される方法により、符号化されたデータが記
録された光ディスクである。これにより、上記目的が達
成される。
【0022】
【作用】上記構成により、IピクチャもしくはPピクチ
ャでは、スライスの数は多くされる。これにより、Iピ
クチャもしくはPピクチャにおいてエラーが発生した場
合には、早い時期にそのエラーを訂正することが可能と
なる。その結果、そのエラーがフレーム間に伝播するこ
とにより著しく再生画質を劣化させてしまうことを防止
することができる。また、Bピクチャでは、スライスの
数は少なく抑えられる。これは、Bフレーム内でエラー
が発生したとしてもそのエラーがフレーム間には伝播し
ないため大幅な画質劣化にはつながらないことを考慮し
たものである。BピクチャはIピクチャ及びPピクチャ
に比較してピクチャ数が多いので、これにより、冗長度
が削減される。このように、上記構成は、全体として、
冗長度の増加を抑えつつ、エラーの伝播範囲を小さく
し、エラーによる画質劣化を大幅に軽減することを可能
とするものである。また、上述した画像符号化方法によ
り符号化されたデータが記録された光ディスクを得るこ
とができる。
【0023】
【実施例】はじめに、本発明の画像符号化方法の原理を
説明する。
【0024】図1(A)は、MPEGによって提案され
ている画像符号化方法によるフレーム列を示す。1フレ
ームは画面(ピクチャ)1枚に対応しており、ピクチャ
単位に符号化される。ピクチャとしては、Iピクチャ、
Pピクチャ、Bピクチャの3種類がある。Iピクチャと
は、フレーム内符号化(イントラ符号化)によって得ら
れるピクチャをいう。フレーム内符号化には、画像1枚
の中だけに閉じた情報が使用される。フレーム内符号化
は一般的に圧縮効率が悪い。しかし、Iピクチャを利用
すればランダムアクセスや高速再生が可能となる。Pピ
クチャとは、フレーム間予測符号化によって得られるピ
クチャをいう。フレーム間予測符号化には、時間的に前
方に位置するIピクチャもしくはPピクチャが差分をと
る基準として使用される。Bピクチャとは、双方向予測
符号化によって得られるピクチャをいう。双方向予測符
号化には、時間的に前方に位置するIピクチャもしくは
Pピクチャ、時間的に後方に位置するIピクチャもしく
はPピクチャ、およびその両方から作られた補間画像が
使用される。
【0025】図1(A)に示すフレーム列は、第1、1
3フレームがIピクチャ、第4、7、10フレームがP
ピクチャ、第2、3、5、6、8、9、11、12フレ
ームがBピクチャであることを示している。
【0026】第1フレームから第12フレームまでのフ
レーム列が1GOP(グループオブピクチャ)を構成し
ている。
【0027】Iピクチャ、Pピクチャ及びBピクチャの
それぞれは、複数のスライスを有している。スライスは
任意の長さを有する16画素幅の帯である。スライス
は、スライスヘッダとそれに続く複数のマクロブロック
を有している。スライスヘッダは、画像内における動き
ベクトル、DC成分の差分をリセットするために使用さ
れる。スライスに含まれるマクロブロックのうち最初の
マクロブロックには、画像内での位置を示すデータが含
まれている。これにより、あるスライスでエラーが起こ
った場合でも次のスライスでは画像の正確な位置に復帰
することが可能なデータ構造となっている。
【0028】図1(B)に示す例では、各ピクチャは、
スライスS1〜S30を有している。ここでは、1画面
の水平走査分(画面の左端から右端まで)を、1スライ
スとしている。スライスS1〜S30のそれぞれは、ス
ライスヘッダとそれに続く44個のマクロブロックを有
している。各マクロブロックは4個のブロックを含み、
各ブロックは8×8個の画素を含む。
【0029】図1(C)に示す例では、各ピクチャは、
スライスS1〜S120を有している。図1(C)のス
ライスの数は、図1(B)のスライスの数の4倍であ
る。
【0030】1ピクチャ内でのスライスの数を増やすこ
とにより、スライスヘッダ間隔を短くすれば、あるスラ
イスでエラーが起こってから次のスライスに至るまでの
時間が短くなる。その結果、より早い時期に画像の正確
な位置に復帰することが可能となる。このことは、エラ
ーの伝播範囲を小さくするのに役立つ。例えば、図1
(C)に示す例のエラーの伝播範囲は、図1(B)に示
す例のエラーの伝播範囲のほぼ4分の1である。
【0031】しかし、1ピクチャ内のスライスの数の増
大は、スライスヘッダの数の増大を招く。その結果、画
像データ以外の付加情報が増加するので、画像データの
冗長度が増大するという問題点があった。これは、大容
量を必要とする光ディスクなどの記録媒体にとって好ま
しくない。
【0032】一方、時間軸方向へのエラーの伝播範囲
は、ピクチャの種類によって異なる。Iピクチャにおい
てエラーが発生した場合には、そのIピクチャが属する
GOPに含まれるすべてのPピクチャ、Bピクチャにそ
のエラーが伝播する。なぜなら、Pピクチャ、Bピクチ
ャを符号化するのにIピクチャが使用されるからであ
る。例えば、図1(A)の第1フレームであるIピクチ
ャにおいてエラーが発生した場合には、そのエラーは第
12フレームに至るまで12フレーム間伝播する。Pピ
クチャにおいてエラーが発生した場合も、同様にして、
それ以後のピクチャにそのエラーが伝播する。これに対
し、Bピクチャにおいてエラーが発生した場合には、そ
のエラーは時間軸方向には伝播しない。なぜなら、Bピ
クチャは、他のいかなるピクチャを予測するための基準
とならないからである。その結果、Bピクチャにおいて
エラーが発生した場合に引き起こされる画質劣化は、
I、Pピクチャにおいてエラーが発生した場合に引き起
こされる画質劣化に比べて大幅に少ない。
【0033】図2は、本発明の画像符号化方法を示すフ
ローチャートである。ステップS21では、ピクチャ列
に含まれるピクチャのそれぞれについて、そのピクチャ
のタイプが判定される。ステップS21でIピクチャで
あると判定された場合には、ステップS22に進み、そ
のIピクチャ内に所定のNi個のスライスヘッダをほぼ
等間隔に挿入するように、スライスヘッダの位置が決定
される。ステップS21でPピクチャと判定された場合
には、ステップS23に進み、そのPピクチャ内に所定
のNp個のスライスヘッダをほぼ等間隔に挿入するよう
に、スライスヘッダの位置が決定される。ステップS2
1でBピクチャであると判定された場合には、ステップ
S24に進み、そのBピクチャ内に所定のNb個のスラ
イスヘッダをほぼ等間隔に挿入するように、スライスヘ
ッダの位置が決定される。ここで、Ni、Np、Nbの
それぞれは、Np>Nbという関係とNi>Nbという関
係のうち少なくとも一方を満たす。ステップS25で
は、ステップS22、ステップS23又はステップS2
4で決定された位置にスライスヘッダが挿入される。
【0034】このように、本発明の画像符号化方法で
は、Iピクチャ、Pピクチャにおいてはスライスの数を
増やし、Bピクチャにおいては逆にスライスの数を減ら
す。一般に、Iピクチャのデータは、Pピクチャ、Bピ
クチャのデータと比較して重要度が大きいことを考慮す
ると、図1(D)に示すように、Ni>Np>Nbとい
う関係を満たしていることが好ましい。
【0035】別の表現で言うと、本発明の画像符号化方
法では、Iピクチャ、Pピクチャにおいてはスライスに
含まれるマクロブロックの数を減らし、Bピクチャにお
いては逆にスライスに含まれるマクロブロックの数を増
やす。すなわち、Iピクチャにおけるスライスに含まれ
るマクロブロックの数をMi、Pピクチャにおけるスラ
イスに含まれるマクロブロックの数をMp、Bピクチャ
におけるスライスに含まれるマクロブロックの数をMb
とするとき、Mp<Mbという関係とMi<Mbという関
係のうち少なくとも一方を満たすように、スライスヘッ
ダをピクチャに挿入する。上述の理由と同様の理由によ
り、Mi<Mp<Mbという関係を満たしていることが
好ましい。
【0036】IピクチャもしくはPピクチャにおいて、
スライスの数を増やすことにより、より早い時期に画像
の正確な位置に復帰することが可能となる。これによ
り、エラーの時間軸方向への伝播範囲を小さくすること
が可能になる。また、ピクチャではスライスの数を減ら
すことにより、IピクチャもしくはPピクチャにおける
スライスの数の増大をBピクチャにおいて吸収すること
ができる。これにより、スライス数の増大による画像デ
ータの冗長度の増大を全体として防ぐことができる。B
ピクチャにおいて発生したエラーは他のピクチャに伝播
しないことから、Bピクチャにおけるスライスの数を減
らしてもさほど不都合はない。
【0037】図1(B)、(C)、(D)の右端には、
1GOPあたりのスライス数(スライスヘッダ数)が示
されている。図1(B)に示す例では、1GOPあたり
のスライスの数は360個である。図1(C)に示す例
では、1GOPあたりのスライスの数は1440であ
る。図1(D)に示す例では、1GOPあたりのスライ
スの数は340である。このように、図1(D)に示す
例では、図1(B)に示す例に比べて、Iピクチャ及び
Pピクチャにおけるスライスの数を増加させることによ
り、エラーに対して強い構造としているにも関わらず、
1GOPあたりのスライスの総数はかえって少なくなっ
ている。その結果、画像データの冗長度はむしろ減って
いることがわかる。
【0038】なお、これらの例における1GOPのピク
チャの数、ピクチャの種類、1ピクチャ内のスライス数
は、説明のための一例を示すにすぎない。これらの数に
限定されるわけではない。
【0039】このように、本発明によれば、エラーの伝
播範囲が小さく、かつ、画像の冗長度が小さい画像符号
化方法を得ることができる。
【0040】上述した例では、ピクチャ内でのスライス
数を固定にしていた。しかし、ピクチャ内のデータ量に
応じて、そのピクチャ内のスライスの数を決定してもよ
い。一般的に、ピクチャ内のデータ量はIピクチャが最
も多く、ついでPピクチャ、Bピクチャの順となる。ピ
クチャ内のデータ量を検知して所定のデータ量ごとにス
ライスヘッダをピクチャに挿入するようにすれば、スラ
イスヘッダの数は、図1(E)に示すように、Iピクチ
ャにおけるスライスの数が最も多く、ついでPピクチ
ャ、Bピクチャの順となる。
【0041】図3は、本発明の他の画像符号化方法を示
すフローチャートである。ステップS31では、ピクチ
ャ列に含まれるピクチャのそれぞれについて、そのピク
チャに含まれるデータ量が検出される。ステップS32
では、ステップ31で検出されたピクチャのデータ量が
多いほどスライスヘッダの数を増加させ、その結果ピク
チャのタイプによらず1スライス内のデータ量がほぼ一
定に保たれるように、そのピクチャ内のスライスヘッダ
の位置が決定される。ステップS33では、ステップS
32で決定された位置にスライスヘッダが挿入される。
これにより、Iピクチャにおけるスライスの数をNi、
Pピクチャにおけるスライスの数をNp、Bピクチャに
おけるスライスの数をNbとするとき、Ni>Np>N
bという関係がほぼ満たされる。このようにして、上述
の例と同様の効果を得ることができる。
【0042】画像データに応じて冗長度が著しく変化す
る場合には、図1(E)に示すように、スライスの長さ
を可変とすることが好ましい。
【0043】図4(A)及び図4(B)は、システムが
複数の圧縮モードを有する場合の本発明の画像符号化方
法によるピクチャの例を示す。この例では、システムが
圧縮率の低い高画質モード(例えば6Mbps)と、圧
縮率の高い低画質モード(例えば3Mbps)とを有し
ていると仮定する。
【0044】高画質モードの場合には、もともとデータ
量が多いので、スライスヘッダの増加による画像データ
の冗長度の増加はさほど問題とはならない。従って、ピ
クチャ内のスライスの数を増やしてエラーに強くするこ
とが可能となる。
【0045】これに対し、低画質モードでは画像データ
の冗長度の増加は極力抑えたいために、ピクチャ内のス
ライスの数の増加は好ましくない。
【0046】本発明の画像符号化方法では、図4(A)
及び図4(B)に示すように、圧縮率の低い高画質モー
ドでのピクチャ内のスライスの数が圧縮率の高い低画質
モードでのピクチャ内のスライスの数より多くなるよう
に、ピクチャにスライスヘッダを挿入する。すなわち、
高画質モードにおけるIピクチャ、Pピクチャ、Bピク
チャのスライスの数をそれぞれNhi、Nhp、Nhb
とし、低画質モードにおけるIピクチャ、Pピクチャ、
Bピクチャのスライスの数をそれぞれNli、Nlp、
Nlbとするとき、Nhi>Nli、かつ、Nhp>N
lp、かつ、Nhb>とNlbいう関係を満たすよう
に、ピクチャにスライスヘッダを挿入する。各ピクチャ
内のスライスの数は、ピクチャの種類ごとに固定であっ
てもよいし、ピクチャのデータ量に応じて可変であって
もよい。このように、圧縮モードに応じて、ピクチャ内
のスライスの数を変化させることにより、エラーに対す
る強さと冗長度との最適なバランスを得ることができ
る。
【0047】なお、本発明の画像符号化方法では、ピク
チャの数は固定である必要はなく、データ量に応じてア
ダプティブに変化するものであっても良い。
【0048】以下、本発明の画像符号化方法を実現する
ための記録再生装置を説明する。図5(A)は、記録再
生装置の再生部の構成を示すブロック図、図5(B)
は、記録再生装置の記録部の構成を示すブロック図であ
る。ここでは、記録再生装置として光ディスク装置を例
にとり説明するが、光ディスク装置に限られるわけでは
ない。例えば、ディスク装置、VTRなどのあらゆるタ
イプの記録再生装置に本発明を適用することが可能であ
る。
【0049】図5(A)を参照して、記録再生装置の再
生時の動作を説明する。光ディスク1はモータ7により
回転され、モータ7はモータ駆動回路6にて駆動され
る。光ディスク1には、上述した本発明による画像符号
化方法により記録された画像データが格納されていると
仮定する。光ヘッド2を用いて再生回路3によって再生
された信号は、誤り訂正回路4に入力される。
【0050】誤り訂正回路4は、再生信号に誤りがある
かどうか判定し誤りがあった場合にはその誤りを訂正す
る。その後、誤り訂正回路4は、再生信号をデコーダ回
路5に出力する。一方、誤り訂正が不可能であった場合
には、誤り訂正回路4は、誤り訂正が不可能であったこ
とを示すエラー信号aを再生信号と同時にデコーダ回路
5に出力する。
【0051】デコーダ回路5は、通常は再生信号を復号
して端子8に再生画像データを出力する。デコーダ回路
5はエラー信号aを受け取ると、復号を中止し、次の誤
りの無いスライスデータより復号を開始するようにスラ
イスヘッダを検出すべく待機することになる。
【0052】スライスヘッダの間隔は、上述したよう
に、本発明の画像符号化方法により、ピクチャの種類に
応じて最適に設定される。このことは、ピクチャ内でエ
ラーが発生した場合に、そのエラーの伝播範囲が最小限
となるように再生信号を復号することを可能にする。
【0053】以下、再生時のエラー伝播範囲についてさ
らに詳細に説明する。図6(A)は、従来の画像符号化
方法により光ディスク1に記録された画像データを再生
する場合のエラーの伝播範囲の例を示す。図6(B)
は、本発明の画像符号化方法により光ディスク1に記録
された画像データを再生する場合のエラーの伝播範囲の
例を示す。
【0054】図6(A)及び図6(B)において、Iピ
クチャの×印の部分でエラーが発生したと仮定する。図
6(A)及び図6(B)において、斜線を付した部分
は、Iピクチャの×印の部分で発生したエラーが伝播す
るために再生信号を復号することができない部分を示
す。ピクチャ内のあるスライスにおいてエラーが発生し
た場合には、次のスライスでそのエラーを回復すること
ができる。図6(B)に示すピクチャでは、図6(A)
に示すピクチャに比べてピクチャ内のスライスの数が多
く、スライスヘッダの間隔が小さい。従って、ピクチャ
内でエラーが発生してもより早い時期にそのエラーを回
復することができる。これにより、エラーの伝播範囲を
最小限にとどめることが可能となる。
【0055】次に、図5(B)を参照して、記録再生装
置の記録時の動作を説明する。端子10に入力された映
像信号は、エンコーダ回路11に入力される。エンコー
ダ回路11は、上述した本発明の画像符号化方法を実現
する回路である。エンコーダ回路11の構成及び動作の
詳細は後述される。エンコーダ回路11の出力は、記録
回路12を経て、記録ヘッド13を用いて光ディスク1
に記録される。
【0056】図7は、本発明の実施例のエンコーダ回路
11の構成を示す。この例では、エンコーダ回路11
は、動き補償DCT方式を用いてデータを圧縮する。動
き補償DCT方式とは、入力画像データの内、周期的に
選択された1フレームをそのフレーム内のデータのみを
用いて圧縮し、残りのフレームに関しては、前のフレー
ムとの差分を圧縮して伝送する方式の一つである。フレ
ーム内圧縮及びフレーム間圧縮には、典型的には、直交
基底変換の1種である離散コサイン変換が使用される。
また、フレーム間の差分を計算する際に、前フレームと
の間で画像の動きベクトルを検出し、動きを合わせてか
ら差分を取ることにより圧縮率を大幅に向上させてい
る。
【0057】以下、図7のエンコーダ回路11の動作を
説明する。図7において実線はデータの流れを表し、破
線は制御の流れを表す。
【0058】入力端子71から画像データが入力され
る。減算器72は、前フレームとの差分を計算するのに
使われる。符号化制御回路(CC)77は、処理される
べきピクチャのタイプに応じて、リフレッシュスイッチ
78及び79のオンオフを制御する。すなわち、符号化
制御回路77は、処理されるべきピクチャがIピクチャ
である場合には、リフレッシュスイッチ78及び79を
オフにする(フレーム内圧縮)。その結果、減算器72
は動作しない。入力された画像データは、離散コサイン
変換回路(DCT)73により離散コサイン変換され
る。離散コサイン変換は、通常、2次元で行われる。8
x8のブロックごとに離散コサイン変換を行うとする
と、その変換の結果として8x8の係数が得られる。D
CTが施されたデータは、本来、連続量であるが、ディ
ジタル回路を用いて演算している為に、64個の各係数
は、所定のビット幅のディジタル値として得られる。こ
のデータは、次に、量子化回路(Q)74により、各周
波数成分毎に最適なビット配分がなされる。通常、低域
成分は、画像を構成する重要成分であるのでビット配分
を多くし、高域成分は、画像を構成するのにさほど重要
では無いために、ビット配分を少なくする。可変長符号
化回路(VLC)84は、量子化回路74の出力に対し
可変長符号化を行う。可変長符号化とは、統計的に出現
確率がより高いデータにより短い符号長を割り当てる手
法で、この手法により、データの持つ統計的な冗長成分
が除去される。この手法においては、ハフマン符号がよ
く用いられる。しかし、可変長符号化は必ずしも必要で
はない。
【0059】量子化回路74の出力は、逆量子化回路
(IQ)75により量子化が元に戻される。逆量子化回
路75は、量子化時とは逆に、各周波数成分の振幅をも
との振幅に戻す。逆量子化により元の振幅に戻された各
係数は、逆DCT回路(IDCT)76により元の画像
データに復元される。復元された画像データがフレーム
内画像データの場合には、加算器83は動作しない。そ
の後、復元された画像データは、フレームメモリ(F
M)81により所定の数のフレーム分だけ遅延される。
遅延された画像データは、動き見積回路(ME)82に
入力される。動き見積回路82は、入力画像データから
の動き量を計算する。動き補償回路(MC)80は、そ
の動き量に応じて、画像データの位置を移動させる。こ
のようにして、動き補償された画像データは、減算器7
2により次の画像データとの差分を計算するのに使われ
る。
【0060】Iピクチャに続く何フレームかの画像デー
タは、前フレームの画像データとの差分を圧縮するため
に使用される。符号化制御回路77は、処理されるべき
ピクチャがPピクチャ又はBピクチャである場合には、
リフレッシュスイッチ78及び79をオンにする(フレ
ーム間圧縮)。リフレッシュスイッチ78は、フレーム
間の差分を計算する時にオンとなり、減算器72を動作
させるのに使われる。リフレッシュスイッチ79は、リ
フレッシュスイッチ78と同一の周期でオン、オフを繰
り返している。オンの時は、加算器83を動作させ、フ
レーム間差分データと前フレームデータを加算し、フレ
ームを復元するのに使われる。可変長符号化回路84
は、フレーム間圧縮データに対しても可変長符号化を行
う。
【0061】スライスヘッダ位置決定回路(SD)86
は、処理すべきピクチャのタイプを特定する信号を符号
化制御回路77から受け取り、そのピクチャのタイプに
応じて、スライスヘッダの位置を決定する。すなわち、
スライスヘッダ位置決定回路86は、Iピクチャ内のス
ライスの数をNi、Pピクチャ内のスライスの数をN
p、Bピクチャ内のスライスの数をNbとするとき、N
i>Nbという関係とNp>Nbという関係とのうち少
なくとも1つを満たすように、スライスヘッダの位置を
決定する。スライスヘッダ挿入回路(SI)85は、ス
ライスヘッダ位置決定回路86によって決定された位置
にスライスヘッダを挿入する。
【0062】スライスヘッダ挿入回路85の出力は、バ
ッファ回路(B)87を介して出力端子88から出力さ
れる。
【0063】上述した例では、スライスヘッダ挿入回路
85は、可変長符号化回路84の出力に結合するように
配置されている。しかし、この配置には限定されない。
ピクチャのタイプに応じて処理を行うことが可能な箇所
であれば、任意の箇所にスライスヘッダ挿入回路85を
配置することが可能である。例えば、離散コサイン変換
回路73の出力にスライスヘッダ挿入回路85を結合し
てもよいし、量子化回路74の出力にスライスヘッダ挿
入回路85を結合してもよい。
【0064】図8は、本発明の他の実施例のエンコーダ
回路11の構成を示す。図7と同一の構成要素には同一
の参照番号を付し説明を省略する。
【0065】データ量検出回路(DD)91は、バッフ
ァ回路87に一時的に蓄積されるピクチャのデータ量を
カウントし、そのピクチャのデータ量を検出する。デー
タ量検出回路91は、検出したデータ量を示す信号をス
ライスヘッダ位置決定回路92に送る。スライスヘッダ
位置決定回路92は、その信号を受け取り、ピクチャの
データ量が多いほどスライスヘッダの数を増加させ、そ
の結果ピクチャのタイプによらず1スライス内のデータ
量がほぼ一定に保たれるように、そのピクチャ内のスラ
イスヘッダの位置を決定する。スライスヘッダ挿入回路
85は、スライスヘッダ位置決定回路86によって決定
された位置にスライスヘッダを挿入する。
【0066】上述した例では、スライスヘッダ挿入回路
85は、可変長符号化回路84の出力に結合するように
配置されている。しかし、この配置には限定されない。
ピクチャのデータ量が検出可能な箇所であれば、任意の
箇所にスライスヘッダ挿入回路85を配置することが可
能である。例えば、離散コサイン変換回路73の出力に
スライスヘッダ挿入回路85を結合してもよいし、量子
化回路74の出力にスライスヘッダ挿入回路85を結合
してもよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
IピクチャもしくはPピクチャでは、スライスの数は多
くされる。これにより、IピクチャもしくはPピクチャ
においてエラーが発生した場合には、早い時期にそのエ
ラーを訂正することが可能となる。その結果、そのエラ
ーがフレーム間に伝播することにより著しく再生画質を
劣化させてしまうことを防止することができる。また、
Bピクチャでは、スライスの数は少なく抑えられる。こ
れは、Bフレーム内でエラーが発生したとしてもそのエ
ラーがフレーム間には伝播しないため大幅な画質劣化に
はつながらないことを考慮したものである。Bピクチャ
はIピクチャ及びPピクチャに比較してピクチャ数が多
いので、これにより、冗長度が削減される。このよう
に、上記構成は、全体として、冗長度の増加を抑えつ
つ、エラーの伝播範囲を小さくし、エラーによる画質劣
化を大幅に軽減することを可能とするものである。ま
た、上述した画像符号化方法により符号化されたデータ
が記録された光ディスクを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像データ符号化方法の原理を説明す
る図
【図2】本発明の画像データ符号化方法の処理手順を示
すフローチャート
【図3】本発明の画像データ符号化方法の他の処理手順
を示すフローチャート
【図4】本発明の画像データ符号化方法の原理を説明す
る図
【図5】本発明の記録再生装置の構成を示す図
【図6】Iピクチャ内で発生したエラーの伝播範囲を示
す図
【図7】本発明の符号化回路の構成を示す図
【図8】本発明の他の符号化回路の構成を示す図
【符号の説明】
85 スライスヘッダ挿入回路 86、92 スライスヘッダ位置決定回路 91 データ量検出回路

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを符号化する方法であって、 ピクチャ列に含まれるそれぞれのピクチャについて、該
    ピクチャのタイプを特定するステップと、 該ピクチャのタイプに応じて、該ピクチャ内の少なくと
    も1つのスライスヘッダの位置を決定するステップと、 該決定ステップで決定された位置に該少なくとも1つの
    スライスヘッダを挿入するステップとを包含し、 Iピクチャ内のスライスの数をNi、Pピクチャ内のス
    ライスの数をNp、Bピクチャ内のスライスの数をNb
    とするとき、Ni>Np>Nbという関係を満たすよう
    に、該スライスヘッダの位置が決定される画像符号化方
    法。
  2. 【請求項2】 Iピクチャ内のスライスに含まれるマク
    ロブロックの数をMi、Pピクチャ内のスライスに含ま
    れるマクロブロックの数をMp、Bピクチャ内のスライ
    スに含まれるマクロブロックの数をMbとするとき、
    i<Mp<Mbという関係を満たすように、該スライス
    ヘッダの位置が決定される、請求項1記載の画像符号化
    方法。
  3. 【請求項3】 画像データを符号化する方法であって、 ピクチャ列に含まれるそれぞれのピクチャについて、デ
    ータ量を検出するステップと、実質的に一定のデータ量
    ごとにスライスヘッダの位置を決定するステップと、該
    決定ステップで決定された位置にスライスヘッダを挿入
    するステップとにより、Iピクチャ内のスライスの数を
    Ni、Pピクチャ内のスライスの数をNp、Bピクチャ
    内のスライスの数をNb、Iピクチャ内のスライスに含
    まれるマクロブロックの数をMi、Pピクチャ内のスラ
    イスに含まれるマクロブロックの数をMp、Bピクチャ
    内のスライスに含まれるマクロブロックの数をMbとす
    るとき、Ni>Np>Nb、または、Mi<Mp<Mb
    という関係の少なくとも1つを満たすように、該スライ
    スが形成される画像符号化方法。
  4. 【請求項4】 画像符号化方法は、 圧縮率の低い第1モードと圧縮率の高い第2モードとを
    切り換えるステップをさらに包含し、該第1モードでの
    ピクチャ内のスライスの数が該第2モードでのピクチャ
    内のスライスの数より大きくなるように、該スライスヘ
    ッダの位置が決定される、請求項1又は3記載の画像符
    号化方法。
  5. 【請求項5】 画像データを符号化する回路であって、 ピクチャ列に含まれるそれぞれのピクチャについて、該
    ピクチャのタイプを特定するピクチャタイプ特定手段
    と、 該ピクチャのタイプに応じて、該ピクチャ内の少なくと
    も1つのスライスヘッダの位置を決定するスライスヘッ
    ダ位置決定手段と、 該スライスヘッダ位置決定手段によって決定される位置
    に該少なくとも1つのスライスヘッダを挿入するスライ
    スヘッダ挿入手段とを備え、 Iピクチャ内のスライスの数をNi、Pピクチャ内のス
    ライスの数をNp、Bピクチャ内のスライスの数をNb
    とするとき、Ni>Np>Nbという関係を満たすよう
    に、該スライスヘッダの位置が決定される画像符号化回
    路。
  6. 【請求項6】 Iピクチャ内のスライスに含まれるマク
    ロブロックの数をMi、Pピクチャ内のスライスに含ま
    れるマクロブロックの数をMp、Bピクチャ内のスライ
    スに含まれるマクロブロックの数をMbとするとき、
    i<Mp<Mbという関係を満たすように、該スライス
    ヘッダの位置が決定される、請求項5記載の画像符号化
    回路。
  7. 【請求項7】 画像データを符号化する回路であって、 ピクチャ列に含まれるそれぞれのピクチャについて、デ
    ータ量を検出する検出手段と、実質的に一定のデータ量
    ごとにスライスヘッダの位置を決定するスライスヘッダ
    位置決定手段と、該決定ステップで決定された位置にス
    ライスヘッダを挿入するスライスヘッダ挿入手段とによ
    り、Iピクチャ内のスライスの数をNi、Pピクチャ内
    のスライスの数をNp、Bピクチャ内のスライスの数を
    Nb、Iピクチャ内のスライスに含まれるマクロブロッ
    クの数をMi、Pピクチャ内のスライスに含まれるマク
    ロブロックの数をMp、Bピクチャ内のスライスに含ま
    れるマクロブロックの数をMbとするとき、Ni>Np
    >Nb、または、Mi<Mp<Mbという関係の少なく
    とも1つを満たすように、該スライスが形成される画像
    符号化回路。
  8. 【請求項8】 前記画像符号化回路は、 圧縮率の低い第1モードと圧縮率の高い第2モードとを
    切り換える切り換え手段をさらに備えており、 該第1モードでのピクチャ内のスライスの数が該第2モ
    ードでのピクチャ内のスライスの数より大きくなるよう
    に、該スライスヘッダの位置が決定される、請求項5又
    は7記載の画像符号化回路。
  9. 【請求項9】 画像データを符号化する符号化手段と、
    該符号化された画像データを記録媒体に記録する記録手
    段とを備えた装置であって、 該符号化手段は、 ピクチャ列に含まれるそれぞれのピクチャについて、該
    ピクチャのタイプを特定するピクチャタイプ特定手段
    と、 該ピクチャのタイプに応じて、該ピクチャ内の少なくと
    も1つのスライスヘッダの位置を決定するスライスヘッ
    ダ位置決定手段と、 該スライスヘッダ位置決定手段によって決定される位置
    に該少なくとも1つのスライスヘッダを挿入するスライ
    スヘッダ挿入手段とを備え、 Iピクチャ内のスライスの数をNi、Pピクチャ内のス
    ライスの数をNp、Bピクチャ内のスライスの数をNb
    とするとき、Ni>Np>Nbという関係を満たすよう
    に、該スライスヘッダの位置が決定される画像符号化装
    置。
  10. 【請求項10】 Iピクチャ内のスライスに含まれるマ
    クロブロックの数をMi、Pピクチャ内のスライスに含
    まれるマクロブロックの数をMp、Bピクチャ内のスラ
    イスに含まれるマクロブロックの数をMbとするとき、
    Mi<Mp<Mbという関係を満たすように、該スライ
    スヘッダの位置が決定される、請求項9記載の画像符号
    化装置。
  11. 【請求項11】 画像データを符号化する符号化手段
    と、該符号化された画像データを記録媒体に記録する記
    録手段とを備えた装置であって、 該符号化手段は、 ピクチャ列に含まれるそれぞれのピクチャについて、デ
    ータ量を検出する検出手段と、実質的に一定のデータ量
    ごとにスライスヘッダの位置を決定するスライスヘッダ
    位置決定手段と、該スライスヘッダ位置決定手段により
    決定された位置にスライスヘッダを挿入するスライスヘ
    ッダ挿入手段を備え、Iピクチャ内のス ライスの数をN
    i、Pピクチャ内のスライスの数をNp、Bピクチャ内
    のスライスの数をNb、Iピクチャ内のスライスに含ま
    れるマクロブロックの数をMi、Pピクチャ内のスライ
    スに含まれるマクロブロックの数をMp、Bピクチャ内
    のスライスに含まれるマクロブロックの数をMbとする
    とき、Ni>Np>Nb、または、Mi<Mp<Mbと
    いう関係の少なくとも1つを満たすように、該スライス
    が形成される画像符号化装置。
  12. 【請求項12】 前記符号化手段は、 圧縮率の低い第1モードと圧縮率の高い第2モードとを
    切り換える切り換え手段をさらに備えており、 該第1モードでのピクチャ内のスライスの数が該第2モ
    ードでのピクチャ内のスライスの数より大きくなるよう
    に、該スライスヘッダの位置が決定される、請求項9又
    は11記載の画像符号化装置。
  13. 【請求項13】 画像符号化装置は、前記記録媒体に記
    録された画像データを再生する再生手段と、再生された
    画像データを復号化する復号化手段とをさらに備えてい
    る、請求項9又は11記載の画像符号化装置。
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