JP4926912B2 - 映像符号化装置及び方法 - Google Patents

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本発明は、映像データを圧縮符号化する映像符号化装置及び方法に関する。
近年、デジタル信号処理技術の進歩により、動画像や静止画像、音声等、大量のデジタル情報を高能率符号化し、小型の記録媒体への記録や通信媒体による伝送を行うことが可能になっている。このような技術を応用し、テレビ放送やビデオカメラの映像をストリームに変換できる映像符号化装置の開発が行われている。
映像情報を蓄積又は伝送するための高能率な圧縮符号化方式として、MPEG(Moving Picture Experts Group)−2及びMPEG−4が知られている。さらに、MPEG−4 Part−10:AVCが規格化されている。MPEG4 Part−10:AVC(ISO/IEC 14496−10)は、H.264とも呼ばれている。これらの圧縮方式は、動画像中の相関性を利用した圧縮方法であり、少ない劣化で高い圧縮率を実現している。
H.264方式では、入力される映像情報に含まれる画像一枚一枚(フレーム又はフィールド)を、ピクチャという処理単位として扱い、このピクチャを1個以上のスライスという単位に分割できる。さらにスライスを1個以上のマクロブロックという単位に分割して符号化処理を行っている。1枚のピクチャを1個のスライスとして扱うこと、すなわち、ピクチャをスライス分割せずに符号化することも可能であるが、符号化処理を分散させる目的で、1枚のピクチャを2個以上のスライスに分割して符号化することは少なくない。例えば、昨今の主流であるマルチコア型のCPUを用いて符号化データを復号化する場合、ピクチャを複数のスライスに分割し、各スライスを各コアに割り当てる事で、効率的な復号化処理が可能である。
また、ピクチャをスライスに分割する技術としては、ピクチャ内の画像ブロックの画像パターンを判定することにより画像ブロックを分類して、分類結果に基づいて複数のスライスを構成する提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−114979号公報
図6はスライス分割の一例を示す図である。900はピクチャであり、901乃至904はそれぞれスライスである。図6のように、一般的なスライス分割は、ピクチャをほぼ等間隔に短冊状に分割する。各スライスは、水平方向又は垂直方向の1又は複数のマクロブロックから構成される。図6の905及び906はピクチャ900に含まれるマクロブロックの一例である。
ところで、例えばH.264方式では、スライスの境界を跨いだマクロブロック間の相関性を符号化に活かすことができないという問題がある。すなわち、図6のマクロブロック905を符号化する際に、スライス境界を跨いで上側に接するマクロブロック906との相関性を利用できない。H.264方式の符号化では、イントラ符号化において近接マクロブロックからのイントラ予測により効果的な符号化が可能であるが、図6のようにスライス分割すると左右の相関性は利用できるが上下の相関性を十分に利用できず符号化効率が低下する可能性がある。また、前述の特許文献1の方法でスライス分割した場合、上下及び左右の相関性まで十分に活用できなくなる恐れがある。このようにマクロブロック間の相関性が低下した場合、画質を維持するために、そのマクロブロックにより多くの符号量を必要としていた。
したがって従来の方法では、スライス分割によって符号化や復号化処理の分散の効果は期待できるものの、符号化の処理効率が低下し、映像品質まで低下する可能性があった。
本発明はこのような課題を考慮して、符号化や復号化処理の分散のために有効なスライス分割を行いつつ、符号化効率の低下を軽減し、映像の品質を向上させられる映像符号化装置及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の映像符号化装置は、動画像に係る映像データの符号化を行う映像符号化装置であって、前記動画像に含まれるピクチャを構成する複数の符号化対象ブロックについて、各符号化対象ブロックの符号化種別を判定する判定手段と、前記ピクチャを、1以上の前記符号化対象ブロックから構成されるスライスに分割するスライス分割手段と、前記スライス分割手段によって分割されたスライスを符号化の単位として、前記符号化対象ブロックごとに前記判定手段により判定された符号化種別に従ってイントラ符号化又はインター符号化する符号化手段とを有し、前記スライス分割手段は、前記ピクチャを構成する複数の前記符号化対象ブロックのうち、前記判定手段により判定された符号化種別がイントラ符号化である符号化対象ブロックの占める割合に応じて、前記ピクチャから分割されるスライスの個数を変化させるものであって、さらにスライス分割を想定する分割位置の下側に接する符号化対象ブロックが前記判定手段により符号化種別がイントラ符号化であると判定される割合に応じて、当該分割位置でのスライス分割の有無を決定することを特徴とする。
また、本発明の他の映像符号化装置は、動画像に係る映像データの符号化を行う映像符号化装置であって、前記動画像に含まれるピクチャを構成する複数の符号化対象ブロックについて、各符号化対象ブロックの符号化種別を判定する判定手段と、前記ピクチャを、1以上の前記符号化対象ブロックから構成されるスライスに分割するスライス分割手段と、前記スライス分割手段によって分割されたスライスを符号化の単位として、前記符号化対象ブロックごとに前記判定手段により判定された符号化種別に従ってイントラ符号化又はインター符号化する符号化手段とを有し、前記スライス分割手段は、前記ピクチャを構成する複数の前記符号化対象ブロックのうち、前記判定手段により判定された符号化種別がイントラ符号化である符号化対象ブロックの占める割合に応じて、前記ピクチャから分割されるスライスの個数を変化させるものであって、前記ピクチャがIピクチャである場合は、当該ピクチャを単一のスライスとすることを特徴とする。
また、本発明の他の映像符号化装置は、動画像に係る映像データの符号化を行う映像符号化装置であって、前記動画像に含まれるピクチャを構成する複数の符号化対象ブロックについて、各符号化対象ブロックの符号化種別を判定する判定手段と、前記ピクチャを、1以上の前記符号化対象ブロックから構成されるスライスに分割するスライス分割手段と、前記スライス分割手段によって分割されたスライスを符号化の単位として、前記符号化対象ブロックごとに前記判定手段により判定された符号化種別に従ってイントラ符号化又はインター符号化する符号化手段とを有し、前記スライス分割手段は、前記ピクチャを構成する複数の前記符号化対象ブロックのうち、前記判定手段により判定された符号化種別がイントラ符号化である符号化対象ブロックの占める割合に応じて、前記ピクチャから分割されるスライスの個数を変化させるものであって、さらにスライス分割を想定する分割位置を挟んで上下に接する複数の符号化対象ブロックの相関に応じて、当該分割位置でのスライス分割の有無を決定することを特徴とする。
また、本発明の映像符号化方法は、動画像に係る映像データを符号化するための映像符号化方法であって、前記動画像に含まれるピクチャを構成する複数の符号化対象ブロックについて、各符号化対象ブロックの符号化種別を判定する判定工程と、前記ピクチャを、1以上の前記符号化対象ブロックから構成されるスライスに分割するスライス分割工程と、前記スライスを符号化の単位として、前記符号化対象ブロックごとに前記判定工程で判定された符号化種別に従ってイントラ符号化又はインター符号化する符号化工程とを有し、前記スライス分割工程において、前記ピクチャを構成する複数の前記符号化対象ブロックのうち、前記判定工程で判定された符号化種別がイントラ符号化である符号化対象ブロックの占める割合に応じて、前記ピクチャから分割されるスライスの個数を変化させ、さらにスライス分割を想定する分割位置の下側に接する符号化対象ブロックが前記判定工程で符号化種別がイントラ符号化であると判定される割合に応じて、当該分割位置でのスライス分割の有無を決定することを特徴とする。
また、本発明の他の映像符号化方法は、動画像に係る映像データを符号化するための映像符号化方法であって、前記動画像に含まれるピクチャを構成する複数の符号化対象ブロックについて、各符号化対象ブロックの符号化種別を判定する判定工程と、前記ピクチャを、1以上の前記符号化対象ブロックから構成されるスライスに分割するスライス分割工程と、前記スライスを符号化の単位として、前記符号化対象ブロックごとに前記判定工程で判定された符号化種別に従ってイントラ符号化又はインター符号化する符号化工程とを有し、前記スライス分割工程において、前記ピクチャを構成する複数の前記符号化対象ブロックのうち、前記判定工程で判定された符号化種別がイントラ符号化である符号化対象ブロックの占める割合に応じて、前記ピクチャから分割されるスライスの個数を変化させ、前記ピクチャがIピクチャである場合は、当該ピクチャを単一のスライスとすることを特徴とする。
また、本発明の他の映像符号化方法は、動画像に係る映像データを符号化するための映像符号化方法であって、前記動画像に含まれるピクチャを構成する複数の符号化対象ブロックについて、各符号化対象ブロックの符号化種別を判定する判定工程と、前記ピクチャを、1以上の前記符号化対象ブロックから構成されるスライスに分割するスライス分割工程と、前記スライスを符号化の単位として、前記符号化対象ブロックごとに前記判定工程で判定された符号化種別に従ってイントラ符号化又はインター符号化する符号化工程とを有し、前記スライス分割工程において、前記ピクチャを構成する複数の前記符号化対象ブロックのうち、前記判定工程で判定された符号化種別がイントラ符号化である符号化対象ブロックの占める割合に応じて、前記ピクチャから分割されるスライスの個数を変化させ、さらにスライス分割を想定する分割位置を挟んで上下に接する複数の符号化対象ブロックの相関に応じて、当該分割位置でのスライス分割の有無を決定することを特徴とする。
本発明によれば、符号化や復号化処理の分散のために有効なスライス分割を行うことができるとともに、符号化効率の低下を軽減し、映像の品質を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本実施例に係る映像符号化装置のブロック図である。図1において101は映像データ入力部、102はブロック符号化判定部、103はスライス分割部、104はブロック符号化部、105はストリーム出力部である。ストリーム出力部105からは符号化データ(ストリーム)が出力される。
映像データ入力部101から入力されるピクチャデータは、ブロック符号化判定部102及びスライス分割部103に供給される。ブロック符号化判定部102は、入力されたピクチャデータを構成するブロック毎に、符号化種別を判定する。ここでいうブロックとは、複数の画素情報を含む、例えばマクロブロック等の符号化処理単位である。また、符号化種別の判定とは、例えば符号化対象のブロックが、他のピクチャとの相関を利用するインター符号化をすべきブロックか、或いはピクチャ内の隣接するブロック間の相関を利用するイントラ符号化をすべきブロックかを判定することである。さらに、符号化対象ブロックの相関の対象となる画素列や、相関の算出方法などもブロック符号化判定部102が判定する。ブロック符号化判定部102の判定結果は、スライス分割部103とブロック符号化部104に符号化のための情報として供給される。
スライス分割部103は、映像データ入力部101から入力されるピクチャデータに関して、ブロック符号化判定部102の判定結果に基づくピクチャ内の各ブロックの符号化種別の分布から、該ピクチャをスライス分割すべきか否かを決定する。例えば、ピクチャ内の符号化対象ブロックのうち、所定の割合(例えば4割)を超えるブロックがイントラ符号化すべきと判定されたならば、スライスを跨ぐ相関を考慮して、該ピクチャをスライス分割しない(単一のスライスとする)ように設定する。反対に、例えば、イントラ符号化すべきと判定されたブロックが所定の割合以下(例えば4割以下)ならば、符号化や復号化処理の分散を考慮してスライス分割を行うように設定する。あるいは、イントラ符号化すべきと判定されたブロックが全体に占める割合に応じて、スライス分割の個数を決定しても良い。このようにイントラ符号化される符号化対象ブロックの割合に応じて、スライス分割数は変化する。なお、スライスはピクチャ内の1以上の符号化対象ブロックを含んで構成され、ピクチャ全体を単一のスライスとすることもできる。
このようにして、スライス分割部103は、映像データ入力部101から供給されるピクチャデータに、ブロック符号化判定部102の判定結果に基づいたスライス分割の設定を施し、ピクチャデータをブロック符号化部104に供給する。また、スライス分割部103は、スライス分割されるブロックの位置等の情報を符号化のための情報として、前記ピクチャデータとともにブロック符号化部104に供給する。
ブロック符号化部104は、前記ブロック符号化判定部102から供給される各ブロックの符号化種別の情報(ブロック符号化判定情報)に従って、スライス分割部103から供給されるピクチャデータをブロックごとに符号化する。ブロック符号化部104は、入力されるピクチャデータがスライス分割されている場合は、設定されたスライス分割に関する情報(スライス分割設定情報)に従って、各スライスを単位とする符号化を行うことになる。さらに、ブロック符号化部104は、符号化処理の結果得られる符号化データ(ストリーム)をストリーム出力部105から出力する。
ここで図5を用いて、ブロック符号化部104の詳細について説明する。図5は、ブロック符号化部104を詳細に表わしたブロック図である。
図5において、ブロック符号化部104は、入力される符号化対象ブロックごとに符号化処理を行う。ブロック符号化部104には、符号化対象ブロックのデータが入力されるとともに、ブロック符号化判定部102から供給されるブロック符号化判定情報及びスライス分割部103から供給されるスライス分割設定情報も入力される。
減算器14は、予測符号化を行う場合には、入力される符号化対象ブロックデータ(画像データ)と、スイッチ38からの予測値との差分を算出し、この差分データを整数精度の離散コサイン変換(DCT)を行う整数変換部16に出力する。減算器14は、予測符号化を行わない場合には、入力される画像データをそのまま整数変換部16に出力する。
整数変換部16は、減算器14からの画像データを整数精度で、例えば4×4画素ブロック単位で離散コサイン変換し、その結果であるDCT変換係数を量子化部18に出力する。
量子化部18は、整数変換部16からのDCT変換係数に対して量子化処理を行い、得られる量子化変換係数をエントロピー符号化部40及び逆量子化部20に出力する。
エントロピー符号化部40は、量子化部18からの量子化変換係数をエントロピー符号化する。例えばH.264符号化方式の場合、エントロピー符号化としてCABAC(Context−Based Adaptive Binary Arithmetic Coding)が使用できる。或いは、CAVLC(Context−Based Adaptive Variable Length)を使用することもできる。エントロピー符号化部40は、例えばCABAC方式によって、入力したスライス分割設定情報に基づいて、スライスを基本単位として符号化処理を行う。エントロピー符号化部40はまた、動き推定部36からの動きベクトル情報を符号化データに多重して、符号化データ(ストリーム)を出力する。なお、出力ストリーム中には、スライス分割されたブロックの位置やスライスの符号化タイプ(Iスライス、Pスライス或いはBスライス)等の情報も多重化され、復号処理で利用可能となる。
逆量子化部20は、量子化部18からの量子化変数係数をDCT変換係数に戻し、逆整数変換部22に送出する。逆整数変換部22は、逆量子化部20からのDCT変換係数に逆整数変換処理を施し、減算器14の出力データに相当するデータを復元する。
加算器24は、予測符号化を利用していない場合には、逆整数変換部22の出力データをそのまま出力し、予測符号化を利用している場合には、逆整数変換部22の出力データにスイッチ38からの予測値を加算して出力する。加算器24の出力データが、いわゆる局所復号データである。加算器24の出力は、ピクチャ内予測によるイントラ符号化のために、フレームメモリ26に格納される。また、ピクチャ間予測によるインター符号化のために、デブロッキングフィルタ30を介して、フレームメモリ32に格納される。デブロッキングフィルタ30は、局所復号データにおけるブロックノイズを低減するために使用される。
動き推定部36は、後述するインター予測に関連して、入力される符号化対象ブロックデータをフレームメモリ32に格納された局所復号データと比較して、画像内の物体の動きを推定する。フレームメモリ32に格納された局所復号データは、現ピクチャの表示タイミングよりも前又は後ろに位置するピクチャを構成するものであり、ピクチャ間の予測の参照画像として利用される。動き推定部36によって検出された動きベクトルは、インター予測部34とエントロピー符号化部40に供給される。
また、動き推定部36は、入力されるスライス分割設定情報に基づいて、スライスの境界を越えた動きベクトルの検出を禁止するよう動作する。さらに、動き推定部36は、入力されるブロック符号化判定情報を利用して符号化対象ブロックに適した参照画像や参照画素列の選択を行うこともできる。
イントラ予測部28は、フレームメモリ26に格納された局所復号データを参照して、予測処理を行って、同じピクチャ内から予測値を算出して出力する。イントラ予測部28は、そのピクチャがスライス分割されているときは、入力したスライス分割情報に基づいて、ピクチャ内かつ同じスライス内の情報のみを用いて予測処理を行って、予測値を算出する。ここでのイントラ予測は、符号化済みの画素ブロックに含まれる隣接画素の情報を用いて、予測対象ブロックの予測値を生成するものである。
インター予測部34は、動き推定部36により推定された動きベクトルにしたがって、フレームメモリ32に格納された参照画像から予測に使用する画像データを決定し、ピクチャ間の予測値(いわゆる、動き補償予測値)を算出して出力する。
スイッチ38は、符号化対象ブロックをイントラ予測で符号化(イントラ符号化)するか、インター予測で符号化(インター符号化)するかに応じて、イントラ予測部28の予測値又はインター予測部34の予測値を選択する。スイッチ38の選択結果が予測符号化の予測値として減算器14に供給される。スイッチ38は入力されるブロック符号化判定情報に基づいてイントラ符号化とインター符号化の選択的な切替動作を行う。ただし、スライス分割の位置によっては、ブロック符号化判定情報で指定されたイントラ符号化或いはインター符号化が適さなくなる場合もあるので、そのような場合は適切なほうに切り替えて出力する。
このように本実施例によれば、ピクチャを構成するブロック(例えばマクロブロック)の符号化種別の分布に応じて、スライス分割の有無を適応的に切り替える。スライス分割により符号化効率が犠牲になる可能性が高い場合には分割無し、符号化効率への影響が小さい場合には分割有りというようにピクチャ毎に切り替えることで、ストリーム全体として符号化効率を維持したまま、スライス分割による処理分散を実現できる。
上述したスライス分割の判定について、他の実施例を説明する。図2はピクチャ内のスライスやブロックの構成例を示す図である。図2において、200はピクチャ、201乃至204は分割時に想定されるスライスに相当する。また、205乃至207は、それぞれ想定されるスライス分割ラインの下側に接するブロック(例えばマクロブロック)である。
本実施例では、符号化対象のブロック205乃至207におけるイントラ符号化と判定されるブロックの割合に応じて、スライス分割の有無を判定するようにする。また、205乃至207の全ブロックで分割を判定するのではなく、分割位置に応じて、205、206、207を個々に分布を判定し、分割位置個々に分割の有無を決定してもよい。
また、単にイントラ符号化の比率を求めるのではなく、上下の参照を用いたイントラ符号化の比率から分割の有無を決定する方が、より効果的な制御が可能である。
図3は、たとえばH.264符号化方式における、ピクチャの並びを示す図である。301はIピクチャ、302はPピクチャ、303はBピクチャである。Iピクチャはすべてのブロックをイントラ符号化する。PピクチャやBピクチャは、前後のピクチャとの相関を利用したインター符号化を用いても良いし、ピクチャ内の相関を利用したイントラ符号化を用いても良い。
図3のIピクチャ301はイントラ符号化ブロックの比率が100%である。そのため、明らかにIピクチャは、イントラ符号化による、スライスを跨いだ相関を利用できる可能性が高い。こうした性質を用いることで、上述した実施例1の構成において、Iピクチャならばスライス分割を常に行わない(単一のスライスとする)ように設定するようにすると良い。以上のように構成することでより効率的な制御が可能になる。このような構成も本発明の範疇である。
上述した実施例1では、イントラ符号化の上下の相関に着目して説明してきたが、他の符号化種別においても、上下のブロック(例えばマクロブロック)間の相関が符号化の効率に影響を与える場合、スライス分割の決定に用いることができる。たとえば、H.264では、インター符号化においても、インター予測に用いる動きベクトルの符号化において、上下のブロック間の相関を用いている。
図4はピクチャ内のスライスやブロックの構成例を示す図である。図4において、400はピクチャ、401乃至404は分割時に想定されるスライスに相当する。また、405乃至408は、それぞれ符号化対象ブロック(例えばマクロブロック)である。
図4の例では、スライス分割位置(スライス境界)を挟んで上下に接するブロック405とブロック406の動きベクトルは近似しており、相関が高い。一方、ブロック407と408とでは、同じ配置条件であっても、動きベクトルの相関が低い。前者のように相関が高い組み合わせが相当数を越える場合、この位置でのスライス分割は符号化効率に少なからず影響を与えるはずである。
したがって、上述したスライス分割部103は、スライス分割を想定している位置(境界部)を挟むブロック間の動きベクトルの相関を考慮して、スライス分割すべきか否か(ブロック分割の有無)を決定すると良い。すなわち、スライス分割を想定する位置(境界部)で、相関が高いブロックが例えば4割を超える場合は分割せず、4割以下の場合は分割を行うといった制御を行う。以上のように構成することでより効果的な制御が可能になる。
なお、上記各実施例では、図1に示したブロック図に基づいて、映像データ入力部101から供給される映像データを符号化する映像符号化装置を例に説明してきたが、該映像データ入力部101の代わりに、撮像部を有する構成であっても良い。撮像部が被写体を撮影して得た映像データを出力し、該映像データを上述した映像符号化装置によって符号化する構成となる。すなわち、本実施例の映像符号化装置を撮像装置に搭載して、撮像装置の一部として機能させることも、本発明の範疇である。
本発明の実施形態に係る映像符号化装置のブロック図である。 ピクチャ内のスライスやブロックの構成例を示す図である。 ピクチャの並びを示す図である。 ピクチャ内のスライスやブロックの構成例を示す図である。 ブロック符号化部を詳細に表わしたブロック図である。 スライス分割の一例を示す図である。
符号の説明
101 映像データ入力部
102 ブロック符号化判定部
103 スライス分割部
104 ブロック符号化部

Claims (6)

  1. 動画像に係る映像データの符号化を行う映像符号化装置であって、
    前記動画像に含まれるピクチャを構成する複数の符号化対象ブロックについて、各符号化対象ブロックの符号化種別を判定する判定手段と、
    前記ピクチャを、1以上の前記符号化対象ブロックから構成されるスライスに分割するスライス分割手段と、
    前記スライス分割手段によって分割されたスライスを符号化の単位として、前記符号化対象ブロックごとに前記判定手段により判定された符号化種別に従ってイントラ符号化又はインター符号化する符号化手段とを有し、
    前記スライス分割手段は、前記ピクチャを構成する複数の前記符号化対象ブロックのうち、前記判定手段により判定された符号化種別がイントラ符号化である符号化対象ブロックの占める割合に応じて、前記ピクチャから分割されるスライスの個数を変化させるものであって、さらにスライス分割を想定する分割位置の下側に接する符号化対象ブロックが前記判定手段により符号化種別がイントラ符号化であると判定される割合に応じて、当該分割位置でのスライス分割の有無を決定することを特徴とする映像符号化装置。
  2. 動画像に係る映像データの符号化を行う映像符号化装置であって、
    前記動画像に含まれるピクチャを構成する複数の符号化対象ブロックについて、各符号化対象ブロックの符号化種別を判定する判定手段と、
    前記ピクチャを、1以上の前記符号化対象ブロックから構成されるスライスに分割するスライス分割手段と、
    前記スライス分割手段によって分割されたスライスを符号化の単位として、前記符号化対象ブロックごとに前記判定手段により判定された符号化種別に従ってイントラ符号化又はインター符号化する符号化手段とを有し、
    前記スライス分割手段は、前記ピクチャを構成する複数の前記符号化対象ブロックのうち、前記判定手段により判定された符号化種別がイントラ符号化である符号化対象ブロックの占める割合に応じて、前記ピクチャから分割されるスライスの個数を変化させるものであって、前記ピクチャがIピクチャである場合は、当該ピクチャを単一のスライスとすることを特徴とする映像符号化装置。
  3. 動画像に係る映像データの符号化を行う映像符号化装置であって、
    前記動画像に含まれるピクチャを構成する複数の符号化対象ブロックについて、各符号化対象ブロックの符号化種別を判定する判定手段と、
    前記ピクチャを、1以上の前記符号化対象ブロックから構成されるスライスに分割するスライス分割手段と、
    前記スライス分割手段によって分割されたスライスを符号化の単位として、前記符号化対象ブロックごとに前記判定手段により判定された符号化種別に従ってイントラ符号化又はインター符号化する符号化手段とを有し、
    前記スライス分割手段は、前記ピクチャを構成する複数の前記符号化対象ブロックのうち、前記判定手段により判定された符号化種別がイントラ符号化である符号化対象ブロックの占める割合に応じて、前記ピクチャから分割されるスライスの個数を変化させるものであって、さらにスライス分割を想定する分割位置を挟んで上下に接する複数の符号化対象ブロックの相関に応じて、当該分割位置でのスライス分割の有無を決定することを特徴とする映像符号化装置。
  4. 動画像に係る映像データを符号化するための映像符号化方法であって、
    前記動画像に含まれるピクチャを構成する複数の符号化対象ブロックについて、各符号化対象ブロックの符号化種別を判定する判定工程と、
    前記ピクチャを、1以上の前記符号化対象ブロックから構成されるスライスに分割するスライス分割工程と、
    前記スライスを符号化の単位として、前記符号化対象ブロックごとに前記判定工程で判定された符号化種別に従ってイントラ符号化又はインター符号化する符号化工程とを有し、
    前記スライス分割工程において、前記ピクチャを構成する複数の前記符号化対象ブロックのうち、前記判定工程で判定された符号化種別がイントラ符号化である符号化対象ブロックの占める割合に応じて、前記ピクチャから分割されるスライスの個数を変化させ、さらにスライス分割を想定する分割位置の下側に接する符号化対象ブロックが前記判定工程で符号化種別がイントラ符号化であると判定される割合に応じて、当該分割位置でのスライス分割の有無を決定することを特徴とする映像符号化方法。
  5. 動画像に係る映像データを符号化するための映像符号化方法であって、
    前記動画像に含まれるピクチャを構成する複数の符号化対象ブロックについて、各符号化対象ブロックの符号化種別を判定する判定工程と、
    前記ピクチャを、1以上の前記符号化対象ブロックから構成されるスライスに分割するスライス分割工程と、
    前記スライスを符号化の単位として、前記符号化対象ブロックごとに前記判定工程で判定された符号化種別に従ってイントラ符号化又はインター符号化する符号化工程とを有し、
    前記スライス分割工程において、前記ピクチャを構成する複数の前記符号化対象ブロックのうち、前記判定工程で判定された符号化種別がイントラ符号化である符号化対象ブロックの占める割合に応じて、前記ピクチャから分割されるスライスの個数を変化させ、前記ピクチャがIピクチャである場合は、当該ピクチャを単一のスライスとすることを特徴とする映像符号化方法。
  6. 動画像に係る映像データを符号化するための映像符号化方法であって、
    前記動画像に含まれるピクチャを構成する複数の符号化対象ブロックについて、各符号化対象ブロックの符号化種別を判定する判定工程と、
    前記ピクチャを、1以上の前記符号化対象ブロックから構成されるスライスに分割するスライス分割工程と、
    前記スライスを符号化の単位として、前記符号化対象ブロックごとに前記判定工程で判定された符号化種別に従ってイントラ符号化又はインター符号化する符号化工程とを有し、
    前記スライス分割工程において、前記ピクチャを構成する複数の前記符号化対象ブロックのうち、前記判定工程で判定された符号化種別がイントラ符号化である符号化対象ブロックの占める割合に応じて、前記ピクチャから分割されるスライスの個数を変化させ、さらにスライス分割を想定する分割位置を挟んで上下に接する複数の符号化対象ブロックの相関に応じて、当該分割位置でのスライス分割の有無を決定することを特徴とする映像符号化方法。
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