JPH08242445A - 画像信号の符号化方法および伝送方法およびその復号化装置 - Google Patents

画像信号の符号化方法および伝送方法およびその復号化装置

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JPH08242445A
JPH08242445A JP4525695A JP4525695A JPH08242445A JP H08242445 A JPH08242445 A JP H08242445A JP 4525695 A JP4525695 A JP 4525695A JP 4525695 A JP4525695 A JP 4525695A JP H08242445 A JPH08242445 A JP H08242445A
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signal
image
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unit
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JP4525695A
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Yasuhiro Hirano
裕弘 平野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】MPEGビデオ符号化において、スライス層に
割り当てるマクロブロックの個数を、画像の静動に応じ
て制御し、静止領域ではNA個、動き領域ではNB個
(NB<NA)で、符号化データストリームを構成す
る。受信部では、訂正不能なバースト誤りを含むスライ
ス層は、動き補償のテンポラル補間の信号で置換するエ
ラーコンシールメント処理を行う。 【効果】ATM網でのセル損失,録画系でのドロップア
ウト等のバースト誤りに対して、画質劣化の少ない復号
画像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像信号の符号化装置に
係り、特に、画像符号化の国際標準規格のMPEG(Mov
ing Picture Image Coding Exparts Group)ビデオ符号
化により高能率符号化した画像データを、ATM(非同
期転送モード)網を介して伝送するに好適な、画像信号
の符号化方法およびその伝送方法およびその復号化装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】次世代広帯域ISDNでは、ATM網に
よる高速・大容量伝送の特長を生かし、高品質ディジタ
ル映像通信により様々な新サービスの検討が進められて
いる。ここでは、ディジタル化・高能率符号化された画
像データは、セルと呼ぶ固定長パケットに分割して多重
化伝送が行われる。
【0003】ATM網では輻輳時などにセル損失が発生
する。そして、1セルの損失は300ビットを越えるバー
スト的なビット誤りになる。一方、画像信号の高能率符
号化では、フレーム間予測を基本としているため、セル
損失により受信画像にエラーが生じると、セル損失が発
生した画面のみならず、それ以降の画面に大きな画質劣
化を与えるという問題がある。このため、ATM網を介
した画像データの伝送ではセル損失の対策が必要にな
り、セルインタリーブ法,階層符号化法,リーク予測法
など、種々のセル損失の対策方法が考案されている。
【0004】セルインタリーブ法は、ブロック符号(例
えば、BCH符号,RS符号など)で誤り訂正符号化さ
れた信号を複数セルに、順次、分配し、セル損失による
バースト誤りを短ビット長の誤りに変換して訂正を行う
ものである。しかし、この方法では、インタリーブによ
る遅延時間が増加するという問題がある。
【0005】階層符号化法は、符号化データを、画質上
重要な情報と、欠落があっても許容される情報に分け、
ATM網では前者をセル損失率の少ない優先クラス,後
者をセル損失率の多い非優先クラスでそれぞれ伝送す
る。この方法では、オーバーヘッドの増加により符号化
効率が悪くなること、符号化・復号化のハードウェアが
複雑になるという問題を有する。
【0006】リーク予測法は、予測符号化において予測
係数を非完全積分型とすることで、セル損失による画質
劣化が発生しても時間の経過とともに復号画質の回復を
図るものである。しかし、回復までにはある程度の時間
が必要なこと、符号化効率が悪くなることなどの問題が
ある。
【0007】また、階層符号化法,リーク予測法のセル
損失対策は、画像符号化の国際標準規格のMPEG符号
化に適用するには何らかのモディファイが必要になり、
両立性が損なわれてしまうという問題が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、MP
EGビデオ符号化をベースに、符号化効率および両立性
を損なうことなく、ATM網でのセル損失による画質劣
化の局所化と抑圧とを実現するセル損失対策を備えた、
画像信号の符号化方法および装置を提供することにあ
る。
【0009】また、伝送系や記録系で発生するバースト
誤りによる画質劣化を局所化,抑圧することが可能な、
テレビジョン信号のディジタル放送方式および装置,画
像信号のディジタル録画方式および装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、MPEGビデオ符号化で規定する符号
化ビデオシーケンスのスライス層に割り当てるマクロブ
ロックの個数を、画像の静止・動き領域で適応的に制御
する。そして、画像の動き領域には少数の個数,画像の
静止領域には多数の個数のマクロブロックをそれぞれ割
り当てて、スライス層のデータを構成する。
【0011】また、ATM網を介した伝送では、画像の
動き領域に対応するスライス層のデータに対しては、セ
ルのATMヘッダ部のCLP(Cell Loss Priority)ビ
ットがセル損失率の少ない優先クラス、あるいはセル損
失率の少ない優先チャネルを使用する。一方、画像の静
止領域に対応するスライス層のデータに対しては、セル
のATMヘッダ部のCLPビットがセル損失率の多い非
優先クラス、あるいはセル損失率の多い非優先チャネル
を使用する。
【0012】さらに、受信側の復号化処理では、セル損
失の発生したスライス層では、復号できないマクロブロ
ック領域を、動き補償のテンボラル補間で生成した修正
信号で置換するエラーコンシールメント処理を行う。
【0013】
【作用】作用の説明に先だち、MPEGビデオ符号化に
ついて、図6,図7をもとに概説する。
【0014】図6は、MPEGビデオ符号化における符
号化データ構造の概略図である。最上位層はビデオシー
ケンス層で、シーケンスヘッダ部(SEC HD),複
数個数のGOP(Group of Picture),シーケンス終了
部(SEC END)から成る。
【0015】GOP層は、GOPヘッダ部(GOP H
D)と複数個数のピクチャで構成する。図7(a)に1
GOPの構造例を示す。GOPには三種類の符号化フレ
ーム(I,P,Bピクチャ)があり、Iピクチャはフレ
ーム内符号化、Pピクチャは実線矢印で示す前方予測の
フレーム間符号化、Bピクチャは点線矢印で示す双方向
予測のフレーム間符号化を行う。そして、画像フレーム
の時系列とは異なり、GOPでのピクチャの配列は、
,,,,,,,の順で構成する。
【0016】図6にもどり、ピクチャ層は、ピクチャヘ
ッダ部(Pic HD)と、複数個数のスライスで構成
する。又、スライス層は、スライスヘッダ部(Sl H
D)と、複数個数のマクロブロック(MB)で構成す
る。そして、マクロブロック層はマクロブロックタイプ
(MB Type),動きベクトル情報(MV)、およ
び6個のブロックで構成する。最下層のブロック層は、
DCT(Discrete CosineTransform)係数およびEOBコ
ードで構成する。図7(b)に1ピクチャの構成例を示
す。各マクロブロック(16×16画素のサイズ)は、
4個の輝度ブロック(Y1,Y2,Y3,Y4)と2個
の色差ブロックCB ,CR から成り、そのブロックサイ
ズは8×8画素である。
【0017】なお、図6の*印で示すビデオシーケンス
層,GOP層,ピクチャ層,スライス層の各ヘッダ部に
は、符号化の各種パラメータ情報およびスタートコード
が付加される。そして、セル損失などの障害を考慮し
て、これらスタートコードにはユニークワードが採用さ
れている。
【0018】このように、MPEGビデオ符号化の符号
化データストリームでは、ATM網におけるセル損失に
対してもある程度の考慮は払われている。そこで、例え
ば、スライスヘッダ部のユニークワードの検出を行うこ
とで、セル損失の障害をセル損失の発生したスライス層
に限定する復号化処理を行うことが可能になる。この場
合には、セル損失が発生したスライス層のマクロブロッ
クの領域は、相関の高い修正信号、例えば、動き補償の
テンポラル補間の信号などで置換して画質劣化を視覚的
に目立ちにくくする、エラーコンシールメントの処理が
必要である。
【0019】さて、エラーコンシールメント処理により
得られる復号画像の画質と、修正信号で置換されるマク
ロブロック領域との間には、図8に示す定性的な関係が
成立する。図中の横軸は修正信号で置換されるマクロブ
ロックの個数、縦軸は画像品質である。なお、エラーコ
ンシールメントの処理に用いる修正信号は、画質劣化が
最も目立ちにくいと考えられている動き補償のテンポラ
ル補間で生成した信号である。
【0020】画像の静止領域(静止〜きわめてゆっくり
した動き)では、修正領域が多くなっても、画質劣化の
度合は少なく、常に許容限界以上の画質が維持できる。
一方画像の動き領域(動きのある画像)では、修正領域
が多くなるに従って、画質劣化の度合も大きくなり、例
えば、マクロブロックの個数がNB以上では、許容限界
以下の画質になる。
【0021】この理由は、符号化で用いる動きベクトル
は、予測誤差が最小のものを選択するために画像の本来
の動きとは必ずしも一致しないこと、また、動きベクト
ルの精度の制約などで、動き補償のテンポラル補間で生
成する修正信号には限界があるためである。なお、従来
のMPEGビデオ符号化では、スライス層に割り当てる
マクロブロックの個数は、多くの場合、NBよりはるか
に大きい一定の数値Nに設定する。したがって、この場
合は、セル損失が発生したスライス層のマクロブロック
領域をエラーコンシールメント処理するセル損失対策で
は、画像品質の面で問題がある。
【0022】この問題を回避するため、本発明では、画
像の静止領域と動き領域とで、スライス層に割り当てる
マクロブロックの個数を適応的に制御する技術的手段を
採用する。
【0023】図9は、スライス層に割り当てるマクロブ
ロックの個数の概略図で、(a)は通常の従来技術の場
合、(b)(c)は本発明の場合を示す。同図(a)の従
来技術では、画像の動きとは無関係に、静止領域,動き
領域のいずれの領域でも、常にN個(N>NB)のマク
ロブロックでスライス層を構成する。一方、同図(b)
(c)の本発明では、画像の動きに応じて、(b)の二
値制御では、動きがM1未満の静止領域はNA個(NA
>N)、動きがM1以上の動き領域はNB個(NB>
N)のマクロブロックでスライス層を構成する。また、
(c)の多値制御のように、画像の動きに応じて、動き
がM0未満のNA個から動きがM3以上のNB個まで、
個数を段階的に減少したマクロブロックでスライス層を
構成する。なお、この制御に必要な画像の動きは、符号
化フレームのフレーム間の差分信号成分の大小、あるい
はフレーム当りの動きベクトルの大小によって、極めて
容易に検出することができる。
【0024】図10は、セル損失で発生する復号画像の
修正領域の概略図である。同図(a)は上述の従来技術に
よりスライス層を構成した場合である。静止領域,動き
領域ともにN個のマクロブロックが修正領域になり、動
き領域での画質は、図8に示したように、許容限界以下
となって復号画像には大きな画質劣化が発生する。
【0025】一方、同図(b)は、本発明技術の二値制
御でスライス層を構成する(方式Aと略称)場合であ
る。従来技術と比較して、静止領域での修正領域は拡大
し、動き領域での修正領域は逆に縮小している。そし
て、これらの修正領域は、図8より明らかな様に、いず
れも許容限界以上の画質であり、画質劣化の目立たない
復号画像が得られる。
【0026】また、同図(c)は、方式Aにおいて、静
止領域のスライス層はATMヘッダ部のCLPビットを
セル損失率の多い非優先クラス,動き領域のスライス層
はセル損失率の少ない優先クラスを使用する(方式Bと
略称)場合である。方式Aと比較して、動き領域のセル
損失が低減されるため、動き領域での修正領域の部分は
方式Aより減少し、さらに画質劣化の目立ちにくい復号
画像を得ることができる。
【0027】一方、同図(d)は、方式Aにおいて、静
止領域のスライス層はATM網のセル損失率の多い非優
先チャネル,動き領域のスライス層はセル損失率の少な
い優先チャネルを使用する(方式Cと略称)場合であ
る。優先チャネルによる伝送で、動き領域のセル損失が
ほぼなくなり、画質劣化のほとんどない復号画像が得ら
れる。
【0028】この様に、本発明の方式Aによるスライス
層へのマクロブロックの割り当て、および、方式B,方
式Cによる優先クラスと非優先クラスへのデータの配分
により、従来技術と比較して、セル損失に伴う画質劣化
を大幅に改善することが可能になる。
【0029】さて、各スライス層では前述のようにユニ
ークワードを含むスライスヘッダ部を付加するため、各
ピクチャに含まれるスライス層の個数の多少によって、
符号化効率には若干の差異が生じる。例えば、ピクチャ
当りのスライス層の個数を、従来技術ではS、本発明で
は静止領域でSA,動き領域でSBと仮定すれば、N・
S=NA・SA+NB・SBの関係がある。したがっ
て、両者におけるピクチャ当りのスライス層の比率η
は、η=(SA+SB)/S=N・(SA+SB)/(NA
・SA+NB・SB)になる。よって、この比率ηは、
画像によってN/NA(全て静止領域の時で1より小)
からN/NB(全て動き領域の時で1より大)まで変化
する。ここで、符号化効率は、η<1の場合には本発
明、η>1の場合には従来技術のものが優れている。た
だ、通常の画像では静止領域と動き領域との混在したも
のがほとんどであるため、平均的にはη≒1近傍の値に
なる。したがって、符号化効率の面では、本発明は従来
技術と同等の特性を達成することができる。
【0030】この様に、本発明によれば、MPEGビデ
オ符号化をベースに、符号化効率ならびに両立性を損な
うことなく、かつ、セル損失などのバースト誤りに対し
て画質劣化の局所化および抑圧の機能を備えた画像信号
の符号化方法を実現することが可能になる。
【0031】
【実施例】図1は、本発明の第一の実施例における送信
部の全体ブロック図で、前記方式Aを実現するに好適な
ものである。
【0032】同図の1は前処理部、2は減算部、3はD
CT部、4は量子化処理を行うQ部、5は逆量子化を行
うIQ部、6はDCT逆演算を行うIDCT部、7は加
算部、8はメモリ部、9は動き補償の予測信号を生成す
るMCPS部、10は動きベクトルを検出するMV検出
部、11はエントロピ符号化を行うVLC部、12はバ
ッファ部、13は符号化データストリームを生成するB
S生成部、14はスライス層のマクロブロック個数を設
定はSLM設定部、15はセル化を行うチャネル符号化
部である。
【0033】入力画像信号S1は前処理部1に入力し、
MPEGビデオ符号化の信号フォーマットへの画像変換
の信号処理を行い、符号化画像信号S2を生成する。減
算部2は、符号化モードがP,Bピクチャの時には、符
号化画像信号S2からMCPS部9で生成した予測信号PS
を減算する演算を行い、予測誤差信号を信号S3に出力
する。なお、符号化モードがIピクチャの時は、符号化
画像信号S2をそのまま信号S3に出力する。
【0034】DCT部3は、信号S3の8×8画素から
なるブロックを単位にDCT変換の行列演算を行い、そ
の変換係数を信号S4に出力する。信号S4は、Q部4
で量子化処理を行い、量子化変換係数S5を生成する。
なお、量子化の特性は、バッファ部12のバッファ容量
の情報BIで制御する。量子化変換係数S5の一方は、
VLC部11で可変長符号化,ランレングス符号化など
のエントロピ符号化処理を行う。一方、IQ部5で、逆
量子化の処理を行って変換係数に復号した信号は、ID
CT部6でDCT逆変換の行列演算を行い、P,Bピク
チャの時には予測誤差信号、Iピクチャの時には符号化
画像信号に相当した信号S6を復号する。加算部7は、
P,Bピクチャ時には予測信号PSを加算した信号、I
ピクチャの時には信号S6を、それぞれ出力する。この
出力信号は、メモリ部8に記憶する。
【0035】メモリ部8の出力信号S7(符号化フレー
ムの1フレーム相当遅延させた信号)は、MCPS部9
と,MV検出部10に入力する。MCPS部9は、動き
ベクトル信号MVをもとに動き補償の信号処理を行い、
動き補償の予測信号PSを生成する。また、MV検出部
10は、ブロックマッチングの手法によって、動きベク
トル信号MVを検出する。この動きベクトル信号MV
は、VLC部11で所定の符号化を行う。
【0036】VLC部11でエントロピ符号化した符号
化データ信号S8は、バッファ部12に入力し、その出
力信号S9は、BS生成部13に入力する。
【0037】一方、SLM設定部14は、符号化画像信
号S2に対して、例えばマクロブロックを単位に、フレ
ーム間差分信号の大小あるいは動きベクトルの大小など
の動き情報をもとに画像の静止領域と動き領域との判別
を行う。そして、本発明における静止領域と動き領域と
でスライス層に割り当てるマクロブロックの個数の制御
を行うに必要な制御信号SLMを生成する。
【0038】BS生成部13は、制御信号SLMに応じ
て、静止領域ではNA個のマクロブロック、動き領域で
はNB個のマクロブロックでそれぞれスライス層のデー
タを構成し、図6に示したMPEGビデオ符号化データ
構造の符号化データストリーム信号S10を生成する。
なお、MPEGビデオ符号化では、伝送形態に応じてプ
ログラムストリームとトランスポートストリームの二種
類が用意されているが、伝送路でのランダム符号誤りを
考慮すると、トランスポートストリームの形態で構成す
ることが望ましい。
【0039】チャネル符号化部15は、符号化データス
トリーム信号S10をATM網で伝送するためのセル化
の処理を行う。すなわち、信号S10をセルと呼ぶ固定
長パケットのデータに分割し、各セルのATMヘッダ,
AAL(ATM AdaptationLayer)ヘッダに所定の情報
を付加し、伝送データ信号S11を生成する。
【0040】本発明の第二の実施例における送信部の全
体ブロック図を図2に示す。本実施例は、前記方式Bを
実現するに好適なものであり、第一の実施例との相違
は、チャネル符号化部16でATMヘッダ部のCLPビ
ットを利用したセル損失の優先クラスと非優先クラスの
割り当てを行うことである。
【0041】すなわち、前処理部1からSLM設定部1
4の各ブロックは、第一の実施例と同じ信号処理を行
い、入力画像信号S1をMPEGビデオ符号化した符号
化データストリーム信号S10を生成する。
【0042】チャネル符号化部16は、信号S10をセ
ルと呼ぶ固定長パケットのデータに分割し、各セルのA
TMヘッダ,AALヘッダに所定の情報を付加する。こ
の際、制御信号SLMに応じて、静止領域のスライス層
に対しては、ATMヘッダのCLPビットをセル損失率
の多い非優先クラス,動き領域のスライス層に対しては
セル損失率の少ない優先クラスにそれぞれ設定する。そ
して、セル損失に対して優先クラス,非優先クラスの順
位づけをした伝送データ信号S12を生成する。
【0043】つぎに、図3に、本発明の第一および第二
の実施例の受信部の全体ブロック図を示す。
【0044】同図において、17はチャネル復号化部、
18はBS復号化部、19はバッファ部、20はIVL
C部、21はMCCS部、22はスイッチ部、23は後
処理部である。
【0045】受信データ信号S20(セル化した固定長
パケットの多重化伝送信号)はチャネル復号化部17に
入力し、固定長パケットに分割されたデータを統合し
て、符号化データストリーム信号S21を復号する。な
お、各セルのAALヘッダ部のシーケンス情報でセル損
失の有無を検出し、セル損失の発生した領域にはダミー
データ(例えばオール零)を付加する。画像復号化部で
は、このダミーデータによって、セル損失の領域が検出
できる。
【0046】BS復号化部18は、各層のヘッダ部のス
タートコード(ユニークワード)の検出を行い、ヘッダ
部の符号化パラメータ等の情報、および符号化データの
信号S22を復号し、バッファ部19に入力する。
【0047】IVLC部20は、バッファ部19より読
み出した信号S23の可変長符号化データをもとの固定
長符号に復号する処理を行い、量子化変換係数の信号S
24と、動きベクトル信号MVを復号する。また、ダミ
ーデータの検出でセル損失の発生したスライス層の位置
を抽出し、エラーコンシールメント処理の制御信号CS
Mを生成する。
【0048】IQ部5は、量子化変換係数の信号S24
を逆量子化処理して、変換係数の信号S25を復号す
る。そして、IDCT部6ではDCT逆変換の行列演算
処理を行い、Iピクチャ時には符号化画像信号、P,B
ピクチャ時には予測誤差信号の信号S26を復号する。
加算部7は、P,Bピクチャ時にはMCPS部9で生成
する予測信号PSを加算し、その出力に符号化画像信号
S27を得る。
【0049】スイッチ部22は、制御信号CSMに応じ
て、セル損失のないスライス層の領域は信号S27、セ
ル損失が発生したスライス層の領域は修正信号CSを選
択し、エラーコンシールメント処理を行った符号化画像
信号S28を出力する。この信号S28の一方はメモリ
部8に入力し、その出力信号S29(符号化フレームの
1フレーム相当遅延された信号)を、MCPS部9とM
CCS部21とに入力する。
【0050】MCPS部9は、動きベクトル信号MVを
もとに、動き補償処理した予測信号PSを生成する。ま
た、MCCS部21は、動きベクトル信号VMをもとに
エラーコンシールメント処理を行うマクロブロックの動
きベクトル情報を生成し、信号S29に対してこの動き
ベクトル情報で動き補償処理を行い、動は補償のテンポ
ラル補間の修正信号CSを生成する。
【0051】一方、後処理部23では、符号化画像信号
に対して信号フォーマットの変換処理を行い、もとの画
像フォーマットに復号した画像信号S30を生成する。
【0052】図4に本発明の第三の実施例における送信
部のブロック図を示す。本実施例は、本発明の前記方式
Cに好適なものであり、第一の実施例との相違は、BS
生成部24で符号化データストリーム信号を二分し、A
TM網のセル損失の優先チャネルと非優先チャネルを用
いて伝送する点である。
【0053】すなわち、前処理部1からバッファ部12
の各ブロックでは、前述の第一の実施例と同じ信号処理
を行い、入力画像信号S1をMPEGビデオ符号化した
符号化データ信号S9を生成する。
【0054】また、SLM設定部14は、マクロブロッ
クを単位に、フレーム間の差分信号の大小、あるいは動
きベクトルの大小などの動き情報を使用して、画像の静
止領域と動き領域を判別する。そして、静止領域と動き
領域とでの信号処理を制御する制御信号SLMを生成す
る。
【0055】BS生成部24は、制御信号SLMに応じ
て、静止領域の符号化データと動き領域の符号化データ
に二分する。そして、前者ではスライス層のマクロブロ
ックの個数がNA、後者ではスライス層のマクロブロッ
クの個数がNBからなる、図6に示したレイヤ構造の符
号化データストリーム信号S13,S14をそれぞれ生
成する。
【0056】チャネル符号化部25,26は、ATM網
で信号S13,S14を伝送するためのセル化処理を行
う。すなわち、信号S13,S14をセルと呼ぶ固定長
パケットのデータに分割し、各セルのATMヘッダ,A
ALヘッダに所定の情報を付加し、伝送データ信号S1
5,S16を生成する。そして、伝送データ信号S15
は、セル損失率の多い非優先チャネル、S16はセル損
失率の少ない優先チャネルを用いて伝送する。
【0057】つぎに、本発明の第三の実施例の受信部の
ブロック図を図5に示す。
【0058】優先チャネルで伝送された受信データ信号
S31、および非優先チャネルで伝送された受信データ
信号S32は、チャネル復号化部27,28でそれぞれ
符号化データストリーム信号S33,S34への復号処
理を行う。すなわち、セル化処理で固定長パケットに分
割して多重化伝送された各セルのデータを統合して、符
号化データストリーム信号を復号する。なお、各セルの
AALヘッダ部のシーケンス情報でセル損失の有無を検
出し、セル損失の発生した領域にはダミーデータ(例え
ばオール零)を付加し、画像復号化部では、このダミー
データによってセル損失の領域の検出を行う。
【0059】BS復号化部29は、符号化データストリ
ーム信号S33,S34に対して、それぞれレイヤ構造
の各層ヘッダ部のスタートコード(ユニークワード)を
検出し、ヘッダ部の符号化パラメータ等の情報、および
符号化データを復号する。そして、優先チャネルと非優
先チャネルで伝送された二系列の信号を統合して符号化
データ信号S22を生成し、バッファ部19に入力す
る。
【0060】バッファ部19より読み出した信号S23
は、図3の実施例と同じ信号処理を行い、画像信号S3
0を復号する。すなわち、IVLC部20で量子化変換
係数の信号S24,動きベクトル信号MV、および、エ
ラーコンシールメント処理の制御信号CSMを生成す
る。
【0061】量子化変換係数の信号S24は、IQ部
5,IDCT部6,加算部7,スイッチ部22,メモリ
部8,MCPS部9,MCCS部21からなる各ブロッ
クの信号処理で、符号化画像信号S28を復号し、後処
理部23で信号フォーマットの変換処理を行い、画像信
号S30を復号する。
【0062】図11は、送信部のSLM設定部14の説
明図であり、同図(a)はフレーム間の差分信号、
(b)は動きベクトル信号により、画像の静止領域と動
き領域の判別を行うものである。
【0063】同図(a)では、符号化画像信号S2はフ
レーム間差分信号抽出部30に入力し、1フレーム期間
遅延させた信号との減算演算でフレーム間の差分信号成
分を検出し、画像に含まれる雑音成分(振幅レベルの小
さな信号)を検出する特性で絶対値量子化の処理を行
い、信号FDSを出力する。静動判定部31は、マクロ
ブロックを単位に、閾値Thを越える信号FDSの個数
を計測し、その個数が設定値K未満は静止、K以上は動
きと判定し、二値の静動信号SMC(L:静止,H:動
き)を生成する。モード設定部32は、一定区間(例え
ばマクロブロック数がNA個の区間)における静動信号
SMCのHレベル信号の個数をもとに、画像の静止領域
と動き領域との設定を行い、制御信号SLM(L:静止
領域,H:動き領域)を生成する。
【0064】同図(b)では、図1(図2,図4)のM
V検出部10で検出した動きベクトル信号MVを、静動
判定部33に入力し、動きベクトルの大きさが閾値TM
未満は静止、以上は動きと判定し、マクロブロック毎に
二値の静動信号SMC(L:静止)を生成する。モード
設定部32は、上述した動作で画像の静止領域と動き領
域との設定を行い、制御信号SLMを生成する。
【0065】図12は、送信部のチャネル符号化部15
(16,25,26)の一構成例で、同図(a)は構
成、(b)はセル化部での動作の説明図である。
【0066】符号化データストリーム信号S10は、F
EC部34に入力し、所定の固定長パケットのセルデー
タに分割し、各セルデータに対してATM網で発生する
ランダム誤りの訂正を行うための誤り訂正符号FECを
付加する。なお、符号化データストリーム信号が既に誤
り訂正符号の付加されたトランスポートストリームの形
態のものでは、FECを付加する機能は省略することも
できる。
【0067】セル化部35は、セル化データPLDに対
して、同図(b)に示す様にATMヘッダ,AALヘッ
ダに所定の情報を付加して、セル長が53バイトで構成
する伝送データ信号S11を生成する。すなわち、方式
Aでは、ATMヘッダ(5バイト)にVPI/VCI,
PT,HECの情報を割り当てる。又、AALヘッダ
(例えば1バイト)には、セル損失を検出するためのシ
ーケンス情報を割り当てる。一方、方式Bでは、ATM
ヘッダのCLPビットに、制御信号SLMがLの静止領
域のデータに対しては非優先クラスを示す0、動き領域
のデータに対しては優先クラスを示す1のビット情報を
更に付加する。
【0068】図13は、受信部のMCCS部21の説明
図である。修正用MV生成部36は、動きベクトル信号
MVをもとに、動き補償のテンポラル補間に必要な補間
動きベクトル信号MVCを生成する。すなわち、エラー
コンシールメント処理を行うマクロブロックの動きベク
トル信号が存在する場合は、この動きベクトル信号で補
間動きベクトル信号MVCを生成する。一方、セル損失
等で動きベクトル信号が失なわれた場合は、マクロブロ
ックの周辺のマクロブロックの動きベクトル信号をもと
に補間動きベクトル信号MVCを生成する。MCテンポ
ラル補間部37は、前フレームの符号化画像信号S29
に対して補間動きベクトル信号MVCによる動き補償の
信号処理を行い、動き補償のテンポラル補間の修正信号
CSを生成する。
【0069】なお、動き補償のテンポラル補間の処理
と、動き補償の予測信号の生成の処理は、類似な信号処
理であるため、両者の機能を備えた形態で構成すること
も可能である。この一構成例を図14に示す。
【0070】修正用MV生成部36は、動きベクトル信
号MVをもとに補間動きベクトル信号MVCを生成す
る。スイッチ部38は、エラーコンシールメント処理の
制御信号CSMに応じて、修正処理を行うマクロブロッ
クの領域では補間動きベクトル信号MVC、それ以外の
マクロブロックの領域では動きベクトル信号MVを選択
し、動き補償ベクトル信号CMVを出力する。MC処理
部39は、前フレームの符号化画像信号S29に対し
て、動き補償ベクトル信号CMVによる動き補償の信号
処理を行う。そして、この出力から、エラーコンシール
メント処理を行うマクロブロックでは動き補償のテンポ
ラル補間の信号CS、それ以外のマクロブロックでは動
き補償で生成した予測信号PSを得ることができる。
【0071】このように、本発明の第一ないし第三の実
施例によれば、ATM網で発生するセル損失に伴う復号
画像の画質劣化を局所化、かつ、大幅に低減し、かつ、
符号化効率ならびに両立性を損なうことなく、MPEG
ビデオ符号化を行う画像信号の符号化装置が実現でき
る。そして、次世代広帯域ISDNにおける高品質ディ
ジタル映像通信において、高品質な画像サービスの提供
に顕著な効果を得ることができる。
【0072】つぎに、本発明の画像符号化方法を用いた
テレビジョン信号のディジタル放送方式の一実施例につ
いて、図15のブロック図で説明する。
【0073】同図(a)は送信部、(b)は受信部の構
成である。また、40は画像符号化部,41はFECエ
ンコーダ部、42はインタリーブ部、43はトレリス符
号化部、44は変調部、45はUPコンバート部、46
はチューナ部、47は復調部、48はトレリス復号化
部、49はデインタリーブ部、50はFECデコーダ
部、51は画像復号化部である。
【0074】同図(a)の送信部では、画像信号S40
は画像符号化部40で、MPEGビデオ符号化をベース
とした本発明の第一の実施例と同様の符号化を行い、符
号化データストリーム信号S41を生成する。
【0075】FECエンコーダ部41は、伝送系で発生
する符号誤りを訂正するための誤り訂正符号を付加す
る。例えば、誤り訂正符号としてRS符号(208,1
88,10)を用い、信号S41の188バイトのデー
タに対して20バイトの検査ビットを付加し、符号長が
208バイトの信号系列S42を生成する。このRS符
号では10バイトまでの符号誤りが訂正できるが、バー
スト誤りに対しても訂正が可能な様に、インタリーブ部
42で信号系列S42を複数セグメントに、順次、分配
する信号処理を行う。そして、各セグメントの先頭に同
期コードを割り当て、図16に示すフレームデータ構造
の信号系列S43を生成する。すなわち、フィールドS
YNC1,2およびデータ+FEC(312セグメン
ト)でフレームを構成し、各セグメントは4バイトのセ
グメントSYNC(同期コード)と832バイトのデー
タ情報からなる信号系列を生成する。
【0076】トレリス符号化部43は、変復調処理にお
ける符号化利得の向上を図るために、例えば、2/3ト
レリス符号による符号化処理を行い、信号系列S44を
生成する。そして、変調部44は、伝送媒体に適したデ
ィジタル変調、例えば、QPSK,OFDM,QAM,多値
VSBなどの所定の変調処理を行い、変調信号S45を
生成する。UPコンバータ部45は、変調信号S45を
所定の伝送チャネルの周波数帯の信号に変換し、衛星波
あるいは地上波の伝送信号S46を生成する。
【0077】同図(b)の受信部では、伝送信号S46
はチューナ部46でもとの周波数帯の信号に変換し、変
調信号S47を復調する。復調部47とトレリス復号化
部48では、波形等化,ビタビ復号化,トレリス復号化
の信号処理を行い、フレームデータ構造の信号系列S4
9を復号する。デインタリーブ部49は、セグメントS
YNCをもとに、複数セグメントに分配されているデー
タ情報の再配列処理を行い、RS符号の信号系列S50
を復号する。この信号処理により、伝送系で発生するバ
ースト誤りはRS符号では短ビットの符号誤りに変換さ
れる。FECデコーダ部50は、RS符号に含まれる符
号誤りの訂正を行い、符号化データストリーム信号S4
1を復号する。そして、画像復号化部51は、本発明の
第一の実施例と同様の復号化処理を行い、画像信号S4
0を復号する。なお、FECデコーダ部50で符号誤り
の訂正が不能な領域は、第一の実施例におけるセル損失
の発生した領域とみなす復号処理が行われるため、バー
スト誤りに伴う画質劣化は大幅に低減できる。
【0078】このように、本実施例によれば、伝送系で
発生するバースト誤り等の符号誤りの影響が少なく、耐
エラー特性の優れたテレビジョン信号のディジタル放送
方式および装置が実現できる。
【0079】つぎに、本発明の画像符号化方法を用いた
画像信号のディジタル録画方式の一実施例について、図
17のブロック図で説明する。同図(a)は記録部、
(b)は再生部の構成である。また、40は画像符号化
部、52はFECエンコーダ部、53はインタリーブ
部、54は記録変調部、55は再生復調部、56はデイ
ンタリーブ部、57はFECデコーダ部、51は画像復
号化部である。
【0080】同図(a)の記録部では、画像信号S40
は画像符号化部40で、MPEGビデオ符号化をベース
とした本発明の第一の実施例と同様の符号化を行い、符
号化データストリーム信号S41を生成する。
【0081】FECエンコーダ部52は、録画系で発生
する符号誤りを訂正するための誤り訂正符号を付加す
る。誤り訂正符号にはバイト単位で訂正を行うRS符号
などを使用し、検査ビットを付加した信号系列S60を
生成する。インタリーブ部53は、再生時のドロップア
ウト等で発生するバースト誤りも訂正可能な様に、イン
タリーブの信号処理を行い、同期コードやIDコード等
を付加し、図16と類似なデータ構造の記録データ信号
系列S61を生成する。記録変調部54は、録画時の直
流遮断の影響を回避するために直流平衡のとれた信号系
列への変換処理(例えばn−m変換など)、および記録
に適した波形信号処理などを行う。そして、この出力の
記録信号S62で、蓄積媒体(例えばテープ,ハードデ
ィスク,CD−ROM等)に信号を記録する。
【0082】同図(b)の再生部では、蓄積媒体から読
み出した再生信号S63は再生復調部55で最尤復号化
の復調処理を行い、記録データ信号系列S64を復号す
る。デインタリーブ部56は、同期コード,IDコード
を検出し、これを起点にデインタリーブ処理を行い、R
S符号の信号系列S65を復号する。そして、FECデ
コーダ部57は、RS符号に含まれる符号誤りの訂正処
理を行い、符号化データストリーム信号S41を復号す
る。画像復号化部51は、本発明の第一の実施例と同様
の復号化処理を行い、画像信号S40を復号する。な
お、FECデコーダ部57で訂正不能な符号誤りの領域
は、第一の実施例におけるセル損失の発生した領域とみ
なす復号処理が行われるため、バースト誤りに伴う画質
劣化は大幅に低減できる。
【0083】このように、本実施例によれば、録画系で
発生するバースト誤り等の符号誤りの影響が少なく、耐
エラー特性の優れた画像信号のディジタル録画方式およ
び装置が実現できる。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、ATM網におけるセル
損失や、録画系・伝送系におけるバースト誤りに伴う画
質劣化を局所化、かつ大幅に低減する耐エラー特性に優
れ、かつ、国際標準規格のMPEGビデオ符号化方式と
の両立性を損うことなく、符号化効率の優れた画像信号
の符号化方法および装置が実現できる。
【0085】このため、次世代広帯域ISDNによる高
品質ディジタル映像通信,次世代ディジタルTV放送,
蓄積メディアへのディジタル録画などの分野において、
画像サービスの高品質化に顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の送信部のブロック図。
【図2】本発明の第二の実施例の送信部のブロック図。
【図3】本発明の第一,第二の実施例の受信部のブロッ
ク図。
【図4】本発明の第三の実施例の送信部のブロック図。
【図5】本発明の第三の実施例の受信部のブロック図。
【図6】MPEGビデオ符号化の符号化データの説明
図。
【図7】MPEGビデオ符号化の符号化フレームの説明
図。
【図8】修正領域と復号画像の画質との関係の説明図。
【図9】スライス層に割り当てるマクロブロックの個数
設定の説明図。
【図10】セル損失に伴う復号画像の修正領域の説明
図。
【図11】SLM設定部の一構成例の説明図。
【図12】チャネル符号化部の一構成例の説明図。
【図13】MCCS部の一構成例のブロック図。
【図14】MCPS機能を備えたMCCS部の一構成例
のブロック図。
【図15】本発明を用いたディジタルTV放送方式の一
実施例のブロック図。
【図16】フレームデータの一構成例の説明図。
【図17】本発明を用いたディジタル録画方式の一実施
例のブロック図。
【符号の説明】
1…前処理部、2…減算部、3…DCT部、4…Q部、
5…IQ部、6…IDCT部、7…加算部、8…メモリ部、
9…MCPS部、10…MV検出部、11…VLC部、
12…バッファ部、13…BS生成部、14…SLM設
定部、15…チャネル符号化部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】MPEGビデオ符号化で情報量の圧縮を行
    う画像信号の符号化方法において、上記MPEGビデオ
    符号化で規定する符号化ビデオシーケンスのスライス層
    のマクロブロックの個数を、画像の動き領域と静止領域
    とで適応的に変化させ、画像の動き領域では少数の個数
    のマクロブロック,画像の静止領域では多数の個数のマ
    クロブロックによって、上記スライス層の符号化データ
    の構成を行うことを特徴とする画像信号の符号化方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の符号化された画像信号のA
    TM伝送において、前記少数個数のマクロブロックで構
    成されるスライス層の符号化データに対してはATMヘ
    ッダ部のCLP(Cell Loss Priority)ビットをセル損
    失率の少ない優先クラスとし、前記多数個数のマクロブ
    ロックで構成されるスライス層の符号化データに対して
    はCLPビットをセル損失率の多い非優先クラスに、そ
    れぞれ設定することを特徴とする画像信号の伝送方法。
  3. 【請求項3】ATM網による画像データの伝送に複数チ
    ャネルを用い、請求項1に記載の画像の動き領域に対応
    した少数個数のマクロブロックで構成されるスライス層
    の符号化データに対して、セル損失率の少ない優先チャ
    ネルを用いることを特徴とする画像信号の伝送方法。
  4. 【請求項4】請求項1の符号化信号または請求項2また
    は3の伝送信号を復号化する装置であって、上記画像符
    号化データのうち、訂正不能な符号誤りを有するスライ
    ス層のマクロブロック領域は、動き補償のテンポラル補
    間により生成した修正信号で置換するエラーコンシール
    メント処理を行うことを特徴とする画像信号の復号化装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の画像信号の符号化方法に
    よって画像データの情報量の圧縮を行うテレビジョン信
    号のディジタル放送方法。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の画像信号の符号化方法に
    よって画像データの情報量の圧縮を行うことを特徴とす
    る画像信号のディジタル録画方法。
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