JPH08130741A - 画像復号化装置 - Google Patents

画像復号化装置

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JPH08130741A
JPH08130741A JP26583594A JP26583594A JPH08130741A JP H08130741 A JPH08130741 A JP H08130741A JP 26583594 A JP26583594 A JP 26583594A JP 26583594 A JP26583594 A JP 26583594A JP H08130741 A JPH08130741 A JP H08130741A
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JP
Japan
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decoding
data
memory
frame
circuit
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Application number
JP26583594A
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English (en)
Inventor
Koichi Kurihara
弘一 栗原
Shuji Abe
修司 阿部
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP95307609A priority patent/EP0710028A3/en
Priority to US08/548,487 priority patent/US5841475A/en
Priority to KR1019950037499A priority patent/KR100239260B1/ko
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Abstract

(57)【要約】 【目的】復号化処理に必要なメモリを低減して低コスト
化する。 【構成】入力されたI,Pピクチャはメモリ22に記憶さ
せる。Bピクチャを復号化する場合には、この復号化に
先行させて、且つ略々並行してメモリ22から読出したP
ピクチャを復号化する。Bピクチャの復号化には復号化
しているブロックを含む所定範囲の画像データがメモリ
41に格納されていればよい。メモリ41の参照画像データ
はBピクチャの復号化処理に応じて順次更新する。これ
により、Bピクチャを復号化処理するための後方参照画
像を記憶するメモリとして、フレームメモリよりも低容
量のメモリ41を用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【産業上の利用分野】本発明は、両方向予測符号化デー
タを含む符号化データを復号化する画像復号化装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像の高能率符号化技術の確立に
伴って、画像のディジタル処理が普及してきている。高
能率符号化技術は、ディジタル伝送及び記録等の効率を
向上させるために、少ないビットレートで画像データを
符号化するものである。この高能率符号化においては、
m×n画素のブロック単位でDCT(離散コサイン変
換)処理等の直交変換を行っている。直交変換は、入力
される標本値を空間周波数成分等の直交成分に変換する
ものである。これにより空間的な相関成分が削減可能と
なる。直交変換された成分は量子化することにより、ブ
ロックの信号の冗長度を削減する。
【0003】更に、量子化出力にハフマン符号化等の可
変長符号化を施すことにより、データ量を一層削減す
る。ハフマン符号化は、量子化出力の統計的符号量から
算出した結果に基づいて符号化を行うものであり、出現
確率が高いデータには短いビットを割当て、出現確率が
低いデータには長いビットを割当てる可変長符号化によ
って全体のデータ量を削減する。
【0004】更に、高能率符号化を行う装置において
は、MPEG(Moving Picture experts group)等など
で検討されているハイブリッド方式が主流となってい
る。この方式では、フレーム内の画像をDCT処理する
フレーム内圧縮の外に、フレーム間の相関を利用して時
間軸方向の冗長度を削減するフレーム間圧縮も採用す
る。フレーム間圧縮は、一般の動画像が前後のフレーム
でよく似ているという性質を利用して、前後のフレーム
の差分を求め差分値(予測誤差)を符号化することによ
って、ビットレートを一層低減させるものである。特
に、画像の動きを予測してフレーム間差を求めることに
より予測誤差を低減する動き補償フレーム間予測符号化
が有効である。
【0005】このように、ハイブリッド方式では、所定
フレームの画像データをそのままDCT処理して符号化
するフレーム内符号化の外に、所定フレームの画像デー
タとこのフレーム前後のフレームの参照画像データとの
差分データのみをDCT処理して符号化する予測符号化
とを採用する。予測符号化方法としては、時間的に前方
向の参照画像データを動き補償して予測誤差を求める前
方予測符号化と、時間的に後方向の参照画像データを動
き補償して予測誤差を求める後方予測符号化と、符号化
効率を考慮して、前方若しくは後方のいずれか一方又は
両方向の平均を用いた両方向予測符号化とがある。
【0006】フレーム内符号化によって符号化されたフ
レーム(以下、Iピクチャという)はフレーム内情報の
みによって符号化されているので、単独の符号化データ
のみによって復号可能である。従って、MPEG規格に
おいては、エラー伝播防止等のために、Iピクチャを固
定周期(例えば12フレーム)に1枚挿入するようにな
っている。MPEG規格では、このIピクチャを用いた
前方予測符号化によってフレーム間符号化フレーム(以
下、Pピクチャという)を得る。なお、Pピクチャは前
方のPピクチャを前方予測符号化することによっても得
られる。また、前方若しくは後方のいずれか一方又は両
方向のI,Pピクチャを用いた両方向予測符号化によっ
て両方向予測適応切換フレーム(以下、Bピクチャとい
う)を得る。
【0007】図5はこの方式の圧縮法を説明するための
説明図である。図5(a)は入力されるフレーム画像を
示し、図5(b)は符号化データを示し、図5(c)は
復号化データを示している。また、図6はブロック化を
説明するための説明図である。
【0008】フレーム番号0のフレーム画像はフレーム
内符号化する。このフレーム画像を参照画像として用い
てフレーム番号3のフレーム画像を前方予測符号化す
る。図5A(b)の矢印はこのような符号化の予測方向
を示しており、フレーム番号6のフレーム画像も前方の
フレーム番号3のフレーム画像を参照画像として前方予
測符号化する。また、フレーム番号1,2のフレーム画
像はフレーム番号0,3のフレーム画像を参照画像とし
て両方向予測符号化する。また、フレーム番号4,5の
フレーム画像はフレーム番号3,6のフレーム画像を参
照画像として両方向予測符号化する。
【0009】即ち、図5A(b)に示すように、先ず、
フレーム番号0の画像データをフレーム内符号化してI
ピクチャを得る。この場合には、フレーム番号0の画像
データをメモリ等によってフレーム化すると共に、図6
に示すように、8画素×8ライン毎にブロック化し、ブ
ロック単位でDCT処理を施す。なお、図中、実線で示
すODDは奇数フィールドの走査線を示し、破線で示す
EVENは偶数フィールドの走査線を示している。DC
T処理によって得たDCT変換係数は所定の量子化係数
を用いて量子化した後、可変長符号化を施して符号化デ
ータを得る。
【0010】次に入力されるフレーム番号1のフレーム
画像については、フレーム番号0,3のフレーム画像を
用いた両方向予測符号化を行うので、フレーム番号3の
フレーム画像を符号化するまではメモリに保持する。同
様に、フレーム番号2のフレーム画像についてもフレー
ム番号3のフレーム画像の符号化の後に符号化する。フ
レーム番号3のフレーム画像については、フレーム番号
0のフレーム画像を参照画像として用いた前方予測符号
化を行ってPピクチャを得る(図5(b))。即ち、フ
レーム番号0の画像データを動きベクトルを用いて動き
補償し、動き補償した参照画像データと現フレーム(フ
レーム番号3のフレーム)の画像データとの差分(予測
誤差)をDCT処理する。DCT変換係数を量子化した
後可変長符号化することはフレーム内符号化時と同様で
ある。
【0011】次に、既に符号化したフレーム番号0,3
のIピクチャ,Pピクチャを用いてフレーム番号1,2
のフレーム画像を順次両方向予測符号化する。こうし
て、図5(b)に示すように、2つのBピクチャを得
る。以後同様にして、図5(b)に示すように、フレー
ム番号6,4,5,…のフレーム画像の順に符号化を行
って、Pピクチャ,Bピクチャ,Bピクチャ,…を得
る。
【0012】このように、符号化時においては、実際に
入力されるフレーム順と異なるフレーム順で符号化を行
う。復号化時には、符号化データの復号化順を元に戻し
てフレーム番号0,1,2,…の順に復号化データを出
力する必要がある。図7はこのような従来の画像復号化
装置を示すブロック図である。また、図8はフレーム化
を説明するための説明図であり、図8(a)はノンイン
ターレース走査時のフレーム化を示し、図8(b)はイ
ンターレース走査時のフレーム化を示している。
【0013】符号バッファメモリ回路1には符号化デー
タを与える。この符号化データは図5(b)に示す符号
化順で、画像データ又は予測誤差をDCT処理して量子
化した後、可変長符号化したものである。符号バッファ
メモリ回路1は入力された符号化データを保持し、復号
化処理時間と出力処理時間との時間あわせを行って可変
長復号回路2に出力する。可変長復号回路2は符号化デ
ータを可変長復号化して逆量子化回路3及びバッファ制
御回路7に出力する。バッファ制御回路7によって符号
バッファメモリ回路1を制御する。
【0014】可変長復号回路2の出力は逆量子化回路3
によって逆量子化し、逆DCT回路4によって逆DCT
処理して符号化側のDCT処理前のデータに戻す。い
ま、フレーム番号0の符号化データであるIピクチャが
入力されているものとする。この場合には、逆DCT回
路4の出力がフレーム番号0の復元画像であり、逆DC
T回路4の出力をそのままフレームメモリ6に与える。
【0015】逆DCT回路4の出力はブロック単位の画
素データであり、フレームメモリ6は1フレーム分の画
素データを保持する。ノンインターレース表示を行う場
合には、図8(a)に示すように、フレームメモリ6は
逆DCT回路4の出力をフレーム順に配列して、ラスタ
順に出力する。また、インターレース表示を行う場合に
は、図8(b)に示すように、フレームメモリ6は逆D
CT回路4の出力を奇数フィールドのデータと偶数フィ
ールドのデータとに分けて配列して、各フィールド毎に
ラスタ順で出力する。フレームメモリ6の出力はスイッ
チ16を介して復号化データとして出力する(図5
(c))。逆DCT回路4からのフレーム番号0の復元
画像データはP,Bピクチャの復号化のためにフレーム
メモリ12にも供給する。
【0016】なお、DCTブロックがフレーム化後にブ
ロック化されている場合には、ノンインターレース表示
を行うものとすると、ライン方向の画素配列は変化させ
る必要がないので、出力順を変更するメモリとしては、
8ライン(1ブロックライン)分のデータを保持する容
量があればよい。しかし、インターレース表示を可能に
するためには、奇数フィールドと偶数フィールドとに分
けてデータを出力する必要があることから、更に多くの
メモリを必要とする。このため、一般的には、表示順を
変更するためのメモリとしてフレームメモリを採用して
フレーム化を行うことが多い。
【0017】次に、フレーム番号3のPピクチャを復号
化する。この場合には、逆DCT回路4の出力は予測誤
差である。一方、動きベクトル抽出回路8は可変長復号
化回路2の出力に含まれる動きベクトルを抽出して動き
補償回路10に与えており、動き補償回路10はフレームメ
モリ12からIピクチャの復元画像データを読出して、動
きベクトルを用いて動き補償する。動き補償回路10の出
力はスイッチ15を介して加算器5に与える。加算器5は
動き補償したフレーム番号0の復元画像データと逆DC
T回路4からの予測誤差とを加算してフレーム番号3の
復元画像データを得る。このデータはフレームメモリ11
に供給する。
【0018】次に、フレーム番号1のBピクチャを復号
化する。この場合にも、逆DCT回路4の出力は予測誤
差である。動きベクトル抽出回路8はフレーム番号3の
画像とフレーム番号1の画像との間の動きベクトルを可
変長復号出力から抽出して動き補償回路9に与え、動き
補償回路9はこの動きベクトルを用いて、フレームメモ
リ11からフレーム番号3の復元画像データを動き補償し
て加算器13に出力する。加算器13は符号化時の予測モー
ドに応じて、動き補償回路9,10の出力を加算し、スイ
ッチ15を介して加算器5に供給する。加算器5は予測誤
差にスイッチ15の出力を加算してフレーム番号1のBピ
クチャの復元画像データを得る。この画像データはフレ
ームメモリ6に与えてフレーム化した後、スイッチ16を
介して出力する(図5(c))。
【0019】次に、フレーム番号2のBピクチャを復号
化する。この場合にも、逆DCT回路4の出力とスイッ
チ15の出力とを加算してフレーム番号2のBピクチャの
復元画像データを得る。この画像データはフレームメモ
リ6に与えてフレーム化した後、スイッチ16を介して出
力する(図5(c))。次に、図5(c)に示すよう
に、フレームメモリ11に格納しているフレーム番号3の
復元画像データをスイッチ14及びスイッチ16を介して表
示順に復号化データとして出力する。
【0020】以後、同様の動作を繰返して、図5(c)
の復号化順で復元した画像データ(復号化データ)を出
力する。なお、復号処理と出力処理とはメモリのオーバ
ラップ分とシステム中の動作時間とを考慮しながら制御
される。
【0021】このように、Pピクチャは前方フレームの
参照画像を用いて復号化しており、復号化には参照画像
を保持するための1フレーム分のメモリが必要である。
また、Bピクチャは前方及び後方フレームの参照画像を
用いて復号化しており、これらの参照画像を保持するた
めの2フレーム分のメモリが必要である。更に、符号化
処理はDCTブロック単位で行っていることから、上述
したように、加算器5の出力をフレーム化してインタレ
ース表示又はノンインターレース表示を可能にする1フ
レーム分のメモリが必要である。この場合、I,Pピク
チャの復号化データはBピクチャの参照画像として用い
るためにフレームメモリ11,12に記憶させており、これ
らのフレームメモリ11,12からの読出しを制御して出力
することにより、これらのフレームメモリ11,12をフレ
ーム化用に兼用することができる。しかし、Bピクチャ
の復号化データは参照画像用として用いられることはな
くフレームメモリ11,12に記憶されないので、フレーム
化のためにフレームメモリ6を設ける必要がある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の画像復号化装置においては、Bピクチャを含む画
像符号化データを復号化するためには、多数のメモリが
必要であり、回路規模が増大すると共にコスト高である
という問題点があった。
【0023】本発明は、Bピクチャを含む画像符号化デ
ータの復号化に必要なメモリを削減して回路規模を小さ
くし、低コスト化することができる画像復号化装置を提
供することを目的とする。
【0024】[発明の構成]
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像復号化
装置は、前方及び後方の参照画像を用いた両方向予測符
号化データを含む符号化データが入力され、入力された
符号化データを記憶する第1の記憶手段と、前記入力さ
れた符号化データ又は前記第1の記憶手段から読出した
符号化データを所定のブロック単位で復号化して復号化
データを出力する第1の復号化手段と、前記第1の復号
化手段からの復号化データを参照画像データとして記憶
可能な第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段から読出
した符号化データを前記第2の記憶手段に記憶されてい
る参照画像データを用いて復号化処理することにより、
前記第1の復号化手段が復号化する符号化データの参照
画像データを作成する第2の復号化手段と、この第2の
復号化手段からの参照画像データを少なくとも前記第1
の復号化手段の復号化処理が可能な範囲だけは記憶し、
前記第1の復号化手段の復号化処理における参照画像デ
ータとして出力することが可能な第3の記憶手段と、前
記第1の復号化手段からの前記両方向予測符号化データ
に対する復号化データを記憶してフレーム化し表示順に
出力する第4の記憶手段とを具備したものである。
【0025】
【作用】本発明において、第1の復号化手段が符号化デ
ータを復号化して得た復号化データを参照画像データと
して第2の記憶手段に記憶させる。両方向予測符号化デ
ータを復号化する場合には、第2の復号化手段によって
第1の記憶手段に格納されている符号化データを読出
し、第2の記憶手段に記憶されている参照画像データを
用いて復号化する。例えば、この復号化データを第3の
記憶手段に格納しながら、第2の復号化手段による復号
化処理と並行させて第1の復号化手段に両方予測復号化
データを復号化させる。これにより、第3の記憶手段に
1フレーム分の参照画像データを格納することなく必要
な範囲の参照画像データを更新させながら記憶させるこ
とにより、第1の復号化手段は両方向予測復号化データ
を復号化処理することができる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係る画像復号化装置の一実
施例を示すブロック図である。図1において図7と同一
の構成要素には同一符号が付してある。本実施例は符号
化データを復号化してインターレース表示の表示順で復
号化データを出力するものである。
【0027】符号化データは符号バッファメモリ回路1
に供給する。この符号化データは、DCT処理、量子化
処理及び可変長符号化処理によって作成されたものであ
り、フレーム内の処理によるIピクチャ、前方又は後方
フレームの参照画像を用いたPピクチャ及び両方向フレ
ームの参照画像を用いたBピクチャを有している。ま
た、符号化データはP,Bピクチャ作成時に用いた動き
ベクトルの情報も含んでいる。なお、DCT処理はフレ
ーム化後にブロック化して得たブロック単位で行う。
【0028】符号バッファメモリ回路1は入力された符
号化データを保持し、復号化処理時間と出力処理時間と
の時間あわせを行って出力する。本実施例においては、
符号バッファメモリ回路1の出力はスイッチ21の端子
a、メモリ22及びピクチャ検出回路23に供給するように
なっている。ピクチャ検出回路23は入力された符号化デ
ータのピクチャタイプを検出して、検出信号をバッファ
制御回路24に出力する。
【0029】バッファ制御回路24は検出信号に基づいて
符号バッファメモリ回路1を制御する。また、バッファ
制御回路24は、検出信号に基づいてメモリ22の書込み及
び読出しを制御すると共に、スイッチ21の切換えを制御
する。即ち、バッファ制御回路24は、検出信号によって
Iピクチャ又はPピクチャの符号化データが符号バッフ
ァメモリ回路1から出力されたことが示された場合に
は、これらの符号化データをメモリ22に記憶させ、Bピ
クチャの符号化データが出力されたことが示された場合
には、スイッチ21に端子aを選択させてBピクチャの符
号化データをそのまま可変長復号回路2に供給する。メ
モリ22はFIFO(fast-in fast-out)メモリであり、
I,Pピクチャの符号化データを格納可能な容量を有し
ている。なお、I,Pピクチャの符号量は1フレーム分
の画素データのデータ量よりも十分に小さく、メモリ22
は1フレーム分の画素データを記憶するフレームメモリ
の約1/4の容量があればよい。
【0030】また、バッファ制御回路24は、符号バッフ
ァメモリ回路1からのI,Pピクチャの符号化データの
書込みと同時に、メモリ22に格納されているI,Pピク
チャを読出してスイッチ21の端子bを介して可変長復号
回路2に供給するようになっている。更に、バッファ制
御回路24は、符号バッファメモリ回路1からBピクチャ
の符号化データが出力される場合には、これに先行させ
てメモリ22に格納されているPピクチャの符号化データ
を読出して可変長復号回路32に出力するようになってい
る。
【0031】可変長復号回路2はスイッチ21を介して符
号化データが与えられて、可変長復号化処理によって符
号化側の可変長符号化処理前のデータに戻して、逆量子
化回路3及び動きベクトル抽出回路8に出力する。動き
ベクトル抽出回路8はP,Bピクチャについては、可変
長復号出力に含まれる動きベクトルを抽出して動き補償
回路9,10に出力する。逆量子化回路3は入力されたデ
ータを逆量子化処理して逆DCT回路4に与え、逆DC
T回路4は逆量子化出力を逆DCT処理して加算器5に
出力する。
【0032】加算器5にはスイッチ15の出力も与える。
スイッチ15は、逆DCT回路4の出力がIピクチャに基
づくものである場合には0を加算器5に与え、Pピクチ
ャに基づくものである場合には後述する動き補償回路
9,10の一方の出力を加算器5に与え、Bピクチャに基
づくものである場合には動き補償回路9,10又は後述す
る加算器13の出力を加算器5に与える。加算器5は逆D
CT回路4の出力とスイッチ15の出力とを加算すること
により画像を復元して、フレームメモリ6,11に出力す
るようになっている。
【0033】フレームメモリ11はI,Pピクチャの符号
化データに基づく加算器5からの符号化データを前方参
照画像として保持すると共に、保持した復号化データを
表示順で読出して復元画像データとしてスイッチ16を介
して出力する。また、フレームメモリ6はBピクチャの
復号化データに基づく加算器5の出力を保持して、保持
した復号化データを表示順に読出して復元画像データと
してスイッチ16を介して出力するようになっている。ス
イッチ16は画像の出力フレーム順に応じて切換り、一連
のフレームの復元画像データを復号化データとして出力
するようになっている。
【0034】フレームメモリ11は対応するP,Bピクチ
ャの復号タイミングで保持している参照画像データを動
き補償回路9に出力するようになっている。動き補償回
路9はフレームメモリ11からの参照画像データを動きベ
クトル抽出回路8からの動きベクトルに基づいて動き補
償して出力する。動き補償回路9の出力はスイッチ15に
供給すると共に、加算器13にも供給する。
【0035】本実施例においては、2系統の復号化処理
回路を有している。即ち、可変長復号回路2、逆量子化
回路3、逆DCT回路4、加算器5、動きベクトル抽出
回路8及び動き補償回路9を有する第1の復号化処理系
と、これらの回路と夫々同一構成の可変長復号回路32、
逆量子化回路33、逆DCT回路34、加算器35、動きベク
トル抽出回路38及び動き補償回路39を有する第2の復号
化処理系とを備える。第2の復号化処理系は第1の復号
化処理系の復号化処理に必要な後方参照画像を作成する
ためのものである。
【0036】可変長復号回路32はメモリ22からのPピク
チャの符号化データを可変長復号化して逆量子化回路33
及び動きベクトル抽出回路38に出力する。動きベクトル
抽出回路38はPピクチャについては、可変長復号出力に
含まれる動きベクトルを抽出して動き補償回路39に出力
する。逆量子化回路33は入力されたデータを逆量子化処
理して逆DCT回路34に与え、逆DCT回路34は逆量子
化出力を逆DCT処理して加算器35に出力する。
【0037】一方、メモリ22から読出されたPピクチャ
についての前方参照画像は既に復号化されてフレームメ
モリ11に格納されるようになっている。動き補償回路39
はフレームメモリ11からの参照画像データを読出し、動
きベクトルに基づいて動き補償して加算器35に出力す
る。加算器35は逆DCT回路34の出力と動き補償回路39
の出力とを加算することによりPピクチャの画像を復元
して、スイッチ40の端子aに出力するようになってい
る。スイッチ40の端子bにはフレームメモリ11から読出
した前方参照画像データを供給する。スイッチ40は、B
ピクチャの復号化時には端子aを選択して加算器35から
の後方参照画像データをメモリ41に与え、第1の復号化
処理系によってPピクチャを復号化する場合には端子b
を選択して、フレームメモリ11からの画像データを前方
参照画像データとしてメモリ41に与えるようになってい
る。
【0038】本実施例においては、メモリ41は参照画像
の動き補償範囲に基づく容量に設定している。復号化に
おける逆DCT処理及び量子化処理は符号化時と同様に
ブロック単位で行う。即ち、加算器5はブロック単位の
復元画像データ又は予測誤差を出力している。また、動
き補償回路9は、加算器5の出力のブロック位置に対応
する参照画像の位置を動きベクトルによって補正して、
補正した位置のブロックデータを出力することにより、
参照画像データを動き補償するようになっている。即
ち、メモリ41は、動きベクトルによってブロック化位置
が補正されることを考慮して、加算器5の出力と同一の
ブロック位置を含む所定範囲の参照画像データを格納し
ていればよい。この理由から、本実施例においては、メ
モリ41は例えば1フレームの画素データの容量の半分の
容量に設定し、復号化しているブロックの位置に応じた
範囲の復号化データを保持するようになっている。
【0039】動き補償回路9,10の出力はスイッチ15に
供給すると共に、加算器13にも供給する。加算器13は、
予測モードに応じて動き補償回路9,10の出力を加算し
てスイッチ15に出力するようになっている。
【0040】次に、このように構成された実施例の動作
について図2及び図3を参照して説明する。図2は実施
例の動作を説明するためのタイミングチャートであり、
図2(a)は入力される符号化データのフレーム番号を
示し、図2(b)はそのピクチャタイプを示し、図2
(c)は符号バッファメモリ回路1の出力を示し、図2
(d)はメモリ22の入出力を示し、図2(e)はメモリ
41の後方又は前方参照画像を示し、図2(f)はフレー
ムメモリ11の前方参照画像を示している。また、図3は
実施例の動作を説明するための説明図である。図3(a
1)は斜線によってフレームメモリ11に格納されている
前方参照画像を示し、図3(a2)は加算器5からの復
号化データのブロック位置を示し、図3(a3)は斜線
によってメモリ11に格納されている後方参照画像を示し
ている。また、図3(b1)乃至(b3)は夫々図3
(a1)乃至(a3)に対応しており、ブロック位置が
異なる場合を示している。
【0041】符号化データは符号バッファメモリ回路1
に供給する。符号化データはI,P,Bピクチャを有し
ており、例えば、図5(a)の予測方法で符号化され
て、図5(b)に示すフレーム順(図2(a))で入力
するものとする。符号バッファメモリ回路1は符号化処
理時間及び出力時間を考慮して、入力された符号化デー
タを保持してスイッチ21の端子a、メモリ22及びピクチ
ャ検出回路23に出力する。先ず、図2(a)に示すよう
に、フレーム番号0のIピクチャの符号化データを入力
する。ピクチャ検出回路23はIピクチャであることを検
出して検出信号をバッファ制御回路24に出力する。これ
により、バッファ制御回路24は、符号バッファメモリ回
路1を制御すると共にメモリ22を制御して、図2(c)
に示すタイミングでフレーム番号0(0フレーム)のI
ピクチャの符号化データを読出して、メモリ22に書込む
(図2(d))。本実施例では、この時点ではIピクチ
ャは復号化しない。
【0042】次に、図2(a)に示すように、フレーム
番号3(3フレーム)のPピクチャの符号化データを入
力する。この符号化データは、バッファ制御回路24によ
って図2(c)に示すタイミングで符号バッファメモリ
回路1から読出して、メモリ22に書込む(図2
(d))。メモリ22はFIFOメモリであり、図2
(d)に示すように、バッファ制御回路24は、3フレー
ムのPピクチャの符号化データを書込むと同時に、0フ
レームのIピクチャの符号化データを読出して、スイッ
チ21の端子bを介して可変長復号回路2に出力する。
【0043】可変長復号回路2は、Iピクチャの符号化
データを可変長復号化して逆量子化回路3に出力する。
更に、符号化データは逆量子化回路3によって逆量子化
し、逆DCT回路4によって逆DCT処理して、符号化
側のDCT処理前のデータに戻して加算器5に出力す
る。この場合には、逆DCT回路4の出力は0フレーム
の復元画像である。なお、これらの処理はブロック単位
で行う。スイッチ15は0を加算器5に与えており、加算
器5は逆DCT回路4の出力をそのままフレームメモリ
11に与えて前方参照画像として記憶させる(図2
(f))。また、フレームメモリ11に格納されている復
元画像データは表示順に読出して、スイッチ16を介して
出力する。
【0044】次に、図2(a)に示すように、フレーム
番号1(1フレーム)のBピクチャの符号化データを入
力する。バッファ制御回路24は、この符号化データを図
2(c)に示すタイミングで符号バッファメモリ回路1
から出力させ、スイッチ21の端子aを介して第1の復号
化処理系を構成する可変長復号回路2に与える。一方、
バッファ制御回路24は、1フレームの符号化データを符
号バッファメモリ回路1から出力させる前に、メモリ22
から3フレームのPピクチャの符号化データを読出して
第2の復号化処理系を構成する可変長復号回路32に与え
ている。これにより、3フレームのPピクチャの符号化
データに対する復号化処理が1フレームのBピクチャの
符号化データに対する復号化処理に若干先んじて、且つ
略々並行して行われることになる。即ち、第1の復号化
処理系によるBピクチャの復号に並行させて、その参照
画像であるPピクチャの復号を第2の復号化処理系によ
って行う。
【0045】可変長復号回路32は入力されたPピクチャ
の符号化データを可変長復号し、更に、逆量子化回路33
及び逆DCT回路34によってDCT処理前のデータに戻
して加算器35に供給する。また、動きベクトル抽出回路
38は可変長復号化出力から動きベクトルを抽出して動き
補償回路39に与える。図2(f)に示すように、この時
点では、フレームメモリ11は3フレームのPピクチャの
参照画像である0フレームの復元画像データを格納して
いる。動き補償回路39はフレームメモリ11から読出した
0フレームの参照画像データを動きベクトルに基づいて
動き補償して加算器35に与える。加算器35は逆DCT回
路34からの予測誤差に動き補償した参照画像データを加
算して3フレームの画像をブロック単位で復元してスイ
ッチ40を介してメモリ41に供給する(図3(e))。
【0046】一方、可変長復号回路2は入力された1フ
レームのBピクチャの符号化データを可変長復号化し、
更に、逆量子化回路3及び逆DCT回路4によってDC
T処理前のデータに戻して加算器5に供給する。また、
動きベクトル抽出回路8は可変長復号化出力から動きベ
クトルを抽出して動き補償回路9,10に与える。図3
(a1)乃至(a3)は逆DCT回路4からの予測誤差
が画面上端の第1ブロックライン(図3(a2)参照)
のブロックに対応する場合を示している。この時点で
は、図2(f)に示すように、フレームメモリ11には1
フレームの画像の前方参照画像である0フレームの復元
画像データが格納されている(図3(a1)の斜線
部)。また、1フレームの画像の後方参照画像となる3
フレームのPピクチャは、Pピクチャの復号化処理がB
ピクチャの復号化処理よりも若干先行していることか
ら、図3(a3)の斜線部に示すように、第1ブロック
ラインを含む画面上側の画像データまで復元されてい
る。従って、後方参照画像データを動き補償することが
でき、Bピクチャの復号化が可能である。
【0047】動き補償回路9,10は、夫々動きベクトル
に基づいて、フレームメモリ11及びメモリ41の復元画像
データのブロック化位置を補正して、動き補償したブロ
ックデータをスイッチ15及び加算器13に出力する。加算
器13は動き補償回路9,10の出力を加算してスイッチ15
に出力する。スイッチ15は、1フレームのBピクチャの
予測方向が前方である場合には動き補償回路9の出力を
選択し、後方である場合には動き補償回路10の出力を選
択し、両方向である場合には加算器13の出力を選択し
て、動き補償した参照ブロックデータとして加算器5に
出力する。こうして、加算器5は逆DCT回路4からの
ブロックデータとスイッチ15からのブロック単位の参照
画像データとを加算することにより、第1ブロックライ
ン中の所定のブロックの画像データを復元してフレーム
メモリ6に出力する。
【0048】また、図3(b1)乃至(b3)は逆DC
T回路4からの予測誤差が画面中央の所定の1ブロック
ライン(図3(b2)参照)のブロックに対応する場合
を示している。この時点においても、図3(b1)に示
すように、フレームメモリ11は0フレームの前方参照画
像データを格納している。一方、メモリ41のメモリ容量
はフレームメモリ11よりも小さく設定しており、メモリ
41には3フレームのPピクチャの復元画像データを更新
しながら書込んでいる。即ち、この時点では、図3(b
3)の斜線部に示すように、メモリ41には画面中央の1
ブロックラインを含む画面垂直方向の略々中央の画像デ
ータを格納している。この場合にも、メモリ41に格納さ
れる画像データの画面上の範囲は動き補償範囲よりも広
い。従って、動き補償回路10が動きベクトルに基づいて
ブロック化位置を補正した場合でも、メモリ41から動き
補償した参照画像のブロックデータを読出すことができ
る。動き補償回路9,10は夫々フレームメモリ11,41か
ら動き補償したブロックデータを読出してスイッチ15及
び加算器13に出力する。加算器5は逆DCT回路4の出
力とスイッチ15の出力とを加算して、画面中央の1ブロ
ックライン中の各ブロックについて復元画像データをブ
ロック単位で出力する。
【0049】以後同様の動作を繰返すことにより、加算
器5から1フレームのBピクチャの復元画像データをブ
ロック単位で出力させてメモリ6に格納する。メモリ6
によってBピクチャの復元画像データをフレーム化し、
表示順に読出してスイッチ16を介して出力する。
【0050】次に、図2(a)に示すように、フレーム
番号2(2フレーム)のBピクチャの符号化データを入
力する。バッファ制御回路24は図2(c)に示すタイミ
ングで2フレームのBピクチャの符号化データをスイッ
チ21を介して可変長復号回路2に供給する。この場合に
も、バッファ制御回路24は符号バッファメモリ回路1か
らのBピクチャの出力の前に、メモリ22に格納されてい
る3フレームのPピクチャの符号化データを読出して可
変長復号回路32に供給する。こうして、1フレームのB
ピクチャの符号化データの復号化処理時と同様の処理を
行って、2フレームのBピクチャを復号化し、復号化デ
ータをフレームメモリ6から表示順に読出してスイッチ
16を介して出力する。
【0051】次に、図2(a)に示すように、フレーム
番号6(6フレーム)のPピクチャの符号化データを入
力する。この符号化データは、バッファ制御回路24によ
って、図2(c)に示すタイミングで符号バッファメモ
リ回路1から読出してメモリ22に書込む。メモリ22に格
納されていた3フレームのPピクチャの符号化データは
スイッチ21の端子bを介して可変長復号回路2に供給す
る。そして、可変長復号回路2、逆量子化回路3及び逆
DCT回路4によって予測誤差を復元する。
【0052】一方、スイッチ40は、この復号化処理の若
干前のタイミングで端子bを選択し、フレームメモリ11
に格納されている0フレームの復元画像データを参照画
像としてメモリ41に供給する。この場合には、Bピクチ
ャの復号化処理時と同様に、3フレームのPピクチャの
復号化処理ブロックの位置に応じて、0フレームの復元
画像データのメモリ41への転送を行う。即ち、例えば、
3フレームのPピクチャの第1ブロックラインのブロッ
ク(図3(a2))の予測誤差が逆DCT回路4から出
力されるタイミングでは、図3(a3)の斜線部に示す
ように、第1ブロックラインを含む画面上側の画像デー
タまで転送する。動き補償回路10はメモリ41からの画像
データのブロック化位置を動きベクトルに基づいて補正
して、動き補償した参照画像のブロックデータをスイッ
チ15を介して加算器5に出力する。加算器5は逆DCT
回路4からの予測誤差と参照画像のブロックデータとを
加算して3フレームの画像をブロック単位で復元してフ
レームメモリ11に供給する。こうして、図2(f)に示
すように、フレームメモリ11には3フレームの復元画像
データを、次に入力するフレーム番号4,5のBピクチ
ャの参照画像として格納する。また、この復元画像デー
タは表示順に読出してスイッチ16を介して出力する。以
後同様の動作を繰返して、スイッチ16から表示順の復号
化データを出力する。
【0053】このように、本実施例においては、B,P
ピクチャの符号化データを復号化処理する場合に必要な
後方又は前方参照画像用のメモリとして、動き補償範囲
に基づく小容量のメモリ41を採用し、B,Pピクチャの
復号化処理に対応させて後方参照画像の復号化を行って
メモリ41に格納しており、後方参照画像用にフレームメ
モリを用いる場合よりもメモリ容量を低減することがで
きる。これにより、回路規模を低減して低コスト化を図
ることができる。
【0054】図4は本発明の他の実施例を示すブロック
図である。図4において図1と同一の構成要素には同一
符号を付して説明を省略する。図1の実施例において
は、2系統の復号化処理回路を設けているが、各系統の
復号化処理回路の構成は同一であるので、時分割処理す
ることによって共用化可能である。本実施例は時分割処
理によって回路規模の増加を防止したものである。
【0055】本実施例は可変長復号回路32、逆量子化回
路33、逆DCT回路34、加算器35、動きベクトル抽出回
路38及び動き補償回路39を削除し、バッファ制御回路24
に代えてバッファ制御回路45を用いてメモリ22から読出
した符号化データをスイッチ21の端子bを介して可変長
復号回路2に供給すると共に、加算器5の出力をスイッ
チ40の端子aを介してメモリ41に与えるようにした点が
図1の実施例と異なる。バッファ制御回路45は検出信号
に基づいて符号バッファメモリ回路1を制御する。ま
た、バッファ制御回路45は、検出信号によってIピクチ
ャ又はPピクチャの符号化データが符号バッファメモリ
回路1から出力されたことが示された場合には、これら
の符号化データをメモリ22に記憶させ、Bピクチャの符
号化データが出力されたことが示された場合には、スイ
ッチ21に端子aを選択させてBピクチャの符号化データ
をそのまま可変長復号回路2に供給する。
【0056】また、バッファ制御回路45は、符号バッフ
ァメモリ回路1からのI,Pピクチャの符号化データの
書込みと同時に、メモリ22に格納されているI,Pピク
チャを読出してスイッチ21の端子bを介して可変長復号
回路2に供給するようになっている。更に、バッファ制
御回路45は、符号バッファメモリ回路1からBピクチャ
の符号化データを読出して可変長復号回路2に供給する
場合には、この読出しの前にメモリ22に格納されている
Pピクチャの符号化データを読出しを開始して可変長復
号回路2に出力すると共に、これらの読出しを例えば1
ブロック単位で時分割に行うようになっている。
【0057】このように、本実施例においては、P,B
ピクチャの復号化処理とその後方参照画像のPピクチャ
の復号化処理とを時分割で行うようになっている。例え
ば、NTSC画像については、一般的には、サンプリン
グ周波数が13.5MHzに設定されている。これに対
し、現在の集積回路の動作速度は十分に早く、本実施例
における復号化処理に従来と同一の回路を用いた場合で
も、十分に時分割処理が可能である。
【0058】次に、このように構成された実施例の動作
について説明する。
【0059】本実施例においては、バッファ制御回路45
による制御とフレームメモリ11及びメモリ41の書込み及
び読出し制御とが図1の実施例と異なる。符号バッファ
メモリ回路1には図2(a),(b)に示す符号化デー
タを入力するものとする。本実施例においては、符号バ
ッファメモリ回路1からの読出しは、図1の実施例と同
様である。即ち、最初に入力された0フレームのIピク
チャの符号化データは、バッファ制御回路45によって、
図2(c)に示すタイミングで符号バッファメモリ回路
1から読出す。バッファ制御回路45はこの符号化データ
をメモリ22に書込む。次に、3フレームのPピクチャの
符号化データが符号バッファメモリ回路1から出力され
ると、バッファ制御回路45は、メモリ22からIピクチャ
の符号化データを読出しながら、3フレームのPピクチ
ャの符号化データをメモリ22に書込む。Iピクチャの符
号化データはスイッチ21の端子aを介して可変長復号回
路2に与えて可変長復号させる。こうして、逆DCT回
路4から0フレームの復元画像データを得る。この画像
データはフレームメモリ11に前方参照画像データとして
記憶させると共に、フレームメモリ11から表示順に読出
してスイッチ16から出力させる。
【0060】次に、バッファ制御回路45は、符号バッフ
ァメモリ回路1から1フレームのBピクチャの符号化デ
ータが出力される前に、メモリ22から3フレームのPピ
クチャの符号化データを後方参照画像作成のために読出
す。本実施例においては、メモリ22からのPピクチャの
符号化データはスイッチ21の端子bを介して可変長復号
回路2に供給する。こうして、逆DCT回路4から3フ
レームのPピクチャの予測誤差を得る。一方、動き補償
回路9はフレームメモリ11に格納されている0フレーム
の復元画像データを動きベクトルに基づくブロック化位
置でブロック化して、スイッチ15を介して加算器5に出
力する。加算器5は逆DCT回路4の出力とスイッチ15
の出力とを加算して3フレームの復元画像データをブロ
ック単位で出力する。
【0061】この場合には、スイッチ40に端子aを選択
させて、加算器5からの復元画像データをメモリ41に順
次書込む。こうして、図3(a2)に示す第1ブロック
ラインのブロックを復号するために必要な範囲(図3
(a3)の斜線部)までの復号化データをメモリ41に書
込むと、バッファ制御回路45は、メモリ22からの読出し
を停止させて、符号化バッファメモリ回路1からBピク
チャを出力させてスイッチ21の端子aを介して可変長復
号回路2に供給する。こうして、逆DCT回路4から1
フレームの第1ブロックラインの最初のブロックの予測
誤差を得る。1フレームの前方参照画像データはフレー
ムメモリ11に格納しており、必要な後方参照画像データ
はメモリ41に格納しており、動き補償回路9,10はこれ
らのメモリ11,41の画像データを動きベクトルに基づく
ブロック化位置でブロック化して出力する。加算器5は
スイッチ15から動き補償された参照画像のブロックデー
タが与えられて、逆DCT回路4からの予測誤差に加算
することにより、最初のブロックの復元画像データを得
る。この画像データはフレームメモリ6に記憶させる。
【0062】次に、バッファ制御回路45は、符号バッフ
ァメモリ回路1からのBピクチャの読出しを停止させ、
メモリ22に格納されているPピクチャを読出してスイッ
チ21の端子bを介して可変長復号回路2に供給する。こ
の場合には、フレームメモリ11に格納されている前方参
照画像データを用いて復号化を行う。以後、1ブロック
単位で符号バッファメモリ回路1とメモリ22とで読出し
を切換えて、Bピクチャとその後方参照画像であるPピ
クチャとの復号化処理を交互に行う。これにより、Bピ
クチャの所定ブロックについて復号化する場合には、メ
モリ41にそのブロックを含む動き補償範囲の後方参照画
像データが既に復号されて格納される。こうして、Bピ
クチャを復号化して、復元画像データをフレームメモリ
6から表示順に読出すことができる。以後同様にして、
2フレームのBピクチャも復号化する。
【0063】6フレームのPピクチャを復号する場合に
は、Pピクチャの符号化データを符号バッファメモリ回
路1から出力させる前に、スイッチ40に端子bを選択さ
せて、フレームメモリ11に格納されている3フレームの
参照画像データを読出して、図3(a2)に示す第1ブ
ロックラインのブロックを復号するために必要な範囲
(図3(a3)の斜線部)までメモリ41に書込む。次
に、Pピクチャの復号化を行って、復号化データをブロ
ック単位でフレームメモリ11に書込む。この書込みと同
時に、フレームメモリ11から次のデータを読出してメモ
リ41に転送する。以後同様の動作を繰返すことにより、
6フレームのPピクチャの復号化を行う。
【0064】このように、本実施例においても図1の実
施例と同様の効果を得ることができる。更に、回路の共
用化によって、図1の実施例よりも回路規模を低減する
ことができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、B
ピクチャを含む画像符号化データの復号化に必要なメモ
リを削減して回路規模を小さくし、低コスト化すること
ができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像復号化装置の一実施例を示す
ブロック図。
【図2】実施例の動作を説明するためのタイミングチャ
ート。
【図3】実施例の動作を説明するための説明図。
【図4】本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図5】ハイブリッド方式の圧縮法を説明するための説
明図。
【図6】ブロック化を説明するための説明図。
【図7】従来の画像復号化装置を示すブロック図。
【図8】フレーム化を説明するための説明図。
【符号の説明】
1…符号バッファメモリ回路、6,11…フレームメモ
リ、21…スイッチ、22,41…メモリ、24…バッファ制御
回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方及び後方の参照画像を用いた両方向
    予測符号化データを含む符号化データが入力され、入力
    された符号化データを記憶する第1の記憶手段と、 前記入力された符号化データ又は前記第1の記憶手段か
    ら読出した符号化データを所定のブロック単位で復号化
    して復号化データを出力する第1の復号化手段と、 前記第1の復号化手段からの復号化データを参照画像デ
    ータとして記憶可能な第2の記憶手段と、 前記第1の記憶手段から読出した符号化データを前記第
    2の記憶手段に記憶されている参照画像データを用いて
    復号化処理することにより、前記第1の復号化手段が復
    号化する符号化データの参照画像データを作成する第2
    の復号化手段と、 この第2の復号化手段からの参照画像データを少なくと
    も前記第1の復号化手段の復号化処理が可能な範囲だけ
    は記憶し、前記第1の復号化手段の復号化処理における
    参照画像データとして出力することが可能な第3の記憶
    手段と、 前記第1の復号化手段からの前記両方向予測符号化デー
    タに対する復号化データを記憶してフレーム化し表示順
    に出力する第4の記憶手段とを具備したことを特徴とす
    る画像復号化装置。
  2. 【請求項2】 前記第2及び第4の記憶手段は、1フレ
    ームの画素データを記憶するフレームメモリによって構
    成し、前記第3の記憶手段は、前記フレームメモリより
    も小さい容量のメモリによって構成することを特徴とす
    る請求項1に記載の画像復号化装置。
  3. 【請求項3】 前記第3の記憶手段は、前記第1の復号
    化手段の復号化処理における動き補償範囲の復号化デー
    タを記憶する容量を有することを特徴とする請求項1に
    記載の画像復号化装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の復号化手段は、前記第1の復
    号化手段が前記第3の記憶手段に記憶されている参照画
    像データを用いて復号化処理を行う場合には、前記第1
    の復号化手段の処理に先行すると共に並行して復号化処
    理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像復号化
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第3の記憶手段は、前記第1の復号
    化手段によって前記両方向予測符号化データを符号化す
    る場合には前記第2の復号化手段からの復号化データを
    後方参照画像データとして記憶し、前記第1の復号化手
    段が前記符号化データのうち前方予測符号化データを符
    号化する場合には、前記第2の記憶手段から転送された
    復号化データを前方参照画像データとして記憶すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像復号化装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の復号化手段は、前記第1の復
    号化手段と共用化し、前記第1の復号化手段の復号化処
    理と前記第2の復号化手段の復号化処理とを前記第1の
    復号化手段によって時分割に行うことを特徴とする請求
    項1に記載の画像復号化装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5946036A (en) * 1996-02-01 1999-08-31 Kabushiki Kaisha Toshiba Image decoding using read/write memory control based on display region setting
WO2009130886A1 (ja) * 2008-04-24 2009-10-29 パナソニック株式会社 動画像符号化装置、撮像装置及び動画像符号化方法
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