JP4580386B2 - 導電ピン - Google Patents

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Description

本発明は、2つの部材間に介在して該2つの部材を電気的に接続して両部材間で通電させるための導電ピンに関する。
従来より、2つの部材間に介在して該2つの部材を電気的に接続して両部材間で通電させるための導電ピンが、種々の分野あるいは製品で使用されている。例えば、携帯電話機、小型のゲーム機、小型の個人用コンピュータ、PDA等の各種の可搬型電子機器においては、通常、電子機器本体と該本体に電力を供給するための電池パックを備えた構造が採用されており、電池パックから電子機器本体への電力の供給は、例えば両者間に介在させた導電ピンを介して行うものが知られている。
従来のそのような導電ピンは、例えば特開2002−56831号公報に記載されているように、バネで伸縮可能に構成されたものが提案されており、またバネで伸縮可能に構成した導電ピンとしては、例えば特開2001−283806号公報に記載されているように、筒体と、該筒体の中にスライド可能に収納した接触子と、上記筒体の中に収納されて上記接触子を外方に付勢するバネとを備え、かつ、上記接触子は中実(むく)の部材を使用し、上記バネはその接触子の底面を押圧するように構成したものが一般的に知られている。
ところで、上述のような導電ピンは、例えば携帯電話機の電池パックと電話機本体との間に使用されるピンのように、寸法的にきわめて小さいものが要求されているが、上記従来の導電ピンは、構造上微小化に難があるものであった。即ち、上記従来の導電ピンは、接触子が中実の部材であり、その接触子の底面をバネで付勢するものであったので、導電ピン全体の長さとして、バネを完全に押し縮めた状態でのバネ長と、接触子の所望のスライド長(導電ピンの伸縮長)と、接触子の長さとを足し合わせた長さが最低限必要であり、それ以上短くすることはできないという問題があった。
また、上記問題を解決するため、例えば接触子を有天筒体(天板を有する筒体)とし、上記バネを接触子の中まで挿入してその天板を押圧するように構成することにより、導電ピンの長さを上記従来技術における接触子の長さ分だけ短くすることが考えられるが、そのような微細な有天筒体を作成する際は、従来は金属板を絞り加工して形成するのが一般的であり、このような絞り加工では製造が困難であり、また寸法精度も出し難く、かつ、例えばその接触子である有天筒体を金属メッキしたものとする場合、絞り加工だと加工時に金属板自体が延伸するので、先に金属メッキされた金属板を用いて絞り加工することができず(先に金属メッキした金属板を用いると絞り加工時に金属板が延伸してメッキ割れ等が発生する)、絞り加工後にメッキしようとすると有天筒体の内面には該有天筒体の内径が極めて微小であることから良好なメッキを行うことが困難であり、またメッキできたとしてもその内面のメッキ厚を測定することができないという問題を有している。
本発明の目的は、上記事情に鑑み、例えば携帯電話機等に使用する微小な導電ピンとして好適な導電ピンであって、より小さく、また製造も容易な導電ピンを提供することにある。
本発明に係る導電ピンは、
一方の部材と他方の部材との間に介在して両部材に接触することにより該両部材を電気的に接続する導電ピンであって、外ピン用導電性板材を折り曲げて形成した筒状の外ピンと、該外ピンの中に該外ピンの軸方向にスライド可能に挿入された、内ピン用導電性板材を折り曲げて形成した筒状の内ピンと、上記外ピンの中に配置されると共に上記内ピンの中にまで挿入されて、上記外ピンに対して上記内ピンを突出方向に付勢するバネとを備えてなることを特徴とする。
上記導電ピンにおいては、上記内ピンが、上記内ピン用導電性板材を折り曲げて形成した天板を有し、上記外ピンが、上記外ピン用導電性板材を折り曲げて形成した底板を有し、上記バネが、上記内ピンの天板と上記外ピンの底板との間に配設されて、上記内ピンを上記外ピンに対して突出方向に付勢するように構成することができる。
上記導電ピンにおいては、上記外ピンが、該外ピンの軸方向に伸びるガイドスリットを有し、上記内ピンが、上記ガイドスリットに嵌入するガイド体を有し、該ガイド体が上記ガイドスリット内を移動可能な範囲でのみ上記内ピンが上記外ピンに対してスライド可能であるように構成することができる。
上記導電ピンにおいては、上記外ピンおよび内ピンのうち一方のピンが、他方のピンの側面を押圧する弾性押圧片を有し、該弾性押圧片が上記他方のピンの側面を弾性により押圧して上記外ピンと内ピンとが電気的に接続されるように構成することができる。
上記導電ピンにおいては、上記弾性押圧片として、上記外ピン用導電性板材あるいは内ピン用導電性板材を折り曲げて形成したものを使用することができる。
上記導電ピンにおいては、上記外ピンを上記一方の部材に固定することができる。
上記導電ピンにおいては、上記外ピンが、ホルダに形成された貫通孔に嵌入された状態で上記一方の部材に底板を介して半田付けされるものである場合、上記底板に上記ホルダよりも外側に突出する突出片を設けることができる。
上記導電ピンにおいては、上記外ピン用導電性板材および上記内ピン用導電性板材として、金属メッキされているものを使用することができる。
上記導電ピンにおいては、上記一方の部材が携帯電話機の回路基板であり、上記他方の部材が上記携帯電話機の電池パックであり、上記導電ピンが上記回路基板の導電端子部と上記電池パックの導電端子部とに接触して両端子間を電気的に接続するものとすることができる。
上記「一方の部材と他方の部材とを電気的に接続する」とは、一方の部材そのものまたは一方の部材の一部と、他方の部材そのものまたは他方の部材の一部とを電気的に接続するという意味である。つまり、上記一方の部材および上記他方の部材は、それ自身が通電の対象であっても良いし、その一部が通電の対象であっても良い。一部が通電の対象である場合、上記導電ピンは、上記一方の部材および他方の部材に接触する際、その通電対象である一部に接触する。電気的接続は内ピン、外ピンおよびバネのいずれかを介して行われるが、一般的には内ピンと外ピンあるいは内ピンと外ピンとバネとを介して行われる。
外ピンに対して内ピンが付勢されている方向(内ピンの突出方向)を上方、その反対方向を下方とした場合、上記バネは、その一端は内ピンの上部特には上端部に適宜の手段で係止されている(例えば上述の天板に突き当てられている)のが望ましく、その他端は、外ピンの下部特には下端部に適宜の手段で係止されている(例えば上述の底板に突き当てられている)のが望ましいが、必ずしも外ピンではなく例えば外ピンが固定される上記一方の部材に係止されて(突き当てられて)いても良い。
本発明の導電ピンは、上述のように、接触子として、従来の中実の部材ではなく、筒状の部材である筒状の内ピンを採用し、その筒状の内ピンの内部にまでバネを挿入したので、所望の伸縮長を確保する上で必要な導電ピンの最低限の長さを従来のものに比べて接触子の長さ分だけ(接触子である内ピンの中に挿入したバネ長だけ)短くでき、その分より短い微小な導電ピンを得ることができる。
また、筒状の外ピンおよび筒状の内ピンの双方を、金属板を絞り加工するのではなく、折り曲げ加工することにより形成するようにしたので、容易に微小な筒状の外ピンおよび内ピンを作成することができると共に、特に筒状の外ピンおよび内ピンとして内外面に金属メッキをしたものを採用する場合、容易に金属メッキをしたピンを作成することができ、この効果は、特に極微小の導電ピンを作成する場合に顕著である。
また、外ピンに弾性押圧片を設け、この弾性押圧片を弾性により内ピンに強制的に押圧接触させるように構成したものにおいては、この弾性押圧片を介して外ピンと内ピンとを電気的に確実に接続させることができ、両ピンの間の電気抵抗を低減させることができるので、例えば内部に挿入したバネによる両ピン間の通電を不要にすることができる。
第1図は、本発明の導電ピンの実施形態を備えた携帯電話機を示す側面図である。
第2図は、第1図に示す携帯電話機における電話機本体の電池パック収容凹部を示す斜視図である。
第3図は、第1図に示す携帯電話機における電池パックを示す斜視図である。
第4図は、第一の実施形態の導電ピンの伸張状態を示す図である。
第5図は、第一の実施形態の導電ピンの収縮状態を示す図である。
第6図は、第一の実施形態の導電ピンの断面図である。
第7A図は、第一の実施形態の外ピンを形成するための板材の展開図である。
第7B図は、第一の実施形態の外ピンの正面図である。
第7C図は、第一の実施形態の外ピンの底面図である。
第8A図は、第一の実施形態の内ピンを形成するための板材の展開図である。
第8B図は、第一の実施形態の内ピンの正面図である。
第8C図は、第一の実施形態の内ピンの底面図である。
第9A図は、上ホルダの一部を示す平面図である。
第9B図は、第9A図におけるIXB−IXB線断面図である。
第10A図は、下ホルダの一部を示す平面図である。
第10B図は、第10A図におけるXB−XB線断面図である。
第11A図は、第二の実施形態の導電ピンの伸張状態を示す図である。
第11B図は、第二の実施形態の導電ピンの収縮状態を示す図である。
第12A図は、第11A図におけるXIIA−XIIA線断面図である。
第12B図は、第11B図におけるXIIB−XIIB線断面図である。
第13A図は、第二の実施形態の外ピンを形成するための板材の展開図である。
第13B図は、第二の実施形態の外ピンの背面図である。
第13C図は、第二の実施形態の外ピンの正面図である。
第13D図は、第二の実施形態の外ピンの左側面図である。
第13E図は、第二の実施形態の外ピンの右側面図である。
第13F図は、第二の実施形態の外ピンの平面図である。
第13G図は、第二の実施形態の外ピンの底面図である。
第14A図は、第二の実施形態の内ピンを形成するための板材の展開図である。
第14B図は、第二の実施形態の内ピンの背面図である。
第14C図は、第二の実施形態の内ピンの正面図である。
第14D図は、第二の実施形態の内ピンの左側面図である。
第14E図は、第二の実施形態の内ピンの右側面図である。
第14F図は、第二の実施形態の内ピンの平面図である。
第14G図は、第二の実施形態の内ピンの底面図である。
以下、本発明に係る導電ピンの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明に係る導電ピンの第一の実施形態を用いた携帯電話機を示す側面図、第2図は携帯電話機から電池パックをはずした状態の電話機本体の電池パック収容凹部を示す斜視図、第3図は電池パックを示す斜視図である。
図示の携帯電話機1は、電話機本体2と該電話機本体2に着脱可能に装着される電池パック3からなり、電話機本体2の電池パック収容凹部4には5本の導電ピン5が突設されている。電話機本体2には各種の電子部品が実装されているプリント回路基板6(後述する第4図参照)が内蔵されており、導電ピン5は、この回路基板6に固定されて該回路基板6と、即ち該回路基板6の回路パターンの導電端子部と電気的に接続されている。電池パック3は、第3図に示す状態から上下反転させて第2図に示す電話機本体2の電池パック収容凹部4に装着される。電話機本体2に電池パック3が装着されると、導電ピン5の上端は電池パック3の導電端子部3aに接触して、一方の部材であるプリント回路基板6の導電端子部と他方の部材である電池パック3の導電端子部3aとを電気的に接続して通電させ、電池パック3からプリント回路基板6に電力が供給される。
第4図および第5図は、回路基板6に固定された導電ピン5を示す拡大図であり、第4図は電池パック3に接触せず、伸張している状態を示す図、第5図は電池パック3に接触して収縮している状態を示す図である。また、第6図は第4図に示す伸張状態の導電ピン5の断面図である。
図示のように、電話機本体2の内部には、各種の電子部品が実装されているプリント回路基板6が収容されて固定されており、この回路基板6に導電ピン5の下部が固定され、その上部が、第2図および第4図に示すように、電話機本体の電池パック収容凹部4の底面から上方に向けて突出している。
導電ピン5は、筒状の外ピン10と、外ピン10の中に該外ピン10の軸方向にスライド可能に挿入された筒状の内ピン20と、両ピン10,20内に挿入されて内ピン20を外ピン10に対して外方に突出させる方向に付勢するバネ30とで構成されている。
なお、本実施形態においては、外ピン10に対して内ピン20がバネ30で付勢されている方向(突出方向)を上もしくは上方、その反対を下もしくは下方とする。
外ピン10の構成について、第7A図〜第7C図を参照しながら説明する。第7A図は外ピン10を形成する1枚の板材11を示す展開図、第7B図は板材11を折り曲げ加工して形成した外ピン10の正面図、第7C図は第7B図に示す外ピンの底面図である。
外ピン10は、第7A図に示す形状の1枚の外ピン用導電性板材11を折り曲げ加工することにより形成されている。板材11は薄い銅合金等の金属板の両面に金メッキ(金以外の他の導電性が良好な金属メッキでもよい)が施されたものであり、この金メッキが施された板材11を折り曲げ加工して外ピンが形成され、板材11は第7A図中表面が筒状の外ピンの内面に、裏面が筒状の外ピンの外面になる。
板材11は、背板部11aと、背板部11aの上部の左右に位置する左上側板部11bおよび右上側板部11cと、左上側板部11bの左に位置する左上半前板部11dと、右上側板部11cの右側に位置する右上半前板部11eおよび中前板部11fと、背板部11aの下部の左右に位置する左下側板部11gおよび右下側板部11hと、左下側板部11gの左に位置する下前板部11iと、左下側板部11gの下に位置する左半底板部11jと、左半底板部11jの下に位置する左脚部11kと、右下側板部11hの下に位置する右半底板部11lと、右半底板部11lの下に位置する右脚部11mと、上記の左右上側板部11b、11cの下に位置する係止片部11n,11oとで構成されている。
左右上側板部11d,11eには、それぞれ上下方向(外ピン10の軸方向)に延びる切欠き11p、11qが形成されており、上記中前板部11fには係合凹部11rが、左上側板部11bの下部には係合凸部11sが、右下側板部11hには係合凸部11tが、下前板部11iには係合凹部11uが形成されている。
上述の板材11において、図中の一点鎖線で示す谷折線に沿って直角に谷折りすると共に、図中の破線で示す山折線で直角に山折りし、かつ上述の係合凹部11rに係合凸部11sを、係合凹部11uに係合凸部を嵌入して係合させることにより、第7B図、第7C図に示す外ピン10が構成され、この外ピン10は、図示のように、上述の切欠き11p、11qにより前面に形成されたガイドスリット12と、係止片部11n、11oにより形成された左右に突出した係止片13と、左右半底板部11j、11lにより形成された底板14と、左右脚部11k、11mをつき合わせて形成された脚部15とを有する、有底上端開口の断面四角形の筒状をなしている。
次に、内ピン20の構成について、第8A図〜第8C図を参照しながら説明する。第8A図は内ピン20を形成する1枚の板材21を示す展開図、第8B図は板材21を折り曲げ加工して形成した内ピン20の正面図、第8C図は第8B図に示す内ピンの底面図である。
内ピン20は、第8A図に示す形状の1枚の内ピン用導電性板材21を折り曲げ加工することにより形成されている。板材21は薄い銅合金等の金属板の両面に金メッキ(金以外の他の導電性が良好な金属メッキでも良い)が施されたものであり、この金メッキが施された板材21を折り曲げ加工して内ピンが形成され、板材21は第8A図中表面が内ピンの内面に、裏面が内ピンの外面になる。
板材21は、背板部21aと、背板部21aの左右に位置する左側板部21bおよび右側板部21cと、左側板部21bの下部の左に位置する左下半前板部21dと、右側板部21cの下部の右に位置する右下半前板部21eと、左下半前板部21dの左に位置する左ガイド片部21fと、右下半前板部21eの右に位置する右ガイド片部21gと、上記右側板部21cの右であって右下半前板部21eの直上に該右下半前板部21eとは切り離されて位置する第一中前板部21hと、左側板部21bの左であって第一中前板部21hよりも上方に位置する第二中前板部21iと、背板部21aの上に位置する天板部21jと、該天板部21jの上に位置する上前板部21kとから構成されている。
第一中前板部21hおよび第二中前板部21iにはそれぞれ係合凹部21l、21mが、左右の側板部21b、21cには係合凸部21n、21oおよび係合凹部21p、21qが、上前板部21kには係合凸部21r、21sが形成されている。
上述の板材21において、天板部21jを突くことによって該天板部21jを第8A図の紙面裏側に向けて略半球状に突出させておき、次いで図中の一点鎖線で示す谷折線に沿って直角に谷折りすると共に、図中の破線で示す山折線で直角に山折りし、上述の係合凹部21lに係合凸部21nを、係合凹部21mに係合凸部21oを、係合凸部21r、21sを係合凹部21p、21qに嵌入して係合させることにより、第8B図、第8C図に示す内ピン20が構成され、この内ピン20は、図示のように、左右ガイド片部21f、21gをつき合わせて形成されたガイド体22と、天板部21jからなる上方に向けて略半球状に突出した天板23とを有する、有天下端開口の断面四角形の筒状をなしている。
導電ピン5は、内ピン20のガイド体22を外ピンのガイドスリット12に嵌入させて該内ピン20を外ピン10の中に上下方向(外ピンの軸方向)にスライド可能に嵌合させ、かつ図6に示すように、外ピン10の中にバネ鋼等の金属からなる導電性のバネ30を配置すると共に該バネ30を内ピン10の中にまで挿入し、このバネ30を上端は内ピンの天板23に、下端は外ピンの底板14に当接させて内ピン20を外ピン10に対して上方に付勢している状態に組み立てられている。この状態で、内ピン10はガイド体22の上端がガイドスリット12の上端に突き当たって停止し、かつ、内ピン10は上方から下方に向けて押されるとバネ30を収縮させてガイド体22の下端がガイドスリット12の下端に突き当たるまで下降(収縮)可能である。
導電ピン5の組み立ては、例えば、まず板材21を折り曲げ加工して内ピン20を形成し、次いでこの内ピンの背板部21aが板材11の背板部11aの上に位置するように板材11の上に内ピン20を配置した後板材11の左右側板部11b、11cを背板部11aに対して谷折りして起立させ、あるいは板材11の左右側板部11b、11cを背板部11aに対して谷折りして起立させた後内ピン20をその背板部21aが板材11の背板部11aの上に位置するように該背板部11aの上に配置し、次いでバネ30を内ピン20の中に挿入した状態で背板部11a上に位置させる。その後左右上半前板部11d、11eおよび中前板部11fを折り曲げることにより内ピン20を包み込むと共に内ピンのガイド体22を外ピンのガイドスリット12に嵌入させ、かつ、左右底板部11j、11lを折り曲げることにより底板14を形成してバネ30を内部に閉じ込めることにより行うことができる。
上述のようにして組み立てられた導電ピン5を、第4図に示すように、絶縁材料で形成されている上ホルダ31および下ホルダ32により係止片13を挟み込んで両ホルダを相互に固定することによりこの両ホルダ31,32に固定し、この状態で下ホルダ32から下方に突出している脚部15を、回路基板6に形成した脚部挿入凹部(突出した脚部と同じ大きさ形状の凹部)6aに溶融半田を入れた状態で該脚部挿入凹部6aに挿入し、脚部15をその脚部挿入凹部6aに半田付けすると共に、上下ホルダ31,32を必要に応じて適宜の方法で回路基板6に固定することにより、導電ピン5を回路基板6に固定する。
なお、第9A図、第9B図、第10A図および第10B図に上ホルダおよび下ホルダを示す。第9A図は上ホルダ31の一部を示す平面図、第9B図は上ホルダ31の第9A図におけるIXB−IXB線断面図、第10A図は下ホルダ32の一部を示す平面図、第10B図は下ホルダ32の第10A図におけるXB−XB線断面図である。
上記回路基板の脚部挿入凹部6a内もしくはその近傍には回路基板のプリント配線が存在しており、脚部15を凹部6aに差し込んで半田付けすることにより、この脚部15つまり導電ピン5は回路基板6のプリント配線(導電端子部)に直接もしくは半田を介して電気的に接続される。
そして、電話機本体2にはそのようにして導電ピン5が取り付けられた回路基板6が内蔵され、第2図もしくは第4図に示すように、導電ピン5が電池パック収容凹部4の底面から露出しており、電話機本体2に対してその電池パック収容凹部4に電池パック3を装着すると、導電ピン5は電池パック3の導電端子部3aに接触すると共にその導電端子部3aにより下方に押し下げられ、装着し終わった状態においては、所定量縮んだ状態で電池パックの導電端子部3aにバネ30の反力により押し付けられながら接触し、これにより、電池パック3と回路基板6とは導電ピン5(内ピン10、外ピン2およびバネ30)を介して電気的に接続されて通電状態となり、導電ピン5を介して電池パック3から回路基板6に電力が供給されることになる。
上記実施形態の導電ピン5は、第4図に示す伸張状態において、前長Lが7.5mm、幅Wが1.4mmであり、第4図に示す伸張状態と第3図に示す収縮状態(電池パック3が装着され導電端子部3aにより押し下げられて収縮した状態)との全長差つまり収縮量Tは1.0mm、外ピン10および内ピン20の板厚は0.1mm、バネ30の外形は0.9mmという微小ピンである。
次に、本発明に係る導電ピンの第二の実施形態について説明する。
第11A図、第11B図は本発明に係る導電ピンの第二の実施形態を示す図であり、第11A図は伸張状態を、第11B図は収縮状態を示す図である。また、第12A図および第12B図はそれぞれ第11A図および第11B図におけるXIIA−XIIA線断面図およびXIIB−XIIB線断面図である。
本実施形態の導電ピン7も、第一の実施形態の導電ピン5と同様に、携帯電話における電池パック3とプリント回路基板6との通電を行なうためのピンであり、底面がプリント回路基板6に固定されて該回路基板6と、即ち該回路基板6の回路パターンの導電端子部と電気的に接続され、上面が携帯電話の電池パック3の導電端子部と接触して回路基板6と電池パック3とを電気的に接続して通電させるものである。
本導電ピン7も、筒状の外ピン40と、外ピン40の中に該外ピン40の軸方向にスライド可能に挿入された筒状の内ピン50と、両ピン40,50内に挿入されて内ピン50を外ピン40に対して外方に突出させる方向に付勢するバネ60とで構成されている。
なお、本実施形態においても、外ピン40に対して内ピン50がバネ60で付勢されている方向(突出方向)を上もしくは上方、その反対を下もしくは下方とする。
外ピン40の構成について、第13A図〜第13G図を参照しながら説明する。第13A図は外ピン40を形成する1枚の板材41を示す展開図、第13B図〜第13G図は板材41を折り曲げ加工して形成した外ピン40を示す図であり、第13B図は背面図、第13C図は正面図、第13D図は左側面図、第13E図は右側面図、第13F図は第13C図における平面図、第13G図は第13C図における底面図である。
外ピン40は、第13A図に示す形状の1枚の外ピン用導電性板材41を折り曲げ加工することにより形成されている。板材41は薄い銅合金等の金属板の両面に金メッキ(金以外の他の導電性が良好な金属メッキでもよい)が施されたものであり、この金メッキが施された板材41を折り曲げ加工して外ピンが形成され、板材41は第13A図中表面が筒状の外ピンの内面に、裏面が筒状の外ピンの外面になる。
板材41は、背板部41aと、背板部41aの左右に位置する左側板部41bおよび右側板部41cと、左側板部41bの左に位置する上前板部41dと、背板部41aの下に位置する底板部41eと、底板部41eのさらに下に位置する左前弾性押圧片41fおよび右前弾性押圧片41gとで構成されている。
右側板部41cには係合凹部41h,41iが、上前板部41dには係合凸部41j、41kが形成されると共に、左右側板部41b、41cには下細部にそれぞれ係合凹部41l、41mが形成され、底板部41eの左右には係合凸部41n、41oが形成されている。
また、背板部41aおよび左右側板部41b,41cにはそれぞれ6個、上前板部41dには2個、および左右前弾性押圧片41f,41gにはそれぞれ1個、図中紙面の表側に向けて、つまり筒状に形成したときに内面側に向けて球面状に僅かに突出する円形の突出部41pが形成され、底板部41eには図中紙面の裏側に向けて、つまり筒状に形成したときに外面側に向けて僅かに突出する円形の突出部41qが形成されている。また、左右側板部41b,41cには円形の貫通孔41rがそれぞれ1個形成されている。なお、上述の突出部41pは、背板部41a、左右側板部41b,41cおよび上前板部41dのそれぞれにおいて一つの突出部にのみ付番41pを付し、他の突出部については付番を省略している。
上述の板材41において、背板部41aを中心として左右側板部41b、41c、上前板部41dおよび底板部41eを図中の一点鎖線で示す谷折線に沿って直角に谷折りすると共に、左右前弾性押圧片41f、41gを基端近傍の一点差線で示す谷折線で直角より少し大きく折り曲げて第13D図、第13E図に破線で示すように少し内側に倒れ込む状態にすると共に、左右前弾性押圧片41f、41gの先端近傍を破線で示す山折線で30度程度折り曲げ、かつ、上述の係合凹部41h,41iに係合凸部41j、41kを、係合凹部41l、41mに係合凸部41n、41oを嵌入して係合させることにより、第13B図〜第13G図に示す外ピン40が構成される。
この外ピン40は、底板部41eにより形成された底板42を有する有底上端開口の断面四角形の筒状をなしている。
次に、内ピン50の構成について、第14A図〜第14G図を参照しながら説明する。第14A図は内ピン50を形成する1枚の板材51を示す展開図、第14B図〜第14G図は板材51を折り曲げ加工して形成した内ピン50を示す図であり、第14B図は背面図、第14C図は正面図、第14D図は左側面図、第14E図は右側面図、第14F図は第14C図における平面図、第14G図は第14C図における底面図である。
内ピン50は、第14A図に示す形状の1枚の内ピン用導電性板材51を折り曲げ加工することにより形成されている。板材51は薄い銅合金等の金属板の両面に金メッキ(金以外の他の導電性が良好な金属メッキでも良い)が施されたものであり、この金メッキが施された板材51を折り曲げ加工して内ピンが形成され、板材51は第14A図中表面が内ピンの外面に、裏面が内ピンの内面になる。
板材51は、前板部51aと、前板部51aの左右に位置する左側板部51bおよび右側板部51cと、左側板部51bの下部の左に位置する下背板部51dと、右側板部51cの中央部の右に位置する中背板部51eと、前板部51aの上に位置する天板部51fと、該天板部51fのさらに上に位置する上背板部51gとから構成されている。
上背板部51gにはその左右に係合凸部51h,51iが、左側板部51bには係合凹部51j、係合凸部51kが、右側板部51cには係合凹部51l、係合凸部51mが、下背板部51dには係合凹部51nが、中背板部51eには係合凹部51oがそれぞれ形成されている。また、天板部51fには該天板部51fを突くことによって第14A図の紙面表側に向けて球面状に突出させた円形の突出部51pが形成されると共に、前板部51aにはその右側下部に右側板部51cにまで延びる切込み51qが形成され、さらに、前板部51a、左右側板部51b,51cおよび下背板部51dのそれぞれには、下端部の内面を下方に行くにつれて板厚が薄くなるように面取りした面取り部51rが形成されている。
上述の板材51において、図中の破線で示す各山折線に沿ってそれぞれ直角に山折りし、係合凹部51j,51lに係合凸部51h,51iを、係合凹部51oに係合凸部51kを、係合凸部51mを係合凹部51nに嵌入して係合させることにより、第14B図〜第14G図に示す内ピン50が構成される。
この内ピン50は、切込み51qが形成されていることから、折り曲げ形成することにより切込み51qより下方の部分51sが前板部51aよりも前方に突出して形成された突出片52と、天板部51fからなる天板53および該天板53に形成された上方に向けて略半球状に突出する突出部51pとを有する、有天下端開口の断面四角形の筒状をなしている。
本実施形態の導電ピン7は、外ピン40の中に内ピン50を、外ピンの背板部41aに内ピンの背板部51g,51o,51nを対向させ、内ピンの突出片52を外ピンの右側板部41cと右前弾性押圧片41gとの間に嵌入位置させて、該内ピン50を外ピン40の中に上下方向(外ピンの軸方向)にスライド可能に嵌合させ、かつ第12A図に示すように、外ピン40の中にバネ鋼等の金属からなる導電性のバネ60を配置すると共に該バネ60を内ピン50の中にまで挿入し、このバネ60を上端は内ピンの天板53に、下端は外ピンの底板42に当接させて内ピン50を外ピン40に対して上方に付勢している状態に組み立てられている。この状態で、内ピン50は突出片52の上面が外ピンの上前板部41dの下面に突き当たって停止し、かつ、内ピン50は上方から下方に向けて押されるとバネ60を収縮させて内ピン50の下端が外ピンの底板42の上面に突き当たるまで下降(収縮)可能である。
導電ピン7の組み立ては、例えば、まず板材51を折り曲げ加工して内ピン50を形成し、次いで板材41の左右側板部41b、41cを背板部41aに対して谷折りして起立させると共に底板部41eを折り曲げて底板42を形成しさらに左右の前弾性押圧片41f、41gを折り曲げて筒状の半完成外ピンを形成する。続いて、内ピン50内にバネ60を挿入しこの状態で内ピン50を上記半完成外ピンに内ピンの背板部51g,51o,51nが外ピンの背板部41aに対向するようにして嵌入する。その後内ピンの突出片52を外ピンの右側板部41cと右前弾性押圧片41gとの間であって外ピンの上前板部41d位置よりも下方に位置させた状態で該上前板部41dを折り曲げて内ピン50を包み込むことにより行うことができる。
上述のようにして組み立てられた導電ピン7を、第11A図に示すように、絶縁材料で形成されているホルダ33の取付孔33aに嵌入し、外ピンの左右側板部41b、41cの弾性変形を利用して上記取付孔33aの内面に形成された球面状の突起33bに外ピンの貫通孔41rを嵌合させることによりホルダ33に取り付け、この状態でホルダ33から僅かに下方に突出している外ピンの底板42の下面を、回路基板6の上面に付着されている溶融半田6aに押し付けて半田付けすると共に、ホルダ33を必要に応じて適宜の方法で回路基板6に固定等することにより、導電ピン7を回路基板6に固定する。
上記回路基板6の導電ピン7を半田付けした部分には回路基板6のプリント配線が存在しており、この導電ピンの底板42を半田付けすることにより、導電ピン7は回路基板6のプリン配線(導電端子部)に直接もしくは半田を介して電気的に接続される。
本実施形態の導電ピン7は、第11A図に示す伸張状態において全長Lが3.0mm、この伸張状態と第11B図に示す収縮状態(電池パック3が装着され導電端子部3aにより押し下げられて収縮した状態)との全長差つまり収縮量Tは1.0mm、外ピン40の板厚は0.12mm、第13G図における外ピン40の断面寸法W1,W2は共に1.1mm、第13C図における外ピン40の高さLは2.0mm、内ピン50の板厚は0.1mm、第14G図における内ピン50の断面寸法W1,W2は共に0.8mm、第14C図における内ピン50の高さLは1.86mm、バネ60の外径、自由長および線径はそれぞれ0.55mm、3.0mmおよび0.09mmという微小ピンである。
本実施形態の導電ピン7と電池パック3との接触およびそれによる電池パック3と回路基板6との電気的接続については第一の実施形態と同様であるが、本実施形態の場合は、特に、外ピン40に弾姓押圧片41f、41gを設け、この弾性押圧片41f、41gを内ピン50の外側面(内ピン50の軸方向つまりスライド方向に延びる外面)に弾性により強制的に接触させる構造を採用しているので、外ピン40と内ピン50との確実な接触を維持でき、電気抵抗値を大幅に軽減することができるので、良好な通電を実現することができると共に、その結果としてバネ60による通電を不要とすることができる。
なお、本実施形態では弾性押圧片を外ピンに設けて該弾性押圧片で内ピンの外側面を弾性により押圧するように構成しているが、本発明の導電ピンにおいては、弾性押圧片を内ピンに設け、例えば内ピン用導電性板材に弾性押圧片を設けてそれを折り曲げることにより形成し、この弾性押圧片で外ピンの内側面を弾性により押圧するように構成することもできる。
また、本実施形態の導電ピン7においては、外ピンの内側面に球面状の突出部41pを離散的に複数個設け、内ピン50の外側面がこの突出部41pに接触するように構成したので、外ピン40に対して内ピン50がスライドする場合に面による摺接を回避でき、スライド時の摩擦抵抗の軽減および摩擦による発熱の低減を図ることができる。
また、本実施形態の導電ピン7においては、第14A図および第14G図に示されているように、内ピン50の下端部内面に下方に向けて板厚が薄くなるように面取りした面取り部51rが形成されており、これにより内ピン50が上下方向にスライドする際下端がバネ60に引っ掛かることを回避することができる。
また、本実施形態の導電ピン7は、上述のように外ピンの底板42を回路基板6上の溶融半田6aに載せて半田付けする面実装タイプとしたので、第一の実施形態のような脚部15が不要となり、その分導電ピンの全長を短くすることができる。
さらに、本実施形態の導電ピン7においては、第11A図および第13A図に二点鎖線で示すように、底板部41eに形成されている係合凸部41n,41oをさらに延長してホルダ33よりも外側に突出する突出片とすることができる。このような突出片41n,41oを設けることにより、回路基板6上に導電ピン7を半田付けした後においても、このホルダ33から外に突出した突出片41n,41oに半田ごてを当てることにより該突出片41n,41oを介して熱を半田6aに伝達して半田6aを溶かし、容易に導電ピン7を回路基板6から取り外すことができる。
上述のように第一および第二の実施形態の導電ピン5,7はいずれも寸法的に極めて小さい微小ピンであるが、本発明の導電ピンは、必ずしもそのような極微小ピンに限定されるものではない。しかしながら、本導電ピンにおける前述の発明の開示の欄に記載した作用効果は、内ピンの内寸が例えば2mm以下のものにおいて顕著であり、1,5mm以下のものにおいて得に顕著である。
上記第一および第二の実施形態の導電ピン5、7は、外ピン10、40を電気的に接続すべき2つの部材のうちの一方に固定し、内ピン20、50を他方に当接させているが、内ピン20、50を一方に固定し、外ピン10、40を他方に当接させるようにしても良いし、あるいは、導電ピン5、7を所定の保持部材に保持させておいて、内ピン20、50および外ピン10、40の双方をそれぞれ一方および他方に当接させるようにしても良いし、さらには、内ピン20、50もしくは外ピン10、40をいずれかの部材に固定する際にも、その固定方法は実施形態のものに限らず、種々の方法を採用し得る。
本発明の導電ピンは、携帯電話の電話機本体と電池パックとの間の電気的接続あるいはゲーム機、小型コンピュータ等の可搬型の小型電子機器において好適に持ち得るものであるが、その用途は特に限定されるものではなく、種々の用途、装置、機器に用いることができ、勿論、電気的に接続する部材の一方が電池パック(バッテリ)である必要もない。

Claims (8)

  1. 一方の部材と他方の部材との間に介在して両部材に接触することにより該両部材を電気的に接続する導電ピンであって、
    外ピン用導電性板材を折り曲げて形成した筒状の外ピンと、
    該外ピンの中に該外ピンの軸方向にスライド可能に挿入された、内ピン用導電性板材を折り曲げて形成した筒状の内ピンと、
    上記外ピンの中に配置されると共に上記内ピンの中にまで挿入されて、上記外ピンに対して上記内ピンを突出方向に付勢するバネとを備えてなることを特徴とする導電ピン。
  2. 上記内ピンが、上記内ピン用導電性板材を折り曲げて形成した天板を有し、
    上記外ピンが、上記外ピン用導電性板材を折り曲げて形成した底板を有し、
    上記バネが、上記内ピンの天板と上記外ピンの底板との間に配設されて、上記内ピンを上記外ピンに対して突出方向に付勢するものであることを特徴とする請求項1記載の導電ピン。
  3. 上記外ピンが、該外ピンの軸方向に伸びるガイドスリットを有し、
    上記内ピンが、上記ガイドスリットに嵌入するガイド体を有し、
    該ガイド体が上記ガイドスリット内を移動可能な範囲でのみ上記内ピンが上記外ピンに対してスライド可能であることを特徴とする請求項1記載の導電ピン。
  4. 上記外ピンおよび内ピンのうち一方のピンが、他方のピンの側面を押圧する弾性押圧片を有し、
    該弾性押圧片が上記他方のピンの側面を弾性により押圧して上記外ピンと内ピンとが電気的に接続されるものであることを特徴とする請求項1記載の導電ピン。
  5. 上記弾性押圧片が、上記外ピン用導電性板材あるいは内ピン用導電性板材を折り曲げて形成されたものであることを特徴とする請求項4記載の導電ピン。
  6. 上記外ピンが、上記一方の部材に固定されていることを特徴とする請求項4記載の導電ピン。
  7. 上記外ピン用導電性板材および上記内ピン用導電性板材が、金属メッキされているものであることを特徴とする請求項4記載の導電ピン。
  8. 上記一方の部材が携帯電話機の回路基板であり、上記他方の部材が上記携帯電話機の電池パックであり、上記導電ピンが上記回路基板の導電端子部と上記電池パックの導電端子部とに接触して両端子間を電気的に接続するものであることを特徴とする請求項4記載の導電ピン。
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