JP4579301B2 - エコー消去装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、ハンズフリー通話機器等におけるエコーを消去するエコー消去装置に関するものである。
一般に、ハンズフリー通話機器におけるエコー消去装置は、適応フィルタやエコーサプレッサを用いて構成される。エコーサプレッサは適応フィルタが消し残した残留エコーを抑圧する目的で用いられ、センタクリッパや、可変アッテネータによって実現される。
このうちセンタクリッパは、除去可能な残留エコーの振幅レベルがある範囲に限定される為、残留エコーの振幅レベルが大きい場合には適用できない。一方、可変アッテネータは、残留エコーの振幅レベルが大きい場合でも適用が可能であるが、可変アッテネータを用いる場合には、送信音声の欠損を防ぐ為にダブルトーク判定処理を設け、受信側のシングルトーク状態にのみ送信信号がアッテネートされるように可変アッテネータの損失量を制御する必要がある。
このようなダブルトーク判定法の一例として、例えば特許文献1に記載されている方法がある。この文献に記載の判定法では、受信信号が有音である状態において受信信号と送信信号のレベル差の平均値を求め、これを推定エコーゲインとし、この推定エコーゲインと受信信号レベルから推定エコーレベルを求め、送信信号あるいは適応フィルタの残差信号レベルが推定エコーレベル相当か、それ以下であれば受信側のシングルトークと判定し、それ以上であればダブルトークと判定している。
特許第3386327号公報
しかしながら、平均的にエコーレベルが送信音声のレベルを上回る環境では、受信側のシングルトークであろうとダブルトークであろうと、送信信号あるいは残差信号のレベルは推定エコーレベルと同レベルかそれ以下となり、判定結果は常に受信側のシングルトークとなってしまう。このため、ダブルトークの検出が正確に行われなくなるという問題があった。
こうした状況は、話者とマイク、スピーカの位置関係において、話者とマイクとの距離が、マイクとスピーカとの距離に対して十分短くない場合や、スピーカから再生される受信音声の音圧レベルが、送信音声の音圧レベルに比べ非常に高い場合などにおいて起こり得る。
この発明は上記の問題を解決する為になされたもので、平均的にエコーレベルが送信音声のレベルを上回るような条件においても、ダブルトーク区間を的確に検知してエコー抑圧処理を行うエコー消去装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエコー消去装置は、受信信号と送信信号とが有音であり、かつ、送信信号と適応フィルタでエコー消去された残差信号との差分の所定時間当たりの減少量が予め定めた閾値を越え、同時に、受信信号の変化量が所定の基準以下であった場合、ダブルトークと判定するようにしたものである。
このことによって、平均的にエコーレベルが送信音声のレベルを上回るような条件においても、ダブルトーク区間を的確に検知してエコー抑圧処理を行うことが可能なエコー消去装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1によるエコー消去装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるエコー消去装置における状態判定器の詳細を示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるエコー消去装置における状態判定動作の説明図である。 この発明の実施の形態2によるエコー消去装置における状態判定動作の説明図である。 この発明の実施の形態3によるエコー消去装置における状態判定器の詳細を示す構成図である。 この発明の実施の形態3によるエコー消去装置における状態判定動作の説明図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエコー消去装置を示す構成図である。
図示のエコー消去装置は、適応フィルタ1、状態判定器2、アッテネータ制御器3、可変アッテネータ4を備えている。
適応フィルタ1は、受信信号から疑似エコー信号を生成し、その疑似エコー信号を送信信号から差し引いてエコー消去を行う公知の適応フィルタである。状態判定器2は、受信信号と送信信号と適応フィルタ1でエコー消去された残差信号とに基づいて受信側や送信側のシングルトークやダブルトークといった通信状態を判定する判定器である。尚、この状態判定器2の詳細については後述する。
アッテネータ制御器3は、状態判定器2の判定結果に基づいて可変アッテネータ4を制御する制御器である。また、可変アッテネータ4は、アッテネータ制御器3によって制御され、送信信号レベルに任意の損失を付加するためのアッテネータである。
図2は、状態判定器2の詳細を示す構成図である。
状態判定器2は、受信側有無音判定部201、送信側有無音判定部202、エコー消去量評価部203、エコー消去量変動評価部204、状態判定部205からなる。
受信側有無音判定部201は、受信信号R(k)に基づいて受信側の信号の有無を判定する機能部である。送信側有無音判定部202は、送信信号S(k)に基づいて送信側の信号の有無を判定する機能部である。エコー消去量評価部203は、送信信号S(k)と残差信号S’(k)に基づいてエコー消去量を判定する機能部である。エコー消去量変動評価部204は、受信信号R(k)と、エコー消去量評価部203の出力ERLE(k)に基づいてエコー消去量の変動量を判定する機能部である。状態判定部205は、これら受信側有無音判定部201〜エコー消去量変動評価部204の判定結果に基づいて、通信状態、即ち、送信側、受信側共に無音か、送信側シングルトークか、受信側シングルトークか、ダブルトークかを判定する機能部である。
次に、このような構成のエコー消去装置の動作について説明する。
エコー消去装置には、受信信号R(k)、送信信号S(k)が入力される。ここで、kはデジタルで表された時刻であり、エコー消去装置の動作の開始時点から、信号のサンプリング周期と同じ周期で1ずつカウントされるものとする。
適応フィルタ1は、入力された受信信号R(k)から擬似エコー信号D(k)を生成し、送信信号S(k)からD(k)を差し引いてエコー消去を行い、残差信号S’(k)を出力する。状態判定器2は、R(k),S(k),S’(k)から、通話状態が、送信・受信共に無音、送信側のシングルトーク、受信側のシングルトーク、ダブルトークのいずれであるかを判定し、状態判定フラグflg(k)を出力する。
アッテネータ制御器3は、flg(k)を元に送信側に付加する損失量を決定し、損失量loss(k)を出力する。可変アッテネータ4は、S’(k)に対し、loss(k)に相当する損失を付加し、送信出力信号T(k)を出力する。
状態判定器2における通信状態の判定は次のように行われる。
受信側有無音判定部201はR(k)を受け、R(k)の短時間平均信号レベルLR(k)を算出する。
Figure 0004579301
ここで、Lは定数であり、短時間平均を求める為の時間ブロックである。受信側有無音判定部201は、LR(k)が所定の受信側有無音判定閾値THR_Rを上回るか否かによって受信側の有音/無音状態を判定し、判定結果flg_R(k)を出力する。即ち、LR(k)がTHR_Rを上回る場合は有音判定flg_R(k)=1を出力し、逆に下回る場合は無音判定flg_R(k)=0を出力する。
また、送信側有無音判定部202はS(k)を受け、S(k)の短時間平均信号レベルLS(k)を算出する。
Figure 0004579301
更に、送信側有無音判定部202は、LS(k)が所定の送信側有無音判定閾値THR_Sを上回るか否かによって送信側の有音/無音状態を判定し、判定結果flg_S(k)を出力する。即ち、LS(k)がTHR_Sを上回る場合は有音判定flg_S(k)=1を出力し、逆に下回る場合は無音判定flg_S(k)=0を出力する。
また、エコー消去量評価部203は、S(k),S’(k)を受け、始めに、S(k)とS’(k)とのレベル差から、適応フィルタ1による見かけのエコー消去量ERLE(k)を以下の式に従って算出する。
Figure 0004579301
即ち、エコー消去量ERLE(k)は、送信信号S(k)と適応フィルタ1でエコー消去された残差信号S’(k)とのレベル差で表される。
エコー消去量評価部203は、更に、ERLE(k)が所定の閾値THR_ERLE以下であればエコー消去量が低い状態を示す評価結果flg_ERLE(k)=0を出力する。逆に閾値以上であればエコー消去量が高い状態を示す評価結果flg_ERLE(k)=1を出力する。尚、この時の閾値THR_ERLEは、外乱によるERLE(k)の僅かな低下でダブルトークを誤検出しない程度に十分低く設定する。
更に、エコー消去量評価部203は、エコー消去量変動評価部204に対して、算出したERLE(k)を出力する。
エコー消去量変動評価部204は、ERLE(k)の変動量ERLE_DEF(k)を以下の式に従って算出する。
Figure 0004579301
エコー消去量の変動度合いは、ERLE_DEF(k)に対する閾値判定によって評価する。但し、ERLE_DEF(k)は、通常エコー源である受信信号の信号レベルLR(t)が低下すれば必然的に低下するが、この場合のエコー消去量の低下はダブルトークと関係ないものであるから、例外として除外する。従って、エコー消去量変動評価部204は、変動の評価の際にERLE_DEF(k)のみではなく、LR(k)の変動量LR_DEF(k)も参照する。LR_DEF(k)は以下の式に従って算出する。
Figure 0004579301
エコー消去量変動評価部204は、
ERLE_DEF(k)≦THR_ERLE_DEF
|LR_DEF(k)|≦THR_LR_DEF (6)
が成立すれば、エコー消去量が急峻に変動している状態を示す判定結果flg_ST_ERLE(k)=0を出力する。それ以外の場合は、エコー消去量が安定している状態を示す判定結果flg_ST_ERLE(k)=1を出力する。
或いは、ERLE_DEF(k)とLR_DEF(k)との比較によって変動を評価しても良い。例えば、
ERLE_DEF(k)−LR_DEF(k)≦THR_ERLE_LR (7)が成立する場合、flg_ST_ERLE(k)=、それ以外の場合では、flg_ST_ERLE(k)=を出力するようにしても良い。また、ERLE_DEF(k)とLR_DEF(k)との差分ではなく、ERLE_DEF(k)/LR_DEF(k)が、所定の基準値以上であるか否かによって評価してもよい。
次に、状態判定部205における状態判定動作を説明する。
状態判定部205は、始めに送信・受信双方の有無音判定結果を参照する。双方共に無音である場合、即ち、flg_S(k)=0,flg_R(k)=0であれば、無音を示す状態判定結果flg(k)=0を出力する。
また、flg_S(k)=1,flg_R(k)=0であれば送信側のシングルトークを示す判定結果flg(k)=1を、flg_S(k)=0,flg_R(k)=1であれば受信側のシングルトークを示す判定結果flg(k)=2をそれぞれ出力する。
flg_S(k)=1,flg_R(k)=1である時、flg_ERLE(k)=1であり、尚且つ現在の時刻k1と、k1からk0=k1−C(C>0)である時刻k0に対し、k=k0からk=k1までの間、常にflg_ST_ERLE(k)=1であればflg(k)=2(受信側シングルトーク)を出力する。尚、Cは所定の時間長を表す定数とする。
一方、flg_S(k)=1,flg_R(k)=1であって、flg_ERLE(k)=0であるか、k=k0からk=k1までの間に一瞬でもflg_ST_ERLE(k)=0となる瞬間があれば、flg(k)=3(ダブルトーク)を出力する。
尚、外乱などの影響により判定状態判定器の判定結果が常に変わり、アッテネータ挿入量が不安定となる事を防ぐ為、状態判定にハングオーバータイムを設け、所定の時間同じ判定結果が継続して得られない場合、それ以前の判定結果を継続して出力するようにしても良い。
アッテネータ制御器3は、状態判定結果flg(k)を受け、flg(k)に応じて、送信回路に必要な損失量loss{flg(k)}{flg(k)=0,1,2,3}を出力する。
尚、loss{flg(k)}の値は予め任意に定めるものとするが、一般的には下記のようになる。
loss(0)=loss(1)=A[dB]
loss(2)=B[dB]
loss(3)=C[dB]
但し、A≦C≦Bである。
可変アッテネータ4は、loss(flg(k))を受け、S’(k)をloss(flg(k))[dB]分だけ減衰させ、送信出力信号T(k)を出力する。
図3は、平均的にエコーレベルが送信音声レベルを上回る条件において、受信側のシングルトークからダブルトークに状態が変移した時の、ERLE(k)とERLE_DEF(k)の変化と、上述の実施形態におけるflg(k)の出力結果の例を示している。
図3において、ダブルトークが発生する瞬間、ERLE(k)は急峻に減少する。これは、残差信号中に送信音声が残される事で、送信信号S(k)と残差信号S’(k)との間のレベル差が瞬間的に縮まる為である。しかし、ERLE(k)のみによってダブルトークを判定する場合、図3のような条件ではERLE(k)に対する判定閾値を高めに設定しなくてはならないが、そうすると例えば周囲雑音の影響でERLE(k)が低くなる場合、常にダブルトークと判定されてしまう可能性がある。
しかし、本実施の形態では、送受信の有音無音情報に加え、ダブルトークが発生した瞬間のERLE_DEF(k)の負方向のピークを閾値によって検知し、ダブルトーク判定を行う事によって、図3のflg(k)の判定例のように正確にダブルトークを判定している。尚、flg(k)中、網掛け部分がflg(k)=3(ダブルトーク)、それ以外の部分がflg(k)=2(受信側シングルトーク)を示している。
以上のように、実施の形態1のエコー消去装置によれば、受信信号から疑似エコー信号を生成し、疑似エコー信号を送信信号から差し引いてエコー消去を行う適応フィルタと、受信信号と送信信号とが有音であり、かつ、送信信号と適応フィルタでエコー消去された残差信号とのレベル差で表されるエコー消去量の所定時間当たりの減少量が予め定めた閾値を越え、同時に、受信信号の信号レベルの変化量が所定の基準以下であった場合、ダブルトークと判定する状態判定器と、残差信号に対して損失を付加する可変アッテネータと、状態判定器の判定結果に基づいて可変アッテネータの損失量を制御するアッテネータ制御器とを備えたので、送信音声に対してエコー音声のレベルが大きい条件においてもダブルトークの発生を高精度で検出し、適切に可変アッテネータを制御する事ができ、その結果、送信音声の品質を向上させる効果がある。
また、実施の形態1のエコー消去装置によれば、受信信号から疑似エコー信号を生成し、疑似エコー信号を送信信号から差し引いてエコー消去を行う適応フィルタと、受信信号と送信信号とが有音であり、かつ、送信信号と適応フィルタでエコー消去された残差信号とのレベル差で表されるエコー消去量の所定時間当たりの減少量と、受信信号の信号レベルの所定時間当たりの変化量との差が所定の基準を越えているか、または、これら減少量と変化量との比が、減少量と変換量との比に対応して定めた所定の基準を越えていた場合、ダブルトークと判定する状態判定器と、残差信号に対して損失を付加する可変アッテネータと、状態判定器の判定結果に基づいて可変アッテネータの損失量を制御するアッテネータ制御器とを備えたので、同様に送信音声の品質を向上させる効果がある。
また、実施の形態1のエコー消去装置によれば、状態判定器は、受信信号の有音と無音の判定を行う受信側有無音判定部と、送信信号の有音と無音の判定を行う送信側有無音判定部と、送信信号と残差信号とに基づいて、エコー消去量が所定の基準より高いか低いかを判定するエコー消去量評価部と、エコー消去量の所定時間当たりの減少量と、受信信号の信号レベルの所定時間当たりの変化量とに基づいて、エコー消去量の所定時間当たりの減少量が所定の基準より高いか否かを判定するエコー消去量変動評価部と、受信側有無音判定部と送信側有無音判定部の判定結果が共に無音であれば、送信側・受信側共に無音と判定し、送信側有無音判定部の判定結果が有音であり、受信側有無音判定部の判定結果が無音であれば送信側シングルトークと判定し、送信側有無音判定部判定結果が無音であり、受信側有無音判定部の判定結果が有音であれば受信側シングルトークと判定し、受信側有無音判定部および送信側有無音判定部の判定結果が共に有音であり、かつ、エコー消去量評価部の判定結果として、エコー消去量が所定の基準より高く、かつ、エコー消去量変動評価部の判定結果として、エコー消去量の所定時間当たりの減少量が所定の基準より低い場合、受信側シングルトークと判定し、受信側有無音判定部および送信側有無音判定部の判定結果が共に有音であり、かつ、エコー消去量評価部の判定結果として、エコー消去量が所定の基準より低く、かつ、エコー消去量変動評価部の判定結果として、エコー消去量の所定時間当たりの減少量が所定の基準より高い場合、ダブルトークと判定する状態判定部とを備えたので、更に、受信側、送信側の有無音判定や受信側シングルトークや送信側シングルトークも高精度で検出することができる効果がある。
実施の形態2.
上述した実施の形態1では、適応フィルタによるエコー消去量の変動量からダブルトークの立ち上がりを検知し、立ち上がり時点から所定の時間ダブルトーク判定を継続する事によってダブルトーク区間の検出を行っているが、この実施の形態2のエコー消去装置では、エコー消去量の変動状態からダブルトークの立ち上がりと立ち下がりを検知してダブルトーク区間を検出する。
実施の形態2のエコー消去装置の図面上の構成は実施の形態1と同一であるため、実施の形態1の図1,2を援用して説明する。
実施の形態2では、状態判定器2のエコー消去量変動評価部204と状態判定部205の構成が実施の形態1と異なっている。即ち、エコー消去量変動評価部204は、エコー消去量の所定時間当たりの減少量を判定すると共に、所定時間当たりの増大量を判定するよう構成されている。また、状態判定部205は、エコー消去量変動評価部204によるエコー消去量の急激な減少という判定結果によりダブルトークの始点を判定すると共に、エコー消去量の急激な増大という判定結果により、ダブルトークの終点を判定するよう構成されている。これ以外の構成は実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
次に、実施の形態2の動作について説明する。尚、エコー消去量変動評価部204による変動量の評価と状態判定部205による状態判定以外の動作は実施の形態1と同様であるため、このような実施の形態1とは異なる点について重点的に説明する。
エコー消去量変動評価部204は、ERLE(k)を受け、ERLE_DEF(k)を算出する。また、LR(k)からLR_DEF(k)を算出する。これらの算出処理は実施の形態1と同じである。エコー消去量変動評価部204は更にERLE_DEF(k),LR_DEF(k)に対して閾値判定を行う。即ち、減少方向側の閾値であるTHR_ERLE_DEF_Lに対し、
ERLE_DEF(k)≦THR_ERLE_DEF_L
|LR_DEF(k)|≦THR_LR_DEF (8)
が成立する場合、エコー消去量が急峻に減少している事を示す評価結果flg_ST_ERLE(k)=−1を出力する。
また、増大方向側の閾値であるTHR_ERLE_DEF_Hに対し、
ERLE_DEF(k)≧THR_ERLE_DEF_H
|LR_DEF(k)|≦THR_LR_DEF (9)
が成立する場合は、エコー消去量が急速に増大している事を示す評価結果flg_ST_ERLE(k)=1を出力する。これ以外ではエコー消去量が安定している事を示す評価結果flg_ST_ERLE(k)=0を出力する。
状態判定部205において、ダブルトークの判定に関する動作以外は実施の形態1と同様であるため、これらの説明は省略する。
状態判定部205は、flg_R(k)=1,flg_S(k)=1,flg_ERLE(k)=1である時、flg_ST_ERLE(k)=0である間は、flg(k)=2(受信側のシングルトーク)を出力するが、エコー消去量の急峻な減少を示すflg_ST_ERLE(k)=−1を受けると、次にエコー消去量の急峻な上昇を示すflg_ST_ERLE(k)=1を受けるまでの間、flg_R(k)=1,flg_S(k)=1,flg_ERLE(k)=1の状態が持続する限り、flg(k)=3(ダブルトーク)を出力する。flg_ST_ERLE(k)=1を受けた後は、再びflg(k)=2(受信側のシングルトーク)を出力する
また、flg_R(k)=1,flg_S(k)=1,flg_ERLE(k)=0である時は、flg(k)=3を出力する。
図4は、実施の形態2によるflg(k)の出力結果の一例を示している。
図面から明らかなように、エコー消去量の急峻な減少と上昇を検知し、その間の時間区間をダブルトークとして判定する事によって、精度よくダブルトークを検出している。尚、図4のflg(k)においても、網掛け部分がflg(k)=3(ダブルトーク)、それ以外の部分がflg(k)=2(受信側シングルトーク)を示している。
以上のように、実施の形態2のエコー消去装置によれば、状態判定器は、ダブルトークと判定した後、エコー消去量の所定時間当たりの増大量が予め定めた閾値を越えた場合、または、受信信号あるいは送信信号が無音状態に変化した場合、当該時点迄の間をダブルトークの期間と判定するようにしたので、的確にダブルトークを検出できるという効果がある。
実施の形態3.
実施の形態1のエコー消去装置は、ダブルトーク状態の判定において、適応フィルタによるエコー消去量の変動の大きさを判定条件の一つとしているが、この実施の形態3のエコー消去装置では、更に送信・受信信号間の相互相関を判定条件に加える。
一般に、適応フィルタによる見かけのエコー消去量の減少は、エコーの伝播経路の時間変化によっても起こり得る。このような場合、エコー消去量とその変動量のみの監視では、ダブルトークの立ち上がりとエコー伝播経路の変化とを区別する事ができない場合がある。しかし、エコー消去量が急峻に変動した時、受信信号R(k)と、残差信号S’(k)との相関を調べる事によって、ダブルトークとエコー伝播経路の変化とを区別する事ができる。
図5は、実施の形態3における状態判定器2aの内部構成を示したブロック図である。
実施の形態3の状態判定器2aは、受信側有無音判定部201、送信側有無音判定部202、エコー消去量評価部203、エコー消去量変動評価部204、状態判定部205aおよび相関分析部206を備えている。ここで、相関分析部206は、送信信号と受信信号との間の相互相関を分析し、相互相関関数の絶対値の最大を求める機能を有している。また、状態判定部205aは、受信側有無音判定部201〜相関分析部206の判定結果に基づいて状態判定を行うものある。即ち、状態判定部205aは、送信信号と受信信号とが共に有音で、かつ、エコー消去量の所定時間当たりの減少量が所定の閾値以下であり、かつ、相関分析部206で求めた相互相関関数の絶対値の最大値が所定の基準よりも高い場合は、エコー消去量変動評価部204の判定結果にかかわらず、受信側のシングルトークと判定するよう構成されている。
これ以外の構成は、実施の形態1または実施の形態2と同様であるため、ここでの説明は省略する。
次に、実施の形態3の動作について説明する。
相関分析部206は、受信信号R(k),残差信号S(k)を受け、始めにR(k)とS’(k)の相互相関関数の最大値COR_MAX(k)を求める。
Figure 0004579301
図6は、受信信号と送信信号との相互相関の分析結果の一例を示す説明図である。
図6に示す状態は、ダブルトークの後、エコー伝播経路の変化が発生した場合を示している。ERLE(k)は、ダブルトーク区間とエコー伝播経路の発生した瞬間の双方で不安定となっているが、COR_MAX(k)はダブルトーク区間では安定しており、エコー経路の変化が起きた瞬間にのみ急峻な立ち上がりを見せている。この立ち上がりを検出することにより、ダブルトークとエコーの伝播経路の変化の区別が可能となる。
よって相関分析部206は、相互相関関数に対応した所定の閾値THR_CORとの比較で、
COR_MAX(k)≧THR_COR (11)
が成立する場合、送信信号と受信信号の相関性が高い事を示す判定結果flg_COR(k)=1を出力する。そうでなければ相関性が低い事を示す判定結果flg_COR(k)=0を出力する。
尚、実際に演算プロセッサ上で相関関数の計算を行う場合は多大な演算時間を要する。そこで、演算時間を削減するために、予め相関値の絶対値が最大となるような時間差τの範囲を推定し、その周辺に限定して相関関数を計算するよう効率化を行っても良い。
これには,適応フィルタ係数列A(k)=[a(0,k),a(1,k),…,a(M,k)]を利用する方法が考えられる。ここで、受信側のシングルトークの時のR(k)とS(k)の関係は以下の式で表される。
Figure 0004579301
但し、h(k,m)(m=0,1,…)はデジタル表現されたエコー伝播経路のインパルス応答であり、また、v(k)はR(k)とは完全に無相関な外来雑音であるとする。
すると、R(k)とS(k)の相互相関関数φRS(τ,k)は、
Figure 0004579301
となり、エコー経路のインパルス応答特性h(k,m)とR(k)の自己相関関数φRR(k,τ)との畳み込みとなる。φRR(k,τ)は、R(k)が一般的な音声信号であれば、τ=0で最大値をとり、|τ|の増大方向に従って減衰する凸状の関数となる。またh(k,m)は、m<0ではh(k,m)=0であり、m>0では、m=0に近いあるmにて最大値をとり、mの増大方向に従って減衰する特性を持つ。これは、エコーの残響が時間の経過に従って減衰するためである。A(k)がエコーの伝播経路を十分同定しているとした場合、|a(k,n)|が最大値を取るn=lに対して、|h(k,m)|は、m=lの付近で最大値をとる。
よって、A(k)の要素|a(n,k)|がn=lの時に最大になるとした時、R(k)とS’(k)の相関関数の絶対値|φRS(k,τ)|は、τ=l±αの限られた範囲で最大値が得られる可能性が高い。
これを利用して、フィルタ係数列A(k)の要素|a(k,n)|が最大となるn=lを見つけ、τ=l±αの限定された範囲で相互相関の計算を行い、その最大の絶対値をCOR_MAX(k)とする。ここでαは任意に定める定数とする。このようにする事でCOR_MAX(k)を求める際に必要な演算量を軽減させる事ができる。
尚、lはエコーが最も大きなレベルで受信回線から送信回線に回り込む時の応答時間に相当している。この応答時間lはマイク・スピーカ周辺の物の動きによってエコーの伝播経路の変化が発生した際でもほぼ安定している。なぜならば、エコーの伝播経路の長さの変化に対して、音速は十分な速さを持っており、応答時間にそれほど大きな変化が現れない為である。
この場合、相関分析部206は、適応フィルタ1の適応化係数A(k)を入力として受け、|a(k,n)|が最大となるn=lを求める。そしてτ=l±αの範囲でCOR_MAX(k)を以下の式で求める。
Figure 0004579301
状態判定部205aは、送信・受信信号が有音状態であり、かつ、エコー消去量が低く、エコー消去量の変動が大きいと判断される状態、即ち、flg_R(k)=1,flg_S(k)=1,flg_ERLE(k)=0,flg_ST_ERLE(k)=0である時、flg_COR(k)=0であれば、実施の形態1のエコー消去装置と同様にダブルトークと判断し、flg(k)=3を出力するが、flg_COR(k)=1であれば受信側のシングルトークと判断し、flg(k)=2を出力する。
以上のように、実施の形態3のエコー消去装置によれば、状態判定器は、送信信号と受信信号との間の相互相関を分析し、相互相関関数の絶対値の最大を求める相関分析部を備え、送信信号と受信信号とが共に有音で、かつ、エコー消去量の所定時間当たりの減少量が所定の閾値以下であり、かつ、相関分析部で求めた相互相関関数の絶対値の最大値が所定の基準よりも高い場合、エコー消去量の所定時間当たりの減少量と、受信信号の変化量とにかかわらず、受信側のシングルトークと判定するようにしたので、エコー消去量が急峻に低下した際、ダブルトークが原因であるか、エコー経路の変化が原因であるかを区別し、適切に可変アッテネータを制御する事ができ、その結果、エコーを効果的に抑制できるという効果がある。
また、実施の形態3のエコー消去装置によれば、相関分析部は、適応フィルタの係数列において、係数値の絶対値が最大となる係数を探索し、相互相関関数の計算は、探索した係数の、適応フィルタ係数列上の順位に対応した時間差付近に限定して計算を行い、その中で絶対値の最大値を探索するようにしたので、エコー処理に要する演算装置の演算負荷を低減できるという効果がある。
以上のように、この発明に係るエコー消去装置は、エコー消去量の所定時間当たりの減少量に基づいてダブルトークを判定する構成に関するものであり、例えば、ハンズフリー通信機器等に用いるのに適している。

Claims (6)

  1. 受信信号から疑似エコー信号を生成し、当該疑似エコー信号を送信信号から差し引いてエコー消去を行う適応フィルタと、
    前記受信信号と前記送信信号とが有音であり、かつ、現在の時刻から所定時間過去の時刻までの期間に、当該送信信号と前記適応フィルタでエコー消去された残差信号とのレベル差で表されるエコー消去量の所定時間当たりの減少量が予め定めた閾値を越え、同時に、前記受信信号の信号レベルの変化量が所定の基準以下となる状態が存在した場合、ダブルトークと判定する状態判定器と、
    前記残差信号に対して損失を付加する可変アッテネータと、
    前記状態判定器の判定結果に基づいて前記可変アッテネータの損失量を制御するアッテネータ制御器とを備えたエコー消去装置。
  2. 受信信号から疑似エコー信号を生成し、当該疑似エコー信号を送信信号から差し引いてエコー消去を行う適応フィルタと、
    前記受信信号と前記送信信号とが有音であり、かつ、現在の時刻から所定時間過去の時刻までの期間に、当該送信信号と前記適応フィルタでエコー消去された残差信号とのレベル差で表されるエコー消去量の所定時間当たりの減少量と、前記受信信号の信号レベルの所定時間当たりの変化量との差が所定の基準を越えているか、または、これら減少量と変化量との比が、当該減少量と変換量との比に対応して定めた所定の基準を越えた状態が存在した場合、ダブルトークと判定する状態判定器と、
    前記残差信号に対して損失を付加する可変アッテネータと、
    前記状態判定器の判定結果に基づいて前記可変アッテネータの損失量を制御するアッテネータ制御器とを備えたエコー消去装置。
  3. 状態判定器は、
    受信信号の有音と無音の判定を行う受信側有無音判定部と、
    送信信号の有音と無音の判定を行う送信側有無音判定部と、
    前記送信信号と残差信号とに基づいて、エコー消去量が所定の基準より高いか低いかを判定するエコー消去量評価部と、
    前記エコー消去量の所定時間当たりの減少量と、前記受信信号の信号レベルの所定時間当たりの変化量とに基づいて、エコー消去量の所定時間当たりの減少量が所定の基準より高いか否かを判定するエコー消去量変動評価部と、
    前記受信側有無音判定部と前記送信側有無音判定部の判定結果が共に無音であれば、送信側・受信側共に無音と判定し、前記送信側有無音判定部の判定結果が有音であり、前記受信側有無音判定部の判定結果が無音であれば送信側シングルトークと判定し、前記送信側有無音判定部判定結果が無音であり、前記受信側有無音判定部の判定結果が有音であれば受信側シングルトークと判定し、前記受信側有無音判定部および送信側有無音判定部の判定結果が共に有音であり、かつ、前記エコー消去量評価部の判定結果として、エコー消去量が所定の基準より高く、かつ、エコー消去量変動評価部の判定結果として、エコー消去量の所定時間当たりの減少量が所定の基準より低い場合、受信側シングルトークと判定し、前記受信側有無音判定部および送信側有無音判定部の判定結果が共に有音であり、かつ、前記エコー消去量評価部の判定結果として、エコー消去量が所定の基準より低く、かつ、エコー消去量変動評価部の判定結果として、エコー消去量の所定時間当たりの減少量が所定の基準より高い場合、ダブルトークと判定する状態判定部とを備えたことを特徴とする請求項1記載のエコー消去装置。
  4. 状態判定器は、
    ダブルトークと判定した後、エコー消去量の所定時間当たりの増大量が予め定めた閾値を越えた場合、または、受信信号あるいは送信信号が無音状態に変化した場合、当該時点迄の間をダブルトークの期間と判定することを特徴とする請求項1記載のエコー消去装置。
  5. 状態判定器は、
    送信信号と受信信号との間の相互相関を分析し、相互相関関数の絶対値の最大を求める相関分析部を備え、
    前記送信信号と前記受信信号とが共に有音で、かつ、エコー消去量の所定時間当たりの減少量が所定の閾値以下であり、かつ、前記相関分析部で求めた相互相関関数の絶対値の最大値が所定の基準よりも高い場合、前記エコー消去量の所定時間当たりの減少量と、受信信号の変化量とにかかわらず、受信側のシングルトークと判定することを特徴とする請求項1記載のエコー消去装置。
  6. 相関分析部は、
    適応フィルタの係数列において、係数値の絶対値が最大となる係数を探索し、相互相関関数の計算は、前記探索した係数の、適応フィルタ係数列上の順位に対応した時間差付近に限定して計算を行い、その中で絶対値の最大値を探索することを特徴とする請求項5記載のエコー消去装置。
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